JP2009072073A - コンバイン - Google Patents

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正文 高木
Akito Nishimura
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Abstract

【課題】二番穀粒及び処理胴で処理された穀粒を確実に揺動選別装置に搬送できるコンバインを提供することを目的とする。
【解決手段】扱胴22で脱粒処理できなかった未処理粒を処理する処理胴25と、脱穀された穀粒を揺動選別する揺動選別装置6と、二番コンベア27で搬送された二番穀粒を揚穀搬送する二番揚穀筒(二番縦コンベア)29と、を備えるコンバイン100において、処理胴25で処理された穀粒を揺動選別装置6へ戻す第一の移送体(ターンコンベア)7と、第一の移送体(ターンコンベア)7に並設され、二番揚穀筒(二番縦コンベア)29で揚穀搬送された二番穀粒を揺動選別装置6へ戻す第二の移送体(二番還元コンベア)38と、を備えるものである。
【選択図】図5

Description

本発明は、扱胴で脱粒処理できなかった未処理粒を処理する処理胴と、脱穀された穀粒を揺動選別する揺動選別装置と、二番コンベアで搬送された二番穀粒を揚穀搬送する二番揚穀筒と、を備えるコンバインの技術に関する。
従来、扱胴で脱粒処理できなかった未処理粒を処理する処理胴と、脱穀された穀粒を揺動選別する揺動選別装置と、二番コンベアで搬送された二番穀粒を揚穀搬送する二番揚穀筒と、を備えるコンバインの技術は公知となっている。
例えば、特許文献1には、脱穀部と、該脱穀部で脱穀した穀粒を揺動選別・風選別する選別部とを有し、該脱穀部に扱胴と、送塵口に受口が連通して該扱胴の脱粒物を再処理する送塵口処理胴と、二番物等を処理する枝梗処理装置を備えたコンバインであって、該送塵口処理胴の下方にあって該送塵口処理胴から排出された処理物を受け、該処理物を該送塵口処理胴による脱粒物の送り方向とは反対方向に搬送して選別部の揺動選別装置上に排出する搬送体を備えたことを特徴とするコンバインが開示されている。
特開2004−33154号公報
特許文献1に開示されているコンバインは、前記搬送体の搬送終端部に枝梗処理装置を連結し、搬送始端部に二番還元コンベアを連結したので、枝梗の多い二番物と送塵口処理胴の処理物を、一経路で枝梗処理装置に投入して枝梗を除去することができるため、効率よく枝梗処理を行うことができる等の効果を奏するものである。しかし、二番物と送塵口処理胴の処理物とを合流させて一経路で搬送するため、合流された穀粒が多すぎる場合、穀粒が受樋から溢れることがある。
本発明は以上の状況に鑑み、二番穀粒及び処理胴で処理された穀粒を確実に揺動選別装置に搬送できるコンバインを提供することを目的とする。
本発明の解決しようとする課題は以上のとおりであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
すなわち、請求項1においては、
扱胴で脱粒処理できなかった未処理粒を処理する処理胴と、
脱穀された穀粒を揺動選別する揺動選別装置と、
二番コンベアで搬送された二番穀粒を揚穀搬送する二番揚穀筒と、
を備えるコンバインにおいて、
前記処理胴で処理された穀粒を前記揺動選別装置へ戻す第一の移送体と、
該第一の移送体に並設され、前記二番揚穀筒で揚穀搬送された二番穀粒を前記揺動選別装置へ戻す第二の移送体と、を備える、
ものである。
請求項2においては、
前記第一の移送体は、搬送終端部が前記扱胴の後部側方に配設され、
前記第二の移送体は、搬送終端部が前記扱胴の前部側方に配設されている、
ものである。
請求項3においては、
前記第一の移送体又は/及び第二の移送体の搬送終端部に、
搬送した穀粒を前記揺動選別装置上に吐出する羽根体が設けられている、
ものである。
請求項4においては、
前記第二の移送体は、
二番穀粒の枝梗を除去する枝梗処理装置を搬送終端部に備える、
ものである。
請求項5においては、
一番コンベアで搬送された一番穀粒をグレンタンクに揚穀搬送する一番揚穀筒が、
前記枝梗処理装置と前記処理胴との前後間に配設されている、
ものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
請求項1においては、
第一の移送体と第二の移送体とをそれぞれ別体で構成することにより、二番穀粒及び処理胴で処理された穀粒をそれぞれ確実に揺動選別装置に搬送できる。
請求項2においては、
穀粒を放出する搬送終端部の位置が、第一の移送体と第二の移送体とで異なるため、穀粒を揺動選別装置上に偏りなく均平に放出でき、選別性能が向上する。
請求項3においては、
穀粒を羽根体により機体左右中心側に吐出して、揺動選別装置上に偏りなく均平に放出でき、選別性能が向上する。
請求項4においては、
第二の搬送体で搬送された二番穀粒だけの枝梗を除去できるため、第一の搬送体で搬送された穀粒(処理胴で処理された穀粒)を枝梗処理装置で傷めることがない。
請求項5においては、
一番揚穀筒を脱穀部の側壁に近接させて配設することができるため、機体をコンパクトに構成しつつ選別幅を大きくできるとともに、グレンタンクの容量を大きくできる。
次に、発明を実施するための最良の形態を説明する。
図1はコンバインの側面図、図2は同じく平面図、図3は脱穀部及び選別部の側面断面図、図4は脱穀部の右側面断面図、図5は脱穀部の左側面断面図、図6は同じく正面断面図、図7は同じく背面断面図、図8はターンコンベアの駆動構成を示した側面断面図、図9は(a)二番縦コンベアから二番還元コンベアへの受継部を示した側面断面図(b)同じく背面断面図(c)移送羽根の羽根体及びガイド板の配置構成を示した平面図である。
先ず、本発明の一実施例に係るコンバイン100の全体構成について、図1及び図2を用いて説明する。
なお、以下の説明では、機体3の進行方向に向かって左側を単に「左側」とし、同じく進行方向に向かって右側を単に「右側」とする。
コンバイン100は、クローラ式走行装置2上に機体3が配設され、この機体3の前部には、刈取部4が配設されている。機体3上の左側には、扱胴22、処理胴25等を備える脱穀部5が配設され、この脱穀部5の下方には、揺動選別装置6、唐箕ファン19、セカンドファン46等を備える選別部20が配設されている。機体3上の前部右側には、運転席10及びステアリングハンドル11等を備える運転部9が配設されている。
運転部9の下方で機体3上の前部右側には、エンジン12が配設され、運転部9の後方で機体3上の後部右側には、グレンタンク13が配設されている。グレンタンク13の底部には、排出コンベア14が機体前後方向に配設され、グレンタンク13の後方には、排出オーガ15の縦送りオーガ15aが立設され、グレンタンク13に貯溜された穀粒は、排出コンベア14で機体後方に搬送され、排出オーガ15先端部の排出口からトラック等へ排出される。
フィードチェーン8の後端(搬送方向終端)には、排藁チェーン16が配設されている。
排藁チェーン16後部下方には、排藁カッター18、拡散コンベア等を備える排藁処理部17が配設されているとともに、排藁チェーン16の下側には、伸縮可能に構成された排藁ガイド棒(図示省略)が配設され、排藁を「切断」と「非切断」とに切換可能とする。フィードチェーン8の後端側から排藁チェーン16に受け継がれた排藁は、前記排藁ガイド棒が伸長されて、長い状態のまま機体3の後方に排出されるか、または前記排藁ガイド棒が縮長されて、排藁カッター18にて適宜長さに短く切断された後、機体3の後方に排出される。
次に、脱穀部5について、図3を用いて説明する。
脱穀部5では、扱室21内に穀稈を機体後方向に搬送しながら脱穀する扱胴22が機体前後方向に架設されている。扱胴22の下方周囲には、受網23が配設され、脱穀された穀粒等を通過させて粗選別する。
そして、扱胴22の後方でグレンタンク13側の処理室24内には、機体前後方向に処理胴軸25bを有し、扱室21より搬送された枝梗付着粒(扱胴22の脱粒物)を機体後方向に搬送しながら処理する処理胴25が、扱胴22と平行に機体前後方向に架設されている。扱室21(後部右側)と処理室24(前部左側)とは、送塵口37を介して連通され、扱室21内の枝梗付着粒及び藁屑等が送塵口37から、処理室24内に搬送される。
また、処理胴25の下方周囲には、脱粒された穀粒等を通過して選別する濾過網25aが配設され、濾過網25aからは処理胴25で処理された穀粒(以下、単に「処理物」ともいう。)のみが落下する。
また、処理胴25の下方(濾過網25aの下方)には、処理胴25の処理物を揺動選別装置6へ戻す第一の移送体(ターンコンベア)7が配設されている。
次に、第一の移送体(ターンコンベア)7について、図5から図7を用いて説明する。
ターンコンベア7は、濾過網25aを漏下した処理物を受けて機体前方向(処理胴25の搬送方向とは逆方向)に搬送して、当該処理物を揺動選別装置6へ投入する。ここで、図5に示す「黒矢印」は、処理物が濾過網25aを漏下してターンコンベア7に搬送されて揺動選別装置6に投入されるまでの流れを示す。
ターンコンベア7は、処理胴25の下方に機体前後方向に配設される受樋51と、この受樋51内に架設されるスクリュー7bとを備える。受樋51は、上部が開放されて正面視漏斗状に形成され、処理胴25から濾過網25aを通過して落下する処理物を受ける。スクリュー7bは、コンベア軸7aを駆動軸とし、その回転によって受樋51で受けた処理物を機体前方に搬送する。コンベア軸7aは、処理胴軸25bと略平行に機体前後方向に架設されている。
ターンコンベア7は、処理胴25の下方で処理胴25と略平行に機体前後方向に配設されて、平面視で処理胴25と重複するように配設されているとともに、コンベア長(機体前後方向)が処理胴25の胴長さと同程度とされている。
すなわち、ターンコンベア7は、搬送始端部(機体後方端部)が処理胴25の搬送終端部下方に配設され、搬送終端部(機体前方端部)が処理胴25の搬送始端部(送塵口37)下方(換言すると、扱胴22の後部右側)に配設されている。ターンコンベア7の搬送終端部には、搬送した処理物を放出する放出口(図示省略)が形成されているとともに、当該放出口から搬送した処理物を揺動選別装置6上に吐出する羽根体7cが、コンベア軸7a上の前端に設けられている。
羽根体7cは、コンベア軸7a上に突設された板状部材であって、コンベア軸7aの軸心方向に板面を有する。
羽根体7cは、その回転(図6に示す矢印方向)により、搬送した処理物を前記放出口から放出する。
すなわち、羽根体7cは、図6において正面視反時計回りに回転して、当該処理物をアンダースローで前記放出口から放出する。なお、羽根体7cの枚数は、特に限定せず、例えば、複数枚であってもよい。
次に、第一の移送体(ターンコンベア)7の駆動構成について、図8を用いて説明する。
ターンコンベア7は、処理胴軸25bの動力がコンベア軸7aに伝達されて駆動されるように構成されている。
すなわち、ターンコンベア7のコンベア軸7a上の前端には、入力ギア70が固設され、この入力ギア70は、伝達軸72上の一端(後端)に固設されている出力ギア71と噛合されている。そして、伝達軸72上の他端(前端)には、入力プーリ73が固設され、この入力プーリ73は、処理胴25の処理胴軸25b上の前端に固設されている出力プーリ75とベルト74を介して動力伝達可能とされている。
こうして、処理胴軸25bの動力は、出力プーリ75、ベルト74、入力プーリ73、伝達軸72、出力ギア71、入力ギア70を介して、コンベア軸7aに伝達されてターンコンベア7が駆動される。
なお、ターンコンベア7の駆動構成は、本実施の形態に限定するものではなく、例えば、処理胴25以外(例えば、揺動選別装置6等)から動力が伝達される構成や、チェーン式等であってもよい。
このような構成により、ターンコンベア7は、処理胴25から濾過網25aを通過して落下する処理物を受樋51で受けるとともに、当該処理物をスクリュー7bの回転によって、処理胴25の搬送方向(機体後方向)とは反対方向(機体前方向)に搬送する。
そして、ターンコンベア7の搬送終端部に至った処理物は、羽根体7cの回転により前記放出口から吐出されて、処理胴25の入口(送塵口37)下方で揺動選別装置6に投入される。
次に、選別部20について、図3を用いて説明する。
図3に示すように、選別部20は、前記受網23の下方に配設され、脱穀された穀粒を揺動選別する揺動選別装置6と、この揺動選別装置6の前部下方に配設され、揺動選別された穀粒に選別風を送風する唐箕ファン19と、後述する一番コンベア26と二番コンベア27との間に配設され、揺動選別装置6の後部に選別風を送風するセカンドファン46とを備え、揺動選別装置6による揺動選別と、唐箕ファン19及びセカンドファン46による風選別とを行い、一番穀粒と二番穀粒と藁屑等に分別する。また、揺動選別装置6の後部上方には、唐箕ファン19の選別風に乗ってきた塵埃等を吸引して機外に排出する吸引ファン31(横断流ファン)が配設されている。
揺動選別装置6は、前部に受網23を通過した穀粒を均平、比重選別するフィードパン32、33が配設されている。フィードパン32の後部には、フィードパン32より送られた穀粒と藁屑、及び受網23を通過した穀粒と藁屑を粗選別するチャフシーブ34が配設されている。チャフシーブ34の下方でフィードパン33の後部には、チャフシーブ34で粗選別された穀粒を唐箕ファン19の選別風とあいまって精選別を行うグレンシーブ35が配設されている。揺動選別装置6の後部には、藁屑をほぐして穀粒を二番コンベア27に落下させて再選別を行い、藁屑を脱穀部5終端の三番口(図示省略)から排出するストローラック36が配設されている。
唐箕ファン19は、チャフシーブ34で粗選別された穀粒等に選別風を送風して精選別を行うとともに、脱穀部5内の塵埃等を機体後方に吹き飛ばす。
すなわち、唐箕ファン19は、チャフシーブ34及びグレンシーブ35を通過した穀粒等に選別風を送風し、この選別風に逆らって落下する穀粒を一番コンベア26へ、比重の小さい軽い物を二番コンベア27上に飛ばす。
一番コンベア26は、揺動選別装置6の下方で唐箕ファン19の後方に機体左右方向に横設され、一番穀粒を搬送する。一番コンベア26の右端には、一番コンベア26で搬送された一番穀粒をグレンタンク13に揚穀搬送する一番揚穀筒(揚穀コンベア)28が連設されている。
二番コンベア27は、一番コンベア26の後方に機体左右方向に横設され、二番穀粒を搬送する。二番コンベア27の右端には、二番コンベア27で搬送された二番穀粒を揚穀搬送して後述する第二の移送体(二番還元コンベア)38に受け継ぐ二番揚穀筒(二番縦コンベア)29が連設されている。
次に、一番揚穀筒(揚穀コンベア)28及び二番揚穀筒(二番縦コンベア)29について、図3、図6、図7を用いて説明する。
揚穀コンベア28は、一番コンベア26の右端に連設されて機体前上方に斜め(図3参照)に延設されている。
すなわち、揚穀コンベア28は、側面視(図3参照)において、後述する第二の移送体(二番還元コンベア)38の搬送終端部(機体前方端部)に設けられている枝梗処理装置30と、処理胴25との前後間、換言すると枝梗処理装置30の後側と処理胴25の前側との隙間に斜設されている。
そして、揚穀コンベア28は、正・背面視(図6及び図7参照)において枝梗処理装置30と一部重複して、脱穀部5の側壁(右側壁5a)に近接するように配設されている。
すなわち、揚穀コンベア28は、左側部が脱穀部5の右側壁5aに近接して枝梗処理装置30の右側部と重複(図6及び図7に示す重複幅D)するように配設され、機体幅(機体左右方向の長さ)を短縮して機体をコンパクトに構成しつつ、選別幅を大きくできるように構成されている。
二番縦コンベア29は、二番コンベア27の右端に連設されて機体後上方に斜め(図3参照)に延設(若しくは機体上方に略垂直に延設)されている。
二番縦コンベア29は、前記揚穀コンベア28と正面視において重複するように(図7参照)、換言すると、二番縦コンベア29は、揚穀コンベア28の真後ろに配設されているため側面視で交差することがなく、機体幅(機体左右方向の長さ)を短縮して機体をコンパクトに構成できる。
そして、二番縦コンベア29の上端(搬送終端部)には、二番縦コンベア29で搬送された二番穀粒を揺動選別装置6の前部へ戻す第二の移送体(二番還元コンベア)38の後端(搬送始端部)が連設されている。
次に、第二の移送体(二番還元コンベア)38について、図3から図7を用いて説明する。
二番還元コンベア38は、二番縦コンベア29で揚穀搬送された二番穀粒を機体前方向に搬送して、揺動選別装置6へ投入する。ここで、図4に示す「黒矢印」は、二番縦コンベア29で揚穀搬送された二番穀粒が二番還元コンベア38に搬送されて揺動選別装置6に戻るまでの流れを示す。
二番還元コンベア38は、ターンコンベア7の右方で機体前後方向が長手方向とされて配設されるケーシング38c内に、スクリュー38bが架設されて構成されている。スクリュー38bは、コンベア軸38aを駆動軸とし、その回転によって二番穀粒を機体前方に搬送する。コンベア軸38aは、ターンコンベア7のコンベア軸7aと略平行に機体前後方向に架設されている。
二番還元コンベア38では、搬送始端部(機体後方端部)が二番縦コンベア29の搬送終端部(上端部)に連結され、その連結部に二番縦コンベア29で揚穀搬送された二番穀粒を受け継ぐ受継部が構成されている。
すなわち、二番還元コンベア38は、当該受継部を介して、二番穀粒を二番縦コンベア29から受け継ぐとともに、二番縦コンベア29(二番縦コンベア軸29a)の動力が伝達されて駆動されるように構成されている。なお、当該受継部の構成については、詳しくは後述する。
二番還元コンベア38は、前記第一の移送体(ターンコンベア)7に並設されて、処理胴25の右側下方に形成された空間である凹部5bに配設されている。
すなわち、二番還元コンベア38は、ターンコンベア7の右方でターンコンベア7と略平行に機体前後方向に配設されている。凹部5bは、脱穀部5の右側壁5aが処理胴25の右側下方で機体内側に凹んで形成された空間あり(図6及び図7参照)、当該空間が機体前後方向に二番還元コンベア38が収まるよう所定の長さに渡って形成されている。
換言すると、図7に示すように、脱穀部5の右側壁5aは、その側方に処理胴25が位置する部分(処理胴25の右側部分)が右方(機体外側)に突出し、処理胴25と揺動選別装置6との間の部分(当該右方に突出している部分の下部)が左方(機体内側)に凹んでいる。そして、この部分を凹部5bとして二番還元コンベア38を配置し、凹部空間を有効利用して二番還元コンベア38の右方(機体外側)への出っ張りをできるだけ抑えてコンパクトに配置できるように構成している。
そして、二番還元コンベア38の搬送終端部(機体前方端部)には、二番穀粒の枝梗を除去する枝梗処理装置30が設けられ、当該搬送終端部(枝梗処理装置30)が脱穀始端部(換言すると、扱胴22の前部右側)に配設されている。すなわち、図3及び図5に示すように、二番還元コンベア38の搬送終端部の枝梗処理装置30は、ターンコンベア7の搬送終端部よりも前方に配設されている。
次に、枝梗処理装置30について、図4から図6を用いて説明する。
枝梗処理装置30は、二番還元コンベア38の搬送終端部(機体前方端部)に設けられ、二番還元コンベア38に搬送された二番穀粒の枝梗を除去する。
枝梗処理装置30は、二番還元コンベア38のコンベア軸38aと同軸上に配設される回動軸30aを有する。回動軸30aは、二番還元コンベア38の搬送終端部(機体前方端部)でコンベア軸38aの同軸上に連結(または一体的に延長)されている。回動軸30aの前端は、後述するケーシング61の前面から突出されている。
そして、回動軸30a上には、軸心方向に適宜間隔で処理歯60・60・・・が配設され、これら回動軸30a及び処理歯60・60・・・が、略円筒状に形成されたケーシング61で覆われている。ケーシング61の内面には、前記処理歯60・60・・・を避けて回動軸30aの軸心方向に適宜間隔で固定歯(図示省略)が配設され、この固定歯は、前記処理歯60・60・・・と協動して穀粒の枝梗を除去する。また、ケーシング61の内面には、ケーシング61内を搬送される穀粒に送塵作用を付与する送塵弁63・63・・・が設けられている。
そして、ケーシング61の後面には、投入口61aが形成され、この投入口61aを介してケーシング61と二番還元コンベア38のケーシング38cとが連通されているとともに、ケーシング61の前部下面には、枝梗が除去された穀粒を放出する放出口61bが形成されている。
そして、放出口61bが位置する回動軸30a上の前部には、回転(図6において正面視反時計回り)によって穀粒を揺動選別装置6上に吐出する二番羽根体64が設けられている。
二番羽根体64は、回動軸30a上に突設された板状部材であって、回動軸30aの軸心方向に板面を有する。
二番羽根体64は、その回転(図6に示す矢印方向)により、枝梗が除去された穀粒を放出口61bから放出する。すなわち、二番羽根体64は、図6において正面視反時計回りに回転して、穀粒をアンダースローで放出口61bから放出する。なお、二番羽根体64の枚数は、特に限定せず、例えば、複数枚であってもよい。
このような構成により、枝梗処理装置30は、二番還元コンベア38に搬送された二番穀粒が投入口61aを介してケーシング61内に投入され、この二番穀粒を回動軸30aの回動により処理歯60・60・・・と前記固定歯とが協動して穀粒の枝梗を除去しつつ、送塵弁63・63・・・の送塵作用とあいまって機体前方に搬送する。
そして、枝梗が除去された穀粒は、二番羽根体64の回転によって、放出口61bから機体左右中心側へ放出されて、揺動選別装置6の選別開始部に投入される。
次に、第二の移送体(二番還元コンベア)38の受継部の構成について、図9を用いて説明する。
二番縦コンベア29の二番縦コンベア軸29aは、上端(搬送終端)が二番還元コンベア38の上部まで延設され、ベベルギア78を介して伝達軸79と動力伝達可能とされている。伝達軸79は、軸心が機体前後方向に配設されている。ベベルギア78は、二番縦コンベア軸29aの上端と伝達軸79の前端との間に配設されている。
そして、伝達軸79上の後端には、出力プーリ80が固設されている一方、二番還元コンベア38のコンベア軸38a上の後端には、入力プーリ82が固設されている。伝達軸79の出力プーリ80とコンベア軸38aの入力プーリ82とは、ベルト81を介して動力伝達可能とされている。
出力プーリ80は、図9(a)に示すように入力プーリ82の上方、より詳細には、図9(b)に示すように入力プーリ82の斜め右上方に配設されている。出力プーリ80及び入力プーリ82は、二番還元コンベア38及び二番縦コンベア29の後部に配設され、ベルト81が巻回された状態でギアケース83に内装されている。
このような構成により、二番縦コンベア軸29aの動力は、ベベルギア78、伝達軸79、出力プーリ80、ベルト81、入力プーリ82を介して、コンベア軸38a及び回動軸30aに伝達されて、二番還元コンベア38及び枝梗処理装置30が駆動される。なお、二番還元コンベア38及び枝梗処理装置30の駆動構成は、チェーン式等であってもよい。
そして、二番縦コンベア29のケーシングの上部左側面と、対向する二番還元コンベア38のケーシング38cの右側面とは、図示しない連通口を介して連通されている。また、二番縦コンベア軸29aの上部で伝動軸79(ベベルギア78)の下方には、二番縦コンベア29で搬送された二番穀粒を飛散させて二番還元コンベア38に移送する移送羽根77が設けられている。
移送羽根77は、二枚の羽根体77a・77aと、ガイド板77bとを備えている。なお、羽根体77a・77aの枚数は、二枚に限定するものではない。
羽根体77a・77aは、二番縦コンベア軸29a上に放射状に突設された板状部材であって、二番縦コンベア軸29aの軸心方向に板面を有し、その回転(図9(c)に示す実線矢印方向)により、二番穀粒を二番縦コンベア29の左側に配設されている二番還元コンベア38に向けて飛散させる。図9(c)に示すように、羽根体77a・77aは、平面視において一方の羽根体77aが二番縦コンベア軸29aの周縁端部に配設され、他方の羽根体77aがこの一方の羽根体77aの位置から二番縦コンベア軸29aを中心回りに略180度回転させた位置に配設されている。なお、羽根体77a・77aの配設位置は、これに限定するものではない。
ガイド板77bは、羽根体77a・77aの上部に配設され、二番縦コンベア軸29aの軸心垂直方向に板面を有する。ガイド板77bにより二番穀粒の上方への飛散を防いで、羽根体77a・77aの回転により二番穀粒を左方に飛散させて二番還元コンベア38に移送させる。
このような構成により、二番縦コンベア29に搬送された二番穀粒は、二番縦コンベア29の上部で移送羽根77(羽根体77a・77a)の回転により左方に飛散される(図9(c)に示す点線矢印方向)。移送羽根77(羽根体77a・77a)の回転により飛散された穀粒は、前記連通口(図示省略)を介して、二番還元コンベア38に移送される。
こうして、二番縦コンベア軸29aの上部に設けられた移送羽根77(羽根体77a・77a)の回転による簡易な構成で、二番縦コンベア29に搬送された二番穀粒を二番還元コンベア38に容易、かつスムーズに受け継ぐことができる。
以上のように、扱胴22で脱粒処理できなかった未処理粒を処理する処理胴25と、脱穀された穀粒を揺動選別する揺動選別装置6と、二番コンベア27で搬送された二番穀粒を揚穀搬送する二番揚穀筒(二番縦コンベア)29と、を備えるコンバイン100において、前記処理胴25で処理された穀粒を前記揺動選別装置6へ戻す第一の移送体(ターンコンベア)7と、該第一の移送体(ターンコンベア)7に並設され、前記二番揚穀筒(二番縦コンベア)29で揚穀搬送された二番穀粒を前記揺動選別装置6へ戻す第二の移送体(二番還元コンベア)38と、を備える。
このような構成により、第一の移送体(ターンコンベア)7と第二の移送体(二番還元コンベア)38とをそれぞれ別体で構成することにより、二番穀粒及び処理胴25で処理された穀粒をそれぞれ確実に揺動選別装置6に搬送できる。
そして、前記第一の移送体(ターンコンベア)7は、搬送終端部が前記扱胴22の後部右側に配設され、前記第二の移送体(二番還元コンベア)38は、搬送終端部が前記扱胴22の前部右側に配設されている。
このような構成により、穀粒を放出する搬送終端部の位置が、第一の移送体(ターンコンベア)7と第二の移送体(二番還元コンベア)38とで異なるため、穀粒を揺動選別装置6上に偏りなく均平に放出でき、選別性能が向上する。
また、前記第一の移送体(ターンコンベア)7の搬送終端部に、搬送した穀粒を前記揺動選別装置6上に吐出する羽根体7cが設けられ、前記第二の移送体(二番還元コンベア)38の搬送終端部に、搬送した穀粒を前記揺動選別装置6上に吐出する羽根体(二番羽根体)64が設けられている。
このような構成により、穀粒を羽根体7c、64により機体左右中心側に吐出して、揺動選別装置6上に偏りなく均平に放出でき、選別性能が向上する。
さらに、前記第二の移送体(二番還元コンベア)38は、二番穀粒の枝梗を除去する枝梗処理装置30を搬送終端部に備えるものである。
このような構成により、第二の移送体(二番還元コンベア)38で搬送された二番穀粒だけの枝梗を除去できるため、第一の移送体(ターンコンベア)7で搬送された穀粒(処理胴25で処理された穀粒)を枝梗処理装置30で傷めることがない。
そして、一番コンベア26で搬送された一番穀粒をグレンタンク13に揚穀搬送する一番揚穀筒(揚穀コンベア)28が、前記枝梗処理装置30と前記処理胴25との前後間に配設されているものである。
このような構成により、一番揚穀筒(揚穀コンベア)28を脱穀部5の側壁(右側壁5a)に近接させて配設することができるため、機体をコンパクトに構成しつつ選別幅を大きくできるとともに、グレンタンク13の容量を大きくできる。
コンバインの側面図。 同じく平面図。 脱穀部及び選別部の側面断面図。 脱穀部の右側面断面図。 脱穀部の左側面断面図。 同じく正面断面図。 同じく背面断面図。 ターンコンベアの駆動構成を示した側面断面図。 (a)二番縦コンベアから二番還元コンベアへの受継部を示した側面断面図(b)同じく背面断面図(c)移送羽根の羽根体及びガイド板の配置構成を示した平面図。
符号の説明
6 揺動選別装置
7 ターンコンベア(第一の移送体)
7c 羽根体
13 グレンタンク
22 扱胴
25 処理胴
26 一番コンベア
28 揚穀コンベア(一番揚穀筒)
29 二番縦コンベア(二番揚穀筒)
30 枝梗処理装置
38 二番還元コンベア(第二の移送体)
64 羽根体(二番羽根体)
100 コンバイン

Claims (5)

  1. 扱胴で脱粒処理できなかった未処理粒を処理する処理胴と、
    脱穀された穀粒を揺動選別する揺動選別装置と、
    二番コンベアで搬送された二番穀粒を揚穀搬送する二番揚穀筒と、
    を備えるコンバインにおいて、
    前記処理胴で処理された穀粒を前記揺動選別装置へ戻す第一の移送体と、
    該第一の移送体に並設され、前記二番揚穀筒で揚穀搬送された二番穀粒を前記揺動選別装置へ戻す第二の移送体と、を備える、
    ことを特徴とするコンバイン。
  2. 前記第一の移送体は、搬送終端部が前記扱胴の後部側方に配設され、
    前記第二の移送体は、搬送終端部が前記扱胴の前部側方に配設されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載のコンバイン。
  3. 前記第一の移送体又は/及び第二の移送体の搬送終端部に、
    搬送した穀粒を前記揺動選別装置上に吐出する羽根体が設けられている、
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のコンバイン。
  4. 前記第二の移送体は、
    二番穀粒の枝梗を除去する枝梗処理装置を搬送終端部に備える、
    ことを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載のコンバイン。
  5. 一番コンベアで搬送された一番穀粒をグレンタンクに揚穀搬送する一番揚穀筒が、
    前記枝梗処理装置と前記処理胴との前後間に配設されている、
    ことを特徴とする請求項4に記載のコンバイン。
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