JP2009151380A - 情報提示制御装置及び情報提示制御方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】情報提示媒体としてのユーザ4の手の平5に対しプロジェクタ2により映像データを投影させ、この映像データの投影中に、カメラ1の撮像データをもとに上記手の平5の変位を検出する。そして、この検出された手の平5の変位が予め設定した変位条件を満たすか否かを判定し、変位条件を満たすと判定された場合に上記検出された手の平5の変位を上記投影中の映像データに反映させた映像データを生成し、この生成した映像データを上記投影中の映像データに代えて上記プロジェクタ2から上記手の平5に投影させるようにしたものである。
【選択図】 図2
Description
この発明は上記事情に着目してなされたもので、その目的とするところは、ユーザにとってより直感的で分かりやすい操作を実現できるようにした情報提示制御装置及び情報提示制御方法を提供することにある。
第1の機能は、上記撮像ユニットの撮像データをもとに情報提示媒体の位置を検出する。そして、この検出された情報提示媒体の位置に応じて、上記投影ユニットによる上記第1及び第2の映像情報の投影位置を制御するものである。
このように構成すると、情報提示媒体をどこに配置してもその位置が自動的に検出されて映像情報が提示される。このため、情報提示媒体を予め決められた位置に配置しなくても情報を提示することができる。すなわち、ユーザはどこにいても情報の提示を受けることが可能となる。また、複数の情報提示媒体が存在する場合でも、これらの情報提示媒体の位置がそれぞれ検出されて情報提示が行われる。このため、複数のユーザに対し同時に情報を提示することが可能となる。
このように構成すると、情報提示媒体の種類に応じて、それ専用の変位条件に基づいて情報提示媒体の変位が判定される。したがって、ユーザは複数種類の情報提示媒体を任意に選択して使用することが可能となり、かついずれも情報提示媒体を使用してもユーザの操作を正確に検出することが可能となる。
このように構成すると、情報提示媒体に対するユーザの相対位置に応じて、例えばユーザに対する映像情報の向きが常に正対するように、見やすい状態に投影することが可能となる。
(第1の実施形態)
図1は、この発明の第1の実施形態に係わる情報提示制御装置を含む情報提示システムの概略構成図である。このシステムは、天井等のユーザ4の上方位置にカメラ1及びプロジェクタ2を設置し、これらのカメラ1及びプロジェクタ2を情報提示制御装置(以後単に制御装置と呼称する)3に接続したものとなっている。カメラ1は、下方に存在するユーザ4とその手の平5を含む所定の範囲を撮像し、その撮像信号を制御装置3へ出力する。プロジェクタ2は、制御装置3から出力される映像信号を光学像に変換し、この光学像を情報提示媒体としての上記ユーザの手の平5に投影する。
映像表示位置検出プログラム131は、カメラ1から出力された撮像信号をカメラI/F15を介して撮像データとして取り込み、この撮像データに対し例えばパターン認識処理を行うことでユーザ4の手の平5の位置を検出する。そして、この検出した手の平5の位置を表す情報を図示しない作業用メモリに保存させる処理を、上記CPU11に実行させる。
制御装置1のCPU11は、先ずステップS31により映像表示位置検出プログラム131を起動して、情報提示対象であるユーザ4の手の平5の位置を検出する処理を以下のように実行する。
(2−1)手の平を傾けた場合
手の平5に映像データが投影された状態で、ユーザ4が自身の手の平5を傾けたとする。そうすると、CPU11は先に述べたようにステップS31により上記手の平5の領域を検出した後、ステップS32により変位検出プログラム132を起動して、上記検出された手の平5の領域の大きさ(サイズ)を検出する。そして、ステップS33において、上記検出された手の平5のサイズを上記データベース14のコマンド情報記憶領域に記憶されている変位条件と比較し、この変位条件を満たすか否かを判定する。そして、上記検出された手の平5のサイズが変位条件を満たした場合に、上記手の平5が変位したと判断する。
手の平5に映像データが投影された状態で、ユーザ4が自身の手の平5を握ったとする。そうすると、CPU11は前記(2−1)の場合と同様に、ステップS31で手の平5の領域を検出した後、ステップS32によりそのサイズを検出し、この検出された手の平5のサイズをデータベース14のコマンド情報記憶領域に記憶されている変位条件と比較して、この変位条件を満たすか否かを判定する。そして、この判定結果をもとに上記手の平5の変位の種類を判断する。
左右の手の平5L,5Rにそれぞれ異なる映像データが投影された状態で、ユーザ4が自身の左右の手の平を近づけて重ねたとする。なお、上記左右の手の平5L,5Rに対する異なる映像の提示は、映像生成プログラム133により提示対象の2つの映像データをそれぞれ上記左右の手の平5L,5Rの領域の位置に対応付けて合成することにより1つの映像データを生成し、この合成された映像データをプロジェクタ2から上記左右の手の平5L,5Rに対し投影することにより行い得る。
この発明の第2の実施形態は、ユーザ4の位置とその手の平5の位置との相対位置関係をもとに手の平5に対するユーザの視線方向を検出し、その検出結果に基づいて上記手の平5に対する映像データの投影向きを制御する機能をさらに備えたものである。
制御装置30のプログラムメモリ130には、この発明を実施するために必要なアプリケーション・プログラムとして、映像表示位置検出プログラム131と、変位検出プログラム132と、映像生成プログラム133に加え、視線方向検出プログラム135と、この視線方向検出プログラム135による検出結果を考慮して提示映像データを生成する映像生成プログラム136をさらに備えている。
例えば、ユーザ4が自身の手の平5を右方向から眺めたときには、手の平5に投影される映像も右方向から眺めたときの映像となるように映像データの向きを90°回転し、一方ユーザ4が自身の手の平5を左方向から眺めたときには、手の平5に投影される映像も左方向から眺めたときの映像となるように映像データの向きを反対方向に90°回転する。
すなわち、手の平5に表示される映像が、あたかも3D映像であるかのように表示される。したがって、ユーザ4は提示された映像からそのオブジェクトの形状を立体的に把握することが可能となる。
この発明の第3の実施形態は、情報提示媒体として紙を使用してこの紙に映像データを投影させると共に、上記紙をユーザが手に持って任意に操作したときにその変位を検出して、この検出された紙の変位を上記提示されている映像データに反映させるようにしたものである。
(1)映像データの初期提示
制御装置1のCPU11は、先ずステップS111により映像表示位置検出プログラム131を起動して、情報提示対象であるユーザ4が把持する紙6の位置を検出する処理を以下のように実行する。
すなわち、先ずカメラ1から出力された撮像信号をカメラI/F15を介して撮像データとして取り込み、この取り込んだ撮像データから二次元バーコード7を検出する。そして、この二次元バーコード7の検出位置から紙6の領域を特定してそのサイズを保存する。なお、この二次元バーコード7を利用した紙6の位置の検出手法は、例えばMotoki Kobayashi, Hideki Koike, “Enhanced Desk: Integrated Paper Documents and Digital Documents” Proc. of APCHI 98 Japan July 15-17,1998の発表論文に詳しく記載されている。
(2−1)紙6を握りつぶした場合
映像データが投影された状態で、ユーザ4が紙6を握りつぶしたとする。そうすると、CPU11は、先に述べたようにステップS111により上記紙6の位置を検出した後、ステップS112により変位検出プログラム132を起動して、上記検出された紙6の領域のサイズ及び二次元バーコード7を検出する。そして、ステップS113において、上記検出された紙6のサイズ又は二次元バーコード7の検出結果を上記データベース14のコマンド情報記憶領域に記憶されている変位条件と比較し、この変位条件を満たすか否かを判定する。そして、上記検出された紙6のサイズ又は二次元バーコード7の検出結果が変位条件を満たした場合に、上記紙6が変位したと判断する。
例えば、検出された紙6のサイズをしきい値と比較してしきい値より小さくなったことが検出されると、上記紙6は握りつぶされたと判断する。又は、二次元バーコード7が検出できない場合に、上記紙6は握りつぶされたと判断する。
映像データが投影された状態で、ユーザ4が1枚の紙6を2枚に切り離したとする。そうするとCPU11は、ステップS111で紙6の数とその位置を検出する。続いて、ステップS112により検出された紙6のサイズを検出し、この検出された紙6L,6Rの検出数とそのサイズをデータベース14のコマンド情報記憶領域に記憶されている変位条件と比較して、この変位条件を満たすか否かを判定する。そして、この判定結果をもとに上記紙6の変位の種類を判断する。例えば、検出された紙6L,6Rの数が2つで、かつこれらの紙6L,6Rのサイズがいずれもしきい値以下であれば、CPU11は紙6が2つの切り離されたと判断する。
前記各実施形態では、ユーザ4の手の平5または紙6を情報提示媒体として使用する場合を例にとって説明した。しかし、カメラ1の撮像データから情報提示媒体の種類を制御装置で自動識別し、情報提示媒体の種類に応じて異なる映像提示制御を行うようにしてもよい。上記情報提示媒体の種類の識別は、使用が想定される情報提示媒体の特徴データ及び認識アルゴリズムをデータベース14に予め記憶しておき、CPU11が映像表示位置検出プログラム131を実行して情報提示媒体の位置を検出する際に、上記データベース14に記憶された特徴データを参照することにより実現できる。
このようにすると、情報提示媒体の種類に応じて、それ専用の変位条件に基づいて情報提示媒体の変位が判定される。したがって、ユーザは複数種類の情報提示媒体を任意に選択して使用することが可能となり、かついずれも情報提示媒体を使用してもユーザの操作を正確に検出することが可能となる。
Claims (8)
- ユーザの身体の一部又はユーザが把持する物体を利用した擬似的な情報提示媒体に映像情報を投影するための投影ユニットと、少なくとも前記情報提示媒体を撮像する撮像ユニットにそれぞれ接続される情報提示制御装置であって、
前記情報提示媒体に対し前記投影ユニットにより第1の映像情報を投影させる手段と、
前記第1の映像情報の投影中に、前記撮像ユニットの撮像データをもとに前記ユーザ操作による前記情報提示媒体の変位を検出する手段と、
前記検出された情報提示媒体の変位が予め設定した変位条件を満たすか否かを判定し、変位条件を満たすと判定された場合に前記検出された情報提示媒体の変位を前記投影中の第1の映像情報に反映させた第2の映像情報を生成する手段と、
前記生成された第2の映像情報を前記第1の映像情報に代えて前記投影ユニットにより前記情報提示媒体に投影させる手段と
を具備することを特徴とする情報提示制御装置。 - 前記撮像ユニットの撮像データをもとに情報提示媒体の位置を検出する手段と、
前記検出された情報提示媒体の位置に応じて、前記投影ユニットによる前記第1及び第2の映像情報の投影位置を制御する手段と
を、さらに具備することを特徴とする請求項1記載の情報提示制御装置。 - 前記第1の映像情報の投影に先立ち、前記撮像ユニットの撮像データをもとに前記情報提示媒体の種類を識別する識別手段を、さらに具備し、
前記第2の映像情報を生成する手段は、
前記情報提示媒体の種類に応じて予め設定された変位条件を記憶した記憶手段と、
前記識別手段により識別された情報提示媒体の種類に対応する変位条件を前記記憶手段から読み出す手段と、
前記検出された情報提示媒体の変位が、前記記憶手段から読み出された変位条件を満たすか否かを判定する手段と、
前記変位条件を満たすと判定された場合に、前記検出された情報提示媒体の変位を前記投影中の第1の映像情報に反映させた第2の映像情報を生成する手段と
を備えることを特徴とする請求項1又は2記載の情報提示制御装置。 - 前記撮像ユニットの撮像データをもとに、前記ユーザと前記情報提示媒体との相対位置を検出する手段と、
前記検出された相対位置に基づいて、前記情報提示媒体に対する前記第1及び第2の映像情報の表示向きを制御する手段と
を、さらに具備することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の情報提示制御装置。 - ユーザの身体の一部又はユーザが把持する物体を利用した擬似的な情報提示媒体に映像情報を投影するための投影ユニットと、少なくとも前記情報提示媒体を撮像する撮像ユニットにそれぞれ接続される情報提示制御装置に用いられる情報提示制御方法であって、
前記情報提示媒体に対し前記投影ユニットから第1の映像情報を投影させる過程と、
前記第1の映像情報の投影中に、前記撮像ユニットの撮像データをもとに前記ユーザ操作による前記情報提示媒体の変位を検出する過程と、
前記検出された情報提示媒体の変位が予め設定した変位条件を満たすか否かを判定し、変位条件を満たすと判定された場合に前記検出された情報提示媒体の変位を前記投影中の第1の映像情報に反映させた第2の映像情報を生成する過程と、
前記生成された第2の映像情報を、前記第1の映像情報に代えて前記投影ユニットから前記情報提示媒体に投影させる過程と
を具備することを特徴とする情報提示制御方法。 - 前記撮像ユニットの撮像データをもとに情報提示媒体の位置を検出する過程と、
前記検出された情報提示媒体の位置に応じて、前記投影ユニットによる前記第1及び第2の映像情報の投影位置を制御する過程と
を、さらに具備することを特徴とする請求項5記載の情報提示制御方法。 - 前記第1の映像情報の投影に先立ち、前記撮像ユニットの撮像データをもとに前記情報提示媒体の種類を識別する過程を、さらに具備し、
前記第2の映像情報を生成する過程は、
前記識別する過程により識別された情報提示媒体の種類に対応する変位条件を記憶手段から読み出す過程と、
前記検出された情報提示媒体の変位が、前記記憶手段から読み出された変位条件を満たすか否かを判定する過程と、
前記変位条件を満たすと判定された場合に、前記検出された情報提示媒体の変位を前記投影中の第1の映像情報に反映させた第2の映像情報を生成する過程と
を備えることを特徴とする請求項5又は6記載の情報提示制御方法。 - 前記撮像ユニットの撮像データをもとに、前記ユーザと前記情報提示媒体との相対位置を検出する過程と、
前記検出された相対位置に基づいて、前記情報提示媒体に対する前記第1及び第2の映像情報の表示向きを制御する過程と
を、さらに具備することを特徴とする請求項5乃至7のいずれかに記載の情報提示制御方法。
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