JP2009158724A - プリント配線板用当て板 - Google Patents
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Abstract
【課題】廃棄処分のコストが安価になり、資源の無駄も少なくすることができるプリント配線板用当て板を提供する。
【解決手段】木材チップなどの木質系の材料を機械でほぐして木質繊維にし、これに高温高圧を加えて木質板材11とする。この両面にホットメルト系接着剤でシート12を貼付し、当て板10とする。当て板10の両面をプリント配線板に当ててプリント配線板の所定の位置に孔を開けると、当て板は使用済みとなる。本発明の木質板材は、木質材のみでできているので、この後、木質板材を、機械でほぐして木質繊維にし、これに高温高圧を加えて木質板材11に再生することができる。したがって、廃棄処分のコストが安価になり、資源の無駄もすくなくすることができる。
【選択図】 図1
【解決手段】木材チップなどの木質系の材料を機械でほぐして木質繊維にし、これに高温高圧を加えて木質板材11とする。この両面にホットメルト系接着剤でシート12を貼付し、当て板10とする。当て板10の両面をプリント配線板に当ててプリント配線板の所定の位置に孔を開けると、当て板は使用済みとなる。本発明の木質板材は、木質材のみでできているので、この後、木質板材を、機械でほぐして木質繊維にし、これに高温高圧を加えて木質板材11に再生することができる。したがって、廃棄処分のコストが安価になり、資源の無駄もすくなくすることができる。
【選択図】 図1
Description
本発明はプリント配線板にスルーホールなどの貫通孔を穿設するとき、プリント配線板の下面に当てて使用するプリント配線板用当て板に関するものである。
プリント配線板は、電気絶縁性基板の表面及び/又は裏面に、電気設計に基づく導体パターンを導電性材料で形成し固着した物である。この上の所定の位置に、電子デバイスや電子部品などを搭載し、各部品のリード線または端子類をプリント配線板の表面に形成したランドにはんだ付け接続を行い、さらに電源を接続することによって、始めて電気的な機能を発揮できる。
この配線のために、多数の孔を貫通形成する必要があるが、貫通孔の縁にバリが生じたり、ドリルとの摩擦熱によってプリント配線板の基板のプラスチックが軟化し、孔を塞ぐという問題が起こる。また、貫通孔の壁面がドリルとの摩擦などによって、粗面化するという問題もある。
このような問題を解決するものとして、プリント配線板の上下面を板で挟むようにしてから孔開け加工を実施するようにしている。上面に載せる板はエントリーボードと言い、アルミニウムの薄板が使用されている。アルミニウムの放熱性によって、ドリルの摩擦熱を放散させ、プリント配線板の基板の軟化を防ぐことができる。
プリント配線板の下に敷く板をここでは「当て板」と言うが、この当て板としては、反りが無いもので、プリント配線板に密着し易く、ある程度の硬さがあることが必要である。このような条件に合うものとして、従来は、紙にフェノール樹脂をしみこませた積層板(ベークライト)やエポキシ樹脂板が使用されてきた。
また、特許文献1(特開2003−94389)では、パルプからなる積層板の片面に水溶性高分子層及びアルミニウム箔層を順に積層した当て板を提案している。また、特許文献2(実開平5−24299)では、硬質ファイバーボードの芯材又は硬質ファイバーボードの芯材に熱硬化性樹脂を浸み込ませた芯材の上下両面にアルミニウム箔を接着剤で接着した当て板を提案している。
特開2003−94389
実開平5−24299
当て板は、厚さが通常1.5〜2.0mm程度で、片面をプリント配線板に当てて孔を開け、表裏を反転して反対面を当てて孔を開けると、それ以上の使用はできないので、廃棄されることになる。
しかし、特許文献1に記載された「パルプからなる積層板の片面に水溶性高分子層及びアルミニウム箔層を順に積層した当て板」は、産業廃棄物として処理しなければならず、廃棄のためのコストが掛かり、資源の無駄になるという問題がある。
特許文献2に記載された硬質ファイバーボードは、柔らかすぎて変形が起き易い。硬質ファイバーボードに熱硬化性樹脂を含浸させたものにすれば、変形しないものができるが、やはり産業廃棄物として処理しなければならず、廃棄のためのコストが掛かり、資源の無駄になるという問題がある。
しかし、特許文献1に記載された「パルプからなる積層板の片面に水溶性高分子層及びアルミニウム箔層を順に積層した当て板」は、産業廃棄物として処理しなければならず、廃棄のためのコストが掛かり、資源の無駄になるという問題がある。
特許文献2に記載された硬質ファイバーボードは、柔らかすぎて変形が起き易い。硬質ファイバーボードに熱硬化性樹脂を含浸させたものにすれば、変形しないものができるが、やはり産業廃棄物として処理しなければならず、廃棄のためのコストが掛かり、資源の無駄になるという問題がある。
本発明は、上記の問題を解決するためのもので、廃棄処分のコストが安価になり、資源の無駄も少なくすることができるプリント配線板用当て板を提供することを目的としている。
上記の目的を達成するために本発明のプリント配線板用当て板は、粉状、小片状又は繊維状の木質材料のみを圧縮・加熱成型し、密度が0.4g/cm3以上で所定の厚さにした木質成型板を有することを特徴としている。
前記木質成型板の両面に、シートを貼付した構成としたり、前記木質成型板が、0.8g/cm3以上のハードボードである構成としたりすることができる。
本発明のプリント配線板用当て板によれば、木質材料のみ原料として圧縮成型しているので、使用後の当て板を再度、粉状、小片状又は繊維状にし、圧縮・加熱成型することで、木質板材に再生することができるという優れた効果を奏し得る。リサイクルすることで、廃棄処分のコストも低減でき、資源の無駄も無くすことができる。
また、素材が木質であっても、比重が0.4〜0.8g/cm3のMDFであれば、硬度が適当で、変形の少ない当て板として使用可能である。さらに比重が0.8g/cm3以上のハードボードにすれば、硬度が十分あって、変形がなく、密着性の良い当て板となる。
また、両面にシートを貼付することで、当て板と、孔開け時に発生する切粉との分離が良くなり、プリント配線板に切粉が付着することで生じるショートなどのトラブルを容易に防止することができる。また、シートはホットメルト系の接着剤で接着するが、シートを剥がす際に接着剤も同時に剥がせるので、リサイクルも可能である。
以下、本発明の実施の形態を説明する。本発明の木質板材は、中質繊維板(MDF)又はハードボードと言われるものである。その製造方法は、以下の通りである。
1.解繊工程:木材チップなどの木質系の材料を、機械でほぐして木質繊維にする。
2.溶解工程:上記の木質繊維に水を加えて撹拌し、スラリーにする。
3.加熱圧縮工程:上記の木質繊維が含まれるスラリーをすくい上げ、高温高圧を加えてプレス成形する。この工程で、木材に含まれるリグニンにより繊維同士を接着し、強度のある木質板材となる。プレス加工のとき、所望の1.5〜2.0mmの厚さにしてもよく、厚い板を1.5〜2.0mmの厚さにスライスしてもよい。
1.解繊工程:木材チップなどの木質系の材料を、機械でほぐして木質繊維にする。
2.溶解工程:上記の木質繊維に水を加えて撹拌し、スラリーにする。
3.加熱圧縮工程:上記の木質繊維が含まれるスラリーをすくい上げ、高温高圧を加えてプレス成形する。この工程で、木材に含まれるリグニンにより繊維同士を接着し、強度のある木質板材となる。プレス加工のとき、所望の1.5〜2.0mmの厚さにしてもよく、厚い板を1.5〜2.0mmの厚さにスライスしてもよい。
このようにして作成される木質板材は、次のような特徴を有する。
1.繊維の方向性がなく、均質なものができる。木材の欠点となる割れや節などもない。
2.表面は平滑であり、プリント配線板との密着性がよい。
3.高温、高圧でプレス成形されているので、硬度が高く、曲げ強度も強い。
4.高温を加えるので、カビなどの菌が死滅している。
1.繊維の方向性がなく、均質なものができる。木材の欠点となる割れや節などもない。
2.表面は平滑であり、プリント配線板との密着性がよい。
3.高温、高圧でプレス成形されているので、硬度が高く、曲げ強度も強い。
4.高温を加えるので、カビなどの菌が死滅している。
このような木質板材は、プレス成形後の密度が0.80g/cm3以上のものをハードボードと言い、0.4〜0.8g/cm3のものを中質繊維板(MDF)と言っている。本発明では、ハードボードとMDFのいずれを使用してもよいが、ハードボードの方が、硬度が高く、反りにくいことから望ましい。
なお、上記の木質板材は湿式製法により製造しているが、乾式製法でも可能である。
なお、上記の木質板材は湿式製法により製造しているが、乾式製法でも可能である。
図1は、本発明の1実施例となる当て板10の断面図である。木質板材11は、上述した製造方法で製造された板材で、合成樹脂などの添加物を一切含んでいないものである。この木質板材11のみで当て板10としてもよい。
図1の実施例では、この木質板材11の表裏に、ホットメルト系接着剤を塗布し、シート12を貼付している。シート12を貼付することで、硬度を補強することができる。シート12は片面だけに貼ると、当て板10に反りが生じるので、同じシートを表裏両面に貼ることが重要である。シートとしては、合成樹脂のシートや、紙を使用することができる。硬度の補強としては合成樹脂シートが望ましい。
接着剤としてはホットメルト系接着剤を使用している。ホットメルト系接着剤は、木質板材11の補強にもなり、木質板材11の内部に染み込むことがないので、木質板材11の使用後に剥がし易く、木質板材11のリサイクルを容易にすることができる。
図2は、図1の当て板10の使用状態を示す図である。当て板10を最下部に置き、その上にプリント配線板20を載置し、その上にエントリーボード30を載せている。エントリーボード30としては、アルミニウムの薄板を使用している。このエントリーボード30は、プリント配線板20の表面の銅箔にカエリが発生するのを抑制し,銅箔面に傷がつかないように保護するためのものである。また、プリント配線板20は、1枚に限定されず、複数枚重ねてもよい。
このようにプリント配線板20の上下を挟んだら、ドリル40で穿孔する。ドリル40はエントリーボード30、プリント配線板20を貫通し当て板10の中間まで孔を開ける。当て板10を貫通させることなく、先端から一番太くなる部分までの距離d以上の深さhまでにする。これによって、プリント配線板20にドリル40の径と同じ径の孔を穿設することができる。ドリル40が当て板10を貫通すると、当て板10を表裏反転して使用することができなくなるからである。ドリル40は図では1本のみ示しているが、通常は、複数のドリル40で複数の孔を同時に穿設する。
ドリル40で孔を開けると、必ず、切粉が発生する。この切粉がプリント配線板20に付着すると、ショート等のトラブルの原因となる。そこで、エントリーボード30の上にドリル40を囲む覆い41を設け、吸引路41aを図示しない吸引装置に接続してドリル40により削り出された切粉を吸引するとよい。このとき、シート12があると、切粉と木質板材11との分離がしやすくなり、切粉を吸引除去し易くなる。切粉をエアーで吸引するのに代えて、エアーを吹き付けて除去する方法としてもよい。
当て板10の一方の面を使用してプリント配線板20の所定の位置に複数の孔を開けたら、当て板10を表裏反転して次のプリント配線板20の孔開けを行う。表裏両面を使用すると、当て板10は廃棄される。
従来の当て板は、合成樹脂製であったり、合成樹脂が含浸された木質材であったりしたので、産業廃棄物として所定の業者に引き渡して、処分していた。しかし、本発明の当て板10の木質板材11は、木質材のみで形成されているので、再度、粉状、小片状又は繊維状にし、圧縮・加熱成型をすることで当て板10用の木質板材11に再生することができる。
なお、木質板材11の両面にシート12を貼付した場合は、グラインダーなどでシート12とこれを接着していた接着剤との双方を削り落とす。接着剤としてホットメルト系接着剤を使用しているので、接着剤は素材に染み込んでおらず、木質板材11から剥がし易い。こうしてシート12と接着剤を取り除いたら、木質板材11のみが残り、リサイクルができることになる。
尚、本発明のプリント基板用の当て板は、上記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
10 当て板
11 木質板材
12 シート
20 プリント配線板
30 エントリーボード
40 ドリル
41a 吸引路
11 木質板材
12 シート
20 プリント配線板
30 エントリーボード
40 ドリル
41a 吸引路
Claims (3)
- 粉状、小片状又は繊維状の木質材料のみを圧縮・加熱成型し、密度が0.4g/cm3以上で所定の厚さにした木質成型板を有することを特徴とするプリント配線板用当て板。
- 前記木質成型板の両面に、シートを貼付したことを特徴とする請求項1記載のプリント配線板用当て板。
- 前記木質成型板が、0.8g/cm3以上のハードボードであることを特徴とする請求項1又は2記載のプリント配線板用当て板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007335417A JP2009158724A (ja) | 2007-12-27 | 2007-12-27 | プリント配線板用当て板 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2007335417A JP2009158724A (ja) | 2007-12-27 | 2007-12-27 | プリント配線板用当て板 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2009158724A true JP2009158724A (ja) | 2009-07-16 |
Family
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Family Applications (1)
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JP2007335417A Pending JP2009158724A (ja) | 2007-12-27 | 2007-12-27 | プリント配線板用当て板 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2009158724A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2021172406A1 (ja) * | 2020-02-28 | 2021-09-02 | 日本製紙株式会社 | バックアップボード、及びその製造方法 |
-
2007
- 2007-12-27 JP JP2007335417A patent/JP2009158724A/ja active Pending
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WO2021172406A1 (ja) * | 2020-02-28 | 2021-09-02 | 日本製紙株式会社 | バックアップボード、及びその製造方法 |
CN115151695A (zh) * | 2020-02-28 | 2022-10-04 | 日本制纸株式会社 | 垫板及其制造方法 |
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