JP2008192047A - 飲料製造装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】飲料製造後、格別な作業をオペレータに強いることなく、適切に撹拌部の洗浄を実行することを可能とする飲料製造装置を提供する。
【解決手段】 本発明の飲料製造装置1は、販売容器9内の受容物を混合する撹拌部5と、この撹拌部を洗浄する洗浄部7と、これらを制御する制御部8とを備え、撹拌部は、カッター41と、駆動軸40を介してこのカッターを回転駆動するモータ40Mと、蓋42とを有すると共に、洗浄部は、撹拌部を下側から覆う洗浄用カバー48と、この洗浄用カバーより閉鎖状態とそれらから離間した開放状態とに洗浄用カバーを駆動するカバー駆動部49と、洗浄用水供給部20とを有し、制御部は、係るカバー駆動部により洗浄用カバーを閉鎖状態とし、洗浄用水供給部により洗浄用水を洗浄用カバー内に供給してカッターを回転させる洗浄運転を実行する。
【選択図】図16
【解決手段】 本発明の飲料製造装置1は、販売容器9内の受容物を混合する撹拌部5と、この撹拌部を洗浄する洗浄部7と、これらを制御する制御部8とを備え、撹拌部は、カッター41と、駆動軸40を介してこのカッターを回転駆動するモータ40Mと、蓋42とを有すると共に、洗浄部は、撹拌部を下側から覆う洗浄用カバー48と、この洗浄用カバーより閉鎖状態とそれらから離間した開放状態とに洗浄用カバーを駆動するカバー駆動部49と、洗浄用水供給部20とを有し、制御部は、係るカバー駆動部により洗浄用カバーを閉鎖状態とし、洗浄用水供給部により洗浄用水を洗浄用カバー内に供給してカッターを回転させる洗浄運転を実行する。
【選択図】図16
Description
本発明は、清涼飲料や酒類等の飲料を容器内で製造する飲料製造装置に関するものである。
従来の飲料製造装置として、シロップと氷とをタンク内で混合してシャーベット状の飲料(以下の説明では、氷を含む清涼飲料及び酒類、かき氷等の冷菓を含めて飲料という。)を製造する飲料製造装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。このような飲料はフローズン飲料と呼ばれている。
当該飲料製造装置は、シロップや水、炭酸ガス等が供給されるタンク内に円筒状の冷却シリンダを備えており、タンク内で希釈水とシロップとを混合しながら冷却シリンダで製氷を行い、撹拌羽根により撹拌することで、所定硬度のシャーベット状のフローズン飲料を製造する。
しかしながら、当該飲料製造装置は、タンク内においてシロップと希釈水とを混合して所定のフローズン飲料を製造するものであるため、異なるシロップによってフローズン飲料を製造するためには、タンク内のシロップ等を一旦廃棄しなければならず、好みに応じてフローズン飲料の種類を変更することが困難であるという問題がある。
そこで、シロップを投入した容器内に削氷を投入し、撹拌することで、所定硬度のシャーベット状のフローズン飲料を製造する飲料製造装置が開発されている(例えば、特許文献2参照。)。当該飲料製造装置は、削氷部内に氷を投入し、削氷部内に設けられるプロペラを運転することで、削氷刃により氷を削り、削氷部下方に搬送された容器内に当該削氷を排出する構成とされている。
その後、シロップと削氷が収容された容器は、撹拌部に搬送され、当該撹拌部において、容器内のシロップと削氷とが混合されることで、所定硬度のシャーベット状のフローズン飲料が製造される。
また、一度、飲料の製造が行われた撹拌部には、当該飲料が付着している。そのため、当該撹拌部を衛生的に使用するため、更には、他の種類の飲料が次回製造された場合に、前回の飲料が混入することを防止するため、当該撹拌部を洗浄する必要がある。
上記特許文献2の飲料製造装置では、洗浄動作を行う際に、オペレータは、待機位置にあるカップ受台に重洗浄容器を格別に搭載し、カップ受台を撹拌部のカッターの直下に移動させ、重洗浄容器を蓋にて封止した後、洗浄水を重洗浄容器に供給し、カッターを所定時間回転させることによって、撹拌部の蓋やカッター更には、カッターを回転駆動させる回動軸の洗浄を行っていた。
特開2000−163651号公報
特開2004−298016号公報
しかしながら、上述した文献2に示す如き飲料製造装置では、飲料製造後に、撹拌部の洗浄を行うために、その度に重洗浄容器を搭載させなければならず、作業が煩雑となる問題がある。特に、飲食店などにおいて来店客が任意に機械を操作して飲料の供給を行う、所謂、フリードリンクサービスとして用いられる場合には、来店客に、飲料の供給後、洗浄運転を強いることとなり、適切な洗浄運転を実行できない場合もある。
そのため、オペレータに洗浄運転のための重洗浄容器の設置を委ねると、場合によっては、適切な洗浄運転が行われないこととなり、安定して撹拌部の衛生性を維持することができない問題が生じる。これにより、撹拌部に前回製造された飲料が付着したまま、放置されることで、次回の飲料製造前に適切に洗浄運転を行った場合であっても、撹拌部に付着した飲料が洗い流されず、当該撹拌部に残留したまま、次回の飲料製造に用いられることにもなる。これにより、食品としての安全維持が困難となるため、飲料製造後、自動的に飲料が直接触れる撹拌部の洗浄運転を適切に行うことを可能とする装置の開発が望まれている。
そこで、本発明は従来の技術的課題を解決するためになされたものであり、飲料製造後、格別な作業をオペレータに強いることなく、適切に撹拌部の洗浄を実行することを可能とする飲料製造装置を提供する。
本発明の飲料製造装置は、販売容器の内部に受容された受容物を混合して飲料を製造するものであって、販売容器内の受容物を混合する撹拌部と、この撹拌部を洗浄する洗浄部と、これら撹拌部及び洗浄部を制御する制御部とを備え、撹拌部は、販売容器内に進入して回転され、この販売容器に受容された受容物を粉砕するカッターと、駆動軸を介してこのカッターを回転駆動するモータと、このカッターの上側に位置して販売容器を封止する蓋とを有すると共に、洗浄部は、これらカッター及び蓋を下側から覆う洗浄用カバーと、この洗浄用カバーがカッター及び蓋を覆った閉鎖状態とそれらから離間した開放状態とに洗浄用カバーを駆動するカバー駆動部と、閉鎖状態において洗浄用カバー内に洗浄用水を供給する洗浄用水供給部とを有し、制御部は、係るカバー駆動部により洗浄用カバーを閉鎖状態とし、洗浄用水供給部により洗浄用水を洗浄用カバー内に供給してカッターを回転させる洗浄運転を実行することを特徴とする。
請求項2の発明の飲料製造装置は、販売容器の内部に受容された受容物を混合して飲料を製造するものであって、販売容器内の受容物を混合する撹拌部と、この撹拌部を洗浄する洗浄部と、これら撹拌部及び洗浄部を制御する制御部とを備え、撹拌部は、販売容器内に進入して回転され、この販売容器に受容された受容物を撹拌する撹拌部材と、駆動軸を介してこの撹拌部材を回転駆動するモータと、この撹拌部材の上側に位置して販売容器を封止する蓋とを有すると共に、洗浄部は、これら撹拌部材及び蓋を下側から覆う洗浄用カバーと、この洗浄用カバーが撹拌部材及び蓋を覆った閉鎖状態とそれらから離間した開放状態とに洗浄用カバーを駆動するカバー駆動部と、閉鎖状態において洗浄用カバー内に洗浄用水を供給する洗浄用水供給部とを有し、制御部は、係るカバー駆動部により洗浄用カバーを閉鎖状態とし、洗浄用水供給部により洗浄用水を洗浄用カバー内に供給して撹拌部材を回転させる洗浄運転を実行することを特徴とする。
請求項3の発明の飲料製造装置は、上記各発明において、洗浄用カバーには排水口が形成されていることを特徴とする。
請求項4の発明の飲料製造装置は、上記発明において、制御部は、洗浄運転において洗浄用水供給部により洗浄用水を供給し、カッター又は撹拌部材を回転させた後、停止する動作を複数回実行することを特徴とする。
請求項5の発明の飲料製造装置は、上記各発明において、蓋は、駆動軸に上下移動自在に取り付けられており、カッター又は撹拌部材が販売容器内に進入するに伴い、販売容器を封止した状態でカッター又は撹拌部材より離間すると共に、駆動軸の周囲に所定の間隔を存して当該駆動軸を囲繞しながら上昇し、上下端が開放された筒部を備え、洗浄用水供給部は当該筒部の上端開口より洗浄用水を供給することを特徴とする。
請求項6の発明の飲料製造装置は、上記発明において、駆動軸周囲と筒部との間隔は、カッター又は撹拌部材の回転に伴い、洗浄用水が筒部内上部まで上昇可能な所定の値に設定されていることを特徴とする。
請求項7の発明の飲料製造装置は、上記発明において、筒部内には、当該筒部と駆動軸周囲との間隔を所定の値に維持するための間隔規定部が突出形成されていることを特徴とする。
請求項1及び請求項2の飲料製造装置によれば、販売容器の内部に受容された受容物を混合して飲料を製造するものにおいて、販売容器内の受容物を混合する撹拌部と、この撹拌部を洗浄する洗浄部と、これら撹拌部及び洗浄部を制御する制御部とを備え、撹拌部は、販売容器内に進入して回転され、この販売容器に受容された受容物を粉砕するカッター若しくは、撹拌する撹拌部材と、駆動軸を介してこのカッター又は撹拌部材を回転駆動するモータと、このカッター又は撹拌部材の上側に位置して販売容器を封止する蓋とを有すると共に、洗浄部は、これらカッター又は撹拌部材及び蓋を下側から覆う洗浄用カバーと、この洗浄用カバーがカッター又は撹拌部材及び蓋を覆った閉鎖状態とそれらから離間した開放状態とに洗浄用カバーを駆動するカバー駆動部と、閉鎖状態において洗浄用カバー内に洗浄用水を供給する洗浄用水供給部とを有し、制御部は、係るカバー駆動部により洗浄用カバーを閉鎖状態とし、洗浄用水供給部により洗浄用水を洗浄用カバー内に供給してカッター又は撹拌部材を回転させる洗浄運転を実行することにより、受容物の混合に用いられたカッター又は撹拌部材及び販売容器を封止する蓋の洗浄を行う際に、格別に洗浄用の容器を宛がうことなく自動的にカバー駆動部により閉鎖状態とされる洗浄用カバーによってカッター又は撹拌部材及び蓋を下側から覆い、当該洗浄用カバー内に洗浄用水を供給することによって円滑に洗浄することが可能となる。
そのため、直接販売容器内の受容物に触れるカッター又は撹拌部材や蓋を衛生的に維持することが可能となり、安全な飲料の提供を実現することが可能となる。
また、洗浄時に蓋に宛がわれる洗浄用カバーは、撹拌時等飲料製造時にはカバー駆動部によって、開放状態とされることから、洗浄部が飲料製造の邪魔となる不都合を回避することが可能となる。
請求項3の発明によれば、上記各発明に加えて、洗浄用カバーには排水口が形成されていることにより、カッター又は撹拌部材の回転動作を停止した際に、洗浄用カバー内に滞留される洗浄用水を円滑に外部に排出することが可能となる。
これにより、洗浄用カバー内に供給される洗浄用水が外部に溢れ、周囲を汚してしまう不都合を回避することが可能となる。
また、請求項4の発明によれば、上記発明に加えて、制御部は、洗浄運転において洗浄用水供給部により洗浄用水を供給し、カッター又は撹拌部材を回転させた後、停止する動作を複数回実行することにより、複数回に分けて洗浄用カバー内に清浄な洗浄用水を供給することが可能となり、洗浄用カバーによって囲繞されるカッター又は撹拌部材や蓋に残留物が付着することを抑制することができ、より一層衛生的に維持することが可能となる。
請求項5の発明によれば、上記各発明において、蓋は、駆動軸に上下移動自在に取り付けられており、カッター又は撹拌部材が販売容器内に進入するに伴い、販売容器を封止した状態でカッター又は撹拌部材より離間すると共に、駆動軸の周囲に所定の間隔を存して当該駆動軸を囲繞しながら上昇し、上下端が開放された筒部を備え、洗浄用水供給部は当該筒部の上端開口より洗浄用水を供給することにより、駆動軸に付着した汚れを最初に洗い流すことが可能となる。
請求項6の発明によれば、上記発明において、駆動軸周囲と筒部との間隔は、カッター又は撹拌部材の回転に伴い、洗浄用水が筒部内上部まで上昇可能な所定の値に設定されていることにより、駆動軸の周囲にまで洗浄用水を滞留させることが可能となり、販売容器内にカッター又は撹拌部材が進入したときに受容物が触れる範囲の駆動軸を効果的に洗浄することが可能となる。
これにより、直接販売容器内の受容物に触れる駆動軸をも衛生的に維持することが可能となり、安全な飲料の提供を実現することが可能となる。
請求項7の発明によれば、上記発明において、筒部内には、当該筒部と駆動軸周囲との間隔を所定の値に維持するための間隔規定部が突出形成されていることにより、筒部と駆動軸周囲との間隔を一定とすることが可能となる。そのため、間隔規定部によって駆動軸のぶれを防止することができ、軸受け的な効果を奏することが可能となる。また、洗浄用水供給部からの洗浄用水の供給量とカッター又は撹拌部材の回転数とを一義的に規定することで、確実に筒部内上端から洗浄用水を溢れさせることなく、筒部内上部にまで洗浄水を滞留させることが可能となる。これにより、適切に受容物が触れる駆動軸上部を洗浄することが可能となる。
以下に、本発明の実施形態を図面を参照しながら説明する。図1は本発明の実施形態に係る飲料製造装置1の前面扉を取り外した状態の正面図、図2は図1の飲料製造装置1の前面扉、側面パネル、天面パネルを取り外した状態の斜視図、図3は図1の飲料製造装置1を向かって右側からみた側面図、図4は図1の飲料製造装置1の平面図、図5は図1の飲料製造装置1のA−A断面図、図6は図1の飲料製造装置1のB−B断面図をそれぞれ示している。
本実施例における飲料製造装置1は、例えば飲食店などに設置されて液体原料であるシロップ、若しくは、粉末状の飲料原料を湯又は水によって溶解し生成されたシロップと氷とを混合撹拌して所定の硬度を有するシャーベット状の飲料を提供するものである。
この飲料製造装置1の本体を構成する筐体部2内に、飲料原料供給部3と、削氷供給部4と、撹拌部5と、容器移動部6と、洗浄部7と、これら各機器を制御する制御部8と、削氷供給部4や洗浄部7から滴下する水や販売容器9からこぼれた飲料等の液体を受容するドリップトレイ37とを備える。本実施例では、更に筐体部2内には、削氷供給部4に氷を自動供給するための製氷部10と、飲料原料供給部3において販売容器9に供給される飲料原料の粉末(以下、原料粉末)を溶解するための湯、更には、洗浄部7において洗浄用の湯を供給するための湯タンク11を備えている。
筐体部2は、前後面、両側面及び天面をそれぞれ前面扉、背面パネル、側面パネル及び天面パネルにて囲繞されることにより構成されており、前面扉下部には、詳細は後述するトレイ部55の飲料原料供給位置Sに対し販売容器9を納出可能とする販売容器納出口が形成されている。なお、各図では、筐体部2内の各機器の配置や構成等を示すため、各前面扉、背面パネル、側面パネル及び天面パネルなどの外装パネルは、図示を省略している。
販売容器9は、少なくとも上面に開口を有する容器であり、本実施例では、出来上がり状態の飲料の見栄えなどを考慮し、所定寸法に形成されたガラス製のコップを使用する。なお、販売容器9は、ガラス製のものに限定されるものではなく、樹脂製や、紙製のものなどであっても良いものとする。
本実施例において、筐体部2の前部一側、図1では、向かって左側に飲料原料供給部3が配設されている。本実施例における飲料製造装置1では、飲料原料として原料粉末と、当該原料粉末を溶解するための湯又は/及び水と、氷を使用する。上記飲料原料供給部3は、上記飲料原料のうち、所定量の原料粉末及び湯を販売容器9に供給するものである。この飲料原料供給部3の下方は、詳細は後述する如く販売容器9が載置される飲料原料供給位置Sとされる。
そして、この飲料原料供給部3の側方には、筐体部2の前面に臨んでコントロールパネル50が配設されている。このコントロールパネル50には、複数の操作ボタン51と液晶表示器のディスプレイ52、装置全体の電源をON/OFFするための電源スイッチ53などが設けられている。
本実施例における図1では、筐体部2の向かって左側の後部には、製氷部10が配設されている。この製氷部10は、オーガ式製氷部であり、飲料原料としての氷を生成する装置であり、生成された氷は、一旦貯氷部32に貯氷された後、制御部8からの出力に応じて後段の削氷供給部4に送られる。
筐体部2の製氷部10と、飲料原料供給部3との間には、削氷供給部4と、撹拌部5及び湯タンク11が配置される。削氷供給部4は、製氷部10にて生成された氷を所定の粗さで削ることにより削氷を形成するものであり、製氷部10の近傍に位置して設けられる。この削氷供給部4の下方は、詳細は後述する如く販売容器9の削氷供給位置Uとされる。
そして、この削氷供給部4と飲料原料供給部3との間に位置して撹拌部5が設けられる。この撹拌部5は、販売容器9内に受容された受容物、即ち、飲料の原料となる原料粉末と、当該原料粉末を溶解するための湯又は/及び水の混合、撹拌、更には、これら原料粉末と、湯等によって生成されたシロップと削氷の粉砕、混合及び撹拌を行うものである。この撹拌部5の下方は、詳細は後述する如く販売容器9の撹拌位置Tとされる。
上述した如きこれら飲料原料供給部3、削氷供給部4及び撹拌部5は、筐体部2の前部に集約して設けられており、これら各機器の下部には、トレイ部55を有する容器移動部6が設けられる。ここで、トレイ部55とは、ドリップトレイ37の上部に設けられて販売容器9を移動可能に配置するものである。そして、容器移動部6は、トレイ部55に設けられて販売容器9を搭載する販売容器受台56と、販売容器受台56を水平方向に移動させて、トレイ部55内に形成される前記飲料原料供給位置Sと、撹拌位置Tと、削氷供給位置Uに移動可能とする水平移動部57と、販売容器受台56を撹拌位置Tにおいて垂直方向に移動させる垂直移動部58とを有する。なお、当該容器移動部6の詳細な構成については後述する。
ドリップトレイ37は、図示しない廃液管を介して廃液を排出できるように構成されている。
ここで、本実施例における飲料原料供給位置Sと、撹拌位置Tと、削氷供給位置Uは、容器移動部6のトレイ部55内において直線状の動線上に設定されていると共に、撹拌位置Tは飲料原料供給位置Sと削氷供給位置Uとの間に設定する。また、飲料原料供給位置Sは、トレイ部55の前部に設定されている。これにより、上述したように筐体部2の前面を構成する前面扉下部に形成された販売容器納出口から販売容器9を飲料原料供給位置Sに載置及び取り出し可能とされる。そのため、当該飲料原料供給位置Sは、販売容器9がオペレータによって当該飲料製造装置1に準備される容器準備位置と、当該飲料製造装置1によって製造された飲料を受容した販売容器9がオペレータによって取り出される飲料提供位置とを兼ね備えることとなる。
更に、本実施例では、飲料原料供給位置Sから筐体部2の前面に対して斜め後方に向かう動線上に撹拌位置T及び削氷供給位置Uを設定する。本実施例では、図1において飲料原料供給位置Sが筐体部の前部の向かって左側に設定されることから、削氷供給位置Uは、筐体部2の前面から斜め後方、即ち、図1の向かって右側に設定され、当該飲料原料供給位置Sと削氷供給位置Uとを結んだ直線状の間に撹拌位置Tが設定されることとなる。そして、各位置S、T、Uのそれぞれの上方に対応する筐体部2内に飲料原料供給部3、撹拌部5及び削氷供給部4が配設される。
上記洗浄部7は、撹拌部6を構成する撹拌部材としてのカッター41及び蓋42を洗浄するものであり、本実施例では、上記配置とすることにより、デッドスペースとなる前記動線が対向する筐体部2の前面隅角部、図1では、向かって前面右隅角部に配置される。洗浄部7は、撹拌部5の洗浄時に洗浄用水としての洗浄用湯を供給する前記洗浄用湯供給ノズル20(洗浄用水供給部)と、洗浄時に撹拌部5のカッター41及び蓋42を下側から覆う洗浄用カバー48と、この洗浄用カバー48をカッター41及び蓋42を覆った閉鎖状態とこれらから離間した開放状態とに駆動するカバー駆動部49とを有する。そのため、洗浄部7は、カバー駆動部49の駆動によって、隅角部内から撹拌部5に進出/後退するように構成されることとなる。
そして、前記湯タンク11は、上記飲料原料供給部3、撹拌部5、削氷供給部4の配置に干渉されない位置、本実施例では、飲料原料供給部3の後方であって、製氷部10の前方に配置される。
この湯タンク11は、所定容量の飲料水を貯水可能とするタンクであり、内部には貯水された飲料水を所定温度、例えば+80℃に加熱保温するヒータ49H(図36のみ図示する)及び温度センサ49T(同じく図36のみ図示する)が設けられている。そして、湯タンク11には、図6に示される給水電磁弁21が介設される給水配管22を介して外部から水道水などの飲料水が供給される。また、湯タンク11には、溶解用湯供給電磁弁15が介設された湯供給配管16と、洗浄用湯供給電磁弁17が介設された湯供給配管18が接続されている。そして、一方の湯供給配管16の他端には、飲料原料供給部3を構成する溶解用湯供給ノズル19が接続され、他方の湯供給配管18の他端には、前記洗浄部7を構成する洗浄用湯供給ノズル20が接続される。
次に、筐体部2内に配置される各機器の詳細の構成についてそれぞれ説明する。
まずはじめに、上記飲料原料供給部3の構成について上記各図に加えて、図7乃至図9を参照して説明する。図7はキャニスタ13の概略断面図、図8はキャニスタ13を取り外した状態の飲料原料供給部4の概略斜視図、図9は図8の縦断側面図を示している。
飲料原料供給部3は、飲料原料となる原料粉末を充填保管しておくためのキャニスタ13と、当該キャニスタ13に対応して設けられて該キャニスタ13から排出される原料粉末を飲料原料供給位置Sに配置された販売容器9に適切に案内するための原料シュート14とから構成される原料粉末供給部と、前記湯タンク11から粉溶解用の湯を販売容器9に供給する溶解用湯供給ノズル19(溶解用水供給部)とから構成される。
粉末供給部を構成するキャニスタ13は、図7に示すように、上方に開口する粉末充填口13Aと、下部側面に形成される排出口13Bとを備えており、粉末充填口13Aは、図1に示す如き蓋13Cにより、開閉自在に閉塞される。そして、キャニスタ13の底面近傍には、奥方から排出口13Bに(本実施例では、排出口13Bがキャニスタ13の前面下部に形成されているため、キャニスタ13の前後に)、原料排出部を構成する粉排出機構24が延在している。原料排出部は、キャニスタ13内に設けられる粉排出機構24と、キャニスタ13外に設けられ、粉排出機構24を回転駆動させるキャニスタモータ13Mとから構成される。粉排出機構24は、回動軸24Aの周囲に螺旋状に回転羽根24Bが設けられており、回動軸24Aの前端は、排出口13Bに面して配設される。従って、キャニスタモータ13Mが駆動させることにより、粉排出機構24は、回動軸24Aを中心に回転駆動し、回転羽根24B間に充填された原料粉末は、順次排出口13Bに送出される。なお、当該キャニスタモータ13Mは、詳細は後述する制御部8により、駆動制御が行われるものとする。
原料シュート14は、上端にキャニスタ13の排出口13Bが接続される開口を有すると共に、下端が開放された排出口14Aとされ、上端から下端にいくに従って先細り形状とされている。そして、この原料シュート14の排出口14A下方は、販売容器9が載置される飲料原料供給位置Sとされる。
ここで、上記キャニスタ13は、図8に示す如き断面略L字状の取付部材60を介して筐体部2の前部に取り付けられている。そして、この取付部材60の前端部は、左右に渡って上方に開放した断面略コ字状の係合部61が形成されており、この係合部61の前面には、原料シュート14を係止させるための吊下部材62が取り付けられている。この吊下部材62は、下端が係合部61との取付面に対し所定の鋭角を形成するように前方に向けて折曲形成された吊下面62Aを有している。
他方、原料シュート14は、後壁上端が後方に延出して形成されると共に、この延出した面は下方に向けて所定角度をなすように傾斜して形成された係止面14Bとされる。これにより、原料シュート14は、係止面14Bを吊下部材62の吊下面62Aに係止されることにより、取り付けられる。なお、この状態において、原料シュート14は、下端が前後に所定角度の範囲で移動自在となる。
即ち、原料シュート14が取付部材60の水平面(キャニスタ13の載置面)に対し、略垂直とされた状態では、当該原料シュート14の排出口14Aが飲料原料供給位置Sに載置された販売容器9にキャニスタ13からの原料粉末を案内する原料投入位置Xとなり、当該原料投入位置Xよりも原料シュート14の排出口14Aが後方に待避した状態では、当該排出口14Aが飲料原料供給位置Sに載置された販売容器9上方から待避した待機位置Yとなる。
ここで、原料シュート14の排出口14A周辺には、筐体部2の前面に位置して粉受け部材64が取り付けられている。この粉受け部材64は、原料シュート14が前記待機位置Yとされた際に、当該原料シュート14の排出口14A下方に位置して、排出口14Aから当該原料シュート14内壁などに付着し、自重によって落下する原料粉末を受ける部材である。そして、この粉受け部材64の前面には、原料シュート14の排出口14Aを円滑に飲料原料供給位置Sの販売容器9に案内するためのシュート案内部材65が設けられている。なお、当該シュート案内部材65は、粉受け部材64に固定されていると共に、この粉受け部材64は、筐体部2に着脱自在に取り付けられているものとする。そのため、粉受け部材64内に受容された原料粉末等は、粉受け部材64を取り外すことによって、廃棄することが可能となる。
そして、この原料シュート14の背面(本実施例では背面としているが、これ以外の位置であっても良い)に対応する筐体部2前面には、当該原料シュート14を原料投入位置X、又は、待機位置Yとに駆動制御するシュート駆動部63が設けられている。本実施例において、シュート駆動部63は、制御部8により通電制御されるソレノイド63Aと、当該ソレノイド63Aによって駆動される操作片63Bとから構成される。この操作片63Bは、ソレノイド63Aの作用によって原料シュート14を前方に押圧して前記原料投入位置Xに支持する状態と、それ自体が待避して原料シュート14を自重によって排出口14Aを後方に待避させる前記待機位置Yとする状態とに駆動制御される。なお、本実施例では、シュート駆動部63は筐体部2前面に取り付けられているが、これ以外にも、例えば、当該原料シュート14の背面に対応する位置となるように取付部材60に取り付けられていても良い。
特に、本実施例では、当該飲料製造装置1によって提供可能とする飲料の種類を2種類とするため、飲料原料である原料粉末は、2種類保持している。そのため、キャニスタ13は、左右に2つ並設されており、それぞれに原料粉末が充填され、各キャニスタ13に対応した原料シュート14、14が設けられている。各原料シュート14の排出口14Aは、同一の飲料原料供給位置Sに載置された販売容器9内に原料粉末を供給できるように、近接した位置に設けられているものとする。そして、各原料シュート14に対応して当該原料シュート14を原料投入位置Xと待機位置Yとにそれぞれ独立して駆動制御するシュート駆動部63が設けられているものとする。
次に、上記製氷部10及び削氷供給部4の構成について上記図1乃至図9を参照して説明する。製氷部10は、製氷用水から氷を生成するための図示しない冷却器を備えており、当該冷却器と共に冷凍サイクルを構成するコンプレッサ26、コンデンサ27、及び膨張弁160、デハイドレータ161とを冷媒配管にて順次接続して冷却装置を構成している。なお、これら冷却装置も製氷部10と同様に筐体部2内に配設されている。
また、製氷部10に製氷用水(水道水)を供給するために、給水電磁弁162が介設される給水配管163を介して外部から水道管などが接続され、水道水を貯溜するシスターン28が設けられている。このシスターン28に貯溜された水は、給水配管29にて製氷部10に導入される。なお、このシスターン28は、筐体部2内の機器配置の都合上、前記コントロールパネル50の後方であって、削氷供給部4のスライサ35及び撹拌部5の上方に設置されている。
この製氷部10は、内面を平滑な円筒状内面とされたステンレス製の冷却円筒30内にはオーガ(回転刃)31を同心的且つ回転可能に挿入し、冷却円筒30の外壁にはパイプ状の前記冷却器を螺旋状に密着巻付して構成されている。また、前記オーガ31は、下部を図示しない下部軸受けにて上部を氷圧縮経路を構成する図示しない上部軸受けにて軸支されている。また、上部軸受けにて圧縮された氷片は、上部に形成された図示しない吐出口及び当該吐出口に設けられる貯氷部32に導出される。この貯氷部32は、所定容積を有しており、側面に形成される排出口には、氷払出シャッタ34が介設された氷シュート33が接続されている。
そして、この氷シュート33の下端には、削氷供給部4を構成するスライサ35が設けられている。削氷供給部4は、上記オーガ式製氷部10にて生成され、氷シュート33を介して供給された氷を所定の粗さで削ることにより削氷を形成するスライサ35と、当該スライサ35にて形成された削氷を一旦保持すると共に、販売容器9に削氷を案内する氷バッファ36とから構成される。
本実施例においてスライサ35は、上方に開口を有する本体35Aと、本体35Aの内部に回転自在に収容される図示しないプロペラと、本体35Aに取り付けられる図示しないプロペラの駆動用モータ35Mと、本体35Aの内側に突出して氷を削氷する図示しない削氷刃とを備えている。また、スライサ35の下方に配置される氷バッファ36には、削氷の有無を光学的に検出する氷センサ(氷検出部)38が設けられている。なお、削氷供給は当該氷センサを設けることなく、タイマによって制御しても良いものとする。この氷バッファ36には、下端開口を開閉自在に閉塞する図示しない氷シャッタが設けられており、当該氷シャッタは、氷シャッタ開閉モータ36Mにより開閉制御される。そして、この氷バッファ36の下端排出口36A下方は、販売容器9が載置される削氷供給位置Uとされる。
次に、図10乃至図12を参照して撹拌部5の詳細な構成について説明する。図10は撹拌部5の斜視図、図11は販売容器9内の受容物を撹拌している状態の撹拌部5の斜視図、図12は図11の縦断側面図を示している。撹拌部5は、上部に配設されるモータ40Mの回転軸に接続されて回転する駆動軸40と、金属刃により構成されるカッター41と、蓋42と、蓋42を縦方向に移動可能に支持するロッド44(なお、ロッド44は後述する図13等において図示する)とを有する。
カッター41は、駆動軸40の先端に固定されており、販売容器9内において、回転駆動することにより、飲料原料の溶解、粉砕、混合、及び撹拌を行う。なお、この場合における飲料原料は、液体のみならず、氷等の固形物も含むものとし、カッター41は、これら飲料原料の溶解、粉砕、撹拌、混合を行うこととなる。
このカッター41は、上下に位置する二種類の回転刃41Aと、41Bとから構成されている。下側に位置する回転刃41Bは、駆動軸40の先端に取り付けられると共に、当該回転刃41Bと所定間隔を存して該回転刃41Bの上方に回転刃41Aが取り付けられる。そして、これら回転刃41Aと、41Bの間(即ち、カッター41の近傍)には、ガード67が駆動軸40に回動自在に取り付けられている。カッター41は、ガード67を挟持した状態で駆動軸40の先端に固定部材68(図12に図示する)にて固定される。
ガード67は、硬質合成樹脂により構成されていると共に、駆動軸40に対し回動自在となるように当該駆動軸40を囲繞する保持部67Aと、カッター41の回転範囲より外方における駆動軸40の周囲に位置するように構成される外縁67Bと、これら保持部67Aと外縁67Bとを連結する区画枠67Cとから構成されている。本実施例において各区画枠67Cは、保持部67Aと外縁67Bとを四分割するように所定間隔を存して構成されている。そのため、これら区画枠67C間は、駆動軸40の軸方向への削氷等の受容物の移動が許容される。
ここで、ガード67は、駆動軸40の先端に固定部材68にて固定されるカッター41の回転刃41Aと回転刃41Bとの間に位置して駆動軸40に回転自在に取り付けられていることから、当該ガード67の上下の移動は、カッター41の回転刃41Aと回転刃41Bとの間隔の範囲に限定される。これにより、ガード67の上下移動は、所定の範囲に制限されることとなる。
蓋42は、駆動軸40に同軸的に設けられて軸方向、即ち、上下移動自在に取り付けられており、自重によって下方に載置される販売容器9の上面開口を閉塞する。なお、この蓋42の下方が、販売容器9の撹拌位置Tとされる。また、この蓋42には、駆動軸40の周囲に所定の間隔を存して当該駆動軸40を囲繞しながら上昇し、上下端が開放された筒部43が形成されている。この筒部43の上端開口は、外方に向けて拡開して形成された案内部43Aとされており、蓋42の下面とカッター41とが最も近接する状態にて、後述する洗浄部7を構成する洗浄用湯供給ノズル20からの洗浄用湯が案内部43Aに適切に案内される構成とされている。また、蓋42の下面とカッター41とが最も離れた状態にて、図16のみに示す希釈用水供給ノズル47からの希釈水が案内部43Aに適切に案内される構成とされている。
また、この筒部43には、本実施例では該筒部43の下端に位置して筒部内方に向けて突出して形成される複数の間隔規定部43Bが形成されている。この間隔規定部43Bは、筒部43と前記駆動軸40周囲との間隔を所定の値に維持するために形成されるものであり、各間隔規定部43B間は、上下が連通しており、上方から供給される洗浄用湯が下方に流出可能とされている。
そして、蓋42の下面周縁には、撹拌位置Tとされた販売容器9の上面開口縁を内部に収容して販売容器9内を封止する溝42Aが形成されている。更に、この溝42Aを形成する内側の面は、前記カッター41よりも外側に位置して販売容器9内に突出する凸壁42Bとされる。この凸壁42Bは、蓋42が販売容器9の上面開口を閉塞した状態で、販売容器9内に所定寸法だけ突出されるものであり、これによって、販売容器9の開口周辺の内壁面が少許間隔を存して囲繞されることとなり、当該開口周辺の内壁面に削氷等の受容物が付着する不都合を回避することが可能となる。なお、カッター41が最も蓋42に近接した状態では、当該カッター41及びガード67は、凸壁42B内に収容されることとなる。
次に、図13乃至図18を参照して洗浄部7の構成について説明する。図13は洗浄部7と撹拌部5を外方から見た図(開放状態と閉鎖状態の両者を示す)、図14は図13のC−C断面図、図15は図13を左から見た図(開放状態)、図16は図15の縦断側面図、図17は図13の閉鎖状態を左から見た図、図18は図17の縦断側面図を示している。
洗浄部7は、撹拌部5の洗浄時に洗浄用水としての洗浄用湯を供給する前記洗浄用湯供給ノズル20(洗浄用水供給部)と、洗浄時に撹拌部5のカッター41、ガード67及び蓋42を下側から覆う洗浄用カバー48と、この洗浄用カバー48をカッター41、ガード67及び蓋42を覆った閉鎖状態とこれらから離間した開放状態とに駆動するカバー駆動部49とから構成されている。
洗浄用湯供給ノズル20は、上記撹拌部5の蓋42に設けられた筒部43の上端開口に向けて洗浄用湯を供給可能とすべく、本実施例では、撹拌部5のモータ40M及びロッド44等が固定される取付金具45に取付部材46を介して固定されているものとする。なお、本実施例では、当該取付金具45には、洗浄用湯供給ノズル20よりも上方に位置して水供給部としての希釈用水供給ノズル47(図16のみに示す)を設けているものとする。この希釈用水供給ノズル47は、撹拌部5に設けられるものであって、給水電磁弁47V(図36のみ図示する)が介設される給水配管を介して外部から水道水などの飲料水を希釈水として供給可能とするものである。
洗浄用カバー48は、撹拌部5の蓋42を閉鎖した状態で、上方に開口し、所定の容積を有する容器部材である。この洗浄用カバー48の上面開口は、蓋42の下面開口縁を被覆可能な寸法に形成されている。蓋42を閉鎖した状態における洗浄用カバー48の例えば底面略中央には、排水口48Aが形成されている。なお、この排水口48Aの寸法は、洗浄用湯供給ノズル20からの湯供給流速、流量、筒部43と駆動軸40との間隔寸法、洗浄用カバー48の容積、洗浄運転時におけるカッター41の回転速度等を勘案し、カッター41の回転中には、洗浄用カバー48内に洗浄用湯を滞留可能とすると共に、カッター41の停止することで、洗浄用カバー48内の洗浄用湯が迅速に外部に排出可能とする寸法であることが望ましい。
カバー駆動部49は、撹拌部5の近傍、本実施例では、上述したように容器移動部6により形成される販売容器9の動線が対向する筐体部2の前面隅角部に配置される。カバー駆動部49は、一端が洗浄用カバー48に接続されて、他端が回動軸73に接続されるアーム70と、前記回動軸73を回転駆動させるモータ49Mとを有する。
アーム70は、後述する制御部8による撹拌部5の洗浄動作に応じてモータ49Mを駆動させて、筐体部2の隅角部から当該洗浄用カバー48を撹拌部5に進出/後退させる。このとき、モータ49Mは、アーム70の他端に設けられる操作片72により操作されるマイクロスイッチ71A、71Bの検出に基づき回転駆動が制御される。なお、マイクロスイッチ71Aは、洗浄用カバー48により撹拌部5を閉鎖した状態を検出するものであり、マイクロスイッチ71Bは、洗浄用カバー48が撹拌部5を開放した状態を検出するものである。
これにより、アーム70に取り付けられた洗浄用カバー48が筐体部2の隅角部に後退した状態において、制御部8によりモータ49Mを駆動させることで、回動軸73が回転駆動され、これに基づきアーム70が回動軸73を中心として撹拌部5側に向けて回動され、これにより、洗浄用カバー48が撹拌部5側に進出する。このとき、モータ49Mは、アーム70の他端に取り付けられる操作片72がマイクロスイッチ71Aに当接し、駆動が停止される。この状態で、洗浄用カバー48は、撹拌部5のカッター41、ガード67及び蓋42を下側から覆った閉鎖状態となる。
また、この閉鎖状態から再度、制御部8によりモータ49Mを駆動させることで、回動軸73は、前記と逆回転とされ、これに基づきアーム70が回動軸73を中心として筐体部2の隅角部に向けて回動され、洗浄用カバー48は隅角部内に後退する。このときも、モータ49Mは、アーム70の他端に取り付けられる操作片72がマイクロスイッチ71Bに当接し、駆動が停止される。この状態で、洗浄用カバー48は、撹拌部5のカッター41、ガード67及び蓋42から離間した開放状態となる。
次に、図19乃至図26を参照して上記カバー駆動部49の駆動動作に基づき開閉動作が行われるシャッタ(区画シャッタ)75の構成について説明する。図19はシャッタ75が開放された状態の洗浄部7とシャッタ75との関係を示す図、図20は図19を上方から見た断面図、図21は図19を下方から見た断面図、図22は図21のD−D断面図、図23はシャッタ75が閉鎖された状態の洗浄部7とシャッタ75との関係を示す図、図24は図23を上方から見た断面図、図25は図23を下方から見た断面図、図26は図25のE−E断面図を示している。
図1や図19に示すように、筐体部2の前下部には、飲料原料供給位置Sの上方に配置される飲料原料供給部3と撹拌位置Tの上方に配置される撹拌部5を区画するための仕切壁76が設けられている。この仕切壁76には、販売容器9が載置された販売容器受台56が飲料原料供給位置Sと撹拌位置Tとの間を移動可能とするための販売容器出入口77が形成されている。販売容器出入口77は、洗浄部7による撹拌部5の洗浄動作が行われている際に、前記飲料原料供給位置Sと撹拌位置Tとを区画するためのシャッタ75により閉塞される。
このシャッタ75は、仕切壁76の撹拌位置T側に枢支部材78により取り付けられる。シャッタ75は、販売容器出入口77の洗浄部7のカバー駆動部49側を中心として回動自在とされており、弾性部材(本実施例ではバネ部材。図20に図示する)79によって、販売容器出入口77を常時開放とする方向に付勢されている。そのため、洗浄部7の洗浄用カバー48が開放され、筐体部2の隅角部に収容された状態では、弾性部材79の弾性力によってシャッタ75は、収容された状態の洗浄用カバー48やカバー駆動部49のアーム70に当接しており、これによって、販売容器出入口77は開放された状態とされる。
ここで、アーム70には、開放された状態のシャッタ75と当接する位置(本実施例では、シャッタ75側に面する洗浄用カバー48側のアーム70端部。図25参照)に該シャッタ75側に延出して形成された係止片70Aを有している。この係止片70Aは、仕切壁76に取り付けられた保持部材80内に下斜めから進入して係止可能とするため、閉鎖された状態のシャッタ75の撹拌位置Tに臨む面に対し、外方にいくに従い斜め上方に向かうように傾斜して形成されると共に、当該先端にいくに従って先細り形状とされている(図26参照)。
ここで、仕切壁76に取り付けられる保持部材80は、少なくとも下端に開口を有し、内部に係止片70Aを挿入可能とすると共に、撹拌位置T側の下端開口縁は、上記アーム70に形成される係止片70Aの傾斜角度と略同様の角度に傾斜して形成されたフランジ80Aが形成されている。
他方、販売容器出入口77が開放された状態で、洗浄部7のカバー駆動部49が撹拌部5の蓋42を閉鎖する方向に駆動されると、カバー駆動部49の駆動により洗浄用カバー48が撹拌部5側に進出し、これに伴って洗浄用カバー48やアーム70等によりシャッタ75が販売容器出入口77を閉塞する方向に押圧される。
洗浄用カバー48が撹拌部5のカッター41、ガード67及び蓋42を下側から覆った状態とされると、図23乃至図26に示すように、シャッタ75は、販売容器出入口77を完全に閉塞する。ここで、回動軸73を中心に回動されることで、洗浄用カバー48は、略垂直状態から略水平状態にまで回動される。同様に、シャッタ75を押圧するアーム70も略垂直状態から略水平状態にまで回動される。これに伴い、アーム70に形成された係止片70Aは、シャッタ75を販売容器出入口77を閉鎖する方向に押圧しつつ、最終的には、仕切壁76に取り付けられた保持部材80の下端開口内に進入する。なお、アーム70は、マイクロスイッチ71Aの検出によって係る撹拌部5の閉鎖状態で、モータ49Mが停止し、回動動作が停止する。
これにより、洗浄用カバー48が撹拌部5のカッター41、ガード67及び蓋42を下側から覆った状態では、他の駆動手段などを用いることなく、自動的にシャッタ75が販売容器出入口77を閉鎖することとなる。なお、このとき、シャッタ75を閉鎖方向に押圧していたアーム70の係止片70Aは、販売容器出入口77の上方に位置する仕切壁76に取り付けられた保持部材80に係止されているため、オペレータなどが誤って飲料供給位置S側からシャッタ75を押し開ける方向に押圧した場合であっても、係止片70Aが保持部材80のフランジ80Aによって当該方向への移動が規制される。従って、洗浄動作中にオペレータが撹拌位置Tに手指を挿入することで、撹拌部5のカッター41等により損傷してしまう不都合を未然に回避することが可能となる。
次に、図27乃至図35を参照して容器移動部6の構成について説明する。図27は販売容器受台56が飲料原料供給位置Sにある容器移動部6の斜視図、図28は販売容器受台56が飲料原料供給位置Sにある容器移動部6の正面図、図29は図28の平面図、図30は図28のF−F断面図、図31は図28のG−G断面図、図32は販売容器受台56が撹拌位置Tの低位置にある容器移動部6の斜視図、図33は販売容器受台56が撹拌位置Tの高位置にある容器移動部6の斜視図、図34は図33の縦断側面図、図35は販売容器受台56が削氷供給位置Uにある容器移動部6の斜視図を示している。
容器移動部6は、トレイ部55に設けられて販売容器9を搭載する販売容器受台56と、販売容器受台56をトレイ部55内に形成される前記飲料原料供給位置Sと、撹拌位置Tと、削氷供給位置Uに移動させる水平移動部57と、販売容器受台56を撹拌位置Tにおいて垂直方向に移動させる垂直移動部58とを有する。水平移動部57と垂直移動部58は、ベース83上に搭載して構成されている。水平移動部57は、販売容器受台56をトレイ部55内の飲料原料供給位置Sから削氷供給位置Uに移動可能に形成されており、垂直移動部58は、販売容器受台56を水平移動部57により水平方向への移動を可能とする低位置から、所定の高位置に移動可能に形成されている。
そして、筐体部2内の各位置S、T、Uの後方に位置する面には、トレイ部55内と、水平移動部57や垂直移動部58が配設される筐体部2内とを区画する仕切壁82(図1参照)が、販売容器9の動線上に沿って設けられている。この仕切壁82には、販売容器受台56を移動可能とするガイド溝82Aが形成されている。
水平移動部57は、モータ保持板85に設けられ駆動トルクを発生する自走式のモータ57Mと、モータ57Mの駆動トルクを伝達する複数のギヤ部材からなる伝達ギヤ部84と、伝達ギヤ部84を介して伝達された駆動トルクに基づいて所定の方向に回転する駆動ギヤ84Aと、駆動ギヤ84Aと噛合するラック86Aを形成されたスライダ86と、スライダ86と対向する位置に支持部材87によって設けられてこの間にモータ57Mと共にモータ保持板85を往復摺動自在に支持するスライダ前板88と、モータ保持板85に設けられる遮光板85Aと、スライダ86に設けられて遮光板85Aによる遮光に基づいてモータ保持板85の各位置S、T、Uを検出する水平位置センサ86S、86T、86Uとを有する。そして、販売容器受台56は、このモータ保持板85に支持棒89を介して着脱自在に固定されている。この販売容器受台56の販売容器9搭載面に網部材56Aが設けられている。なお、このスライダ86の裏面には、削氷供給位置Uよりも外端側に位置して後述する垂直移動部58の一対のポスト93、193のそれぞれのラック93A、193Aと噛合するギア97A、97Bが設けられている。
モータ57Mは、駆動ギヤ84Aの駆動方向に応じて通電極性を反転させることにより、所定の回転方向に回転するように構成されている。
前記水平位置センサ86S、86T、86Uは、発光素子と受光素子とが所定の間隔を有して配置された光センサによって構成されており、遮光板85Aで遮光されるとOFF状態となってモータ保持板85の各位置を検出する。尚、モータ保持板85の位置を一定の精度で検出できれば磁気センサ等の他のセンサを用いることもできる。
垂直移動部58は、駆動トルクを発生するモータ58Mと、モータ58Mの回転量に応じたパルスを発生するパルスエンコーダ90と、モータ58Aの両端に設けられる駆動ギヤ97A、97Bとを有する。この駆動ギヤ97A、97Bは、モータ58Mの駆動トルクを伝達する複数のギヤ部材から成る伝達ギヤ部92を備え、該伝達ギヤ部92を介して伝達された駆動トルクに基づいて所定の方向に回転するものである。また、駆動ギヤ97A、97Bとそれぞれ噛合するラック93A、193Aが形成されたポスト93、193が設けられ、該ポスト93近傍には、垂直位置検出用の光センサである垂直位置センサ93B、93Cが設けられる。そして、これらポスト93、193の上端には、取付板94が設けられ、該取付板94とベース83は、支持部材87を介して一組のガイドロッド95及び一対のポスト93、193により支持される。なお、モータ58M、パルスエンコーダ90、伝達ギヤ部92、駆動ギヤ97A、97Bは、取付部材98により、上記水平移動部57のスライダ86に固定される。
モータ58Mは、通電極性を反転させることにより、所定の回転方向に回転するように構成されている。
前記垂直位置センサ93B、93Cは、発光素子と受光素子とが所定の間隔を有して配置された光センサによって構成されており、伝達ギヤ部92に設けられる遮光板96で遮光されるとOFF状態となることで販売容器受台56の垂直位置を検出する。垂直位置センサ93Bは、ポスト93の垂直方向における前記高位置で垂直移動部58を停止させるために設けられており、垂直位置センサ93Cは、ポスト93の垂直方向における前記低位置で垂直移動部58を停止させるために設けられている。この高位置は、販売容器受台56に販売容器9が載置された状態で、撹拌位置Tにおける撹拌部5のカッター41と販売容器9の底部とが接触しない位置である。尚、伝達ギヤ部92の位置を一定の精度で検出できれば磁気センサ等の他のセンサを用いることもできる。
なお、本実施例では、水平移動部57の移動によって、前記低位置と略同一の高さにおいて販売容器受台56を飲料原料供給位置Sと、撹拌位置Tと、削氷供給位置Uとに移動し、垂直移動部58の移動によって、撹拌位置Tにおける販売容器受台56を前記高位置と、前記低位置とに移動可能な構成としているが、容器移動部6は、係る移動に限定されずに、水平移動部57による位置移動に際し、垂直成分を含む斜め方向への移動も含まれるものとする。また、同様に垂直移動部58による位置移動に際し、水平成分を含む斜め方向への移動も含まれるものとする。
次に、図36の制御部8の制御回路を示す回路ブロック図を参照して、制御部8を備えた制御回路について説明する。制御回路は、上記各部の動作させるモータや弁装置、当該動作を検出するセンサ、スイッチ等、販売動作や洗浄動作における初期値や任意の設定量の入力や、動作指示の入力、更には、表示を行うコントロールパネルが接続されていると共に、各部の動作に必要なデータ、販売動作や洗浄動作等の実行用のプログラム、オペレータによって任意に設定される販売用データ等の種々のデータを格納するためのメモリ99や各部の動作を制御すると共に計時動作を行う制御部8がバス100を介して接続して構成されている。
具体的に、制御部8は、メモリ99に格納されたデータやプログラム更には、削氷供給部4の氷バッファ36の削氷を検出する氷センサ38、撹拌部5のマイクロスイッチ71A、71B、容器移動部6の水平位置センサ86S、86T、86U、垂直位置センサ93B、93C等の出力に従って、飲料原料供給部3の溶解用湯供給ノズル19への湯供給を制御する溶解用湯供給電磁弁15と、原料排出部を構成する粉排出機構24のキャニスタモータ13Mと、シュート駆動部63を構成するソレノイド63A、製氷部10のコンプレッサ26、シスターン28への給水制御を行う給水電磁弁162、オーガ31を駆動するモータ31M、削氷供給部4の氷払出シャッタ34、スライサ35のプロペラを駆動するモータ35M、氷バッファ36の開閉モータ36M、撹拌部5のカッター41を回転駆動させるモータ40M、希釈用水供給ノズル47からの希釈水の供給を制御する電磁開閉弁47V、洗浄部7の洗浄用湯供給ノズル20への湯供給を制御する洗浄用湯供給電磁弁17、カバー駆動部49のモータ49M、容器移動部6の水平移動部57のモータ57M、垂直移動部58のモータ58Mを制御する。
以下、本実施の形態の飲料製造装置1によってフローズン飲料を製造する動作について説明する。なお、本実施例における飲料製造装置1は、二種類の原料粉末を備えており、オペレータによる選択操作により、何れか一方の原料粉末を用いたフローズン飲料を製造する。
先ず、図1に示すように、販売待機状態では、販売容器受台56は、飲料原料供給位置Sにある。この飲料原料供給位置Sは、上述したように、筐体部2の前面を構成する前面扉下部に形成された販売容器納出口から販売容器9を載置及び取り出し可能とされる位置、換言すると、オペレータによって販売容器9を飲料製造装置1に準備する容器準備位置、若しくは、当該飲料製造装置1によって製造された飲料を受容した販売容器9をオペレータによって取り出される飲料提供位置である。このとき、制御部8には、水平位置センサ86Sによって飲料原料供給位置Sにあることが出力されている。
このように販売容器受台56が待機位置にある状態で、製氷部10は、詳細は上述したように予め所定量の氷片を製造しており、貯氷部32に貯氷を行っているものとする。また、湯タンク11は、温度センサ49Tの出力に基づきヒータ49Hの通電制御がなされ、所定量の湯が所定温度、例えば+80℃に維持されている。なお、係る製氷部10の貯氷部32に所定量の氷が貯氷されていること、及び湯タンク11内の湯が所定温度に達していることを条件として、制御部8は、飲料の販売が可能な状態にあるものとし、係る条件を満たしていない状態では、コントロールパネル50におけるディスプレイ52に販売停止状態であることを表示し、前面扉に設けられ飲料製造を指示する図示しない選択ボタンの操作を無効なものとする。
上記販売停止状態が解除され、販売待機状態とされた後、オペレータは販売容器受台56に空の販売容器9を載置し、前記選択ボタンのうち、製造を行う飲料の種類に応じた選択ボタンを操作する。これに基づき、制御部8は、選択ボタンの操作に基づく販売開始信号の入力により、飲料原料供給工程を実行する。
(飲料原料供給工程)
飲料原料供給工程では、制御部8は、まず、選択された種類に応じた原料粉末を充填するキャニスタ13に対応する原料シュート14の前記待機位置Yとするシュート駆動部63のソレノイド63Aを通電制御し、原料シュート14の排出口14Aを飲料原料供給位置Sに載置された販売容器9にキャニスタ13からの原料粉末を案内する原料投入位置Xとする。これと同時、若しくは、所定時間だけ遅延させて制御部8は、選択された種類の原料粉末が充填されるキャニスタ13の粉排出機構24のキャニスタモータ13Mを所定時間だけ駆動し、キャニスタ13内の原料粉末を排出口13Bより飲料1杯分に相当する量(所定量)だけ排出する。キャニスタ13から排出された原料粉末は、排出口13Bより原料シュート14を介して当該原料シュート14の下端に形成される排出口14Aより飲料原料供給位置Sに載置された販売容器9内に排出される。
飲料原料供給工程では、制御部8は、まず、選択された種類に応じた原料粉末を充填するキャニスタ13に対応する原料シュート14の前記待機位置Yとするシュート駆動部63のソレノイド63Aを通電制御し、原料シュート14の排出口14Aを飲料原料供給位置Sに載置された販売容器9にキャニスタ13からの原料粉末を案内する原料投入位置Xとする。これと同時、若しくは、所定時間だけ遅延させて制御部8は、選択された種類の原料粉末が充填されるキャニスタ13の粉排出機構24のキャニスタモータ13Mを所定時間だけ駆動し、キャニスタ13内の原料粉末を排出口13Bより飲料1杯分に相当する量(所定量)だけ排出する。キャニスタ13から排出された原料粉末は、排出口13Bより原料シュート14を介して当該原料シュート14の下端に形成される排出口14Aより飲料原料供給位置Sに載置された販売容器9内に排出される。
このとき、制御部8は、キャニスタモータ13Mの駆動停止後、所定の遅延時間経過後に、シュート駆動部63のソレノイド63Aを通電制御し、原料シュート14の排出口14Aを後方に待避させる待機位置Yとする。
これにより、キャニスタモータ13Mの動作に連動して、適切に原料シュート14内の原料粉末を販売容器9に排出した後、原料シュート14を待機位置Yとすることができる。そのため、原料シュート14内壁に付着し、時間の経過によって又は機器の振動によって落下した原料粉末や、原料シュート14近傍のキャニスタ13端部から機器の振動によって落下した原料粉末が、常に開放されている原料シュート14の排出口14Aから原料投入位置Xに不定期に排出される不都合を回避することが可能となる。
そのため、本実施例のように、一台の飲料製造装置1によって複数種類の飲料を提供するため、異なる原料粉末を充填するキャニスタ13及び当該キャニスタ13に対応する原料シュート14が複数設けられている場合であっても、目的とする粉末状の飲料原料のみを販売容器9に排出することが可能となる。
これにより、他の種類の粉末状の飲料原料が、販売容器9内に混入する不都合を回避することが可能となり、適切な飲料の提供を行うことが可能となる。
また、制御部8は、粉末供給部を構成するキャニスタ13からの原料粉末の供給動作と同時、若しくは、遅延させて、溶解用湯供給電磁弁15を所定時間だけ開放し、溶解用湯供給ノズル19より飲料原料供給位置Sに載置された販売容器9内に原料粉末を溶解するための湯を所定量供給する。なお、本実施例では、原料粉末を溶解するために用いられる湯は、後段において希釈用の水によって温度を下げることを目的として希釈水が供給されるため、原料粉末の溶解に必要とされる最小限の湯量であることが好ましい。また、原料粉末の溶解に必要とされる全水量は、一定であることから、希釈水を添加することなく湯のみによって原料粉末の溶解を行う場合には、希釈水を添加する場合の湯量よりも添加する希釈水の分だけ多くなる。以上で、飲料原料供給工程を終了し、制御部8は、粉末溶解工程に移行する。
(粉末溶解工程)
粉末溶解工程では、まず、制御部8は、容器移動部6により飲料原料供給位置Sとされていた販売容器9を撹拌位置Tに移動させる(図27の状態から図32の状態)。具体的には、水平移動部57のモータ57Mが駆動されることにより、販売容器受台56が取り付けられた駆動ギヤ84Aは、噛合されるラック86Aが形成されるスライダ86を飲料原料供給位置Sから撹拌位置T方向に向かって移動する。このとき、制御部8は、販売容器受台56の移動により遮光板85Aによる水平位置センサ86Sが検出されなくなり、該販売容器受台56が撹拌位置Tに到達した際に、遮光板85Aにより水平位置センサ86Tが検出され、これに従って、モータ57Mの駆動を停止する。
粉末溶解工程では、まず、制御部8は、容器移動部6により飲料原料供給位置Sとされていた販売容器9を撹拌位置Tに移動させる(図27の状態から図32の状態)。具体的には、水平移動部57のモータ57Mが駆動されることにより、販売容器受台56が取り付けられた駆動ギヤ84Aは、噛合されるラック86Aが形成されるスライダ86を飲料原料供給位置Sから撹拌位置T方向に向かって移動する。このとき、制御部8は、販売容器受台56の移動により遮光板85Aによる水平位置センサ86Sが検出されなくなり、該販売容器受台56が撹拌位置Tに到達した際に、遮光板85Aにより水平位置センサ86Tが検出され、これに従って、モータ57Mの駆動を停止する。
次いで、制御部8は、容器移動部6により、前記低位置から前記高位置にまで販売容器9を移動させる(図32の状態から図33の状態)。具体的には、垂直移動部58のモータ58Mを駆動することにより、販売容器受台56が取り付けられた駆動ギヤ97A、97Bは、噛合されるラック93A、193Aが形成されるポスト93、193により撹拌位置Tにおける低位置から高位置に向かって上昇する。このとき、制御部8は、販売容器受台56の移動により遮光板96による垂直位置センサ93Cが検出されなくなり、該販売容器受台56が撹拌位置Tの高位置に到達した際に、遮光板96により垂直位置センサ93Bが検出され、これに従って、モータ58Mの駆動を停止する。このとき、販売容器受台56は、支持部材87によってガイドロッド95に移動自在に取り付けられているため、当該駆動ギヤ97A、97Bの駆動によって、共に上昇される。
これによって、販売容器受台56に載置された販売容器9は、トレイ部55の撹拌位置Tの上方に設けられる撹拌部5方向に上昇されることにより、撹拌部5のカッター41が販売容器9内に進入する(図12参照)。前記高位置を検出する垂直位置センサ93Bは、撹拌部5のカッター41が販売容器9の底部に接触しない程度の下部にまで進入可能な位置とされているため、カッター41が販売容器9の底部に接触することなく、販売容器9内下部に位置して停止することとなる。
また、撹拌部5の蓋42は、カッター41の上方に位置して駆動軸40に上下移動自在に取り付けられているため、販売容器受台56が低位置とされている際には、自重により駆動軸40の先端に取り付けられたカッター41付近に位置しているが、販売容器受台56が容器移動部6により高位置にまで上昇される過程において、販売容器9の上端に蓋42が当接し、販売容器9と共に押し上げられる。そのため、販売容器9の上面開口は蓋42の自重によって封止される。
その後、制御部8は、撹拌部5のモータ40Mを駆動させる。モータ40Mは駆動軸40を介してカッター41を低速で所定時間、回転駆動する。これにより、上記飲料原料供給位置Sにおいて供給された溶解用の高温の湯によって溶解される販売容器9内の原料粉末は、カッター41の回転による撹拌により、より一層、溶解効率が向上する。そのため、原料粉末を短時間にて湯に溶解させることが可能となるため、原料粉末の溶解に要する時間を短縮することが可能となる。また、原料粉末の溶解に高温の湯と、撹拌部5による撹拌を実行することにより、原料粉末の溶け残りを未然に回避することができ、出来上がりの飲料の品質が低下する不都合を解消することができる。
また、本実施例では、モータ40Mの回転速度を低速とすることにより、原料粉末が溶解されて生成された飲料原料(シロップ)が販売容器9上部内壁や当該販売容器9を封止する蓋などの周囲への飛び散りを防止することが可能となる。これにより、飲料原料が減少してしまい、出来上がりの飲料の質が均一とならなくなる不都合を回避することが可能となる。また、販売容器9上部が汚れてしまい、見栄えが悪くなる不都合を回避することが可能となる。
その後、制御部8は、モータ40Mを停止させた後、この状態で、制御部8は、電磁開閉弁47Vが所定時間開放され、希釈用水供給ノズル47から所定量の希釈水が供給される。希釈用供給ノズル47は、撹拌部5の蓋42に形成された筒部43の案内部43Aに向けて希釈水を供給する構成とされているため、供給された希釈水は、案内部43Aから筒部43内を通過して蓋42の下方に載置される販売容器9内に排出される。
そして、販売容器9内には、原料粉末が湯によって溶解されることにより、高温とされるが、上述したように希釈水が添加されることによって、飲料原料の粉末が溶解された水(飲料原料)の温度をより氷の温度に近づけることが可能となり、後段における削氷供給工程において供給された削氷が必要以上に融解されてしまう不都合を回避することが可能となる。
その後、容器移動部6により、前記高位置から前記低位置にまで販売容器9を移動させる。具体的には、垂直移動部58のモータ58Mを駆動することにより、販売容器受台56が取り付けられた伝達ギヤ部92は、撹拌位置Tにおける高位置から低位置に向かって降下する。このとき、制御部8は、販売容器受台56の移動により遮光板96による垂直位置センサ93Bが検出されなくなり、該販売容器受台56が撹拌位置Tの低位置に到達した際に、遮光板96により垂直位置センサ93Cが検出され、これに従って、モータ58Mの駆動を停止する。
これによって、販売容器受台56に載置された販売容器9内から撹拌部5のカッター41が抜け出て、これと共に、蓋42はカッター41によりそれより下への移動が規制されるため、販売容器9の上面開口が開放される。
これにより、飲料原料として粉末を使用しても、粉末の溶け残りを生じさせることなく、出来上がりの飲料の品質、特に所定の硬度を確保することが可能となり、品質の維持を図ることが可能となる。以上で、粉末溶解工程を終了し、制御部8は、削氷供給工程に移行する。
(削氷供給工程)
この削氷供給工程では、制御部8は、容器移動部6により撹拌位置Tとされていた販売容器9を削氷供給位置Uに移動させる(図32の状態から図35の状態)。具体的には、水平移動部57のモータ57Mが駆動されることにより、販売容器受台56が取り付けられた駆動ギヤ84Aは、噛合されるラック86Aが形成されるスライダ86を撹拌位置Tから削氷供給位置U方向に向かって移動する。このとき、制御部8は、販売容器受台56の移動により遮光板85Aによる水平位置センサ86Tが検出されなくなり、該販売容器受台56が削氷供給位置Uに到達した際に、遮光板85Aにより水平位置センサ86Uが検出され、これに従って、モータ57Mの駆動を停止する。
この削氷供給工程では、制御部8は、容器移動部6により撹拌位置Tとされていた販売容器9を削氷供給位置Uに移動させる(図32の状態から図35の状態)。具体的には、水平移動部57のモータ57Mが駆動されることにより、販売容器受台56が取り付けられた駆動ギヤ84Aは、噛合されるラック86Aが形成されるスライダ86を撹拌位置Tから削氷供給位置U方向に向かって移動する。このとき、制御部8は、販売容器受台56の移動により遮光板85Aによる水平位置センサ86Tが検出されなくなり、該販売容器受台56が削氷供給位置Uに到達した際に、遮光板85Aにより水平位置センサ86Uが検出され、これに従って、モータ57Mの駆動を停止する。
上述の如く販売容器受台56が削氷供給位置Uとされた後、制御部8は、販売容器9への削氷供給を実行する。
このとき、制御部8は、削氷供給工程に入る以前に、削氷を実行しているものとする。本実施例では、所定量の削氷に要する時間を考慮して、上記飲料原料供給工程の開始と共に、前記氷払出シャッタ34を所定時間開放し、製氷部10の貯氷部32から所定量の氷片をスライサ35に供給する。その後、制御部8は、モータ35Mを駆動させ、プロペラを回動させ、スライサ35に受容された氷片をプロペラによって削氷刃に押し付け、削氷を行う。スライサ35により削氷された氷は、スライサ35の下部に設けられる氷バッファ36に受容される。そして、氷バッファ36に設けられる氷センサ38の満氷検出に基づき、制御部8は、モータ35Mを停止し、削氷供給待機とする。なお、氷センサ38の検出に限らず、上述した如くタイマによって氷バッファ36への削氷供給を行っても良いものとする。
係る削氷供給待機状態とされている際に、制御部8によって、販売容器受台56が削氷供給位置Uに移動されると、制御部8は、氷バッファ36の氷シャッタ開閉モータ36Mを駆動し、氷シャッタが所定時間、開放する。これにより、氷バッファ36内に受容された削氷は、自重により削氷供給位置Uに載置される販売容器9内に落下する。これにより、販売容器9内には、所定量の削氷が供給され、以上で、削氷供給工程を終了し、制御部8は、飲料撹拌工程に移行する。
(飲料撹拌工程)
飲料撹拌工程では、まず、制御部8は、容器移動部6により削氷供給位置Uとされていた販売容器9を撹拌位置Tまで戻す(図35の状態から図32の状態)。具体的には、水平移動部57の駆動ギヤ84Aの駆動方向を上記とは逆方向とするため、通電極性を反転させてモータ57Mを駆動させる。これにより、販売容器受台56が取り付けられた駆動ギヤ84Aは、噛合されるラック86Aが形成されるスライダ86を削氷供給位置Uから撹拌位置T方向に向かって移動する。このとき、制御部8は、販売容器受台56の移動により遮光板85Aによる水平位置センサ86Uが検出されなくなり、該販売容器受台56が撹拌位置Tに到達した際に、遮光板85Aにより水平位置センサ86Tが検出され、これに従って、モータ57Mの駆動を停止する。
飲料撹拌工程では、まず、制御部8は、容器移動部6により削氷供給位置Uとされていた販売容器9を撹拌位置Tまで戻す(図35の状態から図32の状態)。具体的には、水平移動部57の駆動ギヤ84Aの駆動方向を上記とは逆方向とするため、通電極性を反転させてモータ57Mを駆動させる。これにより、販売容器受台56が取り付けられた駆動ギヤ84Aは、噛合されるラック86Aが形成されるスライダ86を削氷供給位置Uから撹拌位置T方向に向かって移動する。このとき、制御部8は、販売容器受台56の移動により遮光板85Aによる水平位置センサ86Uが検出されなくなり、該販売容器受台56が撹拌位置Tに到達した際に、遮光板85Aにより水平位置センサ86Tが検出され、これに従って、モータ57Mの駆動を停止する。
上述の如く販売容器受台56が撹拌位置Tとされた後、制御部8は、次いで容器移動部6により、上記粉末溶解工程と同様に、前記低位置から前記高位置にまで販売容器9を移動させると共に(図32の状態から図33の状態)、カッター41が堆積した削氷に接するタイミングでモータ40Mを駆動させる。
これによって、販売容器受台56に載置された販売容器9は、トレイ部55の撹拌位置Tの上方に設けられる撹拌部5方向に上昇されることにより、撹拌部5のカッター41は、販売容器9内に堆積した削氷内に撹拌しながら進入していく。販売容器9の上面開口は、上下移動自在とされる蓋42の自重によって閉塞される。なお、係る場合において、販売容器9の開口縁は、蓋42下面に形成される溝42A内に進入し、これによって、販売容器9を封止することができる(図12参照)。
このとき、販売容器9内には、飲料原料の上から削氷が堆積された状態とされているが、撹拌部5のカッター41には、上述したように駆動軸40の軸方向への受容物の移動を許容するガード67が設けられているため、当該ガード67の区画枠67Cによって、堆積された削氷は、販売容器9内において分割(本実施例では4分割)しながら、カッター41が販売容器9の底部に接触しない程度の下部にまで進入する。これにより、カッター41を回転駆動させながら、販売容器9内に堆積された削氷をある程度分割することができるため、カッター41による撹拌効率を向上させることができ、撹拌に要する時間を短縮することが可能となる。
制御部8は、モータ40Mを駆動軸40を介してカッター41を前記粉末溶解工程よりも高い回転速度、即ち、高速で所定時間、回転駆動する。このとき、制御部8は、モータ40Mの回転駆動と共に、容器移動部6の垂直移動部58によって、所定の高位置と、該高位置よりも低く、前記低位置よりも高い高さであって、蓋42が販売容器9の開口から離間しない高さとの間で、昇降移動させても良い。
これにより、販売容器9内には、削氷と飲料原料(シロップ)とが粉砕しながら混合され所定の硬度を有するシャーベット状の飲料が製造される。
このとき、販売容器9の上面開口を封止する蓋42には、カッター41よりも外側に位置して販売容器9内に突出する凸壁42Bが形成されていることにより、販売容器9の上部内壁に受容物、即ち削氷や飲料が付着することを効果的に抑制することが可能となる。
これにより、販売容器9の上部内壁にカッター41の回転駆動による撹拌から逃れた削氷や飲料が残留してしまうことにより、提供時における飲料の見栄えの悪化することや、飲料の撹拌不足による味の不均一化を改善することが可能となる。
従って、販売容器9内に受容された削氷や飲料原料(シロップ)等の受容物の撹拌効率の向上を図ることができ、適切な飲料の提供を実現することが可能となる。
また、本実施例におけるカッター41は、金属刃により構成されているが、当該カッター41の近傍に設けられる硬質合成樹脂製のガード67は、駆動軸40に回転自在に取り付けられていると共に、外縁67Bがカッター41の回転範囲より外方における駆動軸40の周囲に位置していることから、直接カッター41が販売容器9に接触することを当該ガード67によって防止することができる。
従って、カッター41の回転駆動によって販売容器9内壁を傷つけてしまう不都合を防止することが可能となり、販売容器9がガラス製であったとしても、カッター41が直接接触しないことから、安全に飲料の提供を実現することが可能となる。
その後、制御部8は、モータ40Mを停止させた後、容器移動部6により、前記高位置から前記低位置にまで販売容器9を移動させる(図33の状態から図32の状態)。これによって、販売容器受台56に載置された販売容器9内から撹拌部5のカッター41が抜け出て、これと共に、蓋42はカッター41によりそれより下への移動が規制されるため、販売容器9の上面開口が開放される。
次いで、制御部8は、水平移動部57により撹拌位置Tとされていた販売容器9を飲料原料供給位置Sに戻す。そして、制御部8は、販売容器9が飲料原料供給位置Sとされている状態で、粉排出機構24のキャニスタモータ13Mを停止させたまま、当該選択された種類に応じた原料粉末を充填するキャニスタ13に対応する原料シュート14の前記待機位置Yとするシュート駆動部63のソレノイド63Aを通電制御し、原料シュート14の排出口14Aを飲料原料供給位置Sに載置された販売容器9にキャニスタ13からの原料粉末を案内する原料投入位置Xとした後、短時間で再度、ソレノイド63Aを通電制御し、原料シュート14の排出口14Aを後方に待避させる待機位置Yとする。
これにより、製造された飲料を受容する販売容器9が飲料原料供給位置Sに戻された状態で、キャニスタモータMを停止させた状態で、ソレノイド63Aのみを通電制御することによって、原料シュート14のみを駆動することで、原料シュート14の内壁に付着した少量の原料粉末を故意に販売容器9に受容された飲料の上に落下させることができ、トッピング効果を奏することが可能となる。
なお、本実施例では、原料粉末の飲料の上への落下は、少量としているが、これに限定されるものではなく、シュート駆動部63のソレノイド63Aの通電制御により、原料シュート14を待機位置Yから駆動し、原料投入位置Xとし、その後、キャニスタモータ13Mを所定時間、上記飲料原料供給工程におけるキャニスタモータ13Mの駆動時間よりも短い時間だけ駆動し、販売容器9内に受容された飲料の上から飲料原料の粉末を任意の量だけ落下させても良いものとする。これによっても、トッピングの効果及び味覚の向上、更には、これらによるメニューの多様化を実現することが可能となる。
他方、制御部8は、容器移動部6によって、販売容器9を撹拌位置Tから飲料原料供給位置Sに移動させた後(図32の状態から図27(図1)の状態)、洗浄工程に移行する。
(洗浄工程)
この洗浄工程では、制御部8は、洗浄部7のカバー駆動部49のモータ49Mを駆動し、マイクロスイッチ71AのON/OFF制御に基づき、洗浄部7のアーム70を筐体部2の隅角部から撹拌部5に向けて進出させ、アーム70の回動によって洗浄用カバー48が、撹拌部5のカッター41、ガード67及び蓋42を下側から覆った状態で停止する(図14参照)。このとき、アーム70の回動によって、上述したように仕切壁76に形成される販売容器出入口77は、シャッタ75により閉鎖される(図23参照)。
この洗浄工程では、制御部8は、洗浄部7のカバー駆動部49のモータ49Mを駆動し、マイクロスイッチ71AのON/OFF制御に基づき、洗浄部7のアーム70を筐体部2の隅角部から撹拌部5に向けて進出させ、アーム70の回動によって洗浄用カバー48が、撹拌部5のカッター41、ガード67及び蓋42を下側から覆った状態で停止する(図14参照)。このとき、アーム70の回動によって、上述したように仕切壁76に形成される販売容器出入口77は、シャッタ75により閉鎖される(図23参照)。
なお、この状態で、撹拌部5は、販売容器9によって蓋42が上方に押し上げられた状態でないため、洗浄用湯供給ノズル20は、蓋42に形成される筒部43の上端開口に洗浄用の湯を供給可能な状態とされている(図18参照)。
そして、制御部8は、撹拌部5のモータ40Mを所定時間駆動すると同時に、洗浄用湯供給電磁弁17を所定時間開放する。これにより、洗浄用湯供給ノズル20から所定の流量の湯が筒部43の案内部43Aから適切に筒部43内に案内され、筒部43を含む蓋42と洗浄用カバー48との間に供給される。
これにより、筒部43内に位置する駆動軸40は、案内部43A上方から供給される洗浄用湯によって最初に洗い流されることとなる。
このとき、モータ40Mは駆動軸40を介してカッター41を高い回転速度で回転駆動されることにより、蓋42及び洗浄用カバー48内部に受容される洗浄用湯は、遠心力によって、当該蓋42内及び洗浄用カバー48内に滞留する。これにより、当該滞留する洗浄用湯が接触する蓋42下面、カッター41、ガード67、駆動軸40は、当該洗浄用湯によって、飲料製造時に付着した原料飲料が洗浄される。また、本実施例では、飲料製造直後に、カッター41等の洗浄工程を実行すると共に、洗浄用水として高温の湯を使用することから、高い洗浄効果を得ることができる。
また、筒部43は、上記飲料撹拌工程において、販売容器9内にカッター41が進入したときに駆動軸40が受容物である飲料に触れる範囲の駆動軸40周囲を囲繞可能とする高さに形成されている。そして、この筒部43と、駆動軸40周囲との間隔は、上述したように筒部43内に形成される間隔規定部43Bによって所定の値に維持されているため、洗浄用湯供給ノズル20からの湯供給流速、流量、洗浄用カバー48及び蓋42の容積、カッター41の回転速度を一義的に規定することにより、確実に筒部43内上端から洗浄用湯を溢れさせることなく、洗浄用カバー48内に滞留される洗浄用湯を筒部43の上部にまで上昇可能とすることができる。また、間隔規定部43Bによって駆動軸40のぶれを防止することができ、軸受け的な効果を奏することが可能となる。
これにより、飲料撹拌工程において、飲料が付着する範囲の駆動軸40をも洗浄用湯によって適切に洗浄することができ、撹拌部5を衛生的に保持することが可能となる。安全な飲料の提供を実現することが可能となる。
そして、制御部8は、モータ40Mの駆動及び洗浄用湯供給電磁弁17の開放を所定時間を行った後、モータ40Mを停止し、洗浄用湯供給電磁弁17を閉鎖する。これにより、カッター41による遠心力及び洗浄用湯の供給が停止することにより、筒部43を含む蓋42及び洗浄用カバー48内に滞留した洗浄用湯は、洗浄用カバー48の底面に形成された排水口48Aから円滑に下方に排出される。
これにより、洗浄用カバー48内に供給される洗浄用湯が外部に溢れ、周囲を汚してしまう不都合を回避することが可能となる。
なお、本実施例では、当該洗浄部7による撹拌部5の洗浄効果を向上させるため、再度モータ40Mの駆動及び洗浄用湯供給電磁弁17の開放を所定時間を行った後、モータ40Mを停止し、洗浄用湯供給電磁弁17を閉鎖する。
これにより、一度目の洗浄で、駆動軸40、蓋42下面、カッター41等に付着した飲料が洗浄用湯に溶け込まれた後、外部に排出されると共に、二度目の洗浄で、当該飲料が溶け込まれた湯で、蓋42内壁面等に付着した湯を、新たな洗浄用湯によって洗い流すことが可能となる。
このように、複数回にわたって洗浄用湯の供給/停止を行うことにより、洗浄用カバー48によって囲繞されるカッター41や蓋42に残留物が付着することを抑制することができ、より一層衛生的に維持することが可能となる。
そして、制御部8は、洗浄用カバー48が撹拌部5のカッター41、ガード67及び蓋42を下側から覆った閉鎖状態を維持したまま、洗浄工程を終了する。
そのため、飲料製造を指示する操作が行われない限り、撹拌部5が設けられる筐体部2内とオペレータが販売容器9の載置する飲料原料供給位置Sとは、シャッタ75により区画された状態とされるため、誤って手指等を撹拌部5に挿入し、怪我をしてしまう不都合を回避することが可能となる。また、直接、飲料が接触する撹拌部5の蓋42下面やカッター41等は、洗浄用カバー48にて閉鎖された状態となるため、埃等の付着を抑制することができ、衛生的に保持することが可能となる。
また、このように、販売待機状態では、前回の飲料製造終了後から撹拌部5が洗浄用カバー48にて閉鎖され、販売容器出入口77はシャッタ75にて閉鎖された状態であるため、飲料製造を指示する選択ボタンが操作された際には、制御部8は、飲料原料供給工程開始前、若しくは、飲料原料供給工程中に、洗浄部7の洗浄部7のカバー駆動部49のモータ49Mを駆動し、マイクロスイッチ71BのON/OFF制御に基づき、洗浄部7のアーム70を撹拌部5を閉鎖した状態から筐体部2の隅角部に後退させ、洗浄用カバー48を販売容器9の移動の邪魔とならない筐体部2の隅角部に収容した状態で、停止する。このとき、上述したようにアーム70の回動によって、シャッタ75は、洗浄用カバー48と共に、筐体部2の隅角部に後退され、仕切壁76に形成される販売容器出入口77は、開放される(図19参照)。
このように、本実施例では、飲料製造終了後に、受容物の混合に用いられたカッター41及び販売容器9を封止する蓋42の洗浄を実行する洗浄工程において、格別に洗浄用の容器を宛がうことなく自動的にカバー駆動部49により閉鎖状態とされる洗浄用カバー48によってカッター41及び蓋42を下側から覆い、当該洗浄用カバー48内に洗浄用湯を供給することによって直接販売容器9内の受容物に触れるカッター41や蓋42を円滑に洗浄することが可能となる。
そのため、直接受容物である飲料が触れるカッター41や蓋42等を衛生的に維持することが可能となり、安全な飲料の提供を実現することが可能となる。また、洗浄時に蓋42に宛がわれる洗浄用カバー48は、販売容器9の容器移動部6による移動時や撹拌部5による販売容器9内の受容物の撹拌動作時において後退させておくことで、飲料製造の邪魔とならない。
以上詳述した如く、本実施例の飲料製造装置1では、トレイ部55の販売容器受台56に載置された販売容器9は、容器移動部6により、該販売容器9が準備され、且つ、飲料原料供給部3により販売容器9内に飲料原料である原料粉末及び溶解用湯とを供給する飲料原料供給位置Sと、撹拌部5により販売容器9の内部に受容されている受容物を撹拌する撹拌位置T、及び、削氷供給部4により販売容器9内に削氷を供給する削氷供給位置Uに移動させることにより、自動的に販売容器9への飲料原料の供給、受容物の撹拌、販売容器9への削氷の供給、更には、販売容器9が取り出される飲料原料供給位置Sへの搬送を行うことが可能となる。
これにより、各飲料原料を自動供給として、飲料の製造を行うことが可能となるため、商品ごとの量のばらつきを抑制することが可能となり、均質な飲料を提供することができるようになる。また、飲料原料は、筐体部2内に収容される飲料原料供給部3により飲料原料供給位置Sにおいて販売容器9内に供給が行われることから、質や安全管理を適切に行うことが可能となり、人手に依らないことから衛生面において好適なものとなる。
特に、本実施例では、詳細は上述した如く容器準備位置と飲料提供位置は、飲料原料供給位置Sに集約され、更に、該飲料原料供給位置S、撹拌位置T、及び、削氷供給位置Uは、トレイ部55内において直線状の動線上に設定されているため、装置自体のコンパクト化を図ることができると共に、販売容器9の各位置への移動を可能とする容器移動部6の構成を簡素化することが可能となる。販売容器9の各位置への移動時間を短縮化することが可能となる。
また、飲料原料供給位置Sと削氷供給位置Uとの間に撹拌位置Tを設定しているため、上述したように一連の飲料製造動作を実行するにあたり、飲料の原料供給から製造、提供までを飲料原料供給位置Sから削氷供給位置Uまでの一往復動作により実現することが可能となる。そのため、無駄な移動動作を排除することができ、一連の飲料製造動作の簡素化及び要する時間の短縮化を実現することが可能となる。
また、本実施例における飲料製造装置1は、飲料原料供給位置Sをトレイ部55内の前部に設定すると共に、該飲料原料供給位置Sから筐体部2の前面に対して斜め後方に向かう動線上に撹拌位置T及び削氷供給位置Uを設定し、各位置の上方に対応する筐体部2内に飲料原料供給部3、撹拌部5及び削氷供給部4をそれぞれ設けているため、装置1全体の奥行き寸法の拡大を抑制しつつ、幅寸法の縮小を図ることが可能となる。
これにより、一つの筐体部2内に飲料原料供給部3、撹拌部5、削氷供給部4の各機器を収容し、各機器による販売容器9への動作位置、即ち、飲料原料供給位置S(容器準備位置、飲料提供位置)、撹拌位置T、削氷供給位置Uを同一の筐体部2内に配置しても、装置1全体としての寸法を抑制することができる。そのため、当該装置の設置に要する面積を縮小することができる。
また、飲料原料供給位置Sは、トレイ部55内の前部に設定されることから、販売容器9の取り出しを支障なく行うことが可能となる。
更にまた、撹拌部5を洗浄する洗浄部7は、動線が対向する筐体部2の隅角部内に設け、該隅角部内から撹拌部5に進出/後退するよう構成されるため、筐体部2内に生じるデッドスペースに、洗浄部7を設けることにより、当該スペースの有効利用を図ることが可能となる。
なお、本実施例では、飲料原料として原料粉末を用いているため、当該原料粉末を溶解するための湯の供給及び粉末溶解工程を実行しているが、飲料原料として液体原料を用いる場合には、係る溶解用の湯の供給や粉末溶解工程は、不要となる。この場合には、上記飲料原料供給工程において、液体原料を販売容器9に供給した後、容器移動部6は、撹拌位置Tを通過して、削氷供給位置Uに移動し、上記と同様に削氷供給工程を実行してもよい。
本実施例では、撹拌工程において、容器移動部6によって、販売容器9を上方の撹拌部5に移動させて、撹拌動作を行っているが、これに限定されるものではなく、撹拌部5を撹拌位置Tの販売容器9に向けて降下させて撹拌動作を行っても良い。
また、本実施例では、洗浄部7の洗浄用カバー48は、筐体部2の隅角部からカバー駆動部49によって、撹拌部5に進出/後退させる構成としているが、これに限定されるものではなく、撹拌部5を洗浄用カバー48にて下側から覆うことができ、且つ、撹拌工程等の飲料製造操作が行われている際に、洗浄用カバー48が待避されている構成、例えば、撹拌位置Tよりも下側に洗浄部7を格納しておき、洗浄工程時に上昇し、洗浄工程を実行する構成としても良いものとする。
なお、本実施例では、飲料製造動作の終了後に、必ず、洗浄工程を行っているが、これに限定されるものではなく、前面扉に設けられた図示しない洗浄ボタンを操作することによって実行しても良いものとする。
また、上述した実施形態では、削氷及び混合を一連の処理プロセスとして実行する飲料製造装置を説明したが、例えば、削氷のみ、或いは、混合のみの処理プロセスを独立して実行させることも可能である。
なお、上述した飲料製造装置1では、飲料として、清涼飲料の他にフローズンカクテル等の酒類を製造することも可能である。この場合には、原料粉末をアルコール入りの液体原料としてもよい。
S 飲料原料供給位置(容器準備位置、飲料提供位置)
U 削氷供給位置
1 飲料製造装置
2 筐体部
3 飲料原料供給部
4 削氷供給部
5 撹拌部
6 容器移動部
7 洗浄部
8 制御部
9 販売容器
10 製氷部
11 湯タンク
13 キャニスタ(原料粉末供給部)
13M キャニスタモータ
14 原料シュート(原料粉末供給部)
14A 排出口
15 溶解用湯供給電磁弁
17 洗浄用湯供給電磁弁
19 溶解用湯供給ノズル(溶解用水供給部)
20 洗浄用湯供給ノズル(洗浄用水供給部)
24 粉排出機構
34 氷払出シャッタ
35 スライサ
36 氷バッファ
40 駆動軸
40M モータ
41 カッター(撹拌部材)
42 蓋
42B 凸壁
43 筒部
43B 間隔規定部
47 希釈用水供給ノズル(水供給部)
48 洗浄用カバー
48A 排出口
49 カバー駆動部
50 コントロールパネル
51 操作ボタン
52 ディスプレイ
53 電源スイッチ
55 トレイ部
56 販売容器受台
57 水平移動部
57M モータ
58 垂直移動部
58M モータ
63 シュート駆動部
63A ソレノイド
64 粉受け部材
67 ガード
70 アーム
71A、71B マイクロスイッチ(カバー駆動部)
73 回動軸
75 シャッタ(区画シャッタ)
77 販売容器出入口
84 伝達ギヤ部
84A 駆動ギヤ
85A、96 遮光板
86 スライダ
86S、86T、86U 水平位置センサ
93B、93C 垂直位置センサ
U 削氷供給位置
1 飲料製造装置
2 筐体部
3 飲料原料供給部
4 削氷供給部
5 撹拌部
6 容器移動部
7 洗浄部
8 制御部
9 販売容器
10 製氷部
11 湯タンク
13 キャニスタ(原料粉末供給部)
13M キャニスタモータ
14 原料シュート(原料粉末供給部)
14A 排出口
15 溶解用湯供給電磁弁
17 洗浄用湯供給電磁弁
19 溶解用湯供給ノズル(溶解用水供給部)
20 洗浄用湯供給ノズル(洗浄用水供給部)
24 粉排出機構
34 氷払出シャッタ
35 スライサ
36 氷バッファ
40 駆動軸
40M モータ
41 カッター(撹拌部材)
42 蓋
42B 凸壁
43 筒部
43B 間隔規定部
47 希釈用水供給ノズル(水供給部)
48 洗浄用カバー
48A 排出口
49 カバー駆動部
50 コントロールパネル
51 操作ボタン
52 ディスプレイ
53 電源スイッチ
55 トレイ部
56 販売容器受台
57 水平移動部
57M モータ
58 垂直移動部
58M モータ
63 シュート駆動部
63A ソレノイド
64 粉受け部材
67 ガード
70 アーム
71A、71B マイクロスイッチ(カバー駆動部)
73 回動軸
75 シャッタ(区画シャッタ)
77 販売容器出入口
84 伝達ギヤ部
84A 駆動ギヤ
85A、96 遮光板
86 スライダ
86S、86T、86U 水平位置センサ
93B、93C 垂直位置センサ
Claims (7)
- 販売容器の内部に受容された受容物を混合して飲料を製造する飲料製造装置において、
前記販売容器内の受容物を混合する撹拌部と、
該撹拌部を洗浄する洗浄部と、
これら撹拌部及び洗浄部を制御する制御部とを備え、
前記撹拌部は、前記販売容器内に進入して回転され、当該販売容器に受容された受容物を粉砕するカッターと、駆動軸を介して前記カッターを回転駆動するモータと、前記カッターの上側に位置して前記販売容器を封止する蓋とを有すると共に、
前記洗浄部は、前記カッター及び蓋を下側から覆う洗浄用カバーと、該洗浄用カバーが前記カッター及び蓋を覆った閉鎖状態とそれらから離間した開放状態とに当該洗浄用カバーを駆動するカバー駆動部と、前記閉鎖状態において前記洗浄用カバー内に洗浄用水を供給する洗浄用水供給部とを有し、
前記制御部は、前記カバー駆動部により前記洗浄用カバーを閉鎖状態とし、前記洗浄用水供給部により洗浄用水を前記洗浄用カバー内に供給して前記カッターを回転させる洗浄運転を実行することを特徴とする飲料製造装置。 - 販売容器の内部に受容された受容物を混合して飲料を製造する飲料製造装置において、
前記販売容器内の受容物を混合する撹拌部と、
該撹拌部を洗浄する洗浄部と、
これら撹拌部及び洗浄部を制御する制御部とを備え、
前記撹拌部は、前記販売容器内に進入して回転され、当該販売容器に受容された受容物を撹拌する撹拌部材と、駆動軸を介して前記撹拌部材を回転駆動するモータと、前記撹拌部材の上側に位置して前記販売容器を封止する蓋とを有すると共に、
前記洗浄部は、前記撹拌部材及び蓋を下側から覆う洗浄用カバーと、該洗浄用カバーが前記撹拌部材及び蓋を覆った閉鎖状態とそれらから離間した開放状態とに当該洗浄用カバーを駆動するカバー駆動部と、前記閉鎖状態において前記洗浄用カバー内に洗浄用水を供給する洗浄用水供給部とを有し、
前記制御部は、前記カバー駆動部により前記洗浄用カバーを閉鎖状態とし、前記洗浄用水供給部により洗浄用水を前記洗浄用カバー内に供給して前記撹拌部材を回転させる洗浄運転を実行することを特徴とする飲料製造装置。 - 前記洗浄用カバーには排水口が形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の飲料製造装置。
- 前記制御部は、前記洗浄運転において前記洗浄用水供給部により洗浄用水を供給し、前記カッター又は前記撹拌部材を回転させた後、停止する動作を複数回実行することを特徴とする請求項3に記載の飲料製造装置。
- 前記蓋は、前記駆動軸に上下移動自在に取り付けられており、前記カッター又は撹拌部材が前記販売容器内に進入するに伴い、前記販売容器を封止した状態で前記カッター又は撹拌部材より離間すると共に、前記駆動軸の周囲に所定の間隔を存して当該駆動軸を囲繞しながら上昇し、上下端が開放された筒部を備え、前記洗浄用水供給部は当該筒部の上端開口より洗浄用水を供給することを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れかに記載の飲料製造装置。
- 前記駆動軸周囲と前記筒部との間隔は、前記カッター又は撹拌部材の回転に伴い、前記洗浄用水が前記筒部内上部まで上昇可能な所定の値に設定されていることを特徴とする請求項5に記載の飲料製造装置。
- 前記筒部内には、当該筒部と前記駆動軸周囲との間隔を前記所定の値に維持するための間隔規定部が突出形成されていることを特徴とする請求項6に記載の飲料製造装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007027999A JP2008192047A (ja) | 2007-02-07 | 2007-02-07 | 飲料製造装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007027999A JP2008192047A (ja) | 2007-02-07 | 2007-02-07 | 飲料製造装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008192047A true JP2008192047A (ja) | 2008-08-21 |
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ID=39752070
Family Applications (1)
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JP2007027999A Pending JP2008192047A (ja) | 2007-02-07 | 2007-02-07 | 飲料製造装置 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2008192047A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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KR102128695B1 (ko) * | 2020-01-30 | 2020-06-30 | 김복심 | 원 컵 블렌더 |
JP2020519344A (ja) * | 2017-05-10 | 2020-07-02 | コーニンクラケ ダウ エグバート ビー.ブイ. | ノズル外面洗浄を行う飲料抽出装置 |
CN116867403A (zh) * | 2021-03-11 | 2023-10-10 | 株式会社新创新 | 饮料生成装置 |
-
2007
- 2007-02-07 JP JP2007027999A patent/JP2008192047A/ja active Pending
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