JP2009163219A - 現像装置、現像方法及び画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】アニロックスローラ軸方向にわたる線状痕が形成されることなく、線状痕による画質劣化が発生しない現像装置、画像形成装置を提供する。
【解決手段】トナーとキャリア液とを含む液体現像剤を貯留する供給貯留部310Yと、前記供給貯留部310Yに貯留された前記液体現像剤を塗布するアニロックスローラ32Yと、前記アニロックスローラ32Yにより前記液体現像剤が供給される現像ローラと、現像ローラクリーニングブレードで除去された前記液体現像剤を貯留する回収貯留部320Yと、前記供給貯留部310Yと前記回収貯留部320Yとを隔てると共に、前記アニロックスローラ32Yの鉛直方向の下部の高さより鉛直方向に高い第1壁高部、及び前記下部の高さより鉛直方向に低い前記第2壁高部を有する仕切り部330Yと、前記供給貯留部310Yに貯留される前記液体現像剤を搬送するオーガ34Yとを有する。
【選択図】図9
【解決手段】トナーとキャリア液とを含む液体現像剤を貯留する供給貯留部310Yと、前記供給貯留部310Yに貯留された前記液体現像剤を塗布するアニロックスローラ32Yと、前記アニロックスローラ32Yにより前記液体現像剤が供給される現像ローラと、現像ローラクリーニングブレードで除去された前記液体現像剤を貯留する回収貯留部320Yと、前記供給貯留部310Yと前記回収貯留部320Yとを隔てると共に、前記アニロックスローラ32Yの鉛直方向の下部の高さより鉛直方向に高い第1壁高部、及び前記下部の高さより鉛直方向に低い前記第2壁高部を有する仕切り部330Yと、前記供給貯留部310Yに貯留される前記液体現像剤を搬送するオーガ34Yとを有する。
【選択図】図9
Description
本発明は、像担持体上に形成した潜像をトナー及びキャリアからなる液体現像剤によって現像する現像装置、現像方法、及び現像装置によるトナー及びキャリアからなる現像像をさらに記録媒体に転写して、転写されたトナー像を融着し定着して画像形成する画像形成装置に関する。
液体溶媒中に固体成分からなるトナーを分散させた高粘度の液体現像剤を用いて潜像を現像し、静電潜像を可視化する湿式画像形成装置が種々提案されている。この湿式画像形成装置に用いられる現像剤は、シリコンオイルや鉱物油、食用油等からなる電気絶縁性を有し高粘度の有機溶剤(キャリア液)中に固形分(トナー粒子)を懸濁させたものであり、このトナー粒子は、粒子径が1μm前後と極めて微細である。このような微細なトナー粒子を使用することにより、湿式画像形成装置では、粒子径が7μm程度の粉体トナー粒子を使用する乾式画像形成装置に比べて高画質化が可能である。
上記のような液体現像剤を用いたものとしては、例えば、特許文献1(特開2000−235306号公報)に記載の画像形成装置を挙げることができる。この特許文献1においては、液体現像剤を用いた現像装置、画像形成装置における課題として、ローラやブレードなどに形成される液リングが採り上げられている。特許文献1に記載の発明では、液リングの課題を解決するために、(塗布領域23aの長さ)<(クリーニングブレード2
5の幅方向の長さ)<(現像ローラ22の長さ)<(塗布ローラ23の長さ)と設定し、クリーニングブレード25の両端部に対応した現像ローラ22上に発生した上記液リング28を、塗布ローラ23の非塗布領域である段差ローラ部23bとの当接部29で除去する構成を採用している。
特開2000−235306号公報
5の幅方向の長さ)<(現像ローラ22の長さ)<(塗布ローラ23の長さ)と設定し、クリーニングブレード25の両端部に対応した現像ローラ22上に発生した上記液リング28を、塗布ローラ23の非塗布領域である段差ローラ部23bとの当接部29で除去する構成を採用している。
しかしながら、特許文献1に記載の画像形成装置は、現像剤収容タンク21内において塗布ローラ23は常に液体現像剤に浸った状態であるため、例えば画像形成装置を長時間停止させたような場合、塗布ローラ23が液体現像剤界面と接している部分で、液体現像剤のトナー成分が塗布ローラ23に凝集し固着することで、塗布ローラ23軸方向にわたる線状痕が形成されてしまい、画像形成装置を再稼働した場合、前記線状痕による画質劣化が発生する、という問題があった。このような線状痕は液リングとは異なるものであるが、現像剤が液体であるが故に発生する問題であるということができる。
また、特許文献1に記載の画像形成装置は、現像時における液リングに係る課題を解決することができたとしても、段差ローラ部23bで除去した液体現像剤はいずれ飽和し、段差ローラ部23bの端部に液リングが形成される、というあらたな課題を内包するものである。
現像装置や画像形成装置において、このような液リングが形成されていると、装置の停止中に液リングとして溜まった液体現像剤が装置下部に滴下して、汚れや不具合の原因とってしまう、という問題がある。また、装置の停止中に液リング中のトナー成分が凝固し、ローラとブレードが固着し、ローラやブレードの表面を破損する恐れが生じる、といった問題もある。
本発明は上記課題を解決するためのもので、本発明に係る現像装置は、トナーとキャリア液とを含む液体現像剤を貯留する供給貯留部と、前記供給貯留部に貯留された前記液体現像剤を塗布する塗布ローラと、前記塗布ローラにより前記液体現像剤が供給される現像ローラと、前記現像ローラに当接するとともに、前記現像ローラに供給された前記液体現像剤を除去する現像ローラクリーニングブレードと、前記現像ローラクリーニングブレードで除去された前記液体現像剤を貯留する回収貯留部と、前記供給貯留部と前記回収貯留部とを隔てると共に、前記塗布ローラの鉛直方向の下部の位置より鉛直方向に高い第1壁高部、及び前記下部の位置より鉛直方向に低い前記第2壁高部を有する壁部と、前記供給貯留部に貯留される前記液体現像剤を搬送するオーガと、を有することを特徴とする。
また、本発明に係る現像装置は、前記オーガの回転中心は、前記塗布ローラの回転中心より前記壁部に近い。
また、本発明に係る現像装置は、前記塗布ローラに対してトレール当接し前記液体現像剤の量を規制する規制ブレードを有する。
また、本発明に係る現像装置は、前記塗布ローラの軸方向長さは、前記第1壁高部の前記塗布ローラの軸方向の長さより長い。
また、本発明に係る現像装置は、前記第2壁高部は前記塗布ローラの軸方向端部側に設けられる。
また、本発明に係る現像装置は、前記塗布ローラは前記現像ローラに当接する。
また、本発明に係る現像方法は、供給貯留部に設けられるオーガの回転によって前記前記供給貯留部に貯留される液体現像剤の液面を上昇させて、前記液体現像剤を前記塗布ローラに接触させると共に、前記供給貯留部と壁部によって仕切られた回収貯留部に前記液体現像剤を搬送させることを特徴とする。
また、本発明に係る現像方法は、前記壁部は、前記塗布ローラの鉛直方向の下面の位置より高い第1壁高部と前記塗布ローラの鉛直方向の下面の位置より低い第2壁高部とを有しており、前記第1壁高部に対応する前記供給貯留部で前記液体現像剤を前記塗布ローラに接触させ、前記第2壁高部に対応する前記供給貯留部で前記液体現像剤を前記回収貯留部に搬送させる。
また、本発明に係る現像方法は、前記塗布ローラに対してトレール当接する規制ブレードにより前記液体現像剤の塗布量を規制する。
また、本発明に係る現像方法は、前記塗布ローラは、該塗布ローラと当接する現像ローラに前記液体現像剤を塗布する。
また、本発明に係る現像方法は、前記オーガの鉛直方向上面の回転接線方向が前記壁部に向かう方向である。
また、本発明に係る画像形成装置は、像担持体と、前記像担持体を帯電する帯電部と、前記帯電部で帯電された前記像担持体に潜像を形成する露光部と、現像ローラ、前記現像ローラに液体現像剤を塗布する塗布ローラ、前記現像ローラに塗布された前記液体現像剤を除去する現像ローラクリーニング部材、及び前記液体現像剤を貯留する供給貯留部を有するとともに、前記像担持体に形成された前記潜像を現像する現像部と、前記像担持体で
現像された像を転写媒体に転写する転写部と、前記現像ローラクリーニング部材で除去された前記液体現像剤を回収する回収貯留部と、前記供給貯留部と前記回収貯留部とを隔てると共に、前記塗布ローラの鉛直方向の下面の位置より高い第1壁高部と前記塗布ローラの鉛直方向の下面の位置より低い前記第2壁高部とが形成される壁部と、を有することを特徴とする。
現像された像を転写媒体に転写する転写部と、前記現像ローラクリーニング部材で除去された前記液体現像剤を回収する回収貯留部と、前記供給貯留部と前記回収貯留部とを隔てると共に、前記塗布ローラの鉛直方向の下面の位置より高い第1壁高部と前記塗布ローラの鉛直方向の下面の位置より低い前記第2壁高部とが形成される壁部と、を有することを特徴とする。
また、本発明に係る画像形成装置は、前記供給貯留部に前記液体現像剤を供給すると共に、前記回収貯留部に貯留された前記前記液体現像剤を回収して前記液体現像剤の濃度を調整する濃度調整貯留部を有する。
また、本発明に係る画像形成装置は、前記濃度調整貯留部にトナー及びキャリア液を含む液体現像剤を供給するトナー貯留部と、前記濃度調整貯留部に供給する前記キャリア液を貯留するキャリア貯留部と、を有する。
また、本発明に係る画像形成装置は、前記濃度調整貯留部に貯留された前記液体現像剤を攪拌する攪拌部を有する。
また、本発明によれば、画像形成装置停止時には液体現像剤と塗布ローラとが接触しないように構成されているので、液体現像剤のトナー成分が塗布ローラに凝集固着することを防止でき、塗布ローラ軸方向にわたる線状痕が形成されることがないので、前記線状痕による画質劣化が発生しない。
また、本発明によれば、現像ローラの両端部に塗布される液体現像剤の量を抑制することができ、それによって液リング形成を極力抑制することができる。このため、液リングからの液体現像剤の滴下によって装置内を汚すこともなく、液体現像剤の消費量を削減することもできる。
なお、本発明に関連して、以下のような参考実施形態も有効な構成であることを確認しておく。すなわち、本発明の参考実施形態に係る膜形成装置は、所定部材に液体現像剤の塗膜を形成する塗布ローラと、該塗布ローラ下部に設けられる液体現像剤容器と、該液体現像剤容器に設けられ該塗布ローラに塗布される液体現像剤を供給する供給貯留部と、該液体現像剤容器の該供給貯留部と並列するように設けられる回収貯留部と、該供給貯留部と該回収貯留部とを隔てる仕切り部と、該供給貯留部に設けられ液体現像剤を搬送するオーガと、を有し、該仕切り部には長手方向で異なる第1の高さの領域と第2の高さの領域とが形成されており、第1の高さは、第2の高さより高く設定される共に、停止時の液体現像剤液面は該塗布ローラの最下面の高さより低く設定され、動作時には該オーガの最上面の回転接線方向は該仕切り部に向かう方向となり、該塗布ローラの最下面の回転接線方向は該仕切り部から遠ざかる方向となることで、該オーガから該塗布ローラに液体現像剤を供給することを特徴とする。
また、本発明の参考実施形態に係る膜形成装置は、該オーガの回転中心と該仕切り部との距離は、該塗布ローラの回転中心と該仕切り部との距離より短いことを特徴とする。
また、本発明の参考実施形態に係る膜形成装置は、該塗布ローラに当接し該現像ローラに塗布する液体現像剤量を規制する規制ブレードを有し、該規制ブレードが該塗布ローラに対してトレール当接することを特徴とする。
また、本発明の参考実施形態に係る膜形成装置は、該供給貯留部における液体現像剤の液位を第2の高さにより決定することを特徴とする。
また、本発明の参考実施形態に係る膜形成装置は、該塗布ローラの長手方向長さは、第1高さ領域の長手方向長さより長く設定されることを特徴とする。
また、本発明の参考実施形態に係る膜形成装置は、該仕切り部の第2の高さの領域は該仕切り部長手方向端部に設けられることを特徴とする。
また、本発明の参考実施形態に係る現像装置は、前記記載の膜形成装置を用いたことを特徴とする。
また、本発明の参考実施形態に係る画像形成装置は、像担持体上に形成された静電潜像を現像する現像ローラと、該像担持体上で現像された現像像を記録媒体に転写する手段と、該現像ローラに液体現像剤を塗布する塗布ローラと、該塗布ローラ下部に設けられる液体現像剤容器と、該液体現像剤容器に設けられ該塗布ローラに塗布される液体現像剤を供給する供給貯留部と、該液体現像剤容器の該供給貯留部と並列するように設けられる回収貯留部と、該供給貯留部と該回収貯留部とを隔てる仕切り部と、該供給貯留部に設けられ液体現像剤を搬送するオーガと、を有し、該仕切り部には長手方向で異なる第1の高さの領域と第2の高さの領域とが形成されており、第1の高さは、第2の高さより高く設定される共に、停止時の液体現像剤液面は該塗布ローラの最下面の高さより低く設定され、動作時には該オーガの最上面の回転接線方向は該仕切り部に向かう方向となり、該塗布ローラの最下面の回転接線方向は該仕切り部から遠ざかる方向となることで、該オーガから該塗布ローラに液体現像剤を供給することを特徴とする。
以上、本発明の参考実施形態によれば、現像ローラの両端部に塗布される液体現像剤の量を抑制することができ、それによって液リング形成を極力抑制することができる。このため、液リングからの液体現像剤の滴下によって装置内を汚すこともなく、液体現像剤の消費量を削減することもできる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。図1は本発明の実施の形態に係る画像形成装置を構成する主要構成要素を示した図である。画像形成装置の中央部に配置された各色の画像形成部に対し、現像装置30Y、30M、30C、30Kは、画像形成装置の下部に配置され、中間転写体40、2次転写部(2次転写ユニット)60は、画像形成装置の上部に配置されている。
画像形成部は、像担持体10Y、10M、10C、10K、コロナ帯電器11Y、11M、11C、11K、不図示の露光ユニット12Y、12M、12C、12K等を備えている。露光ユニット12Y、12M、12C、12Kは、半導体レーザ、ポリゴンミラー、F−θレンズ等の光学系を有し、コロナ帯電器11Y、11M、11C、11Kにより、像担持体10Y、10M、10C、10Kを一様に帯電させ、露光ユニット12Y、12M、12C、12Kにより、入力された画像信号に基づいて、変調されたレーザ光を照射して、帯電された像担持体10Y、10M、10C、10K上に静電潜像を形成する。
現像装置30Y、30M、30C、30Kは、概略、現像ローラ20Y、20M、20C、20K、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)からなる各色の液体現像剤を貯蔵する現像剤容器(リザーバ)31Y、31M、31C、31K、これら各色の液体現像剤を現像剤容器31Y、31M、31C、31Kから現像ローラ20Y、20M、20C、20Kに塗布する塗布ローラであるアニロックスローラ32Y、32M、32C、32K等を備え、各色の液体現像剤により像担持体10Y、10M、10C、10K上に形成された静電潜像を現像する。
中間転写体40は、エンドレスのベルトであり、駆動ローラ41とテンションローラ42との間に張架され、一次転写部50Y、50M、50C、50Kで像担持体10Y、10M、10C、10Kと当接しながら駆動ローラ41により回転駆動される。一次転写部50Y、50M、50C、50Kは、像担持体10Y、10M、10C、10Kと中間転写体40を挟んで一次転写ローラ51Y、51M、51C、51Kが対向配置され、像担持体10Y、10M、10C、10Kとの当接位置を転写位置として、現像された像担持体10Y、10M、10C、10K上の各色のトナー像を中間転写体40上に順次重ねて転写し、フルカラーのトナー像を形成する。
2次転写ユニット60は、2次転写ローラ61が中間転写体40を挟んでベルト駆動ローラ41と対向配置され、さらに2次転写ローラクリーニングブレード62からなるクリーニング装置が配置される。そして、2次転写ローラ61を配置した転写位置において、中間転写体40上に形成された単色のトナー像やフルカラーのトナー像をシート材搬送経路Lにて搬送される用紙、フィルム、布等の記録媒体に転写する。
さらに、経路シート材搬送経路Lの下流には、定着ユニット90が配置され、用紙等の記録媒体上に転写された単色のトナー像やフルカラーのトナー像を用紙等の記録媒体に融着させ定着させる。
また、テンションローラ42は、ベルト駆動ローラ41と共に中間転写体40を超過しており、中間転写体40のテンションローラ42に張架されている箇所で、中間転写体クリーニングブレード46からなるクリーニング装置が当接・配置されている。
次に、本発明の実施の形態に係る画像形成装置の画像形成部及び現像装置について説明する。図2は画像形成部及び現像装置の主要構成要素を示した断面図である。各色の画像形成部及び現像装置の構成は同様であるので、以下、イエロー(Y)の画像形成部及び現像装置に基づいて説明する。
画像形成部は、像担持体10Yの外周の回転方向に沿って、キャリア回収ローラ16Y、像担持体クリーニングブレード18Y、コロナ帯電器11Y、露光ユニット12Y、現像装置30Yの現像ローラ20Y、像担持体スクイーズローラ13Y、像担持体スクイーズローラ13Y’が配置されている。17Yはキャリア回収ローラ16Yをクリーニングするキャリア回収ローラクリーニングブレードである。また、像担持体スクイーズローラ13Y、13Y’には、付属構成として像担持体スクイーズローラクリーニングブレード14Y、14Y’からなるクリーニング装置が配置されている。70Y、71Y、72Y、73Yは各クリーニングブレードを保持するクリーニングブレード保持部材である。
そして、現像装置30Yにおける現像ローラ20Yの外周には、クリーニングブレード21Y、アニロックスローラ32Y、トナー圧縮コロナ発生器22Yが配置されている。アニロックスローラ32Yには、現像ローラ20Yへ供給する液体現像剤の量を調整する規制ブレード33Yが当接している。75Yは規制ブレード33Yを保持するブレード保持部材である。
また、液体現像剤容器31Yの中に液体現像剤オーガ34Y、回収スクリュー321Yが収容されている。
また、中間転写体40に沿って、像担持体10Yと対向する位置に一次転写部の一次転写ローラ51Yが配置され、その移動方向下流側に中間転写体スクイーズローラ53Y、バックアップローラ54Y、中間転写体スクイーズローラクリーニングブレード55Yからなる中間転写体スクイーズ装置52Yが配置されている。
像担持体10Yは、現像ローラ20Yの幅より広く、外周面に感光層が形成された円筒状の部材からなる感光体ドラムであり、例えば図2に示すように時計回りの方向に回転する。該像担持体10Yの感光層は、有機像担持体又はアモルファスシリコン像担持体等で構成される。コロナ帯電器11Yは、像担持体10Yと現像ローラ20Yとのニップ部より像担持体10Yの回転方向の上流側に配置され、図示しない電源装置から電圧が印加され、像担持体10Yをコロナ帯電させる。露光ユニット12Yは、コロナ帯電器11Yより像担持体10Yの回転方向の下流側において、コロナ帯電器11Yによって帯電された像担持体10Y上にレーザ光を照射し、像担持体10Y上に潜像を形成する。
なお、画像形成プロセスの始めから終わりまでで、より前段に配置されるローラなどの構成は、後段に配置されるローラなどの構成より上流にあるものと定義する。
現像装置30Yは、コンパクション作用を施すトナー圧縮コロナ発生器22Y、キャリア内にトナーを概略重量比20%程度に分散した状態の液体現像剤を貯蔵する現像剤容器31Yを有する。この現像剤容器31Yには、アニロックスローラ32Yに供給されなかった液体現像剤などを回収する回収スクリュー321Yも備えられている。
また現像装置30Yは、前記の液体現像剤を担持する現像ローラ20Y、液体現像剤を現像ローラ20Yに塗布するための塗布ローラであるアニロックスローラ32Yと、現像ローラ20Yに塗布する液体現像剤量を規制する規制ブレード33Yと、液体現像剤を攪拌、搬送しつつアニロックローラ32Yに供給するオーガ34Y、現像ローラ20Yに担持された液体現像剤をコンパクション状態にするトナー圧縮コロナ発生器22Y、現像ローラ20Yのクリーニングを行う現像ローラクリーニングブレード21Yを有する。76Yは現像ローラクリーニングブレード21Yを保持するクリーニングブレード保持部材である。
現像剤容器31Yに収容されている液体現像剤は、従来一般的に使用されている、Isopar(商標:エクソン)をキャリアとした低濃度(1〜2wt%程度)かつ低粘度の、常温で揮発性を有する揮発性液体現像剤ではなく、高濃度かつ高粘度の、常温で不揮発性を有する不揮発性液体現像剤である。すなわち、本発明における液体現像剤は、熱可塑性樹脂中へ顔料等の着色剤を分散させた平均粒径1μmの固形子を、有機溶媒、シリコンオイル、鉱物油又は食用油等の液体溶媒中へ分散剤とともに添加し、トナー固形分濃度を約20%とした高粘度(30〜10000mPa・s程度)の液体現像剤である。
アニロックスローラ32Yは、現像ローラ20Yに対して液体現像剤を供給し、塗布する塗布ローラとして機能するものである。このアニロックスローラ32Yは、円筒状の部材であり、表面に現像剤を担持し易いように表面に微細且つ一様に螺旋状に彫刻された溝による凹凸面が形成されたローラである。このアニロックスローラ32Yにより、現像剤容器31Yから現像ローラ20Yへと液体現像剤が供給される。装置動作時においては、図2に示すように、オーガ34Yが時計回り回転し、アニロックローラ32Yに液体現像剤を供給し、アニロックローラ32Yは反時計回りに回転して、現像ローラ20Yに液体現像剤を塗布する。
規制ブレード33Yは、表面に弾性体を被覆して構成した弾性ブレードであり、アニロックスローラ32Yの表面に当接するウレタンゴム等からなるゴム部と、該ゴム部を支持する金属等の板で構成される。そして、アニロックスローラ32Yによって担持搬送されてきた液体現像剤の膜厚、量を規制、調整し、現像ローラ20Yに供給する液体現像剤の量を調整する。
現像ローラ20Yは、円筒状の部材であり、回転軸を中心に図2に示すように反時計回りに回転する。該現像ローラ20Yは鉄等金属製の内芯の外周部に、ポリウレタンゴム、シリコンゴム、NBR等の弾性層を設けたものである。現像ローラクリーニングブレード21Yは、現像ローラ20Yの表面に当接するゴム等で構成され、現像ローラ20Yが像担持体10Yと当接する現像ニップ部より現像ローラ20Yの回転方向の下流側に配置されて、現像ローラ20Yに残存する液体現像剤を掻き落として除去するものである。
トナー圧縮コロナ発生器22Yは、現像ローラ20Y表面の帯電バイアスを増加させる電界印加手段であり、現像ローラ20Yによって搬送される液体現像剤は、図2に示すようにトナー圧縮コロナ発生器22Yによって、トナー圧縮部位でトナー圧縮コロナ発生器22Y側から現像ローラ20Yに向かって電界が印加される。
なお、このトナー圧縮のための電界印加手段は、図2に示すコロナ放電器のコロナ放電に代えて、コンパクションローラなどを用いても良い。このようなコンパクションローラは、円筒状の部材とし、現像ローラ20Yと同様に弾性体を被覆して構成した弾性ローラの形態とし、金属ローラ基材の表層に導電性の樹脂層やゴム層を備えた構造とし、例えば現像ローラ20Yと反対方向の時計回りに回転させるようにするとよい。
一方、現像ローラ20Yに担持されてトナー圧縮された現像剤は、現像ローラ20Yが像担持体10Yに当接する現像ニップ部において、所望の電界印加によって、像担持体10Yの潜像に対応して現像される。そして、現像残りの現像剤は、現像ローラクリーニングブレード21Yによって掻き落として除去され現像剤容器31Y内の回収部に滴下して再利用される。尚、このようにして再利用されるキャリア及びトナーは混色状態ではない。
一次転写の上流側に配置される像担持体スクイーズ装置は、像担持体10Yに対向して現像ローラ20Yの下流側に配置して像担持体10Yに現像されたトナー像の余剰現像剤を回収するものであり、図2に示すように表面に弾性体を被覆して像担持体10Yに摺接して回転する弾性ローラ部材から成る像担持体スクイーズローラ13Y、13Y’と、該像担持体スクイーズローラ13Y、13Y’に押圧摺接して表面をクリーニングするクリーニングブレード14Y、14Y’とから構成され、像担持体10Yに現像された現像剤から余剰なキャリア及び本来不要なカブリトナーを回収し、顕像内のトナー粒子比率を上げる機能を有する。一次転写前の像担持体スクイーズ装置として、本実施形態では複数の像担持体スクイーズローラ13Y、13Y’を設けているが、ひとつの像担持体スクイーズローラによって構成しても良い。また、液体現像剤の状態などに応じて、複数の像担持体スクイーズローラ13Y、13Y’のうち一方が当離接するように構成しても良い。
一次転写部50Yでは、像担持体10Yに現像された現像剤像を一次転写ローラ51Yにより中間転写体40へ転写する。ここで、像担持体10Yと中間転写体40は等速度で移動する構成であり、回転及び移動の駆動負荷を軽減するとともに、像担持体10Yの顕像トナー像への外乱作用を抑制している。
一次転写の下流側に配置される像担持体スクイーズ装置は、像担持体10Yに対向して一次転写部50Yの下流側に配置して、静電潜増前に像担持体10Y上のキャリアを主とする余剰現像剤を回収するものであり、図2に示すように表面に弾性体を被覆して像担持体10Yに摺接して回転する弾性ローラ部材から成るキャリア回収ローラ16Yと、該キャリア回収ローラ16Yに押圧摺接して表面をクリーニングするキャリア回収ローラクリーニングブレード17Yとから構成され、余剰なキャリア及び転写されなかった不要なトナーを回収する機能を有する。
キャリア回収ローラ16Yの下流側には、新たな静電潜増が形成される前に像担持体10Yの表面状態を完全にクリーニングするために構成される像担持体クリーニングブレード18Yが配置される。
中間転写体スクイーズ装置52Yは、一次転写部50Yの下流側に配置され、中間転写体40上から余剰なキャリア液を除去し、顕像内のトナー粒子比率を上げる処理を行うものである。
中間転写体スクイーズ装置52Yは、像担持体スクイーズ装置と同様、表面に弾性体を被覆して像担持体40に摺接して回転する弾性ローラ部材から成る中間転写体スクイーズローラ53Y、像担持体40を挟んで中間転写体スクイーズローラ53Yと対向配置されるバックアップローラ54Y、中間転写体スクイーズローラ53Yに押圧摺接して表面をクリーニングするクリーニングブレード55Yから構成され、中間転写体40に一次転写された現像剤から余剰なキャリア及び本来不要なカブリトナーを回収する機能を有する。
次に、本発明の現像装置、画像形成装置に用いられる塗布ローラの詳細な構成についてより詳しく説明する。図3は本発明に用いられるアニロックローラの斜視図であり、図4は本発明に用いられるアニロックローラの溝領域と画像形成領域との関係を示す図である。図3に示すようにアニロックローラ32Yの表面に現像剤を担持し易いように表面に微細且つ一様に螺旋状に彫刻された溝による凹凸が形成されている。図4は、この溝の状態をより詳細に説明する図であり、上側はアニロックローラ32Yの長手方向を側面からみた図であり、下側の円で囲まれた部分に示されているのは、上側に図示したアニロックローラ32Yの一部の拡大模式図である。
アニロックローラ32Yにおいて、溝が形成される領域(以下、溝領域)は図示するようにローラ端部を除く部分である。アニロックローラ32Yの溝領域は、現像装置や画像形成装置における画像形成領域範囲に対応する全範囲をカバーする。ただ図示するように、アニロックローラ32Yの溝領域の両端部は、マージンとして、画像形成領域範囲外として設定されている。
この溝領域端部の一部拡大模式図が下側の円内に示される部分であるが、図示するように溝領域端部から中央部にかけて溝深さが徐々に深くなるようにされる。このような構成は図示する溝領域の左側だけではなく、右側も対称的に同様となっている。また、図左側からみると、溝深さはある深さとなったところ以降では一定となり、溝領域中央部ではこの一定の深さが続くようになっている。
このように本実施形態では、溝領域の端部の溝深さは溝領域の中央部の溝深さより浅く形成されており、これによれば、現像ローラ20Yの端部に塗布される液体現像剤の量(膜厚)が減少し、その効果によって液リング形成を抑制することができるようになっている。
また、本実施形態では、溝深さが浅い溝領域端部は画像形成領域外に対応するアニロックスローラ32Y外周囲に設けられている。溝の浅い端部が画像形成領域の内側にあると画像領域の端部が薄くなってしまうので、このような構成でそれを防ぐことができる。
また、本実施形態では、溝領域端部から溝領域中央部に向かうに従って溝深さが深くなるように構成されている。このような構成によれば、端部から中央部に進んだときある点において急激に深くなる溝構造とする加工より加工がしやすく製造が容易である。
次に、本発明の現像装置、画像形成装置に用いられる現像剤容器の詳細な構成について
より詳しく説明する。図5は本発明に用いられる現像剤容器とそれに関連する構成の斜視図であり、図6は本発明に用いられるオーガの斜視図であり、図7は本発明の現像装置の停止時の状態と動作時の状態とを示す図である。
より詳しく説明する。図5は本発明に用いられる現像剤容器とそれに関連する構成の斜視図であり、図6は本発明に用いられるオーガの斜視図であり、図7は本発明の現像装置の停止時の状態と動作時の状態とを示す図である。
図5乃至図7において、31Yは現像剤容器、32Yはアニロックローラ、33Yは規制ブレード、75Yは規制ブレード保持部材、34Yはオーガ、310Yは供給貯留部、320Yは回収貯留部、321Yは回収スクリュー、330Yは仕切り部、340Yは軸部、341Yは長手羽根、345Yは螺旋状羽根、360Yは液体現像剤供給部材、361Yは凹部、363YはOリング、365Yは液体現像剤供給口、370Yは液体現像剤供給管、371Yは液体現像剤回収管をそれぞれ示している。
図5はアニロックスローラ32Yを除いて、現像容器31Yの上面付近を斜視的に図示している。図5、図7に示されるように、現像容器31Y内の空間は仕切り部330Yによって2つに分け隔てられている。
この仕切り部330Yによって分けられる空間の一方は、液体現像剤を供給するための供給貯留部310Yとして利用され、他方は液体現像剤を回収するための回収貯留部320Yとして利用される。供給貯留部310Yと回収貯留部320Yは、互いに長手方向に並列するように仕切り部330Yにより隔てられる。
供給貯留部310Yには、オーガ34Yが回転可能に設けられており、このオーガ34Yが装置動作時に回転することで、供給貯留部310Yに溜まっている液体現像剤がアニロックスローラ32Yに供給される。供給貯留部310Yと液体現像剤供給管370Yは連結しており、供給貯留部310Yに対する液体現像剤の供給は液体現像剤供給管370Yにより行われる。
また、回収貯留部320Yには回収スクリュー321Yが回転可能に設けられており、回収スクリュー321Yが装置動作時に回転することで、現像に利用されなかった液体現像剤や、像担持体スクイーズローラクリーニングブレード14Y、14Y’などのクリーニングブレードから滴下したキャリアなどを回収する。
回収貯留部320Yと液体現像剤回収管371Yとは連結されており、回収スクリュー321Yが回転することで、液体現像剤回収管371Yが連結されている回収貯留部320Yの一方端に液体現像剤を搬送するようになっている。このようにして回収貯留部320Yで回収された液体現像剤は、液体現像剤回収管371Yによって不図示の液体現像剤リサイクル機構へと導かれる。
仕切り部330Yは、長手方向で異なる第1の高さ(H1)の領域と第2の高さ(H2)の領域とが形成されている。本実施形態では、第1の高さ(H1)の領域は仕切り部33
0Yの中央部に設定され、第2の高さ(H2)の領域は仕切り部330Yの両端部に設定
されており、第1の高さ(H1)は、第2の高さ(H2)より高く設定されている。
0Yの中央部に設定され、第2の高さ(H2)の領域は仕切り部330Yの両端部に設定
されており、第1の高さ(H1)は、第2の高さ(H2)より高く設定されている。
仕切り部330Yの第1の高さ(H1)の領域は、装置動作時のオーガ34Yの回転に
より回収貯留部320Y側に向かおうとする液体現像剤をせき止めることによって液体現像剤の液面を持ち上げる働きをする。すなわち、第1の高さ(H1)の領域は、オーガ3
4Yが回転動作しているときにだけオーガ34Yからアニロックスローラ32Yへ液体現像剤を搬送できるようにするために設けられている。
より回収貯留部320Y側に向かおうとする液体現像剤をせき止めることによって液体現像剤の液面を持ち上げる働きをする。すなわち、第1の高さ(H1)の領域は、オーガ3
4Yが回転動作しているときにだけオーガ34Yからアニロックスローラ32Yへ液体現像剤を搬送できるようにするために設けられている。
仕切り部330Yの第2の高さ(H2)の領域は、装置の停止時における供給貯留部3
10Y中の液体現像剤の液面の液位を決定する。また、装置の動作時においては、液体現
像剤供給管370Yから供給貯留部310Yに定常的に供給されてくる液体現像剤を回収貯留部320Y側に流すための経路となる。
10Y中の液体現像剤の液面の液位を決定する。また、装置の動作時においては、液体現
像剤供給管370Yから供給貯留部310Yに定常的に供給されてくる液体現像剤を回収貯留部320Y側に流すための経路となる。
仕切り部330Yの第2の高さ(H2)の領域は、装置の停止時における供給貯留部3
10Yの液体現像剤の液面を決定する役割を持っているが、これによって、装置の停止時、アニロックスローラ32Yが液体現像剤に浸かることを防止している。
10Yの液体現像剤の液面を決定する役割を持っているが、これによって、装置の停止時、アニロックスローラ32Yが液体現像剤に浸かることを防止している。
もし装置の停止時、アニロックスローラが液体現像剤に浸かるようなこととなると、長時間画像形成動作がなかった場合、アニロックスローラ表面と液体現像剤表面の境界における、アニロックスローラ上に液体現像剤のトナー成分が固着する場合があり得る。このようになると、アニロックスローラに固着したトナー成分によって、装置動作再開時、現像ローラ20Yへの液体現像剤塗布量の局所的不均衡が発生してしまう。すると、画像形成時に不均衡な液体現像剤塗布量の影響が画像に反映されることがある。そのため、本実施形態のような構成により、装置停止時は液体現像剤からアニロックスローラを離す状態としている。
図6は、図5に示す現像容器31Yに装着されているオーガ34Yの詳細な構造を斜視的に示すものである。供給貯留部310Yに設けられるオーガ34Yの周囲には、供給貯留部310Y内で液体現像剤を搬送するための、長手羽根341Y及び螺旋状羽根345Yの2種類の羽根が配されている。長手羽根341Yはオーガ34Yの周方向に液体現像剤を搬送するためのものであり、螺旋状羽根345Yはオーガ34Yの長手方向に液体現像剤を搬送するためのものである。
長手羽根341Yは、オーガ34Y回転時、液体現像剤の液位を上昇させ、アニロックスローラ32Yに液体現像剤を供給する。
図6において、Aの領域に属する螺旋状羽根345YとBの領域に属する螺旋状羽根345Yとは螺旋の旋回方向が異なっており、Aの領域とBの領域とで異なる方向に液体現像剤を搬送することができるようになっている。
液体現像剤は液体現像剤供給管370Yを通じて、供給貯留部310Yの長手方向略半分のところに位置する液体現像剤供給口365Yから供給貯留部310Yに供給されるようになっており、オーガ34Y回転時、液体現像剤供給口365Yから供給された液体現像剤は、螺旋状羽根345Yによって、長手方向中央付近から端部付近へと搬送される。このように、液体現像剤の供給を供給貯留部310Yの略中央で行い、螺旋錐上のオーガ34Yで長手方向の両端に送るようになっているので、装置の動作時、液体現像剤の液面が供給貯留部310Y全体に渡って均一に保たれ、オーガ34Yからアニロックスローラ32Yへのトナー搬送が安定する。
図7(a)及び(b)は共に、図5におけるX−X’での断面を示している。また、図7(a)は現像装置の停止時の状態を示しており、図7(b)は現像装置の動作時の状態を示している。
図7(a)に示すように、装置停止時には、供給貯留部310Yにおける液体現像剤の液位は、仕切り部330Yの第2の高さ(H2)となり、アニロックスローラ32Yが液
体現像剤に浸かるようなことがない。これに対して、図7(b)に示すように、装置動作時には、オーガ34Yの回転動作に伴い、仕切り部330Yの第1の高さ(H1)の領域
ではこの領域のせき止め効果によって液体現像剤の液位は上昇し、第2の高さ(H2)の
領域では、液体現像剤は供給貯留部310Yから回収貯留部320Yに流れていくため、液位は略第2の高さ(H2)と等しくなる。
体現像剤に浸かるようなことがない。これに対して、図7(b)に示すように、装置動作時には、オーガ34Yの回転動作に伴い、仕切り部330Yの第1の高さ(H1)の領域
ではこの領域のせき止め効果によって液体現像剤の液位は上昇し、第2の高さ(H2)の
領域では、液体現像剤は供給貯留部310Yから回収貯留部320Yに流れていくため、液位は略第2の高さ(H2)と等しくなる。
液体現像剤供給口365Yが設けられている液体現像剤供給部材360Yは、凹部361Y内のOリング363Yによって、現像剤容器31Yと防滴的に装着されており、液体現像剤供給口365Yから供給貯留部310Yに液体現像剤が供給される。現像剤供給口365Yは供給貯留部310Yの長手方向中心付近に位置しており、現像剤供給口365Yから供給される液体現像剤は、装置動作時には、オーガ34Yの回転動作に伴い、螺旋状羽根345Yの効果によって供給貯留部310Yの両端部に搬送される。また、液体現像剤供給口365Yが、仕切り部330Yの第1の高さ(H1)の領域に対応する位置に
あることで、このような液体現像剤搬送を実施することができるようになっている。
あることで、このような液体現像剤搬送を実施することができるようになっている。
以上のように本実施形態では、装置動作時、供給貯留部310Yの両端に位置する第2の高さ(H2)の領域において、液体現像剤は供給貯留部310Yから回収貯留部320
Yに流れていくため、液位は略第2の高さ(H2)と等しくなり、これによれば、現像ロ
ーラ20Yの両端部に塗布される液体現像剤の量(膜厚)が減少し、その効果によって液リング形成を極力抑制することができるようになっている。
Yに流れていくため、液位は略第2の高さ(H2)と等しくなり、これによれば、現像ロ
ーラ20Yの両端部に塗布される液体現像剤の量(膜厚)が減少し、その効果によって液リング形成を極力抑制することができるようになっている。
次に、本発明の現像装置、画像形成装置に用いられる各構成の寸法関係の詳細な構成についてより詳しく説明する。図8は本発明の現像装置に係るローラ等の長手方向寸法関係を示す図であり、図9は本発明の現像装置に係る現像剤容器の断面寸法関係を示す図である。
図8は像担持体10Y、現像ローラ20Y、現像ローラクリーニングブレード21Y、アニロックスローラ32Y、規制ブレード33Y、仕切り部330Yの長手方向を側面からみた図(左)と、断面図(右)であり、それぞれ対応している。また、図8におけるa乃至gは長さを示しており、aはアニロックスローラ32Yの溝領域長さ、bは仕切り部330Yの第1高さ領域の長手方向長さ、cはアニロックスローラ32Yの長手方向長さ、dは規制ブレード33Yの長手方向長さ、eは現像ローラの長手方向長さ、fは現像ローラクリーニングブレード21Yの長手方向長さ、gは像担持体10Yの長手方向長さをそれぞれ示している。
図9は、図5におけるX−X’での断面を示している。また、図9は現像容器31Y、オーガ34Y、アニロックスローラ32Y、規制ブレード33Yの寸法関係を示している。また、図9において、H0はアニロックスローラ32Yの最下面の高さ、H1は仕切り部330Yの第1の高さ、H2は仕切り部330Yの第2の高さ、H3はオーガ34Yの最外周(長手羽根341Yまで含めた最外周)の高さ、H4はアニロックスローラ32Yと規
制ブレード33Yと接する位置の高さをそれぞれ示している。また、図9において、D1
はアニロックスローラ32Yの回転中心O1と仕切り部330Yとの距離、D2はオーガ34Yの回転中心O2と仕切り部330Yとの距離をそれぞれ示している。
制ブレード33Yと接する位置の高さをそれぞれ示している。また、図9において、D1
はアニロックスローラ32Yの回転中心O1と仕切り部330Yとの距離、D2はオーガ34Yの回転中心O2と仕切り部330Yとの距離をそれぞれ示している。
以下、本実施形態に特徴的な寸法関係について説明する。
仕切り部330Yには、長手方向中央部と長手方向端部とで第1の高さ(H1)の領域
と第2の高さ(H2)の領域が形成され、長手方向中央部の第1の高さ(H1)の領域は、長手方向端部の第2の高さ(H2)の領域より高くされているが、ここで、第1の高さ(
H1)の領域の長手方向長さ(b)は、アニロックスローラ32Y外周囲の溝領域の長さ
(a)以上に設定する。
と第2の高さ(H2)の領域が形成され、長手方向中央部の第1の高さ(H1)の領域は、長手方向端部の第2の高さ(H2)の領域より高くされているが、ここで、第1の高さ(
H1)の領域の長手方向長さ(b)は、アニロックスローラ32Y外周囲の溝領域の長さ
(a)以上に設定する。
もしb<aとすると、仕切り部330Yの第2の高さ(H2)の領域とアニロックスロ
ーラ32Yの溝領域が重なる領域が発生し、この領域ではアニロックスローラ32Yの溝領域に液体現像剤が搬送されなくなる。そこで、このような構成とすればアニロックスロ
ーラ32Yの溝領域全域に渡り液体現像剤を搬送することができる。
ーラ32Yの溝領域が重なる領域が発生し、この領域ではアニロックスローラ32Yの溝領域に液体現像剤が搬送されなくなる。そこで、このような構成とすればアニロックスロ
ーラ32Yの溝領域全域に渡り液体現像剤を搬送することができる。
また、本実施形態ではb≧aの関係のうち、液体現像剤の種類などに応じて最適な寸法関係を選択することによって、現像ローラ20Yの両端部に塗布される液体現像剤の量を抑制することができ、それによって液リング形成を極力抑制することができるようになる。
また、アニロックスローラ32Yの長手方向長さ(c)は、仕切り部330Yの第1の高さ(H1)の領域の長手方向長さ(b)より長く設定する。容積的に現像剤容器31Y
の長さの許容範囲は限られているが、c>bのように構成することで、仕切り部330Yの第2の高さ(H2)の領域の長さを広く確保することができ、供給貯留部310Yから
回収貯留部320Yへの液体現像剤の流れをスムーズにすることができる。逆にいうと、供給貯留部310Yから回収貯留部320Yへある程度粘性のある液体現像剤をスムーズに流すためには、第2の高さ(H2)の領域の長さはある一定値以上確保しなければなら
ない。そうしたとき、c≦bとしてしまうと第2の高さ(H2)の領域の長さを確保する
ため現像剤容器31Yの幅を大きくしなければならず、装置が大型化してしまう。また、c≦bとしてしまうと、アニロックスローラ32Yの不要な領域にまで液体現像剤が供給されることとなり、液リングの原因となってしまう。そこで、c>bとすることで、液リングの要因は極力抑制するような構成とする。
の長さの許容範囲は限られているが、c>bのように構成することで、仕切り部330Yの第2の高さ(H2)の領域の長さを広く確保することができ、供給貯留部310Yから
回収貯留部320Yへの液体現像剤の流れをスムーズにすることができる。逆にいうと、供給貯留部310Yから回収貯留部320Yへある程度粘性のある液体現像剤をスムーズに流すためには、第2の高さ(H2)の領域の長さはある一定値以上確保しなければなら
ない。そうしたとき、c≦bとしてしまうと第2の高さ(H2)の領域の長さを確保する
ため現像剤容器31Yの幅を大きくしなければならず、装置が大型化してしまう。また、c≦bとしてしまうと、アニロックスローラ32Yの不要な領域にまで液体現像剤が供給されることとなり、液リングの原因となってしまう。そこで、c>bとすることで、液リングの要因は極力抑制するような構成とする。
また、規制ブレード33Yの長手方向長さ(d)は、アニロックスローラ32Yの長手方向長さ(c)より長く設定する。もし、d<cとして、規制ブレード33Yの長手方向長さがアニロックスローラ32Yの長手方向長さよりも短く設定すると、アニロックスローラ32Yの端部に規制ブレード33Yで、掻き取ることができない大量の液体現像剤が現像ローラ20Yに塗布されることとなり、液体現像剤の消費量を増大させる。さらに、液リングの原因となるローラ端部での液体現像剤の余剰が発生試薬なる。そのため、d>cのように設定することで、それを防ぐ。
また、現像ローラ20Yの長手方向長さ(e)は、アニロックスローラ32Yの長手方向長さ(c)より短く設定されると共に、アニロックスローラ32Yの溝領域長さ(a)より長く設定される。すなわち、c>e>aの関係となるように設定する。
もしe≦cとすると、アニロックスローラ32Yの端部端面に付着する液体現像剤が現像ローラ20Y上に転移され現像ローラ20Y上に液リングを形成してしまい、液体現像剤の消費量が多くなる。c>eとすることでこれを防げる。
また、a≧eとしてしまうと現像ローラ20Yの側面(端部端面)にアニロックスローラ32Yから液体現像剤が搬送されてしまう。一度現像ローラ20Yの側面に液体現像剤が付着してしまうとこれを清掃する有効な手段はあまりない。そこで、a>eとすることでこれを防ぐことができる。
また、現像ローラクリーニングブレード21Yの長手方向長さ(f)は、現像ローラ2
0Yの長手方向長さ(e)より短く設定すると共に、アニロックスローラ32Y外周囲の溝が形成される溝領域長さ(a)より長く設定する。このように、f>aとすることで現像ローラ20Y上の塗布領域全域にわたりクリーニングを施すことができる。
0Yの長手方向長さ(e)より短く設定すると共に、アニロックスローラ32Y外周囲の溝が形成される溝領域長さ(a)より長く設定する。このように、f>aとすることで現像ローラ20Y上の塗布領域全域にわたりクリーニングを施すことができる。
また、アニロックスローラ32Yの最下面の高さ(H0)は、第2の高さ(H2)より高く、かつ第1の高さ(H1)より低く設定する。このように構成すると、装置動作時、オ
ーガ34Yの回転によって上昇する液体現像剤液面の高さがアニロックスローラ32Yの下面よりも高くなり、オーガ34Yからアニロックスローラ32Yへ適切に液体現像剤が
搬送される。また、このような構成により、仕切り部330Yの第1の高さ(H1)の領
域、つまり、オーガ34Yの回転によって液面が持ち上げられる領域がアニロックスローラ32Yの溝領域がある中央部に位置するので、アニロックスローラ32Yに液体現像剤を適切に搬送できる。
ーガ34Yの回転によって上昇する液体現像剤液面の高さがアニロックスローラ32Yの下面よりも高くなり、オーガ34Yからアニロックスローラ32Yへ適切に液体現像剤が
搬送される。また、このような構成により、仕切り部330Yの第1の高さ(H1)の領
域、つまり、オーガ34Yの回転によって液面が持ち上げられる領域がアニロックスローラ32Yの溝領域がある中央部に位置するので、アニロックスローラ32Yに液体現像剤を適切に搬送できる。
また、像担持体10Yの長手方向長さ(g)は、現像ローラ20Yの長手方向長さ(e)より長く設定する。かりに現像ローラ20Yの長手方向長さよりも像担持体10Yの長手方向長さが短いとすると、現像ローラ20Yから像担持体10Yの側面(端部端面)に液体現像剤が搬送される可能性がある。像担持体10Yの側面に液体現像剤が付着してしまうと、これを有効に清掃する手段があまり存在しない。そのため、前記のように設定してこれを防ぐ。
また、本実施形態においては、第2の高さ(H2)は、アニロックスローラ32Yの最
下面の高さ(H0)より低く設定する。
仕切り部330Yの第2の高さ(H2)の領域は供給貯留部310Y内の液体現像剤液面
を決定する役割を持っている。もし仕切り部330Yの第2の高さ(H2)がアニロック
スローラ32Yの最下面よりも高いと非印字時もアニロックスローラ32Yが液体現像剤液に接することになる。すると、長時間印字動作がなかった場合、アニロックスローラ32Y表面と液体現像剤液表面の境界線においてアニロックスローラ32Y上に液体現像剤が固着する場合があり得る。このような状態で印字を再開すると境界線の模様が画像に反映されてしまう可能性がある。そのため、非印字時は液体現像剤液の液面からアニロックスローラ32Yを離す状態とするのが好ましく、H2<H0のように設定する。
下面の高さ(H0)より低く設定する。
仕切り部330Yの第2の高さ(H2)の領域は供給貯留部310Y内の液体現像剤液面
を決定する役割を持っている。もし仕切り部330Yの第2の高さ(H2)がアニロック
スローラ32Yの最下面よりも高いと非印字時もアニロックスローラ32Yが液体現像剤液に接することになる。すると、長時間印字動作がなかった場合、アニロックスローラ32Y表面と液体現像剤液表面の境界線においてアニロックスローラ32Y上に液体現像剤が固着する場合があり得る。このような状態で印字を再開すると境界線の模様が画像に反映されてしまう可能性がある。そのため、非印字時は液体現像剤液の液面からアニロックスローラ32Yを離す状態とするのが好ましく、H2<H0のように設定する。
また、第1の高さ(H1)は、アニロックスローラ32Yの最下面の高さ(H0)より高く設定されるようにする。このように設定することでオーガ34Yによって持ち上げられる液体現像剤液面の高さがアニロックスローラ32Yの下面よりも高くなり、オーガ34Yからアニロックスローラ32Yへ適切に液体現像剤が搬送されるようになる。
また、仕切り部330Yの第2の高さ(H2)の領域は仕切り部330Yの長手方向端
部に設けるようにする。このように構成することで第1の高さ(H1)の領域、つまり、
オーガ34Yによって液面が持ち上げられる領域がアニロックスローラ32Yの彫刻部―溝領域―がある中央部に位置するので、アニロックスローラ32Yに液体現像剤を適切に搬送できる。
部に設けるようにする。このように構成することで第1の高さ(H1)の領域、つまり、
オーガ34Yによって液面が持ち上げられる領域がアニロックスローラ32Yの彫刻部―溝領域―がある中央部に位置するので、アニロックスローラ32Yに液体現像剤を適切に搬送できる。
また、アニロックスローラ32Yと規制ブレード33Yとが接する位置の高さ(H4)
は、第2の高さ(H2)よりも高く設定する。もし第2の高さ(H2)で規定される非印刷時(停止時)の液体現像剤の液面が規制ブレード33Yとアニロックスローラ32Yの接する位置の高さ(H4)りも高いと、非印刷時(装置停止時)にアニロックスローラ32
Yと規制ブレード33Yの接触位置においてアニロックスローラ32Yの溝から液体現像剤が染み出てくる。H4>H2のようにすることでそれを防ぐことができる。また、現像剤容器31Yにおける規制ブレード33Yにより右側の領域に液体現像剤が混入するとそこに留まりつづけてしまうのでそれを防ぐこともできる。
は、第2の高さ(H2)よりも高く設定する。もし第2の高さ(H2)で規定される非印刷時(停止時)の液体現像剤の液面が規制ブレード33Yとアニロックスローラ32Yの接する位置の高さ(H4)りも高いと、非印刷時(装置停止時)にアニロックスローラ32
Yと規制ブレード33Yの接触位置においてアニロックスローラ32Yの溝から液体現像剤が染み出てくる。H4>H2のようにすることでそれを防ぐことができる。また、現像剤容器31Yにおける規制ブレード33Yにより右側の領域に液体現像剤が混入するとそこに留まりつづけてしまうのでそれを防ぐこともできる。
また、オーガ34Yの最外周の高さ(H3)は、第2の高さ(H2)よりも高く設定する。このような構成とすることで、オーガ34Yからアニロックスローラ32Yへの液体現像剤の搬送力を高めることができる。
また、液体現像剤供給口365Yは、現像剤供給口365Yは供給貯留部310Yの長手方向中心付近に位置させるなどして、仕切り部330Yの第1の高さ(H1)の領域に
対応する箇所に設けるようにする。もし第2の高さ(H2)の領域内に液体現像剤の供給
口があると液体現像剤が供給貯留部310Yにいきわたる前に第2の高さ(H2)の領域
から回収貯留部320Yに流れてしまうので、液体現像剤供給口365Yは第1の高さ(H1)の領域に対応する位置に設けるようにする。
対応する箇所に設けるようにする。もし第2の高さ(H2)の領域内に液体現像剤の供給
口があると液体現像剤が供給貯留部310Yにいきわたる前に第2の高さ(H2)の領域
から回収貯留部320Yに流れてしまうので、液体現像剤供給口365Yは第1の高さ(H1)の領域に対応する位置に設けるようにする。
また、仕切り部330Yにおいて、第1の高さ(H1)は、第2の高さ(H2)より高く設定する共に、停止時の液体現像剤液面はアニロックスローラ32Yの最下面の高さより低く設定し、動作時には該オーガ34Yの最上面の回転接線方向は仕切り部330Yに向かう方向となり、アニロックスローラ32Yの最下面の回転接線方向は仕切り部330Yから遠ざかる方向となることで、オーガ34Yからアニロックスローラ32Yに液体現像剤を供給する。ここで、回転接線方向については、図7(b)に示される回転方向の接線方向であると定義する。
以上のように構成すると、仕切り部330Yでせき止められた液体現像剤をアニロックスローラ32Yに供給することが可能となるし、また、オーガ34Yの回転接線方向を上述のようにすることで効果的に液面を持ち上げることができる。このような構成で、液体現像剤をアニロックスローラ32Yに供給すると、現像ローラ20Yの両端部に塗布される液体現像剤の量を抑制することができ、それにより液リング形成を極力抑制することができるようになっている。
また、オーガ34Yの回転中心と該仕切り部との距離(D2)は、アニロックスローラ
32Yの回転中心と該仕切り部との距離(D1)より短くなるように設定する。このよう
に構成することで、オーガ34Yを仕切り部330Yにより近づけることで液体現像剤の液面を持ち上げる効果が増し、より適切に液体現像剤をアニロックスローラ32Yに供給できる。
32Yの回転中心と該仕切り部との距離(D1)より短くなるように設定する。このよう
に構成することで、オーガ34Yを仕切り部330Yにより近づけることで液体現像剤の液面を持ち上げる効果が増し、より適切に液体現像剤をアニロックスローラ32Yに供給できる。
また、規制ブレード33Yがアニロックスローラ32Yに対してトレール当接するように構成する。かりに、規制ブレード33Yがアニロックスローラ32Yに対してカウンター当接する状態であると、規制ブレード33Yの磨耗が早くなってしまう。そこで、規制ブレード33Yはアニロックスローラ32Yに対してトレール当接させることで、耐久性を上げるようにしている。
また、供給貯留部310Yにおける液体現像剤の液位を第2の高さ(H2)により決定
するように構成している。これにより、装置の停止時、液体現像剤からアニロックスローラを離す状態とし、アニロックスローラ32Yが液体現像剤に浸かることを防止している。
するように構成している。これにより、装置の停止時、液体現像剤からアニロックスローラを離す状態とし、アニロックスローラ32Yが液体現像剤に浸かることを防止している。
また、アニロックスローラ32Yの長手方向長さ(c)は、第1の高さ(H1)領域の
長手方向長さ(b)より長く設定する。c>bのように構成することで、仕切り部330Yの第2の高さ(H2)の領域の長さを広く確保することができ、供給貯留部310Yか
ら回収貯留部320Yへの液体現像剤の流れをスムーズにすることができる。
長手方向長さ(b)より長く設定する。c>bのように構成することで、仕切り部330Yの第2の高さ(H2)の領域の長さを広く確保することができ、供給貯留部310Yか
ら回収貯留部320Yへの液体現像剤の流れをスムーズにすることができる。
また、仕切り部330Yの第2の高さ(H2)の領域は仕切り部330Y長手方向端部
に設けるようにする。このような構成によれば、第1の高さ(H1)の領域、つまり、オ
ーガ34Yによって液面が持ち上げられる領域がアニロックスローラ32Yの彫刻部―溝領域―がある中央部に位置するので、アニロックスローラ32Yに液体現像剤を効率的に搬送できる。
に設けるようにする。このような構成によれば、第1の高さ(H1)の領域、つまり、オ
ーガ34Yによって液面が持ち上げられる領域がアニロックスローラ32Yの彫刻部―溝領域―がある中央部に位置するので、アニロックスローラ32Yに液体現像剤を効率的に搬送できる。
次に、本発明の他の実施形態について説明する。図10は現像剤容器における供給貯留部と回収貯留部とを隔離する種々の形態を模式的に示す図であり、図11は本発明の現像装置、画像形成装置の仕切り部の種々の形態を示す図である。
図10は現像剤容器31Yを模式的に示す図であり、仕切り部330Yで隔てられた供給貯留部310Y及び回収貯留部320Yにおける液体現像剤の流れを示している。図10では、仕切り部330Yの後ろ側が供給貯留部310Yであり、仕切り部330Yの手前側が回収貯留部320Yである。また、図10中、点線で示された矢印は供給貯留部310Yにおける液体現像剤の流れを示しており、実線で示された矢印は回収貯留部320Yにおける液体現像剤の流れを示している。
図10(a)は先に説明した実施形態における液体現像剤の流れを示している。装置動
作時において、液体現像剤供給口365Yから供給貯留部310Yに供給される液体現像剤は、不図示のオーガ34Yの回転動作により、第1の高さ(H1)の領域では液体現像
剤の液位が上昇されると共に、第2の高さ(H2)の領域では、仕切り部330Yを越え
て、供給貯留部310Yから回収貯留部320Yに移動する。また、供給貯留部310Yの略中心で供給される液体現像剤は、図面の左右へとオーガ34Yにより搬送される。
作時において、液体現像剤供給口365Yから供給貯留部310Yに供給される液体現像剤は、不図示のオーガ34Yの回転動作により、第1の高さ(H1)の領域では液体現像
剤の液位が上昇されると共に、第2の高さ(H2)の領域では、仕切り部330Yを越え
て、供給貯留部310Yから回収貯留部320Yに移動する。また、供給貯留部310Yの略中心で供給される液体現像剤は、図面の左右へとオーガ34Yにより搬送される。
また、回収貯留部320Yでは、不図示の回収スクリュー321Yによって液体現像剤は図面左側から右側へと搬送され、液体現像剤回収管371Yから不図示の現像剤リサイクル機構へと導かれる。
図10(b)は他の実施形態における液体現像剤の流れを示している。図10(b)の形態では、液体現像剤は、図面左側で液体現像剤供給口365Yから供給貯留部310Yに供給される。そして、不図示のオーガ34Yの回転動作により、液体現像剤は図面左側から右側へと搬送する。また、オーガ34Yの回転動作で、第1の高さ(H1)の領域で
は液体現像剤の液位を上昇させ、図面右側の第2の高さ(H2)の領域で供給貯留部31
0Yから回収貯留部320Yに移動させる。回収貯留部320Yでは、不図示の回収スクリュー321Yによって液体現像剤は図面右側から左側へと搬送させる。なお、この実施形態で用いられるオーガ34Yは、液体現像剤を片方側に搬送させるのみであるので、螺旋状羽根345Yの螺旋の方向は全て同じ向きとする。
は液体現像剤の液位を上昇させ、図面右側の第2の高さ(H2)の領域で供給貯留部31
0Yから回収貯留部320Yに移動させる。回収貯留部320Yでは、不図示の回収スクリュー321Yによって液体現像剤は図面右側から左側へと搬送させる。なお、この実施形態で用いられるオーガ34Yは、液体現像剤を片方側に搬送させるのみであるので、螺旋状羽根345Yの螺旋の方向は全て同じ向きとする。
また、図10(c)は他の実施形態における液体現像剤の流れを示している。図10(c)の形態では、液体現像剤は、図面右側において液体現像剤供給口365Yから供給貯留部310Yに供給される。そして、不図示のオーガ34Yの回転動作により、液体現像剤は図面右側から左側へと搬送する。また、オーガ34Yの回転動作で、第1の高さ(H1)の領域では液体現像剤の液位を上昇させ、図面左側の第2の高さ(H2)の領域で供給貯留部310Yから回収貯留部320Yに移動させる。回収貯留部320Yでは、不図示の回収スクリュー321Yによって液体現像剤は図面右側から左側へと搬送させる。この実施形態で用いられるオーガ34Yについても、液体現像剤を片方側に搬送させるのみであるので、螺旋状羽根345Yの螺旋の方向は全て同じ向きとする。
なお、いずれの実施形態においても、液体現像剤供給口365Yは仕切り部330Yの第1の高さ(H1)の領域に対応する位置に設けられる。これによって、液体現像剤は効
率的に搬送されるようになっている。
率的に搬送されるようになっている。
ここで、図10(b)と図10(c)の実施形態を比較したとき、図10(b)に示す構成の方が好ましい。その理由は、不図示の現像ローラ20Yから回収貯留部320Yに回収される液体現像剤が高濃度の場合、その液体現像剤は高粘度のため図10(c)の構成であると回収貯留部320Yの液体現像剤は、回収スクリュー321Yがあっても流れにくくなる。その点、図10(b)の構成のようにすると、供給貯留部310Yの液体現像剤が定常的に回収貯留部320Yに流れ込むので回収液体現像剤が高粘度でも供給貯留部310Yからの液体現像剤に押し流され、回収貯留部320Yにおいて好ましい流れを
作ることができる。
作ることができる。
図10に示すように、本発明では、供給貯留部310Y及び回収貯留部320Yにおいて、種々の液体現像剤の流れの状態をつくることができる。それに伴い、仕切り部330Yのバリエーションも、図11(a)乃至(f)に示すような種々のものを提案することができる。図10において、H1は仕切り部330Yの第1の高さ、H2は仕切り部330Yの第2の高さとして定義されるものである。
次に、本発明の現像剤容器外の液体現像剤の流れについて説明する。図12は現像剤容器に流入する液体現像剤と現像剤容器から流出する液体現像剤の様子を模式的に示す図である。図12において、400Yは濃度調整用タンク、401Yは攪拌ユニット、410Yは高濃度トナータンク、420Yはキャリアタンク、431Y乃至433Yはポンプをそれぞれ示している。
濃度調整用タンク400Yは、現像剤容器31Yの供給貯留部310Yに供給するためのトナー固形分濃度約20%の液体現像剤を調整するためのタンクである。また、高濃度トナータンク410Yは、トナー固形分濃度約20%以上の高濃度トナーを貯蔵するタンクであり、キャリアタンク420Yはキャリア原液を貯蔵するタンクである。
濃度調整用タンク400Yは、高濃度トナータンク410Yから高濃度トナーの供給を受ける。このためにポンプ432Yが駆動される。
また、濃度調整用タンク400Yには、ポンプ432Y駆動により、キャリアタンク420Yからキャリア原液の供給を受けるようになっている。
濃度調整用タンク400Yには、不図示の光学センサなどのトナー濃度検出手段が設けられており、このトナー濃度検出手段によって濃度を検出し、濃度調整用タンク400Y内の液体現像剤の濃度が適正となるように、ポンプ432Y、432Yのオンオフ制御を不図示の制御部で実行する。また、濃度調整用タンク400Y内に設けられる攪拌ユニット401Yを駆動することによって、濃度調整用タンク400Y内は攪拌されるようになっている。
装置の動作時においては、ポンプ431Yによって、常時濃度調整用タンク400Yから供給貯留部310Yに液体現像剤が供給されるようになっている。また、回収貯留部320Yの回収スクリュー321Yの回転動作により、回収貯留部320Yの液体現像剤は濃度調整用タンク400Yに搬送されるようになっている。
回収貯留部320Yは、仕切り部330Yの第2の高さ(H2)の領域で供給貯留部3
10Yから回収貯留部320Yに搬送させられる液体現像剤を貯留する以外にも、像担持体スクイーズローラ13Y、13Y’のクリーニングブレード14Y、14Y’で回収される余剰現像剤C1、C2の受け皿としても機能する。また、回収貯留部320Yは、現像ローラクリーニングブレード21Yによって回収される、現像に用いられなかった液体現像剤L1の受け皿としても機能するようになっている。このように現像剤容器31Yの回収貯留部320Yは、上記のような各受け皿として機能するので、部品点数の削減などに役立つものである。
10Yから回収貯留部320Yに搬送させられる液体現像剤を貯留する以外にも、像担持体スクイーズローラ13Y、13Y’のクリーニングブレード14Y、14Y’で回収される余剰現像剤C1、C2の受け皿としても機能する。また、回収貯留部320Yは、現像ローラクリーニングブレード21Yによって回収される、現像に用いられなかった液体現像剤L1の受け皿としても機能するようになっている。このように現像剤容器31Yの回収貯留部320Yは、上記のような各受け皿として機能するので、部品点数の削減などに役立つものである。
以上、本発明によれば、現像ローラ20Yの両端部に塗布される液体現像剤の量を抑制することができ、それによって液リング形成を極力抑制することができる。このため、液リングからの液体現像剤の滴下によって装置内を汚すこともなく、液体現像剤の消費量を削減することもできる。
次に、本発明の他の実施形態について説明する。図13は本発明の他の実施形態に係る画像形成装置を構成する主要構成要素を示した図である。本実施形態が先の実施形態と異なっている点は、現像装置30Y、30M、30C、30Kがユニット化されており、かつ、これらユニット化された現像装置が回転支軸36Y、36M、36C、36Kを中心として回動可能に構成されている点である。現像装置における主たる構成である現像ローラ、現像ローラクリーニングブレード、トナー圧縮コロナ発生器、現像剤容器、アニロックスローラなどの構成は、2枚(図13には一方のみ図示)の現像ユニット側板35Y、35M、35C、35Kに挟持されるようにして、ユニット化されている。
このようなユニット化された現像装置30Y、30M、30C、30Kは、回転支軸36Y、36M、36C、36Kを中心として回動することによって、それぞれのユニットにおける現像ローラ20Y、20M、20C、20Kが、像担持体10Y、10M、10C、10Kに対して当離接するように構成される。このような構成によれば、装置停止時において、像担持体から現像ローラを離接することで、所定部位にかかる応力の緩和を図ることができる。当然、装置動作時においては、像担持体と現像ローラとが当接するように制御を行う。
次に、他の実施形態に係る現像装置に用いられる構成の寸法関係の詳細な構成についてより詳しく説明する。図14は他の実施形態の現像装置に係るローラ等の長手方向寸法関係を示す図である。なお、先の実施形態において仕切り部330Yとして表していたものは、本実施形態においては壁部390Yと称することとするが、互いに異なるものではない。壁部390Yは軸方向の中央部に第1壁高部391Yの領域と、また両端部に第2壁高部392Yの領域との2つの領域を有してなるものである。
図14は像担持体10Y、現像ローラ20Y、壁部390Yの長手方向を側面からみた図(左)と、断面図(右)であり、それぞれ対応している。また、図14におけるa乃至cは長さを示しており、aはアニロックスローラ32Yの溝領域長さ、bは壁部390Yの第1壁高部391Y領域の長手方向長さ、cはアニロックスローラ32Yの長手方向長さをそれぞれ示している。
図14において、E0は鉛直方向でみたアニロックスローラ32Yの最下面の高さ、E1は鉛直方向でみた壁部390Yの第1壁高部391Yの高さ、E2は鉛直方向でみた壁部
390Yの第2壁高部392Yの高さ、をそれぞれ示している。
390Yの第2壁高部392Yの高さ、をそれぞれ示している。
以下、本実施形態に特徴的な寸法関係について説明する。
壁部390Yには、長手方向中央部と長手方向端部とで第1壁高部391Yの高さ(E1)の領域と第2壁高部392Yの高さ(E2)の領域が形成され、長手方向中央部の第1壁高部391Yの高さ(E1)の領域は、長手方向端部の第2壁高部392Yの高さ(E2)の領域より高くされているが、ここで、第1壁高部391Yの高さ(E1)の領域の長
手方向長さ(b)は、アニロックスローラ32Y外周囲の溝領域の長さ(a)以上に設定する。
手方向長さ(b)は、アニロックスローラ32Y外周囲の溝領域の長さ(a)以上に設定する。
もしb<aとすると、壁部390Yの第2の高さ(E2)の領域とアニロックスローラ
32Yの溝領域が重なる領域が発生し、この領域ではアニロックスローラ32Yの溝領域に液体現像剤が搬送されなくなる。そこで、このような構成とすればアニロックスローラ32Yの溝領域全域に渡り液体現像剤を搬送することができる。
32Yの溝領域が重なる領域が発生し、この領域ではアニロックスローラ32Yの溝領域に液体現像剤が搬送されなくなる。そこで、このような構成とすればアニロックスローラ32Yの溝領域全域に渡り液体現像剤を搬送することができる。
また、本実施形態ではb≧aの関係のうち、液体現像剤の種類などに応じて最適な寸法
関係を選択することによって、現像ローラ20Yの両端部に塗布される液体現像剤の量を抑制することができ、それによって液リング形成を極力抑制することができるようになる。
関係を選択することによって、現像ローラ20Yの両端部に塗布される液体現像剤の量を抑制することができ、それによって液リング形成を極力抑制することができるようになる。
また、アニロックスローラ32Yの長手方向長さ(c)は、壁部390Yの第1の高さ(E1)の領域の長手方向長さ(b)より長く設定する。容積的に現像剤容器31Yの長
さの許容範囲は限られているが、c>bのように構成することで、壁部390Yの第2の高さ(E2)の領域の長さを広く確保することができ、供給貯留部310Yから回収貯留
部320Yへの液体現像剤の流れをスムーズにすることができる。逆にいうと、供給貯留部310Yから回収貯留部320Yへある程度粘性のある液体現像剤をスムーズに流すためには、第2の高さ(E2)の領域の長さはある一定値以上確保しなければならない。そ
うしたとき、c≦bとしてしまうと第2の高さ(E2)の領域の長さを確保するため現像
剤容器31Yの幅を大きくしなければならず、装置が大型化してしまう。また、c≦bとしてしまうと、アニロックスローラ32Yの不要な領域にまで液体現像剤が供給されることとなり、液リングの原因となってしまう。そこで、c>bとすることで、液リングの要因は極力抑制するような構成とする。
さの許容範囲は限られているが、c>bのように構成することで、壁部390Yの第2の高さ(E2)の領域の長さを広く確保することができ、供給貯留部310Yから回収貯留
部320Yへの液体現像剤の流れをスムーズにすることができる。逆にいうと、供給貯留部310Yから回収貯留部320Yへある程度粘性のある液体現像剤をスムーズに流すためには、第2の高さ(E2)の領域の長さはある一定値以上確保しなければならない。そ
うしたとき、c≦bとしてしまうと第2の高さ(E2)の領域の長さを確保するため現像
剤容器31Yの幅を大きくしなければならず、装置が大型化してしまう。また、c≦bとしてしまうと、アニロックスローラ32Yの不要な領域にまで液体現像剤が供給されることとなり、液リングの原因となってしまう。そこで、c>bとすることで、液リングの要因は極力抑制するような構成とする。
また、アニロックスローラ32Yの最下面の高さ(E0)は、第2壁高部392Yの高
さ(E2)より高く、かつ第1壁高部391Yの高さ(E1)より低く設定する。このように構成すると、装置動作時、オーガ34Yの回転によって上昇する液体現像剤液面の高さがアニロックスローラ32Yの下面よりも高くなり、オーガ34Yからアニロックスローラ32Yへ適切に液体現像剤が搬送される。また、このような構成により、壁部390Yの第1の高さ(E1)の領域、つまり、オーガ34Yの回転によって液面が持ち上げられ
る領域がアニロックスローラ32Yの溝領域がある中央部に位置するので、アニロックスローラ32Yに液体現像剤を適切に搬送できる。
さ(E2)より高く、かつ第1壁高部391Yの高さ(E1)より低く設定する。このように構成すると、装置動作時、オーガ34Yの回転によって上昇する液体現像剤液面の高さがアニロックスローラ32Yの下面よりも高くなり、オーガ34Yからアニロックスローラ32Yへ適切に液体現像剤が搬送される。また、このような構成により、壁部390Yの第1の高さ(E1)の領域、つまり、オーガ34Yの回転によって液面が持ち上げられ
る領域がアニロックスローラ32Yの溝領域がある中央部に位置するので、アニロックスローラ32Yに液体現像剤を適切に搬送できる。
また、本実施形態においては、第2壁高部392Yの高さ(E2)は、アニロックスロ
ーラ32Yの最下面の高さ(E0)より低く設定する。壁部390Yの第2壁高部392
Yの高さ(E2)の領域は供給貯留部310Y内の液体現像剤液面を決定する役割を持っ
ている。もし壁部390Yの第2の高さ(E2)がアニロックスローラ32Yの最下面よ
りも高いと非印字時もアニロックスローラ32Yが液体現像剤液に接することになる。すると、長時間印字動作がなかった場合、アニロックスローラ32Y表面と液体現像剤液表面の境界線においてアニロックスローラ32Y上に液体現像剤が固着する場合があり得る。このような状態で印字を再開すると境界線の模様が画像に反映されてしまう可能性がある。そのため、非印字時は液体現像剤液の液面からアニロックスローラ32Yを離す状態とするのが好ましく、E2<E0のように設定する。
ーラ32Yの最下面の高さ(E0)より低く設定する。壁部390Yの第2壁高部392
Yの高さ(E2)の領域は供給貯留部310Y内の液体現像剤液面を決定する役割を持っ
ている。もし壁部390Yの第2の高さ(E2)がアニロックスローラ32Yの最下面よ
りも高いと非印字時もアニロックスローラ32Yが液体現像剤液に接することになる。すると、長時間印字動作がなかった場合、アニロックスローラ32Y表面と液体現像剤液表面の境界線においてアニロックスローラ32Y上に液体現像剤が固着する場合があり得る。このような状態で印字を再開すると境界線の模様が画像に反映されてしまう可能性がある。そのため、非印字時は液体現像剤液の液面からアニロックスローラ32Yを離す状態とするのが好ましく、E2<E0のように設定する。
また、第1壁高部391Yの高さ(E1)は、アニロックスローラ32Yの最下面の高
さ(E0)より高く設定されるようにする。このように設定することでオーガ34Yによ
って持ち上げられる液体現像剤液面の高さがアニロックスローラ32Yの下面よりも高くなり、オーガ34Yからアニロックスローラ32Yへ適切に液体現像剤が搬送されるようになる。
さ(E0)より高く設定されるようにする。このように設定することでオーガ34Yによ
って持ち上げられる液体現像剤液面の高さがアニロックスローラ32Yの下面よりも高くなり、オーガ34Yからアニロックスローラ32Yへ適切に液体現像剤が搬送されるようになる。
また、壁部390Yの第2壁高部392Yの高さ(E2)の領域は壁部390Yの長手
方向端部に設けるようにする。このように構成することで第1の高さ(E1)の領域、つ
まり、オーガ34Yによって液面が持ち上げられる領域がアニロックスローラ32Yの彫刻部―溝領域―がある中央部に位置するので、アニロックスローラ32Yに液体現像剤を適切に搬送できる。
方向端部に設けるようにする。このように構成することで第1の高さ(E1)の領域、つ
まり、オーガ34Yによって液面が持ち上げられる領域がアニロックスローラ32Yの彫刻部―溝領域―がある中央部に位置するので、アニロックスローラ32Yに液体現像剤を適切に搬送できる。
図15は他の実施形態に係る画像形成部及び現像装置の主要構成要素を示した断面図で
ある。各色の画像形成部及び現像装置の構成は同様であるので、以下、イエロー(Y)の画像形成部及び現像装置に基づいて説明する。図15(a)は現像ローラ20Yと像担持体10Yとが離間している状態を示しており、図15(b)は現像ローラ20Yと像担持体10Yとが当接しており、オーガ34Yが回転していない状態を示しており、図15(c)は現像ローラ20Yと像担持体10Yとが当接しており、オーガ34Yが回転している状態を示している。また、図15において、D1はアニロックスローラ32Yの回転中
心O1と壁部390Yとの距離、D2はオーガ34Yの回転中心O2と壁部390Yとの距
離をそれぞれ示している。
ある。各色の画像形成部及び現像装置の構成は同様であるので、以下、イエロー(Y)の画像形成部及び現像装置に基づいて説明する。図15(a)は現像ローラ20Yと像担持体10Yとが離間している状態を示しており、図15(b)は現像ローラ20Yと像担持体10Yとが当接しており、オーガ34Yが回転していない状態を示しており、図15(c)は現像ローラ20Yと像担持体10Yとが当接しており、オーガ34Yが回転している状態を示している。また、図15において、D1はアニロックスローラ32Yの回転中
心O1と壁部390Yとの距離、D2はオーガ34Yの回転中心O2と壁部390Yとの距
離をそれぞれ示している。
図15(a)は、回転支軸36Yを中心として、現像装置30YがBの方向に回動した状態を示しており、例えば装置の完全停止時においてこのような状態となるように制御する。このようなときにおいても、アニロックスローラ32Yの最下面の高さ(E0)は、
第2壁高部392Yの高さ(E2’)より高く、かつ第1壁高部391Yの高さ(E1’)より低く設定する。
第2壁高部392Yの高さ(E2’)より高く、かつ第1壁高部391Yの高さ(E1’)より低く設定する。
図15(b)は、回転支軸36Yを中心として、現像装置30YがFの方向に回動して、現像ローラ20Yと像担持体10Yとが当接し、かつ、オーガ34Yが回転していない状態を示しており、例えば装置の一時停止時においてこのような状態となるように制御する。
また、図15(c)は、回転支軸36Yを中心として、現像装置30YがFの方向に回動して、現像ローラ20Yと像担持体10Yとが当接し、かつ、オーガ34Yが回転している状態を示しており、例えば装置の画像形成動作時においてこのような状態となるように制御する。
また、図15に示されるように、オーガ34Yの回転中心と壁部390Yとの距離(D2)は、アニロックスローラ32Yの回転中心と壁部390Yとの距離(D1)より短くなるようにしている。このように構成することで、オーガ34Yを壁部390Yにより近づけることで液体現像剤の液面を持ち上げる効果が増し、より適切に液体現像剤をアニロックスローラ32Yに供給できる。なお、オーガ34Yの鉛直方向上面の回転接線方向が向かう方向については、壁部390Yに向かう方向(P)であってもよいし、壁部390Yから遠ざかる方向(Q)であってもよい。
以上のような構成によれば、画像形成装置停止時には液体現像剤とアニロックスローラ32Yとが接触しないように構成されているので、液体現像剤のトナー成分がアニロックスローラ32Yに凝集固着することを防止でき、アニロックスローラ32Y軸方向にわたる線状痕が形成されることがないので、前記線状痕による画質劣化が発生しない。
また、上記の構成によれば、現像ローラ20Yの両端部に塗布される液体現像剤の量を抑制することができ、それによって液リング形成を極力抑制することができる。このため、液リングからの液体現像剤の滴下によって装置内を汚すこともなく、液体現像剤の消費量を削減することもできる。
次に、他の実施形態に係る現像剤容器外の液体現像剤の流れについて説明する。図16は他の実施形態における現像剤リサイクル機構について説明する図である。先の実施形態と同じ参照番号が付されている構成については、同様の構成を示している。
本実施形態においては、液体現像剤供給管370Yは液体現像剤供給継ぎ手管372Yを介して、濃度調整用タンク(濃度調整貯留部)400Yと接続され、液体現像剤回収管371Yは液体現像剤回収継ぎ手管373Yを介して、濃度調整用タンク(濃度調整貯留
部)400Yと接続されている。液体現像剤供給継ぎ手管372Y及び液体現像剤回収継ぎ手管373Yにはいずれも変形可能な配管が用いられており、現像装置における回転支軸36Yを中心とする回動動作に対応することができるようになっている。
部)400Yと接続されている。液体現像剤供給継ぎ手管372Y及び液体現像剤回収継ぎ手管373Yにはいずれも変形可能な配管が用いられており、現像装置における回転支軸36Yを中心とする回動動作に対応することができるようになっている。
濃度調整用タンク(濃度調整貯留部)400Yは、現像剤容器31Yの供給貯留部310Yに供給するためのトナー固形分濃度約20%の液体現像剤を調整するためのタンクである。また、高濃度トナータンク(トナー貯留部)410Yは、トナー固形分濃度約20%以上の高濃度トナーを貯蔵するタンクであり、キャリアタンク(キャリア貯留部)420Yはキャリア原液を貯蔵するタンクである。
以上のような他の実施形態における現像剤リサイクル機構についても先の実施形態に記載のものと同様に動作するものであり、これによれば、現像ローラ20Yの両端部に塗布される液体現像剤の量を抑制することができ、それによって液リング形成を極力抑制することができる。このため、液リングからの液体現像剤の滴下によって装置内を汚すこともなく、液体現像剤の消費量を削減することもできる。
なお、本明細書においては、種々の実施の形態について説明したが、それぞれの実施の形態の構成を適宜組み合わせて構成された実施形態も本発明の範疇となるものである。
10Y、10M、10C、10K・・・像担持体、11Y、11M、11C、11K・・・コロナ帯電器、12Y、12M、12C、12K・・・露光ユニット、13Y、13Y’・・・像担持体スクイーズローラ、14Y、14Y’・・・像担持体スクイーズローラ
クリーニングブレード、16Y・・・キャリア回収ローラ、17Y・・・キャリア回収ローラクリーニングブレード、18Y・・・像担持体クリーニングブレード、20Y、20M、20C、20K・・・現像ローラ、21Y・・・現像ローラクリーニングブレード、22Y・・・トナー圧縮コロナ発生器、24Y・・・キャリア量調整ローラ、25Y・・・キャリア量調整エアナイフ、30Y、30M、30C、30K・・・現像装置、31Y、31M、31C、31K・・・現像剤容器、32Y、32M、32C、32K・・・アニロックスローラ、31Y、31M、31C、31K・・・現像剤容器、33Y・・・規制ブレード、34Y・・・オーガ(供給ローラ)、35Y、35M、35C、35K・・・現像ユニット側板、36Y、36M、36C、36K・・・回転支軸、40・・・中間転写体、41・・・ベルト駆動ローラ、42・・・テンションローラ、45・・・現像剤回収部、46・・・中間転写体クリーニングブレード、50Y、50M、50C、50K・・・一次転写部、51Y、51M、51C、51K・・・一次転写バックアップローラ、52Y、52M、52C、52K・・・中間転写体スクイーズ装置、53Y・・・中間転写体スクイーズローラ、54Y・・・中間転写体スクイーズバックアップローラ、55Y・・・中間転写体スクイーズローラクリーニングブレード、60・・・2次転写ユニット、61・・・2次転写ローラ、62・・・2次転写ローラクリーニングブレード、70Y、71Y、72Y、73Y、74Y、76Y・・・(クリーニング)ブレード保持部材、75Y・・・規制ブレード保持部材、310Y・・・供給貯留部、320Y・・・回収貯留部、321Y・・・回収スクリュー、330Y・・・仕切り部、340Y・・・軸部、341Y・・・長手羽根、345Y・・・螺旋状羽根、360Y・・・液体現像剤供給部材、361Y・・・凹部、363Y・・・Oリング、365Y・・・液体現像剤供給口、370Y・・・液体現像剤供給管、371Y・・・液体現像剤回収管、372Y・・・液体現像剤供給継ぎ手管、373Y・・・液体現像剤回収継ぎ手管、390Y・・・壁部、391Y・・・第1壁高部、392Y・・・第2壁高部、400Y・・・濃度調整用タンク(濃度調整貯留部)、401Y・・・攪拌ユニット(攪拌部)、410Y・・・高濃度トナータンク(トナー貯留部)、420Y・・・キャリアタンク(キャリア貯留部)、431Y〜433Y・・・ポンプ
クリーニングブレード、16Y・・・キャリア回収ローラ、17Y・・・キャリア回収ローラクリーニングブレード、18Y・・・像担持体クリーニングブレード、20Y、20M、20C、20K・・・現像ローラ、21Y・・・現像ローラクリーニングブレード、22Y・・・トナー圧縮コロナ発生器、24Y・・・キャリア量調整ローラ、25Y・・・キャリア量調整エアナイフ、30Y、30M、30C、30K・・・現像装置、31Y、31M、31C、31K・・・現像剤容器、32Y、32M、32C、32K・・・アニロックスローラ、31Y、31M、31C、31K・・・現像剤容器、33Y・・・規制ブレード、34Y・・・オーガ(供給ローラ)、35Y、35M、35C、35K・・・現像ユニット側板、36Y、36M、36C、36K・・・回転支軸、40・・・中間転写体、41・・・ベルト駆動ローラ、42・・・テンションローラ、45・・・現像剤回収部、46・・・中間転写体クリーニングブレード、50Y、50M、50C、50K・・・一次転写部、51Y、51M、51C、51K・・・一次転写バックアップローラ、52Y、52M、52C、52K・・・中間転写体スクイーズ装置、53Y・・・中間転写体スクイーズローラ、54Y・・・中間転写体スクイーズバックアップローラ、55Y・・・中間転写体スクイーズローラクリーニングブレード、60・・・2次転写ユニット、61・・・2次転写ローラ、62・・・2次転写ローラクリーニングブレード、70Y、71Y、72Y、73Y、74Y、76Y・・・(クリーニング)ブレード保持部材、75Y・・・規制ブレード保持部材、310Y・・・供給貯留部、320Y・・・回収貯留部、321Y・・・回収スクリュー、330Y・・・仕切り部、340Y・・・軸部、341Y・・・長手羽根、345Y・・・螺旋状羽根、360Y・・・液体現像剤供給部材、361Y・・・凹部、363Y・・・Oリング、365Y・・・液体現像剤供給口、370Y・・・液体現像剤供給管、371Y・・・液体現像剤回収管、372Y・・・液体現像剤供給継ぎ手管、373Y・・・液体現像剤回収継ぎ手管、390Y・・・壁部、391Y・・・第1壁高部、392Y・・・第2壁高部、400Y・・・濃度調整用タンク(濃度調整貯留部)、401Y・・・攪拌ユニット(攪拌部)、410Y・・・高濃度トナータンク(トナー貯留部)、420Y・・・キャリアタンク(キャリア貯留部)、431Y〜433Y・・・ポンプ
Claims (15)
- トナーとキャリア液とを含む液体現像剤を貯留する供給貯留部と、
前記供給貯留部に貯留された前記液体現像剤を塗布する塗布ローラと、
前記塗布ローラにより前記液体現像剤が供給される現像ローラと、
前記現像ローラに当接するとともに、前記現像ローラに供給された前記液体現像剤を除去する現像ローラクリーニングブレードと、
前記現像ローラクリーニングブレードで除去された前記液体現像剤を貯留する回収貯留部と、
前記供給貯留部と前記回収貯留部とを隔てると共に、前記塗布ローラの鉛直方向の下部の位置より鉛直方向に高い第1壁高部、及び前記下部の位置より鉛直方向に低い前記第2壁高部を有する壁部と、
前記供給貯留部に貯留される前記液体現像剤を搬送するオーガと、を有することを特徴とする現像装置。 - 前記オーガの回転中心は、前記塗布ローラの回転中心より前記壁部に近い請求項1に記載の現像装置。
- 前記塗布ローラに対してトレール当接し前記液体現像剤の量を規制する規制ブレードを有する請求項1又は請求項2に記載の現像装置。
- 前記塗布ローラの軸方向長さは、前記第1壁高部の前記塗布ローラの軸方向の長さより長い請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の現像装置。
- 前記第2壁高部は前記塗布ローラの軸方向端部側に設けられる請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の現像装置。
- 前記塗布ローラは前記現像ローラに当接する請求項1乃至請求項5のいずれかに1項に記載の現像装置。
- 供給貯留部に設けられるオーガの回転によって前記前記供給貯留部に貯留される液体現像剤の液面を上昇させて、前記液体現像剤を前記塗布ローラに接触させると共に、前記供給貯留部と壁部によって仕切られた回収貯留部に前記液体現像剤を搬送させることを特徴とする現像方法。
- 前記壁部は、前記塗布ローラの鉛直方向の下面の位置より高い第1壁高部と前記塗布ローラの鉛直方向の下面の位置より低い第2壁高部とを有しており、前記第1壁高部に対応する前記供給貯留部で前記液体現像剤を前記塗布ローラに接触させ、前記第2壁高部に対応する前記供給貯留部で前記液体現像剤を前記回収貯留部に搬送させる請求項7に記載の現像方法。
- 前記塗布ローラに対してトレール当接する規制ブレードにより前記液体現像剤の塗布量を規制する請求項7又は請求項8に記載の現像方法。
- 前記塗布ローラは、該塗布ローラと当接する現像ローラに前記液体現像剤を塗布する請求項7乃至請求項9のいずれか1項に記載の現像方法。
- 前記オーガの鉛直方向上面の回転接線方向が前記壁部に向かう方向である請求項7乃至請求項10のいずれか1項に記載の現像方法。
- 像担持体と、
前記像担持体を帯電する帯電部と、
前記帯電部で帯電された前記像担持体に潜像を形成する露光部と、
現像ローラ、前記現像ローラに液体現像剤を塗布する塗布ローラ、前記現像ローラに塗布された前記液体現像剤を除去する現像ローラクリーニング部材、及び前記液体現像剤を貯留する供給貯留部を有するとともに、前記像担持体に形成された前記潜像を現像する現像部と、
前記像担持体で現像された像を転写媒体に転写する転写部と、
前記現像ローラクリーニング部材で除去された前記液体現像剤を回収する回収貯留部と、前記供給貯留部と前記回収貯留部とを隔てると共に、前記塗布ローラの鉛直方向の下面の位置より高い第1壁高部と前記塗布ローラの鉛直方向の下面の位置より低い前記第2壁高部とが形成される壁部と、
を有することを特徴とする画像形成装置。 - 前記供給貯留部に前記液体現像剤を供給すると共に、前記回収貯留部に貯留された前記前記液体現像剤を回収して前記液体現像剤の濃度を調整する濃度調整貯留部を有する請求項12に記載の画像形成装置。
- 前記濃度調整貯留部にトナー及びキャリア液を含む液体現像剤を供給するトナー貯留部と、
前記濃度調整貯留部に供給する前記キャリア液を貯留するキャリア貯留部と、を有する請求項12又は請求項13に記載の画像形成装置。 - 前記濃度調整貯留部に貯留された前記液体現像剤を攪拌する攪拌部を有する請求項12又は請求項14のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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JP2002287512A (ja) * | 2001-03-23 | 2002-10-03 | Ricoh Co Ltd | 液体現像剤の塗布装置、液体現像装置及び画像形成装置 |
JP2005242217A (ja) * | 2004-02-27 | 2005-09-08 | Kyocera Mita Corp | 液体現像装置 |
-
2008
- 2008-10-17 JP JP2008268156A patent/JP2009163219A/ja not_active Withdrawn
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