JP2009162276A - 空気ばね - Google Patents

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洋一 垣内
Hiroyuki Maemura
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Abstract

【課題】厳しい荷重条件での使用にも耐えるゴムストッパの大面積化を、それによって空気ばね部への空気供給口が閉塞される不都合なく実現される空気ばね提供する。
【解決手段】ゴム製筒状膜3と、その上端部に気密接合される大径板状部材1と、下端部に気密接合されるピストン2とを有し、筒状膜3の弾性変形に伴って下端部側が折り返されて成る裏返し筒部分3Dを転動案内可能な周面2Bがピストン2に形成される空気ばねにおいて、大径板状部材1と筒状膜3とピストン2とで囲まれる空気ばね部Sに空気給排する給排口6が設けられる大径板状部材1の所定以上の下降移動を規制するゴム製ストッパ4が、軸心P方向視で給排口6と干渉する状態でピストン2に載置固定され、ストッパ4が圧縮されるまで大径板状部材1が下降移動しても給排口6からの空気給排を可能とする回避手段Kを装備する。
【選択図】図1

Description

本発明は、主にトラックやバスの懸架装置として用いられる空気ばねに係り、詳しくは、弾性材製の筒状膜と、これの軸心方向の一端部に気密接合される大径板状部材と、前記筒状膜の軸心方向の他端部に気密接合されるピストンとを有し、前記筒状膜の弾性変形に伴って前記他端部側が折り返されて成る裏返し筒部分を転動案内可能な周面が前記ピストンに形成されている空気ばねに関するものである。
この種の空気ばねとしては、特許文献1において開示されるものが知られている。即ち、ピストン(符号6)の上側には、筒状膜であるダイヤフラム(符号2)の一定以上の変形(大径板状部材とピストンとの所定以上の相対接近移動)を規制するためのゴム製ストッパ(符号7)が取付けられている空気ばねである。ストッパを設けたことにより、車高を明確に低くするとか超大荷重が作用して強く圧縮される場合、或いはダイヤフラムが損傷する等によって空気が抜けた場合等における大径板状部材の下がり過ぎが防止できるとともに、その状態でもストッパによって弾性懸架可能となる利点がある。
また特許文献2において開示されるもののように、車体ロール等の横方向の力が作用した場合でも、ダイヤフラムを徒に傷付けることなく適切なストッパ作用が得られるように、想定される横方向に予め位置ずれさせた状態でゴムストッパをピストンに載置固定させる技術も知られている。
例えば、重積載荷重用トラックや大型バス等の荷重条件の厳しい車両に適用される空気ばねにおいては、その大荷重に耐えるべくストッパの大型化が要求され、そのためには広い接触面積を出すことが必要となる。そこで、その要求に答えるにはストッパを大径化して行くのであるが、場合によってはその大型化によって新たに不都合が生じることが分ってきた。
つまり、図10に示す従来技術による場合のように、縦軸心Xを持つ筒状ゴム膜(ダイヤフラム)33が、上側の大径板状部材31と下側のピストン32とに跨って裏返し筒部分33Dを有する状態で架設されるとともに、大径板状部材1の所定以上の下降移動を規制するゴム製ストッパ34がピストン32に載置固定されて成る空気ばねAにおいて、通常、大径板状部材31には、車高調整やセッティング変更用としてダイヤフラム33の内部空間、即ち空気ばね部Sに空気を給排するためのエア給排手段としてのパイプ35が上下に貫通固着されている。尚、図10は空気ばね部Sの空気が抜け切った状態を描いてある(通常の状態は図1等を参照のこと)。
そして、重荷重にも対応させる等によってストッパ34を大径化して行くと、径方向の寸法上でパイプ35と干渉することがある。そうなると、空気ばね部Sの空気が抜ける等によってストッパ34が圧縮される状態となるまで大径板状部材31が下降(前述)した場合には、図10に示されるように、弾性変形するストッパ34がパイプ35の下端開口36を塞いでしまうという不都合である。
ストッパ34によってパイプ35の開口36が閉塞される場合は、相当な荷重が作用している状況であることから、大径板状部材31を再浮上させるべく空気ばね部Sに空気供給しようとしても、パイプ35の開口36にストッパ34が大なる荷重(単位面積当りの荷重が大)で閉塞作用していて空気供給不能となる問題があり、改善の余地があった。
特開2006−118560号公報 特開2007−40489号公報
本発明の目的は、厳しい荷重条件での使用にも耐えるようにストッパの大面積化による大型化を、その大型化によって空気ばね部へのエア供給用の開口を閉塞する新たな不都合がないようにして実現される空気ばね提供する点にある。
請求項1に係る発明は、弾性材製の筒状膜3と、これの軸心P方向の一端部に気密接合される大径板状部材1と、前記筒状膜3の軸心P方向の他端部に気密接合されるピストン2とを有し、前記筒状膜3の弾性変形に伴って前記他端部側が折り返されて成る裏返し筒部分3Dを転動案内可能な周面2Bが前記ピストン2に形成されている空気ばねにおいて、
前記大径板状部材1と前記筒状膜3と前記ピストン2とで囲まれる空気ばね部Sに対して空気を給排するための給排口6を前記大径板状部材1に設け、前記大径板状部材1と前記ピストン2との所定以上の相対接近移動を規制するための弾性材製ストッパ4が、軸心P方向視で前記給排口6と干渉する状態で前記ピストン2と前記大径板状部材1との間に配備されるとともに、
前記大径板状部材1と前記ピストン2とが、これら両者1,2によって前記ストッパ4が挟持される状態まで相対接近移動されても前記給排口6からの空気給排を可能とする回避手段Kが装備されていることを特徴とするものである。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の空気ばねにおいて、前記ストッパ4が前記ピストン2にボルト止めされており、前記ストッパ4において前記ボルト16と前記給排口6との相対位置関係によって定まる前記給排口6に対応する箇所に逃がし20を形成することで前記回避手段Kが構成されていることを特徴とするものである。
請求項3に係る発明は、請求項1に記載の空気ばねにおいて、前記ストッパ4が前記ピストン2にそれら両者の軸心が一致する状態で取付けられており、前記ストッパ4の大径板状部材側部分に、前記給排口6の前記軸心Pから径方向の距離r又はほぼその距離rを半径とする周溝23と、前記ストッパ4の側面4Sと前記周溝23とを連通する連通路24とを形成することで前記回避手段Kが構成されていることを特徴とするものである。
請求項4に係る発明は、請求項1〜3の何れか一項に記載の空気ばねにおいて、前記ストッパ4が、軸心P方向視において前記大径板状部材1の全体に亘らんとする広い面積を備えた大径状のものに形成されていることを特徴とするものである。
請求項1の発明によれば、回避手段によって、大径板状部材とピストンとがこれらでストッパが挟持される状態まで相対接近移動されても給排口からの空気給排が可能であるから、例えば、ストッパが強く上下圧縮される萎縮状態であっても給排口を通しての空気給排が可能であり、次回走行に備えるべく空気ばね部への空気供給による大径板状部材の再浮上操作を問題無く行うことができる、と言った具合に、大荷重に耐えるべく大きなストッパを装備しながらも所期の空気給排操作が良好に行行えるものとなる。その結果、厳しい荷重条件での使用にも耐えるようにストッパの大面積化による大型化を、その大型化によって空気ばね部への空気供給用の開口を閉塞する新たな不都合がないように改善された空気ばね提供することができる。
請求項2の発明によれば、ストッパのピストンへの取付手段をボルトで行う構造簡単で確実な固定効果が得られる慣用手段を用いながら、そのボルト止め構造に起因するボルトと給排口との相対位置関係でストッパにて定まる位置に逃がしを設けて、前述の萎縮状態における空気給排(請求項1の発明による前記効果)が可能となる合理的な空気ばねが提供されている。
請求項3の発明によれば、ストッパを同軸状態でピストンに取付ける構成を採り、かつ、給排口と軸心との距離を半径とする周溝をストッパに形成してあるから、ストッパとピストンとの組付け時における軸心に関する相対角度位置の如何に拘らずに、軸心方向視において給排口は周溝上に位置することになる。従って、空気ばねが萎縮状態になって給排口が周溝に押え付けられることになっても、その周溝と連通路とを介して給排口と空気ばね部とは連通する状態が維持されるようになり、請求項1の発明による前記効果(常に空気供給可能となる効果)を発揮することが可能になるのである。加えて、本請求項3の発明では、ストッパとピストンとの相対角度位置の制限がないから、ストッパとピストンとの固定手段がボルト止めであっても嵌め込み構造であっても、或いは接着等のその他の手段であっても、前記効果(常に空気供給可能となる効果)が得られる利点もある。
請求項4の発明によれば、ストッパを極力大面積化するものであり、請求項1〜3の発明によるいずれかの前記効果を得ながら、更なる大荷重にも耐え得る空気ばねを提供することが可能になる。
以下に、本発明による空気ばねの実施の形態を、図面を参照しながら説明する。図1〜図3は実施例1による空気ばねの断面図、ストッパの平面図、萎縮状態の断面図であり、図4,5は実施例2による空気ばねの断面図とストッパの平面図、図6,7は実施例3による空気ばねの断面図とストッパの平面図、図8,9は実施例4による空気ばねの断面図とストッパの平面図である。尚、図10は従来の空気ばねの萎縮状態を示す断面図である。
〔実施例1〕
実施例1による空気ばねAは、トラックやバスの懸架装置として用いられるものであって、図1,図2に示すように、車体フレーム等に固定されるアッパープレート(大径板状部材の一例)1と、車輪側の部材に固定されるピストン2と、それら両者1,2に跨って架設されるゴム(弾性材の一例)製のダイヤフラム(筒状膜の一例)3と、ピストン2の上壁2Aに載置固定されるストッパ4とを有して構成されている。
ダイヤフラム3は、その内部空間(アッパープレート1とダイヤフラム3とピストン2とで囲まれる空間)である空気ばね部Sの側壁部3Aを構成すべく縦軸心Pを有する縦形円筒状ゴムであって、アッパープレート1に密嵌合状態で係止固定される上側の大径ビード部3B、ピストン2の上部に密嵌合状態で係止固定される下側の小径ビード部3C、ピストン2の外周壁2Bに転動案内される折返し部(裏返し筒部分の一例)3Dを有している。強度が要求される大小の各ビード部3B,3Cは、いずれも肉厚が厚く設定されるとともに、内部に鋼線等の補強部材が埋設装備されることが多い。
アッパープレート1は、大径ビード部3Bを含むダイヤフラム3の上部に上から被さるべく、断面が下方段差状のガイド外周部1gを有する上側プレート1Aと、大径ビード部3Bが嵌合される側周壁1a及び下周壁1bを外周部に持つ下側プレート1Bとを上下に重ねて一体化することで構成されている。そして、空気ばね部Sに対して空気(エア)を給排するための給排パイプ5が、アッパープレート1における比較的外周に寄った位置において上下に貫通させての気密状態に溶着固定されており、その下端開口が給排口6を形成している。尚、7は図示しないフレームブラケット等への取付用の固着ボルトである。
ピストン2は、下部に裾拡がり部2bを有する外周壁2Bと、上壁2Aと、底壁2Cと、上壁2Aと底壁2Cとに跨って架設装備される補強部材2Dとを有して成る折り返し筒状のゴム膜で構成されている。上壁2Aは、外周壁2Bの上端部に続く外側上壁部8、内側上壁部9、及びそれら内外の上壁部9,8の間に形成されて小径ビード部3Cを落し込み嵌合させる円周状のリム部10から成るとともに、内側上壁部9に下方積層される補強板11を有している。外周壁2Bは、ダイヤフラム1の弾性変形に伴って下端部側が折り返されて成る裏返し筒部分である折返し部3Dを転動案内可能な周面(円周面)として機能する。
ピストン2の上壁2Aには、内側上壁部9及び補強板11を貫通する中心孔12が形成されている。底璧2Cは、外周壁2B及び上壁2Aを形成する板材とは別の板材を用いて形成されており、下方突出する取付ボルト13の複数を有している。円筒状の補強部材2Dは、補強板11の下面と底壁2Cの上面との間に設置固定されており、その上端部には内外を連通させる切欠き14が形成されている。
ストッパ4は、図1,図2に示すように、受止本体4Aと、これを補強支持するための鋼板等による基板4Bとを積層一体化(加硫接着等による)して構成されており、軸心Pの方向視において給排口6と干渉し、かつ、アッパープレート1の、詳しくは下側プレート1Bの全体に亘らんとする広い面積を備えた大径状のものに形成されている。このストッパ4は、受止本体4Aに縦軸心Pを中心とする均等角度(120度)毎で3箇所形成される穴部15に配置される計3個のボルト16を用いて、ピストン上壁2Aに螺着されている。
基板4Bは、上壁2Aの上に重ねられる中央円板部17と、その外周部からリム部10に入り込むように下方に曲げられて形成される押え周部18とを有する板金部材で形成されている。ボルト16によってストッパ4がピストン2に載置固定されている状態では、リム部10と押え周部18との協働によって小径ビード部3Cが軸心P方向に圧縮されるまでに強固に挟持されてピストン2に係止されている。尚、ストッパ4には、受止本体4A及び基板4Bを貫通する中心孔19が形成されている。これにより、空気ばね部Sは中心孔19,12を介して補強部材2Dの内部空間と連通されるとともに、切欠き14を介してピストン2の内部空間とも連通されている。
図1,図2に示すように、アッパープレート1とピストンと2が、これら両者1,2によってストッパ4が挟持される状態まで相対接近移動されても給排口6からの空気給排を可能とする回避手段Kが装備されている。即ち、回避手段Kは、受止本体4Aにおける軸心P方向視で給排パイプ5と干渉する部分を無くすために形成された切欠き(逃がしの一例)20を設けることで構成されている。一例として、切欠き20は給排パイプ5と同心円状であり、かつ、十分な深さdを有する立体円弧状切欠きとして、三つあるうちの一つの穴部15の孔中心15aと軸心Pとを結ぶ線分上の位置に形成されている。
つまり、図3に示すように、空気ばね部Sから空気を完全に抜いて(又は抜けてしまって)ストッパ4が圧縮される状態(萎縮状態)になるまでアッパープレート1が下降しても、切欠き20の存在によって給排パイプ5部分には弾性変形した受止本体4Aが及ばないように作用し、給排口6と空気ばね部Sとの連通状態が維持されるのである。従って、ストッパ4が強く上下圧縮される萎縮状態であっても給排パイプ5からの空気給排が可能であり、次回走行に備えるべく空気ばね部Sへの空気供給によるアッパープレート1の再浮上操作を問題無く行うことができる。
尚、図2の吹き出し図において示すように、軸心P方向視において給排口6が全干渉するまでストッパ4がさらに大径化され、かつ、受止本体4Aの外周部に形成される切欠き21(即ち回避手段K)がもっと小さい場合であっても、図3の吹き出し図に示すように、小なる連通面積ではあるが弾性変形した受止本体4Aによる給排口6の閉塞が回避され、給排パイプ5による空気ばね部Sに対する空気給排が可能である。
〔実施例2〕
実施例2による空気ばねAは、図4,図5に示すように、回避手段Kである切欠き20が複数個形成されたものであり、それ以外の箇所については実施例1の空気ばねと同じである。即ち、図5に示すように、各穴部15に対応する3箇所に切欠き20(実施例1の空気ばねAの切欠き20と同じ)を計3箇所に形成する構造の回避手段Kである。このような回避手段Kの必要性、並びに作用や効果は次のように説明することができる。
実施例1の空気ばねAでは、ストッパ4を軸心Pに関して均等角度毎に配置される三つのボルト16を用いてピストン2に固定する構造を採っている。そのため、空気ばねAの組付け工程においては、ピストン2に対するストッパ4の相対配置としては3通りの組付け姿勢(ストッパ4とピストン2との軸心P回りの相対姿勢)が可能であるが、給排パイプ5は一つだけであって切欠き20の位置は特定される1箇所しか許されない。従って、作業者は三通りの組付け姿勢のうちの一つを特定及び確認してから組付けるという手間が掛り、かつ、面倒な作業を行う必要がある。しかも、作業者の注意に頼る組付け方では誤組付けを皆無にすることはできないから、品質(歩留り)の問題も生じる。
そこで、図4,5に示されるように、各穴部15に対応する3箇所に切欠き20を設けておけば、前述の3通りのいずれの組付け姿勢によってストッパ4がピストン2に組付けられても、3箇所の切欠き20のうちのいずれか一つの切欠き20は必ず給排パイプ5に対応する位置に配置されることとなる。従って、組付け時に位置合せする手間や面倒、並びに誤組付けのおそれも全て解消され、如何なる場合でも空気給排が可能な空気ばねAを実現しながら、作業者の熟練や未熟を問わずに所期通りにストッパ4をピストン2に正確に組付けできるという、より好ましい効果を得ることができる。
尚、図5に示すように、切欠き20と同一の切欠き22を、軸心P回りの均等角度(30度)毎に配置されるように9箇所追加して計12箇所の切欠き20,22を設けておけば、軸心P周りの均等角度毎に配されるボルト16の数、即ち穴部15の数が3,4,6,12箇所のいずれでも対応可能とり、汎用性に富むストッパ4とすることができる。また、軸心P回りの均等角度毎(120度毎の3箇所や60度毎の6箇所等)に配置される固着ボルト7とストッパ4との萎縮状態における干渉を避ける手段として、切欠き20や22を用いることも可能である。
〔実施例3〕
実施例3による空気ばねAは、図6,図7に示すように、ストッパ4の上面に下方に凹入する断面を持って軸心Pを中心とする周溝(逃がしの一例)23と、ストッパ4の外側面4Sとを連通する連通溝(連通路の一例)24とで成る回避手段Kを備えたもので良い。例えば、給排パイプ5と複数の固着ボルト7とが軸心Pを中心とする互いに同一寸法の半径r上に配置されている場合に好適であり、ストッパ4の平面視での面積を許す限りの最大のものとしながら、萎縮状態においては、給排パイプ5及び固着ボルト7と受止本体4Aとの干渉を避けながら給排口6と空気ばね部Sとが連通される状態が維持できるものとなる。尚、連通溝24は、図7に仮想線で示すように、もう2箇所(もう3箇所以上やもう1箇所でも可)追加して設けても良い。
この構造では、軸心Pに関する給排パイプ5の角度位置の制限が無いので、ストッパ4のピストン2への取付手段をボルトとした場合には、そのボルトの数や設定位置の如何に拘らずに回避手段Kの機能が有効に発揮される利点がある。また、図6に示すように、内側上壁部9の上端部を若干径の大きいハンブ周端部9Aと、かつ、そのハンブ周端部9Aに無理入れによって圧入嵌合する外膨出縦周壁部25を、中央円板部17と押え周部18との間に形成して、軸心P方向の圧力を掛けることで組付け可能な嵌め込み構造により、ストッパ4をピストン2に係止できる構成も可能である。つまり、ストッパ4を、組付け角度が360度ずれる可能性のある嵌め込み構造(ストッパ4とピストン2との嵌め込み構造)によってピストン2に取付けても、回避手段Kが周溝23であることから、萎縮状態での給排機能の確保が可能になる。
〔実施例4〕
実施例4による空気ばねAは、図8,図9に示すように、ストッパ4が、小径ビード部3Cの押え部材を兼ねる基板4B(図1等に示す基板4Bと基本的には同じ)と、基板4Bに着脱可能に嵌合される嵌め込み構造(受止本体4Aと基板4Bとの嵌め込み構造)のゴム製受止本体4Aとで成るものを備えたものでも良い。基板4Bの中心には、中心孔26aを有する先膨らみ形状の突起26が溶着等(螺着やカシメでも良い)によって固定されており、同等の形状の係合穴27が形成されている受止本体4Aを、無理入れ及び無理外しによって着脱可能に突起26に、即ち基板4Bに嵌め込み装着する構造とされている。
この場合の回避手段Kは、周溝23(図7に示す実施例3の場合と同様である)と、6箇所の連通溝24とを受止本体4Aの上面側に形成することで構成されている。また、基板4Bをピストン2に螺着するためのボルト16との干渉を避けるための逃がし用周溝27が、受止本体4Aの下面側に形成されていいる。上下の周溝23,27により、給排パイプ5の軸心Pに対する角度位置、並びにボルト16の本数やその軸心Pに対する角度位置の如何を問わず、受止本体4Aを基板4Bに嵌め込み装着できる便利さがある。
〔別実施例〕
図1,2に示されるような形状のストッパ4がアッパープレート1の下面に固定される構造でも良く、その場合でもストッパ4が上下に圧縮されるまでアッパープレート1とピストン2とが相対接近しても回避手段Kによる逃がし20が給排口6と空気ばね部Sとの連通路として確保される。また、3箇所のボルト16の軸心Pに関する配置角度を不均一として、組付け姿勢が1通りにのみ決まる構造とすれば、図1,2に示す1箇所の逃がし(切欠き)20を設ける構造でも、組付け時の手間、面倒さ、誤組付けおそれ等の不利が解消されるものとなる。
実施例1による空気ばねを示す断面図 図1の空気ばねにおけるストッパゴム部分の平面図 空気ばねが圧縮された状態の断面図 実施例2による空気ばねを示す断面図 図4の空気ばねにおけるストッパゴム部分の平面図 実施例3による空気ばねを示す断面図 図6の空気ばねにおけるストッパゴム部分の平面図 実施例4による空気ばねを示す断面図 図8の空気ばねにおけるストッパゴム部分の平面図 従来の空気ばねが圧縮された状態の断面図
符号の説明
1 大径板状部材
2 ピストン
2B 周面
3 筒状膜
3D 裏返し筒部分
4 ストッパ
4S ストッパ側面
6 給排口
16 ボルト
20 逃がし
23 周溝
24 連通路
K 回避手段
P 軸心
S 空気ばね部
r 給排口の軸心から径方向の距離

Claims (4)

  1. 弾性材製の筒状膜と、これの軸心方向の一端部に気密接合される大径板状部材と、前記筒状膜の軸心方向の他端部に気密接合されるピストンとを有し、前記筒状膜の弾性変形に伴って前記他端部側が折り返されて成る裏返し筒部分を転動案内可能な周面が前記ピストンに形成されている空気ばねであって、
    前記大径板状部材と前記筒状膜と前記ピストンとで囲まれる空気ばね部に対して空気を給排するための給排口を前記大径板状部材に設け、前記大径板状部材と前記ピストンとの所定以上の相対接近移動を規制するための弾性材製ストッパが、軸心方向視で前記給排口と干渉する状態で前記ピストンと前記大径板状部材との間に配備されるとともに、
    前記大径板状部材と前記ピストンとが、これら両者によって前記ストッパが挟持される状態まで相対接近移動されても前記給排口からの空気給排を可能とする回避手段が装備されている空気ばね。
  2. 前記ストッパが前記ピストンにボルト止めされており、前記ストッパにおいて前記ボルトと前記給排口との相対位置関係によって定まる前記給排口に対応する箇所に逃がしを形成することで前記回避手段が構成されている請求項1に記載の空気ばね。
  3. 前記ストッパが前記ピストンにそれら両者の軸心が一致する状態で取付けられており、前記ストッパの大径板状部材側部分に、前記給排口の前記軸心から径方向の距離又はほぼその距離を半径とする周溝と、前記ストッパの側面と前記周溝とを連通する連通路とを形成することで前記回避手段が構成されている請求項1に記載の空気ばね。
  4. 前記ストッパが、軸心方向視において前記大径板状部材の全体に亘らんとする広い面積を備えた大径状のものに形成されている請求項1〜3の何れか一項に記載の空気ばね。
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