JP2009142713A - イオン交換器及び燃料電池システム - Google Patents
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Abstract
【課題】イオン交換樹脂板面内の利用率の偏りを低減できるイオン交換器を提供する。
【解決手段】ガス中の不純物を除去するイオン交換器36において、ガス流入口50bとガス流出口50dを有し、内部にガスが流れるケーシング50と、ケーシング50の内部に配置され、ガスを通過させて不純物を除去するイオン交換樹脂板60と、ガス流入口50bからイオン交換樹脂板60に流れるガス流を整流し、当該ガス流のイオン交換樹脂板60面に対する流れ方向を変更する整流機構70と、を有する。整流機構70は、ガス流の強さに応じてイオン交換樹脂板60面に対するガス流の流れ方向を変更する。
【選択図】図2
【解決手段】ガス中の不純物を除去するイオン交換器36において、ガス流入口50bとガス流出口50dを有し、内部にガスが流れるケーシング50と、ケーシング50の内部に配置され、ガスを通過させて不純物を除去するイオン交換樹脂板60と、ガス流入口50bからイオン交換樹脂板60に流れるガス流を整流し、当該ガス流のイオン交換樹脂板60面に対する流れ方向を変更する整流機構70と、を有する。整流機構70は、ガス流の強さに応じてイオン交換樹脂板60面に対するガス流の流れ方向を変更する。
【選択図】図2
Description
本発明は、イオン交換器と、そのイオン交換器を備えた燃料電池システムに関する。
例えば自動車等の車両に搭載される燃料電池システムは、燃料電池により燃料ガスと酸化ガスを電気化学反応させて発電するものである。この燃料電池システムでは、以前より燃料電池から排出されたオフガスの一部を再利用して消費ガスを低減することが行われている。
上記オフガスには、燃料電池や配管等から溶出した不純物が含まれていることがあるため、オフガスを再利用するためには、含有する不純物を除去する必要がある。このため、上記燃料電池システムの配管系には、例えばイオン交換器が設置されている。イオン交換器は、ケーシング内に、オフガスを通過させて不純物を除去するイオン交換樹脂板を備えている。このイオン交換樹脂板は、通常ケーシングのガス流入口とガス流出口の間のガス流路に、板面がガス流路に垂直になるように設置されている。なお、イオン交換樹脂の関する技術は、例えば特許文献1〜3に記載されている。
ところで、上述のようなイオン交換器のイオン交換樹脂板は、ガス流を滞らせないためにガス流の圧力損失を極力抑えるものが望まれる。このため、イオン交換樹脂板には、比較的板面積が広く板厚が薄いものを用いる必要がある。
しかしながら、一般的にイオン交換樹脂板の面内においてガス流出口から近い部分ほどガスが流入しやすいため、上述のように面積が広いイオン交換樹脂板が用いられると、ガス流出口に近い部分を通過するガス流量と、遠い部分を通過するガス流量との差が大きくなる。この結果、イオン交換樹脂板の一部分が集中的に利用され、イオン交換樹脂板全体の不純物の除去効率が低くなる。また、イオン交換樹脂板の一部分の利用が多くなると、例えばその一部分の劣化が集中的に進み、結果的にイオン交換樹脂板の耐久性が悪くなる。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、イオン交換樹脂板の面内の利用率の偏りを低減するイオン交換器、及びそのイオン交換器を備えた燃料電池システムを提供することをその目的とする。
上記目的を達成するための本発明は、ガス中の不純物を除去するイオン交換器であって、ガス流入口とガス流出口を有し、内部にガスが流れるケーシングと、前記ケーシングの内部に配置され、ガスを通過させて不純物を除去するイオン交換樹脂板と、前記ガス流入口から流入したガス流のイオン交換樹脂板面に対する流れ方向を変更する整流機構と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、整流機構によりイオン交換樹脂板面に対するガス流の方向を変更できるので、イオン交換樹脂板の一部分が集中的に利用されることがなく、イオン交換樹脂板面内の利用率の偏りを低減できる。この結果、例えばイオン交換樹脂板全体の不純物の除去効率を向上できる。また、イオン交換樹脂板の耐久性を向上できる。
前記整流機構は、前記ガス流の強さに応じて前記イオン交換樹脂板面に対するガス流の流れ方向を変更するものであってもよい。かかる場合、ガス流の強さが変わる際にガス流の流れ方向を変更するので、より確実にイオン交換樹脂面内の利用率の偏りを低減できる。なお、ガス流の強さは、例えばガス流の流速の大きさや流量の大きさである。
前記整流機構は、ガス流の押圧力により動いてガス流に対する角度を変えてガス流の向きを変更する可動整流板を有していてもよい。かかる場合、上記ガス流の強さに応じたガス流の向きの変更を適正に行うことができる。
前記整流機構は、可動整流板を支持するばね部材を有し、前記可動整流板は、前記ばね部材の弾性により可動になっていてもよい。かかる場合、ガス流の向きの変更を簡単な機構で実現できる。
前記ガス流入口は、前記ケーシング内のイオン交換樹脂板の上流側の上流空間に対し、イオン交換樹脂板面と平行な一の方向に向けてガスを流入するように形成されており、前記可動整流板は、前記上流空間における前記ガス流入口の正面に設けられ、衝突するガス流の強さに応じて前記ガスの一の方向に対する傾き角度が変動して、ガス流の向きを変更するようにしてもよい。かかる場合、可動整流板が、ガス流の強さに対して応答性よく可動するので、イオン交換樹脂板面に対するガスの流れ方向の変更を好適に行うことができる。
前記可動整流板は、比較的ガス流が弱い場合に、前記一の方向に対する傾き角度が大きくなり、比較的ガス流の強い場合に、前記一の方向に対する傾き角度が小さくなるようにしてもよい。
別の観点による本発明は、燃料ガスと酸化ガスとの電気化学反応により発電を行う燃料電池を有する燃料電池システムであって、上記イオン交換器を有し、前記イオン交換器によって、前記燃料電池から排出されたオフガス中の不純物を除去していることを特徴とする。
上記燃料電池システムは、燃料電池から排出された燃料オフガス中に含まれる燃料ガスを燃料電池に戻すための循環流路を有し、前記イオン交換器は、前記循環流路に設けられ、燃料オフガスから不純物を除去していてもよい。
本発明によれば、イオン交換樹脂板面内の利用率の偏りを低減できるので、例えばイオン交換樹脂板全体の不純物の除去効率を向上できる。また、例えばイオン交換樹脂板の耐久性を向上できる。
以下、図面を参照して、本発明の好ましい実施の形態について説明する。図1は、本実施の形態に係るイオン交換器を備えた燃料電池システム1の構成の概略を示す説明図である。本実施の形態では、燃料電池システム1を燃料電池車両(移動体)の車載発電システムに適用した例について説明する。
燃料電池システム1は、図1に示すように、反応ガス(酸化ガス及び燃料ガス)の供給を受けて電力を発生する燃料電池10と、燃料電池10に酸化ガス(例えば空気)を供給する酸化ガス配管系11と、燃料電池10に燃料ガスとしての水素ガスを供給する水素ガス配管系12と、システム全体を統合制御する制御装置13等を備えている。
燃料電池10は、反応ガスの供給を受けて発電する単電池を所要数積層して構成したスタック構造を有している。燃料電池10には、発電中の電流を検出する電流センサ10aが取り付けられている。
酸化ガス配管系11は、加湿器20と、加湿器20により加湿された酸化ガスを燃料電池10に供給する供給流路21と、燃料電池10から排出された酸化オフガスを加湿器20に送る排出流路22と、加湿器20の酸化オフガスを外部に排出する排気流路23を備えている。供給流路21には、大気中の酸化ガスを取り込んで加湿器20に圧送するコンプレッサ24が設けられている。
水素ガス配管系12は、高圧(例えば70MPa)の水素ガスを貯留した燃料供給源としての水素タンク30と、水素タンク30の水素ガスを燃料電池10に供給するための供給流路31と、燃料電池10から排出された水素オフガスを供給流路31に戻すための循環流路32を備えている。
なお、水素タンク30に代えて、炭化水素系の燃料から水素リッチな改質ガスを生成する改質器と、この改質器で生成した改質ガスを高圧状態にして蓄圧する高圧ガスタンクと、を燃料供給源として採用することもできる。また、水素吸蔵合金を有するタンクを燃料供給源として採用してもよい。
供給流路31には、水素タンク30の元弁として機能し、水素タンク30から燃料電池10側への水素ガスの供給を遮断又は許容する遮断弁33と、水素ガスの圧力を予め設定した二次圧に減圧するレギュレータ34と、燃料電池10側に供給する水素ガスの流量やガス圧を高精度に調整するインジェクタなどの調圧装置35が設けられている。
循環流路32には、水素オフガスから水や不純物を除去する、本実施の形態に係るイオン交換器36と、循環流路32内の水素オフガスを加圧して供給流路31側へ圧送する水素ポンプ37が設けられている。イオン交換器36には、イオン交換器36により分離された水や一部の水素オフガスを外部に排出する排出流路38が接続されている。当該排出流路38には、イオン交換器36からの水や一部の水素オフガスの排出を制御する排出制御弁39が設けられている。なお、イオン交換器36の構成の詳細は後述する。
制御装置13は、内部にCPU,ROM,RAMを備えたマイクロコンピュータとして構成される。CPUは、制御プログラムに従って所望の演算を実行して、インジェクタ35の開閉制御など、種々の処理や制御を行う。ROMは、CPUで処理する制御プログラムや制御データを記憶する。RAMは、主として制御処理のための各種作業領域として使用される。
制御装置13は、車両に設けられた加速操作装置(アクセルペダル等)の操作量を検出し、加速要求値(例えばトラクションモータ等の電力を消費する負荷装置からの要求発電量)等の制御情報を受けて、システム1内の各種機器の動作を制御する。なお、負荷装置は、トラクションモータのほかに、燃料電池10を作動させるために必要なコンプレッサ24、水素ポンプ37、及び図示しない冷媒循環用のポンプ等の補機装置のモータ、並びに、車両の走行に関与する各種装置(車輪制御部、操舵装置、懸架装置等)で使用されるアクチュエータ、空調装置、照明及びオーディオ等を含む。
制御装置13には、燃料電池10の発電量を検出する電流センサ10aの検出情報が入力される。また、各配管系を流れる流体の圧力、温度、流量等を検出するセンサの検出情報や、外気温を検出するセンサの検出情報等が入力される。制御装置13は、要求発電量及び各センサの検出情報に基づき、コンプレッサ24、遮断弁33、及び調圧装置35等を駆動制御して、燃料電池10に要求発電量に応じた流量及び圧力の反応ガスを供給する。
次に、イオン交換器36について説明する。図2は、イオン交換器36の構成の概略を示す縦断面の説明図である。
イオン交換器36は、例えば図2に示すように上下面が閉鎖された略筒状のケーシング50を有している。ケーシング50の一方の側面側(図2の左側)の側壁部50aの下部には、水や不純物を含んだ水素オフガスが流入するガス流入口50bが形成されている。このガス流入口50bには、燃料電池10側の循環流路32が通じている。このガス流出口50bからは、一の方向としての水平方向に向けて水素オフガスが流入される。また、ケーシング50の他方の側面側(図2の右側)の側壁部50cの上部には、水素オフガスが流出するガス流出口50dが形成されている。このガス流出口50dは、水素ポンプ37側の循環流路32に通じている。かかる構成により、ケーシング50内には、ガス流入口50bからガス流出口50dに向かって流れるガス流路が形成される。
ケーシング50内には、水素オフガス中の細かい粒子状の水分や不純物を除去するイオン交換樹脂板60が設けられている。このイオン交換樹脂板60は、水素オフガスを通過させ、その水素オフガス中の水分を捕集したり、イオン化した不純物を水素イオンと交換する機能を有する。
イオン交換樹脂板60は、例えばケーシング50内のガス流路を塞ぐような略円板形状に形成されている。イオン交換樹脂板60は、ガス流入口50bとガス流出口50dの間のガス流路に水平に設置されている。イオン交換樹脂板60によって、ケーシング50内は、ガス流入口50b側の上流空間としての下部空間S1と、ガス流出口50d側の上部空間S2に分けられている。
下部空間S1には、整流機構70が設けられている。整流機構70は、例えば可動整流板71と、ばね部材72と、基台73を有している。可動整流板71は、例えばガス流入口50bの正面に設けられ、ガス流入口50bから流入したガス流が直接当たるようになっている。ケーシング50の底面には、基台73が取り付けられ、その基台73には、ばね部材72が立設されている。可動整流板71は、そのばね部材72の上端部に支持されている。
可動整流板71は、例えば無荷重時(ガス流停止時)にガス流入口50b側の先端側が低く、その反対側の後端側が高くなるように、水平方向に対しほぼ垂直に傾いた状態で支持されている。可動整流板71は、ガス流入口50bから流入したガス流の圧力を受けることにより、ばね部材72の弾性力に抗して回動して傾き角度θを変動できる。これにより、ガス流入口50bからイオン交換樹脂板60に流れるガス流を整流し、当該ガス流のイオン交換樹脂板60面に対する流れ方向をガス流の強さに応じて変更できる。つまり、可動整流板71により、ガス流の強さに応じて、ガスをイオン交換樹脂板60面内の異なる部分に向けて流すことができる。
ケーシング50の下部空間S1に面する側壁部50cには、湾曲形状に傾斜した内壁面50eが形成されている。内壁面50eは、上部に行くにつれて次第に広がるように傾斜している。
ケーシング50の側壁部50c側の下部には、分離或いは回収された水を一時的に溜める液溜め部50fが形成されている。液溜め部50fは、例えばケーシング50の底面の一部が下に凸に湾曲して形成されており、所定量の水を溜めることができる。液溜め部50fの排出側には、上述の排出流路38が接続されている。かかる構成により、イオン交換器36は、水素オフガス中の水分を分離する気液分離器としての機能も有する。
次に、以上のように構成されたイオン交換器36の作用について説明する。例えば燃料電池システム1が作動し、燃料電池10において発電が行われると、燃料電池10から循環流路32を通じて、図2に示すイオン交換器36に水を含む水素オフガスが送られる。水を含む水素オフガスは、ガス流入口50bからケーシング50内に水平方向に流入され、例えばケーシング50内の下部空間S1において、水素オフガスに含まれていた水Hは、重力により落下し、ケーシング50の底面を通って液溜め部50fに貯留される。
下部空間S1に水平方向に流入した水素オフガスは、可動整流板71に衝突し、可動整流板71によりイオン交換樹脂板60側の上方向に向きが変えられる。このとき、ガス流の押圧力により、可動整流板71の傾き角度θが定まる。したがって、ガス流の強さに応じて、イオン交換樹脂板60面に対するガス流の向きが変えられる。ガス流が弱い場合には、図3に示すようにばね部材72の弾性力に抗する力が弱いので、可動整流板71があまり押されず、傾き角度θが大きくなり、ガス流入口50b側に近い部分のイオン交換樹脂板60に水素オフガスが流される。また、ガス流が強い場合には、図4に示すようにばね部材72の弾性力に抗する力が強いので、可動整流板71が大きく押されて、傾き角度θが小さくなり、ガス流入口50b側から遠い部分のイオン交換樹脂板60に水素オフガスが流される。このように、ガス流の強さが変わる度に、イオン交換樹脂板60面内のガスの流入場所が変更される。
イオン交換樹脂板60に流入した水素オフガスは、不純物が除去され、上部空間S2側に流出する。その後水素オフガスは、ガス流出口50dから循環流路32に排出される。
また、液溜め部50fに貯留された水Hは、例えば所定量溜まると、適宜排出流路38から排出される。
以上の実施の形態によれば、整流機構70によりイオン交換樹脂板60面に対するガス流の方向を変更できるので、イオン交換樹脂板60の一部分が集中的に利用されることがなく、イオン交換樹脂板60面内の利用率の偏りを低減できる。この結果、例えばイオン交換樹脂板60全体の不純物の除去効率を向上できる。また、イオン交換樹脂板60の耐久性を向上できる。
また、整流機構70は、ガス流の強さに応じてイオン交換樹脂板60面に対するガス流の流れ方向を変更するので、ガス流の強さが変わる際に、ガス流の向きが変更され、より確実にイオン交換樹脂面60内の利用率の偏りを低減できる。
さらに、整流機構70は、ガス流の圧力により動いてガス流の向きを変更する可動整流板71を有するので、ガス流の強さに応じたガス流の流れ方向の変更を適正に行うことができる。
整流機構70は、可動整流板71を支持するばね部材72を有し、可動整流板71は、ばね部材72の弾性により可動になっているので、ガス流の向きの変更を簡単な機構で実現できる。
また、以上の実施の形態では、ガス流入口50bが、ケーシング50内の下部空間S1に対し、イオン交換樹脂板60面と平行な水平方向に向けてガスを流入するように形成され、可動整流板71は、下部空間S1のガス流入口50bの正面に設けられ、衝突するガス流の強さに応じて水平方向に対する傾き角度θが変動して、ガス流の向きを変更するようになっている。かかる構成によれば、可動整流板71が、ガス流の強さに対して応答性よく可動し、イオン交換樹脂板60面に対するガスの流れ方向の変更を好適に行うことができる。
可動整流板71は、比較的ガス流が弱い場合に、傾き角度θが大きくなり、比較的ガス流の強い場合に、傾き角度θが小さくなるようにしたので、イオン交換樹脂板60面の広範囲に渡りガスを流すことができる。
また、本実施の形態では、上記イオン交換器36を燃料電池システム1に適用したので、当該燃料電池システム1において燃料電池10から排出された水素オフガスの不純物の除去を効率的に行い、水素オフガスの再利用を効率的に行うことができる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に相到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば以上の実施の形態における整流機構70は、イオン交換樹脂板60面に対するガス流の流れ方向を変更できるものであれば、他の構成を有するものであってもよい。また、以上の実施の形態では、気液分離器の機能を有するイオン交換器36について説明したが、本発明は、気液分離器と別体のイオン交換器や、気液分離器以外の装置と兼用のイオン交換器にも適用できる。
以上の実施の形態では、燃料電池システム1において循環流路32に設けられるイオン交換器36を例に採って説明したが、燃料電池システムの他の流路に設けられるイオン交換器に、本発明を適用してもよい。また、上記実施の形態において、ガスが、不純物を含む水素オフガスであったが、他の種類のガスであっても本発明は適用できる。また、以上の実施の形態では、燃料電池車両に搭載する燃料電池システムについて説明したが、燃料電池システムは、燃料電池車両以外の各種移動体(ロボット、船舶、航空機等)に搭載するものであってもよい。また、燃料電池システムは、建物(住宅、ビル等)用の発電設備として用いられる定置用発電システムに適用したものであってもよい。
1 燃料電池システム
36 イオン交換器
50 ケーシング
50b ガス流入口
50d ガス流出口
60 イオン交換樹脂板
70 整流機構
71 可動整流板
72 ばね部材
36 イオン交換器
50 ケーシング
50b ガス流入口
50d ガス流出口
60 イオン交換樹脂板
70 整流機構
71 可動整流板
72 ばね部材
Claims (8)
- ガス中の不純物を除去するイオン交換器であって、
ガス流入口とガス流出口を有し、内部にガスが流れるケーシングと、
前記ケーシングの内部に配置され、ガスを通過させて不純物を除去するイオン交換樹脂板と、
前記ガス流入口から流入したガス流のイオン交換樹脂板面に対する流れ方向を変更する整流機構と、を有することを特徴とする、イオン交換器。 - 前記整流機構は、前記ガス流の強さに応じて前記イオン交換樹脂板面に対するガス流の流れ方向を変更することを特徴とする、請求項1に記載のイオン交換器。
- 前記整流機構は、ガス流の押圧力により動いてガス流に対する角度を変えてガス流の向きを変更する可動整流板を有することを特徴とする、請求項2に記載のイオン交換器。
- 前記整流機構は、可動整流板を支持するばね部材を有し、
前記可動整流板は、前記ばね部材の弾性により可動になっていることを特徴とする、請求項3に記載のイオン交換器。 - 前記ガス流入口は、前記ケーシング内のイオン交換樹脂板の上流側の上流空間に対し、イオン交換樹脂板面と平行な一の方向に向けてガスを流入するように形成されており、
前記可動整流板は、前記上流空間における前記ガス流入口の正面に設けられ、衝突するガス流の強さに応じて前記ガスの一の方向に対する傾き角度が変動して、ガス流の向きを変更することを特徴とする、請求項4に記載のイオン交換器。 - 前記可動整流板は、比較的ガス流が弱い場合に、前記一の方向に対する傾き角度が大きくなり、比較的ガス流の強い場合に、前記一の方向に対する傾き角度が小さくなることを特徴とする、請求項5に記載のイオン交換器。
- 燃料ガスと酸化ガスとの電気化学反応により発電を行う燃料電池を有する燃料電池システムであって、
請求項1〜6のいずれかに記載のイオン交換器を有し、
前記イオン交換器によって、前記燃料電池から排出されたオフガス中の不純物を除去していることを特徴とする、燃料電池システム。 - 燃料電池から排出された燃料オフガス中に含まれる燃料ガスを燃料電池に戻すための循環流路を有し、
前記イオン交換器は、前記循環流路に設けられ、燃料オフガスから不純物を除去していることを特徴とする、請求項7に記載の燃料電池システム。
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JP2015079667A (ja) * | 2013-10-17 | 2015-04-23 | トヨタ紡織株式会社 | 気液分離器 |
KR101755916B1 (ko) * | 2015-12-07 | 2017-07-07 | 현대자동차주식회사 | 연료전지 시스템의 애노드 매니폴드 유로 조절장치 |
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