JP2009117107A - イオン交換器及び燃料電池システム - Google Patents
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Abstract
【課題】イオン交換樹脂板の面内の利用率を均一化できるイオン交換器を提供する。
【解決手段】ガス中の不純物を除去するイオン交換器36において、ガス流入口50bとガス流出口50dを有し、内部にガス流路を形成するケーシング50と、ガス流路の方向に板面を向けた状態でケーシング50内に配置され、ガスを通過させて不純物を除去するイオン交換樹脂板60を有している。イオン交換樹脂板60は、ガス流出口50dから相対的に遠い部分の樹脂密度がより低くなるように形成されている。イオン交換樹脂板60は、複数の領域60a〜60jに分割されており、ガス流出口50dから相対的に遠い領域がより密度の低い樹脂で形成されている。
【選択図】図2
【解決手段】ガス中の不純物を除去するイオン交換器36において、ガス流入口50bとガス流出口50dを有し、内部にガス流路を形成するケーシング50と、ガス流路の方向に板面を向けた状態でケーシング50内に配置され、ガスを通過させて不純物を除去するイオン交換樹脂板60を有している。イオン交換樹脂板60は、ガス流出口50dから相対的に遠い部分の樹脂密度がより低くなるように形成されている。イオン交換樹脂板60は、複数の領域60a〜60jに分割されており、ガス流出口50dから相対的に遠い領域がより密度の低い樹脂で形成されている。
【選択図】図2
Description
本発明は、イオン交換器と、そのイオン交換器を備えた燃料電池システムに関する。
例えば自動車等の車両に搭載される燃料電池システムには、燃料電池に反応ガス(燃料ガスや酸化ガス)を給排するための配管系が必要になる。この配管系には、通常、燃料電池から排出された水を含むオフガスの気液を分離する気液分離器が設けられている。例えばこの気液分離器により、オフガスから水を分離し、その後そのオフガスを再利用することが行われている。
ところで、上述のオフガスには、燃料電池や配管等から溶出した不純物が含まれていることがある。このオフガスを再利用するためには、含有する不純物を除去する必要がある。このため、例えば上記気液分離器に、不純物を吸着除去するイオン交換樹脂板を備えたものが提案されている(特許文献1、2参照)。イオン交換樹脂板は、例えば気液分離器のケーシングのガス流入口とガス流出口の間のガス流路に、当該ガス流路を塞ぐように設置されている。
しかしながら、上記気液分離器では、ガス流入口から多量に供給されたオフガスを、ガス流出口の負圧によりイオン交換樹脂板に通過させ、ガス流出口から排出するので、イオン交換樹脂板の面内において、ガス流出口から近い部分を通過するガス流量が多くなり、遠い部分を通過するガス流量が少なくなる傾向にある。この結果、イオン交換樹脂板の面内の利用率が偏り、イオン交換樹脂板全体の不純物の除去効率も低くなる。また、イオン交換樹脂板の一部のみの利用が増えると、イオン交換樹脂板全体の寿命にも影響を及ぼすことがある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、イオン交換樹脂板の面内の利用率を均一化できるイオン交換器、及びそのイオン交換器を備えた燃料電池システムを提供することをその目的とする。
上記目的を達成するための本発明は、ガス中の不純物を除去するイオン交換器であって、ガス流入口とガス流出口を有し、内部にガス流路を形成するケーシングと、前記ガス流路の方向に板面が向いた状態で前記ケーシング内に配置され、ガスを通過させて不純物を除去するイオン交換樹脂板と、を有し、前記イオン交換樹脂板は、前記ガス流出口から相対的に遠い部分の樹脂密度がより低くなるように形成されていることを特徴とする。
本発明によれば、ガス流出口から相対的に遠い部分のイオン交換樹脂板の樹脂密度がより低くなっているので、ガス流出口から遠い部分のイオン交換樹脂板にガスが通過しやすくなる。これにより、イオン交換樹脂板面内の利用率の偏りが低減され、利用率の均一化が図られる。この結果、例えばイオン交換樹脂板全体の不純物の除去効率を向上できる。また、イオン交換樹脂板全体の寿命を延ばすことができる。
前記イオン交換樹脂板は、複数の領域に分割されており、ガス流出口から相対的に遠い位置の領域がより密度の低い樹脂で形成されるようにしてもよい。
前記ケーシングは、下から上に流れるガス流路を形成し、前記ガス流入口を通じて前記イオン交換樹脂板の下側の下部空間にガスを流入させ、前記ガス流出口を通じて前記イオン交換樹脂板の上側の上部空間からガスを流出させ、前記ガス流入口は、前記ケーシングの下部空間の一の側壁部に形成され、前記ガス流出口は、前記ケーシングの上部空間の上壁部であって、一の側壁部に隣接した位置に形成され、前記イオン交換樹脂板は、前記一の側壁部からその反対側の他の側壁部に近づくにつれて段階的に樹脂密度が低くなるように形成されていてもよい。
別の観点による本発明は、燃料ガスと酸化ガスとの電気化学反応により発電を行う燃料電池を有する燃料電池システムであって、上記イオン交換器を有し、前記イオン交換器によって、前記燃料電池から排出されたオフガス中の不純物を除去していることを特徴とする。
上記燃料電池システムは、燃料電池から排出された燃料オフガス中に含まれる燃料ガスを燃料電池に戻すための循環流路を有し、前記イオン交換器は、前記循環流路に設けられ、燃料オフガスから不純物を除去していてもよい。
本発明によれば、イオン交換樹脂板の面内の利用率を均一化できるので、例えばイオン交換樹脂板全体の不純物の除去効率を向上できる。また、例えばイオン交換樹脂板の寿命を延ばすことができる。
以下、図面を参照して、本発明の好ましい実施の形態について説明する。図1は、本実施の形態に係るイオン交換器が適用される燃料電池システム1の構成の概略を示す説明図である。本実施の形態では、燃料電池システム1を燃料電池車両(移動体)の車載発電システムに適用した例について説明する。
燃料電池システム1は、図1に示すように、反応ガス(酸化ガス及び燃料ガス)の供給を受けて電力を発生する燃料電池10と、燃料電池10に酸化ガス(例えば空気)を供給する酸化ガス配管系11と、燃料電池10に燃料ガスとしての水素ガスを供給する水素ガス配管系12と、システム全体を統合制御する制御装置13等を備えている。
燃料電池10は、反応ガスの供給を受けて発電する単電池を所要数積層して構成したスタック構造を有している。燃料電池10には、発電中の電流を検出する電流センサ10aが取り付けられている。
酸化ガス配管系11は、加湿器20と、加湿器20により加湿された酸化ガスを燃料電池10に供給する供給流路21と、燃料電池10から排出された酸化オフガスを加湿器20に送る排出流路22と、加湿器20の酸化オフガスを外部に排出する排気流路23を備えている。供給流路21には、大気中の酸化ガスを取り込んで加湿器20に圧送するコンプレッサ24が設けられている。
水素ガス配管系12は、高圧(例えば70MPa)の水素ガスを貯留した燃料供給源としての水素タンク30と、水素タンク30の水素ガスを燃料電池10に供給するための供給流路31と、燃料電池10から排出された水素オフガスを供給流路31に戻すための循環流路32を備えている。
なお、水素タンク30に代えて、炭化水素系の燃料から水素リッチな改質ガスを生成する改質器と、この改質器で生成した改質ガスを高圧状態にして蓄圧する高圧ガスタンクと、を燃料供給源として採用することもできる。また、水素吸蔵合金を有するタンクを燃料供給源として採用してもよい。
供給流路31には、水素タンク30の元弁として機能し、水素タンク30から燃料電池10側への水素ガスの供給を遮断又は許容する遮断弁33と、水素ガスの圧力を予め設定した二次圧に減圧するレギュレータ34と、燃料電池10側に供給する水素ガスの流量やガス圧を高精度に調整するインジェクタ35が設けられている。
循環流路32には、水素オフガスから水を分離する、本実施の形態に係るイオン交換器の機能を有する気液分離器36と、循環流路32内の水素オフガスを加圧して供給流路31側へ圧送する水素ポンプ37が設けられている。気液分離器36には、気液分離器36により分離された水や一部の水素オフガスを外部に排出する排出流路38が接続されている。当該排出流路38には、気液分離器36からの水や一部の水素オフガスの排出を制御する排出制御弁39が設けられている。なお、気液分離器36の構成の詳細は後述する。
制御装置13は、内部にCPU,ROM,RAMを備えたマイクロコンピュータとして構成される。CPUは、制御プログラムに従って所望の演算を実行して、インジェクタ35の開閉制御など、種々の処理や制御を行う。ROMは、CPUで処理する制御プログラムや制御データを記憶する。RAMは、主として制御処理のための各種作業領域として使用される。
制御装置13は、車両に設けられた加速操作装置(アクセルペダル等)の操作量を検出し、加速要求値(例えばトラクションモータ等の電力を消費する負荷装置からの要求発電量)等の制御情報を受けて、システム1内の各種機器の動作を制御する。なお、負荷装置は、トラクションモータのほかに、燃料電池10を作動させるために必要なコンプレッサ24、水素ポンプ37、及び図示しない冷媒循環用のポンプ等の補機装置のモータ、並びに、車両の走行に関与する各種装置(車輪制御部、操舵装置、懸架装置等)で使用されるアクチュエータ、空調装置、照明及びオーディオ等を含む。
制御装置13には、燃料電池10の発電量を検出する電流センサ10aの検出情報が入力される。また、各配管系を流れる流体の圧力、温度、流量等を検出するセンサの検出情報や、外気温を検出するセンサの検出情報等が入力される。制御装置13は、要求発電量及び各センサの検出情報に基づき、コンプレッサ24、遮断弁33、及びインジェクタ35等を駆動制御して、燃料電池10に要求発電量に応じた流量及び圧力の反応ガスを供給する。
次に、気液分離器36について説明する。図2は、気液分離器36の構成の概略を示す縦断面の説明図である。
気液分離器36は、例えば図2に示すように全体が略筒状のケーシング50を有し、その内部に気液分離室が形成されている。ケーシング50の一の側面側(図2の左側)の側壁部50aの下部には、水や不純物を含んだ水素オフガスが流入するガス流入口50bが形成され、燃料電池10側の循環流路32が接続されている。また、ケーシング50の上壁部50cには、水等が分離された水素オフガスが流出するガス流出口50dが形成され、水素ポンプ37側の循環流路32が接続されている。ガス流出口50dは、例えばケーシング50の一の側壁部50a寄りの側壁部50aに隣接した位置に形成されている。かかる構成により、ケーシング50内には、概して下から上に流れるガス流路が形成される。
ケーシング50の中央部には、水素オフガス中の細かい粒子状の水分や不純物を除去するイオン交換樹脂板60が設けられている。このイオン交換樹脂板60は、水素オフガスを通過させ、その水素オフガス内の水分を捕集したり、イオン化した不純物を水素イオンと交換する機能を有する。
イオン交換樹脂板60は、例えばケーシング50内のガス流路を塞ぐような略円板形状に形成されている。イオン交換樹脂板60は、上下方向のガス流路に対し直角の水平に設置されている。イオン交換樹脂板60によって、ケーシング50内は、ガス流入口50b側の下部空間S1と、ガス流出口50d側の上部空間S2に分けられている。
イオン交換樹脂板60は、例えば図3に示すように略格子状の複数の領域60a、60b、60c、60d、60e、60f、60g、60h、60i、60jに分割されている。イオン交換樹脂板60の各領域60a〜60jは、仕切り板61によって仕切られている。イオン交換樹脂板60の各領域60a〜60jの樹脂密度は、ガス流出口50dから遠くなるにつれて段階的に小さくなるように設定されている。つまり、図2に示すように、領域60a,60b、領域60c,60d、領域60e,60f、領域60g,60h、領域60i,60jの順にガス流出口50dからの距離が遠くなるので、この順に樹脂密度が小さく設定される。したがって、領域60a、60bの樹脂密度ρ1、領域60c、60dの樹脂密度ρ2、領域60e、60fの樹脂密度ρ3、領域60g、60hの樹脂密度ρ4、領域60i、60jの樹脂密度ρ5とすると、ρ1>ρ2>ρ3>ρ4>ρ5となっている。
ケーシング50の他の側面側(図2の右側)の側壁部50eには、湾曲形状に傾斜した内壁面50fが形成されている。内壁面50fは、上部に行くにつれて次第に広がるように傾斜している。また、内壁面50fは、下端が後述する液溜め部50gの開口部50hに通じている。
ケーシング50の他の側面側(図2の右側)の下部には、分離或いは回収された水を一時的に溜める液溜め部50gが形成されている。内壁面50cの下端とケーシング50の底部50iにより開口部50hが形成されており、液溜め部50gには、その開口部50hから水が流入する。液溜め部50gは、例えばケーシング50の底面の一部が下に凸に湾曲して形成されており、所定量の水を溜めることができる。液溜め部50gの排出側には、上述の排出流路38が接続されている。
次に、以上のように構成された気液分離器36の作用について説明する。例えば燃料電池システム1が作動し、燃料電池10において発電が行われると、燃料電池10から循環流路32を通じて、気液分離器36に水を含む水素オフガスが送られる。水を含む水素オフガスは、ガス流入口50bからケーシング50内に流入され、例えばケーシング50内の下部空間S1において、水素オフガスに含まれていた水は、重力により落下し、図2に示すようにケーシング50の底面を通って液溜め部50gに貯留される。
水が分離された水素オフガスは、水素ポンプ37のあるガス流出口50dの負圧により、下部空間S1からイオン交換樹脂板60を通過し、上部空間S2に流れ出る。このときイオン交換樹脂板60により、例えば水素オフガス中の細かい粒子状の水分や不純物が捕集され、除去される。また、ガス流出口50dから離れるほどイオン交換樹脂板60の樹脂密度が低くなっているので、ガス流出口50dから離れるほどイオン交換樹脂板60による圧損が小さく、ガス流出口50dから遠い位置のイオン交換樹脂板60にも十分に水素オフガスが通過する。この結果、イオン交換樹脂板60の全面において、通過するガスの流量がほぼ同じになる。つまり、イオン交換樹脂板60の各領域60a〜60jを通過するガスの流量がほぼ同じになり、イオン交換樹脂板60の全面において偏りなく水分と不純物が除去される。
上部空間S2に流出した水素オフガスは、ガス流出口50dから循環流路32に排出される。
また、液溜め部50gに貯留された水Hは、例えば所定量溜まると、適宜排出流路38から排出される。
以上の実施の形態によれば、イオン交換樹脂板60は、ガス流出口50dから相対的に遠い部分の樹脂密度がより低くなるように形成されているので、ガス流出口50dからより遠い部分のイオン交換樹脂板60にガスが通過しやすくなり、イオン交換樹脂板60のガス流出口50dから遠い部分にもガスが十分に通過する。これにより、イオン交換樹脂板60の面内の利用率の偏りが低減され、利用率の均一化が図られる。この結果、例えばイオン交換樹脂板60の全体の不純物の除去効率を向上できる。また、例えばイオン交換樹脂板60全体の寿命を延ばすことができる。
また、上記実施の形態では、イオン交換樹脂板60は、複数の領域60a〜60jに分割されており、ガス流出口50dから相対的に遠い領域ほど密度の低い樹脂で形成されるようにしたので、イオン交換樹脂板60の樹脂密度を段階的に変えることができる。また、このイオン交換樹脂板60の樹脂密度の段階的な変化を簡単に付けることができる。
ガス流入口50bは、ケーシング50の下部空間S1の側壁部50aに形成され、ガス流出口50dは、ケーシング50の上部空間S2の上壁部50cであって、側壁部50aに隣接した位置に形成され、イオン交換樹脂板60は、側壁部50aからその反対側の側壁部50eに近づくにつれて段階的に樹脂密度が低くなるように形成されている。かかる構成において特にイオン交換樹脂板60の全面におけるガス流量が均一化され、イオン交換樹脂板60の利用率の均一化が図られる。
また、本実施の形態では、上記気液分離器36を燃料電池システム1に適用したので、当該燃料電池システム1において燃料電池10から排出された水素オフガスの不純物の除去を効率的に行い、水素オフガスの再利用を効率的に行うことができる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に相到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば以上の実施の形態では、イオン交換樹脂板60が10個の領域60a〜60jに分割されていたが、その数や形状は、任意に選択できる。また、イオン交換樹脂板60が複数の領域に分割されていなくてもよく、かかる場合、イオン交換樹脂板60の樹脂密度が徐々に連続的に変化していくようにしてもよい。また、以上の実施の形態における気液分離器36のケーシング50のガス流入口50b、ガス流出口50dなどの構成は、本実施の形態の例に限られず、他のものであってもよい。また、以上の実施の形態では、イオン交換器の機能を有する気液分離器36について説明したが、本発明は、気液分離器と別体のイオン交換器や、気液分離器以外の装置と兼用のイオン交換器にも適用できる。
以上の実施の形態では、燃料電池システム1において循環流路32に設けられる気液分離器36を例に採って説明したが、燃料電池システムの他の流路に設けられるイオン交換器に、本発明を適用してもよい。また、上記実施の形態において、ガスが、不純物を含む水素オフガスであったが、他の種類のガスであっても本発明は適用できる。また、以上の実施の形態では、燃料電池車両に搭載する燃料電池システムについて説明したが、燃料電池システムは、燃料電池車両以外の各種移動体(ロボット、船舶、航空機等)に搭載するものであってもよい。また、燃料電池システムは、建物(住宅、ビル等)用の発電設備として用いられる定置用発電システムに適用したものであってもよい。
1 燃料電池システム
36 気液分離器
50 ケーシング
50b ガス流入口
50d ガス流出口
60 イオン交換樹脂板
60a〜60j 領域
36 気液分離器
50 ケーシング
50b ガス流入口
50d ガス流出口
60 イオン交換樹脂板
60a〜60j 領域
Claims (5)
- ガス中の不純物を除去するイオン交換器であって、
ガス流入口とガス流出口を有し、内部にガス流路を形成するケーシングと、
前記ガス流路の方向に板面が向いた状態で前記ケーシング内に配置され、ガスを通過させて不純物を除去するイオン交換樹脂板と、を有し、
前記イオン交換樹脂板は、前記ガス流出口から相対的に遠い部分の樹脂密度がより低くなるように形成されていることを特徴とする、イオン交換器。 - 前記イオン交換樹脂板は、複数の領域に分割されており、ガス流出口から相対的に遠い位置の領域がより密度の低い樹脂で形成されていることを特徴とする、請求項1に記載のイオン交換器。
- 前記ケーシングは、下から上に流れるガス流路を形成し、前記ガス流入口を通じて前記イオン交換樹脂板の下側の下部空間にガスを流入させ、前記ガス流出口を通じて前記イオン交換樹脂板の上側の上部空間からガスを流出させ、
前記ガス流入口は、前記ケーシングの下部空間の一の側壁部に形成され、
前記ガス流出口は、前記ケーシングの上部空間の上壁部であって、一の側壁部に隣接した位置に形成され、
前記イオン交換樹脂板は、前記一の側壁部からその反対側の他の側壁部に近づくにつれて段階的に樹脂密度が低くなるように形成されていることを特徴とする、請求項1又は2に記載のイオン交換器。 - 燃料ガスと酸化ガスとの電気化学反応により発電を行う燃料電池を有する燃料電池システムであって、
請求項1〜3のいずれかに記載のイオン交換器を有し、
前記イオン交換器によって、前記燃料電池から排出されたオフガス中の不純物を除去していることを特徴とする、燃料電池システム。 - 燃料電池から排出された燃料オフガス中に含まれる燃料ガスを燃料電池に戻すための循環流路を有し、
前記イオン交換器は、前記循環流路に設けられ、燃料オフガスから不純物を除去していることを特徴とする、請求項4に記載の燃料電池システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007287237A JP2009117107A (ja) | 2007-11-05 | 2007-11-05 | イオン交換器及び燃料電池システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007287237A JP2009117107A (ja) | 2007-11-05 | 2007-11-05 | イオン交換器及び燃料電池システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2009117107A true JP2009117107A (ja) | 2009-05-28 |
Family
ID=40784035
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
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JP (1) | JP2009117107A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101350188B1 (ko) | 2011-11-18 | 2014-01-09 | 기아자동차주식회사 | 연료전지용 대면적 이온필터 |
-
2007
- 2007-11-05 JP JP2007287237A patent/JP2009117107A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR101350188B1 (ko) | 2011-11-18 | 2014-01-09 | 기아자동차주식회사 | 연료전지용 대면적 이온필터 |
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