JP2009152769A - スピーカ装置 - Google Patents

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    • H04R1/22Arrangements for obtaining desired frequency or directional characteristics for obtaining desired frequency characteristic only 
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    • H04R1/2807Enclosures comprising vibrating or resonating arrangements
    • H04R1/283Enclosures comprising vibrating or resonating arrangements using a passive diaphragm
    • H04R1/2834Enclosures comprising vibrating or resonating arrangements using a passive diaphragm for loudspeaker transducers

Abstract

【課題】スピーカユニットに小さい信号が入力された場合に出力される音が小さくなるのを抑制することが可能なスピーカ装置を提供する。
【解決手段】このスピーカ(スピーカ装置)100は、スピーカボックス1と、スピーカボックス1に取り付けられたスピーカ2と、スピーカボックス1に取り付けられ、コイル31および磁石32を有するパッシブラジエータ3と、パッシブラジエータ3のコイル31に接続され、入力された音声信号の大きさが所定のしきい値よりも大きくなった場合に、パッシブラジエータ3のコイル31に電流を流すためのコイル電流制御回路4とを備える。
【選択図】図1

Description

この発明は、スピーカ装置に関し、特に、スピーカユニットを備えたスピーカ装置に関する。
従来、スピーカユニットを備えたスピーカ装置が知られている(たとえば、特許文献1、2および非特許文献1参照)。
上記特許文献1には、密閉されたスピーカボックスと、スピーカボックスに取り付けられたスピーカユニットおよびパッシブラジエータユニットと、パッシブラジエータユニットに設けられたコイルに接続されたチョークコイルとを備えたスピーカ装置が開示されている。このスピーカ装置は、スピーカユニットの振動に伴ったパッシブラジエータユニットの振動により、チョークコイルに発生する電磁力によりパッシブラジエータユニットの振動が制動されるように構成されている。
また、上記特許文献2には、2つのコイルが設けられたスピーカユニットと、2つのコイルに流れる電流の方向を切り替えるためのスイッチとを備えた音響装置(スピーカ装置)が開示されている。この音響装置は、スピーカユニットに入力された音声信号の大きさが所定のしきい値よりも大きくなった場合に、スイッチの切り替えによりスピーカユニットの振動が制動されるように構成されている。
また、上記非特許文献1には、ボイスコイルおよびマグネットが設けられたパッシブラジエータユニットと、パッシブラジエータユニットの振動の制動力を調整するためのショートピンとを備えたスピーカが開示されている。このスピーカは、ユーザがパッシブラジエータユニットにショートピンを取り付けることにより、パッシブラジエータユニットの振動が制動されるように構成されている。
特許第3653870号公報 特開2005−323026号公報 有限会社スキャンテック販売の紹介欄に掲載、"Audio Physic社 BRILON2"、[online]、[平成19年10月18日検索]、インターネット<URL:http://www.scantech.co.jp/a_physic_brilon.html>
しかしながら、上記特許文献1に記載のスピーカ装置では、スピーカユニットが振動している際は、常にパッシブラジエータユニットのコイルに電流が流れ、パッシブラジエータユニットの振動が制動されている。このため、スピーカユニットに小さい信号が入力された場合でもパッシブラジエータユニットの振動が制動されるので、出力される音が小さくなるという問題点があると考えられる。
また、上記特許文献2に記載の音響装置では、スピーカユニットが振動している際は、常に2つのコイルに電流が流れ、スピーカユニットの振動が制動されている。このため、スピーカユニットに小さい信号が入力された場合でもスピーカユニットの振動が制動されるので、出力される音が小さくなるという問題点があると考えられる。
また、上記非特許文献1に記載のスピーカでは、パッシブラジエータユニットの振動を制動するために、ユーザがパッシブラジエータユニットにショートピンを取り付けなければならないという不都合がある。また、ショートピンを取り付けた状態においては、スピーカに小さい信号が入力された場合でもパッシブラジエータユニットの振動が制動されるため、パッシブラジエータユニットから出力される音が小さくなってしまうという問題点があると考えられる。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、スピーカユニットに小さい信号が入力された場合に出力される音が小さくなるのを抑制することが可能なスピーカ装置を提供することである。
課題を解決するための手段および発明の効果
この発明の一の局面によるスピーカ装置は、筐体と、筐体に取り付けられたスピーカユニットと、筐体に取り付けられ、コイルおよび磁石を有するパッシブラジエータユニットと、パッシブラジエータユニットのコイルに接続され、入力された音声信号の大きさが所定のしきい値よりも大きくなった場合に、パッシブラジエータユニットのコイルに電流を流すためのコイル電流制御回路とを備える。
この一の局面によるスピーカ装置では、上記のように、入力された音声信号の大きさが所定のしきい値よりも大きくなった場合に、パッシブラジエータユニットのコイルに電流を流すためのコイル電流制御回路を備えることによって、入力された音声信号の大きさが所定のしきい値よりも小さい場合は、パッシブラジエータユニットのコイルに電流が流れにくいため、パッシブラジエータユニットの振動が制動されにくい。これにより、パッシブラジエータユニットに小さい信号が入力された場合でも出力される音が小さくなるのを抑制することができる。また、入力された音声信号の大きさが所定のしきい値よりも大きい場合は、パッシブラジエータユニットのコイルに大きな電流が流れるため、パッシブラジエータユニットが機械的な振幅限界を超えて振動してしまうのを抑制することができる。これにより、パッシブラジエータユニットが過大に振動することにより破損することを抑制することができる。
上記一の局面によるスピーカ装置において、好ましくは、コイル電流制御回路は、パッシブラジエータユニットのコイルに流す電流を変化させるための電流値制御回路を含み、電流値制御回路は、コイル電流制御回路に入力された音声信号が所定のしきい値よりも増加した場合に、入力された音声信号の増加に応じてパッシブラジエータユニットのコイルに入力される電流が増加するように構成されている。このように構成すれば、入力された音声信号の増加に応じてパッシブラジエータユニットの振動に対する制動力が増加する。また、過大な音声信号が入力された場合には、パッシブラジエータユニットの振動が大幅に制動されるため、パッシブラジエータユニットが機械的な振幅限界を超えて振動してしまうのを抑制することができる。これにより、パッシブラジエータユニットが過大に振動することにより破損することを抑制することができる。
この場合において、好ましくは、電流値制御回路は、少なくとも電界効果型トランジスタを含み、電流値制御回路は、コイル電流制御回路に入力された音声信号が所定のしきい値よりも増加した場合に、電界効果型トランジスタのゲートに入力された電圧の増加に応じてソースとドレインとの間に流れる電流を増加させることにより、パッシブラジエータユニットのコイルに流れる電流を増加させるように構成されている。このように構成すれば、電流値制御回路に電界効果型トランジスタを設けることによって、容易に、入力された音声信号に対応した電流をパッシブラジエータユニットのコイルに流すことができる。これにより、入力された音声信号に対応した制動力を発生させることができるので、パッシブラジエータユニットの振動を制動することができる。
上記電流値制御回路を含むスピーカ装置において、好ましくは、コイル電流制御回路は、電圧変換回路をさらに含み、電圧変換回路は、電流値制御回路に接続されるとともに、電圧変換回路に入力された音声信号が所定のしきい値以上に増加した場合に、電流値制御回路の電界効果型トランジスタのゲートに、電界効果型トランジスタのゲートに入力された電圧の増加に応じてソースとドレインとの間に流れる電流を増加させるような直流電圧を供給するように構成されている。このように構成すれば、入力された音声信号の大きさに対応したしきい値を設定することができる。これにより、音声信号の大きさに対応した制動力を設定することができるので、パッシブラジエータユニットの音質を調整することができる。
この場合において、好ましくは、電圧変換回路と接続されるしきい値調整部をさらに備え、電圧変換回路で設定されている所定のしきい値は、ユーザがしきい値調整部を操作することにより所定のしきい値を変化可能なように構成されている。このように構成すれば、ユーザの操作によりパッシブラジエータユニットの振動が制動される音声信号の大きさを変化させることができる。これにより、容易に、ユーザがパッシブラジエータユニットの音質を調整することができる。
以下、本発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施形態によるスピーカを示した全体構成図である。また、図2〜図5は、図1に示した本発明の一実施形態によるスピーカの詳細な構造を示した図である。まず、図1〜図3を参照して、本発明の一実施形態によるスピーカ100の構成について説明する。なお、本実施形態では、スピーカ装置の一例であるパッシブラジエータ型のスピーカ100に本発明を適用した場合について説明する。
本発明の一実施形態によるパッシブラジエータ型のスピーカ100は、図1に示すように、樹脂製のスピーカボックス1と、スピーカ2と、パッシブラジエータ3と、コイル電流制御回路4と、しきい値調整部5と、入出力端子6とから構成されている。なお、スピーカボックス1は、本発明の「筐体」の一例であり、スピーカ2は、本発明の「スピーカユニット」の一例であり、パッシブラジエータ3は、本発明の「パッシブラジエータユニット」の一例である。
スピーカボックス1は、図1に示すように、箱状に形成されており、内部は密閉されている。また、スピーカ2およびパッシブラジエータ3は、スピーカボックス1の内側から外側に向かって取り付けられるとともに、パッシブラジエータ3は、スピーカ2の下方に配置されている。また、パッシブラジエータ3は、コイル31および磁石32を有している。具体的には、パッシブラジエータ3の後部には、コイル31が巻かれている。このコイル31の外周には、磁石32が配置されている。
また、パッシブラジエータ3のコイル31は、図1に示すように、コイル電流制御回路4と直列接続されている。このコイル電流制御回路4は、しきい値調整部5と直列接続されている。このしきい値調整部5は、スピーカボックス1の外側に配置されている。また、入出力端子6は、スピーカ2およびコイル電流制御回路4と接続され、音声信号などが入出力されるように構成されている。
ここで、本実施形態では、入出力端子6からコイル電流制御回路4に入力された音声信号の大きさが、コイル電流制御回路4であらかじめ設定されたしきい値よりも大きくなった場合に、入力された音声信号の大きさに応じた電流がパッシブラジエータ3のコイル31に流れるように構成されている。また、パッシブラジエータ3のコイル31と磁石32との間には、コイル31に流れた電流と磁石32の磁力との相互作用により電磁力が発生するように構成されている。この電磁力は、コイル31に流れる電流が大きくなるほど強力に作用し、コイル31に流れる電流が小さくなるほど小さく作用するように構成されている。この電磁力が作用することにより、パッシブラジエータ3の振動が制動(電磁制動)されるように構成されている。
また、コイル電流制御回路4は、図2に示すように、LPF回路(ローパスフィルタ回路)(図示せず)またはBPF回路(バンドパスフィルタ回路)(図示せず)からなるフィルタ回路41と、検波整流回路42と、電圧変換回路43と、DC増幅器44と、パッシブラジエータ3のコイル31に流す電流を変化させるための電流値制御回路45とから構成されている。
また、本実施形態では、入出力端子6からコイル電流制御回路4の電流値制御回路45に入力された音声信号の大きさが、コイル電流制御回路4であらかじめ設定されたしきい値よりも増加した場合に、入力された音声信号の増加に応じてパッシブラジエータ3のコイル31に入力される電流が増加するように構成されている。
また、入出力端子6(図1参照)は、図2に示すように、フィルタ回路41と直列接続されている。また、フィルタ回路41は、検波整流回路42と直列接続されている。また、検波整流回路42は、電圧変換回路43と直列接続されている。また、電圧変換回路43は、DC増幅器44と直列接続されるとともに、しきい値調整部5と直列接続されている。また、DC増幅器44は、電流値制御回路45と直列接続されている。また、電流値制御回路45は、パッシブラジエータ3のコイル31に接続されている。
また、フィルタ回路41は、パワーアンプ(図示せず)より入力された信号の所定の周波数帯域の信号を検出するために設けられている。具体的には、フィルタ回路41がLPF回路(図示せず)により構成される場合には、入力された信号の低周波数帯域の信号が検出される。また、フィルタ回路41がBPF回路(図示せず)により構成される場合には、入力された信号の所定の周波数帯域の信号が検出される。また、検波整流回路42は、入力された信号を検波および整流するために設けられている。
また、電圧変換回路43は、抵抗(図示せず)やバイポーラトランジスタ(図示せず)などからなるアナログ回路により構成されることにより、音声信号の大きさに対応するしきい値および動作パラメータが設定される。また、電圧変換回路43は、検波整流回路42から入力された信号を直流電圧に変換して出力されるように構成されている。また、スピーカボックス1の側面に設けられたしきい値調整部5をユーザが操作することにより、電圧変換回路43であらかじめ設定されている動作パラメータが変化されるとともに、しきい値が変化されるように構成されている。また、DC増幅器44は、DC増幅器44が電流値制御回路45に出力する直流電圧を増幅させるために設けられている。
また、電流値制御回路45は、図3に示すように、電流値制御回路45は、電界効果型トランジスタ45aと、抵抗45bとから構成されている。また、電界効果型トランジスタ45aのゲート(G)は、DC増幅器44と直列接続されている。また、電界効果型トランジスタ45aのゲート(G)は、抵抗45bの一方端と直列接続されている。この抵抗45bの他方端は、接地されている。また、電界効果型トランジスタ45aのドレイン(D)は、パッシブラジエータ3のコイル31の一方端と接続されている。また、電界効果型トランジスタ45aのソース(S)は接地されている。また、パッシブラジエータ3のコイル31の他方端は接地されている。
また、本実施形態では、電流値制御回路45は、コイル電流制御回路4に入力された音声信号の大きさが所定のしきい値よりも増加した場合に、電界効果型トランジスタ45aのゲート(G)に入力された電圧の増加に応じてソース(S)とドレイン(D)との間に流れる電流を増加させることにより、パッシブラジエータ3のコイル31に流れる電流を増加させるように構成されている。また、電圧変換回路43は、電圧変換回路43に入力された音声信号が所定のしきい値以上に増加した場合に、電流値制御回路45の電界効果型トランジスタ45aのゲート(G)に入力された電圧の増加に応じてソース(S)とドレイン(D)との間に流れる電流を増加させるような直流電圧を供給されるように構成されている。
次に、図1〜図5を参照して、本発明の一実施形態によるスピーカ100の動作について説明する。
まず、図1〜図3に示すように、入出力端子6から入力された音声信号は、スピーカ2およびコイル電流制御回路4のフィルタ回路41に入力される。フィルタ回路41で検出された音声信号は、検波整流回路42に出力される。検波整流回路42で検波整流された信号は、電圧変換回路43に出力される。
また、本実施形態では、電圧変換回路43に入力された音声信号は、電圧変換回路43で音声信号の大きさに対応した直流電圧に変換され、DC増幅器44に出力される。DC増幅器44で増幅される直流電圧は、一方は電流値制御回路45の電界効果型トランジスタ45aのゲート(G)に入力され、他方は抵抗45bに流れアースされる。また、入力端子6から入力される音声信号が増加された際は、電界効果型トランジスタ45aのゲート(G)に入力される直流電圧が増加され、電界効果型トランジスタ45aのソース(S)と、ドレイン(D)との間に流れる電流が増加される。また、電界効果型トランジスタ45aのドレイン(D)から出力される電流も増加し、パッシブラジエータ3のコイル31に流れる電流も増加される。また、パッシブラジエータ3は、コイル31に流れる電流の大きさに応じた電磁力により電磁制動される。また、コイル31に流れた電流はアースされる。
また、図4に示すように、電流値制御回路45の電界効果型トランジスタ45aが、コイル電流制御回路4の電圧変換回路43に入力された音声信号が所定のしきい値(点A)よりも増加した場合に、電界効果型トランジスタ45aのゲート(G)に入力される電圧(音声信号)の増加に応じて、電界効果型トランジスタ45aのソース(S)と、ドレイン(D)との間のインピーダンスが小さくなる。具体的には、コイル電流制御回路4に入力される音声信号の大きさがしきい値(点A)以下の場合には、電界効果型トランジスタ45aのソース(S)と、ドレイン(D)との間のインピーダンスはほぼ無限大である。また、コイル電流制御回路4の電圧変換回路43に入力された音声信号の大きさがしきい値(点A)以上の場合には、電界効果型トランジスタ45aのソース(S)と、ドレイン(D)との間のインピーダンスは、音声信号の大きさが増加するのに伴って減少される。
また、図5に示すように、電流値制御回路45の電界効果型トランジスタ45aが、コイル電流制御回路4の電圧変換回路43に入力される音声信号が所定のしきい値よりも増加した場合に、電界効果型トランジスタ45aのゲート(G)に入力される電圧(音声信号)の増加に応じて、電界効果型トランジスタ45aのソース(S)と、ドレイン(D)との間に流れる電流が増加する。具体的には、コイル電流制御回路4に入力される音声信号の大きさがしきい値(点B)以下の場合には、電界効果型トランジスタ45aのソース(S)と、ドレイン(D)との間にはきわめて微小な電流しか流れないため、パッシブラジエータ3にはほとんど電磁制動が実質的に働かない。また、コイル電流制御回路4の電圧変換回路43に入力される音声信号の大きさがしきい値(点B)以上の場合には、電界効果型トランジスタ45aのソース(S)と、ドレイン(D)との間に流れる電流は、音声信号の大きさが増加するのに伴って増加されるため、パッシブラジエータ3には強力に電磁制動が働く。
本実施形態では、上記のように、入力された音声信号の大きさが所定のしきい値よりも大きくなった場合に、パッシブラジエータ3のコイル31に電流を流すためのコイル電流制御回路4を備えることによって、入力された音声信号の大きさが所定のしきい値よりも小さい場合は、パッシブラジエータ3のコイル31に電流が流れにくいため、パッシブラジエータ3の振動が制動されにくい。これにより、パッシブラジエータ3に小さい信号が入力された場合でも出力される音が小さくなるのを抑制することができる。また、入力された音声信号の大きさが所定のしきい値よりも大きい場合は、パッシブラジエータ3のコイル31に大きな電流が流れるため、パッシブラジエータ3の振動が制動される。これにより、パッシブラジエータ3が機械的な振幅限界を超えて振動してしまうのを抑制することができる。これにより、パッシブラジエータ3が過大に振動することにより破損することを抑制することができる。
また、本実施形態では、上記のように、電流値制御回路45を、コイル電流制御回路4に入力された音声信号が所定のしきい値よりも増加した場合に、入力された音声信号の増加に応じてパッシブラジエータ3のコイル31に入力される電流が増加するように構成することによって、入力された音声信号の増加に応じてパッシブラジエータ3の振動に対する制動力が増加する。また、過大な音声信号が入力された場合には、パッシブラジエータ3の振動が強力に制動されるため、パッシブラジエータ3が機械的な振幅限界を超えて振動してしまうのを抑制することができる。これにより、パッシブラジエータ3が過大に振動することにより破損することを抑制することができる。
また、本実施形態では、上記のように、電流値制御回路45を、コイル電流制御回路4に入力された音声信号が所定のしきい値よりも増加した場合に、電界効果型トランジスタ45aのゲート(G)に入力された電圧の増加に応じてソース(S)とドレイン(D)との間に流れる電流を増加させることにより、パッシブラジエータ3のコイル31に流れる電流を増加させるように構成することによって、電流値制御回路45に電界効果型トランジスタ45aを設けることによって、容易に、入力された音声信号に対応した電流をパッシブラジエータ3のコイル31に流すことができる。これにより、入力された音声信号に対応した制動力により、パッシブラジエータ3の振動を制動することができる。
また、本実施形態では、上記のように、電圧変換回路43を、電流値制御回路45に接続するとともに、電圧変換回路43に入力された音声信号が所定のしきい値以上に増加した場合に、電流値制御回路45の電界効果型トランジスタ45aのゲート(G)に、電界効果型トランジスタ45aのゲート(G)に入力された電圧の増加に応じてソース(S)とドレイン(D)との間に流れる電流を増加させるような直流電圧を供給するように構成することによって、入力された音声信号の大きさに対応したしきい値を設定することができる。これにより、音声信号の大きさに対応した制動力を設定することができるので、パッシブラジエータ3の音質を調整することができる。
また、本実施形態では、上記のように、電圧変換回路43で設定している所定のしきい値を、ユーザがしきい値調整部5を操作することにより所定のしきい値を変化可能なように構成することによって、ユーザの操作によりパッシブラジエータ3の振動が制動される音声信号の大きさを変化させることができる。これにより、容易に、ユーザがパッシブラジエータ3の音質を調整することができる。
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
たとえば、上記実施形態では、本発明によるスピーカ装置の一例としてパッシブラジエータ型のスピーカを示したが、本発明はこれに限らず、パッシブラジエータ型以外のスピーカにも適用可能である。
また、上記実施形態では、本発明による電流値制御回路を、電界効果型トランジスタにより構成する例を示したが、本発明はこれに限らず、所定のしきい値以下では、パッシブラジエータのコイルに流れる電流が制限される機能を有する素子または回路であればよく、たとえば、バイポーラトランジスタなどにより構成してもよい。また、電流値制御回路をバイポーラトランジスタにより構成する際は、所定のしきい値以下では電圧変換回路から電流値制御回路に電流が流れないように構成するのが望ましい。
また、上記実施形態では、コイル電流制御回路にDC増幅器を設ける例を示したが、必要に応じて、DC増幅器を設けなくてもよい。
また、上記実施形態では、電圧変換回路とDC増幅器とを別構成により接続する例を示したが、本発明はこれに限らず、電圧変換回路内にDC増幅器を含める構成にしてもよい。
また、上記実施形態では、電圧変換回路は、電圧変換回路に入力された音声信号がしきい値以下の場合でも電界効果型トランジスタに直流電圧が供給される例を示したが、本発明はこれに限らず、電圧変換回路に入力された音声信号が所定のしきい値以下の場合には、電界効果型トランジスタに直流電圧が供給されないように構成してもよい。
また、上記実施形態では、電圧変換回路は、電圧変換回路に入力された音声信号の大きさにかかわらず直流電圧に変換して出力する例を示したが、本発明はこれに限らず、電圧変換回路に入力された音声信号の大きさが所定のしきい値に達した際に、音声信号を直流電圧に変換して出力してもよい。
また、上記実施形態では、図4および図5に示すように、点Aおよび点Bにおいて、パッシブラジエータの振動の制動が開始される例を示したが、本発明はこれに限らず、ユーザがしきい値調整部を操作することにより、図6および図7に示すように、音声信号レベルが本実施形態よりも小さい点Cおよび点Dにおいて、パッシブラジエータの振動の制動が開始されてもよい。
また、上記実施形態では、本発明の電圧変換回路を、抵抗やバイポーラトランジスタなどのアナログ回路により構成する例を示したが、本発明はこれに限らず、デジタル回路により構成してもよい。
本発明の一実施形態によるスピーカの全体構成を示す図である。 本発明の一実施形態によるスピーカの全体構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態によるスピーカの電流値制御回路の回路構成図である。 本発明の一実施形態によるスピーカの音声信号レベルに対する電界効果型トランジスタのインピーダンスの変化を示す特性曲線図である。 本発明の一実施形態によるスピーカの音声信号レベルに対する電界効果型トランジスタの出力電流の変化を示す特性曲線図である。 本発明の一実施形態によるスピーカによる変形例を説明するための特性曲線図である。 本発明の一実施形態によるスピーカによる変形例を説明するための特性曲線図である。
符号の説明
1 スピーカボックス(筐体)
2 スピーカ(スピーカユニット)
3 パッシブラジエータ(パッシブラジエータユニット)
4 コイル電流制御回路
5 しきい値調整部
31 コイル
32 磁石
43 電圧変換回路
45 電流値制御回路
45a 電界効果型トランジスタ
100 スピーカ(スピーカ装置)

Claims (5)

  1. 筐体と、
    前記筐体に取り付けられたスピーカユニットと、
    前記筐体に取り付けられ、コイルおよび磁石を有するパッシブラジエータユニットと、
    前記パッシブラジエータユニットのコイルに接続され、入力された音声信号の大きさが所定のしきい値よりも大きくなった場合に、前記パッシブラジエータユニットのコイルに電流を流すためのコイル電流制御回路とを備える、スピーカ装置。
  2. 前記コイル電流制御回路は、前記パッシブラジエータユニットのコイルに流す電流を変化させるための電流値制御回路を含み、
    前記電流値制御回路は、前記コイル電流制御回路に入力された音声信号の大きさが所定のしきい値よりも増加した場合に、入力された音声信号の増加に応じて前記パッシブラジエータユニットのコイルに入力される電流が増加するように構成されている、請求項1に記載のスピーカ装置。
  3. 前記電流値制御回路は、少なくとも電界効果型トランジスタを含み、
    前記電流値制御回路は、前記コイル電流制御回路に入力された音声信号の大きさが所定のしきい値よりも増加した場合に、前記電界効果型トランジスタのゲートに入力された電圧の増加に応じてソースとドレインとの間に流れる電流を増加させることにより、前記パッシブラジエータユニットのコイルに流れる電流を増加させるように構成されている、請求項2に記載のスピーカ装置。
  4. 前記コイル電流制御回路は、電圧変換回路をさらに含み、
    前記電圧変換回路は、前記電流値制御回路に接続されるとともに、前記電圧変換回路に入力された音声信号が所定のしきい値以上に増加した場合に、前記電流値制御回路の電界効果型トランジスタのゲートに、前記電界効果型トランジスタのゲートに入力された電圧の増加に応じてソースとドレインとの間に流れる電流を増加させるような直流電圧を供給するように構成されている、請求項3に記載のスピーカ装置。
  5. 前記電圧変換回路と接続されるしきい値調整部をさらに備え、
    前記電圧変換回路で設定されている所定のしきい値は、ユーザが前記しきい値調整部を操作することにより所定のしきい値を変化可能なように構成されている、請求項4に記載のスピーカ装置。
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