JP2009166884A - 蓋材 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】蓋材の製造に用いる積層体を、少なくとも基材層、接着層、バリヤー層、AC層、シーラント層のポリオレフィン系樹脂層をこの順に積層して形成すると共に、該AC層は、不飽和カルボン酸又はその無水物を0.01〜5 質量%含むポリオレフィン共重合樹脂を不揮発性水性化助剤を用いずに数平均粒子径 1μm以下に分散した水性分散液をバリヤー層面に塗布して乾燥時の厚み0.1 〜 2μmに形成し、ポリオレフィン系樹脂層は、該AC層の上に押出しコート又は押出しラミネート法で積層して構成する。
【選択図】図1
Description
しかし、このような蓋材でも、容器内部に密封包装される内容物が、シーラント層に浸透しやすいか、吸収されやすい物質を含む場合には、これらの物質が、長期の保存中にシーラント層に浸透し、或いは吸収され、接着層やアンカーコート層を侵し、或いは、バリヤー層とアンカーコート層または接着層との間などに滞留し、バリヤー層からシーラント層が剥れる所謂デラミネーションを発生する問題があった。また、デラミネーションの発生はなくても、ラミネート強度が大幅に低下し、衝撃などでデラミネーションを発生しやすくなる問題があった。
前記シーラント層に浸透しやすい物質、または吸収されやすい物質を含むものとして、具体的には、香料、ホウ酸、グリコール類等を含む入浴剤、消毒用アルコールなどの高濃度アルコール水溶液(例えば、エタノール80容量%水溶液)、アルカリ性物質、界面活性剤等を含む車用洗浄剤、ジアミン系染料の酸化染毛料またはアルカリ剤(例えば、28%アンモニア水)を含む毛染め剤、1−メントールおよびチンキ類等を含む歯磨き粉、更には、油性、酸性等の食品類を想定した内容物として、ケチャップと食酢と食用油とを質量比1:1:1の割合で混合した試験用の混合液などが挙げられる。
そして、上記アンカーコート層に用いるアンカーコート剤(以下、AC剤と記載する)としては、有機チタン系AC剤、イソシアネート系AC剤(ウレタン系)、ポリエチレンイミン系AC剤、ポリブタジエン系AC剤などのAC剤が市販され使用されているが、いずれも内容物が前記シーラント層に浸透しやすい物質、または吸収されやすい物質を含む場合には、これらに対する耐性が不足し、前記内容物を密封包装した蓋材付き容器の保存性の試験として、40℃で3ヶ月間のような保存試験を行うと蓋材のシーラント層がバリヤー層から剥離する問題があった。これはアンカーコート層面にシーラント層を押出しコートして積層する場合も、押出しラミネート法で積層する場合も同様である。
また、蓋材のバリヤー層にシーラント層を前記ドライラミネーション法で貼り合わせた場合も同様に、前記ドライラミネート用接着剤の耐性が不足し、前記保存試験によりシーラント層がバリヤー層から剥離し、或いはシーラント層のラミネート強度が低下する問題があった。
更に、前記AC剤やドライラミネート用接着剤は、一部のものを除いて、その塗布液に有機溶剤を使用しており、塗布の際に有機溶剤を排出して環境に悪影響を及ぼす問題もあった。
しかし、この蓋材付き容器でも、前記保存試験によるシーラント層の剥離(デラミネーション)は防止できたものの、バリヤー層に対するシーラント層のラミネート強度自体は必ずしも十分ではなく、更に、前記保存試験によりシーラント層のラミネート強度が低下するという問題があった。
只、前記のような構成のポリオレフィン樹脂水性分散体及びその製造方法に関する特許文献はあり、その水性分散体を含有してなるコーティング剤組成物及び接着剤組成物も記載され、その塗膜が耐水性に優れていることも記載されている(例えば、特許文献1参照)。
しかし、この特許文献1に記載されたポリオレフィン樹脂水性分散体の塗膜が前記シーラント層に対して浸透性を有するか、或いは吸収されやすい物質に対する耐性にも優れ、容器の蓋材に使用する積層体の製造において、シーラント層の積層の際のAC剤としてこの水性分散体を用いて前記のような優れた耐性を有する蓋材を製造できることは記載されていない。
即ち、請求項1に記載した発明は、容器の開口部を密封するために用いる蓋材であって、該蓋材が、少なくとも外側から、強度に優れた基材層、接着層、バリヤー層、アンカーコート層、ポリオレフィン系樹脂層をこの順に積層してなる積層体で形成されると共に、前記アンカーコート層が、不飽和カルボン酸またはその無水物を0.01〜5質量%含むポリオレフィン共重合樹脂をその数平均粒子径が1μm以下になるように分散した水性分散液であって、且つその水性分散体中には不揮発性水性化助剤を実質的に含まないように形成された水性分散液を、前記バリヤー層面に乾燥時の厚みが0.1〜2μmとなるように塗布、加熱乾燥して形成され、更に、前記ポリオレフィン系樹脂層は、前記アンカーコート層面にポリオレフィン系樹脂を押し出しコートする方法、またはポリオレフィン系樹脂フィルムを同様なポリオレフィン系樹脂を用いて押し出しラミネートする方法で形成されていることを特徴とする蓋材からなる。
前記アンカーコート層のポリオレフィン共重合樹脂は、エチレン−アクリル酸エステル−無水マレイン酸三元共重合体、またはエチレン−メタクリル酸エステル−無水マレイン酸三元共重合体が好適である。
また、請求項2に記載した発明は、前記バリヤー層が、アルミニウム箔、または、アルミニウムもしくはアルミニウム酸化物もしくは珪素酸化物の少なくとも一種を基材のプラスチックフィルムに蒸着してなる蒸着フィルムであることを特徴とする請求項1記載の蓋材からなる。
請求項3に記載した発明は、前記蓋材の最内層のポリオレフィン系樹脂層が、イージーピール性のポリオレフィン系樹脂層であることを特徴とする請求項1または2に記載の蓋材からなる。
(1)蓋材を形成する積層体にバリヤー層を設けているので、蓋材のバリヤー性がよく、内容物の透過を確実に遮断でき、内容物の保存性を高めることができる。
(2)蓋材の積層体のシーラント層をポリオレフィン系樹脂で形成しているのでヒートシール性に優れると共に、比較的多種類の内容物に対する耐内容物性に優れた蓋材とすることができる。
(3)バリヤー層にシーラント層のポリオレフィン系樹脂層を積層する際のバリヤー層面に設けるアンカーコート層を前記のように構成しているので、バリヤー層のアンカーコート層積層面がアルミニウム箔などの金属箔であっても、蒸着フィルムの蒸着面またはその反対側のプラスチックフィルム面であっても良好に接着し、且つピンホールなどの欠陥のない均一なアンカーコート層が形成され、各種浸透性の内容物成分に対する遮断性も向上する。
また、アンカーコート層の上にシーラント層のポリオレフィン系樹脂層を積層する際には、ポリオレフィン系樹脂を押し出しコートするか、またはポリオレフィン系樹脂フィルムを同様なポリオレフィン系樹脂を用いて押し出しラミネートする方法で積層しているので、シーラント層はアンカーコート層面に強固に熱接着され、シーラント層のラミネート強度は優れたものになる。
従って、本発明の蓋材を用いた容器に、内容物として、前述したようなシーラント層に対して浸透性を有するか、或いは吸収されやすい物質を含む内容物を密封包装し、40℃で3ヶ月間のような保存試験を行っても、蓋材のシーラント層のデラミネーションはなく、また、シーラント層のラミネート強度の低下も少ない蓋材を提供できる効果を奏する。
(4)また、アンカーコート層を前記のようなポリオレフィン共重合樹脂の水性分散液で形成しているので、積層体製造時の有機溶剤の排出量を低減することができ、環境に対する悪影響も少なくすることができる。
従って、容器がポリプロピレンの成形容器の場合は、ポリプロピレン単体の成形容器でもよいが、例えば、ポリエチレン層またはポリプロピレン層/接着性樹脂層/エチレン−ビニルアルコール共重合体層(バリヤー層)/接着性樹脂層/ポリプロピレン層のような多層積層シートをシート成形してなる容器であることが更に好ましい。また、容器が紙カップ容器の場合は、例えば、コップ原紙などの紙の内側の面に少なくともアルミニウム箔およびポリエチレン層を積層した積層シートを成形してなる紙カップ容器であることが好ましい。
また、容器の蓋材を熱接着する面の材質は、ポリエチレンまたはポリプロピレンの単体またはその共重合体であることが蓋材の熱接着を良好にできる点で好ましい。
只、実際の使用においては、上記のように、容器の開口部の形状に合わせて予め打ち抜かれた枚葉の蓋材として使用されるほか、巻き取り状の蓋材を充填シール装置に供給して、内容物が充填された容器の開口部周縁のフランジ部にヒートシールした後、インラインで個々の形状に打ち抜く方法で使用される場合も多く、いずれの方法でも使用できる。
図1は、本発明の蓋材に用いる積層体の一実施例の構成を示す模式断面図である。
図2の(イ)、(ロ)は、それぞれ本発明の蓋材の一実施例の構成を示す平面図である。
尚、本発明は、その要旨を超えない限りこれらの図面に限定されるものではない。
図1に示した積層体10において、基材層1は、各種の強度に優れることが必要であり、例えば、二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムや二軸延伸ポリエチレンナフタレートフィルムなどの二軸延伸ポリエステルフィルム、ナイロン6、ナイロン66、MXD−6などのフィルムを二軸延伸した二軸延伸ポリアミドフィルム、二軸延伸ポリプロピレンフィルムなどを好適に使用できるほか、紙や合成紙なども使用することができる。これらは単独で使用してもよいが、複数を組み合わせて使用することもできる。
特に、基材層1として、紙を使用する場合、その米坪量は、60〜400g/m2 の範囲が好ましく、また、図には示していないが、表面の耐水性の向上および汚れ防止などの目的で、紙層の上にオーバープリント層などの樹脂層や二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムなどのフィルム層を積層することもできる。
バリヤー層3は、本発明においては、アルミニウム箔などの金属箔のほか、アルミニウムなどの金属や酸化アルミニウム、酸化珪素などの無機酸化物のうち、少なくとも一種を二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムなどの基材フィルムに蒸着してなる蒸着フィルム、ポリアクリロニトリルフィルムなどを使用することができる。
前記蒸着フィルムを使用する場合、蒸着層の厚みは、150〜2000Åの範囲が適当である。
基材層1とバリヤー層3の間の接着層2は、基材層1とバリヤー層3とを貼り合わせる方法によって異なり、両者をドライラミネート法で貼り合わせる場合はドライラミネート用の二液硬化型ポリウレタン系接着剤などを用い、押出しラミネート法で貼り合わせる場合は低密度ポリエチレンまたはポリエチレン系共重合体などを用い、また、基材層1に紙を用いた場合は、ウェットラミネート法で貼り合わせることもでき、その場合は接着層2として、エチレン−酢酸ビニル共重合体などのエマルジョン接着剤を使用することができる。
上記ポリオレフィン系樹脂としては、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレンのほか、シングルサイト系触媒を用いて重合したエチレン−α・オレフィン共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体(EAA樹脂)、EMAA樹脂、アイオノマーなどのエチレン系共重合樹脂、そして、ポリプロピレン、またはプロピレン−エチレンのランダムまたはブロック共重合体などを使用することができ、これらの中から、容器の熱接着面の材質に合わせて適するものを選択して使用することができる。
また、容器の被着面がポリエチレンの場合は、この場合も、蓋材のポリオレフィン系樹脂層5を2層構成とし、前記AC層4に接する側の面は、低密度ポリエチレンまたはシングルサイト系触媒を用いて重合したエチレン−α・オレフィン共重合体層とし、容器の被着面に熱接着する側の面は、低密度ポリエチレンが100質量部に対してポリブテン−1を30〜70質量部の割合で混合した混合樹脂層として形成することにより良好なイージーピール性を付与することができる。
図2の(イ)に示した蓋材100は、円形の蓋材本体部11aとその周囲の一端に延設された摘み部12aとで構成されている。このような蓋材100は、当然のことながら、開口部周縁の熱接着部が円形の容器に用いられるものである。
図2の(ロ)に示した蓋材200は、略正方形状の蓋材本体部11bとその1コーナー部に延設された摘み部12bとで構成されている。このような蓋材200は、開口部周縁の熱接着部が正方形状の容器に用いられるものである。このように蓋材本体部の形状は容器の開口部周縁の熱接着部の形状に合わせて形成すればよく、特に限定されるものではない。
以下に、実施例、比較例を挙げて本発明を更に具体的に説明する。
(上記蓋材用の積層体の構成)
PETフィルム(厚み12μm)/イソシアネート系のAC層(厚み0.5μm)/LDPE層(厚み15μm)/AL箔(厚み7μm)/前記水性分散液によるAC層(厚み0.5μm)/LDPE層(厚み25μm)
(上記蓋材用の積層体の構成)
上質紙(米坪量81.4g/m2 )/LDPE層(厚み15μm)/AL箔(厚み7μm)/前記水性分散液によるAC層(厚み0.5μm)/シングルサイト系触媒を用いて重合したエチレン−α・オレフィン共重合体層(厚み30μm)/LDPE(100質量部)とポリブテン−1(45質量部)の混合樹脂層(厚み10μm)
蓋材用の積層体を、基材層1にPETフィルム(厚み12μm)を用い、バリヤー層3にAL箔(厚み7μm)を用い、シーラント層のポリオレフィン系樹脂層5に直鎖状低密度ポリエチレン(以下、L・LDPEと記載する)フィルム(厚み40μm)を用い、それぞれをドライラミネート用の二液硬化型ポリウレタン系接着剤を乾燥時の塗膜量が3.5g/m2 となるように用いてドライラミネート法で貼り合わせて比較例1の蓋材用の積層体を作製した。
(上記蓋材用の積層体の構成)
PETフィルム(厚み12μm)/ドライラミネート用接着剤層(塗布量3.5g/m2 )/AL箔(厚み7μm)/ドライラミネート用接着剤層(塗布量3.5g/m2 )/L・LDPEフィルム(厚み40μm)
前記実施例1の蓋材用の積層体の構成において、バリヤー層3のAL箔(厚み7μm)面に前記AC層4を介してシーラント層のLDPE層(厚み25μm)を押出しコートして積層したところを、AL箔面に、AC層を設けずに直接シーラント層としてエチレン−メタクリル酸ランダム共重合体(EMAA樹脂)を押出し温度295℃で厚みが25μmとなるように押出しコートして積層したほかは、全て実施例1と同様に加工して、比較例2の蓋材用の積層体を作製した。
(上記蓋材用の積層体の構成)
PETフィルム(厚み12μm)/イソシアネート系のAC層(厚み0.5μm)/LDPE層(厚み15μm)/AL箔(厚み7μm)/EMAA樹脂層(厚み25μm)
以上のように作製した実施例1、2、および比較例1、2の蓋材用の積層体を用いて、先ず、蓋材の被着面がポリエチレンで形成された多層積層シート(バリヤー層を含む)を開口部周縁にフランジ部を設けたカップ状容器にシート成形してなる成形容器に、内容物として(1)香料、ホウ酸、グリコール類等を含む粉末入浴剤、(2)エタノール80容量%水溶液、(3)アルカリ性物質、界面活性剤等を含む車用洗浄剤(pH14)、(4)ジアミン系染料の酸化染毛剤、アルカリ剤(28%アンモニア水)を含む毛染め剤(pH9)、(5)1−メントール、チンキ類を含む歯磨き粉、(6)ケチャップと食酢と食用油とを質量比1:1:1で混合した混合液を、それぞれ別々に充填し、次いで、その成形容器の開口部のフランジ部に、蓋材として、前記実施例1,2、および比較例1,2で作製した蓋材用の積層体を、そのシーラント層面を対向させて重ね合わせ、リングシーラーを用いてシール温度200℃、圧力100kPa、時間1秒の条件でヒートシールして内容物を密封包装したカップ状容器包装体を作製した。
上記で作製したカップ状容器包装体は、いずれも密封性が良好で内容物の漏れ、蓋材の破れ等は認められなかった。
次いで、内容物が常に蓋材に接するように、前記容器包装体の蓋材が下になるように置いて、40℃で3ヶ月間保存した。保存後、蓋材を開封し、蓋材のバリヤー層とシーラント層の間の剥離(デラミネーション)の有無を調べると共に、剥離のないものについては、シーラント層のラミネート強度の測定を行い、その結果を表1にまとめて示した。
尚、実施例2の蓋材用の積層体は、シーラント層(ポリオレフィン系樹脂層)にイージーピール性を付与した構成としているので、前記保存後の蓋材の開封の際にも、手で容易に蓋材を引き剥がして開封することができた。
また、シーラント層のラミネート強度は、引張試験装置(テンシロン)を用いて引張速度50mm/分、試料幅15mmで測定した。
表1に示した試験結果から明らかなように、実施例1、2の蓋材用の積層体は、前記のいずれの内容物に対しても良好な耐内容物性を有しており、シーラント層の剥離は全くなく、また、シーラント層のラミネート強度についても、保存試験の前後で大きな差はなく、試験後でも4.1〜4.9N/15mm幅と比較的高い強度を維持しており、前記のような内容物に対しても耐内容物性に優れていた。
これに対して比較例1、2の蓋材用の積層体のうち、比較例1の蓋材用の積層体は、前記保存試験で、内容物として(2)のエタノール80容量%水溶液、(3)の車用洗浄剤(pH14)、(4)の毛染め剤(pH9)、(5)の歯磨き粉を充填したものでシーラント層の剥離が発生しており、比較例2の蓋材用の積層体でも、(3)の車用洗浄剤(pH14)、(4)の毛染め剤(pH9)でシーラント層の剥離が発生している。また、剥離が発生していないものでも、保存試験後のシーラント層のラミネート強度の低下が大きく、耐内容物性に劣っている点でいずれも好ましくなかった。
2 接着層
3 バリヤー層
4 アンカーコート層(AC層)
5 ポリオレフィン系樹脂層(シーラント層)
10 積層体
11a、11b 蓋材本体部
12a、12b 摘み部
100、200 蓋材
Claims (3)
- 容器の開口部を密封するために用いる蓋材であって、該蓋材が、少なくとも外側から、強度に優れた基材層、接着層、バリヤー層、アンカーコート層、ポリオレフィン系樹脂層をこの順に積層してなる積層体で形成されると共に、前記アンカーコート層が、不飽和カルボン酸またはその無水物を0.01〜5質量%含むポリオレフィン共重合樹脂をその数平均粒子径が1μm以下になるように分散した水性分散液であって、且つその水性分散体中には不揮発性水性化助剤を実質的に含まないように形成された水性分散液を、前記バリヤー層面に乾燥時の厚みが0.1〜2μmとなるように塗布、加熱乾燥して形成され、更に、前記ポリオレフィン系樹脂層は、前記アンカーコート層面にポリオレフィン系樹脂を押し出しコートする方法、またはポリオレフィン系樹脂フィルムを同様なポリオレフィン系樹脂を用いて押し出しラミネートする方法で形成されていることを特徴とする蓋材。
- 前記バリヤー層が、アルミニウム箔、または、アルミニウムもしくはアルミニウム酸化物もしくは珪素酸化物の少なくとも一種を基材のプラスチックフィルムに蒸着してなる蒸着フィルムであることを特徴とする請求項1記載の蓋材。
- 前記蓋材の最内層のポリオレフィン系樹脂層が、イージーピール性のポリオレフィン系樹脂層であることを特徴とする請求項1または2に記載の蓋材。
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