JP2009156379A - プーリ付き軸受 - Google Patents

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真二 西尾
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Tomokazu Nakagawa
友和 中川
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Abstract

【課題】シール部材のシールリップの磨耗を抑制して、玉軸受のシール性を確保する。
【解決手段】ボス部12とリム13とが環状の連結部14で一体化されたプーリ11と、そのボス部12の内径側に設けられる転がり軸受20とを備える。プーリ11のボス部12は転がり軸受20の外輪を兼ねており、転がり軸受20の両端部が円環状のシール部材25で封止される。このシール部材25の外周縁部に、シールリップ29がボス部12の内径面16と端面18との間に形成した傾斜面17に当接する。
【選択図】図1

Description

この発明は、自動車のエンジンのタイミングベルトや補機駆動用のベルトを巻き掛けるテンションプーリやアイドラプーリとして使用されるプーリ付き軸受に関する。
一般に、自動車用のオルタネータ、パワーステアリングポンプ、交流発電機等の自動車用補機類やカムシャフトは、その自動車の走行用エンジンにより回転駆動する。すなわち、走行用エンジンのクランクシャフトの端部に固定した駆動プーリと、前記自動車用補機類やカムシャフトの端部に固定した従動プーリとの間に無端ベルトを掛け渡し、クランクシャフトの回転に伴い、自動車用補機類の回転軸やカムシャフトを回転駆動するようにしている。
ところで、近年のエンジンの低燃費化開発に伴って、前記の各種プーリの低フリクションおよび軽量化が求められている。低フリクション対策としては、無端ベルトの一部の駆動プーリおよび従動プーリから外れた部分をアイドラプーリに掛け渡して、その駆動プーリ等に対する無端ベルトの巻き付け角度を必要最小限にする手法や、無端ベルトのベルト幅を小さくする手法が採用されている。
また、前記アイドラプーリとして、鋼板等の一枚の板金をプレス加工して形成されたプーリと、そのプーリのボス部の内径側に深溝玉軸受を嵌め合わせたプーリ付き軸受を使用し、その深溝玉軸受の軽量化を図ることで前記アイドラプーリの軽量化を図ったものがある(例えば、特許文献1参照)。
実開平6−47732号公報
この特許文献1に記載のプーリ付き軸受は、プーリがボス部とリムとを円環状の連結部で一体化され、ボス部が深溝玉軸受の外輪を兼ねており、そのボス部に軌道が形成されたものである。この深溝玉軸受の内輪の軌道と、ボス部の軌道との間にボールが介在され、深溝玉軸受の両端部が円環状のシール部材で封止される。
このプーリのボス部が深溝玉軸受の外輪を兼ねることにより、従来の内外輪の軌道間にボールを介在させた深溝玉軸受よりも外輪の重量分だけ軽量化することができる。
しかし、この特許文献1に記載のものは、シール部材に設けられたシールリップを、その内径面に対してラジアル方向に押し付け力が作用するように、プーリのボス部の内径面に当接している(特許文献1 図1参照)。このため、エンジンが駆動し、無端ベルトを介してプーリに伝わるラジアル方向の押し付け力で、ボス部が内径側に変位することにより、ボス部の内径面とシールリップとの摺接圧が増大する。その結果、シールリップが磨耗し、深溝玉軸受のシール性を維持することが難しいという問題があった。
また、プーリの回転に伴う転動体の転動による発熱で、プーリが熱膨張し、深溝玉軸受のラジアル内部すき間が変動する。このとき、シールリップは、プーリのボス部に対してラジアル方向に押し付けているため、ボス部の内径面とシールリップとの摺接圧が変動し、シール性に影響を及ぼすおそれがあった。
そこで、この発明は、シール部材のシールリップの磨耗を抑制して、シール性を確保することを課題とする。
前記の課題を解決するために、プレス成形により形成されたプーリと転がり軸受との組み合わせからなり、前記プーリは、ボス部とベルトを掛け渡すリムが環状の連結部で一体化されたものであり、前記ボス部の内径側に前記転がり軸受が嵌め合わされ、そのボス部が前記転がり軸受の外輪を兼ねており、その転がり軸受の両端部が環状のシール部材で封止されたプーリ付き軸受において、前記シール部材は、その内周縁部が前記転がり軸受の内輪に形成された係止溝に固定され、その外周縁部に設けられたシールリップが前記ボス部の端面と内径面との間に形成された傾斜面に当接された構成を採用したのである。
この構成によると、プーリのボス部へのシールリップによる押し付け力が、前記傾斜面に対して直角に作用する。すなわち、前記押し付け力がラジアル方向およびアキシアル方向の2方向の分力を合成した合力が傾斜面に対して作用する。このため、ラジアル方向への押し付け力(分力)が、シールリップが内径面に押し付けられる前記特許文献1に記載のものと比して小さくなる。その結果、ボス部のラジアル方向の変位によって、シールリップがボス部から受けるラジアル方向の反力(シールリップがボス部を押し付ける力に対する力のラジアル方向の分力)が小さくなる。これにより、ボス部とシールリップとの摺接圧の増大や、摺接圧の変動のシールリップへの影響が小さくなり、シールリップの耐久性が向上する。
また、プーリのボス部へのシールリップによる押し付け力は、ラジアル方向の成分が小さくなっても、アキシアル方向の分力と合成した合力が作用している。このため、シール性が発揮される所定の押し付け力が確保され、シール性を確保することができる。
前記構成において、前記傾斜面が断面円弧状の湾曲面とされた構成を採用すると、シールリップは、湾曲面である傾斜面に摺接するので、その傾斜面とシールリップとで接触(摺接)面積が一定になり、摺接圧の変動がさらに抑えられてシールリップの磨耗が抑えられる。
また、前記シール部材が、弾性材を芯金で補強したものであり、前記シールリップが前記弾性材の外周縁部に形成されることによって、シール部材の剛性を高めることができる。また、弾性材の外周縁部に形成されるシールリップが、プーリのボス部を押し付けることで弾性変形し、ボス部に対して密着するため、シール性が向上する。
エンジンの駆動によって、ボス部のラジアル方向の変位やラジアル内部すき間の変動が発生しても、前記シールリップが前記弾性材の外周縁部に肉厚の小さいくびれ部を介して設けられると、そのくびれ部によってシールリップに柔軟性が付与される。このため、摺接するボス部の傾斜面に対するシールリップの追従性が高まり、効果的に摺接圧を維持させることができる。
ところで、前記プーリ付き軸受は、使用初期における急激な速度変化、温度変化、或いはグリース攪拌抵抗に伴う内部圧力の上昇等により、シールリップ付近にあるグリースが圧力と共に外部に漏れ出す可能性がある。このため、前記シール部材の外周縁部に、前記ボス部の内径面との間でラビリンスシールを形成するラビリンスリップが設けられた構成を採用すると、このラビリンスシールにより、転がり軸受内部のグリースがシールリップ付近に流れ込み難くなり、封入されたグリースの漏れを抑制することができる。
また、プーリのボス部に傾斜面の加工コストを低減するために、例えば、傾斜面にバレル加工が施された構成とすると、バレル加工によって、ボス部の傾斜面の形成による突起(バリ)の除去と、傾斜面の表面粗さの向上とを同時に行うことができるので、傾斜面の加工コストの低減が図れる。
ここで、「バレル加工」とは、バレルと呼ばれる容器に被研磨物、研磨石、メディア、コンパウンドなどを装入し、バレルを回転あるいは振動させて、被研磨物の表面を研磨する方法である。
以上のように、この発明は、プーリに設けた転がり軸受のシール部材のシールリップを、ボス部の傾斜面に摺接するように設けることにより、プーリの回転による、シールリップの摺接圧の変動を抑え、シールリップの磨耗を防止して、シール性を確保することができる。
以下、この発明の実施形態を添付図面に基づいて説明する。
この発明の実施形態のプーリ付き軸受を図1に示す。この実施形態のプーリ付き軸受10は、一定の厚みを有する鋼板等からなる1枚の板材(板金)をプレス等により塑性加工して成形したプーリ11と、このプーリ11の内径部に設けられる転がり軸受20とを備えたものである。
前記プーリ11は、同心円上に位置するボス部12とリム13とを円環状の連結部14で連結したものである。ボス部12は、円筒状に形成されており、その内径面に前記転がり軸受20のボール23の転動する内側軌道15が形成される。ボス部12の軸方向の一端部に連結部14が、その内周縁部において一体に形成されている。
このボス部12の軸方向の両端部には、図2に示すように、内径面16と端面18との間に傾斜面17が全周にわたって形成され、この傾斜面17が軸方向外向きかつ内径向きに突出する断面円弧状の湾曲面とされ、この傾斜面17にはバレル加工が施されている。なお、この傾斜面17は、断面円弧状の湾曲面に限らず、平面としてもよい。この場合も、この傾斜面17に当接するシールリップによる傾斜面17に対する押し付け力が、ラジアル方向にのみ作用せず、ラジアル方向およびアキシアル方向の2方向の分力を合成した合力として作用するからである。
このバレル加工により、ボス部12の傾斜面17の形成による突起(バリ)の除去と、傾斜面17の表面粗さの向上とを同時に行うことができるので、傾斜面17の加工コストの低減が図れる。なお、この加工をプーリ11のプレス加工の前に施してもよい。
前記リム13は、自動車の走行用エンジンのタイミングベルト(図示省略)や自動車用補機類の無端ベルト(図示省略)等が掛け渡され、ボス部12よりも幅の広い円筒状に形成される。また、このリム13はボス部12の外側に所定の間隔をもって同心円上に位置しており、このリム13の軸方向の一端部(ボス部12の軸方向の同じ側の端部)において、ボス部12と対向するように前記連結部14の外周縁部で一体化される。
前記転がり軸受20は、深溝玉軸受であり、軸体30の外径部に固定される内輪21と、その内輪21の外径面に設けられた外側軌道22とボス部12の内側軌道15との間に介在する複数のボール23と、このボール23を周方向に間隔をもって保持する保持器24と、転がり軸受20の両端部を封止する円環状のシール部材25とにより構成される。
この転がり軸受20は、そのボール23が内輪21の外側軌道22とボス部12の内側軌道15との間に介在しているため、ボス部12が転がり軸受20の外輪を兼ね、内輪21とボス部12の間でボール23が転動する。
前記内輪21は、図2に示すように、外径面の外側軌道22の両側方(軸方向の両側)の全周にわたってシール部材係止溝26、26が形成されている。このシール部材係止溝26、26にシール部材25の内周縁部が係止される。
このシール部材25は、芯金27により合成ゴム等からなる弾性材28を補強したものである。この弾性材28の外周縁部の全周にわたって肉厚の小さいくびれ部33を介してシールリップ29が設けられている。シールリップ29は、くびれ部33により柔軟性が付与され、摺接するボス部12の傾斜面17に対するシールリップ29の追従性が高まり、効果的にシール性を発揮できる所定の摺接圧を保つことができる。
また、シール部材25の外周縁部の、シールリップ29の軸方向内側には、ラビリンスリップ31が全周にわたって設けられる。このラビリンスリップ31の先端部とボス部12の内径面16との間でラビリンスシール32が形成される。このラビリンスシール32により、転がり軸受20内部のグリースがシールリップ29付近に流れ込み難くなり、封入されたグリースの漏れを抑制することができる。
前記シール部材25の内周縁部が、内輪21のシール部材係止溝26に係止されると、シールリップ29がくびれ部33を中心にして転がり軸受20の軸方向外向きに弾性変形して(図2中の一点鎖線参照)、シールリップ29の内面(軸方向の内面)がボス部12の傾斜面17に接触(当接)した状態となる。
この状態では、プーリ11の回転により、シールリップ29が傾斜面17に摺接し、このとき、ボス部12へのシールリップ29による押し付け力が、傾斜面17に対して直角に作用する。すなわち、その押し付け力がラジアル方向およびアキシアル方向の2方向の分力を合成した合力が傾斜面17に作用する。
前記押し付け力が、2方向の分力を合成した合力であるため、このシールリップ29によるラジアル方向の押し付け力(分力)が、前記特許文献1に記載のようにシール部材のシールリップがボス部の内径面に押し付け、その押し付け力がそのままラジアル方向の押し付け力となる場合と比して、小さくなる。
また、シールリップ29は、ボス部12の傾斜面17に摺接するので、ボス部12がラジアル方向に変位したとき、くびれ部33を中心にして軸方向に弾性変形する(図2中の一点鎖線参照)。この弾性変形によって、シールリップ29へのラジアル方向の反力(シールリップ29がボス部12から受ける力のラジアル方向の分力)が小さくなる。ラジアル方向の反力が小さくなると、ボス部12とシールリップ29との摺接圧の増大や、摺接圧の変動のシールリップへの影響が小さくなり、シールリップ29の耐久性が向上し、シールリップ29の磨耗が抑制される。
また、シールリップ29によるボス部への押し付け力は、ラジアル方向の分力が小さくなっても、ラジアル方向とアキシアル方向との2方向の分力を合成した合力として傾斜面17に作用している。このため、シール性を発揮することのできる所定の押し付け力が確保され、シール性を確保することができる。
この発明の実施形態のプーリ付き軸受を示す縦断面図 同上の転がり軸受の要部を示す縦断面拡大図
符号の説明
10 プーリ付き軸受
11 プーリ
12 ボス部
13 リム
14 連結部
15 内側軌道
16 内径面
17 傾斜面
18 端面
20 転がり軸受
21 内輪
22 外側軌道
23 ボール
24 保持器
25 シール部材
26 シール部材係止溝
27 芯金
28 弾性材
29 シールリップ
30 軸体
31 ラビリンスリップ
32 ラビリンスシール
33 くびれ部

Claims (6)

  1. プレス成形により形成されたプーリ(11)と転がり軸受(20)との組み合わせからなり、前記プーリ(11)は、ボス部(12)とベルトを掛け渡すリム(13)が環状の連結部(14)で一体化されたものであり、前記ボス部(12)の内径側に前記転がり軸受(20)が嵌め合わされ、そのボス部(12)が前記転がり軸受(20)の外輪を兼ねており、その転がり軸受(20)の両端部が環状のシール部材(25)で封止されたプーリ付き軸受において、
    前記シール部材(25)は、その内周縁部が前記転がり軸受(20)の内輪(21)に形成された係止溝(26)に固定され、その外周縁部に設けられたシールリップ(29)が前記ボス部(12)の端面(18)と内径面(16)との間に形成された傾斜面(17)に当接されたことを特徴とするプーリ付き軸受。
  2. 前記傾斜面(17)が断面円弧状の湾曲面とされたことを特徴とする請求項1に記載のプーリ付き軸受。
  3. 前記シール部材が、弾性材(28)を芯金(27)で補強したものであり、前記シールリップ(29)が前記弾性材(28)の外周縁部に形成されたことを特徴とする請求項1または2に記載のプーリ付き軸受。
  4. 前記シールリップ(29)が前記弾性材(28)の外周縁部に肉厚の小さいくびれ部(33)を介して設けられたことを特徴とする請求項3に記載のプーリ付き軸受。
  5. 前記ボス部(12)の傾斜面(17)にバレル加工を施したことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のプーリ付き軸受。
  6. 前記シール部材(25)の外周縁部に、前記ボス部(12)の内径面(16)との間でラビリンスシール(32)を形成するラビリンスリップ(31)が設けられたことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のプーリ付き軸受。
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