JP2009153731A - 吸収性物品の表面シート及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明の吸収性物品の表面シート1は、表面31側が肌に接する表面部3と、周壁部43及び底面部44を備え裏面42側が吸収体側に向かって突出する多数の導液凹部4とを有する不織布2からなる。表面部3の表面31側に表面凹部33が形成されており、該表面凹部33は、導液凹部4に比して深さ及び開口部の直径が小さい。
【選択図】図2
Description
例えば、吸収体に向かって突出する立体的な開孔を有する不織布製の表面シートが知られており、このような立体的な開孔を有する表面シートとして、開孔間の頂部におけるシートの厚さaと、開孔の下端周縁部におけるシートの厚さcと、該頂部と該下端周縁部との略中間部におけるシートの厚さbが、a>b>cなる関係を有するものも知られている(特許文献1参照)。
他方、特許文献2の表面シートは、導管凹部の底部及び側部に導液裂け目が形成されているため、立体形状が潰れやすい。また、不織布における繊維自由度(動きやすさ)の低さを利用し、導管凹部の形成時に導液裂け目を形成しているため、導管凹部における導液裂け目以外の部分に繊維の密度勾配を設けることは困難である。
また、従来の表面シートは、生理用ナプキン等に用いたときに、凹部(開孔)以外の部分が肌に貼りつきやすく、ムレやすいという問題があった。
本発明の第1実施形態である吸収性物品の表面シート1は、図1〜図3に示すように、不織布2からなり、該不織布2が、表面31側が肌に接する表面部3と、周壁部43及び底面部44を備え裏面42側が図示しない吸収体側に向かって突出する多数の導液凹部4,4・・とを有している。
表面部3の表面31及び導液凹部4の表面41は、吸収性物品1に組み込まれたときに着用者の肌側に向けられる、表面シート1の片面であり、表面部3の裏面32及び導液凹部4の裏面42は、吸収性物品1に組み込まれたときに着用者の肌側とは反対側(吸収体側)に向けられる、表面シート1のもう一方の面である。
表面シート1は、多数の導液凹部4が、それぞれ、表面部3から吸収体側に向かって突出するように形成されているため、肌側に向けて突出する多数の独立凸部を有する表面シートに比べて、肌を伝って流れる液を、より素早く表面シート1内に取り込むことができる。そのため、肌を伝って液が流れることによる不都合、例えば吸収性物品からの液漏れ等を効果的に防止することができる。
表面部3の表面31側に表面凹部33が形成されていることにより、該表面凹部33が形成されておらず表面部3全体が略平坦状に形成されている場合に比して、表面シート1を生理用ナプキン等に用いたときに、表面部3が肌に貼りつきにくくなり、着用者の肌と表面シート1との間に隙間が形成されるようになる。従って、表面部3に表面凹部33が形成されている表面シート1を生理用ナプキン等に用いることによって、生理用ナプキン等の通気性が高まり、着用時のムレを効果的に防止することができる。
表面凹部33の深さをD1、導液凹部4の深さをD2とした場合(図2参照)、D2に対するD1の比(D1/D2)は、肌と表面シート1との間の隙間を維持する点及び凹凸感による表面部3のザラツキ防止の観点から、好ましくは0.05〜0.90、更に0.10〜0.65である。
また、表面凹部33の開口部の直径をW1、導液凹部4の開口部の直径をW2とした場合(図2参照)、W2に対するW1の比(W1/W2)は、肌と表面シート1との隙間を維持する点及び表面部3の硬化防止の観点から、好ましくは0.10〜0.9、更に0.10〜0.75である。
また、表面凹部33の深さD1は、好ましくは0.1〜0.7mm、更に好ましくは0.2〜0.5mmであり、表面凹部33の開口部の直径W1は、好ましくは0.2〜2.0mm、更に好ましくは0.5〜1.5mmである。
尚、表面凹部33(導液凹部4)の開口部の直径は、表面凹部33(導液凹部4)の開口形状が非円形の場合は、同一面積の円の直径を意味する。表面凹部33(導液凹部4)の深さ及び開口部の直径は、それぞれ、例えば断面を撮影した顕微鏡写真から求められる。
肉薄部Pにおける不織布の繊維密度は、肉厚部Qにおける不織布の繊維密度よりも高くなっており、肉薄部Pと肉厚部Qとの間に繊維密度の差(勾配)が生じている。
このように、表面部3に厚みの小さい部位と大きい部位とが混在し、繊維密度の差が生じていることにより、肉厚部Q(凸部34)の表面31側の頂部(着用者の肌と当接する部分)にある液を、肉薄部Pへ素早く移動させることが可能となり、液を表面シート1内に取り込む速度が一層速くなる。
尚、図2に示すように、肉薄部Pの厚みT1は、肉薄部Pの略中央部(表面凹部33の略中央部)において測定され、肉厚部Qの厚みT2は、肉厚部Qの頂部(表面31側の凸部34の頂部)において測定される。
また、肉厚部Qの厚みT2は、好ましくは0.3〜1.5mm、更に好ましくは0.3〜1.0mmである。
このように、表面凹部33が表面部3の複数箇所に互いに不連続に形成されていることにより、着用者の肌と表面部3との間を滲む液を生じさせずに、表面部3内に液を一旦保持することが可能となり、ドライ感が向上する。
また、表面部3の表面31における表面凹部33の個数は、表面シート9cm2当り、好ましくは10〜250個であり、更に好ましくは20〜200個である。表面部3の裏面32における裏面凹部35の個数も、同様である。
また、1個の表面凹部33の平面視における面積は、好ましくは0.03〜6mm2、更に好ましくは0.15〜2mm2である。
底面部44は、平面視略円形であり、その周囲に周壁部43が連続している。第1実施形態における底面部44は、略平坦状に形成されているが、断面が下方に向けて凸の円弧状をなす凸曲面形状に形成することもできる。
本実施形態の表面シート1は、このように、底面部隣接部位Aの厚みTaが表面部3の肉厚部Qの厚みT2より小さく、吸収体への液の移行性に優れている。
更に、導液凹部4が底面部44を有し、吸収体に移行した液が、該底面部44によって隠蔽されるため、例えば、生理用ナプキンの表面シートとして用いたときに、使用後のナプキンにおいて経血が目立つことを防止することができる。
尚、底面部隣接部位Aの厚みTaは、図2に示すように、導液凹部4を構成する不織布の該部位Aにおける厚みである。
そのため、表面部3及び/又は周壁部43から、底面部隣接部位Aへの液の移行性、延いては吸収体への液の移行性に一層優れている。
尚、表面部隣接部位Bの厚みTbは、図2に示すように、導液凹部4を構成する不織布の該部位Bにおける厚みである。
前記厚みT1、T2、Ta、Tbは、何れも無荷重下の厚みであり、例えば断面を撮影した顕微鏡写真から求める。後述する表面シートの厚みTも同様である。
表面部3がX方向又はY方向に連続直線状に存在しないことにより、導液凹部4の数をより多く配置することができ、肌と接する表面部3の面積を低減させることができる。これにより肌に対するベタツキを抑えることができ、更に肌と表面部3との間を滲む液を連続直線状のものと比べて滲みにくくすることができる。
これに対して、図4は、表面部3が不織布2の維配配向方向(図中X方向)及びそれに直交する方向(図中Y方向)に連続直線状に存在する実施形態を示す図である。図4では、表面凹部35の図示を省略している。図4においては、直線LYに沿って表面部3が連続直線状に延びており、また、直線LXに沿って表面部3が連続直線状に延びている。
高剛性部45は、表面部3の肉厚部Q及び周壁部43それぞれより剛性が高く、表面部3の肉薄部Pより剛性が低いか同等である。
尚、本発明でいう剛性は、繊維がより集合した状態で固定されていることに起因する密度という意味の剛性であり、対比される2つの部位の剛性の高低は、例えば、断面を撮影した顕微鏡写真から測定した対比される2つの部位の厚みの違い、即ち密度の違いにより判断することができる。尚、表面シートに用いる不織布が繊維形状を有しない形状も高剛性部では起こり得るため、繊維密度ではなく、密度と表現している。
このように導液凹部4の開口部近傍に高剛性部45が形成されていることにより、表面シート1が生理用ナプキン等に用いられた場合において、着用時に生理用ナプキン等が応力により変形しても、導液凹部4の形態が安定的に維持されるようになり、良好なクッション性を維持することができる。
但し、高剛性部45の配置形態はこれに限定されるものではない。例えば、図3のB部分に示すように、高剛性部45は、不織布2の維配配向方向(図中X方向)において、導液凹部4の前後に形成されていても良い。このように、高剛性部45が維配配向方向との関係において導液凹部4の前後に配列されていることによって、高剛性部45を一層安定して成型することができ、且つ繊維配向方向に直交する左右を柔軟に保つことができる。
坪量は15〜50g/m2、特に20〜40g/m2であることが好ましく、構成繊維の繊度は1.2〜6.7dtexであることが好ましい。
表面部3側の開口部(導液凹部4の開口部)の直径W2(図2参照、開口形状が非円形の場合は同一面積の円の直径)は2.0〜7.0mmであることが好ましく、底面部44の直径W3(図2参照、非円形の場合は同一面積の円の直径)は0.5〜2.5mmであることが好ましい。
表面シート1の厚みT(図2参照)は0.5〜3.0mmであることが好ましく、該厚みTに対する表面部3の肉厚部Qの厚みT2の割合は、20〜90%、特に40〜90%であることが好ましい。
また、導液凹部4の個数は、表面シート9cm2当り、好ましくは10〜100個であり、更に好ましくは20〜70個である。
吸収性物品は、典型的には、表面シート、裏面シート及び両シート間に介在配置された液保持性の吸収体を具備している。吸収体及び裏面シートとしては、当該技術分野において通常用いられている材料を特に制限無く用いることができる。例えば吸収体としては、パルプ繊維等の繊維材料からなる繊維集合体又はこれに吸収性ポリマーを保持させたものを、ティッシュペーパーや不織布等の被覆シートで被覆してなるものを用いることができる。裏面シートとしては、熱可塑性樹脂のフィルムや、該フィルムと不織布とのラミネート等の液透過性ないし撥水性のシートを用いることができる。裏面シートは水蒸気透過性を有していてもよい。吸収性物品は更に、該吸収性物品の具体的な用途に応じた各種部材を具備していてもよい。そのような部材は当業者に公知である。例えば吸収性物品を使い捨ておむつや生理用ナプキンに適用する場合には、表面シート上の左右両側部に一対又は二対以上の立体ガードを配置することができる。
第2実施形態の表面部3は、このように厚みが均一になっているので、該表面部3における不織布の繊維密度も略均一になっており、繊維密度の勾配は実質的に形成されていない。このため、第2実施形態の表面シート1は、表面部3の厚みが均一ではない第1実施形態の表面シート1に比して、表面部3内における液の移動速度に劣るものの、その他の点については第1実施形態と同様の効果を奏する。
例えば、導液凹部4の平面視形状は、図3に示すような真円形に代えて楕円形とすることもでき、更には、菱形、正方形、長方形等の多角形状、あるいはハート型、星形等とすることもできる。例えば、多角形とする場合、角部には丸みをつけることが好ましい。表面凹部33の平面視形状も、真円形をはじめ、上記種々の形状とすることができる。
第1の製造方法は、図6及び図7に示すように、エアースルー不織布等の原料シート20を、多数の第1の凸部51、及び該第1の凸部51より突出方向の長さが短い多数の第2の凸部52を有する凸ロール(雄部材)5と、第1の凸部51が挿入される多数の受け穴61、及び該受け穴61の周囲に連続して形成され第2の凸部52と対向する平面部65を有する凹ロール(雌部材)6とを備えた延伸及び加熱装置における両ロール5,6間に供給し、第1の凸部51により原料シート20を部分的に受け穴61内に押し込ませて凹状に変形させ、その凹状の変形形状を加熱により固定して、前記導液凹部4を形成すると共に、第2の凸部52により凹ロール6の平面部65上にて原料シート20を部分的に押圧して、前記表面凹部33を形成し、表面シート1を製造する。
また、第1の製造方法では、図6及び図7に示すように、第2の凸部52による原料シート20の押圧を、該原料シート20の表面側のみから行っているが、このような片面側からの押圧によって、図2に示すように、表面部3の表面31側に表面凹部33を、裏面32側に裏面凹部35をそれぞれ形成することができる。
また、より好ましい製造方法として、雌部材の平面部65の表層のみを断熱コーティングし、雌部材の表面温度をよりよく制御することにより、原料シート20の雌部材の平面部65に相当する領域は安定的に熱セットされにくくなる。断熱コーティング材としては、ガラス繊維入りエポキシ樹脂、ベークライト、ピーク材、セラミック材、シリコン樹脂、テフロン(登録商標)樹脂等が挙げられる。
また、第1の凸部51が受け穴61に挿入された状態における、該凸部51と受け穴61の開口周縁部との間の最長距離L2は4.0mm以下、特に3.0mm以下であることが、潰れにくく、且つ立体形状の復元力を有した導液凹部4を得られる点から好ましい。
また、第1の凸部51が受け穴61に挿入された状態における、雌部材6の平面部65と雄部材5の平面部55(雌部材6と対向する面の凸部以外の部分)との離間距離L4は1mm以上、特に3mm以上であることが、表面部3の厚みを維持する点から好ましい。
また、第1の凸部51が受け穴61に挿入された状態における、該凸部51の挿入深さL5は、0.5〜6.0mm、特に1.0〜4.0mmであることが、より立体的な導液凹部4を得、且つ底面部44の破れを防止する点から好ましい。
第1の凸部51の挿入深さL5は、凸ロール(雄部材)5及び凹ロール(雌部材)6の回転に伴い漸次変化するが、寸法等を規定する場合における「凸部51が受け穴61に挿入された状態」は、挿入深さL5が最大となった状態とする。
第2の製造方法においては、「第1の凸部51が受け穴61に挿入された状態における、第2の凸部52の先端と雄部材5の平面部55との離間距離」は、前記離間距離L3と同じに調整することができる。
第2の製造方法によっても、上述した第1実施形態の表面シート1を製造することができる。
そして、この装置は、図10に示すように、第1の凸部51が受け穴61に挿入された状態において、隣接する第1の凸部51,51間に、これら凸部51の配列方向に沿って、第2の凸部52と第3の凸部53とが交互に並ぶように構成されている。従って、第2の凸部52は、第3の凸部53の近傍に位置する、雌部材6の平面部65(雄部材5と対向する面の第3の凸部53及び受け穴61以外の部分)と対向し、第3の凸部53は、第2の凸部52の近傍に位置する、雄部材5の平面部55(雌部材6と対向する面の凸部51,52以外の部分)と対向する。
図10に示す状態において、第2の凸部52と第3の凸部53との離間距離L6は、1〜10mm、特に1.5〜7.0mmであることが、柔らかさを保ちながら表面凹部33を形成する点から好ましい。
このように、第2の凸部52及び第3の凸部53を用いて、原料シート20の表裏面それぞれから該原料シート20を同時に押圧することにより、図5に示す如き、厚みが均一な表面部3を形成することができる。
第3の製造方法においては、「第1の凸部51が受け穴61に挿入された状態における、第3の凸部53の先端と雄部材5の平面部55との離間距離」は、前記離間距離L3と同じに調整することができる。
例えば、原料シート20における、第1の凸部51の先端部に直接押圧される部分24を、該凸部51の先端部と受け穴61の底部との間で加圧することもできる。この場合、表面シート1の前記底面部44が、凸部51の先端部と受け穴61の底部との間で加圧されたものとなるが、この加圧により、導液凹部4の底面部44の剛性を高めることができ、表面シート1に厚み方向に圧縮力が加わっても、該導液凹部4が潰れにくくなる。
また、凸部51,52,53及び受け穴61の形状は、それぞれ、真円形や楕円形に代えて、菱形、正方形、長方形等の多角形状、あるいはハート型、星形等とすることもできる。例えば、多角形とする場合、角部には丸みをつけることが好ましい。
2 不織布
3 表面部
33 表面凹部
34 凸部
35 裏面凹部
4 導液凹部
43 周壁部
44 底面部
45 高剛性部
5 雄部材(凸ロール)
6 雌部材(凹ロール)
20 原料シート(不織布)
51 第1の凸部
52 第2の凸部
53 第3の凸部
55 雄部材の平面部
61 受け穴
65 雌部材の平面部
Claims (8)
- 表面側が肌に接する表面部と、周壁部及び底面部を備え裏面側が吸収体側に向かって突出する多数の導液凹部とを有する不織布からなる表面シートであって、
前記表面部の表面側に表面凹部が形成されており、該表面凹部は、前記導液凹部に比して深さ及び開口部の直径が小さい、吸収性物品の表面シート。 - 前記表面部は、厚みの小さい肉薄部と、該肉薄部より厚みの大きい肉厚部とを含んで形成されている、請求項1記載の吸収性物品の表面シート。
- 前記表面凹部は、前記表面部の表面側の複数箇所に互いに不連続に形成されている、請求項1又は2記載の吸収性物品の表面シート。
- 前記周壁部は、前記表面部側から前記底面部側に向かって厚みが漸減している、請求項1〜3の何れかに記載の吸収性物品の表面シート。
- 前記導液凹部の開口部近傍に高剛性部を有し、該高剛性部は、前記表面部及び前記周壁部それぞれより剛性が高い、請求項1〜4の何れかに記載の吸収性物品の表面シート。
- 請求項1記載の吸収性物品の表面シートの製造方法であって、
原料シートを、多数の第1の凸部、及び該第1の凸部より突出方向の長さが短い多数の第2の凸部を有する雄部材と、前記第1の凸部が挿入される多数の受け穴、及び該受け穴の周囲に連続して形成され前記第2の凸部と対向する平面部を有する雌部材との間に供給し、前記第1の凸部により前記原料シートを部分的に前記受け穴内に押し込ませて凹状に変形させ、その凹状の変形形状を加熱により固定して、前記導液凹部を形成すると共に、前記第2の凸部により前記雌部材の前記平面部上にて前記原料シートを部分的に押圧して、前記表面凹部を形成する、吸収性物品の表面シートの製造方法。 - 請求項1記載の吸収性物品の表面シートの製造方法であって、
原料シートを、平面部及び該平面部から突出する多数の第1の凸部を有する雄部材と、前記第1の凸部が挿入される多数の受け穴、及び該受け穴の近傍に前記雄部材の前記平面部と対向するように配され且つ前記第1の凸部より突出方向の長さが短い多数の第2の凸部を有する雌部材との間に供給し、前記第1の凸部により前記原料シートを部分的に前記受け穴内に押し込ませて凹状に変形させ、その凹状の変形形状を加熱により固定して、前記導液凹部を形成すると共に、前記第2の凸部により前記雄部材の前記平面部上にて前記原料シートを部分的に押圧して、前記表面凹部を形成する、吸収性物品の表面シートの製造方法。 - 請求項1記載の吸収性物品の表面シートの製造方法であって、
原料シートを、平面部並びに該平面部から突出する多数の第1の凸部、及び該平面部から突出し該第1の凸部より突出方向の長さが短い多数の第2の凸部を有する雄部材と、前記第1の凸部が挿入される多数の受け穴、及び前記第2の凸部の近傍に位置する前記雄部材の前記平面部と対向するように該受け穴の近傍に配され、且つ前記第1の凸部より突出方向の長さが短い第3の凸部を有する雌部材との間に供給し、前記第1の凸部により前記原料シートを部分的に前記受け穴内に押し込ませて凹状に変形させ、その凹状の変形形状を加熱により固定して、前記導液凹部を形成すると共に、前記第2の凸部及び前記第3の凸部により前記原料シートを部分的に押圧して、前記表面凹部を形成する、吸収性物品の表面シートの製造方法。
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