JP2009156366A - 高所作業機の駆動装置 - Google Patents

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正巳 落合
Shohei Ryu
小平 龍
Tokuji Tanaka
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Minoru Ito
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Abstract

【課題】高所に設けた油圧シリンダに接続され、操作レバーの操作に連動する落下防止弁の切り換え動作の応答速度を高めて、操作の円滑性を確保する。
【解決手段】第2アーム12を駆動する油圧シリンダ13cに接続した落下防止弁ユニット130は、逆止弁133を組み込んだ落下防止弁131と、リリーフ弁132とから構成され、落下防止弁131は電磁パイロット方式のものであり、操作レバー128には方向流量制御弁24の両油圧パイロット部24a,24bにパイロット配管29a,29bが接続されるが、また信号ライン40により操作信号検知手段41が接続され、操作レバー128が方向流量制御弁24を切換位置(ニ)に切り換えると、操作信号検知手段41がこれを検出して、電気駆動装置42が作動して、落下防止弁131の電磁パイロット部131aに電源が供給されて、切換位置(イ)から切換位置(ロ)に切り換わる。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えばビルディングの上階部分、その他の構築物等の高所部分の解体等の作業を行うために用いられる高所作業機において、多関節駆動機構や作業アタッチメントからなる作業手段を駆動するための駆動装置に関するものである。
高所作業機の構成としては、特許文献1に開示されているものが従来から知られている。この公知の高所作業機の構成を図2及び図3に示す。ここで、図2は高所作業機の外観を示しており、また図3は多関節駆動機構及び作業手段の駆動装置の回路図を示している。
まず、図2において、1は車両の下部走行体であって、本実施の形態ではクローラ式の走行手段を備えている。2は上部旋回体であって、この上部旋回体2は下部走行体1上に旋回可能に装着されている。上部旋回体2には、オペレータが着座して作業機の操作を行うための運転室3が設けられており、運転室3の後方部にはエンジンや油圧ポンプ等を収納した機械室建屋4が設置されている。
上部旋回体2には、さらに作業手段5が設けられている。作業手段5は、多関節駆動機構6と作業アタッチメントとしての破砕機7とから構成される。図示したものにあっては、作業手段5は、上部旋回体2に俯仰動作可能に設置したブーム10と、このブーム10の先端に上下方向に回動可能に連結した第1アーム11及び第1アーム11の先端に上下方向に回動可能に連結した第2アーム12とから構成され、破砕機7はこの第2アーム12の先端に連結されている。
以上のように構成される作業手段5は、それぞれ油圧シリンダ13により駆動されるものである。具体的には、上部旋回体2とブーム10との間にはブーム駆動用の油圧シリンダ13aが、またブーム10と第1アーム11との間には第1アーム駆動用の油圧シリンダ13bが、さらに第1アーム11と第2アーム12との間には第2アーム駆動用の油圧シリンダ13cが設けられている。そして、第2アーム12と破砕機7との間にはリンク機構14が設けられており、第2アーム12とこのリンク機構14との間には破砕機駆動用の油圧シリンダ13dが設けられている。なお、破砕機7には上下一対からなる破砕爪7a,7aを開閉駆動するための油圧シリンダも設けられているが、この油圧シリンダについては図示を省略する。
ここで、図2に示した高所作業機は、多関節駆動機構6を構成するブーム10,第1アーム11及び第2アーム12を真っ直ぐ上方に伸ばしたときには、例えば30m乃至それ以上というように、破砕機7を高い位置まで届かせることができるものである。これによって、例えば10階建て若しくはそれ以上の階層を有するビルディングにおいて、その上階部分を破砕して解体する作業を行うことができる。また、同図に仮想線で示したのは、多関節駆動機構6がコンパクトに折り畳まれた状態を示している。
ところで、図2から明らかなように、多関節駆動機構6を伸ばした状態では、重心位置が高い位置にあり、車両が不安定になる。この状態で、例えば第2アーム12が第1アーム11に対して突然折れ曲がると、車両の転倒等といった事態が発生するおそれがある。ここで、油圧シリンダ13cに接続した油圧配管は、曲げ方向に可撓性を持たせる等のためにホースで構成される。従って、ホースからなる油圧配管は、破損、つまりホースバーストが発生するおそれがあり、このために油圧シリンダ13c内の作動油が流出することがある。その結果、第2アーム12の重量が油圧シリンダ13cに作用して、第1アーム11に対して突然下方に向けて折れ曲がってしまう。具体的には、油圧シリンダ13cには、そのロッド室及びボトム室に油圧配管が接続されているが、ロッド室側はともかく、ボトム室に接続した油圧配管が破損すると、油圧シリンダ13cにおけるボトム室内の圧力が失われて、図2に矢印方向に向けて急激に回動することになる。このために、作業手段5の安定性が突然失われて、車両を転倒させてしまう等といった事態が発生するおそれがある。
そこで、安全確保のために、図3に示したように、落下防止機能付きの油圧回路を備えている。同図において、20は油圧ポンプ、21は作動油タンクである。油圧ポンプ20に接続した供給側管路22と、作動油タンク21に接続した戻り側管路23とは方向流量制御弁24に接続されている。方向流量制御弁24には、また油圧シリンダ13cのロッド室Rからの第1管路25と、ボトム室Bからの第2管路26とが接続されている。さらに、図中において、27はセンターバイパス流路である。
そして、油圧シリンダ13cのボトム室Bに接続した第2管路の途中に落下防止弁ユニット30が介装されている。落下防止弁ユニット30は、通常、図2に示したように、油圧シリンダ13cのボトム室B側の端部と一体的に設けられる。この落下防止弁ユニット30は、落下防止弁31とリリーフ弁32とから構成される。
落下防止弁31は、第2管路26において、油圧シリンダ13c側におけるシリンダ側管路26aと、方向流量制御弁24側における制御弁側管路26bとを接続するものであり、切換位置(イ)と切換位置(ロ)とを有し、切換位置(イ)では、制御弁側管路26b側からシリンダ側管路26aへの作動油の流れは許すが、その逆方向の流れは阻止する逆止弁33が設けられている。一方、切換位置(ロ)では制御弁側管路26bとシリンダ側管路26aとの間が連通される。また、リリーフ弁32はシリンダ側管路26a内の圧力が所定の設定圧以上になったときに開いて、センターバイパス流路27から作動油タンク21に還流させる構成としている。つまり、油圧回路を保護するために、この油圧回路の最高圧を設定するものである。
方向流量制御弁24は油圧パイロット部24a,24bを両端に設けた油圧パイロット式のものであって、操作手段としての操作レバー28を左右に傾動させることによって、油圧パイロット部24aに接続したパイロット配管29aまたは油圧パイロット部24bに接続したパイロット配管29bのいずれかにパイロット圧が供給されるようになっている。また、両油圧パイロット部24a,24bにパイロット圧が供給されないときには、方向流量制御弁24は中立位置となる。油圧パイロット部24a側にパイロット圧が供給されると、方向流量制御弁24は切換位置(ハ)に切り換わる。その結果、油圧ポンプ20が油圧シリンダ13cのボトム室Bと接続され、ロッド室Rは作動油タンク21と接続される結果、油圧シリンダ13cは伸長する方向に作動する。これに対して、油圧パイロット部24b側にパイロット圧が供給されると、方向流量制御弁24が切換位置(ニ)に切り換わる。その結果、油圧シリンダ13cにおけるロッド室Rが油圧ポンプ21と接続され、ボトム室Bは作動油タンク21と接続されることになって、油圧シリンダ13cが縮小する方向に作動する。
ここで、落下防止弁31の切換位置(ロ)は、方向流量制御弁24が切換位置(ニ)に切り換わったときに選択される位置であり、それ以外のときには切換位置(イ)に保持される。このために、落下防止弁31には油圧パイロット部31aを設けて、この油圧パイロット部31aと操作レバー28との間にパイロット配管29cを接続する構成としている。
方向流量制御弁24が切換位置(ニ)に切り換えるために、操作レバー28が操作されると、パイロット配管29bから油圧パイロット部24bにパイロット圧が供給されるが、これと同時にパイロット配管29cから落下防止弁31の油圧パイロット部31aにもパイロット圧が供給される。それ以外では、つまり操作レバー28が中立位置にあるときには復帰ばね31bの作用で、方向流量制御弁24が切換位置(ハ)に切り換えられたときには、油圧パイロット部24bにパイロット圧が供給されることになるから、落下防止弁31は切換位置(イ)に保持される。これによって、第2管路26のうちの制御弁側管路26bが破損した場合には、操作レバー28を中立位置とすることによって、落下防止弁31における逆止弁33の作用により油圧シリンダ13cのボトム室Bから作動油が流出することがなく、従って油圧シリンダ13cは動くことはない。ただし、ボトム室B内の圧力が上昇することになり、リリーフ弁32の設定圧以上になると、このリリーフ弁32が開いて、ボトム室B内の圧油が作動油タンク21に戻される。
特許第2960743号公報
ここで、前述した構成の落下防止弁31において、それが機能するのは、制御弁側管路26bが破損したときである。ここで、落下防止弁31と油圧シリンダ13との間、つまりシリンダ側管路26aから作動油が流出しても、第2アーム12の落下防止機能を発揮しない。ただし、シリンダ側管路26aを油圧シリンダ13cのシリンダチューブに一体に設けておけば、管路が損傷することはない。これに対して、方向流量制御弁24は機械室建屋4に配置されており、ブーム10及び第1アーム11の位置を通過して第2アーム12の位置まで延在させることになり、しかもこれらの部材は可動部材である。従って、制御弁側管路26bは曲げ方向に可撓性のあるホースで構成しなければならず、このために破損、つまりホースバーストのおそれがあるのは、この制御弁側管路26bであり、落下防止弁ユニット30は制御弁側管路26bを構成するホースのバースト対策のためのものである。
ところで、方向流量制御弁24は上部旋回体2の機械室建屋4に設置されており、操作レバー28は運転室3内に設けられている。一方、油圧シリンダ13cは第1アーム11と第2アーム12との間に装着されている。作業手段5は30m前後の高さ位置で作業を行うためのものであるから、多関節駆動機構6における第1アーム11と第2アーム12との連結部は、15m乃至それ以上の高さ位置となる。従って、パイロット配管29cは運転室3から第1アーム11と第2アーム12との間に設けた油圧シリンダ13cの位置まで引き回す必要があり、しかもこのパイロット配管29cは、制御弁側管路26bと同様、曲げ方向に可撓性を有するホースで形成しなければならない。さらにパイロット配管29cは、落下防止弁31の油圧パイロット部31aを駆動するものである。パイロット圧は復帰ばね31bに抗して弁体を移動させるために導入されることから、作動油の供給量は極めて少ないものとなり、小径のホースが使用されることになる。
以上のことから、方向流量制御弁24が中立位置にあり、落下防止弁31が切換位置(イ)となっているときにおいて、第2アーム12を引き下げるために、操作レバー28を操作した場合に、操作レバー28の近傍に配置されている方向流量制御弁24へのパイロット配管29bは、その間の管路長が短いために、方向流量制御弁24の油圧パイロット部24bには直ちにパイロット圧が供給されて、方向流量制御弁24が切換位置(ニ)に切り換わる。しかしながら、長尺で、細いホースからなるパイロット配管29cを介してのパイロット圧の供給は、管路抵抗や管路の変形等に起因する圧損が大きくなることから、落下防止弁31の切り換えはかなりの遅れが生じることになる。この間に、油圧シリンダ13cのロッド室Rにポンプ圧が導入されるので、油圧シリンダ13cのロッド室R内の圧力が高くなるが、なおボトム室B側は封じ込められた状態を保持する。その結果、ボトム室Bがリリーフ弁32のリリーフ圧まで上昇する。勿論、やがては落下防止弁31の油圧パイロット部31aにパイロット圧が作用して、復帰ばね31bに抗して切換位置(ロ)に切り換わることになるが、油圧シリンダの配設位置が高所であればあるほど、落下防止弁31が切り換わるまでの遅延時間が長くなる。
このように、落下防止弁31の切り換わりが遅延すると、操作を行うオペレータにとって違和感が生じることになり、また、リリーフ弁32が設けられているものの、油圧シリンダ13cのボトム室B側の圧力が異常に上昇することによって、落下防止弁ユニット30を構成する各部に大きな負担が生じることになり、その一部を故障させる等といった不都合が生じる可能性もある。さらに、落下防止弁31が切換位置(ロ)に切り換わるまでは、油圧シリンダ13cのロッド室Rに高圧油が供給し続けることになるので、その分だけエネルギーロスが生じることになる。
本発明は以上の点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、操作レバーの操作に連動する落下防止弁の切り換え動作の応答速度を高めて、操作の円滑性を確保することにある。
前述した目的を達成するために、本発明は、運転室を有する車両に俯仰動作可能に設けたブームと、このブームに連結した複数のアームとからなる多関節駆動機構の先端に作業アタッチメントが装着され、これら多関節駆動機構及び作業アタッチメントから構成される作業手段は、前記車両に設けた操作手段の操作により供給される油圧パイロット信号で切り換わる方向流量制御弁により作動する油圧シリンダで駆動されるものであり、少なくとも最先端アームを駆動する油圧シリンダには縮小時に流出する側の管路に落下防止弁を接続して設け、この落下防止弁は前記操作手段の操作により前記方向流量制御弁と連動して切り換わり、前記落下防止弁より方向流量制御弁側の管路が破損したときには前記油圧シリンダからの作動油の流出を阻止する構成としたものであって、前記操作手段により前記最先端アームを下降させるように操作したときに、この操作を検出する操作検出手段と、前記操作検出手段からの検出信号に基づいて前記落下防止弁を切り換える電気駆動装置とを備える構成としたことをその特徴とするものである。
要するに、操作手段の操作により方向流量制御弁と落下防止弁とを連動して切り換える際に、操作手段に近接した位置に配置されている方向流量制御弁は油圧パイロット式で切り換わるように構成する一方、遠隔位置に設けた落下防止弁については、油圧パイロット信号ではなく、電気信号により切り換わるように構成している。これによって、遠隔位置に設けた落下防止弁は、近接位置に設けた方向流量制御弁とほぼ同時に切り換えることができるようになる。しかも、多関節駆動機構と作業アタッチメントとからなる作業手段を有する作業機において、操作レバー等からなる操作手段と、この操作手段により切換操作される方向流量制御弁とを有する基本の油圧回路において、油圧回路の構成をあまり大きく改変することなく、落下防止弁を組み込むことができる。
管路が損傷すると、作業は継続できないが、多関節駆動機構を、安全で安定した姿勢状態とするために、折り畳む必要がある。このために、油圧シリンダを駆動させるが、管路が損傷していると、油圧シリンダを駆動して、損傷した管路に作動油を流したときには、外部に流出してしまう。そこで、油圧シリンダと落下防止弁との間の管路に作動油タンクと連通した分岐配管を設けて、この分岐配管の途中位置にストップ弁を設ける。このストップ弁はオペレータが手動で操作できるようにするのが望ましいことから、ストップ弁は上部旋回体に設け、より好ましくは車両の運転室内に設けるようになし、かつ手動操作で開閉でき、かつ開度も調整できるようにする。
落下防止弁は多関節駆動機構の各所に設けることができる。ただし、ブーム駆動用の油圧シリンダのように、操作手段に近い位置に配置されている場合には、必ずしも電気的に切換駆動する構成としなくても良い。操作手段の配設位置から遠隔になればなるほど、油圧パイロット方式で切り換えるようにした場合における作動遅延時間が長くなるので、遠隔位置の油圧シリンダに設けた落下防止弁ユニットには、電気的に切り換わるようにする。パイロット配管の構造にもよるが、15mを超える距離に設けた1または複数の落下防止弁は油圧パイロット方式とすると、作動遅延時間が操作性に問題が生じる程度にまで顕著になるから、電気的に切り換わるようになし、それ以下の距離の場合には油圧パイロット方式で切り換わるようにしても差し支えない。
以上により、操作レバーの操作に連動する落下防止弁の切り換え動作の応答速度が高くなって、操作の円滑性が確保され、また回路の一部に長時間にわたって異常な高圧が作用するのを抑制することができ、油圧回路構成部材の保護を図ることもできる。
以下、図1に基づいて本発明の実施の形態について説明する。同図において、図3に示したものと同一または均等な部材については、同一の符号を付して、それらの詳細な説明は省略する。130は落下防止弁ユニットであって、この落下防止弁ユニット130は、逆止弁133を組み込んだ落下防止弁131と、リリーフ弁132とから構成されている点についは、前述した従来技術で説明した落下防止弁ユニット30と同様である。しかしながら、従来技術における落下防止弁31は油圧パイロット式のものであるのに対して、落下防止弁ユニット130における落下防止弁131は、そのパイロット部として、電磁パイロット方式のものとしている。
従って、操作レバー128には、方向流量制御弁24の両油圧パイロット部24a,24bにパイロット圧を作用させるパイロット配管29a,29bが接続して設けられているが、この油圧配管に加えて、落下防止弁131の電磁パイロット部131aに電気信号を伝送するための信号ライン40が操作レバー128に接続されている。この信号ライン40には操作信号検知手段41が接続されており、操作レバー128が方向流量制御弁24を切換位置(ニ)となるように切り換え操作がなされると、操作信号検知手段41がこれを検出して、電気駆動装置42にトリガー信号を出力する。そして、この電気駆動装置42は落下防止弁131の電磁パイロット部131aと電源供給ライン40aにより電気的に接続されており、操作信号検知手段41の検知信号に基づいてこの電磁パイロット部131aに電源が供給されて、落下防止弁131が切換位置(イ)から切換位置(ロ)に切り換わるようになっている。
従って、電気駆動装置42が上部旋回体2の機械室建屋4内等に設置されて、落下防止弁131から遠く離れていたとしても、操作レバー128の操作に対して、直ちに落下防止弁131が切り換わるようになる。その結果、操作レバー128の操作に対する応答性が高くなり、オペレータによる操作に違和感を生じさせることがなくなり、また油圧回路全体において、リリーフ弁132が開くような高い圧力が作用するのを極力抑制することができるようになり、回路保護が図られる。
ところで、高所作業機がその作業手段5を構成する多関節駆動機構6を真っ直ぐ上方に向けた図2の実線の状態としているときに、何らかの理由で電磁パイロット部131aに電源供給がなされず、落下防止弁131が切り換わらずに、油圧シリンダ13cを縮小させることができなくなることがある。このために、高所での作業を終えた後、図2の実線の姿勢状態から同図に仮想線で示したように、多関節駆動機構6を折り畳むようにしてコンパクトに格納することができなくなる。
多関節駆動機構6が真っ直ぐ上方に伸びているときには、油圧シリンダ13cのロッドには重力が作用し、油圧シリンダ13cは縮小する方向に負荷が作用している。従って、油圧シリンダ13cのボトム室B側の作動油を還流させれば、この油圧シリンダ13cに作用する負荷により縮小することになる。このために、このボトム室Bに接続した第2管路26において、シリンダ側管路26aに分岐配管43が接続されており、この分岐配管43はセンターバイパス流路27を介して作動油タンク21と連通させている。そして、この分岐配管43の途中には、具体的にはこの分岐配管43を運転室3の内部にまで引き回して、この運転室3内の位置にストップ弁44を設けている。
ストップ弁44はオペレータによる手動で操作されるものであり、全閉状態から全開状態まで任意の開度に調整できるようになっている。従って、落下防止弁131が何らかの理由で切り換わらなくなったときには、このストップ弁44を操作して、油圧シリンダ13cのボトム室B内から作動油を作動油タンク21に戻すことによって、しかもこの戻り油を任意の流量とすることによって、第2アーム12を安全に、しかも円滑に第1アーム11側に折り曲げることができる。
以上のように、高所作業機においては、車両の安定化を図り、安全な作業を可能にするために、特に多関節駆動機構6を構成する各駆動機構のうち、高所に位置する第2アーム12を駆動する油圧シリンダ13cに落下防止弁ユニット130を設けているが、本願発明では、この高所に落下防止弁ユニット130を設けたことにより生じる不都合を落下防止弁ユニット130の機能を全く損なうことなく解消している。即ち、運転室3内に設けられる操作手段としての操作レバー128と落下防止弁131とが遠く離れているが、操作レバー128の操作に対する追従性は、落下防止弁131の切り換え制御を時間遅れが生じない電気的に動作させることにより改善される。そして、作動時間遅れが生じると、油圧シリンダ13cのロッド室Rに油圧ポンプ20からの高圧油が供給されることによりエネルギーロスが生じるが、応答性を速くすることによって、ポンプ効率が良好となる。また、落下防止弁131が高所に配置されることから、この落下防止弁131が故障したときにも、最低限必要な第2アーム12を第1アーム11側に折り畳む操作を可能にすることを、油圧シリンダ13cの戻り側に分岐配管43を接続して、この分岐配管43にストップ弁44を設けるという簡単な構成により達成している。
本発明の実施の一形態を示す高所作業機の駆動装置の構成を示す油圧回路図である。 高所作業機の構成を示す正面図である。 従来技術による高所作業機の駆動装置の回路図である。
符号の説明
1 下部走行体
2 上部旋回体
3 運転室
6 多関節駆動機構
7 破砕機
10 ブーム
11 第1アーム
12 第2アーム
13a〜13c 油圧シリンダ
24 方向流量制御弁
40 信号ライン
41 操作信号検知手段
42 電気駆動装置
43 分岐配管
44 ストップ弁
128 操作レバー
130 落下防止弁ユニット
131 落下防止弁
132 リリーフ弁
133 逆止弁

Claims (4)

  1. 運転室を有する車両に俯仰動作可能に設けたブームと、このブームに連結した複数のアームとからなる多関節駆動機構の先端に作業アタッチメントが装着され、これら多関節駆動機構及び作業アタッチメントから構成される作業手段は、前記車両に設けた操作手段の操作により供給される油圧パイロット信号で切り換わる方向流量制御弁により作動する油圧シリンダで駆動されるものであり、少なくとも最先端アームを駆動する油圧シリンダには縮小時に流出する側の管路に落下防止弁を接続して設け、この落下防止弁は前記操作手段の操作により前記方向流量制御弁と連動して切り換わり、前記落下防止弁より方向流量制御弁側の管路が破損したときには前記油圧シリンダからの作動油の流出を阻止する構成としたものにおいて、
    前記操作手段により前記最先端アームを下降させるように操作したときに、この操作を検出する操作検出手段と、
    前記操作検出手段からの検出信号に基づいて前記落下防止弁を切り換える電気駆動装置と
    から構成したことを特徴とする高所作業機の駆動装置。
  2. 前記油圧シリンダと前記落下防止弁との間の管路に作動油タンクと連通する分岐配管を接続し、この分岐配管にストップ弁を設ける構成としたことを特徴とする請求項1記載の高所作業機の駆動装置。
  3. 前記ストップ弁は、前記運転室内に設けられ、手動操作により開閉及び開度調整可能な構成としたことを特徴とする請求項2記載の高所作業機の駆動装置。
  4. 前記落下防止弁を接続した油圧シリンダは、前記操作手段の配設位置から15m以上離れた位置に設けた油圧シリンダであることを特徴とする請求項1記載の高所作業機の駆動装置。
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