JP2019149634A - 画像形成装置、表示制御方法およびプログラム - Google Patents

画像形成装置、表示制御方法およびプログラム Download PDF

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康行 釜井
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Abstract

【課題】ユーザからの見え方とは異なる表示に起因する当該ユーザの混乱を回避することが可能な技術を提供する。【解決手段】画像形成装置10は、画像形成装置10の周辺におけるユーザの位置を検出する。そして、画像形成装置10は、画像形成装置10の所定の位置に配置された対象物の配置方向を示す配置方向情報(たとえば、画像形成装置10の原稿台40に載置された原稿400の載置方向を示す用紙方向情報500)を、検出された検出位置に存在し且つ画像形成装置10の本体に向いている当該ユーザからの見え方を反映した表現で表示部(たとえば、操作パネル部50)に表示する。【選択図】図4

Description

本発明は、画像形成装置、およびそれに関連する技術に関する。
画像形成装置の所定の位置に配置された対象物の配置方向を示す情報(「配置方向情報」とも称する)を表示部に表示する技術が存在する。
たとえば、特許文献1には、画像形成装置の原稿台に載置された原稿の載置方向(セット方向)を模式的に現す画像を当該画像形成装置の操作パネル部に表示すること、が示されている。
また、画像形成装置に配置された対象物の位置を示す情報(「配置位置情報」とも称する)を表示部に表示する技術も存在する。
たとえば、特許文献2には、画像形成装置にて発生した異常事象(たとえば紙詰まり)の解消操作にて操作すべき操作対象部材(たとえば、画像形成装置の右側面のドア)の位置を示す情報(文字情報および図形画像)を画像形成装置の操作パネル部に表示すること、が示されている。
特開2012−73511号公報 特開2017−204672号公報
しかしながら、上記特許文献1,2に記載の技術では、いずれも、画像形成装置の正面(画像形成装置に固定的に定められた「正面」)にユーザが居ることを前提とした表示(配置方向情報の表示あるいは配置位置情報の表示)が操作パネル部にてなされている。
たとえば、上記特許文献1に記載の技術では、原稿台に対象物(原稿)が「横方向」(画像形成装置に固定された座標系(固定座標系)における「横方向」)に載置された場合、当該原稿の載置方向を模式的に現す画像は、常に、画像形成装置の正面のユーザからの見え方(「横方向」)で操作パネル部に表示される。
ただし、画像形成装置の原稿台に載置された原稿の見え方(方向表現)は、ユーザの位置(ユーザが原稿を見る位置)によって異なる。具体的には、原稿台にて「横方向」(画像形成装置の固定座標系における「横方向」)に載置された原稿の載置方向は、画像形成装置の正面に居るユーザからの見え方では「横方向」であるものの、画像形成装置の右側面に居るユーザからの見え方では「縦方向」である。
そのため、上記特許文献1に記載の技術では、ユーザがたとえば画像形成装置の右側面に居る場合、操作パネル部において配置方向情報によって示された用紙載置方向(配置方向)「横方向」と当該ユーザから見た用紙載置方向「縦方向」との相違に起因して、当該ユーザが混乱する恐れがある。
また、上記特許文献2に記載の技術では、たとえば対象物(操作対象部材)の位置が画像形成装置の「右側面」(画像形成装置に固定的に定められた「右側面」)である場合、配置位置情報(たとえば文字情報)は、常に、画像形成装置の正面からの見え方による表現(「右側」)で操作パネル部に表示される。
ただし、操作対象部材の位置の見え方(位置表現)は、ユーザの位置によって異なる。具体的には、画像形成装置の「右側面」(画像形成装置に固定的に定められた「右側面」)に設けられた操作対象部材の位置は、画像形成装置の正面に居るユーザからの見え方では「右側」であるものの、画像形成装置の右側面に居るユーザからの見え方では「前側」である。
そのため、上記特許文献2に記載の技術では、ユーザがたとえば画像形成装置の右側面に居る場合、操作パネル部において配置位置情報によって示された操作対象部材の位置「右側」と当該ユーザから見た操作対象部材の位置「前側」との相違に起因して、当該ユーザが混乱する恐れがある。
このように、画像形成装置の正面にユーザが居ることを前提とした表示(配置方向情報の表示あるいは配置位置情報の表示)が常に行われる場合、ユーザの(実際の)見え方とは異なる表示が操作パネル部にてなされることに起因して当該ユーザの混乱が生じる恐れがある。
そこで、本発明は、ユーザからの見え方とは異なる表示に起因する当該ユーザの混乱を回避することが可能な技術を提供することを課題とする。
上記課題を解決すべく、請求項1の発明は、画像形成装置であって、前記画像形成装置の周辺におけるユーザの位置を検出する位置検出手段と、前記画像形成装置の所定の位置に配置された対象物の配置方向を示す情報である配置方向情報を、前記位置検出手段によって検出された検出位置に存在し且つ前記画像形成装置の本体に向いている前記ユーザからの見え方を反映した表現で表示部に表示する表示制御手段と、を備えることを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1の発明に係る画像形成装置において、前記配置方向情報は、前記対象物の配置方向を示す画像を含むことを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1または請求項2の発明に係る画像形成装置において、前記配置方向情報は、前記対象物の配置方向を示す文字を含むことを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1から請求項3のいずれかの発明に係る画像形成装置において、前記位置検出手段は、第1の位置から第2の位置への前記ユーザの移動を検出し、前記表示制御手段は、前記配置方向情報を、前記第1の位置に存在し且つ前記本体に向いている前記ユーザからの見え方を反映した表現から、前記第2の位置に存在し且つ前記本体に向いている前記ユーザからの見え方を反映した表現に更新することを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項4の発明に係る画像形成装置において、前記表示制御手段は、前記第1の位置に存在し且つ前記本体に向いている前記ユーザに対する前記表示部の相対姿勢である第1の相対姿勢と、前記第2の位置に存在し且つ前記本体に向いている前記ユーザに対する前記表示部の相対姿勢である第2の相対姿勢とが同一である旨が判定される場合、前記配置方向情報を更新することを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項5の発明に係る画像形成装置において、前記表示制御手段は、前記第1の相対姿勢と前記第2の相対姿勢とが同一でない旨が判定される場合、前記表示部の姿勢を前記第1の相対姿勢と同一の姿勢に変更することを促すメッセージを前記表示部に表示することを特徴とする。
請求項7の発明は、請求項1から請求項6のいずれかの発明に係る画像形成装置において、前記対象物は、前記所定の位置に載置された用紙であることを特徴とする。
請求項8の発明は、画像形成装置であって、前記画像形成装置の周辺におけるユーザの位置を検出する位置検出手段と、前記画像形成装置に配置された対象物の前記画像形成装置内での相対位置を示す情報である配置位置情報を、前記位置検出手段によって検出された検出位置に存在し且つ前記画像形成装置の本体に向いている前記ユーザからの見え方を反映した表現で表示部に表示する表示制御手段と、を備えることを特徴とする。
請求項9の発明は、請求項8の発明に係る画像形成装置において、前記配置位置情報は、前記対象物の前記画像形成装置内での相対位置を示す文字を含むことを特徴とする。
請求項10の発明は、請求項8または請求項9の発明に係る画像形成装置において、前記配置位置情報は、前記対象物の前記画像形成装置内での相対位置を示す画像を含むことを特徴とする。
請求項11の発明は、請求項8から請求項10のいずれかの発明に係る画像形成装置において、前記位置検出手段は、第1の位置から第2の位置への前記ユーザの移動を検出し、前記表示制御手段は、前記配置位置情報を、前記第1の位置に存在し且つ前記本体に向いている前記ユーザからの見え方を反映した表現から、前記第2の位置に存在し且つ前記本体に向いている前記ユーザからの見え方を反映した表現に更新することを特徴とする。
請求項12の発明は、請求項8から請求項11のいずれかの発明に係る画像形成装置において、前記対象物は、前記ユーザが操作すべき操作対象部材であることを特徴とする。
請求項13の発明は、画像形成装置に内蔵されたコンピュータに、a)前記画像形成装置の周辺におけるユーザの位置を検出するステップと、b)前記画像形成装置の所定の位置に配置された対象物の配置方向を示す情報である配置方向情報を、前記ステップa)にて検出された検出位置に存在し且つ前記画像形成装置の本体に向いている前記ユーザからの見え方を反映した表現で表示部に表示するステップと、を実行させるためのプログラムであることを特徴とする。
請求項14の発明は、請求項13の発明に係るプログラムにおいて、前記配置方向情報は、前記配置方向を示す画像を含むことを特徴とする。
請求項15の発明は、請求項13または請求項14の発明に係るプログラムにおいて、前記配置方向情報は、前記配置方向を示す文字を含むことを特徴とする。
請求項16の発明は、請求項13から請求項15のいずれかの発明に係るプログラムにおいて、c)第1の位置から第2の位置への前記ユーザの移動を検出するステップと、d)前記配置方向情報を、前記第1の位置に存在し且つ前記本体に向いている前記ユーザからの見え方を反映した表現から、前記第2の位置に存在し且つ前記本体に向いている前記ユーザからの見え方を反映した表現に更新するステップと、を前記コンピュータにさらに実行させることを特徴とする。
請求項17の発明は、請求項16の発明に係るプログラムにおいて、前記ステップd)においては、前記第1の位置に存在し且つ前記本体に向いている前記ユーザに対する前記表示部の相対姿勢である第1の相対姿勢と、前記第2の位置に存在し且つ前記本体に向いている前記ユーザに対する前記表示部の相対姿勢である第2の相対姿勢とが同一である旨が判定される場合、前記配置方向情報が更新されることを特徴とする。
請求項18の発明は、請求項17の発明に係るプログラムにおいて、前記ステップd)においては、前記第1の相対姿勢と前記第2の相対姿勢とが同一でない旨が判定される場合、前記表示部の姿勢を前記第1の相対姿勢と同一の姿勢に変更することを促すメッセージが前記表示部に表示されることを特徴とする。
請求項19の発明は、請求項13から請求項18のいずれかの発明に係るプログラムにおいて、前記対象物は、前記所定の位置に載置された用紙であることを特徴とする。
請求項20の発明は、画像形成装置に内蔵されたコンピュータに、a)前記画像形成装置の周辺におけるユーザの位置を検出するステップと、b)前記画像形成装置に配置された対象物の前記画像形成装置内での相対位置を示す情報である配置位置情報を、前記ステップa)にて検出された検出位置に存在し且つ前記画像形成装置の本体に向いている前記ユーザからの見え方を反映した表現で表示部に表示するステップと、を実行させるためのプログラムであることを特徴とする。
請求項21の発明は、請求項20の発明に係るプログラムにおいて、前記配置位置情報は、前記対象物の前記画像形成装置内での相対位置を示す文字を含むことを特徴とする。
請求項22の発明は、請求項20または請求項21の発明に係るプログラムにおいて、前記配置位置情報は、前記対象物の前記画像形成装置内での相対位置を示す画像を含むことを特徴とする。
請求項23の発明は、請求項20から請求項22のいずれかの発明に係るプログラムにおいて、c)第1の位置から第2の位置への前記ユーザの移動を検出するステップと、d)前記配置位置情報を、前記第1の位置に存在し且つ前記本体に向いている前記ユーザからの見え方を反映した表現から、前記第2の位置に存在し且つ前記本体に向いている前記ユーザからの見え方を反映した表現に更新するステップと、を前記コンピュータにさらに実行させることを特徴とする。
請求項24の発明は、請求項20から請求項23のいずれかの発明に係るプログラムにおいて、前記対象物は、前記ユーザが操作すべき操作対象部材であることを特徴とする。
請求項25の発明は、表示制御方法であって、a)画像形成装置の周辺におけるユーザの位置を検出するステップと、b)前記画像形成装置の所定の位置に配置された対象物の配置方向を示す情報である配置方向情報を、前記ステップa)にて検出された検出位置に存在し且つ前記画像形成装置の本体に向いている前記ユーザからの見え方を反映した表現で表示部に表示するステップと、を有することを特徴とする。
請求項26の発明は、表示制御方法であって、a)画像形成装置の周辺におけるユーザの位置を検出するステップと、b)前記画像形成装置に配置された対象物の前記画像形成装置内での相対位置を示す情報である配置位置情報を、前記ステップa)にて検出された検出位置に存在し且つ前記画像形成装置の本体に向いている前記ユーザからの見え方を反映した表現で表示部に表示するステップと、を有することを特徴とする。
請求項1から請求項26に記載の発明によれば、ユーザからの見え方とは異なる表示に起因する当該ユーザの混乱を回避することが可能である。
画像形成装置(MFP)の外観を示す図である。 MFPの機能ブロックを示す図である。 着脱式の操作パネル部を示す図である。 用紙方向情報の表示制御の概要を示す図である。 各エリアのユーザからの原稿(原稿台に載置された原稿)の見え方を示す図である。 コピー設定画面を示す図である。 コピー設定画面を示す図である。 MFPの動作を示すフローチャートである。 手差しトレイに用紙(出力用紙)が載置された様子を示す図である。 各エリアのユーザからの出力用紙(手差しトレイに載置された出力用紙)の見え方を示す図である。 第1実施形態の改変例に係るコピー設定画面を示す図である。 第1実施形態の改変例に係るコピー設定画面を示す図である。 第1実施形態の改変例に係るコピー設定画面を示す図である。 第1実施形態の改変例に係るコピー設定画面を示す図である。 第1実施形態の改変例に係るコピー設定画面を示す図である。 第1実施形態の改変例に係るコピー設定画面を示す図である。 各エリアのユーザからの操作対象部材(MFPの右側面に設けられたドア)の見え方を示す図である。 ガイダンス画面を示す図である。 ガイダンス画面を示す図である。 ガイダンス画面を示す図である。 ガイダンス画面を示す図である。 第2実施形態に係るMFPの動作を示すフローチャートである。 第2実施形態の改変例に係るガイダンス画面を示す図である。 第2実施形態の改変例に係るガイダンス画面を示す図である。 第2実施形態の改変例に係るコピー設定画面(用紙設定画面)を示す図である。 第2実施形態の改変例に係るコピー設定画面(用紙設定画面)を示す図である。 ユーザの移動前後における操作パネル部の向きが同一である様子を示す図である。 ユーザの移動前後における操作パネル部の向きが同一でない様子を示す図である。 向き変更要求メッセージを示す図である。 回転式の操作パネル部を示す図である。 MFP付近を天井側から見た図(上面図)である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
<1.第1実施形態>
<1−1.構成概要>
図1は、MFP(マルチ・ファンクション・ペリフェラル(Multi-Functional Peripheral))10の外観を示す図である。
図2は、MFP10の機能ブロックを示す図である。
MFP10は、スキャン機能、コピー機能、ファクシミリ機能およびボックス格納機能などを備える装置(複合機とも称される)である。具体的には、MFP10は、図2の機能ブロック図に示すように、画像読取部2、印刷出力部3、通信部4、格納部5、操作部6、人感センサ7およびコントローラ(制御部)9等を備えており、これらの各部を複合的に動作させることによって、各種の機能を実現する。なお、MFP10は、画像形成装置あるいは画像処理装置などとも称される。
画像読取部2は、MFP10の所定の位置(たとえば、原稿を載置するための原稿台40)に載置された原稿(原稿用紙)400を光学的に読み取って(すなわちスキャンして)、当該原稿400の画像データ(原稿画像あるいはスキャン画像とも称する)を生成する処理部である。
印刷出力部3は、印刷対象に関するデータ(印刷対象データ)に基づいて紙などの各種の媒体に画像を印刷出力する出力部である。
通信部4は、公衆回線等を介したファクシミリ通信を行うことが可能な処理部である。さらに、通信部4は、ネットワークを介したネットワーク通信を行うことも可能である。このネットワーク通信では、たとえば、TCP/IP(Transmission Control Protocol / Internet Protocol)等の各種のプロトコルが利用される。当該ネットワーク通信を利用することによって、MFP10は、所望の相手先との間で各種のデータを授受することが可能である。通信部4は、各種データを送信する送信部4aと各種データを受信する受信部4bとを有する。
格納部5は、ハードディスクドライブ(HDD)および半導体メモリ等の記憶装置で構成される。
操作部6は、MFP10に対する操作入力を受け付ける操作入力部6aと、各種情報の表示出力を行う表示部6bとを備えている。
このMFP10においては、略板状の操作パネル部50(図1参照)が設けられている。また、操作パネル部50は、その正面側にタッチパネル25(図1参照)を有している。タッチパネル25は、操作入力部6aの一部としても機能するとともに、表示部6bの一部としても機能する。タッチパネル25は、液晶表示パネルに各種センサ等が埋め込まれて構成され、各種情報を表示するとともに操作ユーザからの各種の操作入力を受け付けることが可能である。
このMFP10において、操作パネル部50は、MFP10の本体部に対して着脱可能である(図3参照)。換言すれば、MFP10は、着脱式の操作パネル部50を有する。
このMFP10は、検知範囲内における人(ユーザ)を検知(検出)することが可能な人感センサ7(図1も参照)を備える。人感センサとしては、焦電型センサ(赤外線センサ)あるいは光反射型センサ等が例示される。焦電型センサは、人の露出部位(顔、腕の表面)等の熱源から受ける熱量の変化によりセンサの検知範囲内における人を検知するものである。光反射型センサは、投光部から発射された光に対する反射光を受光部にて受けることによりセンサの検知範囲内における物体(人)を検知するものである。このMFP10において、人感センサ7は、MFP10の四方(四側面(MFP10の正面、右側面、背面および左側面))にそれぞれ設けられている。
コントローラ9は、MFP10に内蔵され、MFP10を統括的に制御する制御装置である。コントローラ9は、CPU(Central Processing Unit)(マイクロプロセッサあるいはコンピュータプロセッサなどとも称される)および各種の半導体メモリ(RAMおよびROM)等を備えるコンピュータシステムとして構成される。コントローラ9は、CPUにおいて、ROM(例えば、EEPROM(登録商標))内に格納されている所定のソフトウエアプログラム(以下、単にプログラムとも称する)を実行することによって、各種の処理部を実現する。なお、当該プログラム(詳細にはプログラムモジュール群)は、USBメモリなどの可搬性の記録媒体に記録され、当該記録媒体から読み出されてMFP10にインストールされるようにしてもよい。あるいは、当該プログラムは、ネットワーク等を経由してダウンロードされてMFP10にインストールされるようにしてもよい。
具体的には、図2に示されるように、コントローラ9は、上記のプログラムの実行により、通信制御部11と入力制御部12と表示制御部13と判定部14と位置検出部15とを含む各種の処理部を実現する。
通信制御部11は、他の装置との間の通信動作を通信部4等と協働して制御する処理部である。
入力制御部12は、操作入力部6a(タッチパネル25等)に対する入力動作を制御する制御部である。
表示制御部13は、表示部6b(タッチパネル25等)における表示動作を制御する処理部である。たとえば、表示制御部13は、各種ジョブ(コピージョブおよびスキャンジョブ等)に関する設定画面をタッチパネル25(操作パネル部50)に表示する表示動作を制御する。また、表示制御部13は、当該設定画面に含まれ得る配置方向情報に関する表示制御をも実行する。配置方向情報は、MFP10の所定の位置に配置された対象物の配置方向を示す情報(たとえば、MFP10の所定の位置に載置された用紙の載置方向を示す用紙方向情報500)である。当該配置方向情報は、MFP10の所定の位置に配置された対象物の(平面上での)配置姿勢(向き)を示す情報(配置姿勢情報)である、とも称される。ここでは、用紙方向情報500として、原稿台40に載置された原稿400の載置方向を示す画像(以下、用紙方向画像とも称する)510が例示される。
なお、操作パネル部50がMFP10の本体から取り外されている場合、表示制御部13は、当該操作パネル部50に表示させる画面データを近距離無線通信等を用いて操作パネル部50に送信することによって、当該画面データに基づく画面を操作パネル部50に表示させる。
判定部14は、各種の判定処理を実行する処理部である。
位置検出部15は、人感センサ7と協働して、MFP10の周辺におけるユーザの位置(存在エリア)を検出(特定)する位置検出処理(ユーザ位置検出処理)を実行する処理部である。
なお、ここでは、主にコントローラ9のCPUにてソフトウエアプログラムを実行することによって、上述の各種の動作が実行されているが、これに限定されず、MFP10(詳細には、コントローラ9の内部あるいは外部)にて設けられた専用ハードウエア等を用いて、上述の各種の動作が実行されるようにしてもよい。たとえば、通信制御部11、入力制御部12、表示制御部13、判定部14および位置検出部15(図2)等の全部または一部が、1または複数の専用ハードウエアを用いて実現されてもよい。
<1−2.動作>
図4は、用紙方向情報500(ここでは、原稿台40に載置された原稿400の載置方向を示す画像(用紙方向画像510))の表示制御の概要を示す図である。
この実施形態では、MFP10は、用紙方向画像510を、(MFP10に固定された座標系(固定座標系)による表現ではなく、)検出された検出位置に存在し且つMFP10の本体に向いているユーザ(本体の方を向いているユーザ)からの見え方を反映した表現(表示内容)で操作パネル部50に表示する。具体的には、当該ユーザからの原稿の見え方を反映した表示方向を有する用紙方向画像510が、操作パネル部50に表示される。端的に言えば、当該ユーザから見た原稿400の載置方向と同じ方向を有する用紙方向画像510が操作パネル部50に表示される。
たとえば、図4に示されるように、MFP10の固定座標系における「横方向」に原稿400が載置された場合、MFP10の正面(エリアA1)に存在する当該ユーザの操作パネル部50では「横方向」の用紙方向画像510が表示され、MFP10の右側面(エリアA2)に存在する当該ユーザの操作パネル部50では「縦方向」の用紙方向画像510が表示される。
以下、このような動作の詳細について、図8等を参照しつつ説明する。図8は、MFP10の動作を示すフローチャートである。
まず、ステップS11においては、MFP10は、原稿400の載置方向を検出する。
具体的には、MFP10(画像読取部2)は、ユーザによる原稿台40への原稿400(原稿用紙)の載置操作を検知(検出)すると、各種センサ(たとえば、ラインセンサおよび光反射型センサ)を用いて原稿400の載置方向(および原稿サイズ)を検出する。より具体的には、MFP10は、MFP10の固定座標系に基づいて原稿400の載置方向を検出する。なお、MFP10の固定座標系は、原稿台40における左上端部P(図4)を原点(基準点)とし、主走査方向(縦方向、垂直方向)をX軸とし、副走査方向(横方向、水平方向)をY軸とする座標系(XY座標系)である。ここでは、原稿400の載置方向が、「横方向」(MFP10の固定座標系において「横方向」)である旨が検出される。
そして、ステップS12においては、MFP10は、操作パネル部50に表示される表示画面(次画面)に用紙方向画像510が含まれるか否か、を判定する。換言すれば、用紙方向画像510(用紙方向画像510を含む画面)が操作パネル部50に表示されるか否か、が判定される。
図6および図7は、コピージョブに関する設定画面(コピー設定画面)200を示す図である。当該コピー設定画面200には、用紙方向画像510が含まれる。当該コピー設定画面200には、原稿400の載置方向を示す画像(用紙方向画像510)と出力用紙の載置方向を示す画像(用紙方向画像550(後述))とが含まれる。ここでは、用紙方向画像510,550のうちの用紙方向画像510が、ユーザからの見え方を反映した表現で表示される態様が例示される。
MFP10は、操作パネル部50に表示されたトップメニュー画面(不図示)にて当該コピー設定画面200への遷移指示をユーザから受け付けると、用紙方向画像510が操作パネル部50に表示される旨をステップS12にて判定する。なお、ここでは、ユーザによってコピー設定画面200への遷移指示が受け付けられているが、これに限定されず、他の種類のジョブ(たとえばスキャンジョブ)に関する設定画面への遷移指示が受け付けられてもよい。そして、たとえばスキャンジョブの設定画面に用紙方向画像が含まれる場合、用紙方向画像が操作パネル部50に表示される旨がステップS12にて判定されるようにしてもよい。
そして、処理はステップS12からステップS13へと進む。
ステップS13においては、MFP10は、MFP10の周辺におけるユーザの位置(存在エリア)を検出する。具体的には、MFP10は、MFP10の周辺領域(周辺エリア)をMFP10の正面側と右側面側と背面側と左側面側との4つの領域(エリアA1〜A4)(図5)に分割し、ユーザが複数のエリア(分割エリア)A1〜A4のうちのいずれのエリアに存在するかを判定する。なお、ここでは、ユーザは、着脱式の操作パネル部50をMFP10の本体から取り外し、当該操作パネル部50を自身の手に保持(所持)した状態でコピージョブに関する設定操作を行う(コピー設定画面200を閲覧する)ものとする。
より具体的には、MFP10は、MFP10の四側面に設けられた人感センサ7(図2)のうちのいずれのセンサにて人(人の存在)が検知されたかに基づいて、ユーザの位置(存在エリア)を検出(特定)する。たとえば、MFP10の正面に設けられた人感センサ7(図1)にて人が検知された場合、MFP10は、エリアA1(図5)にユーザが存在する旨を検出する。
なお、ここでは、MFP10の周辺におけるユーザの検出に人感センサ7が用いられているが、これに限定されず、MFP10の周辺におけるユーザの検出にカメラ(画像センサ)が用いられてもよい。具体的には、カメラで撮影した撮影画像に含まれる人(被写体)の特徴を抽出することにより人(ユーザ)が検出されるようにしてもよい。また、ここでは、人感センサ7(あるいはカメラ)がMFP10の四方(四側面)にそれぞれ設けられているが、これに限定されず、人感センサ7(あるいはカメラ)がMFP10の上部の天井等に設けられていてもよい。そして、MFP10(中心点)に対する人の検知位置に基づいて、ユーザの存在エリアが検出(特定)されるようにしてもよい。
ユーザの位置(存在エリア)が検出される(ステップS13)と、処理はステップS14,S15へと進む。
ステップS14においては、MFP10は、用紙方向情報500における方向表現(表示内容)を決定する。そして、ステップS15においては、MFP10は、コピー設定画面200(用紙方向画像510を含むコピー設定画面200)を操作パネル部50に表示する。
具体的には、まず、MFP10は、ユーザがMFP10の本体に向いていることを推定した上で、検出された検出位置(検出エリア)に存在する当該ユーザからの見え方(原稿400の見え方)を反映した表示方向を、用紙方向画像510の表示方向として決定する(ステップS14)。換言すれば、当該ユーザのユーザ視点での用紙載置方向が、用紙方向画像510の表示方向として決定される。そして、MFP10は、ステップS14にて決定された表示方向を有する用紙方向画像510を操作パネル部50に表示する(ステップS15)。
ここにおいて、図5に示されるように、MFP10の固定座標系において「横方向」に原稿400が載置された場合、エリアA1(MFP10の正面)およびエリアA3(MFP10の背面)に存在するユーザ(MFP10の本体に向いているユーザ)から見た当該原稿400の載置方向は、「横方向」である。
この点を考慮して、ユーザがエリアA1あるいはエリアA3に存在する旨がステップS13にて判定される場合、MFP10は、用紙方向画像510の表示方向を「横方向」に決定する(ステップS14)。そして、MFP10は、「横方向」の用紙方向画像510(図6参照)を操作パネル部50(エリアA1あるいはエリアA3に存在するユーザによって所持されている操作パネル部50)に表示する(ステップS15)(図4も参照)。
また、図5に示されるように、MFP10の固定座標系において「横方向」に原稿400が載置された場合、エリアA2およびエリアA4に存在するユーザ(MFP10の本体に向いている)から見た当該原稿400の載置方向は、「縦方向」である。
この点を考慮して、ユーザがエリアA2あるいはエリアA4に存在する旨がステップS13にて判定される場合、MFP10は、用紙方向画像510の表示方向を「縦方向」に決定する(ステップS14)。そして、MFP10は、「縦方向」の用紙方向画像510(図6)を操作パネル部50(エリアA2あるいはエリアA4に存在するユーザによって所持されている操作パネル部50)に表示する(ステップS15)(図4も参照)。
そして、ユーザは、当該用紙方向画像510を含むコピー設定画面200(図6あるいは図7)を用いてコピージョブに関する設定操作を行う。
以上のように、第1実施形態においては、MFP10の原稿台40に載置された原稿400の載置方向を示す情報(用紙方向情報500(510))が、検出された検出エリアに存在し且つMFP10の本体に向いているユーザからの原稿400の見え方を反映した表現(表示方向)で操作パネル部50に表示される。たとえば、図4に示されるように、MFP10の固定座標系にて「横方向」に原稿400が載置された場合において、エリアA2(MFP10の右側面)にユーザが存在するときには、当該ユーザからの見え方を反映した表示方向「縦方向」を有する用紙方向画像510が操作パネル部50に表示される。その結果、操作パネル部50にて用紙方向情報500によって示される用紙載置方向「縦方向」とユーザから見た用紙載置方向「縦方向」とが合致する。したがって、ユーザからの見え方とは異なる表示に起因する当該ユーザの混乱を回避することが可能である。詳細には、操作パネル部50にて示される用紙載置方向とユーザから見た用紙載置方向との相違に起因するユーザの混乱を回避することが可能である。
<第1実施形態の改変例>
なお、上記第1実施形態では、MFP10の原稿台40に載置された原稿400の載置方向を示す画像(用紙方向画像510)がユーザ視点での表示方向で表示されているが、これに限定されない。MFP10の給紙トレイに載置された出力用紙450の載置方向を示す画像(用紙方向画像550(図11等))が(もが)ユーザ視点での表示方向で表示されてもよい。ここでは、MFP10の給紙トレイとして、MFP10の外周面(ここではMFP10の右側面)に設けられる手差しトレイ42(図9)が例示される。ただし、これに限定されず、給紙トレイは、MFP10の内部に収容される給紙トレイ65(後述)等であってもよい。
たとえば、手差しトレイ42にてMFP10の固定座標系での「縦方向」に出力用紙450が載置された場合において、エリアA1(あるいはエリアA3)にユーザが存在するとき(図10参照)には、当該ユーザからの見え方を反映した表示方向「縦方向」の用紙方向画像550(図11参照)が操作パネル部50に表示される。また、手差しトレイ42にてMFP10の固定座標系での「縦方向」に出力用紙450が載置された場合において、エリアA2(あるいはエリアA4)にユーザが存在する(図10参照)ときには、当該ユーザからの見え方を反映した表示方向「横方向」の用紙方向画像550(図12参照)が操作パネル部50に表示される。
このように、MFP10の給紙トレイに載置された出力用紙450の載置方向を示す画像(用紙方向画像550)が、ユーザからの見え方を反映した表現(表示方向)で表示されてもよい。なお、用紙方向画像510(原稿台40に載置された原稿400の載置方向を示す画像)と用紙方向画像550(給紙トレイに載置された出力用紙450の載置方向を示す画像)との双方が、ユーザからの見え方を反映した表現(表示方向)で表示されてもよい。
また、上記第1実施形態では、用紙方向情報500として、MFP10の原稿台40に載置された原稿400の載置方向を示す画像(用紙方向画像510)が例示されているが、これに限定されない。たとえば、用紙方向情報500は、当該原稿400の載置方向を示す文字(文字情報520)であってもよい。
具体的には、原稿台40においてMFP10の固定座標系での「横方向」に原稿400が載置されている(図5参照)場合において、エリアA1(A3)にユーザが存在するときには、当該ユーザからの用紙の見え方を表現した内容「横方向」を有する文字情報520が操作パネル部50に表示される(図13参照)ようにしてもよい。また、原稿台40においてMFP10の固定座標系での「横方向」に原稿400が載置されている(図5参照)場合において、エリアA2(A4)にユーザが存在するときには、当該ユーザからの見え方を表現した内容「縦方向」を有する文字情報520が操作パネル部50に表示される(図14参照)ようにしてもよい。
なお、MFP10の給紙トレイ(手差しトレイ42等)に載置された出力用紙の載置方向を示す文字情報560(用紙方向情報500)もが、同様に、ユーザからの見え方を表現した内容で表示されるようにしてもよい(図13および図14参照)。
さらに、用紙方向画像(510,550)と文字情報(520,560)との双方が、用紙方向情報500として操作パネル部50に表示されてもよい(図15および図16参照)。
<2.第2実施形態>
第2実施形態は、上記第1実施形態の変形例である。以下では、第1実施形態との相違点を中心に説明する。
上記第1実施形態では、実空間での対象物(MFP10の所定の位置に配置された対象物)の方向(姿勢)を示す情報(配置方向情報(用紙方向情報500))が、検出された検出位置に存在し且つMFP10の本体に向いているユーザからの見え方を反映した表現で操作パネル部50に表示されている(図4等参照)。
これに対して、この第2実施形態では、実空間での対象物(MFP10に配置された対象物)のMFP10内での(平面上での)位置(相対位置)を示す情報(以下、配置位置情報とも称する)が、検出された検出位置に存在し且つMFP10の本体に向いているユーザからの見え方を反映した表現で操作パネル部50に表示される(図18〜図21参照)。
ここでは、当該配置位置情報として、ユーザが操作すべき操作対象部材のMFP10内での相対位置を示す情報(以下、部材位置情報とも称する)600が例示される。また、ここでは、操作対象部材として、MFP10にて発生した異常事象(エラーおよび消耗品切れ等)の解消操作において操作すべき部材(ドア60(図18等))が例示される。
このMFP10では、MFP10にて異常事象(たとえば、MFP10の用紙搬送経路上での紙詰まり(エラー))が発生した場合、当該異常事象の解消操作の手順(解消操作手順)を示す画面(ガイダンス画面300(図18等参照))が操作パネル部50に表示される。そして、ユーザは、当該ガイダンス画面300にて示された解消操作手順に従って、異常事象(紙詰まり)の解消操作を行う。
ガイダンス画面300においては、異常事象の解消操作手順を示す案内メッセージ(文字情報610を含むメッセージ)と、当該案内メッセージを図を用いて示す図形画像620(MFP10を模式的に現す図形画像)とが表示される。当該文字情報610と図形画像620とは、MFP10にて発生した異常事象(紙詰まり)の解消操作に際して操作すべき操作対象部材のMFP10内での相対位置を示す情報(部材位置情報600)である。
なお、ここでは、当該案内メッセージ(文字情報610を含む案内メッセージ)と図形画像620との双方がガイダンス画面300に表示されている(図18等参照)が、これに限定されず、当該案内メッセージと図形画像620とのうちの一方(のみ)がガイダンス画面300に表示されるようにしてもよい。換言すれば、文字情報610と図形画像620とのうちの一方(のみ)が、部材位置情報600としてガイダンス画面300に表示されるようにしてもよい。
この第2実施形態では、以下に説明するように、部材位置情報600(文字情報610および図形画像620)が、ユーザからの見え方を反映した表現で操作パネル部50に表示される。
図22は、第2実施形態に係るMFP10の動作を示すフローチャートである。
まず、ステップS21においては、MFP10は、自装置10での異常事象(ここでは紙詰まり)の発生に応答して、当該異常事象の解消操作にて操作すべき部材(操作対象部材)を特定する。ここでは、MFP10の「右側面」(MFP10に固定的に定められた「右側面」)のドア60(図18等)が操作対象部材として特定される。
そして、ステップS22においては、MFP10は、操作パネル部50に表示される表示画面(次画面)に部材位置情報600が含まれるか否か、を判定する。換言すれば、部材位置情報600(部材位置情報600を含む画面)が操作パネル部50に表示されるか否か、が判定される。
ここでは、MFP10にて発生した紙詰まりの解消操作手順を示すガイダンス画面300(図18等)には部材位置情報600が含まれており、部材位置情報600(部材位置情報600を含む画面)が操作パネル部50に表示される旨がステップS22にて判定される。そして、処理はステップS22からステップS23へと進む。
ステップS23においては、MFP10は、MFP10の周辺におけるユーザの位置(存在エリア)を検出する。第2実施形態のステップS23(図22)の処理内容は、第1実施形態のステップS13(図8)と同様である。
そして、処理はステップS24,S25へと進む。
ステップS24においては、MFP10は、部材位置情報600(文字情報610および図形画像620)における位置表現を決定する。そして、ステップS25において、MFP10は、部材位置情報600を含むガイダンス画面300を操作パネル部50に表示する。
具体的には、まず、MFP10は、ユーザがMFP10の本体に向いている(本体の方を向いている)ことを推定し、検出された検出位置(検出エリア)に存在する当該ユーザからの見え方(ドア60の見え方)を反映した位置表現を、部材位置情報600(文字情報610および図形画像620)の位置表現として決定する(ステップS24)。換言すれば、ユーザ視点でのドア60の見え方(位置表現)が、部材位置情報600の位置表現として決定される。より具体的には、MFP10は、文字情報610の内容を、ユーザからの見え方を表現した内容に決定するとともに、図形画像620の表示態様を、ユーザからの見え方を反映した表示態様に決定する。そして、MFP10は、ステップS24にて決定された位置表現を有する部材位置情報600(文字情報610および図形画像620)を操作パネル部50に表示する(ステップS25)。
ここにおいて、図17に示されるように、MFP10の「右側面」のドア60の位置は、エリアA1(MFP10の正面)に存在し且つMFP10の本体に向いているユーザからの見え方(位置表現)では「右側」である。
この点を考慮して、ユーザがエリアA1に存在する旨がステップS23にて判定される場合、MFP10は、文字情報610(部材位置情報600)として、文字情報611(図18参照)を決定する(ステップS24)。文字情報611は、エリアA1に存在し且つMFP10の本体に向いているユーザからのドア60(MFP10の「右側面」のドア60)の見え方を表現した内容「右側」を有する情報である。また、MFP10は、図形画像620(部材位置情報600)として、図形画像621(図18参照)を決定する(ステップS24)。図形画像621は、エリアA1に存在し且つMFP10の本体に向いているユーザから見たMFP10を模式的に現す画像である。換言すれば、図形画像621は、MFP10の四側面のうち、当該ユーザに正対(対向)する面(MFP10の正面)を前面側に配置した画像である。そして、MFP10は、ステップS24にて決定された表現を有する部材位置情報600(文字情報611および図形画像621)を含むガイダンス画面300を操作パネル部50に表示する(ステップS25)(図18参照)。
また、図17に示されるように、MFP10の「右側面」のドア60は、エリアA2(MFP10の右側面側)に存在し且つMFP10の本体に向いているユーザからの見え方(位置表現)では「前側」である。
この点を考慮して、ユーザがエリアA2に存在する旨がステップS23にて判定される場合、MFP10は、文字情報612(図19参照)を文字情報610として決定するとともに、図形画像622(図19参照)を図形画像620として決定する(ステップS24)。文字情報612は、エリアA2に存在し且つMFP10の本体に向いているユーザからのドア60(MFP10の「右側面」のドア60)の見え方を表現した内容「前側」を有する情報である。図形画像622は、エリアA2に存在し且つMFP10の本体に向いているユーザから見たMFP10を模式的に現す画像(MFP10の四側面のうち、当該ユーザに正対(対向)する面(MFP10の右側面)を前面側に配置した画像)である。そして、MFP10は、ステップS24にて決定された表現を有する部材位置情報600(文字情報612および図形画像622)を含むガイダンス画面300を操作パネル部50に表示する(ステップS25)(図19参照)。
他のエリアA3(MFP10の背面),A4(MFP10の左側面)についても同様である。
たとえば、エリアA3にユーザが存在する旨が判定される場合は、エリアA3に存在し且つMFP10の本体に向いているユーザからのドア60の見え方を表現した内容「左側」を有する文字情報613(文字情報610)が、ガイダンス画面300に表示される(図20参照)。また、MFP10の四側面のうち、当該ユーザに正対する面(MFP10の背面)を前面側に配置した図形画像624(図形画像620)が、ガイダンス画面300に表示される(図20参照)。
エリアA4にユーザが存在する旨が判定される場合は、エリアA4に存在し且つMFP10の本体に向いているユーザからのドア60の見え方を表現した内容「後ろ側」を有する文字情報614(文字情報610)が、ガイダンス画面300に表示される(図21参照)。また、MFP10の四側面のうち、当該ユーザに正対する面(MFP10の左側面)を前面側に配置した図形画像624(図形画像620)が、ガイダンス画面300に表示される(図21参照)。
そして、ユーザは、当該ガイダンス画面300にて示された案内メッセージを参照しつつ、操作対象部材(ここではドア60)を操作して異常事象の解消操作を行う。
以上のように、第2実施形態においては、操作対象部材の相対位置を示す部材位置情報600が、検出された検出エリアに存在し且つMFP10の本体に向いているユーザからの見え方を反映した表現で表示される。たとえば、操作対象部材(ドア60)がMFP10の「右側面」に存在する場合において、エリアA2(MFP10の右側面)(図17)にユーザが存在するときには、当該ユーザからのドア60の見え方を表現した内容「前側」を有する文字情報610が操作パネル部50に表示される(図19参照)。その結果、操作パネル部50にて部材位置情報600によって示されるドア60の位置「前側」とユーザから見たドア60の位置「前側」とが合致する。したがって、操作パネル部50にて示される操作対象部材の位置とユーザから見た操作対象部材の位置との相違に起因するユーザの混乱を回避することが可能である。
<第2実施形態の改変例>
なお、上記第2実施形態では、操作対象部材として、MFP10にて発生したエラー(たとえば紙詰まり)の解消操作にて操作すべき部材(ドア60(図17等))が例示されているが、これに限定されない。
操作対象部材は、MFP10にて発生した消耗品切れ(用紙切れ等)の解消操作にて操作すべき部材(たとえば、MFP10の前面に設けられた給紙トレイ65(図23等))であってもよい。そして、当該給紙トレイ65の位置を示す情報(部材位置情報600)が、ユーザからの見え方を反映した表現で表示されるようにしてもよい。
具体的には、ユーザがエリアA1(MFP10の正面)に存在する旨が判定される場合、MFP10は、当該ユーザからの給紙トレイ65(MFP10の正面に存在する給紙トレイ65)の見え方を表現した内容「前側」を有する文字情報631を、文字情報630(部材位置情報600)としてガイダンス画面350に表示する(図23参照)。さらに、MFP10は、当該ユーザからの当該給紙トレイ65の見え方を反映した表示態様を有する図形画像641(MFP10の正面のユーザから見たMFP10を模式的に現す画像)を、図形画像640(部材位置情報600)として当該ガイダンス画面350に表示する(図23参照)。
また、ユーザがエリアA2(MFP10の右側面)に存在する旨が判定される場合、当該ユーザからの当該給紙トレイ65の見え方を表現した内容「左側」を有する文字情報632(文字情報630)と、MFP10の右側面のユーザから見たMFP10を模式的に現す図形画像642(図形画像640)とが、ガイダンス画面350に表示される(図24参照)。
他のエリアA3(MFP10の背面),A4(MFP10の左側面)についても同様に、各エリアA3,A4に存在するユーザからの当該給紙トレイ65の見え方を表現した内容を有する文字情報630と、当該ユーザからの見え方を反映した表示態様を有する図形画像640とがガイダンス画面350に表示される(不図示)。
このように、MFP10にて発生した消耗品切れ(用紙切れ等)の解消操作にて操作すべき部材(MFP10の前面に設けられた給紙トレイ65等)の位置を示す情報(部材位置情報600)が、ユーザからの見え方を反映した表現で表示されるようにしてもよい。
また、操作対象部材は、MFP10にて発生した異常事象(エラーおよび消耗品切れ等)の解消操作において操作すべき部材に限定されず、たとえば、コピージョブ等における設定操作にて操作すべき部材(MFP10の右側面に設けられた手差しトレイ42(図25,26参照)等)であってもよい。そして、当該手差しトレイ42の位置を示す部材位置情報600(たとえば図形画像650)が、ユーザからの見え方を反映した表現で操作パネル部50に表示される(図25あるいは図26参照)ようにしてもよい。
具体的には、ユーザがエリアA1(MFP10の正面)に存在する旨が判定される場合は、当該ユーザからの手差しトレイ42(MFP10の右側面に存在する手差しトレイ42)の見え方を反映した表示態様を有する図形画像651(図形画像650)が、コピー設定画面200(用紙設定画面)に表示される(図25参照)ようにしてもよい。また、ユーザがエリアA2(MFP10の右側面)に存在する旨が判定される場合は、当該ユーザからの当該手差しトレイ42の見え方を反映した表示態様を有する図形画像652(図形画像650)が、コピー設定画面200(用紙設定画面)に表示される(図26参照)ようにしてもよい。
<3.変形例等>
以上、この発明の実施の形態について説明したが、この発明は上記内容のものに限定されるものではない。
<用紙方向情報500(部材位置情報600)の更新に関する変形例>
たとえば、上記各実施形態等において、さらに、ユーザの移動に応じて、用紙方向情報500(あるいは部材位置情報600)における表現(表示内容)が更新されるようにしてもよい。
具体的には、MFP10は、一定時間間隔(数秒〜数十秒間隔)でユーザの位置(存在エリア)の検出処理を繰り返し、ユーザの移動に応じて、用紙方向情報500(あるいは部材位置情報600)を、移動後の検出位置(検出エリア)に存在するユーザからの見え方を反映した表現に更新するようにしてもよい。
この改変例では、MFP10の固定座標系における「横方向」に原稿400が載置される(図4参照)とともに、ユーザがエリアA1(MFP10の正面)からエリアA2(MFP10の右側面)に移動することを想定する。
ユーザがエリアA1にて検出された時点では、エリアA1に存在し且つMFP10の本体に向いているユーザからの原稿400の見え方を反映した表示方向「横方向」を有する用紙方向画像510が、操作パネル部50に表示される(図4参照)。
その後、ユーザがエリアA1からエリアA2に移動した旨が検出されると、MFP10は、用紙方向画像510を更新する。具体的には、MFP10は、用紙方向画像510の表示方向を、エリアA1に存在し且つMFP10の本体に向いているユーザからの見え方を反映した表示方向「横方向」から、エリアA2に存在し且つMFP10の本体に向いているユーザからの見え方を反映した表示方向「縦方向」(図4)に変更(更新)する。
このように、ユーザの移動に応じて、用紙方向情報500(ここでは用紙方向画像510)が、移動後の検出エリアに存在するユーザからの見え方を反映した表現に更新されてもよい。
同様に、ユーザの移動に応じて、部材位置情報600が更新されるようにしてもよい。たとえば、エリアA1からエリアA2へのユーザの移動に応じて、文字情報610(部材位置情報600)が、エリアA1に存在し且つMFP10の本体に向いているユーザからの見え方を表現した内容「右側」(図18)から、エリアA2に存在し且つMFP10の本体に向いているユーザからの見え方を表現した内容「前側」(図19)に更新されてもよい。
<ユーザの移動前後における操作パネル部の姿勢の同一性に関する変形例>
また、上記改変例(用紙方向情報500の更新に関する変形例)において、さらに、ユーザの移動前後における操作パネル部50の相対姿勢(MFP10の本体に向いているユーザに対する相対姿勢)が同一である旨が判定される場合に、用紙方向情報500が更新されるようにしてもよい。換言すれば、ユーザの移動前において当該ユーザに対して「横向き」に保持されていた操作パネル部50(横長の操作パネル部50)が、当該ユーザの移動後においても当該ユーザに対して「横向き」(移動前における操作パネル部50の向きと同じ向き)に保持されている(図27参照)場合に、用紙方向情報500が更新されるようにしてもよい。
具体的には、まず、MFP10は、検出された検出エリアに存在するユーザから見た操作パネル部50の向き(MFP10の本体に向いているユーザに対する操作パネル部50の相対姿勢)が横向きであるか否か、をユーザの移動前後のそれぞれにおいて判定する。なお、ここでは、MFP10は、当該ユーザがMFP10の本体の方を向き且つ当該ユーザの前面側に操作パネル部50を保持した状態で当該操作パネル部50を見ていることを推定した上で、操作パネル部50の向きが横向きであるか否かを判定する。換言すれば、ユーザからMFP10の本体への視線方向と当該ユーザから操作パネル部50への視線方向とが同一であること(すなわち、MFP10の本体と操作パネル部50とユーザとが直線状に存在すること)が推定された上で、操作パネル部50の向きが横向きであるか否かが判定される。
当該操作パネル部50の向きが横向きであるか否かの判定処理は、たとえば、次述するように赤外線センサを用いて実行される。
この改変例において、MFP10は、赤外線センサの投光部71と受光部72とを有するとともに、操作パネル部50も、赤外線センサの投光部81と受光部82とを有する(図27参照)。MFP10の赤外線センサの投光部71と受光部72とは、MFP10の四側面のそれぞれに設けられている。操作パネル部50の赤外線センサの投光部81と受光部82とは、操作パネル部50の上側側面部に設けられている。
MFP10は、操作パネル部50(投光部81)から照射された赤外線がMFP10(受光部72)にて受光されたか否かを判定するとともに、MFP10(投光部71)から照射された赤外線が操作パネル部50(受光部82)にて受光されたか否かをも判定する。そして、操作パネル部50からの赤外線がMFP10にて受光された旨が判定され、且つMFP10からの赤外線が操作パネル部50にて受光された旨が判定される場合、MFP10は、操作パネル部50の向きが横向き(MFP10の本体に向いているユーザに対して横向き)である旨を判定する。なお、MFP10から照射された赤外線が操作パネル部50にて受光されたか否かは、操作パネル部50からの受光情報(後述)に基づき判定される。具体的には、操作パネル部50は、MFP10からの赤外線の受光に応答して、MFP10からの赤外線が受光された旨の受光情報を近距離無線通信等を用いてMFP10に送信し、MFP10は、当該受光情報の受信に基づいて、MFP10から照射された赤外線が操作パネル部50にて受光された旨を判定する。
このような操作パネル部50の向き(MFP10に向いているユーザに対する相対姿勢)の判定処理が、ユーザの移動前後において実行される。
そして、MFP10は、ユーザの移動前後における操作パネル部50の向きの同一性を判定する。詳細には、移動前のエリアA1に存在し且つMFP10の本体に向いているユーザに対する操作パネル部50の相対姿勢(向き)と、移動後のエリアA2に存在し且つMFP10の本体に向いているユーザに対する操作パネル部50の相対姿勢(向き)とが同一であるか否か、が判定される。その後、ユーザの移動前後における操作パネル部50の向きが同一である旨が判定される場合に、用紙方向情報500が更新される。
ここでは、図27および図28に示されるように、ユーザの移動前のエリアA1において、操作パネル部50の向きが横向きである旨が判定される。
その後、たとえば図27に示されるように、エリアA2への移動後においてもユーザが操作パネル部50を横向きに保持している場合、MFP10は、ユーザの移動後のエリアA2において操作パネル部50の向きが横向きである旨を判定する。そして、MFP10は、ユーザの移動前における操作パネル部50の向き(当該ユーザに対する相対姿勢)と移動後における操作パネル部50の向きとが同一である(いずれも横向きである)旨を判定し、用紙方向情報500(用紙方向画像510)を更新する。具体的には、用紙方向画像510の表示方向が、エリアA1に存在し且つMFP10の本体に向いているユーザからの見え方を反映した表示方向「横方向」から、エリアA2に存在し且つMFP10の本体に向いているユーザからの見え方を反映した表示方向「縦方向」に変更(更新)される。
一方、たとえば図28に示されるように、エリアA2への移動後においてユーザが操作パネル部50を縦向きに保持している場合、MFP10は、移動前のエリアA2において操作パネル部50の向きが横向きでない旨(縦向きである旨)を判定する。そして、MFP10は、ユーザの移動前における操作パネル部50の向きと移動後における操作パネル部50の向きとが同一でない旨を判定し、用紙方向情報500(用紙方向画像510)の更新処理を実行しない。換言すれば、ユーザがエリアA2に移動した場合であっても、用紙方向情報500が、移動前のエリアA1に存在するユーザからの見え方を反映した表現で引き続き操作パネル部50(エリアA2に存在するユーザによって所持されている操作パネル部50)に表示される。
このように、ユーザの移動前後における操作パネル部50の向き(当該ユーザに対する相対姿勢)が同一である旨が判定される場合に、用紙方向情報500が更新されるようにしてもよい。これによれば、操作パネル部50の姿勢(向き)を考慮して、用紙方向情報500の更新をより適切に実行することが可能である。
なお、ユーザの移動前後における操作パネル部50の向きが同一でない旨が判定される場合、操作パネル部50の向き(姿勢)を横向き(移動前における操作パネル部50の姿勢と同一の姿勢)に変更することを促すメッセージ(向き変更要求メッセージ700)(図29参照)が操作パネル部50に表示されるようにしてもよい。たとえば、図29に示されるように、「操作パネルをMFPに向けてください。」などの向き変更要求メッセージ700が操作パネル部50に表示されるようにしてもよい。
そして、ユーザが操作パネル部50をMFP10に向けたこと(横向きに持ち替えたこと)に応じて、操作パネル部50の向きが横向きである旨(操作パネル部50が移動前における操作パネル部50の姿勢と同一の姿勢を有する旨)が判定されて、用紙方向情報500が更新されるようにしてもよい。
また、ここでは、MFP10の本体と操作パネル部50とユーザとの3者が直線状に存在することが推定されているが、これに限定されず、当該3者が直線状に存在することがセンサ等によって検出されるようにしてもよい。たとえば、MFP10の上部の天井に設けられたカメラ(画像センサ)で撮影した撮影画像においてMFP10の本体と操作パネル部50とユーザとの位置がそれぞれ特定され、特定された各位置に基づいて、MFP10の本体と操作パネル部50とユーザとの3者が直線状に存在することが検出されるようにしてもよい。そして、当該3者が直線状に存在することが検出される場合に、操作パネル部50の向きが横向きであるか否かに関する判定処理等が行われるようにしてもよい。
<操作パネル部50に関する第1の変形例>
さらに、上記各実施形態等においては、着脱式の操作パネル部50(図3)が例示されているが、これに限定されず、回転式の操作パネル部50が用いられてもよい。
この変形例に係るMFP10において、操作パネル部50は、MFP10の上面に対して鉛直方向の回転軸Rを中心に水平方向に回転可能である(図30参照)。ユーザは、各エリアA1〜A4において、回転式の操作パネル部50の表示面(タッチパネル25)を自身側に向けた上で(回転させた上で)、操作パネル部50に表示された画面を閲覧する。たとえば、ユーザがエリアA2(MFP10の右側面)に居る場合、当該ユーザは、回転式の操作パネル部50の表示面を自身側(MFP10の右側面側)に向けて(回転させて)、操作パネル部50に表示された画面を閲覧する。そして、上記各実施形態等と同様にして、当該回転式の操作パネル部50において、用紙方向情報500(あるいは部材位置情報600)が、検出された検出位置(検出エリア)に存在し且つMFP10の本体に向いているユーザからの見え方を反映した表現で表示される。
このように、操作パネル部50が回転式であってもよい。
なお、移動前のエリアに存在し且つMFP10の本体に向いているユーザに対する操作パネル部50の相対姿勢と、移動後のエリアに存在し且つMFP10の本体に向いているユーザに対する操作パネル部50の相対姿勢とが同一である場合に用紙方向情報500を更新する思想がこの改変例に適用される態様においては、たとえば、次述のような動作が実行される。
具体的には、ユーザの移動前において回転式の操作パネル部50の表示面がユーザに正対する姿勢(回転角度)を有していた旨が判定され且つ当該ユーザの移動後においても当該表示面がユーザに正対する姿勢を有している旨が判定される場合に、ユーザの移動前後における操作パネル部50の姿勢が同一である旨が判定され、用紙方向情報500が更新される。ここでは、操作パネル部50は、回転軸R(鉛直軸)周りにのみ回転可能な構造を有しており、回転軸R周りの操作パネル部50の回転角度(換言すれば、当該回転角度に応じた向きを有する法線ベクトルV(タッチパネル25の表示面の法線ベクトルV))とMFP10の本体の方を向いているユーザとの相対的関係が、ユーザに対する操作パネル部50の相対姿勢として考慮される。なお、操作パネル部50の回転角度は、MFP10(詳細には、回転式の操作パネル部50を支持する回転軸部材)に設けられた角度検出部(たとえばロータリーエンコーダ)等によって検出されればよい。
図31は、MFP10付近を天井側から見た図(上面図)である。なお、操作パネル部50の状態は、その回転角度に応じて4つの状態C1〜C4に大別される。
MFP10は、角度検出部の検出結果(回転角度)に基づいて、操作パネル部50の表示面(詳細には、タッチパネル25の表示面)がユーザに正対する姿勢(角度)を有するか否か、を判定する。
たとえば、ユーザがエリアA1に存在する場合において、回転式の操作パネル部50のタッチパネル25の表示面の法線ベクトルVが当該ユーザ(エリアA1に存在するユーザ)に向かう向きである(図31の状態C1参照)旨が判定されるときには、操作パネル部50が当該ユーザに正対する姿勢(回転角度)を有する旨が判定される。詳細には、法線ベクトルVと操作パネル部50からユーザの存在方向に向かうベクトルとのずれ角が所定の許容範囲(たとえば±40度)であるとき(換言すれば、操作パネル部50の回転角度が所定の角度範囲(ユーザが現在存在するエリアA1(〜A4)に応じた所定の角度範囲)内であるとき)に、操作パネル部50が当該ユーザに正対する姿勢を有する旨が判定される。
一方、ユーザがエリアA1に存在する場合において、当該法線ベクトルVが当該ユーザ(エリアA1に存在するユーザ)に向かう向きでない(図31の状態C2〜C4参照)旨が判定されるときには、操作パネル部50が当該ユーザに正対する姿勢を有しない旨が判定される。
このような判定処理(姿勢判定処理)が、まず、ユーザの移動前において行われる。
さらに、このような判定処理(姿勢判定処理)が、ユーザの移動後においても行われる。具体的には、エリアA1からエリアA2へのユーザの移動後においても、タッチパネル25の表示面の法線ベクトルVが当該ユーザ(エリアA2に存在するユーザ)に向かう向きである(図31の状態C2参照)か否かに基づいて、操作パネル部50が当該ユーザに正対する姿勢を有するか否かが判定される。
そして、ユーザの移動前において操作パネル部50のタッチパネル25がユーザに正対する姿勢を有していた旨が判定され且つ当該ユーザの移動後においても当該操作パネル部50のタッチパネル25がユーザに正対する姿勢を有している旨が判定される場合に、ユーザの移動前後における操作パネル部50の姿勢が同一である旨が判定され、用紙方向情報500が更新される。
<操作パネル部50に関する第2の変形例>
また、上記各実施形態等においては、MFP10の操作パネル部50(図1)を用いて用紙方向情報500(あるいは部材位置情報600)が表示されているが、これに限定されず、操作パネル部50以外の種々の装置を用いて用紙方向情報500(あるいは部材位置情報600)が表示されてもよい。たとえば、MFP10と通信可能な端末装置(タブレット端末等の外部端末)(不図示)を用いて用紙方向情報500(あるいは部材位置情報600)が表示されてもよい。
10 画像形成装置(MFP)
40 原稿台
42 手差しトレイ
50 操作パネル部
60 (MFPの右側面に設けられた)ドア
400 原稿(原稿用紙)
450 出力用紙
500 用紙方向情報
600 部材位置情報

Claims (26)

  1. 画像形成装置であって、
    前記画像形成装置の周辺におけるユーザの位置を検出する位置検出手段と、
    前記画像形成装置の所定の位置に配置された対象物の配置方向を示す情報である配置方向情報を、前記位置検出手段によって検出された検出位置に存在し且つ前記画像形成装置の本体に向いている前記ユーザからの見え方を反映した表現で表示部に表示する表示制御手段と、
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1に記載の画像形成装置において、
    前記配置方向情報は、前記対象物の配置方向を示す画像を含むことを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の画像形成装置において、
    前記配置方向情報は、前記対象物の配置方向を示す文字を含むことを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の画像形成装置において、
    前記位置検出手段は、第1の位置から第2の位置への前記ユーザの移動を検出し、
    前記表示制御手段は、前記配置方向情報を、前記第1の位置に存在し且つ前記本体に向いている前記ユーザからの見え方を反映した表現から、前記第2の位置に存在し且つ前記本体に向いている前記ユーザからの見え方を反映した表現に更新することを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項4に記載の画像形成装置において、
    前記表示制御手段は、前記第1の位置に存在し且つ前記本体に向いている前記ユーザに対する前記表示部の相対姿勢である第1の相対姿勢と、前記第2の位置に存在し且つ前記本体に向いている前記ユーザに対する前記表示部の相対姿勢である第2の相対姿勢とが同一である旨が判定される場合、前記配置方向情報を更新することを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項5に記載の画像形成装置において、
    前記表示制御手段は、前記第1の相対姿勢と前記第2の相対姿勢とが同一でない旨が判定される場合、前記表示部の姿勢を前記第1の相対姿勢と同一の姿勢に変更することを促すメッセージを前記表示部に表示することを特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項1から請求項6のいずれかに記載の画像形成装置において、
    前記対象物は、前記所定の位置に載置された用紙であることを特徴とする画像形成装置。
  8. 画像形成装置であって、
    前記画像形成装置の周辺におけるユーザの位置を検出する位置検出手段と、
    前記画像形成装置に配置された対象物の前記画像形成装置内での相対位置を示す情報である配置位置情報を、前記位置検出手段によって検出された検出位置に存在し且つ前記画像形成装置の本体に向いている前記ユーザからの見え方を反映した表現で表示部に表示する表示制御手段と、
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  9. 請求項8に記載の画像形成装置において、
    前記配置位置情報は、前記対象物の前記画像形成装置内での相対位置を示す文字を含むことを特徴とする画像形成装置。
  10. 請求項8または請求項9に記載の画像形成装置において、
    前記配置位置情報は、前記対象物の前記画像形成装置内での相対位置を示す画像を含むことを特徴とする画像形成装置。
  11. 請求項8から請求項10のいずれかに記載の画像形成装置において、
    前記位置検出手段は、第1の位置から第2の位置への前記ユーザの移動を検出し、
    前記表示制御手段は、前記配置位置情報を、前記第1の位置に存在し且つ前記本体に向いている前記ユーザからの見え方を反映した表現から、前記第2の位置に存在し且つ前記本体に向いている前記ユーザからの見え方を反映した表現に更新することを特徴とする画像形成装置。
  12. 請求項8から請求項11のいずれかに記載の画像形成装置において、
    前記対象物は、前記ユーザが操作すべき操作対象部材であることを特徴とする画像形成装置。
  13. 画像形成装置に内蔵されたコンピュータに、
    a)前記画像形成装置の周辺におけるユーザの位置を検出するステップと、
    b)前記画像形成装置の所定の位置に配置された対象物の配置方向を示す情報である配置方向情報を、前記ステップa)にて検出された検出位置に存在し且つ前記画像形成装置の本体に向いている前記ユーザからの見え方を反映した表現で表示部に表示するステップと、
    を実行させるためのプログラム。
  14. 請求項13に記載のプログラムにおいて、
    前記配置方向情報は、前記配置方向を示す画像を含むことを特徴とするプログラム。
  15. 請求項13または請求項14に記載のプログラムにおいて、
    前記配置方向情報は、前記配置方向を示す文字を含むことを特徴とするプログラム。
  16. 請求項13から請求項15のいずれかに記載のプログラムにおいて、
    c)第1の位置から第2の位置への前記ユーザの移動を検出するステップと、
    d)前記配置方向情報を、前記第1の位置に存在し且つ前記本体に向いている前記ユーザからの見え方を反映した表現から、前記第2の位置に存在し且つ前記本体に向いている前記ユーザからの見え方を反映した表現に更新するステップと、
    を前記コンピュータにさらに実行させることを特徴とするプログラム。
  17. 請求項16に記載のプログラムにおいて、
    前記ステップd)においては、前記第1の位置に存在し且つ前記本体に向いている前記ユーザに対する前記表示部の相対姿勢である第1の相対姿勢と、前記第2の位置に存在し且つ前記本体に向いている前記ユーザに対する前記表示部の相対姿勢である第2の相対姿勢とが同一である旨が判定される場合、前記配置方向情報が更新されることを特徴とするプログラム。
  18. 請求項17に記載のプログラムにおいて、
    前記ステップd)においては、前記第1の相対姿勢と前記第2の相対姿勢とが同一でない旨が判定される場合、前記表示部の姿勢を前記第1の相対姿勢と同一の姿勢に変更することを促すメッセージが前記表示部に表示されることを特徴とするプログラム。
  19. 請求項13から請求項18のいずれかに記載のプログラムにおいて、
    前記対象物は、前記所定の位置に載置された用紙であることを特徴とするプログラム。
  20. 画像形成装置に内蔵されたコンピュータに、
    a)前記画像形成装置の周辺におけるユーザの位置を検出するステップと、
    b)前記画像形成装置に配置された対象物の前記画像形成装置内での相対位置を示す情報である配置位置情報を、前記ステップa)にて検出された検出位置に存在し且つ前記画像形成装置の本体に向いている前記ユーザからの見え方を反映した表現で表示部に表示するステップと、
    を実行させるためのプログラム。
  21. 請求項20に記載のプログラムにおいて、
    前記配置位置情報は、前記対象物の前記画像形成装置内での相対位置を示す文字を含むことを特徴とするプログラム。
  22. 請求項20または請求項21に記載のプログラムにおいて、
    前記配置位置情報は、前記対象物の前記画像形成装置内での相対位置を示す画像を含むことを特徴とするプログラム。
  23. 請求項20から請求項22のいずれかに記載のプログラムにおいて、
    c)第1の位置から第2の位置への前記ユーザの移動を検出するステップと、
    d)前記配置位置情報を、前記第1の位置に存在し且つ前記本体に向いている前記ユーザからの見え方を反映した表現から、前記第2の位置に存在し且つ前記本体に向いている前記ユーザからの見え方を反映した表現に更新するステップと、
    を前記コンピュータにさらに実行させることを特徴とするプログラム。
  24. 請求項20から請求項23のいずれかに記載のプログラムにおいて、
    前記対象物は、前記ユーザが操作すべき操作対象部材であることを特徴とするプログラム。
  25. 表示制御方法であって、
    a)画像形成装置の周辺におけるユーザの位置を検出するステップと、
    b)前記画像形成装置の所定の位置に配置された対象物の配置方向を示す情報である配置方向情報を、前記ステップa)にて検出された検出位置に存在し且つ前記画像形成装置の本体に向いている前記ユーザからの見え方を反映した表現で表示部に表示するステップと、
    を有することを特徴とする表示制御方法。
  26. 表示制御方法であって、
    a)画像形成装置の周辺におけるユーザの位置を検出するステップと、
    b)前記画像形成装置に配置された対象物の前記画像形成装置内での相対位置を示す情報である配置位置情報を、前記ステップa)にて検出された検出位置に存在し且つ前記画像形成装置の本体に向いている前記ユーザからの見え方を反映した表現で表示部に表示するステップと、
    を有することを特徴とする表示制御方法。
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