JP2009143397A - 車両用シートの操作構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】一の操作部材の操作によって二以上の機構をまとめて操作する操作構造において、操作部材の操作荷重の低減を図る。
【解決手段】セカンドシートはその肩口に設けられた操作レバー1の操作によって第1ケーブル4に連結された回転留め装置と第2ケーブル5に連結されたリクライニング装置のロック状態がまとめて解除操作されるようになっている。第2ケーブル5は、操作レバー1の操作によってリクライニング装置のロック状態を解除した位置から先の操作領域では、操作レバー1が操作される動きを逃がして操作レバー1の操作によって動かされる操作移動量の変化量が抑えられる構成となっている。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両用シートの操作構造に関する。詳しくは、車両用シートに配設された一の操作部材の操作によって二以上の動作機構をまとめて操作することのできる車両用シートの操作構造に関する。
従来、車両用シートにおいて、一の操作部材の操作によって二以上の機構の操作をまとめて行えるようになっているものがある。ここで、下記特許文献1には、一の操作部材を回転操作することによって、リクライニング装置のロック状態とフロアロック装置のロック状態がまとめて解除操作される機構が開示されている。この開示では、上述した操作部材の回転操作が行われることにより、両装置に繋がれた操作ケーブルがそれぞれ牽引されて、両装置のロック状態が解除されるようになっている。
特許第2943977号公報
しかし、上記開示の従来技術では、一の操作部材に各装置に繋がる複数の操作ケーブルが繋がれているため、操作部材の操作量が増すに連れて、各操作ケーブルの牽引にかかる操作荷重が過剰に増大する構成となっている。
本発明は、上記した問題を解決するものとして創案されたものであって、本発明が解決しようとする課題は、一の操作部材の操作によって二以上の機構をまとめて操作する操作構造において、操作部材の操作荷重の低減を図ることにある。
上記課題を解決するために、本発明の車両用シートの操作構造は次の手段をとる。
先ず、第1の発明は、車両用シートに配設された一の操作部材の操作によって二以上の動作機構をまとめて操作することのできる車両用シートの操作構造である。各動作機構は、各々に連結された動作部が操作部材の操作によって動かされることで動作するようになっている。各動作部のうち少なくとも一の特定の動作部は、特定の動作部に連結された動作機構を動作させた所定の操作位置から操作部材の操作を更に進行させることにより、操作部材が操作される動きを逃がして操作部材の操作によって動かされる操作移動量の変化量が抑えられる構成となっている。
この第1の発明によれば、各動作部のうち少なくとも一の特定の動作部は、所定の操作位置からは、操作部材が操作される動きを逃がすことで操作移動量の変化量が抑えられる。したがって、操作移動量の変化量が抑えられない構成と比べると、特定の動作部を動かすための操作部材の操作荷重が軽減されるため、操作部材の操作荷重の低減を図ることができる。
次に、第2の発明は、上述した第1の発明において、特定の動作部は、所定の操作位置からは操作部材の操作が更に進行しても、操作部材の操作移動を逃がして操作移動量が変化しないようになっている。
この第2の発明によれば、特定の動作部が所定の操作位置から先の操作領域では操作部材の操作移動を逃がして操作移動量が変化しないようになっていることにより、操作部材の操作荷重が更に軽減される。これにより、操作部材の操作荷重のより一層の低減を図ることができる。
次に、第3の発明は、上述した第1又は第2の発明において、特定の動作部は、操作部材とは別体的に設けられた操作部材の操作により押し回される回転部材と連結されており、回転部材の回転に伴って動かされるようになっている。回転部材を押し回す操作部材の押回部の外周面は、操作部材の操作の途中までは回転部材を押し回すが、途中からは回転部材を押し回さないカム面形状に形成されている。
この第3の発明によれば、回転部材は、操作部材の操作の途中までは押回部の外周面のカム面形状によって押し回されて、特定の動作部を動かす。しかし、回転部材は、操作部材の操作の途中からは、上述した押回部のカム面形状によって操作部材が操作される動きを逃がして、押し回されることなくその回転位置に保たれる。このように、操作部材の押回部に設定したカム面形状により、操作部材の操作移動を逃がす構造を具現化することができる。
次に、第4の発明は、上述した第1から第3のいずれかの発明において、操作部材を操作することにより、先に特定の動作部が動かされて、特定の動作部に連結された動作機構が動作する。そして、この操作位置から更に操作部材の操作を進行させることにより、他の動作部が動かされて、他の動作部に連結された動作機構が動作する。
この第4の発明によれば、操作部材の操作によって先に特定の動作部が動かされるため、特定の動作部に連結された動作機構が他の動作機構に先行して動作する。そして、特定の動作部は、動作機構を動作させた後以降は操作部材の操作移動を逃がすため、他の動作機構を動作させるために操作部材の操作を更に進行させても、それ以上に動かされることなく操作位置が保たれる。したがって、他の動作機構を動作させるための操作部材の操作荷重を軽減することができる。
次に、第5の発明は、上述した第1から第4のいずれかの発明において、操作部材の操作は、回転移動を伴って行われるようになっている。
この第5の発明によれば、操作部材の操作が回転移動を伴って行われるため、各動作部をてこを利用した軽い力で動かせるようにすることができる。
以下に、本発明を実施するための最良の形態の実施例について図面を用いて説明する。
始めに、実施例1の車両用シートの操作構造について、図1〜図7を用いて説明する。ここで、図2には、本実施例の車両用シートの概略構成が斜視図によって示されている。同図に示されるように、車両のフロアF上には、本発明の車両用シートに相当する車両の二列目シートとなるセカンドシート20が配設されている。このセカンドシート20は、同列に二人〜三人を着座させることのできる横長状の幅長を有して形成されている。なお、図示は省略されているが、セカンドシート20の前列側には運転席や助手席となるフロントシートが配設されており、後列側には三列目シートとなるサードシートが配設されている。
このセカンドシート20は、背凭れとなるシートバック21と、着座部となるシートクッション22とを備えている。ここで、シートバック21は、その両サイドの下端部が、回転留め装置として機能するリクライニング装置23を介してシートクッション22の後端部とそれぞれ連結されている。これらリクライニング装置23は、常時はシートバック21の背凭れ角度を固定したロック状態とされて保持されている。
そして、各リクライニング装置23は、シートバック21の両肩口に設けられた操作レバー1のどちらか一方を外側に押し下げる回動操作を行うことにより、それらのロック状態が解除される。これにより、シートバック21は、その背凭れ角度の固定状態が解かれて、各リクライニング装置23の軸心まわりに回動できる状態となり、シートクッション22の上面部に向けて前倒しできるようになる。なお、各リクライニング装置23の基本的構成は、特開2002−360368号公報等の文献に開示された公知の構成となっているため、これらの詳細な説明は省略することとする。ここで、操作レバー1が本発明の操作部材に相当する。
ここで、図3に示されるように、上述した各リクライニング装置23には、そのロック・解除の切換え操作を行う回転操作式の操作アーム23Aが連結されている。これら操作アーム23Aは、常時は附勢によってリクライニング装置23をロック状態とする回動位置に保持されている。そして、各操作アーム23Aは、上述した操作レバー1の解除操作を行うことで回動操作され、各リクライニング装置23のロック状態を解除する。ここで、各操作アーム23Aが本発明の特定の動作部に連結された動作機構に相当する。
具体的には、各操作アーム23Aは、それぞれ本発明の特定の動作部に相当する第2ケーブル5を介して操作レバー1と連結されている。これにより、操作アーム23Aは、操作レバー1の解除操作に伴って、第2ケーブル5により牽引されて図示反時計回り方向に回動し、各リクライニング装置23のロック状態を解除するようになっている。ここで、シートバック21とシートクッション22との間には、図示は省略されているが、シートバック21を常時前倒れ方向に附勢するばね部材が掛着されている。
これにより、シートバック21は、操作レバー1の解除操作により各リクライニング装置23のロック状態が解除されると、附勢によってシートクッション22の上面部に前倒しされるようになっている。ここで、図2に戻って、シートクッション22は、その下部に配設された前後方向に並ぶ左右一対のリンクアーム24B,24Cを介して、フロアF上に配設されたスライダ装置25と連結されている。
これらスライダ装置25は、セカンドシート20のフロアFに対する前後方向の着座位置の調整を行える構成を備えている。具体的には、スライダ装置25は、フロアFに対して一体的に固定設置された長尺状のロアレール25Bと、このロアレール25Bに対してレールの延びる方向にスライド移動可能に嵌め込まれたアッパレール25Aとを有する。
これらロアレール25Bやアッパレール25Aは、それぞれ、車両の前後方向に向けてレール長が延びるように配置形成されている。そして、アッパレール25Aの上面部には、前述した左右一対で配設されたリンクアーム24B,24Cの下端部がそれぞれ回動可能に軸支連結されている。ここで、各リンクアーム24B,24Cは、それらの上端部が、シートクッション22の図示しない骨格フレームに対して回動可能に軸支連結されている。これにより、シートクッション22とアッパレール25Aとの間に、リンクアーム24B,24Cの起倒回動によってシートクッション22の着座高さを変えることのできる四節リンク機構が構成されている。
これらリンクアーム24B,24Cは、図6に示されるように、その起倒回動に伴って、シートクッション22を通常の着座使用位置とフロアF上に落とし込んだ倒伏位置との間で昇降移動させられるようになっている。そして、これらリンクアーム24B,24Cは、常時は、図3に示されるシートクッション22が着座使用位置となる回動位置のところで、前側の各リンクアーム24Bの上端連結部に設けられた各回転留め装置24によって回転留めされた状態として保持されている。
ここで、各回転留め装置24は、前側の各リンクアーム24Bの上端部とシートクッション22の骨格フレームとをそれぞれ連結しており、その基本的構成は前述したリクライニング装置23と同じ構成となっている。すなわち、各回転留め装置24も、常時は附勢によってリンクアーム24Bの回動をロックした状態に保持されており、このロック状態が解除されることによってリンクアーム24B,24Cの回動を許容するようになっている。
そして、これら回転留め装置24のロック状態を解除する操作も、前述したシートバック21の肩口に設けられた操作レバー1の解除操作によって行われる。具体的には、各回転留め装置24には、そのロック・解除の切換え操作を行う回転操作式の操作アーム24Aが連結されている。そして、これら操作アーム24Aは、常時は附勢によって回転留め装置24をロック状態とする回動位置に保持されている。ここで、各操作アーム24Aが本発明の他の動作部に連結された動作機構に相当する。
そして、各操作アーム24Aは、上述した操作レバー1の解除操作を行うことで回動操作され、各回転留め装置24のロック状態を解除する。具体的には、各操作アーム24Aは、それぞれ本発明の他の動作部に相当する第1ケーブル4を介して操作レバー1と連結されている。これにより、操作アーム24Aは、操作レバー1の解除操作に伴って、第1ケーブル4により牽引されて図示反時計回り方向に回動し、各回転留め装置24のロック状態を解除するようになっている。
すなわち、操作レバー1は、その解除操作を行うことにより、各リクライニング装置23と各回転留め装置24のロック状態を解除する操作をまとめて行えるようになっている。具体的には、操作レバー1は、その解除操作の進行に伴って、先ず、各リクライニング装置23のロック状態を解除する。そして、この解除位置から操作レバー1の解除操作を更に進行させることにより、続いて各回転留め装置24のロック状態を解除する。
したがって、上述した操作レバー1の解除操作を各リクライニング装置23のロック状態が解除される位置まで行うことにより、図2に示されるように、セカンドシート20は、シートバック21が前倒しされて折畳み姿勢に切り換えられた状態として保持される。そして、この状態から操作レバー1の解除操作を更に進行させて各回転留め装置24のロック状態を解除することにより、図6に示されるように、上述した折畳み姿勢とされたセカンドシート20全体がフロアF上の倒伏位置まで落とし込まれることとなる。
このように、操作レバー1は、その一の操作を行うことにより、二つの動作機構(リクライニング装置23及び回転留め装置24)をまとめて操作できるようになっている。したがって、操作レバー1には、上述した二つの動作機構を動作させるための操作荷重が重なってかかることとなる。すなわち、上述した各リクライニング装置23や回転留め装置24は、常時は附勢によってロック状態に保持されており、これらのロック状態を解除する操作は、操作レバー1をこれらの附勢に抗した方向に操作することで行われるからである。
そして、この操作レバー1の操作に要する力は、前述した第1ケーブル4や第2ケーブル5を牽引操作する操作移動量の増大に伴って大きくなる。したがって、上述したように各リクライニング装置23のロック状態を解除した後に、更に回転留め装置24のロック状態を解除するために操作レバー1を操作することは、各リクライニング装置23に繋がれた第2ケーブル5を無用に牽引して、操作レバー1の操作荷重を無用に増大させることとなるため好ましくない。
そこで、本実施例の操作レバー1の操作構造では、上述した第2ケーブル5の無用な牽引操作をなくすために、操作レバー1の操作構造に逃がし構造を設定し、操作レバー1の操作荷重を軽減させている。以下、この操作レバー1の操作構造について詳しく説明する。なお、図2の向かって右側に配された操作レバー1の操作構造と左側に配された操作レバー1の操作構造とは、互いに左右対称の配置となっているが、実質的な構成は同じとなっている。したがって、以下では、図2の向かって右側に配された操作レバー1の操作構造について説明をし、左側に配された操作レバー1の操作構造の説明は省略することとする。
ここで、図1に示されるように、シートバック21の骨格をなすアッパフレーム21Uとサイドフレーム21Sとの接合部には、板状の基板21Bが一体的に接合されている。そして、この基板21Bに対して、上述した操作レバー1が回動可能に軸支連結されて設けられている。具体的には、操作レバー1は、その根元側の端部が、本発明の押回部に相当する板状のブラケット2に一体的に接合されて固定されている。そして、このブラケット2が、連結軸2Aによって基板21Bに対して回動可能に軸支連結されている。
そして、このブラケット2の図示下方側の端部には、第1ケーブル4の上端部がピン4Pによって回動可能に軸支連結されている。この第1ケーブル4は、図3において前述したように、その下端部が各回転留め装置24の操作アーム24Aと連結されている。これにより、第1ケーブル4は、常時は各回転留め装置24が附勢によってロック状態に保持される附勢力を受けて、操作レバー1を図1の実線で示された初期の回動位置に保持している。
そして、この初期位置から操作レバー1を図示時計回り方向に回動操作することにより、第1ケーブル4の上端部が上方側に引き込み操作される。このとき、第1ケーブル4は、操作レバー1が同図の仮想線で示された操作角度θ2の位置まで操作されても、その牽引操作量が少ないために、回転留め装置24のロック状態を解除するには至らないようになっている。すなわち、第1ケーブル4は、その上端部の連結点(ピン4P)の配置が、操作レバー1が初期位置から操作角度θ2の位置まで操作されても、主として水平方向に動かされて上方側への引き込み量が少なくなる位置に設定されているからである。
そして、第1ケーブル4は、図5に示されるように、操作レバー1が操作角度θ3の位置まで操作されることにより、回転留め装置24(図3参照)のロック状態を解除するようになっている。ここで、図1に戻って、上述した基板21B上には、操作レバー1の回動操作によって押し回されるアーム状の回転部材3が設けられている。この回転部材3は、連結軸3Aによって基板21Bに対して回動可能に軸支連結されている。
そして、この回転部材3の図示右方側の端部には、板厚方向に突出する係合ピン3Bが一体的に設けられている。この係合ピン3Bは、図4に示されるように、ブラケット2と干渉可能な位置まで突出して形成されている。そして、図1に戻って、回転部材3の図示左方側の端部には、第2ケーブル5の上端部がピン5Pによって回動可能に軸支連結されている。この第2ケーブル5は、図3において前述したように、その下端部がリクライニング装置23の操作アーム23Aと連結されている。
これにより、第2ケーブル5は、常時はリクライニング装置23が附勢によってロック状態に保持される附勢力を受けて、回転部材3を図1の実線で示される初期の回動位置に保持している。そしてこれにより、前述した係合ピン3Bが、ブラケット2の外周面に窪んで形成された凹部2B内に入り込んだ位置に保持されている。ここで、ブラケット2の外周面に形成された凹部2Bは、操作レバー1が初期位置から操作角度θ2に向けて回動操作される動きに伴って、凹部2B内の係合ピン3Bをその外周面形状によって漸次押し退けて、回転部材3を図示時計回り方向に回動させられるカム形状に形成されている。
そして、ブラケット2は、操作レバー1が操作角度θ2まで回動操作されることにより、係合ピン3Bを凹部2Bから外れた外周面上の位置へと乗り上げさせる。ここで、係合ピン3Bが乗り上げるブラケット2の外周面は、ブラケット2の回転中心(連結軸2A)まわりに描かれる円弧形状に形成されている。したがって、図5に示されるように、操作レバー1を上述した操作角度θ2から操作角度θ3まで回動操作しても、係合ピン3Bがブラケット2の外周面に沿って摺動するのみで、回転部材3は押し回されないようになっている。
よって、操作レバー1を操作角度θ2から操作角度θ3まで回動操作することにより、第2ケーブル5を無用に牽引操作することなく、第1ケーブル4のみを牽引操作して、軽い操作力で回転留め装置24のロック状態を解除することができる。ここで、図7には、上述した操作レバー1の操作角度(θ)と操作荷重との関係が図表により示されている。同図に示されるように、操作レバー1の解除操作を行うと、先ず、第1ケーブル4及び第2ケーブル5が一斉に牽引されて、操作レバー1には両ケーブルの牽引に伴う操作荷重が重なってかかる。
そして、操作レバー1が操作角度θ1まで操作されることにより、各リクライニング装置23のロック状態が解除される。そしてその先、操作レバー1が操作角度θ2まで操作されることにより、第2ケーブル5に対する操作レバー1の操作移動が逃がされるようになり、その先操作レバー1の操作を進行させても第2ケーブル5の牽引操作量が一定量に保たれることとなる。
このように、本実施例の車両用シートの操作構造によれば、第2ケーブル5は、各リクライニング装置23のロック状態を解除した後の所定の操作位置(操作レバー1の操作角度θ2)からは、操作レバー1が操作される動きを逃がすことで操作移動量が変化しないようになっている。したがって、操作移動量の変化量が抑えられない構成と比べると、操作レバー1の操作荷重が軽減されるため、操作レバー1の操作荷重の低減を図ることができる。そして、操作レバー1の操作が回転移動を伴って行われるため、第1ケーブル4や第2ケーブル5をてこを利用した軽い力で牽引操作することができる。
以上、本発明の実施形態を1つの実施例について説明したが、本発明は上記実施例のほか各種の形態で実施できるものである。例えば、操作部材として回転操作式の操作レバー1を示したが、直線的に真っ直ぐに押し込んだり引き込んだりするタイプの操作部材を用いることもできる。この場合には、例えば操作部材の外周面に傾斜面を形成し、この傾斜面に回転部材の係合ピンをスライド可能に係合させて、操作部材の押引操作によって係合ピンが傾斜面に沿って操作部材の操作方向とは垂直な方向に押し動かされる構成とすることにより、操作部材の操作によって回転部材を回転操作することのできる構成を得ることができる。
また、操作部材の操作によって動かされる動作部として第1ケーブル4や第2ケーブル5を例示したが、各動作部は、リンクなどの他の動作部材によって構成されていてもよい。また、各動作部に連結される動作機構としてリクライニング装置23(操作アーム23A)や回転留め装置24(操作アーム24A)を示したが、各動作機構は、フロア上に設置されたストライカに対して係脱動作するロック装置などの他の動作機構によって構成されていてもよい。
また、図7で示したように、操作レバー1の操作により第1ケーブル4や第2ケーブル5を動かすための操作荷重がそれぞれ直線状に増大していく構成を例示したが、曲線状に増大していくものであってもよい。また、操作レバー1の操作により両ケーブルの牽引操作が一斉に始められる構成を例示したが、操作レバーの操作角度がある程度進行した後に遅れて一方のケーブルの牽引操作が始められる構成であってもよい。
また、特定の動作部である第2ケーブル5が、所定の操作位置から先の操作領域では操作移動量が変化しなくなっている構成を例示したが、操作移動量の変化量が通常の操作移動量に対して抑えられる構成となっていればよい。また、操作部材(操作レバー)がシートバック21の両肩口に配設された構成を例示したが、一方側のみに配設されていてもよい。
実施例1の操作レバーの操作構造を表した構成図である。 セカンドシートのシート構造を表した斜視図である。 セカンドシートの内部構造を模式的に表した側面図である。 図1のIV-IV線断面図である。 操作レバーを操作した状態を表した構成図である。 セカンドシートを折り畳んでフロア上に沈み込ませた状態を表した側面図である。 操作レバーの操作角度と操作荷重との関係を表した図表である。
符号の説明
1 操作レバー(操作部材)
2 ブラケット(押回部)
2A 連結軸
2B 凹部
3 回転部材
3A 連結軸
3B 係合ピン
4 第1ケーブル(他の動作部)
4P ピン
5 第2ケーブル(特定の動作部)
5P ピン
20 セカンドシート(車両用シート)
21 シートバック
21U アッパフレーム
21S サイドフレーム
21B 基板
22 シートクッション
23 リクライニング装置
23A 操作アーム(特定の動作部に連結された動作機構)
24 回転留め装置
24A 操作アーム(他の動作部に連結された動作機構)
24B,24C リンクアーム
25 スライダ装置
25A アッパレール
25B ロアレール
F フロア
θ1〜θ3 操作角度

Claims (5)

  1. 車両用シートに配設された一の操作部材の操作によって二以上の動作機構をまとめて操作することのできる車両用シートの操作構造であって、
    前記各動作機構は、各々に連結された動作部が前記操作部材の操作によって動かされることで動作するようになっており、
    前記各動作部のうち少なくとも一の特定の動作部は、該特定の動作部に連結された動作機構を動作させた所定の操作位置から前記操作部材の操作を更に進行させることにより、該操作部材が操作される動きを逃がして該操作部材の操作によって動かされる操作移動量の変化量が抑えられる構成となっていることを特徴とする車両用シートの操作構造。
  2. 請求項1に記載の車両用シートの操作構造であって、
    前記特定の動作部は、前記所定の操作位置からは前記操作部材の操作が更に進行しても該操作部材の操作移動を逃がして操作移動量が変化しないようになっていることを特徴とする車両用シートの操作構造。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の車両用シートの操作構造であって、
    前記特定の動作部は、前記操作部材とは別体的に設けられた該操作部材の操作により押し回される回転部材と連結されており、該回転部材の回転に伴って動かされるようになっており、
    前記回転部材を押し回す前記操作部材の押回部の外周面は、該操作部材の操作の途中までは前記回転部材を押し回すが途中からは該回転部材を押し回さないカム面形状に形成されていることを特徴とする車両用シートの操作構造。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の車両用シートの操作構造であって、
    前記操作部材を操作することにより、先に前記特定の動作部が動かされて該特定の動作部に連結された動作機構が動作し、この操作位置から更に前記操作部材の操作を進行させることにより他の動作部が動かされて該他の動作部に連結された動作機構が動作するようになっていることを特徴とする車両用シートの操作構造。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載の車両用シートの操作構造であって、
    前記操作部材の操作は、回転移動を伴って行われるようになっていることを特徴とする車両用シートの操作構造。
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