JP2009161651A - 木酢液生成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明の木酢液生成装置は、原材料を加熱する容器11と、容器11内で発生したガスを導出する第1の配管12と、第1の配管12内を通過したガスを導入する第1の環流槽13と、第1の環流槽13内のガスを導出する第2の配管14と、第2の配管14内を通過したガスを導入する第2の環流槽15とを備え、第1の配管12を、第1の環流槽13側が低くなるように傾斜させ、第2の配管14を、冷却部14A内に配置し、第1の環流槽13に、第1の目的物を導出させる第1の導出管13Bを設け、第2の環流槽15に、第2の目的物を導出させる第2の導出管15Bを設けたことを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
この種の装置では、抽出効率の向上と木質タールの除去が技術的な課題となる。
抽出効率の向上を図るために、例えば特許文献5では、容器から発生するガスを排気する煙道に冷却部を設け、煙道内に仕切板を設けることで、煙道内でのガスの滞留時間を長くして、ガスの効率的な液化を図り、目的とする木酢液の増加を図っている。
また、例えば特許文献6では、木質タールの沸点が300℃以上、酢酸の沸点が118℃であることを利用して、300℃以上で発生させたガスを、120℃〜180℃の木質タール着装器にて木質タールを除去する方法が提案されている。
なお、特許文献7には、流出側を下方に傾斜させたような排煙筒が図1に記載されている。
また、特許文献8には、原材料を投入する電気加熱炉の出口配管が、流出側を下方に傾斜させたような構成が図1に記載されている。
また、特許文献6の発明のように、沸点を利用する方法では、温度管理のための制御管理を行わなければならず、抽出効率も低下させてしまう。
なお、特許文献7には、流出側を下方に傾斜させたような排煙筒が図1に記載されているが、下方に傾斜させた排煙筒は図2では傾斜していない。また、特許文献7では、特許文献6と同様に排煙筒に冷却部を設けているため、特許文献6と同様の問題を生じる。
また、特許文献8には、原材料を投入する電気加熱炉の出口配管が、流出側を下方に傾斜させたような構成が図1に記載されているが、実験装置の概略を示した構成にすぎず、液化成分を回収瓶に回収することを示したものにすぎない。また、仮にこの実験装置をそのまま装置として利用したことを想定しても、特許文献6や特許文献7と同様に排煙筒に冷却部を設けることになるので、特許文献6や特許文献7と同様の問題を生じる。
請求項2記載の本発明は、請求項1に記載の木酢液生成装置において、前記第2の配管を、前記第2の環流槽側が低くなるように傾斜させたことを特徴とする。
請求項3記載の本発明は、請求項2に記載の木酢液生成装置において、前記第1の配管の水平に対する傾斜角度を、前記第2の配管の水平に対する傾斜角度よりも大きくしたことを特徴とする。
請求項4記載の本発明の木酢液抽出装置は、請求項1に記載の木酢液生成装置において、前記原材料として樹木の葉、茎、又は枝を用い、前記容器として二重釜を用い、前記第1の環流槽には、前記第1の導出管とは別に木タールを導出させるタール取り出し口を設けたことを特徴とする。
請求項5記載の本発明の木酢液蒸留精製装置は、請求項1に記載の木酢液生成装置において、前記原材料として木酢液を用い、前記第1の導出管及び前記第2の導出管からは、蒸留精製木酢液を導出させることを特徴とする。
請求項6記載の本発明の木酢液生成装置は、木酢液抽出装置と木酢液蒸留精製装置とを備えた木酢液生成装置であって、前記木酢液抽出装置は、樹木の葉、茎、又は枝からなる原材料を加熱する二重釜と、前記二重釜の内釜内で発生した燻煙を導出する第1の抽出用配管と、前記第1の抽出用配管内を通過したガスを導入する第1の抽出用環流槽と、前記第1の抽出用環流槽内のガスを導出する第2の抽出用配管と、前記第2の抽出用配管内を通過したガスを導入する第2の抽出用環流槽を備え、前記第1の抽出用配管を、前記第1の抽出用環流槽側が低くなるように傾斜させ、前記第2の抽出用配管を、抽出用冷却部内に配置し、前記木酢液蒸留精製装置は、前記第1の抽出用環流槽又は前記第2の抽出用環流槽から導出させた木酢液を加熱する蒸留器と、前記蒸留器で発生したガスを導出する第1の蒸留用配管と、前記第1の蒸留用配管内を通過したガスを導入する第1の蒸留用環流槽と、前記第1の蒸留用環流槽内のガスを導出する第2の蒸留用配管と、前記第2の蒸留用配管内を通過したガスを導入する第2の蒸留用環流槽を備え、前記第1の蒸留用配管を、前記第1の蒸留用環流槽側が低くなるように傾斜させ、前記第2の蒸留用配管を、蒸留用冷却部内に配置し、前記第1の蒸留用環流槽又は前記第2の蒸留用環流槽から蒸留精製木酢液を導出させることを特徴とする。
請求項7記載の本発明は、請求項6に記載の木酢液生成装置において、前記原材料として、桑葉、桑の茎、及び桑の枝を混在させて用いることを特徴とする。
請求項8記載の本発明の桑酢液は、請求項6に記載の木酢液生成装置で抽出及び蒸留精製される桑酢液であって、前記二重釜での温度が第1の温度領域では、主として前記第1の抽出用環流槽から導出される木酢液を用い、前記二重釜での温度が前記第1の温度領域よりも高い第2の温度領域では、前記第2の抽出用環流槽から導出される木酢液を用いることを特徴とする。
本発明の第2の実施の形態は、第1の実施の形態による木酢液生成装置において、第2の配管を、前記第2の環流槽側が低くなるように傾斜させたものである。本実施の形態によれば、第2の配管内を流れるガスの流速を低下させ、滞留時間を長くすることができるので、木酢液の生成効率が高くなる。
本発明の第3の実施の形態は、第2の実施の形態による木酢液生成装置において、第1の配管の水平に対する傾斜角度を、前記第2の配管の水平に対する傾斜角度よりも大きくしたものである。本実施の形態によれば、温度が高く流速が早い第1の配管でのガスの流速を低下させることで、木酢液の生成効率が高くなる。
本発明の第4の実施の形態による木酢液抽出装置は、第1の実施の形態による木酢液生成装置において、原材料として樹木の葉、茎、又は枝を用い、前記容器として二重釜を用い、前記第1の環流槽には、前記第1の導出管とは別に木タールを導出させるタール取り出し口を設けたものである。本実施の形態によれば、木酢液の抽出効率を高めることができ、特に二重釜での温度が高い場合に、木タールを有効に分離させることができる。
本発明の第5の実施の形態による木酢液蒸留精製装置は、第1の実施の形態による木酢液生成装置において、原材料として木酢液を用い、前記第1の導出管及び前記第2の導出管からは、蒸留精製木酢液を導出させるものである。本実施の形態によれば、木酢液の蒸留精製効率を高めることができる。
本発明の第6の実施の形態による木酢液生成装置は、木酢液抽出装置と木酢液蒸留精製装置とを備えた木酢液生成装置であって、木酢液抽出装置は、樹木の葉、茎、又は枝からなる原材料を加熱する二重釜と、二重釜の内釜内で発生した燻煙を導出する第1の抽出用配管と、第1の抽出用配管内を通過したガスを導入する第1の抽出用環流槽と、第1の抽出用環流槽内のガスを導出する第2の抽出用配管と、第2の抽出用配管内を通過したガスを導入する第2の抽出用環流槽を備え、第1の抽出用配管を、第1の抽出用環流槽側が低くなるように傾斜させ、第2の抽出用配管を、抽出用冷却部内に配置し、一方、木酢液蒸留精製装置は、第1の抽出用環流槽又は第2の抽出用環流槽から導出させた木酢液を加熱する蒸留器と、蒸留器で発生したガスを導出する第1の蒸留用配管と、第1の蒸留用配管内を通過したガスを導入する第1の蒸留用環流槽と、第1の蒸留用環流槽内のガスを導出する第2の蒸留用配管と、第2の蒸留用配管内を通過したガスを導入する第2の蒸留用環流槽を備え、第1の蒸留用配管を、第1の蒸留用環流槽側が低くなるように傾斜させ、第2の蒸留用配管を、蒸留用冷却部内に配置し、第1の蒸留用環流槽又は第2の蒸留用環流槽から蒸留精製木酢液を導出させるものである。本実施の形態によれば、木酢液抽出装置では温度が高く流速が早い第1の配管でのガスの流速を低下させることで、木酢液の生成効率が高くなり、木酢液蒸留精製装置では木酢液の蒸留精製効率を高めることができる。
図1は本実施例に用いる木酢液抽出装置の側面構成図、図2は同装置の平面構成図、図3は本実施例に用いる木酢液蒸留精製装置の側面構成図、図4は同装置の平面構成図である。
まず、図1及び図2を用いて木酢液抽出装置の構成について説明する。
木酢液抽出装置10は、樹木の葉、茎、又は枝からなる原材料を加熱する二重釜(容器)11と、二重釜11の内釜11A内で発生した燻煙を導出する第1の抽出用配管(第1の配管)12と、第1の抽出用配管12内を通過したガスを導入する第1の抽出用環流槽(第1の環流槽)13と、第1の抽出用環流槽13内のガスを導出する第2の抽出用配管(第2の配管)14と、第2の抽出用配管14内を通過したガスを導入する第2の抽出用環流槽(第2の環流槽)15を備えている。
二重釜11は、原材料を投入する内釜11Aと、内釜11Aを覆う外釜11Bとから構成され、外釜11Bの外周面には断熱壁11Cが設けられている。二重釜11の下方には、燃焼部11Dが配置されている。燃焼部11Dは、内釜11Aの底面を加熱し、燃焼部11Dで加熱された燃焼空気が、内釜11Aと外釜11Bとの間に形成された空間を上昇するように構成されている。内釜11Aの上部には排出口11Eが設けられており、内釜11A内部で発生したガスは、排出口11Eから排出される。また、外釜11Bの上部には排気パイプ11Fが設けられており、内釜11Aと外釜11Bとの間を上昇した燃焼空気は、排気パイプ11Fから排出される。内釜11A及び外釜11Bは、それぞれ円筒状に形成されている。なお、図示はしないが、内釜11A内には、中心部に垂直方向の伝熱管を配置することが好ましい。特に内釜11Aの径が大きい場合には、中心部の温度が十分に上昇しないために、伝熱管を配置することで、中心部の温度を高めることができる。
第1の抽出用環流槽13内にはフィルター部13Aを備え、また、第1の抽出用環流槽13には、第1の目的物を導出させる第1の導出管13Bと、タールを取り出すタール取り出し口13Cとを設けている。第1の導出管13Bは、第1の抽出用環流槽13内とフィルター部13Aを介して連接されており、フィルター部13Aを通過した第1の目的物が導かれるように構成されている。タール取り出し口13Cは、フィルター部13Aを通過しないタールを流出させる。
第2の抽出用配管14の一端は、第1の抽出用環流槽13内に連通するように設け、第2の抽出用配管14の他端は、第2の抽出用環流槽15内に連通するように設け、第2の抽出用配管14は、抽出用冷却部14A内に配置する。第2の抽出用配管14は、水平方向に対して5〜10度の傾斜角で、第2の抽出用配管14の他端が低くなるように傾斜させる。なお、第2の抽出用配管14の傾斜角度は、第1の抽出用配管12の傾斜角度よりも小さくしている。抽出用冷却部14Aには、冷却水を循環させるポンプ14Bや放熱器14Cが設けられており、抽出用冷却部14A内を所定の温度域に維持している。なお、第2の抽出用配管14は、平行に複数本配置することで構成されている。
第2の抽出用環流槽15内にはフィルター部15Aを備え、また、第2の抽出用環流槽15には、第2の目的物を導出させる第2の導出管15Bと、ガス抜き用の排気筒15Cとを設けている。第2の導出管15Bは、フィルター部15Aを介して第2の抽出用環流槽15内と連接されており、フィルター部15Aを通過した第2の目的物が導かれるように構成されている。
木酢液蒸留精製装置20は、木酢液抽出装置10から抽出した木酢液を加熱する蒸留器(容器)21と、蒸留器21で発生したガスを導出する第1の蒸留用配管(第1の配管)22と、第1の蒸留用配管22内を通過したガスを導入する第1の蒸留用環流槽(第1の環流槽)23と、第1の蒸留用環流槽23内のガスを導出する第2の蒸留用配管(第2の配管)24と、第2の蒸留用配管24内を通過したガスを導入する第2の蒸留用環流槽(第2の環流槽)25と、フィルター層26とを備えている。
蒸留器21には、蒸留器21内にガスを導入するエアポンプ21Gを設けている。蒸留器21の下方には、燃焼部21Dが配置されている。燃焼部21Dは、蒸留器21の底面を加熱する。蒸留器21の上部には排出口21Eが設けられており、蒸留器21内部で発生したガスは、排出口21Eから排出される。蒸留器21は、下部は円筒状に、上部は円錐状に形成されている。
第1の蒸留用環流槽23内にはフィルター部23Aを備え、また、第1の蒸留用環流槽23には、第1の目的物を導出させる第1の導出管23Bを設けている。第1の導出管23Bは、第1の蒸留用環流槽23内とフィルター部23Aを介して連接されており、フィルター部23Aを通過した第1の目的物が導かれるように構成されている。
第2の蒸留用配管24の一端は、第1の蒸留用環流槽23内に連通するように設け、第2の蒸留用配管24の他端は、第2の蒸留用環流槽25内に連通するように設け、第2の蒸留用配管24は、蒸留用冷却部24A内に配置する。第2の蒸留用配管24は、水平方向に対して5〜10度の傾斜角で、第2の蒸留用配管24の他端が低くなるように傾斜させる。なお、第2の蒸留用配管24の傾斜角度は、第1の蒸留用配管22の傾斜角度よりも小さくしている。蒸留用冷却部24Aには、冷却水を循環させるポンプ24Bや放熱器24Cが設けられており、蒸留用冷却部24A内を所定の温度域に維持している。なお、第2の蒸留用配管24は、平行に複数本配置されている。
第2の蒸留用環流槽25内にはフィルター部25Aを備え、また、第2の蒸留用環流槽25には、第2の目的物を導出させる第2の導出管25Bを設けている。第2の導出管25Bは、フィルター部25Aを介して第2の蒸留用環流槽25内と連接されており、フィルター部25Aを通過した第2の目的物が導かれるように構成されている。
第1の導出管23B及び第2の導出管25Bから導出される目的物は、フィルター層26によって木質タールなどを更に除去した後に蒸留精製液として利用される。
本実施例では、原材料として桑樹木を用いて桑酢液を抽出する場合について説明する。
桑酢液は、まず図1及び図2に示す木酢液抽出装置10によって抽出し、木酢液抽出装置10によって抽出した桑酢液を図3及び図4に示す木酢液蒸留精製装置20によって蒸留精製して得ることができる。なお、木酢液抽出装置10によって桑酢液を抽出できるが、木酢液蒸留精製装置20を用いることで、更に木質タールや樹脂成分を除去した桑酢液を得ることができる。また、木酢液抽出装置10によって抽出した桑酢液を、木酢液蒸留精製装置20によって蒸留精製する前に、所定期間静置分留することで木質タールや樹脂成分を更に除去することができる。静置分留は、7〜10日間貯留タンクにて静置し、貯留タンクの底部に沈降した木質タールと、上澄み液中に浮遊する樹脂成分を除去することで行う。
栽木した桑樹木は、桑葉や桑葉付きの小枝を主とする第1の原材料と、太い枝を主とする第2の原材料と、幹を主とする第3の原材料とに区分する。特に第3の原材料である幹は、小口を4〜5センチメートル程度に縦割りする。それぞれの原材料は、30センチメートル程度に切り揃えることが好ましい。
内釜11A内に原材料を投入する。内釜11Aの最下部には、第3の原材料を配置し、第3の原材料の上部に第2の原材料を、そして第2の原材料の上部に第1の原材料をそれぞれ配置して密閉する。内釜11Aに対して原材料の投入量は、空間率が50〜60%となるようにする。
内釜11Aに原材料を投入した後に、燃焼部11Dにて燃焼を開始する。
抽出行程は、3段階の抽出行程からなる。
第1の抽出行程では、約100〜約300℃までの温度で約3〜4時間燃焼を行う。第2の抽出行程では、約300〜約500℃までの温度で約4〜6時間燃焼を行う。第3の抽出行程では、約500〜約800℃までの温度で約10〜12時間燃焼を行う。第1の抽出行程を開始してから第3の抽出行程の終了までは、約17〜22時間である。これらの抽出行程での温度検出は、断熱壁11Cの内面又は排気パイプ11Fで行う。
第1の抽出行程では主に第1の原材料による桑酢液を抽出でき、第2の抽出行程では主に第2の原材料による桑酢液を抽出でき、第3の抽出行程では主に第3の原材料による桑酢液を抽出できる。
第1の抽出用環流槽13内には温度センサを備え、すべての行程において、第1の抽出用環流槽13内の温度が沸騰温度以下(約95℃)になるように燃焼部11Dを制御する。第1の抽出用配管12は、所定の温度低下を実現できる管径、長さであることが好ましく、必要に応じて冷却手段を備えていてもよい。
抽出用冷却部14A内には温度センサを備え、抽出用冷却部14A内の水温が65℃を越えないように、冷却水の循環量をポンプ14Bによって、または放熱器14Cの放熱量を送風機によって制御する。
目的とする桑酢液は、第1の抽出行程では、主に第1の導出管13Bから得ることができる。また、第2の抽出行程及び第3の抽出行程では、第1の抽出用環流槽13内において木質タールが大量に発生するので、目的とする桑酢液は、主に第2の導出管15Bから得ることができる。
蒸留器21内に、木酢液抽出装置10で抽出した木酢液を入れ、燃焼部21Dにて燃焼を開始する。
蒸留器21内には温度センサを備え、300℃以下の温度となるように燃焼部21Dを制御する。第2の蒸留用配管22は、所定の温度低下を実現できる管径、長さであることが好ましく、必要に応じて冷却手段を備えていてもよい。第2の蒸留用配管22は、第1の蒸留用環流槽23内の温度が沸騰温度以下(約95℃)になるように設定している。
蒸留用冷却部24A内には温度センサを備え、蒸留用冷却部24A内の水温が65℃を越えないように、冷却水の循環量をポンプ24Bによって、または放熱器24Cの放熱量を送風機によって制御する。
目的とする桑酢液は、第1の導出管23B及び第2の導出管15Bから得ることができる。
また、本実施によれば、第1の環流槽13、23と第2の環流槽15、25を設けることで効果的に木酢液を生成できる。
特に、本実施によれば、第1の配管12、22を第1の環流槽13、23側が低くなるように傾斜させることで、第1の配管12、22内を流れるガスの流速を低下させることができ、第1の環流槽13、23での急激な流速低下で液化を促進することができるので、木酢液の生成効率が高くなる。
また、本実施によれば、第2の配管14、24を、第2の環流槽15、25側が低くなるように傾斜させることで、第2の配管14、24内を流れるガスの流速を低下させ、滞留時間を長くすることができるので、木酢液の生成効率が高くなる。
また、本実施によれば、第1の配管12、22の水平に対する傾斜角度を、第2の配管14、24の水平に対する傾斜角度よりも大きくすることで、温度が高く流速が早い第1の配管12、22でのガスの流速を低下させ、木酢液の生成効率を高くすることができる。
また、本実施によれば、木酢液抽出装置10において、容器11として二重釜を用い、第1の環流槽13には、第1の導出管13Bとは別に木タールを導出させるタール取り出し口13Cを設けることで、木酢液の抽出効率を高めることができ、特に二重釜での温度が高い場合に、木タールを有効に分離させることができる。
また、本実施によれば、木酢液蒸留精製装置20において、原材料として木酢液抽出装置10で抽出した木酢液を用い、第1の導出管23B及び第2の導出管25Bから蒸留精製木酢液を導出させることで、木酢液の蒸留精製効率を高めることができる。
11 二重釜(容器)
11A 内釜
12 第1の抽出用配管(第1の配管)
13 第1の抽出用環流槽(第1の環流槽)
14 第2の抽出用配管(第2の配管)14
15 第2の抽出用環流槽(第2の環流槽)
20 木酢液蒸留精製装置
21 蒸留器(容器)
22 第1の蒸留用配管(第1の配管)
23 第1の蒸留用環流槽(第1の環流槽)
24 第2の蒸留用配管(第2の配管)14
25 第2の蒸留用環流槽(第2の環流槽)
Claims (8)
- 原材料を加熱する容器と、前記容器内で発生したガスを導出する第1の配管と、前記第1の配管内を通過したガスを導入する第1の環流槽と、前記第1の環流槽内のガスを導出する第2の配管と、前記第2の配管内を通過したガスを導入する第2の環流槽とを備え、前記第1の配管を、前記第1の環流槽側が低くなるように傾斜させ、
前記第2の配管を、冷却部内に配置し、
前記第1の環流槽に、第1の目的物を導出させる第1の導出管を設け、
前記第2の環流槽に、第2の目的物を導出させる第2の導出管を設けたことを特徴とする木酢液生成装置。 - 前記第2の配管を、前記第2の環流槽側が低くなるように傾斜させたことを特徴とする請求項1に記載の木酢液生成装置。
- 前記第1の配管の水平に対する傾斜角度を、前記第2の配管の水平に対する傾斜角度よりも大きくしたことを特徴とする請求項2に記載の木酢液生成装置。
- 請求項1に記載の木酢液生成装置において、前記原材料として樹木の葉、茎、又は枝を用い、前記容器として二重釜を用い、前記第1の環流槽には、前記第1の導出管とは別に木タールを導出させるタール取り出し口を設けたことを特徴とする木酢液抽出装置。
- 請求項1に記載の木酢液生成装置において、前記原材料として木酢液を用い、前記第1の導出管及び前記第2の導出管からは、蒸留精製木酢液を導出させることを特徴とする木酢液蒸留精製装置。
- 木酢液抽出装置と木酢液蒸留精製装置とを備えた木酢液生成装置であって、
前記木酢液抽出装置は、
樹木の葉、茎、又は枝からなる原材料を加熱する二重釜と、
前記二重釜の内釜内で発生した燻煙を導出する第1の抽出用配管と、
前記第1の抽出用配管内を通過したガスを導入する第1の抽出用環流槽と、
前記第1の抽出用環流槽内のガスを導出する第2の抽出用配管と、
前記第2の抽出用配管内を通過したガスを導入する第2の抽出用環流槽を備え、
前記第1の抽出用配管を、前記第1の抽出用環流槽側が低くなるように傾斜させ、
前記第2の抽出用配管を、抽出用冷却部内に配置し、
前記木酢液蒸留精製装置は、
前記第1の抽出用環流槽又は前記第2の抽出用環流槽から導出させた木酢液を加熱する蒸留器と、
前記蒸留器で発生したガスを導出する第1の蒸留用配管と、
前記第1の蒸留用配管内を通過したガスを導入する第1の蒸留用環流槽と、
前記第1の蒸留用環流槽内のガスを導出する第2の蒸留用配管と、
前記第2の蒸留用配管内を通過したガスを導入する第2の蒸留用環流槽を備え、
前記第1の蒸留用配管を、前記第1の蒸留用環流槽側が低くなるように傾斜させ、
前記第2の蒸留用配管を、蒸留用冷却部内に配置し、
前記第1の蒸留用環流槽又は前記第2の蒸留用環流槽から蒸留精製木酢液を導出させることを特徴とする木酢液生成装置。 - 前記原材料として、桑葉、桑の茎、及び桑の枝を混在させて用いることを特徴とする請求項6に記載の木酢液生成装置。
- 請求項6に記載の木酢液生成装置で抽出及び蒸留精製される桑酢液であって、前記二重釜での温度が第1の温度領域では、主として前記第1の抽出用環流槽から導出される木酢液を用い、前記二重釜での温度が前記第1の温度領域よりも高い第2の温度領域では、前記第2の抽出用環流槽から導出される木酢液を用いることを特徴とする桑酢液。
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JP2008000342A JP5307405B2 (ja) | 2008-01-07 | 2008-01-07 | 木酢液生成装置 |
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JPH0649454A (ja) * | 1992-07-27 | 1994-02-22 | Katsunori Karasawa | 木酢液の精製方法 |
JPH08291289A (ja) * | 1995-04-21 | 1996-11-05 | Chubu Kounetsu Kogyo Kk | 連続製炭装置 |
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2008
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