JP2009150498A - 差動歯車装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】差動制限力の大きな車両用差動歯車装置を提供する。
【解決手段】回転軸線Lを中心として回転駆動されるハウジング2と、このハウジング2に回転軸線Lを中心として回転可能に設けられた一対の太陽歯車3,4と、ハウジング2に自転可能に設けられ、太陽歯車3,4とそれぞれ噛み合うとともに、互いに噛み合う少なくとも一対の遊星歯車5,6とを備え、太陽歯車3,4及び遊星歯車5,6が捩れ歯を有する車両用差動歯車装置1において、太陽歯車3,4間に摩擦クラッチからなるメインクラッチ8を設ける。電磁石9に通電すると、メインクラッチ8の第1及び第2クラッチ板が互いに押圧接触し、それらの間に太陽歯車3,4の相対回転を制限する摩擦抵抗が発生する。
【選択図】図1

Description

この発明は、例えば左右の車輪間に設けるのに好適な車両用差動歯車装置に関する。
一般に、この種の差動歯車装置は、下記特許文献1に記載されているように、回転軸線を中心として回転駆動されるハウジングと、このハウジング内に回転軸線を中心として回転可能に設けられた一対の太陽歯車と、ハウジングに自転可能に設けられ、一対の太陽歯車と噛み合うとともに、互いに噛み合う一対の遊星歯車とを有している。一対の太陽歯車には、出力軸がそれぞれ回転不能に連結されており、ハウジングがエンジンによって回転駆動されると、その回転駆動力が遊星歯車を介して一対の太陽歯車に伝達され、さらに一対の太陽歯車から出力軸を介して左右の車輪にそれぞれ伝達される。
太陽歯車及び遊星歯車は、いずれも捩れ歯を有している。したがって、太陽歯車と遊星歯車との噛み合い歯面には、スラスト力が発生する。このスラスト力により、一対の太陽歯車の互いに対向する一端面どうしが互いに押圧接触させられ、あるいは一対の太陽歯車の各他端面がハウジングの内面に押圧接触させられ、さらに一対の遊星歯車の端面がハウジングの内面に押圧接触させられる。したがって、太陽歯車の差動回転時には、各接触面間に摩擦抵抗が発生する。この摩擦抵抗によって一対の太陽歯車の差動回転が制限される。
特開平8−268099号公報
近年、車両の走破性を向上させるために、差動制限力の増大が望まれることが多い。このような要望に応えるための一方法として、太陽歯車及び遊星歯車の捩れ角を大きくし、それらの噛み合い歯面に発生するスラスト力を大きくすることが考えられる。スラスト力を大きくすれば、互いに接触する一対の太陽歯車の端面間、又はハウジングの内面と各歯車の端面との間に発生する摩擦抵抗が増大し、それに応じて差動制限力が増大するからである。しかしながら、歯車の捩れ角は、歯の強度等の問題から一定の大きさ以上に大きくすることが困難である。このため、スラスト力を増大させるにも一定の限度があり、差動制限力を増大させることが困難であるという問題があった。
この発明は、上記の問題を解決するために、回転軸線を中心として回転駆動されるハウジングと、このハウジング内に軸線を上記回転軸線と一致させて回転可能に設けられた一対の太陽歯車と、上記ハウジングに自転可能に設けられ、上記一対の太陽歯車とそれぞれ噛み合うと共に、互いに噛み合う少なくとも一対の遊星歯車とを備え、上記太陽歯車及び上記遊星歯車が捩れ歯を有する車両用差動歯車装置において、上記一対の太陽歯車の相対回転を制限する回転制限機構をさらに備えており、上記回転制限機構が、上記一対の太陽歯車にそれぞれ回転不能に連結され、互いの接触面に発生する摩擦抵抗によって上記一対の太陽歯車の相対回転を制限する第1及び第2クラッチ板を有する摩擦クラッチと、上記第1及び第2クラッチ板が互いに押圧接触するように、上記第1及び第2クラッチ板の少なくとも一方を他方に向かって押圧移動させる押圧手段とを有していることを特徴としている。
この場合、上記一対の太陽歯車のうちの一方の太陽歯車の他方の太陽歯車と対向する一端面には、他端側へ向かって延びる装着孔がその軸線を上記回転軸線と一致させて形成され、上記他方の太陽歯車の上記一方の太陽歯車と対向する一端面には、上記装着孔の内径より小さい外径を有し、上記装着孔内に入り込む装着突出部がその軸線を上記回転軸線と一致させて設けられ、上記装着孔の内周面と上記装着突出部の外周面との間に上記回転軸線を中心として環状に延びる収容空間が形成され、この収容空間に上記摩擦クラッチが配置され、上記装着孔の内周面に上記第1クラッチ板が回転不能に、かつ上記回動軸線方向へ移動可能に設けられ、上記装着突出部の外周面に上記第2クラッチ板が回転不能に、かつ上記回転軸線方向へ移動可能に設けられていることが望ましい。
上記一方の太陽歯車には、一端が上記収容空間に臨む上記装着孔の底面に開口し、他端が上記回転軸線と平行に延びて上記一方の太陽歯車の他端面に開口する第1挿通孔が形成され、上記他方の太陽歯車には、一端が上記収容空間に臨む上記他方の太陽歯車の一端面に開口し、他端が上記回転軸線と平行に延びて上記他方の太陽歯車の他端面に開口する第2挿通孔が形成され、上記押圧手段が、上記第1及び第2挿通孔にそれぞれ上記回転軸線方向へ移動可能に挿通された第1及び第2押圧ロッドと、この第1及び第2押圧ロッドのうちの少なくとも一方の押圧ロッドを他方の押圧ロッド側へ押圧移動させ、上記第1及び第2押圧ロッドによって上記第1及び第2クラッチ板を互いに押圧接触させる押圧移動手段とを有していることが望ましい。
上記第1及び第2押圧ロッドのうちの一方の押圧ロッドが上記押圧移動手段によって他方の押圧ロッド側へ押圧移動させられ、上記ハウジングの内面には、上記一方の押圧ロッドの押圧移動方向前方側に位置する上記他方の押圧ロッドの端部が押圧接触する受け面が形成されていることが望ましい。
上記特徴構成を有するこの発明によれば、差動回転時には、太陽歯車と遊星歯車との噛み合い歯面に発生するスラスト力によって各歯車の端面がハウジングの内面又は他の歯車の端面に押圧接触させられる。そして、接触面間に発生する摩擦抵抗によって太陽歯車の差動回転が制限される。しかも、押圧手段によって第1及び第2クラッチ板を互いに押圧接触させると、第1及び第2クラッチ板の接触面間に摩擦抵抗が発生する。この摩擦抵抗によって太陽歯車の差動回転がより一層大きく制限される。つまり、第1、第2クラッチの接触面間に発生する摩擦抵抗の分だけ差動制限力を増大させることができる。
以下、この発明を実施するための最良の形態を、図面を参照して説明する。
添付の図1〜図7は、この発明の一実施の形態を示す。この実施の形態の車両用差動歯車装置1は、ハウジング2、一対の太陽歯車3,4、少なくとも一対の遊星歯車5,6及び回転制限機構7を有している。
図1〜図5に示すように、ハウジング2は、エンジン(図示せず)により回転軸線Lを中心として回転駆動されるものであり、一端部(図1において左端部。以下、左右は図1における左右を意味するものとする。)が底部2aによって閉じられた円筒状の本体部2Aと、この本体部2Aの右端開口部を閉じる蓋部2Bとを有している。本体部2Aの内周面には、図5に示すように、底部2a側に小径孔部2bが形成され、開口部側に大径孔部2cが形成され、小径孔部2bと大径孔部2cとの間に開口部側を向く環状の段差面2dが形成されている。本体部2Aの底部2aの中央部には、軸線を回転軸線Lと一致させた貫通孔2eが形成されている。蓋部2Bは、その左端面が段差面2dに突き当たった状態で大径孔部2cに螺合固定されている。蓋部2Bの中央部には、回転軸線L上を貫通する貫通孔2fが形成されている。
底部2a及び蓋体2Bによって閉じられた本体部2Aの内部空間、つまり小径孔部2bの内部空間には、一対の太陽歯車3,4が収容されている。一対の太陽歯車3,4は、それらの軸線を回転軸線Lと一致させて直列に配置されている。そして、ハウジング2に回転軸線Lを中心として回転可能に支持されている。太陽歯車3,4は、捩れ歯を有している。太陽歯車3,4の捩れ方向は互いに同一方向であってもよく、逆方向であってもよい。
右側に配置された一方の太陽歯車3の右端面(他端面)には、回転軸線L上を右方に突出する突出部3aが形成されている。この突出部3aは、蓋部2Bの貫通孔2fの左端部に回転可能に支持されている。これによって、太陽歯車3がハウジング2に回転軸線Lを中心として回転可能に支持されている。太陽歯車3には、その左端面(一端面)から回転軸線L上を右方に向かって延びる装着孔3b、及びこの装着孔3bの底面から突出部3aの先端面まで回転軸線上を延びる連結孔3cが形成されている。連結孔3cの内径は、装着孔3bより所定の寸法だけ小径になっている。連結孔3cの右端部には、外部から蓋部2Bの貫通孔2fを通り抜けた出力軸(図示せず)の一端部がスプライン嵌合等によって回転不能に嵌合されている。この出力軸の他端部は、例えば左右の前輪の一方に連結されている。
太陽歯車4の太陽歯車3と対向する右端面(一端面)の中央部には、右方に向かって突出する大径突出部(装着突出部)4aが形成され、さらに大径突出部4aの先端面の中央部から右方へ突出する小径突出部4bが形成されている。大径突出部4a及び小径突出部4bは、それぞれの軸線を回転軸線Lと一致させて配置されている。大径突出部4aの外径は、装着孔3aの内径より所定の寸法だけ小さく設定されている。しかも、大径突出部4aは、その外周面が装着孔3bの内周面と対向するように挿入されている。この結果、大径突出部4aの外周面と装着孔3bの内周面との間には、回転軸線Lを中心として環状に延びる収容空間Sが形成されている。小径突出部4bは、装着孔3bを通過して連結孔3cの左端部に回転可能に嵌合されている。これによって、太陽歯車4がハウジング2に太陽歯車3を介して回転可能に支持されている。太陽歯車4の中央部には、その左端面(他端面)から右端面まで貫通する連結孔4cが形成されている。この連結孔4cの左端部には、外部から貫通孔2eを通過した出力軸(図示せず)の一端部がスプライン嵌合等によって回転不能に嵌合されている。この出力軸の他端部は、左右の前輪の他方に連結されている。
図2、図3及び図5に示すように、本体部2Aには、段差面2dから底部2aまで回動軸線Lと平行に延びる収容孔2g,2hが少なくとも一対形成されている。収容孔2g,2hは、この実施の形態では三対形成されており、各対は本体部2Aの周方向へ等間隔に配置されている。収容孔2g,2hは、本体部2Aの径方向における内側の側部が小径孔部2bと交差し、当該交差部において小径孔部2bに開放されている。しかも、収容孔2g,2hは、本体部2Aの周方向において隣接する側部どうしが互いに交差しており、当該交差部において互いに連通している。
図1〜図3に示すように、収容孔2g,2hには、遊星歯車5,6がそれぞれ回転可能に収容されている。したがって、遊星歯車5,6は、自転可能であり、しかもハウジング2が回転すると回転軸線Lを中心として公転する。遊星歯車5は、その右端部に形成された長歯車部5a、左端部に形成された短歯車部5b、及び長歯車部5aと短歯車部5bとの間に形成された首部5cを有している。長歯車部5a及び短歯車部5bは、捩れ歯を有している。首部5cの外径は、長歯車部5a及び短歯車部5bの歯底円径と同等か若干小径になっている。遊星歯車6は、その左端部に形成された長歯車部6a、右端部に形成された短歯車部6b、及び長歯車部6aと短歯車部6bとの間に形成された首部6cを有している。長歯車部6a及び短歯車部6bは、捩れ歯を有している。首部6cの外径は、長歯車部6a及び短歯車部6bの歯底円径と同等か若干小径になっている。
図1に示すように、遊星歯車5の長歯車部5aは、その左端部において太陽歯車3と噛み合い、右端部において遊星歯車6の短歯車部6bと噛み合っている。遊星歯車6の長歯車部6aは、その右端部において太陽歯車4と噛み合い、左端部において遊星歯車5の短歯車部5bと噛み合っている。したがって、ハウジング2が回転軸線Lを中心として回転駆動されると、その回転駆動力が遊星歯車5,6を介して太陽歯車3,4に伝達される。そして、太陽歯車3,4から2つの出力軸を介して左右の前輪に伝達される。左右の前輪に作用する負荷が異なる大きさになると、遊星歯車5,6が自転するとともに、太陽歯車3,4が差動回転する。
太陽歯車3,4及び遊星歯車5,6が捩れ歯を有しているので、ハウジング2の回転駆動時には、太陽歯車3,4と遊星歯車5,6の噛み合い歯面、及び遊星歯車5,6どうしの噛み合い歯面に回転軸線L方向を向くスラスト力が発生する。このスラスト力は、太陽歯車3の右端面を蓋部2Bに形成された当接面2iに押し付けるとともに、太陽歯車4の左端面を底部2aに形成された当接面(受け面)2jにエンドワッシャ21を介して押し付けるか、あるいは太陽歯車3,4の対向する端面どうしをセンターワッシャ22を介して押し付ける。また、遊星歯車5,6の左右いずれかの端面を収容孔2g,2hの左右いずれかの底面に押し付ける。この結果、各接触面間に、各歯車3,4,5,6の回転を制限する摩擦抵抗が発生する。この摩擦抵抗によって太陽歯車3,4の差動回転が制限される。なお、太陽歯車3,4及び遊星歯車5,6がいずれの面に押し付けられるかは、ハウジング2の回転方向、各歯車3〜6の捩れ方向等に依存する。
上記回転制限機構7は、太陽歯車3,4の相対回転を制限するためのものであり、図1に示すように、メインクラッチ(摩擦クラッチ)8、電磁磁石9、パイロットクラッチ10及びカム機構11を有している。
メインクラッチ8は、多板式の摩擦クラッチからなるものであり、第1及び第2クラッチ板81,82を少なくとも一対有している。第1及び第2クラッチ板81,82は、リング状をなしており、その軸線を回転軸線Lと一致させた状態で収容空間S内に収容されている。しかも、第1及び第2クラッチ板81,82は、回転軸線L方向に向かって交互に配置されている。第1クラッチ板81は、収容空間Sに臨む装着孔3bの内周面にスプライン嵌合等によって回転不能に、かつ回転軸線L方向へ移動可能に装着されている。一方、第2クラッチ板82は、収容空間Sに臨む大径突出部4aの外周面にスプライン嵌合等によって回転不能に、かつ回転軸線L方向へ移動可能に装着されている。したがって、太陽歯車3,4の差動回転時に、第1及び第2クラッチ板81,82を押圧接触させると、第1及び第2クラッチ板81,82の接触面間には、押圧力に対応した大きさの摩擦抵抗が発生する。この摩擦抵抗により、太陽歯車3,4の相対回転、つまり差動回転が制限される。
蓋部2Bの右端面には、装着凹部2kが形成されている。この装着凹部2kには、電磁石9のコア91が回転軸線Lを中心として回転可能に収容されている。このコア91には、電磁コイル92が設けられており、電磁コイル92に通電すると、アーマチャ93が磁気吸引されて右方へ移動するようになっている。すなわち、電磁石9より左側に位置する貫通孔2fの内周面には、環状凹部2lが形成されている。この環状凹部2lの内周面には、アーマチャ93がスプライン嵌合等によって回転不能に、かつ回転軸線L方向へ移動可能に設けられている。このアーマチャ93は、電磁石9の磁力によって右方へ移動させられる。
環状凹部2lの内部、つまりアーマチャ93と環状凹部2lの右側の側面との間には、パイロットクラッチ10が設けられている。パイロットクラッチ10は、多板式の摩擦クラッチからなるものであり、第1及び第2クラッチ板101,102を少なくとも一対有している。第1及び第2クラッチ板101,102は、リング状をなしており、その軸線を回転軸線Lと一致させて配置されている。しかも、第1及び第2クラッチ板101,102は、回転軸線L方向に向かって交互に配置されている。第1クラッチ板101は、環状凹部2lの底面(内周面)に、スプライン嵌合等によって回転不能に、かつ回転軸線L方向へ移動可能に設けられている。一方、第2クラッチ板102は、後述するカム機構11の第1カム板111の外周面にスプライン嵌合等によって回転不能に、かつ回転軸線L方向へ移動可能に連結されている。したがって、電磁石9に通電してアーマチャ93を右方へ移動させると、第1及び第2クラッチ板101,102がアーマチャ93と環状凹部2lの右側の側面とによって挟持され、互いに押圧接触する。したがって、太陽歯車3,4の差動回転時に電磁石9に通電すると、その通電量に応じた大きさの摩擦抵抗が第1及び第2クラッチ板101,102間に発生する。この摩擦抵抗によって第1カム板111が回転軸線Lを中心として回転駆動される。勿論、第1カム板111は、第1及び第2クラッチ板101,102間に発生する摩擦抵抗より大きい回転阻止力が作用すれば、停止状態を維持する。その状態では、第1及び第2クラッチ板101,102が滑り接触しながら相対回転する。
上記カム機構11は、第1カム板111、第2カム板112及び球体113を有している。第1カム板111は、長さが短い円筒状をなしており、突出部3aの外周面に回動可能に、かつ回動軸線L方向へ移動可能に嵌合している。したがって、第1カム板111は、ハウジング2の回転時に電磁石9に通電すると、パイロットクラッチ10に発生する摩擦抵抗によってハウジング2と一体に回動させられる。第1カム板111は、環状凹部2lの右側の側面に突き当たることによって右方への移動が阻止されている。第2カム板112は、長さが短い円筒状をなしており、第1カム板111の左側にそれと対向して配置されている。しかも、第2カム板112は、スプライン嵌合等により、突出部3aの外周面に回転不能に、かつ回転軸線L方向へ移動可能に設けられている。したがって、第2カム112は、常時太陽歯車3と一体に回転する。
第1及び第2カム板111,112の対向面間には、カム部材としての球体113が第1及び第2カム板111,112の周方向へ移動可能に配置されている。球体113は、第1カム板111をハウジング2と一体に回転させようとする力(第1及び第2クラッチ板101,102に発生する摩擦抵抗)を、第1及び第2カム板111,112に形成された傾斜面状をなすカム面(図示せず)と協働して、第1及び第2カム板111,112を互いに離間させる押圧力に変換する。ここで、第1カム板111が右方への移動を阻止されているので、その押圧力によって第2カム板112が左方へ押圧移動させられる。第2カム板112を左方へ押圧する押圧力は、押圧部材12を介してメインクラッチ8の第1及び第2クラッチ板81,82に伝達され、さらにワッシャ23を介して受け部材13に伝達される。そして、受け部材13に伝達された押圧力が、ハウジング2の当接面2jにエンドワッシャ21を介して受け止められる。したがって、第2カム板112が左方へ押圧移動させられると、メインクラッチ8の第1及び第2クラッチ板81,82間に摩擦抵抗が発生する。勿論、この摩擦抵抗の大きさは、電磁石9への通電量に対応しており、通電量を変化させることによって摩擦抵抗の大きさを調節することができる。
上記押圧部材12及び受け部材13についてさらに詳しく説明すると、上記押圧部材12は、リング状をなしており、その軸線を回転軸線Lと一致させた状態でメインクラッチ8の最も右側に位置する第1クラッチ板81(第2クラッチ板82がメインクラッチ8の最も右側に配置されている場合には、第2クラッチ板82)と装着孔3bの底面との間に配置されている。装着孔3bの底面と対向する押圧部材12の右端面には、回転軸線Lと平行に突出する複数の突出部(第1押圧ロッド)12aが周方向へ等間隔に配置されている。太陽歯車3には、装着孔3bの底面から右端面までを回転軸線Lと平行に貫通する第1挿通孔3dが突出部12aと同数だけ形成されている。各第1挿通孔3dには、突出部12aが回転軸線L方向へ移動可能に挿通されている。突出部12aの先端面(右端面)は、第2カム板112の左端面に突き当たっている。したがって、第2カム板112が左方へ押圧移動させられると、押圧部材12が左方へ押され、第1クラッチ板81に突き当たる。そして、第1クラッチ板81を左方へ押圧移動させる。
一方、受け部材13であるが、太陽歯車4の左端面には、回転軸線Lを中心として環状に延びる収容凹部4dが形成されている。この収容凹部4dにリング状をなす受け部材13が回転軸線L方向へ移動可能に収容されている。受け部材13の右端面には、回転軸線Lと平行に突出する複数の突出部(第2押圧ロッド)13aが周方向へ等間隔に配置されている。太陽歯車4には、収容凹部4dの底面から右端面までを回転軸線Lと平行に貫通する第2挿通孔4eが突出部13aと同数だけ形成されている。各第2挿通孔4eには、突出部13aが回転軸線L方向へ移動可能に挿通されている。突出部13aの先端面(右端面)は、ワッシャ23を介してメインクラッチ8の最も左側に配置された第2クラッチ板82(第1クラッチ板81がメインクラッチ8の最も左側に配置されている場合には、第1クラッチ板81)に突き当たっている。その一方、受け部材13の左端面は、ハウジング2の当接面2jにエンドワッシャ21を介して突き当たっている。これにより、受け部材13の左方への移動が阻止されている。したがって、押圧部材12が左方へ押圧移動すると、押圧部材12及び受け部材13がメインクラッチ8の第1及び第2クラッチ板81,82を挟持した状況になり、第1及び第2クラッチ板81,82が互いに押圧接触させられる。この結果、第1及び第2クラッチ板81,82間に摩擦抵抗が発生する。この摩擦抵抗は、太陽歯車3,4の相対回転を制限する摩擦トルクとして作用する。これから明らかなように、電磁石9、パイロットクラッチ10、カム機構11及び押圧部材12によって押圧手段が構成されている。また、電磁石9、パイロットクラッチ10及びカム機構11により、押圧部材12を受け部材13側へ押圧移動させて第1及び第2クラッチ板81,82を互いに押圧接触させる押圧移動機構が構成されている。
上記構成の車両用差動歯車装置1において、ハウジング2が回転駆動されると、その駆動力が遊星歯車5,6、太陽歯車3,4及び出力軸を介して左右の前輪に伝達される。また、差動回転時において電磁石9への非通電時には、太陽歯車3,4の外側の端面と当接面2i,2j間又は太陽歯車3,4の互いに対向する端面間、並びに遊星歯車5,6の端面及び外周面と収容孔2g,2hの底面及び内周面との間に発生する各摩擦抵抗によって太陽歯車3,4の差動回転が制限される。電磁石9に通電すると、その電磁力が増幅された大きさの押圧力で押圧部材12が受け部材13側へ押圧移動させられる。押圧部材12と受け部材13とは、メインクラッチ8の第1及び第2クラッチ板81,82を挟持する。この結果、第1及び第2クラッチ板81,82間に摩擦抵抗が発生し、この摩擦抵抗によって太陽歯車3,4の相対回転(差動回転)が制限される。したがって、この差動歯車装置1によれば、太陽歯車3,4の差動回転を制限する差動制限力を、メインクラッチ8の第1及び第2クラッチ板81,82間に発生する摩擦抵抗の分だけ増大させることができる。
また、メインクラッチ8が太陽歯車3の装着孔3bの内周面と太陽歯車4の大径突出部4aの外周面との間の環状の収容空間S内に配置されているので、メインクラッチ8を有する車両用差動歯車装置1を小型化することができる。勿論、メインクラッチ8は、収容空間S内に収容することができるよう、小型のものが用いられ、その結果メインクラッチ8による差動制限力も小さくなる。しかし、この車両用差動歯車装置1は、太陽歯車3,4及び遊星歯車5,6の噛み合い歯面に発生するスラスト力によっても太陽歯車3,4の差動回転を制限しているので、小型のメインクラッチ8を採用したとしても差動歯車装置1全体としては十分に大きな差動制限力が得られる。
さらに、この実施の形態の差動歯車装置1においては、太陽歯車3,4をそれぞれ回転軸線L方向へ移動可能に貫通する突出部12a,13aによってメインクラッチ8の第1及び第2クラッチ板81,82を押圧しているので、カム機構11に発生する押圧力を有効に利用することができる。すなわち、メインクラッチ8の第1及び第2クラッチ板81,82を互いに押圧接触させることは、第2カム板112で太陽歯車3を左方へ直接押圧し、さらにメインクラッチ8の第1及び第2クラッチ板81,82、並びに太陽歯車4を順次左方へ押圧し、太陽歯車4を当接面2jで受け止めることによっても可能である。しかし、このようにした場合には、太陽歯車3,4と遊星歯車5,6との噛み合いによって太陽歯車3,4に作用するスラスト力がメインクラッチ8の押圧力に影響してしまい、電磁コイル9の通電量に対応した摩擦抵抗を発生させることができないという問題がある。この点、この差動歯車装置1においては、カム機構11の押圧力によって移動する部材が押圧部材12(突出部12a)及び受け部材13(突出部13a)だけであり、太陽歯車3,4が移動することがない。したがって、電磁コイル9の通電量に対応した摩擦抵抗をメインクラッチ8で発生させることができ、差動制限力を精度よく制御することができる。
なお、この発明は、上記の実施の形態に限定されるものでなく、その要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
例えば、上記の実施の形態においては、リング状をなす押圧部材12に複数の突出部12aを設け、この突出部12aを第1押圧ロッドとしているが、各突出部12aを独立した部材としてもよい。つまり、複数の第1押圧ロッドを互いに独立した部材としてもよい。これは、受け部材13の突出部(第2押圧ロッド)13aについても同様である。
また、上記の実施の形態においては、太陽歯車3に装着孔3bを形成し、太陽歯車4に大径突出部(装着突出部)4aを形成しているが、太陽歯車3に大径突出部(装着突出部)を形成し、太陽歯車4に装着孔を形成してもよい。
この発明の一実施の形態を示す図2のX−X線に沿う断面図である。 図1のX−X線に沿う断面図である。 図1のY−Y線に沿う断面図である。 同実施の形態の一部を切り欠いて示す斜視図である。 同実施の形態の一部を切り欠いて示す分解斜視図である。 同実施の形態の要部の一部を切り欠いて示す斜視図である。 同要部の一部を切り欠いて示す分解斜視図である。
符号の説明
L 回転軸線
S 収容空間
1 車両用差動歯車装置
2 ハウジング
2j 当接面(受け面)
3 太陽歯車
3b 装着孔
3d 第1挿通孔
4 太陽歯車
4a 大径突出部(装着突出部)
4e 第2挿通孔
5 遊星歯車
6 遊星歯車
7 回転制限機構
8 メインクラッチ(摩擦クラッチ)
9 電磁石
10 パイロットクラッチ
11 カム機構
12a 突出部(第1押圧ロッド)
13a 突出部(第2押圧ロッド)
81 第1クラッチ板
82 第2クラッチ板

Claims (4)

  1. 回転軸線を中心として回転駆動されるハウジングと、このハウジング内に軸線を上記回転軸線と一致させて回転可能に設けられた一対の太陽歯車と、上記ハウジングに自転可能に設けられ、上記一対の太陽歯車とそれぞれ噛み合うと共に、互いに噛み合う少なくとも一対の遊星歯車とを備え、上記太陽歯車及び上記遊星歯車が捩れ歯を有する車両用差動歯車装置において、
    上記一対の太陽歯車の相対回転を制限する回転制限機構をさらに備えており、
    上記回転制限機構が、上記一対の太陽歯車にそれぞれ回転不能に連結され、互いの接触面に発生する摩擦抵抗によって上記一対の太陽歯車の相対回転を制限する第1及び第2クラッチ板を有する摩擦クラッチと、上記第1及び第2クラッチ板が互いに押圧接触するように、上記第1及び第2クラッチ板の少なくとも一方を他方に向かって押圧移動させる押圧手段とを有していることを特徴とする請求項2に記載の車両用差動歯車装置。
  2. 上記一対の太陽歯車のうちの一方の太陽歯車の他方の太陽歯車と対向する一端面には、他端側へ向かって延びる装着孔がその軸線を上記回転軸線と一致させて形成され、上記他方の太陽歯車の上記一方の太陽歯車と対向する一端面には、上記装着孔の内径より小さい外径を有し、上記装着孔内に入り込む装着突出部がその軸線を上記回転軸線と一致させて設けられ、上記装着孔の内周面と上記装着突出部の外周面との間に上記回転軸線を中心として環状に延びる収容空間が形成され、この収容空間に上記摩擦クラッチが配置され、上記装着孔の内周面に上記第1クラッチ板が回転不能に、かつ上記回動軸線方向へ移動可能に設けられ、上記装着突出部の外周面に上記第2クラッチ板が回転不能に、かつ上記回転軸線方向へ移動可能に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の車両用差動歯車装置。
  3. 上記一方の太陽歯車には、一端が上記収容空間に臨む上記装着孔の底面に開口し、他端が上記回転軸線と平行に延びて上記一方の太陽歯車の他端面に開口する第1挿通孔が形成され、上記他方の太陽歯車には、一端が上記収容空間に臨む上記他方の太陽歯車の一端面に開口し、他端が上記回転軸線と平行に延びて上記他方の太陽歯車の他端面に開口する第2挿通孔が形成され、
    上記押圧手段が、上記第1及び第2挿通孔にそれぞれ上記回転軸線方向へ移動可能に挿通された第1及び第2押圧ロッドと、この第1及び第2押圧ロッドのうちの少なくとも一方の押圧ロッドを他方の押圧ロッド側へ押圧移動させ、上記第1及び第2押圧ロッドによって上記第1及び第2クラッチ板を互いに押圧接触させる押圧移動手段とを有していることを特徴とする請求項2に記載の車両用差動歯車装置。
  4. 上記第1及び第2押圧ロッドのうちの一方の押圧ロッドが上記押圧移動手段によって他方の押圧ロッド側へ押圧移動させられ、上記ハウジングの内面には、上記一方の押圧ロッドの押圧移動方向前方側に位置する上記他方の押圧ロッドの端部が押圧接触する受け面が形成されていることを特徴とする請求項3に記載の車両用差動歯車装置。
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