JP2009149316A - 飲料製造装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】異物が入れられた状態の容器が販売容器受台に搭載されたまま飲料製造が開始されることによる機器の損傷等を回避することができる飲料製造装置を提供する。
【解決手段】本発明の飲料製造装置1は、筐体部2に構成された販売口103と、販売口103に対応して筐体部2内に設けられ、販売口103より挿入された販売容器9を搭載する販売容器受台56とを備え、販売容器9を筐体部2内で移動させ、当該販売容器9内に飲料製造用の器具を進入させることにより、該販売容器9内において飲料を製造するものであって、販売容器受台56に販売容器9が搭載されるとき、予め指定された当該販売容器9より上方に突出する異物118を検出する異物検出スイッチ121と、該スイッチの出力に基づき、当該異物検出スイッチが異物118を検出している場合は飲料製造を禁止する制御部8とを備えた。
【選択図】図30
【解決手段】本発明の飲料製造装置1は、筐体部2に構成された販売口103と、販売口103に対応して筐体部2内に設けられ、販売口103より挿入された販売容器9を搭載する販売容器受台56とを備え、販売容器9を筐体部2内で移動させ、当該販売容器9内に飲料製造用の器具を進入させることにより、該販売容器9内において飲料を製造するものであって、販売容器受台56に販売容器9が搭載されるとき、予め指定された当該販売容器9より上方に突出する異物118を検出する異物検出スイッチ121と、該スイッチの出力に基づき、当該異物検出スイッチが異物118を検出している場合は飲料製造を禁止する制御部8とを備えた。
【選択図】図30
Description
本発明は、清涼飲料や酒類等の飲料を容器内で製造する飲料製造装置に関するものである。
従来の飲料製造装置として、シロップと氷とをタンク内で混合してシャーベット状の飲料(以下の説明では、氷を含む清涼飲料及び酒類、かき氷等の冷菓を含めて飲料という。)を製造する飲料製造装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。このような飲料はフローズン飲料と呼ばれている。
当該飲料製造装置は、シロップや水、炭酸ガス等が供給されるタンク内に円筒状の冷却シリンダを備えており、タンク内で希釈水とシロップとを混合しながら冷却シリンダで製氷を行い、撹拌羽根により撹拌することで、所定硬度のシャーベット状のフローズン飲料を製造する。
しかしながら、当該飲料製造装置は、タンク内においてシロップと希釈水とを混合して所定のフローズン飲料を製造するものであるため、異なるシロップによってフローズン飲料を製造するためには、タンク内のシロップ等を一旦廃棄しなければならず、好みに応じてフローズン飲料の種類を変更することが困難であるという問題がある。
そこで、シロップを投入した容器内に削氷を投入し、撹拌することで、所定硬度のシャーベット状のフローズン飲料を製造する飲料製造装置が開発されている(例えば、特許文献2参照。)。当該飲料製造装置は、削氷部内に氷を投入し、削氷部内に設けられるプロペラを運転することで、削氷刃により氷を削り、削氷部下方に搬送された容器内に当該削氷を排出する構成とされている。
その後、シロップと削氷が収容された容器は、撹拌部に搬送され、当該撹拌部において、容器内のシロップと削氷とが混合されることで、所定硬度のシャーベット状のフローズン飲料が製造される。
特開2000−163651号公報
特開2004−298016号公報
しかしながら、上述した文献2に示す如き飲料製造装置では、飲料の製造に用いられる販売容器は、販売容器受台に搭載されたまま容器移動部により筐体部内を移動する。そのため、販売容器受台に搭載された容器内にスプーンやストローなどの異物が入れられると、筐体部内における移動の際に筐体部内の機器にぶつかってしまいスプーンやストローが落ちてしまう、更には、容器が倒れてしまう問題がある。
また、かかる飲料製造装置では、販売容器内にカッターなどの撹拌部を進入させて当該容器内において飲料の製造を行うことから、スプーンやストローなどの異物が入れられていると、カッターなどを販売容器内に進入させた際に、当該異物と接触し、機器が損傷してしまう問題がある。
本発明は従来の技術的課題を解決するために成されたものであり、異物が入れられた状態の容器が販売容器受台に搭載されたまま飲料製造が開始されることによる機器の損傷等を回避することができる飲料製造装置を提供する。
本発明の飲料製造装置は、筐体部に構成された販売口と、販売口に対応して筐体部内に設けられ、販売口より挿入された販売容器を搭載する販売容器受台とを備え、販売容器を筐体部内で移動させることにより、及び/又は、当該販売容器内に飲料製造用の器具を進入させることにより、該販売容器内において飲料を製造するものであって、販売容器受台に販売容器が搭載されるとき、予め指定された当該販売容器より上方に突出する異物を検出する異物検出手段と、該異物検出手段の出力に基づき、当該異物検出手段が異物を検出している場合は飲料製造を禁止する制御部とを備えたことを特徴とする。
請求項2の発明の飲料製造装置は、上記発明において、販売口の上縁を縁取るよう水平方向の軸を中心として回動自在に設けられ、筐体部内側に傾斜しながら降下する目隠し部材と、該目隠し部材の回動を検出するスイッチとから異物検出手段を構成したことを特徴とする。
本発明の飲料製造装置は、筐体部に構成された販売口と、販売口に対応して筐体部内に設けられ、販売口より挿入された販売容器を搭載する販売容器受台とを備え、販売容器を筐体部内で移動させることにより、及び/又は、当該販売容器内に飲料製造用の器具を進入させることにより、該販売容器内において飲料を製造するものであって、販売容器受台に販売容器が搭載されるとき、予め指定された当該販売容器より上方に突出する異物を検出する異物検出手段と、該異物検出手段の出力に基づき、当該異物検出手段が異物を検出している場合は飲料製造を禁止する制御部とを備えたので、販売容器内にスプーンやストローなどの異物が入った状態で販売容器受台に搭載された場合には、異物検出手段によって販売容器より上方に突出する異物を検出し、当該検出に基づき、適切に飲料の製造を禁止することが可能となる。
従って、販売容器がスプーンやストローなどの異物が入った状態で販売容器受台に搭載されたまま、筐体部内を移動することにより、当該異物が筐体部内の機器に当たって落ちたり、販売容器内に飲料製造用の器具を進入させた際に、当該異物と器具とが接触することで機器が破損してしまう不都合を回避することが可能となる。また、ストローの場合には、衝撃によってストローが砕かれて、その破片が飲料に混入するおそれがある。これにより、安全に飲料を製造することが可能となる。
請求項2の発明によれば、上記発明において、販売口の上縁を縁取るよう水平方向の軸を中心として回動自在に設けられ、筐体部内側に傾斜しながら降下する目隠し部材と、該目隠し部材の回動を検出するスイッチとから異物検出手段を構成したことにより、異物がストローなどの比較的柔らかいものであっても、回動自在に設けられた目隠し部材にストローが当たることによって、スイッチを動作させて異物検出を行うことが可能となる。
これにより、それ自体が軽く柔らかいことから検出が困難なストローであっても精度良く異物として検出することが可能となり、より安全な飲料の製造を実現することが可能となる。
以下に、本発明の実施形態としての実施例1及び実施例2の飲料製造装置1についてそれぞれ図面を参照しながら説明する。
まずはじめに、図1乃至図27を参照して実施例1としての飲料製造装置1について詳述する。図1は本発明の実施形態にかかる飲料製造装置1の斜視図、図2は外装パネル101、前面パネル102を取り外した状態の斜視図、図3は図2の正面図、図4は図2の飲料製造装置1を向かって右側からみた側面図、図5は図2の飲料製造装置1のA−A断面図をそれぞれ示している。
本実施例における飲料製造装置1は、例えば飲食店などに設置されて液体原料であるシロップ、若しくは、粉末状の飲料原料を湯又は水によって溶解し生成されたシロップと氷とを混合撹拌して所定の硬度を有するシャーベット状の飲料を提供するものである。
この飲料製造装置1の本体を構成する筐体部2内に、飲料原料供給部3と、削氷供給部4と、撹拌部5と、容器移動部6と、洗浄部7と、これら各機器を制御する制御部8と、削氷供給部4や洗浄部7から滴下する水や販売容器9からこぼれた飲料等の液体を受容するドリップトレイ37とを備える。本実施例では、更に筐体部2内に、削氷供給部4に氷を自動供給するための製氷部10と、飲料原料供給部3において販売容器9に供給される飲料原料の粉末(以下、原料粉末)を溶解するための湯、更には、洗浄部7において洗浄用の湯を供給するための湯タンク11を備えている。
筐体部2は、前面が前面パネル102にて、後面、両側面及び天面を外装パネル101にて囲繞されることにより構成されており、前面パネル102下部には、販売口103が形成されている。この販売口103は、詳細は後述する如く販売口扉104にて開閉自在に閉塞されており、トレイ部55の飲料原料供給位置Sに対し販売容器9を納出可能とする。なお、当該販売口扉104及びその周辺の詳細な構成については後述する。
販売容器9は、少なくとも上面に開口を有する容器であり、所定の径寸法及び高さ寸法を有するコップを使用する。なお、販売容器9は、ステンレス製や、ガラス製、樹脂製、紙製のものなどであっても良い。
本実施例において、筐体部2の前部一側、図3では、向かって左側に飲料原料供給部3が配設されている。本実施例における飲料製造装置1では、飲料原料として原料粉末と、当該原料粉末を溶解するための湯又は/及び水と、氷を使用する。上記飲料原料供給部3は、上記飲料原料のうち、所定量の原料粉末及び湯を販売容器9に供給するものである。この飲料原料供給部3の下方は、販売容器9が載置される飲料原料供給位置Sとされる。
そして、この飲料原料供給部3の側方には、筐体部2の前面に臨んでコントロールパネル50が配設されている。このコントロールパネル50には、複数の操作ボタン51と液晶表示器のディスプレイ52、装置全体の電源をON/OFFするための電源スイッチ53などが設けられている。なお、当該筐体部2の前面を被覆する前面パネル102には、飲料供給ボタン105が設けられており、当該ボタン操作に基づき後方には位置されるコントロールパネル50の操作ボタン51を操作可能とされている。
本実施例における図3では、筐体部2の向かって左側の後部には、製氷部10が配設されている。この製氷部10は、オーガ式製氷部であって、飲料原料としての氷を生成する装置である。生成された氷は、一旦貯氷部32に貯氷された後、制御部8からの出力に応じて後段の削氷供給部4に送られる。
筐体部2の製氷部10と飲料原料供給部3との間には、削氷供給部4と、撹拌部5及び湯タンク11が配置される。削氷供給部4は、製氷部10にて生成された氷を所定の粗さで削ることにより削氷を形成するものであり、製氷部10の近傍に設けられる。この削氷供給部4の下方は、販売容器9の削氷供給位置Uとされる。
そして、この削氷供給部4と飲料原料供給部3との間には撹拌部5が設けられる。この撹拌部5は、販売容器9内に受容された受容物、即ち、飲料の原料となる原料粉末と、当該原料粉末を溶解するための湯又は/及び水の混合、撹拌、更には、これら原料粉末と、湯等によって生成されたシロップと削氷の粉砕、混合及び撹拌を行うものである。この撹拌部5の下方は、販売容器9の撹拌位置Tとされる。
上述した如きこれら飲料原料供給部3、削氷供給部4及び撹拌部5は、筐体部2の前部に集約して設けられており、これら各機器の下部には、トレイ部55を有する容器移動部6が設けられる。ここで、トレイ部55とは、ドリップトレイ37の上部に設けられて販売容器9を移動可能に配置するものである。そして、容器移動部6は、トレイ部55に設けられて販売容器9を搭載する販売容器受台56と、販売容器受台56を水平方向に移動させて、トレイ部55内に形成される前記飲料原料供給位置Sと、撹拌位置Tと、削氷供給位置Uに移動可能とする水平移動部57と、販売容器受台56を撹拌位置Tにおいて垂直方向に移動させる垂直移動部58とを有する。なお、当該容器移動部6の詳細な構成については後述する。
一方、上記洗浄部7は、撹拌部6を構成する撹拌部材としてのカッター41及び蓋42を洗浄するものであり、本実施例では、筐体部2の前面隅角部、図3では、向かって前面右隅角部に配置される。洗浄部7は、撹拌部5の洗浄時に洗浄用水としての洗浄用湯を供給する前記洗浄用湯供給ノズル20と、洗浄時に撹拌部5のカッター41及び蓋42を下側から覆う図示しない洗浄用カバーと、この洗浄用カバー48をカッター41及び蓋42を覆った閉鎖状態とこれらから離間した開放状態とに駆動する駆動部とから構成されている。これにより、洗浄部7は、駆動部の駆動によって、隅角部内から撹拌部5に進出/後退するように構成される。
そして、前記湯タンク11は、所定容量の飲料水を貯水可能とするタンクであり、内部には貯水された飲料水を所定温度、例えば+80℃に加熱保温するヒータ49H(図27のみ図示する)及び温度センサ49T(同じく図27のみ図示する)が設けられている。そして、湯タンク11には、図5に示される給水電磁弁21が介設される給水配管22を介して外部から水道水などの飲料水が供給される。また、湯タンク11には、溶解用湯供給電磁弁15(図27のみ図示する)が介設された図示しない湯供給配管と、洗浄用湯供給電磁弁17が介設された図示しない湯供給配管が接続されている。そして、溶解用湯供給電磁弁15が介設された湯供給配管の他端には、飲料原料供給部3を構成する溶解用湯供給ノズル19が接続され、他方の湯供給配管の他端には、前記洗浄部7を構成する洗浄用湯供給ノズル20が接続される。
次に、筐体部2内に配置される各機器の詳細の構成についてそれぞれ説明する。
まずはじめに、上記飲料原料供給部3の構成について説明する。飲料原料供給部3は、キャニスタ13と、原料シュート14とから構成される原料粉末供給部と、前記湯タンク11から粉溶解用の湯を販売容器9に供給する溶解用湯供給ノズル19とから構成される。キャニスタ13は、飲料原料となる原料粉末を充填保管しておくものであり、内部に原料を排出制御するための粉排出機構24(図27のみ図示する)が設けられている。原料シュート14は、キャニスタ13から排出される原料粉末を飲料原料供給位置Sに配置された販売容器9に適切に案内するものである。
次に、上記製氷部10及び削氷供給部4の構成について説明する。製氷部10は、製氷用水から氷を生成するための図示しない冷却器を備えており、当該冷却器と共に冷凍サイクルを構成するコンプレッサ26、コンデンサ27、膨張弁66、デハイドレータ67等を冷媒配管にて順次接続して冷却装置を構成している。なお、これら冷却装置も製氷部10と同様に筐体部2内に配設されている。
製氷部10には、製氷用水(水道水)を供給するためシスターン28が給水配管29を介して設けられている。そして、この製氷部10は、内面を平滑な円筒状内面とされたステンレス製の冷却円筒30内にはオーガ(回転刃)31を同心的且つ回転可能に挿入し、冷却円筒30の外壁にはパイプ状の前記冷却器を螺旋状に密着巻付して構成されている。また、前記オーガ31は、下部を図示しない下部軸受けにて上部を氷圧縮経路を構成する図示しない上部軸受けにて軸支されている。また、上部軸受けにて圧縮された氷片は、上部に形成された図示しない吐出口及び当該吐出口に設けられる貯氷部32に導出される。この貯氷部32は、所定容積を有しており、側面に形成される排出口には、ソレノイド34にて駆動制御される氷払出シャッタが介設された氷シュート33が接続されている。
そして、この氷シュート33の下端には、削氷供給部4を構成するスライサ35が設けられている。削氷供給部4は、上記オーガ式製氷部10にて生成され、氷シュート33を介して供給された氷を所定の粗さで削る、或いは砕くことにより削氷を排出する削氷装置を構成するスライサ35と、当該スライサ35にて形成された削氷を一旦保持すると共に、販売容器9に削氷を案内する氷バッファ36とから構成される。
本実施例においてスライサ35は、上方に開口を有する本体35Aと、本体35Aの内部に回転自在に収容される図示しないプロペラと、本体35Aに取り付けられるプロペラの駆動用モータ35M(図27のみ図示する)と、本体35Aの内側に突出して氷を削氷する図示しない削氷刃とを備えている。
ここで、図25の氷バッファ36と削氷重量計測部の斜視図及び図26の底面図を参照して氷バッファ36周辺の構造について説明する。上記スライサ35の下方に配置される氷バッファ36の側方に隣接して当該氷バッファ36内の削氷の重量を計測する削氷計測部(計測手段)125が設けられている。
本実施例において、氷バッファ36は上下に開口を有する筒状部材により構成されており、上端開口は、前記削氷刃下方に宛がわれたシュート126の下端開口に対応して位置し、削氷計測部125を構成する第1のアーム部127A、第2のアーム部127Bのそれぞれの一端に固定された取付部材128に着脱自在に吊下されている。そして、この氷バッファ36の下端排出口36A下方は、販売容器9が載置される削氷供給位置Uとされる。
そして、この氷バッファ36の下端排出口36Aは、氷バッファ36内に蓄えられた削氷の排出を制御する排出装置129により、開閉自在に閉塞される。この排出装置129は、氷バッファ36の下端排出口36Aを開閉自在に閉塞するシャッタ130と、当該シャッタ130を回動制御する駆動機構131とから構成されている。シャッタ130は氷バッファ36の下端排出口36Aを閉塞する底面130Aと、当該底面130Aと一体に形成され氷バッファ36の側面に回動軸130Cを中心として回動自在に取り付けられる一対のアーム130Bとを有する。これにより、氷バッファ36の側面に対し、シャッタ130を回動自在とされることで、氷バッファ36の下端排出口36Aを開閉自在することができる。
また、削氷計測部125側に設けられるシャッタ130のアーム130Bには、当該削氷計測部125側に突出した作用片134が形成されている。他方、削氷計測部125の下方には上述した如き駆動機構131が配設されている。この駆動機構131は、駆動モータ132と、駆動モータ132により回動制御されるカム133と、当該カム133に設けられて前記作用片134を操作する操作部135とから構成される。
従って、駆動モータ132によりカム133が正転されると、これに同期して操作部135が作用片134を後方に移動させる方向に動き、これによって、作用片134は、回動軸130Cを中心として後方に回動され、底面130Aは氷バッファ36の下端排出口36Aを開放する。他方、駆動モータ132によりカム133が逆転されると、これに同期して操作部135が作用片134を前方に移動させる方向に動き、これによって、作用片134は、回動軸130Cを中心として前方に回動され、底面130Aが氷バッファ36の下端排出口36Aを閉塞する。
他方、前記削氷計測部125は、上下に略平行に配設される断面略コ字状の第1のアーム部材127Aと、第2のアーム部材127Bと、基台127Cと、これらアーム部材127A、127Bの一端に固定された取付部材128と、他端に着脱自在に取り付けられる調整部材136、136とから構成される。第1のアーム部材127Aは、支点127Dを中心として、第2のアーム部材127Bは支点127Eを中心として基台127Cに取り付けられている。
本実施例において、調整部材136は、バネ部材が使用されており、第1のアーム部材127Aの一端に着脱自在に取り付けられている。なお、当該調整部材136の他端は、飲料製造装置1の筐体部2内に固定される。また、調整部材136が取り付けられるアーム部材127Bの端部には、長手方向に渡って複数の取付孔136Aが形成されており、調整部材136を取り付ける取付孔136Aを変更することによって、氷バッファ36内に蓄える削氷量を変更可能としている。
また、この取付部材128の上面には、上方に延在する遮光板128Bが形成されている。他方、筐体部2には、係る取付部材128の遮光板128Bに対応する位置に、遮光板128Bの有無を検出する光センサ38が設けられている。この光センサ38は一対の発光素子38Aと受光素子38Bとが断面略コ字状に形成される取付部材137を挟持するかたちで配置されている。なお、当該遮光板128Bには、図示しない透孔が形成されており、氷バッファ36内に削氷が堆積していない空の状態では、当該透孔を介して光センサ38は、光を透過することができるものとする。
係る構成により、氷バッファ36の下端開口がシャッタ130により閉塞された状態で、シュート126を介して氷バッファ36内に削氷が所定量供給されると、当該削氷の自重により、各アーム部材127A、127Bの一端に取り付けられた取付部材128、氷バッファ36、シャッタ130が降下し、アーム部材127Aの調整部材136が取り付けられた他端が上昇する。これによって、取付部材128の遮光板128Bも降下し、光センサ38は、透孔が形成されていない部分の遮光板128Bによって遮光される。なお、削氷供給は当該氷センサを設けることなく、タイマによって制御しても良いものとする。
次に、図6及び図7を参照して撹拌部5の詳細な構成について説明する。図6は販売容器9内の受容物を撹拌している状態の撹拌部5の斜視図、図7は図6の縦断側面図を示している。撹拌部5は、上部に配設されるモータ40Mの回転軸に接続されて回転する駆動軸40と、金属刃により構成されるカッター41と、蓋42と、蓋42を縦方向に移動可能に支持するロッド44とを有する。
カッター41は、駆動軸40の先端に固定されており、販売容器9内において、回転駆動することにより、飲料原料の溶解、粉砕、混合、及び撹拌を行う。なお、この場合における飲料原料は、液体のみならず、氷等の固形物も含むものとし、カッター41は、これら飲料原料の溶解、粉砕、撹拌、混合を行うこととなる。
このカッター41は、上下に位置する二種類の回転刃41Aと、41Bとから構成されている。下側に位置する回転刃41Bは、駆動軸40の先端に取り付けられると共に、当該回転刃41Bと所定間隔を存して該回転刃41Bの上方に回転刃41Aが取り付けられる。カッター41は、駆動軸40の先端に固定部材68にて固定される。
蓋42は、駆動軸40に同軸的に設けられて軸方向、即ち、上下移動自在に取り付けられており、下方に載置される販売容器9の上面開口を自重によって閉塞する。なお、この蓋42の下方が、販売容器9の撹拌位置Tとされる。また、この蓋42には、駆動軸40の周囲に所定の間隔を存して当該駆動軸40を囲繞しながら上昇し、上下端が開放された筒部43が形成されている。この筒部43の上端開口は、外方に向けて拡開して形成された案内部43Aとされており、蓋42の下面とカッター41とが最も近接する状態にて、洗浄部7を構成する洗浄用湯供給ノズル20からの洗浄用湯が案内部43Aに適切に案内される構成とされている。なお、当該ノズル20は、モータ40M及びロッド44等が固定される取付金具45に取付部材46を介して固定されている。また、蓋42の下面とカッター41とが最も離れた状態にて、図示しない希釈用水供給ノズルからの希釈水が案内部43Aに適切に案内される構成とされている。
また、蓋42の下面周縁には、撹拌位置Tとされた販売容器9の上面開口縁を内部に収容して販売容器9内を封止する溝42Aが形成されている。
次に、図8乃至図15を参照して容器移動部6の構成について説明する。図8は販売容器受台56が飲料原料供給位置Sにある容器移動部6の斜視図、図9は販売容器受台56が飲料原料供給位置Sにある容器移動部6の正面図、図10は図9のB−B断面図、図11は図9のC−C断面図、図12は販売容器受台56が撹拌位置Tの低位置にある容器移動部6の斜視図、図13は販売容器受台56が撹拌位置Tの高位置にある容器移動部6の斜視図、図14は図13の縦断側面図、図15は販売容器受台56が削氷供給位置Uにある容器移動部6の斜視図を示している。
容器移動部6は、トレイ部55に設けられて販売容器9を搭載する販売容器受台56と、販売容器受台56をトレイ部55内に形成される前記飲料原料供給位置Sと、撹拌位置Tと、削氷供給位置Uに移動させる水平移動部57と、販売容器受台56を撹拌位置Tにおいて垂直方向に移動させる垂直移動部58とを有する。水平移動部57と垂直移動部58は、ベース83上に搭載して構成されている。水平移動部57は、販売容器受台56を飲料原料供給位置Sから削氷供給位置Uに移動可能に構成されており、垂直移動部58は、販売容器受台56を水平移動部57により水平方向への移動を可能とする低位置から、所定の高位置に移動可能に形成されている。
水平移動部57は、モータ保持板85に設けられ駆動トルクを発生する自走式のモータ57Mと、モータ57Mの駆動トルクを伝達する複数のギヤ部材からなる伝達ギヤ部84と、伝達ギヤ部84を介して伝達された駆動トルクに基づいて所定の方向に回転する駆動ギヤ84Aと、駆動ギヤ84Aと噛合するラック86Aが形成されたスライダ86と、支持部材87によってスライダ86と対向する位置に設けられてこの間にモータ57Mと共にモータ保持板85を往復摺動自在に支持するスライダ前板88と、モータ保持板85に設けられる遮光板85Aと、スライダ86に設けられて遮光板85Aによる遮光に基づいてモータ保持板85の各位置S、T、Uを検出する水平位置センサ86S、86T、86Uとを有する。そして、販売容器受台56は、このモータ保持板85に支持棒89を介して着脱自在に固定されている。
モータ57Mは、駆動ギヤ84Aの駆動方向に応じて通電極性を反転させることにより、所定の回転方向に回転するように構成されている。
前記水平位置センサ86S、86T、86Uは、発光素子と受光素子とが所定の間隔を有して配置された光センサによって構成されており、遮光板85Aで遮光されるとOFF状態となってモータ保持板85の各位置を検出する。尚、モータ保持板85の位置を一定の精度で検出できれば磁気センサ等の他のセンサを用いることもできる。
垂直移動部58は、駆動トルクを発生するモータ58Mと、モータ58Mの回転量に応じたパルスを発生するパルスエンコーダ90と、駆動ギヤ97A、97Bとを有する。この駆動ギヤ97A、97Bは、モータ58Mの駆動トルクを伝達する複数のギヤ部材から成る伝達ギヤ部92を備え、該伝達ギヤ部92を介して伝達された駆動トルクに基づいて所定の方向に回転するものである。これら駆動ギヤ97A、97Bは、前記スライダ86の裏面に設けられて、一方の駆動ギヤ97Aは、ポスト93に形成されたラック93Aと噛合し、他方の駆動ギヤ97Bは、ポスト193に形成されたラック193Aと噛合する。ポスト93近傍には、垂直位置検出用の光センサである垂直位置センサ93B、93C、93Dが設けられる。
そして、ポスト93、193の上端には、取付板94が設けられ、該取付板94とベース83は、支持部材87を介して一組のガイドロッド95及び一対のポスト93、193により支持される。なお、モータ58M、パルスエンコーダ90、伝達ギヤ部92は、取付部材98により、上記水平移動部57のスライダ86に固定される。
モータ58Mは、通電極性を反転させることにより、所定の回転方向に回転するように構成されている。
前記垂直位置センサ93B、93Cは、発光素子と受光素子とが所定の間隔を有して配置された光センサによって構成されており、伝達ギヤ部92に設けられる遮光板96で遮光されるとOFF状態となることで販売容器受台56の垂直位置を検出する。
垂直位置センサ93Bは、ポスト93の垂直方向における前記高位置で垂直移動部58を停止させるために設けられており、垂直位置センサ93Cは、ポスト93の垂直方向における前記低位置で垂直移動部58を停止させるために設けられている。この高位置は、販売容器受台56に販売容器9が載置された状態で、撹拌位置Tにおける撹拌部5のカッター41と販売容器9の底部とが接触しない位置である。尚、伝達ギヤ部92の位置を一定の精度で検出できれば磁気センサ等の他のセンサを用いることもできる。
次に、図16乃至図24を参照して上記販売口扉104及びその周辺の構成について説明する。図16は少許販売口扉104を開放した状態の該扉と販売口枠106の斜視図、図17は更に販売口扉104を開放した状態の該扉と販売口枠106の斜視図、図18は扉104を閉じた状態の販売口枠106の後方斜視図、図19は扉104を閉じた状態の販売口枠106の縦断側面図、図20は図19の平面図、図21は販売口扉104を開放した状態の該扉と販売口枠106と販売容器9(異物有り)の斜視図、図22は図21の側面図、図23は図22の状態から販売口扉104を閉じた状態の斜視図、図24は図23の後方斜視図をそれぞれ示している。
筐体部2の前面を囲繞する前面パネル102下部には、販売口103が形成される販売口枠106が取り付けられている。当該販売口枠106の販売口103は、一側に設けられる回動軸108を中心に回動自在に枢支される販売口扉104にて開閉自在に閉塞される。そして、販売口扉104を開放することで、販売口103より筐体部2内の上記飲料原料供給位置Sとされる販売容器受台56が臨む構成とされている。これにより、販売容器9を販売口103より販売容器受台56へ載置、若しくは取出可能とされる。なお、本実施例では、販売口扉104は、それ自体に設けられる自閉機構によって、常時閉鎖する方向に付勢されているものとする。
この販売口枠106の扉開放側の上隅部には、販売口扉104の開閉状態を検知する扉開閉スイッチ(扉開閉検出手段)107が設けられている。販売口扉104の開放側の上隅部には、当該扉開閉スイッチ107と対応する位置に、マグネット107Mが設けられている。これにより、販売口扉104が略キッチリ閉鎖され、マグネット107Mが販売口枠106の扉開閉スイッチ107に当接、若しくは近接することにより、扉開閉スイッチ107は、扉104の閉鎖状態を検知する。なお、本実施例では、扉開閉スイッチ107はマグネットスイッチにより構成しているが、扉104の閉鎖状態を扉104の枠106への当接、若しくは近接により検出するものであれば、これに限定されるものではない。
そして、販売口枠106には、販売口103の上縁を縁取るように目隠し部材110が設けられている。本実施例では、飲料原料供給位置Sに載置された販売容器9内に飲料原料である粉末状の飲料原料と湯を供給する。そのため、飲料原料を販売容器9内に供給する原料シュート14の下端及び溶解用湯供給ノズル19下端が筐体部2内の飲料原料供給位置S上方から当該位置に載置された販売容器9に向けて配設されている。当該目隠し部材110は、筐体部2内のこれら原料シュート14及び溶解用湯供給ノズル19等の機器を前方の操作者から隠すように設けられる。
また、この目隠し部材110の下端は、筐体部2内側に傾斜しながら降下する傾斜面110Aが形成されている。そのため、販売口103より筐体部2内の販売容器受台56に販売容器9を搭載させる際に、当該傾斜面110Aに沿って販売容器9を納出することができ、作業を円滑に行うことが可能となる。
一方、販売口扉104の内側面、即ち、筐体部2内の飲料原料供給位置Sに臨む面には、閉じられた状態で筐体部2側に突出する上突起111と下突起112が形成されている。上突起111は、販売口扉104を閉じたときに、上記目隠し部材110の傾斜面110A外側面に近接若しくは接触する程度に突出して構成されるものである。本実施例では、上突起111の後端が傾斜面110A外面と少許の隙間を存する程度に近接して設けられている(図19参照)。なお、当該上突起111は、筐体部2内の飲料原料供給位置Sの販売容器受台56に載置された状態の販売容器9の上端よりも所定寸法だけ高い位置に設けられ、当該販売容器9の前端よりも筐体部2内にに延在して形成される。
他方、下突起112は、筐体部2内の飲料原料供給位置Sの販売容器受台56に載置された状態の販売容器9の略中央の高さに対応して形成されている。そして、該下突起112は、販売口扉104を閉じたときに、予め指定された寸法に形成される販売容器9の側面と近接する程度に突出して構成される。この場合、用いられる販売容器9は、略円筒状に形成されている。そのため、該下突起112は、当該販売容器9の販売口103に面する外周面に近接するように円弧状の切欠112Aが形成されている。
従って、指定された販売容器9が販売容器受台56に載置された状態で、販売口扉104が閉じられると、図20の平面図に示されるように、当該販売容器9の外周面と少許の隙間を存して販売口扉104に設けられる下突起112の切欠112A端面が近接する。そのため、当該指定された販売容器9よりも大成る寸法の容器が販売容器受台56に載置された状態で、販売口扉104が閉じられると、該扉104が販売口枠106に収まるよりも先に、当該扉104の内面側に形成される下突起112が当該容器の側面に当接し、扉104はキッチリ閉鎖されないこととなる。
更に、本実施例では、販売容器受台56の販売口103とは反対側となる位置の部分、具体的には、販売口扉104の内面側に形成される下突起112側とは反対側となる位置に、販売容器9の側面を保持する保持部56Aが形成されている。ここでは、当該保持部56Aは、図18乃至図20に示すように、販売容器受台56に載置された予め指定された販売容器9の外周面に沿って湾曲して形成されており、販売容器受台56に固定されている。
そのため、指定の販売容器9が販売容器受台56に載置された場合には、販売口扉104を閉じることによって、販売口扉104の内面側に形成される下突起112が当該販売容器9の外周面前部に近接すると共に、当該下突起112側とは反対側の外周面は、販売容器受台56に固定された保持部56Aに保持される。
これにより、乱雑に販売容器9が販売容器受台56に載置された場合であっても、当該保持部56Aと下突起112との間に挟持されることによって、安定した状態で販売容器9を載置させることができ、筐体部2内において転倒することを防止ができる。
また、本実施例では、販売口枠106の筐体部2内の側部には、販売容器受台56に販売容器9が載置されているか否かを検出するための光センサ(容器有無検出手段)113が設けられている(図20参照)。光センサ113は、販売口枠106の一側に発光部106Aが設けられ、対向する他側に受光部106Bが設けられている。発光部106Aからの光を受光部106Bにて受光しているか否かにより、販売容器9の有無を検出する。
次に、図27の制御部8の制御回路を示す回路ブロック図を参照して、時限手段としてのタイマ115を有する制御部8を備えた制御回路について説明する。制御回路は、上記各部の動作させるモータや弁装置、当該動作を検出するセンサ、スイッチ等、販売動作や洗浄動作における初期値や任意の設定量の入力や、動作指示の入力、更には、表示を行うコントロールパネルが接続されていると共に、各部の動作に必要なデータ、販売動作や洗浄動作等の実行用のプログラム、操作者によって任意に設定される販売用データ等の種々のデータを格納するためのメモリ99や各部の動作を制御すると共にタイマ115に基づき計時動作を行う制御部8がバス100を介して接続して構成されている。
具体的に、制御部8は、メモリ99に格納されたデータやプログラム更には、削氷供給部4の氷バッファ36の削氷を検出する氷センサ38、容器移動部6の水平位置センサ86S、86T、86U、垂直位置センサ93B、93C、扉開閉スイッチ107、光センサ113等の出力に従って、飲料原料供給部3の溶解用湯供給ノズル19への湯供給を制御する溶解用湯供給電磁弁15と、粉排出機構24と、製氷部10のコンプレッサ26、オーガ31を駆動するモータ31M、削氷供給部4の氷払出シャッタ34、スライサ35のプロペラを駆動するモータ35M、氷バッファ36の開閉モータ36M、撹拌部5のカッター41を回転駆動させるモータ40M、洗浄部7の洗浄用湯供給ノズル20への湯供給を制御する洗浄用湯供給電磁弁17、カバー駆動部の図示しないモータ、容器移動部6の水平移動部57のモータ57M、垂直移動部58のモータ58Mを制御する。
以下、本実施の形態の飲料製造装置1によってフローズン飲料を製造する動作について説明する。なお、本実施例における飲料製造装置1は、二種類の原料粉末を備えており、操作者による選択操作により、何れか一方の原料粉末を用いたフローズン飲料を製造する。
先ず、図1に示すように、販売待機状態では、販売容器受台56は、飲料原料供給位置Sにある。この状態で、製氷部10は、予め所定量の氷片を製造しており、貯氷部32に貯氷を行っているものとする。また、湯タンク11は、温度センサ49Tの出力に基づきヒータ49Hの通電制御がなされ、所定量の湯が所定温度、例えば+80℃に維持されている。なお、係る製氷部10の貯氷部32に所定量の氷が貯氷されていること、及び湯タンク11内の湯が所定温度に達していることを条件として、制御部8は、飲料の販売が可能な状態にあるものとし、係る条件を満たしていない状態では、コントロールパネル50におけるディスプレイ52に販売停止状態であることを表示し、飲料製造を指示する図示しない選択ボタンの操作を無効なものとする。
上記販売停止状態が解除され、販売待機状態とされた後、操作者は筐体部2の前面を構成する前面パネル102下部に設けられた販売口扉104を開放し、販売口103から販売容器9を飲料原料供給位置S(この場合容器準備位置となる)の販売容器受台56に載置する。
操作者が販売口扉104から手を離すことにより、前記自閉機構によって販売口扉104は閉じる方向に回動される。なお、このような自閉機構を備えていない場合には、手で販売口扉104を回動させ閉じる。
このとき、予め指定された寸法の販売容器9が販売容器受台56に載置された場合には、上述したように、販売口扉104を閉じることによって、販売口扉104の内面側に形成される下突起112が当該販売容器9の外周面前部に近接すると共に、当該下突起112側とは反対側の外周面は、販売容器受台56に固定された保持部56Aに保持される。この状態では、販売口扉104は、略キッチリと閉鎖され、これにより、扉開閉スイッチ107は、扉104に設けられたマグネット107Mが適切に近接、若しくは、当接することにより、販売口扉104が適切に閉鎖されたことを検出する。
また、このとき、飲料原料供給位置Sにある販売容器受台56に指定された寸法の販売容器9が載置されることにより、光センサ113の発光部113Aからの光が販売容器9により遮蔽され、受光部113Bが受光しなくなり、これによって、販売容器9があることが検出される。
そして、係る状態で飲料供給105ボタンのうち、製造を行う飲料の種類に応じた飲料供給ボタン105が操作されると、制御部8は、扉開閉スイッチ107による販売口扉104の閉鎖検出及び光センサ113による販売容器9の存在検出がされていることを条件として、飲料供給ボタン105の操作に基づく販売開始信号の入力により、飲料原料供給工程を実行する。
一方、予め指定されていた販売容器9よりも大成る寸法の容器が販売容器受台56に搭載された場合には、販売口扉104が閉じられると、該扉104が販売口枠106に収まるよりも先に、当該扉104の内面側に形成される下突起112が当該容器の側面に当接し、扉104はキッチリ閉鎖されないこととなる。そのため、扉開閉スイッチ107は、扉104に設けられたマグネット107Mが適切に近接、若しくは、当接しないこととなり、販売口扉104が開放された状態のままであることを検出する。
従って、制御部8は、扉開閉スイッチ107の出力に基づき販売口扉104が開放している場合には、以後の飲料製造操作は禁止し、この状態で、飲料供給ボタン105が操作されても、当該入力を無効とする。これにより、指定された販売容器9よりも大成る寸法の容器が販売容器受台56に搭載されたまま、筐体部2内を移動することにより、筐体部2内の他の機器(例えば、撹拌部5や洗浄部7等)に衝突などして機器が破損してしまう不都合を回避することが可能となる。従って、安全に飲料を製造することが可能となる。
また、本実施例では、販売容器受台56には、販売口103とは反対側となる位置の部分に販売容器9の側面を保持する保持部56Aが設けられている。そのため、指定された販売容器9よりも大成る寸法の容器が販売容器受台56に搭載された状態で、販売口扉104を閉じたときに、当該容器が倒れてしまう不都合を抑制することができる。
更に、販売容器受台56の販売口103とは反対側となる部分に保持部56Aがあることから、販売容器受台56に搭載された容器の奥側を当該保持部56Aにて規制することができるため、このように指定された販売容器9よりも大成る寸法の容器が搭載された際に、販売口扉104の下突起112を当該容器側面に適切に当接させることができる。これにより、指定された寸法よりも大成る容器が販売容器受台56に搭載され、筐体部2内に無理に押し込められて、販売口扉104が閉鎖されてしまい、扉開閉スイッチ107が誤検出してしまう不都合を回避することができる。従って、不適切な容器が載置された状態で、飲料製造が開始されてしまう不都合を確実に抑制することができる。
他方、予め指定されていた販売容器9であっても、当該販売容器9内にスプーンやストローなどの異物117が入れられた状態で販売容器受台56に搭載された場合(図21〜図24)であって、当該スプーンが目隠し部材110の傾斜面110Aに沿って位置しているときには、販売口扉104が閉じられると、該扉104が販売口枠106に収まるよりも先に、当該扉104の内面側に形成される上突起111と目隠し部材110の傾斜面110Aとの間に販売容器9の上面開口より斜め上方(この場合販売口103上方)に向けて延出する異物117が挟まる。
これにより、当該異物117の厚み寸法によって販売口扉104はキッチリ閉鎖されないため、扉開閉スイッチ107は、扉104に設けられたマグネット107Mが適切に近接、若しくは、当接しないこととなり、販売口扉104が開放された状態のままであることを検出する。
従って、制御部8は、上記の場合と同様に、扉開閉スイッチ107の出力に基づき販売口扉104が開放している場合には、以後の飲料製造操作は禁止し、この状態で、飲料供給ボタン105が操作されても、当該入力を無効とする。
そのため、販売容器9にスプーンやストローなどの異物117が入った状態で販売容器受台56に搭載されたまま、筐体部2内を移動することにより、当該異物117が筐体部2内の他の機器に当たって落ちたり、当該容器9自体が倒れたり、販売容器9内に飲料製造用の器具、本実施例では、後述するように撹拌部5のカッター41を進入させた際に、当該異物117と器具とが接触することで機器が破損してしまう不都合を回避することが可能となる。特に、ストローが入った場合では、当該ストローが砕かれて破片が飲料に混入する不都合を回避することが可能となる。これにより、安全に飲料を製造することが可能となる。
次に、上述した如く適切な状態の販売容器9が販売容器受台56に当接された際に行われる飲料製造工程について説明する。
(飲料原料供給工程)
先ず、飲料原料供給工程では、制御部8は、選択された種類に応じた原料粉末を充填するキャニスタ13の粉排出機構24を所定時間だけ駆動し、キャニスタ13内の原料粉末を下端の排出口より飲料1杯分に相当する量(所定量)だけ排出する。これにより、原料粉末が飲料原料供給位置Sに載置された販売容器9内に排出される。
先ず、飲料原料供給工程では、制御部8は、選択された種類に応じた原料粉末を充填するキャニスタ13の粉排出機構24を所定時間だけ駆動し、キャニスタ13内の原料粉末を下端の排出口より飲料1杯分に相当する量(所定量)だけ排出する。これにより、原料粉末が飲料原料供給位置Sに載置された販売容器9内に排出される。
また、制御部8は、粉末供給部を構成するキャニスタ13からの原料粉末の供給動作と同時、若しくは、遅延させて、溶解用湯供給電磁弁15を所定時間だけ開放し、溶解用湯供給ノズル19より飲料原料供給位置Sに載置された販売容器9内に原料粉末を溶解するための湯を所定量供給する。以上で、飲料原料供給工程を終了し、制御部8は、粉末溶解工程に移行する。
(粉末溶解工程)
粉末溶解工程では、まず、制御部8は、容器移動部6により飲料原料供給位置Sとされていた販売容器9を撹拌位置Tに移動させる(図8の状態から図12の状態)。具体的には、水平移動部57のモータ57Mを駆動することにより、販売容器受台56が取り付けられた駆動ギヤ84Aは、噛合されるラック86Aが形成されるスライダ86を飲料原料供給位置Sから撹拌位置T方向に向かって移動する。このとき、制御部8は、販売容器受台56の移動により遮光板85Aによる水平位置センサ86Sが検出されなくなり、該販売容器受台56が撹拌位置Tに到達した際に、遮光板85Aにより水平位置センサ86Tが検出され、これに従って、モータ57Mの駆動を停止する。
粉末溶解工程では、まず、制御部8は、容器移動部6により飲料原料供給位置Sとされていた販売容器9を撹拌位置Tに移動させる(図8の状態から図12の状態)。具体的には、水平移動部57のモータ57Mを駆動することにより、販売容器受台56が取り付けられた駆動ギヤ84Aは、噛合されるラック86Aが形成されるスライダ86を飲料原料供給位置Sから撹拌位置T方向に向かって移動する。このとき、制御部8は、販売容器受台56の移動により遮光板85Aによる水平位置センサ86Sが検出されなくなり、該販売容器受台56が撹拌位置Tに到達した際に、遮光板85Aにより水平位置センサ86Tが検出され、これに従って、モータ57Mの駆動を停止する。
次いで、制御部8は、容器移動部6により、前記低位置から前記高位置にまで販売容器9を移動させる(図12の状態から図13の状態)。具体的には、垂直移動部58のモータ58Mを駆動することにより、販売容器受台56が取り付けられた駆動ギヤ97A、97Bは、噛合されるラック93A、193Aが形成されるポスト93、193により撹拌位置Tにおける低位置から高位置に向かって上昇する。このとき、制御部8は、販売容器受台56の移動により遮光板96による垂直位置センサ93Cが検出されなくなり、該販売容器受台56が撹拌位置Tの高位置に到達した際に、遮光板96により垂直位置センサ93Bが検出され、これに従って、モータ58Mの駆動を停止する。このとき、販売容器受台56は、支持部材87によってガイドロッド95に移動自在に取り付けられているため、当該駆動ギヤ97A、97Bの駆動によって、共に上昇される。
これによって、販売容器受台56に搭載された販売容器9は、トレイ部55の撹拌位置Tの上方に設けられる撹拌部5方向に上昇されることにより、撹拌部5のカッター41が販売容器9内に進入する。前記高位置を検出する垂直位置センサ93Bは、撹拌部5のカッター41が販売容器9の底部に接触しない程度の下部にまで進入可能な位置とされているため、カッター41が販売容器9の底部に接触することなく、販売容器9内下部に位置して停止することとなる。
また、撹拌部5の蓋42は、カッター41の上方に位置して駆動軸40に上下移動自在に取り付けられているため、販売容器受台56が低位置とされている際には、自重により駆動軸40の先端に取り付けられたカッター41付近に位置しているが、販売容器受台56が容器移動部6により高位置にまで上昇される過程において、販売容器9の上端に蓋42が当接し、販売容器9と共に押し上げられる。そのため、販売容器9の上面開口は蓋42の自重によって封止される。
その後、制御部8は、撹拌部5のモータ40Mを駆動させる。モータ40Mは駆動軸40を介してカッター41を低速で所定時間、回転駆動する。これにより、上記飲料原料供給位置Sにおいて供給された溶解用の高温の湯によって溶解される販売容器9内の原料粉末は、カッター41の回転による撹拌により、シロップとされる。
その後、容器移動部6により、前記高位置から前記低位置にまで販売容器9を移動させる。具体的には、垂直移動部58のモータ58Mを駆動することにより、販売容器受台56が取り付けられた伝達ギヤ部92は、撹拌位置Tにおける高位置から低位置に向かって降下する。このとき、制御部8は、販売容器受台56の移動により遮光板96による垂直位置センサ93Bが検出されなくなり、該販売容器受台56が撹拌位置Tの低位置に到達した際に、遮光板96により垂直位置センサ93Cが検出され、これに従って、モータ58Mの駆動を停止する。
これによって、販売容器受台56に載置された販売容器9内から撹拌部5のカッター41が抜け出て、これと共に、蓋42はカッター41によりそれより下への移動が規制されるため、販売容器9の上面開口が開放される。以上で、粉末溶解工程を終了し、制御部8は、削氷供給工程に移行する。
(削氷供給工程)
この削氷供給工程では、制御部8は、容器移動部6により撹拌位置Tとされていた販売容器9を削氷供給位置Uに移動させる(図12の状態から図15の状態)。具体的には、水平移動部57のモータ57Mが駆動されることにより、販売容器受台56が取り付けられた駆動ギヤ84Aは、噛合されるラック86Aが形成されるスライダ86を撹拌位置Tから削氷供給位置U方向に向かって移動する。このとき、制御部8は、販売容器受台56の移動により遮光板85Aによる水平位置センサ86Tが検出されなくなり、該販売容器受台56が削氷供給位置Uに到達した際に、遮光板85Aにより水平位置センサ86Uが検出され、これに従って、モータ57Mの駆動を停止する。
この削氷供給工程では、制御部8は、容器移動部6により撹拌位置Tとされていた販売容器9を削氷供給位置Uに移動させる(図12の状態から図15の状態)。具体的には、水平移動部57のモータ57Mが駆動されることにより、販売容器受台56が取り付けられた駆動ギヤ84Aは、噛合されるラック86Aが形成されるスライダ86を撹拌位置Tから削氷供給位置U方向に向かって移動する。このとき、制御部8は、販売容器受台56の移動により遮光板85Aによる水平位置センサ86Tが検出されなくなり、該販売容器受台56が削氷供給位置Uに到達した際に、遮光板85Aにより水平位置センサ86Uが検出され、これに従って、モータ57Mの駆動を停止する。
上述の如く販売容器受台56が削氷供給位置Uとされた後、制御部8は、販売容器9への削氷供給を実行する。
このとき、制御部8は、削氷供給工程に入る以前に、削氷を実行しているものとする。本実施例では、所定量の削氷に要する時間を考慮して、上記飲料原料供給工程の開始と共に、前記氷払出シャッタ34を所定時間開放し、製氷部10の貯氷部32から所定量の氷片をスライサ35に供給する。その後、制御部8は、モータ35Mを駆動させ、プロペラを回動させ、スライサ35に受容された氷片をプロペラによって削氷刃に押し付け、削氷を行う。スライサ35により削氷された氷は、スライサ35の下部に設けられる氷バッファ36に受容される。削氷開始当初、氷バッファ36の下端排出口36Aはシャッタ130により閉塞されている。
そのため、削氷が氷バッファ36内に次第に堆積されることにより、削氷計測部125の各アーム部材127A、127Bは、一端に当該氷バッファ36が取り付けられた取付部材128が氷バッファ36内の削氷の重量に応じて、他端に設けられる調整部材136のバネ部材を伸張させていく。これにより、各アーム部材127A、127Bのそれぞれの支点127D、127Eを中心として取付部材128を介して吊下された氷バッファ36の一端が降下していき、氷バッファ36内の削氷が所定の重量となったところで、氷バッファ36の移動と共に降下していく取付部材128の遮光板128Bが筐体部2に設けられる光センサ38を遮蔽して、氷バッファ36内の削氷が所定量まで堆積されたことを検出する。これにより、制御部8は、モータ35Mを停止し、削氷供給待機とする。
係る削氷供給待機状態とされている際に、制御部8によって、販売容器受台56が削氷供給位置Uに移動されると、制御部8は、氷バッファ36の氷シャッタ開閉モータ36Mを駆動し、氷シャッタが所定時間、開放する。これにより、氷バッファ36内に受容された削氷は、自重により削氷供給位置Uに載置される販売容器9内に落下する。これにより、販売容器9内には、所定量の削氷が供給され、以上で、削氷供給工程を終了し、制御部8は、飲料撹拌工程に移行する。
(飲料撹拌工程)
飲料撹拌工程では、まず、制御部8は、容器移動部6により削氷供給位置Uとされていた販売容器9を撹拌位置Tまで戻す(図15の状態から図12の状態)。具体的には、水平移動部57の駆動ギヤ84Aの駆動方向を上記とは逆方向とするため、通電極性を反転させてモータ57Mを駆動させる。これにより、販売容器受台56が取り付けられた駆動ギヤ84Aは、噛合されるラック86Aが形成されるスライダ86を削氷供給位置Uから撹拌位置T方向に向かって移動する。このとき、制御部8は、販売容器受台56の移動により遮光板85Aによる水平位置センサ86Uが検出されなくなり、該販売容器受台56が撹拌位置Tに到達した際に、遮光板85Aにより水平位置センサ86Tが検出され、これに従って、モータ57Mの駆動を停止する。
飲料撹拌工程では、まず、制御部8は、容器移動部6により削氷供給位置Uとされていた販売容器9を撹拌位置Tまで戻す(図15の状態から図12の状態)。具体的には、水平移動部57の駆動ギヤ84Aの駆動方向を上記とは逆方向とするため、通電極性を反転させてモータ57Mを駆動させる。これにより、販売容器受台56が取り付けられた駆動ギヤ84Aは、噛合されるラック86Aが形成されるスライダ86を削氷供給位置Uから撹拌位置T方向に向かって移動する。このとき、制御部8は、販売容器受台56の移動により遮光板85Aによる水平位置センサ86Uが検出されなくなり、該販売容器受台56が撹拌位置Tに到達した際に、遮光板85Aにより水平位置センサ86Tが検出され、これに従って、モータ57Mの駆動を停止する。
上述の如く販売容器受台56が撹拌位置Tとされた後、制御部8は、次いで容器移動部6により、上記粉末溶解工程と同様に、前記低位置から前記高位置にまで販売容器9を移動させる(図12の状態から図13の状態)。
このとき、制御部8は、販売容器受台56の移動により遮光板96による垂直位置センサ93Cが検出されなくなり、該販売容器受台56が撹拌位置Tの高位置に到達した際に、遮光板96により垂直位置センサ93Bが検出され、これに従って、モータ58Mの駆動を停止する。そして、制御部8は、前記垂直位置センサ93Cが検出されなくなってから所定時間遅延させてカッター41を回転駆動させるモータ40Mの回転駆動を開始する。
ここで、当該モータ40Mの回転駆動を開始させるまでの当該遅延時間は、販売容器受台56に搭載された販売容器9の撹拌部5方向への上昇速度、販売容器9内の削氷の堆積量(高さ位置)、実際には、前記削氷計測部125により検出される氷バッファ36内の削氷の量に基づき決定する。具体的には、撹拌部5のカッター41が削氷が堆積された販売容器9内に進入していき、当該カッター41の高さ位置が堆積された削氷表面をある程度下方向に押し付けるまでの時間とする。そのため、上記調整部材136によって、氷バッファ36内に受容される削氷量が多い方向に変更された場合には、当該遅延時間は短い方向に変更されると共に、多い方向に変更された場合には、当該遅延時間は短い方向に変更される。
これにより、飲料撹拌工程において、カッター41が販売容器9内に進入し始めた時点から所定時間遅延してそれまで停止していたカッター41のモータ40Mを回転駆動させることで、カッター41を販売容器9内の削氷内にある程度進入させてからカッター41によって削氷やシロップ(飲料原料)等の受容物を撹拌混合することが可能となる。
カッター41が販売容器9内にある程度進入する過程で、販売容器9に受容された削氷を停止したカッター41の回転刃41A、41Bにより飲料原料であるシロップに押し付けることが可能となり、これにより、当該削氷とシロップをなじませることができる。これにより、以後の撹拌効率を向上させることができ、短時間にて飲料を製造することが可能となる。
また、カッター41の回転駆動を前記低位置に移動するまで停止した場合には、当該カッター41を構成する回転刃41A、41Bの面によって削氷をシロップに押し付ける過程で、削氷が圧縮され、所定の硬度より堅くなることにより、モータ40Mへの負荷が大きくなってしまう不都合が生じる。
これに対し、本実施例では、ある程度販売容器9内に受容された削氷内にカッター41が進入された状態で、当該カッター41をモータ40Mにより回転駆動することで、当該モータ40Mへの負荷を抑制しつつ、削氷とシロップとを効果的に馴染ませて、削氷内にカッター41を回転しながら進入させることが可能となる。
また、カッター41が販売容器9内にある程度進入した後、カッター41を回転駆動させるため、表面に堆積された削氷がカッター41により飛び散り、販売容器9上部の内壁に付着し、その低温により固着してしまう不都合を抑制することが可能となる。これにより、提供される飲料の見栄えを向上させることができる。
特に、本実施例では、削氷計測部125により計測された削氷の量に応じて当該削氷の量が多い場合は遅延時間を短くし、少ない場合は遅延時間を長くする方向で遅延時間を変更することにより、販売容器9内の削氷量(積載高)に応じてカッター41を販売容器9内に進入させてモータ40Mの運転を開始することが可能となる。これにより、より一層、販売容器9内の受容量に応じた撹拌を実現することができる。
その後、制御部8は、前記高位置を検出する垂直位置センサ93Bの遮蔽板96の検出に基づき、撹拌部5のカッター41が販売容器9の底部に接触しない程度の下部にまで進入した後、カッター41が販売容器9の底部に接触させることなく、販売容器9内下部に位置してモータ58Mを停止する。
なお、上記カッター41の回転駆動は、制御部8によって、前記粉末溶解工程よりも高い回転速度、即ち、高速で所定時間実行する。このとき、制御部8は、カッター41を駆動させるモータ40Mの回転駆動と共に、上記タイミングにて回転駆動を開始した後は、容器移動部6の垂直移動部58によって、所定の高位置と、該高位置よりも低く、前記低位置よりも高い高さであって、蓋42が販売容器9の開口から離間しない高さとの間で、昇降移動させても良い。
これにより、販売容器9内には、削氷と飲料原料(シロップ)とが粉砕しながら混合され所定の硬度を有するシャーベット状の飲料が製造される。
なお、本実施例では、カッター41が販売容器9内に進入し始めた時点からモータ40Mの運転を開始するまでの遅延時間(実際には、前記垂直位置センサ93Cが検出されなくなってからカッター41のモータ40Mを回転駆動させる間での遅延時間)は、コントロールパネル50を操作することにより、任意に変更可能とする。
これにより、使用状況、例えば、容器移動部6による販売容器受台56の上昇速度や、飲料原料の種類、製造する飲料の量などに応じて当該時間を変更することができる。これにより、利便性を向上させることができる。
その後、制御部8は、モータ40Mを停止させた後、容器移動部6により、前記高位置から前記低位置にまで販売容器9を移動させる(図13の状態から図12の状態)。これによって、販売容器受台56に載置された販売容器9内から撹拌部5のカッター41が抜け出て、これと共に、蓋42が開放される。
次いで、制御部8は、水平移動部57により撹拌位置Tとされていた販売容器9を飲料原料供給位置Sに戻す。これにより、飲料原料供給位置Sとされた販売容器受台56に搭載された販売容器9は、販売口扉104を開放することによって、外部から取り出すことが可能となる。
なお、本実施例では、制御部8は、容器移動部6によって、販売容器9を撹拌位置Tから飲料原料供給位置Sに移動させた後、洗浄工程に移行し、洗浄部7による撹拌部5の蓋42下面やカッター41、駆動軸40等の洗浄を実行する。これにより、一連の動作が終了する。
次に、他の実施例としての飲料製造装置について図28乃至図30を参照して説明する。当該実施例は、上記実施例における飲料製造装置1において、販売口103周辺の構造に特徴を有するものであるため、当該販売口103周辺の構造以外の構造は、上記実施例と略同一であり、説明を省略する。図28は販売口扉104を開いた状態の販売口枠106の後方斜視図、図29は図28の側面図、図30は異物118を検出している状態を示す販売口枠106の側面図をそれぞれ示している。
上記実施例と同様に販売口103は、回動自在に枢支される販売口扉104にて開閉自在に閉塞される。そして、販売口扉104を開放することで、販売口103より筐体部2内の上記飲料原料供給位置Sとされる販売容器受台56が臨む構成とされている。なお、係る実施例においても、販売口扉104は、それ自体に設けられる自閉機構によって、常時閉鎖する方向に付勢されているものとする。
そして、販売口枠106には、販売口103の上縁を縁取るように目隠し部材119が設けられている。上記実施例と同様当該目隠し部材119は、筐体部2内のこれら原料シュート14及び溶解用湯供給ノズル19等の機器を前方の操作者から隠すように設けられる。
この目隠し部材119の上端が、販売口枠106に対し水平方向の回動軸120を中心として回動自在に設けられており、自重により垂下して、販売口枠106の筐体部2内側の開口縁部106Aと目隠し部材119の側端が重複するように構成されている。係る構成により、当該目隠し部材119が販売口枠106より前方へ回動されることが規制される。
また、この目隠し部材119の下端は、筐体部2内側に傾斜しながら降下する傾斜面119Aが形成されている。そのため、販売口103より筐体部2内の販売容器受台56に販売容器9を搭載させる際に、当該傾斜面119Aに沿って販売容器9を納出することができ、作業を円滑に行うことが可能となる。
そして、目隠し部材119の一側の販売口枠106の開口縁部106Aの筐体部2側と重複する部分の下端には、下方に延在する検知片119Bが形成されている。当該検知片119Bが対応する位置の販売口枠106の筐体部2内側の開口縁部106Aには、当該目隠し部材119の回動を検出するための異物検出スイッチ(異物検出手段)121が設けられている。これにより、目隠し部材119が自重により垂下した状態では、検知片119Bが異物検出スイッチ121に当接してONとし、目隠し部材119が後方に回動された状態では、検知片119Bが異物検出スイッチ121から離れてOFFする。
また、本実施例では、目隠し部材119の下端は、販売口103より筐体部2内の販売容器受台56に載置される販売容器9の上端と所定の隙間が形成されるように延在している。
以上の構成により、操作者は筐体部2の前面を構成する前面パネル102下部に設けられた販売口扉104を開放し、販売口103から販売容器9を飲料原料供給位置Sの販売容器受台56に載置する。操作者が販売口扉104から手を離すことにより、前記自閉機構によって販売口扉104は閉じる方向に回動される。
このとき、スプーンやストローなどの異物118が入れられていない状態の販売容器9が販売容器受台56に載置された場合には、当該納出動作を行う際に、目隠し部材119に触れたとしても、該目隠し部材119は、自重により垂下した状態となり、検知片119Bが異物検出スイッチ121をONとし、異物がないことが検出される。
係る状態で飲料供給105ボタンのうち、製造を行う飲料の種類に応じた飲料供給ボタン105が操作されると、制御部8は、異物検出スイッチ121により異物が検出されていないことから、飲料供給ボタン105の操作に基づく販売開始信号の入力により、上記と同様に飲料原料供給工程を実行し、当該販売容器9にて飲料の製造を実行する。
他方、予め指定されていた販売容器9であっても、当該販売容器9内にスプーンやストローなどの異物118が入れられた状態で販売容器受台56に搭載された場合(図28〜図30)には、販売容器9の上面開口より上方に異物118が突出する。そのため、販売容器9の上端から突出された異物118が、目隠し部材119の傾斜面119A外面に当接することで、当該目隠し部材119が回動軸120を中心として後方に回動され、検知片119Bが異物検出スイッチ121と離れてOFFとし、異物があることが検出される。
これにより、制御部8は、以後の飲料製造操作は禁止し、この状態で、飲料供給ボタン105が操作されても、当該入力を無効とする。
そのため、販売容器9にスプーンやストローなどの異物118が入った状態で販売容器受台56に搭載されたまま、筐体部2内を移動することにより、当該異物118が筐体部2内の他の機器に当たって落ちたり、当該容器9自体が倒れたり、販売容器9内に飲料製造用の器具、係る実施例では、上述したように撹拌部5のカッター41を進入させた際に、当該異物118と器具とが接触することで機器が破損してしまう不都合を回避することが可能となる。特に、ストローが入った場合では、当該ストローが砕かれて破片が飲料に混入する不都合を回避することが可能となる。これにより、安全に飲料を製造することが可能となる。
特に、当該実施例における目隠し部材119は、上縁が水平方向の回動軸120を中心として回動自在に設けられ、当該目隠し部材119の回動を検出するスイッチにより、異物検出手段を構成したため、筐体部2内のノズル19等の機器の目隠しを行いつつ、異物118がストローなどの比較的柔らかいものであっても、回動自在に設けられた目隠し部材119にストローが当たることによって、異物検出スイッチ121を動作させて適切な異物検出を行うことが可能となる。
これにより、それ自体が軽く柔らかいことから検出が困難なストローであっても、異物自体を押しつぶしてしまう危険性を回避しつつ、精度良く異物として検出することが可能となり、より安全な飲料の製造を実現することが可能となる。
なお、本実施例では、異物検出手段として目隠し部材119の回動を検出するスイッチにより構成しているが、これに限定されるものではなく、販売容器受台56に搭載された販売容器9の上面開口から突出している異物を検出することができるものであれば、販売容器受台56上方に設けられる検出用のアクチュエータや、光センサなどにより構成しても良い。
また、販売口扉104が設けられているものを例として説明しているが、係る実施例では、販売口扉104が設けられていない販売口103であっても、精度良く異物検出を行うことが可能となる。
なお、上記各実施例では、飲料製造時において、販売容器9内に進入させる器具は、撹拌部5のカッター41であるが、これに限定されるものではなく、飲料原料となる粉末原料の原料シュート14端部や溶解用湯供給ノズル19等を販売容器9内に進入させる構成としたものであっても良い。
S 飲料原料供給位置
T 撹拌位置
U 削氷供給位置
1 飲料製造装置
2 筐体部
3 飲料原料供給部
5 撹拌部
6 容器移動部
8 制御部
9 販売容器
14 原料シュート
19 溶解用湯供給ノズル
40 駆動軸
40M モータ
41 カッター
41A、41B 回転刃
42 蓋
50 コントロールパネル
51 操作ボタン
52 ディスプレイ
53 電源スイッチ
55 トレイ部
56 販売容器受台
56A 保持部
57 水平移動部
57M モータ
58 垂直移動部
58M モータ
85A 遮光板
86 スライダ
86S、86T、86U 水平位置センサ
93、193 ポスト
93B、93C 垂直位置センサ
96 遮光板
99 メモリ
100 バス
102 前面パネル
103 販売口
104 販売口扉
105 飲料供給ボタン
106 販売口枠
106A 開口縁部
107 扉開閉スイッチ(扉開閉検出手段)
107M マグネット
108 回動軸
110、119 目隠し部材
110A、119A 傾斜面
111 上突起
112 下突起
113 光センサ
115 タイマ
117、118 異物
119B 検出片
120 回動軸
121 異物検出スイッチ(異物検出手段)
125 削氷計測部(計測手段)
130 シャッタ
136 調整部材
T 撹拌位置
U 削氷供給位置
1 飲料製造装置
2 筐体部
3 飲料原料供給部
5 撹拌部
6 容器移動部
8 制御部
9 販売容器
14 原料シュート
19 溶解用湯供給ノズル
40 駆動軸
40M モータ
41 カッター
41A、41B 回転刃
42 蓋
50 コントロールパネル
51 操作ボタン
52 ディスプレイ
53 電源スイッチ
55 トレイ部
56 販売容器受台
56A 保持部
57 水平移動部
57M モータ
58 垂直移動部
58M モータ
85A 遮光板
86 スライダ
86S、86T、86U 水平位置センサ
93、193 ポスト
93B、93C 垂直位置センサ
96 遮光板
99 メモリ
100 バス
102 前面パネル
103 販売口
104 販売口扉
105 飲料供給ボタン
106 販売口枠
106A 開口縁部
107 扉開閉スイッチ(扉開閉検出手段)
107M マグネット
108 回動軸
110、119 目隠し部材
110A、119A 傾斜面
111 上突起
112 下突起
113 光センサ
115 タイマ
117、118 異物
119B 検出片
120 回動軸
121 異物検出スイッチ(異物検出手段)
125 削氷計測部(計測手段)
130 シャッタ
136 調整部材
Claims (2)
- 筐体部に構成された販売口と、
前記販売口に対応して前記筐体部内に設けられ、前記販売口より挿入された販売容器を搭載する販売容器受台とを備え、前記販売容器を前記筐体部内で移動させることにより、及び/又は、当該販売容器内に飲料製造用の器具を進入させることにより、該販売容器内において飲料を製造する飲料製造装置において、
前記販売容器受台に前記販売容器が搭載されるとき、予め指定された当該販売容器より上方に突出する異物を検出する異物検出手段と、
該異物検出手段の出力に基づき、当該異物検出手段が前記異物を検出している場合は飲料製造を禁止する制御部とを備えたことを特徴とする飲料製造装置。 - 前記販売口の上縁を縁取るよう水平方向の軸を中心として回動自在に設けられ、前記筐体部内側に傾斜しながら降下する目隠し部材と、該目隠し部材の回動を検出するスイッチとから前記異物検出手段を構成したことを特徴とする請求項1に記載の飲料製造装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007327292A JP2009149316A (ja) | 2007-12-19 | 2007-12-19 | 飲料製造装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007327292A JP2009149316A (ja) | 2007-12-19 | 2007-12-19 | 飲料製造装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009149316A true JP2009149316A (ja) | 2009-07-09 |
Family
ID=40918973
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007327292A Pending JP2009149316A (ja) | 2007-12-19 | 2007-12-19 | 飲料製造装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2009149316A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012101811A (ja) * | 2010-11-08 | 2012-05-31 | Hoshizaki Electric Co Ltd | 飲料ディスペンサ |
KR20220117693A (ko) * | 2021-02-17 | 2022-08-24 | 주식회사 슈가에코 | 액체 소분 자동판매장치 및 이의 운용방법 |
-
2007
- 2007-12-19 JP JP2007327292A patent/JP2009149316A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012101811A (ja) * | 2010-11-08 | 2012-05-31 | Hoshizaki Electric Co Ltd | 飲料ディスペンサ |
KR20220117693A (ko) * | 2021-02-17 | 2022-08-24 | 주식회사 슈가에코 | 액체 소분 자동판매장치 및 이의 운용방법 |
KR102512510B1 (ko) * | 2021-02-17 | 2023-03-21 | 주식회사 슈가에코 | 액체 소분 자동판매장치 및 이의 운용방법 |
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