JP2009159232A - 無線通信システム、無線通信装置、無線通信方法、およびプログラム - Google Patents

無線通信システム、無線通信装置、無線通信方法、およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】無線通信システム、無線通信装置、無線通信方法、およびプログラムを提供すること。
【解決手段】第1の無線通信装置と、第2の無線通信装置と、前記第1の無線通信装置および前記第2の無線通信装置の間の無線通信を中継する基地局と、を備える無線通信システムであって、前記第1の無線通信装置は、他の無線通信装置との直接通信に対応しており、前記第2の無線通信装置に対して前記基地局を介して特定のフレームタイプの第1のデータフレームを送信し、前記第2の無線通信装置は、前記直接通信に対応している場合、前記第1のフレームタイプのデータフレームを受信すると前記特定のフレームタイプの第2のデータフレームを前記基地局を介して送信し、前記第1の無線通信装置は、前記第2の無線通信装置から前記第2のデータフレームを受信した場合、前記第2の無線通信装置が前記直接通信に対応していると判断する。
【選択図】図4

Description

本発明は、無線通信システム、無線通信装置、無線通信方法、およびプログラムに関する。
近日、IEEE802.11a、IEEE802.11bなどの無線LAN(Local Area Networks)規格が策定されている。このような無線LAN規格においては、アクセスポイント(基地局)が複数の無線通信装置のアクセスタイムングを調停するインフラストラクチャモードと、無線端末装置間でアクセスタイミングを決定するアドホックモードとについて言及されている。
アクセスポイントを経由するインフラストラクチャモードは、アドホックモードと比較してスループットが低下するという短所を有する一方、配下の無線通信装置が有線LANやインターネットに接続できるという長所を有する。また、アドホックモードは、無線通信装置同士が直接通信するためアクセスポイント中継によるオーバーヘッドが無くスループットが上がるが、有線LANやインターネットに接続できないという短所を有する。
このような双方のモードの各々の長所を活かすことができる方式として、DLP(ダイレクトリンクプロトコル)方式が802.11eのオプション機能として定義されている。DLP方式によれば、無線通信装置同士がインフラストラクチャモードを保ったままダイレクトリンク(直接通信リンク)を設定し、直接通信することができるようになる。
例えば特許文献1には、DLP方式に関する技術が記載されている。具体的には、特許文献1には、無線通信装置が、アクセスポイントを介した通信により他の無線通信装置がDLP方式に対応しているか否かを確認し、他の無線通信装置がDLP方式に対応していることを確認した後に他の無線通信装置と直接通信する技術が記載されている。
特開2003−348103号公報
しかし、従来の無線通信装置は、アクセスポイント(基地局)がDLP方式に対応している場合にアクセスポイントを介して他の無線通信装置がDLP方式に対応しているか否かを確認できたが、アクセスポイントがDLP方式に対応していない場合にはDLP方式を利用することができなかった。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、基地局が有する機能にかかわらず他の無線通信装置が直接通信に対応しているか否かを判断することが可能な、新規かつ改良された無線通信システム、無線通信装置、無線通信方法、およびプログラムを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、第1の無線通信装置と、第2の無線通信装置と、前記第1の無線通信装置および前記第2の無線通信装置の間の無線通信を中継する基地局と、を備える無線通信システムであって、前記第1の無線通信装置は、他の無線通信装置との直接通信に対応しており、前記第2の無線通信装置に対して前記基地局を介して特定のフレームタイプの第1のデータフレームを送信し、前記第2の無線通信装置は、前記直接通信に対応している場合、前記第1のフレームタイプのデータフレームを受信すると前記特定のフレームタイプの第2のデータフレームを前記基地局を介して送信し、前記第1の無線通信装置は、前記第2の無線通信装置から前記第2のデータフレームを受信した場合、前記第2の無線通信装置が前記直接通信に対応していると判断する無線通信システムが提供される。
かかる構成においては、基地局は特定のフレームタイプである第1のデータフレームおよび第2のデータフレームが直接通信の確立のためのフレームであるか否かに拘らず、第1のデータフレームおよび第2のデータフレームを第1の無線通信装置および第2の無線通信装置の間で中継する。そして、第2の無線通信装置は、基地局による中継に基づいて特定のフレームタイプである第1のデータフレームを受信すると、直接通信に対応している場合、特定のフレームタイプである第2のデータフレームを送信する。さらに、第1の無線通信装置は、基地局による中継に基づいて特定のフレームタイプである第2のデータフレームを受信したことにより、第2の無線通信装置が直接通信に対応していると判断することができる。すなわち、基地局が特定にフレームタイプである第1のデータフレームおよび第2のデータフレームの内容を解釈できなくても、第1の無線通信装置は第2の無線通信装置が直接通信に対応しているか否かを確認することができる。
前記第1の無線通信装置は、前記第2の無線通信装置が前記直接通信に対応していると判断した場合に所定のデータフレームを送信し、前記基地局は、前記第1の基地局から前記所定のデータフレームを受信すると、該所定のデータフレームを前記第2の無線通信装置に送信し、前記第2の無線通信装置は、第1の無線通信装置から送信された前記所定のデータフレーム、および前記基地局から送信された前記所定のデータフレームの双方の信号品質を測定し、測定した信号品質を前記第1の無線通信装置へ送信してもよい。
かかる構成においては、第1の無線通信装置が所定のデータフレームを基地局を介して送信すると、第2の無線通信装置は、基地局から中継されたデータフレームに加え、第1の無線通信装置から送信されたデータフレームを受信し、双方の信号品質を測定することができる。したがって、第1の無線通信装置は、所定のデータフレームの基地局を介した送信をすれば、第2の無線通信装置へ直接送信することなく、第2の無線通信装置が双方の信号品質を測定できるため、第1の無線通信装置の送信処理負荷を抑制できる。また、トラッフィク量を抑制し、帯域を有効活用することが可能となる。
前記第1の無線通信装置は、前記第2の無線通信装置から送信された信号品質に基づき、前記第2の無線通信装置と前記基地局を介して通信するか、または前記直接通信をするかを判断してもよい。例えば、第1の無線通信装置は、基地局を介した通信と直接通信とで信号品質が良好な方の通信を行うことができる。
前記第1の無線通信装置は、前記第2の無線通信装置が前記直接通信に対応していると判断した場合に所定のデータフレームを前記基地局を介して前記第2の無線通信装置に送信し、また、前記所定のデータフレームを前記第2の無線通信装置に直接送信し、前記第2の無線通信装置は、第1の無線通信装置から直接受信した前記所定のデータフレーム、および前記基地局から受信した前記所定のデータフレームの双方の信号品質を順次測定し、測定した信号品質を前記第1の無線通信装置へ送信してもよい。かかる構成においては、第2の無線通信装置が、第1の無線通信装置から基地局を介して送信されたデータフレームを第1の無線通信装置から直接受信できない場合であっても、第1の無線通信装置から送信されたデータフレーム、および基地局から送信されたデータフレーム双方の信号品質を測定することができる。
前記第1の無線通信装置は、前記第2の無線通信装置が前記直接通信に対応していると判断した場合に前記特定のフレームタイプの第3のデータフレームを前記第2の無線通信装置へ送信し、前記第2の無線通信装置は、前記第1の無線通信装置から前記第3のデータフレームを受信すると、所定のデータフレームを前記基地局を介して前記第1の無線通信装置へ送信してもよい。かかる構成においては、第1の無線通信装置は、第2の無線通信装置から第1の無線通信装置へ向かう側へのデータフレームの信号品質を測定することが可能となる。
前記第2の無線通信装置は、さらに前記所定のデータフレームを前記第1の無線通信装置に直接送信してもよい。
前記第2の無線通信装置は、前記第1のデータフレームを前記第1の無線通信装置から受信すると、以降に送信されるデータフレームの信号品質の測定を行なってもよい。かかる構成においては、第1の無線通信装置が、所定のデータフレームの前に他のデータフレームを送信する場合、第2の無線通信装置は当該データフレームも信号品質の測定対象とすることができる。
前記第1の無線通信装置は、前記第1のデータフレームを送信すると、以降に送信されるデータフレームの信号品質の測定を行なってもよい。かかる構成においては、第2の無線通信装置が、所定のデータフレームの前に他のデータフレームを送信する場合、第1の無線通信装置は当該データフレームも信号品質の測定対象とすることができる。
前記基地局は、前記第1の無線通信装置または前記第2の無線通信装置からデータフレームを受信した場合、該データフレームが前記特定のフレームタイプであるか否かを認識することなく、該データフレームを送信先の無線通信装置に対して送信してもよい。
前記第1の無線通信装置は、UPnPプロトコルに基づき前記第2の無線通信装置の存在を把握すると、前記第1のデータフレームの送信を行なってもよい。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、他の無線通信装置と基地局を介して通信可能な無線通信装置であって、前記他の無線通信装置に対して前記基地局を介して特定のフレームタイプの第1のデータフレームを送信する送信部と、前記他の無線通信装置が前記無線通信装置との直接通信機能を有する場合に前記他の無線通信装置から前記第1のデータフレームに応答して送信される前記特定のフレームタイプの第2のデータフレームを受信する受信部と、前記受信部により前記第2の無線通信装置から前記第2のデータフレームが受信された場合、前記第2の無線通信装置が前記直接通信機能を有すると判断する判断部と、を備える無線通信装置が提供される。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、他の無線通信装置と基地局を介して通信可能な無線通信装置であって、前記他の無線通信装置から特定のフレームタイプの第1のデータフレームを受信する受信部と、前記無線通信装置が前記他の無線通信装置との直接通信機能を有する場合に前記第1のデータフレームに応答して前記特定のフレームタイプの第2のデータフレームを送信する送信部と、を備える無線通信装置が提供される。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、第1の無線通信装置と、第2の無線通信装置と、前記第1の無線通信装置および前記第2の無線通信装置の間の無線通信を中継する基地局と、を備える無線通信システムにおいて実行される無線通信方法であって、他の無線通信装置との直接通信に対応している前記第1の無線通信装置が、前記第2の無線通信装置に対して前記基地局を介して特定のフレームタイプの第1のデータフレームを送信するステップと、前記第2の無線通信装置が前記第1のデータフレームを受信するステップと、前記第2の無線通信装置が、前記直接通信に対応している場合に前記特定のフレームタイプの第2のデータフレームを送信するステップと、前記第1の無線通信装置が前記第2のデータフレームを受信するステップと、前記第1の無線通信装置が前記第2の無線通信装置が前記直接通信に対応していると判断するステップと、を含む無線通信方法が提供される。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、他の無線通信装置と基地局を介して通信可能な無線通信装置に設けられるコンピュータを、前記他の無線通信装置に対して前記基地局を介して特定のフレームタイプの第1のデータフレームを送信装置から送信させ、前記他の無線通信装置が前記無線通信装置との直接通信機能を有する場合に前記他の無線通信装置から前記第1のデータフレームに応答して送信される前記特定のフレームタイプの第2のデータフレームを受信装置に受信させ、前記受信装置により前記第2の無線通信装置から前記第2のデータフレームを受信された場合、前記第2の無線通信装置が前記直接通信機能を有すると判断する制御部として機能させるための、プログラムが提供される。
かかるプログラムは、例えばCPU、ROMまたはRAMなどを含むコンピュータのハードウェア資源に、上記のような制御部の機能を実行させることができる。すなわち、当該プログラムを用いるコンピュータを、上述の制御部として機能させることが可能である。
以上説明したように本発明にかかる無線通信システム、無線通信装置、無線通信方法、およびプログラムによれば、基地局が有する機能にかかわらず他の無線通信装置が直接通信に対応しているか否かを判断することができる。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
また、以下に示す項目順序に従って当該「発明を実施するための最良の形態」を説明する。
〔1〕本実施形態にかかる無線通信システムの概要
〔2〕本実施形態に至る経緯
〔3〕無線通信装置の構成
〔4〕無線通信システムの動作
〔4−1〕第1の動作例
〔4−2〕第2の動作例
〔4−3〕第3の動作例
〔4−4〕第4の動作例
〔4−5〕第5の動作例
〔5〕まとめ
〔1〕本実施形態にかかる無線通信システムの概要
まず、図1を参照して本実施形態にかかる無線通信システム1について概略的に説明する。
図1は、本実施形態にかかる無線通信システム1の構成を示した説明図である。図1に示したように、当該無線通信システム1は、無線通信装置20Aと、無線通信装置20Bと、基地局30と、LAN32とを有する。
基地局30は、基地局30の電波到達範囲内に存在する無線通信装置20Aおよび無線通信装置20Bを配下に有する。また、基地局30は、イーサネット(登録商標)などのバックボーン・ネットワークとしてのLAN32と接続されており、LAN32と無線通信装置20Aまたは20Bが通信する際に、LAN32と無線通信装置20Aまたは20Bとの通信を中継する。
また、基地局30は、配下の無線通信装置20Aおよび無線通信装置20Bによる通信を制御する。例えば、基地局30は、周期的に通信管理信号であるビーコンを送信し、無線通信装置20Aおよび無線通信装置20Bは該ビーコンを受信することにより無線通信システム1においてタイミングを共有することができる。
また、基地局30は、無線通信装置20Aから送信された無線通信装置20B宛のデータフレームを受信すると、受信したデータフレームを無線通信装置20Bへ送信する。具体的には、無線通信装置20Aから送信された無線通信装置20B宛のデータフレームのTA(Transmitter Address)には無線通信装置20Aのアドレスが記載され、RA(Receiver Address)には基地局30のアドレスが記載され、DA(Destination Address)には無線通信装置20Bのアドレスが記載される。基地局30は、当該データフレームを受信すると、DAに記載されている無線通信装置20BのアドレスをRAに変更し、TAに記載されている無線通信装置20AのアドレスをSA(Source Address)に記載し、基地局30のアドレスをTAに変更したデータフレームを送信する。そして、無線通信装置20Bは、RAに自装置のアドレスが記載されている当該データフレームを受信することができる。
なお、図1においては無線通信装置20Aおよび20Bの一例として携帯用ゲーム機器を示しているが、無線通信装置20Aおよび20Bはかかる例に限定されない。例えば、無線通信装置20Aおよび20Bは、PC(Personal Computer)、家庭用映像処理装置(DVDレコーダ、ビデオデッキなど)、携帯電話、PHS(Personal Handyphone System)、携帯用音楽再生装置、携帯用映像処理装置、PDA(Personal Digital Assistants)、家庭用ゲーム機器、家電機器などの情報処理装置であってもよい。また、無線通信装置20が送受信するデータフレームは、音楽、講演およびラジオ番組などの音楽データや、映画、テレビジョン番組、ビデオプログラム、写真、文書、絵画および図表などの映像データや、ゲームおよびソフトフェアなどの任意のデータを含んでもよい。また、図1においては、各無線通信装置を区別するために、無線通信装置20Aおよび20Bのように符号の後に大文字のアルファベットを付しているが、各無線通信装置を特に区別する必要が無い場合、単に無線通信装置20と総称する。
また、図1においては、無線通信装置20Aおよび20Bを一の基地局30の配下の無線通信装置20として示しているが、一の基地局30は3以上の無線通信装置20を配下に有してもよい。また、図1には通信網の一例としてLAN32を示しており、通信網としては、WAN(Wide Area Network)、IP−VPN(Internt Protocol−Virtual Private Network)などの専用回線網があげられる。
このような無線通信システム1において、無線通信装置20Aおよび20Bは、基地局30を介した無線通信に加え、無線通信装置20Aおよび20Bがダイレクトリンクを設定し、直接通信を行うことも可能である。以下、無線通信装置20Aおよび20Bがダイレクトリンクを設定するまでの流れを図2を参照して簡単に説明する。
図2は、複数の無線通信装置20がダイレクトリンクを設定するまでの流れを示したシーケンス図である。まず、無線通信装置20Aおよび20Bがインフラストラクチャーモードで通常動作しているときに、基地局30に依存しないDLS(以下、独自DLSと称する。ダイレクトリンクセットアップ。直接通信に対応。)の設定動作を開始トリガの発生に基づき開始する(S40)。
そして、無線通信装置20A、基地局30、および無線通信装置20Bは、独自DLS設定処理を行う(S42)。独自DLS設定処理は、無線通信装置20Aおよび20Bが、各々の有する通信機能、Capabilityなどの情報を送受信して共有する一連のフレーム交換動作である。続いて、無線通信装置20A、基地局30、および無線通信装置20Bは、リンク品質測定処理を行う(S44)。リンク品質測定処理は、無線通信装置20Aおよび20B間のダイレクトリンクパスのリンク品質と、基地局30を介する無線通信装置20Aおよび20B間の基地局パスのリンク品質に関する情報を取得する一連の動作である。
その後、無線通信装置20A、基地局30、または無線通信装置20Bの少なくともいずれかは、経路決定処理を行う(S46)。経路決定処理は、無線通信装置20Aと無線通信装置20Bとの通信に、ダイレクトリンクパスまたは基地局パスのどちらの通信経路を利用することが適切かを判断、決定する動作である。そして、無線通信装置20A、および無線通信装置20Bは、経路決定処理において決定された通信経路を利用して通信を開始する(S48)。
〔2〕本実施形態に至る経緯
以上、図1および図2を参照して、本実施形態にかかる無線通信システム1について概略的に説明した。続いて、本実施形態にかかる無線通信システム1に至った経緯を説明する。
上述したような独自DLS設定処理を実行するためには、例えば無線通信装置20Aが無線通信装置20Bの対応している通信機能を問い合わせるためのDLP方式に従ったデータフレームを基地局30に送信し、基地局30が当該データフレームを解釈した後、無線通信装置20Bに送信する。そして、無線通信装置20Bが基地局30を介して無線通信装置20Aから受信したデータフレームを解釈した後、当該データフレームに応答するデータフレームを基地局30へ送信する。続いて、基地局30が無線通信装置20Bから受信したデータフレームを解釈し、無線通信装置20Aへ送信する。無線通信装置20Aは、このようにして受信された無線通信装置20Bからのデータフレームに基づいて独自DLS設定処理を行うことができる。
しかし、無線通信装置20Aおよび20BがDLP方式に対応しているものの、基地局30がDLP方式に対応していない場合、無線通信装置20Aおよび20Bから送信されたデータフレームを基地局30が解釈できず、当該データフレームを中継できない場合が想定された。
そこで、上記のような事情を一着眼点にして本実施形態にかかる無線通信システム1を創作するに至った。本実施形態にかかる無線通信システム1によれば、基地局30がDLP方式に対応しているか否かに拘らず、無線通信装置20Aおよび無線通信装置20Bが独自DLS設定処理およびリンク品質測定処理などを行うことが可能である。以下、このような無線通信システム1、無線通信装置20Aおよび無線通信装置20Bについて詳細に説明する。
〔3〕無線通信装置の構成
図3は、本実施形態にかかる無線通信装置20の構成を示した説明図である。図3に示したように、当該無線通信装置20は、アンテナ22、データ処理部216、伝送処理部220、無線インターフェース224、制御部228、専用中継データフレーム処理部236、および測定部240を備える。
データ処理部216は、送信時には例えば上位レイヤからの要求に応じて各種データフレームを生成して伝送処理部220に供給する。また、データ処理部216は、受信時には伝送処理部220から供給される各種データフレームを処理、解析する。各種データフレームとしては、アソシエーション要求、アソシエーション応答、プローブ要求、プローブ応答、認証要求、認証解除要求、予約要求などのマネージメントフレームや、RTS(Request To Send)、CTS(Clear To Send)、ACK(Acknowledment)などの制御フレームや、実データを含むフレームなど任意のフレームがあげられる。
伝送処理部220は、送信時にはデータ処理部216から供給された各種データフレームにヘッダや、FCS(Frame Check Sequence)などの誤り検出符号を付加して無線インターフェース224に供給する。また、伝送処理部220は、受信時には無線インターフェース224から供給される各種データフレームに付加されているヘッダを解析し、誤り検出符号に基づいてデータフレームに誤りが無いと確認すると、各種データフレームをデータ処理部216に供給する。なお、ヘッダは、フレーム制御情報、デュレーション、TA、RA、SA、DA、シーケンス制御情報などを含んでもよい。
無線インターフェース224は、送信時には伝送処理部220から供給される各種データフレームに基づいて搬送波の周波数帯の変調信号を生成し、アンテナ22から無線信号として送信させる。また、無線インターフェース224は、受信時にはアンテナ22により受信された無線信号をダウンコンバージョンしビット列に変換することにより各種データフレームを復号する。すなわち、無線インターフェース224は、アンテナ22と協働して送信部、および受信部としての機能することができる。なお、図3においてはアンテナ22を一つだけ示しているが、無線通信装置20はアンテナ22を複数備え、MIMO(Multiple Input Multiple Output)機能を有してもよい。
制御部228は、無線通信装置20の受信動作、送信動作などの各種動作を制御する。また、後述するように、制御部228は独自DLS設定処理において無線通信装置20Bが独自DLSに対応しているか否かを判断する判断部としての機能を有する。
メモリ232は、制御部228によるデータ処理の作業領域としての役割や、各種データを保持する記憶媒体としての機能を有する。例えば、メモリ232は、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read−Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)などの不揮発性メモリや、ハードディスクおよび円盤型磁性体ディスクなどの磁気ディスクや、CD−R(Compact Disc Recordable)/RW(ReWritable)、DVD−R(Digital Versatile Disc Recordable)/RW/+R/+RW/RAM(Ramdam Access Memory)およびBD(Blu−Ray Disc(登録商標))―R/BD−REなどの光ディスクや、MO(Magneto Optical)ディスクなどの記憶媒体であってもよい。
専用中継データフレーム処理部236は、本実施形態において重要な特定のデータフレームとしての専用中継データフレームを生成したり、処理、解析する。専用中継データフレームの具体的な構成については図5を参照して説明する。
測定部240は、リンク品質測定処理に際し、無線通信装置20Bからダイレクトリンクパスで受信したデータフレームのリンク品質、および基地局パスで受信したデータフレームのリンク品質を測定する。測定部240により測定されたリンク品質はメモリ232に保持されてもよい。なお、測定部240が測定するリンク品質は、IEEE802.11kに規定されるRCPI(Radio Channel Power Indicator)であっても、RSSI(Received Signal Strength Indication)であってもよい。測定部240はリンク品質としてRCPIを測定する場合、測定対象のデータフレームのTA(送信元装置アドレス)を特定のTAに限定することができる場合がある。例えば、無線通信装置20Bが基地局30を介して無線通信装置20宛にデータフレームを送信した場合、測定部240は、TAが基地局30のアドレスである基地局30から送信されるデータフレームに加え、TAが無線通信装置20Bのアドレスである無線通信装置20Bから基地局30へ送信されたデータフレームのRCPIを併せて測定してもよい。
〔4〕無線通信システムの動作
続いて、本実施形態にかかる無線通信システム1の動作を、第1〜第5の動作例を具体例としてあげて説明する。
〔4−1〕第1の動作例
まず、図4〜図7を参照し、本実施形態にかかる無線通信システム1の第1の動作例について説明する。
(独自DLS設定処理)
図4は、独自DLS設定処理の流れを示したシーケンス図である。まず、無線通信装置20Aは、開始トリガが発生すると、独自DLS設定処理に移行する(S40)。ここで、開始トリガの具体的内容は特に限定されないが、通信すべき相手(無線通信装置20B)のMACアドレスが解決された段階が開始トリガとなる。
また、無線通信装置20Aおよび20BがDLNA(Digital Living Network Alliance)に対応していれば、UPnPプロトコルでの機器発見、サービス発見のパケット送受信(SSDP M−SEARCH Req/ResパケットやSSDP NOTIFYパケット、HTTP get Reqパケット)の発生が開始トリガに相当し得る。これにより機器/サービス発見とダイレクトリンクの設定を同時に行うことができ、さらにこのような条件をつけることでダイレクトリンクの設定が必要な機器とだけ効率よくセットアップを行うことができる。
続いて、無線通信装置20Aは、無線通信装置20Bに対して「独自DLS設定要求」(第1のデータフレーム)を送信する(S304)。具体的には独自DLS設定要求フレームは独自DLS用のある特定のEthertypeのデータフレームとしてカプセル化されている。以下、本発明では「独自DLS用のある特定のEthertypeとしてカプセル化されたデータフレーム」を「専用中継データフレーム」と称する。ここで、図5を参照してデータフレームのフレーム構成について説明する。
図5は、データフレームのフレーム構成例を示した説明図である。図5に示したように、802.11MACヘッダ104と、MSDU(MAC Service Date Unit)110を含む。802.11MACヘッダ104には、当該データフレームの送信元アドレスを示すTAや、当該データフレームの受信先アドレスを示すRAなどが含まれる。例えば、無線通信装置20Aが無線通信装置20Bへ基地局30を介してデータフレームを送信する場合、当該データフレームの802.11MACヘッダ104には、無線通信装置20Aのアドレスが記載されたTAと、基地局30のアドレスが記載されたRAと、無線通信装置20Bのアドレスが記載されたDAが含まれる。
MSDU110は、LLCSNAP(Logical Link Protocol Sub−Network Access Protocol)112、type114、payload116を含む。
LLCSNAP112は8バイトの固定パターンであり、論理リンク制御のために設けられている。type114は、当該データフレームのフレームタイプを示す情報である。例えば、専用中継データフレームのtype114には、専用中継データフレームであることを示す2バイトの情報が記載される。また、専用中継データフレームのpayload116には、ダイレクトリンク設定用のメッセージが記載される。
ここで、図4を参照して独自DLS設定処理の流れの説明に戻ると、無線通信装置20Aから「独自DLS設定要求」が送信されると、基地局30が当該「独自DLS設定要求」を受信する。「独自DLS設定要求」には、フレームの内容が「独自DLS設定要求」であることを示すID、無線通信装置20Aおよび20BのMACアドレス、BSSID、無線通信装置20AのCapability情報などが含まれる。このような「独自DLS設定要求」を受信した基地局30は、「独自DLS設定要求」の内容を特に意識することなく「独自DLS設定要求」を無線通信装置20Bへ中継する(S308)。
無線通信装置20Bは、無線通信装置20Aから基地局30を介して「独自DLS設定要求」を受信すると、Ethertypeから「独自DLS設定要求」の内容を解釈する。そして、無線通信装置20Bは、自装置が独自DLSに対応しており、「独自DLS設定要求」の内容が解釈できた場合(S312)、無線通信装置20A宛に「独自DLS設定応答」を送信する(S316)。「独自DLS設定応答」(第2のデータフレーム)も、「独自DLS設定要求」と同様に、「独自DLS設定応答」であることを示すID、無線通信装置20Aと無線通信装置20BのMACアドレス、BSSID、無線通信装置20BのCapability情報、成否情報などが含まれている。なお、無線通信装置20Bが独自DLSに対応していない場合は、「独自DLS設定要求」が未知のEthertypeフレームとして取り扱われるので、フレームの内容を解釈することができず、内部で破棄されることになる。
基地局30は、無線通信装置20Bから送信された「独自DLS設定応答」を受信すると、特に「独自DLS設定応答」の内容を意識することなく「独自DLS設定応答」を無線通信装置20Aに中継する(S320)。無線通信装置20Aは、無線通信装置20Bから基地局30を介して「独自DLS設定応答」を受信すると、Ethertypeから内容を解釈する(S324)。そして、制御部228は、「独自DLS設定応答」の成否情報が「成功」を示していれば独自DLSの設定を完了とする。一方、無線通信装置20Aが「独自DLS設定応答」をタイムアウト時間内に受信できなかった場合、無線通信装置20Bが独自DLSに対応していないと判断し、ダイレクトリンクは確立されない。独自DLSの設定が完了したら、無線通信装置20A、無線通信装置20Bはリンク品質測定処理に移行する。
(リンク品質測定処理)
図6は、第1の動作例にかかるリンク品質測定処理の流れを示したシーケンス図である。無線通信装置20Aは、独自DLS設定処理の完了をトリガとして、直ちに無線通信装置20Bに対し「ダイレクトリンク品質測定要請」を送信する処理に移る。実際には独自DLSの設定が確立した後には無線通信装置20Bとのセキュリティの設定などのためのデータフレームが基地局30を介して送受信されることになるが、本処理はそれらとは独立に動作する。
まず、無線通信装置20Aは、リンク品質の測定を行って欲しい無線通信装置20Bがパワーセーブ(PS)モードにいる場合を考慮し、無線通信装置20Aは無線通信装置20Bに対し専用中継データフレームである「起床要求」を基地局30を介して送信する(S350、S352)。「起床要求」を受信して内容を解釈することができた無線通信装置20Bは、専用中継Dataフレームである「起床応答」フレームを無線通信装置20Aに送信し(S354、S356)、「起床要求」に従い一定時間AWAKE状態を維持する。
その後、「起床応答」を受信して内容を解釈した無線通信装置20Aは、無線通信装置20Bに対し専用中継データフレームである「ダイレクトリンク送信品質測定要請」フレームを基地局30を介して送信する(S358、S360)。「ダイレクトリンク送信品質測定要請」の内容には、基地局30のMACアドレス(BSSID)と無線通信装置20AのMACアドレスが含まれている。「ダイレクトリンク送信品質測定要請」を受信して解釈できた無線通信装置20Bは、専用中継データフレームである「ダイレクトリンク送信品質測定応答」を基地局30を介して無線通信装置20Aへ送信する(S362、S364)。「ダイレクトリンク送信品質測定応答」には、要請に対する測定が可能であるか否かに関する情報が含まれている。そして、無線通信装置20Bは、無線通信装置20Aの送信品質測定を開始する(S366)。
さらに、無線通信装置20Aは、「ダイレクトリンク送信品質測定応答」に含まれる成否情報が「測定可能」を示す場合、無線通信装置20Bに送信品質を測定させるためのプローブ用フレームの送信を開始する(S368)。所定期間にわたり(または規定回数)、無線通信装置20Aは基地局30を介してプローブ用フレームを送信した後(S370、S372)、無線通信装置20Bへ直接プローブ用フレームを送信する(S374、S376)。具体的には、無線通信装置20Aは、RAに基地局30Aのアドレスが記載され、DAに無線通信装置20Bのアドレスが記載されたプローブ用フレームを送信した後、RAに無線通信装置20Bのアドレスが記載されたプローブ用フレームを送信する。また、プローブ用フレームは、payloadに全く情報を含まなくてもよい。
その後、無線通信装置20Aは、専用中継データフレームである「ダイレクトリンク送信品質測定終了」を送信し(S378)、基地局30は「ダイレクトリンク送信品質測定終了」を無線通信装置20Bへ中継する(S380)。
無線通信装置20Bは、無線通信装置20Aから「ダイレクトリンク送信品質測定終了」を受信するまでの間、RAに無線通信装置20Bのアドレスが記載されているプローブ用フレームを受信する(S382)。そして、TA(送信元アドレス)=基地局30のアドレス(BSSID)であるフレーム、TA=無線通信装置20Aのアドレスであるフレーム(つまりダイレクトリンクパスとなるトラフィック)について、受信総チャネル電力(RCPI)と受信パケット数を計測して平均値をメモリ232に保持しておく。このRCPIは802.11k規格にて定義されているものと同一のフォーマットであってもよい。
そして、プローブ用フレームの測定を終えた無線通信装置20Bは、測定報告の準備ができ次第、無線通信装置20Aに対して「ダイレクトリンク送信測定報告」フレームを専用中継データフレームとして基地局30を介して送信する(S384、S386)。「ダイレクトリンク送信測定報告」には基地局30のMACアドレスとTA=基地局30のアドレスであったプローブ用フレームの平均RCPI、無線通信装置20AのMACアドレスとTA=無線通信装置20Aのアドレスであったプローブ用フレームのRCPIが含まれる。無線通信装置20Aは、無線通信装置20Bからの「ダイレクトリンク送信測定報告」を受信、解釈できたら、経路決定処理に移行する。
(経路決定処理)
図7は、経路決定処理の流れを示したシーケンス図である。図7に示したように、まず、無線通信装置20Aの送信品質を測定した無線通信装置20Bは、測定開始前にPSモードであった場合(S390)、無線通信装置20Aによって強制的に起床させられている状態である。この場合、無線通信装置20Bは再びPSモードに戻るために、無線通信装置20Aに対して専用中継Dataフレームである「PS通知」を送信する(S391、S392)。無線通信装置20Aは、「PS通知」を受信、解釈できたら、無線通信装置20BがPSモードに入る旨を知り、無線通信装置20Bに対して専用中継Dataフレームである「PS確認」を送信する(S393、S394)。無線通信装置20Bは、無線通信装置20Aから送信された専用中継Dataフレーム「PS確認」を確認したら、PSモードに移行する。
一方、無線通信装置20Aは、ダイレクトリンク測定処理終了時点において、「基地局パスのRCPI」、「ダイレクトリンクパスのRCPI」の情報を得ることができている。
そこで、無線通信装置20Aの制御部228は、上記情報を元に、無線通信装置20Aから無線通信装置20Bへのパケット送信を基地局パスで行うか、ダイレクトリンクパスで行うかを決定する(S395)。具体的には、制御部228は、ダイレクトリンクパスでのRCPIと事前に設定した閾値や、基地局パスでのRCPIとを比較してダイレクトリンクの品質を評価し、ダイレクトリンクを利用するに足りるか否かを決定付ける。また、無線通信装置20Aは、ダイレクトリンクパスが基地局パスより有利でないと判断される場合に無線通信装置20Bへの送信経路を基地局パスに決定する(S396)。一方、無線通信装置20Aは、ダイレクトリンクパスが基地局パスより有利であると判断される場合に無線通信装置20Bへの送信経路をダイレクトリンクパスに決定する(S397)。なお、ダイレクトリンク(無線通信装置20Aから無線通信装置20Bへの直接リンク)で受信できたフレームの個数からも無線状態を大まかに把握することが可能である。
〔4−2〕第2の動作例
以上、本実施形態にかかる無線通信システム1の第1の動作例について説明した。第1の動作例においては、無線通信装置20Aが、基地局30宛と無線通信装置20B宛の双方のプローブ用フレームを送信する必要があった。これに対し、第2の動作例においては、無線通信装置20Aによる無線通信装置20B宛のプローブ用フレームの送信処理を排除することができる。このような第2の動作例は、第1の動作例とリンク品質測定処理が異なるため、以下、第2の動作例にかかるリンク品質測定処理について図8を参照して説明する。
図8は、第2の動作例にかかるリンク品質測定処理の流れを示したシーケンス図である。まず、図8に示したように、無線通信装置20Aは、リンク品質の測定を行って欲しい無線通信装置20Bがパワーセーブ(PS)モードにいる場合を考慮し、無線通信装置20Aは無線通信装置20Bに対し専用中継データフレームである「起床要求」を基地局30を介して送信する(S402、S404)。「起床要求」を受信して内容を解釈することができた無線通信装置20Bは、専用中継データフレームである「起床応答」フレームを無線通信装置20Aに送信し(S406、S408)、「起床要求」に従い一定時間AWAKE状態を維持する。
その後、「起床応答」を受信して内容を解釈した無線通信装置20Aは、無線通信装置20Bに対し専用中継Dataフレームである「ダイレクトリンク送信品質測定要請」フレームを基地局30を介して送信する(S410、S412)。「ダイレクトリンク送信品質測定要請」の内容には、基地局30のMACアドレス(BSSID)と無線通信装置20AのMACアドレスが含まれている。「ダイレクトリンク送信品質測定要請」を受信して解釈できた無線通信装置20Bは、専用中継Dataフレームである「ダイレクトリンク送信品質測定応答」を基地局30を介して無線通信装置20Aへ送信する(S414、S416)。「ダイレクトリンク送信品質測定応答」には、要請に対する測定が可能であるか否かに関する情報が含まれている。そして、無線通信装置20Bは、無線通信装置20Aの送信品質測定を開始する(S418)。
ここで、第2の動作例においては、無線通信装置20Aが基地局30を介してプローブ用フレームを送信した場合、無線通信装置20Bが、基地局30から送信されたプローブ用フレームおよび無線通信装置20Aから送信されたプローブ用フレームを併せて受信できるものとする。すなわち、無線通信装置20Bは、RAに無線通信装置20Bのアドレスが記載されているプローブ用フレーム、および基地局30のアドレスが記載されているプローブ用フレームを受信できるものとする。また、無線通信装置20Aは、当該事項を独自DLS設定処理において把握しているものとする。
続いて、無線通信装置20Aは、「ダイレクトリンク送信品質測定応答」に含まれる成否情報が「測定可能」を示す場合、無線通信装置20Bに送信品質を測定させるためのプローブ用フレームの送信を開始する(S420)。具体的には、無線通信装置20Aは、RAに基地局30のアドレスが記載され、TAに無線通信装置20Aのアドレスが記載され、DAに無線通信装置20Bのアドレスが記載されているプローブ用フレームを規定回数送信する。また、基地局30は、無線通信装置20Aから受信したプローブ用フレームのRAを無線通信装置20Bのアドレスに変更し、TAを基地局30のアドレスに変更して送信する(S422、S424)。
その後、無線通信装置20Aは、専用中継データフレームである「ダイレクトリンク送信品質測定終了」を送信し(S378)、基地局30は「ダイレクトリンク送信品質測定終了」を無線通信装置20Bへ中継する(S380)。
無線通信装置20Bは、無線通信装置20Aから「ダイレクトリンク送信品質測定終了」を受信するまでの間、基地局30から送信されるRAに無線通信装置20Bのアドレスが記載されているプローブ用フレームに加え、無線通信装置20Aから送信されるTAに無線通信装置20Aのアドレスが記載されているプローブ用フレームを受信する(S430)。そして、無線通信装置20Bは、基地局30から受信したプローブ用フレーム、および無線通信装置20Aから受信したプローブ用フレームの各々ついて、受信総チャネル電力(RCPI)と受信パケット数を計測して平均値をメモリ232に保持しておく。このRCPIは802.11k規格にて定義されているものと同一のフォーマットであってもよい。
そして、プローブ用フレームの測定を終えた無線通信装置20Bは、測定報告の準備ができ次第、無線通信装置20Aに対して「ダイレクトリンク送信測定報告」フレームを専用中継データフレームとして基地局30を介して送信する(S432、S434)。「ダイレクトリンク送信測定報告」には基地局30のMACアドレスとTA=基地局30のアドレスであったプローブ用フレームの平均RCPI、無線通信装置20AのMACアドレスとTA=無線通信装置20Aのアドレスであったプローブ用フレームのRCPIが含まれる。無線通信装置20Aは、無線通信装置20Bからの「ダイレクトリンク送信測定報告」を受信、解釈できたら、経路決定処理に移行する。
〔4−3〕第3の動作例
以上、本実施形態にかかる無線通信システム1の第2の動作例について説明した。第2の動作例においては、経路決定処理を主体的に行う無線通信装置20Aから送信されたプローブ用フレームの品質を無線通信装置20Bが測定する。これに対し、第3の動作例は、無線通信装置20Bがプローブ用フレームを送信し、無線通信装置20Aがプローブ用フレームの品質を測定する点で異なる。以下、図9を参照し、このような第3の動作例について説明する。
図9は、第3の動作例にかかるリンク品質測定処理の流れを示したシーケンス図である。図9に示したように、まず、無線通信装置20Aは、リンク品質の測定を行って欲しい無線通信装置20Bがパワーセーブ(PS)モードにいる場合を考慮し、無線通信装置20Aは無線通信装置20Bに対し専用中継データフレームである「起床要求」を基地局30を介して送信する(S502、S504)。「起床要求」を受信して内容を解釈することができた無線通信装置20Bは、専用中継Dataフレームである「起床応答」フレームを無線通信装置20Aに送信し(S506、S508)、「起床要求」に従い一定時間AWAKE状態を維持する。
その後、「起床応答」を受信して内容を解釈した無線通信装置20Aは、無線通信装置20Bに対し専用中継データフレームである「ダイレクトリンク受信品質測定要請」フレームを基地局30を介して送信する(S510、S512)。「ダイレクトリンク送信品質測定要請」の内容には、基地局30のMACアドレス(BSSID)と無線通信装置20AのMACアドレスが含まれている。「ダイレクトリンク受信品質測定要請」を受信して解釈できた無線通信装置20Bは、専用中継データフレームである「ダイレクトリンク受信品質測定応答」を基地局30を介して無線通信装置20Aへ送信する(S514、S516)。「ダイレクトリンク受信品質測定応答」には、要請に対する測定が可能であるか否かに関する情報が含まれている。
さらに、無線通信装置20Aは、「ダイレクトリンク送信品質測定応答」に含まれる成否情報が「測定可能」を示す場合、無線通信装置20Aは無線通信装置20Aの受信品質測定を開始する(S520)。そして、無線通信装置20Bは、無線通信装置20Aに受信品質を測定させるためのプローブ用フレームの送信を開始する(S522)。所定期間にわたり(または規定回数)、無線通信装置20Bは基地局30を介してプローブ用フレームを送信した後(S524、S526)、無線通信装置20Bへ直接プローブ用フレームを送信する(S528、S530)。具体的には、無線通信装置20Bは、RAに基地局30Aのアドレスが記載され、DAに無線通信装置20Aのアドレスが記載されたプローブ用フレームを送信した後、RAに無線通信装置20Aのアドレスが記載されたプローブ用フレームを送信する。
その後、無線通信装置20Bは、専用中継データフレームである「ダイレクトリンク受信品質測定終了」を送信し(S532)、基地局30は「ダイレクトリンク受信品質測定終了」を無線通信装置20Aへ中継する(S534)。
無線通信装置20Aは、無線通信装置20Bから「ダイレクトリンク受信品質測定終了」を受信するまでの間、RAに無線通信装置20Aのアドレスが記載されているプローブ用フレームを受信する(S536)。そして、TA(送信元アドレス)=基地局30のアドレス(BSSID)であるフレーム、TA=無線通信装置20Bのアドレスであるフレーム(つまりダイレクトリンクパスとなるトラフィック)について、受信総チャネル電力(RCPI)と受信パケット数を計測して平均値をメモリ232に保持しておく。このRCPIは802.11k規格にて定義されているものと同一のフォーマットであってもよい。そして、無線通信装置20Aは、リンク品質測定処理から経路決定処理に移行する。
〔4−4〕第4の動作例
以上、本実施形態にかかる無線通信システム1の第3の動作例について説明した。ここまで説明した動作例は、無線通信装置20Aから無線通信装置20B、または無線通信装置20Bから無線通信装置20Aへの一方向にのみプローブ用フレームを送信するものであった。これに対し、第4の動作例は、無線通信装置20Aおよび無線通信装置20Bが双方向にプローブ用フレームを送信し、両方向のリンク品質を取得することができる。その結果、通信経路に関するより適切な判断が可能となる。以下、図9を参照し、このような第4の動作例について説明する。
図10は、第4の動作例にかかるリンク品質測定処理の流れを示したシーケンス図である。図10に示したように、まず、無線通信装置20Aは、リンク品質の測定を行って欲しい無線通信装置20Bがパワーセーブ(PS)モードにいる場合を考慮し、無線通信装置20Aは無線通信装置20Bに対し専用中継データフレームである「起床要求」を基地局30を介して送信する(S552、S554)。「起床要求」を受信して内容を解釈することができた無線通信装置20Bは、専用中継Dataフレームである「起床応答」フレームを無線通信装置20Aに送信し(S556、S558)、「起床要求」に従い一定時間AWAKE状態を維持する。
その後、「起床応答」を受信して内容を解釈した無線通信装置20Aは、無線通信装置20Bに対し専用中継データフレームである「ダイレクトリンク受信品質測定要請」フレームを基地局30を介して送信する(S560、S562)。「ダイレクトリンク送信品質測定要請」の内容には、基地局30のMACアドレス(BSSID)と無線通信装置20AのMACアドレスが含まれている。「ダイレクトリンク受信品質測定要請」を受信して解釈できた無線通信装置20Bは、専用中継データフレームである「ダイレクトリンク受信品質測定応答」を基地局30を介して無線通信装置20Aへ送信する(S564、S566)。「ダイレクトリンク受信品質測定応答」には、要請に対する測定が可能であるか否かに関する情報が含まれている。
さらに、無線通信装置20Aは、「ダイレクトリンク送信品質測定応答」に含まれる成否情報が「測定可能」を示す場合、無線通信装置20Aは無線通信装置20Aの受信品質測定を開始する(S568)。そして、無線通信装置20Bは、無線通信装置20Aに受信品質を測定させるためのプローブ用フレームの送信を開始する(S570)。具体的には、無線通信装置20Bは、RAに基地局30Aのアドレスが記載され、DAに無線通信装置20Aのアドレスが記載されたプローブ用フレームを送信する。そして、基地局30が、無線通信装置20Bから受信したプローブ用フレームのTAを基地局30のアドレスに変更し、RAを無線通信装置20Aのアドレスに変更して送信する(S572、S574)。
その後、無線通信装置20Bは、専用中継データフレームである「ダイレクトリンク受信品質測定終了」を送信し(S576)、基地局30は「ダイレクトリンク受信品質測定終了」を無線通信装置20Aへ中継する(S578)。
無線通信装置20Aは、無線通信装置20Bから「ダイレクトリンク受信品質測定終了」を受信するまでの間、RAに無線通信装置20Aのアドレスが記載されているプローブ用フレーム、およびTAに無線通信装置20Bのアドレスが記載されているプローブ用フレームの双方を受信する(S580)。そして、TA(送信元アドレス)=基地局30のアドレス(BSSID)であるフレーム、TA=無線通信装置20Bのアドレスであるフレーム(つまりダイレクトリンクパスとなるトラフィック)について、受信総チャネル電力(RCPI)と受信パケット数を計測して平均値をメモリ232に保持しておく。
続いて、無線通信装置20Aは、無線通信装置20Bに対し専用中継データフレームである「ダイレクトリンク送信品質測定要請」フレームを基地局30を介して送信する(S582、S584)。「ダイレクトリンク送信品質測定要請」の内容には、基地局30のMACアドレス(BSSID)と無線通信装置20AのMACアドレスが含まれている。「ダイレクトリンク送信品質測定要請」を受信して解釈できた無線通信装置20Bは、専用中継Dataフレームである「ダイレクトリンク送信品質測定応答」を基地局30を介して無線通信装置20Aへ送信する(S586、S588)。「ダイレクトリンク送信品質測定応答」には、要請に対する測定が可能であるか否かに関する情報が含まれている。そして、無線通信装置20Bは、無線通信装置20Aの送信品質測定を開始する(S590)。
ここで、第4の動作例においては、無線通信装置20Aが基地局30を介してプローブ用フレームを送信した場合、無線通信装置20Bが、基地局30から送信されたプローブ用フレームおよび無線通信装置20Aから送信されたプローブ用フレームを併せて受信できるものとする。すなわち、無線通信装置20Bは、RAに無線通信装置20Bのアドレスが記載されているプローブ用フレーム、および基地局30のアドレスが記載されているプローブ用フレームを受信できるものとする。また、無線通信装置20Aは、当該事項を独自DLS設定処理において把握しているものとする。
続いて、無線通信装置20Aは、「ダイレクトリンク送信品質測定応答」に含まれる成否情報が「測定可能」を示す場合、無線通信装置20Bに送信品質を測定させるためのプローブ用フレームの送信を開始する(S591)。具体的には、無線通信装置20Aは、RAに基地局30のアドレスが記載され、TAに無線通信装置20Aのアドレスが記載され、DAに無線通信装置20Bのアドレスが記載されているプローブ用フレームを規定回数送信する。また、基地局30は、無線通信装置20Aから受信したプローブ用フレームのRAを無線通信装置20Bのアドレスに変更し、TAを基地局30のアドレスに変更して送信する(S592、S593、S594)。
その後、無線通信装置20Aは、専用中継データフレームである「ダイレクトリンク送信品質測定終了」を送信し(S595)、基地局30は「ダイレクトリンク送信品質測定終了」を無線通信装置20Bへ中継する(S596)。
無線通信装置20Bは、無線通信装置20Aから「ダイレクトリンク送信品質測定終了」を受信するまでの間、基地局30から送信されるRAに無線通信装置20Bのアドレスが記載されているプローブ用フレームに加え、無線通信装置20Aから送信されるTAに無線通信装置20Aのアドレスが記載されているプローブ用フレームを受信する(S597)。そして、無線通信装置20Bは、基地局30から受信したプローブ用フレーム、および無線通信装置20Aから受信したプローブ用フレームの各々ついて、受信総チャネル電力(RCPI)と受信パケット数を計測して平均値をメモリ232に保持しておく。このRCPIは802.11k規格にて定義されているものと同一のフォーマットであってもよい。
そして、プローブ用フレームの測定を終えた無線通信装置20Bは、測定報告の準備ができ次第、無線通信装置20Aに対して「ダイレクトリンク送信測定報告」フレームを専用中継データフレームとして基地局30を介して送信する(S598、S599)。「ダイレクトリンク送信測定報告」には基地局30のMACアドレスとTA=基地局30のアドレスであったプローブ用フレームの平均RCPI、無線通信装置20AのMACアドレスとTA=無線通信装置20Aのアドレスであったプローブ用フレームのRCPIが含まれる。無線通信装置20Aは、無線通信装置20Bからの「ダイレクトリンク送信測定報告」を受信、解釈できたら、経路決定処理に移行する。
第4の動作例にかかる経路決定処理の流れは第1の動作例と共通する。しかし、第4の動作例においては、無線通信装置20Aが、リンク品質測定処理の終了時点で、基地局30から無線通信装置20Bへの基地局パスのRCPI、無線通信装置20Aから無線通信装置20BへのダイレクトリンクパスのRCPIに加え、基地局30から無線通信装置20Aへの基地局パスのRCPI、無線通信装置20Bから無線通信装置20AへのダイレクトリンクパスのRCPIの情報を取得している。したがって、無線通信装置20Aは、上記情報に基づいて、基地局パスを利用するかダイレクトリンクパスを利用するかを決定することができる。例えば、無線通信装置20Aは、双方向のRCPIの差分をとりm絶対送信電力の差を考慮して通信経路を設定してもよい。
〔4−5〕第5の動作例
以上、本実施形態にかかる無線通信システム1の第4の動作例について説明した。ここまで説明した動作例では、フレームの品質測定が「ダイレクトリンク受信品質測定要請」または「ダイレクトリンク送信品質測定要請」の後に開始されていた。これに対し、第5の動作例は、フレームの品質測定をより早期に開始する点で異なる。以下、このような第5の動作例について、図11を参照して説明する。
図11は、無線通信システム1の第5の動作例を示したシーケンス図である。まず、無線通信装置20Aは、開始トリガが発生すると、無線通信装置20Bに対して専用中継データフレームである「独自DLS設定要求」を送信する(S602)。具体的には独自DLS設定要求フレームは独自DLS用のある特定のEthertypeのデータフレームとしてカプセル化されている。
ここで、図4を参照して独自DLS設定処理の流れの説明に戻ると、無線通信装置20Aから「独自DLS設定要求」が送信されると、基地局30が当該「独自DLS設定要求」を受信する。「独自DLS設定要求」には、フレームの内容が「独自DLS設定要求」であることを示すID、無線通信装置20Aおよび20BのMACアドレス、BSSID、無線通信装置20AのCapability情報などが含まれる。このような「独自DLS設定要求」を受信した基地局30は、「独自DLS設定要求」の内容を特に意識することなく「独自DLS設定要求」を無線通信装置20Bへ中継する(S604)。
無線通信装置20Bは、無線通信装置20Aから基地局30を介して「独自DLS設定要求」を受信すると、Ethertypeから「独自DLS設定要求」の内容を解釈する。そして、無線通信装置20Bは、自装置が独自DLSに対応しており、「独自DLS設定要求」の内容が解釈できた場合(S606)、無線通信装置20Aの送信品質の測定を開始する(S610)。一方、「独自DLS設定要求」を送信した無線通信装置20Aも、無線通信装置20Aの受信品質の測定を開始する(S608)。すなわち、第5の動作例においては、「独自DLS設定要求」が、第1〜第4の動作例における「ダイレクトリンク受信品質測定要請」または「ダイレクトリンク送信品質測定要請」の機能の一部を有する。
さらに、無線通信装置20Bは、無線通信装置20A宛に「独自DLS設定応答」を送信する(S612)。「独自DLS設定応答」も、「独自DLS設定要求」と同様に、「独自DLS設定要求」であることを示すID、無線通信装置20Aと無線通信装置20BのMACアドレス、BSSID、無線通信装置20BのCapability情報、成否情報などが含まれている。なお、無線通信装置20Bが独自DLSに対応していない場合は、「独自DLS設定要求」が未知のEthertypeフレームとして取り扱われるので、フレームの内容を解釈することができず、内部で破棄されることになる。
基地局30は、無線通信装置20Bから送信された「独自DLS設定応答」を受信すると、特に「独自DLS設定応答」の内容を意識することなく「独自DLS設定応答」を無線通信装置20Aに中継する(S614)。無線通信装置20Aは、無線通信装置20Bから基地局30を介して「独自DLS設定応答」を受信すると、Ethertypeから内容を解釈する(S616)。そして、制御部228は、「独自DLS設定応答」の成否情報が「成功」を示していれば独自DLSの設定を完了とする(S618)。一方、無線通信装置20Aが「独自DLS設定応答」をタイムアウト時間内に受信できなかった場合、無線通信装置20Bが独自DLSに対応していないと判断し、ダイレクトリンクは確立されない。
その後、無線通信装置20Aは、リンク品質の測定を行って欲しい無線通信装置20Bがパワーセーブ(PS)モードにいる場合を考慮し、無線通信装置20Aは無線通信装置20Bに対し専用中継データフレームである「起床要求」を基地局30を介して送信する(S620、S622)。「起床要求」を受信して内容を解釈することができた無線通信装置20Bは、専用中継Dataフレームである「起床応答」フレームを無線通信装置20Aに送信し(S624、S626)、「起床要求」に従い一定時間AWAKE状態を維持する。
その後、「起床応答」を受信して内容を解釈した無線通信装置20Aは、無線通信装置20Bに対し専用中継データフレームである「ダイレクトリンク受信品質測定要請」フレームを基地局30を介して送信する(S628、S630)。「ダイレクトリンク送信品質測定要請」の内容には、基地局30のMACアドレス(BSSID)と無線通信装置20AのMACアドレスが含まれている。「ダイレクトリンク受信品質測定要請」を受信して解釈できた無線通信装置20Bは、専用中継データフレームである「ダイレクトリンク受信品質測定応答」を基地局30を介して無線通信装置20Aへ送信する(S632、S633)。「ダイレクトリンク受信品質測定応答」には、要請に対する測定が可能であるか否かに関する情報が含まれている。
そして、無線通信装置20Bは、無線通信装置20Aに受信品質を測定させるためのプローブ用フレームの送信を開始する(S634)。具体的には、無線通信装置20Bは、RAに基地局30Aのアドレスが記載され、DAに無線通信装置20Aのアドレスが記載されたプローブ用フレームを送信する。そして、基地局30が、無線通信装置20Bから受信したプローブ用フレームのTAを基地局30のアドレスに変更し、RAを無線通信装置20Aのアドレスに変更して送信する(S636、S638)。
その後、無線通信装置20Bは、専用中継データフレームである「ダイレクトリンク受信品質測定終了」を送信し(S642)、基地局30は「ダイレクトリンク受信品質測定終了」を無線通信装置20Aへ中継する(S644)。
無線通信装置20Aは、無線通信装置20Bから「ダイレクトリンク受信品質測定終了」を受信するまでの間、RAに無線通信装置20Aのアドレスが記載されているプローブ用フレーム、およびTAに無線通信装置20Bのアドレスが記載されているプローブ用フレームの双方を受信する(S580)。そして、TA(送信元アドレス)=基地局30のアドレス(BSSID)であるフレーム、TA=無線通信装置20Bのアドレスであるフレーム(つまりダイレクトリンクパスとなるトラフィック)について、受信総チャネル電力(RCPI)と受信パケット数を計測して平均値をメモリ232に保持しておく。
続いて、無線通信装置20Aは、無線通信装置20Bに対し専用中継データフレームである「ダイレクトリンク送信品質測定要請」フレームを基地局30を介して送信する(S646、S648)。「ダイレクトリンク送信品質測定要請」の内容には、基地局30のMACアドレス(BSSID)と無線通信装置20AのMACアドレスが含まれている。「ダイレクトリンク送信品質測定要請」を受信して解釈できた無線通信装置20Bは、専用中継Dataフレームである「ダイレクトリンク送信品質測定応答」を基地局30を介して無線通信装置20Aへ送信する(S650、S652)。「ダイレクトリンク送信品質測定応答」には、要請に対する測定が可能であるか否かに関する情報が含まれている。
ここで、第5の動作例においては、無線通信装置20Aが基地局30を介してプローブ用フレームを送信した場合、無線通信装置20Bが、基地局30から送信されたプローブ用フレームおよび無線通信装置20Aから送信されたプローブ用フレームを併せて受信できるものとする。すなわち、無線通信装置20Bは、RAに無線通信装置20Bのアドレスが記載されているプローブ用フレーム、および基地局30のアドレスが記載されているプローブ用フレームを受信できるものとする。また、無線通信装置20Aは、当該事項を独自DLS設定処理において把握しているものとする。
続いて、無線通信装置20Aは、「ダイレクトリンク送信品質測定応答」に含まれる成否情報が「測定可能」を示す場合、無線通信装置20Bに送信品質を測定させるためのプローブ用フレームの送信を開始する(S654)。具体的には、無線通信装置20Aは、RAに基地局30のアドレスが記載され、TAに無線通信装置20Aのアドレスが記載され、DAに無線通信装置20Bのアドレスが記載されているプローブ用フレームを規定回数送信する。また、基地局30は、無線通信装置20Aから受信したプローブ用フレームのRAを無線通信装置20Bのアドレスに変更し、TAを基地局30のアドレスに変更して送信する(S656、S658)。
その後、無線通信装置20Aは、専用中継データフレームである「ダイレクトリンク送信品質測定終了」を送信し(S662)、基地局30は「ダイレクトリンク送信品質測定終了」を無線通信装置20Bへ中継する(S663)。
無線通信装置20Bは、無線通信装置20Aから「ダイレクトリンク送信品質測定終了」を受信するまでの間、基地局30から送信されるRAに無線通信装置20Bのアドレスが記載されているプローブ用フレームに加え、無線通信装置20Aから送信されるTAに無線通信装置20Aのアドレスが記載されているプローブ用フレームを受信する(S664)。そして、無線通信装置20Bは、基地局30から受信したプローブ用フレーム、および無線通信装置20Aから受信したプローブ用フレームの各々ついて、受信総チャネル電力(RCPI)と受信パケット数を計測して平均値をメモリ232に保持しておく。このRCPIは802.11k規格にて定義されているものと同一のフォーマットであってもよい。
そして、プローブ用フレームの測定を終えた無線通信装置20Bは、測定報告の準備ができ次第、無線通信装置20Aに対して「ダイレクトリンク送信測定報告」フレームを専用中継データフレームとして基地局30を介して送信する(S666、S668)。「ダイレクトリンク送信測定報告」には基地局30のMACアドレスとTA=基地局30のアドレスであったプローブ用フレームの平均RCPI、無線通信装置20AのMACアドレスとTA=無線通信装置20Aのアドレスであったプローブ用フレームのRCPIが含まれる。そして、無線通信装置20Aは、無線通信装置20Aの受信品質測定を終了し、経路決定処理に移行する。なお、無線通信装置20Aは、独自DLS設定が成立しなかった場合には直ちに受信品質測定を終了する。第5の動作例にかかる経路決定処理は、第4の動作例にかかる経路決定処理と実質的に同一な方法により実現できるため、説明を省略する。
このように、第5の動作例においては、「ダイレクトリンク受信品質測定要請」および「ダイレクトリンク送信品質測定要請」などの専用中継データフレームも品質測定のためのサンプルとして利用することができる。その結果、無線通信装置20Aが、より多くの情報に基づいて適切に通信経路を決定することが可能である。
〔5〕まとめ
以上説明したように、基地局30は、専用中継データフレームである「独自DLS設定要請」や「独自DLS設定応答」などの内容に拘らず、「独自DLS設定要請」や「独自DLS設定応答」を無線通信装置20Aおよび無線通信装置20Bの間で中継する。そして、無線通信装置20Bは、基地局30による中継に基づいて専用中継データフレームである「独自DLS設定要請」を受信すると、ダイレクトリンクに対応している場合、専用中継データフレームである「独自DLS設定応答」を送信する。さらに、無線通信装置20Aは、基地局30による中継に基づいて専用中継データフレームである「独自DLS設定応答」を受信したことにより、無線通信装置20Bがダイレクトリンクに対応していると判断することができる。すなわち、基地局30が専用中継データフレームである「独自DLS設定要請」や「独自DLS設定応答」などの内容を解釈できなくても、無線通信装置20Aは無線通信装置20Bがダイレクトリンクに対応しているか否かを確認することができる。そして、リンク品質測定処理および経路決定処理を経て、基地局パスまたはダイレクトリンクパスのいずれかを利用して通信することが可能となる。
なお、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
本明細書の無線通信システム1の処理における各ステップは、必ずしもシーケンス図として記載された順序に沿って時系列に処理する必要はない。例えば、無線通信システム1の処理における各ステップは、並列的あるいは個別に実行される処理(例えば、並列処理あるいはオブジェクトによる処理)を含んでもよい。
本実施形態にかかる無線通信システムの構成を示した説明図である。 複数の無線通信装置がダイレクトリンクを設定するまでの流れを示したシーケンス図である。 本実施形態にかかる無線通信装置の構成を示した説明図である。 独自DLS設定処理の流れを示したシーケンス図である。 データフレームのフレーム構成例を示した説明図である。 第1の動作例にかかるリンク品質測定処理の流れを示したシーケンス図である。 経路決定処理の流れを示したシーケンス図である。 第2の動作例にかかるリンク品質測定処理の流れを示したシーケンス図である。 第3の動作例にかかるリンク品質測定処理の流れを示したシーケンス図である。 第4の動作例にかかるリンク品質測定処理の流れを示したシーケンス図である。 無線通信システム1の第5の動作例を示したシーケンス図である。
符号の説明
20、20A、20B 無線通信装置
22 アンテナ
216 データ処理部
220 伝送処理部
224 無線インターフェース
228 制御部
232 メモリ
236 専用中継データフレーム処理部
240 測定部

Claims (14)

  1. 第1の無線通信装置と、第2の無線通信装置と、前記第1の無線通信装置および前記第2の無線通信装置の間の無線通信を中継する基地局と、を備える無線通信システムであって:
    前記第1の無線通信装置は、他の無線通信装置との直接通信に対応しており、前記第2の無線通信装置に対して前記基地局を介して特定のフレームタイプの第1のデータフレームを送信し、
    前記第2の無線通信装置は、前記直接通信に対応している場合、前記第1のフレームタイプのデータフレームを受信すると前記特定のフレームタイプの第2のデータフレームを前記基地局を介して送信し、
    前記第1の無線通信装置は、前記第2の無線通信装置から前記第2のデータフレームを受信した場合、前記第2の無線通信装置が前記直接通信に対応していると判断することを特徴とする、無線通信システム。
  2. 前記第1の無線通信装置は、前記第2の無線通信装置が前記直接通信に対応していると判断した場合に所定のデータフレームを送信し、
    前記基地局は、前記第1の基地局から前記所定のデータフレームを受信すると、該所定のデータフレームを前記第2の無線通信装置に送信し、
    前記第2の無線通信装置は、第1の無線通信装置から送信された前記所定のデータフレーム、および前記基地局から送信された前記所定のデータフレームの双方の信号品質を測定し、測定した信号品質を前記第1の無線通信装置へ送信することを特徴とする、請求項1に記載の無線通信システム。
  3. 前記第1の無線通信装置は、前記第2の無線通信装置から送信された信号品質に基づき、前記第2の無線通信装置と前記基地局を介して通信するか、または前記直接通信をするかを判断することを特徴とする、請求項2に記載の無線通信システム。
  4. 前記第1の無線通信装置は、前記第2の無線通信装置が前記直接通信に対応していると判断した場合に所定のデータフレームを前記基地局を介して前記第2の無線通信装置に送信し、また、前記所定のデータフレームを前記第2の無線通信装置に直接送信し、
    前記第2の無線通信装置は、第1の無線通信装置から直接受信した前記所定のデータフレーム、および前記基地局から受信した前記所定のデータフレームの双方の信号品質を順次測定し、測定した信号品質を前記第1の無線通信装置へ送信することを特徴とする、請求項1に記載の無線通信システム。
  5. 前記第1の無線通信装置は、前記第2の無線通信装置が前記直接通信に対応していると判断した場合に前記特定のフレームタイプの第3のデータフレームを前記第2の無線通信装置へ送信し、
    前記第2の無線通信装置は、前記第1の無線通信装置から前記第3のデータフレームを受信すると、所定のデータフレームを前記基地局を介して前記第1の無線通信装置へ送信することを特徴とする、請求項1に記載の無線通信システム。
  6. 前記第2の無線通信装置は、さらに前記所定のデータフレームを前記第1の無線通信装置に直接送信することを特徴とする、請求項5に記載の無線通信システム。
  7. 前記第2の無線通信装置は、前記第1のデータフレームを前記第1の無線通信装置から受信すると、以降に送信されるデータフレームの信号品質の測定を行なうことを特徴とする、請求項1に記載の無線通信システム。
  8. 前記第1の無線通信装置は、前記第1のデータフレームを送信すると、以降に送信されるデータフレームの信号品質の測定を行なうことを特徴とする、請求項1に記載の無線通信システム。
  9. 前記基地局は、前記第1の無線通信装置または前記第2の無線通信装置からデータフレームを受信した場合、該データフレームが前記特定のフレームタイプであるか否かを認識することなく、該データフレームを送信先の無線通信装置に対して送信することを特徴とする、請求項1に記載の無線通信システム。
  10. 前記第1の無線通信装置は、UPnPプロトコルに基づき前記第2の無線通信装置の存在を把握すると、前記第1のデータフレームの送信を行なうことを特徴とする、請求項1に記載の無線通信システム。
  11. 他の無線通信装置と基地局を介して通信可能な無線通信装置であって:
    前記他の無線通信装置に対して前記基地局を介して特定のフレームタイプの第1のデータフレームを送信する送信部と;
    前記他の無線通信装置が前記無線通信装置との直接通信機能を有する場合に前記他の無線通信装置から前記第1のデータフレームに応答して送信される前記特定のフレームタイプの第2のデータフレームを受信する受信部と;
    前記受信部により前記第2の無線通信装置から前記第2のデータフレームが受信された場合、前記第2の無線通信装置が前記直接通信機能を有すると判断する判断部と;
    を備えることを特徴とする、無線通信装置。
  12. 他の無線通信装置と基地局を介して通信可能な無線通信装置であって:
    前記他の無線通信装置から特定のフレームタイプの第1のデータフレームを受信する受信部と;
    前記無線通信装置が前記他の無線通信装置との直接通信機能を有する場合に前記第1のデータフレームに応答して前記特定のフレームタイプの第2のデータフレームを送信する送信部と;
    を備えることを特徴とする、無線通信装置。
  13. 第1の無線通信装置と、第2の無線通信装置と、前記第1の無線通信装置および前記第2の無線通信装置の間の無線通信を中継する基地局と、を備える無線通信システムにおいて実行される無線通信方法であって:
    他の無線通信装置との直接通信に対応している前記第1の無線通信装置が、前記第2の無線通信装置に対して前記基地局を介して特定のフレームタイプの第1のデータフレームを送信するステップと;
    前記第2の無線通信装置が前記第1のデータフレームを受信するステップと;
    前記第2の無線通信装置が、前記直接通信に対応している場合に前記特定のフレームタイプの第2のデータフレームを送信するステップと;
    前記第1の無線通信装置が前記第2のデータフレームを受信するステップと;
    前記第1の無線通信装置が前記第2の無線通信装置が前記直接通信に対応していると判断するステップと;
    を含むことを特徴とする、無線通信方法。
  14. 他の無線通信装置と基地局を介して通信可能な無線通信装置に設けられるコンピュータを、
    前記他の無線通信装置に対して前記基地局を介して特定のフレームタイプの第1のデータフレームを送信装置から送信させ、
    前記他の無線通信装置が前記無線通信装置との直接通信機能を有する場合に前記他の無線通信装置から前記第1のデータフレームに応答して送信される前記特定のフレームタイプの第2のデータフレームを受信装置に受信させ、
    前記受信装置により前記第2の無線通信装置から前記第2のデータフレームを受信された場合、前記第2の無線通信装置が前記直接通信機能を有すると判断する制御部として機能させるための、プログラム。
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