JP2009147834A - 光線路切替システム及び光線路切替方法 - Google Patents

光線路切替システム及び光線路切替方法 Download PDF

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Abstract

【課題】光線路網の経路の切替における、作業時間の短縮、および稼動の低減を図ることを目的とする。
【解決手段】本発明に係る光線路切替システム91は、光線路網の経路上に光分岐結合回路11及び光線路切替回路12を配置し、光分岐結合回路11及び光線路切替回路12を異なる現用経路208a及び予備経路208bで接続し、光線路切替回路12の接続ポート現用ポートから予備ポートに切り替えることによって、光線路網の経路を現用経路208a及び予備経路208bに切り替えることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、光ファイバで構築された通信ネットワーク、すなわち光線路網における、光線路切替技術に関する。
近年のインターネット利用者の拡大とテレビ電話や映像配信といったブロードバンドアプリケーションの普及により、アクセスネットワークにも光ファイバを用いた通信ネットワーク、すなわち光線路網が利用されている。光ファイバで構築された光線路網では、経済的に構築が可能な観点から、PON(Passive Optical Network)型による光線路網の構築が広く用いられている。
図8に従来の光線路網の形態の概要を示す。一般的に光線路網による通信サービスの提供形態は、ISP(Internet Service Provider)網200を運営する通信事業者の拠点(以下、セントラルオフィスという。)201にOLT(Optical Line Terminal)202を設置して、セントラルオフィス201内に配置した光成端架203を介して、屋外の光線路204に接続されている。ここで、光線路204は、複数の光線路204を内包した光ケーブル208単位で経路が決められる。
光線路網がPON型の場合、光線路204は、屋外の光線路は電柱上などで光スプリッタ205に接続される。そして、屋外の光線路204は、加入者宅206の屋内に配置されているONU(Optical Network Unit)207に接続され、OLT202からの信号をONU207に伝達する。光線路204は、加入者宅206の外側壁面等に設置された光キャビネットに接続される場合もある。このようにセントラルオフィス201から加入者宅206まで、光線路204を含む光線路網を介して通信サービスは提供される。
しかしながら、通信サービスを提供している間に、例えば道路工事や橋の改修等で、屋外の光線路網上の一部の経路の変更を余儀なくされるケースがある。
光線路網の経路の切替を行う場合、切替時点で使用している現用経路208aとは異なる予備経路208bを確保し、現用経路208aで使用している光線路を切替地点209a及び209bで切断して、新しく予備経路208bの光線路に接続し直す必要がある。そのため、切替地点209a及び209bで光線路を切断及び接続する作業員100c及び100dが必要だった。
図9に、従来の光線路網の経路の切替作業の手順の一例を示す。従来は、光線路の心線単位での切替が必要な場合には、以下の手順が必要だった。まず、光線路網の経路の切替作業が発生する(ステップS220)。すると、作業員100c及び100dが、現用経路208aで使用している光線路の確認を行い、予備経路208bの確保を行う(ステップS221)。そして、作業員100c及び100dが、現用経路208aの光線路の切断を行う(ステップS222)。
その後、作業員100c及び100dが、融着接続もしくはメカニカルスプライス等の新しい光線路への再接続作業を予備経路208bの光線路で行う(ステップS223)。そして、OLT202とONU207の間の通信が正常かを確認する(ステップS224)。
ステップS225において、OLT202とONU207の間の通信が正常であれば、現用経路208aから予備経路208bへの光線路網の経路の切替作業を完了する(ステップS225)。しかし、ステップS225において、OLT202とONU207の間の通信が正常でなければ、予備経路の再確認(ステップS226)を行い、予備経路208bの確保(ステップS222)以降の作業を繰り返す。
従来の光線路網の経路の切替作業は上記の手順を要するので、光線路網の経路の切替作業を行うために、加入者206宅への通信サービスを停止していた。この通信サービス停止の期間は、最短でも1時間程度に及ぶのが一般的であった。また、光線路網の構成の形態によっては、経路の切替に伴う通信サービス停止期間がさらに長期間必要な場合があった。
また、このように光線路網の経路の一部の変更を行う場合には、経路上の異なる2点である切替地点209a及び209bで光線路の切替が必要になるので、切替に伴う時間を短縮する場合には、2点間に切替を行う人員を同時に配置する必要があった。
特開昭62−248325号公報
本発明は、光線路網の経路の切替における、作業時間の短縮、および稼動の低減を図ることを目的とする。
本発明は、光線路網の経路上に、光分岐結合回路及び光線路切替回路を設置し、光分岐結合回路及び光線路切替回路を互いに異なる複数の経路で接続して、光線路切替回路の接続ポートを切り替えることによって光線路網の経路を切り替えることを特徴とする。
具体的には、本発明に係る光線路切替システムは、2対N(Nは1以上の整数。)に分岐結合する光分岐結合回路と、2個のポートから任意のポートを選択接続し、選択接続されたポートを1対M(Mは1以上の整数。)のポートに分岐結合する光線路切替回路と、を備える光線路切替システムであって、前記光分岐結合回路の2ポート側の各ポートと前記光線路切替回路の2ポート側の各ポートがそれぞれ異なる経路の光線路で接続されていることを特徴とする。
互いに異なる複数の経路を備えるので、光分岐結合回路及び光線路切替回路間で、現用経路及び予備経路を確保することができる。そして、光線路切替回路の接続ポートを切り替えることで現用経路から予備経路に切り替えるので、光線路網の経路の切替に伴い通信不能となる時間の短縮、および稼動の低減を図ることができる。
本発明に係る光線路切替システムでは、選択接続するポートの切替を指示する切替指示信号の受信を行う指示信号受信回路と、前記指示信号受信回路の受信する前記切替指示信号に従い、前記光線路切替回路に選択接続するポートの切替を指示する指示信号切替制御回路と、をさらに備え、前記光線路切替回路は、前記指示信号切替制御回路から選択接続するポートの切替の指示があると、選択接続するポートの切替を行うことが好ましい。
指示信号受信回路に切替指示信号を送信すれば、光線路切替回路の選択接続するポートを切り替えることができる。このため、経路の切替を行う光線路網とは異なる通信網を用いて、遠隔操作によって光線路網の経路の切替を行うことができる。
本発明に係る光線路切替システムでは、前記光分岐結合回路側から前記光線路切替回路に向け、前記光線路ごとに光信号を送信する光信号送信回路と、前記光線路切替回路に配置され、前記光信号送信回路の送信する前記光信号の受信を、前記光線路ごとに行う光信号受信回路と、前記光信号受信回路が複数の前記光信号を受信すると、前記光線路切替回路に選択接続するポートの切替を指示する光信号切替制御回路と、をさらに備え、前記光線路切替回路は、前記光信号切替制御回路から選択接続するポートの切替の指示があると、選択接続するポートの切替を行うことが好ましい。
現用経路及び予備経路の両方の光線路に光信号を送信すれば、光線路切替回路の選択接続するポートを切り替えることができる。このため、他の通信網を用いることなく、自動で光線路網の経路の切替を行うことができる。また、予備経路の光線路を用いて光信号を送信するので、予備経路の光線路の接続確認作業を同時に行うことができる。
本発明に係る光線路切替システムでは、前記光分岐結合回路側から前記光線路切替回路に向け、前記光線路の一方に光信号を送信する光信号送信回路と、前記光線路の一方に接続され、前記光信号送信回路の送信する前記光信号を分岐する光信号分岐回路と、前記光信号分岐回路に接続され、前記光信号分岐回路の分岐する前記光信号の受信を行う分岐信号受信回路と、前記分岐信号受信回路が前記光線路の一方からの前記光信号を受信すると、前記光線路切替回路に選択接続するポートの切替を指示する分岐信号切替制御回路と、をさらに備え、前記光線路切替回路は、前記分岐信号切替制御回路から選択接続するポートの切替の指示があると、選択接続するポートの切替を行うことが好ましい。
予備経路の光線路に光信号を送信すれば、光線路切替回路の選択接続するポートを切り替えることができる。このため、他の通信網を用いることなく、自動で光線路網の経路の切替を行うことができる。また、予備経路の光線路を用いて光信号を送信するので、予備経路の光線路の接続確認作業を同時に行うことができる。さらに、光線路ごとに光信号を識別するので、分岐信号受信回路を共通化することができる。
本発明に係る光線路切替方法は、2対N(Nは1以上の整数。)に分岐結合する光分岐結合回路と、2個のポートから任意のポートを選択接続し、選択接続されたポートを1対M(Mは1以上の整数。)に分岐結合する光線路切替回路と、を備える光線路切替システムに用いられる光線路切替方法であって、前記光分岐結合回路の2ポート側の各ポートと前記光線路切替回路の2ポート側の各ポートをそれぞれ異なる経路の光線路で接続する光線路接続手順と、前記光線路切替回路の選択接続されているポートの切替を行う光線路切替手順と、を有することを特徴とする。
互いに異なる複数の経路を備えるので、光分岐結合回路及び光線路切替回路間で、現用経路及び予備経路を確保することができる。そして、光線路切替回路の接続ポートを切り替えることで現用経路から予備経路に切り替えるので、光線路網の経路の切替に伴い通信不能となる時間の短縮、および稼動の低減を図ることができる。
本発明に係る光線路切替方法では、指示信号送信回路が、選択接続するポートの切替を指示する切替指示信号を送信する指示信号送信手順と、指示信号受信回路が、前記指示信号送信手順で送信した前記切替指示信号の受信を行う指示信号受信手順と、前記指示信号受信手順で前記指示信号受信回路が前記切替指示信号を受信すると、指示信号切替制御回路が、前記光線路切替回路に選択接続するポートの切替を指示する指示信号切替制御手順と、を前記光線路接続手順と前記光線路切替手順の間にさらに有し、前記光線路切替手順では、前記指示信号切替制御回路から光線路切替回路に選択接続するポートの切替の指示があると、前記光線路切替回路が、選択接続するポートの切替を行うことが好ましい。
指示信号受信回路に切替指示信号を送信すれば、光線路切替回路の選択接続するポートを切り替えることができる。このため、経路の切替を行う光線路網とは異なる通信網を用いて、遠隔操作によって光線路網の経路の切替を行うことができる。
本発明に係る光線路切替方法では、光信号送信回路が、前記光分岐結合回路側から前記光線路切替回路に向け、前記光線路ごとに光信号を送信する光信号送信手順と、光信号受信回路が、前記光信号送信手順で送信した前記光信号の受信を、前記光線路ごとに行う光信号受信手順と、前記光信号受信手順で前記光信号受信回路が複数の前記光信号を受信すると、光信号切替制御回路が、前記光線路切替回路に選択接続するポートの切替を指示する光信号切替制御手順と、を前記光線路接続手順と前記光線路切替手順の間にさらに有し、前記光線路切替手順では、前記光信号切替制御回路から選択接続するポートの切替の指示があると、前記光線路切替回路が、選択接続するポートの切替を行うことが好ましい。
現用経路及び予備経路の両方の光線路に光信号を送信すれば、光線路切替回路の選択接続するポートを切り替えることができる。このため、他の通信網を用いることなく、自動で光線路網の経路の切替を行うことができる。また、予備経路の光線路を用いて光信号を送信するので、予備経路の光線路の接続確認作業を同時に行うことができる。
本発明に係る光線路切替方法では、光信号送信回路が、前記光分岐結合回路側から前記光線路切替回路に向け、前記光線路の一方に光信号を送信する光信号送信手順と、前記光線路の一方に接続されている光信号分岐回路が、前記光信号送信手順で送信した前記光信号を分岐する光信号分岐手順と、前記光信号分岐回路に接続されている分岐信号受信回路が、前記光信号分岐手順で分岐した前記光信号の受信を行う分岐信号受信手順と、前記分岐信号受信手順で前記分岐信号受信回路が前記光線路の一方からの前記光信号を受信すると、分岐信号切替制御回路が、前記光線路切替回路に選択接続するポートの切替を指示する分岐信号切替制御手順と、を前記光線路接続手順と前記光線路切替手順の間にさらに有し、前記光線路切替手順では、前記分岐信号切替制御回路から選択接続するポートの切替の指示があると、前記光線路切替回路が、選択接続するポートの切替を行うことが好ましい。
予備経路の光線路に光信号を送信すれば、光線路切替回路の選択接続するポートを切り替えることができる。このため、他の通信網を用いることなく、自動で光線路網の経路の切替を行うことができる。また、予備経路の光線路を用いて光信号を送信するので、予備経路の光線路の接続確認作業を同時に行うことができる。さらに、光線路ごとに光信号を識別するので、分岐信号受信回路を共通化することができる。
本発明により、光線路網の経路の切替に伴い通信不能となる時間の短縮、および稼動の低減を図ることができる。
また、光線路網の切替に要する時間が短くなるので、光線路網の利用者の都合に合わせた切替のスケジュールの設定が容易になる。
添付の図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。以下に説明する実施の形態は本発明の構成の例であり、本発明は、以下の実施の形態に制限されるものではない。
(実施形態1)
図1は、実施形態1に係る光線路切替システムの概略構成図である。光線路切替システム91は、光分岐結合回路11と、光線路切替回路12と、を備える。光分岐結合回路11及び光線路切替回路12は、通信事業者のセントラルオフィス201から、通信サービスを提供している加入者宅206に設置されているONU207までの光線路網上に設置される。
光線路切替システム91は、光通信網に、光線路単位で切替えすることを可能とする光線路切替回路12を設置し、さらに光通信網の加入者宅206側に複数の光入出力ポートを有する光分岐結合回路11を設置する。光通信網の経路の切替が必要な場合には、光分岐結合回路11の入力ポートのうち、空きポートとなっている予備ポートに予備経路208bの光線路13bを接続する。次に、光線路切替回路12側で現用経路208aから予備経路208bに切り替えることで、光通信網の経路の切替を行う。
光分岐結合回路11と光線路切替回路12は、異なる光線路13a及び光線路13bで接続されている。光線路13aは、通信サービスの提供に利用されている現用経路208aに含まれる線路である。光線路13bは、通信サービスの提供に利用されていない予備経路208bに含まれる線路である。予備経路208bは現用経路208aとは異なる経路で接続されている。予備経路208bの光線路13bを設けておけば、予備経路208bの確保作業を省略することができる。
光分岐結合回路11は、2対N(Nは1以上の整数。)に分岐結合する。光分岐結合回路11は、たとえば、光線路切替回路12のONU207側の経路上であって、屋外に設置される光カプラ又は光スプリッタである。光カプラは、例えば、2入力1分岐の2×1光カプラである。光スプリッタは、例えば、2入力4分岐、2入力8分岐、2入力16分岐、若しくは2入力32分岐などの形状を有する2×N光スプリッタである。この2入力のポートの光学特性は、いずれの側からの入力であってもほぼ同等の特性を有するものを使用することが好ましい。
2入力のポートは、光線路切替回路12と接続される。N入力のポートは、ONU207と接続される。2入力のポートのうち、1個の入力ポートを現用ポートとし、もう1個の入力ポートを予備ポートとする。現用ポートには現用経路208aの光線路13aが接続される。予備ポートには予備経路208bの光線路13bが接続される。予備ポートの光線路13bとの接続は、予め行う必要はなく、経路の切替が発生したときに接続してもよい。予備ポートの未使用時には、必要に応じて反射光を減衰する無反射端を接続してもよい。
光線路切替回路12は、2個のポートから任意のポートを選択接続し、選択接続されたポートを1対1のポートに分岐結合する。2個のポートがONU207側に接続され、1個のポートがOLT202側に接続される。ONU207側のポートは、現用経路208aの光線路13aと予備経路208bの光線路13bで接続される。ONU207側のポートのうち、現用経路208aの光線路と接続されているポートが現用ポートとなり、予備経路208bの光線路と接続されているポートが予備ポートとなる。一方、OLT202側のポートは、光成端架203を介して、OLT202と接続されている。ここで、光線路切替回路12のOLT202側のポートは、本実施形態では1個とするが、M(Mは1以上の整数。)個としても本実施形態と同様の作用及び効果が得られる。
光線路切替回路12の2個のポートのいずれか、すなわち現用ポートと予備ポートのいずれかが、選択接続によって、OLT202側の1個のポートと接続される。これにより、OLT202と接続される線路を、現用経路208aの光線路13aと予備経路208bの光線路13bとで切り替えることができる。現用経路208aと予備経路208bは経路が異なる。光線路切替回路12のポートを現用ポートと予備ポートを切り替えるだけで、現用経路208aとは異なる予備経路208bへ切り替えることができる。
次に、本実施形態に係る光線路切替方法について図1を用いて説明する。本実施形態に係る光線路切替方法は、光線路切替システム91に用いられる光線路切替方法であって、光線路接続手順と、光線路切替手順と、を有することを特徴とする。
経路の切替が必要になる前には、光分岐結合回路11及び光線路切替回路12の現用ポート同士のみ現用経路208aの光線路13aで接続されている。
光線路網の経路の切替が必要になった場合には、光線路接続手順を行う。光線路接続手順では、光分岐結合回路11の2ポート側の各ポートと光線路切替回路12の2ポート側の現用ポート及び予備ポートを、それぞれ異なる現用経路208a及び予備経路208bの光線路13a及び13bで接続する。例えば、光分岐結合回路11の予備ポート及び光線路切替回路12の予備ポートに、予備経路208bの光線路13bを接続する。この段階では、光分岐結合回路11の予備ポートには、通信光は入射されておらず、光信号も送信されていない。
光線路切替手順では、光線路切替回路12の選択接続されているポートの切替を行う。例えば、携帯電話等の通信端末21a、21bにより、光分岐結合回路11側に配置された切替作業者100aから指示を受けた光線路切替回路12の側に配置されたオペレータ100bが、光線路切替回路12のポートを現用ポートから予備ポートに切り替える。これにより通信光は現用経路208aから予備経路208bに変更され、光線路網上の経路の切替が完了する。光線路切替手順において、光線路そのものの切断及び接続作業を行うことなく光線路網の経路の切替を行うことができる。
以上説明したように、光線路切替システム91及びこれを用いた光線路切替方法では、従来方法において必要であった、(1)現用経路208aの光線路の2箇所の切替地点209a及び209bでの光線路13aの切断の時間、(2)切替前の予備経路208bの光線路13bの確認、(3)予備経路208bの光線路13bヘの接続の時間、(4)OLT202からONU207で通信が回復するまでの時間、のうちの(1)から(2)までを省略することができる。
また、光線路切替システム91及びこれを用いた光線路切替方法では、現用経路208aに影響を与えない。また、予備経路208bを予め準備しておくことが可能である。そのため、従来方法において必要であった上記(4)の時間についても、現用ポートから予備ポートへ切り替えた後のOLT202からONU207で通信が回復するまでの時間を、30秒程度とすることができる。実際にサービス断となる時間が30秒程度となれば、従来方法と比較して、通信サービスが停止する時間の大幅な短縮が可能となる。よって、光線路網の経路の切替における、作業時間の短縮、および稼動の低減を図ることができる。
(実施形態2)
図2は、実施形態2に係る光線路切替システムの概略構成図である。本実施形態に係る光線路切替システム92は、実施形態1に係る光線路切替システム91に、指示信号受信回路22と、指示信号切替制御回路23をさらに備え、現用経路208aから予備経路208bへの光線路網の経路の切替を遠隔操作によって行うことを特徴とする。
光線路切替システム92は、光線路切替システム91において、光線路切替回路12の操作を手動によらず、遠隔による操作を可能とする指示信号受信回路22及び指示信号切替制御回路23を具備した制御端末31を備える。制御端末31は、光線路網とは異なる別の通信ネットワーク20のインタフェースとなる指示信号受信回路22を有する。光分岐結合回路11の側で切替を行う切替作業者100aが、通信ネットワーク20に接続可能なインタフェースを有する通信端末21aで指示信号受信回路22と通信し、指示信号切替制御回路23を介して光線路切替回路12の遠隔操作を実施し、現用経路208aから予備経路208bへの経路の切替を行う。
指示信号受信回路22及び指示信号切替制御回路23は、例えば、PC(Personal Computer)等の制御端末31に搭載される。制御端末31は、光線路13a及び光線路13bを介した光線路網とは異なる通信ネットワーク20に接続させる。通信ネットワーク20は、例えば、携帯電話網、もしくはIPネットワークであり、経路が予め定められていることが好ましい。
指示信号送信回路は、通信端末21aに備わり、選択接続するポートの切替を指示する切替指示信号の送信を行う。
指示信号受信回路22は、選択接続するポートの切替を指示する切替指示信号の受信を行う。指示信号受信回路22は、例えば、制御端末31と他のPCや携帯電話などの通信端末との間で通信を行う双方向通信機能を有する。双方向通信機能は、例えば、LAN(Local Area Network)、GPIB(General Purpose Interface Bus)、RS−232Cを介した通信であり、通信方式を問わない。指示信号受信回路22が切替指示信号の受信を行うので、通信ネットワーク20を用いて光線路切替回路12の制御を行うことができる。
指示信号切替制御回路23は、指示信号受信回路22の受信する切替指示信号に従い、光線路切替回路12に選択接続するポートの切替を指示する。指示信号切替制御回路23は、例えば、切替作業者100aからの操作に基づき、光線路切替回路12の切替を制御する機器操作機能を有する。
そして、光線路切替回路12は、指示信号切替制御回路23から選択接続するポートの切替の指示があると、選択接続するポートの切替を行う。この切替によって、現用経路208aから、現用経路208aとは異なる予備経路208bへ切り替えることができる。
以上のように、制御端末31は、指示信号受信回路22及び指示信号切替制御回路23の2つの機能により、切替作業者100a側の通信端末21aから、制御端末31を介して、光線路切替回路12の遠隔操作を可能とする。指示信号受信回路22に切替指示信号を送信すれば、光線路切替回路12の選択接続するポートを切り替えることができる。このため、経路の切替を行う光線路網とは異なる通信網を用いて、遠隔操作によって光線路網の経路の切替を行うことができる。
次に、本実施形態に係る光線路切替方法について図2を用いて説明する。本実施形態に係る光線路切替方法は、光線路切替システム92に用いられる光線路切替方法であって、光線路接続手順と、指示信号送信手順と、指示信号受信手順と、指示信号切替制御手順と、光線路切替手順を順に有する。
光線路網の経路の切替が必要になった場合には、まず、光線路接続手順を行う。光線路接続手順では、予備経路208bの光線路13bと光分岐結合回路11の予備ポートを接続する。光線路接続手順については、前述の実施形態1と同様である。
指示信号送信手順では、通信端末21aに備わる指示信号送信回路が、選択接続するポートの切替を指示する切替指示信号を送信する。例えば、切替作業者100aが、通信端末21aを利用して、制御端末31へ切替指示信号を送信する。
指示信号受信手順では、指示信号受信回路22が、指示信号送信手順で送信した切替指示信号の受信を行う。例えば、指示信号受信回路22が、通信端末21aから送信された切替指示信号を、通信ネットワーク20を介して受信する。
指示信号切替制御手順では、指示信号受信手順で指示信号受信回路22が切替指示信号を受信すると、指示信号切替制御回路23が、光線路切替回路12に選択接続するポートの切替を指示する。例えば、制御端末31は、通信端末21aからの遠隔操作により、光線路切替回路12の接続ポートを、現用ポートから予備ポートに変更する切替を行う。
光線路切替手順では、指示信号切替制御回路23から光線路切替回路12に選択接続するポートの切替の指示があると、光線路切替回路12が、選択接続するポートの切替を行う。選択接続するポートの切替によって、OLT202とONU207の間の経路が、現用経路208aから予備経路208bに切り替わる。
以上説明したように、光線路切替システム92及びこれを用いた光線路切替方法では、指示信号受信回路22に切替指示信号を送信すれば、光線路切替回路12の選択接続するポートを切り替えることができる。そのため、そのため、実施形態1で説明した(1)から(4)の時間が省略又は短縮され、OLT202とONU207の通信が実際に不能になる時間を短縮することができる。また、光線路切替回路12側に操作を行うオペレータ100bを配置することなく、切替作業者100aのみによって光線路網の経路の切替を行うことができる。
(実施形態3)
図3は、実施形態3に係る光線路切替システムの概略構成図である。本実施形態に係る光線路切替システム93は、実施形態1に係る光線路切替システム91における光線路切替回路12に代えて光線路切替回路14を備え、さらに、光信号送信回路24を備え、現用経路208aから予備経路208bへの光線路網の経路の切替を自動で行うことを特徴とする。
光線路切替システム93は、光線路切替システム91において、ONU207側からの光信号により、自動で切替を行う光線路切替回路14を設置する。この光線路切替回路14の一例を図4に示す。光線路切替回路14は、OLT202側に1個のポート、ONU207側に現用ポートと予備ポートの2個のポートを有する。光線路切替回路14のONU207側の2個のポートには、それぞれ、光信号の入力があった場合に、その光信号の出力の一部を分岐して受信する光信号受信回路25a、25bが設置されている。また、内部SW(スイッチ)33は光線路切替回路14内のCPU(Central Processing Unit)26と接続されており、一定期間、現用ポート32a及び予備ポート32bの両方に一定レベルの光信号が入力されると、自動的に、内部SW33が現用ポート32a側から予備ポート32bに切り替える。光線路切替回路14側で現用ポート32aと予備ポート32bに接続されて、両方のポートとも光信号を受信した状態とすることで、光線路切替回路14の遠隔操作を実施し、現用経路208aから切替先の予備経路208bへの切替を行う。
光信号送信回路24は、光分岐結合回路11側から光線路切替回路14に向け、光線路13a及び光線路13bごとに光信号を送信する。光信号送信回路24は、光線路13a及び光線路13bの端部に光信号を入射してもよいが、光線路を折り曲げた部分から入射してもよい。なお、光線路13aが、現用経路208aで利用されている場合、光信号送信回路24は、光線路13aへの光信号の送信を省略することができる。
図4は、実施形態3に係る光線路切替回路の基本構成図であり、(a)は現用ポート側のみが光信号を受信している状態を示し、(b)は現用ポート及び予備ポートの両方が光信号を受信している状態を示し、(c)は予備ポート側のみが光信号を受信している状態を示す。光線路切替回路は、現用ポート32a、予備ポート32b、光信号受信回路としてのPD(photodiode)25a及び25b、光信号切替制御回路としてのCPU26及び内部SW33を備える。
光線路切替回路14は、OLT202側に1個のポート34、ONU207側に現用ポート32aと予備ポート32bの2個のポートを有する。ONU207側の2個のポート32a、32bから各々光信号の入力があった場合には、その光信号出力の一部を分岐して、検知可能とするPD25a及び25bが各ポートに設置されている。
また、CPU26からの制御によりポート34から入力されたOLT202側からの光信号を、現用ポート32a側、もしくは予備ポート32b側に切り替える内部SW33を有している。この2つのPD25a及び25bと内部SW33は光線路切替回路14内のCPU26と接続されており、一定期間、現用ポート32a及び予備ポート32bの両方に一定レベルの光信号が入射されると自動的に、内部SW33が現用ポート32a側から予備ポート32b側に切り替え、光線路の経路を現用経路208aから予備経路208bに変更する機能を有している。
光信号受信回路としてのPD25a及び25bは、光線路切替回路14に配置され、光信号送信回路24の送信する光信号の受信を、光線路13a及び光線路13bごとに行う。光信号の受信は、例えば、フォトダイオードなどの光を検出する素子を用いることによって行う。PD25a及び25bはそれぞれ、光信号を検出した旨の信号をCPU26に出力する。PD25bの光信号の受信をもって、光分岐結合回路11と光線路切替回路14間の予備経路の接続確認を行うことができる。このとき、現用ポートは、通信サービスを提供した状態を継続であるので、PD25a及び25bの両方が光信号を受信することになる。
光信号切替制御回路としてのCPU26は、PD25a及び25bが複数の光信号を受信すると、光線路切替回路14に選択接続するポートの切替を指示する。例えば、CPU26は、一定時間内又は同時に、PD25a及び25bの両者から光信号が入力されたことを判定する。ここで、光信号は、ノイズと判別するために、予め定められたパルス信号としてもよい。CPU26は、PD25a及び25bの両方から信号が入力されると、内部SW33へ、ポートの切替を指示する。
光線路切替回路14は、CPU26から選択接続するポートの切替の指示があると、選択接続するポートの切替を行う。例えば、内部SW33が、接続されていた現用ポート32aから予備ポート32bへ、接続を切り替える。接続を切り替えることで、現用経路208aから予備経路208bへ光線路網の経路の切替を行うことができる。
以上のように、本実施形態に係る光線路切替システムは、光分岐結合回路11側から光線路切替回路14に向けて光信号を送信すれば、光線路切替回路14の選択接続するポートを切り替えることができる。このため、他の通信網を用いることなく、自動で光線路網の経路の切替を行うことができる。また、予備経路208bの光線路13bを用いて光信号を送信するので、光線路の確認作業を同時に行うことができる。
次に、本実施形態に係る光線路切替方法の一例について、図5及び図4を用いて説明する。図5は、本形態に係る光経路切替方法の一例を示す流れ図である。まず、光線路切替作業が発生する(ステップS51)。このとき、光分岐結合回路11の現用ポートには、現用経路の光線路13aが接続されている。次に、予備経路を確保する(ステップS52)。次に、光分岐結合回路11の予備ポートに予備経路の光線路13bを接続する(ステップS53)。次に、現用ポート32aと予備ポート32bに上り光信号が入射される(ステップS54)。次に、光線路切替回路14の接続を現用ポート32aから予備ポート32bに切り替える(ステップS55)。次に、光分岐結合回路11の現用ポートに接続されている光線路13aを切断する(ステップS56)。そして、光経路切替作業が完了する(ステップS57)。
以下、本実施形態に係る光線路切替方法について、図5及び図4を用いて具体的に説明する。本実施形態に係る光線路切替方法は、光線路切替システム93に用いられる光線路切替方法であって、ステップS53で行われる光線路接続手順と、ステップS54で行われる光信号送信手順及び光信号受信手順と、ステップS55で行われる光信号切替制御手順及び光線路切替手順を順に有することを特徴とする。
ステップS51の前、すなわち、経路の切替が必要になる前には、図4(a)に示すように、光分岐結合回路11及び光線路切替回路14の現用ポート同士のみ現用経路208aの光線路13aで接続されている。この段階では、光分岐結合回路11の予備ポートには、通信光は入射されておらず、光信号も送信されていない。
ステップS51において、光線路網の経路の切替が必要になった場合には、まず、予備経路の光線路13bを確保する(ステップS52)。
ステップS53で行われる光線路接続手順では、図4(b)に示すように、光線路切替回路14のONU207側の予備ポート32bに接続された予備経路208bを確認して、光分岐結合回路11及び光線路切替回路14の予備ポートを光線路13bで接続する。その他の光線路接続手順については、前述の実施形態1と同様である。
ステップS54で行われる光信号送信手順では、光信号送信回路24が、光分岐結合回路11側から光線路切替回路14に向け、光線路13a及び13bごとに光信号を送信する。そして、ONU207側から予備経路208bを介して、上り方向に光信号が伝搬される。ここで、現用経路208aについては、通信サービスを提供しており、光分岐結合回路11側から光線路切替回路14に向け上り信号が常時送信されている場合は、光信号を送信する必要はない。現用経路208aを一時的に休止している場合は、光信号送信回路24が光線路13aに光信号を送信する。
ステップS54で行われる光信号受信手順では、PD25a及び25bが、光信号送信手順で送信した光信号の受信を、光線路13a及び13bごとに行う。光線路切替回路14では、現用経路208aと併せて2経路で光信号が到達することとなる。PD25a及び25bの2経路で、一定時間、光信号が受信される。
ステップS55で行われる光信号切替制御手順では、光信号受信手順でPD25a及び25bが複数の光信号を受信すると、CPU26が、光線路切替回路14に選択接続するポートの切替を指示する。例えば、CPU26は、PD25a及び25bから信号が入力されると、光線路切替回路14の内部SW33を切り替えるための信号を出力する。
ステップS55で行われる光線路切替手順では、CPU26から選択接続するポートの切替の指示があると、光線路切替回路14が、選択接続するポートの切替を行う。例えば、内部SW33は、CPU26から信号が入力されると、接続先を現用ポート32a側から予備ポート32b側に切り替える。
ステップS56では、図4(c)に示すように、光分岐結合回路11側に配置された切替作業者100aにより、光分岐結合回路11の現用ポート32a側の現用経路208aを切断する。以上により、光線路切替回路14側にオペレータを配置することなく、光線路網の経路の切替が可能となる。
以上説明したように、光線路切替システム93及びこれを用いた光線路切替方法では、光分岐結合回路11側から光線路切替回路14に向けて光信号を送信すれば、光線路切替回路14の選択接続するポートを切り替えることができる。そのため、実施形態1で説明した(1)から(4)の時間が省略又は短縮され、OLT202とONU207の通信が実際に不能になる時間を短縮することができる。
また、光線路切替システム93及びこれを用いた光線路切替方法では、光線路切替回路12側に操作を行うオペレータを配置することなく、切替作業者100aのみによって光線路網の経路の切替を行うことができる。
(実施形態4)
図6は、実施形態4に係る光線路切替システムの概略構成図である。本実施形態に係る光線路切替システム94は、実施形態1に係る光線路切替システム91に、さらに、光信号送信回路24、分岐信号受信回路28及び分岐信号切替制御回路としての制御端末29を備えることで、現用経路208aから予備経路208bへの光線路網の経路の切替を自動で行うことを特徴とする。
光線路切替システム94は、光線路切替システム91において、光信号送信回路24の送信するONU207側からの光信号により、ファイバセレクタ及びOTM(Optical Testing Module)によって構成される分岐信号受信回路28、光信号分岐回路27並びに制御端末29と連動して、光線路網の経路の切替を自動で行う光線路切替回路12を設置する。光信号分岐回路27を予備経路208bの光線路13bに接続して、ONU207側からの上りの光信号を分岐信号受信回路28で検出することを契機として、自動的に、制御端末29を介して光線路切替回路12の遠隔操作を実施し、現用経路208aから切替先の予備経路208bへの切替を行う。
光信号送信回路24は、光分岐結合回路11側から光線路切替回路12に向け、光線路13a、13bの一方である光線路13bに光信号を送信する。本実施形態では分岐信号受信回路28が光信号を受信するので、送信した光信号が光線路13bで送信されたことを判別することができる。光信号送信回路の配置、機能及び動作については、実施形態3と同様である。
光信号分岐回路27は、光線路13a、13bの一方である光線路13bに接続され、光信号送信回路24の送信する光信号を分岐する。光信号の分岐は、例えば光カプラを用いて行う。光信号分岐回路27は、光線路切替回路12のONU207側に設置される。
分岐信号受信回路28は、光信号分岐回路27に接続され、光信号分岐回路27の分岐する光信号の受信を行う。例えば、分岐信号受信回路28は、ファイバセレクタ及びOTM(Optical Testing Module)を備え、OTMがファイバセレクタを介して挿入、分岐した光信号を受信する。光信号分岐回路27、ファイバセレクタ、OTM設置の構成とすることで、光ファイバ試験システムと同様の構成を用いることができるので、コストを下げることができる。また、予備経路の光線路13bを利用して光信号を送信するので、経路の切替を行う予備経路208bの光線路13bの確認作業を同時に行うことができる。さらに、分岐信号受信回路28が、光信号分岐回路27の分岐した光信号を受信するので、光線路13bの光信号を共通の受信回路で受信することができる。
分岐信号切替制御回路としての制御端末29は、分岐信号受信回路28が光線路13bからの光信号を受信すると、光線路切替回路12に選択接続するポートの切替を指示する。例えば、制御端末29には、分岐信号受信回路28のOTMと通信を行う通信機能、及び光線路切替回路12の切替を制御する機器操作機能を有する。ここで、光信号は、ノイズと判別するために、予め定められたパルス信号としてもよい。
光線路切替回路12は、制御端末29から選択接続するポートの切替の指示があると、選択接続するポートの切替を行う。例えば、光線路切替回路12は、制御端末29により、LAN、GPIB、RS−232C等を介して切替等の制御が可能な構成を備える。制御端末29からの制御によって、接続されていた現用ポート32aから予備ポート32bへ、接続を切り替える。接続を切り替えることで、通信事業者のセントラルオフィス201から、通信サービスを提供している加入者宅206の光線路上における光線路網の現用経路208aから予備経路208bへの切替を可能とする。
以上、光分岐結合回路11側から光線路切替回路12に向けて予備経路の光線路13bに光信号を送信すれば、光線路切替回路12の選択接続するポートを、現用経路208aから予備経路208bに切り替えることができる。このため、他の通信網を用いることなく、自動で光線路網の経路の切替を行うことができる。
次に、本実施形態に係る光線路切替方法の一例について、図6及び図7を用いて説明する。図7は、実施形態4に係る光経路切替方法の一例を示す流れ図である。まず、光線路切替作業が発生する(ステップS61)。このとき、光分岐結合回路11の現用ポートは、現用経路208aの光線路13aに接続されている。次に、光線路網の経路の切替が必要になった場合には、光信号分岐回路27を予備経路208bの光線路13bに接続する(ステップS62)。次に、予備経路208bを確保する(ステップS63)。
次に、光分岐結合回路11の予備ポートに予備経路208bの光線路13bを接続する(ステップS64)。この段階では、光分岐結合回路11の予備ポートには、通信光は入射されておらず、光信号も送信されていない。さらに、分岐信号受信回路28のファイバセレクタを切り替えて、予備経路208bの光線路13bからの光信号を受信可能にする。
次に、光分岐結合回路11の予備ポートから上り光信号を入射し、その光信号を、光信号分岐回路27を介して分岐信号受信回路28が受信する(ステップS65)。分岐信号受信回路28の受信では、光信号分岐回路27、ファイバセレクタを介して光信号が分岐信号受信回路28のOTMに入力される。
次に、分岐信号受信回路28からの信号により、制御端末29が、光線路切替回路12に、接続を切り替えさせる(ステップS66)。次に、光線路切替回路12が、光線路切替回路12の接続を現用ポートから予備ポートに切り替える(ステップS67)。
次に、光分岐結合回路11側に配置された切替作業者100aにより、光分岐結合回路11の現用ポートに接続されている光線路13aが切断される(ステップS68)。そして、光経路切替作業が完了する(ステップS69)。
以下、本実施形態に係る光線路切替方法について図6および図7を用いて具体的に説明する。本実施形態に係る光線路切替方法は、光線路切替システム94に用いられる光線路切替方法であって、ステップS64で行われる光線路接続手順と、ステップS65で行われる光信号送信手順、光信号分岐手順及び分岐信号受信手順と、ステップS66で行われる分岐信号切替制御手順と、ステップS67で行われる光線路切替手順を順に有する。光線路接続手順については、前述の実施形態1と同様である。
光信号送信手順では、光信号送信回路24が、光分岐結合回路11側から光線路切替回路12に向け、光線路13bに光信号を送信する。ONU207側から予備経路208bを介して、上り方向に光信号が伝搬される。
光信号分岐手順では、光信号分岐回路27が、光信号送信手順で送信した光信号を分岐する。この状態で予備経路208bの光線路13bに上りの光信号の送信があった場合には、光信号分岐回路27を介して分岐信号受信回路28に備わるOTMで受信が可能となる。
分岐信号受信手順では、分岐信号受信回路28が、光信号分岐手順で分岐した光信号の受信を行う。例えば、分岐信号受信回路28に備わるOTMが、光線路13bを伝搬した上りの光信号を、一定時間受信する。そして、OTMは、OTMと接続された制御端末29にその旨を出力する。
分岐信号切替制御手順では、分岐信号受信手順で分岐信号受信回路28が予備経路208bの光線路13bからの光信号を受信すると、制御端末29が、光線路切替回路12に選択接続するポートの切替を指示する。制御端末29の光信号の受信では、たとえば、OTMが一定時間上り信号を受信したことを判定する。そして、光線路切替回路12の選択接続するポートを、現用経路208a側の現用ポートから、予備用経路208b側の予備ポートに切り替える。
光線路切替手順では、制御端末29から選択接続するポートの切替の指示があると、光線路切替回路12が、選択接続するポートの切替を行う。例えば、光線路切替回路12は、接続を現用ポートから、予備ポートに切り替える。これにより、自動で光線路網の経路の切替を行うことができる。
以上説明したように、光線路切替システム94及びこれを用いた光線路切替方法では、予備経路208bの光線路13bに、光分岐結合回路11側から光線路切替回路12に向けて光信号を送信すれば、光線路切替回路12の選択接続するポートを切り替えることができる。そのため、実施形態1で説明した(1)から(4)の時間が省略又は短縮され、OLT202とONU207の通信が実際に不能になる時間を短縮することができる。
また、光線路切替システム94及びこれを用いた光線路切替方法では、光線路切替回路12側に操作を行うオペレータを配置することなく、切替作業者100aのみによって光線路網の経路の切替を行うことができる。さらに、1台の分岐信号受信回路28によって予備経路208bの光線路13bに伝搬された光信号を識別できるので、光線路網の経路の切替制御を1組の光信号送信回路24及び制御端末29で構築することができる。
光線路で構築された通信ネットワークの障害対策に利用することができる。
実施形態1に係る光線路切替システムの概略構成図である。 実施形態2に係る光線路切替システムの概略構成図である。 実施形態3に係る光線路切替システムの概略構成図である。 実施形態3に係る光線路切替回路の基本構成図であり、(a)は現用ポート側のみが光信号を受信している状態を示し、(b)は現用ポート及び予備ポートの両方が光信号を受信している状態を示し、(c)は予備ポート側のみが光信号を受信している状態を示す。 実施形態3に係る光経路切替方法の一例を示す流れ図である。 実施形態4に係る光線路切替システムの概略構成図である。 実施形態4に係る光経路切替方法の一例を示す流れ図である。 従来の光線路網の形態の概要を示す説明図である。 従来の光線路網の経路の切替作業の手順の一例を示す流れ図である。
符号の説明
11 光分岐結合回路
12、14 光線路切替回路
13a 現用経路の光線路
13b 予備経路の光線路
20 通信ネットワーク
21a 光分岐結合回路側の通信端末
21b 光線路切替回路側の通信端末
22 指示信号受信回路
23 指示信号切替制御回路
24 光信号送信回路
25a、25b PD
26 CPU
27 光信号分岐回路
28 分岐信号受信回路
29 制御端末
31 制御端末
32a 光線路切替回路の現用ポート
32b 光線路切替回路の予備ポート
33 内部SW
34 光線路切替回路の1個のポート
91、92、93、94 光線路切替システム
100a 切替作業者
100b オペレータ
100c、100d 作業員
200 ISP(Internet Service Provider)網
201 通信事業者の拠点(セントラルオフィス)
202 OLT(Optical Line Terminal)
203 光成端架
204 光線路
204a 現用経路の光線路
204b 予備経路の光線路
205 光スプリッタ
206 加入者宅
207 ONU(Optical Network Unit)
208 経路
208a 現用経路
208b 予備経路
209a、209b 切替地点

Claims (8)

  1. 2対N(Nは1以上の整数。)に分岐結合する光分岐結合回路と、
    2個のポートから任意のポートを選択接続し、選択接続されたポートを1対M(Mは1以上の整数。)のポートに分岐結合する光線路切替回路と、を備える光線路切替システムであって、
    前記光分岐結合回路の2ポート側の各ポートと前記光線路切替回路の2ポート側の各ポートがそれぞれ異なる経路の光線路で接続されていることを特徴とする光線路切替システム。
  2. 選択接続するポートの切替を指示する切替指示信号の受信を行う指示信号受信回路と、
    前記指示信号受信回路の受信する前記切替指示信号に従い、前記光線路切替回路に選択接続するポートの切替を指示する指示信号切替制御回路と、をさらに備え、
    前記光線路切替回路は、前記指示信号切替制御回路から選択接続するポートの切替の指示があると、選択接続するポートの切替を行うことを特徴とする請求項1に記載の光線路切替システム。
  3. 前記光分岐結合回路側から前記光線路切替回路に向け、前記光線路ごとに光信号を送信する光信号送信回路と、
    前記光線路切替回路に配置され、前記光信号送信回路の送信する前記光信号の受信を、前記光線路ごとに行う光信号受信回路と、
    前記光信号受信回路が複数の前記光信号を受信すると、前記光線路切替回路に選択接続するポートの切替を指示する光信号切替制御回路と、をさらに備え、
    前記光線路切替回路は、前記光信号切替制御回路から選択接続するポートの切替の指示があると、選択接続するポートの切替を行うことを特徴とする請求項1に記載の光線路切替システム。
  4. 前記光分岐結合回路側から前記光線路切替回路に向け、前記光線路の一方に光信号を送信する光信号送信回路と、
    前記光線路の一方に接続され、前記光信号送信回路の送信する前記光信号を分岐する光信号分岐回路と、
    前記光信号分岐回路に接続され、前記光信号分岐回路の分岐する前記光信号の受信を行う分岐信号受信回路と、
    前記分岐信号受信回路が前記光線路の一方からの前記光信号を受信すると、前記光線路切替回路に選択接続するポートの切替を指示する分岐信号切替制御回路と、をさらに備え、
    前記光線路切替回路は、前記分岐信号切替制御回路から選択接続するポートの切替の指示があると、選択接続するポートの切替を行うことを特徴とする請求項1に記載の光線路切替システム。
  5. 2対N(Nは1以上の整数。)に分岐結合する光分岐結合回路と、
    2個のポートから任意のポートを選択接続し、選択接続されたポートを1対M(Mは1以上の整数。)に分岐結合する光線路切替回路と、を備える光線路切替システムに用いられる光線路切替方法であって、
    前記光分岐結合回路の2ポート側の各ポートと前記光線路切替回路の2ポート側の各ポートをそれぞれ異なる経路の光線路で接続する光線路接続手順と、
    前記光線路切替回路の選択接続されているポートの切替を行う光線路切替手順と、
    を有することを特徴とする光線路切替方法。
  6. 指示信号送信回路が、選択接続するポートの切替を指示する切替指示信号を送信する指示信号送信手順と、
    指示信号受信回路が、前記指示信号送信手順で送信した前記切替指示信号の受信を行う指示信号受信手順と、
    前記指示信号受信手順で前記指示信号受信回路が前記切替指示信号を受信すると、指示信号切替制御回路が、前記光線路切替回路に選択接続するポートの切替を指示する指示信号切替制御手順と、を前記光線路接続手順と前記光線路切替手順の間にさらに有し、
    前記光線路切替手順では、前記指示信号切替制御回路から光線路切替回路に選択接続するポートの切替の指示があると、前記光線路切替回路が、選択接続するポートの切替を行うことを特徴とする請求項5に記載の光線路切替方法。
  7. 光信号送信回路が、前記光分岐結合回路側から前記光線路切替回路に向け、前記光線路ごとに光信号を送信する光信号送信手順と、
    光信号受信回路が、前記光信号送信手順で送信した前記光信号の受信を、前記光線路ごとに行う光信号受信手順と、
    前記光信号受信手順で前記光信号受信回路が複数の前記光信号を受信すると、光信号切替制御回路が、前記光線路切替回路に選択接続するポートの切替を指示する光信号切替制御手順と、を前記光線路接続手順と前記光線路切替手順の間にさらに有し、
    前記光線路切替手順では、前記光信号切替制御回路から選択接続するポートの切替の指示があると、前記光線路切替回路が、選択接続するポートの切替を行うことを特徴とする請求項5に記載の光線路切替方法。
  8. 光信号送信回路が、前記光分岐結合回路側から前記光線路切替回路に向け、前記光線路の一方に光信号を送信する光信号送信手順と、
    前記光線路の一方に接続されている光信号分岐回路が、前記光信号送信手順で送信した前記光信号を分岐する光信号分岐手順と、
    前記光信号分岐回路に接続されている分岐信号受信回路が、前記光信号分岐手順で分岐した前記光信号の受信を行う分岐信号受信手順と、
    前記分岐信号受信手順で前記分岐信号受信回路が前記光線路の一方からの前記光信号を受信すると、分岐信号切替制御回路が、前記光線路切替回路に選択接続するポートの切替を指示する分岐信号切替制御手順と、を前記光線路接続手順と前記光線路切替手順の間にさらに有し、
    前記光線路切替手順では、前記分岐信号切替制御回路から選択接続するポートの切替の指示があると、前記光線路切替回路が、選択接続するポートの切替を行うことを特徴とする請求項5に記載の光線路切替方法。
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