JP2009141502A - 画像データ伝送方法、画像データ送信装置、画像データ受信装置及び画像データ通信装置 - Google Patents

画像データ伝送方法、画像データ送信装置、画像データ受信装置及び画像データ通信装置 Download PDF

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Abstract

【課題】所定の伝送レートを維持しつつ、確実に画像データの通信が可能な伝送方法とその伝送方法を用いて通信する通信装置とする事を目的とする。
【解決手段】画像データを圧縮する画像圧縮工程と、画像圧縮工程で圧縮した画像データの一フレームごとに垂直同期マーカーを付与する垂直同期マーカー付与工程と、垂直同期マーカーが付与された画像データをディジタル音声信号の伝送方式で送信する画像データ送信工程とを有する画像データ伝送方法とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、画像データをディジタル音声信号の伝送方式で伝送する画像データ伝送方法と通信装置等に関する。
従来、画像データを圧縮符号化し、無線LAN(Wireless Local Area Network)やネットワーク等を介して伝送するシステムとして、例えばテレビ電話システム、テレビ会議システム、監視システム等が既に実用化されている。
このようなシステムでは、ITU-T,H.261、MPEG(Moving Picture Experts Group)等の符号化方式を用いることにより、少ない伝送帯域で品位の高い画像情報の伝送を可能にしている。
また、操作画面などの表示にかかる画像データでは、背景色となる白データまたは黒データが何ラインも続く場合が多い場合がある。このような画像データを伝送する場合、符号化圧縮してデータ量を削減し、その符号化した状態で画像データを取り扱う符号化伝送方式が提案されている。例えば、MH符号化方式またはMMR符号化方式、自然画像用としてJPEG(Joint Photographic Experts Group)、JBIGなどの変換符号化方式、算術符号化方式を含んだ圧縮方式などがある。
また、カメラ通信システム等においては、動画像データ を効率良く伝送する方法として、フレーム間予測に基づいた高能率圧縮による符号化データを伝送する種々の方法が用いられている。
これらの伝送方法では、主に、時間的に前後のフレームから符号化画像を予測して得られた予測パラメータと予測残差画像データを符号化することで、時間方向の相関が高い動画像データの情報量を削減する事を可能としている。
また、予測残差画像データを変換符号化や量子化により高能率に圧縮符号化することで、少ない伝送帯域での動画像データ伝送を可能にしている。上記の伝送方法の代表例として、MPEG−1、MPEG−2、MPEG−4などの圧縮符号化方式を用いる方法がある。
これらの圧縮符号化方式では、入力画像フレームをマクロブロックとよばれる一定サイズの矩形領域単位で動き補償によるフレーム間予測を行い、得られた動きベクトルと、予測残差画像データに2次元離散コサイン変換及び量子化を施して圧縮した信号データを可変長符号化する。
また、上述した動画像圧縮符号化情報を、パケット交換方式を利用したIP(Internet Protocol)ネットワークを介して配信する方法や汎用無線LAN、ZigBee(登録商標)、BlueTooth等による伝送方法は多数実用化されている。
また、PHS(Personal Handyphone System)や携帯電話(IMS(IP Multimedia Subsystem)帯域等)、又はこれらを通信手段として利用する携帯端末などよりなる移動局が、無線基地局と無線チャネルを介して接続される移動通信システムにおいて、動画像を配信する技術へと展開されつつある。
このような通信システムの一例として、例えば、特許文献1には、画像データ、音声データ、付加データなど複数の情報を1つのパケットでまとめて伝送するパケット通信システムが提案されている。
特開2001−7775号公報
しかし、従来のパケット通信等による画像データの伝送では、伝送速度や立ち上がり速度に限界があった。特に、近年益々増大する画像データ伝送のニーズや、画像データの大容量化・多様化に対して十分対応できる伝送方法が期待されるところであった。
本発明は、上述するような状況に鑑み為されたものであり、所定の伝送レートを維持しつつ、確実に画像データの通信が可能な伝送方法とその通信装置等を提供することを目的とする。
この発明にかかる画像データ送信装置は、画像データを圧縮処理する画像圧縮処理部と、画像圧縮処理部で圧縮処理した画像データの一フレームごとに垂直同期マーカーを付与する垂直同期マーカー付与部と、垂直同期マーカーが付与された画像データをディジタル音声信号の伝送方式で送信する画像データ送信部と、を有することを特徴とする。
また、この発明にかかる画像データ送信装置は、好ましくは垂直同期マーカーが、当該垂直同期マーカーの位置を示す固定値部と、任意の付与情報を有するアンセラリデータ部と、画像圧縮処理部で画像データの圧縮処理に用いた量子化テーブルの情報を有する量子化情報部とを有することを特徴とする。
また、この発明にかかる画像データ送信装置は、さらに好ましくは垂直同期マーカー付与部が、ディジタル音声信号の伝送方式におけるLチャンネルとRチャンネルとの各々の一部に、垂直同期マーカーを分割して付与し、垂直同期マーカーが分割して付与された当該両チャンネルの各々の残余は、情報を有しない無効データ部であることを特徴とする。
また、この発明にかかる画像データ送信装置は、さらに好ましくは画像データを送信するディジタル音声信号の伝送方式が、LRチャンネルを選択するワード同期信号と、画像データ信号と、ビットデータを識別するビットクロックと、を有する信号を固定伝送レートで伝送する伝送方式であることを特徴とする。
また、この発明にかかる画像データ受信装置は、無線送信された画像データを受信して表示部へ表示する為の受信処理を行う受信装置において、送信された画像データは、圧縮処理された画像データの一フレームごとに垂直同期マーカーを付与されて、ディジタル音声信号の伝送方式で送信された画像データであり、受信装置は、ディジタル音声信号の伝送方式で受信する受信部と、圧縮処理された画像データの一フレームごとに付与された垂直同期マーカーに基づいて、受信部で受信する画像データを画像伸長処理する画像伸長処理部とを有することを特徴とする。
また、この発明にかかる画像データ受信装置は、好ましくは垂直同期マーカーが、当該垂直同期マーカーの位置を示す固定値部と、任意の付与情報を有するアンセラリデータ部と、画像伸長処理部で画像データの伸長処理に用いた量子化テーブルの情報を有する量子化情報部とを有することを特徴とする。
また、この発明にかかる画像データ受信装置は、さらに好ましくは垂直同期マーカーが、ディジタル音声信号の伝送方式におけるLチャンネルとRチャンネルとの各々の一部に、分割して付与された垂直同期マーカーであり、垂直同期マーカーが分割して付与された当該両チャンネルの各々の残余は、情報を有しない無効データ部であることを特徴とする。
また、この発明にかかる画像データ受信装置は、さらに好ましくは、画像データを受信するディジタル音声信号の伝送方式が、LRチャンネルを選択するワード同期信号と、画像データ信号と、ビットデータを識別するビットクロックと、を有する信号を固定伝送レートで伝送する伝送方式であることを特徴とする。
また、この発明にかかる画像データ通信装置は、画像データを圧縮処理する画像圧縮処理部と、画像圧縮処理部で圧縮処理した画像データの一フレームごとに垂直同期マーカーを付与する垂直同期マーカー付与部と、垂直同期マーカーが付与された画像データをディジタル音声信号の伝送方式で送信する画像データ送信部とを有する画像データ送信処理部と、ディジタル音声信号の伝送方式で受信する受信部と、圧縮処理された画像データの一フレームごとに付与された垂直同期マーカーに基づいて、受信部で受信する画像データを画像伸長処理する画像伸長処理部とを有する画像データ受信処理部とを備えることを特徴とする。
また、この発明にかかる画像データ通信装置は、好ましくは垂直同期マーカーが、当該垂直同期マーカーの位置を示す固定値部と、任意の付与情報を有するアンセラリデータ部と、画像圧縮処理部で画像データの圧縮処理に用いた量子化テーブルの情報を有する量子化情報部とを有することを特徴とする。
また、この発明にかかる画像データ伝送方法は、画像データを圧縮処理する画像圧縮工程と、画像圧縮工程で圧縮した画像データの一フレームごとに垂直同期マーカーを付与する垂直同期マーカー付与工程と、垂直同期マーカーが付与された画像データをディジタル音声信号の伝送方式で送信する画像データ送信工程とを有することを特徴とする。
また、この発明にかかる画像データ伝送方法は、好ましくは垂直同期マーカーが、当該垂直同期マーカーの位置を示す固定値部と、任意の付与情報を有するアンセラリデータ部と、画像圧縮工程で画像データの圧縮処理に用いた量子化テーブルの情報を有する量子化情報部とを有することを特徴とする。
また、この発明にかかる画像データ伝送方法は、さらに好ましくは垂直同期マーカー付与工程が、ディジタル音声信号の伝送方式におけるLチャンネルとRチャンネルとの各々の一部に、垂直同期マーカーを分割して付与する工程であって、垂直同期マーカーが分割して付与された当該両チャンネルの各々の残余は、情報を有しない無効データ部であることを特徴とする。
また、この発明にかかる画像データ伝送方法は、さらに好ましくは画像データを送信するディジタル音声信号の伝送方式が、LRチャンネルを選択するワード同期信号と、画像データ信号と、ビットデータを識別するビットクロックと、を有する信号を固定伝送レートで伝送する伝送方式であることを特徴とする。
所定の伝送レートを維持しつつ、画像データの通信が確実に低遅延で伝送可能な伝送方法とその通信装置等を提供することを目的とする。
本実施形態で例示する伝送方法等は、車両後方に取り付けられたカメラ等から取得する画像データを、低遅延で伝送して運転席の表示モニターに表示する車両用カメラシステム等に好適である。
また、本実施形態で例示する伝送方法等は、カメラから取り込まれた画像データを、所定の圧縮形式で圧縮処理した後、ディジタル音声信号の伝送方式で伝送するものである。ディジタル音声信号の伝送方式は、典型的にはI2S(インターサウンドIC)方式を用いる。I2S方式を典型例とするディジタル音声信号の伝送方式は、2.4ギガヘルツ帯を利用するので、途切れにくく粘り強い通信リンク維持が可能である。
また、I2S方式を典型例とするディジタル音声信号の伝送方式は、いわゆるLチャンネルとRチャンネルとからなるワード同期信号(Word Sync)と、ビットデータを識別するビットクロック信号と、オーディオデータを伝送するオーディデータ信号とを有する信号を伝送するものである。そして、オーディオデータに代えて画像データを伝送するものである。
また、ディジタル音声信号の伝送方式は、I2S方式の他にも右詰めフォマット(RightーJustified mode)、左詰めフォマット(LeftーJustified mode)、左詰めDSPフォマット(LeftーJustified DSP mode)、32×Fs Packedモード等を用いることができる。
そこで、以下図面に基づいて実施形態について説明する。
(第一の実施形態)
図1は、第一の実施形態にかかる通信装置100を模式的に示すブロック概念図である。
通信装置100において、カメラ10から取り込まれた画像データは、無線通信または有線通信にて送信処理部20に送られる。
送信処理部20は、入力信号インターフェース21とフレームメモリ22とを備える。そして、カメラ10から取り込まれた画像データは、入力信号インターフェース21を介してアナログディジタル変換等の処理をされた後、フレームメモリ22に一時記憶される。
また、送信処理部20は、画像圧縮処理部23と送信用バッファ24と送信インターフェース25とを備える。そして、フレームメモリ22に一時記憶された画像データは、マクロブロックごとに、順次画像圧縮処理部23に送られて圧縮処理される。
また、画像圧縮処理部23に送られて圧縮処理された画像データは、不図示の垂直同期マーカー付与部で画像フレームごとに垂直同期マーカーが付与される。垂直同期マーカー付与部は、圧縮処理された画像データの最初の16ライン相当分(最初のマクロブロック1行分)の先頭部分に垂直同期マーカーを付与する。なお、垂直同期マーカー付与部は、画像圧縮処理部23に含めることとし、画像データの圧縮処理と共に画像圧縮処理部23が垂直同期マーカーを付与する構成としてもよい。
また、垂直同期マーカー付与部で垂直同期マーカーを付与された画像データは、送信用バッファ24に一時蓄積された後、送信インターフェース25を介して送信部30へと伝送される。送信部30は、符号化された圧縮画像データを、ディジタル音声伝送方式で送信する。
受信側では、送信部30から送信された画像データを受信部60で受信する。受信部60で受信する画像データは、受信処理部50にて所定の処理を経た後、表示部40に表示される。
受信処理部50では、送信処理部20のちょうど逆の処理が行われる。すなわち、受信処理部50は、受信インターフェース55と受信用バッファ54とを備える。そして、受信部60で受信する画像データは、受信インターフェース55を介して受信用バッファ54に一時蓄積される。
また、受信処理部50は、画像伸長処理部53とフレームメモリ52と表示信号インターフェース51とを備える。画像伸長処理部53は、受信用バッファ54に一時蓄積された画像データを、マクロブロックごとに順次読み出し、伸長処理を行う。画像伸長処理部53で伸長処理された画像データは、フレームメモリ52に一フレーム相当分だけ一時記憶される。
そして、フレームメモリ52に一時記憶された画像データは、表示信号インターフェース51にて表示に適した所望の処理がされた後、表示部40に表示される。
通信装置100の送信部30が送信する画像データは、I2Sフォマットの画像データであり、通信リンクが切断されにくいという特徴を有する。また、送信部30が送信処理する画像データは、I2Sフォマットの画像データであり、伝送レートを例えば1.5ギガヘルツの整数倍等に高速伝送として送信できる。
また、通信装置100の受信処理部50が受信処理する画像データは、I2Sフォマットの画像データであり、通信リンクが切断されにくいという特徴を有する。また、受信処理部50が受信処理する画像データは、I2Sフォマットの画像データであり、伝送レートを例えば1.5ギガヘルツの整数倍等に高速伝送として受信できる。さらに、I2Sフォマットは、データにヘッダ部分を有しないので、有効データ部分が占有する実効データ部分を効率的に利用できる。
次に、図2を用いて通信装置100の送信部30等が送信するI2Sフォマットの画像データについて詳述する。図2は、通信装置100が送受信する圧縮された画像データのデータストリーム構成を示す模式図である。
図2に示すように、通信装置100が送受信する画像データは、圧縮されており一フレームデータ200,210,220ずつ連続的に繋がるシリアル画像データである。また、圧縮された画像データ202,212,222は、画像一フレームごとにその先頭部分に送受信の同期をとる為の垂直同期(Vsync)マーカー201,211,221が付与される。ここで、垂直同期マーカーのビット構成について説明する。
図3は、上述の垂直同期マーカー201のビット構成を示す模式図である。図3に示すように垂直同期マーカー201は、画像データ中において垂直同期マーカー自体の位置を示す指標となる24ビットの固定値部33を有する。
また、垂直同期マーカー201(FFFF_FFFE)は、圧縮された画像データ202のデータ長を示すフレームデータ長や圧縮・伸長処理に関する任意の補助情報等を有する6ビットのアンセラリデータ部31を有する。
また、垂直同期マーカー201は、量子化テーブルオフセット情報を有する2ビットの量子化情報部32を有する。
固定値部33は、画像データ中におけるVsyncマーカー識別の指標となるものである。すなわち、固定値部33は、各ビットが値1で固定されて24ビットとなる。通信装置100は、Lチャンネルの先頭位置に固定値部33を検出すると、そこが垂直同期マーカーであることを認識する。
また、通信装置100は、Lチャンネルの先頭位置に固定値部33を検出すると、その検出位置が画像データにおける一フレームデータ200の先頭であることを認識する。従って、通信装置100は、固定値部33により一連の画像データのなかにおける、画像フレームの区切りを識別することができる。
また、量子化情報部32は、マクロブロック単位で画像データを圧縮伸長処理する際の、Cブロック(色差ブロック)に関する量子化テーブルの切り替え情報(シフトデータ)を有する。量子化情報部32は、例えば00値であれば標準量子化テーブル値であると定義できる。
また、量子化情報部32は、例えば01値であれば標準量子化テーブル値+1であると定義できる。また、量子化情報部32は、例えば10値であれば標準量子化テーブル値+2であると定義できる。また、量子化情報部32は、例えば11値であれば標準量子化テーブル値+3であると定義できる。
次に、図4を用いて通信装置100が送受信するディジタル音声信号のデータ構成について説明する。図4は、ディジタル音声信号のデータ構成を例示する概念図である。
図4(a)は、通信装置100が送受信するディジタル音声信号のI2Sコンパチブルフォマットを示すデータフォマット例であり、図4(b)は、通信装置100が送受信するディジタル音声信号のMSB左詰めフォマットを示すデータフォマット例である。また、図4(c)は、通信装置100が送受信するディジタル音声信号のMSB右詰めフォマットを示すデータフォマット例である。
図4(a)に示すように、ディジタル音声信号は12Sビットクロックと、ワード同期信号(ワードシンクフラグ)と、データ部(I2Sデータ部)とからなる。そして、圧縮された画像データは、データ部を用いて伝送する。
ここで、図4(a)に示すBCLKは、上述のI2Sビットクロックに対応する。また、図4(a)に示すWSは、上述のワード同期信号(ワードシンクフラグ)に対応する。また、図4(a)に示すDATAは、上述のデータ部(I2Sデータ部)に対応する。
ワード同期信号は、32ビットごとにLチャンネルとRチャンネルとが交互に現れる構成とする。Lチャンネルはワード同期信号(又はLRワード選択信号)のロー期間に対応し、Rチャンネルはワード同期信号(又はLRワード選択信号)のハイ期間に対応する。但し、I2Sフォマットでは、LRチャンネルワード同期信号の立ち上がり・立ち下がりタイミングに対して1ビットのみずれる。
そして、LRチャンネルが1セットで、ちょうど64ビットのデータフレーム構成となる。すなわち、I2Sフォマットは、最初の1/2データフレーム(32ビット)がLチャンネル、後の1/2データフレーム(32ビット)がRチャンネルとなり、LRチャンネルが交互にシリアル配列してなる。また、画像データは、各チャンネルの前半ビットを用いて伝送される。
図4(a)では、32ビットの垂直同期マーカー201が、Lチャンネルの前半16ビットと、Rチャンネルの前半16ビットとを用いて、分割されて伝送されるデータ構成を示すものである。
すなわち、32ビットである垂直同期マーカー201の前半16ビット(上位16ビット)は、Lチャンネルデータ41aのデータ部43aを用いて伝送される。また、32ビットである垂直同期マーカー201の後半16ビット(下位16ビット)は、Rチャンネルデータ42aのデータ部45aを用いて伝送される。
また、LチャンネルとRチャンネルの各々の後半16ビットは、例えば値0が付与されて無効データとなる。すなわち、Lチャンネルデータ41aの後半16ビット部分と、Rチャンネルデータ42aの後半16ビット部分とは、各々無効データ44a,46aとなる。
また、圧縮された画像データ202は、垂直同期マーカー201に引き続き、にLチャンネルとRチャンネルとの前半16ビットずつを利用してシリアルに伝送される。なお、いわゆる24ビット方式を用いる場合には、画像データについては、RL各チャンネルの前半24ビット分を利用して伝送することとできる。この場合、画像データの送受信に利用するRL各チャンネルの無効データ部分は、各々8ビットとなる。
また、図4(b)に示す左詰めフォマットは、Lチャンネルがワード同期信号(又はLRワード選択信号)のハイ期間に対応し、Rチャンネルがワード同期信号(又はLRワード選択信号)のロー期間に対応する。また、左詰めフォマットでは、LRチャンネルワード同期信号の立ち上がり・立ち下がりタイミングに対して1ビットのずれがない。
また、32ビットである垂直同期マーカー201の前半16ビット(上位16ビット)は、Lチャンネルデータ41bのデータ部43bを用いて伝送される。また、32ビットである垂直同期マーカー201の後半16ビット(下位16ビット)は、Rチャンネルデータ42bのデータ部45bを用いて伝送される。
また、左詰めフォマットのLチャンネルとRチャンネルの各々の後半16ビットは、例えば値0が付与され無効データとなる。すなわち、左詰めフォマットのLチャンネルデータ41bの後半16ビット部分と、Rチャンネルデータ42bの後半16ビット部分とは、各々無効データ44b,46bとなる。その他は、上述のI2Sフォマットの説明と重複するので、ここでは説明を省略する。
また、図4(c)に示す右詰めフォマットは、Lチャンネルがワード同期信号(又はLRワード選択信号)のハイ期間に対応し、Rチャンネルがワード同期信号(又はLRワード選択信号)のロー期間に対応する。また、右詰めフォマットでは、LRチャンネルワード同期信号の立ち上がり・立ち下がりタイミングに対して1ビットのずれがない。
さらに、各LRチャンネル41c,42c内における、データ部43c,45cと無効データ部44c,46cとのビット配置順序が入れ替わる。その他は、上述のI2Sフォマットの説明と重複するので、ここでは説明を省略する。
上述するように、通信装置100は、音声データに代えて画像データをディジタル音声伝送方式により伝送することが可能となる。また、通信装置100は、画像データのフレームごとに、垂直同期マーカーを付与することで、フレーム境界を認識することができる。
また、通信装置100は、ヘッダ等を必要としない音声伝送方式を用いることで、伝送レートを例えば1.5メガビット毎秒の整数倍等と高く維持することが可能である。また、通信装置100は、水平同期信号(Hsync)を用いることなく画像データを伝送可能となる。
図5は、通信装置100の画像圧縮処理部23が、画像データをマクロブロックごとに圧縮処理するブロック概念を説明する画像データのフレーム模式図である。
図5(a)に示すように、通信装置100のフレームメモリ22は、例えば240×240画素を一フレーム(又は一フィールド)500として、一時記憶する。そして、画像圧縮処理部23は、フレームメモリ22に一時記憶された一フレーム(又は一フィールド)500のうち、画像圧縮処理の最小単位となるマクロブロック510ごとに読み出して圧縮処理を行う。
マクロブロック510は、画像圧縮処理の最小単位であって任意の画素数とできるものであるが、図5(a)では16×16画素を一マクロブロックとして例示している。
また、画像圧縮処理部23は、一フレーム500の画像データを、一マクロブロックごとに順次水平方向(図面右方向)へと圧縮処理する。このため、画像圧縮処理部23は、まず水平方向16ライン相当分(マクロブロック一行分(水平方向に15個のマクロブロックが並んだものをマクロブロック一行分とする))の画像データを圧縮処理する。次に、16ライン相当分(マクロブロック一行目分)の画像データの圧縮が完了すれば、その次の16ライン相当分(マクロブロック二行目分)の画像データの圧縮処理を行う。
図5(b)は、マクロブロック510が、さらに8×8画素の4つの輝度(Y)ブロックY0,Y1,Y2,Y3と、2つの色差(C)ブロックCb520,Cr530とからなるブロック構成を示すものである。
通信装置100が伝送する画像データは、上述する垂直同期マーカー201,211,221等に加え、ブロックごとにそのブロックデータの終了を意味するEOB(エンド・オブ・ブロック)マーカーを有する。EOBマーカー522,521,524,523は、輝度ブロックY0,Y1,Y2,Y3のデータの最後部に対応するデータ位置に付与される。また、EOBマーカー525,526は、色差ブロックCb520,Cr530のデータの最後部に対応するデータ位置に付与される。
通信装置100は、EOBマーカー522,521,524,523,525,526を、圧縮された画像データにおいては認識できないので、画像伸長処理部53で伸長された画像データにおいて、識別して認識することとなる。
なお、上述するように、画像圧縮処理部23と画像伸長処理部53とは、マクロブロック単位で画像データを処理する。従って、フレームメモリ22,52は、好ましくは画像を圧縮伸長処理する最小単位相当分での水平方向一ライン相当分の一時記憶容量で足りるものである。また、フレームメモリ22,52は、さらに好ましくは画像データ一フレームの水平方向16ライン相当分のデータ記憶容量とすることができる。
また、フレームメモリ22,52は、一フレーム相当の画像が一時記憶される前に、マクロブロックごとに順次読み出し処理することとできる。これにより、一フレーム相当の画像データ蓄積時間を要することなく、速やかに逐次画像圧縮処理等を実行することが可能となり、遅延を低減した通信装置100とできる。
逐次圧縮された画像データは、I2S方式等により、例えば1.5メガビット毎秒程度の高伝送レートを維持した固定伝送レートで、送信部30を介して順次伝送することが可能である。なお、通信装置100は、48キロヘルツ、16ビットで1.5メガビット毎秒の伝送レートとし、64ビットクロックの一データフレームを有するとして例示したがこれに限られることはない。
次に、画像圧縮処理部23等における処理を並列化(パイプライン化)して、さらに遅延を低減した処理と伝送が可能な通信装置について、第二の実施形態で説明する。
(第二の実施形態)
図6は、第二の実施形態にかかる通信装置600の構成を示すブロック概念図である。
通信装置600の送信処理部610は、いわゆるフレームメモリとなる一時記憶部612を有する。但し、一フレームを240×240画素で構成して一マクロブロックを16×16画素とする場合には、一時記憶部612を、マクロブロック一行分(マクロブロック15個分)の記憶容量として構成してもよい。
また、通信装置600の送信処理部610は、画像圧縮処理部613,と送信用バッファ614と送信インターフェース615を含む第一の処理ラインを有する。また、通信装置600の送信処理部610は、画像圧縮処理部616と送信用バッファ617と送信インターフェース618を含む第二の処理ラインを有する。
なお、各送信用バッファ614,617は、典型的には圧縮された一フレーム相当分の画像データを、画像圧縮処理部613,616から伝送される順序に従い、順次記憶する。また、各送信用バッファ614,617は、16ライン分の圧縮データが格納された時点で、各々送信インターフェース615,618を介して画像データを読み出され送信を開始する。
通信装置600は、一時記憶部612に順次記憶する画像データのうち、一マクロブロックの画像データについて上述の第一と第二の処理ラインで8ライン相当分ずつ並列に処理することができる。
このため、通信装置600の送信処理部610は、画像処理工程の処理能力が実質的に2倍となり、これにより画像データ量あたりの処理時間は約半分となる。
ここで、第一と第二の処理ライン各々への画像データの割り振りについて、図5に示すマクロブロックの典型例を用いてさらに詳述する。
図5(a)に示すように、カメラ601で撮像する撮像画像の一フレーム(又は一フィールド)は、例えば240×240画素で構成される。そして、通信装置600は、圧縮処理等の画像符号化処理等を行うに際し、一フレーム内でイントラの最小領域に対応するマクロブロック(マクロブロックイントラ)ごとに処理を行う。すなわち、マクロブロックは、独立して画像圧縮処理が可能な最小の画像符号化領域であるといえる。典型的には、DCTを用いるJPEG等を例示することができる。
また、図5(a)に示すように、マクロブロック510は、例えば16×16画素として構成できる。また、図5(a)に示す例においては、マクロブロック510が一フレームの中に、15×15個存在することとなる。画像データは、マクロブロック510ごとに、水平方向に順次読み出される(図5(a)右方向)。
水平方向にマクロブロック15個分、すなわち水平方向16ライン相当分の画像データが順次読み出されると、垂直方向に次(図5(a)下方向)のマクロブロック15個分の画像データが、マクロブロックごとに順次(図5(a)左から右方向へ)読み出される。
通信装置600の送信処理部610は、第一の処理ラインと第二の処理ラインとの間で、画像データの偏りが少なくなるように、また処理データ量の均衡が図れるように、各処理ラインに画像データを割り振る。
典型的には、通信装置600の送信処理部610は、第一の処理ラインにY0,Y1の輝度ブロックデータとCb520の色差ブロックのデータを処理させる。また、通信装置600の送信処理部610は、第二の処理ラインにY2,Y3の輝度ブロックデータとCr530の色差ブロックのデータを処理させる。なお、第一と第二の処理ラインで各々処理するブロックは、この例示に限られず任意に割り当てるように設定してもよい。
これにより、4:1:1サンプリング画像データの画像圧縮処理に適するデータ構成とできる。また、輝度ブロックY0,Y1,Y2,Y3のデータと色差ブロックCb520,Cr530のデータとの間に、データ量の不均衡が相当分存在する場合においても、第一の処理ラインと第二の処理ラインとで、ほぼ同等程度の処理データ量とできる。
なお、圧縮処理後の画像データ量は、圧縮処理前の画像データ特性等に依存して多少異なるものであるが、上述の割り振りにより第一の処理ラインと第二の処理ラインとでほぼ同等程度の処理負荷とできる。
従って、一時記憶部612からマクロブロック510ごとに出力される画像データは、第一の処理ラインと第二の処理ラインとに割り振られて、各々の処理ラインで同時並列的に、かつ速やかに画像圧縮処理等所望の処理が為されることとなる。
なお、画像圧縮処理部613,616は、マクロブロックごとに、各々Y信号(2ブロック)とC信号(1ブロック)とを交互に処理できる。このため、量子化テーブルを切り替える必要がある場合には、対応する画像データの先頭に配置する垂直同期マーカーにおいて、選択して適用する量子化テーブルを宣言する符号(第一の実施形態の量子化情報部32に対応)を付与してもよい。例えば、量子化テーブルは、予め設定する所定の量子化テーブルの中から、適宜選択することとしてもよい。
また、送信側で絵柄が厳しくて画像データ量が大きくなることに対応して、量子化テーブルを大きく・粗くする場合には、フレームの先頭でマーカに宣言符号を付与し、粗くした程度に関する量子化テーブルの情報を、受信側に送ることとできる。
また、送信部602は、I2S方式により3メガビット毎秒程度の一定の高速伝送レートで、送信インターフェース615,618から取得する画像データを順次送信する。従って、通信装置600の送信処理部610は、カメラ601から取り込む画像データを、滞留させることなく迅速に処理できる。上述するように、通信装置600は、圧縮処理した画像データを高速伝送レートで送信する。
なお、送信処理部610のその他の構成や動作・処理については、通信装置100で既に説明した内容と重複するので省略する。
次に、通信装置600の受信処理部620について簡単に説明する。受信処理部620は、送信処理部610と同様の並列処理にて受信部604で受信する画像データのデコード処理を順次行う。
受信処理部620は、受信インターフェース625と受信用バッファ624と画像伸長処理部623とを含む第一の受信処理ラインを有する。また、受信処理部620は、受信インターフェース628と受信用バッファ627と画像伸長処理部626とを含む第二の受信処理ラインを有する。
受信部604で順次受信される画像データは、上述の第一の受信処理ラインと第二の受信処理ラインとに適宜割り振られ、各々の受信処理ラインにおいて同時並列処理される。すなわち、送信処理部610の第一の処理ラインで処理された輝度ブロックY0,Y1のデータと色差ブロックCb520のデータとは、例えば受信処理部620の第一の受信処理ラインにてブロックごとに画像伸長処理等が為される。そして、受信処理部620は、各ブロックの最後尾に付与されているEOBを識別する。
また、送信処理部610の第二の処理ラインで処理された輝度ブロックY2,Y3のデータと色差ブロックCr530のデータとは、例えば受信処理部620の第二の受信処理ラインにてブロックごとに画像伸長処理等が為される。そして、受信処理部620は、各ブロックの最後尾に付与されているEOBを識別する。
例えば、一画像フレーム当り15×15マクロブロックがある場合には、一画像フレーム当り15×15×6=1350ブロックが存在する。従って、各受信処理ラインごとに1350/2=675個のEOBを処理することとなる。
続いて、各々の受信処理ラインで処理された画像データは、例えば16ライン分の記憶容量を有する一時記憶部622に、順次マクロブロックごとに記憶される。また、通信装置600は、一時記憶部622に一時記憶する画像データに、表示信号インターフェース621等を介して表示に適した処理を行う。
また、通信装置600は、表示信号インターフェース621等を介して処理した画像データを、表示部603に画像として表示する。 このため、通信装置600は、カメラ601から取り込む画像データの遅延を低減した伝送を行うと共に、遅延を低減した表示部603への表示を実現する。従って、通信装置600は、リアルタイム画像の低遅延表示に適しており、車両用後方確認システム等に好適に用いることとできる。
次に、図7を用いて通信装置600の動作処理について説明する。図7は、通信装置600の送信処理フローを示すフロー概念図である。
(ステップS71)
通信装置600は、被写体画像を撮像する指示があるかどうかを判断する。例えば、通信装置600を車両用後方確認カメラとして構成する場合には、通信装置600は、車両の運転者から撮像指示があったか若しくは車両が後退ギアに設定される事を検出する等により、撮像可否を判断する。
通信装置600が画像を撮像する場合には、ステップS72へと進む。また、通信装置600が画像を撮像しない場合には、ステップS71で待機する。
(ステップS72)
通信装置600のカメラ601の電源をオンにして画像取り込みの準備立ち上げを行う。また、通信装置600は、カメラ601へ初期設定等が為されている場合には、初期値の設定作業等の初期化を行い画像取得に備える。
(ステップS73)
通信装置600のカメラ601は、被写体画像の取り込みを開始する。例えば、カメラ601がCCDやCMOSイメージセンサ等の固体撮像素子から構成される場合には、カメラ601は、被写体からの入射光を固体撮像素子で電気信号へと光電変換する。
(ステップS74)
カメラ601は、被写体からの光を光電変換して得られた電気信号を、入力信号インターフェース611を介して順次出力する。典型的にはカメラ601は、マクロブロックあたり16×16画素とするマクロブロックごとに画像データを順次出力する。
(ステップS75)
送信処理部610の一時記憶部612は、カメラ601から出力される画像データを入力信号インターフェース611を介して、マクロブロックごとに順次記憶する。
(ステップS76)
通信装置600の送信処理部610は、一時記憶部612に蓄積される画像データが、所定の記憶容量となったかどうかを判断する。一時記憶部612の記憶容量を15個のマクロブロック相当分(典型的には一フレームの水平方向16ライン相当分)とする場合には、15個のマクロブロック相当分画像データが記憶されたかどうかを判断する。
なお、一時記憶部612は、RAMに限られずラインメモリ等により構成してもよい。一時記憶部612をラインメモリとして構成する場合には、ラインメモリを2ブロック構成とし、同時に同じ記憶領域に対して書き込みと読み出しが重複することがないようにデュアルポート構成としてもよい。
一時記憶部612に15マクロブロック相当分の画像データが蓄積されていれば、ステップS77へと進む。また、一時記憶部612に15マクロブロック相当分の画像データが蓄積されていなければ、ステップS75へと戻る。
(ステップS77)
通信装置600の送信処理部610は、一時記憶部612の画像データを画像圧縮処理部613,616へと伝送開始する。ここで、送信処理部610は、一時記憶部612に一フレーム相当分の画像データが蓄積されていなくても、順次マクロブロック単位で画像圧縮処理部613,616へ画像データを伝送する。
すなわち、一時記憶部612は、ステップS75における画像データの記憶開始から一フレーム分の蓄積時間が経過する前に、順次マクロブロック単位で画像圧縮処理部613,616へと画像データを出力する。このため、通信装置600は、ステップS75における画像データの記憶開始から、画像データの出力開始までの間の時間を、蓄積に要する時間に応じて短縮することができる。
また、マクロブロック510のうち、画像圧縮処理部613へ輝度ブロックY0,Y1のデータ及び色差ブロックCb520のデータが入力される。また、マクロブロック510のうち、画像圧縮処理部616へ輝度ブロックY2,Y3のデータ及び色差ブロックCr530のデータが入力される。
(ステップS78)
画像圧縮処理部613,616は、一時記憶部612から各々読み出した画像データをマクロブロックごとに、順次圧縮処理する。 すなわち、マクロブロック510のうち、画像圧縮処理部613が輝度ブロックY0,Y1のデータ及び色差ブロックCb520のデータを処理する。また、マクロブロック510のうち、画像圧縮処理部616が輝度ブロックY2,Y3のデータ及び色差ブロックCr530のデータを処理する。
(ステップS79)
送信処理部610は、画像圧縮処理部613,616で圧縮処理した画像データを、順次送信用バファ614,617へと蓄積する。送信用バッファ614,617は、必ずしも撮像画像の一フレームに対応する圧縮画像相当分の記憶容量を有する必要はない。
送信用バッファ614,617の記憶容量の最適値は、送信部602への出力伝送レートと画像圧縮処理部613,616からの入力伝送レートとのバランス下で決定できる。送信部602をI2S方式の高速伝送レートとする場合には、送信用バッファ614,617は数十マクロブロック相当分の記憶容量とできる。
典型的には送信用バッファ614,617は、例えば20マクロブロック相当分程度の画像データが蓄積された時点で、送信インターフェース615,618へと画像データを出力できる。
(ステップS7a)
通信装置600は、送信インターフェース615,618を介して送信部602により画像データを、順次送信処理する。
(ステップS7b)
通信装置600は、撮像を終了するかどうかを判断する。通信装置600は、撮像を終了する場合にはステップS7cへと進む。また、通信装置600は、撮像を終了しない場合にはステップS73へと戻る。
(ステップS7c)
通信装置600は、車両の運転手の操作等に基づきカメラ601の電源をオフにする。
上述するように、通信装置600は、カメラ601から順次読み出した画像データを、画像圧縮処理等の画像処理する前段階で、一フレーム分蓄える時間を要しない。このため、通信装置600は、遅延を低減した迅速な画像データ伝送処理を行うことができる。
また、通信装置600は、画像サイズに依存せずレーテンシー(遅延量)を一定とでき、16ライン相当分の一時記憶部612,622を用いた連続処理が可能となる。また、画像サイズが、例えば400ラインあるいは480ライン等であっても同様の構成と処理とにできる。
また、通信装置600は、記憶容量の削減による送信処理回路等の小型化・省スペース化を実現できる。また、通信装置600は、記憶容量の削減によるコスト低減も実現することができる。
また、送信部602は、I2S方式により、第一と第二の処理ラインから独立して同時並列的に入力される画像データを、順次送信処理することが可能である。すなわち、通信装置600は、第一と第二の処理ラインによる並列処理を行いながら、送信用バッファ614,617への書き込み調停回路等による画像データの調整を必要としない。
従って、通信装置600は、シンプルで低コストな送信用バッファ614,617や送信部602とすることができる。また、通信装置600は、送信部602を汎用無線モジュールとできるので、特定の音声無線伝送チップとする必要がなく汎用性が高く、部品選択の自由度が高い設計が可能となる。
また、通信装置600は、並列処理として二つの処理ラインを有する構成と示したが、これに限られることはない。3つ以上の処理ラインにより、3つ以上の並列化処理としてもよく、この場合に送信部602は、1.5メガビット毎秒の処理ラインの数に対応する整数倍の伝送レートとできる。また、並列化処理の回路応用が簡易であるので、開発工程が少なくて済み、高い伝送レートかつ高画質な画像データの伝送装置を安価に提供可能となる。
また、通信装置600は、圧縮処理等を並列処理化した事によりクロック周波数を高く設定しなくても、迅速な画像圧縮処理等を実現できる。また、クロック周波数を高く設定しなくてもよいので、乗算器を備えるDCT等への影響を低減できる。
また、通信装置600は、クロック周波数を48キロヘルツで同一に保ったまま画像圧縮処理を迅速に行えるので、繰り返しDCT処理を行うだけの時間的余裕を捻出することも可能である。このため、画像圧縮について簡単な画像か複雑な画像かを判断して、再度量子化処理を行うこともできる。
また、本実施形態で説明する通信装置600等は、ディジタル画像無線通信装置であるとして説明をしたが、これに限定されることはなく有線通信に適用してもよい。また、通信装置600で説明するように、一時記憶部を16ラインメモリとして順次画像圧縮処理や画像伸長処理を行う処理を、有線通信システムに適用してもよい。
通信装置600を有線通信システムに適用すれば、シリアル通信により通信線の本数を少なくしたディジタル画像無線送受信システムとできる。また、このような有線通信においては、適宜圧縮処理により画像データ量が適切に低減化されているので、多量の画像データであっても低伝送レートで伝送することも可能となる。また、通信装置600を有線通信に適用すれば、長距離通信も可能となるので好ましい。
また、通信装置100,600は、ヘッダを有しないディジタル音声信号伝送方式を用いながら、画像フレームの識別を可能とし、送受信間で同期がとれた、かつ揺らぎを低減した圧縮画像の伝送を実現できる。さらに、通信装置100,600は、ヘッダを有しないデータを扱うので、画像データの伝送を実質的に有効に行える。
また、ディジタル画像無線伝送装置や通信装置100,600は、自明な範囲で適宜その構成と動作や処理を変更して用いることとできる。
第一の実施形態にかかる通信装置を模式的に示すブロック概念図である。 圧縮された画像データのデータストリーム構成を示す模式図である。 垂直同期マーカーのビット構成を示す模式図である。 ディジタル音声信号のデータ構成を例示する概念図である。 ブロック概念を説明する画像データのフレーム模式図である。 第二の実施形態にかかる通信装置の構成を示すブロック概念図である。 第二の実施形態にかかる通信装置の送信処理フローを示すフロー概念図である。
符号の説明
10・・カメラ、20・・送信処理部、21・・入力信号インターフェース、22・・フレームメモリ、23・・画像圧縮処理部、24・・送信用バッファ、25・・送信インターフェース、30・・送信部、40・・表示部、50・・受信処理部、51・・表示信号インターフェース、52・・フレームメモリ、53・・画像伸長処理部、54・・受信用バッファ、55・・受信インターフェース、60・・受信部。

Claims (14)

  1. 画像データを圧縮処理する画像圧縮処理部と、
    前記画像圧縮処理部で圧縮処理した画像データの一フレームごとに垂直同期マーカーを付与する垂直同期マーカー付与部と、
    前記垂直同期マーカーが付与された画像データをディジタル音声信号の伝送方式で送信する画像データ送信部と、
    を有することを特徴とする画像データ送信装置。
  2. 請求項1に記載の画像データ送信装置において、
    前記垂直同期マーカーは、当該垂直同期マーカーの位置を示す固定値部と、任意の付与情報を有するアンセラリデータ部と、前記画像圧縮処理部で前記画像データの圧縮処理に用いた量子化テーブルの情報を有する量子化情報部とを有する、
    ことを特徴とする画像データ送信装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の画像データ送信装置において、
    前記垂直同期マーカー付与部は、前記ディジタル音声信号の伝送方式におけるLチャンネルとRチャンネルとの各々の一部に、前記垂直同期マーカーを分割して付与し、
    前記垂直同期マーカーが分割して付与された当該両チャンネルの各々の残余は、情報を有しない無効データ部である
    ことを特徴とする画像データ送信装置。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の画像データ送信装置において、
    前記画像データを送信するディジタル音声信号の伝送方式は、LRチャンネルを選択するワード同期信号と、画像データ信号と、ビットデータを識別するビットクロックと、を有する信号を固定伝送レートで伝送する伝送方式である、
    ことを特徴とする画像データ送信装置。
  5. 無線送信された画像データを受信して表示部へ表示する為の受信処理を行う受信装置において、
    前記送信された画像データは、圧縮処理された画像データの一フレームごとに垂直同期マーカーを付与されて、ディジタル音声信号の伝送方式で送信された画像データであり、
    前記受信装置は、
    前記ディジタル音声信号の伝送方式で受信する受信部と、
    前記圧縮処理された画像データの一フレームごとに付与された垂直同期マーカーに基づいて、前記受信部で受信する画像データを画像伸長処理する画像伸長処理部と、
    を有することを特徴とする画像データ受信装置。
  6. 請求項5に記載の画像データ受信装置において、
    前記垂直同期マーカーは、当該垂直同期マーカーの位置を示す固定値部と、任意の付与情報を有するアンセラリデータ部と、前記画像伸長処理部で前記画像データの伸長処理に用いた量子化テーブルの情報を有する量子化情報部とを有する、
    ことを特徴とする画像データ受信装置。
  7. 請求項5又は請求項6に記載の画像データ受信装置において、
    前記垂直同期マーカーは、前記ディジタル音声信号の伝送方式におけるLチャンネルとRチャンネルとの各々の一部に、分割して付与された垂直同期マーカーであり、
    前記垂直同期マーカーが分割して付与された当該両チャンネルの各々の残余は、情報を有しない無効データ部である
    ことを特徴とする画像データ受信装置。
  8. 請求項5乃至請求項7のいずれか一項に記載の画像データ受信装置において、
    前記画像データを受信するディジタル音声信号の伝送方式は、LRチャンネルを選択するワード同期信号と、画像データ信号と、ビットデータを識別するビットクロックと、を有する信号を固定伝送レートで伝送する伝送方式である、
    ことを特徴とする画像データ受信装置。
  9. 画像データを圧縮処理する画像圧縮処理部と、前記画像圧縮処理部で圧縮処理した画像データの一フレームごとに垂直同期マーカーを付与する垂直同期マーカー付与部と、前記垂直同期マーカーが付与された画像データをディジタル音声信号の伝送方式で送信する画像データ送信部とを有する画像データ送信処理部と、
    前記ディジタル音声信号の伝送方式で受信する受信部と、前記圧縮処理された画像データの一フレームごとに付与された垂直同期マーカーに基づいて、前記受信部で受信する画像データを画像伸長処理する画像伸長処理部とを有する画像データ受信処理部と、
    を備えることを特徴とする画像データ通信装置。
  10. 請求項9に記載の画像データ通信装置において、
    前記垂直同期マーカーは、当該垂直同期マーカーの位置を示す固定値部と、任意の付与情報を有するアンセラリデータ部と、前記画像圧縮処理部で前記画像データの圧縮処理に用いた量子化テーブルの情報を有する量子化情報部とを有する、
    ことを特徴とする画像データ通信装置。
  11. 画像データを圧縮処理する画像圧縮工程と、
    前記画像圧縮工程で圧縮した画像データの一フレームごとに垂直同期マーカーを付与する垂直同期マーカー付与工程と、
    前記垂直同期マーカーが付与された画像データをディジタル音声信号の伝送方式で送信する画像データ送信工程と、
    を有することを特徴とする画像データ伝送方法。
  12. 請求項11に記載の画像データ伝送方法において、
    前記垂直同期マーカーは、当該垂直同期マーカーの位置を示す固定値部と、任意の付与情報を有するアンセラリデータ部と、前記画像圧縮工程で前記画像データの圧縮処理に用いた量子化テーブルの情報を有する量子化情報部とを有する、
    ことを特徴とする画像データ伝送方法。
  13. 請求項11又は請求項12に記載の画像データ伝送方法において、
    前記垂直同期マーカー付与工程は、前記ディジタル音声信号の伝送方式におけるLチャンネルとRチャンネルとの各々の一部に、前記垂直同期マーカーを分割して付与する工程であって、
    前記垂直同期マーカーが分割して付与された当該両チャンネルの各々の残余は、情報を有しない無効データ部である
    ことを特徴とする画像データ伝送方法。
  14. 請求項11乃至請求項13のいずれか一項に記載の画像データ伝送方法において、
    前記画像データを送信するディジタル音声信号の伝送方式は、LRチャンネルを選択するワード同期信号と、画像データ信号と、ビットデータを識別するビットクロックと、を有する信号を固定伝送レートで伝送する伝送方式である、
    ことを特徴とする画像データ伝送方法。
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