JP2009150747A - 雰囲気分析用センサユニット、雰囲気分析装置、及び、雰囲気分析方法 - Google Patents

雰囲気分析用センサユニット、雰囲気分析装置、及び、雰囲気分析方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 雰囲気分析用センサユニット、雰囲気分析装置、及び、雰囲気分析方法に関し、光触媒を用いたクリーニング機構を備えた雰囲気分析装置の装置構成を簡素化/小型化する。
【解決手段】 圧電体結晶及び前記圧電体結晶の主面に設けられたセンサ電極からなる物質感応センサと、前記物質感応センサの主面に設けられた光触媒層と、前記光触媒層に対向する位置に配置した紫外線光源とをセンサユニット内に備える。
【選択図】 図2

Description

本発明は雰囲気分析用センサユニット、雰囲気分析装置、及び、雰囲気分析方法に関するものであり、特に、雰囲気中に含まれる物質を吸着により検出する雰囲気分析用センサユニットにおける光触媒によるクリーニング機構に関するものである。
近年の半導体装置を始めとする精密電子デバイスの製造分野においては、クリーンルーム等の製造環境雰囲気中に含まれる有機物質等がデバイス性能や製造歩留りに影響を与えるため、雰囲気中の汚染物質を検出することが要請されている。
この様な雰囲気中の汚染物質を簡便な方法で検出するために水晶振動子を用いた水晶マイクロバランス(QCM:Quartz Crystal Microbalance)センサ等が用いられている(例えば、特許文献1或いは特許文献2参照)。
このQCMセンサは、水晶振動子の発振周波数が振動子の重量によって変化する現象を利用するものであり、振動子表面に雰囲気中の汚染物質が自然吸着した場合に、水晶振動子の発振周波数の変化によって汚染物質の存在を検出するものである。
例えば、発振周波数の変化ΔF〔Hz〕は、F0 〔MHz〕を基本周波数、N〔Hz・cm〕を使用する水晶の振動周波数、A〔cm2 〕を電極の面積、ρ〔g・cm-3〕を使用する水晶の密度、Δm〔g〕を吸着した物質の質量とすると、
ΔF=−F0 2 ・Δm/(N・ρ・A)
で表される。
したがって、物質の吸着Δmによって発振周波数がΔFだけ変化するので、このΔFを測定することによって、汚染物質の濃度を測定することができる。
因に、感度としては、電極1cm2 当たり0.5ngの物質が吸着しただけで発振周波数が1Hz変化する高感度のQCMセンサが発表されている(例えば、非特許文献1参照)。
このQCMセンサは小型であり、且つ、リアル・タイムで高感度に計測できる特長があるため、製造工場の環境管理や、各所の雰囲気管理に利用されている。
また、このような物質感応センサとしては、水晶振動子を用いたQCMセンサの他に、SAW(表面弾性波)素子を利用したものも知られている(例えば、特許文献2参照)。
しかし、このようなセンサ表面に物質が吸着したことを検出して雰囲気を分析する吸着型センサでは、長時間使用していると表面に物質が堆積するため、吸着特性が変化する問題があった。
この場合、センサを新しいものと交換すれば特性は戻せるが、メンテナンスの手間がかかるという問題がある。
そこで、センサに光触媒を用いた自動クリーニング機構を組み込むことにより、手間をかけずにセンサ表面を初期状態に戻すことが提案されている(例えば、特許文献3及び特許文献4参照)。
特開2007−292676号公報 特開2002−048797号公報 特開2001−343315号公報 国際公開公報WO2007/010617 http://www.pr.fujitsu.com/jp/news/2006/09/25.htm
上述のように、自動クリーニング機構を備えれば便利であるが、光の照射機構も含めるとセンサの装置構成が複雑で大型になり、設置場所に制約が多いという欠点があった。
したがって、光触媒を用いたクリーニング機構を備えた雰囲気分析装置において、装置構成を簡素化/小型化することを目的とする。
この雰囲気分析用ユニットは、圧電体結晶及び前記圧電体結晶の主面にセンサ電極からなる物質感応センサと、前記物質感応センサの主面に設けられた光触媒層と、前記光触媒層に対向する位置に配置した紫外線光源とを備えることを要件とする。
また、雰囲気分析装置としては、上述の雰囲気分析用センサユニットと、周波数カウンターと、電源回路と、中央制御装置とを少なくとも備えることを要件とする。
さらに、雰囲気分析方法としては、圧電体結晶及び前記圧電体結晶の主面にセンサ電極からなる物質感応センサの主面に設けられた光触媒層に対してセンサユニット内に設けた紫外線光源からの紫外線を照射し、前記物質感応センサの振動数が一定に安定した時点で前記紫外線の照射を停止し、雰囲気分析を開始することを要件とする。
開示の雰囲気分析用センサユニット及び雰囲気分析装置によれば、物質感応センサに吸着した被測定物質を分解するための光触媒層に紫外線を照射する紫外線光源をセンサ筐体内に設けているので、装置構成を簡素化することができる。
また、検出主要部の構成がセンサユニットとしてユニット化されるので、取扱が非常に簡単になる。
ここで、図1を参照して、本発明の実施の形態を説明する。
図1参照
図1は、本発明の実施の形態の雰囲気分析装置の全体構成図であり、被測定物質を測定する圧電体結晶を用いたセンサユニット11、センサユニット11からの振動周波数を計測する周波数カウンター12、センサユニット11に内装された紫外線光源に電力を供給する光源電源及び電源制御回路13、及び、周波数カウンター12と光源電源及び電源制御回路13の動作を制御する中央制御装置14からなる。
なお、光源電源及び電源制御回路13には、圧電体結晶に高周波電圧を印加する発振回路も備えられている。
この場合のセンサユニット11を構成する圧電体結晶からなるセンサ素子としては、水晶振動子、特に、ATカットされた水晶振動子、或いは、LiTaO3 等を用いた物質吸着電極を備えた表面弾性波(SAW)素子である。
また、圧電体結晶からなるセンサ素子の表面には、ディッピング法、塗布法、或いは、スパッタ法によって、光触媒層を設けておく。
この場合の光触媒としては、光触媒作用のあるものであれば何でも良いが、特に、酸化チタン或いはチタンアパタイトが典型的なものである。
なお、チタンアパタイトは、カルシウムヒドロキシアパタイト〔Ca10(PO4 6 (OH)2 〕のCa原子の一つがTi原子に置き換わったものである。
また、センサユニット11に内装される紫外線光源は、典型的には、GaN系紫外線LEDであり、発光波長が後述する光触媒の活性化に好適な365nm乃至375nmで、光出力は10mW乃至100mW程度であれば良い。
因に、このような特性を有するLEDとしては、NSPU510CS(日亜化学工業株式会社製商品型番)或いはNCSU033A(日亜化学工業株式会社製商品型番)等が挙げられる。
この紫外線LEDとしては、表面実装型LEDを用いても良いし、或いは、凸レンズ状に樹脂モールドしたモールド型LEDを用いても良い。
なお、表面実装型LEDの場合には、複数のLEDチップを実装することで高出力が得られる特徴があるが、発熱も伴うので放熱部材、例えば、放熱フィンを備えたヒートシンクをLEDチップを実装した実装基板の背面に設けても良い。
また、センサユニット11と周波数カウンター12或いは光源電源及び電源制御回路13との接続は、センサユニット11側に取り付けたフレキシブル・フラット・ケーブルを用いて行う。
或いは、センサユニット11にバッテリー付き無線ICタグ、或いは、無線ICタグとバッテリーを取付け、このバッテリーから紫外線光源及び圧電体結晶に電力或いは電圧を印加するとともに、圧電体結晶における振動信号を無線ICタグによって周波数カウンター12に送信しても良い。
また、この場合の中央制御装置14は典型的にはパーソナルコンピュータ(PC)であり、周波数カウンター12と光源電源及び電源制御回路13とを制御し、周波数カウンター12は共振周波数の計測データを中央制御装置14に転送する。
中央制御装置14は周波数カウンター12からの共振周波数データを記録するとともに、紫外線光源の電源を制御し、必要に応じて水晶振動子或いは物質吸着電極のクリーニングを行う。
次に、図2を参照して、本発明の実施例1の雰囲気分析装置を構成するセンサユニットを説明する。
図2参照
図2は、本発明の実施例1の雰囲気分析装置を構成するセンサユニットの概略的構成図であり、図2(a)は正面図であり、図2(b)は側面図であり、また、図2(c)は水晶振動子の拡大断面図である。
このセンサユニットは、水晶振動子21を実装した発振回路基板20を、一対のLED基板301 ,302 で挟み込んで支持接続具32で機械的に固定して開放系の筐体を構成したものである。
この場合の水晶振動子21は、水晶22の表面に電極23,24を設けるとともに、水晶振動子21の表面に光触媒層25を設けて構成する。
この場合の光触媒層25は、酸化チタン或いはチタンアパタイトのいずれでも良いが、ここでは、チタンアパタイト粉末を主に水からなる溶剤に分散させたのち、ディッピング法により水晶振動子21の表面に付着させるものである。
また、この場合の水晶22は、例えば、ATカットされた水晶を用い、その直径は、例えば、8mmである。
一方、対向電極23,24は厚さが、例えば、0.2μmの金膜で構成し、そのサイズは任意であり、面積が大きいほど感度が高まるが、ここでは、例えば、4mmの直径とする。
なお、水晶振動子21においては、対向電極23,24がセンサ電極、即ち、物質吸着電極となる。
また、対向電極23,24にはそれぞれリード端子26,27が接続され、このリード端子26,27は絶縁支持部材28によって支持固定されるとともに、発振回路基板20に装着されたソケット29に差し込まれる。
また、各LED基板301 ,302 には所定の配線(図示は省略)が施され、その一端に表面実装型の紫外線LED311 ,312 がダイボンディングされている。
この場合の紫外線LED311 ,312 としては、例えば、発光波長が365nmで、出力が250mWのNCSU033A(日亜化学工業株式会社製商品型番)を用いる。
この一対のLED基板301 ,302 と発振回路基板20を、一対の支持接続具32で機械的に接続して開放系の筐体を構成してユニット化する。
この時、一対のLED基板301 ,302 に設けた配線の他端に設けたパッドと発振回路基板20に設けたパッドをリード線331 ,332 で接続するとともに、発振回路基板20には外部との接続を行うフレキシブル・フラット・ケーブル34を接続する。
このセンサユニットを用いて雰囲気分析を行う場合には、分析の前に紫外線LED311 ,312 を点灯させて、発生した紫外線を水晶振動子21の表面に付着させた光触媒層25に照射する。
光が照射されると、光触媒は周囲の空気からO3 や、O- やH+ 等のラジカル基を発生させ、このO3 やラジカル基が光触媒層25の表面に付着した被測定物質と反応して分解する。
この時、被測定物質がアセトアルデヒドやホルムアルデヒドの場合には、水や二酸化炭素に分解されて蒸発し、水晶発振子21の表面は清浄化される。
被測定物質が完全に除去された時点で水晶発振子21からの振動信号の周波数は一定になるので、一定になった時点で紫外線の照射を停止して測定を開始する。
或いは、予め、完全に清浄化される時間を測定しておき、その測定した清浄化に要する時間の間、固定的に紫外線を照射するように設定しても良い。
なお、被測定物質がSO2 、H2 S、HCl等の場合には、その分解反応生成物は不揮発性となり、水晶発振子21の表面は清浄化されないが、その場合には、水晶振動子21の共振周波数の低下幅Δf2 と被測定物質の濃度のとの関係を予め測定しておくことで、精度の高い測定が可能になる(必要ならば、上述の特許文献4参照)。
このように、本発明の実施例1においては、水晶発振子を実装する発振回路基板とLED基板とで、開放系の筐体を構成して紫外線光源を含めてユニット化しているので、構成が簡素化/小型化され、任意の位置に配置して環境汚染物質等の分析が容易になる。
また、装置構成が簡素化/小型化されることにより、その取扱が簡単になる。
また、本発明の実施例1においては、紫外線光源として出力が大きな表面実装型LEDを用いているので、短時間での表面清浄化が可能になり、環境汚染物質等の分析のための待機時間を短縮することができる。
次に、図3を参照して、本発明の実施例2の雰囲気分析装置を構成するセンサユニットを説明する。
図3参照
図3は、本発明の実施例2の雰囲気分析装置を構成するセンサユニットの概略的構成図であり、図3(a)は正面図であり、図3(b)は側面図であり、また、図3(c)は水晶振動子の拡大断面図である。
このセンサユニットは、上述の実施例1のセンサユニットと基本的構成は同じであるが、放熱機構を設けるとともに、基板間の結合を強固にしたものである。
図に示すように、水晶振動子21を実装した発振回路基板40を、一対のLED基板301 ,302 で挟み込んで支持接続具35で各基板の4隅を固定して、開放系の筐体を構成する。
また、発振回路基板40には外部との接続を行うフレキシブル・フラット・ケーブル34を接続する。
この場合の水晶振動子21の構成は、上記の実施例1と全く同様であるが、発振回路基板40としてLED基板301 ,302 と同じサイズの基板を用い、LEDと対向する位置に開口41を形成する。
また、各LED基板301 ,302 の紫外線LED311 ,312 の搭載面と反対側の面には、放熱フィン431 ,432 を備えたヒートシンク421 ,422 を設けて、紫外線LED311 ,312 における発熱を効率的に放出して、発熱が水晶振動子21に与える影響を軽減する。
その他の構成及び測定方法は上記の実施例1と同様である。
このように、本発明の実施例2においては、LED基板にヒートシンクを設けているので、LEDにおける発熱が水晶振動子に与える影響を軽減することができる。
また、発振回路基板のサイズをLED基板のサイズとほぼ等しくして、支持接続具35で各基板の4隅を固定しているので機械的強度をより高めることができる。
次に、図4を参照して、本発明の実施例3の雰囲気分析装置を構成するセンサユニットを説明する。
図4参照
図4は、本発明の実施例3の雰囲気分析装置を構成するセンサユニットの概略的構成図であり、図4(a)は正面図であり、図4(b)は側面図であり、また、図4(c)は水晶振動子の拡大断面図である。
このセンサユニットは、水晶振動子21を実装した発振回路基板40を、一対のLED基板501 ,502 で挟み込んで支持接続具52で各基板の4隅を固定して、開放系の筐体を構成する。
また、一対のLED基板501 ,502 に設けた配線の他端に設けたパッドと発振回路基板40に設けたパッドをリード線531 ,532 で接続するとともに、発振回路基板40には外部との接続を行うフレキシブル・フラット・ケーブル54を接続する。
この場合の水晶振動子21及び発振回路基板40の構成は、上記の実施例2と全く同様であり、LED基板501 ,502 として発振回路基板40と同じサイズの基板を用いる。
また、発振回路基板40のLEDと対向する位置に開口41を形成する。
また、一対のLED基板501 ,502 に実装される紫外線LED511 ,512 は、凸レンズ状に樹脂モールドしたモールド型紫外線LEDであり、例えば、発光波長が375nmで、出力が10mWのNSPU510CS(日亜化学工業株式会社製商品型番)を用いる。
このように、本発明の実施例3においては、紫外線LEDとして凸レンズ状樹脂モールド型LEDを用いているので、センサユニットをより小型に構成することができる。
次に、図5を参照して、本発明の実施例4の雰囲気分析装置を構成するセンサユニットを説明する。
図5参照
図5は、本発明の実施例4の雰囲気分析装置を構成するセンサユニットの概略的構成図であり、図5(a)は正面図であり、図5(b)は側面図であり、また、図5(c)は水晶振動子の拡大断面図である。
このセンサユニットは、水晶振動子21を発振回路基板60の中央部に実装したソケット61に装着するとともに、発振回路基板60の両側に一対の紫外線LED621 ,622 を実装したものである。
また、発振回路基板60には外部との接続を行うフレキシブル・フラット・ケーブル64を接続する。
また、発振回路基板60に実装される紫外線LED621 ,622 は、凸レンズ状に樹脂モールドされるとともにリード端子631 ,632 の長い紫外線LED621 ,622 であり、この長いリード端子631 ,632 を屈曲させて凸状レンズの光軸を水晶振動子21に向けるように設定する。
このように、本発明の実施例4においては、1枚の実装基板のみでセンサユニットを構成しているので、構成が簡素化できるとともに、部品点数が少なくなるので、低価格のセンサユニットを実現することができる。
次に、図6を参照して、本発明の実施例5の雰囲気分析装置を構成するセンサユニットを説明する。
図6参照
図6は、本発明の実施例5の雰囲気分析装置を構成するセンサユニットの概略的構成図であり、図6(a)は正面図であり、図6(b)は側面図であり、また、図5(c)は水晶振動子の拡大断面図である。
このセンサユニットは、上記の実施例4のセンサユニットに概して筐体を設けたものであり、正面図及び側面図においては、筐体65を断面図として図示している。
即ち、水晶振動子21を発振回路基板60の中央部に実装したソケット61に装着するとともに、発振回路基板60の両側に一対の紫外線LED621 ,622 を実装し、また、水晶振動子21及び一対の紫外線LED621 ,622 を囲むように、アルミニウム製の矩形筒状の筐体65を設けたものである。
また、発振回路基板60には外部との接続を行うフレキシブル・フラット・ケーブル64を接続する。
このように、本発明の実施例5においては、矩形筒状の筐体を設けているので、水晶振動子21及び一対の紫外線LED621 ,622 を機械的に保護することができ、使用時における破壊や変形から保護されるので、信頼性が向上する。
次に、図7を参照して、本発明の実施例6の雰囲気分析装置を説明する。
図7参照
図7は、本発明の実施例6の雰囲気分析装置を構成するセンサユニットの概略的構成図であり、図7(a)は正面図であり、図7(b)は側面図であり、また、図7(c)は表面弾性波素子の拡大斜視図である。
発振回路基板70に、両端に入力用電極73と出力用電極74とを設けるとともに、両者の間にセンサ電極、即ち、物質吸着電極75を設けたLiTaO3 基板72からなる表面弾性波素子71を実装する。
なお、入力用電極73と出力用電極74との間に接続した増幅器77は、発振回路基板70に実装しておく。
また、表面弾性波素子71に設けた物質吸着電極75を覆うように酸化チタン粉末或いはチタンアパタイト粉末をディッピング法により付着させて光触媒層76を形成する。
なお、ここではチタンアパタイト粉末を用いる。
また、この発振回路基板70に対向するように、表面実装型の紫外線LED81を実装したLED基板80を配置して支持接続具82で発振回路基板70とLED基板80とを4隅で接続して開放系の筐体を構成する。
また、LED基板80に設けた配線の他端に設けたパッドと発振回路基板70に設けたパッドをリード線83で接続するとともに、発振回路基板70には外部との接続を行うフレキシブル・フラット・ケーブル84を接続する。
この場合、表面弾性波素子71の入力用電極73と出力用電極74との間にフレキシブル・フラット・ケーブル84を介して外部に設けた発振回路から、100MHz〜1GHzの電気信号を印加するとLiTaO3 基板72の圧電効果により入力用電極73と出力用電極74との間に互いに逆位相の表面波が励起される。
この状態で、物質吸着電極75に大気中の物質が吸着すると、励起された表面弾性波の中心周波数が変化するので、この周波数の変化を測定することによって、大気中の汚染物質の濃度を測定することが可能になる。
以上、本発明の実施の形態及び各実施例を説明してきたが、本発明は実施の形態及び各実施例に記載された構成・条件等に限られるものではなく各種の変更が可能であり、例えば、上記の各実施例においては、光触媒層をディッピング法によって形成しているが、スパッタ法によって成膜しても良いものである。
この場合には、酸化チタンターゲット或いはチタンアパタイト粉末を焼結したターゲットを用いれば良い。
また、上記の各実施例においては、信号の授受或いは電力の供給をフレキシブル・フラット・ケーブルを介して行っているが、フレキシブル・フラット・ケーブルは必須ではなく、無線ICタグを用いて信号の授受を行っても良い。
その場合には、発振回路基板にバッテリー付き無線ICタグを実装して、バッテリーから紫外線LED及び水晶振動子に電力或いは電圧を供給するようにすれば良い。
また、バッテリーの容量が足りない場合には、別途バッテリーを発振回路基板に搭載して、無線ICタグで信号の授受を行えば良い。
また、上記の実施例6においては、表面実装型の紫外線LEDを用いているが、実施例3と同様に、凸レンズ状樹脂モールド型紫外線LEDを用いても良いものである。
本発明の活用例としては、半導体装置をはじめとする精密電子デバイスの製造工場における雰囲気管理が典型的なものであるが、精密電子デバイスに限らず各種の製造工場の雰囲気管理に適用されるものであり、さらには、シックハウス管理等の一般的な環境管理にも適用されるものである。
本発明の実施の形態の雰囲気分析装置の全体構成図である。 本発明の実施例1の雰囲気分析装置を構成するセンサユニットの概略的構成図である。 本発明の実施例2の雰囲気分析装置を構成するセンサユニットの概略的構成図である。 本発明の実施例3の雰囲気分析装置を構成するセンサユニットの概略的構成図である。 本発明の実施例4の雰囲気分析装置を構成するセンサユニットの概略的構成図である。 本発明の実施例5の雰囲気分析装置を構成するセンサユニットの概略的構成図である。 本発明の実施例6の雰囲気分析装置を構成するセンサユニットの概略的構成図である。
符号の説明
11 センサユニット
12 周波数カウンター
13 光源電源及び電源制御回路
14 中央制御装置
20,40 発振回路基板
21 水晶振動子
22 水晶
23,24 電極
25 光触媒層
26,27 リード端子
28 絶縁支持部材
29 ソケット
301 ,302 ,501 ,502 ,80 LED基板
311 ,312 ,81 紫外線LED
32,35,52,82 支持接続具
331 ,332 ,531 ,532 ,83 リード線
34,54,84 フレキシブル・フラット・ケーブル
35 支持接続具
41 開口
421 ,422 ヒートシンク
431 ,432 放熱フィン
60 発振回路基板
61 ソケット
621 ,622 紫外線LED
631 ,632 リード端子
64 フレキシブル・フラット・ケーブル
65 筐体
70 発振回路基板
71 表面弾性波素子
72 LiTaO3 基板
73 入力用電極
74 出力用電極
75 物質吸着電極
76 光触媒層
77 増幅器

Claims (6)

  1. 圧電体結晶及び前記圧電体結晶の主面に設けられたセンサ電極からなる物質感応センサと、前記物質感応センサの主面に設けられた光触媒層と、前記光触媒層に対向する位置に配置した紫外線光源とを備えた雰囲気分析用センサユニット。
  2. 前記紫外線光源が発光ダイオードであり、前記発光ダイオードがチップ状態で光源実装基板に実装されるとともに、前記一対の光源実装基板により前記物質感応センサを実装するセンサ実装基板を挟んでセンサ筐体を構成する請求項1記載の雰囲気分析用センサユニット。
  3. 前記紫外線光源が、凸レンズ状に樹脂モールドされたモールド型発光ダイオードであり、前記モールド型発光ダイオードを光源実装基板に実装されるとともに、前記一対の光源実装基板により前記物質感応センサを実装するセンサ実装基板を挟んでセンサ筐体を構成する請求項1記載の雰囲気分析用センサユニット。
  4. 前記紫外線光源が、凸レンズ状に樹脂モールドされたモールド型発光ダイオードであり、前記モールド型発光ダイオードを前記物質感応センサを実装したセンサ実装基板に、前記物質感応センサを挟んで対向するように実装した請求項1記載の雰囲気分析用センサユニット。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載のセンサユニットと、周波数カウンターと、電源回路装置と、中央制御装置とを少なくとも備えたことを特徴とする雰囲気分析装置。
  6. 圧電体結晶及び前記圧電体結晶の主面にセンサ電極からなる物質感応センサの主面に設けられた光触媒層に対してセンサ筐体内に設けた紫外線光源からの紫外線を照射し、前記物質感応センサの振動数が一定に安定した時点で前記紫外線の照射を停止し、雰囲気分析を開始する雰囲気分析方法。
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