JP2009162170A - 内燃機関 - Google Patents

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Abstract

【課題】ポンピング損失の改善を図ることができる内燃機関を提供する。
【解決手段】吸気開閉弁8と排気開閉弁9とが同時に開いているオーバーラップ期間を変化させ、内部EGRを増減可能とする可変動弁機構31を設け、吸気制御弁20を主吸気通路16のサージタンク17との接続開口に近接した位置に設け、副吸気通路34の、下流端を前記吸気通路16に接続し、上流端を前記サージタンク17に接続した4サイクル内燃機関。
気行程の後半以降とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、複数の気筒の各気筒に接続された吸気通路にサージタンクを接続するとともに、該各吸気通路に吸気制御弁を介設した内燃機関に関する。
この種の内燃機関では、気筒内に横渦又は縦渦(以下、タンブルと記す)を生成させるために、吸気通路とは別に副吸気通路を、吸気制御弁をパイパスするように設ける場合がある(例えば、特許文献1参照)。
そして、気筒内で強いタンブルを形成するために、吸気制御弁をシリンダヘッドの吸気通路の下流端にできるだけ近づけて配置し、吸気通路の吸気制御弁から吸気開閉弁までの通路容積を小さくする構造を採用する場合がある。これにより吸気行程における副吸気通路からの空気量の割合を増やすことができ、強いタンブルの形成が可能となる。
特許第3329935号
ところで、前記従来の、吸気通路の吸気制御弁から吸気開閉弁までの通路容積を小さくする構造を採用した場合、強いタンブルは生成できるものの、吸気行程でのポンピング損失が増加するという問題が生じる。これは、吸気通路を吸気制御弁により閉じた状態で、副吸気通路のみから吸気を行うことに起因している。このようなポンピング損失を改善するには、吸気制御弁を所定開度開くことが考えられるが、このようにするとタンブルが弱くなって内部EGRの耐EGR限界が低下し、燃費性能が低下するという懸念がある。
本発明は、前記従来の状況に鑑みてなされたもので、ポンピング損失を改善できる内燃機関を提供することを課題としている。
請求項1の発明は、複数の気筒と、該各気筒に接続された主吸気通路と、該主吸気通路の下流端に設けられた吸気開閉弁と、前記主吸気通路の上流端に接続されたサージタンクと、該サージタンクの吸込口に設けられたスロットル弁と、前記各主吸気通路に介設された吸気制御弁と、該吸気制御弁の開度を制御する吸気制御弁制御手段と、前記吸気制御弁をバイパスするように配設された副吸気通路とを備えた4サイクル内燃機関において、前記吸気開閉弁の開タイミングと排気開閉弁の閉タイミングとの少なくとも一方を変化させることにより吸気開閉弁と排気開閉弁とが同時に開いているオーバーラップ期間を変化させ、内部EGRを増減可能とする可変動弁機構を設け、前記吸気制御弁を前記各主吸気通路の前記サージタンクとの接続開口に近接した位置に設け、前記副吸気通路の、下流端を前記吸気通路に接続し、上流端を前記主吸気通路の吸気制御弁より上流側又は前記サージタンクに接続したことを特徴としている。
請求項2の発明は、請求項1に記載の4サイクル内燃機関において、前記副吸気通路の下流端は、前記主吸気通路の下流端近傍に、かつ吸気流を縦渦又は横渦が生じるよう方向付けして気筒内に噴出させるように接続されていることを特徴としている。
請求項3の発明は、請求項1又は2に記載の4サイクル内燃機関において、前記副吸気通路に、気筒側への吸気流のみを許容する逆止弁を配設したことを特徴としている。 請求項4の発明は、請求項1に記載の4サイクル内燃機関において、前記主吸気通路の前記吸気制御弁より下流側の通路容積を気筒容積の0.6〜1.0倍としたことを特徴としている。
請求項5の発明は、請求項1又は2に記載の4サイクル内燃機関において、前記吸気制御弁制御手段は、部分負荷運転域では、前記吸気制御弁を全閉とすることを特徴としている。
請求項6の発明は、請求項1又は2に記載の4サイクル内燃機関において、前記副吸気通路は、前記吸気開閉弁の近傍に接続された第1,第2分岐通路と、該第1,第2分岐通路を上流側にて集合するとともに前記サージタンクに接続された集合通路とを有し、該集合通路に、気筒側への吸気流のみを許容する逆止弁が介設されていることを特徴としている。
請求項7の発明は、請求項6に記載の4サイクル内燃機関において、前記逆止弁は、前記副吸気通路のサージタンクへの接続開口に近接する位置に配置されていることを特徴としている。
請求項8の発明は、請求項1に記載の4サイクル内燃機関において、部分負荷運転域の少なくとも一部では、前記吸気開閉弁の閉じ時期を全負荷運転域での吸気開閉弁の閉じ時期より遅らせることを特徴としている。
請求項9の発明は、請求項8に記載の4サイクル内燃機関において、部分負荷運転域では、排気開閉弁の閉じ時期を全負荷運転域での排気開閉弁の閉じ時期より遅らせることを特徴としている。
ここで本発明では、図6に示すように、エンジン回転速度域を低,中,高速度域に分割するとともに、エンジン負荷を低,中,高負荷域に分割した場合、低速・低負荷、中速・低負荷、低速・中負荷、及び中速・中負荷運転域を部分負荷運転域(又は低中負荷運転域)と称し、残りの運転域を全負荷運転域(又は高負荷運転域)と称する。
請求項1の発明に係る内燃機関によれば、吸気制御弁を主吸気通路のサージタンクとの接続開口に近接した位置に、つまり主吸気通路の上流端部に設けたので、主吸気通路の容積を増大でき、また吸気行程における吸気開閉弁と排気開閉弁とが同時に開くオーバーラップ期間を変化させて内部EGRを増減可能としたので、主吸気通路内に、吸気行程前に多量の内部EGRを貯留でき、吸気行程の前半では、この主吸気通路内の内部EGRがそのまま気筒内に吸引されることとなり、ポンピング損失を低減できる。
請求項2の発明では、副吸気通路の下流端を主吸気通路の下流端近傍に、かつ吸気流を方向付けするように接続したので、特に吸気行程の後半において、気筒内に強い吸気流を噴出させることができ、その結果、吸気行程でのポンピング損失を低減しつつ、強いタンブルを生成でき、燃費性能を向上できる。
ここで本発明では、上述のように主吸気通路の容積を増大することにより、副吸気通路からの吸気流の実質的な噴出開始時期を吸気行程の後半以降としたので、副吸気通路からの空気流による強いタンブルは吸気行程の後半以降にならないと生じない。しかし強いタンブルが必要となるのは点火時期前後であり、換言すれば吸気行程の後半においてタンブルを生じることが重要である。本発明では、吸気行程後半に副吸気通路から吸気流を噴出させることができ、従ってタンブルの必要な時期に副吸気通路からの吸気流により気筒内にて強いタンブルを形成できる。
請求項3の発明では、副吸気通路に、気筒側への吸気流のみを許容する逆止弁を設けたので、吸気のポンピング損失をより一層確実に低減できる。部分負荷運転域ではスロットル弁が閉じられるため、主吸気通路には、他の気筒からの負圧がサージタンクを介して作用することとなる。そのため、従来の内燃機関では、オーバーラップ終了後、つまり排気開閉弁が閉じた後には前記負圧が作用するためポンピング損失が発生していた。本発明では、部分負荷運転域では、吸気制御弁を閉じることで、他の気筒の負圧が当該気筒の主吸気通路に作用するのを抑制でき、さらに副吸気通路に逆止弁を設けたので、他の気筒の負圧が当該気筒の副吸気通路を介して主吸気通路に作用することも防止でき、その結果より一層確実にポンピング損失を低減できる。
請求項4の発明では、主吸気通路の吸気制御弁より下流側の通路容積を気筒容積の0.6〜1.0倍と大きくしたので、主吸気通路内に、吸気行程の前半部において気筒内に吸引するのに必要な量の内部EGRを蓄えることができる。その結果、吸気行程の前半部でのポンピング損失を低減しつつ、吸気行程の後半での強い吸気流の噴出を実現でき、燃費性能を向上できる。
請求項5の発明では、部分負荷運転域では吸気制御弁を全閉としたので、ポンピング損失を低減しつつ、副吸気通路から必要な空気量を気筒内に供給することができ、強いタンブルを生成することができる。
請求項6の発明では、第1,第2吸気開閉弁の近傍に第1,第2分岐通路を接続したので、2つの副給気通路から吸気流が気筒内に噴射され、それだけ強いタンブルを生成できる。また第1、第2分岐通路を集合させた集合通路に前記逆止弁を介設したので、逆止弁が1個で済み、部品コストの増加を回避できるとともに、逆止弁の配置スペースが小さくて済む。
請求項7の発明では、前記逆止弁を、前記副吸気通路のサージタンクへの接続開口に近接する位置に配置したので、吸気通路の吸気制御弁から吸気開閉弁までの通路容積に加えて副吸気通路の通路容積も空気貯留容積として機能し、吸気行程の前半部において気筒内に吸引するのに必要な量の空気を蓄えることができる。
また逆止弁を、吸気開閉弁から離れた位置に配置したので、燃焼ガスによる高温に晒されることがなく、またEGRガス中のカーボンなどが付着し難く、耐久性を確保できる。
請求項8の発明では、部分負荷運転域においては吸気開閉弁の閉じ時期を全負荷運転時の閉じ時期より遅らせたので、必要空気量を確保しつつ強いタンブルの生成が可能となり、部分負荷運転域での燃費を改善できる。
即ち、全負荷運転域では、吸入空気量が最大となるよう吸気開閉弁の開閉時期が設定されているが、低中負荷運転域では、全負荷閉時期より吸気開閉弁を遅く閉じても空気が逆流することはない。このため吸気制御弁を主吸気通路の、シリンダヘッドから離れた上流部に設けた場合にも、前記閉じ時期を遅らせることで強いタンブルの生成が可能となり、低負荷運転時の燃焼を改善できる。これは、ピストンの下死点以降まで気筒内に充分な負圧が存在するからである。また、吸気開閉弁の開時期をピストンの上死点より遅くすることで、吸気のポンピング損失を低減でき、かつ内部EGR量を低減でき、低負荷運転時の燃焼の安定性を向上できる。
請求項9の発明では、部分負荷運転域においては排気開閉弁の閉じ時期を全負荷運転域での排気開閉弁の閉じ時期より遅らせたので、全負荷運転域では残留既燃ガス量を最小とし、かつ部分負荷運転域では内部EGRにより燃費を改善できる。
以下、本発明の実施形態の形態を添付図面に基づいて説明する。
図1ないし図4は、本発明の第1実施形態による内燃機関を説明するための図であり、図1は内燃機関の概略構成図、図2は内燃機関の断面図、図3,図4は吸気開閉弁及び排気開閉弁の開閉タイミングの図である。
図において、1は4サイクル並列4気筒内燃機関を示している。該内燃機関1は、4つのシリンダボア(気筒)2aが並列に形成されたシリンダブロック2の上合面にシリンダヘッド3を接続するとともに、該シリンダヘッド3の上合面にヘッドカバー(不図示)を装着し、前記シリンダブロック2の下合面に各気筒共通のクランク軸4が収容されたクランクケース(不図示)を接続した概略構造を有している。
前記シリンダブロック2の各シリンダボア2a内にはピストン5が摺動自在に配置され、各ピストン5はコンロッド6により前記クランク軸4に連結されている。
前記シリンダヘッド3の下合面の各シリンダボア2aに対向する部分には、それぞれ燃焼凹部3aが形成され、該燃焼凹部3a,シリンダボア2a及びピストン5の頂面で囲まれた空間が燃焼室7となっている。
前記シリンダヘッド3の各燃焼凹部3aのクランク軸4を挟んだクランク軸直角方向一側には1つの吸気開口3bが、他側には1つの排気開口3cが形成されている。該吸気開口3b及び排気開口3cには、それぞれ吸気開閉弁8,排気開閉弁9が配設され、該吸気,排気開閉弁8,9はそれぞれ吸気カム軸10,排気カム軸11により開閉駆動される。
前記シリンダヘッド3には、各シリンダボア2a毎に2本の点火プラグ12,12が前記燃焼凹部3a内に臨むよう装着されている。この各点火プラグ12は、気筒軸線方向に見たとき、クランク軸4の中心を通るクランク軸線上で、かつ吸気,排気開閉弁8,9の両側に位置するように配置されている。
前記各シリンダボア2aの吸気弁開口3bは吸気ポート3dによりシリンダヘッド3の一側壁に導出され、排気弁開口3cは排気ポート3eによりシリンダヘッド3の他側壁に導出されている。
前記各排気ポート3eには、それぞれ排気管13が接続され、該各排気管13の下流端は1本の排気合流管14に接続されている。該排気合流管14の中途部には排気ガスの浄化を行う触媒15が介設されており、下流端にはマフラ(不図示)が接続されている。
前記各吸気ポート3dには主吸気管(主吸気通路)16が接続され、該各主吸気管16の上流端には各気筒共通のサージタンク17が接続されている。該サージタンク17には空気導入管18が接続され、該空気導入管18の上流側にはエアクリーナ19が接続されている。
前記空気導入管18のサージタンク17近傍にはスロットル弁23が介設されている。このスロットル弁23は、空気導入管18の通路面積を変化させる弁板23aを、該空気導入管18を貫通するよう配置された弁軸23bに固定した構造を有する。
前記シリンダヘッド3の各吸気ポート3dには1つの燃料噴射弁21が装着されており、該各燃料噴射弁21は、噴射口21aからの燃料が吸気開閉弁8の弁裏中心部に向けて噴射されるように配置されている。
前記内燃機関1は、排気行程から吸気行程における吸気開閉弁8の開タイミングと、排気開閉弁9の閉タイミングとを変化させることにより吸気開閉弁8及び排気開閉弁9が同時に開いているオーバーラップ期間Bを変化可能とする可変動弁機構31を備えている。
この可変動弁機構31は、前記吸気カム軸10,排気カム軸11を介して吸気開閉弁8,排気開閉弁9の開閉時期を連続的に変化させる駆動モータ等のアクチュエータ30a,30bと、該アクチュエータ30a,30bを駆動制御するECU33とを有する。該ECU33は、例えば低中負荷回転運転域では、吸気行程で吸気開閉弁8及び排気開閉弁9が同時に開いているオーバーラップ期間Bを設ける。これにより、排気ポート3eに流出した排気ガスの一部がピストン5の下降による負圧でシリンダボア2a内に再度引き戻され、該シリンダボア2a内に残留(内部EGRガス)する。
前記各主吸気管16には、吸気制御弁20が介設されている。この吸気制御弁20は、前記主吸気管16の上流端のサージタンク17の近傍に配置されている。
前記吸気制御弁20は、主吸気管16の吸気通路面積を変化させる弁板20aに、各主吸気管16を貫通するよう挿入された共通の弁軸20bを固定した構造を有する。前記弁軸20bの一端部には、各弁板20aを全開位置から全閉位置との間で開閉駆動する駆動モータ29が接続されている。
前記内燃機関1は、前記各主吸気管16に介設された吸気制御弁20の開度を制御する前記ECU(吸気弁制御手段)33と、各主吸気管16ごとに吸気制御弁20をバイパスするよう配置された一対の副吸気管(副吸気通路)34,34とを備えている。
前記各副吸気管34は、シリンダボア2a内で縦渦又は横渦の空気流Aが生じるよう吸気流に方向付けして噴出させるものであり、各主吸気管16の下側に、かつ該主吸気管16に沿って配置されている。
前記各副吸気管34の下流端口34aは、吸気ポート3dの、吸気開閉弁8上流側近傍に接続され、該吸気開閉弁8の傘裏部に指向している。前記各副吸気管34の上流端口34bは、前記吸気制御弁20より上流側の前記サージタンク17に接続されている。
前記各主吸気管16の吸気制御弁20から吸気開閉弁8までの下流側の通路容積V1は、前記燃焼室7形成するシリンダボア2aの気筒容積V2の0.6〜1.0倍となっている。
前記ECU33は、部分負荷運転域(低中負荷運転域)では、吸気制御弁20を全閉とするとともに、吸気開閉弁8の閉じ時期aを全負荷運転域(高負荷運転域)での閉じ時期bよりθ1だけ遅らせるよう制御する。具体的には、吸気開閉弁8は、例えば、部分負荷運転域では、上死点(TDC)後33度で開き(点c参照)、下死点(BDC)後93度で閉じる(点a参照)。一方、全負荷運転域では、上死点前28度で開き(点d参照)、下死点後32度で閉じる(点b参照)。これにより吸気開閉弁8は、部分負荷運転域では、全負荷運転域よりも61度遅れて閉じる。なお、これらの開閉時期は1例に過ぎないことは言うまでもない。
またECU33は、部分負荷運転域では、排気開閉弁9の閉じ時期eを全負荷運転時の閉じ時期fよりθ3だけ遅らせるよう制御する。具体的には、排気開閉弁9は、例えば部分負荷運転域では、下死点前12度で開き(点g参照)、上死点後48度で閉じる(点e参照)。一方、全負荷運転域では、下死点前56度で開き(点h参照)、上死点後4度で閉じる(点f参照)。これにより、前記排気開閉弁9は、部分負荷運転域では全負荷運転域よりθ4だけ遅れて開く。なお、これらの開閉時期は1例に過ぎないことは言うまでもない。
本実施形態によれば、各主吸気管16をバイパスするよう配置された一対の副吸気管34の下流端口34aを、主吸気管16の、吸気開閉弁8上流側近傍に接続するとともに、上流端口34bを吸気制御弁20より上流側のサージタンク17に接続し、副吸気管34からの吸気流の実質的な噴出開始時期を吸気行程の後半以降としたので、具体的には主吸気管16の吸気制御弁20から吸気開閉弁8までの下流側の通路容積V1を気筒容積V2の0.6〜1.0倍としたので、吸気行程の前半では、主吸気管16内の内部EGR又は空気がそのままシリンダボア2a内に吸引されるので、それだけポンピング損失を低減できる。また吸気行程の後半では、シリンダボア内の圧力が低下するので副吸気管34から強い吸気流Aをシリンダボア2a内に噴出させることができる。その結果、吸気行程でのポンピング損失を低減しつつ、強いタンブルAを生成でき、燃費性能を向上できる。
ここで、副吸気管34からの強い空気流は、吸気行程の後半以降にならないと生じないが、強いタンブルが必要となるのは点火時期前後であり、換言すれば吸気行程の後半においてタンブルを生じることが重要である。本実施形態では、吸気行程後半に副吸気管34から吸気流を噴出させることができ、従ってタンブルの必要な時期に副吸気管34から強い吸気流を噴出させることができ、強いタンブルを形成でき、内部EGRの増量によるポンプ損失の低減と併せて燃費性能を向上できる。
本実施形態では、通路容積V1を気筒容積V2の0.6〜1.0倍としたので、主吸気管16内に、シリンダボア2aを略充満するのに必要な量の空気の一部を吸気行程前に蓄えることができる。その結果、従来の吸気制御弁をシリンダヘッドに近づけて配置する場合や吸気制御弁を所定開度開いて制御する場合に比べて低ポンピング損失で充分な強いタンブルが得られる。
本実施形態では、部分負荷運転域では吸気制御弁20を全閉としたので、副吸気管34から必要な量の空気をシリンダボア2a内に、より確実に供給することができ、強いタンブルAを生成することができる。
本実施形態では、部分負荷運転域では、吸気開閉弁8の閉じ時期aを全負荷運転時の閉じ時期bよりθ1だけ1遅らせるようにしたので、必要空気量を確保しつつ強いタンブルの生成が可能となり、部分負荷運転域での燃費を改善できる。即ち、全負荷運転域では、吸入空気量が最大となるよう吸気開閉弁8の開閉時期が設定されているため、吸気開閉弁8の閉時期を遅らせると空気の逆流の問題が生じる。一方、部分負荷運転域では、全負荷運転域より吸気開閉弁8を遅く閉じても空気が逆流することはない。このため吸気制御弁20をシリンダヘッド3から離れた主吸気管16の上流端部に設けた本実施形態の場合にも、前記吸気開閉弁8の閉じ時期を遅らせることで強いタンブルの生成が可能となり、部分荷運転域での燃焼を改善できる。これは、ピストン5の下死点以降までシリンダボア2a内に充分な負圧が存在するからである。また、吸気開閉弁8の開時期をピストン5の上死点より遅くすることで、吸気のポンピング損失を低減でき、かつ内部EGR量を低減でき、低負荷運転時の燃焼の安定性が向上する。
なお、前記実施形態では、副吸気管34を各シリンダボア2a毎に2本配置したが、本発明では、副吸気管34を1本配置しても勿論構わない。
また、前記実施形態では、吸気開閉弁8及び排気開閉弁9の両方の開閉タイミングを変化させた場合を説明したが、本発明では、吸気開閉弁のみ開タイミングを変化させるようにしてもよい。例えば、図5に示すように、排気開閉弁の開時期h,閉じ時期fは上述の全負荷運転域の設定とし、吸気開閉弁ついては、上述の部分負荷運転域での設定又は全負荷運転域での設定とする。これにより、吸気開閉弁のみ、部分負荷運転域での閉じ時期aを全負荷運転域での閉じ時期bよりθ1だけ遅らせ、排気開閉弁については部分負荷,全負荷同じとする。
図7,図8は本発明の第2実施形態を説明するための図であり、図中、図1と同一符号は同一又は相当部分を示す。
本実施形態では、副吸気通路36は、主吸気通路16と一体形成されている。また、副吸気通路36は、吸気ポート3dの吸気弁開口3b近傍に開口する第1,第2分岐通路36a,36aと、該第1,第2分岐通路36a,36aを集合させる集合通路36bとを有し、該集合通路36bの上流端は前記サージタンク17に接続されている。
そして上記集合通路36bのサージタンク17への接続部には、逆止弁35が介設されている。この逆止弁35は、弁開口35aを薄板製の弁板35bにより開閉するように構成されており、サージタンク17側からシリンダボア2a側への吸気流のみを許容する。従って、この逆止弁35はサージタンク17に他の気筒の負圧が作用した場合には閉じ、当該気筒の吸気行程後半部においてシリンダ内負圧が大きくなると開く。なお、35cは、弁板35bの全開位置を規制するストッパである。
本実施形態では、副吸気通路36に、当該気筒側への吸気流のみを許容する逆止弁35を設けたので、吸気行程でのポンピング損失をより一層確実に低減できる。即ち、部分負荷運転域ではスロットル弁23を閉じることにより主吸気通路16には、他の気筒からの負圧がサージタンク17を介して作用することとなる。しかし本実施形態では、部分負荷運転域では、吸気制御弁20を閉じることで、他の気筒の負圧が当該気筒の主吸気通路16に作用するのを抑制できる。さらに副吸気通路36に逆止弁35を設けたので、他の気筒の負圧が当該気筒の副吸気通路36を介して主吸気通路16に作用することも防止でき、その結果より一層確実にポンピング損失を低減できる。
図9は、吸気開閉弁8及び排気開閉弁9の開閉タイミングを示す。例えば、吸気開閉弁8の開期間を、上死点前50度〜下死点後30度とし、排気開閉弁9の開期間を、下死点前40度〜上死点後40度とし、オーバーラップ期間を90度とすると、図10に実線の特性曲線Aで示すように、吸気行程での負圧が、同図に破線の特性曲線Bで示すオーバーラップ期間20度の場合に比較して大幅に減少し、同図に斜線を施した領域Cの分だけポンピング損失が低減されることが判る。
また、前記逆止弁35を、前記副吸気通路36の集合通路36bで、かつサージタンク17への接続部に配置したので、主吸気通路16の吸気制御弁20から吸気開閉弁8までの通路容積V1に加えて該副吸気通路36の通路容積V3も空気貯留容積として機能し、吸気行程の前半部において気筒内に吸引するのに必要な量の空気を蓄えることができる。
また、逆止弁35を集合通路36bに配置したので、気筒当たり2つの分岐通路36a,36aから吸気流をシリンダボア内に流入させるように構成しながら、1つの逆止弁で済み、部品コスト及び必要な配置スペースの増大を抑制できる。
さらにまた逆止弁35を、副吸気通路36の上流端部という吸気開閉弁8から離れた位置に配置したので、逆止弁35が燃焼ガスによる高温に晒されることがなく、またEGRガス中のカーボンなどが付着し難いことから、逆止弁35の耐久性を確保できる。
なお、前記第2実施形態では、逆止弁35を副吸気通路36の集合通路36bの上流端に配置したが、この逆止弁35は、図11に示すように、集合通路36bの下流端に配置しても良い。
また前記第2実施形態では、副吸気通路36を、吸気開閉弁近傍とサージタンク17とを連通するように形成したが、図12に示すように、副吸気通路38
を、サージタンク17と主吸気通路16の吸気制御弁20下流側近傍部分とを連通するように構成し、該副吸気通路37に逆止弁35を配設しても良い。
さらにまた、前記第1,第2実施形態では、主吸気通路16を上流側に延長することにより通路容積を確保したが、主吸気通路を延長するスペースが確保困難な場合、あるいはさらに通路容積を増大する場合には、図13に示すように、必要な容積を有するチェンバ38を接続することもできる。
本発明の第1実施形態による内燃機関の概略構成図である。 前記内燃機関の平面から見た概略構成図である。 前記内燃機関の吸気開閉弁及び排気開閉弁の開閉タンミングの図である。 前記吸気開閉弁及び排気開閉弁の開閉タンミングの図である。 前記実施形態の他の実施形態による吸気開閉弁の開閉タイミングの図である。 本発明における部分負荷運転域,全負荷運転域を説明するための模式図である。 本発明の第2実施形態による内燃機関の概略構成図である。 前記内燃機関の平面から見た概略構成図である。 前記内燃機関の吸気開閉弁及び排気開閉弁の開閉タンミングの図である。 前記内燃機関のポンピング損失低減効果を示す図である。 前記内燃機関の逆止弁配置位置の変形例を示す概略構成図である。 前記内燃機関の逆止弁配置位置の他の変形例を示す概略構成図である。 前記内燃機関の主吸気通路の変形例を示す概略構成図である。
符号の説明
1 内燃機関
2a シリンダボア(気筒)
8 吸気開閉弁
9 排気開閉弁
16 主吸気管(主吸気通路)
17 サージタンク
20 吸気制御弁
23 スロットル弁
31 可変動弁機構
33 ECU(吸気制御弁制御手段)
34,36,37 副吸気管(副吸気通路)
34a 下流端口
34b 上流端口
35 逆止弁
36a,36a 第1,第2分岐通路
36b 集合通路
V1 通路容積
V2 気筒容積

Claims (9)

  1. 複数の気筒と、
    該各気筒に接続された主吸気通路と、
    該主吸気通路の下流端に設けられた吸気開閉弁と、
    前記主吸気通路の上流端に接続されたサージタンクと、
    該サージタンクの吸込口に設けられたスロットル弁と、
    前記各主吸気通路に介設された吸気制御弁と、
    該吸気制御弁の開度を制御する吸気制御弁制御手段と、
    前記吸気制御弁をバイパスするように配設された副吸気通路と
    を備えた4サイクル内燃機関において、
    前記吸気開閉弁の開タイミングと排気開閉弁の閉タイミングとの少なくとも一方を変化させることにより吸気開閉弁と排気開閉弁とが同時に開いているオーバーラップ期間を変化させ、内部EGRを増減可能とする可変動弁機構を設け、
    前記吸気制御弁を前記各主吸気通路の前記サージタンクとの接続開口に近接した位置に設け、
    前記副吸気通路の、下流端を前記吸気通路に接続し、上流端を前記主吸気通路の吸気制御弁より上流側又は前記サージタンクに接続した
    ことを特徴とする4サイクル内燃機関。
  2. 請求項1に記載の4サイクル内燃機関において、
    前記副吸気通路の下流端は、前記主吸気通路の下流端近傍に、かつ吸気流を縦渦又は横渦が生じるよう方向付けして気筒内に噴出させるように接続されている
    ことを特徴とする4サイクル内燃機関。
  3. 請求項1又は2に記載の4サイクル内燃機関において、
    前記副吸気通路に、気筒側への吸気流のみを許容する逆止弁を配設した
    ことを特徴とする4サイクル内燃機関。
  4. 請求項1に記載の4サイクル内燃機関において、
    前記主吸気通路の前記吸気制御弁より下流側の通路容積を気筒容積の0.6〜1.0倍としたことを特徴とする4サイクル内燃機関。
  5. 請求項1に記載の4サイクル内燃機関において、
    前記吸気制御弁制御手段は、部分負荷運転域では、前記吸気制御弁を全閉とすることを特徴とする4サイクル内燃機関。
  6. 請求項1又は2に記載の4サイクル内燃機関において、
    前記副吸気通路は、前記吸気開閉弁の近傍に接続された第1,第2分岐通路と、該第1,第2分岐通路を上流側にて集合するとともに前記サージタンクに接続された集合通路とを有し、
    該集合通路に、気筒側への吸気流のみを許容する逆止弁が配設されていることを特徴とする4サイクル内燃機関。
  7. 請求項3に記載の4サイクル内燃機関において、
    前記逆止弁は、前記副吸気通路のサージタンクへの接続開口に近接する位置に配置されていることを特徴とする4サイクル内燃機関。
  8. 請求項1に記載の4サイクル内燃機関において、
    部分負荷運転域の少なくとも一部では、前記吸気開閉弁の閉じ時期を全負荷運転域での吸気開閉弁の閉じ時期より遅らせる
    ことを特徴とする4サイクル内燃機関。
  9. 請求項8に記載の4サイクル内燃機関において、
    部分負荷運転域では、排気開閉弁の閉じ時期を全負荷運転域での排気開閉弁の閉じ時期より遅らせる
    ことを特徴とする4サイクル内燃機関。
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