JP2009156842A - ロータリエンコーダ - Google Patents

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Abstract

【課題】ロータリエンコーダREの状態を監視する監視用CPU111の負担を軽減すると共に該当パルス信号の異常を確実に検出することができること。
【解決手段】ロータリエンコーダREに監視用CPU111を内蔵し、この内蔵した監視用CPU111では、その監視項目を回転停止中では内部割込みで監視する監視項目に切り替えて電子制御装置207に当該内部回路が正常か異常かの監視結果を伝える制御を行い、回転動作中では外部割込みで監視する監視項目に切り替えて、少なくとも2つのパルス信号の位相差が所定値以上であればフェイル出力を上位装置207に出力する処理を行い、上記位相差が所定値未満であれば、以降のパルス信号の演算処理を行うと共にこの演算した結果が所定範囲外であればフェイル出力を上記装置207に出力する処理を行う。
【選択図】図7

Description

本発明は、アブソリュート型やインクリメンタル型のロータリエンコーダにかかり、特に、当該ロータリエンコーダの状態を監視すると共にその監視結果を当該ロータリエンコーダの上位装置に伝えることができるロータリエンコーダに関するものである。
図8以降を参照して例えばインクリメンタル型のロータリエンコーダREを説明すると、図8は、このロータリエンコーダREの機構的な構成、図9はこのロータリエンコーダREの電気的な構成、図10は、A相信号、B相信号の波形を示す。
図8を参照して、ロータリエンコーダREは、投光素子LEDと、複数(この例では2つ)の受光素子PDa、PDbとの間に、円周方向等間隔に投光素子LEDからの光を透過することができる複数のスリット(以下回転スリットと言う)を有する回転スリット板RSと、この回転スリット板RSの一方側に上記スリットと同様に投光素子LEDからの光を透過することができるスリット(以下固定スリットと言う)を有する固定スリット板FSとを対向配置している。
この固定スリット板FSの固定スリットは、投光素子LEDからの光を電気角で順次90度ずつずれさせて回転スリット板RSの回転スリットを通過させて光信号を形成するようになっている。受光素子PDa、PDbで検出回路105として上記光信号を受光する。
図9を参照して、上記受光素子PDa、PDbそれぞれの出力は、比較器CPa,CPbからなるA相、B相判定回路106,108で基準値(ref)と比較され、図10(a)(b)で示すようなA相、B相信号(パルス信号)が生成され、これにA相、B相信号はA相、B相出力回路107,109それぞれから出力されるようになっている。
以上の構成を備えたロータリエンコーダREを、例えばエレベータを電子制御する電子制御システムに組み込む場合、その乗りかごを昇降駆動する駆動用モータの回転軸にロータリエンコーダREを取り付けると共にそのロータリエンコーダREからのA相、B相信号をその上位装置である電子制御装置に入力する。電子制御装置はロータリエンコーダREからのA相、B相信号により駆動用モータを駆動制御して乗りかごを昇降制御するようになっている(例えば特許文献1参照)。この電子制御システムでは、主に、電子制御装置に内蔵する制御用CPUの制御動作により電子制御システムの安全性を図る。制御用CPUは、制御プログラムや各種制御定数や各種入力センサの動作状態に応答して各種の負荷を制御するようになっている。
以上の構成において、電子制御装置側では制御用CPUにロータリエンコーダRE側の異常状態をA相、B相信号の有無、信号波形等により一定の判定を行う判定プログラムを追加搭載することが考えられるが、そのような判定プログラムの追加搭載とその判定プログラムの実行は制御用CPUに負担増となるうえに電子制御速度の遅延化やコスト増をもたらす。また、エレベータ製造側とエンコーダ製造側とが分かれていてエレベータ製造側で上記判定プログラムの追加等を行うのはロータリエンコーダREの詳細が明確でない限り困難である。まして、既に建屋等に設置済みのエレベータ装置においては、殆どの例では放置される状態となりかねない。
このような現状下で、ロータリエンコーダREが突然的に異常にならないよう、ロータリエンコーダRE側でその状態を常時監視すると共に、その監視状態を上位装置である電子制御装置に即座に伝えることで当該電子制御装置側が所要の対応が迅速に行うことができるようにすることが望ましい。
そこで、本出願人は、ロータリエンコーダREに監視用CPUを内蔵する一方、ロータリエンコーダREの状態を監視する項目を多数想定し、各項目ごとの監視信号を監視用CPUに取り込ませ、この監視用CPUでロータリエンコーダRE監視の処理結果を上位装置に送信することを考えている。
上記した監視項目には、主電源の状態、投光素子の状態、受光素子の状態、A相、B相信号の出力回路等の内部回路の状態や、外部出力であるA相、B相信号のパルス信号の状態等、多数ある。この場合監視用CPUでは、内部回路の異常に対しては内部割込みのタイミングで監視処理し、パルス信号の異常に対しては外部割込みのタイミング(パルス信号の変化のタイミング)で監視処理しようとする場合、高速回転時には、外部割込み優先により内部割込みが影響を受けて、監視誤差が大きくなってきて、ロータリエンコーダREを組み込んだ上記電子制御システム全体に対してもその安全性や安定性に影響してくることになる。
そこで、本出願人は、監視用CPUの制御能力を十分に活用できるように、当該監視用CPUによる監視項目を、回転停止中では内部回路の異常監視を行い、回転動作中ではパルス信号の異常監視を行うというように監視項目を回転状態で分けることを考えている。
一方、ロータリエンコーダの場合、監視用CPUの負担を避けるために、上記したA相信号とB相信号等のパルス信号のうち、例えば、A相信号を回転速度検出に用いるが、当該B相信号が何らかの異常で立ち上がりや立ち下りの変化をしなくなり、ハイレベル固定あるいはローレベル固定となると、B相信号の立ち上がりや立ち下りの変化による外部割込みが発生しなくなり、当該B相信号の異常検出ができなくなる。
特開平09−077412号公報
そこで、本発明においては、ロータリエンコーダに監視用CPUを実装して、当該ロータリエンコーダの状態を監視する場合において、その監視用CPUの負担を軽減できるようにして、上記した電子制御システム全体の安全性、安定性の向上を図ることを、解決すべき課題とする。
本発明によるロータリエンコーダは、投光素子と、これと対向配置された複数の受光素子と、上記投光素子と受光素子との間に配置されて被検出軸と同期回転する円周方向複数の回転スリットと、上記回転スリットに対する上記投光素子からの投光の通過、遮断に応じた各受光素子の出力から当該ロータリエンコーダの回転状態の検出に用いる90度位相差がある少なくとも2つのパルス信号(A相、B相信号)を生成出力する出力回路と、回転停止中と回転動作中とで異なる監視項目で当該ロータリエンコーダ内部の状態監視を行う監視用CPUと、を備え、
上記監視用CPUは、少なくとも2つのパルス信号の内1つのパルス信号(A相信号)に基づいてロータリエンコーダが非回転か回転状態かの判定を行い、非回転と判定するときは、回転停止時の監視項目に対する監視を行い、回転と判定するときは、少なくとも2つのパルス信号(A相、B相信号)の位相差が所定値以上であればフェイル出力を上位装置に出力する処理を行い、上記位相差が所定値未満であれば、以降のパルス信号の演算処理を行うと共にこの演算した結果が所定範囲外であれば、フェイル出力を上位装置に出力する処理を行う、ことを特徴とするものである。
この場合、上記監視用CPUは、少なくとも2つのパルス信号の内1つのパルス信号(A相信号)の周期演算からロータリエンコーダの回転、非回転を判定することが好ましい。
本発明では、当該ロータリエンコーダの状態監視を行う監視用CPUを内蔵すると共に、この監視用CPUでは、回転停止中と回転動作中とで異なる監視項目で当該ロータリエンコーダ内部の状態監視を行うようにしたから、回転動作中における監視用CPUの監視に対する処理負担が大きく低減できる結果、ロータリエンコーダの状態を上位装置である電子制御装置に即座に伝えて当該電子制御装置側で所要の対応が迅速に行わせることができるようになり、当該ロータリエンコーダを組み込んだ電子制御システム全体の安全性や安定性の向上に寄与できる。
そして本発明では、一方のパルス信号(A相信号)を回転速度検出に用いて、A相信号の周期演算から非回転状態と判定するとき、回転停止時の監視項目に対する監視を行うようにしたので、監視用CPUでは、ロータリエンコーダが回転停止中か回転動作中かを正確に判定し、回転停止中で所要の監視項目に対する監視処理を行うことができるようになる。
また、本発明では、上記回転状態と判定した後に、A相、B相信号の位相差が所定値以上であればフェイル出力を上位装置に出力する処理を行い、上記位相差が所定値未満であれば以降のパルス信号の演算処理を行うと共にこの演算した結果が所定範囲外であれば、フェイル出力を上位装置に出力する処理を行うようにしたので、複雑な処理を行う必要なく、回転速度検出信号(A相)以外のパルス信号(B相)が何らかの異常で立ち上がりや立ち下りの変化をしなくなり、ハイレベル固定あるいはローレベル固定となっても、該当パルス信号の異常を検出し、それを上位装置に伝えることができる。
以上から本発明では、ロータリエンコーダの状態を上位装置である電子制御装置に即座に伝えて当該電子制御装置側で所要の対応が迅速に行わせることができるようになり、当該ロータリエンコーダを組み込んだ電子制御システム全体の安全性や安定性の向上に寄与できる。
本発明では、ロータリエンコーダに監視用CPUを実装して、当該ロータリエンコーダの状態を監視する場合において、その監視用CPUの負担を軽減できるようにして、上記した電子制御システム全体の安全性、安定性の向上を図ることができる。
以下、添付した図面を参照して、本発明の実施の形態に係るロータリエンコーダを詳細に説明する。図1は、実施の形態のロータリエンコーダREの回路ブロック構成、図2は同ロータリエンコーダREの電気的なハードウェア構成を示す。これらの図において、101は、外部端子Vcc,0Vから電源の供給を受け、ロータリエンコーダREの内部電源104を生成する電源回路、102は、電源回路101の電源を監視する電源電圧監視回路、103は、電源回路101からの電源で投光素子LEDを駆動する投光素子駆動回路、105は、受光素子PDa、PDbを含む検出回路である。検出回路105はa相、b相、ref相の信号を出力する。a相信号は受光素子PDaの出力、b相信号は受光素子PDbの出力、ref相信号は、基準信号である。106は、比較器CPaで構成されてa相信号とref相信号とを比較することでA相信号のH又はLを判定するA相判定回路、107はA相判定回路106の出力を出すA相出力回路、108は、比較器CPbで構成されてb相信号とref相信号とを比較することでB相信号のH又はLを判定するB相判定回路、109はB相判定回路108の出力を出すB相出力回路、110は、検出回路105出力から受光素子PDa、PDbの動作を判定する受光素子動作判定回路である。
そして、111は監視用CPUであり、この監視用CPU111のAD変換ポートA/Dには、電源電圧監視回路102から電源電圧監視信号(1)、投光素子LEDの駆動回路監視信号(2)、受光素子PDaのa相信号(3)、受光素子PDbのb相信号(4)、ref相信号(5)が入力され、汎用ポートI/Oには、A相信号の判定信号(6)、B相信号の判定信号(7)、が入力され、割り込みポートINTには、A相出力回路107の出力信号OUT A(8)、B相出力回路108の出力信号OUT B(9)が入力される。
監視用CPU111は、図3で示す監視項目表に従いロータリエンコーダREを監視する。この監視項目表において、ロータリエンコーダREの監視項目を内部回路監視と、パルス信号監視とに大きくわける。そして内部回路の監視項目をさらに電源電圧異常、投光素子電流異常、受光素子出力異常、出力回路異常に細分し、パルス信号監視をさらに、デューティ異常、高速異常に分ける。
内部回路監視において、投光素子LEDでは図外の定電流回路の電圧監視信号(2)により判定し、受光素子では受光素子動作判定回路110からの信号(3)−(5)により、例えば、受光素子PDa,PDbの電源コモン端子CTが接続されているか否かとか、受光素子PDa,PDbのワイヤボンディングが切断されているか否かとか、投光素子LEDの初期故障等を判定する。また、出力回路では、各相判定回路106,108の判定信号(6)(7)と、出力回路107,109の出力信号(8)(9)との比較で判定する。
パルス信号監視において、回転スリット板RSが回転動作している場合でA相信号、B相信号の出力周期をカウントし、そのカウント結果からA相信号、B相信号のデューティの正常、異常を判定する。このデューティ異常では、A相信号、B相信号のデューティが規定範囲か否かにより判定する。また、カウント結果より想定以上の回転動作(高速回転)をしている場合、高速異常として判定する。
以上により、監視用CPU111では、内部回路の監視に関しては、回転停止中(図3表の○印)に、パルス信号の監視に関しては、回転動作中(図3表の×印)に監視する。そして、監視用CPU111は、回転停止中には、内部回路の監視項目に切り替えて上位装置である電子制御装置207に当該内部回路が正常か異常かの監視結果を伝える制御を行い、回転動作中ではパルス信号が正常に出力されているか否かの監視項目に切り替えて電子制御装置207にパルス信号が正常か異常かの監視結果を伝える制御を行う。この場合、監視用CPU111は、フェイル(FAIL)出力回路112を介して電子制御装置207に、上記監視結果を例えばフェイル信号として出力する。
図4を参照して実施の形態のロータリエンコーダREを組み込んだ電子制御システムを説明する。この電子制御システムは、エレベータ装置を制御するシステムであり、エレベータ装置201は、巻上機202を駆動用モータ203により駆動してロープ204を介して乗りかご205を昇降させる一方、被検出軸である駆動用モータ203の回転軸206に取り付けた実施の形態のロータリエンコーダREからの検出信号であるA、B相両信号を電子制御装置207に入力する。電子制御装置207は、制御用CPUを内蔵しており、ロータリエンコーダREからの検出信号により駆動用モータ203を駆動制御するようになっている。電子制御装置207は、制御用CPU208を内蔵していて、ロータリエンコーダREからの信号を処理するようになっている。
そして、実施の形態のロータリエンコーダREの場合、監視用CPU111は、回転停止中では、汎用ポートI/Oに取り込んだ信号(6)(7)や、AD変換ポートA/Dに取り込んだ信号(1)−(5)で上記図3の表に従う正常、異常の判定処理すると共に、その判定結果を電子制御装置207に伝える一方、回転動作中では、外部割り込み端子INTに取り込んだ信号(8)(9)で上記図3の表に従う正常、異常の判定処理すると共に、その判定結果を電子制御装置207に伝える。
次に図5を参照して、回転停止中における内部割込みを説明すると、監視用CPU111は、回転停止中では、一定時間tごとの内部割込みで上記図3の表にそれぞれ示す電源電圧監視、投光素子電圧監視、基準電圧(PDref)監視、受光素子PDa電圧監視、受光素子PDb電圧監視等のためのAD変換を行うと共にそのAD変換値を保存し、タイマ出力がローレベルからハイレベルになると、直近のAD変換値(○印)を取り込む。これを所定回数繰り返すと共にそれらの平均値を算出し、算出した平均値を判定値と比較することで、異常状態を判定する。タイマがハイレベルである期間はそれら判定のための処理時間である。
また、回転動作中では、監視用CPU111は、図3の表にそれぞれ示す監視項目に対する監視処理を行う。
以上のように実施の形態では、ロータリエンコーダREの監視項目を回転停止中では内部割込みで信号処理する監視項目(図3表の内部回路監視)に、回転動作中では外部割込みで信号処理する項目(図3表のパルス信号監視)に切り換えるようにしたので、回転動作中において、内部割込みによる監視項目が外部割込みに影響されずに行うことができるようになる。
次に、図6を参照して、A相信号と、B相信号の信号波形を示す。図6(a)は、A相、B相信号が正常なときの位相差(外部割込みのタイミング)関係を示し、図6(b)は、A相信号が正常で、B相信号がハイレベルとなって異常なときの位相差(外部割込みのタイミング)関係を示す。図6(a)で示すように、A相、B相信号が共に正常なときでは、A相信号のデューティ100%に対してA相、B相信号間の位相差(外部割込みのタイミング)は25%に相当する。なお、図6(b)では、B相信号がハイレベルとなっている異常なときのA相信号の立ち上がりから立ち下りまでの位相差(外部割込みのタイミング)は50%に相当することを示す。
以上において、実施の形態の動作を図7を参照して説明する。なお、実施の形態では、A相信号を回転速度検出に用いるものとする。ロータリエンコーダREの電源を投入して監視を開始すると、まず、ステップn1では、ロータリエンコーダREが回転しているか回転していないかを判定する。この回転は、A相信号の周期を演算することにより行う。すなわち、A相信号の例えば立ち上がりから次の立ち上がりまでの1周期の間をビットカウンタでカウントする。なお、このようなカウンタを用いての周期演算は周知であるので、説明を略する。
監視用CPU111は、ステップn1でロータリエンコーダREが非回転であると判定すると、ステップn2でロータリエンコーダREを停止モードとし、図3の表に従う回転停止中での監視項目に対する監視処理を実施する。
監視用CPU111は、ステップn1でロータリエンコーダREが回転動作中であると判定すると、ステップn3でA相、B相信号の位相差を演算する。この位相差演算は外部割込み処理になっている。この位相差は図6で説明した位相差である。
監視用CPU111は、ステップn3で位相差を演算した後は、ステップn4で位相差が例えば45%以上のときは、位相差が異常であり、yesと判定してステップn5でフェイル(FAIL)出力を上位装置である電子制御装置207の制御用CPU208に出力する。
監視用CPU111は、ステップn4で位相差が例えば45%未満のときは、位相差が正常であり、noと判定してステップn6で以降のデューティ演算を外部割込み処理で行うと共に、ステップn7で、このデューティ演算値が所定範囲外(例えば30%以下か70%以上か)か否かの判定を行い、デューティ演算値が所定範囲外のときはデューティが異常であり、yesと判定して、ステップn8でフェイル(FAIL)出力を上位装置である電子制御装置207の制御用CPU208に出力する。また、監視用CPU111は、デューティ演算値が所定範囲内のときはデューティが正常であるとして、次(NEXT)の監視項目に対する監視処理を続行する。
以上説明したように実施の形態では、監視用CPU111を内蔵し、個の内蔵した監視用CPU111により、A相信号の周期演算から非回転状態と判定するとき、回転停止モードとして回転停止時の監視項目である内部回路に対する監視を行い、回転状態と判定するときは、A相、B相信号の位相差が所定値以上であればフェイル出力を電子制御装置207に出力する処理を行い、位相差が所定値未満であれば以降のデューティを演算する処理を行うと共にこの演算したデューティが所定範囲外であれば、フェイル出力を電子制御装置207に出力する処理を行うので、監視用CPU111の監視に対する処理負担が大きく低減できると共に該当パルス信号の異常を確実に検出することができる結果、ロータリエンコーダREの状態を電子制御装置207に伝えて当該電子制御装置207側で所要の対応が迅速に行わせることができるようになり、ロータリエンコーダREを組み込んだ電子制御システム全体の安全性や安定性の向上に寄与できる。
図1は本発明の実施の形態に係るロータリエンコーダの概略構成を示す図である。 図2はロータリエンコーダの電気的な構成を示すである。 図3は監視用CPUによる監視項目を示す表図である。 図4は実施の形態のロータリエンコーダを組み込んだ電子制御システムの構成を示す図である。 図5はロータリエンコーダ回転停止中での内部割込みによる監視タイミングを示す図である。 図6(a)はA相、B相信号の正常時での両信号の位相差関係を示す図、図6(b)はB相信号異常時での両信号の位相差関係を示す図である。 図7は実施の形態のロータリエンコーダの動作説明に供するフローチャートである。 図8はロータリエンコーダの一般的な構成を示す図である。 図9は従来のロータリエンコーダの電気的な構成を示す図である。 図10はA相信号、B相信号の信号波形を示す図である。
符号の説明
101 電源回路
102 電源電圧監視回路
103 投光素子駆動回路
104 内部電源
105 検出回路
106 A相判定回路
107 A相出力回路
108 B相判定回路
109 B相出力回路
111 監視用CPU
201 エレベータ装置
203 駆動用モータ
207 電子制御装置(上位装置)

Claims (2)

  1. 投光素子と、これと対向配置された複数の受光素子と、上記投光素子と受光素子との間に配置されて被検出軸と同期回転する円周方向複数の回転スリットと、上記回転スリットに対する上記投光素子からの投光の通過、遮断に応じた各受光素子の出力から当該ロータリエンコーダの回転状態の検出に用いる90度位相差がある少なくとも2つのパルス信号(A相、B相信号)を生成出力する出力回路と、回転停止中と回転動作中とで異なる監視項目で当該ロータリエンコーダ内部の状態監視を行う監視用CPUと、を備え、
    上記監視用CPUは、少なくとも2つのパルス信号の内1つのパルス信号(A相信号)に基づいてロータリエンコーダが非回転か回転状態かの判定を行い、非回転と判定するときは、回転停止時の監視項目に対する監視を行い、回転と判定するときは、少なくとも2つのパルス信号(A相、B相信号)の位相差が所定値以上であればフェイル出力を上位装置に出力する処理を行い、上記位相差が所定値未満であれば、以降のパルス信号の演算処理を行うと共にこの演算した結果が所定範囲外であれば、フェイル出力を上位装置に出力する処理を行う、ようになっているロータリエンコーダ。
  2. 上記監視用CPUは、少なくとも2つのパルス信号の内1つのパルス信号(A相信号)の周期演算からロータリエンコーダの回転、非回転を判定する、請求項1に記載のロータリエンコーダ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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