JP2009141453A - データ伝送装置、データ送信装置、データ受信装置及びデータ伝送システム - Google Patents

データ伝送装置、データ送信装置、データ受信装置及びデータ伝送システム Download PDF

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Abstract

【課題】1つのフレームで2ビット以上の誤りが発生しても、誤り訂正符号による誤り訂正を行うことができるデータ伝送装置、データ送信装置、データ受信装置及びデータ伝送システムを提供することにある。
【解決手段】データ伝送装置1Aは、要求に応じたパケットを生成するパケットエンコーダ11と、生成されたパケットから複数のフレームを順次形成し、それらに含まれる算出元データから誤り訂正符号を算出し、その誤り訂正符号を分割して複数のフレームに付加して複数のECCフレームを生成するECCフレームエンコーダ12Aと、ECCフレームを順次送信するトランスミッタ13と、ECCフレームを順次受信するレシーバ14と、複数のECCフレームに含まれる誤り訂正符号に基づいて、算出元データに対して誤り検出及び訂正を行うECCフレームデコーダ15Aと、複数のECCフレームからパケットを抽出するパケットデコーダ16とを備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、データ伝送装置、データ送信装置、データ受信装置及びデータ伝送システムに関する。
送信するデータにパケット誤り訂正符号及びブロック誤り訂正符号を付加して送信するパケットベース通信システムが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
このパケットベース通信システムによれば、固定長のパケットにパケット誤り訂正符号を付加し、パケット誤り訂正符号が付加された複数のパケットからなるブロックにブロック誤り訂正符号を付加して送信する。そして、ブロック誤り訂正符号によりブロックにおける1ビットの誤りが訂正され、各パケット誤り訂正符号によりブロックに含まれる各パケットにおける1ビットの誤りが訂正される。
特表2005−512352号公報
本発明の目的は、1つのフレームで2ビット以上の誤りが発生しても、誤り訂正符号による誤り訂正を行うことができるデータ伝送装置、データ送信装置、データ受信装置及びデータ伝送システムを提供することにある。
本発明は、上記目的を達成するため、以下のデータ伝送装置、データ送信装置、データ受信装置及びデータ伝送システムを提供する。
[1]ビット単位の複数の送信データにより構成されたフレームを順次形成するフレーム形成部と、前記フレーム形成部により順次形成された複数の前記フレームを時系列的に並列に配置したとき、前記複数のフレームに含まれる前記複数の送信データのうち所定の位置に配置された複数の送信データを算出元データとして誤り訂正符号を算出し、その算出した前記誤り訂正符号をビット単位の複数の分割データに分割して複数の前記フレームに付加する誤り訂正符号付加部と、前記複数のフレームに前記誤り訂正符号が付加された誤り訂正符号付きフレームを伝送路を介して順次送信する送信部と、前記伝送路を介して前記誤り訂正符号付きフレームを順次受信する受信部と、前記受信部により順次受信された複数の前記誤り訂正符号付きフレームにそれぞれ含まれる前記複数の分割データから前記誤り訂正符号を取得し、その取得した前記誤り訂正符号に基づいて、前記算出元データに対して誤り検出及び訂正を行う誤り検出訂正部とを備えたデータ伝送装置。
[2]要求に応じたパケットを生成するパケット生成部と、前記パケット生成部により生成された前記パケットを複数のビット単位の送信データに分割し、その分割した複数の前記送信データにより構成されたフレームを順次形成するフレーム形成部と、前記フレーム形成部により順次形成された複数の前記フレームを時系列的に並列に配置したとき、前記複数のフレームに含まれる前記複数の送信データのうち所定の位置に配置された複数の送信データを算出元データとして誤り訂正符号を算出し、その算出した前記誤り訂正符号をビット単位の複数の分割データに分割して複数の前記フレームに付加する誤り訂正符号付加部と、前記複数のフレームに前記誤り訂正符号が付加された誤り訂正符号付きフレームを伝送路を介して順次送信する送信部と、前記伝送路を介して前記誤り訂正符号付きフレームを順次受信する受信部と、前記受信部により順次受信された複数の前記誤り訂正符号付きフレームにそれぞれ含まれる前記複数の分割データから前記誤り訂正符号を取得し、その取得した前記誤り訂正符号に基づいて、前記算出元データに対して誤り検出及び訂正を行う誤り検出訂正部と、前記誤り検出及び訂正が行われた前記誤り訂正符号付きフレームから前記誤り訂正符号を除去して前記パケットを抽出するパケット抽出部とを備えたデータ伝送装置。
[3]前記誤り訂正符号付加部は、前記所定の位置として斜め方向に配置された前記複数の送信データから前記誤り訂正符号を算出する前記[1]又は[2]に記載のデータ伝送装置。
[4]前記誤り訂正符号付加部は、前記算出元データが含まれる前記複数のフレームが前記送信部により送信されてから所定の期間経過後に前記フレーム形成部により形成された複数のフレームに前記複数の分割データを付加する前記[1]又は[2]に記載のデータ伝送装置。
[5]前記誤り訂正符号付加部は、前記算出元データが異なる複数の誤り訂正符号を算出し、その算出した前記複数の誤り訂正符号を複数の分割データにそれぞれ分割して前記複数のフレームに付加し、前記誤り検出訂正部は、前記複数の誤り訂正符号に基づいて、前記複数の誤り訂正符号にそれぞれ対応する前記算出元データに対して誤り検出及び訂正を行う前記[1]又は[2]に記載のデータ伝送装置。
[6]前記誤り訂正符号付加部は、前記所定の位置として複数の送信データのうち所定の間隔で配置された複数のフレームに含まれる前記複数の送信データから前記誤り訂正符号を算出する前記[1]又は[2]に記載のデータ伝送装置。
[7]前記誤り訂正符号付加部は、前記フレーム形成部により形成された前記複数の前記フレームのうち所定の間隔で形成された前記複数のフレームに前記複数の分割データを付加する前記[1]又は[2]に記載のデータ伝送装置。
[8]k番目に形成するフレームとして、w個のビット単位の送信データ{D(k,0),D(k,1),…,D(k,w−1)}により構成されたフレームを順次形成するフレーム形成部と、前記フレーム形成部により形成されたk番目から(k+w−1)番目までのw個の前記フレームに含まれるw個の前記送信データ{D(k,0),D(k+1,1),…,D(k+w−1,w−1)}を算出元データとして(k+w)番目の誤り訂正符号を算出し、その算出した前記誤り訂正符号をn個のビット単位の分割データに分割し、その分割したn個の分割データを(k+w)番目から(k+w+n−1)番目までのn個の前記フレームにそれぞれ付加する訂正符号付加部と、前記n個のフレームに前記誤り訂正符号が付加された誤り訂正符号付きフレームを伝送路を介して順次送信する送信部と、前記伝送路を介して前記誤り訂正符号付きフレームを順次受信する受信部と、前記受信部により順次受信されたn個の前記誤り訂正符号付きフレームにそれぞれ含まれる前記n個の分割データから前記(k+w)番目の誤り訂正符号を取得し、その取得した前記誤り訂正符号に基づいて、前記算出元データに対して誤り検出及び訂正を行う誤り検出訂正部とを備えたデータ伝送装置。
[9]ビット単位の複数の送信データにより構成されたフレームを順次形成するフレーム形成部と、前記フレーム形成部により順次形成された複数の前記フレームを時系列的に並列に配置したとき、前記複数のフレームに含まれる前記複数の送信データのうち所定の位置に配置された複数の送信データを算出元データとして誤り訂正符号を算出し、その算出した前記誤り訂正符号をビット単位の複数の分割データに分割して複数の前記フレームに付加する誤り訂正符号付加部と、前記複数のフレームに前記誤り訂正符号が付加された誤り訂正符号付きフレームを伝送路を介して順次送信する送信部とを備えたデータ送信装置。
[10]ビット単位の複数の送信データにより構成された複数のフレームに、前記複数のフレームを時系列的に並列に配置したとき、前記複数のフレームに含まれる前記複数の送信データのうち所定の位置に配置された複数の送信データを算出元データとして誤り訂正符号を算出し、その算出した前記誤り訂正符号をビット単位に分割した複数の分割データがそれぞれ付加された複数の誤り訂正符号付きフレームを順次受信する受信部と、
前記受信部により順次受信された複数の前記誤り訂正符号付きフレームにそれぞれ付加された複数の前記分割データから前記誤り訂正符号を取得し、その取得した前記誤り訂正符号に基づいて、前記算出元データに対して誤り検出及び訂正を行う誤り検出訂正部とを備えたデータ受信装置。
[11]ビット単位の複数の送信データにより構成されたフレームを順次形成するフレーム形成部と、前記フレーム形成部により順次形成された複数の前記フレームを時系列的に並列に配置したとき、前記複数のフレームに含まれる前記複数の送信データのうち所定の位置に配置された複数の送信データを算出元データとして誤り訂正符号を算出し、その算出した前記誤り訂正符号をビット単位の複数の分割データに分割して複数の前記フレームに付加する誤り訂正符号付加部と、前記複数のフレームに前記誤り訂正符号が付加された誤り訂正符号付きフレームを順次送信する送信部と、前記送信部に接続され、前記誤り訂正符号付きフレームを伝送する伝送路と、前記伝送路を介して前記誤り訂正符号付きフレームを順次受信する受信部と、前記受信部により順次受信された複数の前記誤り訂正符号付きフレームにそれぞれ含まれる前記複数の分割データから前記誤り訂正符号を取得し、その取得した前記誤り訂正符号に基づいて、前記算出元データに対して誤り検出及び訂正を行う誤り検出訂正部とを備えたデータ伝送システム。
請求項1に係るデータ伝送装置によれば、1つのフレームで2ビット以上の誤りが発生しても、誤り訂正符号による誤り訂正を行うことができる。
請求項2に係るデータ伝送装置によれば、1つのフレーム内で2ビット以上の誤りが発生しても、誤り訂正符号による誤り訂正を行うことができる。
請求項3に係るデータ伝送装置によれば、本構成を有していない場合に比較して、誤り訂正符号付加部及び誤り検出訂正部の構成を簡略化することができる。
請求項4に係るデータ伝送装置によれば、一定期間内に複数のフレームで2ビット以上の誤りがそれぞれ発生しても、誤り訂正符号による誤り訂正を行うことができる場合がある。
請求項5に係るデータ伝送装置によれば、算出元データに2ビット以上の誤りが含まれている場合でも、他の算出元データにより算出された誤り訂正符号により誤り訂正を行うことができる。
請求項6に係るデータ伝送装置によれば、本構成を有していない場合に比較して、バースト誤りに対する誤り訂正能力を向上することができる。
請求項7に係るデータ伝送装置によれば、本構成を有していない場合に比較して、バースト誤りに対する誤り訂正能力を向上することができる。
請求項8に係るデータ伝送装置によれば、本構成を有していない場合に比較して、誤り訂正符号付加部及び誤り検出訂正部の構成を簡略化することができる。
請求項9に係るデータ送信装置によれば、1つのフレームで2ビット以上の誤りが発生しても、誤り訂正符号による誤り訂正を行うことができる。
請求項10に係るデータ受信装置によれば、1つのフレームで2ビット以上の誤りが発生しても、誤り訂正符号による誤り訂正を行うことができる。
請求項11に係るデータ伝送システムによれば、1つのフレームで2ビット以上の誤りが発生しても、誤り訂正符号による誤り訂正を行うことができる。
[第1の実施の形態]
本発明の第1の実施の形態に係るデータ伝送装置、データ送信装置、データ受信装置及びデータ伝送システムを適用したストレージシステムについて説明する。
(ストレージシステムの構成)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るストレージシステムの概略構成の一例を示す全体図である。このストレージシステム100は、ホストコンピュータ101と、半導体ディスク装置102とから構成されている。
半導体ディスク装置102は、ホストコンピュータ101に接続されたホストバスインタフェース(I/F)2と、ホストバスI/F2にPCI Express(登録商標)等のシリアル伝送路3によって接続されたメモリコントローラ4と、データが格納される半導体メモリ5とを備える。
ホストバスI/F2及びメモリコントローラ4は、それぞれに設けられた高速シリアル伝送技術を応用したデータ伝送装置1Aにより接続されている。データ伝送装置1Aは、データ送信装置とデータ受信装置とから構成され、ホストバスI/F2及びメモリコントローラ4の一方のデータ送信装置と、シリアル伝送路3と、一方のデータ受信装置とからデータ伝送システム10を構成している。
ホストバスI/F2は、ホストコンピュータ101から発行されたコマンドを解釈して、データ伝送装置1Aを介してメモリコントローラ4に半導体メモリ5にアクセスするよう指示をする。また、ホストバスI/F2は、メモリコントローラ4からアクセス結果が返されると、ホストコンピュータ101に処理が終了したことを通知し、ホストコンピュータ101から発行されたコマンドに応じて、データを返信する。
メモリコントローラ4は、ホストバスI/F2からの指示を受けると、半導体メモリ5にアクセスし、その結果をデータ伝送装置1Aを介してホストバスI/F2に返す。
(データ伝送装置の構成)
図2は、ホストバスI/F2に設けられたデータ伝送装置1Aの概略構成の一例を示すブロック図である。メモリコントローラ4に設けられたデータ伝送装置1Aも、図2と同様に構成されているので、その説明を省略する。データ伝送装置1Aは、前述したようにデータ送信装置1aと、データ受信装置1bとから構成されている。
データ送信装置1aは、ホストバスI/F2を制御する制御部20からの要求に応じたパケットを生成するパケットエンコーダ(パケット生成部)11と、生成されたパケットに誤り訂正符号(Error Correcting Code、以下「ECC」と略す。)を付加したECCフレーム(誤り訂正符号付きフレーム)を生成するECCフレームエンコーダ12Aと、ECCフレームをパラレルデータからシリアルデータに変換して送出するトランスミッタ(送信部)13とを備える。
データ受信装置1bは、受信したECCフレームをシリアルデータからパラレルデータに変換するレシーバ(受信部)14と、ECCに基づいてエラー検出及び訂正を行うECCフレームデコーダ15Aと、ECCフレームからパケットを抽出するパケットデコーダ(パケット抽出部)16とを備える。
(ECCフレームエンコーダ)
ECCフレームエンコーダ12Aは、固定長フレーム形成部120、8B10B符号化部121、ECC付加部122A、及び送信フレーム記憶部123を備える。
固定長フレーム形成部120は、パケットエンコーダ11によって生成されたパケットを分割またはダミーデータの付加により、複数の1ビットデータにより構成された所定のビット数のフレーム(固定長フレームという。)を順次形成する。なお、固定長フレームに含まれる1ビットデータは、送信データを構成するものである。
8B10B符号化部121は、固定長フレーム形成部120によって形成された、例えば、64ビットの固定長フレームを8B10B変換によるエンコード処理(DCバランス変換)を行い、80ビットの固定長フレームを形成する。なお、8B10Bによるエンコード処理の他に、4B5B変換、64B66B変換等のDCバランス変換を用いてもよい。
ECC付加部122Aは、8B10B符号化部121によるエンコード処理が行われた複数の固定長フレームを時系列的に並列に配置したとき、それら複数の固定長フレームに含まれる複数の1ビットデータのうち、所定の位置に配置された複数の1ビットデータをECC算出元データとしてECCを算出する。なお、所定の位置の詳細については後述する。
そして、ECC付加部122Aは、その算出したECCを複数の1ビットデータに分割して複数の固定長フレームに付加する。従って、1つの固定長フレームには、複数のECCからそれぞれ分割された複数の1ビットデータが結合されたECC結合データが付加される。なお、ECCから分割された1ビットデータは、分割データを構成するものである。
また、ECC付加部122Aにより算出されるECCには、例えば、ハミング符号、マンチェスタ符号、リードソロモン符号等の公知の誤り訂正符号を用いることができる。
送信フレーム記憶部123には、ECCフレームエンコーダ12Aにより生成された複数のECCフレーム及びECCが時系列的に記憶されている。
(ECCフレームデコーダ)
ECCフレームデコーダ15Aは、レシーバ14からのパラレルデータからECCフレームを順次受信し、受信した複数のECCフレームに含まれるECCに基づいて、そのECCに対応するECC算出元データに対してエラー検出/訂正を行うECCエラー検出/訂正部150Aと、ECCフレームからECC結合データを除去するECC除去部151と、ECC結合データが除去された固定長フレームに対して10B8Bによるデコード処理を行う10B8B復号化部152と、受信した複数のECCフレームを記憶する受信フレーム記憶部153とを備える。
(パケットの構成)
次に、パケットエンコーダ11が生成するパケットについて図3、図4を参照して説明する。
図3は、パケットエンコーダ11が生成するパケットの構成例を示す図である。パケット200は全て「パケット構成」に例示するように、1バイトのSOP(Start of Packet)で始まり、それにパケット本体が続き、1バイトのEOP(End of Packet)で終わる構成をとる。SOP及びEOPは、送信前に8B10B変換によるエンコード処理が行われ、特定のKキャラクタに変換されるため、受信側で容易にパケットを抽出できるように構成されている。
パケット本体は、ホストコンピュータ101から発行されたコマンド及びパケットを送信する送信元に応じて、メモリライトリクエスト、メモリライトコンプリーション、メモリリードリクエスト、メモリリードコンプリーションのいずれかのタイプをとる。
メモリライトリクエストは、ホストバスI/F2が、ホストコンピュータ101から書き込み要求を受け取った際に、ホストバスI/F2から発行されるパケットである。
メモリライトコンプリーションは、メモリコントローラ4が、ホストバスI/F2からメモリライトリクエストを受け取った場合に、メモリライトリクエストのアドレスフィールドで指定されたアドレスへ、データフィールドに格納されたデータを書き込んだ後、処理の完了を通知するために、メモリコントローラ4から発行されるパケットである。
メモリリードリクエストは、ホストバスI/F2が、ホストコンピュータ101から読み出し要求を受け取った際に、ホストバスI/F2から発行されるパケットである。
メモリリードコンプリーションは、メモリコントローラ4が、ホストバスI/F2からメモリライトリクエストを受け取った場合に、半導体メモリ5から、メモリリードリクエストのアドレスフィールドで指定されたアドレスのデータを読み出した後、処理が完了したことを通知すると共に、読み出したデータをデータフィールドに格納して、メモリコントローラ4から発行されるパケットである。
ヘッダは、4ビットのタイプと、4ビットのコンプリーションステータスとを合わせた1バイトで構成される。なお、コンプリーションステータスは、メモリライトコンプリーション及びメモリリードコンプリーションのヘッダの場合のみ有効であり、データ送受が正常に行われたかどうかを判定するために用いられる。
コンプリーションステータスは、予約フィールド、Cフィールド及びUフィールドからなる。Uフィールドは、致命的なエラーを示し、ホストコンピュータ101にこのままでは処理が継続できないことを通知する。Cフィールドは、訂正可能なエラーを検出したことをホストコンピュータ101に通知する。
図4は、パケットのヘッダに含まれるタイプの意味と2進符号の割り当てを例示する。メモリライトリクエスト、メモリライトコンプリーション、メモリリードリクエスト、メモリリードコンプリーションには、それぞれ2進符号の(1000)、(1100)、(0000)、(0100)が割り当てられる。
(ストレージシステムの全体の動作)
次に、ストレージシステム100の全体の動作を説明する。ホストコンピュータ101が、半導体ディスク装置102に対してコマンドを発行すると、ホストバスI/F2は、ホストコンピュータ101からのコマンドを解釈し、データ伝送装置1Aを介してメモリコントローラ4に対して半導体メモリ5にアクセスするよう指示をする。
メモリコントローラ4は、その指示を受けると、半導体メモリ5にアクセスし、その結果を再びデータ伝送装置1Aを介してホストバスI/F2に返す。ホストバスI/F2は、メモリコントローラ4からアクセス結果が返されると、ホストコンピュータ101に処理が終了したことを通知し、ホストコンピュータ101から発行されたコマンドに応じて、データを返信する。
(データ伝送装置の全体の動作)
(1)送信側の処理動作
次に、データ伝送装置1Aの送信側(データ送信装置1a)の処理動作を図5〜図9を参照して説明する。図5は、シリアル伝送前のECCフレームエンコーダ12Aにおける符号化の流れの一例を示す図である。
データ伝送装置1Aのパケットエンコーダ11は、ホストバスI/F2を制御する制御部20からの要求に応じたパケットを生成する。
ECCフレームエンコーダ12Aの固定長フレーム形成部120は、パケットエンコーダ11によって生成されたパケットを分割またはダミーデータの付加により、図5(a)に例示するように、例えば、64ビットの固定長フレーム201を形成する。
64ビットの固定長フレーム201は、送信すべきパケットの有無に関わらず、一定の周期で構成され送出される。このとき、送信すべきパケットがない場合は、NOPシンボル(受信側で無視されるシンボル)を詰めて、64ビットを構成する。送信すべきパケットがある場合は、これを含んだ64ビットを構成する。なお、1つのパケットのサイズが64ビットを超える場合は、最初の64ビットまでを処理した後、次のタイミングで残りのパケットにおける次の64ビットまでを処理する。
8B10B符号化部121は、固定長フレームを8B10B変換によるエンコード処理を行い、図5(b)に例示するように、80ビットの固定長フレーム202を形成する。この時、SOP、EOP、NOPなどの特殊なシンボルは、それぞれ対応するKキャラクタに変換される。その特殊シンボルとKキャラクタの対応関係を図6に例示する。
次に、ECC付加部122Aは、8B10B変換によるエンコード処理が行われた80ビットのフレームにECC付加データ204を付加し、図5(c)に例示するように、ECCフレーム203を生成する。
図7は、固定長フレームに付加されるECC付加データ204の一例を示す図である。ECC付加データ204は、8B10B変換によるエンコード処理の対象とはならないため、8ビットのECC結合データ206とともに、DCバランスを考慮して反転した8ビットを合わせて追加する。さらに、それぞれの8ビットに、図7に例示するような2ビットを追加し、これらを全て合わせた100ビットを、以下「ECCフレーム」という。
次に、ECCを算出する方法と、その算出されたECCに基づいてECCフレーム203にECC結合データ206を付加する方法について、図8を参照して説明する。
図8は、複数のECCフレームを時系列的に並列に配置した状態の一例を示す図である。この図8において、ECCフレーム(k)は、時刻(k)に生成されるECCフレームを表し、D(k,0)〜D(k,79)は、ECCフレーム(k)に含まれる80ビットの固定長フレームを構成する各1ビットデータを表す。また、E(k,0)〜E(k,7)は、ECCフレーム(k)に付加される8ビットのECC結合データ(k)206Aを構成する各1ビットデータを表す。
時刻(k)において、送信フレーム記憶部123には、送信済みのECCフレームとして、固定長フレームのビット数である80個、すなわち、時刻(k−80)から時刻(k−1)までの間に形成された80個のECCフレーム(k−80)〜ECCフレーム(k−1)が記憶されている。また、同様の時刻(k)において、送信フレーム記憶部123には、ECCのビット数である8から1を減じた数の7個、すなわち、時刻(k−7)から時刻(k−1)までの間に算出された7個のECC(k−7)〜ECC(k−1)も記憶されている。
そして、ECC付加部122Aは、送信フレーム記憶部123に記憶されている80個のECCフレーム(k−80)〜ECCフレーム(k−1)を時系列的に並列に配置し、それら80個のECCフレームに含まれる複数の1ビットデータのうち、所定の位置として斜め方向に配置された複数の1ビットデータ、すなわち、図8に例示するECC(k)算出元データ210Aに含まれる80個の1ビットデータ{D(k−80,0)、D(k−79,1)、…、D(k−2,78)、D(k−1,79)}からECC(k)を算出する。
次に、ECC付加部122Aは、送信フレーム記憶部123に記憶されている7個のECC(k−7)〜ECC(k−1)とその算出したECC(k)とからなる計8個のECCに含まれる複数の1ビットデータのうち、図8に例示するECC結合データ(k)206Aとなるように、各ECCに含まれる8個の1ビットデータ{E(k,0)、E(k,1)、…、E(k,6)、E(k,7)}を結合することにより、ECC結合データ(k)206Aを生成する。
ここで、時刻(k)において算出されたECC(k)220は、8個の1ビットデータ{E(k,0)、E(k+1,1)、…、E(k+6,6)、E(k+7,7)}により構成され、時刻(k−1)において算出されたECC(k−1)は、8個の1ビットデータ{E(k−1,0)、E(k,1)、…、E(k+5,6)、E(k+6,7)}により構成されたデータである。
従って、ECC(k)220を構成する8個の1ビットデータ{E(k,0)、E(k+1,1)、…、E(k+6,6)、E(k+7,7)}は、ECCフレーム(k)〜ECCフレーム(k+7)に含まれる8個のECC結合データに分散されて付加されている。
そして、ECC付加部122Aは、その生成したECC結合データ(k)206Aを固定長フレームに付加し、ECCフレーム(k)を形成する。
図9は、パケットが埋め込まれた複数のECCフレームの一例を示す図である。図9は、図8におけるECCフレームの各1ビットデータに対して、図3に例示するパケット構成に基づくパケットが実際に埋め込まれており、A1〜A4は、それぞれ1バイトのアドレスを表し、D1〜D256は、それぞれ1バイトのデータを表す。また、ECCフレーム(t)は、時刻(t)に生成されたECCフレームを表す。
ECCフレームには、ECCフレーム(t)からECCフレーム(t+1)のように、1つのパケットの内容が2つのECCフレームに渡る場合もあり、ECCフレーム(t+1)のように、1つのECCフレームに複数のパケットの一部が含まれる場合もある。また、ECCフレーム(t+3)、ECCフレーム(t+k)、及びECCフレーム(t+k+35)のように、パケットが含まれない場合もある。また、ECCフレーム(t+k+1)〜ECCフレーム(t+k+34)のように、1つのパケットが複数のECCフレームに渡る場合もある。
次に、ECCフレームエンコーダ12Aは、生成したECCフレームを、図5(d)に例示する出力データ205のように、20ビットずつ5回に分けてクロック毎にトランスミッタ13に送る。
また、ECCフレームエンコーダ12Aは、上記で算出したECC(k)と生成したECCフレーム(k)とを送信フレーム記憶部123に送り、送信フレーム記憶部123には、ECC(k)及びECCフレーム(k)が時系列的に記憶される。なお、送信フレーム記憶部123に記憶されたECC及びECCフレームのうち、ECCの算出やECCフレームの生成に不要となったデータは、順次消去してもよい。
そして、トランスミッタ13は、ECCフレームエンコーダ12Aから送られた20ビットのデータをパラレル/シリアル変換し、順次伝送路に出力する。
(2)受信側の処理動作
次に、シリアル伝送後のデータ伝送装置1Aの受信側(データ受信装置1b)における復号処理について説明する。
レシーバ14は、伝送路から入力されたシリアルデータを、シリアル/パラレル変換し、20ビットのパラレルデータとしてクロック毎にECCフレームデコーダ15Aに送る。
次に、ECCフレームデコーダ15AのECCエラー検出/訂正部150Aは、20ビットのパラレルデータを受け取ると、それを5サイクル分まとめて100ビットとし、これを1つのECCフレームとして受信する。
次に、ECCエラー検出/訂正部150Aは、その受信したECCフレームに含まれるECC結合データに基づいて、ECCフレームに対するエラー検出/訂正を行う。
具体的には、ECCエラー検出/訂正部150Aは、時刻(k+7)に送信されたECCフレーム(k+7)の受信を完了すると、そのECCフレーム(k+7)を受信フレーム記憶部153に記憶する。
そして、ECCエラー検出/訂正部150Aは、受信フレーム記憶部153から時刻(k)から時刻(k+6)までの間に受信された7個のECCフレーム(k)〜ECCフレーム(k+6)を取得し、それら取得したECCフレームと受信したECCフレーム(k+7)とに含まれる8個のECC結合データのうち、{E(k,0)、E(k+1,1)、…、E(k+6,6)、E(k+7,7)}からなるECC(k)を取得する。
次に、ECCエラー検出/訂正部150Aは、受信フレーム記憶部153から時刻(k−80)から時刻(k−1)までの間に受信された80個のECCフレーム(k−80)〜ECCフレーム(k−1)を取得し、それら80個のECCフレームに含まれる固定長フレーム201のうち、ECC(k)のECC(k)算出元データ210Aである80個の1ビットデータ{D(k−80,0)、D(k−79,1)、…、D(k−2,78)、D(k−1,79)に対して、上記で取得したECC(k)によりエラー検出/訂正を行う。
そして、ECCエラー検出/訂正部150Aが、エラー検出/訂正を行った結果として検出したエラー検出ビット数が「0」、すなわち、エラーを検出しなかった場合には、ECCフレーム(k−80)をECC除去部151に送る。
また、ECCエラー検出/訂正部150Aによるエラー検出ビット数が「1」、すなわち、訂正可能なエラーを検出した場合には、その検出したエラーをECC(k)により訂正し、その訂正した後のECCフレーム(k−80)をECC除去部151に送る。
一方、ECCエラー検出/訂正部150Aによるエラー検出ビット数が「2以上」、すなわち、訂正不可能なエラーを検出した場合には、その旨を示すエラー検出信号をパケットデコーダ16に送る。
その後、ECC除去部151が、ECCエラー検出/訂正部150Aによりエラーが検出されなかった、又はエラーが訂正された後のECCフレーム203を受け取ると、そのECCフレーム203からECC結合データ206を除去し、ECCフレーム203は、80ビットの固定長フレーム202となる。
次に、10B8B復号化部152は、80ビットの固定長フレーム202に対して、10B8B変換によるデコード処理を施し、64ビットの固定長フレーム201を復元する。
そして、ECCフレームデコーダ15Aは、復元された64ビットの各8ビットのうちNOPを示す8ビットを削除し、残りのデータをパケットデコーダ16に送る。
パケットデコーダ16は、ECCフレームデコーダ15Aからのデータを受け取り、そのデータに含まれるSOP及びEOPを検出することにより、1つのパケットを抽出する。
そして、パケットデコーダ16は、抽出したパケットのタイプに応じて、制御部20を介してホストコンピュータ101に処理が終了したことを通知し、そのパケットに含まれるデータを返信する。また、パケットデコーダ16が、ECCフレームデコーダ15Aからエラー検出信号を受信した場合には、ホストコンピュータ101にエラーが発生したことを通知する。
(ECCの算出方法及び付加方法の変形例)
図10は、ECCの算出方法及び付加方法の変形例の変形例を示す図である。すなわち、ECC付加部122Aは、時刻(k)において、時系列的に並列に配置した複数の固定長フレームのうち、垂直方向に配置された80個の1ビットデータ{D(k−80,0)、D(k−79,0)、…、D(k−2,0)、D(k−1,0)}からECC(k)220Aを算出するものである。
そして、ECC付加部122Aは、算出したECC(k)220Aを構成する8個の1ビットデータ{E(k,0)、E(k+1,0)、…、E(k+6,0)、E(k+7,0)}を、ECCフレーム(k)〜ECCフレーム(k+7)における8個のECC結合データの先頭のビットとして、それら8個のECC結合データに分散して付加する。
また、時刻(k+1)においては、ECC付加部122Aは、同様に垂直方向に位置するECC(k+1)算出元データ211に基づいてECC(k+1)211を算出し、算出したECC(k+1)211を構成する1ビットデータ{E(k+1,1)、E(k+2,1)、…、E(k+7,1)、E(k+8,1)}を、ECCフレーム(k+1)〜ECCフレーム(k+8)における8個のECC結合データの2番目のビットとして、それら8個のECC結合データに分散して付加する。
なお、図8及び図10において、ECC付加部122Aが、所定の位置として斜め方向及び垂直方向に配置されたECC(k)算出元データ210AからECC(k)220Aを算出する例をそれぞれ示したが、ECC付加部122Aは、所定の位置として一定の規則により定められたECC算出元データからECCを算出すればよく、例えば、右上から左下への斜め方向でもよいし、これらに限られない。
また、ECC付加部122Aは、ECCを分割した複数の1ビットデータを複数のECC結合データに分散して付加する際、ECC算出元データとは異なる規則に基づいて、複数のECC結合データに分散してもよい。例えば、ECC算出元データを斜め方向に配置した場合に、ECCを垂直方向に配置された複数のECC結合データに分散してもよいし、その逆に、ECC算出元データを垂直方向に配置した場合に、ECCを斜め方向に配置された複数のECC結合データに分散してもよい。
[第2の実施の形態]
本発明の第2の実施の形態に係るデータ伝送装置、データ送信装置、データ受信装置及びデータ伝送システムを適用したストレージシステムについて説明する。
第2の実施の形態に係るストレージシステムは、第1の実施の形態と同様に、ホストコンピュータ101と半導体ディスク装置102とから構成され、半導体ディスク装置102内に設けられたデータ伝送装置1Bにおいて、ECCフレームに付加するECCの算出方法が、第1の実施の形態に係るデータ伝送装置1Aと異なるものである。
(データ伝送装置の構成)
図11は、本実施の形態に係るデータ伝送装置1Bの概略構成の一例を示すブロック図である。このデータ伝送装置1Bは、データ送信装置1aと、データ受信装置1bとから構成され、ECCフレームエンコーダ12Bに設けられたECC付加部122Bと、ECCフレームデコーダ15Bに設けられたECCエラー検出/訂正部150Bとが第1の実施の形態と異なり、その他の構成は第1の実施の形態と同様であるため、それらの説明は省略する。
ECC付加部122Bは、第1の実施の形態と同様に、時刻(k)においてECC(k)を算出するが、その算出したECC(k)は、ECC算出元データが含まれる複数のECCフレームがトランスミッタ13により送信されてから所定の期間経過後に固定長フレーム形成部120により形成された複数の固定長フレームに付加されるものである。
ここで、図12は、ECC付加部122Bにより生成されるECCフレームの一例を示す図である。すなわち、ECC付加部122Bは、80個のECCフレーム(k−88)〜ECCフレーム(k−9)に含まれる複数の1ビットデータのうち、図12に例示するECC(k)算出元データ210Bに含まれる80個の1ビットデータ{D(k−88,0)、D(k−87,1)、…、D(k−10,78)、D(k−9,79)}からECC(k)220Bを算出し、そのECC(k)220Bを、ECCフレーム(k−9)が送信されてから8単位時間が経過した後に形成された複数の固定長フレームに付加してECCフレーム(k)〜ECC(k+7)を生成したものである。
なお、上記の例では、所定の期間として8単位時間経過後に形成された固定長フレームにECCを付加したが、8単位時間に限られず、7単位時間前、又は9単位時間後の期間に形成された固定長フレームに付加してもよい。
ECCエラー検出/訂正部150Bは、時刻(k+7)において、時刻(k)から時刻(k+7)までの間に受信されたECCフレーム(k)〜ECCフレーム(k+7)に含まれる8個のECC結合データからECC(k)220Bを取得する。
そして、ECCエラー検出/訂正部150Bは、取得したECC(k)220Bに基づいて、時刻(k−88)から時刻(k−9)までの間に受信された80個のECCフレーム(k−88)〜ECCフレーム(k−9)のうちECC(k)に対応するECC(k)算出元データ210Bに対して、エラー検出/訂正を行う。
[第3の実施の形態]
本発明の第3の実施の形態に係るデータ伝送装置、データ送信装置、データ受信装置及びデータ伝送システムを適用したストレージシステムについて説明する。
第3の実施の形態に係るストレージシステムは、第1の実施の形態と同様に、ホストコンピュータ101と半導体ディスク装置102とから構成され、半導体ディスク装置102内に設けられたデータ伝送装置1Cにおいて、ECCフレームに付加するECCの算出方法が、第1の実施の形態に係るデータ伝送装置1Aと異なるものである。
(データ伝送装置の構成)
図13は、本実施の形態に係るデータ伝送装置1Cの概略構成の一例を示すブロック図である。このデータ伝送装置1Cは、データ送信装置1aと、データ受信装置1bとから構成され、ECCフレームエンコーダ12Cに設けられたECC付加部122Cと、ECCフレームデコーダ15Cに設けられたECCエラー検出/訂正部150Cとが第1の実施の形態と異なり、その他の構成は第1の実施の形態と同様であるため、それらの説明は省略する。
ECC付加部122Cは、時刻(k)において、ECC算出元データが異なる複数のECCをそれぞれ算出し、その算出した複数のECCを複数の1ビットデータにそれぞれ分割して複数の固定長フレームに付加し、ECCフレームを生成する。
ここで、図14は、ECC付加部122Cにより生成されるECCフレームの一例を示す図である。すなわち、ECC付加部122Cは、時刻(k)において、過去に送信されて送信フレーム記憶部123に記憶されている80個のECCフレーム(k−80)〜ECCフレーム(k−1)に含まれる複数の1ビットデータのうち、図14に例示するように、第1のECC(k)算出元データ210Cに含まれる80個の1ビットデータ{D(k−80,0)、D(k−79,1)、…、D(k−2,78)、D(k−1,79)}から第1のECC(k)220Cを算出し、第2のECC(k)算出元データ210Dに含まれる80個の1ビットデータ{D(k−80,79)、D(k−79,78)、…、D(k−2,1)、D(k−1,0)}から第2のECC(k)220Dを算出するものである。
そして、ECC付加部122Cは、算出した第1及び第2のECC(k)を含む複数のECCからECC結合データ(k)206Cを生成し、そのECC結合データ(k)206Cを固定長フレーム202に付加することにより、ECCフレーム(k)を生成する。
ECCエラー検出/訂正部150Cは、時刻(k+7)において、時刻(k)から時刻(k+7)までの間に受信されたECCフレーム(k)〜ECCフレーム(k+7)に含まれる8個のECC結合データから第1及び第2のECC(k)220C,220Dを取得する。
そして、ECCエラー検出/訂正部150Cは、取得した第1及び第2のECC(k)220C,220Dに基づいて、時刻(k−80)から時刻(k−1)までの間に受信された80個のECCフレーム(k−80)〜ECCフレーム(k−1)のうち第1及び第2のECC(k)220C,220Dにそれぞれ対応する第1及び第2のECC(k)算出元データ210C,210Dに対して、それぞれエラー検出/訂正を行う。その結果、ECCエラー検出/訂正部150Cが、第1及び第2のECC(k)220C,220Dのいずれかによりエラーを検出した場合には、その旨を示すエラー検出信号を制御部20に送る。
なお、図14では、ECC付加部122Cにより算出されるECCは、2つであるが、他のECC算出元データに基づいて3つ以上のECCを算出してもよい。また、ECC算出元データとして、斜め方向と垂直方向とを組み合わせてもよい。
[第4の実施の形態]
本発明の第4の実施の形態に係るデータ伝送装置、データ送信装置、データ受信装置及びデータ伝送システムを適用したストレージシステムについて説明する。
第4の実施の形態に係るストレージシステムは、第1の実施の形態と同様に、ホストコンピュータ101と半導体ディスク装置102とから構成され、半導体ディスク装置102内に設けられたデータ伝送装置1Dにおいて、ECCフレームに付加するECCの算出方法が、第1の実施の形態に係るデータ伝送装置1Aと異なるものである。
(データ伝送装置の構成)
図15は、本実施の形態に係るデータ伝送装置1Dの概略構成の一例を示すブロック図である。このデータ伝送装置1Dは、データ送信装置1aと、データ受信装置1bとから構成され、ECCフレームエンコーダ12Dに設けられたECC付加部122Dと、ECCフレームデコーダ15Dに設けられたECCエラー検出/訂正部150Dとが第1の実施の形態と異なり、その他の構成は第1の実施の形態と同様であるため、それらの説明は省略する。
ECC付加部122Dは、第1の実施の形態と同様に、時刻(k)においてECC(k)を算出するが、そのECC(k)のECC算出元データは、所定の間隔i(ただし、i=1,2,3,…)で配置されたECCフレーム(k−80i)、ECCフレーム(k−79i)、〜、ECCフレーム(k−2i)、ECCフレーム(k−i)に含まれる1ビットデータのうち、80個の1ビットデータ{D(k−80i,0)、D(k−79i,1)、…、D(k−2i,78)、D(k−i,79)}からECC(k)を算出するものである。
ここで、図16は、所定の間隔iを「2」として、ECC付加部122Dにより生成されるECCフレームの一例を示す図である。すなわち、ECC付加部122Dは、80個のECCフレーム(k−160)、ECCフレーム(k−158)、〜、ECCフレーム(k−4)、ECCフレーム(k−2)に含まれる複数の1ビットデータのうち、図12に例示するECC(k)算出元データ210Eに含まれる80個の1ビットデータ{D(k−160,0)、D(k−158,1)、…、D(k−4,78)、D(k−2,79)}からECC(k)220Eを算出する。
そして、ECC付加部122Dは、算出したECC(k)220Eを分割した8個の1ビットデータ{E(k,0)、E(k+2,1)、…、E(k+12,6)、E(k+14,7)}を、時刻(k)から時刻(k+14)の間に形成された固定長フレームのうち、所定の間隔(図16の例では「2」)で配列された固定長フレームにそれぞれ付加することによりECCフレーム(k)を生成する。
ECCエラー検出/訂正部150Dは、時刻(k+14)において、時刻(k)から時刻(k+14)までの間に受信されたECCフレーム(k)〜ECCフレーム(k+14)のうち、所定の間隔毎に配列された8個のECC結合データからECC(k)220Eを取得する。
そして、ECCエラー検出/訂正部150Dは、取得したECC(k)220Eに基づいて、時刻(k−160)から時刻(k−2)までの間に受信されたECCフレームのうち、ECC(k)220Eに対応するECC(k)算出元データ210Eに対して、エラー検出/訂正を行う。
なお、図16の例では、ECC(k)算出元データ210E及びECC(k)220Eともに所定の間隔を「2」として、1つおきに配置されたECCフレームに分散されているが、所定の間隔をそれぞれ別の値にしてもよいし、いずれか一方の所定の間隔を「1」、すなわち間隔を空けないものとし、他方の所定の間隔だけを「2」以上にしてもよい。
[他の実施の形態]
なお、本発明は、上記各実施の形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々な変形が可能である。例えば、送信データ及び分割データを構成するデータとして、1ビットのデータを用いたが、1ビットに限らず、2ビット以上のデータを用いてもよいし、複数ビットをまとめたデータとして、例えば、1バイトのデータを用いてもよい。
また、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で上記各実施の形態の構成要素を任意に組み合わせることができる。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るストレージシステムの概略構成の一例を示す全体図である。 図2は、本発明の第1の実施の形態に係るデータ伝送装置の概略構成の一例を示すブロック図である。 図3は、パケットエンコーダが生成するパケットの構成例を示す図である。 図4は、パケットのヘッダに含まれるタイプの意味と2進符号の割り当ての一例を示す図である。 図5は、シリアル伝送前のECCフレームエンコーダにおける符号化の流れの一例を示す図である。 図6は、特殊シンボルとKキャラクタの対応の一例を示す図である。 図7は、ECC付加部により付加されるECC付加データの一例を示す図である。 図8は、ECCの算出方法及び付加方法の一例を示す図である。 図9は、パケットが埋め込まれた複数のECCフレームの一例を示す図である。 図10は、ECCの算出方法及び付加方法の変形例を示す図である。 図11は、本発明の第2の実施の形態に係るデータ伝送装置の概略構成の一例を示すブロック図である。 図12は、ECCの算出方法及び付加方法の一例を示す図である。 図13は、本発明の第3の実施の形態に係るデータ伝送装置の概略構成の一例を示すブロック図である。 図14は、複数のECCの算出方法及び付加方法の一例を示す図である。 図15は、本発明の第4の実施の形態に係るデータ伝送装置の概略構成の一例を示すブロック図である。 図16は、ECCの算出方法及び付加方法の一例を示す図である。
符号の説明
1A〜1C…データ伝送装置、1a…データ送信装置、1b…データ受信装置、3…シリアル伝送路、4…メモリコントローラ、5…半導体メモリ、10…データ伝送システム、11…パケットエンコーダ、12A〜12C…フレームエンコーダ、13…トランスミッタ、14…レシーバ、15A〜15C…フレームデコーダ、16…パケットデコーダ、20…制御部、100…ストレージシステム、101…ホストコンピュータ、102…半導体ディスク装置、120…固定長フレーム形成部、121…8B10B符号化部、122A〜122C…ECC付加部、123…送信フレーム記憶部、150A〜150C…ECCエラー検出/訂正部、151…ECC除去部、152…10B8B復号化部、153…受信フレーム記憶部、200…パケット、201,202…固定長フレーム、203…ECCフレーム、204…ECC付加データ、205…出力データ、206,206A〜206D…ECC結合データ、210A〜210E…ECC(k)算出元データ、211A…ECC(k+1)算出元データ、220A〜210E…ECC(k)、221…ECC(k+1)

Claims (11)

  1. ビット単位の複数の送信データにより構成されたフレームを順次形成するフレーム形成部と、
    前記フレーム形成部により順次形成された複数の前記フレームを時系列的に並列に配置したとき、前記複数のフレームに含まれる前記複数の送信データのうち所定の位置に配置された複数の送信データを算出元データとして誤り訂正符号を算出し、その算出した前記誤り訂正符号をビット単位の複数の分割データに分割して複数の前記フレームに付加する誤り訂正符号付加部と、
    前記複数のフレームに前記誤り訂正符号が付加された誤り訂正符号付きフレームを伝送路を介して順次送信する送信部と、
    前記伝送路を介して前記誤り訂正符号付きフレームを順次受信する受信部と、
    前記受信部により順次受信された複数の前記誤り訂正符号付きフレームにそれぞれ含まれる前記複数の分割データから前記誤り訂正符号を取得し、その取得した前記誤り訂正符号に基づいて、前記算出元データに対して誤り検出及び訂正を行う誤り検出訂正部とを備えたデータ伝送装置。
  2. 要求に応じたパケットを生成するパケット生成部と、
    前記パケット生成部により生成された前記パケットを複数のビット単位の送信データに分割し、その分割した複数の前記送信データにより構成されたフレームを順次形成するフレーム形成部と、
    前記フレーム形成部により順次形成された複数の前記フレームを時系列的に並列に配置したとき、前記複数のフレームに含まれる前記複数の送信データのうち所定の位置に配置された複数の送信データを算出元データとして誤り訂正符号を算出し、その算出した前記誤り訂正符号をビット単位の複数の分割データに分割して複数の前記フレームに付加する誤り訂正符号付加部と、
    前記複数のフレームに前記誤り訂正符号が付加された誤り訂正符号付きフレームを伝送路を介して順次送信する送信部と、
    前記伝送路を介して前記誤り訂正符号付きフレームを順次受信する受信部と、
    前記受信部により順次受信された複数の前記誤り訂正符号付きフレームにそれぞれ含まれる前記複数の分割データから前記誤り訂正符号を取得し、その取得した前記誤り訂正符号に基づいて、前記算出元データに対して誤り検出及び訂正を行う誤り検出訂正部と、
    前記誤り検出及び訂正が行われた前記誤り訂正符号付きフレームから前記誤り訂正符号を除去して前記パケットを抽出するパケット抽出部とを備えたデータ伝送装置。
  3. 前記誤り訂正符号付加部は、前記所定の位置として斜め方向に配置された前記複数の送信データから前記誤り訂正符号を算出する請求項1又は2に記載のデータ伝送装置。
  4. 前記誤り訂正符号付加部は、前記算出元データが含まれる前記複数のフレームが前記送信部により送信されてから所定の期間経過後に前記フレーム形成部により形成された複数のフレームに前記複数の分割データを付加する請求項1又は2に記載のデータ伝送装置。
  5. 前記誤り訂正符号付加部は、前記算出元データが異なる複数の誤り訂正符号を算出し、その算出した前記複数の誤り訂正符号を複数の分割データにそれぞれ分割して前記複数のフレームに付加し、
    前記誤り検出訂正部は、前記複数の誤り訂正符号に基づいて、前記複数の誤り訂正符号にそれぞれ対応する前記算出元データに対して誤り検出及び訂正を行う請求項1又は2に記載のデータ伝送装置。
  6. 前記誤り訂正符号付加部は、前記所定の位置として複数の送信データのうち所定の間隔で配置された複数のフレームに含まれる前記複数の送信データから前記誤り訂正符号を算出する請求項1又は2に記載のデータ伝送装置。
  7. 前記誤り訂正符号付加部は、前記フレーム形成部により形成された前記複数の前記フレームのうち所定の間隔で形成された前記複数のフレームに前記複数の分割データを付加する請求項1又は2に記載のデータ伝送装置。
  8. k番目に形成するフレームとして、w個のビット単位の送信データ{D(k,0),D(k,1),…,D(k,w−1)}により構成されたフレームを順次形成するフレーム形成部と、
    前記フレーム形成部により形成されたk番目から(k+w−1)番目までのw個の前記フレームに含まれるw個の前記送信データ{D(k,0),D(k+1,1),…,D(k+w−1,w−1)}を算出元データとして(k+w)番目の誤り訂正符号を算出し、その算出した前記誤り訂正符号をn個のビット単位の分割データに分割し、その分割したn個の分割データを(k+w)番目から(k+w+n−1)番目までのn個の前記フレームにそれぞれ付加する訂正符号付加部と、
    前記n個のフレームに前記誤り訂正符号が付加された誤り訂正符号付きフレームを伝送路を介して順次送信する送信部と、
    前記伝送路を介して前記誤り訂正符号付きフレームを順次受信する受信部と、
    前記受信部により順次受信されたn個の前記誤り訂正符号付きフレームにそれぞれ含まれる前記n個の分割データから前記(k+w)番目の誤り訂正符号を取得し、その取得した前記誤り訂正符号に基づいて、前記算出元データに対して誤り検出及び訂正を行う誤り検出訂正部とを備えたデータ伝送装置。
  9. ビット単位の複数の送信データにより構成されたフレームを順次形成するフレーム形成部と、
    前記フレーム形成部により順次形成された複数の前記フレームを時系列的に並列に配置したとき、前記複数のフレームに含まれる前記複数の送信データのうち所定の位置に配置された複数の送信データを算出元データとして誤り訂正符号を算出し、その算出した前記誤り訂正符号をビット単位の複数の分割データに分割して複数の前記フレームに付加する誤り訂正符号付加部と、
    前記複数のフレームに前記誤り訂正符号が付加された誤り訂正符号付きフレームを伝送路を介して順次送信する送信部とを備えたデータ送信装置。
  10. ビット単位の複数の送信データにより構成された複数のフレームに、前記複数のフレームを時系列的に並列に配置したとき、前記複数のフレームに含まれる前記複数の送信データのうち所定の位置に配置された複数の送信データを算出元データとして誤り訂正符号を算出し、その算出した前記誤り訂正符号をビット単位に分割した複数の分割データがそれぞれ付加された複数の誤り訂正符号付きフレームを順次受信する受信部と、
    前記受信部により順次受信された複数の前記誤り訂正符号付きフレームにそれぞれ付加された複数の前記分割データから前記誤り訂正符号を取得し、その取得した前記誤り訂正符号に基づいて、前記算出元データに対して誤り検出及び訂正を行う誤り検出訂正部とを備えたデータ受信装置。
  11. ビット単位の複数の送信データにより構成されたフレームを順次形成するフレーム形成部と、
    前記フレーム形成部により順次形成された複数の前記フレームを時系列的に並列に配置したとき、前記複数のフレームに含まれる前記複数の送信データのうち所定の位置に配置された複数の送信データを算出元データとして誤り訂正符号を算出し、その算出した前記誤り訂正符号をビット単位の複数の分割データに分割して複数の前記フレームに付加する誤り訂正符号付加部と、
    前記複数のフレームに前記誤り訂正符号が付加された誤り訂正符号付きフレームを順次送信する送信部と、
    前記送信部に接続され、前記誤り訂正符号付きフレームを伝送する伝送路と、
    前記伝送路を介して前記誤り訂正符号付きフレームを順次受信する受信部と、
    前記受信部により順次受信された複数の前記誤り訂正符号付きフレームにそれぞれ含まれる前記複数の分割データから前記誤り訂正符号を取得し、その取得した前記誤り訂正符号に基づいて、前記算出元データに対して誤り検出及び訂正を行う誤り検出訂正部とを備えたデータ伝送システム。
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