JP2009151368A - 画像形成装置、画像形成装置を含むシステム、および画像形成装置を制御する制御プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】ユーザに、ファイリング工数を削減することを可能ならしめる画像形成装置を制御する制御プログラムを提供する。
【解決手段】タブ紙の挿入機能を有する画像形成装置を制御する制御プログラムである。この制御プログラムは、タブ紙の見出し部分に印刷対象のファイル名を印刷するためのユーザの指示を受け付けて、印刷対象のファイル名を認識し、そのファイル名をタブ紙の見出し部分に印刷する設定を行う処理をコンピュータに実行させる。
【選択図】図7
【解決手段】タブ紙の挿入機能を有する画像形成装置を制御する制御プログラムである。この制御プログラムは、タブ紙の見出し部分に印刷対象のファイル名を印刷するためのユーザの指示を受け付けて、印刷対象のファイル名を認識し、そのファイル名をタブ紙の見出し部分に印刷する設定を行う処理をコンピュータに実行させる。
【選択図】図7
Description
本発明は、タブ紙の挿入機能を有する画像形成装置、その画像形成装置を含むシステム、およびその画像形成装置を制御する制御プログラムに関する。
PCに保存されているデータファイルは、その内容を判別するための固有の名前(ファイル名)が付けられ識別されている。また、これらのデータファイルを印刷し、ファイルとして保管することも日常行われている。
例えば、評価部門などで印刷評価ファイルを使用する場合、ファイル名は識別情報として使用されている。つまり、評価の結果、問題が発生した場合には、そのファイル名が、不具合があった印刷サンプルの一覧に追加され管理される。このようにして、評価管理部門では、印刷評価ファイルのファイル名を識別情報として使用している。
ところで、一般的には、印刷物に識別情報としてファイル名は印刷されておらず、ユーザが印刷物をファイルに保管する場合、別途、タブ紙の見出し部分に識別情報を印刷(記載)していた。
現在、データファイルを印刷する際に、印刷ジョブに含まれる情報をタブ紙の見出し部分に印刷する印刷装置が存在している(例えば、特許文献1参照。)。
上記特許文献1に記載の技術は、文書ファイルに記憶された文書情報、インデックス紙に関する情報、及び設定登録された書式に基づいて、その文書情報に含まれる各ページ及びインデックス紙を印刷している。ここで、インデックス紙の情報の入力処理では、インデックス紙の挿入処理が起動し(S2601)、そのタブに印刷する文字のフォント等が指定され(S2604)、その設定されたタブの情報とともに、そのインデックス紙の情報が、インデックス紙情報として記憶されている(S2605)。
ところで、タブ紙の見出し部分に識別情報を自動的に印刷することがファイリング工数を削減する観点から望ましい。また、複数のファイルを組み合わせて一つの文書(印刷物)を作成する場合等、ファイル名を識別情報としてタブ紙の見出し部分に印刷することが望ましい場合が多い。
しかしながら、上記特許文献1に記載の技術では、インデックス紙に印刷される文字のレイアウトまで、ユーザが指定することができるものの、自ら設定しなければならず、ファイリング工数の観点からは何ら考慮しておらず、上記課題を解決する手段を提供するものではない。
特開2003−296312号公報
本発明は上記従来技術の有する問題点に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、ユーザに、ファイリング工数を削減することを可能ならしめる画像形成装置を制御する制御プログラム、システム、画像形成装置を提供することにある。
本発明の上記目的は、下記の手段によって達成される。
(1) タブ紙の挿入機能を有する画像形成装置を制御する制御プログラムであって、タブ紙の見出し部分に印刷対象のファイル名を印刷するためのユーザの指示を受け付ける手順1)と、前記手順1)において、ユーザの指示が受け付けられた場合、印刷対象のファイル名を認識する手順2)と、前記手順2)において、認識されたファイル名をタブ紙の見出し部分に印刷する設定を行う手順3)と、をコンピュータに実行させることを特徴とする制御プログラム。
(2) 印刷対象のファイル名を見出し部分に印刷する前記タブ紙を、印刷対象を印刷した文書の先頭に挿入するための指示をする手順4)を更にコンピュータに実行させる上記(1)に記載の制御プログラム。
(3) 印刷対象を印刷するためのユーザの指示を受け付ける手順5)を更にコンピュータに実行させ、前記手順1)は前記手順5)の後に再度実行される上記(1)に記載の制御プログラム。
(4) 文書の印刷指示を行う印刷指示装置と、印刷指示装置の印刷指示に基づいて印刷を行う画像形成装置とを含むシステムであって、印刷指示装置は、タブ紙の見出し部分に印刷対象のファイル名を印刷するためのユーザの指示を受け付けて印刷指示を行う印刷指示部を有し、画像形成装置は、前記印刷指示に基づいて、タブ紙の見出し部分に印刷対象のファイル名を印刷する印刷部を有することを特徴とするシステム。
(5) タブ紙の見出し部分に印刷対象のファイル名を印刷するためのユーザの指示を受け付ける受付部と、受け付けられた前記指示に基づいて、印刷対象のファイル名を認識する認識部と、認識された前記ファイル名をタブ紙の見出し部分に印刷する印刷部を有することを特徴とする画像形成装置。
本発明では、ユーザの指示を受け付けて、印刷対象のファイル名を認識し、タブ紙の見出し部分にファイル名を自動的に印刷する設定を行う。これにより、ファイル名がタブ紙の見出し部分に自動的に印刷される。したがって、ユーザは、ファイリング工数を削減することができる。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態にかかるネットワークシステムの全体構成を示すブロック図である。
本実施形態にかかるネットワークシステムは、文書の印刷の指示を行う印刷指示装置としてのPC1と、PC1の印刷指示に基づいて印刷を行う印刷システム4とを備え、これらはネットワーク5により相互に通信可能に接続されている。なお、PC1と印刷システム4とは、ネットワーク5を介することなく直接機器間で接続(ローカル接続)されていてもよい。
印刷システム4は、互いにローカル接続されたプリンタコントローラ2と画像形成装置としてのプリンタ3とから成る。このローカル接続には、USB、IEEE1394等のシリアルインタフェース、SCSI、IEEE1284等のパラレルインタフェース、Bluetooth(登録商標)、IEEE802.11、HomeRF、IrDA等の無線通信インタフェース等の各種ローカル接続インタフェースが用いられる。ただし、プリンタコントローラ2とプリンタ3とは、ネットワーク5により接続されてもよい。
図2は、図1に示されるPC1の構成を示すブロック図である。
PC1は、CPU11、ROM12、RAM13、ハードディスク14、ディスプレイ15、入力装置16およびネットワークインタフェース17を備えており、これらは信号をやり取りするためのバス18を介して相互に接続されている。
CPU11は、プログラムにしたがって、上記各部の制御や各種の演算処理を行う。ROM12は、各種プログラムや各種データを格納する。RAM13は、作業領域として一時的にプログラムやデータを記憶する。ハードディスク14は、オペレーティングシステムを含む各種プログラムや各種データを格納する。
ここで、ハードディスク14には、文書ファイルを作成するためのアプリケーションと、文書ファイルを印刷システム4が解釈可能なページ記述言語(PDL:Page Description Language)で記述されたPDLデータに変換するためのプリンタドライバとがインストールされている。プリンタドライバは、アプリケーションを使用して作成した文書ファイルの印刷指示の他、印刷出力条件の設定やタブ紙に関する設定を行う機能を有する。プリンタドライバには、これらの設定を行うためのプログラムが含まれる。
ディスプレイ15は、LCD、CRTディスプレイ等であり、各種の情報の表示に使用される。入力装置16は、マウス等のポインティングデバイスやキーボードを含み、各種情報の入力に使用される。
ネットワークインタフェース17は、ネットワーク5を介して他の機器と通信するためのインタフェースであり、イーサネット(登録商標)、トークンリング、FDDI等の規格が用いられる。
図3は、図1に示される印刷システム4におけるプリンタコントローラ2の構成を示すブロック図である。
プリンタコントローラ2は、CPU21、ROM22、RAM23、ハードディスク24、プリンタインターフェース25、およびネットワークインタフェース26を備えており、これらは信号をやり取りするためのバス27を介して相互に接続されている。なお、プリンタコントローラ2の上記各部のうち、PC1の上記各部と同様の機能を有する部分については、説明の重複を避けるためその説明を省略する。
ROM22またはハードディスク24には、PC1から受信したPDLデータを翻訳しビットマップ形式の画像データであるビットマップデータに展開するためのラスタライズ処理のプログラム、および受信したPDLデータの処理方法を解析するための画像データ処理のプログラムが格納されている。また、ハードディスク24には、受信したPDLデータおよびビットマップデータが保存され得る。
プリンタインターフェース25は、ローカル接続されたプリンタ3と通信するためのインタフェースである。
図4は、図1に示される印刷システム4のプリンタ3の構成を示すブロック図である。プリンタ3は、CPU31、ROM32、RAM33、操作パネル部34、印刷部35、およびコントローラインターフェース36を備えており、これらは信号をやり取りするためのバス37を介して相互に接続されている。なお、プリンタ3の上記各部のうち、PC1の上記各部と同様の機能を有する部分については、説明の重複を避けるためその説明を省略する。
ROM32には、プリンタコントローラ2から受信したビットマップデータを含む印刷データに基づいて行われる印刷処理のプログラムが格納されている。
操作パネル部34は、タッチパネル、テンキー、スタートボタン、ストップボタン等を備えており、各種情報の表示および各種指示の入力に使用される。
印刷部35は、電子写真式プロセス等の周知の作像プロセスを用いて、プリンタコントローラ2から受信したビットマップデータが示す画像を用紙等の記録媒体に印刷する。コントローラインターフェース36は、ローカル接続されたプリンタコントローラ2と通信するためのインタフェースである。
図5は、図4に示される印刷部35の構成を模式的に示す図である。
印刷部35は、用紙等の記録媒体やタブ紙等の挿入紙を供給する給紙ユニット50、記録媒体に画像を形成する画像形成ユニット40、および用紙やタブ紙が排出される排紙ユニット60を有している。また、印刷部35は、用紙の表裏を反転させるための反転機構部70を備えている。
印刷部35の画像形成ユニット40は、矢印方向に回転する感光体ドラム41、帯電装置42、露光装置43、現像装置44、中間転写ベルト45、清掃装置46、および定着装置47を有している。感光体ドラム41の表面が帯電装置42により一様に帯電された後、露光装置43よりレーザを照射することにより、感光体ドラム41の表面に静電潜像が作成される。静電潜像は感光体ドラム41の回転に伴い、トナーが感光体ドラム41上の静電潜像に付着して静電潜像が顕像化される。現像装置44は、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の各色の現像ローラ48を有しており、顕像化された各色のトナー画像は、転写部49まで搬送されて順次中間転写ベルト45上に転移されて重ね合わされ、重ね合わされたカラーの画像が、給紙ユニット50から搬送されてきた用紙に転写される。用紙上のトナー画像は、定着装置47で定着されて、排紙ユニット60に排出される。
給紙ユニット50は、複数の給紙トレイ51〜54を備えている。給紙トレイ54は手差し給紙トレイである。一方、排紙ユニット60は、複数の排紙トレイ61〜64を備えている。排紙ユニット60は、搬送されてきた用紙に対してパンチ穴開け処理、ステープル綴じ処理等のフィニッシング処理を施す後処理部を備えていてもよい。
図6は、タブ紙の一例を示す図であり、(A)は2タブのタブ紙500、(B)は5タブのタブ紙600を示す。タブ紙はインデックス紙とも呼ばれる。図6(A)に示すように、タブ紙500は、2枚の構成要素としてのタブ紙511,512からなる1セットのタブ紙であり、2タブと称される。タブ紙511,512は、それぞれ矩形状の本体と、当該本体の一辺の所定位置に設けられる突出したタブ521,522とを備えている。また、図6(B)に示すように、タブ紙600は、5枚の構成要素としてのタブ紙611〜615からなる1セットのタブ紙であり、5タブと称される。タブ紙611〜615は、それぞれ矩形状の本体と、当該本体の一辺の所定位置に設けられる突出したタブ621〜625とを備えている。
図6に示されるタブ紙の並び順は正順と呼ばれ、タブが本体の右側に位置されたときに上層のタブが下層のタブよりも図6の上側に位置するように並べられる。2タブのタブ紙500の場合、タブ521,522は、本体の一辺の上部から順に2段階にてそれぞれ下降した位置に設けられている。ここで、タブ521の位置は1/2、タブ522の位置は2/2と称される。また、5タブのタブ紙600の場合、タブ621〜625は、本体の一辺の上部から順に5段階にてそれぞれ下降した位置に設けられている。ここで、タブ621の位置は1/5、タブ622の位置は2/5、タブ623の位置は3/5、タブ624の位置は4/5、タブ625の位置は5/5、と称される。タブ紙500,600は、通常複数セット分重ねられて所定の給紙トレイにセットされる。
次に、本発明の実施形態の概要を、図7を参照して説明する。
図7は、タブ紙の設定画面の一例を示す図である。プリンタドライバによって表示される印刷設定画面(図示せず)において、例えばタブ紙設定ボタンが押下されることにより、タブ紙に関する設定の開始要求が受け付けられ、タブ紙設定画面700はディスプレイ15に表示される。
タブ紙設定画面700は、タブ紙の使用を選択するための「タブ紙を使用する」欄701、タブ紙挿入処理を選択するための「タブ紙をジョブの区切りで自動挿入する」欄702、タブ紙設定画面の表示フラグをONにするための「見出し文字を印刷前に確認する」欄703、見出し文字を選択するための見出し印刷設定部704、見出し文字を表示するための見出し文字表示部705、タブ紙の位置を指定するための見出し位置設定部706およびタブ紙のイメージを表示するためのプレビュー707を有している。
「タブ紙を使用する」欄701は、タブ紙を使用するためのチェックボックスである。ユーザが、このチェックボックスをONにすることにより、以下に示すタブ紙設定が設定可能になる。
「タブ紙をジョブの区切りで自動挿入する」欄702は、タブ紙挿入処理を選択するためのチェックボックスである。チェックボックスがONであれば、PCは、ファイルの先頭にタブ紙を自動的に挿入する処理を印刷条件として設定する。ファイルの先頭に自動的に挿入されるタブ紙の見出し部分には、後述するタブ紙設定に基づいて識別情報が印刷される。この識別情報については、ここでの説明は省略し、後で詳しく説明する。このように、見出し部分に識別情報が印刷されたタブ紙を、ファイルの先頭に自動的に挿入することができる。
一方、チェックボックスがOFFであれば、PC1は、通常のタブ紙を挿入する処理を印刷条件として設定する。
「見出し文字を印刷前に確認する」欄703は、タブ紙設定画面700のポップアップ表示フラグをONにするためのチェックボックスである。このポップアップ表示フラグは、印刷設定画面における設定作業の終了後に、再度タブ紙設定画面をポップアップ表示する否かを判別するための変数である。
チェックボックスがONであれば、PC1は、印刷設定画面における設定作業の終了後、再度、タブ紙設定画面700をポップアップ表示し、最終的な確認をユーザに促す。一方、チェックボックスがOFFであれば、PCは、印刷設定画面における設定作業の終了後、そのまま最終的な印刷条件を確定し、PDLデータの作成処理を開始する。
見出し印刷設定部704は、「見出しにファイル名を印刷する」欄と「見出しに指定文字を印刷する」欄を含み、タブ紙の見出し部分に印刷する見出し文字をラジオボタンで選択可能にする。一般的に、ファイル名は、データファイルの内容を判別するための固有の名称であり、識別情報として用いられる。
本発明では、識別情報として、ファイル名がタブ紙の見出し部分に自動的に設定される構成を採用するため、デフォルトでは、「見出しにファイル名を印刷する」が選択されている。このように、タブ紙の見出し部分に、ファイル名を自動的に印刷することができる。したがって、ユーザは、ファイリング工数を削減することができる。
しかし、本実施形態では、ユーザの指定に基づく識別情報の印刷も可能とするために、「見出しに指定文字を印刷する」欄が設けられている。つまり、「見出しに指定文字を印刷する」欄のラジオボタンをチェックすることにより、ユーザの指定に基づいた指定文字を識別情報として印刷することが可能である。このように、本実施形態によれば、ユーザは、タブ紙の見出し部分に印刷する識別情報について、ファイル名を自動的に設定するか、ユーザの指定に基づいて設定するかを柔軟に選択することでき、利便性を向上させることができる。
見出し文字表示部705は、見出し印刷設定部704と関連付けられており、タブ紙の見出し部分に印刷する見出し文字を表示する。見出し印刷設定部704における「見出しにファイル名を印刷する」欄のラジオボタンがチェックされている場合、ファイル名が見出し文字として表示される。図7の場合、「ファイル名1」が見出し文字として表示されている。通常、ユーザは、識別情報として、ファイル名を印刷することを選択するので、ファイル名を確認して次の設定に進む。
一方、見出し印刷設定部704における「見出しに指定文字を印刷する」欄のラジオボタンがチェックされている場合、指定文字の入力が受け付けられる。ユーザは、キーボードを操作して、見出し文字表示部705に指定文字を入力する。
見出し位置設定部706は、タブ紙を挿入する位置(ページ)を選択可能に表示する。例えば、図7の場合、見出し位置設定部706には、前ページに連続、1、2、3、4および5ページの6つの選択肢が表示される。見出し位置の設定は、タブ紙の並び順に自動的に設定される構成が採用されているため、デフォルトでは、「前ページに連続」が選択されている。その後、見出し位置設定部706におけるユーザの指定に基づいて、タブ紙の位置は設定することが可能である。
プレビュー707は、設定されたタブ紙のイメージを表示する。プレビュー707には、タブ紙の種類とタブ紙の見出し部分のイメージが表示されており、ユーザは設定したタブ紙を事前に確認することができる。例えば、図7の場合、A4サイズのタブが選択され、「ファイル名1」がタブ紙の見出し部分に印刷される。
以上、本発明の実施形態によれば、ファイルの先頭にファイル名が印刷されたタブ紙が自動的に挿入される。したがって、ユーザは、識別情報としてファイル名がファイルの先頭に印刷されたタブ紙を含む文書(印刷物)を作成するための作業工数を削減することができる。本発明の実施形態では、一つのファイルからなる文書について説明したが、複数のファイルを組み合わせて一つの文書を作成する場合についても適用することができる。このような場合、各ファイルの先頭に、識別情報として、ファイル名が印刷されたタブ紙を自動的に挿入し、作業工数を削減することは特に有効である。
次に、本実施形態におけるネットワークシステムの動作について説明する。
図8は、PC1におけるタブ紙設定処理の手順を示すフローチャートである。なお、図8のフローチャートにより示されるアルゴリズムは、PC1のハードディスク14等の記憶部にプログラムとして記憶されており、CPU11によって実行される。
前提として、PC1において印刷しようとする複数の文書ファイルが作成される。文書ファイルはPC1にインストールされたアプリケーションにより作成される。文書ファイルの印刷処理を行う際、ユーザの操作に基づいて、アプリケーションの印刷設定ダイアローグを介して、プリンタドライバが起動させられる。
プリンタドライバによって表示される印刷設定画面(図示せず)において、タブ紙設定ボタンが選択されたか否かが判断される(ステップS101)。なお、ステップS101において、タブ紙設定ボタンが選択されない場合(ステップS101:NO)、処理は終了する。
タブ紙設定ボタンが選択された場合(ステップS101:YES)、タブ紙を使用するか否かが判断される(ステップS102)。PC1は、タブ紙設定画面700における「タブ紙を使用する」欄701のチェックボックスの状態で判断する。
プリンタドライバによって表示される印刷設定画面において、タブ紙設定ボタンが押下されることにより(ステップS101:YES)、タブ紙設定画面700がディスプレイ15に表示され、タブ紙に関する設定が受け付けられる。
「タブ紙を使用する」欄701のチェックボックスがONである場合(ステップS102:YES)、タブ紙を印刷ジョブの区切りで自動的に挿入するか否かが判断される(ステップS103)。PC1は、タブ紙設定画面700における「タブ紙をジョブの区切りで自動挿入する」欄702のチェックボックスの状態で判断する。なお、ステップS102において、「タブ紙を使用する」欄701のチェックボックスがOFFである場合(ステップS102:NO)、処理は終了する。
「タブ紙をジョブの区切りで自動挿入する」欄702のチェックボックスがONである場合(ステップS103:YES)、見出しにファイル名を印刷するか否かが判断される(ステップS105)。PC1は、見出し印刷設定部704におけるラジオボタンに基づいて、ファイル名を印刷するか否かを判断する。
なお、ステップS103において、「タブ紙をジョブの区切りで自動挿入する」欄702のチェックボックスがOFFである場合(ステップS103:NO)、通常のタブ紙挿入処理を行い(ステップS104)、処理を終了する。
見出し印刷設定部704における「見出しにファイル名を印刷する」欄のラジオボタンがチェックされている場合(ステップS105:YES)、ファイル名が見出し文字として取得される(ステップS106)。ここで取得したファイル名は、見出し文字表示部705に表示される。
一方、見出し印刷設定部704における「見出しに指定文字を印刷する」欄のラジオボタンがチェックされている場合(ステップS105:NO)、見出し文字表示部705において、指定文字の入力が受け付けられる(ステップS107)。「見出しに指定文字を印刷する」欄のラジオボタンがチェックされて、見出し文字表示部705に、指定文字の入力が可能な状態となる。その後、ユーザは、キーボードなど入力装置16を操作して、見出し文字表示部705に指定文字を入力する。ユーザが入力した指定文字は、見出し文字として取得される(ステップS108)。
ステップS109では、見出し文字を印刷前に確認するか否かが判断される。PC1は、「見出し文字を印刷前に確認する」欄703のチェックボックスの状態で判断する。
チェックボックスがONである場合(ステップS109:YES)、ポップアップ表示フラグがONになる(ステップS110)。ポップアップ表示フラグは、タブ紙設定画面700をポップアップ表示するか否かを判別するための変数であり、後述する、印刷設定画面における設定作業の終了後に、再度タブ紙設定画面をポップアップ表示するか否かを判断する際に参照される。
見出し位置が選択される(ステップS111)。PC1は、見出し位置設定部706において、タブ紙を挿入する位置(ページ)が選択されるのを待ち、選択された見出し位置を認識する。タブ紙設定画面700は、タブ紙の位置を指定するための見出し位置設定部706を含む。見出し位置設定部706は、タブ紙を挿入する位置を選択可能に表示し、ユーザの指定に基づいて、タブ紙の位置は設定される。
一方、チェックボックスがOFFである場合(ステップS109:NO)、そのまま見出し位置が選択される(ステップS111)。つまり、ポップアップ表示フラグはOFFのままである。
ステップS112では、タブ紙設定画面700において「OK」ボタンが押下されたか否かが判断される。すなわち、PC1は、タブ紙設定画面700における設定作業が終了したか否かを判断する。
「OK」ボタンが押下された場合(ステップS112:YES)、タブ紙設定画面700を消去し、処理を終了する。PC1は、タブ紙設定画面700における設定作業が終了したと判断し、タブ紙設定画面700をディスプレイ15から消去する(ステップS113)。そして処理は終了する。
その後、タブ紙設定画面700とは異なる他の印刷設定画面にディスプレイ15の表示が切り替えられ、最終的に印刷設定画面における印刷開始の指示ボタンが押下されるまで印刷設定作業は続けられる。
一方、「OK」ボタンが押下されない場合(ステップS112:NO)、ステップS101に戻る。PC1は、タブ紙設定画面700における設定作業が終了していないと判断し、ステップS101に戻り、タブ紙設定画面700をそのまま表示し、ユーザに入力を促す。
図9は、PC1における印刷データ送信時の処理の手順を示すフローチャートである。なお、図9のフローチャートにより示されるアルゴリズムは、PC1のハードディスク14等の記憶部にプログラムとして記憶されており、CPU11によって実行される。
プリンタドライバによって表示される印刷設定画面における印刷設定作業が行われる(ステップS201)。タブ紙設定画面700や印刷設定画面など複数の印刷設定画面が切り替えて表示され、タブ紙設定画面700においてタブ紙の設定作業や、印刷設定画面においてプリンタの選択や印刷枚数の設定作業など、各印刷設定画面において印刷条件が設定される。
印刷設定画面における設定作業が終了したか否かが判断される(ステップS202)。最終的に、印刷設定画面における印刷開始の指示ボタンが押下された場合に、PC1は、印刷設定画面における設定作業が終了したと判断する。
印刷設定画面における印刷開始の指示ボタンが押下されない場合(ステップS202:NO)、ステップS201に戻る。PC1は、印刷設定作業が終了していないと判断し、ステップS201に戻り、ユーザからの入力を待つ。
印刷設定画面における印刷開始の指示ボタンが押下された場合(ステップS202:YES)、ポップアップ表示フラグの状態を確認する(ステップS203)。ポップアップ表示フラグがONである場合(ステップS203:YES)、タブ紙設定画面700がポップアップ表示される(ステップS204)。ステップS110において、ポップアップ表示フラグがONとなった場合、PC1は、このステップで、印刷条件を最終的に確定させる前に、再度タブ紙設定画面700をポップアップ表示する。
続いて、タブ紙設定処理が再度実行される(ステップS205)。ここで実行される処理は、図8に示すタブ紙設定処理と同様である。したがって、ユーザは、既にタブ紙設定処理を実行しているので、ここでは、タブ紙の設定を確定する前の最終的な確認作業を行う。
一方、ステップS203において、ポップアップ表示フラグがOFFである場合(ステップS203:NO)、PDLデータが作成される(ステップS207)。PC1は、再度タブ紙設定画面700を表示することなく、最終的な印刷条件を確定し、PDLデータの作成処理を開始する。
ステップS205におけるタブ紙設定処理の後、タブ紙設定画面700において「OK」ボタンが押下されたか否かが判断される(ステップS206)。PC1は、タブ紙設定画面700における設定作業が終了したか否かを判断する。
「OK」ボタンが押下された場合(ステップS206:YES)、PDLデータが作成される(ステップS207)。「OK」ボタンが押下され、タブ紙設定画面700における設定作業が終了した場合、PC1は、アプリケーションを使用して作成した文書ファイルを変換されることによってPDLデータを作成する。
続いて、作成されたPDLデータは、ネットワークを経由して、印刷システム4のプリンタコントローラ2に送信される(ステップS208)。ここで得られたタブ紙に関する設定情報は、PDLデータ内にコマンドデータとして記述される。
一方、「OK」ボタンが押下されない場合(ステップS206:NO)、ステップS204に戻る。PC1は、タブ紙設定画面700における設定作業が終了していないと判断し、ステップS204に戻り、タブ紙設定画面700をそのまま表示し、ユーザに入力を促す。
次に、図10、11を参照して、印刷システム4側における処理について説明する。
図10は、プリンタコントローラにおけるPDLデータ受信時の処理の手順を示すフローチャートである。なお、図10のフローチャートにより示されるアルゴリズムは、プリンタコントローラ2のハードディスク24等の記憶部にプログラムとして記憶されており、CPU21によって実行される。
まず、プリンタコントローラ2は、PC1からPDLデータを受信し(ステップS301)、PDLデータ内に記述されたコマンドデータが解析される(S302)。ここで、コマンドデータが解析されることにより、タブ紙に関する設定情報が認識される。
続いて、受信したPDLデータに対してラスタライズ処理が施されて、ビットマップ形式の画像データであるビットマップデータが得られる(S303)。
そして、ステップS303で得られたビットマップデータに、タブ紙に関する設定情報を含むヘッダ情報が付加されて、印刷データが作成され(S304)、当該印刷データが印刷ジョブとしてプリンタ3に送信される(S305)。
図11は、プリンタにおける印刷データ受信時の処理の手順を示すフローチャートである。なお、図11のフローチャートにより示されるアルゴリズムは、プリンタ3のROM32等の記憶部にプログラムとして記憶されており、CPU31によって実行される。
プリンタ3は、プリンタコントローラ2から印刷データを印刷ジョブとして受信する(ステップS401)。受信した印刷データのうちヘッダ情報が解析される(ステップS402)。プリンタ3は、印刷データを受信すると、印刷処理を開始するが、まずヘッダ情報を解析する。
タブ紙の設定要求が存在するか否かが判断される(ステップS403)。すなわち、プリンタ3は、ヘッダ情報を解析し、タブ紙に関する設定がなされているかを判断する。この設定は、図7に示すタブ紙設定画面700における「タブ紙を使用する」欄701のチェックボックスの状態に基づくものである。
タブ紙の設定要求が存在しない場合(S403:NO)、通常の印刷が実行され(ステップS404)、処理は終了する。
タブ紙の設定要求が存在する場合(S403:YES)、タブ紙の設定に基づいた印刷が実行される(ステップS405)。すなわち、タブ紙の位置やサイズ、見出し文字(ファイル名または指定文字)など、タブ紙設定画面700における設定に基づいて印刷が実行される。その後、処理は終了する。
本発明は、上記した実施形態のみに限定されるものではなく、特許請求の範囲内において、種々改変することができる。
また、上記実施形態では、タブ紙に関する設定についての処理がプリンタドライバによって行われる場合について説明したが、プリンタドライバではなくアプリケーションによって行われることもできる。
また、上記実施形態では、タブ紙に関する設定が、PC1のディスプレイ15上に表示されるタブ紙設定画面700を用いて行われる場合について説明したが、プリンタ3の操作パネル部34上に表示されるタブ紙設定画面を用いて行われることもできる。
また、上記実施形態では、印刷システム4がプリンタコントローラ2とプリンタ3に分けられ、互いにローカル接続された構成の場合について述べたが、プリンタコントローラ2はプリンタ3の中に内包されていてもよい。
また、上記実施形態では、画像形成装置としてプリンタが採用されているが、本発明はこれに限定されるものではない。本発明は、例えばMFP(Multi−Function Peripheral)、複写機等の画像形成装置にも適用可能である。
本実施形態のネットワークシステムにおける各種処理を行う手段および方法は、専用のハードウェア回路、またはプログラムされたコンピュータのいずれによっても実現することが可能である。上記プログラムは、たとえばフレキシブルディスクやCD−ROMなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体によって提供されてもよいし、インターネット等のネットワークを介してオンラインで提供されてもよい。この場合、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されたプログラムは、通常、ハードディスク等の記憶部に転送されて記憶される。また、上記プログラムは、単独のアプリケーションソフトとして提供されてもよいし、装置の一機能としてその装置のソフトウェアに組み込まれてもよい。
1 PC、
2 プリンタコントローラ、
3 プリンタ、
4 印刷システム、
5 ネットワーク、
11,21,31 CPU、
12,22,32 ROM、
13,23,33 RAM、
14,24 ハードディスク、
15 ディスプレイ、
16 入力装置、
17,26 ネットワークインタフェース、
18,27,37 バス、
25 プリンタインターフェース、
34 操作パネル部、
35 印刷部、
36 コントローラインターフェース、
40 画像形成ユニット、
50 給紙ユニット、
51〜54 給紙トレイ、
60 排紙ユニット、
61〜64 排紙トレイ、
500,600 タブ紙、
511,512,611〜615 タブ紙(構成要素)、
521,522,621〜625 タブ、
700 タブ紙設定画面、
701 「タブ紙を使用する」欄、
702 「タブ紙をジョブの区切りで自動挿入する」欄、
703 「見出し文字を印刷前に確認する」欄、
704 印刷設定部、
705 文字表示部、
706 位置設定部、
707 プレビュー。
2 プリンタコントローラ、
3 プリンタ、
4 印刷システム、
5 ネットワーク、
11,21,31 CPU、
12,22,32 ROM、
13,23,33 RAM、
14,24 ハードディスク、
15 ディスプレイ、
16 入力装置、
17,26 ネットワークインタフェース、
18,27,37 バス、
25 プリンタインターフェース、
34 操作パネル部、
35 印刷部、
36 コントローラインターフェース、
40 画像形成ユニット、
50 給紙ユニット、
51〜54 給紙トレイ、
60 排紙ユニット、
61〜64 排紙トレイ、
500,600 タブ紙、
511,512,611〜615 タブ紙(構成要素)、
521,522,621〜625 タブ、
700 タブ紙設定画面、
701 「タブ紙を使用する」欄、
702 「タブ紙をジョブの区切りで自動挿入する」欄、
703 「見出し文字を印刷前に確認する」欄、
704 印刷設定部、
705 文字表示部、
706 位置設定部、
707 プレビュー。
Claims (5)
- タブ紙の挿入機能を有する画像形成装置を制御する制御プログラムであって、
タブ紙の見出し部分に印刷対象のファイル名を印刷するためのユーザの指示を受け付ける手順1)と、
前記手順1)において、ユーザの指示が受け付けられた場合、印刷対象のファイル名を認識する手順2)と、
前記手順2)において、認識されたファイル名をタブ紙の見出し部分に印刷する設定を行う手順3)と、
をコンピュータに実行させることを特徴とする制御プログラム。 - 印刷対象のファイル名を見出し部分に印刷する前記タブ紙を、印刷対象を印刷した文書の先頭に挿入するための指示をする手順4)を更にコンピュータに実行させる請求項1に記載の制御プログラム。
- 印刷対象を印刷するためのユーザの指示を受け付ける手順5)を更にコンピュータに実行させ、
前記手順1)は前記手順5)の後に再度実行される請求項1に記載の制御プログラム。 - 文書の印刷指示を行う印刷指示装置と、印刷指示装置の印刷指示に基づいて印刷を行う画像形成装置とを含むシステムであって、
印刷指示装置は、タブ紙の見出し部分に印刷対象のファイル名を印刷するためのユーザの指示を受け付けて印刷指示を行う印刷指示部を有し、
画像形成装置は、前記印刷指示に基づいて、タブ紙の見出し部分に印刷対象のファイル名を印刷する印刷部を有することを特徴とするシステム。 - タブ紙の見出し部分に印刷対象のファイル名を印刷するためのユーザの指示を受け付ける受付部と、
受け付けられた前記指示に基づいて、印刷対象のファイル名を認識する認識部と、
認識された前記ファイル名をタブ紙の見出し部分に印刷する印刷部を有することを特徴とする画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007326296A JP2009151368A (ja) | 2007-12-18 | 2007-12-18 | 画像形成装置、画像形成装置を含むシステム、および画像形成装置を制御する制御プログラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007326296A JP2009151368A (ja) | 2007-12-18 | 2007-12-18 | 画像形成装置、画像形成装置を含むシステム、および画像形成装置を制御する制御プログラム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009151368A true JP2009151368A (ja) | 2009-07-09 |
Family
ID=40920493
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007326296A Pending JP2009151368A (ja) | 2007-12-18 | 2007-12-18 | 画像形成装置、画像形成装置を含むシステム、および画像形成装置を制御する制御プログラム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2009151368A (ja) |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003091528A (ja) * | 2001-09-14 | 2003-03-28 | Canon Inc | 文書処理装置及びそのシステム及び方法 |
JP2003108334A (ja) * | 2001-09-28 | 2003-04-11 | Canon Inc | 印刷装置制御プログラム |
JP2006053795A (ja) * | 2004-08-12 | 2006-02-23 | Canon Inc | 情報処理装置、情報処理方法、印刷システム、ジョブ処理方法、記憶媒体、プログラム |
-
2007
- 2007-12-18 JP JP2007326296A patent/JP2009151368A/ja active Pending
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2006053795A (ja) * | 2004-08-12 | 2006-02-23 | Canon Inc | 情報処理装置、情報処理方法、印刷システム、ジョブ処理方法、記憶媒体、プログラム |
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