JP2009159432A - アナログ・デジタル変換器および受信機 - Google Patents

アナログ・デジタル変換器および受信機 Download PDF

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島 秀 明 間
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Abstract

【課題】回路面積および処理速度を維持しつつ、サンプリングタイミングをより最適に制御をすることが可能なアナログ・デジタル変換器を提供する。
【解決手段】アナログ・デジタル変換器の位相制御回路は、選択していたサンプル用クロック信号を他のサンプル用クロック信号に切り換えてから所定期間、他のサンプル用クロック信号の前記サンプルホールド回路への出力を停止する。
【選択図】図2

Description

本発明は、アナログ・デジタル変換器およびこのアナログ・デジタル変換器を備えた受信機に関するものである。
無線通信の品質を左右する重要なファクタにシンボル判定タイミング精度がある。受信機のデジタルモデムが最も高い受信感度を持つためには、サンプリングされた受信信号列の中で最もS/N比が高い点を用いてシンボル判定(符号判定)を行う必要がある。
しかし、送信機と受信機とは、非同期で動いている。したがって、受信機で受信したアナログ信号をサンプリングした系列が、そのまま、デジタルモデムにおける最良のシンボル判定のタイミングとなることはほとんどない。
そこで、従来の受信機には、補間フィルタを用いてサンプルポイント間の最適点を再現し、デジタルモデムにおいて最良なシンボル判定タイミングを得るものがある。
しかし、補間フィルタは、FIR(Fintie Impulse Response)フィルタで構成される。
このため、補間フィルタは、フィルタサイズが大きくなり、回路面積が増大するという問題があった。
また、他の従来の受信機には、多相クロック信号を用いてオーバサンプリングし、サンプルポイント間の最適点を取得し、デジタルモデムにおいて最良なシンボル判定タイミングを得るものがある(例えば、特許文献1参照。)。
しかし、サンプリング周期よりも短い時間間隔で、アナログ・デジタル変換器のサンプリングタイミングを調整する必要がある。
したがって、アナログ・デジタル変換器をより高速化する必要があった。
特開2006−109082号公報
本発明は、回路面積および処理速度を維持しつつ、サンプリングタイミングをより最適に制御をすることが可能なアナログ・デジタル変換器および受信機を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係るアナログ・デジタル変換器は、
入力されたアナログ信号を、サンプル用クロック信号に同期してサンプリングし、アナログ・デジタル変換するアナログ・デジタル変換器であって、
サンプリング周波数のn倍(n:正の整数)の周波数を有するn倍クロック信号、および前記サンプリング周波数と同じ周波数を有する等倍クロック信号に基づいて、前記等倍クロック信号と同じ周波数を有し位相がそれぞれ異なる複数のサンプル用クロック信号を生成する多相クロック生成回路と、
前記多相クロック生成回路から出力された複数の前記サンプル用クロック信号のうち1つを選択して出力する位相制御回路と、
前記位相制御回路から出力された前記サンプル用クロック信号に応じて、前記アナログ信号を保持するサンプルホールド回路と、
前記サンプルホールド回路で保持されたアナログ信号を量子化し、この量子化により得られたデジタル信号を出力する量子化器と、を備え、
前記位相制御回路は、
選択していた前記サンプル用クロック信号を他のサンプル用クロック信号に切り換える前に所定期間、または選択していた前記サンプル用クロック信号を他のサンプル用クロック信号に切り換えてから所定期間、前記他のサンプル用クロック信号の前記サンプルホールド回路への出力を停止することを特徴とする。
本発明の他の態様に係るアナログ・デジタル変換器は、
入力されたアナログ信号を、サンプル用クロック信号に同期してサンプリングし、アナログ・デジタル変換するアナログ・デジタル変換器であって、
サンプリング周波数のn倍(n:正の整数)の周波数を有するn倍クロック信号、および前記サンプリング周波数と同じ周波数を有する等倍クロック信号に基づいて、前記等倍クロック信号と同じ周波数を有し位相がそれぞれ異なる複数のサンプル用クロック信号を生成する多相クロック生成回路と、
前記n倍クロック信号および前記多相クロック生成回路が生成したサンプル用クロック信号に基づいて、このサンプル用クロック信号、およびこのサンプル用クロック信号の位相をシフトさせたサンプル用クロック信号を出力する位相シフト回路と、
前記位相シフト回路から出力された複数の前記サンプル用クロック信号のうち1つを選択して出力する位相制御回路と、
前記位相制御回路から出力された前記サンプル用クロック信号に応じて、前記アナログ信号を保持するサンプルホールド回路と、
前記サンプルホールド回路で保持されたアナログ信号を量子化し、この量子化により得られたデジタル信号を出力する量子化器と、を備え、
前記位相制御回路は、
選択していたサンプル用クロック信号を他のサンプル用クロック信号に切り換える前に所定期間、または選択していた前記サンプル用クロック信号を他のサンプル用クロック信号に切り換えてから所定期間、前記他のサンプル用クロック信号の前記サンプルホールド回路への出力を停止することを特徴とする。
本発明のさらに他の態様に係るアナログ・デジタル変換器は、入力されたアナログ信号を、サンプル用クロック信号に同期してサンプリングし、アナログ・デジタル変換するアナログ・デジタル変換器であって、
サンプリング周波数のn倍(n:正の整数)の周波数を有するn倍クロック信号、および前記サンプリング周波数と同じ周波数を有する等倍クロック信号に基づいて、この等倍クロック信号およびこの等倍クロック信号の位相をシフトさせた等倍クロック信号を出力する位相シフト回路と、
前記n倍クロック信号、および前記位相シフト回路が出力した前記等倍クロック信号に基づいて、前記等倍クロック信号と同じ周波数を有し位相がそれぞれ異なる複数のサンプル用クロック信号を生成する多相クロック生成回路と、
前記多相クロック生成回路から出力された複数の前記サンプル用クロック信号のうち1つを選択して前記サンプルホールド回路に供給する位相制御回路と、
前記位相制御回路から出力された前記サンプル用クロック信号に応じて、前記アナログ信号を保持するサンプルホールド回路と、
前記サンプルホールド回路で保持されたアナログ信号を量子化し、この量子化により得られたデジタル信号を出力する量子化器と、を備え、
前記位相制御回路は、
選択していたサンプル用クロック信号を他のサンプル用クロック信号に切り換える前に所定期間、または選択していた前記サンプル用クロック信号を他のサンプル用クロック信号に切り換えてから所定期間、前記他のサンプル用クロック信号の前記サンプルホールド回路への出力を停止することを特徴とする。
本発明のさらに他の態様に係るアナログ・デジタル変換器は、
入力されたアナログ信号を、サンプル用クロック信号に同期してサンプリングし、アナログ・デジタル変換するアナログ・デジタル変換器であって、
サンプリング周波数と同じ周波数を有する第1のサンプル用クロック信号が入力され、この第1のサンプル用クロック信号の位相を反転させた第2のサンプル用クロック信号を出力するインバータ回路と、
前記第1のサンプル用クロック信号または前記第2のサンプル用クロック信号のうち1つを選択して出力する位相制御回路と、
前記位相制御回路から出力された前記第1のサンプル用クロック信号または前記第2のサンプル用クロック信号に応じて、前記アナログ信号を保持するサンプルホールド回路と、
前記サンプルホールド回路で保持されたアナログ信号を量子化し、この量子化により得られたデジタル信号を出力する量子化器と、を備えることを特徴とする。
本発明の一態様に係る受信機は、
入力されたアナログ信号を、サンプル用クロック信号に同期してサンプリングし、アナログ・デジタル変換するアナログ・デジタル変換器と、
前記アナログ・デジタル変換器によりアナログ・デジタル変換されたデジタル信号を復調するとともに、前記デジタル信号に基づいて前記サンプル用クロック信号の位相を制御するための制御信号を出力するデジタルモデムと、を備え、
前記アナログ・デジタル変換器は、
サンプリング周波数のn倍(n:正の整数)の周波数を有するn倍クロック信号、および前記サンプリング周波数と同じ周波数を有する等倍クロック信号に基づいて、前記等倍クロック信号と同じ周波数を有し位相がそれぞれ異なる複数のサンプル用クロック信号を生成する多相クロック生成回路と、
前記制御信号に応じて、前記多相クロック生成回路から出力された複数の前記サンプル用クロック信号のうち1つを選択して出力する位相制御回路と、
前記位相制御回路から出力された前記サンプル用クロック信号に応じて、前記アナログ信号を保持するサンプルホールド回路と、
前記サンプルホールド回路で保持されたアナログ信号を量子化し、この量子化により得られたデジタル信号を出力する量子化器と、を有し、
前記位相制御回路は、
前記制御信号に応じて、選択していた前記サンプル用クロック信号を他のサンプル用クロック信号に切り換えてから所定期間、前記他のサンプル用クロック信号の前記サンプルホールド回路への出力を停止することを特徴とする。
本発明の一態様に係るアナログ・デジタル変換器および受信機によれば、回路面積および処理速度を維持しつつ、サンプリングタイミングをより最適に制御をすることができる。
以下、本発明を適用した各実施例について図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の一態様である実施例1に係る受信機100を含む構成を示す図である。
図1に示すように、受信機100は、アンテナ1と、アナログ信号処理回路2と、アナログ・デジタル変換器3と、デジタルモデム(デジタル信号処理回路)4と、を備える。
アンテナ1は、送信機(図示せず)から出力されたアナログ信号を受信するようになっている。
アナログ信号処理回路2は、アンテナ1を介して入力されたアナログ信号にフィルタリング、や増幅等処理をして出力するようになっている。
アナログ・デジタル変換器3は、アナログ信号処理回路2で処理されたアナログ信号を、サンプル用クロック信号に同期してサンプリングし、アナログ・デジタル変換するようになっている。
デジタルモデム4は、アナログ・デジタル変換器3によりアナログ・デジタル変換されたデジタル信号が入力されるようになっている。デジタルモデム4は、このデジタル信号をシンボル判定タイミングでシンボル判定する。そして、デジタルモデム4は、このシンボル判定の結果に応じて、アナログ・デジタル変換器3から入力されたデジタル信号を二値化(復調)し、この二値化した“0”または“1”のデータ信号(符号データ信号)を出力するようになっている。
また、このデジタルモデム4は、このデジタル信号の位相と所定の位相(例えば、適用される通信方式等により定められる位相)とを比較し、この比較結果に基づいて、サンプル用クロック信号の位相を制御するための制御信号TSELを出力するようになっている。すなわち、この制御信号TSELは、デジタル信号の位相が所望の位相に近づくように、サンプル用クロック信号の位相を制御するための信号である。
ここで、図2は、図1に示す受信機100のアナログ・デジタル変換器3の構成の一例を示すブロック図である。
図2に示すように、アナログ・デジタル変換器3は、多相クロック生成回路3aと、位相制御回路3bと、サンプルホールド回路3cと、量子化器3dと、フリップフロップ回路3eと、を有する。
多相クロック生成回路3aは、サンプリング周波数のn倍(n:正の整数)の周波数を有するn倍クロック信号nCLK、およびサンプリング周波数と同じ周波数を有する等倍クロック信号CLKに基づいて、等倍クロック信号CLKと同じ周波数を有し位相がそれぞれ異なる複数のサンプル用クロック信号を生成するようになっている。
なお、n倍クロック信号nCLKは、例えば、発振器(図示せず)により生成される。また、等倍クロック信号CLKは、例えば、分周器(図示せず)でn倍クロック信号nCLKをn分周することにより、生成される。
位相制御回路3bは、制御信号TSELに応じて、多相クロック生成回路3aから出力された複数のサンプル用クロック信号のうち1つを選択して出力するようになっている。
サンプルホールド回路3cは、位相制御回路3bから出力されたサンプル用クロック信号VPCLKに応じて(例えば、サンプル用クロック信号の立ち上がりに同期して)、アナログ信号を保持するようになっている。
なお、位相制御回路3bは、制御信号TSELに応じて、選択していたサンプル用クロック信号を他のサンプル用クロック信号に切り換えてから所定期間、他のサンプル用クロック信号のサンプルホールド回路3cへの出力を停止する。
ここでは、制御信号TSELは、例えば、サンプル用クロック信号を選択するためのn値の信号である。
量子化器3dは、サンプルホールド回路3cで保持されたアナログ信号を量子化し、この量子化により得られたデジタル信号を出力するようになっている。
フリップフロップ回路3eは、量子化により得られたデジタル信号を、該等倍クロック信号CLKに同期して、出力するようになっている。
多相クロック発生回路3aと位相制御回路3bとによって、アナログ信号のサンプリングタイミングをサンプリング周期のn倍の細かさで調整することができる。
このように、アナログ・デジタル変換器3は、サンプリング周期より小さい時間単位でサンプリングタイミングを調整することができる。
ここで、図3は、図2に示すアナログ・デジタル変換器3の多相クロック生成回路3aの構成の一例を示す図である。なお、図3では、一例として、n=4の場合、すなわち、4相のサンプル用クロック信号を生成する多相クロック生成回路の構成について記載している。
図3に示すように、多相クロック生成回路3aは、フリップフロップ回路3a1〜3a5と、NAND回路3a6、3a7と、AND回路3a8、3a9と、を有する。
フリップフロップ回路3a1は、データ端子Dにイネーブル信号Enが入力されるとともに、クロック端子Cに等倍クロック信号CLKが入力されるようになっている。
NAND回路3a6は、その入力端子がフリップフロップ回路3a1の出力端子Qに接続されるとともに、その否定入力端子がフリップフロップ回路3a5の出力端子Qに接続されている。
フリップフロップ回路3a2は、そのデータ端子DがNAND回路3a6の出力端子に接続されるとともに、そのクロック端子Cにn倍クロック信号nCLKが入力されるようになっている。
NAND回路3a7は、その入力端子がフリップフロップ回路3a1の出力端子Qに接続されるとともに、その否定入力端子がフリップフロップ回路3a2の出力端子Qに接続されている。
フリップフロップ回路3a3は、そのデータ端子DがNAND回路3a7の出力端子に接続されるとともに、そのクロック端子Cにn倍クロック信号nCLKが入力されるようになっている。
AND回路3a8は、一方の入力端子がフリップフロップ回路3a1の出力端子Qに接続されるとともに、他方の入力端子がフリップフロップ回路3a3の出力端子Qに接続されている。
フリップフロップ回路3a4は、そのデータ端子DがAND回路3a8の出力端子に接続されるとともに、そのクロック端子Cにn倍クロック信号nCLKが入力されるようになっている。
AND回路3a9は、一方の入力端子がフリップフロップ回路3a1の出力端子Qに接続されるとともに、他方の入力端子がフリップフロップ回路3a4の出力端子Qに接続されている。
フリップフロップ回路3a5は、そのデータ端子DがAND回路3a9の出力端子に接続されるとともに、そのクロック端子Cにn倍クロック信号nCLKが入力されるようになっている。
このように、多相クロック生成回路3aは、フリップフロップの初期値を設定するための回路(フリップフロップ回路3a1、NAND回路3a6〜3a7、NAND回路3a8〜3a9)を含んでいる。
各フリップフロップ回路3a2〜3a5の初期値は、連続した2個が1であり、その他のものが0である。そして、上述のように、各フリップフロップ回路のクロック端子Cにはn倍クロック信号nCLKが入力され、各出力端子Qに等倍クロック信号CLKと同じ周波数の4通りの位相を持つサンプル用クロック信号CLK0〜CLK4が出力される。
すなわち、イネーブル信号En=“1”のとき、多相クロックを出力する。イネーブル信号En=“0”のとき、初期値CLK0、CLK1=1、CLK2、CLK3=0を出力する。なお、サンプル用クロック信号CLK2と等倍クロック信号CLKとは同期する。
また、n相のサンプル用クロック信号を生成する場合は、各フリップフロップ回路の初期値は、連続したn/2個が1であり、その他のものが0である。そして、各フリップフロップ回路のクロック端子Cにはn倍クロック信号が入力され、各出力端子Qに等倍クロック信号CLKと同じ周波数のn通りの位相を持つサンプル用クロック信号CLK0〜CLK(n−1)が出力される。
すなわち、イネーブル信号En=“1”のとき、多相のサンプル用クロック信号を出力する。イネーブル信号En=“0”のとき、初期値CLK0、...、CLK(n/2−1)=1、CLKn/2、...、CLK(n−1)=0を出力する。なお、サンプル用クロック信号CLK2と等倍クロック信号CLKとは同期する。
ここで、図4は、図3に示す多相クロック生成回路3aにより生成されるサンプル用クロック信号の波形図である。
図4に示すように、n倍クロック信号nCLK(ここでは、n=4)から、このn倍クロック信号の周期の4倍の周期を有する等倍クロック信号CLK0〜CLK3が生成される。
これらの等倍クロック信号CLK0〜CLK3の位相は、それぞれ、n倍クロック信号nCLKの1周期ずつ、ずれている。すなわち、サンプル用クロック信号となる等倍クロック信号CLK0〜CLK3は、その位相が1/n(1/4)サンプリング周期ずつそれぞれ異なる。
ここで、図5は、図2に示すアナログ・デジタル変換器3の位相制御回路3bの構成の一例を示す図である。
図5に示すように、位相制御回路3bは、マルチプレックサ3b1と、クロック信号出力停止回路3b2と、フリップフロップ回路3b3と、フリップフロップ回路3b4と、を有する。
マルチプレックサ3b1は、その入力が多相クロック生成回路3aの出力に接続され、多相クロック生成回路3aから出力されたサンプル用クロック信号CLK0〜CLK(n−1)が入力されるようになっている。このマルチプレックサ3b1は、制御信号TSELint=iのときにCLKiを選択し、サンプル用クロック信号VPCLKintとして出力するようになっている。
すなわち、マルチプレックサ3b1は、制御信号TSELintに応じて、多相クロック生成回路3aから出力された複数のサンプル用クロック信号のうち1つを選択して出力する。そして、マルチプレックサ3b1は、制御信号TSELintに応じて、選択していたサンプル用クロック信号VPCLKintを他のサンプル用クロック信号VPCLKintに切り換えて出力するようになっている。
クロック信号出力停止回路3b2は、マルチプレックサ3b1で選択されたサンプル用クロック信号およびn倍クロック信号nCLKが入力されるようになっている。
このクロック信号出力停止回路3b2は、サンプル用クロック信号CLKiを選択するための制御信号TSELが入力されると、遅延時間の経過後、該サンプル用クロック信号CLKiを選択するための該制御信号TSELint=iをマルチプレックサ3b1に出力する。
さらに、クロック信号出力停止回路3b2は、サンプル用クロック信号CLKiを選択するための制御信号TSELが入力されると、所定期間、マルチプレックサ3b1から出力されたサンプル用クロック信号のサンプルホールド回路3cへの出力を停止させる。その後、切り換えられたサンプル用クロック信号を出力する。
すなわち、クロック信号出力停止回路3b2は、例えば、選択していたサンプル用クロック信号の最後のパルスを出力してから少なくとも1/2サンプリング周期の間他のサンプル用クロック信号のパルスの出力を停止し、その後、該他のサンプル用クロック信号を、最初のパルスの幅が1/2サンプリング周期になるように、出力する。
ここで、既述のように、複数のサンプル用クロック信号は、その位相が1/nサンプリング周期ずつそれぞれ異なる。そこで、クロック信号出力停止回路3b2は、特に、選択していたサンプル用クロック信号の最後のパルスを出力してから(n−1)/nサンプリング周期の間、該他のサンプル用クロック信号のパルスの出力を停止し、その後、該他のサンプル用クロック信号を出力する。
これにより、サンプル用クロック信号の位相を変えても、サンプリング周波数よりも短い期間でパルスがサンプルホールド回路3cに入力されない。また、パルス幅を1/2サンプリング周期に保持できる。
したがって、アナログ・デジタル変換器3は、サンプル用クロック信号の位相を変更した場合に、処理速度を高速化しなくとも、所望のアナログ・デジタル変換を実施することができる。
また、図5に示すように、フリップフロップ回路3b3は、そのデータ端子Dがクロック信号出力停止回路3b2の出力に接続されるとともに、そのクロック端子Cにn倍クロック信号nCLKの反転信号が入力されるようになっている。
フリップフロップ回路3b4は、そのデータ端子Dがフリップフロップ回路3b3の出力端子Qに接続されるとともに、そのクロック端子Cにn倍クロック信号nCLKが入力されるようになっている。
ここで、制御信号TSELの切り替わりの瞬間に、グリッチが発生する場合がある。しかし、n倍クロック信号nCLK、n倍クロック信号NCLKの反転信号nCLKXをクロックとするフリップフロップ3b2、3b3により、グリッチは取り除かれる。
また、図6は、図1に示す受信機100のデジタルモデム4の構成の一例を示す図である。
図6に示すように、デジタルモデム4は、シンボル判定タイミング制御回路4aと、復調器4bと、を有する。
シンボル判定タイミング制御回路4aは、粗調と微調の2つの制御出力を有する。
このシンボル判定タイミング制御回路4aは、アナログ・デジタル変換器3から入力されたデジタル信号をシンボル判定タイミングでシンボル判定するようになっている。そして、シンボル判定タイミング制御回路4aは、このシンボル判定の結果に基づいて、粗調により、アナログ・デジタル変換のサンプリング周期(以上)の時間単位で、復調器4bのシンボル判定タイミングを制御する。
この粗調は、アナログ・デジタル変換器3が出力したデジタル信号をサンプリングし符号化する最適なシンボル判定タイミングを選択するものである。シンボル判定タイミング制御回路4aは、時間k・Ts (k:整数)から最適なタイミングを選択する。ただし、Tsは、サンプリング周期である。
一方、シンボル判定タイミング制御回路4aは、デジタル信号の位相と所定の位相(例えば、適用される通信方式等により定められる位相)とを比較し、この比較結果に基づいて、サンプル用クロック信号の位相を制御するための制御信号TSELを出力するようになっている。すなわち、シンボル判定タイミング制御回路4aは、微調(制御信号TSEL)により、アナログ・デジタル変換のサンプリング周期より小さい時間単位で、アナログ・デジタル変換器3のサンプリングタイミングを制御する。
すなわち、微調は、1/n・Ts(n:自然数)なるサンプリング周期より小さい時間を単位として最適なサンプリングタイミングを選択するものである。
また、復調器4bは、上記粗調(シンボル判定の結果)に応じたシンボル判定タイミングで、アナログ・デジタル変換器3から入力されたデジタル信号を、例えば、二値化(復調)し、この二値化した“0”または“1”のデータ信号(符号データ信号)を出力するようになっている。
ここで、既述のような構成を有するアナログ・デジタル変換器3の動作について説明する。
図7は、本実施例1に係る受信機100のアナログ・デジタル変換器3の位相制御回路3bの各信号のタイミングチャートである。なお、簡単のため、位相制御回路3bがサンプル用クロック信号CLK0からサンプル用クロック信号CLK1に切り換える場合について説明するが、他のサンプル用クロック信号についても同様である。
既述のように、クロック信号出力停止回路3b2は、制御信号TSELを1/2サンプリング周期だけ遅延させた制御信号TSELintを出力する。なお、ここでは、遅延時間を1/2サンプリング周期として説明しているが、サンプル用クロック信号CLK0の立下りを待つように必要に応じてこの遅延時間は変更される。
図7に示すように、制御信号TSELintは、サンプル用クロック信号CLK0を選択することを指示する場合(〜時間t1)は、制御信号TSELintに応じてマルチプレックサ3b1により選択されたサンプル用クロック信号CLK0が、位相制御回路3bからサンプル用クロック信号VPCLKとして出力される。
次に、制御信号TSELintがサンプル用クロック信号CLK1を選択することを指示する場合(時間t1〜)は、クロック信号出力停止回路3b2は、選択していたサンプル用クロック信号CLK0をサンプル用クロック信号CLK1に切り換えてから所定期間、サンプル用クロック信号CLK1(VPCLK)のサンプルホールド回路3cへの出力を停止する。
すなわち、クロック信号出力停止回路3b2は、例えば、サンプル用クロック信号CLK0の最後のパルスを出力してから3/4サンプリング周期の間、サンプル用クロック信号CLK1のパルスの出力を停止する。その後、該サンプル用クロック信号CLK1を出力する。
これにより、サンプル用クロック信号VPCLKの位相を変えても、サンプリング周波数よりも短い期間でパルスがサンプルホールド回路3cに入力されない。また、パルス幅を1/2サンプリング周期に保持できる。
これにより、既述のように、アナログ・デジタル変換器3は、サンプリング周期より小さい時間単位で、アナログ信号をサンプリングするサンプリングタイミングを調整することができる。
さらに、サンプル用クロック信号の位相を変更した後、該所定期間、サンプル用クロック信号のサンプルホールド回路3cへの出力を停止するので、アナログ・デジタル変換器3をサンプリング周波数よりも短い周期で動作させる必要がない。
したがって、アナログ・デジタル変換器3の処理速度を高速化しなくとも、従来の処理速度で対応が可能である。
なお、サンプル用クロック信号の出力の停止によりサンプルホールド回路3cでサンプルホールドされなかったデータは、例えば、デジタルモデム4により復元される。
以上のように、本実施例に係るアナログ・デジタル変換器によれば、回路面積および処理速度を維持しつつ、サンプリングタイミングをより最適に制御をすることができる。
実施例1では、例えば、回路面積および処理速度を維持しつつ、サンプリングタイミングをより最適に制御をするための受信機の構成の一例について述べた。
本実施例では、該受信機に含まれるアナログ・デジタル変換器の他の構成について述べる。
なお、本実施例2で説明するアナログ・デジタル変換器23は、実施例1で説明したアナログ・デジタル変換器3と同様に、図1の受信機100に同様に適用される。
図8は、図1に示す受信機100に適用される本実施例2に係るアナログ・デジタル変換器23の構成の一例を示すブロック図である。なお、図中、実施例1と同じ符号は、実施例1と同様の構成を示している。
図8に示すように、アナログ・デジタル変換器23は、多相クロック生成回路3aと、位相制御回路3bと、サンプルホールド回路3cと、量子化器3dと、フリップフロップ回路3eと、位相シフト回路3fと、を有する。
すなわち、アナログ・デジタル変換器23は、実施例1のアナログ・デジタル変換器3と比較して、位相シフト回路3fをさらに有する。
位相シフト回路3fは、多相クロック生成回路3aと位相制御回路3bとの間に接続されている。この位相シフト回路3fは、n倍クロック信号nCLKおよび多相クロック生成回路3aが生成したサンプル用クロック信号に基づいて、このサンプル用クロック信号、およびこのサンプル用クロック信号の位相をシフトさせたサンプル用クロック信号を出力するようになっている。
すなわち、この位相シフト回路3fは、例えば、多相クロック発生回路3aが出力したn相のサンプル用クロック信号を2n相のサンプル用クロック信号に拡張する回路である。
位相制御回路3bは、この位相シフト回路3fから出力された複数のサンプル用クロック信号のうち1つを選択してサンプル用クロック信号VPCLKを出力するようになっている。
サンプルホールド回路3cは、実施例1と同様に、位相制御回路3bから出力されたサンプル用クロック信号VPCLKに応じて(例えば、サンプル用クロック信号の立ち上がりに同期して)、アナログ信号を保持するようになっている。
なお、位相制御回路3bは、実施例1と同様に、制御信号TSELに応じて、選択していたサンプル用クロック信号を他のサンプル用クロック信号に切り換えてから該所定期間、他のサンプル用クロック信号のサンプルホールド回路3cへの出力を停止するようになっている。
既述のように、多相クロック発生回路3a、位相シフト回路3f、および位相制御回路3bによって、アナログ信号のサンプリングタイミングをサンプリング周期のn倍の細かさで調整することができる。
このように、アナログ・デジタル変換器23は、サンプリング周期より小さい時間単位でサンプリングタイミングを調整することができる。
特に、位相シフト回路3fは、多相クロック生成回路3aが出力したn相のサンプル用クロック信号を、2n相のサンプル用クロック信号に拡張する。このため、多相クロック生成回路3aに用いられるn倍クロック信号nCLKの周波数を下げることができる。
すなわち、n倍クロック信号nCLKを生成する既述の発振器(図示せず)の発振周波数を下げることができる。
ここで、図9は、図8に示すアナログ・デジタル変換器23の位相シフト回路3fの構成の一例を示す図である。
図9に示すように、位相シフト回路3fは、データ端子Dにサンプル用クロック信号CLKiが入力されるとともにクロック端子Cにn倍クロック信号nCLKが否定端子を介して入力され、出力端子Qからサンプル用クロック信号DCLKiを出力するフリップフロップ回路3f1を、有する。
このフリップフロップ回路3f1は、サンプル用クロック信号CLKiの位相を、n倍クロック信号の半周期分だけずらしたサンプル用クロック信号DCLKiを出力するようになっている。
すなわち、位相シフト回路3fは、n倍クロック信号nCLKの立ち上がりに同期したn相のサンプル用クロック信号CLK0、...、CLK(n−1)と、n倍クロック信号nCLKの立下りに同期したn相のサンプル用クロック信号DCLK0、...、DCLK(n−1)と、を出力する。なお、i={0、...、(n−1)}である。
したがって、位相制御回路3bには、2n相のサンプル用クロック信号が入力されることとなる。
ここで、図10は、図9に示す位相シフト回路3fで入出力されるクロック信号の波形の一例を示す図である。なお、図10においては、n=2とした場合の各クロック端子の波形を一例として記載している。
図10に示すように、n倍クロック信号2CLKの立ち下がりに同期して、フリップフロップ回路3f1は、サンプル用クロック信号CLK0よりも位相をn倍クロック信号2CLKの半周期だけずらしたサンプル用クロック信号DCLK0を、出力する。
同様に、n倍クロック信号2CLKの立ち下がりに同期して、フリップフロップ回路3f1は、サンプル用クロック信号CLK1よりも位相をn倍クロック信号2CLKの半周期だけずらしたサンプル用クロック信号DCLK0を、出力する。
なお、位相シフト回路3fは、サンプル用クロック信号CLK0、CLK1を、n倍クロック信号2CLKの立ち下がりに同期したサンプル用クロック信号として、出力する。
以上のような構成を有するアナログ・デジタル変換器23によっても、実施例1と同様に、サンプリング周期より小さい時間単位でサンプリングタイミングを調整することができる。
さらに、実施例1と同様に、サンプル用クロック信号の位相を変更した後、該所定期間、サンプル用クロック信号のサンプルホールド回路3cへの出力を停止するので、アナログ・デジタル変換器3をサンプリング周波数よりも短い周期で動作させる必要がない。
したがって、実施例1と同様に、アナログ・デジタル変換器23の処理速度を高速化しなくとも、従来の処理速度で対応が可能である。
以上のように、本実施例に係るアナログ・デジタル変換器によれば、回路面積および処理速度を維持しつつ、サンプリングタイミングをより最適に制御をすることができる。
実施例2では、多相クロック生成回路が出力したサンプル用クロック信号の位相を位相シフト回路が位相シフトして出力する構成について述べた。
本実施例では、位相シフト回路がn倍クロック信号を位相シフトさせ、この位相シフトしたn倍クロック信号および等倍クロック信号に基づいて多相クロック生成回路によりサンプル用クロック信号を生成する構成について述べる。
なお、本実施例3で説明するアナログ・デジタル変換器33は、実施例2で説明したアナログ・デジタル変換器23と同様に、図1の受信機100に同様に適用される。
ここで、図11は、図1に示す受信機100に適用される本実施例3に係るアナログ・デジタル変換器33の構成の一例を示すブロック図である。なお、図中、実施例2と同じ符号は、実施例2と同様の構成を示している。
図11に示すように、アナログ・デジタル変換器33は、第1の多相クロック生成回路33a1と、第2の多相クロック生成回路33a2と、位相制御回路3bと、サンプルホールド回路3cと、量子化器3dと、フリップフロップ回路3eと、位相シフト回路3fと、を有する。
位相シフト回路3fは、n倍クロック信号nCLK、および等倍クロック信号CLKに基づいて、この等倍クロック信号CLKおよびこの等倍クロック信号CLKの位相をシフトさせた等倍クロック信号CLKを出力するようになっている。
第1、第2の多相クロック生成回路33a1、33a2は、n倍クロック信号nCLK、および位相シフト回路3fが出力した等倍クロック信号CLKに基づいて、等倍クロック信号CLKと同じ周波数を有し位相がそれぞれ異なる複数のサンプル用クロック信号を生成するようになっている。
位相制御回路3bは、制御信号TSELに応じて、第1、第2の多相クロック生成回路33a1、33a2から出力された複数のサンプル用クロック信号のうち1つを選択して、サンプルホールド回路3cにサンプル用クロック信号VPCLKとして供給するようになっている。
以上のような構成を有するアナログ・デジタル変換器33によっても、実施例1と同様に、サンプリング周期より小さい時間単位でサンプリングタイミングを調整することができる。
さらに、実施例1と同様に、サンプル用クロック信号の位相を変更した後、該所定期間、サンプル用クロック信号のサンプルホールド回路3cへの出力を停止するので、アナログ・デジタル変換器3をサンプリング周波数よりも短い周期で動作させる必要がない。
したがって、実施例1と同様に、アナログ・デジタル変換器23の処理速度を高速化しなくとも、従来の処理速度で対応が可能である。
特に、位相シフト回路3fは、n倍クロック信号nCLKを、2相のn倍クロック信号nCLKに拡張する。このため、多相クロック生成回路3aに用いられるn倍クロック信号nCLKの周波数を下げることができる。
すなわち、実施例2と同様に、n倍クロック信号nCLKを生成する既述の発振器(図示せず)の発振周波数を下げることができる。
以上のように、本実施例に係るアナログ・デジタル変換器によれば、回路面積および処理速度を維持しつつ、サンプリングタイミングをより最適に制御をすることができる。
なお、以上の各実施例1ないし3においては、位相制御回路は、選択していたサンプル用クロック信号を他のサンプル用クロック信号に切り換えてから所定期間、該他のサンプル用クロック信号のサンプルホールド回路への出力を停止する場合について説明した。
しかし、位相制御回路は、選択していたサンプル用クロック信号を他のサンプル用クロック信号に切り換える前に所定期間、他のサンプル用クロック信号の前記サンプルホールド回路への出力を停止するようにしてもよい。
上記場合についても、各実施例1ないし3と同様に、アナログ・デジタル変換器をサンプリング周波数よりも短い周期で動作させる必要がない。すなわち、各実施例1ないし3と同様に、アナログ・デジタル変換器23の処理速度を高速化しなくとも、従来の処理速度で対応が可能である。
実施例1ないし3では、例えば、回路面積および処理速度を維持しつつ、サンプリングタイミングをより最適に制御をするための受信機の構成例について述べた。
本実施例では、特に、該受信機に含まれるアナログ・デジタル変換器の回路を簡略化可能な構成の一例について述べる。
図12は、本発明の一態様である実施例4に係る受信機200を含む構成を示す図である。なお、図中、実施例1と同じ符号は、実施例1と同様の構成を示している。
図12に示すように、受信機200は、アンテナ1と、アナログ信号処理回路2と、アナログ・デジタル変換器43と、デジタル信号処理回路4と、を備える。
アナログ・デジタル変換器43には、等倍クロック信号CLK(ここでは、サンプル用クロック信号に相当)と、制御信号TSELとが入力されるようになっている。すなわち、実施例1の図1に示すアナログ・デジタル変換器3と比較して、n倍クロック信号nCLKが不要になっている。
なお、等倍クロック信号CLKは、例えば、デジタルモデム4等の受信機200内の他の回路で用いられているクロック信号を用いてもよい。また、n倍クロック信号nCLKが不要になるため、既述の発振器および分周器は不要となる。
このように、実施例1と比較して、高次のクロックを使わないこと、多相クロック発生をインバータ1つで行っていることが異なっている。
図13は、図12に示す受信機200のアナログ・デジタル変換器43の構成の一例を示すブロック図である。なお、図中、実施例1と同じ符号は、実施例1と同様の構成を示している。
図13に示すように、アナログ・デジタル変換器43は、インバータ回路43aと、位相制御回路43bと、サンプルホールド回路3cと、量子化器3dと、フリップフロップ回路3eと、を有する。
インバータ回路43aは、等倍クロック信号(ここでは、サンプリング周波数と同じ周波数を有する第1のサンプル用クロック信号とする)CLKが入力され、この等倍クロック信号CLKを反転させた等倍クロック信号(ここでは、第1のサンプル用クロック信号の位相を反転させた第2のサンプル用クロック信号とする)CLKXを出力するようになっている。
位相制御回路43bは、制御信号TSELに応じて、第1のサンプル用クロック信号CLKまたは第2のサンプル用クロック信号CLKXのうち1つを選択して、サンプル用クロック信号VPCLKとして出力するようになっている。
サンプルホールド回路3cは、実施例1と同様に、位相制御回路43bから出力されたサンプル用クロック信号VPCLK(すなわち、第1のサンプル用クロック信号または前記第2のサンプル用クロック信号)に応じて、アナログ信号を保持するようになっている。
量子化器3dおよびフリップフロップ回路3eの動作は、実施例1と同様である。
ここで、図14は、図13に示すアナログ・デジタル変換器43の位相制御回路43bの構成の一例を示す図である。
図14に示すように、位相制御回路43bは、AND回路43b1と、AND回路43b2と、OR回路43b3と、を有する。
AND回路43b1は、制御信号TSELが入力されるとともに、等倍クロック信号CLKが否定端子を介して入力されるようになっている。
AND回路43b2は、制御信号TSELが否定端子を介して入力されるとともに、等倍クロック信号CLKが入力されるようになっている。
OR回路43b3は、その入力がAND回路43b1、43b2の出力に接続されている。このOR回路43b3は、AND回路43b1、43b2の出力を演算し、サンプル用クロック信号VPCLKを出力するようになっている。
このように、位相制御回路43bは、簡単なセレクタで構成されている。
ここで、既述のような構成を有するアナログ・デジタル変換器43の動作について説明する。
図15は、本実施例4に係る受信機200のアナログ・デジタル変換器43の位相制御回路43bの各信号のタイミングチャートである。
図15に示すように、制御信号TSELが“Low”の場合、位相制御回路43bは、サンプル用クロック信号CLKをサンプル用クロック信号VPCLKとして出力する。
一方、制御信号TSELが“High”の場合、位相制御回路43bは、サンプル用クロック信号CLKXをサンプル用クロック信号VPCLKとして出力する。
このように、多相クロックとして、等倍クロック信号CLKと、反転クロック(CLKX)を用いて、2値のサンプリングタイミング制御を行う。
これにより、既述のように、アナログ・デジタル変換器3は、サンプリング周期より小さい時間単位で、アナログ信号をサンプリングするサンプリングタイミングを調整することができる。
なお、既述の各実施例と異なり、サンプル用クロック信号CLKXがサンプル用クロック信号CLKの反転信号であり、位相のシフト幅が1/2サンプリング周期である。これにより、サンプル用クロック信号の位相を変更した時に1/2サンプリング周期よりも短い幅のパルスは生成されない。
したがって、アナログ・デジタル変換器3の処理速度を高速化しなくとも、従来の処理速度で対応が可能である。
以上のように、本実施例に係るアナログ・デジタル変換器によれば、回路面積および処理速度を維持しつつ、サンプリングタイミングをより最適に制御をすることができる。
本発明の一態様である実施例1に係る受信機100を含む構成を示す図である。 図1に示す受信機100のアナログ・デジタル変換器3の構成の一例を示すブロック図である。 図2に示すアナログ・デジタル変換器3の多相クロック生成回路3aの構成の一例を示す図である。 図3に示す多相クロック生成回路3aにより生成されるサンプル用クロック信号の波形図である。 図2に示すアナログ・デジタル変換器3の位相制御回路3bの構成の一例を示す図である。 図1に示す受信機100のデジタルモデム4の構成の一例を示す図である。 本実施例1に係る受信機100のアナログ・デジタル変換器3の位相制御回路3bの各信号のタイミングチャートである。 図1に示す受信機100に適用される本実施例2に係るアナログ・デジタル変換器23の構成の一例を示すブロック図である。 図8に示すアナログ・デジタル変換器23の位相シフト回路3fの構成の一例を示す図である。 図9に示す位相シフト回路3fで入出力されるクロック信号の波形の一例を示す図である。 図1に示す受信機100に適用される本実施例3に係るアナログ・デジタル変換器33の構成の一例を示すブロック図である。 図12は、本発明の一態様である実施例4に係る受信機200を含む構成を示す図である。 図12に示す受信機200のアナログ・デジタル変換器43の構成の一例を示すブロック図である。 図13に示すアナログ・デジタル変換器43の位相制御回路43bの構成の一例を示す図である。 本実施例4に係る受信機200のアナログ・デジタル変換器43の位相制御回路43bの各信号のタイミングチャートである。
符号の説明
1 アンテナ
2 アナログ信号処理回路
3、23、33、43 アナログ・デジタル変換器
3a 多相クロック生成回路
3a1〜3a5 フリップフロップ回路
3a6、3a7 NAND回路
3a8、3a9 AND回路
3b、43b 位相制御回路
3b1 マルチプレックサ
3b2、 クロック信号出力停止回路
3b3、3b4 フリップフロップ回路
3c サンプルホールド回路
3d 量子化器
3e フリップフロップ回路
3f 位相シフト回路
33a1 第1の多相クロック生成回路
33a2 第2の多相クロック生成回路
4 デジタルモデム(デジタル信号処理回路)
4a シンボル判定タイミング制御回路
4b 復調器
43a インバータ回路
43b1、43b2間隔 AND回路
43b3 OR回路
100 受信機

Claims (7)

  1. 入力されたアナログ信号を、サンプル用クロック信号に同期してサンプリングし、アナログ・デジタル変換するアナログ・デジタル変換器であって、
    サンプリング周波数のn倍(n:正の整数)の周波数を有するn倍クロック信号、および前記サンプリング周波数と同じ周波数を有する等倍クロック信号に基づいて、前記等倍クロック信号と同じ周波数を有し位相がそれぞれ異なる複数のサンプル用クロック信号を生成する多相クロック生成回路と、
    前記多相クロック生成回路から出力された複数の前記サンプル用クロック信号のうち1つを選択して出力する位相制御回路と、
    前記位相制御回路から出力された前記サンプル用クロック信号に応じて、前記アナログ信号を保持するサンプルホールド回路と、
    前記サンプルホールド回路で保持されたアナログ信号を量子化し、この量子化により得られたデジタル信号を出力する量子化器と、を備え、
    前記位相制御回路は、
    選択していた前記サンプル用クロック信号を他のサンプル用クロック信号に切り換える前に所定期間、または選択していた前記サンプル用クロック信号を他のサンプル用クロック信号に切り換えてから所定期間、前記他のサンプル用クロック信号の前記サンプルホールド回路への出力を停止する
    ことを特徴とするアナログ・デジタル変換器。
  2. 前記位相制御回路は、
    前記多相クロック生成回路から出力された複数の前記サンプル用クロック信号のうち1つを選択して出力するマルチプレックサと、
    前記マルチプレックサから出力された前記サンプル用クロック信号の前記サンプルホールド回路への出力を停止させるクロック信号出力停止回路と、を有し、
    前記マルチプレックサは、選択していた前記サンプル用クロック信号を前記他のサンプル用クロック信号に切り換えて出力し、
    前記クロック信号出力停止回路は、選択していた前記サンプル用クロック信号の最後のパルスを出力してから少なくとも1/2サンプリング周期の間前記他のサンプル用クロック信号のパルスの出力を停止し、その後、前記他のサンプル用クロック信号を、最初のパルスの幅が1/2サンプリング周期になるように、出力する
    ことを特徴とする請求項1に記載のアナログ・デジタル変換器。
  3. n個の前記サンプル用クロック信号は、その位相が1/nサンプリング周期ずつそれぞれ異なり、
    前記クロック信号出力停止回路は、選択していた前記サンプル用クロック信号の最後のパルスを出力してから(n−1)/nサンプリング周期の間前記他のサンプル用クロック信号のパルスの出力を停止し、その後、前記他のサンプル用クロック信号を出力する
    ことを特徴とする請求項2に記載のアナログ・デジタル変換器。
  4. 入力されたアナログ信号を、サンプル用クロック信号に同期してサンプリングし、アナログ・デジタル変換するアナログ・デジタル変換器であって、
    サンプリング周波数のn倍(n:正の整数)の周波数を有するn倍クロック信号、および前記サンプリング周波数と同じ周波数を有する等倍クロック信号に基づいて、前記等倍クロック信号と同じ周波数を有し位相がそれぞれ異なる複数のサンプル用クロック信号を生成する多相クロック生成回路と、
    前記n倍クロック信号および前記多相クロック生成回路が生成したサンプル用クロック信号に基づいて、このサンプル用クロック信号、およびこのサンプル用クロック信号の位相をシフトさせたサンプル用クロック信号を出力する位相シフト回路と、
    前記位相シフト回路から出力された複数の前記サンプル用クロック信号のうち1つを選択して出力する位相制御回路と、
    前記位相制御回路から出力された前記サンプル用クロック信号に応じて、前記アナログ信号を保持するサンプルホールド回路と、
    前記サンプルホールド回路で保持されたアナログ信号を量子化し、この量子化により得られたデジタル信号を出力する量子化器と、を備え、
    前記位相制御回路は、
    選択していたサンプル用クロック信号を他のサンプル用クロック信号に切り換える前に所定期間、または選択していた前記サンプル用クロック信号を他のサンプル用クロック信号に切り換えてから所定期間、前記他のサンプル用クロック信号の前記サンプルホールド回路への出力を停止する
    ことを特徴とするアナログ・デジタル変換器。
  5. 入力されたアナログ信号を、サンプル用クロック信号に同期してサンプリングし、アナログ・デジタル変換するアナログ・デジタル変換器であって、
    サンプリング周波数のn倍(n:正の整数)の周波数を有するn倍クロック信号、および前記サンプリング周波数と同じ周波数を有する等倍クロック信号に基づいて、この等倍クロック信号およびこの等倍クロック信号の位相をシフトさせた等倍クロック信号を出力する位相シフト回路と、
    前記n倍クロック信号、および前記位相シフト回路が出力した前記等倍クロック信号に基づいて、前記等倍クロック信号と同じ周波数を有し位相がそれぞれ異なる複数のサンプル用クロック信号を生成する多相クロック生成回路と、
    前記多相クロック生成回路から出力された複数の前記サンプル用クロック信号のうち1つを選択して前記サンプルホールド回路に供給する位相制御回路と、
    前記位相制御回路から出力された前記サンプル用クロック信号に応じて、前記アナログ信号を保持するサンプルホールド回路と、
    前記サンプルホールド回路で保持されたアナログ信号を量子化し、この量子化により得られたデジタル信号を出力する量子化器と、を備え、
    前記位相制御回路は、
    選択していたサンプル用クロック信号を他のサンプル用クロック信号に切り換える前に所定期間、または選択していた前記サンプル用クロック信号を他のサンプル用クロック信号に切り換えてから所定期間、前記他のサンプル用クロック信号の前記サンプルホールド回路への出力を停止する
    ことを特徴とするアナログ・デジタル変換器。
  6. 入力されたアナログ信号を、サンプル用クロック信号に同期してサンプリングし、アナログ・デジタル変換するアナログ・デジタル変換器であって、
    サンプリング周波数と同じ周波数を有する第1のサンプル用クロック信号が入力され、この第1のサンプル用クロック信号の位相を反転させた第2のサンプル用クロック信号を出力するインバータ回路と、
    前記第1のサンプル用クロック信号または前記第2のサンプル用クロック信号のうち1つを選択して出力する位相制御回路と、
    前記位相制御回路から出力された前記第1のサンプル用クロック信号または前記第2のサンプル用クロック信号に応じて、前記アナログ信号を保持するサンプルホールド回路と、
    前記サンプルホールド回路で保持されたアナログ信号を量子化し、この量子化により得られたデジタル信号を出力する量子化器と、を備える
    ことを特徴とするアナログ・デジタル変換器。
  7. 入力されたアナログ信号を、サンプル用クロック信号に同期してサンプリングし、アナログ・デジタル変換するアナログ・デジタル変換器と、
    前記アナログ・デジタル変換器によりアナログ・デジタル変換されたデジタル信号を復調するとともに、前記デジタル信号に基づいて前記サンプル用クロック信号の位相を制御するための制御信号を出力するデジタルモデムと、を備え、
    前記アナログ・デジタル変換器は、
    サンプリング周波数のn倍(n:正の整数)の周波数を有するn倍クロック信号、および前記サンプリング周波数と同じ周波数を有する等倍クロック信号に基づいて、前記等倍クロック信号と同じ周波数を有し位相がそれぞれ異なる複数のサンプル用クロック信号を生成する多相クロック生成回路と、
    前記制御信号に応じて、前記多相クロック生成回路から出力された複数の前記サンプル用クロック信号のうち1つを選択して出力する位相制御回路と、
    前記位相制御回路から出力された前記サンプル用クロック信号に応じて、前記アナログ信号を保持するサンプルホールド回路と、
    前記サンプルホールド回路で保持されたアナログ信号を量子化し、この量子化により得られたデジタル信号を出力する量子化器と、を有し、
    前記位相制御回路は、
    前記制御信号に応じて、選択していた前記サンプル用クロック信号を他のサンプル用クロック信号に切り換えてから所定期間、前記他のサンプル用クロック信号の前記サンプルホールド回路への出力を停止する
    ことを特徴とする受信機。
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