JP2009141653A - 導波管型帯域阻止フィルタ - Google Patents

導波管型帯域阻止フィルタ Download PDF

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Abstract

【課題】従来の導波管型帯域阻止フィルタと比べ、簡易な構造で小形な導波管型帯域阻止フィルタを提供する。
【解決手段】中空導波管(1)と、阻止帯域の中心周波数にて共振する複数の共振回路(5)を具備した1枚の誘電体基板(2)とを備え、前記誘電体基板(2)は、前記中空導波管の内壁面に貼り付けられ、前記複数の共振回路(5)が、前記中空導波管の線路方向に、通過帯域の中心周波数における約1/4管内波長の奇数倍の間隔で配置されてなる導波管型帯域阻止フィルタ。
【選択図】図1

Description

この発明は、主にマイクロ波帯及びミリ波帯において用いられる導波管型帯域阻止フィルタに関するものである。
まず、従来の導波管型帯域阻止フィルタについて説明する。図21〜23には中空導波管と導波管型共振器で構成した従来の一般的な導波管型帯域阻止フィルタの斜視図、等価回路、周波数特性を示す。図21において、導波管型帯域阻止フィルタは中空導波管1A上に3つの導波管型共振器3Aが結合されて形成され、中空導波管1Aの導波管型共振器3Aが形成された部分には結合用スリット2Aがそれぞれ形成されている。入出力端4Aは外部回路へ繋がる入出力端を示す。
中空導波管1Aは、入出力端4A間を接続する回路の主線路を構成している。結合用スリット2Aは、中空導波管1Aの上壁面の数箇所に開けた長方形の孔で、通過帯域の中心周波数fcにおける管内波長をλg,cとして約3λg,c/4間隔で中空導波管1Aの線路方向に沿って配置されている。導波管型共振器3Aは、阻止帯域の中心周波数frにおける管内波長をλg,rとして、約λg,r/2の線路長を有する先端短絡型導波管であって、各導波管型共振器3Aは結合用スリット2Aを介して中空導波管1Aと結合している。
次に図22を参照して、従来の導波管型帯域阻止フィルタの動作について説明する。図22は図21の等価回路で、6Aは伝送線路、5Aは直列接続された並列共振回路、4Aは入出力端を示す。伝送線路6Aは、約3λg,c/4の線路長を有し、図21の中空導波管1Aの一部に相当する。直列接続された並列共振回路5Aは、阻止帯域の中心周波数frにおいて並列共振し、図21の導波管型共振器3Aに相当する。
まず、周波数frの信号が入出力端4A間を伝播する場合を考えると、周波数frにおいて直列接続された並列共振回路5Aが共振するため、周波数frの信号は入出力端4A間を伝播中に減衰する。一方、周波数fcの信号が入出力端4A間を伝播する場合を考えると、直列接続された並列共振器(回路)5Aの各接続点において、反射された信号と伝播する信号の位相差が丁度180°となって反射損失が小さくなるため、入出力端4A間をほぼ減衰せず伝播する。すなわち、図23に示すように、周波数fc周辺を通過帯域とし、周波数fr周辺を阻止帯域とする帯域阻止フィルタの周波数特性を得ることができる。なお下記特許文献1には、この種の導波管型帯域阻止フィルタが開示されている。
特開平11−274817号公報
従来の導波管型帯域阻止フィルタでは、図21に示したように、中空導波管と導波管型共振器を用いて構成しているため、寸法が大きくなり小形化が困難であるという課題があった。また、結合用スリットの加工や組み立てに手間とコストがかかるため、量産化と低コスト化に不向きであった。
この発明は、従来の導波管型帯域阻止フィルタと比べ、簡易な構造で小形な導波管型帯域阻止フィルタを得ることを目的とする。
この発明は、中空導波管と、阻止帯域の中心周波数にて共振する複数の共振回路を具備した1枚の誘電体基板とを備え、前記誘電体基板は、前記中空導波管の内壁面に貼り付けられ、前記複数の共振回路が、前記中空導波管の線路方向に、通過帯域の中心周波数における約1/4管内波長の奇数倍の間隔で配置されていることを特徴とする導波管型帯域阻止フィルタにある。
また、中空導波管と、阻止帯域の中心周波数にて共振する複数の共振回路をそれぞれに具備した複数の誘電体基板とを備え、前記複数の誘電体基板は、それぞれ前記中空導波管の異なる内壁面に貼り付けられ、前記複数の共振回路が、前記中空導波管の線路方向に、通過帯域の中心周波数における約1/4管内波長の奇数倍の間隔で配置されていることを特徴とする導波管型帯域阻止フィルタにある。
この発明では、従来と比べ、簡易な構造で小形な導波管型帯域阻止フィルタを提供できる。
実施の形態1.
図1〜3を用いてこの発明の実施の形態1による導波管型帯域阻止フィルタの構成を説明する。図1は導波管型帯域阻止フィルタ全体の斜視図、図2は図1の誘電体基板の斜視図、図3は図1の破線Aで示す断面における断面図である。図1〜3において、導波管型帯域阻止フィルタは、中空導波管1、誘電体基板2、結合用スリット3、スルーホール4、阻止帯域の中心周波数において共振する閉空間であるポスト壁共振キャビティ5、入出力端6を有する。中空導波管1は、導電性金属により構成された一般的な導波管である。誘電体基板2は、表面を導電性の金属でメタライズ(表面全体に薄い金属層2aを形成)し、導電性接着剤等の接着手段(図示省略)により片側平面(中空導波管側の面)を接着面として中空導波管1の内壁下面に貼り付けられている。
結合用スリット3は、誘電体基板2の接着面と対向する面をメタライズしている金属層2aの一部を取り除いた部分で、通過帯域の中心周波数fcにおける管内波長をλg,cとして約3λg,c/4間隔で中空導波管1の線路方向に沿って配置されている。短絡手段であるスルーホール4は、誘電体基板2の接着面と接着面に対向する面(おもて面)とを電気的に接続しており(実際には接着面と接着面に対向するおもて面のそれぞれの金属層の間の電気的接続)、中空導波管1の線路方向と直交する方向に直線状に配置したスルーホール4の列が、阻止帯域の中心周波数frにおける誘電体基板2内での波長をλrとして、約λr/4の距離をおいて各結合用スリット3を挟むように(各結合用スリット3の両側に)配置されている。ポスト壁共振キャビティ5は、誘電体基板2と金属層2aと結合用スリット3とスルーホール4にて構成され、阻止帯域の中心周波数frにおいて共振する。結合用スリット3はスルーホール4の列と誘電体基板2の線路方向に沿った両面側の金属層2aで囲まれている。なお、スルーホール4の列を結合用スリット3の周囲の線路方向と直交する方向のみならず線路方向の両側にも設けて結合用スリット3を囲むようにすれば、誘電体基板2の側面の金属層2aは不要となる。入出力端6は、外部回路へ繋がるとともに信号が入力及び出力される箇所である。
次に図4を参照して、この実施の形態による導波管型帯域阻止フィルタの動作について説明する。図4は図1で示したこの実施の形態による導波管型帯域阻止フィルタの等価回路で、7は伝送線路、8は直列接続された並列共振回路、6は入出力端を示す。伝送線路7はそれぞれ、約3λg,c/4の線路長を有し、図1の中空導波管1に相当する。直列接続された並列共振回路8は、阻止帯域の中心周波数frにおいて共振し、図1のポスト壁共振キャビティ5に相当する。
まず、周波数frの信号が入出力端6間を伝播する場合を考えると、周波数frにおいて直列接続された並列共振回路8が共振するため、周波数frの信号は入出力端6間を伝播中に減衰する。一方、周波数fcの信号が入出力端6間を伝播する場合を考えると、直列接続された並列共振回路(共振器)8の各接続点において、反射された信号と伝播する信号の位相差が丁度180°となって反射損失が小さくなるため、入出力端6間をほぼ減衰せず伝播する。すなわち、図23に示した従来の導波管型帯域阻止フィルタの周波数特性と同様に、周波数fc周辺を通過帯域とし、周波数fr周辺を阻止帯域とする帯域阻止フィルタの周波数特性を得ることができる。
なお、この実施の形態では、図1において結合用スリット3を通過帯域の中心周波数fcにおける管内波長をλg,cとして約3λg,c/4間隔で中空導波管1の線路方向に沿って配置しているが、この間隔をλg,c/4の奇数倍としても、間隔を約3λg,c/4とした場合と同様の理由で、周波数fcの信号の減衰が抑えられるため、この実施の形態と同様の効果が得られる。
また、この実施の形態では、図1においてポスト壁共振キャビティ5を3つ適用しているが、適用するポスト壁共振キャビティ5の数を3つに限定しないことで、小形化や阻止帯域における減衰量増加を図ることができる。
すなわち、この実施の形態により、図21に示した従来の導波管型帯域阻止フィルタよりも簡易な構造で導波管型帯域阻止フィルタの実現が可能となる。また、阻止帯域における共振構造を誘電体基板に構成し、その誘電体基板を中空導波管内に配置しているので、寸法が中空導波管よりも大きくなることはなく、従来の導波管型帯域阻止フィルタよりも小形化が可能となる。
実施の形態2.
図5〜7を用いてこの発明の実施の形態2による導波管型帯域阻止フィルタの構成を説明する。図5は導波管型帯域阻止フィルタ全体の斜視図、図6は図5の2枚の誘電体基板の斜視図、図7は図5の破線Aで示す断面における断面図である。図5〜7において上記実施の形態と同一もしくは相当部分は同一符号で示し、詳細な説明は省略する(以下同様)。この実施の形態では、実施の形態1による導波管型帯域阻止フィルタにおいて、図2に示したものと同一構造を有する誘電体基板2が、導電性接着剤等の接着手段により片側平面を接着面として中空導波管1の内壁上下面にそれぞれ1枚ずつ、互いにおもて面が対向して、対称となるように貼り付けられている。
次に、図8の導波管型帯域阻止フィルタの等価回路を参照して動作について説明する。図8において、7は伝送線路、8は直列接続された並列共振回路、6は入出力端を示す。伝送線路7は、約3λg,c/4の線路長を有し、図5の中空導波管1に相当する。直列接続された並列共振回路8は、阻止帯域の中心周波数fcにおいて共振し、図5のポスト壁共振キャビティ5に相当する。
すなわち、図8は、図4で示した実施の形態1の導波管型帯域阻止フィルタの等価回路において、各直列接続された並列共振回路8の接続点に、新たな直列接続された並列共振回路8をそれぞれ追加接続して構成している。この回路構成により、図8の回路は実施の形態1で説明した図4の回路と同様の動作が可能となり、図23に示した従来の導波管型帯域阻止フィルタの周波数特性と同様に、周波数fc周辺を通過帯域とし、周波数fr周辺を阻止帯域とする帯域阻止フィルタの周波数特性を得ることができる。また、一般に、帯域阻止フィルタにおいて、阻止帯域で共振する共振器の構成が同じ場合、共振器の数が多い方が阻止帯域における減衰量が増加するため、この実施の形態による導波管型帯域阻止フィルタは、実施の形態1で説明した導波管型帯域阻止フィルタよりも、阻止帯域において高い減衰量を実現することができる。
なお、この実施の形態では、図5において結合用スリット3を通過帯域の中心周波数fcにおける管内波長をλg,cとして約3λg,c/4間隔で中空導波管1の線路方向に沿って配置しているが、この間隔をλg,c/4の奇数倍としても、間隔を約3λg,c/4とした場合と同様の理由で周波数fcの信号の減衰が抑えられるため、この実施の形態と同様の効果が得られる。
また、この実施の形態では、図5においてポスト壁共振キャビティ5を6つ適用しているが、適用するポスト壁共振キャビティ5の数を6つに限定しないことで、小形化や阻止帯域における減衰量増加を図ることができる。
すなわち、この実施の形態により、実施の形態1で説明した導波管型帯域阻止フィルタと同様の効果が得られ、且つ、実施の形態1で説明した導波管型帯域阻止フィルタよりも阻止帯域においてより高い減衰量を実現することができる。
実施の形態3.
図9〜11を用いてこの発明の実施の形態3による導波管型帯域阻止フィルタの構成を説明する。図9は導波管型帯域阻止フィルタ全体の斜視図、図10は図9の誘電体基板の斜視図、図11は図9の破線Aで示す断面における断面図である。図9〜11において、10は誘電体基板、11はストリップ導体、12は先端短絡型マイクロストリップ共振器を示す。中空導波管1は、導電性金属により構成された一般的な導波管である。誘電体基板10は、導電性接着剤2b等の接着手段により片側平面(中空導波管側の面)を接着面として中空導波管1の内壁側面の片面に貼り付けられている。
ストリップ導体11は、誘電体基板10の接着面と対向する面(おもて面)に配置され、中空導波管1の線路方向と直交する方向に、阻止帯域の中心周波数frにおける誘電体基板10上での波長をλrとして、約λr/4の線路長を有しており、通過帯域の中心周波数fcにおける管内波長をλg,cとして約3λg,c/4間隔で中空導波管1の線路方向に沿って配置されている。スルーホール4は、ストリップ導体11の片端(うら面)と誘電体基板10の接着面の導電性接着剤2b又は直接、中空導波管1の内壁とを電気的に接続するよう配置されている。先端短絡型マイクロストリップ共振器12は、誘電体基板10とストリップ導体11とスルーホール4にて構成され、阻止帯域の中心周波数frにおいて共振する。入出力端6は、外部回路へと繋がるとともに信号が入力及び出力される箇所である。
この実施の形態では、阻止帯域の中心周波数frにおいて共振する先端短絡型マイクロストリップ共振器12が、通過帯域の中心周波数fcにおける管内波長をλg,cとして約3λg,c/4間隔で中空導波管1の線路方向に沿って配置されているので、図9の等価回路は、実施の形態1で説明した図4の回路と等しくなる。すなわち、実施の形態1で説明した回路と同じく、周波数fc周辺を通過帯域とし、周波数fr周辺を阻止帯域とする、図23で示した帯域阻止フィルタの周波数特性を得ることができる。
なお、この実施の形態では、阻止帯域で共振する共振構造として、ポスト壁共振キャビティよりもスルーホールの数が少なく簡易な構造である先端短絡型マイクロストリップ共振器を適用しているので、ポスト壁共振キャビティを適用している実施の形態1による導波管型帯域阻止フィルタよりも実現が容易である。
また、この実施の形態では、図9においてストリップ導体11を通過帯域の中心周波数fcにおける管内波長をλg,cとして約3λg,c/4間隔で中空導波管1の線路方向に沿って配置しているが、この間隔をλg,c/4の奇数倍としても、間隔を約3λg,c/4とした場合と同様の理由で周波数fcの信号の減衰が抑えられるため、この実施の形態と同様の効果が得られる。
また、この実施の形態では、図9において先端短絡型マイクロストリップ共振器12を3つ適用しているが、適用する先端短絡型マイクロストリップ共振器12の数を3つに限定しないことで、小形化や阻止帯域における減衰量増加を図ることができる。
すなわち、この実施の形態により、阻止帯域において共振する共振構造としてポスト壁キャビティを用いる場合よりも簡易な構造で、図21に示した従来の導波管型帯域阻止フィルタよりも小形な導波管型帯域阻止フィルタを得ることができる。
実施の形態4.
図12〜14を用いてこの発明の実施の形態4による導波管型帯域阻止フィルタの構成を説明する。図12は導波管型帯域阻止フィルタ全体の斜視図、図13は図12の2枚の誘電体基板の斜視図、図14は図12の破線Aで示す断面における断面図である。図12〜14において上記実施の形態と同一もしくは相当部分は同一符号で示す(以下同様)。この実施の形態では、実施の形態3による導波管型帯域阻止フィルタにおいて、図10で示したものと同一構造を有する誘電体基板10が、導電性接着剤2b等の接着手段により片側平面を接着面として中空導波管1の左右の内壁側面にそれぞれ1枚ずつ、互いにおもて面が対向して、対称となるように貼り付けられている。
この実施の形態では、阻止帯域の中心周波数fcにおいて共振する先端短絡型マイクロストリップ共振器12が、通過帯域の中心周波数fcにおける管内波長をλg,cとして約3λg,c/4間隔で中空導波管1の線路方向に沿って中空導波管1の両側壁面に配置されているので、図12の等価回路は、実施の形態2で説明した図8の回路と等しくなる。すなわち、実施の形態2で説明した回路と同じく、周波数fc周辺を通過帯域とし、周波数fr周辺を阻止帯域とする、図23で示した帯域阻止フィルタの周波数特性を得ることができる。また、一般に、帯域阻止フィルタにおいて、阻止帯域で共振する共振器の構成が同じ場合、共振器の数が多い方が阻止帯域における減衰量が増加するため、この実施の形態による導波管型帯域阻止フィルタは、実施の形態3で説明した導波管型帯域阻止フィルタよりも、阻止帯域において高い減衰量を実現することができる。
なお、この実施の形態では、図11において先端短絡型マイクロストリップ共振器12を通過帯域の中心周波数fcにおける管内波長をλg,cとして約3λg,c/4間隔で中空導波管1の線路方向に沿って配置しているが、この間隔をλg,c/4の奇数倍としても、間隔を約3λg,c/4とした場合と同様の理由で周波数fcの信号の減衰が抑えられるため、この実施の形態と同様の効果が得られる。
また、この実施の形態では、図11において先端短絡型マイクロストリップ共振器12を6つ適用しているが、適用する先端短絡型マイクロストリップ共振器12の数を6つに限定しないことで、小形化や阻止帯域における減衰量増加を図ることができる。
すなわち、この実施の形態により、実施の形態3で説明した導波管型帯域阻止フィルタと同様の効果が得られ、且つ、実施の形態3で説明した導波管型帯域阻止フィルタよりも、阻止帯域においてより高い減衰量を実現することができる。
実施の形態5.
図15〜17を用いてこの発明の実施の形態5による導波管型帯域阻止フィルタの構成を説明する。図15は導波管型帯域阻止フィルタ全体の斜視図、図16は図15の誘電体基板の斜視図、図17は図15の破線Aで示す断面における断面図である。図15〜17において、13は両端開放型マイクロストリップ共振器を示す。誘電体基板10は、導電性接着剤2b等の接着手段により片側平面(中空導波管側の面)を接着面として中空導波管1の内壁側面の片面に貼り付けられている。
ストリップ導体11は、誘電体基板10の接着面と対向する面(おもて面)に配置され、中空導波管1の線路方向と直交する方向に、阻止帯域の中心周波数frにおける誘電体基板10上での波長をλrとして、約λr/2の線路長を有しており、通過帯域の中心周波数fcにおける管内波長をλg,cとして約3λg,c/4間隔で中空導波管1の線路方向に沿って配置されている。両端開放型マイクロストリップ共振器13は、誘電体基板10とストリップ導体11にて構成され、阻止帯域の中心周波数frにおいて共振する。入出力端6は、外部回路へと繋がるとともに信号が入力及び出力される箇所である。
この実施の形態では、阻止帯域の中心周波数frにおいて共振する両端開放型マイクロストリップ共振器13が、通過帯域の中心周波数fcにおける管内波長をλg,cとして約3λg,c/4間隔で中空導波管1の線路方向に沿って配置されているので、図15の等価回路は、実施の形態1で説明した図4の回路と等しくなる。すなわち、実施の形態1で説明した回路と同じく、周波数fc周辺を通過帯域とし、周波数fr周辺を阻止帯域とする、図23で示した帯域阻止フィルタの周波数特性を得ることができる。
なお、この実施の形態では、阻止帯域で共振する共振構造として、スルーホールを必要としない両端開放型マイクロストリップ共振器を適用しているので、スルーホールを必要とする実施の形態1〜4の導波管型帯域阻止フィルタよりも実現が容易である。
また、この実施の形態では、図15においてストリップ導体11を通過帯域の中心周波数fcにおける管内波長をλg,cとして約3λg,c/4間隔で中空導波管1の線路方向に沿って配置しているが、この間隔をλg,c/4の奇数倍としても、間隔を約3λg,c/4とした場合と同様の理由で周波数fcの信号の減衰が抑えられるため、この実施の形態と同様の効果が得られる。
また、この実施の形態では、図15において両端開放型マイクロストリップ共振器13を3つ適用しているが、適用する両端開放型マイクロストリップ共振器13の数を3つに限定しないことで、小形化や阻止帯域における減衰量増加を図ることができる。
すなわち、この実施の形態により、実施の形態1〜4で説明した導波管型帯域阻止フィルタよりも更に簡易な構造で、図21に示した従来の導波管型帯域阻止フィルタよりも小形な導波管型帯域阻止フィルタを得ることができる。
実施の形態6.
図18〜20を用いてこの発明の実施の形態6による導波管型帯域阻止フィルタの構成を説明する。図18は導波管型帯域阻止フィルタ全体の斜視図、図19は図18の2枚の誘電体基板の斜視図、図20は図18の破線Aで示す断面における断面図である。図18〜20において上記実施の形態と同一もしくは相当部分は同一符号で示す(以下同様)。この実施の形態では、実施の形態5による導波管型帯域阻止フィルタにおいて、図16で示したものと同一構造を有する誘電体基板10が、導電性接着剤2b等の接着手段により片側平面を接着面として中空導波管1の左右の内壁側面にそれぞれ1枚ずつ、互いにおもて面が対向して、対称となるように貼り付けられている。
この実施の形態では、阻止帯域の中心周波数frにおいて共振する両端開放型マイクロストリップ共振器13が、通過帯域の中心周波数fcにおける管内波長をλg,cとして約3λg,c/4間隔で中空導波管1の線路方向に沿って中空導波管1の両側壁面に配置されているので、図18の等価回路は、実施の形態2で説明した図8の回路と等しくなる。すなわち、実施の形態2で説明した回路と同じく、周波数fc周辺を通過帯域とし、周波数fr周辺を阻止帯域とする、図23で示した帯域阻止フィルタの周波数特性を得ることができる。また、一般に、帯域阻止フィルタにおいて、阻止帯域で共振する共振器の構成が同じ場合、共振器の数が多い方が阻止帯域における減衰量が増加するため、この実施の形態による導波管型帯域阻止フィルタは、実施の形態5で説明した導波管型帯域阻止フィルタよりも、阻止帯域において高い減衰量を実現することができる。
なお、この実施の形態では、図18において両端開放型マイクロストリップ共振器13を通過帯域の中心周波数fcにおける管内波長をλg,cとして約3λg,c/4間隔で中空導波管1の線路方向に沿って配置しているが、この間隔をλg,c/4の奇数倍としても、間隔を約3λg,c/4とした場合と同様の理由で周波数fcの信号の減衰が抑えられるため、この実施の形態と同様の効果が得られる。
また、この実施の形態では、図18において両端開放型マイクロストリップ共振器13を6つ適用しているが、適用する両端開放型マイクロストリップ共振器13の数を6つに限定しないことで、小形化や阻止帯域における減衰量増加を図ることができる。
すなわち、この実施の形態により、実施の形態5で説明した導波管型帯域阻止フィルタと同様の効果が得られ、且つ、実施の形態5で説明した導波管型帯域阻止フィルタよりも、阻止帯域においてより高い減衰量を実現することができる。
なお、上述の実施の形態5、6の誘電体基板10のおもて面に形成されるストリップ導体11の形状は、円形、方形(矩形)、リング形等としてもよい。
この発明の実施の形態1による導波管型帯域阻止フィルタの構成を示す斜視図である。 図1の導波管型帯域阻止フィルタの誘電体基板の斜視図である。 図1の破線Aで示す断面における断面図である。 図1の導波管型帯域阻止フィルタの等価回路図である。 この発明の実施の形態2による導波管型帯域阻止フィルタの構成を示す斜視図である。 図5の導波管型帯域阻止フィルタの誘電体基板の斜視図である。 図5の破線Aで示す断面における断面図である。 図5の導波管型帯域阻止フィルタの等価回路図である。 この発明の実施の形態3による導波管型帯域阻止フィルタの構成を示す斜視図である。 図9の導波管型帯域阻止フィルタの誘電体基板の斜視図である。 図9の破線Aで示す断面における断面図である。 この発明の実施の形態4による導波管型帯域阻止フィルタの構成を示す斜視図である。 図12の導波管型帯域阻止フィルタの誘電体基板の斜視図である。 図12の破線Aで示す断面における断面図である。 この発明の実施の形態5による導波管型帯域阻止フィルタの構成を示す斜視図である。 図15の導波管型帯域阻止フィルタの誘電体基板の斜視図である。 図15の破線Aで示す断面における断面図である。 この発明の実施の形態6による導波管型帯域阻止フィルタの構成を示す斜視図である。 図18の導波管型帯域阻止フィルタの誘電体基板の斜視図である。 図18の破線Aで示す断面における断面図である。 従来の導波管型帯域阻止フィルタの構成を示す斜視図である。 従来の導波管型帯域阻止フィルタの等価回路である。 従来の導波管型帯域阻止フィルタの周波数特性図である。
符号の説明
1 中空導波管、2、10 誘電体基板、2a 金属層、2b 導電性接着剤、3 結合用スリット、4 スルーホール、5 ポスト壁共振キャビティ、6 入出力端、7 伝送線路、8 直列接続された並列共振回路、11 ストリップ導体、12 先端短絡型マイクロストリップ共振器、13 両端開放型マイクロストリップ共振器。

Claims (6)

  1. 中空導波管と、阻止帯域の中心周波数にて共振する複数の共振回路を具備した1枚の誘電体基板とを備え、
    前記誘電体基板は、前記中空導波管の内壁面に貼り付けられ、前記複数の共振回路が、前記中空導波管の線路方向に、通過帯域の中心周波数における約1/4管内波長の奇数倍の間隔で配置されていることを特徴とする導波管型帯域阻止フィルタ。
  2. 中空導波管と、阻止帯域の中心周波数にて共振する複数の共振回路をそれぞれに具備した複数の誘電体基板とを備え、
    前記複数の誘電体基板は、それぞれ前記中空導波管の異なる内壁面に貼り付けられ、前記複数の共振回路が、前記中空導波管の線路方向に、通過帯域の中心周波数における約1/4管内波長の奇数倍の間隔で配置されていることを特徴とする導波管型帯域阻止フィルタ。
  3. 前記誘電体基板の各共振回路が、前記誘電体基板と、前記誘電体基板の表面に形成された導電性の金属層と、前記誘電体基板の前記中空導波管側の面とこれの対向面の間で前記金属層を互いに接続する複数のスルーホールと、前記金属層の一部が取り除かれた箇所からなる結合用スリットとで、阻止帯域の中心周波数にて共振する閉空間であるポスト壁キャビティを構成したものからなることを特徴とする請求項1又は2に記載の導波管型帯域阻止フィルタ。
  4. 前記誘電体基板の各共振回路が、前記誘電体基板と、前記誘電体基板の前記中空導波管側の面と対向するおもて面に配置したストリップ導体と、前記誘電体基板を貫通して前記中空導波管側と前記ストリップ導体とを互いに接続する短絡手段とで、阻止帯域の中心周波数にて共振する先端短絡型マイクロストリップ共振器を構成したものからなることを特徴とする請求項1又は2に記載の導波管型帯域阻止フィルタ。
  5. 前記誘電体基板の各共振回路が、前記誘電体基板と、前記誘電体基板の前記中空導波管側の面と対向するおもて面に配置したストリップ導体とで、阻止帯域の中心周波数にて共振する両端開放型マイクロストリップ共振器を構成したものからなることを特徴とする請求項1又は2に記載の導波管型帯域阻止フィルタ。
  6. 前記ストリップ導体の形状が、円形、方形、リング形のいずれか1つからなることを特徴とする請求項5に記載の導波管型帯域阻止フィルタ。
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