JP2009152346A - 薄膜トランジスタと、その製造方法と、薄膜トランジスタを用いた電子機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は薄膜トランジスタとその製造方法と、それを用いた電子機器に関するもので、薄膜トランジスタの生産性を向上することを目的とするものである。
【解決手段】そしてこの目的を達成するために本発明は、基板1と、この基板1上に所定間隔を置いて配置した複数のソース/ドレイン電極2と、これら複数のソース/ドレイン電極2を覆うごとく前記基板1上に設けた半導体層3と、この半導体層3を覆った絶縁層4と、この絶縁層4上で、前記半導体層3のチャネル領域対応部分に設けたゲート電極6とを備え、前記ソース/ドレイン電極2上面と、前記半導体層3のチャネル領域5両側のソース/ドレイン領域8との間には、結晶化誘導金属のシリサイド層9を介在させたものである。
【選択図】図1
【解決手段】そしてこの目的を達成するために本発明は、基板1と、この基板1上に所定間隔を置いて配置した複数のソース/ドレイン電極2と、これら複数のソース/ドレイン電極2を覆うごとく前記基板1上に設けた半導体層3と、この半導体層3を覆った絶縁層4と、この絶縁層4上で、前記半導体層3のチャネル領域対応部分に設けたゲート電極6とを備え、前記ソース/ドレイン電極2上面と、前記半導体層3のチャネル領域5両側のソース/ドレイン領域8との間には、結晶化誘導金属のシリサイド層9を介在させたものである。
【選択図】図1
Description
本発明は、薄膜トランジスタと、その製造方法と、薄膜トランジスタを用いた電子機器に関するものである。
例えば、有機エレクトロルミネッセンス表示装置や液晶表示装置を用いた電子機器(例えばテレビジョン受信機)においては、前記有機エレクトロルミネッセンス表示装置や液晶表示装置を構成すべくマトリックス状に配置された表示素子を、複数の薄膜トランジスタにより駆動している。
また、上記薄膜トランジスタの構造としては、下記のような構造となっていた。
すなわち、基板と、この基板上に設けたゲート電極と、このゲート電極を覆った絶縁層と、この絶縁層上に設けた半導体層と、この半導体層のチャネル領域両側のソース/ドレイン領域上に設けたソース/ドレイン電極とを備えた構造となっていた。
(これに類似する技術は例えば下記特許文献1に記載されている。)
特開2006−108623号公報
上記従来例における課題は、生産性が低いものになるということであった。
すなわち、従来のものでは、半導体層の結晶化を図るため、基板上にゲート電極、絶縁層、半導体層を順次設けた後、前記半導体層のチャネル領域両側のソース/ドレイン領域上に、結晶化誘導金属層を設け、次に加熱を行うようにしている。
そして、この加熱により、結晶化誘導金属層で半導体層の結晶化を促進した後、上記結晶化誘導金属層を除去し、次に半導体層のチャネル領域両側のソース/ドレイン領域上に、ソース/ドレイン電極を形成している。
つまり従来例では、半導体層の結晶化を図るために設けた結晶化誘導金属層は、ソース/ドレイン電極を形成前に除去するようになっており、この除去工程が必要となる分、生産性が低いものになるのであった。
そこで本発明は、生産性を高くすることを目的とするものである。
そしてこの目的を達成するために本発明は、基板と、この基板上に所定間隔を置いて配置した複数のソース/ドレイン電極と、これら複数のソース/ドレイン電極を覆うごとく前記基板上に設けた半導体層と、この半導体層を覆った絶縁層と、この絶縁層上で、前記半導体層のチャネル領域対応部分に設けたゲート電極とを備え、前記ソース/ドレイン電極上面と、前記半導体層のチャネル領域両側のソース/ドレイン領域との間には、結晶化誘導金属のシリサイド層を介在させ、これにより所期の目的を達成するものである。
以上のごとく本発明は、基板と、この基板上に所定間隔を置いて配置した複数のソース/ドレイン電極と、これら複数のソース/ドレイン電極を覆うごとく前記基板上に設けた半導体層と、この半導体層を覆った絶縁層と、この絶縁層上で、前記半導体層のチャネル領域対応部分に設けたゲート電極とを備え、前記ソース/ドレイン電極上面と、前記半導体層のチャネル領域両側のソース/ドレイン領域との間には、結晶化誘導金属のシリサイド層を介在させたものである。
すなわち、本発明においては、ソース/ドレイン電極上面に、結晶化誘導金属のシリサイド層を形成するようにしているので、結晶化誘導金属の除去工程が不要となる分、生産性が向上するものである。
また、半導体層のソース/ドレイン領域と、ソース/ドレイン電極との間には結晶化誘導金属のシリサイド層が介在しているので、この部分における抵抗値を下げることができ、これによって薄膜トランジスタとしての効率を高めることも出来る。
すなわち、結晶化誘導金属のシリサイド層には金属原子が含まれているので、その金属原子の自由電子によりキャリアが増加し、その結果として抵抗値が小さくなり、薄膜トランジスタとしての効率を高めることが出来るのである。
また、半導体層のソース/ドレイン領域と、ソース/ドレイン電極との間に結晶化誘導金属のシリサイド層が介在しておれば、結晶化誘導金属がソース/ドレイン領域に拡散し、このソース/ドレイン領域の抵抗値を下げることができ、これによって薄膜トランジスタとしての効率を高めることも出来る。
以下本発明の一実施形態を、添付図面を用いて説明する。
図1は本発明の一実施形態の薄膜トランジスタを示し、この薄膜トランジスタは、基板1と、この基板1上に所定間隔を置いて配置した複数のソース/ドレイン電極2(一方がソース電極なら、他方はドレイン電極)と、これら複数のソース/ドレイン電極を覆うごとく前記基板1上に設けた半導体層3と、この半導体層3を覆った絶縁層4と、この絶縁層4上で、前記半導体層3のチャネル領域5対応部分に設けたゲート電極6と、このゲート電極6を覆った平坦化層7とを備えている。
また、前記ソース/ドレイン電極2上面と、前記半導体層3のチャネル領域5両側のソース/ドレイン領域8(一方がソース領域なら、他方はドレイン領域)との間には、結晶化誘導金属のシリサイド層9と、n型、またはp型アモルファスシリコンの結晶層10が、下方から上方へと順番に介在している。
この薄膜トランジスタの構造をさらに詳述すると、先ず基板1は例えばガラスにより構成されており、その上面に酸化珪素層11を設け、この酸化珪素層11の上面に、例えばMoをスパッタすることで上記ソース/ドレイン電極2が形成されている。
また、半導体層3は、ノンドープアモルファスシリコンを結晶化させたものであるが、ソース/ドレイン領域8においては、n型、またはp型アモルファスシリコンの結晶層10から、n型またはp型不純物が拡散した状態となっている。
結晶化誘導金属のシリサイド層9については、下記製造方法で詳述するが、このシリサイド層9は、結晶化誘導金属(Ni、Pd、Ti、Ag、Au、Al、Sn、Sb、Cu、Co、Cr、Mo、Tr、Ru、Rh、Cdの少なくとも一つであるが、本実施形態では代表してNiを用いる)と、n型、またはp型アモルファスシリコンの結晶層10のシリコンとが、加熱により結合し、形成されたものである。
なお、左右のソース/ドレイン電極2は、一方がソース電極、他方がドレイン電極となっている。
また、半導体層3のチャネル領域5は、この図1に示すように、左右のソース/ドレイン電極2間において、その下面が基板1に当接した状態となっており、これによりその上面が基板1側に窪んだ状態となっている。
また、この半導体層3のチャネル領域5の窪みにより、その上面に設けられている絶縁層4のチャネル領域5対応部分上面も基板1側に窪み、さらにこの絶縁層4の窪みにより、その上面に設けられているゲート電極6のチャネル領域5対応部分上面も、基板1側に窪んだ形状となっている。
図1では図示していないが、左右のソース/ドレイン電極2と、ゲート電極6は、図1における後方に引き出され、これらの引き出し部が接続部となる。
つまり、図1に示した本実施形態の薄膜トランジスタは、例えばテレビジョン受信機の表示装置(有機エレクトロルミネッセンス表示装置や液晶表示装置)にマトリックス配置された表示素子と接続され、それらを駆動することとなる。
次に本実施形態の薄膜トランジスタの製造方法について説明する。
先ず、図2に示すごとく基板1上に酸化珪素層11をスパッタにより形成し、次にこの酸化珪素層11上に、Moをスパッタすることにより、ソース/ドレイン電極層2aを形成し、その後このソース/ドレイン電極層2a上に、結晶化誘導金属(例えばNi)をスパッタすることによりにより結晶化誘導金属層9aを形成する。
そして最後に、結晶化誘導金属層9a上にn型、またはp型アモルファスシリコン層10aをプラズマCVDにより形成する。
次に図3に示すように基板1上において四重合体となっている酸化珪素層11、ソース/ドレイン電極層2a、結晶化誘導金属層9a、n型、またはp型アモルファスシリコン層10aを、リソグラフィ法、エッチング法などのよりパターンニングを行い、左右に所定間隔離れたソース/ドレイン電極2を形成する。なお、この時にはまだ加熱処理が行われていないので、結晶化誘導金属層9a、n型、またはp型アモルファスシリコン層10aはそのままの状態を保っている。
次に図4に示すように左右に所定間隔離れたソース/ドレイン電極2を覆うように基板1上に、ノンドープアモルファスシリコン層3aを設け、その後図5に示すようにリソグラフィ法、エッチング法などによりノンドープアモルファスシリコン層3aのパターンニングを行う。
なお、図4に示す状態では、基板1上において左右のソース/ドレイン電極2は所定間隔離れているので、ノンドープアモルファスシリコン層3aのチャネル領域5下面は基板1に当接するように下方に下がり、その結果としてノンドープアモルファスシリコン層3aのチャネル領域5上面は基板1側に窪んだ形状となる。
次に図6に示すように、ノンドープアモルファスシリコン層3a上にプラズマCVDにより絶縁層4を形成するが、ノンドープアモルファスシリコン層3aのチャネル領域5上面が基板1側に窪んでいることから、この絶縁層4のチャネル領域5上面も基板1側に窪んだ形状となっている。
次に図6の状態の基板1を、電気炉入り口側から奥へと、その内部を移動させる。
この電気炉において基板1は移動にしたがって徐々に加熱されることになるが、その移動初期時において電気炉において基板1が300度〜350度となった状態を模式的に示すと図7の状態となる。
すなわち、この図7においては、n型、またはp型アモルファスシリコン層10aの不純物(P原子やB原子)はノンドープアモルファスシリコン層3a中に一部拡散し、さらにこの図7に示すごとく、結晶化誘導金属層9a中のNiがn型、またはp型アモルファスシリコン層10a、ノンドープアモルファスシリコン層3aへと拡散移動を開始することになる。
そしてこの図7の加熱により、結晶化誘導金属層9a中のNiと、n型、またはp型アモルファスシリコン層10aのシリコンとが、加熱により結合し、これにより図8のごとく前記ソース/ドレイン電極2上面と、前記半導体層3のソース/ドレイン領域8との間には、結晶化誘導金属のシリサイド層9が介在形成されることになる。
また、結晶化誘導金属層9aの外周方向では、この結晶化誘導金属層9a中のNiとノンドープアモルファスシリコン層3aのシリコンとが加熱により結合し、ここにもわずかながらシリサイド層が形成される。ただし、こちら側では、結晶化誘導金属層9aの層厚さが薄いので、わずかしかシリサイド層は形成されず、よって図示していない。
図8は、電気炉内における基板1の搬送にともない500度以上の加熱状態となった状態を示しており、図7のノンドープアモルファスシリコン層3a、n型、またはp型アモルファスシリコン層10a中のシリコンは、上記拡散したNiが結晶化促進の触媒として作用することで、結晶化が大きく進行し、これにより半導体層3と、結晶層10が形成される。
ここで重要なことは、図7において、ノンドープアモルファスシリコン層3aのチャネル領域5下面が基板1に当接するように下方に下がり、その結果としてノンドープアモルファスシリコン層3aのチャネル領域5上面は基板1側に窪んだ形状となること、およびそれにともなって絶縁層4のチャネル領域5上面も基板1側に窪んだ形状となっていることである。
つまり、ノンドープアモルファスシリコン層3aのチャネル領域5上面が基板1側に窪んだで、絶縁層4のチャネル領域5も基板1側に窪んだ形状となっていると、上記結晶化誘導金属層9a上のノンドープアモルファスシリコン層3aは、この結晶化誘導金属層9aをドーム状に覆う形状となる。
その結果、結晶化誘導金属層9aから、ノンドープアモルファスシリコン層3aのソース/ドレイン領域8へのNi拡散はスムーズとなり、このことによりソース/ドレイン領域8における結晶化もスムーズに行え、また図8の半導体層3となった時には、このソース/ドレイン領域8の抵抗値を下げることが出来る。すなわち、Niが拡散すると、Ni原子の自由電子によりキャリアが増加し、その結果として抵抗値が小さくなり、薄膜トランジスタとしての効率を高めることが出来るのである。
勿論、結晶化誘導金属のシリサイド層9にはNiが含まれているので、ここでもNi原子の自由電子によりキャリアが増加し、その結果として抵抗値が小さくなり、薄膜トランジスタとしての効率を高めることが出来る状態となっている。
これに対して、図7のノンドープアモルファスシリコン層3aのチャネル領域5へのNi拡散は、薄い結晶化誘導金属層9aの側面からが主体的となるので、図7の状態においては、Niの拡散量は、ソース/ドレイン領域8に比べてはるかに少ないものとなる。
しかしながら、図8においては、図7よりも高温となるので、この少ないNiでもノンドープアモルファスシリコン層3aのチャネル領域5は、それを触媒として十分に結晶化できるものとなる。
しかも、この結晶後において、半導体層3のチャネル領域5に存在するNiが少ないということは、このチャネル領域5における漏れ電流を小さく出来るということにもなる。
さて、このような基板1の加熱後には、図9のごとく半導体層3上面に、プラズマCVDによりゲート電極層6aを形成し、次に図10のごとくリソグラフィ法、エッチング法などのよりパターンニングを行い、ゲート電極6を形成する。
そして最後に、図10のゲート電極6上、および絶縁層4上に図1のごとく平坦化層7を設けて完成品となる。
なお、半導体層3上面が窪むことで、この半導体層3上面の窪みに絶縁層4の下面が入り込み、また絶縁層4上面の窪みにゲート電極6下面が入り込むことで、この部分における機械的結合強度も高くなる。
なお上記実施形態では、図6のごとく、ノンドープアモルファスシリコン層3a上に絶縁層4を形成した後に加熱し、シリサイド層9を形成したが、例えば図5のように絶縁層4をノンドープアモルファスシリコン層3a上に設ける前の状態で加熱(図7に対応する300度〜350度、図8に対応する500度以上の加熱を意味する)してもよい。
そしてこの場合には、シリサイド層9が形成されるだけでなく、n型、またはp型アモルファスシリコン層10aは結晶層10に、またノンドープアモルファスシリコン層3aは結晶化して半導体層3になるので、その後この結晶化された半導体層3上に、絶縁層4を形成することになる。
以上のごとく本発明は、基板と、この基板上に所定間隔を置いて配置した複数のソース/ドレイン電極と、これら複数のソース/ドレイン電極を覆うごとく前記基板上に設けた半導体層と、この半導体層を覆った絶縁層と、この絶縁層上で、前記半導体層のチャネル領域対応部分に設けたゲート電極とを備え、前記ソース/ドレイン電極上面と、前記半導体層のチャネル領域両側のソース/ドレイン領域との間には、結晶化誘導金属のシリサイド層を介在させたものである。
すなわち、本発明においては、ソース/ドレイン電極上面に、結晶化誘導金属のシリサイド層を形成するようにしているので、結晶化誘導金属の除去工程が不要となる分、生産性が向上するものである。
また、半導体層のソース/ドレイン領域と、ソース/ドレイン電極との間には結晶化誘導金属のシリサイド層が介在しているので、この部分における抵抗値を下げることができ、これによって薄膜トランジスタとしての効率を高めることも出来る。
すなわち、結晶化誘導金属のシリサイド層には金属原子が含まれているので、その金属原子の自由電子によりキャリアが増加し、その結果として抵抗値が小さくなり、薄膜トランジスタとしての効率を高めることが出来るのである。
また、半導体層のソース/ドレイン領域と、ソース/ドレイン電極との間に結晶化誘導金属のシリサイド層が介在しておれば、結晶化誘導金属がソース/ドレイン領域に拡散し、このソース/ドレイン領域の抵抗値を下げることができ、これによって薄膜トランジスタとしての効率を高めることも出来る。
したがって本発明の薄膜トランジスタを用いた、各種電子機器の低価格化や効率化にも貢献できるものとなる。
1 基板
2 ソース/ドレイン電極
2a ソース/ドレイン電極層
3 半導体層
3a ノンドープアモルファスシリコン層
4 絶縁層
5 チャネル領域
6 ゲート電極
6a ゲート電極層
7 平坦化層
8 ソース/ドレイン領域
9 シリサイド層
9a 結晶化誘導金属層
10 結晶層
10a n型、またはp型アモルファスシリコン層
11 酸化珪素層
2 ソース/ドレイン電極
2a ソース/ドレイン電極層
3 半導体層
3a ノンドープアモルファスシリコン層
4 絶縁層
5 チャネル領域
6 ゲート電極
6a ゲート電極層
7 平坦化層
8 ソース/ドレイン領域
9 シリサイド層
9a 結晶化誘導金属層
10 結晶層
10a n型、またはp型アモルファスシリコン層
11 酸化珪素層
Claims (15)
- 基板と、この基板上に所定間隔を置いて配置した複数のソース/ドレイン電極(一方がソース電極なら、他方はドレイン電極であり、本書において以降も同じ意味を示す)と、これら複数のソース/ドレイン電極を覆うごとく前記基板上に設けた半導体層と、この半導体層を覆った絶縁層と、この絶縁層上で、前記半導体層のチャネル領域対応部分に設けたゲート電極とを備え、前記ソース/ドレイン電極上面と、前記半導体層のチャネル領域両側のソース/ドレイン領域(一方がソース領域なら、他方はドレイン領域であり、本書において以降も同じ意味を示す)との間には、結晶化誘導金属のシリサイド層を介在させた薄膜トランジスタ。
- 半導体層はシリコンを主体として構成され、シリサイド層は、シリコンと、結晶化誘導金属(Ni、Pd、Ti、Ag、Au、Al、Sn、Sb、Cu、Co、Cr、Mo、Tr、Ru、Rh、Cdの少なくとも一つ)との合金により構成された請求項1に記載の薄膜トランジスタ。
- 半導体層のチャネル領域上面は、基板側に窪んだ形状とした請求項1、または2に記載の薄膜トランジスタ。
- 絶縁層の半導体層のチャネル領域対応部分上面は、基板側に窪んだ形状とした請求項3に記載の薄膜トランジスタ。
- ゲート電極の半導体層のチャネル領域対応部分上面は、基板側に窪んだ形状とした請求項4に記載の薄膜トランジスタ。
- シリサイド層の上面に対応する半導体層のソース/ドレイン領域に、n型、またはp型アモルファスシリコンの結晶層を設けた請求項1〜5のいずれか一つに記載の薄膜トランジスタ。
- 上面に、結晶化誘導金属層を有する複数のソース/ドレイン電極を、基板上に所定間隔で配置し、次にこれら複数のソース/ドレイン電極を覆うごとく前記基板上に半導体層を設け、その後この半導体層を覆った絶縁層を設け、次に加熱することにより前記ソース/ドレイン電極上に結晶化誘導金属のシリサイド層を形成し、その後前記絶縁層上で、前記半導体層のチャネル領域対応部分にゲート電極を設ける薄膜トランジスタの製造方法。
- 上面に、結晶化誘導金属層を有する複数のソース/ドレイン電極を、基板上に所定間隔で配置し、次にこれら複数のソース/ドレイン電極を覆うごとく前記基板上に半導体層を設け、その後加熱することにより前記ソース/ドレイン電極上に結晶化誘導金属のシリサイド層を形成し、次に前記半導体層を覆った絶縁層を設け、その後前記絶縁層上で、前記半導体層のチャネル領域対応部分にゲート電極を設ける薄膜トランジスタの製造方法。
- 半導体層のチャネル領域上面は、基板側に窪んだ形状とする請求項7、または8に記載の薄膜トランジスタの製造方法。
- 半導体層はシリコンを主体として形成し、結晶化誘導金属層は、Ni、Pd、Ti、Ag、Au、Al、Sn、Sb、Cu、Co、Cr、Mo、Tr、Ru、Rh、Cdの少なくとも一つを主体として形成する請求項7〜9のいずれか一つに記載の薄膜トランジスタの製造方法。
- 基板上にソース/ドレイン電極層を設け、次にこのソース/ドレイン電極層上に結晶化誘導金属層を設け、その後この結晶化誘導金属層上にn型、またはp型アモルファスシリコン層を設け、次に前記基板上において多重構造となっているソース/ドレイン電極層、結晶化誘導金属層、n型、またはp型アモルファスシリコン層の多重体を、パターンニングすることにより、基板上において所定間隔離れた複数のソース/ドレイン電極を形成し、その後これら複数のソース/ドレイン電極を覆うごとく前記基板上にノンドープアモルファスシリコン層を設け、次にこのノンドープアモルファスシリコン層を覆った絶縁層を設け、その後第一の温度で加熱することにより前記ソース/ドレイン電極上に結晶化誘導金属のシリサイド層を形成し、次に前記第一の温度よりも高い第二の温度で加熱することにより前記n型、またはp型アモルファスシリコン層と、ノンドープアモルファスシリコン層との結晶化を行い、その後前記絶縁層上で、前記半導体層のチャネル領域対応部分にゲート電極を設ける薄膜トランジスタの製造方法。
- 基板上にソース/ドレイン電極層を設け、次にこのソース/ドレイン電極層上に結晶化誘導金属層を設け、その後この結晶化誘導金属層上にn型、またはp型アモルファスシリコン層を設け、次に前記基板上において多重構造となっているソース/ドレイン電極層、結晶化誘導金属層、n型、またはp型アモルファスシリコン層の多重体を、パターンニングすることにより、基板上において所定間隔離れた複数のソース/ドレイン電極を形成し、その後これら複数のソース/ドレイン電極を覆うごとく前記基板上にノンドープアモルファスシリコン層を設け、次に第一の温度で加熱することにより前記ソース/ドレイン電極上に結晶化誘導金属のシリサイド層を形成し、その後前記第一の温度よりも高い第二の温度で加熱することにより前記n型、またはp型アモルファスシリコン層と、ノンドープアモルファスシリコン層との結晶化を行い、次に結晶化したノンドープアモルファスシリコン層を覆った絶縁層を設け、その後前記絶縁層上で、前記半導体層のチャネル領域対応部分にゲート電極を設ける薄膜トランジスタの製造方法。
- ノンドープアモルファスシリコン層のチャネル領域上面は、基板側に窪んだ形状とする請求項11、または12に記載の薄膜トランジスタの製造方法。
- 結晶化誘導金属層は、Ni、Pd、Ti、Ag、Au、Al、Sn、Sb、Cu、Co、Cr、Mo、Tr、Ru、Rh、Cdの少なくとも一つを主体とするものにより形成する請求項11〜13のいずれか一つに記載の薄膜トランジスタの製造方法。
- 請求項1〜6に記載の薄膜トランジスタを、マトリックス配置された表示素子の駆動回路として用いる電子機器。
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