JP2009157280A - X線カセッテ用フロントパネル及びx線カセッテ - Google Patents

X線カセッテ用フロントパネル及びx線カセッテ Download PDF

Info

Publication number
JP2009157280A
JP2009157280A JP2007338284A JP2007338284A JP2009157280A JP 2009157280 A JP2009157280 A JP 2009157280A JP 2007338284 A JP2007338284 A JP 2007338284A JP 2007338284 A JP2007338284 A JP 2007338284A JP 2009157280 A JP2009157280 A JP 2009157280A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin
front panel
layer
ray cassette
fiber reinforced
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007338284A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinji Imamura
伸二 今村
Isao Kurata
功 倉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Chemical and Materials Co Ltd
Original Assignee
Nippon Steel Composite Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Steel Composite Co Ltd filed Critical Nippon Steel Composite Co Ltd
Priority to JP2007338284A priority Critical patent/JP2009157280A/ja
Publication of JP2009157280A publication Critical patent/JP2009157280A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Radiography Using Non-Light Waves (AREA)
  • Reinforced Plastic Materials (AREA)

Abstract

【課題】帯電による導電性蓄積性蛍光体への影響を極力少なくすることができ、しかも、加工が容易であり、コストを低減することのできる炭素繊維強化樹脂製のフロントパネルを備えたX線カセッテ及びX線カセッテ用フロントパネルを提供する。
【解決手段】主として繊維強化樹脂にて形成されたX線カセッテ用フロントパネル1は、厚みが400〜2000μmとされる、絶縁基材に樹脂が含浸された芯材層6と、厚みが50〜500μmとされる、芯材層6の両面に配置された炭素繊維強化樹脂層7と、を有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、一般にはX線カセッテに関し、特に、蓄積性蛍光体シートを使用することができるX線カセッテ及びX線カセッテ用フロントパネルに関するものである。
近年、X線カセッテの外板、特に、フロントパネルには、アルミニウムよりもX線透過率に優れ、軽量であり、又、剛性がある、炭素繊維強化樹脂にて作製することが提案されている。
又、X線カセッテ内部には、従来、X線撮影の記録媒体としてX線写真フィルムが収納され、撮影後現像処理されていたが、近年、X線写真フィルムの代わりに蓄積性蛍光体シートを使用し、デジタル画像処理することが行われている。
蓄積性蛍光体シートを収納したX線カセッテの外板として炭素繊維強化樹脂製のフロントパネルを使用した時には、炭素繊維強化樹脂製フロントパネルは導電性を有するため、蓄積性蛍光体シートを画像読み取り装置にて処理する際にパネル表面が帯電した場合など、静電気が、内部に収納した蓄積性蛍光体シートに悪影響を及ぼすことがある。
そこで、本願出願人は、図3に概略構成を示すように、特許文献1にて、主として繊維強化樹脂にて成形され、芯材層11の少なくとも片面に表面層12を配置し、芯材層11を構成する強化繊維が一方向に引き揃えられた繊維強化樹脂からなり、表面層12が樹脂含浸された無機繊維又は有機繊維の不織布とされ、かつ芯材層11中に体積抵抗率1×107Ω・cm以上の高抵抗シート状材料層13を配置した繊維強化樹脂板材10を提案した。
このような構成の繊維強化樹脂板材10からなるフロントパネルは、体積抵抗率の大きな高抵抗シート状材料層13を有することにより、X線撮影の記録媒体として蓄積性蛍光体シートを使用する場合においても、読み取りなどによって蛍光体が帯電しても、帯電による導電性蓄積性蛍光体への影響を極力少なくすることができる。
また、このような構成の繊維強化樹脂製フロントパネル10は、X線カセッテの帯電を防止して、取扱者が感電することをも抑制できる。
特開2002−316377号公報
しかしながら、本発明者らが上記構成の繊維強化樹脂製フロントパネル10について更に研究実験を行った結果次のことが分かった。
つまり、繊維強化樹脂製フロントパネル10にて、表面層12の厚みは50〜250μm、芯材層11の厚みが500〜2000μmであり、高抵抗シート状材料層13は、X線透過率に影響を及ぼさない程度の厚みとして、200μm以下、好ましくは30〜150μmとされた。即ち、繊維強化樹脂製フロントパネル10は、炭素繊維とされる強化繊維に樹脂が含浸された繊維強化樹脂層からなる芯材層11が大半を占めている。
一方、フロントパネルは、バックパネルと協働してX線カセッテを構成するに際して、その周辺を形成するフレーム部に遮光性良く取り付けることが必要である。そのために、フロントパネルは、その周辺形状が複雑な構造とされる。
しかしながら、上述のように、芯材層11が大半を占め、実質的に炭素繊維強化樹脂とされるフロントパネル10を加工するのは極めて困難であり、結果として、非常にコスト高となった。
従って、本発明の目的は、帯電による導電性蓄積性蛍光体への影響を極力少なくすることができ、しかも、加工が容易であり、コストを低減することのできる炭素繊維強化樹脂製のフロントパネルを備えたX線カセッテ及びX線カセッテ用フロントパネルを提供することである。
上記目的は本発明に係るX線カセッテ及びX線カセッテ用フロントパネルにて達成される。要約すれば、本発明は、主として繊維強化樹脂にて形成されたX線カセッテ用フロントパネルにおいて、
厚みが400〜2000μmとされる、絶縁基材に樹脂が含浸された芯材層と、
厚みが50〜500μmとされる、前記芯材層の両面に配置された炭素繊維強化樹脂層と、
を有することを特徴とするX線カセッテ用フロントパネルである。
本発明の一実施態様によると、前記炭素繊維強化樹脂層の外側に厚みが50〜250μmとされる、有機繊維及び/又は無機繊維をランダムに配向したマット状素材に樹脂が含浸された保護層が設けられる。
本発明の一実施態様によると、前記芯材層の絶縁基材は、木質系繊維紙であり、絶縁基材に含浸する樹脂は、熱硬化性樹脂、好ましくは、フェノール樹脂或いはエポキシ樹脂が使用される。
本発明の一実施態様によると、前記炭素繊維強化樹脂層は、炭素繊維が一方向に配列された炭素繊維層にマトリクス樹脂を含浸して形成される。好ましくは、前記炭素繊維層は、強化繊維の配向方向が互いに異なるようにして複数層積層して形成される。
本発明の他の態様によると、上記構成のフロントパネルを備えたX線カセッテが提供される。
本発明のX線カセッテ用フロントパネル及びX線カセッテは、主として繊維強化樹脂にて形成されたX線カセッテ用フロントパネルが、厚みが400〜2000μmとされる、絶縁基材に樹脂が含浸された芯材層と、厚みが50〜500μmとされる、芯材層の両面に配置された炭素繊維強化樹脂層と、を有する構成とされるので、帯電による導電性蓄積性蛍光体への影響を極力少なくすることができ、しかも、加工が容易であり、コストを低減することができる。
以下、本発明に係るX線カセッテ及びX線カセッテ用フロントパネルを図面に則して更に詳しく説明する。
図1に、本発明に係るX線カセッテの一実施例の概略構成を示す。
本発明のX線カセッテ100は、主として繊維強化樹脂にて形成されるフロントパネル1及びバックパネル2を備えている。フロントパネル1及びバックパネル2は、それぞれフロントフレーム3及びバックフレーム4に取り付けられ、蝶番構造5により開閉自在とされている。X線カセッテ内部には、図示してはいないが、蓄積性蛍光体シート及び押圧部材が収納され、両パネル1、2を閉じることによって、蓄積性蛍光体シートが押圧部材によりフロントパネル1に押し付けられ密着する。
図2に、本発明に従って構成されるフロントパネル1の一実施例の断面構成を示す。本実施例にて、フロントパネル1は、電気的絶縁基材に樹脂が含浸されて作製される電気絶縁層としての芯材層6と、芯材層6の両面に配置された炭素繊維強化樹脂層7と、を有する。必要に応じて、図2に一点鎖線で示すように、少なくとも一方の炭素繊維強化樹脂層7の外側表面には、表面層としての保護層8が配置される。フロントパネル1の全体厚さは、800〜2500μm、好ましくは、1000〜2000μmとされる。
炭素繊維強化樹脂層7は、良好なX線透過率を有しているが、加工性の点で問題がある。従って、本発明では、フロントパネル1に剛性を付与する炭素繊維強化樹脂層7の厚みは可能な限り薄い方が好ましい。また、コストの点でも、薄い方が有利である。そこで、炭素繊維強化樹脂層7は、50〜500μm、好ましくは、100〜300μmとされる。
一方、芯材層6は、炭素繊維強化樹脂層7と共にフロントパネル1に剛性を付与するものであり、又、良好な加工性を有するものでなければならない。更に、芯材層6は、フロントパネル1のX線透過率に影響を与えるものであってはならない。
本発明者らの研究実験の結果、芯材層6の厚みは、最大2000μmとすることが可能である。厚みが、400μm未満では、フロントパネルの所要の全体厚みを確保するために炭素繊維強化樹脂層7の厚さを厚くせざるを得ず、その分加工性が低下し、好ましくない。好ましくは、400μm以上とされる。
次に、芯材層6の構成について説明する。
芯材層6を構成する絶縁基材は、紙、PET、アクリルなどが使用可能であるが、特に、木質系繊維紙が好適である。絶縁基材に含浸する樹脂は熱硬化性樹脂とされ、フェノール樹脂或いはエポキシ樹脂が好適に使用される。例えば、フェノール樹脂含浸絶縁紙、フェノール樹脂含浸絶縁布、エポキシ樹脂含浸絶縁紙、エポキシ樹脂含浸絶縁布を使用し得る。
また、芯材層6中の絶縁基材含有率は、20〜97重量%とされ、好ましくは、30〜70重量%とされる。絶縁基材含有率が20重量%未満では、板の加工性が良くないため、加工費が高価となる、といった問題がある。又、絶縁基材含有率が97重量%を越えると、剛性が低く、使用に堪えない、といった問題が起こる。
樹脂含浸絶縁基材は、通常、厚みが400〜1000μmとされ、芯材層6は、このような樹脂含浸絶縁基材を複数層積層することにより形成される。
本発明者らの実験の結果によると、芯材層6は、電気的特性の点からみれば、体積抵抗率が1×107Ω・cm以上、通常、1×107Ω・cm〜1×1017Ω・cm、好ましくは、1×109Ω・cm〜1×1013Ω・cmとされる。このような体積抵抗率とすることにより、X線撮影の記録媒体として蓄積性蛍光体を使用した場合であっても、パネル表面に発生した静電気が内部の蓄積性蛍光体に影響を与えることはなく、又、読み取りなどによって蛍光体が帯電しても、X線カセッテの帯電を防止して取扱者が感電することを抑制できる。
次に、炭素繊維強化樹脂層7について説明する。
炭素繊維強化樹脂層7は、炭素繊維が一方向に配列された炭素繊維層にマトリクス樹脂を含浸して形成される。一方向配列炭素繊維層を使用することにより、X線撮影における透過ムラを極力抑えることができる。炭素繊維層は、炭素繊維の配向方向が互いに異なるようにして、例えば、0°、90°、±45°にて、複数層積層して形成することができる。
マトリクス樹脂は、熱硬化性樹脂、或いは、熱可塑性樹脂を使用することができ、具体的には、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ビニルエステル樹脂、ポリエステル樹脂、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂、ナイロン樹脂などを使用し得る。好ましくは、エポキシ樹脂などの熱硬化性樹脂である。炭素繊維強化樹脂層7中の繊維含有率は、45〜65重量%、好ましくは、40〜60重量%とされる。
更に、図2に、一点鎖線にて示すように、少なくとも一方の炭素繊維強化樹脂層7の外側に保護層8を設けることができる。
保護層8としては、有機繊維或いは無機繊維、又は、これらの混合繊維のいずれかであってもよく、また、天然繊維或いは合成繊維であっても良い。具体的には、炭素繊維、アラミド繊維、ポリアミド繊維、ポリエステル繊維、レーヨン繊維などとされる。保護層8は、これら繊維をランダム配向して形成されたマット状素材、即ち、不織布にマトリクス樹脂を含浸して構成される。
不織布に含浸させる樹脂としては、熱硬化性樹脂、或いは、熱可塑性樹脂を使用することができ、具体的には、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ビニルエステル樹脂、ポリエステル樹脂、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂、ナイロン樹脂などを使用し得る。好ましくは、エポキシ樹脂などの熱硬化性樹脂である。保護層8中の繊維含有率は、10〜70重量%、好ましくは、25〜55重量%とされる。
保護層8の厚みは、50〜250μm、好ましくは100〜200μmとされる。保護層8は、上述のように、X線カセッテの外側に位置した炭素繊維強化樹脂層の外表面にだけ設けることもできる。
保護層8を設けることにより、炭素繊維強化樹脂層7を被覆し、炭素繊維強化樹脂層7の表面に傷が付くのを防止すると共に、均質な外観にすることができる。炭素繊維不織布、特に、ピッチ系短繊維不織布を使用すると、傷が付きにくく、傷が付いても温風などをかけることにより、簡単に復元補修することができる。
本発明のフロントパネル1を製造する方法としては、当業者には周知の以下の方法を使用し得る。
つまり、表面層となる保護層8である不織布に樹脂を含浸して作製したマット状プリプレグシートの上に、炭素繊維強化樹脂層7を形成する炭素繊維を一方向に引き揃えたプリプレグシートを積層し、更に、芯材層6とされる樹脂が含浸された絶縁基材を積層し、更に、その上に炭素繊維強化樹脂層7及び保護層8をそれぞれ形成する、炭素繊維を一方向に引き揃えたプリプレグシート及び不織布に樹脂を含浸して作製したマット状プリプレグシートを順番に積層した後、ホットプレス装置やオートクレーブ装置などを用いて、加熱加圧成形することにより製造することができる。
尚、上述のように、保護層8を形成するマット状プリプレグシートは設けなくとも良く、又、片側表面だけに配置しても良い。更には、表裏で異なるマット素材のマット状プリプレグシートを使用しても良い。更に、炭素繊維強化樹脂層7を形成する炭素繊維を一方向に引き揃えたプリプレグシートを積層する際には、フロントパネル1の要求される剛性に応じて繊維方向を一方向だけで積層しても良く、繊維方向が交差するように積層しても良く、二方向以上になるように積層しても良い。
次に、本発明のフロントパネルを実施例について更に具体的に説明する。
実施例1
本実施例では、図2に示す構成のフロントパネル1を製造した。
つまり、本実施例にて、保護層8として、目付150g/m2のマット状のピッチ系短繊維不織布(株式会社ドナック製「ドナカーボ」(商品名))にエポキシ樹脂を含浸させたプリプレグシートを準備し、炭素繊維強化樹脂層7としては、目付150g/m2にて一方向に引き揃えた炭素繊維層にエポキシ樹脂を含浸させたプリプレグシート(三菱レイヨン株式会社製「パイロフィル」(商品名))を準備した。保護層8の繊維含有率は30重量%であり、炭素繊維強化樹脂層7の繊維含有率は57重量%であった。
又、芯材層6として、フェノール樹脂含浸絶縁紙(利晶工学株式会社製「リショーライト」(商品名))を準備した。芯材層6における紙含有率は、55重量%であった。
芯材層6の両側に炭素繊維強化樹脂層7及び保護層8を順番に積層した後、ホットプレス装置を用いて、面圧30〜50×104Paにて加圧しながら室温から130℃まで5℃/minで昇温させ、130℃に達した後、120分間保持して板状に成形した。板材の厚みは約1200μmであった。芯材層6は600μmであり、各炭素繊維強化樹脂層7及び保護層8はそれぞれ200μm及び100μmであった。
得られた繊維強化樹脂製プロントパネル材をX線カセッテに適用するために種々に加工したが、以下に説明する比較例1の繊維強化樹脂板材に比較すると、加工性が極めて良好であった。また、このフロントパネル1の芯材層6の体積抵抗率は1×1010Ω・cmであった。更に、このフロントパネル1を静電気試験機にて絶縁性を測定したが、5kV以上の絶縁を有していた。
又、フロントパネル1の剛性も、比較例1と同様であった。
更に、本実施例のフロントパネル1を実際に、図1に示すような構成のX線カセッテに組み込んで、蓄積性蛍光体を使用してX線撮影を行ったが、良好な結果を得ることができた。又、X線カセッテが帯電することもなかった。
実施例2
本実施例では、実施例1のフロントパネルにて保護層8を設けなかった以外は、同じ材料及び製造方法にてフロントパネルを製造した。但し、本実施例のフロントパネルは、保護層8を有していないために、芯材層6は800μmであり、炭素繊維強化樹脂層7は200μmであった。
実施例1のフロントパネルより加工性が更に向上した。フロントパネルの電気的性質は実施例1の場合と同様であった。又、フロントパネル1の剛性も、実施例1と同様であった。
更に、本実施例のフロントパネル1を、図1に示すような構成のX線カセッテに組み込んで、蓄積性蛍光体を使用してX線撮影を行ったが、良好な結果を得ることができた。又、X線カセッテが帯電することもなかった。
比較例1
図3に示す構成のフロントパネル10を作製した。
本比較例では、表面層12及び芯材層11としては、それぞれ実施例1における保護層8としてのプリプレグシート及び炭素繊維強化樹脂層7としてのプリプレグシートを使用し、また、芯材層11の中心に配置する高抵抗シート状材料層13としては、厚み100μmの絶縁処理を施した絶縁基材を使用した。これら材料を、積層し、実施例1と同様に、ホットプレス装置を用いて同じ条件にて板材を作製した。
板材の厚みは約1200μmであった。保護層12及び芯材層11はそれぞれ100μm及び450μmであった。
得られた繊維強化樹脂板材を加工してX線カセッテ用フロントパネルに加工したが、上記実施例1の繊維強化樹脂板材の加工性に比較すると、加工性が極めて悪かった。
本発明に係るX線カセッテの一実施例を示す斜視図である。 本発明に係るX線カセッテ用フロントパネルの一実施例の断面構成図である。 比較例としてのX線カセッテ用フロントパネルの断面構成図である。
符号の説明
1 フロントパネル
6 芯材層
7 炭素繊維強化樹脂層
8 保護層
100 X線カセッテ

Claims (11)

  1. 主として繊維強化樹脂にて形成されたX線カセッテ用フロントパネルにおいて、
    厚みが400〜2000μmとされる、絶縁基材に樹脂が含浸された芯材層と、
    厚みが50〜500μmとされる、前記芯材層の両面に配置された炭素繊維強化樹脂層と、
    を有することを特徴とするX線カセッテ用フロントパネル。
  2. 前記炭素繊維強化樹脂層の外側に厚みが50〜250μmとされる、有機繊維及び/又は無機繊維をランダムに配向したマット状素材にマトリクス樹脂が含浸された保護層を設けたことを特徴とする請求項1のX線カセッテ用フロントパネル。
  3. 前記芯材層の絶縁基材は、木質系繊維紙であり、絶縁基材に含浸する樹脂は、熱硬化性樹脂であることを特徴とする請求項1又は2のX線カセッテ用フロントパネル。
  4. 前記熱硬化性樹脂は、フェノール樹脂或いはエポキシ樹脂であることを特徴とする請求項3のX線カセッテ用フロントパネル。
  5. 前記芯材層中の絶縁基材含有率は20〜97重量%であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかの項に記載のX線カセッテ用フロントパネル。
  6. 前記芯材層は、体積抵抗率が1×107Ω・cm以上であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかの項に記載のX線カセッテ用フロントパネル。
  7. 前記炭素繊維強化樹脂層は、炭素繊維が一方向に配列された炭素繊維層にマトリクス樹脂を含浸して形成されることを特徴とする請求項1〜6のいずれかの項に記載のX線カセッテ用フロントパネル。
  8. 前記炭素繊維層は、炭素繊維の配向方向が互いに異なるようにして複数層積層して形成されることを特徴とする請求項7のX線カセッテ用フロントパネル。
  9. 前記マトリクス樹脂は、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ビニルエステル樹脂、ポリエステル樹脂、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂、又は、ナイロン樹脂であることを特徴とする請求項2、7又は8のX線カセッテ用フロントパネル。
  10. 前記炭素繊維強化樹脂層中の繊維含有率は、45〜65重量%であることを特徴とする請求項7又は8のX線カセッテ用フロントパネル。
  11. 請求項1〜10のいずれかの項に記載のフロントパネルを備えたX線カセッテ。
JP2007338284A 2007-12-27 2007-12-27 X線カセッテ用フロントパネル及びx線カセッテ Pending JP2009157280A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007338284A JP2009157280A (ja) 2007-12-27 2007-12-27 X線カセッテ用フロントパネル及びx線カセッテ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007338284A JP2009157280A (ja) 2007-12-27 2007-12-27 X線カセッテ用フロントパネル及びx線カセッテ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009157280A true JP2009157280A (ja) 2009-07-16

Family

ID=40961334

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007338284A Pending JP2009157280A (ja) 2007-12-27 2007-12-27 X線カセッテ用フロントパネル及びx線カセッテ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2009157280A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7275589B2 (ja) 2019-01-15 2023-05-18 中国電力株式会社 周波数応答波形生成装置、異常診断装置、周波数応答波形生成方法、異常診断方法

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6345551A (ja) * 1986-08-13 1988-02-26 Toyota Motor Corp 空燃比検出装置
JP2002316377A (ja) * 2001-04-19 2002-10-29 Nippon Steel Chem Co Ltd 繊維強化樹脂板材及びその製造方法

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6345551A (ja) * 1986-08-13 1988-02-26 Toyota Motor Corp 空燃比検出装置
JP2002316377A (ja) * 2001-04-19 2002-10-29 Nippon Steel Chem Co Ltd 繊維強化樹脂板材及びその製造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7275589B2 (ja) 2019-01-15 2023-05-18 中国電力株式会社 周波数応答波形生成装置、異常診断装置、周波数応答波形生成方法、異常診断方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10908651B2 (en) Electronic device housing
JP2005313613A (ja) 繊維強化樹脂製サンドイッチパネル
JP5126405B2 (ja) 繊維強化樹脂製サンドイッチパネルの製造方法
US20180284845A1 (en) Housing
JP6167537B2 (ja) 繊維強化プラスチック成形品の製造方法および一体成形品の製造方法
JP2016517366A (ja) 繊維強化フレキシブル電子複合材料
WO2017047439A1 (ja) 筐体
CN104972708A (zh) 一种吸波散热双功能复合装置及其制造方法
JP2009157280A (ja) X線カセッテ用フロントパネル及びx線カセッテ
JP2019104110A (ja) 熱制御用積層体、並びに、それを用いた放熱ユニット、発熱ユニット、表示装置及び窓用のガラス
US20190313542A1 (en) Case and method for producing case
CN115416388A (zh) 复合结构、柔性屏组件和可折叠终端
EP3549763A1 (en) Thin, high-stiffness laminates, portable electronic device housings including the same, and methods for making such laminates and portable electronic device housings
KR102401973B1 (ko) 필름형 복사히터 및 이의 제조방법
JP2007251421A (ja) 映像音声出力装置
JP2004070253A (ja) X線カセッテ用フロントパネル及びx線カセッテ
JP2006035671A (ja) Frp構造体
JPWO2019182076A1 (ja) 撮影台、マンモグラフィ装置用撮影台およびその製造方法およびマンモグラフィ装置
JP4050006B2 (ja) 繊維強化樹脂板材及びその製造方法
JP6598449B2 (ja) 放射線撮像装置及び放射線撮像システム
JP4279501B2 (ja) 電波吸収体用抵抗皮膜の製造方法
JP2006289646A (ja) ハニカムコンポジット及びその成形方法
JP4199857B2 (ja) ヒーティングローラ
JP2010076174A (ja) Frp成形品およびその補修方法
JPH06302374A (ja) 木質面状発熱体

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20100827

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20101202

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110516

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110607

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20111018