JP2012128491A - 画像形成装置システム、画像形成装置、画像形成装置制御プログラム、および印刷ジョブ出力プログラム - Google Patents

画像形成装置システム、画像形成装置、画像形成装置制御プログラム、および印刷ジョブ出力プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】複数頁からなる印刷データの中から特定の頁を複製して出力することのできる画像形成装置システムを提供する。
【解決手段】複数頁からなる文書データ100を印刷データとし(a)、印刷データと共に特定の頁を複製する指令を画像形成装置へ出力する(b、第3頁100枚複製)、画像形成装置は複製指令に従って、指令された頁のみ複製数の数だけ印刷部へ出力(d)して画像形成する(e)および(f)。
【選択図】図2

Description

本発明は、画像形成装置システム、画像形成装置、画像形成装置制御プログラム、および印刷ジョブ出力プログラムに関する。
従来から、コンピュータなどから送信された印刷データに複数部の印刷指令がある場合、コンピュータ側からは印刷部数1部の分の印刷データをプリンタに送信して、プリンタ側で印刷データを記憶して、複数部の印刷を実行する技術がある(たとえば特許文献1)。
しかしながら、従来の技術は、複数頁から印刷データそのものをプリンタ側で記憶はするものの、記憶した複数頁の中から特定の頁だけを複製して印刷することはできない。
特開平7−61063号公報
本発明の目的は、複数頁からなる印刷データの中から特定の頁を複製して出力することのできる画像形成装置システム、画像形成装置、画像形成装置制御プログラムを提供することである。
また、本発明の他の目的は、画像形成装置に対して、複数頁からなる印刷データの中から特定の頁を複製して出力させるように指令するための印刷ジョブを出力することのできる印刷ジョブ出力プログラムを提供することである。
本発明の上記目的は、下記の手段によって達成される。
(1)複数頁からなる印刷データの中の特定頁を複製するために、前記特定頁の頁番号および当該頁番号の頁を複製する複製数を含む特定頁複製指令と、前記印刷データとを出力する印刷ジョブ出力装置と、前記印刷ジョブ出力装置からの前記印刷データと前記特定頁複製指令を受けて、前記特定頁複製指令中の前記頁番号の頁を前記複製数だけ複製して、記録媒体に画像形成する画像形成装置と、を有することを特徴とする画像形成システム。
(2)画像形成装置は、前記印刷データと前記特定頁複製指令を受信する受信部と、
前記受信部が受信した前記印刷データをラスタライズして得られたラスターデータを記憶する記憶部と、前記記憶部に記憶させたラスターデータの出力を受けて、記録媒体上に画像形成する印刷部と、前記記憶部に記憶されたラスターデータのうち、前記頁番号以外の頁のラスターデータは前記記憶部から頁順に前記印刷部へ出力させ、前記頁番号の頁は前記複製数の数だけ前記記憶部から前記印刷部へ出力させるように制御する制御部と、
を有することを特徴とする(1)記載の画像形成システム。
(3)前記印刷ジョブ出力装置は、さらに記録媒体上の1頁内に複数の頁の画像を割り付ける頁割り付け指令を出力し、前記制御部は、前記印刷部に対して、前記頁割り付け指令に従って前記記憶部から出力されたラスターデータを記録媒体上に割り付けて出力させるように指示し、前記印刷部は、前記制御部からの前記頁割り付けの指示に従って、前記記憶部から受け取ったラスターデータを1頁内に割り付けて記憶媒体上に画像形成することを特徴とする(2)記載の画像形成システム。
(4)前記制御部は、前記印刷データの頁順に1頁ずつラスタライズして、得られたラスターデータを前記記憶部に記憶させ、前記記憶部に記憶させた前記頁番号の頁のラスターデータは、前記複製数の数だけ前記印刷部へ出力するのが終了するまで前記記憶部に維持するように制御することを特徴とする(2)または(3)記載の画像形成システム。
(5)複数頁からなる印刷データの中の特定頁を複製するために、前記特定頁の頁番号および当該頁番号の頁を複製する複製数を含む特定頁複製指令と、前記印刷データとを受信する受信部と、前記受信部が受信した前記印刷データをラスタライズして得られたラスターデータを記憶する記憶部と、前記記憶部に記憶させたラスターデータの出力を受けて、記録媒体上に画像形成する印刷部と、前記記憶部に記憶されたラスターデータのうち、前記特定頁複製指令中の前記頁番号以外の頁のラスターデータは前記記憶部から頁順に前記印刷部へ出力させ、前記頁番号の頁は前記複製数の数だけ前記記憶部から前記印刷部へ出力させるように制御する制御部と、を有することを特徴とする画像形成装置。
(6)前記制御部は、前記印刷データおよび前記特定頁複製指令と共に、記録媒体上の1頁内に複数の頁の画像を割り付ける頁割り付け指令を受信した場合、前記印刷部に対して、前記頁割り付け指令に従って前記記憶部から出力されたラスターデータを記録媒体上に割り付けて出力させるように指示し、前記印刷部は、前記制御部からの前記頁割り付けの指示に従って、前記記憶部から受け取ったラスターデータを1頁内に割り付けて記憶媒体上に画像形成することを特徴とすることを特徴とする(5)記載の画像形成装置。
(7)前記制御部は、前記印刷データの頁順に1頁ずつラスタライズして、得られたラスターデータを前記記憶部に記憶させ、前記記憶部に記憶させた前記頁番号の頁のラスターデータは、前記複製数の数だけ前記印刷部へ出力するのが終了するまで前記記憶部に維持するように制御することを特徴とする(5)または(6)記載の画像形成装置。
(8)複数頁からなる印刷データの中の特定頁を複製するために、前記特定頁の頁番号および当該頁番号の頁を複製する複製数を含む特定頁複製指令と、前記印刷データとを受信する手順(a)と、前記受信した前記印刷データをラスタライズして得られたラスターデータを記憶部に記憶する手順(b)と、前記記憶部に記憶されたラスターデータのうち、前記特定頁複製指令中の前記頁番号以外の頁のラスターデータは前記記憶部から頁順に、記録媒体へ画像形成する印刷部へ出力させ、前記頁番号の頁は前記複製数の数だけ前記記憶部から前記印刷部へ出力する手順(c)と、を有することを特徴とする画像形成装置制御プログラム。
(9)前記手順(c)は、前記印刷データおよび前記特定頁複製指令と共に、記録媒体上の1頁内に複数の頁の画像を割り付ける頁割り付け指令が含まれている場合、前記印刷部に対して、前記頁割り付け指令に従って前記記憶部から出力されたラスターデータを記録媒体上に割り付けて出力させるように指示する手順(d)を有することを特徴とする(8)記載の画像形成装置制御プログラム。
(10)前記手順(b)は、前記印刷データの頁順に1頁ずつラスタライズして、得られたラスターデータを前記記憶部に記憶させる手順を含み、前記手順(c)は、前記記憶部に記憶させた前記頁番号の頁のラスターデータを、前記複製数の数だけ前記印刷部へ出力するのが終了するまで前記記憶部に維持する手順を含むことを特徴とする(8)または(9)記載の画像形成装置制御プログラム。
(11)(8)〜(10)に記載のいずれか一つの画像形成装置制御プログラムを記憶したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
(12)複数頁からなる印刷データの中の頁番号と、当該頁番号の頁を複製する複製数の入力を受ける手順(e)と、前記入力された前記頁番号および前記複製数から、前記頁番号の頁を前記複製数の数だけ複製する特定頁複製指令を生成する手順(f)と、前記印刷データと、前記手順(f)で生成した前記特定頁複製指令を出力する手順(g)と、を含む各手順をコンピュータに実行させる印刷ジョブ出力プログラム。
(13)(12)に記載の印刷ジョブ出力プログラムを記憶したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
本発明の画像形成装置システムによれば、印刷データと共に、複製したい特定頁の頁番号と複製数を含む指令を画像形成装置に出力して、画像形成装置では、指令された特定頁のみ複製して画像形成することとしたので、複数頁からなる印刷データの中から複製したい特定の頁の頁番号とその複製数を指定するだけで、指定した特定頁のみが複製されて画像形成することができる。
また、本発明の画像形成装置および画像形成装置制御プログラムによれば、複数頁からなる印刷データと、複製したい特定頁の頁番号とその複製数の指令を受けて、指令された特定頁のみ複製して画像形成することとしたので、複数頁からなる印刷データの中から複製したい特定の頁の頁番号とその複製数を指定するだけで、指定した特定頁のみが複製されて画像形成することができる。
また、本発明の印刷ジョブ出力プログラムによれば特定頁のみを複製するための指令を生成することができる。
本発明の一実施形態にかかる画像形成システムの構成を示すブロック図である。 実施形態による特定頁複製印刷を説明するための説明図である。 特定頁印刷機能を有しない場合に特定頁複製印刷と同じ印刷出力結果を得るための手法を説明するための説明図である。 コンピュータ上のプリンタドライバによる複製する頁と複製数を指定する処理手順を示すフローチャートである。 印刷設定画面例を示す図である。 印刷ジョブ中のコマンド例を示す図表である。 画像形成装置における特定頁複製処理手順を示すフローチャートである。 頁割り付け8in1における特定頁複製印刷を説明するための説明図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態にかかる画像形成システムの構成を示すブロック図である。
図1に示す画像形成システムは、画像形成装置1と、これにネットワーク50で接続したコンピュータ51(PC:Personal computer)を有する。
画像形成装置1は、大別して、コントローラ部10、印刷部20、および画像読取部30からなる。各部は(コントローラ部10内を含めて)バス17によって相互に信号(データ)が伝達されるように接続されている。
画像形成装置1は、ネットワーク50に接続されていて、このネットワーク50を介して、コンピュータ51と接続されている。コンピュータ51は、たとえば、画像形成装置1によって記録媒体上に形成(印刷)させる印刷ジョブを送信する。ネットワーク50は、有線、無線のいずれでもよい。また、コンピュータ51と画像形成装置1の接続は、図示しないが、たとえば、USB(Universal Serial Bus)などの直接回線による接続でもよい。また画像形成装置1は、コンピュータ51を介さずに、メモリーカードや携帯デバイスなどから直接印刷ジョブを受け取って印刷するための通信ユニットを内蔵させていてもよい。
印刷ジョブは、たとえばPDL(page description language:頁記述言語)などによって記述されている。印刷ジョブには、実際に印刷される画像の印刷データのほか印刷部数、両面印刷、頁割り付け、ステープルなどさまざまな印刷設定が含まれている。そして、本実施形態では複数頁からなる印刷データの中から特定の頁だけを複製して画像形成(印刷)する設定も印刷設定として含まれている。
コントローラ部10は、画像形成装置1全体の動作を制御する。コントローラ部10は、CPU11(Central Proceing Unit)、RAM12(Random Access Memory)、操作パネル13、ハードディスク14(HDD:Hard Disk Drive)、通信インタフェース15(NIC:Network Interface Card)を備える。
CPU11は制御部であり、後述する手順を実施するためのプログラムが実行されることで、受信した印刷ジョブの中から特定の頁を複製して画像形成(印刷)する処理を行う。また、CPU11は画像形成装置1の通常動作としての画像読み取り動作や印刷動作などの制御を行う。
RAM12はハードディスク14と共に記憶部となり、後述するとおり、ラスタライズ後のラスターデータ(ビットマップデータ)を一時記憶する。また、RAM12は、CPU11が処理を行う際に必要なデータの一時記憶などにも使用される。
操作パネル13は、ユーザに対して必要な情報を表示するためのディスプレイ(表示部)と、ユーザからの指示入力を受けるための入力ボタン(入力部)などを備える。ディスプレイと入力ボタンが一体化されたタッチパネルなどであってもよい。
ハードディスク14は、受信した印刷ジョブの記憶に使用される。またRAM12の容量が足りなくなったときには、ラスターデータの記憶にも使用される(この場合は記憶部として機能することになる)。そのほか、ハードディスク14は、特定頁の複製処理を行うためのプログラムや、通常動作に必要なプログラムなどの記憶、その他の必要なデータの記憶にも使用される。なお、ハードディスク14に代えてフラッシュメモリなど不揮発性記憶装置を使用していてもよい。なお、受信した印刷ジョブはRAM12に記憶するようにしてもよい。
通信インタフェース15は、画像形成装置1をネットワーク50に接続する。このために、通信インタフェース15は、接続されるネットワーク50の規格に応じてデータの送受信を行う。そして、通信インタフェース15は、コンピュータ51からの印刷ジョブを受信する受信部である。受信した印刷ジョブはCPU11を介していったんRAM12またはハードディスク14に記憶される。
印刷部20は、プリンタエンジンなどと称されている部分であり、コントローラ部10からの指示により画像を記録媒体上に形成(印刷)する。印刷部20は、印刷部20内だけを制御するための専用のCPU21、印刷のための画像を一時的に記憶するRAM22、および印刷機構23を備える。印刷機構はたとえば、電子写真方式や、インクジェット方式などであり、トナーやインクを記録媒体に定着させる機構である。印刷に使用される記録媒体は、通常は用紙である。用紙のほか、はがきやプラスチックシート(印刷可能なもの)などへの印刷も可能である。
この印刷部20のCPU21は、コントローラ部10からの指令によって、コントローラ部10から送られてきたラスターデータをRAM22に一時記憶して、記録媒体に画像を形成する。このときコントローラ部10からの指令に基づいて実際に画像形成(印刷)される際の制御を行っている。たとえば、1枚の記憶媒体(用紙)の片面に画像を形成したり、1枚の記憶媒体(用紙)の両面に画像を形成したり、1枚の記録媒体(用紙)の片面に複数の画像を形成したり、また、画像の向きや給紙向き、縁無し印刷などを実行する。このような印刷部20の動作は周知のものであるので詳細な説明は省略する。
このように、1台の画像形成装置1において、コントローラ部10と印刷部20とで、それぞれ専用のCPUを持たせたことで、たとえば、印刷ジョブの受信、解析、およびラスタライズを行っている最中でも、ラスタライズ後のデータから画像形成(印刷)を印刷部20で同時並行して行うことができる。なお、これに代えて、印刷部のCPU21およびRAM22は、コントローラ部10のCPU11およびRAM12が兼ねる装置構成もあり得る。
また、印刷部20には、図示しないが、記録媒体(たとえば用紙)を格納しておく給紙トレイ、ステープル(綴じ)機能を実行するためのフィニッシャー、両面印刷時に記録媒体を反転させる両面印刷ユニットなどを備えている。これらも周知のものであるので詳細な説明は省略する。
画像読取部30は、原稿画像を読み取るもので、たとえば、フラットベット方式によるスキャナである。この画像読取部30は、複数枚の原稿を連続して読み取るための原稿自動送り装置(Auto Document Feeder:ADF)が取り付けられている。
ネットワーク50は、たとえば、イーサネット(登録商標)、トークンリング、およびFDDI(Fiber Distributed Data Interface)等の規格によりコンピュータ51やネットワーク機器同士を接続したLAN(Local Area Network)、またはLAN同士を専用線で接続したWAN(Wide Area Network)等の各種のネットワーク50である。図1においては、ネットワーク50には、コンピュータ51と画像形成装置1がそれぞれ1台ずつ接続されるが、これらは複数台接続されていてもよい。
画像形成装置1の基本的な機能および動作は、一般に普及している、複合機や多機能プリンタなどと称されている多機能周辺装置(MFP:Multifunction Peripheral)と同様である。すなわち、1台でプリンタ、スキャナ、およびコピーの機能を備える(さらにはファクシミリ機能を有する場合もある)。これらの基本的機能および動作については周知の事項であるので詳細な説明は省略するが、概略以下のとおりである。
まず、操作パネル13からの入力によって、ユーザが意図する機能が選択される。操作パネル13からの入力は、CPU11によって受け付けられる。たとえば、コピー機能が選択された場合は、CPU11が画像読取部30にセットされた原稿の読み取りを開始するように指示する。読み取り開始指示により、読み取りが開始されて、画像読取部30から出力される画像データは、いったんCPU11を経由して印刷部20へ送信される。印刷部20は、送られてきた画像データをCPU11からの指示によって、記録媒体(たとえば用紙)に印刷する。
また、コンピュータ51からの印刷要求に対しては、CPU11がコンピュータ51から印刷ジョブを受信して、CPU11が印刷ジョブを解析してラスターデータを作成する。作成したラスターデータはいったんRAM12またはハードディスク14に記憶される。その後、ラスターデータは、印刷部20へ送られ記録媒体に画像形成(印刷)される。なお、コンピュータ51から直接ビットマップデータが送られてきた場合は、印刷部20へそのデータが送られて記録媒体に画像形成(印刷)される。
コピー機能使用時、およびコンピュータ51からの印刷要求時に、印刷部20が他の印刷を行っている場合は、RAM12またはハードディスク14の容量が許せば、そのまま受け付けられて(受信)、一時記憶される。そして印刷部20で印刷ができるようになれば印刷が行われる。なお、このような印刷データを一時記憶する機能を有しない場合、またはRAM12またはハードディスク14の容量がいっぱいの場合は、コピーでは印刷待ちとなる旨が操作パネル13に表示され、画像読取部30での原稿の読み取り自体が待ち状態となる。コンピュータ51からの印刷の場合も同様であり、印刷待ちとなる旨がCPU11からコンピュータ51に通知されて、コンピュータ51からのデータの送信を一時中止させることになる。
また、画像読み取り機能が操作パネル13から選択された場合は、CPU11が画像読取部30にセットされた原稿の読み取りを開始するように指示する。読み取りが開始されて、画像読取部30から出力される画像データは、いったんCPU11を経由してコンピュータ51に送信される。
以下、この画像形成装置1による特定の頁だけ複製して画像形成(印刷)する機能について説明する。この特定の頁だけ複製して画像形成(印刷)する機能を特定頁複製印刷(またはその機能)と称する。
まず、本実施形態における特定頁複製印刷について、その概略動作を説明する。図2は、本実施形態による特定頁複製印刷を説明するための説明図である。なお、図示した例はノートのような冊子を形成する事例であり、表紙(表表紙(1)および(2)、罫線付きの100頁、裏表紙(裏表紙(1)および(2))からなる。
まず、コンピュータ51上で、アプリケーションによって複数頁からなる文書データが作成される。ここでアプリケーションとは、テキストエディタや、文書作成アプリケーションのほか、PDFファイル作成ソフト、画像作成ソフトなど、どのようなものであってもよい。
ここでは一例として、図2(a)に示すように、5頁からなる文書100が作成されたものとする。
コンピュータ51は、図2(b)に示すように、この文書100を印刷データとし、印刷設定を加えて一つの印刷ジョブにまとめ、画像形成装置1に送信する。ここで印刷設定には、特定頁を複製するための指令が含まれている。ここでは第3頁を100枚複製する指令とする。そのほかの頁はそれぞれ1頁だけ印刷する。その他の印刷設定としては、両面印刷、ステープル(左綴じ)などを設定する。
この印刷ジョブを受け取った画像形成装置1のコントローラ部10は、印刷ジョブの解析を行って、図2(c)に示すように、複製指令のない頁はそのまま1頁分印刷する。複製指令のある頁は印刷設定で指定された頁数分だけ、指定された頁を複製する。具体的には、後述するとおりであるが、印刷設定の内容を指示する印刷設定指示と共にラスタライズしたラスターデータを複数頁分印刷部20へ送信する(図2(d))。印刷部20では、コントローラ部10からの印刷設定指示に従って印刷が行われる(図2(e))。これにより、印刷データ内の特定頁だけが複製された印刷出力が得られる。この例では両面印刷とステープルの設定も行われているため、図2(f)に示すように、冊子形態の出力結果が得られる。
ここで比較のために、印刷出力結果として、特定頁印刷機能を有しない場合に、同じ画像の特定の頁を複数頁出力させるようにするための手法を説明する。図3は、特定頁印刷機能を有しない場合に特定頁複製印刷と同じ印刷出力結果を得るための手法を説明するための説明図である。
まず、コンピュータ51上において、アプリケーションによって複数頁からなる文書データが作成される。一例として、図3(a)に示すように、5頁からなる文書100が作成されたものとする。そして特定頁である第3頁が100頁欲しい場合、さらにコンピュータ51上のアプリケーションを用いて、第3頁が100頁となるように複製して一つの文書200を作成する。つまり、コンピュータ51上のアプリケーションによって、第1頁、第2頁、第3〜102頁、第4頁、第5頁の全部で104頁からなる文書を作成することになる。
コンピュータ51は、図3(b)に示すように、この文書200を印刷データとし、印刷設定を加えて印刷ジョブにまとめて画像形成装置1に送信する。ここで印刷設定は、通常の印刷動作として、両面印刷、ステープル(左綴じ)などである。
印刷ジョブを受け取った画像形成装置1は、コントローラ部10が印刷ジョブを解析して(図3(c))、印刷設定の内容を指示する印刷設定指示と共に印刷部20へラスターデータを送信する(図3(d))。これにより、印刷部20では、印刷ジョブとして送られてきた印刷データのまま、各頁が1頁ずつ印刷される(図3(e))。出力結果は、図3(f)に示すように、冊子形態となる。
このように特定頁印刷機能を有しない場合は、複数枚得たい頁がまったく同じ画像の頁であっても、ユーザが、それらの頁をコンピュータ51上でアプリケーションにより作成して、画像形成装置に送信する必要がある。このため、印刷データ(一つの文書)の作成が面倒であるし、また、印刷ジョブとして送信するデータ量も多くなり通信に負荷がかかるようになる。
次に、本実施形態における特定頁複製機能の詳細な動作について説明する。
まず、コンピュータ51上において、印刷する文書データを作成する。ここでも、上記図2の場合を例にして、5頁からなる文書データを作成するもtのとする、そして、そのなかの第3頁を100枚複製するものとする。このために、ユーザはアプリケーションから印刷指示を入力する。これにより、プリンタドライバが呼び出される。
プリンタドライバは、複製する頁と複製数を指定する機能を有する。図4は、プリンタドライバによる複製する頁と複製数を指定する手順を示すフローチャートである。なお、プリンタドライバは図4に示した手順を実施するためのプログラム(印刷ジョブ出力プログラム)であり、コンピュータ51はこのプログラムを実行することで、プリンタドライバによる複製する頁と複製数を指定する機能が実施されることになる。
図4を参照して、まず、コンピュータ51は、プリンタドライバによって、ディスプレイ上に印刷機能を設定する画面(印刷設定画面)を表示する(S1)。
図5は、印刷設定画面例を示す図である。図示するように、印刷設定画面100は、両面印刷設定項目101、ステープル設定項目102などの通常機能の設定項目ともに、複製する頁と複製数を指定するための「特定頁複製」を有効にするためのチェック欄103、複製する頁番号を入力するための頁番号入力枠104、複製する枚数を入力する複製数入力枠105が表示される。また、入力を実行するための「OK」ボタン110とこれら入力をキャンセルするための「キャンセル」ボタン111も表示されている。
この印刷設定画面100から、特定頁複製を有効にするためにチェック欄103がチェックされて、複製する頁番号と複製数が入力され、「OK」ボタン110が押されると(S2:YES)、コンピュータ51は、入力された内容に従って印刷出力させるためのコマンド(指令)を生成する(S3)。
なお、チェック欄103がチェックされずに、「OK」ボタン110が押された場合または「キャンセル」ボタン111ボタンが押された場合は(S2:NO)、通常動作となる(S5)。チェック欄103がチェックされずに「OK」ボタン110が押された場合は通常の印刷動作として印刷ジョブが画像形成装置1に送信され、「キャンセル」ボタン111ボタンが押された場合は印刷指示全体がキャンセルされる。
図6は、S3により生成されるコマンド例を示す図表である。ここで図6(a)は、特定頁複製コマンドを含む例であり、図6(b)は比較のために、特定頁複製コマンドを含まない場合の例である。ここでは、印刷設定として、特定頁複製の指令(図6(a)のみ)、両面印刷、ステープル(左綴じ)が設定されたものを例示している。
本実施形態では、プリンタ制御のためにプリンタジョブ言語PJL(Printer Job Language)を用いている。そして、特定頁複製のためのコマンドとして「@PJL SET PAGENCOPY=“頁番号,複製数”」を規定した。このため、画像形成装置1側でも、この新たに規定した特定頁複製コマンドを解釈(実行)できるようにしておく必要がある。
この特定頁複製コマンドを含む場合は、その一例として図6(a)に示すように、印刷ジョブを送信する際のコマンドの中に、「@PJL SET PAGENCOPY=“3,100”」(図6(a)の第1行目)が記載されることになる。
一方、複製設定コマンドを含まない場合には、図6(b)に示すように、印刷ジョブを送信する際は、「@PJL SET PAGENCOPY=“頁番号,複製数”」のコマンドは含まれない。
図6に示したコマンド例のうち、「@PJL SET PAGENCOPY=“頁番号,複製数”」コマンド以外のコマンドは、通常のものである。上から順に、言語コード、ジョブ名、画像の向き、綴じ位置、給紙方向、縁無し印刷、頁割り付け(NORMAL(1頁に1画像),2in1,4in1,8in1など1頁に印刷する画像の数)、両面印刷の有無、使用している頁記述言語である。その他にも印刷指令に必要なコマンドが送信されるが、それらについても周知のものであるので図示および説明は省略した。また、ここで例示した具体的なコマンドは、あくまでも一例であり、プリンタメーカや仕様などによって具体的なコマンドは異なる場合がある。
引き続きコンピュータ51は、プリンタドライバの動作として、生成されたコマンド群と印刷データと共に一まとめにして印刷ジョブとして画像形成装置1へ送信(出力)する(S4)。印刷データは、先に説明したアプリケーションによって作成された文書データであり、たとえば、PostScriptデータやPDFデータなどのベクタデータである。
以上によりコンピュータ51側での印刷ジョブの送信動作を終了する。なお、画像形成装置1から印刷ジョブの送信待ちなどの返信があれば、通常動作と同じように、印刷ジョブの送信待機状態となるなどの処理が行われることになる。この手順が実行されることでコンピュータ51は印刷ジョブ出力装置として機能することになる。
次に、特定頁複製コマンドの入っている印刷ジョブを受け取った画像形成装置1の処理手順を説明する。図7は、画像形成装置1における特定頁複製処理手順を示すフローチャートである。
まず、画像形成装置1のCPU11(以下単にCPU11という)は、印刷ジョブを受信する(S11)。これにより、現在の画像形成装置1の状態から、コンピュータ51に対して必要な返信を行う。コンピュータ51に対する返信は印刷ジョブの正常な受信、異常受信(受信不良)、印刷中などによる送信待機などである。以下、正常に受信されたものとして説明する。受信した印刷ジョブはいったんハードディスクへ記憶する(S12)
続いて、CPU11は、印刷ジョブ中のコマンドを解析して、印刷ジョブで要求された動作を行うように各部へ指示する(S13)。本実施形態では、上述したように、コンピュータ51から、特定頁複製、両面印刷、ステープル(左綴じ)などの印刷設定が行われているので、それらのコマンドに対応した指示が印刷部20へ送られる。
続いて、CPU11は、印刷データ中の1頁分をラスタライズする(S14)。ラスタライズにより得られるラスターデータはRAM12に記憶する(S15)。ラスタライズは第1頁から頁順に行っている。
続いて、CPU11は、ラスターデータを印刷部20へ送る(S16)。印刷部20へ送信されたラスターデータは印刷部20において、S13での指示に従って印刷される(S51)。
ラスターデータの送信後、CPU11は、複製指令のある頁を複数枚印刷するために、印刷部20へ送信する頁(すなわちラスタライズした頁)が複製指令のある頁であるか否かを判断する(S17)。これには、「@PJL SET PAGENCOPY=“頁番号,複製数”」コマンド内の頁番号(ここでは第3頁)と、印刷部20へ送信する頁が一致するか否かにより判断する。
本実施形態では、第1頁、第2頁は複製指令がない(S17:NO)。したがって、複製指令のない頁はラスタライズ後そのまま印刷部20へ送られることになる。印刷部20では、送られてきたラスターデータをいったん印刷部20内のRAM22に記憶した後、CPU11からS13の段階で送られた指示内容(画像の向き、綴じ位置、給紙方向、縁無し印刷、頁割り付け)に従って印刷出力を行う(S51)。このS51の処理は印刷部20内のCPU21による制御となる。ここでは頁割り付けのコマンドは「@PJL SET COMPOSITIONTYPE=NORMAL」であるから1頁に1画像が指定されている。したがって受け取ったラスターデータをそのまま1頁として1枚の用紙の片面に印刷出力する。
その後、CPU11は、送信したラスターデータをRAM12から消去する(S18)。
続いて、CPU11は、印刷ジョブ中の印刷データの最終頁のラスタライズが終了したか否かを判断する(S19)。ここで、印刷データの最終頁のラスタライズが終了していれば(S19:YES)、印刷部20へ最終頁出力済みの信号を送信して(S20)、印刷部20から印刷出力が終了した旨の信号を受ければ、フィニッシング処理を実行する(S21)。S20の処理は、両面印刷時に最終頁が片面で終了する場合、この信号により印刷部は片面のみの印刷で出力する。S21のフィニッシング処理は、フィニッシャーよるステープル処理などである。
S19において、印刷データの最終頁のラスタライズが終了していなければ(S19:NO)、次の頁の印刷のために、印刷頁番号を更新(頁数を1加算する)して(S22)、S14へ戻り、以降の処理を継続する。
S17において、「@PJL SET PAGENCOPY=“頁番号,複製数”」コマンド内の頁番号と、印刷部20へ送信した頁(すなわちラスタライズした頁)が一致する場合(S17:YES)、CPU11は、複製数nを1にして(S31)、CPU11は、複製数nが「@PJL SET PAGENCOPY=“頁番号,複製数”」コマンド内の複製数と一致するか否かを判断する(S32)。ここでコマンド内の複製数と複製数nが一致しない場合は、複製数nを更新(nを1加算する)して(S33)、RAM12内のラスターデータを印刷部20へ送る(S34)。印刷部20へ送信されたラスターデータは印刷部20において、S13での指示に従って印刷される(S52)。そして、処理はS32へ戻る。
一方、S31において、コマンド内の複製数と複製数nが一致する場合は、S18に移行してRAM12内のラスターデータを破棄し、以降の処理を継続する。
このS31からS34の処理によって、「@PJL SET PAGENCOPY=“頁番号,複製数”」で指定された頁番号の頁が複製数の数だけ印刷部20へ送られて印刷出力されることになる。この間、RAM12内に記憶された1頁分のラスターデータは、複製数の数だけ印刷出力されるまで、継続して記憶されていることになる。
以上の手順によって、ユーザは、複製したい頁とその複製数を指定するだけで、指定した特定頁のみが自動的に複製されて印刷出力される。したがって、複製する元になる画像の頁を1つ作成すればよいので、コンピュータ上での文書作成のための負担が軽減し、また、ネットワークへ流す印刷ジョブのデータ量も少なくすることができる。
上述した手順では、S16のラスターデータの印刷部20への送信後、S17においてラスターデータが複製指令のある特定頁か否かを判断することとしている。ラスターデータは、その頁が複製指令のある特定頁であるか否かに関わらず、少なくとも1画像(一つのラスターデータ)は画像形成(印刷)される。そこで、本実施形態では、S17の判断の前にラスターデータを印刷部20へ送信しておくことで、印刷部20ではCPU11での他の処理を待たずに、即座に印刷を実行することができるようにした。
なお、これに代えて、ラスタライズする頁が確定した段階、すなわち、S14からS15までの間のいずれかの段階で、ラスターデータを印刷部20へ送信する前に、ラスタライズする頁が複製指令のある特定頁か否かを判断するようにしてもよい。
これらをまとめれば、本実施形態では、少なくともラスタライズして得られたラスターデータの頁が複製指令のある頁であるか否かを判断していることになる。
(実施形態の応用例)
本実施形態では、上述したように、特定頁の複製を一つのコマンドとして指令するようにした。このため、他のコマンドとの組み合わせにより、さまざまな印刷出力結果を得ることができる。
上述したコマンド例(図6)では、頁割り付けは通常としているので、1頁に1画像(1ラスターデータ)として印刷出力している。これに代えて、この頁割り付けのコマンドを、たとえば8in1とすることで、特定頁複製機能との組み合わせによって、自動的に同じ画像を複数、1頁内に入れることができる。8in1では1頁内に8頁分の画像が形成されることになる。
図8は、8in1における特定頁複製印刷を説明するための説明図である。なお、図示した例は1枚の用紙の片面に複数の画像としてクーポン券(クーポン(1)〜(3))を印刷する事例である。
まず、コンピュータ51上で、アプリケーションによって複数頁からなる文書データが作成される。ここでもアプリケーションとは、テキストエディタや、文書作成アプリケーションのほか、PDFファイル作成ソフト、画像作成ソフトなど、どのようなものであってもよい。
ここで作成される文書データは、たとえば図8(a)に示すように、3頁からなる文書300が作成されたものとする。
コンピュータ51は、この文書300を印刷データとし、印刷設定を加えて一つの印刷ジョブにまとめ、画像形成装置1に送信する(図8(b))。ここで印刷設定には、特定頁を複製するための指令と共に、頁割り付けとして8in1の指令が含まれている。ここでは第1頁を複製数4、第2頁を複製数2、第3頁を複製数2としている。なお、両面印刷、ステープル(左綴じ)の指令はない。
この印刷ジョブを受け取った画像形成装置1は、コントローラ部10のCPU11が印刷ジョブの解析を行って、図8(c)に示すように、複製指令に従い第1頁は4画像、第2頁および第3頁はそれぞれ2画像の画像形成するように複製する。実際の処理は、印刷部20へ順次ラスターデータを送信することになる(図8(d))。
そして印刷部20では、図8(e)に示すように、印刷設定である8in1に従って、用紙1枚の片面1頁分のラスターデータ、すなわち8頁分のラスターデータを受信した時点でこれを記憶媒体(用紙)上に形成して出力する。
これにより、図8(f)に示すように、用紙1枚の片面1頁に、元々3頁の画像が8in1に複製されて印刷出力される。
この応用例の場合の具体的な処理手順は、印刷設定として頁割り付けに8in1が入るだけで、上述した実施形態と同じである。つまり、コンピュータ51のプリンタドライバでは、図4に示した手順に従って処理が実行される中で、8in1に対応したコマンドとして「@PJL SET COMPOSITIONTYPE=8in1」が生成される。
その後、印刷ジョブが画像形成装置1へ送られる。画像形成装置1では図7に示した手順に従って処理が実行される。これによりS13では、8in1の印刷設定がその他の設定と共に印刷部20へ指令される。そして、特定頁複製コマンドにより、S31〜S34が実行されると、印刷部20では、1頁分の画像(ラスターデータ)がたまるまで印刷部20内のRAM22において記憶され、1頁分の画像(ラスターデータ)がたまると印刷部20から1枚の用紙上に8頁分の画像が形成(印刷)されて出力されることになる。
このように、本実施形態では、印刷設定を変えて頁割り付けとして一つの画像を複数1頁内に複製して形成させる場合にも適用することができる。したがって、複製する元になる画像は1つだけ作成すればよいので、コンピュータ上での文書作成のための負担が軽減し、また、ネットワークへ流す印刷ジョブのデータ容量も少なくすることができる。
以上本発明を適用した実施形態を説明したが、本発明は上述した実施形態のみに限定されるものではなく種々改変することができる。
たとえば、上述した実施形態では、コンピュータによって、複製元になる特定頁や画像を作成して、これを画像形成装置に送信することとした。しかし本発明はこれに限らず、たとえば、上述した実施形態のとおり、画像読取部30を備えていれば、画像読取部30によって、複数頁からなる原稿の各頁を1回だけ読み取って一時記憶する。そして、画像形成装置1の操作パネル13から、複製する特定頁の頁番号と複製数を入力させるようにして、その入力に基づき、CPU11が特定頁の頁番号と複製数から複製指令コマンドを生成するようにすればよい。これにより画像形成(印刷)の出力結果として、特定頁のみ複製された出力結果を得ることができる。この場合、画像形成システムとしては画像形成装置1だけで完結する。画像読取装置30と画像形成装置1の1部が印刷ジョブ出力装置となり、また、この場合、CPU11が制御部となると共に受信部を兼ねることになる。
また、上述した実施形態では、複製する特定頁の頁番号と複製数を指定するために、新たに規定したPJLコマンドを用いた。特定頁の頁番号と複製数を指定するためには、PJLコマンドを用いることに限定されるものではない。そのほかのプリンタジョブ言語や制御コマンドを用いてもよいし、または、このようなコマンド(指令)を用いることなく、コンピュータ51内のプリンタドライバが、直接、画像形成装置に対して情報を伝達するようにしてもよい。
また、上述した実施形態では、印刷データを頁順位1頁ずつラスタライズして、得られた1頁分のラスターデータをRAM11(またはハードディスクでもよい)に記憶することとした。
また、上述した実施形態では、印刷データと特定頁複製指令(コマンド)を含む印刷設定をまとめて印刷ジョブとしてコンピュータから出力し、画像形成装置でこの印刷ジョブを受信することしたが、これに限らず、印刷データと特定頁複製指令は別々にコンピュータから出力して、画像形成装置でこれら印刷データと特定頁複製指令を受信するようにしてもよい(印刷データと特定頁複製指令の送受信のタイミングはどちらが先であってもよい)。このような形態としては、たとえば、PDLなどを使用せずに、コンピュータから印刷データとしてビットマップデータを直接画像形成装置に送信し、その直後に特定頁複製指令を送信することで、受信した印刷データに対してその直後の指令が印刷設定の指令として処理されるようにすることで、特定頁の複製が可能となる。また、このような場合に、印刷データと特定頁複製指令を関連付ける情報を互い有するようにしておいてもよい。
また、本実施形態にかかる処理手順は、画像形成装置に後付として提供される専用のハードウェア回路、または画像形成装置へ後から導入されるプログラムよっても実現することが可能である。このため上記プログラムは、たとえば、フレキシブルディスクやCD−ROM、DVD、フラッシュメモリ等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体によって提供されてもよいし、インターネット等のネットワークを介してオンラインで提供されてもよい。この場合、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されたプログラムは、画像形成装置のハードディスクなどの記憶部に転送されて導入される。そのほか、本発明は特許請求の範囲に記載された構成を元にさまざまに改変された実施形態、実施例などは、本発明に含まれることはいうまでもない。
1 画像形成装置、
10 コントローラ部、
11、21 CPU、
12、22 RAM、
13 操作パネル、
14 ハードディスク、
20 印刷部、
30 画像読取部、
50 ネットワーク、
51 コンピュータ。

Claims (13)

  1. 複数頁からなる印刷データの中の特定頁を複製するために、前記特定頁の頁番号および当該頁番号の頁を複製する複製数を含む特定頁複製指令と、前記印刷データとを出力する印刷ジョブ出力装置と、
    前記印刷ジョブ出力装置からの前記印刷データと前記特定頁複製指令を受けて、前記特定頁複製指令中の前記頁番号の頁を前記複製数だけ複製して、記録媒体に画像形成する画像形成装置と、
    を有することを特徴とする画像形成システム。
  2. 画像形成装置は、
    前記印刷データと前記特定頁複製指令を受信する受信部と、
    前記受信部が受信した前記印刷データをラスタライズして得られたラスターデータを記憶する記憶部と、
    前記記憶部に記憶させたラスターデータの出力を受けて、記録媒体上に画像形成する印刷部と、
    前記記憶部に記憶されたラスターデータのうち、前記頁番号以外の頁のラスターデータは前記記憶部から頁順に前記印刷部へ出力させ、前記頁番号の頁は前記複製数の数だけ前記記憶部から前記印刷部へ出力させるように制御する制御部と、
    を有することを特徴とする請求項1記載の画像形成システム。
  3. 前記印刷ジョブ出力装置は、さらに記録媒体上の1頁内に複数の頁の画像を割り付ける頁割り付け指令を出力し、
    前記制御部は、前記印刷部に対して、前記頁割り付け指令に従って前記記憶部から出力されたラスターデータを記録媒体上に割り付けて出力させるように指示し、
    前記印刷部は、前記制御部からの前記頁割り付けの指示に従って、前記記憶部から受け取ったラスターデータを1頁内に割り付けて記憶媒体上に画像形成することを特徴とする請求項2記載の画像形成システム。
  4. 前記制御部は、前記印刷データの頁順に1頁ずつラスタライズして、得られたラスターデータを前記記憶部に記憶させ、
    前記記憶部に記憶させた前記頁番号の頁のラスターデータは、前記複製数の数だけ前記印刷部へ出力するのが終了するまで前記記憶部に維持するように制御することを特徴とする請求項2または3記載の画像形成システム。
  5. 複数頁からなる印刷データの中の特定頁を複製するために、前記特定頁の頁番号および当該頁番号の頁を複製する複製数を含む特定頁複製指令と、前記印刷データとを受信する受信部と、
    前記受信部が受信した前記印刷データをラスタライズして得られたラスターデータを記憶する記憶部と、
    前記記憶部に記憶させたラスターデータの出力を受けて、記録媒体上に画像形成する印刷部と、
    前記記憶部に記憶されたラスターデータのうち、前記特定頁複製指令中の前記頁番号以外の頁のラスターデータは前記記憶部から頁順に前記印刷部へ出力させ、前記頁番号の頁は前記複製数の数だけ前記記憶部から前記印刷部へ出力させるように制御する制御部と、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  6. 前記制御部は、前記印刷データおよび前記特定頁複製指令と共に、記録媒体上の1頁内に複数の頁の画像を割り付ける頁割り付け指令を受信した場合、前記印刷部に対して、前記頁割り付け指令に従って前記記憶部から出力されたラスターデータを記録媒体上に割り付けて出力させるように指示し、
    前記印刷部は、前記制御部からの前記頁割り付けの指示に従って、前記記憶部から受け取ったラスターデータを1頁内に割り付けて記憶媒体上に画像形成することを特徴とすることを特徴とする請求項5記載の画像形成装置。
  7. 前記制御部は、前記印刷データの頁順に1頁ずつラスタライズして、得られたラスターデータを前記記憶部に記憶させ、
    前記記憶部に記憶させた前記頁番号の頁のラスターデータは、前記複製数の数だけ前記印刷部へ出力するのが終了するまで前記記憶部に維持するように制御することを特徴とする請求項5または6記載の画像形成装置。
  8. 複数頁からなる印刷データの中の特定頁を複製するために、前記特定頁の頁番号および当該頁番号の頁を複製する複製数を含む特定頁複製指令と、前記印刷データとを受信する手順(a)と、
    前記受信した前記印刷データをラスタライズして得られたラスターデータを記憶部に記憶する手順(b)と、
    前記記憶部に記憶されたラスターデータのうち、前記特定頁複製指令中の前記頁番号以外の頁のラスターデータは前記記憶部から頁順に、記録媒体へ画像形成する印刷部へ出力させ、前記頁番号の頁は前記複製数の数だけ前記記憶部から前記印刷部へ出力する手順(c)と、
    を有することを特徴とする画像形成装置制御プログラム。
  9. 前記手順(c)は、前記印刷データおよび前記特定頁複製指令と共に、記録媒体上の1頁内に複数の頁の画像を割り付ける頁割り付け指令が含まれている場合、前記印刷部に対して、前記頁割り付け指令に従って前記記憶部から出力されたラスターデータを記録媒体上に割り付けて出力させるように指示する手順(d)を有することを特徴とする請求項8記載の画像形成装置制御プログラム。
  10. 前記手順(b)は、前記印刷データの頁順に1頁ずつラスタライズして、得られたラスターデータを前記記憶部に記憶させる手順を含み、
    前記手順(c)は、前記記憶部に記憶させた前記頁番号の頁のラスターデータを、前記複製数の数だけ前記印刷部へ出力するのが終了するまで前記記憶部に維持する手順を含むことを特徴とする請求項8または9記載の画像形成装置制御プログラム。
  11. 請求項8〜10に記載のいずれか一つの画像形成装置制御プログラムを記憶したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  12. 複数頁からなる印刷データの中の頁番号と、当該頁番号の頁を複製する複製数の入力を受ける手順(e)と、
    前記入力された前記頁番号および前記複製数から、前記頁番号の頁を前記複製数の数だけ複製する特定頁複製指令を生成する手順(f)と、
    前記印刷データと、前記手順(f)で生成した前記特定頁複製指令を出力する手順(g)と、
    を含む各手順をコンピュータに実行させる印刷ジョブ出力プログラム。
  13. 請求項12に記載の印刷ジョブ出力プログラムを記憶したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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