JP2009142118A - 集束継手 - Google Patents

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Abstract

【課題】構造物の側面に沿って取り付けできる集束継手を提供する。
【解決手段】配線を収納して地中に埋設された複数の埋設鞘管を束ねて、構造物の側面に沿って配線を地上に導く立上鞘管に接続させる集束継手3である。
そして、複数の埋設鞘管が嵌め合わされる複数のスリーブ部34,・・・を有する底版部31と、立上鞘管が嵌め合わされる立上筒部32と、底版部31から挿入された配線を立上筒部32へ誘導するテーパ状側面部33と、を備えるとともに、立上筒部32の外周面32aと、テーパ状側面部33の外周面33aの下端33cと、は立上筒部32の軸方向にみて少なくとも一箇所において略同一直線L上に位置している。
【選択図】図1

Description

本発明は、電力や通信などの複数の配線を地中から地上にまとめて立ち上げる集束継手に関するものである。
従来、電力や通信などの配線を、地中に埋設された管路から電柱などの構造物の側面に沿って地上に立ち上げる場合、地上部分は構造物の側面に沿って配設された鋼管に挿通することで保護されている。
この場合、埋設された複数の管路から複数の鋼管に接続するための継手は、それぞれの配線ごとに準備しておくことが一般的であった。
しかしながら、このように配線ごとに鋼管や継手を設けると、電柱などの構造物の周辺の見栄えが悪くなるうえに、配設するスペースが狭いと、鋼管や継手を配設できなくなる場合があった。
このような問題を解決するために、特許文献1では、ステンレス製の継手によって管路を一本に集約して、電柱などの構造物の側面に沿って固定することで、一括した管理を可能にするとともに、見栄えも良好となる配線保護方法が開示されている。
特開2004−236434号公報
しかしながら、前記した特許文献1の継手は、固定バンドによって固定枠部を締め付けて構造物に固定されるものであるため、構造物に沿う側の外周面に凹凸があると、構造物に対して斜めに取り付けられることになっていた。
このように、継手が構造物に対して斜めに取り付けられると、立上げのための鞘管を挿入できなくなるおそれがあった。
そこで、本発明は、構造物の側面に沿って取り付けできる集束継手を提供することを目的としている。
前記目的を達成するために、本発明の集束継手は、配線を収納して地中に埋設された複数の埋設鞘管を束ねて、構造物の側面に沿って前記配線を地上に導く立上鞘管に接続させる集束継手であって、前記複数の埋設鞘管が嵌め合わされる複数のスリーブ部を有する底版部と、前記立上鞘管が嵌め合わされる立上筒部と、前記底版部から挿入された前記配線を前記立上筒部へ誘導するテーパ状側面部と、を備えるとともに、前記立上筒部の外周面と、前記テーパ状側面部の外周面の下端又は前記底版部の外周面と、は前記立上筒部の軸方向にみて少なくとも一箇所において略同一直線上に位置することを特徴とする。
また、前記立上筒部の前記テーパ状側面部に対する付け根には、前記立上鞘管の端部を当接させる括れ部が形成され、前記テーパ状側面部の前記構造物の側面に沿う側の外周面は、前記括れ部から底版部へ前記立上筒部の中心軸から遠ざかる方向に傾斜されて、前記テーパ状側面部の外周面の下端は、前記立上筒部の外周面と前記立上筒部の軸方向にみて少なくとも一箇所において略同一直線上に位置する構成とすることができる。
さらに、前記立上筒部の前記テーパ状側面部に対する付け根には、前記立上鞘管の端部を当接させる括れ部が形成され、前記テーパ状側面部の前記構造物の側面に沿う側の外周面は、前記立上筒部の軸方向に平行に形成されるとともに、前記底版部の周縁には前記括れ部の深さと略同一の厚さの直立壁部が設けられ、前記直立壁部は、前記テーパ状側面部の下端を覆うように嵌め合わされて、前記底版部の直立壁部の外周面は、前記立上筒部の外周面と前記立上筒部の軸方向にみて少なくとも一箇所において略同一直線上に位置する構成とすることができる。
そして、前記立上筒部、前記テーパ状側面部及び前記底版部の前記構造物の側面に沿う側の外周面には、前記構造物の外面に嵌合する凹部が設けられる構成とすることができる。
このように、本発明の集束継手は、複数の埋設鞘管が嵌め合わされる複数のスリーブ部を有する底版部と、立上鞘管が嵌め合わされる立上筒部と、底版部から挿入された配線を立上筒部へ誘導するテーパ状側面部と、を備えるとともに、立上筒部の外周面と、テーパ状側面部の外周面の下端又は底版部の外周面と、は立上筒部の軸方向にみて略同一直線上に位置している。
したがって、立上筒部の外周面と、テーパ状側面部の外周面の下端又は底版部の外周面と、の上下の2箇所が構造物の側面に当接することで、構造物の側面に沿って平行に取り付けることができる。
また、立上筒部のテーパ状側面部に対する付け根には、立上鞘管の端部を当接させる括れ部が形成され、テーパ状側面部の構造物の側面に沿う側の外周面は、括れ部から底版部へ立上筒部の中心軸から遠ざかる方向に傾斜されて、テーパ状側面部の外周面の下端は、立上筒部の外周面と立上筒部の軸方向にみて略同一直線上に位置する構成とされている。
したがって、きわめて簡単な構成によって、立上筒部の外周面と、テーパ状側面部の外周面の下端と、の上下の2箇所が構造物の側面に当接することで、構造物の側面に沿って取り付けることができる。
さらに、立上筒部のテーパ状側面部に対する付け根には、立上鞘管の端部を当接させる括れ部が形成され、テーパ状側面部の構造物の側面に沿う側の外周面は、立上筒部の軸方向に平行に形成されるとともに、底版部の周縁には括れ部の深さと略同一の厚さの直立壁部が設けられ、直立壁部は、テーパ状側面部の下端を覆うように嵌め合わされて、底版部の直立壁部の外周面は、立上筒部の外周面と立上筒部の軸方向にみて略同一直線上に位置する構成とされている。
したがって、きわめて簡単な構成によって、立上筒部の外周面と、底版部の外周面と、の上下の2箇所が構造物の側面に当接することで、構造物の側面に沿って取り付けることができる。
そして、立上筒部、テーパ状側面部及び底版部の構造物の側面に沿う側の外周面には、構造物の外面に嵌合する凹部が設けられているため、内部空間を有効に利用しつつ、構造物に対する取付方向を規定することができる。
以下、本発明の最良の実施の形態について図面を参照して説明する。
まず、図2を用いて本発明の集束継手3を備える埋設管立上構造Cの全体構成を説明する。
本実施の形態の埋設官立上構造Cは、図2に示すように、電力や通信などの配線を収納して地中に埋設された複数の埋設鞘管としての曲管41,・・・と、構造物としての電柱11の側面に沿って配線をまとめて地上に導く立上鞘管21と、曲管41,・・・を集約して立上鞘管21に接続させる集束継手3と、を備えている。
そして、このように集束継手3の上部に立上鞘管21が接続され、下部に複数の曲管41,・・・が接続された状態で、周囲にコンクリート13が打設されている。
この埋設鞘管としての曲管41は、地盤12に埋設された配線を収納して保護するために、塩化ビニルなどの樹脂によって円筒状に形成されて地盤12に埋設されている。
また、この曲管41の中央近傍は、90°に曲げられているため、地表面12aに平行に埋設された鞘管(不図示)の端部に接続されて、鞘管に収納された配線を地表面12aに略垂直に立ち上げるように形成されている。
そして、複数の曲管41,・・・の立ち上げられた上端は、集束継手3の底版部31に設けられた複数のスリーブ34,・・・に挿入されて、接着剤によって固定されている。
なお、埋設鞘管は、上記した曲管41に限定されるものではなく、配線を収納して立ち上げるものであればどのようなものでもよい。例えば、屈曲自在の自在管などを用いることができる。
さらに、立上鞘管21は、地上に立ち上げる複数の配線をまとめて保護するために、上記した曲管41より径の大きい円筒状の鋼管などによって形成されるもので、電柱11の側面に金属製のバンド(不図示)などによって固定されている。
加えて、この立上鞘管21の下端21aは、集束継手3の立上筒部32に挿入されて、接着剤によって固定されている。
そして、本実施の形態の集束継手3は、図1,3に示すように、複数の埋設鞘管としての曲管41,・・・がそれぞれ挿入される複数のスリーブ部34,・・・を有する底版部31と、立上鞘管21が挿入される立上筒部32と、底版部31から挿入された配線を立上筒部32へ誘導するテーパ状側面部33と、を備えている。
この底版部31は、樹脂などによって厚肉の円盤状に形成された本体部310に均等に正方形の頂点位置に配設された円形の差込孔312,・・・にスリーブ部34,・・・が取り付けられて形成されている。
また、スリーブ部34は、差込孔312に挿入される内管341と、この内管341の外側に嵌め合わされる外管342と、を備えている。
この内管341は、樹脂などによって差込孔312の内径と略同一の外径を有する円筒状に形成されるもので、上方の端部が鍔状に開かれて本体部310に接着されているため、本体部310から抜けなくなっているとともに、本体部310に対して略垂直に固定されている。
そして、内管341が本体部310から下方に突出した付け根には、ゴム製のOリング343が嵌め合わされており、内管341と本体部310との隙間及び外管342と本体部310との隙間を止水している。
さらに、外管342は、樹脂などによって内管341の外径と略同一の内径を有する円筒状に形成されるもので、内面に設けた円環状の突起まで内管341の外側に嵌め合わされて接着されている。そして、外管342の内面に設けた突起から先端側には、内管341と略同一径の埋設鞘管41を挿入することができる。
また、立上筒部32は、樹脂などによって立上鞘管21の外径と略同一の内径を有する円筒状に形成されるもので、下端には円筒の径を縮径した括れ部321が設けられている。
この括れ部321は、立上鞘管21の下端21aを当接させるために、立上筒部32の内径を立上鞘管21の肉厚と同程度以上縮径して形成されるもので、後述するテーパ状側面部33に一体に接続されている。
さらに、テーパ状側面部33は、樹脂などによって先端を切り落とした円錐側面状に形成されるもので、上端は立上筒部32の括れ部321に接続して形成され、下端に底版部31の本体部310が嵌め合わされて接着されている。
そして、本実施の形態では、テーパ状側面部33の電柱11の側面に沿う側の外周面33aは、上端に接続される括れ部321から下端の底版部31へ向かって、立上筒部32の中心軸から遠ざかる方向に傾斜されており、テーパ状側面部33の外周面33aの下端33cは、立上筒部32の外周面32aと、立上筒部32の軸方向にみて、略同一直線L上に位置している。
すなわち、立上筒部32の下端は、一定の幅だけ縮径されて括れ部321が形成されているため、立上筒部32の縮径されない円筒部分の外周面32aからその幅分だけ後退している。
そこで、テーパ状側面部33の外周面33aの下端33cが、立上筒部32の縮径されない円筒部分の外周面32aと略同一直線L上になる位置まで、括れ部321の深さに対応する分だけ下方に向かって開くように傾斜されている。
したがって、電柱11の側面に設置された際には、立上筒部32の外周面32aと、テーパ状側面部33の外周面33aの下端33cと、によって2点で接することになり、この2点が立上筒部32の軸方向に平行になっているため、立上筒部32の軸方向と電柱11の側面の方向とが一致することになる。
ここにおいて、上記したテーパ状側面部33の立上筒部32の軸方向に対する傾斜角度としては、スリーブ部34を通じて集束継手3の内部に配線を挿入した際に支障にならないように、15度から25度に形成することが好ましく、さらに好ましくは20度から21度がよい。
次に、集束継手3を備える埋設管立上構造Cの施工方法について、図2を用いて説明する。
まず、工場において立上筒部32とテーパ状側面部33とを一体に成型するとともに、別工程で本体部310に内管341,・・・と外管342,・・・とを接着して底版部31とする(図1参照)。
つづいて、この立上筒部32及びテーパ状側面部33の下端に、底版部31を嵌め合わせて接着する。
次に、地盤12を掘削して、あらかじめ埋設された曲管41,・・・の立ち上げられた上端41aを、底版部31のスリーブ部34に挿入して接着剤によって固定する。
次に、集束継手3を仮止め用の鉄線などによって電柱11に仮固定する。この際、立上筒部32の外周面とテーパ状側面部33の外周面とは立上筒部32の軸方向と平行になるように設置される。
そして、最後に、立上筒部32に立上鞘管21を挿入して接着剤によって固定し、掘削した箇所にコンクリート13を打設して施工が完了する。
なお、同時に配線を挿通する場合には、上記した工程において、集束継手3を仮固定する際などに、配線を集束継手3の位置まで挿通させていったん配線を取り出し、立上鞘管21に挿通させる。
次に、本実施の形態の集束継手3の作用について説明する。
このように、本実施の形態の集束継手3は、複数の埋設鞘管41,・・・が嵌め合わされる複数のスリーブ部34,・・・を有する底版部31と、立上鞘管21が嵌め合わされる立上筒部32と、底版部31から挿入された配線を立上筒部32へ誘導するテーパ状側面部33と、を備えるとともに、立上筒部32の外周面32aと、テーパ状側面部33の外周面33aの下端33cと、は立上筒部32の軸方向にみて略同一直線L上に位置している。
したがって、立上筒部32の外周面32aと、テーパ状側面部33の外周面33aの下端33cと、の上下の2箇所が構造物としての電柱11の側面に当接することで、集束継手3を電柱11の側面に沿って平行に取り付けることができる。
すなわち、立上筒部32の外周面32aと、テーパ状側面部33の外周面33aの下端33cと、の2点が立上筒部32の軸方向に平行になって電柱11と接しているため、立上筒部32の軸方向と電柱11の側面の方向とが一致することになる。
そして、立上筒部32の軸方向と立上鞘管21の設置方向とが一致すれば、立上鞘管21を立上筒部32に挿入して接着する際に、立上鞘管21の外周面と立上筒部32の内周面とが面で接することになるため、止水性が良好になるとともに、取付強度も大きくすることができる。
このように、止水性や取付強度を向上させることは、そもそも、電柱11などの構造物に配線を増設する際に、地盤12を掘削しないで施工することを目的の1つとしている集束継手3を使用する場面では、特に効果が大きいといえる。
すなわち、従来のように、立上筒部32と立上鞘管21とを接続する際に、取付強度が小さかったり、止水が不完全であったりして、補修工事が必要となって、多大な費用と労力とを要するということがなくなる。
そして、上記のように、あらかじめ複数の埋設鞘管41が接続された集束継手3を埋設しておくことで、新たに通信や電力などの配線を挿通させる際に、地盤12を掘削しなくてよい。
また、立上筒部32のテーパ状側面部33に対する付け根には、立上鞘管21の端部21aを当接させる括れ部321が形成され、テーパ状側面部33の構造物の側面に沿う側の外周面33aは、上端の括れ部321から下端へ立上筒部32の中心軸から遠ざかる方向に傾斜されて、テーパ状側面部33の外周面33aの下端33cは、立上筒部32の外周面32aと立上筒部32の軸方向にみて略同一直線L上に位置している。
したがって、きわめて簡単な構成によって、立上筒部32の外周面32aと、テーパ状側面部33の外周面33aの下端33cと、の上下の2箇所が構造物としての電柱11の側面に当接することで、構造物としての電柱11の側面に沿って取り付けることができる。
加えて、上記のように構成すれば、構造物としての電柱11がどのような外径を有する場合であっても、電柱11の側面に平行に集束継手3を取り付けることが可能となる。
さらに、本実施の形態の集束継手3では、テーパ状側面部33が傾斜されているため、スリーブ部34を通じて下方から配線を挿入した際に、特に支障となることはない。
つまり、立上鞘管21を挿入して適切な位置で止めるためには、集束継手3の内部に突起が必要となるが、突起を設けた場合には、スリーブ部34を通じて配線を挿入した場合に突起に引っ掛かる可能性がある。
これに対して、本実施の形態のように、立上鞘管21を適切な位置で止めるために括れ部321を設けるとともに、括れ部321の下方のテーパ状側面部33をテーパ状にしてやれば括れ部321に配線が引っ掛かることはない。
以下、図4,5を用いて、前記実施の形態とは別の集束継手3Aについて説明する。
なお、前記実施の形態で説明した内容と同一乃至均等な部分の説明については同一符号を付して説明する。
本実施例では、射出成形によって集束継手を製造する場合などにおいて、底版部に直立壁部を設ける場合について説明する。
まず、構成から説明すると、本実施例の集束継手3Aは、図4,5に示すように、立上鞘管21が挿入される立上筒部32と、底版部31から挿入された配線を立上筒部32へ誘導するテーパ状側面部33と、複数の埋設鞘管としての曲管41,・・・がそれぞれ挿入される複数のスリーブ部352,・・・を有する底版部35と、を備えている。
この立上筒部32は、樹脂などによって立上鞘管21の外径と略同一の内径を有する円筒状に形成されるもので、下端には円筒の径を縮径した括れ部321が設けられている。
また、テーパ状側面部33は、樹脂などによって先端を切り落とした円錐側面状に形成されるもので、上端は立上筒部32の括れ部321に接続して形成され、下端に底版部35の本体部350が嵌め合わされて接着されている。
そして、本実施の形態では、テーパ状側面部33の電柱11の側面に沿う側の外周面33aは、上端に接続される括れ部321から下端へ向かって、立上筒部32の軸方向と平行に形成されている。したがって、テーパ状側面部33の外周面33aの下端33cは、括れ部321の幅分だけ後退している。
そして、本実施例の底版部35は、樹脂によって射出成形されるもので、円盤状の本体部350と、この本体部350の周縁に立設された直立壁部351と、本体部350に突設された複数のスリーブ部352,・・・と、を一体に備えている。
この直立壁部351は、本体部350のスリーブ352,・・・が設けられる面と反対側の面の周縁に、本体部350と一体の略垂直な壁状に形成されるもので、括れ部321の深さと略同一の厚さを有している。
したがって、底版部35の直立壁部351の外周面35aは、立上筒部32の外周面32aと立上筒部32の軸方向にみて略同一直線L上に位置している。
また、スリーブ部352は、本体部350と一体の円筒状に形成されるもので、本体部350の直立壁部351が設けられる面と反対側の面において、正方形の頂点となる位置に均等に4つ突出して設けられている。
さらに、このスリーブ部352は本体部350に対する付け根の内径が縮径されているため、埋設鞘管としての曲管41を挿入した際に端面を当接させて位置を決めることができる。
次に作用について説明する。
このように、本実施例の集束継手3Aは、立上筒部32のテーパ状側面部33に対する付け根には、立上鞘管21の端部を当接させる括れ部321が形成され、テーパ状側面部33の構造物の側面に沿う側の外周面33aは、立上筒部32の軸方向に平行に形成されるとともに、底版部35の周縁には括れ部321の深さと略同一の厚さの直立壁部351が設けられ、直立壁部351は、テーパ状側面部33の下端33cを覆うように嵌め合わされて、底版部35の直立壁部351の外周面35aは、立上筒部32の外周面32aと立上筒部32の軸方向にみて略同一直線L上に位置している。
したがって、きわめて簡単な構成によって、立上筒部32の外周面32aと、底版部35の外周面35aと、の上下の2箇所が構造物の側面に当接することで、構造物の側面に沿って取り付けることができる。
すなわち、立上筒部32の外周面32aと、底版部35の外周面35aと、の2点が立上筒部32の軸方向に平行になって電柱11と接しているため、立上筒部32の軸方向と電柱11の側面の方向とが一致することになる。
このように、立上筒部32の軸方向と、立上鞘管21の設置方向と、が一致すれば、立上鞘管21を立上筒部32に挿入して接着する際に、立上鞘管21の外周面と立上筒部32の内周面とが面で接することになるため、止水性が良好になるとともに、取付強度も大きくすることができる。
また、スリーブ部352は、本体部350と一体に形成されるものであるため、前記実施の形態のように内管341に外管342を嵌め合わさなくてもよく、全体の長さを前記実施の形態のスリーブ部34よりも短くすることができる。
なお、この他の構成および作用効果については、前記実施の形態と略同様であるため説明を省略する。
以下、図6を用いて、前記実施の形態及び実施例1とは別の集束継手3Bについて説明する。
なお、前記実施の形態で説明した内容と同一乃至均等な部分の説明については同一符号を付して説明する。
本実施例では、集束継手の側面に、構造物の外面に嵌合する凹部を設ける場合について説明する。
まず構成から説明すると、本実施例の集束継手3Bは、図6に示すように、立上鞘管21が挿入される立上筒部32と、底版部31から挿入された配線を立上筒部32へ誘導するテーパ状側面部33と、複数の埋設鞘管としての曲管41,・・・がそれぞれ挿入される複数のスリーブ部352,・・・を有する底版部35と、を備えている。
この立上筒部32は、樹脂などによって立上鞘管21の外径と略同一の内径を有する円筒状に形成されるもので、下端には円筒の径を縮径した括れ部321が設けられている。
また、テーパ状側面部33は、樹脂などによって先端を切り落とした円錐側面状に形成されるもので、上端は立上筒部32の括れ部321に接続して形成され、下端に底版部35の本体部350が嵌め合わされて接着されている。
さらに、テーパ状側面部33の電柱11の側面に沿う側の外周面33aは、上端に接続される括れ部321から下端へ向かって、立上筒部32の中心軸と平行に形成されている。したがって、テーパ状側面部33の外周面33aの下端33cは、立上筒部32から括れ部321の幅分だけ後退している。
このように、底版部35の直立壁部351の外周面35aは、立上筒部32の外周面32aと立上筒部32の軸方向にみて略同一直線L上に位置している。
そして、本実施例の集束継手3Bには、立上筒部32、テーパ状側面部33及び底版部35の構造物としての円形断面の電柱の側面に沿う側の外周面32a,33a,35aに、電柱の外面に嵌合する円弧状の凹部32b,33b,35bが設けられている。
つまり、立上筒部32の軸方向にみて略同一直線L上に位置している、底版部35の直立壁部351の外周面35aと、立上筒部32の外周面32aと、は略同一形状の円弧状の凹部35b,32bが設けられている。
加えて、テーパ上側面部33の外周面33aにも、上記した底版部35の直立壁部351の外周面35aに設けた円弧状の凹部35bに嵌合する円弧状の凹部33bが設けられている。
次に、作用について説明する。
このように、本実施例の集束継手3Bの立上筒部32、テーパ状側面部33及び底版部35の構造物の側面に沿う側の外周面32a,33a,35aには、構造物の外面に嵌合する凹部32b,33b,35bが設けられているため、内部空間を有効に利用しつつ、構造物に対する取付方向を規定することができる。
すなわち、構造物として円形断面の電柱を用いた場合、集束継手3Bの外周面32a,33a,35aに、この電柱に嵌合するように電柱の外径と略同一径の円弧状の凹部32b,33b,35bが設けられる。
そして、この円弧状の凹部32b,33b,35bが電柱の軸方向に平行に並んでいるため、結果として集束継手3Bも電柱の軸方向に平行に設置されることになる。
さらに、この円弧状の凹部32b,33b,35bは、図6に示すように、スリーブ部352,・・・の延長線上を避けて設けられているため、スリーブ部352,・・・を通じて配線を挿入する際にも、配線が引っ掛かることはない。
加えて、仮に、構造物としての円形断面の電柱の外径が、円弧状の凹部32b,33b,35bの径よりも大きい場合でも、この円弧状の凹部32b,32b,35bの両端の2点と電柱とは当接することになるため、取付方向を規定することは可能である。
なお、この他の構成および作用効果については、前記実施の形態及び実施例1と略同様であるため説明を省略する。
以上、図面を参照して、本発明の最良の実施の形態及び実施例を詳述してきたが、具体的な構成は、この実施の形態又は実施例に限らず、本発明の要旨を逸脱しない程度の設計的変更は、本発明に含まれる。
例えば、前記実施の形態及び実施例1,2では、構造物として電柱を用いる場合について説明したが、これに限定されるものではなく、建造物の壁など、配線を立ち上げるための構造物であればどのようなものであってもよい。
また、前記実施の形態及び実施例1,2では、円筒状の立上鞘管21や埋設鞘管41を用いる場合について説明したが、これに限定されるものではなく、正方形断面や長方形断面など、どのような断面形状の立上鞘管であってもよい。
さらに、前記実施の形態及び実施例1,2では、立上筒部32に括れ部321を設ける場合について説明したが、これに限定されるものではなく、括れ部を設けないものであってもよい。
そして、前記実施例2では、直立壁部351を有する底版部35を備える集束継手3Bに、凹部35bを設ける場合について説明したが、これに限定されるものではなく、直立壁部を有しない底版部に凹部を設けるものであってもよい。
本発明の最良の実施の形態の集束継手の構成を説明する縦断面図である。 本発明の最良の実施の形態の集束継手が構造物に取り付けられた状態を説明する断面図である。 本発明の最良の実施の形態の集束継手の構成を説明する斜視図である。 実施例1の集束継手の構成を説明する縦断面図である。 実施例1の集束継手の構成を説明する斜視図である。 実施例2の集束継手の構成を説明する斜視図である。
符号の説明
C 埋設管立上構造
L 同一直線
11 電柱(構造物)
12 地盤
21 立上鞘管
3,3A,3B 集束継手
31 底版部
31a 外周面
32 立上筒部
32a 外周面
32b 凹部
321 括れ部
33 テーパ状側面部
33a 外周面
33b 凹部
33c 下端
34 スリーブ部
35 底版部
35a 外周面
35b 凹部
351 直立壁部
352 スリーブ部
41 曲管(埋設鞘管)

Claims (4)

  1. 配線を収納して地中に埋設された複数の埋設鞘管を束ねて、構造物の側面に沿って前記配線を地上に導く立上鞘管に接続させる集束継手であって、
    前記複数の埋設鞘管が嵌め合わされる複数のスリーブ部を有する底版部と、前記立上鞘管が嵌め合わされる立上筒部と、前記底版部から挿入された前記配線を前記立上筒部へ誘導するテーパ状側面部と、を備えるとともに、
    前記立上筒部の外周面と、前記テーパ状側面部の外周面の下端又は前記底版部の外周面と、は前記立上筒部の軸方向にみて少なくとも一箇所において略同一直線上に位置することを特徴とする集束継手。
  2. 前記立上筒部の前記テーパ状側面部に対する付け根には、前記立上鞘管の端部を当接させる括れ部が形成され、
    前記テーパ状側面部の前記構造物の側面に沿う側の外周面は、前記括れ部から底版部へ前記立上筒部の中心軸から遠ざかる方向に傾斜されて、
    前記テーパ状側面部の外周面の下端は、前記立上筒部の外周面と前記立上筒部の軸方向にみて少なくとも一箇所において略同一直線上に位置することを特徴とする請求項1に記載の集束継手。
  3. 前記立上筒部の前記テーパ状側面部に対する付け根には、前記立上鞘管の端部を当接させる括れ部が形成され、
    前記テーパ状側面部の前記構造物の側面に沿う側の外周面は、前記立上筒部の軸方向に平行に形成されるとともに、前記底版部の周縁には前記括れ部の深さと略同一の厚さの直立壁部が設けられ、
    前記直立壁部は、前記テーパ状側面部の下端を覆うように嵌め合わされて、
    前記底版部の直立壁部の外周面は、前記立上筒部の外周面と前記立上筒部の軸方向にみて少なくとも一箇所において略同一直線上に位置することを特徴とする請求項1に記載の集束継手。
  4. 前記立上筒部、前記テーパ状側面部及び前記底版部の前記構造物の側面に沿う側の外周面には、前記構造物の外面に嵌合する凹部が設けられることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の集束継手。
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