JP2009149963A - 真空成膜方法及び真空成膜装置 - Google Patents

真空成膜方法及び真空成膜装置 Download PDF

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Abstract

【課題】樹脂フィルムの厚さにかかわらず高い生産性で成膜できる真空成膜装置を提供する。
【解決手段】真空成膜装置10には、キャンロール20の外周面20aと樹脂フィルムFの裏面Frとの隙間Sに液体Lを供給する液体供給機構30と、外周面20aから液体Lを除去する液体除去機構40とが備えられている。液体供給機構30には、キャンロール20の外周面20aに接触して液体Lを付着させる付着ロール32と、付着ロール32に液体Lを供給する液体供給ポンプ34とが備えられている。液体除去機構40には、キャンロール20の外周面20aに接触して液体Lを吸い取る吸取ロール42と、この吸取ロール42に吸い取られた液体Lを吸取ロール42から吸引する真空ポンプ44が備えられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、樹脂フィルムの表面に真空中で成膜する真空成膜方法及び真空成膜装置に関する。
樹脂フィルムはフレキシブル性を有し、容易に加工できるので、その表面に金属膜や酸化物膜を形成して電子部品や光学部品、包装材料などとして広く産業界で用いられている。例えば、液晶ディスプレイのドライバ回路には、フレキシブル性と微細配線に対応する特性を持つCOF(Chip on Film)が採用されている。COF用の基板は、ポリイミドフィルム上にNi−Cr及び銅等の金属を真空成膜し、その後、銅を電解めっきによって形成した銅ポリイミド基板を用いてサブトラクティブ法で配線加工することにより製造される。厚さ38μmのフィルムが現状では主に使われているが、フレキシブル性をさらに高めるために、厚さ38μm未満のポリイミドフィルムを用いた銅ポリイミド基板が求められている。
上記のポリイミドフィルムの表面に金属を真空成膜する方法として、スパッタリング法が知られている。スパッタリング法では、プラズマから受ける熱エネルギーによってフィルムの温度が上昇するので、このフィルムが熱変形することがある。このような熱変形を防止するためには、フィルムの冷却が必要となる。この冷却のための技術として、内部に冷媒が導入されたクーリングローラ(キャンロール)の外周面に長尺の樹脂フィルムを接触させて搬送しながら成膜する際に、クーリングローラと長尺の樹脂フィルムの密着性を向上させて冷却性能を高めるためのサブローラ(テンションロール)を備えたロール・ツー・ロール真空成膜装置が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開昭62−247073号公報
上記したサブローラを備えたロール・ツー・ロール真空成膜装置を用いて、厚さ38μm未満のポリイミドフィルムなど樹脂フィルムにスパッタリング法で成膜した場合、樹脂フィルムに皺(シワ)が発生し易い。このようなシワの発生を防止するためには、厚さ38μm未満の樹脂フィルムに成膜する場合には、厚さ38μm以上の樹脂フィルムに成膜するときに比べて、スパッタ投入電力を下げる必要がある。しかし、スパッタ投入電力を下げた場合、所望の膜厚を確保するためには、樹脂フィルムの搬送速度を遅くする必要があり、生産性が低下する。
本発明は、上記事情に鑑み、樹脂フィルムの厚さにかかわらず高い生産性で成膜できる真空成膜方法及び真空成膜装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明の真空成膜方法は、その内部に冷媒が導入されたキャンロールの外周面に樹脂フィルムの裏面を接触させて該樹脂フィルムを搬送しながらその表面に成膜する真空成膜方法において、
(1)前記キャンロールの外周面と前記樹脂フィルムの裏面との隙間に液体を存在させながら該樹脂フィルムを搬送することを特徴とするものである。
また、上記目的を達成するための本発明の他の真空成膜方法は、その内部に冷媒が導入されたキャンロールの外周面に樹脂フィルムの裏面を接触させて該樹脂フィルムを搬送しながらその表面に成膜する真空成膜方法において、
(2)前記キャンロールの外周面と前記樹脂フィルムの裏面との隙間に液体を供給しながら該樹脂フィルムを搬送することを特徴とするものである。
ここで、
(3)ロール状に巻かれた長尺の樹脂フィルムを用い、
(4)このロール状に巻かれた長尺の樹脂フィルムを引き出しながら、この引き出された部分が前記キャンロールの外周面に接触し始める接触開始位置から離れ始める離反開始位置まで前記長尺の樹脂フィルムの裏面を前記キャンロールの外周面に接触させ続けると共に、該外周面のうち前記長尺の樹脂フィルムが接触せずに該外周面が露出した露出部分に前記液体を供給して、該外周面と前記樹脂フィルムの裏面との隙間に前記液体を存在させる若しくは供給してもよい。
さらに、
(5)前記外周面の前記露出部分のうち、前記露出部分に前記液体を供給する供給位置と前記離反開始位置との間の部分から前記液体を除去してもよい。
さらにまた、
(6)前記樹脂フィルムは正逆の搬送方向に選択的に搬送されると共に、前記キャンロールは前記樹脂フィルムの搬送方向に対応して正逆回転し、
(7)前記樹脂フィルムの前記搬送方向に応じて、前記供給位置を挟んだ2箇所の位置から選択的に前記液体を除去してもよい。
さらにまた、
(8)前記樹脂フィルムの表面に成膜するときの雰囲気の圧力の1/100以下の蒸気圧を持つ液体を使用してもよい。
また、上記目的を達成するための本発明の真空成膜装置は、その内部に冷媒が導入されたキャンロールの外周面に樹脂フィルムの裏面を接触させて該樹脂フィルムを搬送しながらその表面に成膜する真空成膜装置において、
(9)前記キャンロールの外周面と前記樹脂フィルムの裏面との隙間に液体を供給する液体供給機構を備えたことを特徴とするものである。
ここで、
(10)前記樹脂フィルムが前記キャンロールの外周面に接触し始める接触開始位置から離れ始める離反開始位置まで前記樹脂フィルムに張力を付与してその裏面を前記キャンロールの外周面に接触させ続けるテンションロールを備え、
(11)前記液体供給機構は、前記キャンロールの前記外周面のうち前記樹脂フィルムが接触せずに該外周面が露出した露出部分に前記液体を供給して、該外周面と前記樹脂フィルムの裏面との隙間に液体を供給するものであってもよい。
さらに、
(12)前記露出部分のうち、該露出部分に前記液体を供給する供給位置と前記離反開始位置との間の部分から前記液体を除去する液体除去機構を備えてもよい。
さらにまた、
(13)前記液体供給機構は、
(13−1)前記キャンロールの外周面に接触して液体を付着させる付着ロールと、
(13−2)該付着ロールに液体を供給する液体供給ポンプとを備えたものであってもよい。
さらにまた、
(14)前記液体除去機構は、
(14−1)前記キャンロールの外周面に接触して液体を吸い取る吸取ロールと、
(14−2)該吸取ロールに吸い取られた液体を該吸取ロールから吸引する液体除去ポンプとを備えたものであってもよい。
さらにまた、
(15)前記液体吸取ロールは、前記露出部分のうち前記付着ロールを挟んだ2つの部分に配置されたものであってもよい。
さらにまた、
(16)前記液体供給機構は、前記樹脂フィルムの表面に成膜するときの雰囲気の圧力の1/100以下の蒸気圧を持つ液体を、前記キャンロールの外周面と前記樹脂フィルムの裏面との隙間に供給するものであってもよい。
本発明によれば、キャンロールの外周面と樹脂フィルムの裏面との隙間に液体を存在させながら(又は、隙間に液体を供給しながら)樹脂フィルムを搬送してその表面に成膜するので、成膜中は、キャンロールの外周面と樹脂フィルムの裏面とは液体を介して面接触することとなる。成膜中に樹脂フィルムが加熱されてもこの樹脂フィルムの熱は、隙間の液体に伝導してキャンロールに奪われることとなる。即ち、キャンロールの外周面と樹脂フィルムの裏面との接触点及びこれらの隙間の液体による(液体を介しての)熱伝導によって、キャンロールに導入されている冷媒が樹脂フィルムの熱を効率良く奪って樹脂フィルムの冷却効率が高まることとなる。このため、樹脂フィルムが厚い場合(例えば、厚さ38μm以上の場合)は、従来よりも投入電力を高くして搬送速度を速めても、樹脂フィルムは液体によって効率良く冷却されるので加熱されにくくシワも発生せず、一方、樹脂フィルムが薄い場合(例えば、厚さ38μm未満の場合)は、樹脂フィルムが厚いときと同様の投入電力と搬送速度であっても、樹脂フィルムは液体によって効率良く冷却されるので加熱にくくシワも発生しない。従って、樹脂フィルムが厚くても薄くても(樹脂フィルムの厚さにかかわらず)高い生産性で樹脂フィルムに成膜できることとなる。
本発明は、2つのスパッタリングカソードを備えた真空成膜装置に実現された。
図1と図2を参照して本発明の一例を説明する。
図1(a)は、本発明の真空成膜装置の一例を模式的に示す側面図であり、(b)は、キャンロールの外周面と樹脂フィルムの裏面との接触状態を模式的に示す(a)のB部分の拡大図である。図2(a)は、液体供給機構を模式的に示す側面図であり、(b)は、(a)の液体供給機構を示す正面図であり、(c)は、液体除去機構を模式的に示す側面図である。なお、図1(a)などでは、各種ロールが円状に描かれているが、実際は円筒状(又は円柱状)のものである。
真空成膜装置10は、その構成部品のほとんどが収納され、所定の圧力を維持できる構造を有する筐体12を備えている。図1に示す筐体12は直方体状であるが、本発明の実施には、筐体12の形状は問わず、円筒状でも良い。筐体12の内部は、真空ポンプ(図示せず)により、使用する液体の蒸気圧又は10−4Paから10−3Paまでの範囲内の圧力のいずれか高い圧力まで真空引きされた後にスパッタリングガス(アルゴン)を導入させ、約0.1Paから約1.0Paまでの範囲内の圧力にしてスパッタリングを行う。
筐体12の内部には、成膜される前の長尺の樹脂フィルムFがロール状に巻かれた巻出ロール14と、成膜された後の樹脂フィルムFが順次に巻き取られる巻取ロール16が配置されている。巻出ロール14から連続的に引き出された樹脂フィルムFは、この樹脂フィルムFに張力を付与するための第1テンションロール18、キャンロール20、及び第2テンションロール22を経由して弛まずに搬送されて巻取ロール16に巻き取られる。
巻出ロール14からは、上記のようにロール状に巻かれた長尺の樹脂フィルムFが引き出されて、この引き出された部分がキャンロール20の外周面20aに接触し始める接触開始位置20bから離れ始める離反開始位置20cまで、第1テンションロール20及び第2テンションロール22によってキャンロール20の外周面20aに接触され続ける。キャンロール20の外周面20aには、樹脂フィルムFが接触せずに外周面20aが露出した露出部分20dが存在する。
樹脂フィルムFを搬送するためには、巻取ロール16を駆動させてもよいし、キャンロール20を駆動させてもよし、両者を駆動させてもよい。即ち、キャンロール20を樹脂フィルムFの搬送に追従して回転させるか、又は、樹脂フィルムFを搬送するために駆動回転させる。また、第1テンションロール18、キャンロール20、及び第2テンションロール22の回転は、樹脂フィルムFの搬送に同調するように回転数が調整される(制御される)。キャンロール20の直径は適宜に選択でき、直径が400mm以上であれば複数の成膜機構を備えることができる。また、キャンロール20の外周面(表面)20aには硬質クロムめっきが施されている。キャンロール20の内部には冷媒が満たされている(又は、冷媒が循環している)。冷媒としては、公知の水、有機溶媒を用いられる。キャンロール20の外周面20aに接触している樹脂フィルムFは冷却されるが、この冷却が十分ではない場合があり、このための対策については後述する。
樹脂フィルムFは、上述したように第1テンションロール18、キャンロール20、及び第2テンションロール22によって弛まないように張られているので、樹脂フィルムFの裏面(成膜されない面)Frはキャンロール20の外周面20aに接触している。また、筐体12の内部には、樹脂フィルムFの表面Ffに成膜するための第1スパッタリングカソード24と第2スパッタリングカソード26が、キャンロール20に対向して配置されており、本例ではマグネトロンスパッタリング方式によって成膜する。樹脂フィルムFに成膜中は、スパッタリング等のプラズマ等で樹脂フィルムFが加熱されるが、キャンロール20によって冷却される。第1スパッタリングカソード24と第2スパッタリングカソード26の幅(キャンロール20の軸方向の長さ)は、成膜される樹脂フィルムFの幅よりも長ければよく、樹脂フィルムFの幅が524mmであれば、スパッタリングターゲットのエロージョン等を考慮して600mmは必要となる。
上記した樹脂フィルムFとしては、ポリイミド、ポリアミドや、ポリエチレンテレフタレート(以下PET)、ポリエチレンテレナフタレート(PEN)をはじめとするポリエステル樹脂等を材質とした公知の樹脂フィルムを用いることができる。PETは、ガラス転移点が80℃以下であり、真空成膜の際の冷却が問題となるが、本発明によれば、PETを材質とした長尺樹脂フィルムに真空成膜が可能となる。なお、本発明では、樹脂フィルムFの材質を選ばないことは勿論である。
上述したようにキャンロール20の外周面20aには硬質クロムめっきが施されているが、微細ながら凹凸が存在し、樹脂フィルムFの表面Ffや裏面Frにも凹凸が存在する。従って、キャンロール20の外周面20aと樹脂フィルムFの裏面Frは面で接触するのではなく、点又は線で接触することとなり、図1(b)に示すように両者の間には間隙Sが形成される。従って、両者の間では、接触点(又は線)のみの伝熱となり、伝熱効率が良くない。伝熱効率を高めるために、第1テンションロール18及び第2テンションロール22によって樹脂フィルムFにいっそう高い張力を負荷してキャンロール20に強く接触させても、面での接触とはならないばかりか、樹脂フィルムFにシワが入る不具合が誘発される。
このような不具合を防止するために、真空成膜装置10には、キャンロール20の外周面20aと樹脂フィルムFの裏面Frとの隙間Sに液体Lを供給する液体供給機構30が備えられている。また、真空成膜装置10には、キャンロール20の外周面20aの露出部分20dのうち、この露出部分20dに液体Lを供給する供給位置(後述する付着ロール32の位置)と上記した離反開始位置20cとの間の部分から液体Lを除去する液体除去機構40も備えられている。
液体供給機構30には、キャンロール20の外周面20aに接触して液体Lを付着させる付着ロール32と、付着ロール32に液体Lを供給する液体供給ポンプ34とが備えられている。付着ロール32は、図1や図2に示すように筐体12の内部に配置されており、キャンロール20の外周面20aの露出部分20dに接触する円筒状のスポンジ32aと、この円筒の中空部に差し込まれた円筒管32bとから構成されている。円筒管32bの外周面には多数の孔(図示せず)が形成されている。円筒管32bの両端部は筐体12の壁12aに軸受(ロータリージョイント)36を介して回転自在に固定されており(図2(b)では円筒管32bの一端部しか示していないが、他端部も同様の構成である)、この一端部は配管(送油管)38によって液体供給ポンプ34に接続されている。液体供給ポンプ34は、液体Lが収容された液体タンク39に接続されている。
液体供給ポンプ34を稼動させることにより、液体タンク39内の液体Lが配管38を通って円筒管32bに供給され、この円筒管32bの多数の孔を通ってスポンジ32aに染み出ていき、スポンジ32aは多量の液体Lを含むこととなる。スポンジ32aに含まれた液体Lはキャンロール20の外周面20aに付着して、キャンロール20の矢印A方向の回転に伴って、キャンロール20の外周面20aと樹脂フィルムFの裏面Frとの隙間Sに供給される。従って、図1(b)に示すように隙間Sには液体Lが存在することとなる。
液体除去機構40には、キャンロール20の外周面20aに接触して液体Lを吸い取る吸取ロール42と、この吸取ロール42に吸い取られた液体Lを吸取ロール42から吸引する真空ポンプ44(本発明にいう液体除去ポンプの一例である)とが備えられている。吸取ロール42は、図1や図2に示すように筐体12の内部に配置されており、キャンロール20の外周面20aの露出部分20dのうち、スポンジ32aと離反開始位置20cとの間の部分に接触する円筒状のスポンジ42aと、この円筒の中空部に差し込まれた円筒管42bとから構成されている。円筒管42bの外周面には多数の孔(図示せず)が形成されている。円筒管42bの両端部は、図示しないが、円筒管32bと同様に筐体12の壁12aに軸受(ロータリージョイント)を介して回転自在に固定されている。円筒管42bの一端部は配管(送油管)48によって、液体が収容される液体容器46に接続されており、この液体容器46は真空ポンプ44に接続されている。
キャンロール20の外周面20aに付着している液体Lはスポンジ42aに吸い取られる。真空ポンプ44を稼動させることにより液体容器46に負圧が生じるので、スポンジ42aに吸い取られた液体Lは、円筒管42bの多数の孔を通って円筒管42bの内部に移動し、さらに、配管48を通って液体容器46に収容される。
上記のようにしてキャンロール20の外周面20aと樹脂フィルムFの裏面Frの隙間Sに存在していた液体Lは液体除去機構40によって除去されるが、樹脂フィルムFの裏面Frに液体Lが残留していることもある。裏面Frに残留した液体Lを除去するために、第2テンションロール22と巻取ロール16の間には、スポンジからなる液体除去ロール50が配置されている。この液体除去ロール50の外周面は樹脂フィルムFの裏面Frに接触してこの裏面Frから液体Lを除去する。なお、裏面Frに液体Lが残留していても良いときは液体除去ロール50は不要である。
キャンロール20の外周面20aと樹脂フィルムFの裏面Frとによって形成される間隙Sに液体Lを存在させるためには、キャンロール20が矢印A方向に回転し、キャンロール20の外周面20aと樹脂フィルムFの裏面Frとが接触する都度、液体Lを間隙Sに供給すればよい。この間隙Sに液体Lを供給するためには、キャンロール20の外周面20aが露出している(樹脂フィルムFで覆われていない)露出部分20dに液体Lを供給し、この供給された液体Lがキャンロール20の外周面20aに液膜を形成すれば可能となる。キャンロール20の外周面20aの液膜は、キャンロール20の回転と樹脂フィルムFの搬送とによって、樹脂フィルムFの裏面Frに接触して間隙Sに液体Lを存在させることとなる。キャンロール20の外周面20aの露出部分20dに液膜を形成するように液体Lを供給するためには、周知のロールやドクターブレード等で液体Lを供給してもよい。
上述したように樹脂フィルムFがキャンロール20の外周面20aに接触しながら搬送され、上記の離反開始位置20cにおいて樹脂フィルムFの裏面Frがキャンロール20の外周面20aから離脱する。キャンロール20の外周面20aから離脱した樹脂フィルムFの裏面Frには液体Lが付着しているので、キャンロール20の外周面20aに付着している液体Lの量は減少する。従って、間隙Sに液体Lを途切れることなく存在させるためには、キャンロール20の外周面20aに液体Lを常に供給することが望ましい。
また、上記した液体除去機構40によってキャンロール20の外周面20aから液体Lを除去できるので、この外周面20aに常に新しい液体Lを供給できる。液体Lを除去するためには、上記の例では液体Lを吸収するスポンジ42aを用いたが、周知のドクターブレードやスクレーパなどを外周面20aに接触させて除去してもよい。なお、液体Lを除去する位置は、キャンロール20の回転方向(矢印A方向)において液体Lが供給される位置(付着ロール32の位置)よりも回転方向上流側(手前側)に設定する。
液体Lの膜厚(液膜)の厚さは、間隙Sに液体Lが存在できる量であれば問題なく、樹脂フィルムFの裏面Frの表面粗さ(例えばRa等の値)の1倍〜10倍の範囲が望ましい。樹脂フィルムFの裏面Frの表面粗さは、樹脂フィルムの種類によって異なるが、液膜の厚さは例えば数十nm〜1μmである。
成膜方法としては、蒸着やスパッタリング法等を用いることができる。そのうち、プラズマにより発生した電子をカソード近傍に閉じ込める方式であるスマグネトロンスパッタリング法が望ましい。この理由は、キャンロール20の外周面20aと樹脂フィルムFの裏面Frの隙間Sに液膜が形成されるので、成膜時の雰囲気の圧力の点から、スパッタリング法の方が液体選択等の自由度が高くなるからである。
上記の例では、液体供給機構30と液体除去機構40は互いに独立した機構としたが、これら両者を接続して、液体除去機構4によって除去された液体をろ過等させた後に液体供給機構30に送って再利用する循環的な構成にしてもよい。また、上記した液体供給機構30と液体除去機構40ではそれぞれ、付着ロール32と吸取ロール42によって液体Lを供給して除去するが、上述のように、ドクターブレードやスクレーパなどで液体Lの供給と除去を行っても良い。ただし、液体Lの供給と除去にはキャンロール20の外周面20aを傷付けない材質のロールやブレード、スクレーパを用いることは勿論である。なお、付着ロール32を用いずに、キャンロール20の外周面20aから(内部から)液体Lが染み出るように構成してもよい。
上述したように隙間Sに液体Lを存在させる理由について説明する。
2つの固体の間の熱伝導を考察した場合、2つの固体間の熱伝導は固体表面間の接触伝導、介在気体による伝導、輻射伝導の3種類がある。真空成膜装置内では、固体表面間の接触熱伝導は、上述の通り接触点(又は線)のみの伝熱で不十分である。また、例えばスパッタリング装置内の圧力は、0.1から1Pa程度であり、この圧力での気体による熱伝導は期待できない。さらに、絶対温度の4乗に比例する輻射熱伝導は、成膜時の樹脂フィルムFの温度が室温から100℃程度であり期待できない。
そこで、真空成膜装置10では、キャンロール20の外周面20aと樹脂フィルムFの裏面Frとの接触によって形成された間隙Sに液体Lを存在させることとした。この間隙Sに液体Lを供給する(注入する)ことにより間隙Sでは液体Lを介して熱が伝導されるので、成膜時の樹脂フィルムFの冷却効率を高められる。熱伝導の向上は、樹脂フィルムFの温度上昇を抑制することとなるので、シワの抑制にも効果がある。
このように真空成膜装置10では、樹脂フィルムFの冷却効率を高められるので、特に、厚み38μm未満の樹脂フィルムFに成膜する場合には、スパッタリングの投入電力を下げずに済み、且つ、樹脂フィルムFの搬送速度を遅くせずに成膜できる。このため、生産性は、樹脂フィルムFの厚みに関わりなく下がることはない。換言すれば、樹脂フィルムFの冷却効率が向上することにより、成膜機構に大きな電力の投入が可能となって成膜速度が速くなるので、所望の成膜の膜厚を得るのために樹脂フィルムFの搬送速度を維持若しくは速くできる。従って、厚み38μm未満の樹脂フィルムFに成膜する際の生産性が低下しない。また、厚み38μm以上のポリイミドフィルムなどの樹脂フィルムFに真空成膜する際には、樹脂フィルムFの裏面Frの傷防止や、更なる大電力の投入で真空成膜の搬送速度を速くできるので、生産性を向上できることは勿論である。
さらに、間隙Sに液体Lを注入することにより、キャンロール20の外周面20aと樹脂フィルムFの裏面Frとの摩擦係数を下げることができるので、シワ発生の抑制ともなる。ここで、上記のようなシワが成膜時に発生する原因を考察する。温度上昇によって樹脂フィルムFがその幅方向へ伸びようとするが、キャンロール20の外周面20aと樹脂フィルムFの裏面Frに摩擦が発生するので、この摩擦によって樹脂フィルムFがその幅方向に伸びられず、この結果、樹脂フィルムFに発生した内部応力がその降伏応力を超えてシワが発生すると考えられる。成膜時のシワを防ぐためには、冷却効率を向上させて樹脂フィルムFの伸びを抑えること、及びキャンロール20の外周面20aと樹脂フィルムFの裏面Frとの間の摩擦係数を低減させることが必要である。摩擦係数について検討した場合、ポリイミドフィルムなどの樹脂フィルムFと例えば硬質クロムめっきが施されたキャンロール20の外周面20aとの摩擦係数は0.25〜0.40である。間隙Sの液体Lの粘度に応じて、両者間の摩擦係数は変化するので、シワを防ぐためにも粘度の低い液体を使うのが望ましい。例えば、液体Lの動粘度は200mm/s以下が好ましい。
隙間Sに液体Lを存在させることは、キャンロール20の外周面20aと樹脂フィルムFの裏面Frとの間の摩擦を低減させることとなり、これら両者が摺動した(スリップした)としても、樹脂フィルムFの裏面Frにキズを発生させることを抑制する。
しかし、間隙Sに液体Lを存在させた場合は問題も発生する。この問題としては、(1)液体Lが蒸発して真空成膜装置10内の雰囲気を汚染し、液体Lが成膜等に混入すること、(2)液体Lが空気や異物などで汚染されて樹脂フィルムFへ転写されること、(3)樹脂フィルムFに付着した液体Lを除去する工程が必要になること等が挙げられる。雰囲気の汚染の問題を解決するためには、液体Lの蒸気圧が真空成膜装置10内の成膜時の雰囲気の圧力よりも低いことが必要である。具体的には、液体Lの蒸気圧は、成膜時の雰囲気の圧力の1/100以下であることが好ましく、例えば、成膜時の雰囲気の圧力が0.1Paであれば、40℃の蒸気圧が1×10−3Pa以下あることが必要である。かかる蒸気圧であり、且つ、樹脂フィルムFの裏面frに付着した液体Lを容易に除去できれば良く、液体が有機化合物であっても無機化合物や無機元素の単体であって良い。このような蒸気圧と、上記した粘度(動粘度は200mm/s以下)をもつ液体Lとしては、潤滑油やポンプ油等の機械油をはじめとする工業用油等の油が挙げられ、油のうち真空油(真空ポンプ油)が好ましい。このような特性を有する油は、炭化水素系やシリコーン系の真空ポンプ(拡散ポンプ)油として入手することができ、例えば、アルバック社製真空ポンプの純正真空ポンプ油のULVOIL(登録商標) D−11、D−31等を選択することができる。樹脂フィルムFの裏面Frに付着した油膜は、次工程における処理時に、公知の方法の溶剤あるいはアルカリ脱脂液で除去してもよい。
(実験例)
上記した真空成膜装置10を用いて、幅500mm、厚さ25μmのポリイミドフィルムとしてカプトンフィルム(カプトンは登録商標)に銅を成膜して、本発明の効果確認を行った。真空成膜装置10の内部を真空ポンプで10−3Paまで真空引きした後に、成膜時の雰囲気ガスのアルゴンを導入して圧力0.1Paとしてスパッタリングを行った。2個のスパッタリングカソード24,26のうち、キャンロール20の回転方向における上流側のスパッタリングカソード24をNi−Crターゲット、他方のスパッタリングカソード26を銅ターゲットにして樹脂フィルムFの表面Ffに成膜した。樹脂フィルムFの搬送速度を一定にして、スパッタリングカソード26への投入電力を変化させて、樹脂フィルムFにシワが入る投入電力を、下記の比較例と比較した。液体Lとしては、40℃での動粘度170mm/Sのシリコーン系真空ポンプ油を用いた。この真空ポンプ油の40℃での蒸気圧は約2×10−6Paであり、スパッタリング圧力の1/10000であって十分に低い。投入電力が約9.8kWに達するまで樹脂フィルムFにはシワが発生しなかった。
(比較例)
キャンロール20の外周面20aと樹脂フィルムFの裏面Frとの隙間Sに、上記の真空ポンプ油を供給しないこと以外は、実験例と同様の条件で成膜を行った。投入電力約7kW以上では樹脂フィルムFにシワが発生した。
比較例において樹脂フィルムFにシワが発生した理由は、スパッタリング成膜部において樹脂フィルムFの温度が上昇し、その幅方向に樹脂フィルムFが伸びようとして発生したシワが、巻取ローラ16まで残ったと考えられる。一方、実験例では、隙間Sに油膜を形成させたので、投入電力約9.8kWまでシワが発生しなかった。すなわち、実験例では、約40%高い電力を投入できることとなった。これは、樹脂フィルムFからキャンロール20への熱伝導率が高くなり、樹脂フィルムFの温度が下がった(樹脂フィルムFの熱がキャンロール20に素早く奪われた)ことによる効果である。投入電力と成膜速度はほぼ比例するので、同一厚さの膜を形成する場合、搬送速度を40%速めることが本実験で確認できた。
図3を参照して、本発明の他の例を説明する。
図3は、真空成膜装置の他の例の一部を模式的に示す側面図である。この図では、図1と図2に示す構成要素と同じ構成要素には同じ符号が付されている。
実施例1の真空成膜装置10では、液体Lを吸い取る吸取ロール42を一つだけ配置したが、実施例2の真空成膜装置60では、液体Lを吸い取る2つの吸取ロール72,74をもつ液体除去機構70を備えた点に特徴がある。2つの吸取ロール72,74は、キャンロール20の露出部分20dのうち付着ロール32を挟んだ2つの部分(位置)に配置されている。2つの吸取ロール72,74はそれぞれ配管76、78を介して液体容器46に接続されている。配管76、78の合流点79には、2つの配管76,78のいずれか一方を液体容器46に選択的に接続するための弁(図示せず)が取り付けられている。
実施例2のキャンロール20は、矢印A方向(正回転方向)だけでなく矢印B方向(逆回転方向)にも回転する(正逆回転する)。従って、樹脂フィルムFは、巻出ロール14から巻取ロール16に送り出されるだけではなくて、巻取16に巻き取られた樹脂フィルムFを巻出14に巻き取らせるように送って樹脂フィルムFの表面Ffに成膜できる。キャンロール20が正逆回転のいずれであってもその外周面20aから液体Lを除去するために、上記の2つの吸取ロール72,74が備えられている。キャンロール20が矢印A方向に回転するように樹脂フィルムFが搬送されるときは、吸取ロール72がキャンロール20の外周面20aに接触する一方、吸取ロール74は外周面20aから離れるように構成されている。この逆に、キャンロール20が矢印B方向に回転するように樹脂フィルムFが搬送されるときは、吸取ロール74がキャンロール20の外周面20aに接触する一方、吸取ロール72は外周面20aから離れるように構成されている。このようにキャンロール20の回転方向(即ち、樹脂フィルムFの搬送方向)に応じて2つの吸取ロール72,74を選択的に使用することにより、樹脂フィルムFの正逆両方向の搬送に対応できる。
(a)は、本発明の真空成膜装置の一例を模式的に示す側面図であり、(b)は、キャンロールの外周面と樹脂フィルムの裏面との接触状態を模式的に示す(a)のB部分の拡大図である。 (a)は、液体供給機構を模式的に示す側面図であり、(b)は、(a)の液体供給機構を示す正面図であり、(c)は、液体除去機構を模式的に示す側面図である。 真空成膜装置の他の例の一部を模式的に示す側面図である。
符号の説明
10 真空成膜装置
14 巻出ロール
16 巻取ロール
20 キャンロール
20a 外周面
20b 接触開始位置
20c 離反開始位置
20d 露出部分
30 液体供給機構
32 付着ロール
34 液体供給ポンプ
40,70 液体除去機構
42、72、74 吸取ロール
44 真空ポンプ

Claims (13)

  1. その内部に冷媒が導入されたキャンロールの外周面に樹脂フィルムの裏面を接触させて該樹脂フィルムを搬送しながらその表面に成膜する真空成膜方法において、
    前記キャンロールの外周面と前記樹脂フィルムの裏面との隙間に液体を存在させながら該樹脂フィルムを搬送することを特徴とする真空成膜方法。
  2. その内部に冷媒が導入されたキャンロールの外周面に樹脂フィルムの裏面を接触させて該樹脂フィルムを搬送しながらその表面に成膜する真空成膜方法において、
    前記キャンロールの外周面と前記樹脂フィルムの裏面との隙間に液体を供給しながら該樹脂フィルムを搬送することを特徴とする真空成膜方法。
  3. ロール状に巻かれた長尺の樹脂フィルムを用い、
    このロール状に巻かれた長尺の樹脂フィルムを引き出しながら、この引き出された部分が前記キャンロールの外周面に接触し始める接触開始位置から離れ始める離反開始位置まで前記長尺の樹脂フィルムの裏面を前記キャンロールの外周面に接触させ続けると共に、該外周面のうち前記長尺の樹脂フィルムが接触せずに該外周面が露出した露出部分に前記液体を供給して、該外周面と前記樹脂フィルムの裏面との隙間に前記液体を存在させる若しくは供給することを特徴とする請求項1又は2に記載の真空成膜方法。
  4. 前記外周面の前記露出部分のうち、前記露出部分に前記液体を供給する供給位置と前記離反開始位置との間の部分から前記液体を除去することを特徴とする請求項3に記載の真空成膜方法。
  5. 前記樹脂フィルムは正逆の搬送方向に選択的に搬送されると共に、前記キャンロールは前記樹脂フィルムの搬送方向に対応して正逆回転し、
    前記樹脂フィルムの前記搬送方向に応じて、前記供給位置を挟んだ2箇所の位置から選択的に前記液体を除去することを特徴とする請求項4に記載の真空成膜方法。
  6. 前記樹脂フィルムの表面に成膜するときの雰囲気の圧力の1/100以下の蒸気圧を持つ液体を使用することを特徴とする請求項1から5までのうちのいずれか一項に記載の真空成膜方法。
  7. その内部に冷媒が導入されたキャンロールの外周面に樹脂フィルムの裏面を接触させて該樹脂フィルムを搬送しながらその表面に成膜する真空成膜装置において、
    前記キャンロールの外周面と前記樹脂フィルムの裏面との隙間に液体を供給する液体供給機構を備えたことを特徴とする真空成膜装置。
  8. 前記樹脂フィルムが前記キャンロールの外周面に接触し始める接触開始位置から離れ始める離反開始位置まで前記樹脂フィルムに張力を付与してその裏面を前記キャンロールの外周面に接触させ続けるテンションロールを備え、
    前記液体供給機構は、前記キャンロールの前記外周面のうち前記樹脂フィルムが接触せずに該外周面が露出した露出部分に前記液体を供給して、該外周面と前記樹脂フィルムの裏面との隙間に液体を供給するものであることを特徴とする請求項7に記載の真空成膜装置。
  9. 前記露出部分のうち、該露出部分に前記液体を供給する供給位置と前記離反開始位置との間の部分から前記液体を除去する液体除去機構を備えたことを特徴とする請求項8に記載の真空成膜装置。
  10. 前記液体供給機構は、
    前記キャンロールの外周面に接触して液体を付着させる付着ロールと、
    該付着ロールに液体を供給する液体供給ポンプとを備えたものであることを特徴とする請求項7、8、又は9に記載の真空成膜装置。
  11. 前記液体除去機構は、
    前記キャンロールの外周面に接触して液体を吸い取る吸取ロールと、
    該吸取ロールに吸い取られた液体を該吸取ロールから吸引する液体除去ポンプとを備えたものであることを特徴とする請求項9に記載の真空成膜装置。
  12. 前記液体吸取ロールは、前記露出部分のうち前記付着ロールを挟んだ2つの部分に配置されたものであることを特徴とする請求項11に記載の真空成膜装置。
  13. 前記液体供給機構は、
    前記樹脂フィルムの表面に成膜するときの雰囲気の圧力の1/100以下の蒸気圧を持つ液体を、前記キャンロールの外周面と前記樹脂フィルムの裏面との隙間に供給するものであることを特徴とする請求項7から12までのうちのいずれか一項に記載の真空成膜装置。
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