JP2009142234A - コンバイン - Google Patents
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Abstract
【課題】処理胴の上方の装置スペースを有効に活用でき、且つ排藁中のササリを効率良く処理できるコンバインを提供することを目的とする。
【解決手段】扱胴22と、扱胴22の後側方に扱胴22と平行に配置した処理胴25と、扱胴22の後方に配置した排藁チェーン16と、扱胴22の下方に配置した揺動選別装置6と、を備えたコンバイン100において、揺動選別装置6により選別した二番物を、二番コンベア27、二番縦コンベア29、リターンコンベア7を介して揺動選別装置6へ戻す構成であって、リターンコンベア7を処理胴25の上方で平行に配置し、リターンコンベア7の後側、且つ排藁チェーン16の搬送方向終端部にササリ処理装置80を設けた、コンバイン100である。
【選択図】図4
【解決手段】扱胴22と、扱胴22の後側方に扱胴22と平行に配置した処理胴25と、扱胴22の後方に配置した排藁チェーン16と、扱胴22の下方に配置した揺動選別装置6と、を備えたコンバイン100において、揺動選別装置6により選別した二番物を、二番コンベア27、二番縦コンベア29、リターンコンベア7を介して揺動選別装置6へ戻す構成であって、リターンコンベア7を処理胴25の上方で平行に配置し、リターンコンベア7の後側、且つ排藁チェーン16の搬送方向終端部にササリ処理装置80を設けた、コンバイン100である。
【選択図】図4
Description
本発明は、扱胴により脱穀した後の処理物を処理する処理胴と、二番物を揺動選別装置へ戻すリターンコンベアと、二番物を処理する二番処理装置と、ササリを処理するササリ処理装置と、を備えるコンバインの技術に関し、より詳細には、二番処理装置、及びササリ処理装置の配置の技術に関する。
従来、扱胴で脱穀した後の処理物を処理する処理胴と、該処理胴で処理された穀粒、及び二番縦コンベアで搬送された二番物を合流して、揺動選別装置へ戻す移送体(リターンコンベア)と、を備えるコンバインの技術は公知となっている。
例えば、特許文献1には、脱穀部と、該脱穀部で脱穀した穀粒を揺動選別及び風選別する選別部とを有し、該脱穀部に扱胴と、該扱胴の処理物を再処理する送塵口処理胴と、二番物等を処理する枝梗処理装置(二番処理装置)を備えたコンバインであって、該送塵口処理胴の下方にあって該送塵口処理胴から排出された処理物を受け、該処理物を該送塵口処理胴による脱穀物の送り方向とは反対方向に搬送して選別部の揺動選別装置上に排出する搬送体(リターンコンベア)を備えたことを特徴とするコンバインが開示されている。
例えば、特許文献1には、脱穀部と、該脱穀部で脱穀した穀粒を揺動選別及び風選別する選別部とを有し、該脱穀部に扱胴と、該扱胴の処理物を再処理する送塵口処理胴と、二番物等を処理する枝梗処理装置(二番処理装置)を備えたコンバインであって、該送塵口処理胴の下方にあって該送塵口処理胴から排出された処理物を受け、該処理物を該送塵口処理胴による脱穀物の送り方向とは反対方向に搬送して選別部の揺動選別装置上に排出する搬送体(リターンコンベア)を備えたことを特徴とするコンバインが開示されている。
また、フィードチェーン後方の排藁チェーンで搬送される排藁からササリ粒を回収し、4番ロスを少なくするコンバインの技術は公知となっている。
例えば、特許文献2には、脱穀用フィードチェーンの搬送速度が変速可能な構成とし、コンバインの車速が大なるほど前記フィードチェーンの搬送速度が大となるように構成したコンバインの脱穀装置であって、車速が所定値以下のときはフィードチェーンの搬送速度を所定速度で伝動可能な構成とし、フィードチェーン後方の排藁チェーンの搬送速度は、フィードチェーンの最高搬送速度よりも速くなるように構成したことを特徴とするコンバインの脱穀装置が開示されている。
特開2004−33154号公報
特開2004−229595号公報
例えば、特許文献2には、脱穀用フィードチェーンの搬送速度が変速可能な構成とし、コンバインの車速が大なるほど前記フィードチェーンの搬送速度が大となるように構成したコンバインの脱穀装置であって、車速が所定値以下のときはフィードチェーンの搬送速度を所定速度で伝動可能な構成とし、フィードチェーン後方の排藁チェーンの搬送速度は、フィードチェーンの最高搬送速度よりも速くなるように構成したことを特徴とするコンバインの脱穀装置が開示されている。
しかし、特許文献1に開示されているコンバインは、搬送方向終端部に枝梗処理装置(二番処理装置)を連結し、搬送方向始端部に二番還元コンベアを連結した搬送体(リターンコンベア)を処理胴の下方に備えているため、処理胴の下方に搬送体(リターンコンベア)等の構成要素が集中していた。
また、特許文献2に開示されているコンバインは、フィードチェーンの搬送速度と排藁チェーンの搬送速度との速度差により排藁チェーンに搬送される排藁の層厚を薄くすることで、搬送される排藁中のササリ粒が下方に落下し易くなるが、排藁チェーンの搬送時に排藁中のササリ粒を完全に落下させることは困難であった。
また、特許文献2に開示されているコンバインは、フィードチェーンの搬送速度と排藁チェーンの搬送速度との速度差により排藁チェーンに搬送される排藁の層厚を薄くすることで、搬送される排藁中のササリ粒が下方に落下し易くなるが、排藁チェーンの搬送時に排藁中のササリ粒を完全に落下させることは困難であった。
本発明は以上の状況に鑑み、処理胴の上方の装置スペースを有効に活用でき、且つ排藁中のササリを効率良く処理できるコンバインを提供することを目的とする。
本発明の解決しようとする課題は以上のとおりであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
すなわち、請求項1においては、扱胴と、該扱胴の後側方に扱胴と平行に配置した処理胴と、前記扱胴の後方に配置した排藁チェーンと、前記扱胴の下方に配置した揺動選別装置と、を備えたコンバインにおいて、前記揺動選別装置により選別した二番物を、二番コンベア、二番縦コンベア、リターンコンベアを介して前記揺動選別装置へ戻す構成であって、前記リターンコンベアを前記処理胴の上方で平行に配置し、前記リターンコンベアの後側、且つ前記排藁チェーンの搬送方向終端部にササリ処理装置を設けたものである。
請求項2においては、前記リターンコンベアの駆動軸と、前記ササリ処理装置の駆動軸と、を同軸に設けたものである。
請求項3においては、前記リターンコンベアの駆動軸と、前記ササリ処理装置の駆動軸と、前記二番処理装置の駆動軸と、を同軸に設けたものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
請求項1においては、リターンコンベアを処理胴の上方で平行に配置し、該リターンコンベアの後側、且つ排藁チェーンの搬送方向終端部にササリ処理装置を配置することで、処理胴の上方の装置スペースを有効に活用でき、且つ排藁チェーンより搬送された排藁中のササリ粒を効率良く回収することができる。
請求項2においては、リターンコンベアとササリ処理装置を一体的にコンパクトに配置することが可能となる。また、同一の駆動経路で駆動することが可能となり、駆動構成を簡単とすることができる。
請求項3においては、リターンコンベアとササリ処理装置と二番処理装置を一体的にコンパクトに配置することが可能となる。また、同一の駆動経路でリターンコンベアとササリ処理装置と二番処理装置を駆動することが可能となり、駆動構成を簡単にで、損失も低減でき、効率よく作動することができ、また、処理物の搬送も効率よく行える。
次に、発明を実施するための最良の形態を説明する。
図1はコンバイン100の側面図、図2はコンバイン100の平面図である。
図1はコンバイン100の側面図、図2はコンバイン100の平面図である。
先ず、本発明の一実施例に係るコンバイン100の全体構成について説明する。なお、以下の説明では、機体3の進行方向に向かって左側を単に「左側」とし、同じく進行方向に向かって右側を単に「右側」とする。
図1及び図2に示すように、コンバイン100は、クローラ式走行装置2上に機体3が配設され、機体3の前部には、刈取部4が配設されている。機体3上の左側には、扱胴22、処理胴25等を備える脱穀部5が配設され、脱穀部5の下方には、揺動選別装置6、唐箕ファン19等を備える選別部20が配設されている。機体3上の前部右側には、運転席10及びステアリングハンドル11等を備える運転部9が配設されている。
運転部9の下方で機体3上の前部右側には、エンジン12が配設され、運転部9の後方で機体3上の後部右側には、グレンタンク13が配設されている。グレンタンク13の底部には、排出コンベア14が機体前後方向に配設され、グレンタンク13の後部には、排出オーガ15の縦送りオーガ15aが立設され、グレンタンク13に貯溜された穀粒は、排出コンベア14で機体後方に搬送され、排出オーガ15先端部の排出口からトラック等へ排出される。
脱穀部5の側部にはフィードチェーン8が配置され、該フィードチェーン8の搬送方向終端部には、排藁チェーン16が設けられている。
排藁チェーン16後下方には、排藁カッター18、拡散コンベア等を備える排藁処理部17が配設されているとともに、排藁チェーン16の下側方には、伸縮可能に構成された排藁ガイド棒(図示省略)が配設され、排藁を「切断」と「非切断」とに切換可能とする。フィードチェーン8の後端側から排藁チェーン16に受け継がれた排藁は、前記排藁ガイド棒が伸長されて、長い状態のまま機体3の後方に排出されるか、または前記排藁ガイド棒が縮長されて、排藁カッター18にて適宜長さに短く切断された後、機体3の後方に排出される。
排藁チェーン16後下方には、排藁カッター18、拡散コンベア等を備える排藁処理部17が配設されているとともに、排藁チェーン16の下側方には、伸縮可能に構成された排藁ガイド棒(図示省略)が配設され、排藁を「切断」と「非切断」とに切換可能とする。フィードチェーン8の後端側から排藁チェーン16に受け継がれた排藁は、前記排藁ガイド棒が伸長されて、長い状態のまま機体3の後方に排出されるか、または前記排藁ガイド棒が縮長されて、排藁カッター18にて適宜長さに短く切断された後、機体3の後方に排出される。
次に、脱穀部5、及び選別部20について説明する。図3は、脱穀部5及び選別部20の側面断面図である。
図3に示すように、脱穀部5では、扱室21内に穀稈を機体後方向に搬送しながら脱穀する扱胴22が機体前後方向に架設されている。扱胴22の下方周囲には、受網23が配設され、脱穀された後の穀粒等が漏下して粗選別される。
扱胴22の後方でグレンタンク13側の処理室24内には、機体前後方向に処理胴軸25bを有し、扱室21より搬送された枝梗付着粒(扱胴22により処理された後の処理物)を機体後方向に搬送しながら処理する処理胴25が、扱胴22と平行に機体前後方向に架設されている。扱室21の後部右側と処理室24の前部左側とは、送塵口37を介して連通され、扱室21内の枝梗付着粒や藁屑等が送塵口37から、処理室24内に搬送される。
処理胴25の下方周囲には処理胴網(濾過網)40が配設されている。
処理胴25の下方周囲には処理胴網(濾過網)40が配設されている。
図3に示すように、選別部20は、受網23の下方に配設され、該受網23を漏下した穀粒や藁屑等を揺動選別する揺動選別装置6と、揺動選別装置6の前下方に配設され選別風を送風する唐箕ファン19と、一番コンベア26と二番コンベア27との間に配設され、揺動選別装置6の後部に選別風を送風するセカンドファン46とを備え、揺動選別装置6による揺動選別と、唐箕ファン19及びセカンドファン46による風選別とを行い、一番物(籾・精粒)と二番物と藁屑等に分別する。また、揺動選別装置6の後上方には、唐箕ファン19の選別風に乗ってきた塵埃等を吸引して機外に排出する吸引ファン31(横断流ファン)が配設されている。
揺動選別装置6は、前部に受網23を通過した穀粒等を均平、比重選別するフィードパン32・33が配設されている。フィードパン32の後部には、フィードパン32より送られた穀粒と藁屑、及び受網23を通過した穀粒と藁屑を粗選別するチャフシーブ34が配設されている。チャフシーブ34の下方でフィードパン33の後部には、チャフシーブ34で粗選別された穀粒を唐箕ファン19の選別風とあいまって精選別を行うグレンシーブ35が配設されている。揺動選別装置6の後部には、藁屑をほぐして穀粒等を二番コンベア27に落下させて再選別を行い、藁屑を脱穀部5終端の三番口(図示省略)から排出するストローラック36が配設されている。
唐箕ファン19は、チャフシーブ34で粗選別された穀粒等に選別風を送風して脱穀部5内の塵埃等を機体後方に吹き飛ばす。すなわち、唐箕ファン19は、チャフシーブ34及びグレンシーブ35を通過した穀粒等に選別風を送風し、この選別風に逆らって落下する穀粒を一番コンベア26へ、比重の小さい軽い物を二番コンベア27上に飛ばす。
一番コンベア26は、揺動選別装置6の下方で唐箕ファン19の後方に機体左右方向に横設され、一番穀粒を搬送する。一番コンベア26の右端には、一番コンベア26で搬送された一番穀粒をグレンタンク13に搬送する揚穀筒(揚穀コンベア)28が連設されている。
二番コンベア27は、一番コンベア26の後方に機体左右方向に横設され、二番物を搬送する。二番コンベア27の右端には、二番コンベア27で搬送された二番物を搬送して移送体であるリターンコンベア7に受け継ぐ二番縦コンベア29が連設されている。
揚穀コンベア28は、一番コンベア26の右端に連設されて機体前上方に斜めに延設されている。すなわち、揚穀コンベア28は、側面視において前記リターンコンベア7の前部に連設して配置した二番処理装置30と処理胴25との前後間、換言すると二番処理装置30の後側と処理胴25の前側との間に斜設されている。揚穀コンベア28が、正面視及び背面視において二番処理装置30及び処理胴25と一部重複し、脱穀部5の側壁(右側壁)に近接して配設されることにより、機体幅(機体左右方向の長さ)が従来より短くなり、機体をコンパクトに構成することができる。
二番縦コンベア29は、二番コンベア27の右端に連設されて機体後上方に斜めに延設されている。二番縦コンベア29の上端(搬送方向終端部)には、二番縦コンベア29で搬送された二番物を二番処理装置30を介して扱胴22に戻すリターンコンベア7の後端(搬送方向始端部)が連設されている。
二番縦コンベア29は、一番コンベア26と正面視において重複するように、換言すると、二番縦コンベア29は、一番コンベア26の真後ろに配設されているため側面視で交差することがなく、脱穀部5の横幅(機体左右方向)を短縮することができる。
二番縦コンベア29は、一番コンベア26と正面視において重複するように、換言すると、二番縦コンベア29は、一番コンベア26の真後ろに配設されているため側面視で交差することがなく、脱穀部5の横幅(機体左右方向)を短縮することができる。
次に、リターンコンベア7について説明する。図4は脱穀部5の側面断面図、図5は脱穀部5の背面断面図である。なお、図4の図示右側がコンバイン100の前側、図示左側がコンバイン100の後側である。
図4に示すように、リターンコンベア7は、処理胴25の処理胴軸25bと略平行にコンベア軸7aを有し、処理胴25の上方で、二番縦コンベア29の上端と連設されている。すなわち、リターンコンベア7は、処理胴25の上方で、処理胴25と略平行に機体前後方向に配設され、平面視で処理胴25と重複するように配設されているとともに、搬送方向終端部(脱穀部5前部)が処理胴25の前方で、側面視で扱胴22の中途部まで延設されている。但し、リターンコンベア7は、処理胴25の下方または側方に配置する構成とすることもでき、処理室24内にコンパクトに配置することができる。
リターンコンベア7は、処理胴25の上方に機体前後方向に配設される受樋51と、受樋51内に架設されるスクリュー7bとを備える。
受樋51は、上部が開放されて正面視漏斗状に形成されている。受桶51は脱穀部5後側端部にササリ回収桶86が接続されている。スクリュー7bは、コンベア軸7aを駆動軸とし、コンベア軸7aの回転によって受樋51上の処理物を機体前方(図4矢印A方向)に搬送する。
受樋51は、上部が開放されて正面視漏斗状に形成されている。受桶51は脱穀部5後側端部にササリ回収桶86が接続されている。スクリュー7bは、コンベア軸7aを駆動軸とし、コンベア軸7aの回転によって受樋51上の処理物を機体前方(図4矢印A方向)に搬送する。
リターンコンベア7の搬送方向始端部(脱穀部5後部)には、二番縦コンベア29の搬送方向終端部(上端部)が連結されている。具体的には、図5に示すように、リターンコンベア7と二番縦コンベア29とは、機体左右方向に横設される中継コンベア76を介して連結されている。二番縦コンベア29により搬送された二番物は、中継コンベア76を介してリターンコンベア7に受け継がれる。なお、二番縦コンベア29の二番物をリターンコンベア7に受け継ぐ構成は、本実施の形態に限定するものではなく、例えば、二番縦コンベア29の搬送方向終端部をリターンコンベア7の上方まで延設し、この上端部から二番物をリターンコンベア7に向けて落下させて受け継がせる構成も可能である。
図4に示すように、リターンコンベア7の搬送方向始端部には、排藁チェーン16より搬送された排藁中のササリを処理するササリ処理装置80が設けられている。
さらに、リターンコンベア7の搬送方向終端部には、リターンコンベア7に搬送された二番物を処理する二番処理装置30が設けられている。
さらに、リターンコンベア7の搬送方向終端部には、リターンコンベア7に搬送された二番物を処理する二番処理装置30が設けられている。
このような構成により、リターンコンベア7は、二番縦コンベア29から搬送される二番物をスクリュー7bの回転によって、処理胴25の搬送方向(機体後方向、図4矢印B方向)とは反対方向(機体前方向、図4矢印A方向)に搬送し、搬送方向終端部で二番処理装置30に投入する。二番処理装置30に投入された二番物は、処理された後、揺動選別装置6の選別開始部に再投入される。一方、スクリュー7bの回転とともに、ササリ処理装置80のタイン81・81・・・がチェーン82を介して周回する。タイン81・81・・・が周回することによって、排藁チェーン16より搬送された排藁中のササリが処理される。処理されたササリは、ササリ回収桶86に落下し、受桶51へ搬送される。受樋51へ搬送されたササリは、リターンコンベア7により二番処理装置30へ搬送される。
次に、二番処理装置30について説明する。
図4に示すように、二番処理装置30は、リターンコンベア7の搬送方向終端部に設けられ、リターンコンベア7より搬送された二番物を処理する。二番処理装置30は、処理胴25の処理胴軸25bと略平行に配設される回動軸30aを有する。
回動軸30aは、リターンコンベア7の搬送方向終端部でコンベア軸7aと同軸上に連結されている。つまり、二番処理装置30の駆動軸は、リターンコンベア7の駆動軸と同軸に設けられている。
図4に示すように、二番処理装置30は、リターンコンベア7の搬送方向終端部に設けられ、リターンコンベア7より搬送された二番物を処理する。二番処理装置30は、処理胴25の処理胴軸25bと略平行に配設される回動軸30aを有する。
回動軸30aは、リターンコンベア7の搬送方向終端部でコンベア軸7aと同軸上に連結されている。つまり、二番処理装置30の駆動軸は、リターンコンベア7の駆動軸と同軸に設けられている。
回動軸30aの前端は、ケーシング61の前面から突出されている。なお、詳しくは後述するが回動軸30a上の前端には、入力ギア70が固設されている。処理胴25の処理胴軸25bの動力が、入力ギア70(図6)等を介して、回動軸30a及びコンベア軸7aに伝達されることにより、二番処理装置30及びリターンコンベア7が駆動される。
回動軸30a上には、軸心方向に適宜間隔で処理歯60・60・・・が配設されている。回動軸30a及び処理歯60・60・・・は、略円筒状に形成されたケーシング61で覆われている。ケーシング61の内面には、処理歯60・60・・・を避けて回動軸30aの軸心方向に適宜間隔で固定歯(図示省略)が配設されている。固定歯は、処理歯60・60・・・と協動して枝梗を除去する。ケーシング61の内面には、ケーシング61内を搬送される二番物に送り作用を付与する送塵弁63・63・・・が設けられている。
ケーシング61の後面には投入口61aが形成され、投入口61aを介してケーシング61とリターンコンベア7の受樋51とが連通されているとともに、ケーシング61の前部下面には、処理後の穀粒等を放出する放出口61bが形成されている。放出口61bが位置する回動軸30a上の前部には、回転によって処理物を機体左右中央方向へ放出する板状の拡散羽根64が設けられている。
このような構成により、二番処理装置30は、リターンコンベア7で搬送された二番物が投入口61aを介してケーシング61内に投入され、二番物を回動軸30aの回動により処理歯60・60・・・と固定歯とが協動して枝梗を除去しつつ、送塵弁63・63・・・の送り作用とあいまって機体前方に搬送する。
枝梗が除去された処理物は、拡散羽根64の回転によって、放出口61bから機体左右中央方向へ放出されて、揺動選別装置6の選別開始部に再投入される。
枝梗が除去された処理物は、拡散羽根64の回転によって、放出口61bから機体左右中央方向へ放出されて、揺動選別装置6の選別開始部に再投入される。
次に、ササリ処理装置80について説明する。
図4及び図5に示すように、ササリ処理装置80は、リターンコンベア7の搬送方向始端部であって、排藁チェーン16の搬送方向終端部(脱穀部5後方端部)となる位置に設けられている。ササリ処理装置80は、排藁チェーン16より搬送された排藁中のササリを処理する。ササリ処理装置80は、回動軸80aと、タイン81・81・・・と、チェーン82と、ケース83と、を有する。ササリ処理装置80は、回動軸80aに対して所定の角度を有して設けられている。
図4及び図5に示すように、ササリ処理装置80は、リターンコンベア7の搬送方向始端部であって、排藁チェーン16の搬送方向終端部(脱穀部5後方端部)となる位置に設けられている。ササリ処理装置80は、排藁チェーン16より搬送された排藁中のササリを処理する。ササリ処理装置80は、回動軸80aと、タイン81・81・・・と、チェーン82と、ケース83と、を有する。ササリ処理装置80は、回動軸80aに対して所定の角度を有して設けられている。
回動軸80aは、処理胴25の処理胴軸25bと略平行に配設されている。回動軸80aは、リターンコンベア7の搬送方向始端部でコンベア軸7aと同軸に連結されている。つまり、ササリ処理装置80の駆動軸は、リターンコンベア7、及び二番処理装置30の駆動軸と、同軸に設けられ、前から二番処理装置30、リターンコンベア7、ササリ処理装置80と配置されている。従って、二番処理装置30と同様に、処理胴25の処理胴軸25bの動力が、入力ギア70等を介して、コンベア軸7a、回動軸80aと伝達されることにより、ササリ処理装置80が駆動される。回転軸80aは端部に駆動スプロケット84が接続されている。
タイン81・81・・・は、ケース83の下方外側に露出し得る状態でチェーン82に等間隔で設けられている。タイン81・81・・・は、チェーン82が動作することにより周回する。タイン81・81・・・は排藁チェーン16により搬送される排藁の穂先側に当接するように露出して配設されている。つまり、ササリ処理装置80は排藁処理部17における排藁の穂先側の搬送経路終端部に配設されている。
チェーン82は、駆動スプロケット84と、従動スプロケット85と、に巻きかけられた環状のチェーンである。チェーン82は、駆動スプロケット84が回転することで、従動スプロケット85を介して動作する。
ケース83は、環状のチェーン82の上半分を覆っている。これにより、排藁チェーン16より搬送された排藁は、タイン81・81・・・が露出するササリ処理装置80の下半分で処理される。
ササリ処理装置80の下方には、ササリ処理装置80で処理したササリを受けるササリ回収桶86が設けられている。ササリ回収桶86は、受桶51の後端部に接続されている。なお、ササリ処理装置80の下方には処理後の籾等が排藁カッター18に入って機外に放出されず、ササリ回収桶86へ落ちるようにガイドする図示しないガイド板が設けられている。
このような構成により、ササリ処理装置80は、タイン81・81・・・がチェーン82を介して周回することで、排藁チェーン16から搬送された排藁中のササリを処理する。つまり、排藁チェーン16により挟持搬送される排藁は、排藁チェーン16による搬送方向終端部において、タイン81・81・・・の周回により、穂先側が叩かれて、または、隙間を設けながら振動が与えられて、排藁中に付着した籾や粃や未熟粒や枝梗付着粒等、所謂、ササリ粒が下方に落下し、ササリ回収桶86を介してリターンコンベア7の受樋51へ投入される。受樋51へ投入されたササリは、リターンコンベア7により二番処理装置30へ搬送され、処理される。
次に、リターンコンベア7、二番処理装置30、及びササリ処理装置80の駆動構成について説明する。図6は、リターンコンベア7、二番処理装置30、及びササリ処理装置80の駆動構成を示した側面断面図である。なお、図6の図示右側がコンバイン100の前側、図示左側がコンバイン100の後側である。
図6に示すように、二番処理装置30の回動軸30a上の前端には、入力ギア70が固設されている。入力ギア70は、伝達軸72上の一端(後端)に固設されている出力ギア71と噛合されている。伝達軸72上の他端(前端)には、入力プーリ73が固設されている。入力プーリ73は、処理胴25の処理胴軸25b上の前端に固設されている出力プーリ75と、図示しない扱胴軸上に固設したプーリと、エンジン12からの動力を分岐した出力プーリとを、ベルト74を介して動力伝達可能とされている。
このような構成により、エンジン12から処理胴軸25bに伝達された動力は、出力プーリ75、ベルト74、入力プーリ73、伝達軸72、出力ギア71、入力ギア70を介して、回動軸30a、コンベア軸7a、及び回動軸80aに伝達される。伝達された処理胴軸25bの動力により、二番処理装置30、リターンコンベア7、及びササリ処理装置80が駆動される。なお、リターンコンベア7、二番処理装置30、及びササリ処理装置80の駆動構成は、本実施の形態に限定するものではなく、例えば、処理胴25以外(例えば、排藁カッター18や二番コンベア27等)から動力が伝達される構成や、チェーン等の伝達手段であってもよい。
次に、二番処理装置30の配設位置(処理胴25との位置関係)について説明する。図7は脱穀部5の正面断面図である。
図4、及び図7に示すように、二番処理装置30は、処理胴25の前側上方であって、処理胴25と上下方向で重ならない位置に配設されている。つまり、二番処理装置30は、処理した処理物が処理胴25上に落下しない位置に配設されている。二番処理装置30は、二番処理装置30から揺動選別装置6までの距離を長くすることで、処理物を中央側へできるだけ遠く飛ばして偏りを少なくするとともに、唐箕ファン19からの選別風を受けて落下時の選別効率を向上できる。
図4、及び図7に示すように、二番処理装置30は、処理胴25の前側上方であって、処理胴25と上下方向で重ならない位置に配設されている。つまり、二番処理装置30は、処理した処理物が処理胴25上に落下しない位置に配設されている。二番処理装置30は、二番処理装置30から揺動選別装置6までの距離を長くすることで、処理物を中央側へできるだけ遠く飛ばして偏りを少なくするとともに、唐箕ファン19からの選別風を受けて落下時の選別効率を向上できる。
二番処理装置30は、回動軸30aが処理胴軸25bに対して間隔D外寄りに機体外方(図7において左側)に配設され、揺動選別装置6の脱穀部5前方端部(図4において右側端部)であって、処理胴25側端部(図7において左側)上方に配設されている。ゆえに、図4、及び図7に示すように、二番処理装置30(放出口61b)から放出される処理物は、揺動選別装置6の脱穀部5前方端側であって、処理胴25側端部の選別開始部(フィードパン32)に再投入される。このため、コンバイン100は、揺動選別装置6の左右(図7において左右方向)全幅を選別に利用して選別効率を向上できる。
次に、ササリ処理装置80の配設位置(処理胴25との位置関係)について説明する。
図4、及び図5に示すように、ササリ処理装置80は、処理胴25の後側上方であって、処理胴25と上下方向で重ならない位置に配設されている。つまり、ササリ処理装置80は、処理したササリ粒が処理胴25上に落下しない位置に配設されている。
図4、及び図5に示すように、ササリ処理装置80は、処理胴25の後側上方であって、処理胴25と上下方向で重ならない位置に配設されている。つまり、ササリ処理装置80は、処理したササリ粒が処理胴25上に落下しない位置に配設されている。
以上のように、コンバイン100は、扱胴22の脱穀した後の処理物を再処理する処理胴25と、扱胴22の下方に揺動選別装置6と、を備えるコンバイン100において、二番縦コンベア29で搬送された二番物を揺動選別装置6へ戻すリターンコンベア7が処理胴25の後側上方に設けられ、リターンコンベア7に搬送された二番物を処理する二番処理装置30がリターンコンベア7の搬送方向終端部に設けられ、排藁チェーン16より搬送された排藁中のササリ粒を除去するササリ処理装置80がリターンコンベア7の搬送方向始端部に設けられている。
二番処理装置30は、リターンコンベア7のコンベア軸7aと同軸に配設される回動軸30aを有する。ササリ処理装置80は、リターンコンベア7のコンベア軸7aと同軸に配設される回動軸80aを有する。すなわち、リターンコンベア7、二番処理装置30、及びササリ処理装置80は、同軸上に配設されている。
このような構成により、リターンコンベア7の搬送方向と二番処理装置30の搬送方向とが同一となるため、二番処理装置30での枝梗除去がスムーズであるとともに、駆動伝達手段を簡単に構成できる。また、リターンコンベア7、二番処理装置30、及びササリ処理装置80が同軸上に配設されていることから、当該3つの装置の駆動手段を共通化できるため、駆動手段の構造が簡素化でき、部品点数を少なくできる。
次に、脱穀部5内における穀稈の流れについて説明する。図8は脱穀部5の平面概略図である。なお、図8の図示下側がコンバイン100の前側、図示上側がコンバイン100の後側である。
図8に示すように、刈取部4(図1)で刈り取られた穀稈90は、フィードチェーン8により扱室21へ搬送される。扱室21へ搬送された穀稈90は、フィードチェーン8により機体3の後方へ搬送されながら、扱胴22により脱穀される。扱胴22により脱穀された後の排藁91はフィードチェーン8により機体3の後方へ搬送され、フィードチェーン8の搬送方向終端部に設けられた排藁チェーン16へ搬送される。
排藁チェーン16により搬送される排藁91は、排藁チェーン16の搬送方向終端部に設けられたササリ処理装置80により、排藁91中のササリ粒が処理される。ササリ処理装置80により処理された排藁91は、排藁処理部17の排藁カッター18により切断されて機外に放出される。なお、排藁ガイド棒(図示省略)により「非切断」としている場合には、ササリ処理装置80により処理された排藁91は、排藁カッター18により切断されない。
このような構成により、排藁チェーン16の搬送時に処理しきれなかった排藁91中のササリを排藁チェーン16の搬送後に再度処理するため、排藁91中のササリを効率良く回収することができる。
6 揺動選別装置
7 リターンコンベア
21 扱室
22 扱胴
25 処理胴
27 二番コンベア
29 二番縦コンベア
30 二番処理装置
80 ササリ処理装置
100 コンバイン
7 リターンコンベア
21 扱室
22 扱胴
25 処理胴
27 二番コンベア
29 二番縦コンベア
30 二番処理装置
80 ササリ処理装置
100 コンバイン
Claims (3)
- 扱胴と、該扱胴の後側方に扱胴と平行に配置した処理胴と、前記扱胴の後方に配置した排藁チェーンと、前記扱胴の下方に配置した揺動選別装置と、を備えたコンバインにおいて、
前記揺動選別装置により選別した二番物を、二番コンベア、二番縦コンベア、リターンコンベアを介して前記揺動選別装置へ戻す構成であって、
前記リターンコンベアを前記処理胴の上方で平行に配置し、
前記リターンコンベアの後側、且つ前記排藁チェーンの搬送方向終端部にササリ処理装置を設けた、
ことを特徴とするコンバイン。 - 前記リターンコンベアの駆動軸と、前記ササリ処理装置の駆動軸と、を同軸に設けた、
ことを特徴とする請求項1に記載のコンバイン。 - 前記リターンコンベアの駆動軸と、前記ササリ処理装置の駆動軸と、前記二番処理装置の駆動軸と、を同軸に設けた、
ことを特徴とする請求項1に記載のコンバイン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007325215A JP2009142234A (ja) | 2007-12-17 | 2007-12-17 | コンバイン |
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JP2009142234A true JP2009142234A (ja) | 2009-07-02 |
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ID=40913603
Family Applications (1)
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JP2007325215A Pending JP2009142234A (ja) | 2007-12-17 | 2007-12-17 | コンバイン |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012170390A (ja) * | 2011-02-21 | 2012-09-10 | Yanmar Co Ltd | 脱穀装置 |
JP2012200171A (ja) * | 2011-03-24 | 2012-10-22 | Yanmar Co Ltd | コンバイン |
CN105325130A (zh) * | 2015-09-17 | 2016-02-17 | 莱恩农业装备有限公司 | 一种新型循环脱粒机 |
-
2007
- 2007-12-17 JP JP2007325215A patent/JP2009142234A/ja active Pending
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