JP2009153686A - 床用清掃シート - Google Patents

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ほたか 浅野
Shin Umezawa
晋 梅澤
Takamichi Hasegawa
貴通 長谷川
Koichi Miyagawa
孝一 宮川
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Abstract

【課題】清掃持続性が優れると共に凹凸面に対する洗浄性に優れた床用清掃シートを提供する。
【解決手段】あらかじめ水を30重量/体積%を含浸すると共にさらにそれ以上に水を吸収できる吸水能を有する湿式シート2を備え、湿式シート2は床との接地面2bに複数の溝4を有し、接地面2bは床との接地面積比率が30〜90%の範囲であり、溝の深さDが3〜8mmの範囲であると共に溝の幅Wが0.1〜10mmの範囲であることを特徴とする床用清掃シート1。
【選択図】図1

Description

本発明は、モップ状の掃除用具に装着されて用いられる取替え式の床用清掃シートであり、更に詳しくは、床上清掃持続性及び凸凹の洗浄性能に優れた発泡性樹脂を活用した床用清掃シートの改良に関する。
従来から一般の家庭では、床(フロア)の掃除用具として洗浄部使い捨て型床用モップが使用されている。そして、フロアのざらつき汚れやベタツキ汚れを簡便に除去するために、あらかじめ洗浄液を含浸させた不織布をモップ本体にとりつけた水拭き用の清掃用シートが広く用いられている。
しかし、不織布を用いた清掃用シートは、不織布にあらかじめ含浸された洗浄液の量が十分ではないため、上述のざらつき汚れやベタツキ汚れを好適に除去できるのは使い始めの数畳程度の範囲のみであり、清掃力の持続性に問題があった。
また、不織布を用いた清掃用シートは、掃除用具に取付けることにより、清掃面が平面になってしまう。このため、例えばサッシの桟の凹凸に入り込んだ汚れを除去できず、凹凸面に対して充分な洗浄性が発揮することができないという問題があった。
ところで、発泡性樹脂を用いた清掃用具に係る公知文献として、例えば下記特許文献1〜3が知られている。
このうち、特許文献1には、板の下面に凹凸を設けたスポンジを接着した洗車用ブラシが開示されている。これにより、摩擦が小さく洗車しやすい洗車用ブラシが得られると記載されている。
一方、特許文献2には、高吸水性軟質ポリウレタンフォームよりなる車拭き取り素材が開示されている。これにより、車の拭き取り等において疲労感を感じることなく、また拭きムラや塗りムラがなく、車の清掃を効率的に行うことができると記載されている。
一方、特許文献3には、親水性を有するポリウレタンフォームを元の厚さの5〜80%に圧縮成形し、これを所望の形状に切断したポリウレタンフォーム洗浄具が開示されている。これにより、均質で精確な水の吸水性の高いポリウレタンフォームシートが得られると記載されている。
特開平8−142808号公報 特開2004−9840号公報 特開平10−113320号公報
しかしながら、何れの特許文献1〜3も、吸水性に優れる発泡性樹脂を用いた洗浄用具であっても車の清掃に関するものであり、使用用途が異なっている。また、上述した課題を解決すること、すなわち清掃持続性の改善及び凹凸面の洗浄性の改善がされた床用清掃シートを提供することについては開示されておらず、示唆もされていない。
そこで、本発明は、このような従来の事情に鑑みて提案されたものであり、清掃持続性が優れると共に凹凸面に対する洗浄性に優れた床用清掃シートを提供することを目的とする。
本発明者らは、上記目的を達成するため鋭意検討した結果、特定の発泡性樹脂を用いることにより、上記目的を達成できることを知見し、本発明に至ったものである。
すなわち本発明の床用清掃シートは、清掃用具の清掃部に装着されて使用される床用清掃シートであって、あらかじめ水を30重量/体積%を含浸すると共にさらにそれ以上に水を吸収できる吸水能を有する湿式シートを備え、湿式シートは床との接地面に複数の溝を有し、接地面は床との接地面積比率が30〜90%の範囲であり、溝の深さが2〜8mmの範囲であると共に溝の幅が0.1〜10mmの範囲であることを特徴とする。
本発明に係る床用清掃シートは、あらかじめ水を30重量/体積%を含浸すると共にさらにそれ以上に水を吸収できる吸水能を有する湿式シートを備えている。このように吸水性に優れるシートを用いているため、乾いた床を水拭きできると共に濡れた床の水分を吸い取ることができる。これにより、床への清掃力持続性が向上することができる。
また、湿式シートは、床との接地面に溝の深さが3〜8mmの範囲であると共に溝の幅が0.1〜10mmの範囲である複数の溝を有し、接地面は床との接地面積比率が30〜90%の範囲とされている。このように、床との接地表面積を下げることにより、床の凹凸部の汚れに対して優れた除去性能を発揮することができる。
また、本発明に係る床用清掃シートは、湿式シートの吸水能が0.5cm/cm以上であることが好ましい。
この場合、床の清掃において、11m以上の清掃持続力を発揮することができる。
以上のように、本発明によれば、清掃持続性が優れると共に凹凸面に対する洗浄性に優れた床用清掃シートを提供することができる。
以下、本発明を適用した床用清掃シートについて、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明を適用した一実施形態を示す床用清掃シートの斜視図である。また、図2は、本発明を適用した一実施形態を示す床用清掃シートの平面図である。さらに、図3は、湿式シートの吸水能の測定方法を示す斜視図である。なお、以下の図1〜図3は本発明の実施形態の構成を説明するためのものであり、図示される各部の大きさ、厚さ、寸法等は、実際の床用清掃シートの寸法関係とは異なる場合がある。
図1に示すように、本発明を適用した床用清掃シート1は、図示しない清掃用具の清掃部に装着する装着面2aと床と接触する接地面2bとを有する湿式シート2から概略構成されている。具体的には、床用清掃シート1は、発泡性樹脂からなると共に水性洗浄剤が含浸されている湿式シート2から構成されている。また、清掃持続性を得るため、床用清掃シート1は、吸水性に優れた湿式シート2から構成されることが好ましい。
<湿式シート>
湿式シート2は、図1に示すように、長方形のシート形状を有しているが、特にこれに限定されるものではなく、床用清掃シート1を装着する清掃用具の清掃部の形状にあわせて適宜変更することが可能である。したがって、湿式シート2の大きさ、形状、厚みは、特に限定されるものではない。また、湿式シート2の接地面2bには、複数の接地部3と溝4とが交互に形成されている。
湿式シート2は、清掃持続性を保持するためあらかじめ水分を含浸させておくことが可能であると共に、水分を放出することができる素材である吸水性発泡性樹脂であることが好ましい。本実施形態の床用清掃シート1は、吸水性に優れた素材からなる湿式シート2に水性洗浄剤が含浸されて本実施形態の床用清掃シート1としての特性が発現する。
(吸水性発泡性樹脂)
湿式シート2を構成する吸水性発泡性樹脂には、ポリイソシアネートとポリオールを原料とし、ウレタン化、発泡化により生成するプラスチックフォームである硬質又は軟質ウレタンフォームである発泡性樹脂を適用することができる。また、ポリビニルアルコールにホルムアルデヒドを添加してアセタール化したPVAスポンジ、さらには植物繊維で作られたセルローススポンジ等を適用することもできる。これらのいずれも、水を充分に含むことができるスポンジ、フォームであることが好ましい。
(表面の形状)
湿式シート2の床との接地面2bには、図1に示すように、複数の接地部3と溝4とが交互に形成されている。ところで、接地面2bに複数の溝4が形成されずに接地面2bが平滑面(フラット)である場合には、段差のある細い隙間に対して接地面2bが入り込むことができない。これにより、床の凹凸部分にたまっている汚れを掻き取ることができないという問題があった。したがって、接地面2bに幅W及び深さDを規定した溝4を形成すると共に、接地面積比率、すなわち接地面2bにおける接地部3の面積比率を下記に説明する範囲に規定した。
溝4は、図1に示すように、湿式シート2を一部切り欠くようにして接地面2bに凹部を成すように複数形成されている。溝4(及び接地部3)のパターン形状は、特に限定されるものではないが、連続する平滑(フラット)な面から形成されることが好ましい。
また、溝4のパターンは、図1及び図2に示すように、床上で可動させる方向に対して、斜めに形成されていることが好ましい。これにより、床用清掃シート1は、床の凹凸部に対して可動性よく進入することができる。
溝4の深さDは、図1に示すように、3〜8mmの範囲であることが好ましく、3〜5mmの範囲であることがより好ましい。溝4の深さDが3mm未満では、床の凹凸部へのフィット感が得られず、8mmを超えると平滑面を清掃する際のシートの安定感がなくなるため、好ましくない。これに対して上述の範囲であると、床の凹凸部へのフィット感が得られると共に平滑面を清掃する場合にも安定感が得られるために好ましい。
溝4の幅Wは、図1に示すように、0.1〜10mmの範囲であることが好ましい。溝4の幅Wが0.1mm未満では、床の凹凸部へシートが侵入できないため好ましくなく、10mmを超えると、溝4の間に形成されている接地部3の面積が少なくなるため、平滑面の清掃時に清掃面の安定性が得られないため好ましくない。これに対して上述の範囲であると、床の凹凸部へのシートの追従性と共に平滑面への安定性とが得られるために好ましい。
(接地面積比率)
以上のように、接地面2bは、図1に示すように、複数の溝4を有しており、溝4と溝4との間には接地部3が形成されている。すなわち、接地面2bには、複数の接地部3と溝4とが交互に形成されている。そして、上述したように接地面2bにおける接地部3の面積比率(又は、接地部3と溝3との面積比率)が接地面積比率である。
ここで、接地面2bの面積Sは、複数の接地部3の総面積3sと複数の溝4の総底面積4sとの和であり、S=3s+4sと示すことができる。また、総面積3sは、図2に示すように、個々の接地部3の面積の総和であり、3s=3s+3s+…+3sm−1+3sと示すことができる。同様に、総面積4sは、個々の溝4の底面積の総和であり、4s=4s+4s+…+4sn−1+4sと示すことができる。したがって、接地面積比率は、3s/S×100(%)と示すことができる。なお、mとnは整数であり、m=n又はm=n±1の関係を有している。
接地面2bの床との接地面積比率は、30〜90%の範囲であることが好ましい。ここで、接地面積比率が30%未満になると、接地部3の面積が小さくなるためにシートの拭く際の安定性が得られないため好ましくない。また、接地面積比率が90%を超えると、接地部3の面積が大きくなるために床の凹凸部へシートが追従することができないため好ましくない。一方、接地面積比率が上記範囲内であると、特に、直線状に床を拭いたときに、床の清掃面が全面濡らすことができるため好ましい。
(吸水能)
湿式シート2は、水分を放出するだけでなく、あらかじめ水分を含浸させた状態からさらに水分を吸収できる素材であることが好ましい。このような素材でない場合には、清掃時に床に放出される水性洗浄剤が過剰となり、清掃後の床にベタツキが生じてしまうという問題が生じる。
床用清掃シート1の清掃持続性は、6畳(11m)以上であることが好ましい。したがって、湿式シート2は、6畳以上の床を拭く事が可能な水分量を保持するために、あらかじめ30重量/体積%の水分を吸収させている。例えば、湿式シート2が3gの水分を含んで膨らんだ状態の体積が10cmの場合に、水の含水量が30重量/体積%となる。また、清掃時において床面に過剰の水分を残さないようにするために、上述のようにあらかじめ30重量/体積%の水分を吸収させた湿式シート2が、なお水分を吸収できる能力(吸水能)を備えていることが好ましい。
湿式シート2(吸水性発泡性樹脂)の吸水能は、0.5cm/cm以上であることが好ましい。
ここで、上述の吸水能の測定は、図3に示すように、あらかじめ30重量/体積%の水分を吸収させた10mm×10mm×250mmの湿式シート2の下部を水面に接触させて、さらにどれだけ水分を吸収できるかどうかを確認することにより行った。
より具体的には、先ず、10mm×10mm×250mmの湿式シート2のサンプル芯材に、25℃、65%RHの恒温恒湿室であらかじめ30重量/体積%の水を含浸させる。次に、この湿式シート2を青色(色素名:ブリリアントブルーFCF;アイゼン製)に着色した水に接するように垂らして、2分後の青色水の浸透した高さ(cm)を測定する。この青色水の浸透した高さを吸水能とし、この数値を用いて湿式シート2の吸水性を判断する。そして、湿式シート2(吸水性発泡性樹脂)の吸収能が0.5cm/cm以上であると、床の表面に過剰の水分を放出することなく、清掃持続力を維持することができるため好ましい。
<水性洗浄剤>
床用清掃シート1は使用時に、水性洗浄剤を含浸させて使用することができる。含浸させる水性洗浄剤は、水を媒体として、界面活性剤、アルカリ剤、増粘剤及び水溶性溶剤を含有することが望ましい。また、水性洗浄剤に含有される各成分は、全て実質的に水溶性であることが好ましい。さらに、水性洗浄剤中に含有される不揮発残留成分は、10重量%以下であることが好ましく、1重量%以下であることがより好ましい。
界面活性剤は、特に限定されるものではなく、例えば、陰イオン界面活性剤、非イオン界面活性剤、陽イオン界面活性剤および両性界面活性剤の何れも用いることが可能である。そして、界面活性剤には、特に洗浄性と仕上がり性の両立の面から、ポリオキシアルキレン(アルキレンオキサイド付加モル数1〜20)アルキル(炭素数8〜22の直鎖又は分岐鎖)エーテル、ソルビタン脂肪酸(炭素数8〜22の直鎖又は分岐鎖)エステル、アルキルカルボキシベタイン、アルキルスルホベタイン、アルキルヒドロキシスルホベタイン、アルキルアミドカルボキシベタイン、アルキルアミドスルホベタイン、アルキルアミドヒドロキシスルホベタイン等のアルキル炭素数8〜24の両性界面活性剤を適用することが好ましい。また、界面活性剤は、水性洗浄剤中に0.01〜1.0重量%の範囲で含有されることが洗浄性及び被清掃面の仕上がり性の面で好ましく、特に0.05〜0.5重量%の範囲で含有されることが好ましい。
アルカリ剤は、特に限定されるものではなく、例えば、水酸化ナトリウム等の水酸化物、炭酸ナトリウム等の炭酸塩、硫酸水素ナトリウム等のアルカリ性の硫酸塩、第1リン酸ナトリウム等のリン酸塩、酢酸ナトリウム、コハク酸ナトリウム等の有機アルカリ金属塩、アンモニア、モノ、ジ又はトリエタノールアミン等のアルカノールアミン、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール等のβ−アミノアルカノール並びにモルホリン等を用いることが可能である。そして、アルカリ剤には、特に感触とpHの緩衝性の点でモノ、ジ又はトリエタノールアミン等のアルカノールアミン、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール等のβ−アミノアルカノール並びにモルホリンを適用することが好ましい。また、アルカリ剤は、水性洗浄剤中に0.01〜1重量%の範囲で含有されることが洗浄性及び感触の面で好ましく、特に0.05〜0.5重量%の範囲で含有されることが好ましい。
増粘剤は、特に限定されるものではなく、例えば、天然多糖類、セルロース系高分子及びデンプン系高分子、ビニル系高分子およびポリエチレンオキシド等のその他合成高分子、粘土鉱物等の水溶性高分子を用いることが可能である。そして、増粘剤には、特にベタツキ感、ヌルツキ感が低いという点で、ポリアクリル酸系増粘剤、もしくは、アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体系増粘剤又はこれらの混合物を適用することが好ましい。また、増粘剤は、水性洗浄剤中に0.01〜2重量%の範囲で含有されることが被清掃面の仕上がり性の点で好ましく、特に0.02〜1重量%の範囲で含有されることが好ましい。
水溶性溶剤は、特に限定されるものではなく、一価アルコール、多価アルコール及びその誘導体から選ばれる1種以上のものを適用することが好ましい。そして水溶性溶剤には、例えば、エタノール、イソプロピルアルコール、プロパノール、エチレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル等を適用することが好ましい。また、水溶性溶剤は、水性洗浄剤中に1〜50重量%の範囲で含有されることが臭い及び皮膚刺激性の低減の点から好ましく、特に1〜20重量%の範囲で含有されることが好ましい。
また、水性洗浄剤は、前述の各成分に加えて除菌剤を含有させることもできる。これによって、水性洗浄剤に、洗浄効果に加えて除菌効果を付与することができる。
除菌剤は、特に限定されるものではなく、例えば、過酸化水素、次亜塩素酸、次亜塩素酸ナトリウム、第4級アンモニウム塩、安息香酸ナトリウム、パラオキシ安息香酸ナトリウム、天然除菌剤等を用いることが可能である。そして除菌剤には、特に配合安定性と除菌性能の点から、第4級アンモニウム塩、天然除菌剤のポリリジン等を適用することが好ましい。また、除菌剤は、水溶性洗浄剤中に0.005〜2重量%の範囲で含有することが除菌効果と皮膚刺激性低減とのバランスの点から好ましく、特に0.01〜1重量%含有されることが好ましい。
更に、水溶性洗浄には、必要に応じて香料、防腐剤、色素(染料、顔料)、キレート剤、ワックス剤等を含有させることもできる。
更にまた、水性洗浄剤には、媒体として水が水性洗浄剤中に50〜99.9重量%の範囲で含有されることが被清掃面の仕上がり性の点から好ましく、特に80〜99重量%の範囲で含有されることが好ましい。
以上のような床用清掃シート1を用いて床の清掃を行う場合には、まず清掃用具の清掃部に装着面2aを装着する。次に、接地面2bが床と接触させて、清掃用具の把手部分を持って前後左右に手を動かすといった清掃操作を行う。このようにして、床用清掃シート1によって床を清掃することができる。そして、床の凹凸部があったとしても、この床用清掃シート1の接地面2bをその凹凸部に接触させて清掃用具を操作することで、凹凸部の汚れもかきとることができる。
また、床用清掃シート1の洗浄力が落ちた場合には、使用済みのシートを清掃部から取り除いて新しい床用清掃シートを装着するという操作を行う。
以上説明したように、本実施形態の床用清掃シート1は、あらかじめ水を30重量/体積%を含浸すると共にさらにそれ以上に水を吸収できる吸水能を有する吸水性発泡性樹脂からなる湿式シート2から構成されている。このように吸水性に優れる湿式シート2を用いているため、乾いた床を水拭きできると共に濡れた床の水分を吸い取ることができる。これにより、床への清掃力持続性を向上することができる。
また、本実施形態の湿式シート2には、床との接地面2bに深さDが3〜8mmの範囲であると共に幅Wが0.1〜10mmの範囲である複数の溝4を有し、接地面2bは床との接地面積比率が30〜90%の範囲とされている。このように、床との接地表面積を下げることにより、床の凹凸部の汚れに対して優れた除去性能を発揮することができる。
さらに、本実施形態に係る床用清掃シート1は、吸水性発泡性樹脂からなる湿式シート2の吸水能が0.5cm/cm以上であるため、11m以上の清掃持続力とすることができる。
以上のように、本実施形態の床用清掃シート1によれば、清掃持続性が優れると共に凹凸面に対する洗浄性に優れた床用清掃シート1を提供することができる。
また、本実施形態の床用清掃シート1は、各種洗浄用シート(床用ワイパー、ポリッシャー、自動掃除機)として、広く用いられることができる。
なお、本発明は、上記実施形態のものに必ずしも限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば図4に示す床用清掃シート11のように、湿式シート2の接地面2bの溝4の形状が当該湿式シート2の中心で左右対称形であっても良い。このように、床用清掃シート11の有する溝4の形状が床用清掃シート1と異なる形状であった場合でも、接地面2bの床との接地面積比率が30〜90%の範囲であり、溝4の深さDが3〜8mmの範囲であると共に溝4の幅Wが0.1〜10mmの範囲であれば、上述した実施形態である床用清掃シート1と同様の効果を得ることができる。
以下に実施例及び比較例を示し、本発明の効果をより具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例によって何ら限定されるものではない。
<サンプル作成>
先ず、表1に示す種々の発泡性樹脂(湿式シート)を用いて、本発明を適用した床用清掃シートを製造した。また、床用清掃シートの接地面には、図1に示すような形状の溝を形成し、床との接地面積比(%)、溝の深さD、溝の幅Wをそれぞれ組み合わせて、実施例1〜14及び比較例1〜5とした。そして、これらの実施例1〜14及び比較例1〜5について、それぞれ吸水能、清掃持続性、凹凸洗浄性の各性能評価を行った。評価方法及び評価基準について、以下に説明する。
Figure 2009153686
<吸水能>
(評価方法)
表1に示した各発泡性樹脂a−1〜a−10について、吸水能を測定した。吸水能の測定は、先ず、各発泡性樹脂a−1〜a−10について10mm×10mm×250mmのサンプル芯材を作成し、これにあらかじめ30重量/体積%の水を含浸させた。次に、25℃、65%RHの恒温恒湿室で、上述したサンプル芯材を青色(色素名:ブリリアントブルーFCF;アイゼン製)に着色した水に接するように垂らした(図3を参照)。そして、2分後の青色水の浸透した高さ(cm)を測定し、吸水能とした。
(評価基準)
吸水能は、上述した吸水能の数値が大きいほど吸水能が良いと判断した。そして、吸水能の評価基準は、0.5cm以上をOK判定(合格)とし、0.5cm未満をNG判定(不合格)とした。
<清掃持続性>
(評価方法)
実施例1〜14及び比較例1〜5の床用清掃シートのサイズを100mm×2500mm×10mmとして、先ず、これらの各清掃シートにあらかじめ30重量/体積%となるように洗浄液Aを含浸させた。次に、これらの含浸したサンプルに1666gの荷重をかけて、フローリング板(松下電工製 NEWオーマイティフロアー KE12SP)で乾かずに拭き取れる面積(m)を求めた。そして、この面積を清掃持続性とした。
なお、床用清掃シートに含浸させる洗浄液Aには、以下の組成のものを適用した。
「洗浄液A」
塩化ベンザルコニウム:0.05質量%
エタノール: 5質量%
残部: 水
(評価基準)
清掃持続性は、乾かずに拭き取れる面積の数値が大きいほど清掃持続性が高いと判断した。そして、清掃持続性の判断基準は、11m以上広く拭けるものを合格とし、11m未満を不合格とした。
<凹凸洗浄性>
(評価方法)
実施例1〜14及び比較例1〜5の床用清掃シートのサイズを60mm×100mm×10mmとして、先ず、これらの各清掃シートにあらかじめ30重量/体積%となるように上記の洗浄液Aを含浸させた。次に、幅2mm×深さ2mm×長さ20mmの四角形の溝を有するモデルレール部にJIS試験用ダスト7種(1.5g)を溝が埋まるように散布した。さらに、洗浄液Aを含浸した各清掃シートに400gの荷重をかけながらモデルレール部を5往復こすった際の汚れ除去率を重量法にて測定した。そして、この汚れ除去率を凹凸洗浄性とした。
(評価基準)
凹凸洗浄性は、汚れ除去率が高いほど凹凸洗浄性が高いと判断した。そして、凹凸洗浄性の判断基準は、汚れ除去率が70〜100%の範囲が合格とし、70%未満を不合格とした。
<評価結果>
発泡性樹脂a−1〜a−10の吸水能の評価結果を表1に示す。また、これらの発泡性樹脂を用いた実施例1〜14の清掃持続性及び凹凸洗浄性の評価結果を表2に示す。さらに、比較例1〜5の清掃持続性及び凹凸洗浄性の評価結果を表3に示す。
表1に示すように、発泡性樹脂a−1〜a−9については、吸水能がOK判定であるのに対して、a−10は、吸水能がNG判定であった。
この吸水能が低い発泡性樹脂a−10を用いた比較例1の床用清掃シートは、表3に示すように、床との接地面積、溝の深さD、溝の幅Wのいずれもが本発明の数値範囲内であるにも関わらず、清掃持続性及び凹凸洗浄性が不合格となった。
また、比較例2は、溝の幅W、溝の深さDが共に0mmであり、床との接地面積比が100%となっている。これにより、モデルレールに形成された溝へのシートの追従性が悪いため、凹凸洗浄性が不合格となった。
比較例3は、床との接地面積比が20%となっている。これにより、拭き心地が不安定となり、それに伴って清掃持続性及び凹凸洗浄性が不合格となった。
比較例4は、溝の深さDが2mmであり、本発明の数値範囲の下限値(3mm)未満である。また、溝の幅Wが20mmであり、本発明の数値範囲の上限値(10mm)を超えている。これにより、モデルレールに形成された溝へのシートの追従性が悪いため、凹凸洗浄性が不合格となった。
比較例5は、溝の深さDが10mmであり、本発明の数値範囲の上限値(8mm)を超えている。また、溝の幅Wが20mmであり、本発明の数値範囲の上限値(10mm)を超えている。これにより、溝の大きさ(深さD×幅W)が大きいために吸水能が下がるため、清掃持続性が不合格となった。また、モデルレールに形成された溝へのシートの追従性が悪いため、凹凸洗浄性が不合格となった。
これに対して、実施例1〜14は、いずれも吸水能が0.5cm/cm以上であり、床との接地面積比が30〜90%の範囲であり、溝の深さDが3〜8mmの範囲であり、溝の幅Wが0.1〜10mmの範囲であって、本発明の数値範囲を満たしている。このため、表2に示すように、実施例1〜14はいずれも清掃持続性が11m以上であり、凹凸洗浄性が70%以上となることを確認した。
以上説明したように、本発明の床用清掃シートは、清掃持続性および凸凹洗浄性に優れ、各種洗浄用シート(床用ワイパー、ポリッシャー、自動掃除機)として、広く用いられることができる。
Figure 2009153686
Figure 2009153686
図1は、本発明を適用した一実施形態を示す床用清掃シートの斜視図である。 図2は、本発明を適用した一実施形態を示す床用清掃シートの平面図である。 図3は、湿式シートの吸水能の測定方法を示す斜視図である。 図4は、本発明の変形例を示す床用清掃シートの平面図である。
符号の説明
1,11…床用清掃シート、2…湿式シート、2a…装着面、2b…接地面、3…接地部、4…溝、S…接地面の面積、3s…接地部の総面積、4s…溝の総底面積、D…溝の深さ、W…溝の幅

Claims (2)

  1. 清掃用具の清掃部に装着されて使用される床用清掃シートであって、
    あらかじめ水を30重量/体積%を含浸すると共にさらにそれ以上に水を吸収できる吸水能を有する湿式シートを備え、
    前記湿式シートは床との接地面に複数の溝を有し、
    前記接地面は床との接地面積比率が30〜90%の範囲であり、
    前記溝の深さDが3〜8mmの範囲であると共に溝の幅Wが0.1〜10mmの範囲であることを特徴とする床用清掃シート。
  2. 前記湿式シートの吸水能が0.5cm/cm以上であることを特徴とする請求項1に記載の床用清掃シート。
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