JP2009158016A - ディスクドライブ装置および位置決め制御方法 - Google Patents

ディスクドライブ装置および位置決め制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】複数のスパイラルサーボパターンをリードすることによって得られる検出信号を用いて、ヘッドを十分な精度で位置決めできるディスクドライブ装置を実現する。
【解決手段】マルチスパイラルサーボパターンが記録されているディスク媒体1を有するディスクドライブ100において、ヘッド5によってリードされたマルチスパイラルサーボパターンから、六角形状の検出信号を生成する検出信号生成部301と、検出信号を等時間間隔で分割することによって得られる複数のフレームを用いて位置誤差を算出する位置誤差算出部302とを有する。位置誤差算出部302は、サーボバースト信号A,B,C,Dの中の少なくとも1つのバースト信号を複数のフレームの中の所定の2以上のフレームの組み合わせを用いて生成すると共に、サーボバースト信号A,B,C,Dの中の他のバースト信号の各々を所定の1つのフレームを用いて生成する。
【選択図】 図15

Description

本発明は、ディスク媒体を有するディスクドライブ装置および同装置に適用される位置決め制御方法に関する。
一般的に、ハードディスクドライブを代表とするディスクドライブ(単にディスクドライブと表記する場合もある)において、記録媒体であるディスク媒体上には、ヘッドの位置決め制御に使用されるサーボパターン(サーボデータ)が書き込まれている。ディスクドライブは、ヘッドにより読出されたサーボパターンを使用して、ディスク媒体上の目標位置(目標トラック)にヘッドを位置決めする。
通常、ディスク媒体上に書き込まれるサーボパターンは、ディスク媒体上に複数の同心円状トラックを定義するための複数の放射状サーボパターン(サーボウェッジと称されることもある)から構成されている。この放射状サーボパターンは、ディスクドライブの製造工程に含まれるサーボ書込み工程により、ディスク媒体上に書き込まれる。
近年、サーボ書込み工程において、ディスク媒体上にベースパターン(シードパターン)となる複数の螺旋状のサーボパターン(スパイラルサーボパターンまたはスパイラルトラックと称されることもある)を書き込み、この複数のスパイラルサーボパターンに基づいて放射状サーボパターンを書き込む方法が提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
この場合、放射状サーボパターンは、製品として出荷されるディスクドライブにおいて、実際の動作時に使用されるサーボパターン(製品サーボパターン)である。従って、スパイラルサーボパターンそれぞれは、最終的には、オーバーライトによりディスク媒体上から消去される。
米国特許第7,248,426B1号明細書
前述のサーボ書込み工程では、一般的には、複数のスパイラルサーボパターンが記録されたディスク媒体がディスクドライブに組み込まれて、このディスクドライブによるセルフサーボ書込み方法により、ディスク媒体上に複数の放射状サーボパターン(製品サーボパターン)が書き込まれる。
ディスクドライブは、リードヘッドにより複数のスパイラルサーボパターンを読出したときの検出信号に基づいて、放射状サーボパターンを書き込むときのヘッド位置決め制御を行なうための位置誤差演算を実行する。通常のディスクドライブは、統合ヘッドと称されるヘッドを有している。このヘッドには、サーボパターンおよびデータを読出すリードヘッドと、サーボパターンおよびデータを書き込むライトヘッドとが分離された状態で実装されている。リードヘッドの幅は、ライトヘッドの幅より相対的に狭い。このことに起因して、リードヘッドにより読出されるスパイラルサーボパターンの検出信号は、特定形状、具体的には六角形状の信号になる。
ヘッド位置決め制御を行なうための位置誤差演算方法としては、サーボバースト信号A,B,C,Dを使用する、放射状サーボパターン用の位置誤差演算アルゴリズムが知られている。この位置誤差演算方法は、十分な精度でヘッドの位置誤差を算出することを可能にするアルゴリズムである。しかし、複数のスパイラルサーボパターンをリードすることによって得られる検出信号はサーボバースト信号A,B,C,Dとは異なる信号であるので、その検出信号をそのまま上述の位置誤差演算アルゴリズムで使用することは困難である。
本発明は上述の事情を考慮してなされたものであり、複数のスパイラルサーボパターンをリードすることによって得られる検出信号を用いて、ヘッドを十分な精度で位置決めすることができるディスクドライブ装置および位置決め制御方法を提供することを目的とする。
上述の課題を解決するため、本発明の一つの観点によれば、複数のスパイラルサーボパターンが書き込まれたディスク媒体と、前記ディスク媒体に対してデータの読出し及び書き込みを行なうヘッドと、前記ヘッドを前記ディスク媒体上の半径方向に移動させるヘッド移動機構と、前記ディスク媒体上の円周方向の領域を前記ヘッドが走査している期間中に前記ヘッドによって読み出される前記各スパイラルサーボパターンから、特定形状の検出信号を生成する検出信号生成手段と、前記ディスク媒体上に同心円状トラックを定義するための複数の放射状サーボパターンの各々に含まれるサーボバースト信号A,B,C,Dの中の少なくとも1つのバースト信号を、前記検出信号を等時間間隔で分割することによって得られる複数のフレームの中の所定の2以上のフレームを用いて生成すると共に、前記サーボバースト信号A,B,C,Dの中の他のバースト信号の各々を、前記複数のフレームの中の所定の1つのフレームを用いて生成し、前記生成された少なくとも1つのバースト信号の振幅値と前記生成された他のバースト信号の各々の振幅値とを用いることによって、前記ヘッドの位置誤差を前記放射状サーボパターン用の位置誤差演算アルゴリズムに従って算出する位置誤差算出手段と、前記算出された位置誤差に基づいて前記ヘッド移動機構を制御することによって、前記ヘッドを前記ディスク媒体上の目標位置に位置決めする位置決め手段とを具備することを特徴とするディスクドライブ装置が提供される。
また、本発明の別の観点によれば、複数のスパイラルサーボパターンが書き込まれたディスク媒体と、前記ディスク媒体に対してデータの読出し及び書き込みを行なうヘッドと、前記ヘッドを前記ディスク媒体上の半径方向に移動させるヘッド移動機構と、前記ディスク媒体上の円周方向の領域を前記ヘッドが走査している期間中に前記ヘッドによって読み出される前記各スパイラルサーボパターンから、特定形状の検出信号を生成する検出信号生成手段と、前記ディスク媒体上に同心円状トラックを定義するための複数の放射状サーボパターンの各々に含まれるサーボバースト信号A,B,C,Dそれぞれの振幅値を使用した位置誤差演算アルゴリズムに従って前記ヘッドの位置誤差を算出する位置誤差算出手段であって、前記検出信号を等時間間隔で分割することによって得られる複数のフレームの中から前記サーボバースト信号A,B,C,Dにそれぞれ対応する第1フレーム、第2フレーム、第3フレーム、および第4フレームを選択すると共に、前記サーボバースト信号C,Dにそれぞれ対応する第5フレームおよび第6フレームをさらに選択し、前記選択された第1フレームおよび前記第2フレームを前記サーボバースト信号A,Bとして使用し、前記選択された第3フレームと前記選択された第5フレームとを組み合わせることによって得られる信号を前記サーボバースト信号Cとして使用し、且つ前記選択された第4フレームと前記選択された第6フレームとを組み合わせることによって得られる信号を前記サーボバースト信号Dとして使用することによって、前記ヘッドの位置誤差を算出する位置誤差算出手段と、前記算出された位置誤差に基づいて前記ヘッド移動機構を制御することによって、前記ヘッドを前記ディスク媒体上の目標位置に位置決めする位置決め手段とを具備することを特徴とするディスクドライブ装置が提供される。
また、本発明のさらに別の観点によれば、ディスクドライブ装置のディスク媒体上の目標位置にヘッドを位置決めする位置決め制御方法であって、前記ディスク媒体には複数のスパイラルサーボパターンが書き込まれており、前記ディスクドライブ装置は、前記ヘッドを前記ディスク媒体上の半径方向に移動させるヘッド移動機構を含んでおり、前記ディスク媒体上の円周方向の領域を前記ヘッドが走査している期間中に前記ヘッドによって読み出される前記各スパイラルサーボパターンから、特定形状の検出信号を生成するステップと、前記ディスク媒体上に同心円状トラックを定義するための複数の放射状サーボパターンの各々に含まれるサーボバースト信号A,B,C,Dの中の少なくとも1つのバースト信号を、前記検出信号を等時間間隔で分割することによって得られる複数のフレームの中の所定の2以上のフレームを用いて生成するステップと、前記サーボバースト信号A,B,C,Dの中の他のバースト信号の各々を、前記複数のフレームの中の所定の1つのフレームを用いて生成するステップと、前記生成された少なくとも1つのバースト信号の振幅値と前記生成された他のバースト信号の各々の振幅値とを用いることによって、前記ヘッドの位置誤差を前記放射状サーボパターン用の位置誤差演算アルゴリズムに従って算出する位置誤差算出ステップと、前記算出された位置誤差に基づいて前記ヘッド移動機構を制御することによって、前記ヘッドを前記ディスク媒体上の目標位置に位置決めするステップとを具備することを特徴とする位置決め制御方法が提供される。
本発明によれば、複数のスパイラルサーボパターンをリードすることによって得られる検出信号を用いて、ヘッドを十分な精度で位置決めすることができる。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。
図1は、本実施形態に係るディスクドライブ装置を概略的に示すブロック図である。
このディスクドライブ装置100は、磁気ディスクであるディスク媒体1と、ヘッド5と、スピンドルモータ110と、アクチュエータアーム130と、ヘッドアンプ(ヘッドIC)140と、プリント回路基板(PCB)190とを備えている。
ディスク媒体1は、スピンドルモータ110により高速回転される。本実施形態では、ディスク媒体1上には、後述するサーボトラックライタ(STW)により、図3に示すように、ベースパターンとして複数本のスパイラルサーボパターンであるマルチスパイラルサーボパターンが記録されている。
ヘッド5は、ディスク媒体1に対してデータの読出し及び書き込みを行なう。このヘッドは統合ヘッドであり、リードヘッドとライトヘッドとを有する。リードヘッドは、ディスク媒体1上からマルチスパイラルサーボパターン、放射状サーボパターン、及びユーザデータを読出す。また、ライトヘッドは、ディスク媒体1上のサーボセクタ以外のデータ領域にユーザデータを書き込むと共に、後述するセルフサーボ書込み動作時に放射状サーボパターンを書き込む。
アクチュエータアーム130は、ヘッド5をディスク媒体1上の半径方向に移動させるヘッド移動機構131の一部として機能する。アクチュエータアーム130の先端部にはヘッド5が搭載されている。アクチュエータアーム130は、ピボット6の回りで回動されるようにピボット6に支持されている。アクチュエータアーム130はボイスコイルモータ(図示せず)により駆動される。このボイスコイルモータは、アクチュエータアーム130を駆動することにより、ヘッド5をディスク媒体1上の任意の半径位置に位置づける。ボイスコイルモータとアクチュエータアーム130等とにより、ヘッド移動機構131が構成される。
ボイスコイルモータは、PCB190上に実装されているモータドライバ180により駆動制御される。ヘッドアンプ140は、ヘッド5内のリードヘッドからのリード信号を増幅して、PCB190上に実装されているリード/ライトチャネルIC(信号処理ユニット)150に出力する。
PCB190には、リード/ライトチャネルIC150と、マイクロプロセッサ(CPU)170と、モータドライバ180と、ハードディスクコントローラ(HDC)200とが実装されている。リード/ライトチャネルIC150は、リード/ライト信号を処理する信号処理ユニットであり、マルチスパイラルサーボパターン及び放射状サーボパターンのサーボ信号の再生処理を行なうサーボ処理部160を含む。
サーボ処理部160は、アドレスコード検出部、サーボバースト信号復調部及びサーボデータ再生部を含む。アドレスコード検出部は、リード信号から放射状サーボパターンに含まれる、セクタアドレスコード及びトラック(シリンダ)アドレスコードを検出する。サーボバースト信号復調部は、マルチスパイラルサーボパターンの検出信号を復調する処理、及び放射状サーボパターンに含まれるサーボバースト信号を復調する処理を実行する。サーボデータ再生部は、アドレスコード検出部によって検出されたアドレスコードと、復調されたサーボバースト信号A,B,C,Dの振幅値とをCPU170に出力する。
モータドライバ180は、CPU170の制御により、アクチュエータ130を駆動するためのボイスコイルモータ(VCM)に対して駆動電流を供給するVCMドライバ、及びディスク媒体1を回転させるためのスピンドルモータ(SPM)110に対して駆動電流を供給するSPMドライバを含む。
HDC200は、ディスクドライブ100と外部のホストシステムとの間のデータ転送などを行なうインターフェースであり、CPU170の制御に基づいて、リード/ライトチャネル150から出力されるユーザデータをホストシステムに転送する処理と、ホストシステムからのデータを受信してリード/ライトチャネル150に転送する処理とを実行する。
ホストシステムからのデータには、セルフサーボ書込み動作によって、ディスク媒体1上に書込むべき放射状サーボパターン用のデータ(サーボデータ)も含まれる。
CPU170は、ディスクドライブ100の動作を制御するメインコントローラであり、本実施形態に関するセルフサーボ書込み動作を実行する機能を有する。また、製品として出荷されるディスクドライブ100では、CPU170は、ディスク媒体1上に書き込まれた放射状サーボパターン(製品サーボパターン)に基づいて、ヘッド5の位置決め制御を実行する。
(サーボトラックライタの構成)
図2は、本実施形態に関するサーボトラックライタ(STW)の要部を示すブロック図である。サーボトラックライタ(STW)は、クリーンルーム内に設置されており、セルフサーボ書込み工程の前に、ディスク媒体1上に、ベースパターンとして使用されるマルチスパイラルサーボパターンを書込むためのサーボ書込み用専用装置である。
サーボトラックライタは、図2に示すように、コントローラ30と、ヘッド駆動機構31と、サーボヘッド32と、書き込み制御回路33と、スピンドルモータ34と、クロックヘッド35と、マスタクロック回路36とを有する。
スピンドルモータ34は、データが全く書き込まれていないディスク媒体1を回転させる。サーボヘッド32は、リードヘッドとライトヘッドとに分離された状態でスライダに実装されており、リードヘッドによりマルチスパイラルサーボパターンを読出し、ライトヘッドによりマルチスパイラルサーボパターンを書き込む。
コントローラ30は、マイクロプロセッサ及びメモリを主要素とし、ヘッド駆動機構31、書き込み制御回路33、スピンドルモータ34及びマスタクロック回路36の動作を制御する。コントローラ30は、ヘッド駆動機構31を制御することで、サーボヘッド32の位置決め制御を実行する。
ヘッド駆動機構31は、サーボヘッド32をディスク媒体1上の指定位置まで移動させるアクチュエータであり、ボイスコイルモータにより駆動される。書き込み制御回路33は、サーボヘッド32に、スパイラルサーボパターンを書込むためのサーボデータを送出する。サーボヘッド32は、書き込み制御回路33からのサーボデータに基づいて、図3に示すように、ディスク媒体1上にマルチスパイラルサーボパターンを書き込む。
マスタクロック回路36は、コントローラ30の制御に従って、クロック信号をクロックヘッド35に送出する。クロックヘッド35は、ディスク媒体1上の最外周領域にクロック信号を書き込む。コントローラ30は、サーボヘッド32をディスク媒体1上の最内周側から最外周側に移動させながら位置決めするときに、当該クロック信号を基準位置情報信号として参照する。
(マルチスパイラルサーボパターン)
以下、図3、図4、図6及び図7を参照して、本実施形態に係るマルチスパイラルサーボパターン及びそのマルチスパイラルサーボパターンの検出信号を説明する。
図3は、例えば、図2に示すサーボトラックライタにより、ディスク媒体1上の全面に書き込まれたマルチスパイラルサーボパターンを概念的に示す図である。
マルチスパイラルサーボパターンは、ヘッド5をディスク媒体1上の目標位置に位置決めするトラッキングのためのサーボバーストパターンであり、n本のスパイラルサーボパターン2〜2から構成されている。スパイラルサーボパターン2〜2の各々は、例えば、バースト信号によって実現し得る。
スパイラルサーボパターン2〜2の各々は、例えば、10〜20回転程度の長さを持つ。マルチスパイラルサーボパターンを構成するスパイラルサーボパターンの本数nは、例えば、約300本から約400本の間の範囲内である。
マルチスパイラルサーボパターン2〜2が書き込まれたディスク媒体1がディスクドライブ100に組み込まれた後に、ディスクドライブ100は、セルフサーボ書込み機能により、ヘッド5を使用して、ディスク媒体1上にP本の放射状サーボパターン4〜4を書き込む。
セルフサーボ書込みにおいては、CPU170は、マルチスパイラルサーボパターン2〜2nを使用して、ヘッド5を破線で示す同心円状トラックの中心線3〜3にそれぞれトラッキングしながら、ディスク媒体上1に同心円状トラックそれぞれを定義するための放射状サーボパターン4〜4をディスク媒体1に書き込む。
図3において、実線の矢印は、ヘッド5(具体的にはリードヘッド)が同心円状トラック3を走査する様子を示している。ディスク媒体1は破線の矢印で示す方向に回転する。
例えば、ヘッド5(具体的にはリードヘッド)がある同心円状トラック(同心円状トラックの中心線3)に対応するディスク媒体1上の円周方向の領域を走査している期間中においては、ヘッド5はスパイラルサーボパターン2〜2上を通過する。ヘッド5が各スパイラルサーボパターン2〜2上を通過する時にヘッド5から出力されるリード信号、つまり各スパイラルサーボパターン2〜2をリードすることによって得られる検出信号は、ヘッド5(具体的にはリードヘッド)を同心円状トラックの中心線3上に維持するトラッキングに使用される位置誤差信号(PES)の生成のために使用される。
図4は、マルチスパイラルサーボパターン2〜2と放射状サーボパターン4〜4の位置関係を示す図である。図4において、縦軸は半径方向を示し、横軸は時間を示している。図4に示すように、放射状サーボパターン4〜4は、ヘッド5(リードヘッド)の走査方向(ディスク媒体1の円周方向)に対して垂直である。これに対して、スパイラルサーボパターン2〜2は、走査方向(ディスク媒体1の円周方向)に対して斜めに配置されている。このため、ヘッド5(リードヘッド)の半径方向位置により、ヘッド5(リードヘッド)が各スパイラルサーボパターンを読取るタイミングが変化する。
ディスクドライブ100では、ディスク媒体1上に放射状サーボパターン4〜4が書き込まれた後は、リードヘッドは、放射状サーボパターン4〜4に基づいて同心円状トラックの中心線3−1〜3−5に位置決めされるように制御される。
図5は、放射状サーボパターン4〜4の各々に含まれるサーボバースト信号(サーボバースト信号A,B,C,D)領域6と、そのサーボバースト信号A,B,C,Dをリードすることによって得られる検出信号を示す。
リードヘッドがサーボバースト信号領域6を通過したときに、リードヘッドから出力されるリード信号からサーボバースト信号A,B,C,Dそれぞれに対応する検出信号7〜7が得られる。放射状サーボパターン用の位置誤差演算アルゴリズムでは、リードされたサーボバースト信号A,B,C,Dの振幅値、つまり検出信号7〜7それぞれの振幅値を用いてヘッド5(リードヘッド)の位置誤差が算出される。検出信号7〜7それぞれの振幅値は、リード/ライトチャネルIC150のサーボ処理部160により得られる。
CPU170は、リードされたサーボバースト信号A,B,C,Dの振幅値、つまり検出信号7〜7それぞれの振幅値の変化に基づいて、リードヘッドの半径方向位置を判定する。リードヘッドが同心円状トラック中心線3〜3のいずれかの上に位置されているならば、リードされたサーボバースト信号Aの振幅値(検出信号7の振幅値)とリードされたサーボバースト信号Bの振幅値(検出信号7の振幅値)は同じ値になる。ここで、この同心円状トラックの中心線からのヘッド5のずれ量を位置誤差と呼ぶ。
CPU170は、リードされたサーボバースト信号A,B,C,Dの振幅値、つまり検出信号7〜7それぞれの振幅値を使用して、ヘッド5(具体的にはリードヘッド)の位置誤差を算出する位置誤差演算を実行し、この演算結果に基づいてヘッド5(具体的にはリードヘッド)をディスク媒体1上の目標位置(あるトラックの中心線上)に位置決めするための位置決め制御処理(トラッキング処理)を実行する。この位置決め制御処理により、ヘッド5(具体的にはリードヘッド)は、ディスク媒体1上の目標位置(あるトラックの中心線上)に維持される。
CPU170は、例えば下記式(1)〜(3)に示すような位置誤差演算アルゴリズムに従ってヘッド5の位置誤差を算出する。
pos1=(A−B)/(A+B)…(1)
pos2=(C−D)/(C+D)…(2)
POS=(pos1+pos2)/2…(3)
ここで、POSは位置誤差を示し、A〜Dは、サーボバースト信号A〜Dの振幅値を意味する。
図6は、ヘッド5(リードヘッド)がスパイラルサーボパターン内のある領域8上を通過する時に得られる検出信号9を示している。ヘッド5の走査方向つまりディスク媒体1の円周方向に対してスパイラルサーボパターンが斜めに延在しているので、スパイラルサーボパターンを書き込んだライトヘッドの幅と、ディスクドライブ100に内蔵されたヘッド5(リードヘッド)の幅が同一の場合には、図6に示されているように、菱形状の検出信号9が得られる。
図7は、ヘッド5(リードヘッド)がスパイラルサーボパターン内のある領域10上を通過する時に得られる検出信号11を示している。通常、スパイラルサーボパターンを書き込んだライトヘッドの幅よりも、ディスクドライブ100に内蔵されたヘッド5(リードヘッド)の幅は狭い。したがって、ヘッド5(リードヘッド)がスパイラルサーボパターン内のある領域10上を通過する時に得られる検出信号11は、実際には、図7に示されているように、菱形とは異なる特定形状、つまり六角形状の信号(バースト信号)となる。
(ヘッド位置決め制御)
以下、図8から図15を参照して、六角形状の検出信号(バースト信号波形)11に基づいて、ヘッド5の位置決め制御をどのようにして行なうかについて説明する。
ディスクドライブ100では、上述したように、ディスク媒体1上の円周方向の領域をヘッド5が走査する期間中にヘッド5によってリードされるスパイラルサーボパターンから、特定形状つまり六角形状の検出信号(バースト信号)11が生成される。
本実施形態では、六角形状の検出信号(バースト信号)11を等時間間隔で分割することによって得られる複数のフレームそれぞれの振幅値がヘッド5の位置決め制御に用いられる。
図8は、等時間間隔で複数のフレームに分割された六角形状の検出信号(バースト信号)11と各フレームの振幅値とを示している。
図8において、符号12は六角形状の検出信号11を等間隔に区切ることによって得られる各フレーム(信号)を示しており、その符号12に付加された添え字はフレームの番号(フレーム1〜フレームq)を表している。また、符号13は各フレームの振幅値(平均振幅値)を表し、その符号13に付加された添え字はフレームの番号(フレーム1〜フレームq)を表している。
フレーム12の振幅値は符号13で表されており、同様に、フレーム12,12,12,12,12,12,12,1210,1211,1212,1213,1214それぞれの振幅値が符号13,13,13,13,13,13,13,1310,1311,1312,1313,1314で表されている。以下では、符号13で示される振幅値を、フレーム信号13の振幅値と称することとする。
図9は、ヘッド5(リードヘッド)の半径方向位置が変化した時に、リードされるスパイラルサーボパターンから得られる検出信号がどのように変化するかを示す図である。
即ち、ヘッド5(リードヘッド)が図9の5で示す半径方向位置に位置する場合においては、スパイラルサーボパターンの領域10をリードすることにより、図9の中央部に示すような波形の検出信号11が得られる。一方、ヘッド5(リードヘッド)が図9の5で示す半径方向位置に位置する場合においては、スパイラルサーボパターンの領域10をリードすることにより、図9の下部に示すような波形の検出信号11が得られる。
検出信号11と検出信号11それぞれの形状は同じ六角形状であるが、検出信号11は検出信号11に対して時間方向にずれている。
図10は、ヘッド5(リードヘッド)の半径方向位置の変化に対する各フレームの振幅値の変化の様子を示している。符号Nは、放射状サーボパターンにより定義される同心円状トラックnのトラック中心位置を示し、符号N+1は、同心円状トラックnに対してその内周側に隣接する同心円状トラックn+1のトラック中心位置を示し、符号N−1は、同心円状トラックnに対してその外周側に隣接する同心円状トラックn−1のトラック中心位置を示している。また、符号N+1/2は、同心円状トラックnと同心円状トラックn+1との間の境界位置を示し、符号N−1/2は、同心円状トラックnと同心円状トラックn−1との間の境界位置を示している。
本実施形態においては、スパイラルサーボパターンの検出信号11を分割することによって得られる複数のフレームを用いて、サーボバースト信号A,B,C,Dが生成される。具体的には、サーボバースト信号A,B,C,Dの中の少なくとも1つのバースト信号は、複数のフレームの中の所定の2以上のフレームの組み合わせを用いて生成される。サーボバースト信号A,B,C,Dの中の他のバースト信号の各々は、複数のフレームの中の所定の1つのフレームを用いて生成される。そして、CPU170は、生成された少なくとも1つのバースト信号の振幅値と生成された他のバースト信号の各々の振幅値とを用いることによって、ヘッド5の位置誤差を、上述の放射状サーボパターン用の位置誤差演算アルゴリズムに従って算出する。このように、サーボバースト信号A,B,C,Dの中の少なくとも1つのバースト信号については、複数のフレームの中の所定の2以上のフレームの組み合わせを用いて生成することにより、サーボバースト信号A,B,C,Dの各々を所定の1つのフレームを用いて生成する場合に比し、高精度に位置誤差を算出することができる。
より具体的には、CPU170は、例えば、複数のフレームの中からサーボバースト信号A,B,C,Dにそれぞれ対応する第1フレーム、第2フレーム、第3フレーム、および第4フレームを選択する。第1フレームは、複数のフレームの内、サーボバースト信号Aの振幅特性に類似した振幅特性を有するフレームである。第2フレームは、複数のフレームの内、サーボバースト信号Bの振幅特性に類似した振幅特性を有するフレームである。第3フレームは、複数のフレームの内、サーボバースト信号Cの振幅特性に類似した振幅特性を有するフレームである。第4フレームは、複数のフレームの内、サーボバースト信号Dの振幅特性に類似した振幅特性を有するフレームである。
CPU170は、さらに、サーボバースト信号C,Dにそれぞれ対応する第5フレームおよび第6フレームを選択する。そして、CPU170は、(1)選択された第1フレームおよび第2フレームをサーボバースト信号A,Bとしてそれぞれ使用し、(2)選択された第3フレームと選択された第5フレームとを組み合わせることによって得られる信号をサーボバースト信号Cとして使用し、且つ(3)選択された第4フレームと選択された第6フレームとを組み合わせることによって得られる信号をサーボバースト信号Dとして使用することによって、ヘッド5の位置誤差を上述の放射状サーボパターン用位置誤差演算アルゴリズムに従って算出する。
ここで、図10に戻り、同心円状トラックnのトラック中心位置N付近に着目すると、フレーム信号13の振幅値の変化特性を示す曲線とフレーム信号1311の振幅値の変化特性を示す曲線とがトラック中心位置で交差していることが理解されよう。また図10のN−1/2付近のトラック境界位置、およびN+1/2付近のトラック境界位置においては、フレーム信号13の振幅値とフレーム信号1311の振幅値は互いに相補の関係にある(一方の振幅値が極大となり、他方の振幅値が極小となる)ことが理解されよう。つまり、フレーム12に対応するフレーム信号13の振幅値の増減特性は、サーボバースト信号Aの振幅値の増減特性に類似している。また、フレーム1211に対応するフレーム信号1311の振幅値の増減特性は、サーボバースト信号Bの振幅値の増減特性に類似している。
よって、本実施形態では、振幅値の増減特性の類似性および交点位置の類似性を考慮して、フレーム信号13はサーボバースト信号Aに対応する上述の第1のフレームとして選択され、フレーム信号1311はサーボバースト信号Bに対応する上述の第2のフレームとして選択される。つまり、サーボバースト信号Aはフレーム信号13から生成され、サーボバースト信号Bはフレーム信号1311から生成される。
また図10のN−1/2付近のトラック境界位置に着目すると、フレーム信号13の振幅値の変化特性を示す曲線とフレーム信号1313の振幅値の変化特性を示す曲線とが交差していることが理解されよう。つまり、フレーム12に対応するフレーム信号13の振幅値の増減特性は、サーボバースト信号Cの振幅値の増減特性に類似している。また、フレーム1213に対応するフレーム信号1313の振幅値の増減特性は、サーボバースト信号Dの振幅値の増減特性に類似している。
よって、本実施形態では、振幅値の増減特性の類似性および交点位置の類似性を考慮して、フレーム信号13はサーボバースト信号Cに対応する上述の第3のフレームとして選択され、フレーム信号1313はサーボバースト信号Dに対応する上述の第4のフレームとして選択される。
本実施形態では、さらに、サーボバースト信号Cに対応する上述の第5のフレームとしてフレーム信号13が選択され、サーボバースト信号Dに対応する上述の第6のフレームとしてフレーム信号13が選択される。
サーボバースト信号Cは、第3のフレームとして選択されたフレーム信号13と第5のフレームとして選択されたフレーム信号13との組み合わせによって生成することができる。具体的には、CPU170は、フレーム信号13の振幅値とフレーム信号13の振幅値とを比較し、フレーム信号13とフレーム信号13の内で振幅値が小さい方のフレーム信号の振幅値をサーボバースト信号Cの振幅値として使用する。換言すれば、CPU170は、フレーム信号13とフレーム信号13とを組み合わせることによって、新たなフレーム信号を生成する。このフレーム信号は、ヘッド5(リードヘッド)の半径方向位置がNからN−1の範囲内においてはフレーム信号13と同じ振幅値の変化特性を有し、且つヘッド5(リードヘッド)の半径方向位置がNからN+1の範囲内においてはフレーム信号13と同じ振幅値の変化特性を有する。
サーボバースト信号Dは、第4のフレームとして選択されたフレーム信号1313と第6のフレームとして選択されたフレーム信号13との組み合わせによって生成することができる。具体的には、CPU170は、フレーム信号13の振幅値とフレーム信号1313の振幅値とを比較し、フレーム信号13とフレーム信号1313の内で振幅値が大きい方のフレーム信号の振幅値をサーボバースト信号Dの振幅値として使用する。換言すれば、CPU170は、フレーム信号13とフレーム信号1313とを組み合わせることによって、新たなフレーム信号を生成する。このフレーム信号は、ヘッド5(リードヘッド)の半径方向位置がNからN−1の範囲内においてはフレーム信号1313と同じ振幅値の変化特性を有し、且つヘッド5(リードヘッド)の半径方向位置がNからN+1の範囲内においてはフレーム信号13と同じ振幅値の変化特性を有する。
図11は、選択された4つのフレーム信号それぞれの振幅値の変化と(図11の上部に示すグラフ)、選択された第1乃至第6の6つのフレーム信号を組み合わせることによって生成された4つの信号それぞれの振幅値の変化(図11の中央部に示すグラフ)と、サーボバースト信号A,B,C,Dそれぞれの振幅値の変化と(図11の下部に示すグラフ)を示している。
図11において、符号14はサーボバースト信号A,B,C,Dに対応する第1乃至第4のフレームとして選択された4つのフレーム信号(フレーム信号13,1311,13,1313)の振幅値を示している。ここで、符号14の添え字のA〜Dはそれぞれ対応するバースト信号の種類を示している。すなわち、14はサーボバースト信号Aに対応する第1のフレームとして選択されたフレーム信号13の振幅の変化を表している。同様に、14はサーボバースト信号Bに対応する第2のフレームとして選択されたフレーム信号1311の振幅の変化を表し、14はサーボバースト信号Cに対応する第3のフレームとして選択されたフレーム信号13の振幅の変化を表し、14はサーボバースト信号Dに対応する第4のフレームとして選択されたフレーム信号1313の振幅の変化を表している。
符号15はサーボバースト信号A,B,C,Dそれぞれの振幅値を示している。ここで、符号15の添え字のA〜Dはそれぞれ対応するバースト信号の種類を示している。すなわち、15はサーボバースト信号Aの振幅の変化を表している。同様に、15はサーボバースト信号Bの振幅の変化を表し、15はサーボバースト信号Cの振幅の変化を表し、15はサーボバースト信号Dの振幅の変化を表している。
符号16は第1乃至第6のフレーム(フレーム信号13,1311,13,1313,13,13)を用いて生成される、サーボバースト信号A,B,C,Dそれぞれに対応する4つの信号の振幅値を示している。ここで、符号16の添え字のA〜Dはそれぞれ対応するバースト信号の種類を示している。すなわち、16はサーボバースト信号Aに対応する第1のフレームとして選択されたフレーム信号13の振幅の変化を表している。同様に、16はサーボバースト信号Bに対応する第2のフレームとして選択されたフレーム信号1311の振幅の変化を表している。16は、サーボバースト信号Cに対応する2つのフレーム(第3のフレームおよび第5のフレーム)として選択されたフレーム信号13とフレーム信号13との組み合わせによって生成される信号の振幅の変化を表している。16は、サーボバースト信号Dに対応する2つのフレーム(第4のフレームおよび第6のフレーム)として選択されたフレーム信号1313とフレーム信号13との組み合わせによって生成される信号の振幅の変化を表している。
図11の上部に示すグラフと図11の下部に示すグラフとの関係と、図11の中央部に示すグラフと図11の下部に示すグラフとの関係とを比較すると、図11の中央部に示すグラフの方が、図11の上部に示すグラフよりも、図11の下部に示すグラフにより類似した特性を有することが理解されよう。
このように、本実施形態では、サーボバースト信号C,Dの各々を2つのフレームの組み合わせによって生成することにより、サーボバースト信号A,B,C,Dの振幅特性により類似した振幅特性を有する信号群を検出信号11から生成することが可能となる。
図12は、図11の上部に示すフレーム信号14〜14をサーボバースト信号A〜Dとして使用することによって位置誤差を算出した結果(符号17で図示)と、図11の中央部に示すフレーム信号16〜16をサーボバースト信号A〜Dとして使用することによって位置誤差を算出した結果(符号18で図示)とを示している。また、図12において、点線19は、位置誤差算出結果の理想的な特性を示している。位置誤差の算出は、以下のように行われる。
即ち、CPU170は、スパイラルサーボパターンの検出信号を構成する複数のフレームを用いて、図11の中央部に示すフレーム信号16〜16をサーボバースト信号A〜Dとしてそれぞれ生成する。この場合、サーボバースト信号C,Dの各々は複数のフレームの中の所定の2以上のフレームの組み合わせによって生成され、サーボバースト信号A,Bの各々は複数のフレームの中の所定の1つのフレームを用いて生成される。
そして、CPU170は、スパイラルサーボパターンの検出信号から生成したサーボバースト信号A〜Dそれぞれの振幅値、つまり図11の中央部に示すフレーム信号16〜16の振幅値を使用して、ヘッド5(リードヘッド)の位置誤差を算出し、その位置誤差の算出結果に基づいてヘッド5(リードヘッド)の位置決め制御(トラッキング)を行なう。
CPU170は、例えば下記式(4)〜(6)に示すような位置誤差演算を行なう。
pos1=(A−B)/(A+B)…(4)
pos2=(C−D)/(C+D)…(5)
POS=(pos1+pos2)/2…(6)
ここで、POSは位置誤差であり、A〜Dは、スパイラルサーボパターンの検出信号から生成したサーボバースト信号A〜Dそれぞれの振幅値を意味する。
図12から分かるように、点線19で示される理想的な特性に対して、符号17で示される位置誤差算出結果はトラックN〜トラックN+1/2においてずれが生じており位置誤差の検出精度は十分ではないが、符号18ではずれが小さく検出精度が良いといえる。このように、符号18で示される位置誤差算出結果は、符号17で示される位置誤差算出結果によりも十分に線形性が改善されており、点線19で示される理想的な特性により近づいている。
次に、図13および図14を参照して、位置誤差の算出に用いるフレーム群をどのようにして特定するかについて説明する。本実施形態では、スパイラルサーボパターンをリードすることによって得られる検出信号11を等時間間隔で分割した複数のフレームの中で振幅値が最大となるフレームFMAXを基準に、そのフレームFMAXとの位置関係に基づいて、サーボバースト信号A,B,C,Dに対応付けるべきフレーム群F,F,F,Fが決定される。マルチスパイラルサーボパターンの傾きおよび幅、およびフレーム幅が一定であるならば、フレームFMAXとフレーム群F,F,F,Fの各々との間の位置関係は、ヘッド5が位置するディスク媒体1上の半径方向位置によらずに、常に同じになる。
図13は、図11の上部に示すフレーム信号14〜14をサーボバースト信号A〜Dとして使用する場合に対応する、フレームFMAXとフレーム群F,F,F,Fとの関係を示している。
フレーム(FMAX)と、サーボバースト信号A,B,C,Dに対応付けるべきフレーム群F,F,F,Fとの関連づけは、以下のようになる。
トラック中心で振幅値が最大となるフレーム:FMAX
サーボバースト信号Aに対応付けるフレーム:F=FMAX+3
サーボバースト信号Bに対応付けるフレーム:F=FMAX−3
サーボバースト信号Cに対応付けるフレーム:F=FMAX−1
サーボバースト信号Dに対応付けるフレーム:F=FMAX+5
例えば、複数のフレームの中で振幅値が最大となるフレーム番号がフレーム8であるならば、サーボバースト信号Aに対応付けるべき第1のフレームFのフレーム番号はフレーム11(=8+3)となる。また、サーボバースト信号Bに対応付けるべき第2のフレームFのフレーム番号はフレーム5(=8−3)となる。また、サーボバースト信号Cに対応付けるべき第3のフレームFのフレーム番号はフレーム7(=8−1)となる。また、サーボバースト信号Dに対応付けるべき第4のフレームFのフレーム番号はフレーム13(=8+5)となる。
以上の関連づけにより、ヘッド5の半径方向位置が変わった場合でも、複数のフレームの中で振幅が最大のフレームFMAXを検出するだけで、そのフレームFMAXとの位置関係から、サーボバースト信号A〜Dとして使用すべきフレームそれぞれを特定することができる。
図14は、図11の中央部に示すフレーム信号16〜16をサーボバースト信号A〜Dとして使用する場合に対応する、フレームFMAXとフレーム群F,F,F,Fとの関係を示している。
フレーム(FMAX)と、サーボバースト信号A,B,C,Dに対応付けるべきフレーム群F,F,F,Fとの関連づけは、以下のようになる。
トラック中心で振幅値が最大となるフレーム:FMAX
サーボバースト信号Aに対応付けるフレーム:F=FMAX+3
サーボバースト信号Bに対応付けるフレーム:F=FMAX−3
サーボバースト信号Cに対応付けるフレーム:F
=FC1:FMAX−1,mag(FMAX−1)≦mag(FMAX+1)のとき
=FC2:FMAX+1,mag(FMAX−1)>mag(FMAX+1)のとき
サーボバースト信号Dに対応付けるフレーム:F
=FD1:FMAX+5,mag(FMAX−5)≦mag(FMAX+5)のとき
=FD2:FMAX−5,mag(FMAX−5)>mag(FMAX+5)のとき
ただし、mag(F)はフレームFの振幅値を意味する。
例えば、複数のフレームの中で振幅値が最大となるフレーム番号がフレーム8であるならば、サーボバースト信号Aに対応付けるべき第1のフレームFのフレーム番号はフレーム11(=8+3)となる。また、サーボバースト信号Bに対応付けるべき第2のフレームFのフレーム番号はフレーム5(=8−3)となる。また、サーボバースト信号Cに対応付けるべき第3のフレームFC1のフレーム番号はフレーム7(=8−1)、サーボバースト信号Cに対応付けるべき第5のフレームFC2のフレーム番号はフレーム9(=8+1)となる。フレームFC1とフレームFC2の内で、振幅値の小さい方のフレームがサーボバースト信号Cとして使用される。また、サーボバースト信号Dに対応付けるべき第4のフレームFD1のフレーム番号はフレーム13(=8+5)、サーボバースト信号Dに対応付けるべき第6のフレームFD2のフレーム番号はフレーム3(=8−5)となる。フレームFD1とフレームFD2の内で、振幅値の大きい方のフレームがサーボバースト信号Dとして使用される。
以上の関連づけにより、ヘッド5の半径方向位置が変わった場合でも、トラック中心で振幅値が最大となるフレームFMAXを検出するだけで、そのフレームFMAXとの位置関係から、サーボバースト信号A〜Dとして使用すべきフレームそれぞれを特定することができる。
なお、以上の説明では、サーボバースト信号C,Dの各々を2つのフレームの組み合わせによって生成する例を説明したが、各スロットの時間長によっては、サーボバースト信号C,Dの各々を、2つ以上のフレーム(例えば3つのフレーム)の組み合わせによって生成するようにしてもよい。また、サーボバースト信号C,Dのいずれか一方のみを2つのフレームの組み合わせによって生成し、他方は1つのフレームを用いて生成する構成であってもよい。
図15には、ヘッド5の位置決めに使用される電子回路の構成例が示されている。
ヘッド5の位置決め制御処理は、検出信号生成部301、位置誤差算出部302、および位置決め制御部307によって実行される。検出信号生成部301は、例えば、図1で説明したサーボ処理部160内に設けられている。この検出信号生成部301は、ディスク媒体上1の円周方向の領域をヘッド5が走査している期間中にヘッド5によって読み出される各スパイラルサーボパターンから、六角形状の検出信号を生成する。位置誤差算出部302は、放射状サーボパターン用の位置誤差演算アルゴリズムに従って、ヘッド5の位置誤差を算出する。この位置誤差算出部302は、検出信号を等時間間隔で分割することによって得られる複数のフレームを用いて、サーボバースト信号A,B,C,Dを生成する。この場合、位置誤差算出部302は、サーボバースト信号A,B,C,Dの中の少なくとも1つのバースト信号(例えば、サーボバースト信号CまたはD)を、複数のフレームの中の所定の2以上のフレームを用いて生成すると共に、サーボバースト信号A,B,C,Dの中の他のバースト信号の各々を、複数のフレームの中の所定の1つのフレームを用いて生成する。上述の少なくとも1つのバースト信号の生成処理においては、位置誤差算出部302は、上述の所定の2以上のフレーム間でそれらフレームの振幅値を比較し、この比較結果に基づいて上述の所定の2以上のフレームから振幅値が最も小さいフレームまたは振幅値が最も大きいフレームを選択し、この選択したフレームの振幅値を上述の少なくとも1つのバースト信号(例えば、サーボバースト信号CまたはD)の振幅値として使用する。
そして、位置誤差算出部302は、生成された上述の少なくとも1つのバースト信号の振幅値と、生成された他のバースト信号の各々の振幅値とを用いることによって、ヘッド5の位置誤差を、放射状サーボパターン用位置誤差演算アルゴリズム(上述の式(4)〜(6))に従って算出する。
位置決め制御部307は、算出された位置誤差に基づいて図1で説明したヘッド移動機構131を制御することによって、ヘッド5をディスク媒体1上の目標位置に位置決めする。
位置誤差算出部302は、フレーム選択部303、追加フレーム選択部304、振幅値比較部305、および演算部306から構成することが出来る。フレーム選択部303は、複数のフレームの中からサーボバースト信号A,B,C,Dにそれぞれ対応付けるべき第1のフレームF、第2のフレームF、第3のフレームFC1、第4のフレームFD1を選択する。追加フレーム選択部304は、サーボバースト信号Cに対応付けるべき追加のフレームとして第5のフレームFC2を選択すると共に、サーボバースト信号Dに対応付けるべき追加のフレームとして第6のフレームFD2を選択する。振幅値比較部305は、第3のフレームFC1の振幅値と第5のフレームFC2との振幅値とを比較し、その比較結果を演算部306に通知する。また、振幅値比較部305は、第4のフレームFD1の振幅値と第6のフレームFD2の振幅値とを比較し、その比較結果を演算部306に通知する。
演算部306は、フレームF,Fの振幅値をそれぞれサーボバースト信号A,Bの振幅値として使用すると共に、フレームFC1とフレームFC2とを組み合わせることによって生成した信号の振幅値をサーボバースト信号Cの振幅値として使用し、且つフレームFD1とフレームFD2とを組み合わせることによって生成した信号の振幅値をサーボバースト信号Dの振幅値として使用することによって、ヘッド5(リードヘッド)の位置誤差を算出する。サーボバースト信号Cの生成においては、演算部306は、第3のフレームFC1の振幅値と第5のフレームFC2との振幅値との比較結果に基づき、フレームFC1とフレームFC2の内で振幅値の小さい方のフレームを選択し、その選択したフレームの振幅値をサーボバースト信号Cの振幅値として選択する。また、サーボバースト信号Dの生成においては、演算部306は、第3のフレームFD1の振幅値と第5のフレームFD2との振幅値との比較結果に基づき、フレームFD1とフレームFD2の内で振幅値の大きい方のフレームを選択し、その選択したフレームの振幅値をサーボバースト信号Dの振幅値として選択する。
位置誤差算出部302および位置決め制御部307はそれぞれ専用の回路によって実現し得るが、これら位置誤差算出部302および位置決め制御部307それぞれの機能はCPU170によって実行されるソフトウェアによって実現してもよい。
次に、図16のフローチャートを参照して、本実施形態の位置決め制御処理の手順について説明する。
以下では、CPU170が位置誤差を算出する場合を例示して説明する。検出信号生成部301は、ディスク媒体上1の円周方向の領域をヘッド5が走査している期間中にヘッド5によって読み出される各スパイラルサーボパターンから、6角形状の検出信号を生成する(ステップS101)。
CPU170は、サーボバースト信号A,B,C,Dの中の少なくとも1つのバースト信号を、検出信号を等時間間隔で分割することによって得られる複数のフレームの中の所定の2以上のフレームの組み合わせを用いて生成する(ステップS102)。ステップS102では、例えば、サーボバースト信号Cに対して2つのフレーム(フレームFC1とフレームFC2)が選択され、それら2つのフレームの組み合わせによってサーボバースト信号Cが生成される。また、サーボバースト信号Dに対しても2つのフレーム(フレームFD1とフレームFD2)が選択され、それら2つのフレームの組み合わせによってサーボバースト信号Dが生成される。
次いで、CPU170は、サーボバースト信号A,B,C,Dの中の他の各バースト信号を、複数のフレームの中の所定の1つのフレームを用いて生成する(ステップS103)。ステップS103では、CPU170は、サーボバースト信号Aに対応するフレームFを選択し、そのフレームFをサーボバースト信号Aとして使用すると共に、サーボバースト信号Bに対応するフレームFを選択し、そのフレームFをサーボバースト信号Bとして使用する。
この後、CPU170は、検出信号から生成したサーボバースト信号A,B,C,Dそれぞれの振幅値を用いて、トラッキングに使用するための位置誤差を算出する(ステップS104)。そして、CPU170は、算出した位置誤差に基づいてヘッド移動機構131を制御して、ヘッド5の位置が目標トラックのトラック中心上に維持されるようにヘッド5を目標位置に位置決めする(ステップS105)。
以上のように、本実施形態においては、マルチスパイラルサーボパターンから六角形状の検出信号を生成して、その検出信号を等時間間隔で区分することによって得られる複数のフレームを用いてサーボバースト信号A〜Dが生成される。この場合、サーボバースト信号A,B,C,Dの内の少なくとも1つの信号は、2以上のフレームの組み合わせを用いて生成される。したがって、複数のスパイラルサーボパターンをリードすることによって得られる検出信号を用いて、ヘッド5を十分な精度で位置決めすることができる。
また、本発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に構成要素を適宜組み合わせてもよい。
本発明の一実施形態に係るディスクドライブ装置の構成を示すブロック図。 サーボトラックライタの構成を示すブロック図。 同実施形態のディスクドライブ装置で用いられる、マルチスパイラルサーボパターンが書き込まれたディスク媒体を示す図。 図3のディスク媒体上におけるマルチスパイラルサーボパターンと放射状サーボパターンとの位置関係を示す図。 放射状サーボパターンに含まれるサーボバースト信号を説明するための図。 スパイラルサーボパターンの検出信号の例を説明するための図。 同実施形態のディスクドライブ装置で用いられる、スパイラルサーボパターンの六角形状の検出信号を説明するための図。 図7の検出信号を等時間間隔で区分することによって得られる複数のフレームを説明するための図。 ヘッドの半径方向位置が変化した時に図7の検出信号がどのように変化するかを示す図。 ヘッドの半径方向位置の変化に対する各フレームの振幅値の変化の様子を示す図。 選択された4つのフレーム信号それぞれの振幅値の変化と、選択された第1乃至第6の6つのフレーム信号を組み合わせることによって生成された4つの信号それぞれの振幅値の変化と、サーボバースト信号A,B,C,Dそれぞれの振幅値の変化とを示す図。 同実施形態のディスクドライブ装置によって実行される位置誤差算出結果を示す図。 選択されたフレームそれぞれとサーボバースト信号A,B,C,Dとの関係の例を説明するための図。 同実施形態のディスクドライブ装置における、選択されたフレームそれぞれとサーボバースト信号A,B,C,Dとの関係の例を説明するための図。 同実施形態のディスクドライブ装置に設けられた位置誤差算出部の構成例を示すブロック図。 同実施形態のディスクドライブ装置によって実行される位置決め制御処理の手順を示すフローチャート。
符号の説明
1…ディスク媒体、5…ヘッド、131…ヘッド移動機構、150…リード/ライトチャネルIC、160…サーボ処理部、170…マイクロプロセッサ(CPU)、301…検出信号生成部301、302…位置誤差算出部、307…位置決め制御部。

Claims (9)

  1. 複数のスパイラルサーボパターンが書き込まれたディスク媒体と、
    前記ディスク媒体に対してデータの読出し及び書き込みを行なうヘッドと、
    前記ヘッドを前記ディスク媒体上の半径方向に移動させるヘッド移動機構と、
    前記ディスク媒体上の円周方向の領域を前記ヘッドが走査している期間中に前記ヘッドによって読み出される前記各スパイラルサーボパターンから、特定形状の検出信号を生成する検出信号生成手段と、
    前記ディスク媒体上に同心円状トラックを定義するための複数の放射状サーボパターンの各々に含まれるサーボバースト信号A,B,C,Dの中の少なくとも1つのバースト信号を、前記検出信号を等時間間隔で分割することによって得られる複数のフレームの中の所定の2以上のフレームを用いて生成すると共に、前記サーボバースト信号A,B,C,Dの中の他のバースト信号の各々を、前記複数のフレームの中の所定の1つのフレームを用いて生成し、前記生成された少なくとも1つのバースト信号の振幅値と前記生成された他のバースト信号の各々の振幅値とを用いることによって、前記ヘッドの位置誤差を前記放射状サーボパターン用の位置誤差演算アルゴリズムに従って算出する位置誤差算出手段と、
    前記算出された位置誤差に基づいて前記ヘッド移動機構を制御することによって、前記ヘッドを前記ディスク媒体上の目標位置に位置決めする位置決め手段とを具備することを特徴とするディスクドライブ装置。
  2. 前記位置誤差算出手段は、前記所定の2以上のフレーム間でそれらフレームの振幅値を比較し、この比較結果に基づいて前記所定の2以上のフレームから振幅値が最も小さいフレームまたは振幅値が最も大きいフレームを選択し、この選択したフレームの振幅値を前記少なくとも1つのバースト信号の振幅値として使用することを特徴とする請求項1記載のディスクドライブ装置。
  3. 前記サーボバースト信号A,B,C,Dの中の少なくとも1つのバースト信号は、サーボバースト信号Cまたはサーボバースト信号Dのいずれか一方である特徴とする請求項1記載のディスクドライブ装置。
  4. 前記サーボバースト信号A,B,C,Dの中の少なくとも1つのバースト信号は、サーボバースト信号Cおよびサーボバースト信号Dの2つのサーボバースト信号であることを特徴とする請求項1記載のディスクドライブ装置。
  5. 複数のスパイラルサーボパターンが書き込まれたディスク媒体と、
    前記ディスク媒体に対してデータの読出し及び書き込みを行なうヘッドと、
    前記ヘッドを前記ディスク媒体上の半径方向に移動させるヘッド移動機構と、
    前記ディスク媒体上の円周方向の領域を前記ヘッドが走査している期間中に前記ヘッドによって読み出される前記各スパイラルサーボパターンから、特定形状の検出信号を生成する検出信号生成手段と、
    前記ディスク媒体上に同心円状トラックを定義するための複数の放射状サーボパターンの各々に含まれるサーボバースト信号A,B,C,Dそれぞれの振幅値を使用した位置誤差演算アルゴリズムに従って前記ヘッドの位置誤差を算出する位置誤差算出手段であって、前記検出信号を等時間間隔で分割することによって得られる複数のフレームの中から前記サーボバースト信号A,B,C,Dにそれぞれ対応する第1フレーム、第2フレーム、第3フレーム、および第4フレームを選択すると共に、前記サーボバースト信号C,Dにそれぞれ対応する第5フレームおよび第6フレームをさらに選択し、前記選択された第1フレームおよび前記第2フレームを前記サーボバースト信号A,Bとして使用し、前記選択された第3フレームと前記選択された第5フレームとを組み合わせることによって得られる信号を前記サーボバースト信号Cとして使用し、且つ前記選択された第4フレームと前記選択された第6フレームとを組み合わせることによって得られる信号を前記サーボバースト信号Dとして使用することによって、前記ヘッドの位置誤差を算出する位置誤差算出手段と、
    前記算出された位置誤差に基づいて前記ヘッド移動機構を制御することによって、前記ヘッドを前記ディスク媒体上の目標位置に位置決めする位置決め手段とを具備することを特徴とするディスクドライブ装置。
  6. ディスクドライブ装置のディスク媒体上の目標位置にヘッドを位置決めする位置決め制御方法であって、前記ディスク媒体には複数のスパイラルサーボパターンが書き込まれており、前記ディスクドライブ装置は、前記ヘッドを前記ディスク媒体上の半径方向に移動させるヘッド移動機構を含んでおり、
    前記ディスク媒体上の円周方向の領域を前記ヘッドが走査している期間中に前記ヘッドによって読み出される前記各スパイラルサーボパターンから、特定形状の検出信号を生成するステップと、
    前記ディスク媒体上に同心円状トラックを定義するための複数の放射状サーボパターンの各々に含まれるサーボバースト信号A,B,C,Dの中の少なくとも1つのバースト信号を、前記検出信号を等時間間隔で分割することによって得られる複数のフレームの中の所定の2以上のフレームを用いて生成するステップと、
    前記サーボバースト信号A,B,C,Dの中の他のバースト信号の各々を、前記複数のフレームの中の所定の1つのフレームを用いて生成するステップと、
    前記生成された少なくとも1つのバースト信号の振幅値と前記生成された他のバースト信号の各々の振幅値とを用いることによって、前記ヘッドの位置誤差を前記放射状サーボパターン用の位置誤差演算アルゴリズムに従って算出する位置誤差算出ステップと、
    前記算出された位置誤差に基づいて前記ヘッド移動機構を制御することによって、前記ヘッドを前記ディスク媒体上の目標位置に位置決めするステップとを具備することを特徴とする位置決め制御方法。
  7. 前記位置誤差算出ステップは、前記所定の2以上のフレーム間でそれらフレームの振幅値を比較するステップと、この比較結果に基づいて前記所定の2以上のフレームから振幅値が最も小さいフレームまたは振幅値が最も大きいフレームを選択し、この選択したフレームの振幅値を前記少なくとも1つのバースト信号の振幅値として使用することを特徴とする請求項6記載の位置決め制御方法。
  8. 前記サーボバースト信号A,B,C,Dの中の少なくとも1つのバースト信号は、サーボバースト信号Cまたはサーボバースト信号Dのいずれか一方である特徴とする請求項6記載の位置決め制御方法。
  9. 前記サーボバースト信号A,B,C,Dの中の少なくとも1つのバースト信号は、サーボバースト信号Cおよびサーボバースト信号Dの2つのサーボバースト信号であることを特徴とする請求項6記載の位置決め制御方法。
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