JP2009158207A - 車両用前照灯のレベリング装置 - Google Patents

車両用前照灯のレベリング装置 Download PDF

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Abstract

【課題】従来の車両用前照灯のレベリング装置では、端子にかかる外力がプリント基板上の配線と端子との間に電気的に接続されている半田に直接ストレスとしてかかる。
【解決手段】この発明は、レベリング装置6が、ハウジング9、10と、モータ11などの駆動装置およびプリント配線基板14と、シャフト12と、コネクタ部13と、を備えるものである。コネクタ部13は、プリント配線基板14と電気的に接続されている3本のおす型端子22と、そのおす型端子22を保持する土台23と、その土台23をプリント配線基板14に固定する固定片40と、から構成されている。この結果、この発明は、おす型端子22に外力がかかっても、その外力がおす型端子22から土台23および固定片40で受け止められてプリント配線基板14にストレスとして伝達されるのを軽減することができる。
【選択図】 図7

Description

この発明は、たとえば、ヘッドランプやフォグランプなどの車両用前照灯の光軸を調整するレベリング装置に関するものである。
この種の車両用前照灯のレベリング装置は、従来からある(たとえば、特許文献1)。以下、従来の車両用前照灯のレベリング装置について説明する。従来の車両用前照灯のレベリング装置は、ケース体と、このケース体内に配置されているモータおよびプリント基板と、このモータの回転によって前後に移動するシャフトと、プリント基板に突設されている複数本の電力供給用の端子と、を備えるものである。端子およびプリント基板を介してモータに給電することにより、モータが駆動してシャフトが前後に移動して車両用前照灯の光軸が調整される。
ところが、従来の車両用前照灯のレベリング装置は、プリント基板に複数本の端子を直接固定するものであるから、複数本の端子にかかる外力がプリント基板上の配線と複数本の端子との間に電気的に接続されている半田に直接ストレスとしてかかるなどの課題がある。
特開2001−163116号公報
この発明が解決しようとする問題点は、従来の車両用前照灯のレベリング装置では、複数本の端子にかかる外力がプリント基板上の配線と複数本の端子との間に電気的に接続されている半田に直接ストレスとしてかかるという点にある。
この発明(請求項1にかかる発明)は、ハウジングと、駆動装置および基板と、シャフトと、コネクタ部と、を備え、コネクタ部が、基板と電気的に接続されている複数本のおす型端子と、その複数本のおす型端子を保持する土台(ベース)と、その土台を基板に固定する固定片と、から構成されている、ことを特徴とする。
また、この発明(請求項2にかかる発明)は、コネクタ部の固定片と基板とが相互の固定箇所において半田付けされている、ことを特徴とする。
さらに、この発明(請求項3にかかる発明)は、コネクタ部の土台には土台と基板との間に隙間を形成する凸部が設けられていて、土台の隙間を介して基板に対向する箇所には空洞部が設けられている、ことを特徴とする。
さらにまた、この発明(請求項4にかかる発明)は、ハウジングが2分割されていて、一方のハウジングには基板を受ける基板受部が設けられていて、他方のハウジングにはコネクタ部の土台を一方のハウジング側に押圧して基板を土台を介して一方のハウジングの基板受部と共に挟み込む押圧部が設けられている、ことを特徴とする。
この発明(請求項1にかかる発明)の車両用前照灯のレベリング装置は、複数本のおす型端子が土台に保持されていて、その土台が基板に固定片により固定されているものであるから、複数本のおす型端子および土台が固定片を介して基板に確実にかつ確固にすなわち基板に対して浮きやずれなどがない状態で固定されている。この結果、この発明(請求項1にかかる発明)の車両用前照灯のレベリング装置は、複数本のおす型端子に外力がかかっても、その外力が複数本のおす型端子から土台および固定片で受け止められて基板(すなわち、基板上の配線と複数本のおす型端子との間に電気的に接続されている半田およびその半田と接続する基板上の配線)にストレスとして伝達されるのを軽減することができもしくは防止することができる。このために、この発明(請求項1にかかる発明)の車両用前照灯のレベリング装置は、基板上の配線と複数本のおす型端子との間に電気的に接続されている半田およびその半田と接続する基板上の配線が破損損傷するのを防止することができる。
しかも、この発明(請求項1にかかる発明)の車両用前照灯のレベリング装置は、複数本のおす型端子が土台に保持されていて複数本のおす型端子と土台とが一体の組立構造(アセンブリ構造)となるので、複数本のおす型端子と土台とを固定片を介して基板に安定した状態で固定することができる。その上、この発明(請求項1にかかる発明)の車両用前照灯のレベリング装置は、固定片を介して複数本のおす型端子および土台の基板への固定の安定化を図ることにより、土台および複数本のおす型端子の基板への取付性が向上し、土台および複数本のおす型端子の基板への実装の自動化を図ることができる。
また、この発明(請求項2にかかる発明)の車両用前照灯のレベリング装置は、コネクタ部の固定片と基板とが相互の固定箇所において半田付けされているので、複数本のおす型端子および土台を固定片および半田を介して基板にさらに確実にかつさらに確固にすなわち基板に対して浮きやずれなどがない状態で固定することができる。しかも、この発明(請求項2にかかる発明)の車両用前照灯のレベリング装置は、コネクタ部の固定片が基板に対して電気的に接続するものではないので、その固定片に複数本のおす型端子からの外力がストレスとしてかかっても、基板上の電気機器に電気的な影響が無い。
さらに、この発明(請求項3にかかる発明)の車両用前照灯のレベリング装置は、コネクタ部の土台の凸部により、土台と基板との間には隙間が形成されるので、複数本のおす型端子と基板とを半田付けする際に、また、固定片と基板とを半田付けする際に、空気が半田付けされる箇所から隙間を通って外部(大気中)に逃げ、これにより、半田付けの箇所に空気が溜まらず、その結果、正確かつ確実な半田付けが得られる。
しかも、この発明(請求項3にかかる発明)の車両用前照灯のレベリング装置は、土台の隙間を介して基板に対向する箇所には空洞部が設けられているので、半田付けの際の空気の逃げがさらに確実となり、さらに正確かつ確実な半田付けが得られる。
さらにまた、この発明(請求項4にかかる発明)の車両用前照灯のレベリング装置は、前記の課題を解決するための手段により、基板が土台を介して一方のハウジングの基板受部と他方のハウジングの押圧部との間において挟み込まれるので、基板をハウジングに対して浮きやずれなどがない状態で固定することができる。この結果、この発明(請求項4にかかる発明)の車両用前照灯のレベリング装置は、複数本のおす型端子が土台および固定片および基板を介してハウジングに対して浮きやずれなどがない状態で固定されるので、複数本のおす型端子にかかる外力がストレスとして半田付けの箇所にかかるのを軽減することができもしくは分散させることができる。しかも、この発明(請求項4にかかる発明)の車両用前照灯のレベリング装置は、基板および複数本のおす型端子をハウジングに対して浮きやずれなどがない状態で固定することができるので、車両の振動に対する耐久性を向上させることができる。
以下に、この発明にかかる車両用前照灯のレベリング装置の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。また、図7(A)、(B)、(C)、(D)は、コネクタ部13をプリント配線基板14に実装する上工程を示す説明図である。図9(A)は、図7(C)におけるIXAの矢印から見たプリント配線基板の一部底面図である。図9(B)は、図7(D)におけるIXBの矢印から見たプリント配線基板の一部底面図である。図11(A)は、コネクタ部13の正面図、図11(B)は、コネクタ部13の側面図である。図15(A)は、おす型端子22の一部正面図、図15(B)は、おす型端子22の一部側面図である。
以下、この実施例における車両用前照灯のレベリング装置の構成について説明する。図1において、符号1は、この実施例におけるレベリング装置を備える車両用前照灯であって、この例ではヘッドランプである。前記ヘッドランプ1は、灯室2を区画する固定部材としてのランプハウジング3およびランプレンズ4と、前記灯室2内に配置されている傾動部材としての取付ブラケット5と、前記ランプハウジング3と前記取付ブラケット5との間に配置されているこの実施例における車両用前照灯のレベリング装置6と、を備えるものである。
前記傾動部材は、1個もしくは複数個のランプユニット(図示せず)と、前記1個もしくは複数個のランプユニットを取り付けた前記取付ブラケット5と、から構成されている。前記ランプユニットは、たとえば、プロジェクタタイプやリフレクタタイプ(反射タイプ)や直射タイプなどある。前記ランプユニットは、光源(図示せず)からの光(図示せず)を所定の光軸(図示せず)に沿って前記ランプレンズ4を通して車両の前方に所定の配光パターン(図示せず)で照射する。なお、前記ランプユニットの構成部品たとえばリフレクタと前記取付ブラケット5とが兼用する場合がある。また、光源としては、たとえば、LEDなどの半導体型光源、HIDなどの放電灯、ハロゲンバルブ、白熱バルブなどがある。さらに、所定の配光パターンとしては、たとえば、すれ違い用配光パターン、高速道路用配光パターン、走行用配光パターンなどがある。
前記傾動部材の前記取付ブラケット5は、前記ランプハウジング3に前記レベリング装置6およびピボット機構7を介して前記ピボット機構7の球部8の中心を通る水平線H(ほぼ水平線も含む)回りに上下に回転可能に取り付けられている。なお、前記ランプハウジング3と前記取付ブラケット5との間に左右用の光軸調整機構(図示せず)を設け、前記傾動部材を前記ピボット機構7の球部8の中心を通る垂直線V(ほぼ垂直線も含む)回りに左右に光軸調整可能に構成しても良い。
前記レベリング装置6は、図1〜図3に示すように、ハウジング9、10と、駆動装置としてのモータ11および駆動力伝達機構(図示せず)と、シャフト12と、コネクタ部13と、基板としてのプリント配線基板14と、を備える。
前記ハウジング9、10は、たとえば係合爪(図示せず)により、前記ランプハウジング3にOリング形状のパッキン(図示せず)を介して気密にもしくは水密に取り付けられている。前記ハウジングは、図1〜図6に示すように、前側のハウジング9と、後側のハウジング10とに、垂直(ほぼ垂直も含む)に2分割されている。前記前側ハウジング9と前記後側ハウジング10とを着脱可能に一体にしまたは固定することにより前記ハウジングが構成される。
前記前側ハウジング9と前記後側ハウジング10との間には、シール部材16が介在されている。前記シール部材16は、環状形状をなし、前記前側ハウジング9と前記後側ハウジング10との間を、気密にもしくは水密に保持するものである。
前記前側ハウジング9の前面側(外面側)の上側のほぼ中央には、円筒部15が一体に設けられている。前記後側ハウジング10の後面側(外面側)の上側のほぼ中央には、小円筒部21が前記前側ハウジング10の前記円筒部15と同軸上に一体に設けられている。また、図2から図6に示すように、前記後側ハウジング10の後面側(外面側)の下側のほぼ中央には、車両側のコネクタ17挿入用の凹部18が設けられている。前記凹部18の底には、3個の挿入孔19が等間隔に一列(一直線)にそれぞれ設けられている。3個の前記挿入孔19中には、前記コネクタ部13の3本のおす型端子22のコネクタ側接続部26がそれぞれ挿入されている。
前記モータ11は、出力軸(図示せず)を有する。前記モータ11は、前記前側ハウジング9の保持部(図示せず)に保持されていて、前記ハウジング9、10内に配置されている。
前記シャフト12は、アジャストスクリューであって、前記前側ハウジング9の前記円筒部15および前記後側ハウジング10の前記小円筒部21内に、前記駆動力伝達機構およびクラウンギア24を介して、前記ハウジング9、10および前記円筒部15に対して前後方向すなわち前記シャフト12の軸方向に進退可能にかつ回転可能に取り付けられている。前記シャフト12の一端部(前端部)には、スクリュー部25が設けられている。
前記シャフト12の前記スクリュー部25には、ナット部材(ナット、スクリューマウンティング)28が、前記シャフト12の軸方向(図1中の実線矢印方向であって、前後方向)にねじ送り可能にねじ装着されている。 前記ナット部材28は、前記取付ブラケット5に装着されている。これにより、前記シャフト12は、前記ナット部材28を介して前記傾動部材の前記取付ブラケット5に取り付けられている。また、前記のように、前記ハウジング9、10は、前記ランプハウジング3に取り付けられている。この結果、前記レベリング装置6は、前記固定部材としての前記ランプハウジング3と前記傾動部材としての前記取付ブラケット5との間に配置されていることとなる。
前記シャフト12が前記モータ11の駆動により前記ハウジング9、10および前記円筒部15に対して図1中の実線矢印方向(前記シャフト12の軸方向)に進退すると、前記ナット部材28が図1中の破線矢印方向に前記シャフト12の進退と一体に進退する。また、前記シャフト12が前記クラウンギア24の手動回転により前記ハウジング9、10および前記円筒部15に対して図1中の実線矢印方向に回転すると、前記ナット部材28が図1中の破線矢印方向にねじ送り作用で前記シャフト12に対して進退する。これにより、前記取付ブラケット5をはじめとする前記傾動部材が前記ランプハウジング3をはじめとする固定部材に対して前記水平線H回りに図1中の二点鎖線矢印方向に上下に傾動して、前記ヘッドランプ1の光軸が調整される。
前記駆動力伝達機構は、たとえば、第1ギアと、第2ギアと、第3ギアのウォームと、ウォームホイールと、ロッドと、から構成されている。前記駆動力伝達機構は、前記ハウジング9、10内であって、前記モータ11と前記シャフト12との間に配置されていて、前記モータ11の駆動により前記シャフト12を前記ハウジング9、10および前記円筒部15に対して図1中の実線矢印方向(前記シャフト12の軸方向)に進退させる。
前記シャフト12は、前記クラウンギア24に対して回転不可能かつ軸方向に移動可能(進退可能)に取り付けられている。これにより、前記シャフト12は、前記クラウンギア24の手動回転により前記ハウジング9、10および前記円筒部15に対して前記クラウンギア24と共に回転する。
前記シャフト12は、前記駆動力伝達機構および前記クラウンギア24を介して、前記ハウジング9、10および前記円筒部15に対して軸方向に進退可能にかつ回転可能に取り付けられている。この結果、前記シャフト12は、前記モータ11の駆動により前記ハウジング9、10および前記円筒部15に対して図1中の実線矢印方向(前記シャフト12の軸方向)に進退し、前記クラウンギア24の手動回転により前記ハウジング9、10および前記円筒部15に対して前記クラウンギア24と共に回転する。
前記プリント配線基板14は、前記ハウジング9、10内に配置されていて前記ハウジング9、10に固定されている。すなわち、図2〜図6に示すように、前記前側ハウジング9(一方のハウジング)には、前記プリント配線基板14を受ける基板受部39が設けられている。また、前記後側ハウジング10(他方のハウジング)には、前記コネクタ部13の土台23を前記前側ハウジング9側に押圧する押圧部47が設けられている。前記押圧部47は、前記後側ハウジング10の前記凹部18の底に対応して設けられている。前記前側ハウジング9と前記後側ハウジング10とを一体にすることにより、前記プリント配線基板14は、前記コネクタ部13の前記土台23を介して前記前側ハウジング9の前記基板受部39と前記後側ハウジング10の前記押圧部47との間において挟み込まれて前記プリント配線基板14の板厚方向の浮きやずれがないように固定されている。また、前記プリント配線基板14は、ずれ止め(図示せず)により前記ハウジング9、10に、前記プリント配線基板14の板面方向のずれがないように固定されている。
前記プリント配線基板14の一面には、図示されていないが、コンデンサやハイブリットICなどの電子部品と前記コネクタ部13が実装されている。また、前記プリント配線基板14の他面には、配線(図示せず)と半田付けされる箇所のランド(図示せず)とがそれぞれプリントされている。前記ハウジング9、10に取り付けられている前記プリント配線基板14と前記駆動力伝達機構の第2ロッドとの間には、位置センサ(図示せず)が設けられている。前記位置センサは、スライド抵抗からなり、前記ヘッドランプ1の光軸の上下方向の傾動角度を計測把握することができる。前記位置センサと前記モータ11とをオートレベリングシステムの制御装置(図示せず)に接続することにより、車両の姿勢の変化に応じて前記ヘッドランプ1の上下方向の光軸を自動的に調整することができる。図7(A)、図9(A)に示しように、前記プリント配線基板14の一縁(下縁)には、3個の挿入孔20が前記後側ハウジング10の3個の前記挿入孔19と対応させて等間隔に一列(一直線)にそれぞれ設けられている。また、前記プリント配線基板14の一縁(下縁)の3個の前記挿入孔20の両側には、2個の細長い挿入孔42が設けられている。
前記コネクタ部13は、前記プリント配線基板14と電気的に接続されていて、かつ、前記車両側のコネクタ17と電気的に接続されることにより、前記プリント配線基板14を介して前記モータ11に給電するものである。前記コネクタ部13は、図10から図13に示すように、複数本この例では3本のおす型端子(電源側の給電端子)22と、1個の土台(ベース)23と、複数枚この例では2枚の固定片(固定ブラケット)40と、から構成されている。
前記おす型端子22は、半田付けが可能な導電性部材からなる。前記おす型端子22は、図14および図15に示すように、細長い角柱形状をなし、一端側のコネクタ側接続部26と、他端側の半田側接続部27と、中間部の連結部29と、肩部(耳部)41と、圧入部44と、から構成されている。前記コネクタ側接続部26と前記半田側接続部27とは、前記連結部29に対して、90°(ほぼ90°も含む)に互い違いに折曲がっている。前記コネクタ側接続部26の先端および前記半田側接続部の先端には、角錐のテーパが設けられている。前記コネクタ側接続部26と前記半田側接続部27は、前記連結部29を介して距離A分オフセットされている。
前記肩部41は、長方形形状をなし、前記半田側接続部27の前記連結部29寄りの両側(前記コネクタ側接続部26と前記半田側接続部27とのオフセット方向に対して直交する方向側)に設けられている。また、前記圧入部44は、三角形形状をなし、前記半田側接続部27の前記肩部41よりも先端側の両側に設けられている。前記肩部41の両側面および前記圧入部44の両側面には、ギザギザ形状の小凹凸もしくは段々(図示せず)が設けられている。なお、前記肩部41を設けなくても良い。また、前記圧入部44は、三角形形状でなくても良い。たとえば、前記圧入部44の断面形状が前記半田側接続部27の断面形状に対して若干大きくして、前記土台23の取付孔30中に圧入固定されるものであれば良い。
前記固定片40は、半田付けが可能でかつ加締め付けが可能な部材たとえば金属部材からなる。前記固定片40は、図10から図12に示すように、長方形形状をなす。前記固定片40の一端側の両角部(図11(B)中の二点鎖線で示す部分)が切除されて(切り取られて)傾斜部46が形成されている。一方、前記固定片40の他端側の両側には、圧入部50が設けられている。前記圧入部50は、前記おす型端子22の前記肩部41と同様に長方形形状、もしくは、前記おす型端子22の前記圧入部44と同様に三角形形状をなす。また、前記圧入部50の両側面には、前記おす型端子22の前記肩部41の両側面および前記圧入部44の両側面と同様に、ギザギザ形状の小凹凸もしくは段々(図示せず)が設けられている。なお、前記圧入部50は、前記おす型端子22の前記圧入部44と同様に、断面形状が前記固定片40の他端側の断面形状に対して若干大きくして、前記土台23の取付孔49中に圧入固定されるものであれば良い。
前記土台23は、絶縁性部材からなり、直方体形状をなす。前記土台23には、3個の取付孔30が前記プリント配線基板14の3個の前記挿入孔20および前記後側ハウジング10の3個の前記挿入孔19と対応させて等間隔に一列(一直線)にそれぞれ設けられている。また、前記土台23の3個の前記取付孔30の両側には、2個の細長い取付孔49が前記プリント配線基板14の3個の前記挿入孔20と対応させてそれぞれ設けられている。
前記土台23の前記プリント配線基板14に対向する面には、凸部45が前記土台23の短手方向に一体に設けられている。前記凸部45は、3個の前記取付孔30および2個の前記取付孔49の間と、前記土台23の端部とに、それぞれ設けられている。この結果、前記土台23を前記プリント配線基板14に固定した際には、図13に示すように、前記凸部45により、前記土台23と前記プリント配線基板14との間には、隙間31が形成される。
また、前記土台23の前記プリント配線基板14に対向する面(一面)には、空洞部(チャンバー)32が設けられている。前記空洞部32は、前記凸部45の間に設けられている。この結果、前記空洞部32と、前記土台23と前記プリント配線基板14との間に形成される前記隙間31とは、連通する。
前記土台23の前記プリント配線基板14に対向する面(一面)と反対側の面(他面)には、前記おす型端子を受ける受部48が設けられている。前記受部48は、3個の前記取付孔30に対応して設けられている。前記受部48は、凹部の底からなる。
1個の前記土台23の3個の前記取付孔30と2個の前記取付孔49とに、3本の前記おす型端子22と2枚の前記固定片40とがそれぞれ圧入固定されていて、1個の前記土台23と3本の前記おす型端子22と2枚の前記固定片40とがそれぞれ相互に一体組み付けられている。
すなわち、前記おす型端子22の前記半田側接続部27を前記土台23の前記取付孔30中に挿入して、前記おす型端子22の前記圧入部44を前記土台23の前記取付孔30中の内周壁に圧入することにより、3本の前記おす型端子22が前記土台23にそれぞれ固定保持される。このとき、前記土台23の一面から3本の前記おす型端子22の前記半田側接続部27が突出している。一方、前記土台23の他面から3本の前記おす型端子22の前記コネクタ側接続部28が突出している。また、前記土台23の前記受部48に3本の前記おす型端子22の前記連結部29が当接している。
なお、前記おす型端子22の前記圧入部44を前記土台23の前記取付孔30中の内周壁に圧入する際に、図12中の実線矢印方向に、前記おす型端子22の前記肩部41を押圧することができるので、前記おす型端子22の前記半田側接続部27を図12中の実線矢印方向に引っ張る必要が無い。このために、前記おす型端子22を前記土台23に圧入固定する際に、前記おす型端子22の前記半田側接続部27が曲がったり折れたりすることがないので、前記プリント配線基板14との電気的接続に対してなんら問題が無い。
しかも、前記肩部41は、長方形形状をなしていて、断面形状が前記半田側接続部27の断面形状に対して若干大きい。このために、前記圧入部44を前記取付孔30中の内周壁に圧入した際に、前記肩部41も前記取付孔30中の内周壁に圧入する。これにより、前記おす型端子22の前記肩部41および前記圧入部44が前記土台23に確固に固定されることとなる。すなわち、前記肩部41は、前記おす型端子22を前記土台23に圧入固定する際の押圧力を受ける受部となり、かつ、前記おす型端子22を前記土台23に圧入固定した際の圧入固定部ともなる。
その上、前記肩部41の両側面および前記圧入部44の両側面には、ギザギザ形状の小凹凸もしくは段々(図示せず)が設けられているので、前記おす型端子22の前記肩部41および前記圧入部44が前記土台23にさらに確固に固定されることとなる。
また、前記固定片40の一端側を前記土台23の前記取付孔49中に挿入して、前記固定片40の前記圧入部50を図12中の実線矢印方向に前記土台23の前記取付孔49中の内周壁に圧入することにより、2枚の前記固定片40が前記土台23にそれぞれ固定保持される。このとき、前記土台23の一面から2枚の前記固定片40の前記一端部(両角に傾斜部46を有する一端部)が突出している。一方、2枚の前記固定片40の前記圧入部50は、前記土台23の前記取付孔49中に埋設されていて前記土台23の他面からは突出していない。
このように、1個の前記土台23と3本の前記おす型端子22と2枚の前記固定片40とがそれぞれ相互に一体組み付けられていて、前記コネクタ部13が構成されている。前記コネクタ部13は、前記プリント配線基板14と電気的に接続されている。
すなわち、前記コネクタ部13の前記土台23の一面から突出している3本の前記おす型端子22の前記半田側接続部27と2枚の前記固定片40の前記一端部(両角に傾斜部46を有する一端部)とが、前記プリント配線基板14の3個の前記挿入孔20中と2個の前記挿入孔42中とに前記プリント配線基板14の一面側から他面側にそれぞれ挿入されている(図7(A)、(B)参照)。
また、前記プリント配線基板14の他面から突出している2枚の前記固定片40の前記一端部(両角に傾斜部46を有する一端部)が、前記プリント配線基板14の他面において、内側すなわち前記プリント配線基板14の他面から突出している3本の前記おす型端子22の前記半田側接続部27側に直角に折り曲げられている。すなわち、2枚の前記固定片40の前記一端部(両角に傾斜部46を有する一端部)が、前記プリント配線基板14の他面に加締め付けられている(図7(C)、図9(A)参照)。これにより、3本の前記おす型端子22が保持されている前記土台23が前記プリント配線基板14に固定されることとなる。
さらに、前記プリント配線基板14の他面から突出している3本の前記おす型端子22の前記半田側接続部27と、前記プリント配線基板14の他面のランドとが、半田33により電気的に接続されている(図7(D)、図9(B)、図13参照)。一方、前記プリント配線基板14の他面において加締め付けられている2枚の前記固定片40の前記一端部(両角に傾斜部46を有する一端部)と、前記プリント配線基板14の他面のランドとが、半田43により接続固定されている(図7(D)、図9(B)参照)。なお、前記コネクタ部13の前記固定片40と前記プリント配線基板14とは、半田付けされていても、相互に電気的に接続するものではない。
このとき、図13に示すように、前記土台23の前記凸部45により、前記土台23と前記プリント配線基板14との間には、隙間31が形成されている。このために、3本の前記おす型端子22の前記半田側接続部27と前記プリント配線基板14の他面のランドとを半田付けする際に、また、2枚の前記固定片40の前記一端部(両角に傾斜部46を有する一端部)と前記プリント配線基板14の他面のランドとを半田付けする際に、空気が半田付けされる箇所から隙間31を通って外部(大気中)に逃げる。しかも、前記土台23の一面には、前記隙間31と連通する前記空洞部(チャンバー)32が設けられている。このために、半田付けの際の空気の逃げがさらに確実となる。
しかも、前記固定片40の一端側の両角部(図11(B)中の二点鎖線で示す部分)が切除されて(切り取られて)傾斜部46をなすので、図9(B)に示すように、前記固定片40の前記傾斜部46と前記おす型端子22の前記半田側接続部27との間の距離を大きくすることができ、かつ、前記固定片40の前記傾斜部46の半田付け時の半田43の量を少なくすることができる。これにより、前記固定片40の前記半田43と前記おす型端子22の前記半田側接続部27の前記半田33との間にブリッジが発生するのを防ぐことができる。
その上、前記のブリッジの発生を防ぐことができるので、前記固定片40の一端側を内側すなわち前記おす型端子22の前記半田側接続部27側に折り曲げる(加締め付ける)ことができるので、図9(A)に示すように、前記土台23が前記プリント配線基板14に占めるスペースを小さくすることができる。
このように、前記コネクタ側接続部26と前記半田側接続部27が前記連結部29を介して距離A分オフセットされている状態で、前記コネクタ部13と前記プリント配線基板14とは、電気的に接続されている。前記コネクタ部13と電気的に接続されている前記プリント配線基板14は、前記のように前記ハウジング9、10に固定されている。すなわち、前記プリント配線基板14は、前記コネクタ部13の前記土台23を介して前記前側ハウジング9の前記基板受部39と前記後側ハウジング10の前記押圧部47との間において挟み込まれて前記プリント配線基板14の板厚方向の浮きやずれがないように固定されている。しかも、前記コネクタ部13の3本のおす型端子22のコネクタ側接続部26が、前記後側ハウジング10の3個の前記挿入孔19中にそれぞれ挿入されていて、前記後側ハウジング10の前記凹部18中に突出して位置する。
前記車両側のコネクタ17は、図3、図4に示すように、絶縁性部材の1個のケース34と、導電性部材の3本のめす型端子35と、導電性部材の3個の加締め部36と、3本のハーネス37と、絶縁性部材の3個のグロメット38と、から構成されている。
前記ケース34は、1側面が開口し他の5側面が閉塞した中空形状をなす。前記3本のハーネス37は、たとえば、電力(電源側、+側)線と、GND(アース側、−側)線と、信号線と、からなる。前記3本のハーネス37は、前記3本のめす型端子35に前記3個の加締め部36によりそれぞれ加締め固定されていて電気的に接続されている。前記3本のめす型端子35および前記3個の加締め部36および前記2本のハーネス37の一部は、前記ケース34内に収納されている。前記3本のめす型端子35は、前記ケース34内において、前記コネクタ部13の前記3本のおす型端子22と同様に等間隔に一列(一直線)にそれぞれ配置されている。前記3本のハーネス37は、前記3個のグロメット38を介して前記ケース34内から外部に引き出されている。
前記車両側のコネクタ17の前記ケース34は、前記レベリング装置6側のコネクタの前記後側ハウジング10の前記凹部18中に着脱可能に挿入されている。かつ、前記車両側のコネクタ17の前記3本のめす型端子35は、レベリング装置6側のコネクタの前記コネクタ部13の3本の前記おす型端子22の前記コネクタ側接続部26に着脱可能にかつ電気的に接続されている。これにより、前記モータ11は、前記プリント配線基板14を介して給電可能状態となる(図4参照)。
なお、前記車両側のコネクタ17の前記3本のめす型端子35を図3中の実線矢印方向に押し込んでレベリング装置6側のコネクタの前記コネクタ部13の3本の前記おす型端子22の前記コネクタ側接続部26に着脱可能にかつ電気的に接続させる際に、3本の前記おす型端子22に図3中の実線矢印方向の外力がかかる。ここで、3本の前記おす型端子22の前記連結部29が前記土台23の前記受部48に受けられている。この結果、図3中の実線矢印方向の外力が3本の前記おす型端子22の前記連結部29を介して前記土台23の前記受部48に受け止められる。これにより、前記プリント配線基板14上の配線と3本の前記おす型端子22との間に電気的に接続されている前記半田33および前記半田33と接続するプリント配線基板14上の配線にストレスとして伝達されるのを軽減することができもしくは防止することができる。
また、前記車両側のコネクタ17の前記3本のめす型端子35を図3中の実線矢印と逆方向に引き抜いてレベリング装置6側のコネクタの前記コネクタ部13の3本の前記おす型端子22の前記コネクタ側接続部26から電気的接続を断つ際に、3本の前記おす型端子22に図3中の実線矢印と逆方向の外力がかかる。ここで、3本の前記おす型端子22の前記圧入部44が前記土台23の前記取付孔30の内周壁に圧入固定されている。この結果、図3中の実線矢印と逆方向の外力が3本の前記おす型端子22の前記圧入部44を介して前記土台23の前記取付孔30の内周壁に受け止められる。これにより、前記プリント配線基板14上の配線と3本の前記おす型端子22との間に電気的に接続されている前記半田33および前記半田33と接続するプリント配線基板14上の配線にストレスとして伝達されるのを軽減することができもしくは防止することができる。
この実施例における車両用前照灯のレベリング装置6は、以上のごとき構成からなり、以下、その作用について説明する。
まず、ヘッドランプ1の上下方向の光軸の初期設定について説明する。工具によりクラウンギア24を手動により回転させる。すると、駆動力伝達機構の作用により、シャフト12は、ハウジング9、10および円筒部15に対して軸方向に進退(移動)することなく回転するだけである。
シャフト12がクラウンギア24の手動回転によりハウジング9、10および円筒部15に対して図1中の実線矢印方向に回転すると、シャフト12のスクリュー部25にねじ込まれているナット部材28がねじ送り作用によりシャフト12の軸方向に進退する。このナット部材28の進退により、取付ブラケット5をはじめとする傾動部材が水平線H回りに図1中の二点鎖線矢印方向に上下に傾動して、ヘッドランプ1の上下方向の光軸の初期設定が行われる。
ヘッドランプ1の上下方向の光軸の初期設定が完了して、ヘッドランプ1のランプユニットの光源を点灯する。すると、光源からの光は、所定の光軸に沿ってランプレンズ4を通して車両の前方に所定の配光パターンで照射される。
ここで、車両の姿勢が変化すると、オートレベリングシステムの制御装置が車両の姿勢の変化を検知してモータ11を駆動させる。なお、手動スイッチによりモータ11を駆動させても良い。モータ11が駆動すると、モータ11の駆動力すなわちモータ11の出力軸の回転力は、駆動力伝達機構を介してシャフト12に伝達される。すると、駆動力伝達機構の作用により、シャフト12は、ハウジング9、10および円筒部15に対して回転せずに進退するだけである。
このために、シャフト12は、モータ11の駆動によりハウジング9、10および円筒部15に対して図1中の実線矢印方向(シャフト12の軸方向)に進退すると、ナット部材28が図1中の破線矢印方向にシャフト12の進退と一体に進退する。これにより、取付ブラケット5をはじめとする傾動部材が水平線H回りに図1中の二点鎖線矢印方向に上下に傾動して、ヘッドランプ1の光軸が車両の姿勢の変化に対応して自動的に調整される。
この実施例における車両用前照灯のレベリング装置6は、以上のごとき構成および作用からなり、以下、その効果について説明する。
この実施例における車両用前照灯のレベリング装置6は、3本のおす型端子22が土台23に保持されていて、その土台23がプリント配線基板14に固定片40により固定されているものであるから、3本のおす型端子22および土台23が固定片40を介してプリン等配線基板14に確実にかつ確固にすなわちプリント配線基板14に対して浮きやずれなどがない状態で固定されている。この結果、この実施例における車両用前照灯のレベリング装置6は、3本のおす型端子22に外力がかかっても、その外力が3本のおす型端子22から土台23および固定片40で受け止められてプリント配線基板14(すなわち、プリン等配線基板14上の配線と3本のおす型端子22との間に電気的に接続されている半田33およびその半田33と接続する基板上の配線)にストレスとして伝達されるのを軽減することができもしくは防止することができる。このために、この実施例における車両用前照灯のレベリング装置6は、プリント配線基板14上の配線と3本のおす型端子22との間に電気的に接続されている半田33およびその半田33と接続するプリント配線基板14上の配線が破損損傷するのを防止することができる。
しかも、この実施例における車両用前照灯のレベリング装置6は、3本のおす型端子22が土台23に保持されていて3本のおす型端子22と土台23とが一体の組立構造(アセンブリ構造)となるので、3本のおす型端子22と土台23とを固定片40を介してプリント配線基板14に安定した状態で固定することができる。その上、この実施例における車両用前照灯のレベリング装置6は、固定片40を介して3本のおす型端子22および土台23のプリント配線基板14への固定の安定化を図ることにより、土台23および3本のおす型端子22のプリント配線基板14への取付性が向上し、土台23および3本のおす型端子22のプリント配線基板14への実装の自動化を図ることができる。
また、この実施例における車両用前照灯のレベリング装置6は、コネクタ部13の固定片40とプリント配線基板14とが相互の固定箇所において半田付けされているので、3本のおす型端子22および土台23を固定片40および半田43を介してプリント配線基板14にさらに確実にかつさらに確固にすなわちプリント配線基板14に対して浮きやずれなどがない状態で固定することができる。しかも、この実施例における車両用前照灯のレベリング装置6は、コネクタ部13の固定片40がプリント配線基板14に対して電気的に接続するものではないので、その固定片40に3本のおす型端子22からの外力がストレスとしてかかっても、プリント配線基板14上の電気機器に電気的な影響が無い。
さらに、この実施例における車両用前照灯のレベリング装置6は、コネクタ部13の土台23の凸部45により、土台23とプリント配線基板14との間には隙間31が形成されるので、3本のおす型端子22とプリント配線基板14とを半田付けする際に、また、固定片40とプリント配線基板14とを半田付けする際に、空気が半田付けされる箇所から隙間31を通って外部(大気中)に逃げ、これにより、半田付けの箇所に空気が溜まらず、その結果、正確かつ確実な半田付けが得られる。
しかも、この実施例における車両用前照灯のレベリング装置6は、土台23の隙間31を介してプリント配線基板14に対向する箇所には空洞部32が設けられているので、半田付けの際の空気の逃げがさらに確実となり、さらに正確かつ確実な半田付けが得られる。
さらにまた、この実施例における車両用前照灯のレベリング装置6は、プリント配線基板14が土台23を介して一方の前側ハウジング9の基板受部39と他方の後側ハウジング10の押圧部47との間において挟み込まれるので、プリント配線基板14をハウジング9、10に対して浮きやずれなどがない状態で固定することができる。この結果、この実施例における車両用前照灯のレベリング装置6は、3本のおす型端子22が土台23および固定片40およびプリント配線基板14を介してハウジング9、10に対して浮きやずれなどがない状態で固定されるので、3本のおす型端子22にかかる外力がストレスとして半田付けの箇所にかかるのを軽減することができもしくは分散させることができる。しかも、この実施例における車両用前照灯のレベリング装置6は、プリント配線基板14および3本のおす型端子22をハウジング9、10に対して浮きやずれなどがない状態で固定することができるので、車両の振動に対する耐久性を向上させることができる。
この実施例における車両用前照灯のレベリング装置6は、3本のおす型端子22の圧入部44が土台23の取付孔30の内周壁に圧入固定されていて、また、3本のおす型端子22の連結部29が土台23の受部48に受けられている。この結果、この実施例における車両用前照灯のレベリング装置6は、3本のおす型端子22のコネクタ側接続部26に車両側のコネクタ27を押し込んで接続する際に、3本のおす型端子22には押し込み方向(図3中の実線矢印方向)の外力がかかるが、その外力が3本のおす型端子22の連結部29を介して土台23の受部48に受け止められる。また、この実施例における車両用前照灯のレベリング装置6は、3本のおす型端子22のコネクタ側接続部26から車両側のコネクタ17を引き抜いて取り外す際に、3本のおす型端子22には引き抜き方向(図3中の実線矢印と逆方向)の外力がかかるが、その外力が3本のおす型端子22の圧入部44を介して土台23の取付孔30の内周壁に受け止められる。このために、この実施例における車両用前照灯のレベリング装置6は、3本のおす型端子22に外力がかかっても、その外力が3本のおす型端子22から土台23で受け止められてプリント配線基板14(すなわち、プリント配線基板14上の配線と3本のおす型端子22との間に電気的に接続されている半田33およびその半田33と接続するプリント配線基板14上の配線)にストレスとして伝達されるのを軽減することができもしくは防止することができる。これにより、この実施例における車両用前照灯のレベリング装置6は、プリント配線基板14上の配線と3本のおす型端子22との間に電気的に接続されている半田33およびその半田33と接続するプリント配線基板14上の配線が破損損傷するのを防止することができる。
また、この実施例における車両用前照灯のレベリング装置6は、おす型端子22の圧入部44と連結部29との間に肩部41を設けたので、おす型端子22の圧入部44を土台22の取付孔30の中の内周壁に圧入する際に、おす型端子22の肩部41を押圧することができる。この結果、この実施例における車両用前照灯のレベリング装置6は、おす型端子22の半田側接続部27をプリント配線基板14から引っ張ることなく、おす型端子22の半田側接続部27をプリント配線基板14から突出させることができる。このために、この実施例における車両用前照灯のレベリング装置6は、おす型端子22を土台23に圧入固定する際に、おす型端子22の半田側接続部27が曲がったり折れたりすることがないので、プリント配線基板14との電気的接続に対してなんら問題が無い。
なお、前記の実施例においては、車両用前照灯のレベリング装置としてヘッドランプ1について説明する。ところが、この発明においては、ヘッドランプ1以外の車両用前照灯のレベリング装置にも適用することができる。
また、前記の実施例においては、クラウンギア24を用いてシャフト12を手動により回転させて光軸調整できるようにしたものである。ところが、この発明においては、シャフト12を手動により回転させて光軸調整を行わなくても良い。
さらに、前記の実施例においては、固定部材としてランプハウジング3を使用し、傾動部材としてランプユニットおよび取付ブラケット5を使用するものである。ところが、この発明においては、固定部材として車体を使用し、傾動部材として車両用前照灯全体を使用しても良い。
さらにまた、前記の実施例においては、コネクタ部13のおす型端子22および車両側のコネクタ17のめす型端子35が3本で等間隔に一列(一直線)に配列されているものである。ところが、この発明においては、おす型端子およびめす型端子の本数や配列を特に限定しない。
さらにまた、前記の実施例においては、プリント配線基板14の一面に電子部品とコネクタ部13が実装されていて、プリント配線基板14の他面に配線と半田付けされる箇所のランドとがそれぞれプリントされているものである。ところが、この発明においては、電子部品やコネクタ部13や配線やランドを基板の一面側あるいは他面側あるいは両面に設けても良い。
この発明にかかる車両用前照灯のレベリング装置の実施例を示すヘッドランプの縦断面図(垂直断面図)である。 同じく、レベリング装置の前側ハウジングと後側ハウジングとを組み付ける前の状態を示す一部縦断面図(垂直断面図)である。 同じく、レベリング装置と車両側のコネクタとの接続前の状態を示す一部縦断面図(垂直断面図)である。 同じく、レベリング装置と車両側のコネクタとの接続後の状態を示す一部縦断面図(垂直断面図)である。 同じく、図2におけるV−V線断面図である。 同じく、図3におけるVI−VI線断面図である。 同じく、コネクタ部をプリント配線基板に固定して半田する状態を示す説明図である。 同じく、図7(D)におけるVIII矢視図であって、コネクタ部をプリント配線基板に固定して半田する状態を示すプリント配線基板の平面図である。 同じく、コネクタ部をプリント配線基板に固定して半田する状態を示すプリント配線基板の一部底面図である。 同じく、コネクタ部を示す斜視図である。 同じく、コネクタ部を示す説明図である。 同じく、図11(B)におけるXII−XII線断面図である。 同じく、図7(D)におけるXIII−XIII線断面図である。 同じく、おす型端子を示す斜視図である。 同じく、おす型端子を示す説明図である。
符号の説明
1 ヘッドランプ(レベリング装置を備える車両用前照灯)
2 灯室
3 ランプハウジング(固定部材)
4 ランプレンズ
5 取付ブラケット(傾動部材)
6 レベリング装置
7 ピボット機構
8 球部
9 前側ハウジング
10 後側ハウジング
11 モータ(駆動装置)
12 シャフト
13 コネクタ部
14 プリント配線基板(基板)
15 円筒部
16 シール部材
17 車両側のコネクタ
18 凹部
19 挿入孔
20 挿入孔
21 小円筒部
22 おす型端子
23 土台
24 クラウンギア
25 スクリュー部
26 コネクタ側接続部
27 半田側接続部
28 ナット部材
29 連結部
30 取付孔
31 隙間
32 空洞部
33 半田
34 ケース
35 めす型端子
36 加締め部
37 ハーネス
38 グロメット
39 基板受部
40 固定片
41 肩部
42 挿入孔
43 半田
44 圧入部
45 凸部
46 傾斜部
47 押圧部
48 受部
49 取付孔
50 圧入部
H 水平線
V 垂直線
A オフセット量

Claims (4)

  1. 車両用前照灯の光軸を調整するレベリング装置において、
    ハウジングと、
    前記ハウジング内に配置されている駆動装置および基板と、
    前記ハウジングに対して進退可能に配置されていて、前記駆動装置の駆動により前記ハウジングに対して進退して前記車両用前照灯の光軸を調整するシャフトと、
    前記基板と電気的に接続されていて、かつ、車両側のコネクタと電気的に接続されることにより、前記基板を介して前記駆動装置に給電するコネクタ部と、
    を備え、
    前記コネクタ部は、
    前記基板と電気的に接続されている複数本のおす型端子と、
    前記複数本のおす型端子を保持する土台と、
    前記土台を前記基板に固定する固定片と、
    から構成されている、
    ことを特徴とする車両用前照灯のレベリング装置。
  2. 前記コネクタ部の前記固定片と前記基板とは、相互の固定箇所において、半田付けされている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の車両用前照灯のレベリング装置。
  3. 前記コネクタ部の前記土台には、前記土台と前記基板との間に隙間を形成する凸部が設けられていて、
    前記土台の前記隙間を介して前記基板に対向する箇所には、空洞部が設けられている、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の車両用前照灯のレベリング装置。
  4. 前記ハウジングは、2分割されていて、
    一方のハウジングには、前記基板を受ける基板受部が設けられていて、
    他方のハウジングには、前記コネクタ部の前記土台を前記一方のハウジング側に押圧して前記基板を前記土台を介して前記一方のハウジングの前記基板受部と共に挟み込む押圧部が設けられている、
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の車両用前照灯のレベリング装置。
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