JPH1127662A - 画像符号化装置 - Google Patents

画像符号化装置

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JPH1127662A
JPH1127662A JP19489397A JP19489397A JPH1127662A JP H1127662 A JPH1127662 A JP H1127662A JP 19489397 A JP19489397 A JP 19489397A JP 19489397 A JP19489397 A JP 19489397A JP H1127662 A JPH1127662 A JP H1127662A
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JP
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image
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data
signal
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JP19489397A
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Hideaki Mita
英明 三田
Hiroshi Saito
浩 斎藤
Tatsuji Sakauchi
達司 坂内
Shiro Kato
士郎 加藤
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ローレベルの符号化器を用いてハイレベルの
画像信号を符号化できる画像符号化装置を提供する。 【解決手段】 フレームメモリ5とメモリ制御手段6と
で構成したメモリ手段aは、入力端子1の入力画像の1
フレームの画像データを書き込み、2分割して分割画像
データとし、各分割画像データについて、奇数番目のラ
インの画像データを第1フィールドの画像データ、偶数
番目の画像データを第2フィールドの画像データとして
読み出し、前記第1フィールドと第2フィールドとでな
る疑似インターレースの画像データを2系統生成する。
第1の符号化器10と第2の符号化器11は対応する系
統の画像データを符号化し、多重化回路12は各系統の
符号化データを合成配列し、前記入力画像の符号化デー
タとして出力端子13から出力する。なお、特徴検出回
路4により画像特徴に対応して符号化特性を変えること
も可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像データを圧縮
符号化して、伝送または記録する画像符号化装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、自然動画像に対する高能率な圧縮
符号化手段として、DCT(DiscreteCosine Transform
)と動き補償を組み合わせた方式が有効とされ、国際
基準として、MPEG2方式がある(ISO/IEC1
3818)。
【0003】また、近年のLSI技術の進歩により、1
チップでMPEG2の符号化を実現する発表もある(た
とえば、ISSCC97、FP16、2)。これらのL
SIでは1チップでDCT,動き補償,VLC(Variab
le Length Coding)と言ったMPEG2符号化の処理を
実時間で実現するものである。
【0004】これらとは別に、画像の高画質化を目指し
て、従来のインターレース信号のプログレッシブ化、ま
たはHDTVと言った新放送方式の提案もなされてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の画像
符号化装置において、現在開発されているMPEG2の
符号化LSIは、主にMPatML(メインプロファイ
ル、メインレベル)対応であり、525プログレッシ
ブ、または1125インターレース、750プログレッ
シブ等のHL(ハイレベル)を実現するためには、イン
ターレースとプログレッシブとにおける画面構造の違
い、画素数の違い等から、前記MPatML対応のLS
Iを使用するのは困難であり、各放送方式に対応した固
有のLSI、およびシステムの開発が必要であった。
【0006】たとえば、525インターレース信号はフ
ィールド周波数59.94Hzで有効画素数がフィールド
当り720×240の飛び越し操作であり、一方、52
5プログレッシブ信号はフレーム周波数59.94Hzで
有効画素数がフレーム当り720×480の順次走査の
信号である。したがって、プログレッシブ信号はインタ
ーレース信号の2倍の情報量を持ち、また走査方法も異
なっているため、画像符号化装置の共用化は困難であっ
た。
【0007】本発明は上記の課題を解決するもので、M
PEG2のMPatML対応の符号化器を用いてHLの
符号化を実行できる画像符号化装置を提供することを目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に係わる本発明
は、プログレッシブ走査方式の画像信号を圧縮符号化す
る装置において、前記画像信号の1フレームの画像デー
タを書き込み、その画像データの奇数番目のラインから
なる第1フィールドの画像データと、偶数番目のライン
からなる第2フィールドの画像データとして出力し、前
記第1フィールドと前記第2フィールドとで構成される
疑似インターレース信号の画像データを生成するメモリ
手段と、前記疑似インターレース信号の画像データをそ
れぞれ圧縮符号化する符号化手段と、前記各符号化手段
から出力される符号化データを多重化することにより前
記画像信号の符号化データを生成して出力する多重化手
段とを備えた画像符号化装置である。
【0009】本発明により、プログレッシブ走査方式の
画像信号の画像データを疑似的なインターレース信号の
画像データに変換するので、インターレース走査方式の
画像信号の画像データに対応した符号化手段を用いてプ
ログレッシブ走査方式の画像信号を圧縮符号化すること
ができる。
【0010】請求項2に係わる本発明は、プログレッシ
ブ走査方式の画像信号を圧縮符号化する装置において、
前記画像信号の1フレームの画像データを書き込み、そ
の画像データをN個(Nは2以上の整数)の分割画像の
画像データに分割し、それぞれの分割画像の画像データ
について奇数番目のラインからなる第1フィールドの画
像データと、偶数番目のラインからなる第2フィールド
の画像データとして出力し、前記第1フィールドと前記
第2フィールドとで構成される疑似インターレース信号
の画像データをN系統生成するメモリ手段と、前記N系
統の疑似インターレース信号の画像データをそれぞれ圧
縮符号化するN個の符号化手段と、前記N個の符号化手
段から出力されるN系統の符号化データを多重化するこ
とにより前記画像信号の符号化データを生成し、画像構
造がプログレッシブ走査方式であることを示すデータと
ともに出力する多重化手段とを備えた画像符号化装置で
ある。
【0011】本発明により、プログレッシブ走査方式の
画像信号の画像データをN系統の疑似的なインターレー
ス信号の画像データに変換するので、それぞれをインタ
ーレース走査方式の画像信号の画像データに対応した符
号化手段を用いてプログレッシブ走査方式の画像信号を
圧縮符号化することができるとともに、画像の分割によ
り画面サイズが異なる場合にも対応することができる。
【0012】請求項3に係わる本発明は、メモリ手段
は、現行のインターレース信号をプログレッシブ化した
画像信号の画像データを書き込み、N=2で画像データ
を分割し、符号化手段はMPEG2のMPatML対応
の符号化手段である請求項2に係わる画像符号化装置で
ある。
【0013】本発明により、現行のインターレース信号
のプログレッシブ化した画像信号を、MPEG2のMP
atML対応の符号化手段で圧縮符号化することができ
る。
【0014】請求項4に係わる本発明は、第1の画像フ
ォーマットに対応する第1の画像信号の1フレームの画
像データを書き込み、前記画像データをN個(Nは2以
上の整数)の分割画像の画像データに分割してN系統の
第1の画像データを出力するメモリ手段と、前記N系統
の第1の画像データ、または第2の画像フォーマットに
対応する画像信号のN系統の第2の画像データを選択し
てN系統の画像データを出力する切り替え手段と、前記
切り替え手段から出力されるN系統の画像データをそれ
ぞれ符号化するN個の符号化手段と、前記N個の符号化
手段が出力する符号化データを多重化して出力する多重
化手段とを備えた画像符号化装置である。
【0015】本発明により、第1の画像フォーマットに
対応する画像信号の圧縮符号化と、第2の画像フォーマ
ットに対応する画像信号の圧縮符号化とのいずれにも対
応することができる。
【0016】請求項5に係わる本発明は、第1の画像信
号の特徴を検出する特徴検出手段を備え、検出した特徴
に対応して符号化手段の符号化特性を変えるようにした
請求項4に係わる画像符号化装置である。
【0017】本発明により、一般的に情報量の多い第1
の画像信号の特徴を検出して、たとえば、分割画像のう
ちの情報量の少ない部分については符号化のデータ量を
低減することもできる。
【0018】請求項6に係わる本発明は、メモリ手段
は、525プログレッシブ走査方式の画像信号の画像デ
ータを2系統の第1の画像データに分割して出力し、切
り替え手段は、前記メモリ手段が出力する2系統の第1
の画像データ、または2系統の525インターレース走
査方式の画像信号の画像データを選択して対応する符号
化手段に入力し、各符号化手段はMPEG2のメインレ
ベル対応の符号化手段として、1系統の525プログレ
ッシブ走査方式の画像信号の符号化、または2系統の5
25インターレース走査方式の画像信号の符号化を切り
替え手段により任意に選択して実行できるようにした請
求項4に係わる画像符号化装置である。
【0019】本発明により、MPEG2のメインレベル
対応の符号化手段を用いて、1系統の525プログレッ
シブ走査方式の画像信号の圧縮符号化と、2系統の52
5インターレース走査方式の画像信号の圧縮符号化との
両方に対応することができる。
【0020】請求項7に係わる本発明は、符号化手段は
MPEG2の符号化手段であり、メモリ手段においてM
PEG2の1スライス分の画像データを複数の領域に分
割した場合、多重化手段は、画面上の1スライス分の符
号化データが連続するように符号化データを並べて多重
化するとともに、1スライス内で先頭のスライスヘッダ
以外のスライスヘッダを削除するようにした請求項4に
係わる画像符号化装置である。
【0021】本発明により、MPEG2の符号化手段を
用いた場合に分割画像の境界に対応して自動的に生成さ
れる不要なヘッダを除去し、実画面に対応した符号化デ
ータを生成することができる。
【0022】請求項8に係わる本発明は、GOP単位で
順次に入力される画像データの所定量を書き込んだのち
出力するN個(Nは2以上の整数)のメモリ手段と、前
記各メモリ手段に対応して設けたN個の符号化手段と、
前記N個の符号化手段がそれぞれ出力するN系統の符号
化データを連結して出力する多重化手段とを備え、前記
N個のメモリ手段は1GOP期間長づつ遅れた所定の順
番で前記画像データの入力を開始し、それぞれ1GOP
の各フレームのデータとつぎのGOPの先頭のイントラ
フレームのデータとを書き込んだのち前記1GOP期間
長のN倍に時間軸伸張して出力し、前記多重化手段は、
各符号化手段から入力する各符号化データについて後尾
のイントラフレームを除く1GOP分の符号化データを
前記1GOP期間長に時間軸圧縮し、それらを前記入力
した画像データの順序で順次に連結して出力するように
した画像符号化装置である。
【0023】本発明により、各メモリ手段はGOP単位
の画像データを時間伸張して符号化手段に出力するの
で、処理速度の遅い符号化手段でもそれらを並列的に処
理して符号化することができ、かつ、それらの符号化デ
ータを時間短縮して多重化するので、入力した本来の速
度で符号化データを出力することができ、高画質で各種
放送方式に対応することができる。
【0024】請求項9に係わる本発明は、各メモリ手段
が先頭のイントラフレームを符号化する時、先行して他
の符号化手段で符号化された同一のイントラフレームの
符号化情報を受けて符号化するようにした請求項8に係
わる画像符号化装置である。
【0025】本発明により、共通なイントラフレームが
関連する2つの符号化手段が、そのイントラフレームを
重複して符号化する無駄な処理を低減することができ
る。
【0026】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)以下、本発明の画像符号化装置の実施
の形態1について図面を参照しながら説明する。本実施
の形態1は請求項1ないし請求項7に係わる。
【0027】本実施の形態において、メモリ手段は画像
信号の1フレームの画像データを書き込み、それらの画
像データを分割して読み出すことにより、複数系統の情
報量の少ない画像データとして出力する手段を意味す
る。このメモリ手段はフレームメモリと、そのフレーム
メモリのデータの書き込みと読み出しとを制御するメモ
リ制御回路とで構成することができる。また、符号化手
段は入力した画像データについて圧縮符号化する手段を
意味するが、前記メモリ手段が入力する画像信号の画像
データを直接には処理する能力がなく、たとえばMPa
tML対応の符号化器を意味する。
【0028】以下、実施の形態1について説明する。図
1は本実施の形態の構成を示すブロック図である。図1
において、1は525プログレッシブ走査方式の画像信
号(以下、525プログレッシブ信号と称す)の画像デ
ータを入力する入力端子、2は第1の525インターレ
ース走査方式の画像信号(以下、525インターレース
信号と称す)の画像データを入力する入力端子、3は第
2の525インターレース信号の画像データを入力する
入力端子、4は入力端子1から入力された525プログ
レッシブ信号の画像データの特徴を検出する特徴検出回
路、5は525プログレッシブ信号の1フレーム分の画
像データを記憶するフレームメモリ、6はフレームメモ
リ5の書き込みと読み出しとを制御するメモリ制御回
路、7はフレームメモリ5が出力する1系統のデータと
入力端子2からの525インターレース信号の画像デー
タとを切り替える第1の切り替えスイッチ、8はフレー
ムメモリ5が出力する他の1系統のデータと入力端子3
からの525インターレースの信号の画像データとを切
り替える第2の切り替えスイッチ、9は第1の切り替え
スイッチ7および第2の切り替えスイッチ8の切り替え
動作を制御するモード設定回路、10はMPEG2のM
PatMLに対応した第1の符号化器、11は同様にM
PEG2のMPatMLに対応した第2の符号化器、1
2は第1の符号化器10と第2の符号化器11とによる
2系統のMPEGストリームを多重化するバッファメモ
リを含む多重化回路、13は符号化データを出力する出
力端子である。なお、フレームメモリ5とメモリ制御回
路6とでメモリ手段aを構成し、第1の切り替えスイッ
チ7と第2の切り替えスイッチ8とはモード設定回路9
で制御されて連動動作し、切り替え手段bを構成する。
【0029】上記構成において、その動作を説明する。
入力端子1から入力された525プログレッシブ信号の
1フレーム分の画像データがフレームメモリ5に記憶さ
れる。そのデータは2系統の疑似インターレース信号の
画像データとして読み出される。そのメモリ制御につい
て説明する。
【0030】図2は本実施の形態におけるメモリ制御の
動作を示す模式図である。図2(a),(b)は525
プログレッシブ信号の画面であって、フレームレート5
9.94Hz 、有効画素数720×480のプログレッ
シブ信号の画面を示し、図2(a)における実線は奇数
ライン、点線は偶数ラインを示す。この1フレーム分の
画像データをフレームメモリ5から読み出す場合、ま
ず、画面を上部と下部の2個の領域に分割し、それぞれ
を720×240の画素数とする。さらに、図2
(c),図2(d)に示したように、それぞれのフレー
ムを奇数ラインのみからなる第1フィールドと偶数ライ
ンのみからなる第2フィールドとに分割する。この時、
各フィールドは720×120ラインとなる。フレーム
メモリ5から画像データを読み出す時には、1フレーム
の前半の時間は第1フィールドの画像データを読み出
し、後半の時間では第2フィールドの画像データを読み
出す。このようにフレームメモリ5を制御することによ
り、入力された有効画素数720×480、フレームレ
ート59.94Hzの525プログレッシブ信号の画像デ
ータを、図2(e)に示したように、2系統の有効画素
数720×240、フィールドレート119.88Hz、
フレームレート59.94Hzの疑似インターレース信号
の画像データに変換することができる。
【0031】第1の切り替えスイッチ7および第2の切
り替えスイッチ8では、モード設定回路9で設定される
プログレッシブ、またはインターレースの各モードに応
じて、フレームメモリ5から出力される疑似インターレ
ース信号の画像データと、入力端子2および入力端子3
からのインターレース信号の画像データとを切り替え
る。第1の符号化器10および第2の符号化器11では
モード設定回路9で設定されたモードに対応して、72
0×240画素でフィールドレート119.88Hzの疑
似インターレース信号の画像データと、720×480
画素でフィールドレート59.94Hzのインターレース
信号の画像データの符号化を行う。また、プログレッシ
ブモードの場合はフレーム構造のみで符号化を行う。
【0032】この時、プログレッシブモードの場合には
特徴検出回路4により検出された領域の画像特徴に応じ
て、第1の符号化器10および第2の符号化器11での
符号化特性を変化させる。たとえば、画像の上部が空等
の比較的平坦な画像で、下部が比較的複雑な画像の場合
は、画像の上部を符号化する第1の符号化器10に割り
当てる符号量を減少させ、画像の下部を符号化する第2
の符号化器11に割り当てる符号量を増加させる。この
ように、各領域の特徴に応じて適応的に符号量を割り当
てることにより、並列符号化処理における画質を向上さ
せることができる。
【0033】多重化回路12ではモード設定回路9で設
定されたモードに応じて多重化処理を行っている。ま
ず、プログレッシブモードの場合は第1の符号化器10
および第2の符号化器11が出力した符号化データを一
旦、多重化回路に内蔵されているバッファメモリに記憶
し、1フレームの前半には第1の符号化器10の符号化
データ、後半には第2の符号化器11の符号化データを
出力する。その時、ビットストリームのヘッダ部等の付
加情報を、720×480画素のプログレッシブ信号を
表すように書き換える。
【0034】つぎに、インターレースモードの場合には
2系統のインターレース信号の符号化データのビットス
トリームとして出力する。図3は各モードにおける信号
を示すタイミングチャートである。ここで、第1の符号
化器10および第2の符号化器11ではインターレース
モードの場合は1/59.54Hzの間に1フレーム当
り、720×240×2画素の処理を行うこととなり、
第1の符号化器10と第2の符号化器11の処理速度は
同一となる。
【0035】以上のように本実施の形態によれば、プロ
グレッシブ信号の画像データを一旦、フレームメモリ5
に書き込み、その画像データを画面の上下に2分割して
読み出し、かつ奇数ラインと偶数ラインとで第1フィー
ルドと第2フィールドに分割して読み出すことにより2
つの疑似インターレース信号の画像データとして読み出
し、それぞれをMPEG2のMPatML対応の第1の
符号化器10と第2の符号化器11とで符号化し、その
符号化データを多重化回路12により合体して出力する
ことにより、プログレッシブ信号の画像データをMPE
G2のMPatML対応の符号化器により並列処理で符
号化することができ、かつ、特徴検出回路4で検出した
特徴に応じて符号量を割り当てることにより画質を向上
させることができる。
【0036】(実施の形態2)以下、本発明の画像符号
化装置の実施の形態2について図面を参照しながら説明
する。本実施の形態2は請求項1ないし請求項7に係わ
る。本実施の形態が実施の形態1と異なる点は、メモリ
手段aによる画面分割の方法、および多重化回路におけ
る多重化動作にあり、全体の構成は図1と同じである。
【0037】図4は本実施の形態におけるメモリ制御の
動作を示す模式図である。図4(a)に示した525プ
ログレッシブ信号の1フレーム分の画像データをフレー
ムメモリ5に記憶する。この画面を左右方向に2分割
し、分割画面を1フレーム当り360×480とする。
フレームメモリ5に書き込んだ画像データを読み出す
時、実施の形態1と同様にして、フィールドレート11
9.88Hzの疑似インターレースの画像信号の画像デー
タとして出力する。
【0038】これらの画像データは、実施の形態1と同
様に、第1の符号化器10と第2の符号化器11とによ
り並列処理で符号化される。符号化された2系統のMP
EGストリームは多重化回路12により多重化処理さ
れ、525プログレッシブ信号のMPEGストリームと
なる。
【0039】図5は本実施の形態における多重化回路1
2の動作を示す模式図である。以下、その動作について
説明する。第1の符号化器10および第2の符号化器1
1において1スライスの幅は、図5(a)に示したよう
に、入力画像に対して1/2となるため、第1の符号化
器10および第2の符号化器11からの符号化データ
は、図5(b)に示したように、それぞれ分割画像の上
部から順に、スライスごとにヘッダを備えたストリーム
として出力される。多重化回路12では画面の上部から
順にストリームを出力する時、第2の符号化器11の画
面の中央部分のスライスヘッダを削除し、画面上の1ス
ライスごとにスライスヘッダを備えたデータ構造として
出力する。
【0040】以上のように本実施の形態によれば、プロ
グレッシブ信号の画像データを一旦、フレームメモリ5
に書き込み、その画像データを画面の左右に2分割して
読み出し、かつ奇数ラインと偶数ラインとで第1フィー
ルドと第2フィールドに分割して読み出すことにより2
つの疑似インターレース信号の画像データとして読み出
し、それぞれをMPEG2のMPatML対応の第1の
符号化器10と第2の符号化器11とで符号化し、それ
らの符号化データを多重化回路12により合体するとと
もに、余分な中央のスライスヘッダを除去して出力する
ことにより、プログレッシブ信号の画像をMPatML
対応の符号化器により並列処理で符号化することができ
る。
【0041】(実施の形態3)以下、本発明の画像符号
化装置の実施の形態3について図面を参照しながら説明
する。本実施の形態3は請求項8および請求項9に係わ
る。
【0042】本実施の形態において、メモリ手段は、入
力する画像信号の画像データをGOP単位で書き込み、
所定N倍に時間伸張して出力する手段を意味し、上記書
き込みにおいて、1GOPの各フレームの画像データ
に、つぎのGOPの先頭のイントラフレームの画像デー
タとをオーバーラップして書き込むことにより、それら
の一連の画像データを符号化手段が符号化できるように
している。また、上記のメモリ手段をN個設け、所定の
順番で1GOP期間づつ遅れて画像データの書き込みを
開始することにより、順次に入力するGOP単位の画像
データを分担して書き込むようにし、前記所定N倍に時
間伸張して出力される画像データをN個の符号化手段で
分担して並列的に処理して符号化する。また、本実施の
形態における多重化手段は、それらの符号化データを1
/N倍に時間軸圧縮したのち連結することにより、入力
した画像信号の画像データを圧縮符号化する手段を意味
する。
【0043】図6は本実施の形態の構成を示すブロック
図である。なお、図1に示した実施の形態1の構成と同
じ構成要素には同一番号を付与して説明を省略する。図
6において、14は入力信号を記憶する第1のメモリ、
15は第1のメモリ14を制御する第1のメモリ制御回
路、16は入力信号を記憶する第2のメモリ、17は第
2のメモリ16を制御する第2のメモリ制御回路、18
は多重化回路である。なお、第1のメモリ14と第1の
メモリ制御回路15、および第2のメモリ16と第2の
メモリ制御回路17とは、それぞれメモリ手段cを構成
する。
【0044】図7はMPEG2に基づいて画像圧縮され
て形成されるGOP(Group of picture)のフレーム構
造を示す模式図である。図7に示したように、6フレー
ムで1GOPを構成し、Iはイントラフレーム、Pは前
方向予測符号化フレーム、Bは双方向予測符号化フレー
ムを表す。
【0045】上記構成においてその動作を説明する。図
8は本実施の形態におけるメモリ制御の動作を示すタイ
ミングチャートである。入力端子1には、図7に示した
GOPのI,B,Pに対応する画像のデータが入力され
る。入力端子1から入力された525プログレッシブ信
号の上記画像データは、第1のメモリ14および第1の
メモリ制御回路15と、第2のメモリ16および第2の
メモリ制御回路17とによりGOP単位で書き込んだの
ち、時間軸伸張されて出力される。この時、図8に示し
たように、各メモリは交互に1つのGOPと、それに続
くGOPの先頭のIフレームの計7フレームの画像デー
タを書き込み、つぎの2GOP期間に7フレームの画像
データを読み出す。したがって、GOPの先頭のイント
ラフレームは2個の系統にオーバーラップして出力され
る。また、各系統のGOPの先頭は1GOP期間だけオ
フセットしたタイミングで出力する。
【0046】第1の符号化器10および第2の符号化器
11では、それぞれ7フレームを1GOPとして符号化
する。この時の符号化の順番としては、まず、GOP内
の先頭のIフレーム、つぎに後尾のIフレームまたはP
フレーム、最後にBフレームといった順序となる。この
符号化において、第1の符号化器10と第2の符号化器
11における符号化のタイミングはフレームに関して同
一でないため、第1の符号化器10でオーバーラップさ
せたIフレームを先に符号化し、この符号化時の量子化
テーブルのような符号化情報を第2の符号化器11に伝
送して利用することにより、各系統でオーバーラップさ
せたIフレームを同一条件で符号化して、符号化の効率
を上げることができる。
【0047】図9は多重化回路12の多重化の動作を示
すタイミングチャートである。第1の符号化器10と第
2の符号化器11とから、それぞれ7フレーム単位でM
PEG2に基づく符号化データのビットストリームが出
力される。多重化回路12では、内蔵しているバッファ
メモリを用いて、それぞれの系統のビットストリームを
1/2に時間軸圧縮し、時系列順の1系統のビットスト
リームとする。この時、各系統のGOPの最後に付加さ
れたオーバーラップフレームは削除し、入力画像のフレ
ーム順と一致したビットストリームとして出力する。
【0048】上記の処理において、第1の符号化器10
および第2の符号化器11の処理速度は、入力信号に対
して7/12となり、MPatML対応の符号化器でも
プログレッシブ信号を符号化することが可能になる。ま
た、上記のように、GOPの最後のフレームがBフレー
ムの場合でも、つぎのGOPのIフレームまでを同一の
符号化器で符号化することにより、画質劣化することな
く並列処理することができる。
【0049】以上のように本実施の形態によれば、時間
当りの情報量の多いプログレッシブ信号のGOPの各フ
レームの画像データを時間軸伸張し、MPatML対応
の第1の符号化器10と第2の符号化器11とにより並
列処理で符号化し、その結果を時間軸短縮して多重化す
ることにより、MPatML対応の符号化器でもプログ
レッシブ信号を符号化することができる。
【0050】なお、本実施の形態では525プログレッ
シブ信号をMPEG2のMPatML対応の符号化器で
符号化した場合について説明したが、11251,75
0p等のHDTV信号を並列化して符号化する場合や、
符号化器の処理速度がさらに遅い場合でも、並列処理の
系統数を最適に設定することにより同様に実施すること
ができる。
【0051】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
は、プログレッシブの画像信号の画像データを分割して
疑似インターレース信号の画像データとし、並列処理で
符号化することにより、MPEG2のMPatML対応
の符号化器でも525プログレッシブ信号を符号化する
ことができ、また、モード切り替えにより、2系統の5
25インターレース信号にも対応することができる。ま
た、画面分割時に各領域の特徴を検出することにより、
適応的な符号化を行うことができ、画質が向上する。ま
た、スライスを分割して並列処理を行った場合でも、M
PEGストリーム中の余分なシーケンスヘッダを削除す
ることにより、符号化効率を向上させることができる。
【0052】また、GOP単位で符号化する場合でも、
各フレームの画像データを時間伸張して符号化し、その
符号化データを時間短縮して連結することにより、MP
atML対応の符号化器を用いた並列処理で符号化で
き、Bフレームを含む場合でも並列処理が可能となり、
処理速度の遅い符号化器でも画面分割することなく高画
質の符号化を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像符号化装置の実施の形態1および
実施の形態2の構成を示すブロック図
【図2】同実施の形態1における画像分割に対応するメ
モリ制御の動作を示す模式図
【図3】同実施の形態1の信号を示すタイミングチャー
【図4】本発明の画像符号化装置の実施の形態2におけ
る画像分割に対応するメモリ制御の動作を示す模式図
【図5】同実施の形態2における多重化回路の動作を示
す模式図
【図6】本発明の画像符号化装置の実施の形態3の構成
を示すブロック図
【図7】同実施の形態3におけるGOPの構造を示す模
式図
【図8】同実施の形態3におけるメモリ制御の動作を示
すタイミングチャート
【図9】同実施の形態3における多重化の動作を示すタ
イミングチャート
【符号の説明】
1,2,3 入力端子 4 特徴検出回路(特徴検出手段) 5 フレームメモリ 6 メモリ制御回路 7 第1の切り替えスイッチ 8 第2の切り替えスイッチ 9 モード設定回路 10 第1の符号化器(符号化手段) 11 第2の符号化器(符号化手段) 12 多重化回路(多重化手段) 13 出力端子 14 第1のメモリ 15 第1のメモリ制御回路 16 第2のメモリ 17 第2のメモリ制御回路 18 多重化回路(多重化手段) a メモリ手段 b 切り替え手段 c メモリ手段 B 双方向予測符号化フレーム I イントラフレーム P 前方向予測符号化フレーム
フロントページの続き (72)発明者 加藤 士郎 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プログレッシブ走査方式の画像信号を圧
    縮符号化する装置において、前記画像信号の1フレーム
    の画像データを書き込み、その画像データの奇数番目の
    ラインからなる第1フィールドの画像データと、偶数番
    目のラインからなる第2フィールドの画像データとして
    出力し、前記第1フィールドと前記第2フィールドとで
    構成される疑似インターレース信号の画像データを生成
    するメモリ手段と、前記疑似インターレース信号の画像
    データをそれぞれ圧縮符号化する符号化手段と、前記各
    符号化手段から出力される符号化データを多重化するこ
    とにより前記画像信号の符号化データを生成して出力す
    る多重化手段とを備えた画像符号化装置。
  2. 【請求項2】 プログレッシブ走査方式の画像信号を圧
    縮符号化する装置において、前記画像信号の1フレーム
    の画像データを書き込み、その画像データをN個(Nは
    2以上の整数)の分割画像の画像データに分割し、それ
    ぞれの分割画像の画像データについて奇数番目のライン
    からなる第1フィールドの画像データと、偶数番目のラ
    インからなる第2フィールドの画像データとして出力
    し、前記第1フィールドと前記第2フィールドとで構成
    される疑似インターレース信号の画像データをN系統生
    成するメモリ手段と、前記N系統の疑似インターレース
    信号の画像データをそれぞれ圧縮符号化するN個の符号
    化手段と、前記N個の符号化手段から出力されるN系統
    の符号化データを多重化することにより前記画像信号の
    符号化データを生成し、画像構造がプログレッシブ走査
    方式であることを示すデータとともに出力する多重化手
    段とを備えた画像符号化装置。
  3. 【請求項3】 メモリ手段は、現行のインターレース信
    号をプログレッシブ化した画像信号の画像データを書き
    込み、N=2で画像データを分割し、符号化手段はMP
    EG2のMPatML対応の符号化手段である請求項2
    記載の画像符号化装置。
  4. 【請求項4】 第1の画像フォーマットに対応する第1
    の画像信号の1フレームの画像データを書き込み、前記
    画像データをN個(Nは2以上の整数)の分割画像の画
    像データに分割してN系統の第1の画像データを出力す
    るメモリ手段と、前記N系統の第1の画像データ、また
    は第2の画像フォーマットに対応する画像信号のN系統
    の第2の画像データを選択してN系統の画像データを出
    力する切り替え手段と、前記切り替え手段から出力され
    るN系統の画像データをそれぞれ符号化するN個の符号
    化手段と、前記N個の符号化手段が出力する符号化デー
    タを多重化して出力する多重化手段とを備えた画像符号
    化装置。
  5. 【請求項5】 第1の画像信号の特徴を検出する特徴検
    出手段を備え、検出した特徴に対応して符号化手段の符
    号化特性を変えるようにした請求項4記載の画像符号化
    装置。
  6. 【請求項6】 メモリ手段は、525プログレッシブ走
    査方式の画像信号の画像データを2系統の第1の画像デ
    ータに分割して出力し、切り替え手段は、前記メモリ手
    段が出力する2系統の第1の画像データ、または2系統
    の525インターレース走査方式の画像信号の画像デー
    タを選択して対応する符号化手段に入力し、各符号化手
    段はMPEG2のメインレベル対応の符号化手段とし
    て、1系統の525プログレッシブ走査方式の画像信号
    の符号化、または2系統の525インターレース走査方
    式の画像信号の符号化を切り替え手段により任意に選択
    して実行できるようにした請求項4記載の画像符号化装
    置。
  7. 【請求項7】 符号化手段はMPEG2の符号化手段で
    あり、メモリ手段においてMPEG2の1スライス分の
    画像データを複数の領域に分割した場合、多重化手段
    は、画面上の1スライス分の符号化データが連続するよ
    うに符号化データを並べて多重化するとともに、1スラ
    イス内で先頭のスライスヘッダ以外のスライスヘッダを
    削除するようにした請求項4記載の画像符号化装置。
  8. 【請求項8】 GOP単位で順次に入力される画像デー
    タの所定量を書き込んだのち出力するN個(Nは2以上
    の整数)のメモリ手段と、前記各メモリ手段に対応して
    設けたN個の符号化手段と、前記N個の符号化手段がそ
    れぞれ出力するN系統の符号化データを連結して出力す
    る多重化手段とを備え、前記N個のメモリ手段は1GO
    P期間長づつ遅れた所定の順番で前記画像データの入力
    を開始し、それぞれ1GOPの各フレームのデータとつ
    ぎのGOPの先頭のイントラフレームのデータとを書き
    込んだのち前記1GOP期間長のN倍に時間軸伸張して
    出力し、前記多重化手段は、各符号化手段から入力する
    各符号化データについて後尾のイントラフレームを除く
    1GOP分の符号化データを前記1GOP期間長に時間
    軸圧縮し、それらを前記入力した画像データの順序で順
    次に連結して出力するようにした画像符号化装置。
  9. 【請求項9】 各メモリ手段が先頭のイントラフレーム
    を符号化する時、先行して他の符号化手段で符号化され
    た同一のイントラフレームの符号化情報を受けて符号化
    するようにした請求項8記載の画像符号化装置。
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