JP2009154769A - 作業車両の油圧式パワーステアリング装置 - Google Patents

作業車両の油圧式パワーステアリング装置 Download PDF

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Abstract

【課題】作業車両の油圧式パワーステアリング装置において、第1油圧源の圧油供給機能低下時の第2油圧源による緊急用の圧油供給機能と第2油圧源の正常作動確認機能を有し、かつそれらの両機能を製作が容易で、安価な構成で実現する。
【解決手段】主油圧ポンプ21と電動駆動の緊急用油圧ポンプ71の高圧側の圧油を選択するシャトル弁8の下流側に圧力センサ31を設置し、この圧力センサ31と、車速検出用の回転センサ32、オルタネータ(図示せず)の発生電圧を検出する電圧センサ33の検出信号をコントローラ30に入力し、主油圧ポンプ21の圧油供給機能低下時に緊急用油圧ポンプ71を動作させ緊急用の圧油供給機能を確保し、エンジン起動時に緊急用圧力ポンプ71を一時的に動作させ緊急用圧力ポンプ71の正常作動確認機能を確保する。
【選択図】 図1

Description

本発明は作業車両の油圧式パワーステアリング装置に係わり、特に、主油圧ポンプとは別に緊急用の油圧ポンプである電動駆動の油圧ポンプを備え、安全性を考慮したホイールローダ等の作業車両の油圧式パワーステアリング装置に関する。
ホイールローダ等の作業車両は作業によって車体が受ける負荷や衝撃が大きい事等から構造を頑丈に作る必要がある。また鉱山や大規模造成地等の現場では作業効率向上のため作業車両の大型化が求められてきた。その結果として作業車両の自重が増えており、ステアリング動作の際に重量の重い機構を動かさなくてはならない。このような理由からホイールローダ等の作業車両には一般に全油圧式のパワーステアリング装置が採用されている。
このような全油圧式のパワーステアリング装置としては、従来例えば、特許文献1に記載のものがある。これは、ハンドルの操作に応じてステアリングバルブを切換え、主油圧ポンプ(第1油圧源)からステアリングシリンダに圧油を供給し、操舵機構を駆動することで車両の操舵を行なうようになっている。
また、特許文献1記載のパワーステアリング装置は、主油圧ポンプとは別に緊急用の油圧ポンプである電動駆動の油圧ポンプ(第2油圧源)を設けるとともに、主油圧ポンプの吐出油路に圧力センサを設置し、主油圧ポンプを駆動するエンジンの故障や主油圧ポンプの故障などによるステアリングバルブへの圧油供給機能の低下を圧力センサの検出値によって判断し、圧油供給機能低下時に緊急用の油圧ポンプを駆動して、緊急用の圧油をステアリングバルブに供給するようにしている。主油圧ポンプの吐出油路及び緊急用の油圧ポンプの吐出油路にはそれぞれ逆止め弁が配置され、緊急用の油圧ポンプからの圧油が主油圧ポンプ側に流れ込んだり、主油圧ポンプからの圧油が緊急用の油圧ポンプ側に流れ込んだりすることを防止している。
また、実機のホイールローダに搭載されたパワーステアリング装置では、緊急用の油圧ポンプの吐出油路に圧力センサを設置し、主油圧ポンプを駆動するエンジンの起動時に緊急用の油圧ポンプを一時的に作動させ、圧力センサの検出値によって緊急用の油圧ポンプが正常に作動しているかどうかを確認し、緊急用の油圧ポンプが正常に動作していないと判断された場合に警報を発することで更なる安全性を確保するようにしたものがある。
特開2006−29392号公報
しかしながら、上記の従来技術には次のような問題があった。
特許文献1記載のパワーステアリング装置では、エンジンの故障や主油圧ポンプの故障などによるステアリングバルブへの圧油供給機能が低下する事態を生じたときでも、緊急用の油圧ポンプから吐出される緊急用の圧油によってステアリングシリンダを駆動でき、操舵性を確保している。しかし、万一、緊急用の油圧ポンプやその電動駆動系に不具合が発生した場合は、緊急用の圧油を供給できなくなり、安全性確保の面では更なる改善の余地があった。
実機のホイールローダに搭載されたパワーステアリング装置では、主油圧ポンプの圧油供給機能低下時に緊急用の圧油を供給し、操舵性能を確保できるだけでなく、第2圧力センサの検出値によって緊急用の油圧ポンプが正常に作動しているかを確認できるため、高い安全性を確保することができる。しかし、正常動作時における主油圧ポンプの圧油供給機能の確保(主油圧ポンプから緊急用油圧ポンプへの圧油の逆流防止)及び主油圧ポンプの圧油供給機能低下時の緊急用油圧ポンプの圧油供給機能の確保(緊急用油圧ポンプから主油圧ポンプへの圧油の逆流防止)のため、主油圧ポンプの圧油供給機能低下の検出及び緊急用油圧ポンプの正常作動の検出のために、それぞれ、2つの逆止め弁と2つの圧力センサを必要としている。また、2つの逆止め弁や2つの圧力センサがそれぞれ別体の独立構造体であるため、それらの固定具や接続配管等が個別に必要になり、全体の部品数が多くなるばかりでなく、それら部品を設置するための作業や配管引き回し作業が必要となり、組み立て工数が増えかつ製作費が高くなりやすい。
本発明の目的は、第1油圧源(主油圧ポンプ)の圧油供給機能低下時の第2油圧源(緊急用圧力ポンプ)による緊急用の圧油供給機能と第2油圧源の正常作動確認機能を有し、かつそれらの両機能を製作が容易で、安価な構成で実現することができる作業車両の油圧式パワーステアリング装置を提供することである。
(1)上記目的を達成するために、本発明は、エンジンと、このエンジンにより駆動される第1油圧源と、前記第1油圧源から供給される圧油により駆動されるステアリングシリンダ装置と、前記第1油圧源から前記ステアリングシリンダ装置に供給される圧油の方向と流量を制御するステアリングバルブとを備えた作業車両の油圧式パワーステアリング装置において、前記第1油圧源の圧油供給機能低下時に緊急用の圧油を前記ステアリングバルブに供給する電動駆動の第2油圧源と、前記第1及び第2油圧源と前記ステアリングバルブとの間に配置され、前記第1油圧源と第2油圧源の高圧側の圧油を選択して前記ステアリングバルブに送出するシャトル弁と、前記シャトル弁と前記ステアリングバルブとの間に設置され、前記シャトル弁の下流側の圧力を検出する圧力センサと、前記圧力センサの検出圧力に基づいて前記第1油圧源の圧油供給機能の低下を検出し、前記第2油圧源を作動させる第1制御手段と、前記エンジンの起動時に前記第2油圧源を一時的に作動させ、前記圧力センサの検出圧力に基づいて前記第2油圧源の正常作動を確認する第2制御手段とを備えるものとする。
このように構成した本発明においては、第1油圧源(主油圧ポンプ)の通常作動時は、ハンドル操作によりステアリングバルブが切換えられると、第1油圧源の圧油はシャトル弁を介してステアリングバルブへと供給され、ハンドルの操作方向と操作量に応じた圧油がステアリングバルブを介してステアリングシリンダ装置に供給され、操舵機構が駆動される。このとき、第1油圧源(主油圧ポンプ)から第2油圧源(緊急用油圧ポンプ)への圧油の流れはシャトル弁により阻止される。
また、第1制御手段は、圧力センサの検出圧力に基づいて第1油圧源の圧油供給機能の低下を検出すると第2油圧源を作動させ、緊急用の圧油をステアリングバルブに供給可能する。このときも、第2油圧源から第1油圧源への圧油の流れはシャトル弁により阻止される。これにより第1油圧源の圧油供給機能の低下時であっても、ハンドルの操作方向と操作量に応じて圧油をステアリングシリンダ装置に供給し、操舵機構を駆動することができる。
一方、エンジン起動時においては、第2制御手段は第2油圧源を一時的に作動させ、圧力センサの検出圧力に基づいて第2油圧源の正常作動を確認する。これにより万一、第2油圧源に不具合が発生した場合でも、事前に適切な措置をとることができる。
更に、従来は、正常動作時における第1油圧源の圧油供給機能の確保(第1油圧源から第2油圧源への圧油の逆流防止)及び第1油圧源の圧油供給機能低下時の第2油圧源の圧油供給機能の確保(第2油圧源から第1油圧源への圧油の逆流防止)のため、第1油圧源の圧油供給機能低下の検出及び第2油圧源の正常作動の検出のために、それぞれ、2つの逆止め弁と2つの圧力センサを必要としていたが、本発明では、1つのシャトル弁と1つの圧力センサにより従来の2つの逆止め弁と2つの圧力センサと同等の機能を果たせるため、全体の部品点数が減り、組立作業も簡単となり、製作が容易で、安価な構成とすることができる。
(2)上記(1)において、好ましくは、前記第1油圧源は、前記エンジンにより駆動される第1油圧ポンプと、この第1油圧ポンプの吐出圧力を第1最高圧力以下に規制する第1リリーフ弁とを有し、前記第2油圧源は、電動駆動の第2油圧ポンプと、この第2油圧ポンプの吐出圧力を前記第1最高圧力よりも高い第2最高圧力以下に規制する第2リリーフ弁とを有し、前記第1制御手段は、前記圧力センサの検出圧力が前記第1最高圧力を基準にして定めた第1判定値より低いときに前記第1油圧源の圧油供給機能が低下していると判定し、前記第2制御手段は、前記エンジンの起動時に前記圧力センサの検出圧力が前記第2最高圧力を基準にして定めた第2判定値より低いときに前記第2油圧源が正常作動にないと判定するて定めた第2判定値より低いときに前記緊急用油圧ポンプが正常作動にないと判定する。
このように第1及び第2油圧源に規制圧力(リリーフ圧力)の異なる第1及び第2リリーフ弁を設け、エンジン起動時に第2油圧源(緊急用油圧ポンプ)を作動させることにより、エンジン起動時は圧力センサにより第2最高圧力を検出し、エンジン起動時以外は同じ圧力センサにより第1最高圧力を検出することができるようになるため、1つの圧力センサによって第1油圧源の圧力と第2油圧源の圧力を区別して検出することができる。これにより第1及び第2制御手段は、1つの圧力センサの検出圧力に基づいて第1油圧源(主油圧ポンプ)の圧油供給機能の低下とエンジン起動時の第2油圧源(緊急用油圧ポンプ)の正常作動の確認を行なうことができる。
本発明によれば、第1油圧源(主油圧ポンプ)の圧油供給機能低下時の緊急用の第2油圧源(緊急用圧力ポンプ)による圧油供給機能と第2油圧源の正常作動確認機能を発揮することができるとともに、それらの両機能を製作が容易で、安価な構成で実現することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を用いて説明する。
図1は、本発明が適用される作業車両の一例としてホイールローダの外観を示す図である。
図1において、100はホイールローダであり、ホイールローダ100は、車体前部101と車体後部102とを有し、車体前部101と車体後部102は、一対のステアリングシリンダ103a,103b(図2参照)により車体後部102に対して車体前部101の向きが変わるように相対回動自在に連結されている。車体前部101にはフロント作業機104と前輪105が設けられ、車体後部102には運転室106と後輪107が設けられている。運転室106には、運転席108、ハンドル(ステアリングホイール)109、操作レバー装置110や、アクセルペダル、インチングペダル(図示せず)等の操作手段が設けられている。フロント作業機104はバケット111とリフトアーム112からなり、バケット111はバケットシリンダ114の伸縮によりチルト・ダンプ動作し、リフトアーム112はアームシリンダ113の伸縮により上下に動作する。
図2は、以上のような作業車両(ホイールローダ)に搭載される本発明の一実施の形態に係わる作業車両の油圧式パワーステアリング装置を制御系とともに示すシステム構成図である。
図2において、本実施の形態に係わる油圧式パワーステアリング装置は、その基本構成として、ディーゼルエンジン(以下単にエンジンという)1と、このエンジン1により駆動される第1油圧源2と、第1油圧源2から供給される圧油により駆動される上述した一対のステアリングシリンダ103a,103bを含むステアリングシリンダ装置103と、第1油圧源2からステアリングシリンダ装置103に供給される圧油の方向と流量を制御するステアリングバルブ4と、ハンドル109の操作に応じてステアリングバルブ4を切り換える油圧ステアリングユニット5と、第1油圧源2とステアリングバルブ4との間に配置されたプライオリティバルブ6とを備えている。
第1油圧源2は、エンジン1により駆動され主油圧ポンプ21と、主油圧ポンプ21の吐出油路11に接続され、主油圧ポンプ21の吐出圧力を第1最高圧力Pa以下に規制する第1メインリリーフ弁22とを有している。
油圧ステアリングユニット5は、ハンドル109に連結され、パイロット油圧ポンプ58の吐出油に基づいてハンドル109の回転量と回転方向に応じた制御圧力を発生し、その制御圧力をステアリングバルブ4のバルブ本体(スプール)両端に設けられた受圧部4a,4bに選択的に供給することにより、ステアリングバルブ4を切り換え操作する。パイロット油圧ポンプ58の吐出油路57にはパイロットリリーフ弁59が接続され、このパイロットリリーフ弁59によりパイロット油圧ポンプ58の吐出圧力が一定に保持される。
プライオリティバルブ6は、主油圧ポンプ21の吐出油をステアリング装置103に優先的に供給し、余剰流量を作業用油圧回路121に供給するためのものであり、作業用油圧回路121は、例えば上記フロント作業機104のバケットシリンダ114及びアームシリンダ113に圧油を供給し、バケット111及びリフトアーム112を動作させるものであり、公知のコントロールバルブ装置を備えている。
油圧ステアリングユニット5とプライオリティバルブ6について更に説明する。
油圧ステアリングユニット5は、ステアリングパイロットバルブ51とジロータ52とを有し、オペレータがハンドル109を回転操作すると、ステアリングパイロットバルブ51はその回転方向に応じて回動し、図示の中立位置Dから左右いずれかの動作位置E又はFに切り換わり、ステアリングバルブ4の受圧部4a又は4bにパイロット圧を供給し、ステアリングバルブ4を切り換える。
すなわち、ハンドル109を右回転させると、ステアリングパイロットバルブ51は図示の中立位置Dから動作位置Eに切り換わり、パイロットポンプ58からの圧油がステアリングパイロットバルブ51の動作位置Eの内部通路、油路53を経由してジロータ52に供給され、ジロータ52はその圧油の供給により回転動作する。ジロータ52はハンドル109の操作量に応じた流量の圧油を吐出し、吐出圧油は油路54、動作位置Eの内部通路、油路56を経由してステアリングバルブ4の受圧部4aにパイロット圧として導かれる。これによりステアリングバルブ4は中立位置Aから動作位置Bに切り換わる。
一方、ジロータ52の回転動作はステアリングパイロットバルブ51にフィードバックされ、ジロータ52がハンドル109の回転操作量(ステアリングパイロットバルブ51の変位量)に応じた圧油の流量を計量して所定量回転すると、ステアリングパイロットバルブ51は中立位置Dに復帰し、パイロットポンプ58からの圧油の供給を遮断する。これによりステアリングパイロットバルブ51の中立位置Dの内部通路を介してステアリングバルブ4の受圧部4aはタンクTと接続し、ステアリングバルブ4の受圧部4aに作用するパイロット圧もタンク圧となる。これによりステアリングバルブ4は図示の中立位置Aに復帰する。
ハンドル109を左回転させると、これと逆の動作が行なわれる。すなわち、ステアリングパイロットバルブ51は図示の中立位置Dから動作位置Fに切り換わり、パイロットポンプ58からの圧油がステアリングパイロットバルブ51の動作位置Fの内部通路、油路54を経由してジロータ52に供給され、ジロータ52はその圧油の供給により回転動作する。ジロータ52はハンドル109の操作量に応じた流量の圧油を吐出し、吐出圧油は油路53、動作位置Fの内部通路、油路55を経由してステアリングバルブ4の受圧部4bにパイロット圧として導かれる。これによりステアリングバルブ4は中立位置Aから動作位置Cに切り換わる。
ジロータ52がハンドル109の回転操作量(ステアリングパイロットバルブ51の変位量)に応じた圧油の流量を計量して所定量回転すると、ステアリングパイロットバルブ51は中立位置Dに復帰し、パイロットポンプ58からの圧油の供給を遮断する。これによりステアリングパイロットバルブ51の中立位置Dの内部通路を介してステアリングバルブ4の受圧部4bはタンクTと接続し、ステアリングバルブ4の受圧部4bに作用するパイロット圧もタンク圧となる。これによりステアリングバルブ4は図示の中立位置Aに復帰する。
プライオリティバルブ6は、入口ポート6aと、第1出口ポート6bと、第2出口ポート6cとを有しており、入口ポート6aは主油圧ポンプ21に接続され、第1出口ポート6bはステアリングバルブ4に接続され、出口ポート6cは作業用油圧回路121に接続されている。またプライオリティバルブ6は、プライオリティバルブ6のスプールを図示左側の位置Gに向けて付勢する受圧部61aと、プライオリティバルブ6のスプールを図示右側の位置Hに向けて付勢する受圧部61b及びバネ62とを有し、受圧部61aにはステアリングバルブ4の入側の圧力が油路63を経由して導かれ、受圧部61bにはステアリングバルブ4の出側の圧力が油路64を経由して導かれている。
このような構成によりプライオリティバルブ6は、ステアリングバルブ4の入側の圧力と出側の圧力の差圧(前後差圧)がバネ62の設定値と等しくなるように通過流量(主油圧ポンプ21からステアリングバルブ4に供給される圧油の流量)を制御する。すなわち、ステアリングバルブ4の前後差圧がバネ62の設定値より小さくなると、プライオリティバルブ6のスプールは切り換え位置H側に移動し、ステアリングバルブ4への供給流量を増加させ、逆にステアリングバルブ4の前後差圧がバネ62の設定値より大きくなると、プライオリティバルブ6のスプールは切り換え位置G側に移動し、ステアリングバルブ4への供給流量を減少させる。これによりプライオリティバルブ6は、主油圧ポンプ21の吐出油をステアリング装置103側に優先的に供給し、余剰流量を作業用油圧回路121に供給するよう作動する。
本実施の形態に係わる油圧式パワーステアリング装置は、上記のような基本構成に加えて、第1油圧源(主油圧ポンプ21)の圧油供給機能低下時に緊急用の圧油をステアリングバルブ4に供給する電動駆動の第2油圧源7と、プライオリティバルブ6の下流側において第1及び第2油圧源2,7とステアリングバルブ4との間に配置され、第1油圧源2と第2油圧源7の高圧側の圧油を選択してステアリングバルブ4に送出するシャトル弁8を含む高圧選択弁装置9と、シャトル弁8とステアリングバルブ4との間に配置され、シャトル弁8の下流側の圧油の圧力を検出する圧力センサ31と、作業車両の車速を検出するための回転センサ32と、エンジン1により駆動されるオルタネータ(図示せず)の発生電圧を検出する電圧センサ33と、コントローラ30とを備えている。
第2油圧源7は、緊急用油圧ポンプ71と、緊急用油圧ポンプ71を駆動する電動モータ72と、電動モータ72を駆動するための電動モータ駆動回路73と、電動モータ駆動回路73に設けられ、電動モータ72の駆動(ON)、非駆動(OFF)を切り換えるスイッチ74と、緊急用油圧ポンプ71の吐出油路14に接続され、緊急用油圧ポンプ71の吐出圧力を、第1メインリリーフ弁22により規制される第1最高圧力Paより高い第2最高圧力Pb以下に規制する第2メインリリーフ弁75とを備えている。
シャトル弁8は高圧選択弁装置9のハウジング9aに形成された第1入口ポート8a及び第2入口ポート8bと出口ポート8cを有し、第1入口ポート8aは吐出油路12、プライオリティバルブ6及び吐出油路11を介して主油圧ポンプ21に接続され、第2入口ポート8bは吐出油路14を介して緊急用油圧ポンプ71に接続され、出口ポート8cは油路15を介してステアリングバルブ4に接続されている。圧力センサ31は、ハウジング9a内においてシャトル弁8の出口ポート8cに接続されている。すなわち、圧力センサ31とシャトル弁8とは一つのハウジング9a内に収められている。
エンジン1の出力軸は動力分配機37を介して図示しない走行駆動系と上記の主油圧ポンプ21及びパイロット油圧ポンプ58とに接続されており、回転センサ32はその走行駆動系に設けられている。
コントローラ30は、圧力センサ31、回転センサ32及び電圧センサ33からのそれぞれの検出信号を入力し、所定の演算処理を行い、電動モータ駆動回路73のスイッチ74に制御信号(ON信号又はOFF信号)を出力する。
図3はコントローラ30の処理内容を示すフローチャートである。図3において、コントローラ30は、まず電圧センサ33から検出信号を入力し(ステップS1)、この電圧センサ33からの検出信号に基づいてエンジン1の起動時であるかどうかを判定する(ステップS2)。この場合、例えばオルタネータの発生電圧が所定レベル以下にあり電圧上昇割合が所定レベル以上にあるとエンジン1の起動時であると判定する。
ステップS2において、エンジン1の起動時でないと判定した場合は、圧力センサ31から検出信号と回転センサ32から検出信号と入力し(ステップS3)、まず、回転センサ32からの検出信号に基づいて作業車両の車速が5Km/h以上であるか判定し(ステップS4)、車速が5Km/h以上である場合は作業車両の走行時であると判定して、更に、圧力センサ31の検出圧力(シャトル弁8下流側の圧力)が第1判定値Pa1以上かどうかを判定する(ステップS5)。ここで、第1判定値Pa1は、主油圧ポンプ21が正常に動作しているかどうか(主油圧ポンプ21の圧油供給機能が低下していないかどうか)を判定するためのものであり、第1メインリリーフ弁22により規制される主油圧ポンプ21の第1最大圧力Paを基準にし、圧力変動や製作誤差に基づく許容値ΔPaを考慮して、例えばPa1=Pa−ΔPaとして定められている。ステップS5において圧力センサ31の検出圧力が第1判定値Pa1以上の場合は、主油圧ポンプ21が正常に動作している場合であり、コントローラ30は緊急用圧力ポンプ71の電動モータ駆動回路73のスイッチ74に出力する制御信号をOFFのままとし、ステップS3〜S5の処理を繰り返す。一方、圧力センサ31の検出圧力が第1判定値Pa1より小さい場合は、その状態が所定時間(例えば3秒)経過したかを判断し(ステップS6)、所定時間経過した場合は、主油圧ポンプ21の圧油供給機能が低下していると判定し、図示しない表示装置に警告信号を出力する(ステップS7)とともに、緊急用圧力ポンプ71の電動モータ駆動回路73のスイッチ74にON信号を出力する(ステップS8)。
ステップS2においてエンジン1の起動時であると判定した場合は、緊急用圧力ポンプ71の電動モータ駆動回路73のスイッチ74にON信号を出力し(ステップS11)、エンジン1及び緊急用油圧ポンプ71の駆動状態が安定するまでの時間に相当する所定時間(例えば1〜2秒)経過したかを判断し(ステップS12)、所定時間経過した場合は、圧力センサ31から検出信号を入力し(ステップS13)、圧力センサ31の検出圧力(シャトル弁8下流側の圧力)が第2判定値Pb1以上かどうかを判定する(ステップS14)。ここで、第2判定値Pb1は、緊急用油圧ポンプ71が正常に動作しているかどうかを判定するためのものであり、第2メインリリーフ弁75により規制される緊急用油圧ポンプ71の第2最大圧力Pbを基準にし、圧力変動や製作誤差に基づく許容値ΔPbを考慮して、例えばPb1=Pb−ΔPbとして定められている。ステップS14において、圧力センサ31の検出圧力が第2判定値Pb1以上の場合は、緊急用油圧ポンプ71が正常作動にある場合であり、緊急用圧力ポンプ71の電動モータ駆動回路73のスイッチ74に出力していた制御信号(ON信号)をOFFにする(OFF信号を出力する)(ステップS15)。一方、圧力センサ31の検出圧力が第2判定値Pb1より小さい場合は、その状態が所定時間(例えば3秒)経過したか判断し(ステップS16)、所定時間経過した場合は、緊急用油圧ポンプ71が正常作動にないと判定し、図示しない表示装置に警告信号を出力する(ステップS17)とともに、緊急用圧力ポンプ71の電動モータ駆動回路73のスイッチ74に出力していた制御信号(ON信号)をOFF信号に切り換える(OFF信号を出力する)(ステップS15)。
以上において、コントローラ30の図3に示すステップS3〜S8の処理機能と回転センサ32は、圧力センサ31の検出圧力に基づいて第1油圧源2(主油圧ポンプ21)の圧油供給機能の低下を検出し、第2油圧源7を作動させる第1制御手段を構成し、ステップS1、S2及びステップS11〜S17の処理機能と電圧センサ33は、エンジン1の起動時に第2油圧源7を一時的に作動させ、圧力センサ31の検出圧力に基づいて第2油圧源7の正常作動を確認する第2制御手段を構成する。
次に本実施の形態の動作を説明する。
〜動作1(作業車両の走行時)〜
まず、本実施の形態に係わる作業車両の油圧式パワーステアリング装置の作業車両の走行時の動作を説明する。
<主油圧ポンプ21の正常動作時>
主油圧ポンプ21が正常動作している場合は、圧力センサ31は主油圧ポンプ21の吐出圧力として第1メインリリーフ弁22によって規制される第1最高圧力Paを検出し、この圧力センサ31の検出圧力(第1最高圧力Pa)は第1判定値Pa1以上のため、コントローラ30は図3のステップS5において判定を肯定し、緊急用圧力ポンプ71の電動モータ駆動回路73のスイッチ74に出力する制御信号をOFF信号のままとする(ステップS3→S4→S5)。すなわち、このときは緊急用圧力ポンプ71は駆動されない。
また、主油圧ポンプ21からの吐出油は油路11、プライオリティバルブ6、油路12を経由してシャトル弁8の第1入口ポート8aに導かれ、シャトル弁8により高圧側の圧油である主油圧ポンプ21からの圧油が選択され、その圧油がシャトル弁21の出口ポート8cから油路15を経由してステアリングバルブ4に送出される。また、このとき、主油圧ポンプ21から緊急用油圧ポンプ71への圧油の逆流はシャトル弁8により防止される。
このような状態でオペレータがハンドル109を回転操作すると、ステアリングパイロットバルブ51はその回転方向に応じて中立位置Dから左右いずれかの動作位置E又はFに切り換わり、パイロットポンプ58からの圧油がジロータ52に供給され、ジロータ52はその圧油の供給により回転動作する。ジロータ52からの吐出圧油はステアリングバルブ4の受圧部4a又は4bにパイロット圧として導かれる。これによりステアリングバルブ4は中立位置Aから動作位置B又はCに切り換わる。これにより主油圧ポンプ21からの圧油は、ステアリングバルブ4、油路16又は油路17を経由してステアリングシリンダ103a,103bに供給され、ステアリングシリンダ103a,103bが駆動されることで、車体後部102に対して車体前部101の向きが変わり、ハンドル109の操作に応じて操舵機構を駆動することができる。
<主油圧ポンプ21の圧油供給機能の低下時>
一方、何らかの原因で、万一、作業車両の走行時に主油圧ポンプ21の圧油供給機能が低下した場合は、圧力センサ31は主油圧ポンプ21の吐出圧力として第1最高圧力Paより低い圧力を検出する。この圧力センサ31の検出圧力が第1判定値Pa1より低い場合、コントローラ30はステップS5の判定を否定し、その状態が所定時間(例えば3秒)継続すると、表示装置に警告信号を出力し、かつ緊急用圧力ポンプ71の電動モータ駆動回路73のスイッチ74にON信号を出力する(ステップS3→S4→S5→S6→S7→S8)。これにより緊急用油圧ポンプ71が駆動され、緊急用油圧ポンプ71からの吐出油は油路14を経由してシャトル弁8の第2入口ポート8bに導かれ、シャトル弁8により高圧側の圧油である緊急用油圧ポンプ71からの圧油が選択され、その圧油がシャトル弁21の出口ポート8cから油路15を経由してステアリングバルブ4に送出される。このとき、圧力センサ31は緊急用油圧ポンプ71の吐出圧力として第2メインリリーフ弁75によって規制される第2最高圧力Pbを検出し、この圧力センサ31の検出圧力(第2最高圧力Pb)は第1判定値Pa1以上のため、コントローラ30は図3のステップS5において判定を再び肯定し、緊急用圧力ポンプ71の電動モータ駆動回路73のスイッチ74に出力する制御信号をON信号のままとする(ステップS3→S4→S5)。すなわち、緊急用圧力ポンプ71は駆動され続ける。また、このとき、緊急用油圧ポンプ71から主油圧ポンプ21への圧油の逆流はシャトル弁8により防止される。
これにより主油圧ポンプ21の圧油供給機能が低下した場合であっても、オペレータがハンドル109を回転操作しステアリングバルブ4を動作位置B又はCに切り換えると、緊急用油圧ポンプ71からの吐出油により操舵機構を駆動することができる(主油圧ポンプ21の圧油供給機能低下時の緊急用圧力ポンプ71による緊急用の圧油供給機能)。また、表示装置に警告信号が出力されるので、オペレータは警告信号に基づき点検や修理等の適切な措置をとることができる。
〜動作2(エンジンの起動時)〜
エンジン1の起動時の動作について説明する。
エンジン1を起すると、エンジン1により主油圧ポンプ21が駆動され、主油圧ポンプ21からの圧油がシャトル弁8の第1入口ポート8aに導かれる。一方、電圧センサ33はエンジン1により駆動されるオルタネータの発生電圧を検出し、コントローラ30はその検出信号に基づいてエンジンが起動時であると判定し、緊急用圧力ポンプ71の電動モータ駆動回路73のスイッチ74にON信号を出力する(ステップS1→S2→S11)。これにより電動モータ72が駆動して緊急用油圧ポンプ71が駆動され、緊急用油圧ポンプ71からの圧油がシャトル弁8の第2入口ポート8bに導かれる。ここで緊急用油圧ポンプ71の吐出圧力は第2メインリリーフ弁75によって第2最高圧力Pbに規制され、この第2最高圧力Pbは主油圧ポンプ2の吐出圧力の上限値である第1最高圧力Paより高く設定されている。したがって、緊急用油圧ポンプ71が正常に作動する場合は、シャトル弁8により高圧側の圧油である緊急用油圧ポンプ71からの圧油が選択され、その圧油が出口ポート8cから油路15を経由してステアリングバルブ4に送出される。このとき、シャトル弁8の下流側に設置された圧力センサ31は、緊急用油圧ポンプ71の吐出圧力として第2メインリリーフ弁75によって規制される第2最高圧力Pbを検出し、この圧力センサ31の検出圧力(第2最高圧力Pb)は第2判定値Pb1以上のため、緊急用圧力ポンプ71の電動モータ駆動回路73のスイッチ74にON信号を出力した後、所定時間経過すると、コントローラ30は図3のステップS14において判定を肯定し、緊急用圧力ポンプ71の電動モータ駆動回路73のスイッチ74に出力したON信号をOFF信号に切り換え、緊急用油圧ポンプ71を停止させる(ステップS12→S13→S14→S15)。これによりその後は主油圧ポンプ21のみが駆動して、ステアリング動作や作業用油圧回路の駆動を可能とする。
一方、緊急用油圧ポンプ71が正常に作動せず、緊急用油圧ポンプ71の吐出圧力が主油圧ポンプ21の吐出圧力の上限値である第1最高圧力Paより低下した場合は、シャトル弁8により高圧側の圧油である主油圧ポンプ21からの圧油が選択され、この圧油が出口ポート8cから油路15を経由してステアリングバルブ4に送出され、圧力センサ31はその圧油の圧力を検出する。このとき、圧力センサ31の検出圧力(第1最高圧力Pa)は第2判定値Pb1より低いため、コントローラ30は図3のステップS14の判定を否定し、その状態が所定時間(例えば3秒)経過すると、表示装置に警告信号を出力し、かつ緊急用圧力ポンプ71の電動モータ駆動回路73のスイッチ74に出力したON信号をOFF信号に切り換え、緊急用油圧ポンプ71を停止させる(ステップS12→S13→S14→S16→S17→S15)。
これにより緊急用油圧ポンプ71が正常に作動しない場合は、表示装置に警告信号が出力されるので、オペレータは警告信号に基づき点検や修理等の適切な措置をとることができる(緊急用油圧ポンプ71の正常作動確認機能)。
次に、本実施の形態の効果を説明する。
図4は、比較例として、実機のホイールローダに搭載された作業車両の油圧式パワーステアリング装置を示すシステム構成図である。この比較例の本実施の形態との相違点は、本実施の形態におけるシャトル弁8及び圧力センサ31を内蔵した高圧選択弁装置9の代わりに2つの逆止め弁181,182と2つの圧力センサ311,312が設けられ、第2メインリリーフ弁75の代わりに第1メインリリーフ弁22と設定圧力を同じとした第2メインリリーフ弁175が設けられ、かつコントローラ130の処理内容がコントローラ30と異なる点である。
コントローラ130は、図3のステップS3において、圧力センサ31の検出信号を入力する代わりに圧力センサ311の検出信号を入力し、図3のステップS14において、圧力センサ31の検出信号を入力する代わりに圧力センサ312の検出信号を入力する。また、ステップS14の判定で用いられる第2判定値Pb1はステップS5の判定で用いられる第1判定値Pa1と同じ値である。コントローラ130のそれ以外の処理内容はコントローラ30の処理内容と同じである。
以上のように構成した比較例においても、作業車両の走行時において、主油圧ポンプ21の正常動作時は、主油圧ポンプ2の吐出油によりハンドル109の操作に応じて操舵機構を駆動することができるとともに、主油圧ポンプ21の圧油供給機能の低下時は、緊急用油圧ポンプ71を動作させ、その吐出油により操舵機構を駆動することができ、かつ表示装置に出力された警告信号によりオペレータは点検や修理等の適切な措置をとることができる。また、エンジン1の起動時に緊急用油圧ポンプ71が正常に作動するかどうかを点検し、緊急用油圧ポンプ71が正常に作動しない場合は、表示装置に警告信号を出力することにより、オペレータは点検や修理等の適切な措置をとることができる。すなわち、主油圧ポンプ21の圧油供給機能低下時の緊急用油圧ポンプ71による緊急用の圧油供給機能と緊急用圧力ポンプ71の正常作動確認機能を発揮することができる。
しかしながら、比較例のパワーステアリング装置では、正常動作時における主油圧ポンプ21の圧油供給機能の確保(主油圧ポンプ21から緊急用油圧ポンプ71への圧油の逆流防止)及び主油圧ポンプ21の圧油供給機能低下時の緊急用油圧ポンプ71の圧油供給機能の確保(緊急用油圧ポンプ71から主油圧ポンプ21への圧油の逆流防止)のため、主油圧ポンプ21の圧油供給機能低下の検出及び緊急用油圧ポンプ71の正常作動の検出のために、それぞれ、2つの逆止め弁181,182と2つの圧力センサ311,312を必要としている。また、2つの逆止め弁181,182や2つの圧力センサ311,312がそれぞれ別体の独立構造体であるため、それらの固定具や接続配管等が個別に必要になり、全体の部品数が多くなるばかりでなく、それら部品を設置するための作業や配管引き回し作業が必要となり、組み立て工数が増えかつ製作費が高くなりやすい。
これに対し、本実施の形態では、上述したように、1つのシャトル弁8と1つの圧力センサ31により従来の2つの逆止め弁181,182と2つの圧力センサ311,312と同等の機能を果たせることができ、これにより全体の部品点数が減り、組立作業も簡単となり、製作が容易で、安価な構成とすることができる。
以上のように本実施の形態では、主油圧ポンプ21の圧油供給機能低下時の緊急用圧力ポンプ71による緊急用の圧油供給機能と緊急用油圧ポンプ71の正常作動確認機能を発揮することができるとともに、それらの両機能を製作が容易で、安価な構成で実現することができる。
本発明が適用される作業車両の一例としてホイールローダの外観を示す図である。 本発明の実施の形態に係わる作業車両の油圧式パワーステアリング装置を油圧回路とともに示すシステム構成図である。 コントローラ30の処理内容を示すフローチャートである。 従来の作業車両の油圧式パワーステアリング装置を油圧回路とともに示すシステム構成図である。
符号の説明
1 エンジン
2 第1油圧源
4 ステアリングバルブ
4a,4b 受圧部
5 ステアリングユニット
6 プライオリティバルブ
6a 入口ポート
6b 出口ポート
6c 出口ポート
7 第2油圧源
8 シャトル弁
8a 第1入口ポート
8b 第2入口ポート
8c 出口ポート
9 高圧選択弁装置
9a ハウジング
11 吐出油路
12,13 油路
14 吐出油路
15,16,17,18 油路
21 主油圧ポンプ
22 第1リリーフ弁
30 コントローラ
31 圧力センサ
32 回転センサ
33 電圧センサ
51 ステアリングパイロットバルブ
52 ジロータ
53,54 油路
57 吐出油路
58 パイロットポンプ
59 リリーフ弁
61a,61b 受圧部
62 バネ
63,64 油路
71 緊急用油圧ポンプ
72 電動モータ
74 スイッチ
75 第2リリーフ弁
100 ホイールローダ
101 車体全部
102 車体後部
103a,103b ステアリングシリンダ
104 フロント作業機
106 運転室
107 後輪
108 運転席
109 ハンドル
110 操作レバー装置
111 バケット
112 リフトアーム
113 バケットシリンダ
114 アームシリンダ
121 作業用油圧回路
130 コントローラ
175 第2メインリリーフ弁
181 第1逆止め弁
182 第1逆止め弁
311 第1圧力センサ
312 第2圧力センサ

Claims (2)

  1. エンジンと、このエンジンにより駆動される第1油圧源と、前記第1油圧源から供給される圧油により駆動されるステアリングシリンダ装置と、前記第1油圧源から前記ステアリングシリンダ装置に供給される圧油の方向と流量を制御するステアリングバルブとを備えた作業車両の油圧式パワーステアリング装置において、
    前記第1油圧源の圧油供給機能低下時に緊急用の圧油を前記ステアリングバルブに供給する電動駆動の第2油圧源と、
    前記第1及び第2油圧源と前記ステアリングバルブとの間に配置され、前記第1油圧源と第2油圧源の高圧側の圧油を選択して前記ステアリングバルブに送出するシャトル弁と、
    前記シャトル弁と前記ステアリングバルブとの間に設置され、前記シャトル弁の下流側の圧力を検出する圧力センサと、
    前記圧力センサの検出圧力に基づいて前記第1油圧源の圧油供給機能の低下を検出し、前記第2油圧源を作動させる第1制御手段と、
    前記エンジンの起動時に前記第2油圧源を一時的に作動させ、前記圧力センサの検出圧力に基づいて前記第2油圧源の正常作動を確認する第2制御手段とを備えることを特徴とする作業車両の油圧式パワーステアリング装置。
  2. 請求項1記載の作業車両の油圧式パワーステアリング装置において、
    前記第1油圧源は、前記エンジンにより駆動される第1油圧ポンプと、この第1油圧ポンプの吐出圧力を第1最高圧力以下に規制する第1リリーフ弁とを有し、
    前記第2油圧源は、電動駆動の第2油圧ポンプと、この第2油圧ポンプの吐出圧力を前記第1最高圧力よりも高い第2最高圧力以下に規制する第2リリーフ弁とを有し、
    前記第1制御手段は、前記圧力センサの検出圧力が前記第1最高圧力を基準にして定めた第1判定値より低いときに前記第1油圧源の圧油供給機能が低下していると判定し、
    前記第2制御手段は、前記エンジンの起動時に前記圧力センサの検出圧力が前記第2最高圧力を基準にして定めた第2判定値より低いときに前記第2油圧源が正常作動にないと判定することを特徴とする作業車両の油圧式パワーステアリング装置。
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