(A)実施の形態の構成の説明
以下、図面を参照して本発明の一実施の形態を説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る情報端末装置の構成例を示す外観図である。この図に示すように、本発明の実施の形態に係る情報端末装置10は、略直方体形状を有する筐体11を有し、筐体11の表面(図1の奥行き方向手前側の面)には、後述するLCD(Liquid Crystal Display)30およびタッチパネル31が重畳して配置されており、また、その右側(図1の右側)には、ハードウエアボタン33a〜33cが設けられている。さらに、筐体11の右側側面(図1の右側の側面)には、各種接続端子35a〜35dが設けられている。ここで、LCD30は、後述する描画処理部20eから供給される映像信号を表示させる。タッチパネル31は、ユーザの手またはペン型入力部材によって所定の部位が指示された場合には、当該部位の座標を示す情報を生成して出力する。なお、タッチパネル31は、LCD30の表示部に重畳するように配置されており、また、タッチパネル31は透明な部材によって構成されているので、ユーザは、LCD30に表示された情報を参照しながら、タッチパネル31を操作して情報を入力することができる。
ハードウエアボタン33aは、後述するように、LCD30に表示されている画面の階層を変化させる場合に操作される。ハードウエアボタン33bは、後述するホームメニュー画面に移動する場合に操作される。また、ハードウエアボタン33cは、後述する地図画面に移動する場合に操作される。接続端子35aには、ヘッドフォンまたはイヤフォンが接続され、ヘッドフォンまたはイヤフォンに対して音声信号を出力する。接続端子35bには、電源を供給する電源ケーブルが接続され、図示せぬAC(Alternate Current)アダプタから直流電力が供給される。接続端子35cには、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)1394ケーブルが接続され、例えば、パーソナルコンピュータまたはビデオカメラ等との間で映像信号等を授受する。接続端子35dには、USB(Universal Serial Bus)ケーブルが接続され、例えば、パーソナルコンピュータまたはディジタルカメラ等との間で画像、音声、映像等の情報を授受する。
図2は、情報端末装置10の電気的な構成例を示すブロック図である。この図に示すように、情報端末装置10は、CPU(Central Processing Unit)20a、ROM(Read Only Memory)20b、RAM(Random Access Memory)20c、HDD(Hard Disk Drive)20d、描画処理部20e、I/F(Interface)20f、バス20g、LCD30、タッチパネル31、GPS(Global Positioning System)受信部32、入力部33、再生部34、および、接続端子35を有している。ここで、CPU20aは、ROM20bおよびHDD20dに格納されているプログラムに基づいて、装置の各部を制御するとともに、各種演算処理を実行する。ROM20bは、CPU20aが実行するプログラムおよびデータを格納している。RAM20cは、CPU20aがプログラムを実行する際の一時的な格納エリアであるワークエリアとして機能する。HDD20dは、磁気記憶媒体であるハードディスクに対して情報を書き込むとともに、書き込まれている情報を読み出す装置である。描画処理部20eは、CPU20aから供給された描画命令に基づいて描画処理を実行し、得られた画像を映像信号に変換してLCD30に供給して表示させる。I/F20fは、GPS受信部32、入力部33、および、タッチパネル31から出力される情報を入力するとともに、再生部34および接続端子35との間で情報を授受する。バス20gは、CPU20a、ROM20b、RAM20c、HDD20d、描画処理部20e、および、I/F20fを相互に接続し、これらの間で情報の授受を可能にするための信号線群である。
LCD30は、描画処理部20eから供給される映像信号を表示する。タッチパネル31は、前述のようにLCD30に重畳するように配置され、ユーザの操作に応じた位置情報を生成して出力する。GPS受信部32は、図示せぬ複数のGPS衛星からの信号を受信し、これらの信号に基づいて三角法によって、自己の所在する位置情報(緯度および経度情報)を生成して出力する。入力部33は、ハードウエアボタン33a〜33bおよびこれらのハードウエアボタン33a〜33bが操作されることによりオンまたはオフの状態とされる図示せぬスイッチによって構成され、ハードウエアボタン33a〜33bの操作に応じた情報を生成して出力する。再生部34は、CPU20aから供給されるビットストリームを、例えば、MP3方式またはMPEG方式に基づいてデコードし、得られた映像データまたは音声データを出力する。接続端子35は、前述した接続端子35a〜35cによって構成され、接続ケーブルが接続された場合には、接続ケーブルを介して種々の信号または情報を授受することができる。
(B)実施の形態の動作の説明
つぎに、本発明の実施の形態の動作について説明する。以下では、まず、図3,4を参照して、情報端末装置10が有するメニューおよび画面の階層構造について説明し、その後に、図5〜図25を参照して、情報端末装置10の詳細な動作について説明する。
図3は、情報端末装置10が有するメニューの階層構造を示す図である。この図に示すように、情報端末装置10が有するメニューは、図の左側に示す上位階層および右側に示す下位階層を有している。この図の例では、上位階層には、「NAVIGATION」、「MUSIC」、「INTERNET」、「TOOL」、および、「SETUP」が存在する。ここで、上位階層に属する「NAVIGATION」は、LCD30に地図を表示させ、経路案内等の地図に関する情報処理を行う場合に選択されるメニュー項目である。「NAVIGATION」の下位階層には「MAP」、「ROUTE」、および、「MEMORY」が存在する。「MAP」は、LCD30に地図情報を表示する場合に選択されるメニュー項目である。「ROUTE」は地図情報をLCD30に表示してルート検索を行う場合に選択されるメニュー項目である。「MEMORY」は、例えば、HDD20dに格納されている履歴等に基づいて、情報を表示したり、ルート検索を行ったりする場合に選択されるメニュー項目である。
上位階層に属する「MUSIC」は、音楽に関する処理を行う場合に選択されるメニュー項目である。「MUSIC」の下位階層には、「MY MUSIC」、「SD MUSIC」、および、「RADIO」が存在する。「MY MUSIC」は、HDD20dに格納されている楽曲データを再生する際に選択されるメニュー項目である。「SD MUSIC」は、図示せぬSD(Secure Digital)メモリカードが、例えば、I/F20fに接続され、SDメモリカードに記憶されている楽曲データを再生する場合に選択されるメニュー項目である。「RADIO」は、図示せぬチューナ部によってラジオ放送を受信して再生する場合に選択されるメニュー項目である。
上位階層に属する「INTERNET」は、インターネットに関する処理を行う場合に選択されるメニュー項目である。「INTERNET」の下位階層には、「BROWSER」、「MAIL」、および、「MESSENGER」が存在する。「BROWSER」は、インターネット上のWEBサーバに格納されているコンテンツを閲覧する際に選択されるメニュー項目である。「MAIL」は、電子メールを送受信、または、作成する際に選択されるメニュー項目である。「MESSENGER」は、インターネットに接続しているユーザ間で、テキスト情報によって情報を授受する際に選択されるメニュー項目である。
上位階層に属する「TOOL」は、メモをとったり、スケジュールを入力したりする際に選択されるメニュー項目である。「TOOL」の下位階層には、「MEMO」、「SCHEDULER」、および、「CALCULATOR」が存在する。「MEMO」は、メモをとる場合に選択されるメニュー項目である。「SCHEDULER」は、スケジュールを編集および管理する際に選択されるメニュー項目である。「CALCULATOR」は、電卓を表示して計算をする場合に選択されるメニュー項目である。
さらに、上位階層に属する「SETUP」は、各種設定を行う際に選択されるメニュー項目である。「SETUP」の下位階層には、「SCREEN」および「SOUND」が存在する。「SCREEN」は、LCD30の明るさ、および、コントラスト等を設定する場合に選択されるメニュー項目である。「SOUND」は、再生部34の設定を行う場合に選択されるメニュー項目である。
図4は、LCD30に表示される画面の階層構造の一例を示す図である。なお、この図において、図の上側に配置される画面ほど階層が高いことを示し、逆に下側に配置される画面ほど階層が低いことを示す。なお、各画面において、階層間の移動は、図1に示すハードウエアボタン33aを操作することにより行うことができる。すなわち、ハードウエアボタン33aを操作するたびに、階層が下位の階層に移動し、最下位の下層に到達した場合には最上位の階層にサイクリックに移動する。
図4の左端最上段のホームメニュー画面は、情報端末装置10に電源が投入された場合に、最初に表示される画面であり、このホームメニュー画面において表示されるソフトウエアボタン(詳細は後述する)を操作することにより、図4の最上部に示されている「地図画面」、「音楽画面」、および、「インターネット画面」に移動することができる。ホームメニュー画面では、図6を参照して後述するように、複数のメニュー項目の中から所望のメニュー項目を選択することにより、地図画面、音楽画面、および、インターネット画面等に移動することができる。また、ホームメニュー画面が表示されている状態において、図1に示すハードウエアボタン33aが操作されると、図8を参照して後述する下位の階層の画面(図中左端の上から2行目の画面)に移動し、再生部34によって再生される楽曲データを制御するためのオーディオ制御部である「Audio Control」が表示される。このような画面において、さらにハードウエアボタン33aが操作されると、図9を参照して後述する下位の階層の画面(図中左端の上から3行目の画面)に移動し、サブメニューが表示される。サブメニューでは、メインメニューに表示されている項目の中から、所定の項目を頭出し表示等することができる。
ホームメニュー画面において、地図画面に移動する操作がなされた場合、または、ハードウエアボタン33cが操作された場合には、図4の左から2列目かつ上から1行目の地図画面に移動する。この地図画面では、図12を参照して後述するように、LCD30に地図を表示させ、目的地を検索したり、店舗等に関する情報を表示させたりすることができる。地図画面が表示されている状態において、ハードウエアボタン33aが操作されると、図4の左から2列目かつ上から2行目の画面に移動し、前述した「Audio Control」が表示されるとともに、サブ機能およびスライダが表示される。この画面では、図13を参照して後述するように、再生部34による再生の制御ができるとともに、サブ機能によってルートの設定等を行うことができ、また、スライダによって地図の縮尺を変更することができる。このような画面が表示されている状態において、ハードウエアボタン33aが再度操作されると、図4の左から2列目かつ上から3行目の画面に移動し、サブメニュー、表示モード切換、および、地点情報が表示される。図14を参照して後述するように、このような画面では、サブメニューによって地図上に店舗等の所定の情報を表示させることができるとともに、表示されている店舗の詳細を地点情報として参照することができる。また、表示モード切換によって表示モードを変更することができる。さらに、このような画面が表示されている状態において、ハードウエアボタン33aが再度操作されると、図4の左から2列目かつ上から1行目の画面に戻る。
ホームメニュー画面において、音楽画面に移動する操作がなされた場合には、図4の左から3列目かつ上から1行目の音楽画面に移動する。この音楽画面では、図17を参照して後述するように、LCD30に楽曲データを示すアイコンを表示させ、所望の楽曲データに対応するアイコンを選択して再生することができる。音楽画面が表示されている状態において、ハードウエアボタン33aが操作されると、図4の左から3列目かつ上から2行目の画面に移動し、前述した「Audio Control」が表示されるとともに、スライダが表示される。この画面では、図19を参照して後述するように、再生部34による再生の制御ができるとともに、スライダによってアイコンの表示倍率を変更することができる。このような画面が表示されている状態において、ハードウエアボタン33aが再度操作されると、図4の左から3列目かつ上から3行目の画面に移動し、サブメニュー、表示モード切換、および、音楽情報が表示される。図20を参照して後述するように、このような画面では、サブメニューによって表示されているアイコンの並べ換えまたは選択(絞り込み)を行うことができるとともに、表示されているアイコンの詳細を音楽情報として参照することができる。また、表示モード切換によって表示モードを変更することができる。このような画面が表示されている状態において、ハードウエアボタン33aが再度操作されると、図4の左から3列目かつ上から1行目の画面に戻る。
ホームメニュー画面において、インターネット画面に移動する操作がなされた場合には、図4の左から4列目かつ上から1行目のインターネット画面に移動する。このインターネット画面では、図23を参照して後述するように、インターネット上に存在する所定のWEBサーバに格納されているコンテンツを閲覧することができる。インターネット画面が表示されている状態において、ハードウエアボタン33aが操作されると、図4の左から4列目かつ上から2行目の画面に移動し、前述した「Audio Control」が表示されるとともに、サブ機能およびスライダが表示される。この画面では、図24を参照して後述するように、再生部34による再生の制御ができるとともに、スライダによってコンテンツの表示倍率を変更することができる。このような画面が表示されている状態において、ハードウエアボタン33aが再度操作されると、図4の左から4列目かつ上から3行目の画面に移動し、サブメニュー、表示モード切換、および、ホームページ情報が表示される。図25を参照して後述するように、このような画面では、サブメニューによって表示されているアイコンの並べ換えまたは選択を行うことができるとともに、表示されているアイコンの詳細をホームページ情報として参照することができる。また、表示モード切換によって表示モードを変更することができる。このような画面が表示されている状態において、ハードウエアボタン33aが再度操作されると、図4の左から4列目かつ上から1行目の画面に戻る。
このように、本発明の実施の形態の情報端末装置10では、ホームメニュー画面において、所定の項目を選択することにより(またはハードウエアボタン33cを操作することにより)、地図画面、音楽画面、および、インターネット画面等の所望のモードの画面に移動することができる。また、各画面において、ハードウエアボタン33aを操作することにより、所望の階層の画面に移動することができる。なお、図4の例では、セットアップ画面その他については図示を省略している。
つぎに、図5に示すフローチャートを参照して、情報端末装置10が起動された場合、または、ハードウエアボタン33bが操作された場合に実行される処理について説明する。情報端末装置10が起動されるか、または、ハードウエアボタン33bが操作された場合には、CPU20aは、ステップS10においてYesと判定し、ステップS11に進む。なお、これらの双方に該当しない場合には、Noと判定してステップS14に進む。ステップS11では、CPU20aは、HDD20dからホームメニュー画面を表示するための情報を読み出し、描画処理部20eに供給する。描画処理部20eは、CPU20aから供給された情報に基づいて描画処理を実行し、得られた情報を映像信号に変換してLCD30に供給して表示させる。この結果、LCD30には、図6に示すようなホームメニュー画面60が表示される。この表示例では、画面内には、複数の矩形が表示され、それぞれの矩形内にはメニュー項目を示す文字列と、アイコンとが表示されている。メニュー項目の文字列としては、図3の右側に示す下位階層のメニュー項目の一部に対応する文字列が表示されている。図6の例では、図3の「NAVIGATION」に対応する「MAP」、「ROUTE」、および、「MEMORY」に対応する矩形と、図3の「MUSIC」に対応する「MY MUSIC」および「SD MUSIC」に対応する矩形が表示されている。また、それぞれの文字列の左側には、それぞれのメニュー項目に対応するアイコンが表示されている。
なお、図6では表示を省略しているが、図3において同一の上位階層に属するメニュー項目は、同一の表示色にて表示されている。すなわち、「NAVIGATION」に対応する「MAP」、「ROUTE」、および、「MEMORY」が同一色で表示され、また、「MUSIC」に対応する「MY MUSIC」および「SD MUSIC」が前述の場合とは異なる同一色で表示されている。また、各矩形は、LCD30の上下方向の中央に近づくほど、その上下方向の幅が広くなるように表示され、中央から外れるに従って幅が狭くなるように表示される。このように表示することにより、図6の下に示すように、矩形が楕円柱または円柱の側面に倣って配置されているようにユーザに認識させることができる。なお、図6において、画面を上下方向に指でなぞることにより、タッチパネル31に上下方向に移動する入力を与え、この入力に基づいてCPU20aがLCD30に表示された矩形を回転させて移動させることにより、所望の項目を表示させることができる。すなわち、CPU20aは、タッチパネル31から出力される位置情報を参照し、ユーザの指が上下方向に移動したことを検出した場合には、指の移動開始位置から移動終了位置に向かう方向であって、移動距離または移動速度に応じた回転速度で、矩形が回転するように表示させる。この結果、例えば、画面を上から下方向になぞった場合には、指の移動速度または移動距離に応じた回転速度により、矩形が上から下に向かって回転(慣性スクロール)することになる。
図6に示す画面において、所定のソフトウエアボタン(図6の例では矩形)が選択された場合には、CPU20aは、ソフトウエアボタンが操作されたと判定し(ステップS12;Yes)、ステップS13に進み、それ以外の場合(ステップS12;No)には、ステップS14に進む。例えば、図6において、所定の矩形がユーザによって選択された場合には、ステップS12においてYesと判定され、ステップS13に進む。具体的には、図6に示す「MAP」が選択された場合には、CPU20aは、図4の左から2列目かつ上から1行目の地図画面を表示するための情報をHDD20dから取得し、描画処理部20eに供給し、LCD30に表示させる。
ステップS14では、CPU20aは、処理を終了するか否かを判定し、終了しない場合(ステップS14;No)にはステップS10に戻って同様の処理を繰り返し、それ以外の場合(ステップS14;Yes)には処理を終了する。
以上の処理により、情報端末装置10が起動された場合、または、ハードウエアボタン33bが操作された場合には、図6に示すホームメニュー画面に移動するとともに、ホームメニュー画面において所定のソフトウエアボタンが操作された場合には、該当する処理が実行される。
つぎに、図7を参照して、ハードウエアボタン33aが操作された場合に実行される処理について説明する。CPU20aは、ハードウエアボタン33aが操作されたと判定した場合(ステップS30;Yes)には、ステップS31に進み、それ以外の場合(ステップS30;No)にはステップS34に進む。例えば、図6に示す画面が表示されている状態において、ハードウエアボタン33aが操作されると、CPU20aは、ハードウエアボタン33aが操作されたと判定し(ステップS30;Yes)、ステップS31に進む。
ステップS31では、CPU20aは、HDD20dから次の階層の画面を表示するための情報を取得し、描画処理部20eに供給し、LCD30に表示させる。例えば、図6に示す画面が表示されている状態において、ハードウエアボタン33aが操作された場合には、CPU20aは、図4の左から1列目かつ上から2行目の画面を表示するための情報をHDD20dから取得し、描画処理部20eに供給する。この結果、LCD30には、図8に示す画面が表示される。図8に示す表示例では、画面の下に、図4に示す「Audio Control」に対応する、オーディオ操作領域70が表示されている。この例では、オーディオ操作領域70には、音量インジケータ71、音量調整エリア72、音量ボタン73,74、スキップボタン75,76、および、一時停止ボタン77が表示されている。ここで、音量インジケータ71は、設定されている出力音量のレベルを棒グラフによって表示する。音量調整エリア72は、当該エリアを右または左方向に指でなぞることにより、音量を調整することができる。例えば、音量調整エリア72の所定の領域を指で押圧し、そのまま左側に指を移動させることで音量を下げることができ、右側に指を移動させることで音量を上げることができる。なお、音量調整エリア72の操作方向は、ホームメニューの矩形を回転させる操作方向と直交する方向に設定されているため、これらの操作が誤って認識されることを防止できる。すなわち、矩形を回転させる方向は、図8の上下方向であるのに対して、音量を調整する方向は左右方向であり、これらは互いに直交することから、一方に対してなされた操作を他方に対してなされた操作として誤って認識されることを防止できる。
音量ボタン73,74は、音量を1ステップ単位で、減少または増加させるためのボタンである。また、スキップボタン75,76は、再生されている曲を1つ後戻し、または、先送りするためのボタンである。一時停止ボタン77は、楽曲の再生を停止するボタンである。
つぎに、CPU20aは、ステップS32において、例えば、図8に示す画面において、所定のソフトウエアボタンが操作されたか否かを判定し、操作されたと判定した場合(ステップS32;Yes)にはステップS33に進み、それ以外の場合(ステップS32;No)にはステップS34に進む。例えば、図8に示す画面において、音量インジケータ71、音量調整エリア72、音量ボタン73,74、スキップボタン75,76、または、一時停止ボタン77が操作された場合には、ステップS33に進み、操作されたボタンに対応する処理を実行する。具体的には、例えば、音量調整エリア72が右から左になぞられた場合には、CPU20aは、再生部34を制御し、出力音量を減少させる。
ステップS34では、CPU20aは、処理を終了するか否かを判定し、処理を終了しないと判定した場合(ステップS34;No)には、ステップS30に戻って同様の処理を繰り返し、それ以外の場合(ステップS34;Yes)には処理を終了する。例えば、処理を終了しないと判定した場合には、ステップS30に戻る。そして、図8に示す画面が表示された状態で、再度、ハードウエアボタン33aが操作された場合には、CPU20aは、ステップS30においてYesと判定し、ステップS31に進む。ステップS31では、CPU20aは、図4の左から1列目かつ上から3行目の画面を表示するための情報をHDD20dから取得し、描画処理部20eに供給し、LCD30に表示させる。この結果、LCD30には、図9に示す画面が表示される。図9の例では、画面の左側にサブメニュー80が表示され、右側にはメインメニューとしてのホームメニュー画面60が表示されている。
ここで、サブメニュー80には、メインメニューと同様に複数の矩形が表示されている。この矩形に表示されている文字列は、図3の左側に表示されている上位階層のメニュー項目に対応している。すなわち、図9の例では、文字列「NAVIGATION」、「MUSIC」、「INTERNET」、「TOOL」、および、「SETUP」が表示されている。ここで、サブメニュー80は、メインメニューの頭出しを行う機能を有している。すなわち、図9に示す画面において、例えば、「TOOL」が操作されたとすると、CPU20aは、図7のステップS32において、ソフトウエアボタンが操作されたと判定しステップS33に進み、サブメニュー80において選択されたメニュー項目の表示色を変更する(ハイライト表示する)とともにサブメニュー80の中央部に表示する。そして、サブメニュー80において選択されたメニュー項目に対応する下位のメニュー項目が、メインメニューの最上部に位置するように表示させる。
すなわち、「TOOL」が操作された場合では、図10に示すように、サブメニュー80において、「TOOL」の表示色が変更されるとともに、「TOOL」がサブメニュー80の中央に位置するように表示が変更される。また、図3に示す「TOOL」の下層に属する「MEMO」がメインメニューの最上部に位置するように表示が回転(変更)される。その結果、「MEMO」が最上部に表示され、「TOOL」の下位のメニュー項目である「SCHEDULER」および「CALCULATOR」が続いて表示され、さらに、「SETUP」の下位の項目である「SCREEN」および「SOUND」が続いて表示される。なお、このような頭出しは、メインメニューが静止している場合のみならず、メインメニューが回転(慣性スクロール)している場合にも実行される。この結果、メインメニューが回転している場合に、サブメニュー80の所定の項目を選択することにより、所望の下位のメニューを表示させることができる。すなわち、本実施の形態では、サブメニュー80によってメインメニューの頭出しを可能とすることにより、メインメニューから所望の項目を迅速に見つけることが可能になる。なお、図10の例では、サブメニュー80によって選択された項目がメインメニューの最上部に位置するようにしたが、メインメニューの中央部、または、最下部に位置するようにしてもよい。
また、本実施の形態の情報端末装置10では、メインメニューが回転された場合には、これに連動してサブメニュー80も回転する。すなわち、メインメニューがユーザの指によってなぞられ、回転された場合には、メインメニューに表示されている内容に応じて、サブメニュー80が回転するとともに、メインメニューに表示されている内容に応じて、サブメニュー80の対応するメニュー項目の表示色が変更される(ハイライト表示される)。例えば、「TOOL」に対応するメニュー項目がメインメニュー上に表示されている場合には、図10に示すように、サブメニュー80において「TOOL」が中央に表示されるとともに、「TOOL」の表示色が変更される。このような状態においてメインメニューが上から下方向に回転され、「INTERNET」に対応するメニュー項目がメインメニュー上に表示された場合には、図9に示すように、サブメニュー80において「INTERNET」が中央に表示されるとともに、「INTERNET」の表示色が変更される。これにより、ユーザは、サブメニュー80を参照することにより、メインメニュー上に表示されているメニュー項目の上位階層のメニュー項目の種類を知ることができる。
つぎに、図11を参照して、図1に示すハードウエアボタン33cが操作された場合に実行される処理について説明する。この処理が実行されると、CPU20aは、ステップS50において、ハードウエアボタン33cが操作されたか否かを判定し、操作されたと判定した場合(ステップS50;Yes)にはステップS51に進み、それ以外の場合(ステップS50;No)にはステップS52に進む。例えば、ハードウエアボタン33cがユーザによって操作された場合には、CPU20aはYesと判定してステップS51に進む。ステップS51では、CPU20aは、HDD20dから図4の左から2列目かつ上から1行目の地図画面を表示するための情報を取得し、描画処理部20eに供給し、LCD30に表示させる。その結果、LCD30には、図12に示すような地図画面90が表示される。図12の例では、地図画面90には、地図情報が表示されるとともに、画面の左上隅には方角および縮尺を示すアイコン91、現在の時刻を示すアイコン92、自己(または自車)の位置を示すアイコン93が表示される。
ステップS52では、CPU20aは、処理を終了するか否かを判定し、終了しない場合(ステップS52;No)にはステップS50に戻って同様の処理を繰り返し、それ以外の場合(ステップS52;Yes)には処理を終了する。以上の処理により、ハードウエアボタン33cがユーザによって操作された場合には、いずれの画面が表示されている場合であっても、地図画面90に移動することができる。
ところで、図12に示す地図画面が表示されている場合であって、図11の処理が実行されているときにも、前述した図7に示す処理は並行して実行されている。したがって、図12に示す地図画面が表示されている状態で、ハードウエアボタン33aが操作された場合には、次の階層の画面に移動する(ステップS31)。具体的には、CPU20aは、図4の左から2列目かつ上から2行目の画面を表示させるための情報をHDD20dから取得し、描画処理部20eに供給して、LCD30に表示させる。その結果、LCD30には、図13に示す情報が表示される。図13の表示例では、画面内の左端にルート検索を実行する際に操作されるソフトウエアボタン94が表示され、また、画面内の左側には現在表示されている地図の縮尺を示すズームインジケータ95および縮尺を変更する際に操作されるズームエリア96が表示され、画面内の最下部には図8の場合と同様のオーディオ操作領域70が表示されている。このような画面において、例えば、ソフトウエアボタン94が操作されると、目的地までの経路が検索されて表示される。また、ズームエリア96が指でなぞられた場合には、なぞられた方向と距離に応じて地図の縮尺が変更される。例えば、ズームエリア96が上から下になぞられた場合には、指の移動距離に応じて縮尺が大きくなり、逆に下から上になぞられた場合には、指の移動距離に応じて縮尺が小さくなる。また、オーディオ操作領域70が操作された場合には、前述の場合と同様に、例えば、再生中の楽曲データに対する制御が行われる。なお、ズームエリア69と音量調整エリア72の操作方向は互いに直交しているので、これらの一方に対してなされた操作が他方に対する操作として誤って認識されることを防止できる。
図13に示す画面が表示されている状態において、ハードウエアボタン33aが再度操作されると、CPU20aは、図4の左から2列目かつ上から2行目の画面を表示するための情報をHDD20dから取得し、LCD30に表示させる。その結果、図14に示す画面が表示される。図14に示す表示例では、画面内の左側にはサブメニュー97が表示され、また、画面内の下部には地図画面90に表示されているアイコンに対応する情報が表示される地点情報98が表示されている。また、画面内の右側には、表示モード切換領域99が表示されている。ここで、サブメニュー97は、地図上における所定の施設等を指定する際に操作される。この例では、サブメニュー97は、図9の場合と同様の表示形態であり、複数の項目の中から所望の項目を選択することができる。この例では、サブメニュー97は、「SHOP」、「RESTAURANT」、「PARKING」、「PARK」、「TOILET」が表示された矩形が複数表示されており、例えば、「PARKING」が選択された場合には、図14に示すように、当該矩形の表示色が変更されるとともに、当該矩形がサブメニュー97の中央に位置するように表示がスクロールされる。また、地図画面90に表示されている地図の領域内に存在する駐車場が検索され、それぞれの駐車場が存在する地点に、アルファベットが付されたアイコンが表示される。図14の例では、A〜Dが付されたアイコンが駐車場が存在する位置に表示されている。地点情報98は、地図上に表示されているアイコンに対応する詳細な情報が表示される。この例では、アイコンの「A」に対応する情報が表示されており、例えば、アイコンの「A」に対応する駐車場を説明する文章および画像が表示されるとともに、当該駐車場のホームページに移動するボタン、当該駐車場をお気に入りに登録するボタン、当該駐車場を目的地に設定するためのボタンが表示されている。表示モード切換領域99には、個々の施設に関する情報を地点情報98として表示するための「info」ボタン、口コミ情報を個々の施設に関する地点情報98として表示するための「review」ボタン、および、地点情報を地図画面90の全域に表示させるための「List」ボタンが表示されている。なお、「info」ボタンおよび「review」ボタンは、択一式のボタンとなっており、これらの何れか一方が選択できる。図14の例は、「info」ボタンが選択された状態となっており、地点情報98として、個々の施設に関する情報が表示されている。
サブメニュー97では、メニュー項目である矩形を、択一的に選択することができる。すなわち、何れかのメニュー項目が選択された場合には、他の項目の選択が外れる構成となっている。ところで、本実施の形態では、複数のメニュー項目を選択することが可能とされている。例えば、図14に示すように、「PARKING」が選択された状態において、当該「PARKING」のメニュー項目の矩形を、ユーザが指で右側になぞる操作をすると、CPU20aは、メニュー項目の選択を固定する操作がなされたと判定し、図15に示すように、当該「PARKING」の矩形をハイライト表示されたままで右側にはみ出した状態で表示させる。この結果、「PARKING」のメニュー項目は選択が固定された状態となる。この結果、地図上に表示されている駐車場に関するアイコンの表示も維持される。つぎに、このような状態において、「RESTAURANT」が選択されると、CPU20aは、「PARKING」とともに「RESTAURANT」が選択されたことを検出し、地図上に存在する「RESTAURANT」に関する情報をHDD20dから取得し、アイコンとして表示させる。この結果、図16に示すように、駐車場を示すアイコン「A」〜「D」とともに、レストランを示すアイコン「E」〜「H」が地図画面90上に表示される。また、サブメニュー97では、最後に選択された「RESTAURANT」がサブメニュー97の中央部に移動するようにスクロールされるとともに、選択されている「RESTAURANT」および「PARKING」のメニュー項目の表示色が変更されている(ハイライト表示されている)。この結果、ユーザは、複数の種類の施設に関する情報を同時に地図画面90上に表示させることができるので、例えば、レストランと、目的のレストランの近くに存在する駐車場を合わせて見つけることが可能になる。また、サブメニュー97では、選択されているメニュー項目の表示色が変更されるので、どのメニュー項目が選択されているかを知ることができる。また、操作されたメニュー項目がサブメニュー97の中央付近に表示されるので、操作されたメニュー項目を知ることができる。なお、図16に示す例では、2種類のメニュー項目が選択されているが、メニュー項目を右側に引き出す操作を適宜することにより、3種類以上のメニュー項目を選択することができる。また、引き出されたメニュー項目は、左側に移動させる操作(左側になぞる操作)を行うことで、選択の固定を解除することができる。
なお、図16に示す画面において、表示モード切換領域99に表示されている「List」ボタンが操作されると、地図上に表示されているアイコン「A」〜「H」に対応する地点情報98が一覧表示されることになる。すなわち、「List」ボタンが操作されると、「info」ボタンが選択されている場合には、地図上に表示されているアイコン「A」〜「H」に関連する情報が一覧表示され、「review」ボタンが選択されている場合には、アイコン「A」〜「H」に関連する口コミ情報が一覧表示される。なお、一覧表示された地点情報は、必要に応じてスクロールさせることができる。具体的には、一覧表示された情報を指で上または下になぞることにより、上方向または下方向にスクロールさせることができる。これにより、画面に全ての情報が一度に表示できない場合であっても、スクロールによって全ての情報を閲覧することが可能になる。
つぎに、図6に示す画面のメインメニューにおいて「MY MUSIC」が選択されるか、または、図9に示す画面のサブメニュー80において「MUSIC」が選択された後にメインメニューにおいて「MY MUISC」が選択されたとすると、CPU20aは、図4の左から3列目かつ上から1行目の画面を表示するための情報をHDD20dから取得し、描画処理部20eに供給してLCD30に表示させる。その結果、LCD30には、図17に示すような音楽画面110が表示される。この例では、音楽画面110には、HDD20dに格納されている楽曲データのアルバムに対応するアイコン112が、アルバム名のアルファベット順に一覧表示されている。また、画面内の左端には、アルファベットのインデックス111が表示されている。より詳細には、インデックス「A」の右側には、アルバム名が「Aa」、「Ab」、・・・、「Ay」であるアイコンが表示されている。また、インデックス「B」の右側には、アルバム名が「Ba」、「Bc」、・・・、「Bz」であるアイコンが一覧表示され、同様に「B」、「C」、「D」に関するアイコンが表示されている。
このような音楽画面110において、所定のアイコンがユーザの指によって選択されると、CPU20aは、選択されたアイコンを拡大して表示するとともに、選択されたアイコンに対応する楽曲データを、HDD20dから取得し、再生部34に供給して再生する。例えば、図17に示す画面において、ユーザが、アイコン「Bij」を選択した場合には、図18に示すように、アイコン「Bij」を拡大して表示するとともに、アイコン「Bij」に関する属性情報(例えば、アルバム名「Bij」およびアーティスト名「Gopher」)をアイコンの下に表示する。また、CPU20aは、アイコン「Bij」に対応する楽曲データを、HDD20dから取得し、再生部34に供給する。この結果、再生部34は、楽曲データを再生し、その結果として得られた音声信号を、接続端子35aに対して出力する。この結果、ユーザは、指定したアイコン「Bij」に対応する楽曲を、ヘッドフォン等によって鑑賞することができる。
図18に示すような音楽画面110が表示された状態において、ユーザがハードウエアボタン33aを操作すると、CPU20aは、図7のステップS30においてYesと判定し、ステップS31に進み、図4の左から3列目かつ上から2行目の画面を表示するための情報をHDD20dから取得し、描画処理部20eに供給してLCD30に表示させる。その結果、LCD30には、図19に示す画面が表示される。図19に示す表示例では、画面内の最下部には、図8の場合と同様のオーディオ操作領域70が表示されている。また、画面内の右側には、アイコンの現在の表示サイズを示すインジケータ113と、アイコンの表示サイズを変更するためのズームエリア114とが表示されている。このような画面において、ユーザは、オーディオ操作領域70に表示されているソフトウエアボタンを操作することにより、音楽の再生に関する制御を行うことができる。また、ズームエリア114をなぞることにより、アイコンの表示サイズを変更することができる。具体的には、ズームエリア114を上から下になぞることにより、アイコンの表示サイズが縮小され、下から上になぞることにより、アイコンの表示サイズが拡大される。なお、ズームエリア114と音量調整エリア72の操作方向は互いに直交しているので、これらの一方に対してなされた操作が他方に対する操作として誤って認識されることを防止できる。
つぎに、図19に示す画面が表示された状態において、ユーザがハードウエアボタン33aを再度操作すると、CPU20aは、図7のステップS30においてYesと判定し、ステップS31に進み、図4の左から3列目かつ上から3行目の画面を表示するための情報をHDD20dから取得し、描画処理部20eに供給してLCD30に表示させる。その結果、LCD30には、図20に示す画面が表示される。図20に示す表示例では、画面内の左側には、サブメニュー115が表示され、画面内の最下部には音楽情報116が表示され、画面内の右側には表示モード切換領域117が表示されている。ここで、サブメニュー115では、音楽画面110に一覧表示されているアイコンの配列方法を選択するとともに、一覧表示されるアイコンを絞り込むことができる。この例では、「ALBUM」および「ARTIST」はアイコンの配列方法を決定するためのメニュー項目であり、「ALBUM」はアルバム名に応じてアイコンを配列し、「ARTIST」はアーティスト名に応じてアイコンを配列する。なお、これらは、何れか一方を選択することができる。また、「JAZZ」、「POPS」、および、「CLASSICAL」は、一覧表示されるアイコンを絞り込むメニュー項目である。すなわち、「JAZZ」、「POPS」、および、「CLASSICAL」は、ジャズ、ポップス、および、クラシックのジャンルに属するアイコンを選択するためのメニュー項目である。図20の例では、サブメニュー115では、「ALBUM」が選択されているので、音楽画面110には、アイコンがアルバム名に応じてアルファベット順に表示されている。また、音楽情報116としては、現在再生中の楽曲に関する詳細な情報と、アイコンとが表示される。なお、音楽情報116に表示される情報は、後述するように、「info」ボタンまたは「review」ボタンを押圧することにより、選択することができる。また、「List」ボタンを操作することにより、表示される項目数を変更することができる。
表示モード切換領域117には、「info」ボタン、「review」ボタン、および、「List」ボタンが表示されている。「info」ボタンおよび「review」ボタンは択一的に選択可能とされ、「info」ボタンが選択された場合には、楽曲データに関する詳細な情報が音楽情報116として表示され、「review」ボタンが選択された場合には、楽曲データに関する口コミ情報が表示される。また、「List」ボタンは、音楽情報116を音楽画面110の全領域に表示する場合に操作される。
図20に示す画面において、サブメニュー115の「JAZZ」が操作されたとすると、CPU20aは、「JAZZ」が操作されたことを認識し、メニュー項目である「JAZZ」の表示色を変更するとともに、当該メニュー項目がサブメニュー115の中央に位置するようにスクロールさせる。また、CPU20aは、音楽画面110に表示されている全てのアイコンの中で、ジャンルがジャズに属するアイコンのみを選択して表示する。その結果、LCD30には、図21に示すような画面が表示される。この表示例では、サブメニュー115では、メニュー項目である「JAZZ」が中央に位置するように移動され、また、メニュー項目である「JAZZ」および「ARTIST」の表示色が変更されている。さらに、音楽画面110では、図19に比較すると、表示されているアイコンの種類が減少している。例えば、「A」については、図19では、17種類のアイコンが表示されていたのが、図20では、10種類に減少している。すなわち、ジャンルが「JAZZ」に属するアイコンだけが音楽画面110内に表示される。
つぎに、図21に示す画面において、サブメニュー115のメニュー項目である「JAZZ」が、ユーザの指によって左から右へなぞられた後に、メニュー項目である「POPS」が選択されたとする。すると、CPU20aは、図22に示すように、メニュー項目である「JAZZ」を右側に移動して表示するとともに、選択された「POPS」の表示色を変更し、さらに、「POPS」が中央に位置するように表示をスクロールさせる。さらに、CPU20aは、HDD20dに格納されている楽曲データのうち、ジャンルがジャズおよびポップスに属する楽曲データを選択して、音楽画面110に一覧表示させる。この結果、図22の画面では、図21の音楽画面110に対して、ポップスに属する楽曲データに対応するアイコンが追加して表示される。例えば、「A」については、ポップスに属する楽曲データのアイコンである「Ab」と「Aja」とが増加することになる。
このように、サブメニュー115において、楽曲データのアイコンの並べ方を選択するとともに、ジャンルを選択できるようにしたので、目的の楽曲データを容易に見つけ出すことができる。また、サブメニュー115では、メニュー項目を右側に引き出すことにより、ジャンルの選択を固定できるようにしたので、例えば、複数のジャンルを選択して表示させることができる。
図6に示すメインメニュー画面において、メニュー項目である「BROWSER」が選択されるか、また、図9に示すサブメニュー80においてメニュー項目である「INTERNET」が選択された後、メインメニューから「BROWSER」が選択されたとすると、CPU20aは、図4の左から4列目かつ上から1行目のインターネット画面を表示するための情報をHDD20dから取得し、描画処理部20eに供給してLCD30に表示させる。その結果、LCD30には、図23に示す画面が表示される。図23に示す表示例では、表示領域130には、図示せぬインターネット上のWEBサーバから取得されたコンテンツが表示されている。また、表示領域130の上部には、ソフトウエアボタン131〜136が表示されている。ソフトウエアボタン131は、前のページに戻る場合に操作されるボタンであり、ソフトウエアボタン132は、次のページに進む場合に操作されるボタンである。また、ソフトウエアボタン133は、WEBサーバへの要求を中止する場合に操作されるボタンであり、ソフトウエアボタン134は、WEBサーバへの要求を再度行う場合に操作されるボタンであり、ソフトウエアボタン135は、ホームとして登録されているページに移動する場合に操作されるボタンである。また、ソフトウエアボタン136は、以前に表示していた画面(例えば、地図画面、音楽画面等)に戻る場合に操作されるボタンである。
図23に示す画面が表示されている状態において、ハードウエアボタン33aが操作されると、CPU20aは、図4の左から4列目かつ上から2行目の画面を表示するための情報をHDD20dから取得し、描画処理部20eに供給してLCD30に表示させる。その結果、LCD30には、図24に示す画面が表示される。図24に示す表示例では、画面内の最下部に、図13と同様のオーディオ操作領域70が表示され、また、画面内の右側には、現在の表示倍率を示すインジケータ137と、拡大倍率を変更するためのズームエリア138とが表示されている。このような表示画面において、オーディオ操作領域70の所定のソフトウエアボタンが操作されると、操作されたボタンに応じて再生部34を制御することができる。また、ズームエリア138をなぞることにより、表示領域130に表示されている画像の表示倍率を調整することができる。すなわち、ズームエリア138を上から下に指でなぞることにより表示倍率を小さくし、下から上になぞることにより表示倍率を大きくすることができる。なお、ズームエリア138と音量調整エリア72の操作方向は互いに直交しているので、これらの一方に対してなされた操作が他方に対する操作として誤って認識されることを防止できる。
図24に示す画面が表示されている状態において、ハードウエアボタン33aが操作されると、CPU20aは、図4の左から4列目かつ上から3行目の画面を表示するための情報をHDD20dから取得し、描画処理部20eに供給してLCD30に表示させる。その結果、LCD30には、図25に示す画面が表示される。図25に示す表示例では、画面内の左側には、サブメニュー140が表示され、中央の表示領域141には、例えば、お気に入りとして登録されたホームページを示すアイコンの一覧が表示され、下側には選択されたアイコンの詳細な情報を示すホームページ情報142が表示され、また、右側には表示モードを切り換える表示モード切換領域143が表示されている。ここで、サブメニュー140には、表示領域141に一覧表示されるアイコンの配列方法を選択するためのメニュー項目と、アイコンを絞り込むためのメニュー項目が表示されている。具体的には、「ACCESS DATE」および「ALPHABETICAL」は、アイコンの配列方法を選択するためのメニュー項目であり、「ACCESS DATE」はアクセスされた順にアイコンを配列し、また、「ALPHABETICAL」はホームページのタイトルのアルファベット順にアイコンを配列することを指定する。なお、これらは、択一的に選択可能となっている。また、「SHOPPING」、「SEARCH」、および、「GOURMET」は、ホームページのカテゴリがショッピング、検索エンジン、および、グルメ情報に属するものを選択して表示するメニュー項目である。なお、これらのメニュー項目は、図21,22に示すように、複数選択することが可能である。また、ホームページ情報142は、選択されたアイコンに対応するホームページに関する情報が表示される。また、表示モード切換領域143には、ソフトウエアボタンである「info」、「review」、および、「List」が表示されている。「info」は、ホームページ情報142として、それぞれのアイコンに対応するホームページに関する情報を選択する場合に操作され、「review」はホームページ情報142として口コミ情報を表示する場合に操作される。また、「List」は、ホームページ情報142を、表示領域141の全域に表示させる場合に操作される。
図25に示す画面では、サブメニュー140を操作することにより、表示領域141に表示されるアイコンの配列方法を指定するとともに、アイコンのカテゴリを選択することができる。そして、表示領域141に表示されているアイコンの中から、ホームページ情報142を参照して、所望のアイコンを選択した場合には、図23に示すように、アイコンに対応するホームページが表示領域130に表示される。
以上に説明したように、本発明の実施形態では、サブメニューに上位階層に属するメニュー項目を表示するとともに、メインメニューに下位階層に属するメニュー項目を表示するようにしたので、階層構造を反映した表示を行うことができる。また、サブメニューに表示されるメニュー項目が選択された場合には、メインメニューに表示されるメニュー項目の頭出しを行うようにしたので、所望のメニュー項目を迅速に見つけ出すことが可能になる。さらに、メインメニューがスクロールされた場合には、メインメニューに表示されているメニュー項目に対応するメニュー項目をサブメニューにおいてハイライト表示するとともに、サブメニューの中央付近に表示するようにしたので、メインメニューに表示されているメニュー項目の種類を確実に知ることができる。
また、本発明の実施形態では、サブメニューにより、アイコンの配列順序および絞り込みを行うことができるようにした。このため、複数存在するアイコンの中から所望のアイコンを迅速に見つけ出すことが可能になる。また、サブメニューにおいて、絞り込みを行うためのメニュー項目を選択した状態を固定できるようにした。このため、複数のカテゴリに属するアイコンを同時に表示させることができる。また、選択を固定する場合には、メニュー項目を引き出して表示するようにしたので、選択されている項目を容易に知ることができる。
また、本発明の実施形態では、図3に示す第1行目に示す各画面において、ハードウエアボタン33aが操作された場合には、オーディオ操作領域70が表示されるようにした。オーディオの再生の制御は、他の制御に比較して優先順位が高いことから、どのような情報に対する処理を行っている場合であっても、ハードウエアボタン33aが操作された場合には、オーディオ操作領域70が表示されるようにすることで、オーディオの制御を容易に行うことができる。
また、本発明の実施形態では、音量調整エリア72の操作方向と、メインメニューおよびズームエリア96,114,138の操作方向とが互いに直交するようにしたので、一方に対する操作が他方に対する操作として誤って認識されることを防止できる。このため、操作性を向上させることができる。
(C)変形実施の態様の説明
なお、上述した実施の形態は、あくまでも本発明の一態様を示すものであり、本発明の範囲内で任意に変形および応用が可能であることは勿論である。
例えば、図9に示す画面において、サブメニュー80において、所定のメニュー項目が選択された状態で、メインメニューが回転された場合には、メインメニューが1回転された後に、サブメニュー80において選択されたメニュー項目に対応するメニュー項目が先頭位置に来るように回転が停止されるようにしてもよい。
また、図9に示す画面では、メインメニューおよびサブメニューとしてメニュー項目を表示するようにしたが、メニュー項目以外の情報を表示して選択できるようにしてもよい。
また、以上の実施形態では、ハードウエアボタン33aが操作された場合にはオーディオ操作領域70を表示するようにしたが、オーディオのみならず映像に関する制御を行うためのソフトウエアボタンを併せて表示するようにしてもよい。また、ハードウエアボタン33aが1回操作された場合に、オーディオ操作領域70を表示するようにしたが、図4の最上段に示す画面に表示したり、図4の最下段の画面、または、これら以外の画面に表示したりするようにしてもよい。