JP2009146027A - 電子装置、半導体記憶装置、印刷記録材収容体および制御装置 - Google Patents

電子装置、半導体記憶装置、印刷記録材収容体および制御装置 Download PDF

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Abstract

【課題】電子装置に対する半導体記憶装置の装着位置の誤りの判定を、簡単な構成で且つ高速に判定すること。
【解決手段】複数の半導体記憶装置10は、バス接続されており、それぞれは、接続確認入力端子CIT、接続確認出力端子COT、トランジスタQ1〜Q5、抵抗器R1〜R3を備えている。内部回路20は、自身宛のアクセスを受けたか否かを判定するID判定部を備えている。ID判定部は、自身宛のアクセスを受けたとき、制御信号P1をトランジスタQ1〜Q5に出力して、トランジスタQ1〜Q5をオフに切り替える。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体記憶装置を備える電子装置と、半導体記憶装置と、半導体記憶装置を備える印刷記録材収容体と、半導体記憶装置が搭載され得る制御装置とに関する。
電子装置の一例であるインクジェット方式の印刷装置には、通常、取り外し可能なインク容器が装着される。インク容器には、半導体記憶装置が設けられているものがある。半導体記憶装置には、例えば、インク容器内のインクの残量やインクの色などの種々の情報が記憶されている。
上記印刷装置では、多数色のインク容器をそれぞれ決まった装着位置に装着する必要がある。そこで、間違った装着位置へのインク容器の装着を防止する技術として、キャリッジに装着される複数のインク容器のそれぞれに発光素子を設け、印刷装置の本体側に受光素子を設けた構成が提案されている(例えば、特許文献1)。
特開2007−1032号公報
しかしながら、上記従来の技術では、複数のインク容器のそれぞれに発光素子を設け、印刷装置の本体側に受光素子を設ける必要があることから構成の複雑化を招いていた。また、上記従来の技術では、装着位置の判定に際しキャリッジの移動制御を行う必要があることから、装着判定に長時間を要していた。
本発明は、上記した従来の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、電子装置に対する半導体記憶装置の装着位置の誤りの判定を、簡単な構成で且つ高速に判定することを目的とする。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
[適用例1]
複数の半導体記憶装置と、前記複数の半導体記憶装置が所定の配列でそれぞれ装着され得る複数の装着部と、前記複数の装着部にそれぞれ装着された複数の半導体記憶装置をバス接続するための信号線とを備える電子装置であって、
前記複数の半導体記憶装置のそれぞれは、
前記信号線を介して自身宛のアクセスを受けたか否かを判定するアクセス判定部と、
接続確認用の入力端子および出力端子と、
前記アクセス判定部により前記自身宛のアクセスを受けたと判定されたときに前記入力端子と出力端子との間を電気的に切断するノーマルクローズのスイッチング素子と、
前記入力端子と基準点の間を所定のインピーダンスを介して電気的に接続するバイパス回路と
を備え、
前記各半導体記憶装置の入力端子および出力端子を、所定の半導体記憶装置の出力端子と他の半導体記憶装置の入力端子とを電気的に結ぶことによりディジーチェイン接続する信号線と、
前記ディジーチェイン接続の始点である前記入力端子に所定のインピーダンスを介して電力を供給する電力供給線と、
前記ディジーチェイン接続の終点である前記出力端子を基準点に電気的に接続する基準点接続線と、
前記始点である前記入力端子と前記基準点と間の電圧を検出する電圧検出部と、
前記複数の半導体記憶装置に対して順次アクセスを行うアクセス実行部と、
前記アクセス実行部により各半導体記憶装置にアクセスする毎に、前記始点である前記入力端子と前記基準点と間の電圧を検出する第1の電圧検出部と、
前記第1の電圧検出部により検出された各電圧に基づいて、前記複数の装着部に対する前記複数の半導体記憶装置の装着位置が正しいか否かを判定する装着位置判定部と
をさらに備える電子装置。
適用例1の電子装置によれば、複数の半導体記憶装置のそれぞれに対して、アクセス部により順次アクセスがなされ、そのアクセスがなされる毎に、ディジーチェイン接続の始点と、ディジーチェイン接続の終点が接続された基準点との間の電圧が電圧検出部により検出される。いま、所定の半導体記憶装置に対してアクセスがなされたとする。各半導体記憶装置に備えられるスイッチング素子はノーマルクローズのタイプで、自身宛のアクセスを受けたときに、電気的に接続状態となることから、上記所定の半導体記憶装置のスイッチング素子はオフ状態となる。このスイッチング素子がオフ状態となると、所定の半導体記憶装置よりもディジーチェイン接続において上流側に位置する各半導体記憶装置では、出力端子が電気を流し難くなることから、バイパス回路により入力端子からの電気は所定のインピーダンスを介して基準点に流れる。
上記所定の半導体記憶装置がディジーチェイン接続において何番目に当たるかによって、ディジーチェイン接続において上流側に位置する半導体記憶装置の数が変わり、上記所定のインピーダンスが幾つ分関わるかが変わってくることから、電圧検出部により検出される、ディジーチェイン接続の始点である入力端子と基準点との間の電圧は、上記所定の半導体記憶装置の装着位置に応じた値となる。このために、電圧検出部により検出されたアクセス毎の各電圧に基づいて、前記複数の装着部に対する前記複数の半導体記憶装置の装着位置が正しいか否かが装着位置判定部により判定可能となる。
したがって、上記構成の電子装置によれば、半導体記憶装置の装着部に対する装着位置の誤りを高精度に判定することができる。また、電子装置の構成も簡単で済み、さらには、判定のために半導体記憶装置を物理的に移動する必要もないことから、判定時間を短縮化することができる。
[適用例2]
適用例1に記載の電子装置であって、さらに、前記電子装置の電源がオンされるタイミング、あるいは前記半導体記憶装置の装着が実行されるタイミングにて、前記ディジーチェイン接続の始点である前記入力端子と前記基準点と間の電圧を検出する第2の電圧検出部と、前記第2の電圧検出部により検出された電圧に基づいて、前記複数の装着部に対して前記半導体記憶装置が全て装着されているか否かを判定する全装着判定部とを備える電子装置。
この構成によれば、電子装置の電源がオンされるタイミング、あるいは前記半導体記憶装置の装着が実行されるタイミングにおいては、各半導体記憶装置に備えられるスイッチング素子は、前記入力端子と前記出力端子との間が電気的に接続される。このために、第2の電圧検出部により検出される、前記ディジーチェイン接続の始点である前記入力端子と前記基準点と間の電圧は、各半導体記憶装置に備えられるスイッチング素子において生じる電位差を積算したものとなる。複数の装着部に対して半導体記憶装置が1つでも非装着である場合、第2の電圧検出部により検出される電圧は変わっていることから、この電圧に基づく判定を行うことで、複数の装着部に対して半導体記憶装置が全て装着されているか否かを判定することができる。
[適用例3]
適用例1または2に記載の電子装置であって、前記スイッチング素子は、PNP型のトランジスタであり、前記トランジスタのエミッタは、前記入力端子に電気的に接続され、前記トランジスタのコレクタは、前記出力端子に電気的に接続され、前記トランジスタのベースは、前記判定部に電気的に接続され、前記アクセス判定部は、前記自身宛のアクセスを受けたと判定されたときに、前記ベースに対して前記エミッタ−コレクタ間をターンオフするための信号を出力する信号出力部を備える、電子装置。
この構成によれば、PNP型のトランジスタといった簡単な構成によってスイッチング素子が構成される。電力供給線によって供給される電力によって、スイッチング素子であるPNP型のトランジスタをオン/オフ制御することができることから、全装着判定部による判定を、半導体記憶装置に対して電源を供給する前に実行することができる。
[適用例4]
適用例3に記載の電子装置であって、前記バイパス回路は、前記ベースと前記基準点との間を抵抗器を介して電気的に接続する回路である、電子装置。この構成によれば、抵抗器を接続するといった簡単な構成によってバイパス回路を作成することができる。
[適用例5]
適用例1または2に記載の電子装置であって、前記スイッチング素子は、NPN型のトランジスタであり、前記トランジスタのコレクタは、前記入力端子に電気的に接続され、前記トランジスタのエミッタは、前記出力端子に電気的に接続され、前記トランジスタのベースは、前記アクセス判定部に電気的に接続され、前記アクセス判定部は、前記自身宛のアクセスを受けたと判定されたときに、前記ベースに対して前記コレクタ−エミッタ間をターンオフするための信号を出力する信号出力部を備える、電子装置。この構成によれば、NPN型のトランジスタといった簡単な構成によってスイッチング素子が構成される。
[適用例6]
適用例5に記載の電子装置であって、前記半導体記憶装置は、少なくとも前記アクセス判定部を備える内部回路を備え、前記内部回路は、電源線を介して電力の供給を受け、前記全装着判定部は、前記電源線に電力を供給した状態において、前記判定を実行する構成である、電子装置。この構成によれば、全装着判定部による判定を、半導体記憶装置に対して電源を供給した後に実行することができる。
[適用例7]
適用例1ないし6のいずれかに記載の電子装置であって、前記半導体記憶装置は、印刷記録材を収容するための収容部を備える印刷記録材収容体に備えられ、前記複数の装着部は、前記印刷記録材収容体が装着され得る構成であり、前記印刷記録材を用いた印刷を行う印刷装置である電子装置。この構成によれば、印刷装置において、印刷記録材収容体についての装着位置が正しいか否かを判定することができる。
[適用例8]
電子装置に設けられた装着部に装着され得る半導体記憶装置であって、
外部から自身宛のアクセスを受けたか否かを判定するアクセス判定部と、
接続確認用の入力端子および出力端子と、
前記アクセス判定部により前記自身宛のアクセスを受けたと判定されたときに前記入力端子と出力端子との間を電気的に切断するノーマルクローズのスイッチング素子と、
前記入力端子と基準点の間を所定のインピーダンスを介して電気的に接続するバイパス回路と
を備える半導体記憶装置。
適用例8の半導体記憶装置によれば、外部から自身宛のアクセスを受けたか否かを、アクセス判定部により判定し、そのアクセスを受けたと判定されたときにスイッチング素子を、入力端子と出力端子との間が電気的に切断されるように切り替える。入力端子と出力端子との間が切断されたときには、バイパス回路によって、前記入力端子と基準点の間が所定のインピーダンスを介して電気的に接続される。このため、半導体記憶装置が誤った装着位置に装着された場合には、入力端子と出力端子との間がスイッチング素子により電気的に接続されることから、入力端子と出力端子との間にはこのスイッチング素子により定まる電位差が発生する。一方、半導体記憶装置が正しい装着位置に装着された場合には、アクセス判定部が自身宛のアクセスがあると判定して、上述したように入力端子と基準点の間を所定のインピーダンスを介して電気的に接続する。これらのことから、入力端子と基準点の間の電圧を検出することで、半導体記憶装置が正しい装着位置に装着されているか否かを判定することが可能となる。したがって、上記構成の半導体記憶装置によれば、装着位置の誤りの判定を、簡単な構成で行うことができる。さらには、判定のために半導体記憶装置を物理的に移動する必要もないことから、判定時間を短縮化することができる。
他の適用例として、適用例8に記載の半導体記憶装置と、印刷記録材を収容するための収容部とを備える印刷記録材収容体としてもよい。この構成によれば、印刷装置における装着位置の判定に用いることができる印刷記録材収容体を提供することができる。
さらに他の適用例として、
適用例8に記載の半導体記憶装置が搭載され得る制御装置であって、
前記複数の半導体記憶装置が所定の配列でそれぞれ装着され得る複数の装着部であって、それぞれが、装着されている前記半導体記憶装置の前記入力端子と接続され得る第1の被接触端子と、前記出力端子と接続され得る第2の被接触端子とを有する複数の装着部と、
前記各装着部の第1の被接触端子および第2の被接触端子を、所定の半導体記憶装置の第2の被接触端子と他の半導体記憶装置の第1の被接触端子とを電気的に結ぶことによりディジーチェイン接続する信号線と、
前記ディジーチェイン接続の始点である前記第1の被接触端子に所定のインピーダンスを介して電力を供給する電力供給線と、
前記ディジーチェイン接続の終点である前記第2の被接触端子を基準点に電気的に接続する基準点接続線と、
前記始点である前記第1の被接触端子と前記基準点と間の電圧を検出する電圧検出部と、
前記複数の半導体記憶装置に対して順次アクセスを行うアクセス実行部と、
前記アクセス実行部により各半導体記憶装置にアクセスする毎に、前記始点である前記第1の被接触端子と前記基準点と間の電圧を検出する第1の電圧検出部と、
前記第1の電圧検出部により検出された各電圧に基づいて、前記複数の装着部に対する前記複数の半導体記憶装置の装着位置が正しいか否かを判定する装着位置判定部と
を備える制御装置としてもよい。
この構成によれば、半導体記憶装置の装着部に対する装着位置の誤りを高精度に判定することができる。また、制御装置の構成も簡単で済み、さらには、判定のために半導体記憶装置を物理的に移動する必要もないことから、判定時間を短縮化することができる。
本発明は、上記以外の種々の適用例又は形態で実現可能であり、例えば、適用例である電子装置を含むシステムの形態、適用例である印刷記録材収容体が装着され得る液体噴射装置としての形態等で実現することが可能である。
以下、本発明に係る半導体記憶装置について、図面を参照しつつ、実施例に基づいて説明する。
1.第1実施例:
図1は、第1実施例に係る電子装置を模式的に示す説明図である。図示するように、この電子装置1は、本実施例に係る半導体記憶装置10と、本実施例に係る半導体記憶装置10が装着されて用いられる制御装置50とを含む。
1−1.半導体記憶装置の構成:
本実施例に係る半導体記憶装置10は、制御装置50に装着されて用いられる。本実施例において、装着とは、半導体記憶装置10の接点と制御装置50の接点とが接触して用いられ得る態様を意味し、搭載、配置といった用語が用いられても良い。図1では、4つの半導体記憶装置10(1)〜10(4)が備えられているが、各半導体記憶装置10(1)〜10(4)の構成は基本的に共通しているので、以下では、単に半導体記憶装置10として説明する。なお、半導体記憶装置10の数は4つに限る必要はなく、複数であればいずれの数でもよい。
図2は、本実施例に係る半導体記憶装置10の構成を模式的に示す説明図である。本実施例に係る半導体記憶装置10は、いわゆるメモリモジュールであり、内部回路20と接続端子とを備えている。接続端子としては、電源端子VT、リセット端子RT、クロック端子CT、データ端子DT、接続確認入力端子CIT、接続確認出力端子COT、接地端子GTを備えている。電源端子VTは電源線VLを介して、リセット端子RTはリセット信号線RLを介してそれぞれ内部回路20と接続されている。クロック端子CTはクロック信号線CLを介して、データ端子DTはデータ信号線DLを介して、接地端子GTは接地線GLを介してそれぞれ内部回路20と接続されている。接続確認入力端子CITおよび接続確認出力端子COTは、それぞれ、接続確認入力信号線CILおよび接続確認出力信号線COLを介して、電子部品群と接続されている。
接続確認入力端子CITおよび接続確認出力端子COTに接続される上記電子部品群は、トランジスタQ1と2つの抵抗器R1,R2とから構成されている。トランジスタQ1は、PNP型のトランジスタであり、エミッタが接続確認入力信号線CILに、コレクタが接続確認出力信号線COLに、ベースが内部回路20に接続されている。第1の抵抗器R1は、トランジスタQ1のエミッタ−ベース間に設けられている。第2の抵抗器R2は、トランジスタQ1のベースと接地線GLとの間に設けられており、ベースは第2の抵抗器R2によってプルダウンされている。内部回路20からベースに対して送られる制御信号P1は、ハイインピーダンス(Hi−Z)とハイ(H)のいずれかを取り得る。ベースと接地線GLとの間の第2の抵抗器R2を含む回路が本発明の備える「バイパス回路」に相当する。
PNP型のトランジスタQ1は、通常時、すなわち、制御信号P1がHi−Zの状態であるとき、接続確認入力信号線CILと接続確認出力信号線COL、すなわち、接続確認入力端子CITと接続確認出力端子COT、とを短絡(トランジスタはオン)し、Hの制御信号P1を受けたとき、接続確認入力信号線CILと接続確認出力信号線COL、すなわち、接続確認入力端子CITと接続確認出力端子COT、とを電気的に切断(トランジスタはオフ)する。すなわち、トランジスタQ1は、Hの制御信号P1を受けたときに接続確認入力端子CITと接続確認出力端子COTとの間を電気的に切断するノーマルクローズのスイッチング素子を構成する。
内部回路20は、記憶素子(いわゆるメモリチップ)22、記憶素子22の駆動回路(図示せず)およびID判定部24を備える。なお、内部回路20は、その他の論理回路を備えていても良い。記憶素子22は、リセット信号線RL、クロック信号線CLおよびデータ信号線DLと接続されており、これら信号線RL、CL、DLからの信号に基づいて記憶素子22に対する読み書き(アクセス)が行なわれる。なお、記憶素子22には、自身(換言すれば半導体記憶装置10)を特定するための識別情報(ID)が予め記憶されている。すなわち、複数の半導体記憶装置10(1)〜10(4)は、記憶素子22に格納される識別情報が相違し、その他の構成は同一である。
ID判定部24は、リセット信号線RL、クロック信号線CLおよびデータ信号線DLと接続されており、制御装置50から送られてくるデータ列に含まれる識別情報が、記憶素子22に格納されている識別情報と一致するか否かを判定する。記憶素子22に対する読み書き(アクセス)は、受信した識別情報が記憶素子22に格納されている識別情報と一致する場合にのみ許容される。すなわち、本実施例に係る半導体記憶装置10(1)〜10(4)は、後述するようにデータ端子DTが共通の信号線に接続(バス接続)されているため、半導体記憶装置10は、自身宛のデータ列を識別しなければならない。そこで、本実施例においては、データ列に識別情報を加え、半導体記憶装置10は、識別情報を用いて自身宛のデータ列であるか否かを識別する。
また、ID判定部24は、トランジスタQ1に送る上述した制御信号P1を出力している。ID判定部24は、制御信号P1として通常(電源オフ時を含む)ハイインピーダンス(Hi−Z)を出力しており、制御装置50から受信した識別情報が記憶素子22に格納されている識別情報と一致する場合にのみ、クロック信号線CLからの信号によって定まる1クロックの間、ハイ(H)を出力する。換言すれば、制御装置50から受信した識別情報が記憶素子22に格納されている識別情報と一致する場合にのみ、トランジスタQ1のベースに対してエミッタ−コレクタ間をターンオフするための信号、すなわちハイ(H)を出力する。
以上説明してきた半導体記憶装置10の構成は、前述したように各半導体記憶装置10(1)〜10(4)に共通する構成である。したがって、トランジスタQ1についても各半導体記憶装置10(1)〜10(4)において共通するものであるが、後述する説明の便宜のために、各半導体記憶装置10(1)〜10(4)の備えるトランジスタをトランジスタQ1〜Q4と区別して呼ぶものとする(図1参照)。また、ID判定部24からトランジスタQ1〜Q4に出力される制御信号についても、半導体記憶装置10(1)〜10(4)毎に区別するために制御信号P1〜P4と呼ぶものとする。
1−2.制御装置の構成:
図1に戻って、本実施例に係る半導体記憶装置10が装着されて用いられる制御装置50について説明する。制御装置50は、半導体記憶装置10を装着するための装着部51と制御回路55を備えており、本実施例では各半導体記憶装置10(1)〜10(4)に対応する複数の装着部51として、第1ないし第4の装着部51(1)〜51(4)を備えている。各装着部51(1)〜51(4)には、半導体記憶装置10が備える接続端子群(端子VT、RT、CT、DT、CIT、COT、GT)と接触する装置側端子群、すなわち、装置側電源端子VTd、装置側リセット端子RTd、装置側クロック端子CTd、装置側データ端子DTd、装置側接続確認入力端子CITd、装置側接続確認出力端子COTd、装置側接地端子GTdが設けられている。なお、図中最も上方に設けられた装着部51(1)を第1番目の装着部51(1)と呼び、上から2つ目に設けられた装着部51(2)を第2番目の装着部51(2)と呼び、上から3つ目に設けられた装着部51(3)を第3番目の装着部51(3)と呼び、最も下方に設けられた装着部51(4)を第4番目の装着部51(4)と呼ぶ。
隣接する装着部51の装置側接続確認出力端子COTdと装置側接続確認入力端子CITdとは、信号線によって電気的に接続されている。すなわち、第1番目の装着部51(1)の装置側接続確認出力端子COTdと第2番目の装着部51(2)の装置側接続確認入力端子CITdとが信号線CC1によって接続されており、第2番目の装着部51(2)の装置側接続確認出力端子COTdと第3番目の装着部51(3)の装置側接続確認入力端子CITdとが信号線CC2によって接続されており、第3番目の装着部51(3)の装置側接続確認出力端子COTdと第4番目の装着部51(4)の装置側接続確認入力端子CITdとが信号線CC3によって接続されており、各半導体記憶装置10(1)〜10(4)は所定の順序でディジーチェイン接続(数珠繋ぎの接続)されている。換言すれば、最初の装着部51(1)の装置側接続確認入力端子CITdおよび最後の装着部51(4)の装置側接続確認出力端子COTdを除き、隣接する2つの装着部の装置側接続確認入力端子CITdと装置側接続確認出力端子COTdとはそれぞれ電気的に接続されている。
制御回路55は、外部電源線VLd、外部リセット信号線RLd、外部クロック信号線CLd、外部データ信号線DLdを含むフラットフレキシブルケーブルFFCを介して、各装着部51(1)〜51(4)に備えられている装置側電源端子VTd、装置側リセット端子RTd、装置側クロック端子CTd、装置側データ端子DTdと電気的に接続されている。すなわち、装置側電源端子VTd、装置側リセット端子RTd、装置側クロック端子CTd、装置側データ端子DTdはそれぞれ、共通の外部電源線VLd、外部リセット信号線RLd、外部クロック信号線CLd、外部データ信号線DLdによりバス接続されている。
制御回路55は、また、接続確認信号供給線CILdを介して最初の装着部51(1)が備える装置側接続確認入力端子CITdと電気的に接続されている。接続確認信号供給線CILdは、第3の抵抗器R3を途中に備える電力供給線VVdにより、図示しない電源にプルアップされている。
さらに、各装着部51(1)〜51(4)に備えられている装置側接地端子GTdは、外部接地線GLdにより接地されている。最後の装着部51(4)が備える装置側接続確認出力端子COTdもまた、接続線CC4により外部接地線GLdと結ばれることで、接地されている。信号線CC4は、本発明の備える「基準点接続線」に相当する。上記接続確認信号供給線CILd、外部接地線GLd、信号線CC1〜CC4等も上記フラットフレキシブルケーブルFFCに含まれる。
図3は、制御回路55の内部構成を示す説明図である。図示するように、制御回路55は、内には、演算処理を実行するための中央演算装置(CPU)61と、演算結果および装着判定処理実行プログラム等を記憶するメモリ62と、外部電源線VLd、外部リセット信号線RLd、外部クロック信号線CLdおよび外部データ信号線DLdを電気的に接続する入出力インターフェース63とが備えられている。また、CPU61、メモリ62および入出力インターフェース63は内部バス64によって相互に接続されている。
メモリ62は、アクセス実行モジュールM1、第1電圧検出モジュールM2、装着位置判定モジュールM3、第2電圧検出モジュールM4、全装着判定モジュールM5を備えている。アクセス実行モジュールM1は、各半導体記憶装置10(1)〜10(4)に対して順次アクセスを行うためにCPU61によって実行される。第1電圧検出モジュールM2は、そのアクセス毎に接続確認信号供給線CILdの電圧を検出するためにCPU61によって実行される。装着位置判定モジュールM3は、第1電圧検出モジュールM2により検出された各電圧に基づいて、第1番目ないし第4番目の装着部51(1)〜51(4)に対する複数の半導体記憶装置10(1)〜10(4)の装着位置が正しいか否かを判定するためにCPU61によって実行される。第2電圧検出モジュールM4は、制御装置50の電源がオンされるタイミング(=電子装置1の電源がオンされるタイミング)、あるいは半導体記憶装置の装着が実行されるタイミングにて接続確認信号供給線CILdの電圧を検出するためにCPU61によって実行される。全装着判定モジュールM5は、第2電圧検出モジュールM4により検出された電圧に基づいて、第1番目ないし第4番目の装着部51(1)〜51(4)に対して複数の半導体記憶装置10(1)〜10(4)が全て装着されているか否かを判定するためにCPU61によって実行される。
なお、本実施例における正しい装着位置は、第1番目の半導体記憶装置10(1)〜第4番目の半導体記憶装置10(4)が、第1番目の装着部51(1)〜第4番目の装着部51(4)にそれぞれ装着されている状態を示す。換言すれば、正しい装着位置で半導体記憶装置10が装着されているときの第1番目の装着部51(1)に装着される半導体記憶装置10を第1番目の半導体記憶装置10(1)と呼び、以下、第2番目の半導体記憶装置10(2)、第3番目の半導体記憶装置10(3)、第4番目の半導体記憶装置10(4)と呼ぶ。
本実施例では、制御回路55は、外部電源線VLdに対して電源信号VDDを出力し、外部リセット信号線RLdに対してリセット信号RSTを出力し、外部クロック信号線CLdに対してクロック信号SCKを出力し、外部データ信号線DLdを介してデータ信号SDAを出力する。さらに、制御回路55は、接続確認信号供給線CILdから、基準点すなわち接地点からの電位差である電圧を示す確認結果信号COを得る。ここで、リセット信号RSTの出力とは、外部リセット信号線RLdの信号レベルをロー(0)またはハイ(1)に切り替えることを意味する。また、電源信号VDDの出力とは外部電源線VLdの電位をV(1)または0に切り替えることを意味する。
1−3.半導体記憶装置の装着判定処理:
図4および図5を参照して、制御回路55において実行される、半導体記憶装置10の装着判定処理について説明する。図4は、その装着判定処理を示すフローチャートである。図5は、その装着判定時における確認結果信号CO等のシミュレーション結果を示す表である。この装着判定処理は、前記装着判定処理実行プログラムに従って実行される。
図4に示した本処理ルーチンは、例えば、制御装置50の電源がオンされるタイミング、あるいは、半導体記憶装置10の脱着、交換が実行されるタイミングにて実行される。なお、電源のオン時においては、電力供給線VVdにより接続確認信号供給線CILdに電力の供給がなされるが、制御回路55からは電源信号VDDは未だ出力しておらず外部電源線VLdの電位は0の状態である。また、半導体記憶装置10の脱着、交換時においては、電力供給線VVdにより接続確認信号供給線CILdに電力の供給がなされるとともに、制御回路55から電源信号VDDは出力し外部電源線VLdの電位はV(1)の状態である。
本処理ルーチンが開始されると、制御回路55のCPU61は、まず、接続確認信号供給線CILdの電圧を示す確認結果信号COを検出する(ステップS100)。前述したように、接続確認信号供給線CILdには、第3の抵抗器R3を介して電力供給線VVdにより電源が接続されていることから、第1番目ないし第4番目の装着部51(1)〜51(4)に対して半導体記憶装置10が全て装着されていない場合、ステップS100で検出される確認結果信号COはハイ(H)となる。なお、第1番目の装着部51(1)に半導体記憶装置10が装着されていない場合、接続確認信号供給線CILdからみたとき、ディジーチェイン接続された他の装着部51(2)、51(3)に対して半導体記憶装置10(1)〜(4)が装着されていないのと実質的に同じとなることから、少なくとも第1番目の装着部51(4)に半導体記憶装置10が装着されていない場合には、ステップS100で検出される確認結果信号COはハイ(H)となる。
そこで、CPU61は、ステップS110の実行後、ステップS110で検出した確認結果信号COがロー(L)であるか否かを判定する(ステップS120)。前述したように、ID判定部24は、制御信号P1として通常(電源オフ時を含む)「Hi−Z」を出力していることから、本処理ルーチンの実行開始時には、各半導体記憶装置10(1)〜10(4)のトランジスタQ1〜Q4はすべてオン状態となっている(以下、図5の表の第2行目を参照)。接続確認信号供給線CILdには、第3の抵抗器R3を介して電力供給線VVdにより電源が接続されていることから、各トランジスタQ1〜Q4は、ベースに対する制御信号P1が例えHi−Zであっても、オン状態となり得る。換言すれば、本処理ルーチンの実行開始時においては、各半導体記憶装置10(1)〜(4)に対する電源供給の有無に拘わらず、各トランジスタQ1〜Q4は、オン状態となっている。
このとき、第1番目から第3番目までの各トランジスタQ1〜Q3のエミッタ−コレクタ間の電位差Vceは0.1[V]程度あり、第4番目のトランジスタQ4のベース−コレクタ間の電位差Vceは0.7[V]程度ある。このために、第1番目ないし第4番目の装着部51(1)〜51(4)に対して半導体記憶装置10が全て装着されている場合、ステップS110で検出される確認結果信号COは、0.1+0.1+0.1+0.7=1.0[V]程度となる。実際は1.0〜1.1[V]程度の大きさとなり、ここでは、1.13[V]であるものとする。この1.13[V]をロー(L)とする。すなわち、ステップS120では、確認結果信号COが1.13V±α(αは微小値)の範囲内にあるか否かを判定することにより、第1番目ないし第4番目の装着部51(1)〜51(4)に対して半導体記憶装置10が全て装着されているか否かを判定することができる。なお、図5においては、上記の1.13[V]を“LO”として示した。
ステップS120で、確認結果信号COがロー(L)であると判定された場合、第1番目ないし第4番目の装着部51(1)〜51(4)に対して半導体記憶装置10が全て装着されているものとして、ステップS130に処理を進める。一方、ステップS120で、確認結果信号COがロー(L)であると判定された場合、例えば、前述したように少なくとも第1番目の装着部51(1)への装着がなくハイ(H)となった場合には、半導体記憶装置10が装着されていない装着部51が存在すると判断し(ステップS125)、本処理ルーチンを終了する。なお、制御回路55は、第1番目ないし第4番目の装着部51(1)〜51(4)のいずれかにおいて半導体記憶装置10が装着されていない旨を、例えば、表示ディスプレイ、表示灯を介して報知しても良い。
ステップS130では、CPU61は、半導体記憶装置10を数えるためのカウンタ値kに値1をセットする。その後、CPU61は、カウンタ値kによって定まる第k番目の半導体記憶装置10にアクセスを行う(ステップS140)。具体的には、データ信号線DLを介して、第k番目の半導体記憶装置10を特定する識別情報を含むデータ列のデータ信号SDAを外部データ信号線DLdに送信する。なお、本処理ルーチンが、制御装置50の電源がオンされるタイミングで実行されている場合には、制御回路55から電源信号VDDは未だ出力されておらず外部電源線VLdの電位は0の状態であることから、ステップS140の処理に先立ち、電源信号VDDを出力する処理を行うものとする。
続いて、CPU61は、接続確認信号供給線CILdの電圧を示す確認結果信号COを検出し(ステップS150)、その検出された確認結果信号COを第k番目の電圧記憶エリアXCO(k)に記憶する(ステップS160)。その後、CPU61は、カウンタ値kが半導体記憶装置10の総数である値4に達したか否かを判定する(ステップS170)。ここで、カウンタ値kが値4に達していないと判定されると、CPU61はカウンタ値kをインクリメント(k=k+1)し(ステップS180)、ステップS140に処理を戻す。ステップS140ないしS170の処理をカウンタ値kが値4となるまで繰り返し、カウンタ値kが値4に達すると、ステップS190に処理を移行する。
ステップS140ないしS170の上記の繰り返しにより、第1番目の半導体記憶装置10(1)から第4番目の半導体記憶装置10(4)まで順にアクセスするとともに、そのアクセスする毎に検出した確認結果信号COの電圧値を、第1ないし第4の電圧記憶エリアXCO(1)〜XCO(4)に順に記憶することができる。ステップS190では、CPU61は、その記憶した第1ないし第4の電圧記憶エリアXCO(1)〜XCO(4)の各値が降順であるか否か、すなわち、XCO(1)>XCO(2)>XCO(3)>XCO(4)であるか否かを判定する。第1ないし第4の電圧記憶エリアXCO(1)〜XCO(4)の各値がどういった値を取り得るかを次に説明する。
(i)カウンタ値k=1のとき
カウンタ値kが値1であり、第1番目の半導体記憶装置10(1)に対してアクセスがなされたとする。この場合には、第1番目の半導体記憶装置10(1)において、ID判定部24から1クロックの間、ハイ(H)の信号が出力され、トランジスタQ1がオフ状態となる。全ての半導体記憶装置10(1)〜10(4)はバス接続されていることから、第1番目の半導体記憶装置10(1)が第1番目ないし第4番目の装着部51(1)〜51(4)のいずれの位置に配置されていたとしても、第1番目の半導体記憶装置10(1)のトランジスタQ1がオフ状態となる。
いま、第1番目の半導体記憶装置10(1)が正しい配置位置、すなわち第1番目の装着部51(1)に装着されていたとすると、第1番目の装着部51(1)に装着された半導体記憶装置10のトランジスタQ1がオフ状態となる(以下、図5の表の第3行目を参照)。このときの電子装置1の等価回路を図6に示した。ここでは、電力供給線VVdにより供給される電源が3.3Vであり、トランジスタQ1に接続された第1の抵抗器R1は470[kΩ]であり、第2の抵抗器R2は100[kΩ]であり、電力供給線VVdに介在された第3の抵抗器R3は10[kΩ]であるものとする。すなわち、R3<R2<R1であるものとする。
第1番目の装着部51(1)に装着された半導体記憶装置10のトランジスタQ1がオフ状態にある場合、信号線CC1〜CC3によりディジーチェイン接続された回路は無視することができることから、図示するように、第1番目の装着部51(1)上の第1および第2の抵抗器R1、R2と、電力供給線VVdに介在された第3の抵抗器R3だけで示される等価回路となる。第1の抵抗器R1と第2の抵抗器R2の総抵抗値は、第3の抵抗器R3の抵抗値に比べて大きいことから、確認結果信号COの電圧は、供給電圧である3.3Vとほぼ同じ値となる。
(ii)カウンタ値k=2のとき
カウンタ値kが値2であり、第2番目の半導体記憶装置10(2)に対してアクセスがなされたとする。この場合には、第2番目の半導体記憶装置10(2)において、ID判定部24から1クロックの間ハイ(H)の信号が出力され、トランジスタQ2がオフ状態となる(以下、図5の表の第4行目を参照)。いま、第2番目の半導体記憶装置10(2)が正しい配置位置、すなわち第2番目の装着部51(2)に装着されていたとすると、第2番目の装着部51(2)に装着された半導体記憶装置10のトランジスタQ2がオフ状態となる。このときの電子装置1の等価回路を図7に示した。信号線CC2,CC3によりディジーチェイン接続された回路は無視することができることから、図示するように、第2番目の装着部51(2)上の第1および第2の抵抗器R1−2、R2−2と、第1番目の装着部51(1)上の第2の抵抗器R2と、電力供給線VVdに介在された第3の抵抗器R3で示される等価回路となる。第1および第2の抵抗器R1−2、R2−2は、第1および第2の抵抗器R1,R2と同一のものであるが、第2番目の装着部51(2)上のものであることを示すために「−2」の符号を付けた。第1番目の装着部51(1)に装着された半導体記憶装置10において第2の抵抗器R2の抵抗値だけが残っているのは、第2番目の装着部51(2)上のトランジスタQ2がオフ状態となったときに、第1番目の装着部51(1)上のトランジスタQ1のコレクタはオープンの状態となることから、エミッタからの電流は、コレクタ側に流れることなくベース側に流れるためである。ベース側に流れた電流は第2の抵抗器R2を介して接地線GLに送られる。
したがって、カウンタ値kが値2であるときは、図6に示したカウンタ値kが値1であるときと比較して、抵抗器R2が並列に付加された状態となる。接続確認信号供給線CILdと接地点との間の総抵抗値は、図6に示したカウンタ値kが値1であるときと比較して、小さなものとなる。したがって、接続確認信号供給線CILdを流れる確認結果信号COの大きさ(電圧)は、図6に示したカウンタ値kが値1であるときと比較して小さくなる。
(iii)カウンタ値k=3、4のとき
カウンタ値kが値3であり、第3番目の半導体記憶装置10(3)に対してアクセスがなされた場合には、等価回路は、図7に示した第2番目の半導体記憶装置10(2)に対してアクセスしたときと比較して、図中の破線に示すように第2の抵抗器R2がさらに1つ付加されたことになる。このために、接続確認信号供給線CILdと接地点との間の総抵抗値は、カウンタ値kが値2であるときと比較して小さなものとなる。したがって、接続確認信号供給線CILdを流れる確認結果信号COの大きさ(電圧)は、カウンタ値kが値2であるときと比較して小さなものとなる。同様に、カウンタ値kが値4であり、第3番目の半導体記憶装置10(3)に対してアクセスがなされた場合には、確認結果信号COの大きさは、カウンタ値kが値3であるときと比較して小さなものとなる。
上記(i)〜(iii)により、第1番目ないし第4番目の半導体記憶装置10(1)〜10(4)のそれぞれが正しい配置位置の各装着部51(1)〜51(4)に装着されていた場合、ステップS160で記憶される電圧記憶エリアXCO(1)〜XCO(4)の各値は降順となることが判る。図5の最右列には、電圧記憶エリアXCO(1)〜XCO(4)の各値をH1〜H4として示した。上述したように、電源=3.3V、R1=470[kΩ]、R2=100[kΩ]、R3=10[kΩ]としたとき、そのシミュレーション結果は、H1=3.3[V]、H2=3.06[V]、H3=2.87[V]、H4=2.7[V]となった。
したがって、ステップS190によれば、第1ないし第4の電圧記憶エリアXCO(1)〜XCO(4)の各値が降順であるか否かを判定することで、制御装置50の各装着部51(1)〜51(4)に対して全ての半導体記憶装置10(1)〜10(4)が正しい装着位置に装着されているか否か、換言すれば、第1番目ないし第4番目の装着部51(1)〜51(4)に対する第1番目ないし第4番目の半導体記憶装置10(1)〜10(4)の配列が正しいか否かを判定することができる。
ステップS190で、第1ないし第4の電圧記憶エリアXCO(1)〜XCO(4)の各値が降順であると判定された場合には、装着位置は正確であると判定し(ステップS200)、本処理ルーチンを終了する。制御回路55は、各半導体記憶装置10(1)〜10(4)が、正しい位置に配置されている旨を表示してもよい。一方、ステップS190で、XCO(1)〜XCO(4)の各値が降順でないと判定された場合には、エラーを報知して(ステップS210)、本処理ルーチンを終了する。なお、制御回路55は、半導体記憶装置10(1)〜10(4)のいずれかの装着位置が正しくない旨、換言すれば配列が正しくない旨を、例えば、表示ディスプレイ、表示灯を介して報知しても良い。
上記構成の装着判定処理におけるステップS110の処理が第2電圧検出モジュールM4(図3参照)に、ステップS120の処理が全装着判定モジュールM5(図3参照)に、ステップS140の処理がアクセス実行モジュールM1(図3参照)に、ステップS150およびS160の処理が第1電圧検出モジュールM2(図3参照)に、ステップS190の処理が装着位置判定モジュールM3(図3参照)にそれぞれ対応する。
1−4.実施例効果:
以上説明したように、本実施例に係る電子装置1および制御装置50によれば、制御装置50の複数の装着部51(1)〜51(4)に対して複数の半導体記憶装置10(1)〜10(4)がそれぞれ正しい位置で(換言すれば、正しい配列で)装着されているか否かを判定することができる。また、本実施例に係る電子装置1および制御装置50によれば、半導体記憶装置10に対して電源を供給する前に、全ての装着部51(1)〜51(4)に半導体記憶装置10(1)〜10(4)が装着されているか否かを判定することができる。さらに、これら高精度の判定が可能となったにもかかわらず、半導体記憶装置10および制御装置50の構成が簡単で済む。また、判定のために半導体記憶装置10を物理的に移動する必要もないことから、判定時間を短縮化することができる。
1−5.応用例:
図8および図9を参照して、第1実施例に係る半導体記憶装置10および電子装置1の応用例について説明する。図8は第1実施例に係る半導体記憶装置を備えるインクカートリッジを示す説明図である。図9は第1実施例に係る制御装置あるいは電子装置としての印刷装置の機能構成を模式的に示す説明図である。
インクカートリッジ(印刷記録材収容体)CA1〜CA4には、第1実施例に係る半導体記憶装置10(1)〜10(4)がそれぞれ装着されている。インクカートリッジCA1〜CA4は、内部にインクを格納するためのインク収容部を有し、インク収容部に収容されているインクに関する情報(インクの残量やインクの色など)は、半導体記憶装置10(1)〜10(4)の記憶素子22に格納されている。
印刷装置500は、図9に示すように、制御回路510、操作部520、印刷部を備えている。印刷部は、キャリッジ501に搭載された印字ヘッドIH1〜IH4を駆動してインクの吐出およびドット形成を行う機構と、このキャリッジ501をキャリッジモータ502によってプラテン504の軸方向に往復動させる機構と、紙送りモータ505によって印刷用紙Pを搬送する機構とを備えている。キャリッジ501をプラテン504の軸方向に往復動させる機構は、プラテン504の軸と並行に架設されたキャリッジ501を摺動可能に保持する摺動軸506と、キャリッジモータ502の間に無端の駆動ベルト507を張設するプーリ508と、キャリッジ501の原点位置を検出する位置検出センサ(図示しない)等から構成されている。印刷用紙Pを搬送する機構は、プラテン504、プラテン504を回転させる紙送りモータ505、図示しない給紙補助ローラ、紙送りモータ505の回転をプラテン504および給紙補助ローラに伝えるギヤトレイン(図示省略)から構成されている。
キャリッジ501にはインクカートリッジCA1〜CA4が装着される装着部が形成されている。インクカートリッジCA1には黒(K)インクが収容され、インクカートリッジCA2にはシアン(C)インク、インクカートリッジCA3にはマゼンタ(M)インク、インクカートリッジCA4にはイエロ(Y)インクが収容されている。なお、この他に、ライトシアン(LC)インク,ライトマゼンタ(LM)インク,ダークイエロ(DY),ライトブラック(LB)インク、レッド(R)インク、ブルー(B)インクのインクカートリッジCAが装着されても良い。
キャリッジ501の各装着部には上述の外部端子群が備えられており、インクカートリッジCAに備えられている半導体記憶装置10(1)〜10(4)の端子群と接触することによって、制御回路510は、記憶素子22に対するデータの書き込み、記憶素子22からのデータの読み出しが可能となる。
制御回路510は、印刷装置500における印刷処理、記憶素子22に対するデータの読み書きを実行する。制御回路510は、制御回路55が備えるように、図示しない中央処理装置(CPU)、メモリ、入出力インターフェース(I/O)、内部バスを備えている。
操作部520は制御回路510によって各種表示を表示するための表示部521を備えている。制御回路510は、正しいインクカートリッジCA(半導体記憶装置10)が装着されていない装着部を特定する表示を表示部521上に表示しても良い。あるいは、印刷装置500が装着部に対応する表示灯を備えている場合には、制御回路510は、正しいインクカートリッジCA(半導体記憶装置10)が装着されていない装着部に対応する表示灯を点灯、点滅、消灯させても良い。
2.第2実施例:
図10は、第2実施例に係る電子装置を模式的に示す説明図である。図示するように、この電子装置601は、第1実施例の電子装置1と比較して、各半導体記憶装置610(1)〜610(5)に備えられるスイッチング素子としてのトランジスタが、NPN型のトランジスタQ5〜Q8であることが主に相違する。そして、トランジスタQ5〜Q8のコレクタが接続確認入力端子CITに接続され、エミッタが接続確認出力端子COTに接続されている。トランジスタQ5〜Q8のベースと接地線GLとの間に第1の抵抗器R4が設けられており、トランジスタQ5〜Q8のコレクタ−ベース間に第2の抵抗器R5が設けられている。本実施例では、例えば、第1の抵抗器R4は470[kΩ]であり、第2の抵抗器R5は100[kΩ]であり、電力供給線VVdに介在された第3の抵抗器R6は33[kΩ]であるものとする。すなわち、R4<R5<R6であるものとする。なお、第1の抵抗器R4は第1実施例の第1の抵抗器R1と同じ抵抗値のものであり、第2の抵抗器R5は第1実施例の第2の抵抗器R2と同じ抵抗値のものである。コレクタ−ベース間の第2の抵抗器R5を含む回路が本発明の備える「バイパス回路」に相当する。
なお、本実施例における内部回路20が備えるID判定部は、制御信号P1として通常(電源オフ時を含む)ハイインピーダンス(Hi−Z)を出力しており、制御装置650から受信した識別情報が記憶素子22に格納されている識別情報と一致する場合にのみ、クロック信号線CLからの信号によって定まる1クロックの間、ロー(L)を出力する。制御信号P1としてロー(L)を出力することにより、トランジスタQ5〜Q8をオフ状態に切り替えることができる。
これらの点以外は、ハードウェア的には第1実施例と同一の構成である。なお、第1実施例と同一のパーツについては、本実施例においても同一の符号を付けている。
図11および図12を参照して、本実施例の制御回路55において実行される、半導体記憶装置610の装着判定処理について説明する。図11は、その装着判定処理を示すフローチャートである。図12は、その装着判定時における認結果信号CO等のシミュレーション結果を示す表である。
図11に示した本処理ルーチンは、例えば、制御装置650の電源がオンされるタイミング、あるいは、半導体記憶装置610の脱着、交換が実行されるタイミングにて実行される。本処理ルーチンが開始されると、制御装置650のCPU61は、まず、外部電源線VLdに電源信号VDDを出力する処理を行う(ステップS700)。すなわち、まず第1に、外部電源線VLdの電位をV(1)として半導体記憶装置610に対して電源を供給する。その後、第1実施例のステップS110〜S180と同一の処理を実行する。ステップS180で、カウンタ値kが値4に達したと判定された場合には、ステップS790に処理を移行する。
第1実施例のステップS190では、ステップS160で記憶した第1ないし第4の電圧記憶エリアXCO(1)〜XCO(4)の各値が降順であるか否かを判定していたが、これに対して、本実施例のステップS790では、ステップS160で記憶した第1ないし第4の電圧記憶エリアXCO(1)〜XCO(4)の各値が昇順であるか否か、すなわち、XCO(1)<XCO(2)<XCO(3)<XCO(4)であるか否かを判定する。第1ないし第4の電圧記憶エリアXCO(1)〜XCO(4)の各値がどういった値を取り得るかを次に説明する。
図12は、第2実施例における認結果信号CO等のシミュレーション結果を示す表である。このシミュレーション結果は、電源=3.3V、R4=470[kΩ]、R5=100[kΩ]、R3=33[kΩ]としたときのものである。認結果信号COは、全装着判定時にH10(=2.95[V])となる。装着位置判定時における第1番目の半導体記憶装置610(1)のアクセス時(k=1)にはH11(=2.48[V])となり、第2番目の半導体記憶装置610(2)のアクセス時(k=2)にはH12(=2.64[V])となり、第3番目の半導体記憶装置610(3)のアクセス時(k=3)にはH13(=2.78[V])となり、第4番目の半導体記憶装置610(4)のアクセス時(k=4)にはH14(=2.92[V])となる。すなわち、H11<H12<H13<H14<H10となる。
したがって、ステップS790によれば、第1ないし第4の電圧記憶エリアXCO(1)〜XCO(4)の各値が昇順であるか否かを判定することで、制御装置650の各装着部51(1)〜51(4)に対して全ての半導体記憶装置610(1)〜610(4)が正しい装着位置に装着されているか否か、換言すれば、第1番目ないし第4番目の装着部51(1)〜51(4)に対する第1番目ないし第4番目の半導体記憶装置610(1)〜610(4)の配列が正しいか否かを判定することができる。その後、第1実施例のステップS200、S210と同一の処理を実行して、本処理ルーチンを終了する。
以上のように構成された第2実施例に係る電子装置601によれば、制御装置50の複数の装着部51(1)〜51(4)に対して複数の半導体記憶装置610(1)〜610(4)がそれぞれ正しい位置で(換言すれば、正しい配列で)装着されているか否かを判定することができる。さらに、全ての装着部51(1)〜51(4)に対して半導体記憶装置610(1)〜610(4)が全て装着されているか否かを判定することができる。また、これら高精度の判定が可能となったにもかかわらず、半導体記憶装置610および制御装置650の構成が簡単で済む。さらには、判定のために半導体記憶装置610を物理的に移動する必要もないことから、判定時間を短縮化することができる。
なお、第2実施例に係る半導体記憶装置610および電子装置601は、第1実施例と同様に、半導体記憶装置610を備えるインクカートリッジと、印刷装置として応用することができる。
3.他の実施形態:
(1)上記第1実施例において用いられるトランジスタQ1〜Q4はPNP型トランジスタであり、第2実施例において用いられるトランジスタQ5〜Q9はNPN型トランジスタであるが、各実施例において要求されるスイッチ機能を有すれば良く、P型MOSトランジスタまたはN型MOSトランジスタ、PNP型またはNPN型バイポーラトランジスタ等種々のトランジスタを用いることができる。また、トランジスタに限らず、種々のスイッチング素子が用いられても良い。
(2)上記各実施例では、半導体記憶装置10、610および制御装置50、660は、直流電源が供給される回路構成であったが、これに替えて、交流電源が供給される回路構成としても良い。この場合には、バイパス回路を構成する抵抗器R2,R5は、インダクタンスを持つコイルにより構成されることになる。
(3)上記各実施例では、複数の半導体記憶装置のディジーチェイン接続の終点である接続確認出力端子COTを直接、接地する構成としていたが、これに替えて、前記終点である接続確認出力端子COTを接地点に所定のインピーダンスを介して接続する構成としてもよい。
(4)上記各実施例で例示した、電力供給線VVdにより供給される電源の大きさ、各抵抗器R1〜R3,R4〜R6の抵抗値は、あくまでも一例であり、種々の大きさに替えることができる。また、回路構成も上記各実施例の回路構成に限定されるわけではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の回路構成を取り得る。
(5)上記各実施例におけるID判定部24は、制御信号P1として通常Hi−Zを出力しており、制御装置50から受信した識別情報が記憶素子22に格納されている識別情報と一致する場合にのみハイ(H)を出力する構成であるが、この構成を、入力信号端子が電源線に接続されたスリーステートバッファと、ID判定部とにより実現する構成としてもよい。ID判定部により、制御装置から受信した識別情報が記憶素子に格納されている識別情報と一致する場合にスリーステートバッファにイネーブル信号を出力する。この構成により、制御信号P1として通常Hi−Zを出力し、識別情報と一致する場合にハイ(H)を出力する構成を容易に実現することができる。
(6)上記実施例では、半導体記憶装置10の適用例として、インクカートリッジを例にとって説明したが、この他にもトナーカートリッジ、インクリボンカートリッジ等に適用可能である。また、電子装置1、601としてインクジェットプリンタを例にとって説明したが、この他にもレーザプリンタ、ドットインパクトプリンタ等の印刷装置あるいは液体噴射装置として実現されても良い。
以上、実施例、変形例に基づき本発明について説明してきたが、上記した発明の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨並びに特許請求の範囲を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれる。
本発明の第1実施例に係る電子装置1を模式的に示す説明図である。 第1実施例に係る半導体記憶装置10の構成を模式的に示す説明図である。 制御回路55の内部構成を示す説明図である。 制御回路55において実行される装着判定処理を示すフローチャートである。 装着判定時における認結果信号CO等のシミュレーション結果を示す表である。 第1番目の半導体記憶装置10(1)に対してアクセスがなされたときの等価回路を示す説明図である。 第2番目の半導体記憶装置10(2)に対してアクセスがなされたときの等価回路を示す説明図である。 第1実施例に係る半導体記憶装置を備えるインクカートリッジを示す説明図である。 第1実施例に係る制御装置あるいは電子装置としての印刷装置の機能構成を模式的に示す説明図である。 第2実施例に係る電子装置601を模式的に示す説明図である。 第2実施例における装着判定処理を示すフローチャートである。 装着判定時における認結果信号CO等のシミュレーション結果を示す表である。
符号の説明
1…電子装置
10…半導体記憶装置
20…内部回路
22…記憶素子
24…ID判定部
50…制御装置
51…装着部
55…制御回路
61…CPU
62…メモリ
63…入出力インターフェース
64…内部バス
601…電子装置
610…半導体記憶装置
650…制御装置
VT…電源端子
VTd…装置側電源端子
RT…リセット端子
RTd…装置側リセット端子
CT…クロック端子
CTd…装置側クロック端子
DT…データ端子
DTd…装置側データ端子
CIT…接続確認入力端子
CITd…装置側接続確認入力端子
COT…接続確認出力端子
COTd…装置側接続確認出力端子
GT…接地端子
GTd…装置側接地端子
VL…電源線
VLd…外部電源線
RL…リセット信号線
RLd…外部リセット信号線
CL…クロック信号線
CLd…外部クロック信号線
DL…データ信号線
DLd…外部データ信号線
CIL…接続確認入力信号線CIL
CILd…接続確認信号供給線
COL…接続確認出力信号線
CC1〜CC3…信号線
CC4…信号線(基準点接続線)
VVd…電力供給線
Q1〜Q4…PNP型トランジスタ
R1〜R3…抵抗器
P1〜P4…制御信号
M1…アクセス実行モジュール
M2…第1電圧検出モジュール
M3…装着位置判定モジュール
M4…第2電圧検出モジュール
M5…全装着判定モジュール
CA1、CA2、CA3、CA4…インクカートリッジ
500…印刷装置
501…キャリッジ
502…キャリッジモータ
504…プラテン
505…モータ
506…摺動軸
507…駆動ベルト
508…プーリ
510…制御回路
520…操作部
521…表示部
Q5〜Q9…NPN型トランジスタ
R4〜R6…抵抗器

Claims (13)

  1. 複数の半導体記憶装置と、前記複数の半導体記憶装置が所定の配列でそれぞれ装着され得る複数の装着部と、前記複数の装着部にそれぞれ装着された複数の半導体記憶装置をバス接続するための信号線とを備える電子装置であって、
    前記複数の半導体記憶装置のそれぞれは、
    前記信号線を介して自身宛のアクセスを受けたか否かを判定するアクセス判定部と、
    接続確認用の入力端子および出力端子と、
    前記アクセス判定部により前記自身宛のアクセスを受けたと判定されたときに前記入力端子と出力端子との間を電気的に切断するノーマルクローズのスイッチング素子と、
    前記入力端子と基準点の間を所定のインピーダンスを介して電気的に接続するバイパス回路と
    を備え、
    前記各半導体記憶装置の入力端子および出力端子を、所定の半導体記憶装置の出力端子と他の半導体記憶装置の入力端子とを電気的に結ぶことによりディジーチェイン接続する信号線と、
    前記ディジーチェイン接続の始点である前記入力端子に所定のインピーダンスを介して電力を供給する電力供給線と、
    前記ディジーチェイン接続の終点である前記出力端子を基準点に電気的に接続する基準点接続線と、
    前記始点である前記入力端子と前記基準点と間の電圧を検出する電圧検出部と、
    前記複数の半導体記憶装置に対して順次アクセスを行うアクセス実行部と、
    前記アクセス実行部により各半導体記憶装置にアクセスする毎に、前記始点である前記入力端子と前記基準点と間の電圧を検出する第1の電圧検出部と、
    前記第1の電圧検出部により検出された各電圧に基づいて、前記複数の装着部に対する前記複数の半導体記憶装置の装着位置が正しいか否かを判定する装着位置判定部と
    をさらに備える電子装置。
  2. 請求項1に記載の電子装置であって、さらに、
    前記電子装置の電源がオンされるタイミング、あるいは前記半導体記憶装置の装着が実行されるタイミングにて、前記ディジーチェイン接続の始点である前記入力端子と前記基準点と間の電圧を検出する第2の電圧検出部と、
    前記第2の電圧検出部により検出された電圧に基づいて、前記複数の装着部に対して前記半導体記憶装置が全て装着されているか否かを判定する全装着判定部と
    を備える電子装置。
  3. 請求項1または2に記載の電子装置であって、
    前記スイッチング素子は、PNP型のトランジスタであり、
    前記トランジスタのエミッタは、前記入力端子に電気的に接続され、
    前記トランジスタのコレクタは、前記出力端子に電気的に接続され、
    前記トランジスタのベースは、前記判定部に電気的に接続され、
    前記アクセス判定部は、前記自身宛のアクセスを受けたと判定されたときに、前記ベースに対して前記エミッタ−コレクタ間をターンオフするための信号を出力する信号出力部を備える、電子装置。
  4. 請求項3に記載の電子装置であって、
    前記バイパス回路は、前記ベースと前記基準点との間を抵抗器を介して電気的に接続する回路である、電子装置。
  5. 請求項1または2に記載の電子装置であって、
    前記スイッチング素子は、NPN型のトランジスタであり、
    前記トランジスタのコレクタは、前記入力端子に電気的に接続され、
    前記トランジスタのエミッタは、前記出力端子に電気的に接続され、
    前記トランジスタのベースは、前記アクセス判定部に電気的に接続され、
    前記アクセス判定部は、前記自身宛のアクセスを受けたと判定されたときに、前記ベースに対して前記コレクタ−エミッタ間をターンオフするための信号を出力する信号出力部を備える、電子装置。
  6. 請求項5に記載の電子装置であって、
    前記半導体記憶装置は、少なくとも前記アクセス判定部を備える内部回路を備え、
    前記内部回路は、電源線を介して電力の供給を受け、
    前記全装着判定部は、前記電源線に電力を供給した状態において、前記判定を実行する構成である、電子装置。
  7. 請求項1ないし6のいずれかに記載の電子装置であって、
    前記半導体記憶装置は、印刷記録材を収容するための収容部を備える印刷記録材収容体に備えられ、
    前記複数の装着部は、前記印刷記録材収容体が装着され得る構成であり、
    前記印刷記録材を用いた印刷を行う印刷装置である電子装置。
  8. 電子装置に設けられた装着部に装着され得る半導体記憶装置であって、
    外部から自身宛のアクセスを受けたか否かを判定するアクセス判定部と、
    接続確認用の入力端子および出力端子と、
    前記アクセス判定部により前記自身宛のアクセスを受けたと判定されたときに前記入力端子と出力端子との間を電気的に切断するノーマルクローズのスイッチング素子と、
    前記入力端子と基準点の間を所定のインピーダンスを介して電気的に接続するバイパス回路と
    を備える半導体記憶装置。
  9. 請求項8に記載の半導体記憶装置であって、
    前記スイッチング素子は、PNP型のトランジスタであり、
    前記トランジスタのエミッタは、前記入力端子に電気的に接続され、
    前記トランジスタのコレクタは、前記出力端子に電気的に接続され、
    前記トランジスタのベースは、前記判定部に電気的に接続され、
    前記アクセス判定部は、前記自身宛のアクセスを受けたと判定されたときに、前記ベースに対して前記エミッタ−コレクタ間をターンオフするための信号を出力する信号出力部を備える、半導体記憶装置。
  10. 請求項8に記載の半導体記憶装置であって、
    前記スイッチング素子は、NPN型のトランジスタであり、
    前記トランジスタのコレクタは、前記入力端子に電気的に接続され、
    前記トランジスタのエミッタは、前記出力端子に電気的に接続され、
    前記トランジスタのベースは、前記アクセス判定部に電気的に接続され、
    前記アクセス判定部は、前記自身宛のアクセスを受けたと判定されたときに、前記ベースに対して前記コレクタ−エミッタ間をターンオフするための信号を出力する信号出力部を備える、半導体記憶装置。
  11. 請求項8ないし10のいずれかに記載の半導体記憶装置と、
    印刷記録材を収容するための収容部と
    を備える印刷記録材収容体。
  12. 請求項8ないし10のいずれかに記載の半導体記憶装置が搭載され得る制御装置であって、
    前記複数の半導体記憶装置が所定の配列でそれぞれ装着され得る複数の装着部であって、それぞれが、装着されている前記半導体記憶装置の前記入力端子と接続され得る第1の被接触端子と、前記出力端子と接続され得る第2の被接触端子とを有する複数の装着部と、
    前記各装着部の第1の被接触端子および第2の被接触端子を、所定の半導体記憶装置の第2の被接触端子と他の半導体記憶装置の第1の被接触端子とを電気的に結ぶことによりディジーチェイン接続する信号線と、
    前記ディジーチェイン接続の始点である前記第1の被接触端子に所定のインピーダンスを介して電力を供給する電力供給線と、
    前記ディジーチェイン接続の終点である前記第2の被接触端子を基準点に電気的に接続する基準点接続線と、
    前記始点である前記第1の被接触端子と前記基準点と間の電圧を検出する電圧検出部と、
    前記複数の半導体記憶装置に対して順次アクセスを行うアクセス実行部と、
    前記アクセス実行部により各半導体記憶装置にアクセスする毎に、前記始点である前記第1の被接触端子と前記基準点と間の電圧を検出する第1の電圧検出部と、
    前記第1の電圧検出部により検出された各電圧に基づいて、前記複数の装着部に対する前記複数の半導体記憶装置の装着位置が正しいか否かを判定する装着位置判定部と
    を備える制御装置。
  13. 請求項12に記載の制御装置において、
    前記制御装置の電源がオンされるタイミング、あるいは前記半導体記憶装置の装着が実行されるタイミングにて、前記ディジーチェイン接続の始点である前記第1の電圧検出部と前記基準点と間の電圧を検出する第2の電圧検出部と、
    前記第2の電圧検出部により検出された電圧に基づいて、前記複数の装着部に対して前記半導体記憶装置が全て装着されているか否かを判定する全装着判定部と
    を備える制御装置。
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