JPH0649454A - 木酢液の精製方法 - Google Patents

木酢液の精製方法

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JPH0649454A
JPH0649454A JP4219742A JP21974292A JPH0649454A JP H0649454 A JPH0649454 A JP H0649454A JP 4219742 A JP4219742 A JP 4219742A JP 21974292 A JP21974292 A JP 21974292A JP H0649454 A JPH0649454 A JP H0649454A
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JP
Japan
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crude
wood vinegar
tank
purification
acid
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JP4219742A
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English (en)
Inventor
Katsunori Karasawa
克則 柄澤
Yutaka Yoshida
豊 吉田
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Original Assignee
Individual
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E50/00Technologies for the production of fuel of non-fossil origin
    • Y02E50/10Biofuels, e.g. bio-diesel

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  • Coke Industry (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 木質材の乾留から採取される木酢液につい
て、比較的短時間で精製が可能でありまた安価に且つタ
ール分がほぼ完全に除去され無色透明の精製液が提供出
来る精製方法を提供しようとするものである。 【構成】 粗木酢液を加熱装置4を備えた精製タンク3
内に導き、蒸発ガスをガス抜き管6から放出しながら粗
木酢液を約100℃になるまで加熱し、次いでタンク3
内圧力を1.1〜1.3にした後粗木酢液の蒸気を冷却
筒9に導き、冷却することにより精製木酢液を得ること
を特徴とする木酢液の精製方法

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、木質材を炭化するとき
発生する煙から採取される木酢液の精製方法に関する。
【0002】
【従来の技術と問題点】木質材を炭化するとき発生する
煙から採取される木酢液は、従来利用が限定されていた
が、現在では脱臭剤等の種々の用途が開拓され利用分野
が拡大されつつある。しかし、乾留により採取された粗
木酢液は、メチルアルコール、酢酸、アセトン、酢酸メ
チルのほか種々の成分を含んでいるが、含有成分のう
ち、タールにはピッチや有害物質が含まれているため、
新規の利用範囲も制約されざるを得ない。またタール特
有の黒褐色あるいは黄褐色を呈していることも問題とな
っており、木酢液からタール分を除去することが木酢液
の利用価値にとってキーポイントになっている。従来木
酢液からタールの除去は、濾過法、静置沈殿法によって
行われていた。しかし、濾過法や静置沈殿法はかなりの
時間がかかり、除去効果も十分ではなく、1年以上放置
しておいても、この方法での精製液は淡黄色に呈色して
いるのが普通である。それ以外に減圧蒸留法が考えられ
るが、減圧装置に費用がかかりコスト高となる欠点があ
る。
【0003】
【目的】本発明は、以上の点に鑑み、比較的短時間で精
製が可能でありまた安価に且つタール分がほぼ完全に除
去され無色透明な木酢液の精製方法を提供しようとする
ものである。
【0004】
【問題点を解決するための手段】本発明の要旨とすると
ころは、粗木酢液を加熱装置を備えたタンク内に導き、
蒸発ガスを放出しながら粗木酢液を約100℃になるま
で加熱し、次いでタンク内圧力を少なくとも1.1気圧
以上に高めてから粗木酢液の蒸気を冷却筒に導き、冷却
することにより精製された木酢液を得ることを特徴とす
る木酢液の精製方法である。本発明を更に詳しく説明す
ると、本発明の適用対象となる粗木酢液は、樹木一般お
よび竹材を含む木質材を乾留することにより生成される
物質であり、木炭製造の時発生するガスより得られる水
溶液であり、主としてメチルアルコール、酢酸、アセト
ン、酢酸メチルなどのほかタール分を含むものである。
かかる粗木酢液を貯蔵タンクから、加熱装置を備えた精
製タンク内に導びく。精製タンクは、加熱装置のほかガ
ス抜き菅と圧力計が装備され、開閉弁を介して冷却筒に
連結している。精製タンク内の粗木酢液はここで約10
0℃まで5〜10分加熱される。このとき発生するガス
はガス抜き管から外部に放出される。粗木酢液の温度が
約100℃に達したらガス抜き管を閉じ、更に加熱によ
り内圧を1.1気圧以上、望ましくは1.1〜1.3気
圧に高める。次いで開閉弁を開け水蒸気を冷却筒に導き
冷却筒内で冷却して精製液を得るものである。冷却水の
温度は、室温より10℃前後低くするのが望ましい。一
方タール分は精製タンクの底に沈殿するからドレインを
開けて適宜放出する。
【0005】
【作用】以上のごとく、粗木酢液は精製タンク内で初め
に100℃に加熱されると、沸点を100℃以下とする
アルコール類その他の物質が蒸発し、これらのガスは一
部の水蒸気と共にガス抜き管を介して外部に放出され
る。次いで、ガス抜き管を閉じて精製タンクを密閉し更
に加熱し、内圧を1.1〜1.3気圧に高める。この間
ガスが生じるが、密閉されているので排出されず精製タ
ンク内に留まっている。冷却筒に連通する開閉弁を開け
ると、ガスが冷却筒内に導かれ、精製される。タールは
精製タンクの底に沈殿し残存し、適宜廃棄される。
【0006】
【実施例】木炭の製造に際して得られた粗木酢液10リ
ットルを、貯留タンクから送酢管を介して精製タンク内
に送り、ここで10分間加熱し液体温度を100℃に加
温した。この間ガス抜き管を開けておき、発生蒸気を外
部に放出した。放出量は0.5Nリットルであった。そ
の後ガス抜き管を閉じ、更に加熱し内圧が1.15気圧
になったとき、冷却筒に通じるバタフライ弁を開け、冷
却筒に蒸気を導いた。冷却筒は15℃の水で囲繞された
導管を有しここを通過する蒸気は徐々に冷却され、精製
液タンクに液体として8.5リットルが回収された。精
製タンクの底にはタールが残っており、ドレーンを開け
て廃棄した。その量は0.5リットルであった。同様な
方法で孟宗竹の竹酢液についても実験され、本発明によ
るこれら精製液の成分を分析した表を図1に示す。
【0007】
【表1】 精製液分析表 以上の結果、本発明による精製液にはタール成分は一切
ないことが分かり、また、精製液の呈色状態は無色透明
であった。
【0008】
【効果】以上のように、本発明はいわば加8圧蒸留法を
木酢液の精製に応用したものであるが、当初約100℃
に加熱する間に発生ガスを放出した後、加圧により含有
物質の沸点を高く設定することによりタール成分の蒸発
を押え、それ以外の成分を蒸発させ冷却精製するもので
あり、精製液にタールが混入することは極めて少ない。
その結果、3,4ベンツピレン等の有害物質等を含むタ
ール成分が混入せず、黄褐色または淡黄色に呈色するこ
ともなく、無色透明の精製液を得られるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 装置の簡略説明図
【符合の説明】
1−粗木酢液貯蔵タンク 2−送酢管 3−精製タンク 4−加熱装置 5−圧力計 6−ガス抜き管 7−冷却筒 8−導管 9−冷却水 10−精製液タンク 11−タール抜きドレーン 12−バタフライ弁 13−排気筒

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱装置を備えたタンク内に粗木酢液を
    導き、蒸発ガスを放出しながら粗木酢液を約100℃に
    なるまで加熱し、次いでタンク内圧力を少なくとも1.
    1気圧以上に高めた後、タンク内の粗木酢液の蒸気を冷
    却筒に導き、該蒸気を冷却することにより精製木酢液を
    得ることを特徴とする木酢液の精製方法
  2. 【請求項2】前記タンク内圧力を、1.1〜1.3気圧
    にすることを特徴とする請求項1の木酢液の精製方法
JP4219742A 1992-07-27 1992-07-27 木酢液の精製方法 Pending JPH0649454A (ja)

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