JP2009158324A - 放電灯点灯装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】放電灯の寿命末期までちらつきのない質の高い発光を維持できる放電灯点灯装置を提供する。
【解決手段】水銀を使用しない放電灯6を点灯する放電灯点灯装置であって、直流電源1の出力電圧を変換するDC/DCコンバータ3と、DC/DCコンバータの出力を矩形波の交流に変換するDC/ACインバータ4と、DC/ACインバータの出力に高電圧パルスを重畳して放電灯に供給するイグナイタ5と、計測によって得られた放電灯の電圧と予め定められた所定電圧とを比較し、予め設定した条件に従って、放電灯を点灯させるように、DC/DCコンバータおよびDC/ACインバータを制御する制御部9を備えている。
【選択図】図1

Description

この発明は、水銀を使用しない放電灯を点灯させるのに好適な放電灯点灯装置に関し、特に放電灯のちらつきを減少させる技術に関する。
近年の車両においては、明るい視界が得られる高輝度光源としての放電灯を組み込んだヘッドランプが普及してきている。このような放電灯が組み込まれたヘッドランプを点灯させるための放電灯点灯装置は、小型化、高効率化および低廉化が常に要求されるとともに、近年の環境保護意識の高まりから、環境負荷物質である水銀を放電灯構成物質から排除することが望まれている。
ヨウ化ナトリウムまたはヨウ化スカンジウムといったヨウ化金属(メタルハライド)に加えて水銀が内部に封入された従来の放電灯(以下、「従来バルブ」という)は、定常点灯時の放電灯の電圧(定格電圧)が85V、電流(定格電流)が0.41Aである。したがって、放電灯の電極として、比較的細い電極を使用できるので、電極の先端温度を適切な温度に保ちやすく、アーク放電を維持しやすい。
これに対し、定格電圧が42V、定格電流が0.83Aである水銀を使用しない放電灯(以下、「Hgフリーバルブ」という)では、通電電流が増加しても損失が増加しないように抵抗を小さくする必要から直径の太い電極が使用されている。そのため、電極先端の電子が放射または着地するアーク放電との接点部の温度がガラス球に伝わりやすく(冷えやすく)、接点部の温度を安定に保つこと、すなわちアーク放電を安定に維持することは、従来バルブに対し不得手である。
したがって、矩形波交流によって点灯されるHgフリーバルブは、従来バルブに較べて、構造的に、電流極性の切り換え時に電流が途絶えやすく、この現象に起因するちらつきが発生しやすい。特に寿命末期に近いHgフリーバルブを点灯させると、ちらつきの発生が顕著である、このような電流極性の切り換え時に電流が途絶えることに起因するちらつきは、頻度が少ないながら従来バルブにおいても発生し得る現象である。このようなちらつきを減少させる技術が以下に示す文献に開示されている。
例えば、特許文献1は、矩形波の極性切り換えの電流ゼロクロス時に発生しやすい電流が途絶える現象に起因する立消えを防止するために、極性切り換えの電流ゼロクロス点を通過後20〜50μs後に60%または50〜100μs後に80%の電力を投入する放電灯点灯装置を開示している。この放電灯点灯装置によれば、電流極性の切り換え直後に電流が途絶える期間を短くすることができ、そのタイミングを起点にして発生するちらつきを防止し、放電灯の交換を要するまでの時間を延伸することができる。また、真新しい放電灯では発生頻度が低く、寿命の末期に近づくにしたがって発生頻度の高まる、電流が途絶える現象を検出してから、上記電力を供給するように構成すれば、真新しい放電灯に過剰な電力を供給することなく、寿命末期に近い放電灯には高めの電力が供給されてちらつきの防止効果が発揮されるため、新品の放電灯を過剰電力によって劣化させることなく寿命の延命化を図ることができる。
また、特許文献2は、プロジェクタに使用される放電灯のちらつき(フリッカ)を回避する放電灯点灯装置を開示している。車載ヘッドランプ用のHgフリーバルブの点灯においては明るさが変化する上述した特許文献1に開示された放電灯点灯装置が回避しようとするちらつきは明確に視認され光源としての質を低下させるため、その発生を抑制することが必要となる。しかしながら、この特許文献2に開示された放電灯点灯装置が回避しようとするフリッカ(ちらつき)は発光する輝点が電極の先端上を移動するだけで、大きな明るさの変化を伴わないためヘッドランプの照らし出す視界においては認識されないため問題にならない。特許文献2に開示された放電灯点灯装置のちらつき(フリッカ)を回避する手段は、この発明に係る放電灯点灯装置とは全く異なることを前置きして、参考例として以下に説明する。
特許文献1に開示された放電灯点灯装置が回避しようとするちらつきが放電灯の矩形波交流点灯において電流の極性切り換え直後の電流途絶えによる短時間の消灯に起因するちらつきであるのに対し、特許文献2に開示された放電灯点灯装置は、回避しようとするちらつき(フリッカ)は電極のアーク放電の起点(詳細には電子が放射または着地する電極の位置)が移動することによる発光(輝)点の移動によるちらつきであって、両者の回避しようとするちらつきは発生メカニズムが全く異なるものである。
特許文献2に開示された放電灯点灯装置は、矩形波交流によって放電灯を点灯する放電灯点灯装置において、矩形波の極性切り換えの電流ゼロクロス時に発生しやすいアークの移動によるフリッカ(ちらつき)を防止するために、同じ定格であっても電圧が高めの放電灯を点灯するとき、または、周囲温度が低いときに電力が高めになる変形矩形波を放電灯に出力して、放電灯の温度を適切に保つように構成されている。
なお、放電灯内のアーク放電は電極表面の小さな突起を起点にしており、この突起は適切な温度で点灯されている放電灯内部に生じるハロゲンサイクルによって生成されるものである。換言すれば、放電灯を適切な温度に保って点灯すれば、電極の先端表面にアーク放電の起点となる突起が生成される。したがって、特許文献2に開示された放電灯点灯装置は、アーク放電の起点を生成して固定し、フリッカが発生しないように、敢えて定格電力を超える電力で点灯する。
この特許文献2に開示された放電灯点灯装置が回避しようとするフリッカ(ちらつき)は、上述した特許文献1に開示された放電灯点灯装置が対応しようとする電流の極性切り換え直後の電流途絶えをなくすという点は改善されておらず、放電灯への供給電力を増加して、放電灯の温度を適切に保つことによって改善されるものであり、周囲温度が低いとき、または、放電電圧が高めの放電灯には定格電力を超える電力を供給して対応している。
特開2005−101016号公報 特開2006−120654号公報
上述した特許文献1に開示された放電灯点灯装置は、従来バルブを点灯するために考案されたものであり、電流極性が切り換わるときにだけ電力を増加するように構成されているので、径が太く、先端の温度がガラス球に伝わって冷えやすい電極を有するHgフリーバルブの電極を適切な温度に保ってアーク放電を安定させるには限界があり、矩形波点灯による電流極性の切り換わり時に電流が途絶えることに起因するちらつきを減少させるには不充分である。
ところで、アーク放電は、熱電子がマイナス電極から放射してプラス電極に着地する放電であり、熱電子は電極の温度が高いほど放射されやすいため、電極温度が高いほど安定なアーク放電が行われる。逆に、電極温度が低ければ熱電子を放射できずに、放電を開始する(電子を放射する)ためには高い電圧(ブレークダウン電圧)が必要になる。したがって、電流極性の切り換わり時の電流ゼロクロス点を経由してもアーク放電を(高い電圧を印加することなく)継続するためには、電極間の電圧が低くても熱電子が放射される高い温度に電極を維持する必要がある。
しかしながら、上述したように、Hgフリーバルブの電極の径は、従来バルブに比べて太く、電極の先端の温度が周囲のガラスに伝わりやすいので電極が冷えやすい。先端部分の飛散が進行した寿命の末期の電極は短くなっており、電極の先端とガラスが接近し、さらに電極の温度が冷えやすいため、電流がゼロになる(電流極性が切り換わる)タイミングで放電が途絶えやすい。その結果、従来バルブに比べ、Hgフリーバルブは矩形波点灯の電流極性の切り換わり時に電流が途絶えること、さらに、電流の途絶えに起因するちらつきの発生に関しては劣性であることは否めない。
以上のように、特に寿命末期に近づいたHgフリーバルブは、その電極径の太さゆえに、ちらつきの抑制に関しては特許文献1に開示された放電灯点灯装置で提案されているような電力の増加では不充分であり、電流極性の切り換わり時に電流が途絶えにくい、換言すれば、アーク放電が途絶えにくい方策を講じることが望まれている。
なお、放電灯が新しい時には定格電力によって点灯すれば、電極の温度は熱電子を放射するのに充分な高温に保たれるため、特別の点灯電力制御を必要としない。点灯電力を増加して電極温度を維持する必要が生じるのは、寿命をある程度経過した放電灯を点灯させるときである。
この発明は、上述した要請に応えるためになされたものであり、その課題は、放電灯の寿命末期までちらつきのない質の高い発光を維持できる放電灯点灯装置を提供することにある。
この発明に係る放電灯点灯装置は、上記課題を解決するために、水銀を使用しない放電灯を点灯する放電灯点灯装置であって、直流電源の出力電圧を変換するDC/DCコンバータと、DC/DCコンバータの出力を矩形波の交流に変換するDC/ACインバータと、DC/ACインバータの出力に高電圧パルスを重畳して放電灯に供給するイグナイタと、計測によって得られた前記放電灯の電圧と予め定められた所定電圧とを比較し、予め設定した条件に従って、前記放電灯を点灯させるように、DC/DCコンバータおよびDC/ACインバータを制御する制御部を備えている。
この発明に係る放電灯点灯装置によれば、放電灯の定格電力と電圧とから求められる電流が所定値以下になった場合は、一定値に制限した電流と放電灯の電圧とから求められる電力を出力して放電灯を点灯させるように構成したので、放電灯が寿命末期になって、その電圧が大きくなっても、ちらつきのない質の高い発光を維持できる。
以下、この発明の実施の形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1に係る放電灯点灯装置の構成を示す回路図である。この放電灯点灯装置は、直流電源1、電源スイッチ2、DC/DCコンバータ3、DC/ACインバータ4、イグナイタ5、放電灯6、電圧検出器7、電流検出器8および制御部9を備えている。
直流電源1としては、例えば車両に搭載されているバッテリを使用することができる。この直流電源1の出力は、電源スイッチ2が閉成されることにより、DC/DCコンバータ3に供給される。DC/DCコンバータ3は、制御部9から送られてくる制御信号に応じてスイッチング動作を行うことにより、直流電源1から供給される直流電圧を所定の直流電圧V1に変換(例えば昇圧)する。このDC/DCコンバータ3から出力される直流電圧V1は、DC/ACインバータ4に供給される。
DC/ACインバータ4は、4個のスイッチング素子をH形に配置したHブリッジ回路から構成されている。このDC/ACインバータ4は、制御部9から送られてくる制御信号に応じて、DC/DCコンバータ3から送られてくる直流電圧V1を矩形波の交流電圧V2に変換する。このDC/ACインバータ4から出力される交流電圧V2は、イグナイタ5に供給される。
イグナイタ5は、起動回路として機能する。このイグナイタ5は、起動時は、DC/ACインバータ4から送られてくる交流電圧V2に、自己の内部で発生した始動用の高電圧パルスV3を重畳して放電灯6に供給し、放電灯6が点灯された後は、DC/ACインバータ4から送られてくる交流電圧V2を放電灯6に供給する。
放電灯6は、例えば定格電力が35Wであり、定格電圧が42VのHgフリーバルブから構成されている。この放電灯6は、イグナイタ5から、高電圧パルスV3が重畳された交流電圧V2が印加されることにより、その電極間に絶縁破壊を発生して放電を開始する。この放電が開始されることより、放電灯6に電流が流れて発光が開始される。
電圧検出器7は、DC/DCコンバータ3の出力電圧を検出する。この電圧検出器7で検出された電圧は、検出電圧値として制御部9に送られる。電流検出器8は、DC/DCコンバータ3の出力電流を検出する。この電流検出器8で検出された電流は、検出電流値として制御部9に送られる。
制御部9は、例えばマイクロコンピュータから構成されており、電圧検出器7から送られてくる検出電圧値および電流検出器8から送られてくる検出電流値に基づき制御信号を生成してDC/DCコンバータ3およびDC/ACインバータ4に送る。これにより、DC/DCコンバータ3から出力される直流電圧V1およびDC/ACインバータ4から出力される交流電圧V2が制御され、以て、放電灯6に供給される点灯電力が制御される。この制御部9で行われる処理の詳細は後述する。
次に、上記のように構成される、この発明の実施の形態1に係る放電灯点灯装置の動作を、図2に示すタイミングチャートを参照しながら説明する。このタイミングチャートは、放電灯6の電圧(安定点灯時の電圧)、この放電灯6の電圧と目標とする点灯電力(定格電力)とから求められる放電灯6の電流(安定点灯時の出力電流)、ならびに、これら電圧および電流によって点灯される放電灯6の点灯電力の累積点灯時間に対する変化(寿命的な推移)を表している。
この放電灯点灯装置は、放電灯6のアーク放電を安定に維持するために必要な電流が、例えば0.64Aであれば、寿命末期に近づいて上昇する放電灯6の安定点灯時の電圧が55Vを超えても出力電流が0.64A以下にならないように制限し、放電灯6の電圧に一定の電流値である0.64Aを乗じた電力、つまり定格電力を増加した点灯電力で放電灯6を点灯させる。
以下、具体的に説明する。まず、点灯操作が行われてから放電灯6が点灯されるまでの動作を説明する。電源スイッチ2が閉成されると、直流電源1から直流電圧がDC/DCコンバータ3に供給される。DC/DCコンバータ3は、制御部9からの制御信号によってスイッチング制御され、直流電源1から供給される直流電圧を直流電圧V1に変換し、DC/ACインバータ4に供給する。DC/ACインバータ4は、制御部9からの制御信号に応じて、DC/DCコンバータ3から供給される直流電圧V1を矩形波の交流電圧V2に変換し、イグナイタ5に送る。
イグナイタ5は、起動時は、DC/ACインバータ4から供給される交流電圧V2に、自己の内部で発生した高電圧パルスV3を重畳して、放電灯6に供給する。この高電圧パルスV3が印加されることにより、放電灯6は、その電極間に絶縁破壊が発生して放電を開始する。放電が開始されると、放電灯6には電流が流れ、イグナイタ5から適切な電力が供給されることにより放電灯6は発光を開始する。放電灯6に供給される電力は、点灯直後は、放電灯6の定格電力(例えば35W)より大きい点灯電力(例えば75W)であり、その後、定格電力まで順次に減少され、定格電力に至ると、放電灯6は定電力で安定点灯する。
この安定点灯に至った放電灯6の電圧および電流の寿命的な推移を、図2に示すタイミングチャートを参照しながら説明する。真新しい放電灯6の安定点灯時の電圧は低く、定電力で安定点灯するための電流は大きい。点灯および消灯が繰り返され、累積点灯時間が大きくなった放電灯6は、内部の電極、ガラス球および内包物質などの劣化によって次第に安定点灯時の電圧が上昇し、定電力で安定点灯するための電流は小さくなる。
寿命末期に近づいた電極は、その先端が飛散して短くなり、電極先端のアーク放電と接する部分がガラス球に接近するので、Hgフリーバルブに特有の太い電極が災いして、電極先端の温度が低下しやすい。したがって、真新しい放電灯6を点灯する時の定格電力を寿命末期に近づいた放電灯6に投入しても、電極先端の温度を、アーク放電を安定に持続できる温度に保つことはできない。そのため、寿命末期に近づいたHgフリーバルブにおいては、電流極性の切り換え時にアーク放電が消滅する、換言すれば、電流が途絶える現象が生じやすい。さらに、アーク放電の一時的な消滅、つまり電流の途絶えに起因する立ち消えも発生しやすい。
電流の途絶え、つまりアーク放電の途絶えをなくすためには、アーク放電を維持できる電極先端の温度を確保する必要がある。このため、定格電力を超える電力を放電灯6に供給することになるが、この実施の形態1に係る放電灯点灯装置では、電極先端の温度を維持できる電流を確保することにより対応している。
電極先端の温度を維持するために最低限必要な電流は、放電灯6の電圧にかかわらず一定の電流であり、定電力による安定点灯を行わせる場合は、経時変化によって上昇する放電灯6の安定点灯時の電圧に応じて電流を低下させるところを、電極先端の温度を維持できる電流を確保するために、一定の電流以下に低下しないように出力電流の制限が行われる。したがって、放電灯6の安定点灯時の電圧、または、出力電流が所定の値に達した時点から、定電力による点灯から、定電流による点灯制御に切り換えて点灯電力制御が行われる。
次に、図2に示した制御を実現するための放電灯点灯装置の動作を、制御部9で行われる放電灯点灯処理を中心に、図3に示すフローチャートを参照しながら説明する。
この放電灯点灯処理では、電源スイッチ2が投入されると、まず、点灯直後の電力が演算され出力される(ステップST11)。すなわち、点灯直後にすばやく放電灯6を加熱して所望の明るさを得るために、制御部9は、75Wの点灯電力が放電灯6に供給されるように、DC/DCコンバータ3およびDC−ACインバータ4を制御する。なお、以下では、説明が煩雑になるのを避けるために、放電灯6に供給する点灯電力の増減がDC/DCコンバータ3およびDC−ACインバータを制御することにより行われる旨の記述は省略する。以後、順次に点灯電力を減ずるように演算し(ステップST11)、最終的に定格電力の35Wによって安定点灯を維持するように制御される。
次いで、放電灯6の電圧が計測される(ステップST12)。次いで、放電灯6の電圧は55V以上であるかどうかが調べられる(ステップST13)。すなわち、制御部9は、ステップST12で計測された電圧が、放電灯6の寿命末期の目安となる電圧である55V以上であるかどうかを調べる。なお、放電灯6の電圧は、一般に、累積点灯時間が2000時間(定格は1500時間)程度になると、55V以上に上昇する。このステップST13において、放電灯6の電圧が55V以上でないことが判断されると、放電灯6は未だ寿命末期でない旨が認識され、次いで、定格電力である35Wに到達したかどうかが調べられる(ステップST14)。
このステップST14において、35Wに到達していないことが判断された場合は、シーケンスはステップST11に戻って点灯電力を低下させ、以下、上述した処理が繰り返される。一方、ステップST14において、35Wに到達したことが判断されると、35Wの定格電力による点灯が行われる(ステップST15)。その後、シーケンスはステップST12に戻り、上述した処理が繰り返される。以上の処理により、放電灯6が寿命末期に至っていない場合は、75Wの点灯電力による点灯から順次に点灯電力を減じ、最終的に定格電力の35Wによる安定点灯に至る機能が実現されている。
上記ステップST13において、放電灯6の電圧が55V以上であることが判断されると、放電灯6は寿命末期である旨が認識され、放電灯6の電圧とは無関係に、出力電流を0.64Aに制限する処理が行われる(ステップST16)。したがって、以降は、「放電灯6の電圧×0.64A」の電力(以下、「補正後電力」という)が、点灯電力として放電灯6に供給される。これにより、補正後電力は、図2に示すように、放電灯6の劣化が進んで、その電圧が上昇するに連れて、定格電力を超えて増加する。
次いで、補正後電力に到達したかどうかが調べられる(ステップST17)。このステップST17において、補正後電力に到達していないことが判断された場合は、シーケンスはステップST11に戻って点灯電力を低下させ、以下、上述した処理が繰り返される。一方、ステップST17において、補正後電力に到達したことが判断されると、補正後電力による点灯が行われる(ステップST18)。その後、シーケンスはステップST12に戻り、上述した処理が繰り返される。以上の処理により、放電灯6が寿命末期に至った場合は、75Wの点灯電力による点灯から順次に点灯電力を減じ、最終的に補正後電力による安定点灯に至る機能が実現されている。
以上説明したように、この発明の実施の形態1に係る放電灯点灯装置によれば、放電灯6が寿命末期に近づくことにより、該放電灯6の安定点灯時の電圧が所定の電圧を超えたときから、放電灯6の電圧に応じて下降する出力電流の降下を制限し、これにより放電灯6に供給する電力を増加し、以て、アーク放電が安定するのに必要な電極の先端温度を維持するように構成したので、電流極性の切り換え時の電流途絶えによるちらつき、および、電流途絶えに起因する立消えの発生がなくなり、寿命末期まで質の高い点灯を維持できる。
実施の形態2.
この発明の実施の形態2に係る放電灯点灯装置は、放電灯の電圧の他に、累積点灯時間および累積点灯回数を考慮して放電灯6の寿命が末期であるかどうかを判断するようにしたものである。
図4は、この発明の実施の形態2に係る放電灯点灯装置の構成を示す回路図である。この放電灯点灯装置は、実施の形態1に係る放電灯点灯装置の制御部9に、累積点灯時間記憶部9aおよび累積点灯回数記憶部9bが追加されて構成されている。
累積点灯時間記憶部9aは、例えばEEPROM(Electrically ErasableProgrammable ROM)のような不揮発性メモリから構成されており、累積点灯時間を記憶する。制御部9は、電源スイッチ2が投入されてから遮断されるまでの時間を、図示しないタイマにより計測し、この計測した時間を累積点灯時間記憶部9aに累積加算する。累積点灯回数記憶部9bは、例えばEEPROMのような不揮発性メモリから構成されており、累積点灯回数を記憶する。制御部9は、点灯が行われる毎に、累積点灯回数記憶部9bの内容をインクリメントする。
次に、上記のように構成される、この発明の実施の形態2に係る放電灯点灯装置の動作を、図5に示すタイミングチャートを参照しながら説明する。このタイミングチャートは、放電灯6の電圧(安定点灯時の電圧)、この放電灯6の電圧と目標とする点灯電力(定格電力)とから求められる放電灯6の電流(安定点灯時の出力電流)、ならびに、累積点灯回数の累積点灯時間に対する変化(寿命的な推移)を表している。
この実施の形態2に係る放電灯点灯装置は、放電灯6の安定点灯時の電圧が所定の電圧(55V)を上回り、つまり放電灯6の定電力点灯のために要求される電流が所定の電流(0.64A)を下回り、かつ累積点灯回数が所定の回数(例えば1万回)に到達し、かつ累積点灯時間が所定の時間(例えば2000時間)に到達したときに、放電灯6の寿命が末期に近づいたと判断して放電灯6の定格電力による点灯から定電流による点灯制御へ移行し、出力電流の低下を制限する。図5においては、このイメージがANDゲートで表されている。
この実施の形態2に係る放電灯点灯装置の動作は、放電灯6の寿命が末期に近づいたか否かを判断する条件として、放電灯6の安定点灯時の電圧が所定の電圧を上回ったか否かという条件に、累積点灯回数が所定の回数に達したか否か、および、累積点灯時間が所定の時間に達したか否かという条件が追加されていることを除けば、図2に示すタイミングチャートを参照して説明した実施の形態1に係る放電灯点灯装置の動作と同じである。
実施の形態2に係る放電灯点灯装置では、放電灯6の安定点灯時の電圧が所定の電圧を上回り、かつ累積点灯回数が所定の回数に達し、かつ累積点灯時間が所定の時間に達した場合に、放電灯6の寿命が末期に近づいたと判断されるので、出力電流の制限を開始するタイミングの検出精度が高くなり、過度の電力を放電灯6に供給することによって該放電灯6の余命が短縮されるといった逆効果を招くことなく、寿命末期に近づいた放電灯6に適切なタイミングで増加した電力を供給することができる。
また、放電灯6の寿命が末期に近づいたか否かの判断に、放電灯6の累積点灯回数と累積点灯時間の情報を加えたことにより、放電灯6の電圧が、突発的な現象により、本来の寿命を経過する前に上昇した場合であっても、過度の電力を放電灯6に供給する危険性がなくなる。その結果、放電灯6の異常な短命化が防止され、より安全な点灯制御を実施できる。
次に、図5に示した制御を実現するための放電灯点灯装置の動作を、制御部9で行われる放電灯点灯処理を中心に、図6に示すフローチャートを参照しながら説明する。なお、以下では、実施の形態1に係る放電灯点灯装置と同様の処理を行うステップには、実施の形態1で使用した符号を付して説明を簡略化する。
この放電灯点灯処理では、電源スイッチ2が投入されると、まず、点灯直後の電力が演算され出力される(ステップST11)。次いで、放電灯6の電圧が計測される(ステップST12)。次いで、放電灯6の電圧は55V以上であるかどうかが調べられる(ステップST13)。このステップST13において、放電灯6の電圧が55V以上でないことが判断されると、放電灯6は未だ寿命末期でない旨が認識され、次いで、定格電力である35Wに到達したかどうかが調べられる(ステップST14)。
このステップST14において、35Wに到達していないことが判断された場合は、シーケンスはステップST11に戻り、上述した処理が繰り返される。一方、ステップST14において、35Wに到達したことが判断されると、35Wの定格電力による点灯が行われる(ステップST15)。その後、シーケンスはステップST12に戻り、上述した処理が繰り返される。以上の処理により、放電灯6が寿命末期に至っていない場合は、75Wの点灯電力による点灯から順次に点灯電力を減ずるように演算し、最終的に定格電力の35Wによる安定点灯に至る機能が実現されている。
上記ステップST13において、放電灯6の電圧が55V以上であることが判断されると、次いで、累積点灯時間は2000時間以上であるかどうかが調べられる(ステップST21)。すなわち、制御部9は、累積点灯時間記憶部9aから累積点灯時間を読み出し、2000時間以上であるかどうかを調べる。このステップST21において、累積点灯時間は2000時間以上でないことが判断されると、放電灯6は寿命末期でない旨が認識され、シーケンスはステップST14に進み、以下、上述した処理が繰り返される。
一方、ステップST21において、累積点灯時間は2000時間以上であることが判断されると、次いで、累積点灯回数は1万回以上であるかどうかが調べられる(ステップST22)。すなわち、制御部9は、累積点灯回数記憶部9bから累積点灯回数を読み出し、1万回以上であるかどうかを調べる。このステップST22において、累積点灯回数は1万回以上でないことが判断されると、放電灯6は寿命末期でない旨が認識され、シーケンスはステップST14に進み、上述した処理が繰り返される。
上記ステップST22において、累積点灯回数は1万回以上であることが判断されると、放電灯6は寿命末期である旨が認識され、放電灯6の電圧とは無関係に、出力電流を0.64Aに制限する処理が行われる(ステップST16)。次いで、補正後電力に到達したかどうかが調べられる(ステップST17)。このステップST17において、補正後電力に到達していないことが判断された場合は、シーケンスはステップST11に戻り、上述した処理が繰り返される。一方、ステップST17において、補正後電力に到達したことが判断されると、補正後電力による点灯が行われる(ステップST18)。その後、シーケンスはステップST12に戻り、上述した処理が繰り返される。以上の処理により、放電灯6が寿命末期に至った場合は、75Wの点灯電力による点灯から順次に点灯電力を減じ、最終的に補正後電力による安定点灯に至る機能が実現されている。
以上説明したように、この発明の実施の形態2に係る放電灯点灯装置によれば、放電灯6の安定点灯時の電圧が所定の電圧を超え、かつ累積点灯回数が所定の回数を超え、かつ累積点灯時間が所定の時間を超えた場合に放電灯6の寿命末期に近づいた旨を判断し、その時点から、放電灯6の電圧に応じて下降する出力電流の降下を制限するように構成したので、適切な精度の高いタイミングで点灯電力を増加させることができる。その結果、過度の電力を放電灯6に供給することによって該放電灯6の寿命が短縮されるという逆効果を招くことなく、アーク放電が安定するのに必要な電極の先端温度を維持することができ、電流の極性切り換え時の電流途絶えによるちらつき、および、電流途絶えに起因する立消えの発生がなくなり、寿命末期まで質の高い点灯を維持できる。
なお、上述した実施の形態2に係る放電灯点灯装置では、放電灯6の寿命末期に近づいたか否かを判断する条件として、放電灯6の安定点灯時の電圧の他に、累積点灯回数および累積点灯時間の双方を用いているが、累積点灯回数または累積点灯時間のいずれか1つのみを用いるように構成することもできる。
実施の形態3.
この発明の実施の形態3に係る放電灯点灯装置は、放電灯の電圧の他に、累積点灯時間および放電灯の電圧の変化量を考慮して放電灯6の寿命が末期であるかどうかを判断するようにしたものである。この実施の形態3に係る放電灯点灯装置は、図示は省略するが、図4に示した実施の形態2に係る放電灯点灯装置の制御部9から累積点灯回数記憶部9bが除去されて構成されている。
次に、上記のように構成される、この発明の実施の形態3に係る放電灯点灯装置の動作を、図7に示すタイミングチャートを参照しながら説明する。このタイミングチャートは、放電灯6の電圧(安定点灯時の電圧)、この放電灯6の電圧と目標とする点灯電力(定格電力)とから求められる放電灯6の電流(安定点灯時の出力電流)、ならびに、放電灯6の電圧の変化量の累積点灯時間に対する変化(寿命的な推移)を表している。
この実施の形態3に係る放電灯点灯装置は、放電灯6の安定点灯時の電圧が所定の電圧(55V)を上回り、つまり放電灯6の定電力点灯のために要求される電流が所定の電流(0.64A)を下回り、かつ累積点灯時間が所定の時間(例えば2000時間)に到達し、かつ放電灯6の電圧の変化量が所定の変化量を下回ったときに、放電灯6の寿命が末期に近づいたと判断して放電灯6の定格電力による点灯を停止し、出力電流の低下を制限する。図7においては、このイメージがANDゲートで表されている。
この実施の形態3に係る放電灯点灯装置の動作は、放電灯6の寿命が末期に近づいたか否かを判断する条件として、累積点灯時間が所定の時間に達したか否かという条件が、放電灯6の電圧の変化量が所定の変化量を下回ったか否かという条件に置き換えられていることを除けば、図5に示すタイミングチャートを参照して説明した実施の形態2に係る放電灯点灯装置の動作と同じである。
実施の形態3に係る放電灯点灯装置では、放電灯6の安定点灯時の電圧が所定の電圧を上回り、かつ累積点灯時間が所定の時間に達し、かつ放電灯6の安定点灯時の電圧の変化が殆どなくなった、または負の変化量になった場合に、放電灯6の寿命が末期に近づいたと判断されるので、出力電流の制限を開始するタイミングの検出精度が高くなり、過度の電力を放電灯6に供給することによって該放電灯6の余命が短縮されるといった逆効果を招くことなく、寿命末期に近づいた放電灯6に適切なタイミングで増加した電力を供給することができる。
また、放電灯6の寿命が末期に近づいたか否かの判断に、放電灯6の電圧の変化量および累積点灯時間の情報を加えたことにより、放電灯6の電圧が、突発的な現象により、本来の寿命を経過する前に上昇した場合であっても、過度の電力を放電灯6に供給する危険性がなくなる。その結果、放電灯6の異常な短命化が防止され、より安全な点灯制御を実施できる。
次に、図7に示した制御を実現するための放電灯点灯装置の動作を、制御部9で行われる放電灯点灯処理を中心に、図8に示すフローチャートを参照しながら説明する。なお、以下では、実施の形態2に係る放電灯点灯装置と同様の処理を行うステップには、実施の形態2で使用した符号を付して説明を簡略化する。
この放電灯点灯処理では、電源スイッチ2が投入されると、まず、点灯直後の電力が演算され出力される(ステップST11)。次いで、放電灯6の電圧が計測される(ステップST12)。次いで、放電灯6の電圧は55V以上であるかどうかが調べられる(ステップST13)。このステップST13において、放電灯6の電圧が55V以上でないことが判断されると、放電灯6は未だ寿命末期でない旨が認識され、次いで、定格電力である35Wに到達したかどうかが調べられる(ステップST14)。
このステップST14において、35Wに到達していないことが判断された場合は、シーケンスはステップST11に戻り、上述した処理が繰り返される。一方、ステップST14において、35Wに到達したことが判断されると、35Wの定格電力による点灯が行われる(ステップST15)。その後、シーケンスはステップST12に戻り、上述した処理が繰り返される。以上の処理により、放電灯6が寿命末期に至っていない場合は、75Wの点灯電力による点灯から順次に点灯電力を減ずるように演算し、最終的に定格電力の35Wによる安定点灯に至る機能が実現されている。
上記ステップST13において、放電灯6の電圧が55V以上であることが判断されると、次いで、累積点灯時間は2000時間以上であるかどうかが調べられる(ステップST21)。このステップST21において、累積点灯時間は2000時間以上でないことが判断されると、シーケンスはステップST14に進み、上述した処理が繰り返される。
一方、ステップST21において、累積点灯時間は2000時間以上であることが判断されると、次いで、放電灯6の電圧の変化は、1V/50時間以下であるかどうかが調べられる(ステップST31)。すなわち、制御部9は、50時間前に測定して図示しない記憶部に記憶した放電灯6の電圧と、ステップST12で測定した放電灯6の電圧との差が1V以下であるかどうか、換言すれば、放電灯6の電圧の経時的な変化が殆ど発生しないかどうかを調べる。このステップST31において、放電灯6の電圧の変化は、1V/50時間以下でないことが判断されると、放電灯6は寿命末期でない旨が認識され、シーケンスはステップST14に進み、上述した処理が繰り返される。
上記ステップST22において、放電灯6の電圧の変化は、1V/50時間以下であることが判断されると、放電灯6は寿命末期である旨が認識され、放電灯6の電圧とは無関係に、出力電流を0.64Aに制限する処理が行われる(ステップST16)。次いで、補正後電力に到達したかどうかが調べられる(ステップST17)。このステップST17において、補正後電力に到達していないことが判断された場合は、シーケンスはステップST11に戻り、上述した処理が繰り返される。一方、ステップST17において、補正後電力に到達したことが判断されると、補正後電力による点灯が行われる(ステップST18)。その後、シーケンスはステップST12に戻り、上述した処理が繰り返される。以上の処理により、放電灯6が寿命末期に至った場合は、75Wの点灯電力による点灯から順次に点灯電力を減じ、最終的に補正後電力による安定点灯に至る機能が実現されている。
以上説明したように、この発明の実施の形態3に係る放電灯点灯装置によれば、放電灯6の安定点灯時の電圧が所定の電圧を超え、かつ累積点灯時間が所定の時間を超え、かつ放電灯6の安定点灯時の電圧の経時的な変化が殆ど発生しなくなった場合に放電灯6の寿命末期に近づいた旨を判断し、その時点から、放電灯6の電圧に応じて下降する出力電流の降下を制限するように構成したので、適切な精度の高いタイミングで点灯電力を増加させることができる。その結果、過度の電力を放電灯6に供給することによって該放電灯6の寿命が短縮されるという逆効果を招くことなく、アーク放電が安定するのに必要な電極の先端温度を維持することができ、電流の極性切り換え時の電流途絶えによるちらつき、および、電流途絶えに起因する立消えの発生がなくなり、寿命末期まで質の高い点灯を維持できる。
なお、上述した実施の形態3に係る放電灯点灯装置では、放電灯6の寿命末期に近づいたか否かを判断する条件として、放電灯6の安定点灯時の電圧の他に、累積点灯時間および放電灯6の電圧の変化量の双方を用いているが、累積点灯回数または放電灯6の電圧の変化量のいずれか1つのみを用いるように構成することもできる。また、実施の形態2に係る放電灯点灯装置のように、放電灯6の寿命末期に近づいたか否かを判断する条件として、実施の形態2で説明した累積点灯回数をさらに追加するように構成することもできる。
また、上述した実施の形態1〜実施の形態3の説明において、理解を容易にするために、いくつかの具体的な値を用いたが、この発明は、説明に使用した値に制限されるものではなく、放電灯6などの種類に応じて、種々の値を用いることができる。また、制御部9は、マイクロコンピュータを用いたデジタル回路によって構成したが、アナログ回路によって構成することもできる。
この発明の実施の形態1に係る放電灯点灯装置の構成を示す回路図である。 この発明の実施の形態1に係る放電灯点灯装置の動作を説明するためのタイミングチャートである。 この発明の実施の形態1に係る放電灯点灯装置の動作を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態2に係る放電灯点灯装置の構成を示す回路図である。 この発明の実施の形態2に係る放電灯点灯装置の動作を説明するためのタイミングチャートである。 この発明の実施の形態2に係る放電灯点灯装置の動作を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態3に係る放電灯点灯装置の動作を説明するためのタイミングチャートである。 この発明の実施の形態3に係る放電灯点灯装置の動作を示すフローチャートである。
符号の説明
1 直流電源、2 電源スイッチ、3 DC/DCコンバータ、4 DC/ACインバータ、5 イグナイタ、6 放電灯、7 電圧検出器、8 電流検出器、9 制御部、9a 累積点灯時間記憶部、9b 累積点灯回数記憶部。

Claims (5)

  1. 水銀を使用しない放電灯を点灯する放電灯点灯装置であって、
    直流電源の出力電圧を変換するDC/DCコンバータと、
    前記DC/DCコンバータの出力を矩形波の交流に変換するDC/ACインバータと、
    前記DC/ACインバータの出力に高電圧パルスを重畳して前記放電灯に供給するイグナイタと、
    計測によって得られた前記放電灯の電圧と予め定められた所定電圧とを比較し、予め設定した条件に従って、前記放電灯を点灯させるように、前記DC/DCコンバータおよびDC/ACインバータを制御する制御部と
    を備えた放電灯点灯装置。
  2. 水銀を使用しない放電灯を点灯する放電灯点灯装置であって、
    直流電源の出力電圧を変換するDC/DCコンバータと、
    前記DC/DCコンバータの出力を矩形波の交流に変換するDC/ACインバータと、
    前記DC/ACインバータの出力に高電圧パルスを重畳して前記放電灯に供給するイグナイタと、
    前記放電灯の定格電力と計測によって得られた前記放電灯の電圧が所定値より大きい場合は定電力を出力して前記放電灯を点灯させ、該電圧が所定値以下になった場合は、一定値に制限した電流と前記放電灯の電圧とから求められる電力を出力して前記放電灯を点灯させるように、前記DC/DCコンバータおよびDC/ACインバータを制御する制御部と
    を備えた放電灯点灯装置。
  3. 放電灯の累積点灯時間を記憶する累積点灯時間記憶部を備え、
    制御部は、前記放電灯の定格電力と計測によって得られた前記放電灯の電圧が所定値より大きい場合は定電力を出力して前記放電灯を点灯させ、該電圧が所定値以下になった場合は、前記累積点灯時間記憶部に記憶されている累積点灯時間が所定時間以上である場合に、一定値に制限した電流と前記放電灯の電圧とから求められる電力を出力して前記放電灯を点灯させるように、前記DC/DCコンバータおよびDC/ACインバータを制御する
    ことを特徴とする請求項1または請求項2記載の放電灯点灯装置。
  4. 放電灯の累積点灯回数を記憶する累積点灯回数記憶部を備え、
    制御部は、前記放電灯の定格電力と計測によって得られた前記放電灯の電圧が所定値以下になった場合は、さらに、前記累積点灯回数記憶部に記憶されている累積点灯回数が所定回数以上である場合に、一定値に制限した電流と前記放電灯の電圧とから求められる電力を出力して前記放電灯を点灯させるように、前記DC/DCコンバータおよびDC/ACインバータを制御する
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のうちのいずれか1項記載の放電灯点灯装置。
  5. 制御部は、前記放電灯の定格電力と計測によって得られた前記放電灯の電圧が所定値以下になった場合は、さらに、所定時間における前記放電灯の電圧の変化量が所定値以下である場合に、一定値に制限した電流と前記放電灯の電圧とから求められる電力を出力して前記放電灯を点灯させるように、前記DC/DCコンバータおよびDC/ACインバータを制御する
    ことを特徴とする請求項1から請求項4のうちのいずれか1項記載の放電灯点灯装置。
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