JP2009140890A - カードコネクタ - Google Patents

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丈剛 村山
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Abstract

【課題】 小型且つ簡易な構成でカードの板厚方向の規制と挿入および排出方向での保持を行えるカードコネクタを提供すること。
【解決手段】 装填部材を構成するスライダ41に、上部案内壁43,44と保持板ばね52,52とを設けた。カードC1の前端部側の案内部6,6が、スライダ41の右側部41A,左側部41Bに形成された上部案内壁43,44の下側に入り込んで係合することでカードC1は板厚方向に規制される。さらにロック凹部8,8に保持板ばね52,52の保持部53,53が係合することで、カードC1はスライダ41に対して挿入および排出方向で保持される。簡易な構成でカードC1の板厚方向の規制と挿入および排出方向での保持を行うことが可能となる。
【選択図】図5

Description

本発明は、カードコネクタに係わり、特にカードが挿入されたときの挿入方向へのロック機構と板厚方向へ規制する機構とを備えたカードコネクタに関する。
下記の特許文献1に記載されたカード用コネクタでは、コネクタが金属製のカバー(蓋体)で覆われており、このカバーの両側面には板ばねからなる弾性部材がそれぞれ形成されている。カードがコネクタに挿入されると、弾性部材の先端に設けられた凸部が、カードの側面に形成された凹部に係合して保持される。
特開2006−253022号公報
特許文献1に記載されたカードコネクタでは、カードを保持するための弾性部材がカバー(蓋体)に形成され、さらにカードの板厚方向の動きがカバーの下面で規制される構成である。
しかし、このようなカバー(蓋体)を利用したカードコネクタでは、カード側の凹部に係合する際に変形した弾性部材の先端が、カバーの側面よりも外方向に移動し、コネクタの幅方向の最大寸法を外れるため、小型化しづらいという問題がある。例えば、このようなコネクタを搭載する機器側では、あらかじめ弾性部材の移動をも考慮したスペースを確保しておく必要が生じる。
またカードの板厚方向の動きは、カバー(蓋体)の下面で規制される構成であるが、ハウジングの底面とカバーの下面との間はカード側の端子に接続するための弾性接点なども介在し、比較的広い移動範囲が確保されている。このため、移動中のカードに傾きが生じやすく、カードの先端が何らかの部材に当接するとスムースな挿入動作が行われなくなるという問題もある。
本発明は上記従来の課題を解決するためのものであり、小型且つ簡易な構成でカードの板厚方向の規制と挿入および排出方向での保持を行えるカードコネクタを提供することを目的としている。
本発明は、ケース内に電子回路が収納されたカードが装着されるカードコネクタにおいて、
前記カードが挿入される装填部材が設けられ、前記カードには、カードの前端から後方に向かって延びる段差状の案内溝と、前記案内溝の後方に設けられたロック凹部とが、前記カードの幅方向の両側にそれぞれ設けられており、
前記装填部材には、前記カードの前端部側にて前記案内溝と係合する規制部と、前記ロック凹部に係合してカードを保持する保持部材と、が設けられており、
前記規制部と前記保持部材とにより、前記カードの板厚方向への移動が規制されることを特徴とするものである。
本発明では、簡易な構成でカードの板厚方向の規制と挿入および排出方向での保持を行うことができる。
特に、カードの前端部側と中間ないしは後端部側とを板厚方向に規制することができるため、カードの傾きを有効に防止することができ、例えばカードを安定してスムースに移動させることが可能となる。
上記において、前記保持部材が、装填部材の内壁面に、内方に向かって弾性変形自在に支持された板ばねであり、この板ばねの自由端に前記ロック凹部に係合する係合部が形成されたものが好ましい。
上記手段では、簡易な構成でカードの板厚方向への規制と挿入および排出方向での保持を行うことができる。しかも保持部材はカードコネクタの最大外形寸法の範囲内でカードを保持することができ、小型なものとすることができる。
また前記装填部材は、前記カードを保持した状態でカードとともに移動可能なスライダであるものが好ましい。
上記手段では、板厚方向の移動を規制することで、カードの傾きを防止した状態でカードの挿入または排出が可能となるため、カードを安定した姿勢でスムースに移動させることができる。
さらには、前記スライダを排出方向に付勢する付勢部材と、前記スライダを所定の位置に停止させるロック機構と、からなる排出機構が設けられており、
前記スライダに前記規制部と前記保持部材が設けられているものが好ましい。
上記手段では、カードを保持したスライダを簡単且つ確実に排出することができる。
本発明では、簡易な構成でカードの板厚方向の規制と挿入および排出方向での保持を行うことができる。
このため、カードを保持して移動するスライダを有するタイプのカードコネクタでは、カードの傾きを防止してスムースな移動を実現することができる。
またカードを側方から保持する保持部材の動きをカードコネクタの最大外形以内に収めることができるため、小型のカードコネクタとすることが可能となる。
図1は本発明の実施の形態を示すカードコネクタの外観を示す斜視図、図2は蓋体を外した状態を示すカードコネクタの斜視図、図3はカードコネクタの分解斜視図、図4は図2のIV−IV線で切断した状態を示す断面図である。図5ないし図7は蓋体を外したカードコネクタの動作状態を段階的に示すものであり、図5はイジェクト状態を示す平面図、図6はロック状態を示す平面図、図6はオーバーストローク状態を示す平面図である。
図8以下には、カードコネクタ20に装着されるカードが示されている。図8はカードの平面図、図9はカードの左側面図、図10はカードを斜め下側から示す斜視図である。
(カードの形状)
図8ないし図10に示されるカードC1は、いわゆるマルチメディアカードなどのメモリデバイスとして使用されるものである。カードC1は、プラスチック製のケース1を有しており、このケース1内に、フラッシュメモリなどのメモリチップや、メモリコントローラとして機能するICチップなどが収納されている。
図8に示すように、ケース1は、表面1aと裏面1bを有している。表面1aと裏面1bは互いに平行な平面であり、表面1aと裏面1bの間隔がカードC1の厚み寸法Tである。図10に示すように、裏面1bの前方には、複数個(13個)の外部接続部5が露出している。外部接続部5の表面はケース1の裏面1bとほぼ同一面である。
ここで、「表面」と「裏面」とは外部接続部5を有する面と有しない面を識別するための便宜上の名称であり、カードコネクタ20に対し、表面1aを上向きにして装着してもよいし、裏面1bを上向きにして装着してもよい。
図8ないし図10に示すように、ケース1は前端部1cと、後端部1dを有している。また右側部1eと左側部1fを有している。
図9に示すように、前端部1cは、表面1aと垂直な平面であり、表面1aと裏面1bとの角部には前方傾斜面2が形成されている。後端部1dは、表面1aおよび裏面1bに垂直な平面である。右側部1eと左側部1fは、表面1aおよび裏面1bと垂直な平面である。図8に示すように、前端部1cと右側部1eとの境界部および前端部1cと左側部1fとの境界部、すなわち前端部1cの左右両側部には、円筒面の一部である前方コーナー曲面3,3が形成されている。後端部1dと右側部1eとの境界部および後端部1dと左側部1fとの境界部、すなわち後端部1dの左右両側部にも、円筒面の一部である後方コーナー曲面4,4が形成されている。
図8に示すように、ケース1を表面1a側から見た平面図では、ケース1の形状は前後に延びる中心線O−Oを介して左右に対称の形状である。
ケース1の右側部1eと左側部1fには、ケース1の前端部1cから後端部1dに向かって延びる案内溝6,6が形成されている。案内溝6,6は、右側部1eと左側部1fから中心線O−Oに向けて窪んでいる。案内溝6,6は、右側部1eおよび左側部1fと平行で且つ右側部1eおよび左側部1fから中心線O−Oに向けて幅寸法W1の距離だけ内側に位置する内側面6a,6aと、裏面1bと平行な内底面6c,6cとを有している。そして、右側の案内溝6の後端部と右側部1eとの間、および左側の案内溝6の後端部と左側部1fとの間には、それぞれ傾斜状の段差部6b,6bが形成されている。段差部6b,6bは、後方に向かうにしたがって中心線O−Oから徐々に離れる面であり、段差部6b,6bは平面または曲率を有する曲面である。
図9に示すように、案内溝6,6は、ケース1の表面1aから裏面1bに向けて窪んでいる。ケース1の表面1aから案内溝6の内底面6cまでの距離、すなわち案内溝6,6の表面1aから裏面1bに向けた深さ寸法t1は、カードC1の全体の厚み寸法Tのほぼ1/2である。また、前記案内溝6,6が表面1aから窪んで形成された結果、それよりも裏面側には、裏面1bと前記内底面6c,6cとで挟まれた部分である薄肉部7,7が形成されている。この薄肉部7,7の厚さ寸法t2も、カードC1の全体の厚み寸法Tのほぼ1/2である。
案内溝6,6は、前端部1cの左右両側部にて前方に開放されている。よって、図10に示すように、前端部1cの厚さ寸法は、その中央のほとんどの部分がTであるが、両側部においては、厚さ寸法はt2である。図8に示すように、案内溝6,6の前後の長さ寸法L1は、ケース1の前端部1cから、段差部6b,6bの後端部までの距離である。
図8に実線と点線とで示すように、案内溝6,6は、カードの種類に応じて長さ寸法L1が長いタイプと、短いタイプとが存在する。本発明の目的を達成する上では、いずれのタイプの案内溝6,6を用いても変わりはないため、以下においては長さ寸法L1の長いタイプを用いて説明する。
なお、カードコネクタ20内には、図示しないカード識別手段が設けられている。このカード識別手段は案内溝6,6の長さの違いからカードの種類を識別する。
ケース1の右側部1eと左側部1fでは、案内溝6,6の後端部よりも後方へ距離L2だけ空けた位置に、ロック凹部8,8が形成されている。ロック凹部8,8の前後方向の長さ寸法L3は、前記案内溝6,6の前後方向の長さ寸法L1よりも短い。
ロック凹部8,8は、右側部1eおよび左側部1fよりも中心線O−O側に位置し且つ右側部1eおよび左側部1fと平行な内側端8a,8aを有している。右側部1eから内側端8aまでの幅寸法ならびに左側部1fから内側端8aまでの幅寸法W2は、前記案内溝6,6の幅寸法W1とほぼ同じである。
ロック凹部8,8は前内端8bと後内端8cを有しており、前内端8bと後内端8cとの間の前後の間隔が、ロック凹部8,8の長さ寸法L3である。
図9と図10に示すように、ロック凹部8,8は内底端8d,8dを有しており、この内底端8d,8dは、裏面1bと平行である。表面1aから内底端8d,8dまでの寸法が、ロック凹部8,8の深さ寸法t3であり、この深さ寸法t3は、前記案内溝6の深さ寸法t1よりも大きい。
このカードC1がカードコネクタ20に装着される際に、幅方向の左右において案内溝6,6内を通過した保持部53,53(図2と図3参照)がロック凹部8,8にそれぞれ係合することで、カードC1がカードコネクタ20内のスライダ(装填部材)41に保持される。
図9に示すように、案内溝6,6およびロック凹部8,8が、共に表面1aから裏面1bに向けて厚さ寸法Tの途中まで窪む形状であるため、案内溝6,6内を通過した保持部53,53を、その直後にロック凹部8,8に係合させることができる。しかも、案内溝6,6の後端部に段差部6b,6bが形成されているため、保持部材は段差部6b,6bに導かれてスムースにロック凹部8,8内に係合する。
さらに、図9に示すように、ロック凹部8,8の深さ寸法t3は、案内溝6,6の深さ寸法t1よりも大きいため、案内溝6,6内を通過した保持部53,53が、ロック凹部8,8に入り込みやすくなる。そのため、保持部53をロック凹部8,8に確実に係合させて、カードC1をカードコネクタ20内のスライダ41に位置決めすることができる。
図8に示すように、ケース1の後端部1dよりも少し内側には、表面1aから窪む摘み凹部9が形成されている。後述するように、この摘み凹部9を利用すると、カードC1をカードコネクタ20から引き出すことが可能となる。
(カードコネクタの構造)
次に、前記各種カードが装着されるカードコネクタ20の構造を説明する。
図1および図2などに示すように、カードコネクタ20は筐体21を有している。筐体21は、合成樹脂製の筐体本体22と、金属板で形成されて筐体本体22の上方に被せられた蓋体23とで構成されている。
図2に示すように、筐体本体22は枠体形状である。筐体本体22は、前壁部24、後壁部25、右壁部26、左壁部27および底壁部28が一体に形成されている。前壁部24の上面24a、後壁部25の上面25a、右壁部26の上面26aならびに左壁部27の上面27aは、互いに同一面である。蓋体23の天井板23aは、筐体本体22の前記各上面24a,25a,26a,27aに密着するように設置されている。蓋体23には、後側板23bと右側板23cおよび左側板23dが設けられ、これらは天井板23aから直角に折り曲げられている。後側板23bは、筐体本体22の後壁部25の外面に設置され、右側板23cと左側板23dは、それぞれ筐体本体22の右壁部26の外面と左壁部27の外面に設置されている。
図1に示すように、筐体21の前端には、挿入口29が開口しており、カードC1は、この挿入口29から筐体21の内部に向けて挿入される。
図5に示すように、左壁部27の内面の左案内面27bと、前壁部24の右案内面24bとの間隔が、収納領域の幅寸法Waであり、この幅寸法Waは、図8に示すカードC1の幅寸法W0とほぼ同じか、またはわずかに大きい寸法である。
図5ないし図7などに示すように、筐体本体22の右側では、底壁部28の上面28bに前後方向((a)−(b)方向)に延びるガイド部34が形成されている。このガイド部34は、前記上面28bに断面凹状で形成され且つ前後方向に延びる溝である。筐体本体22の右壁部26の内側にはスライダ41が設けられており、このスライダ41が、前記ガイド部34に沿って、前後方向(挿入方向−排出方向)へ直線的に往復移動自在に支持されている。
スライダ41は、前後方向に延びる右側部41Aおよび左側部41Bと、右側部41Aと左側部41Bとを繋ぐ連結部41Cとを有する平面「コ」の字形状(または「C」の字形状)をしている。
スライダ41の右側部41Aの内側には右内壁面41aが形成され、左側部41Bの内側には左内壁面41bが形成されている。右内壁面41aは、前記前壁部24に形成された右案内面24bと同じ位置にあるか、わずかに右方向の外側の位置にある。同様に、左内壁面41bは、前記前壁部24に形成された左案内面27bと同じ位置にあるか、わずかに左方向の外側の位置にある。
上記のように、カードC1の幅寸法W0は、右案内面24bと左案内面27bとの間の収納領域の幅寸法Waと同じか、前記Waよりもわずかに狭い。よって、カードC1は、右案内面24bおよび右内壁面41aと、左案内面27bおよび左内壁面41bとの間で前後方向((a)−(b)方向)に案内される。
図2、図3および図5ないし図7に示すように、スライダ41と筐体本体22との間には、コイルばねなどの付勢部材S1が設けられており、スライダ41は、前壁部24に向けて手前側((b)側)へ付勢されている。
スライダ41と筐体21との間には、スライダ41を奥側((a)側)でロックするためのロック機構35が設けられている。ロック機構35は、スライダ41の右側部41Aの上面に形成された溝カム42と、筐体21に設けられたロックピン36とで構成されている。
ロックピン36は、基端部36aと先端部36bが直角に折り曲げられている。図5ないし図7に示すように、ロックピン36の基端部36aは、筐体本体22の前壁部24の上部に形成された保持凹部24c内に回動自在に支持されている。ロックピン36の先端部36bは、溝カム42内に摺動自在に挿入されている。図1に示すように、金属板で形成された蓋体23の天井板23aには、右手前側にロック板ばね37が一体に形成されている。このロック板ばね37は、天井板23aの一部を切り抜いて形成された片持ち支持ばねである。前記ロックピン36はこのロック板ばね37によって押圧され、先端部36bが溝カム42の溝底部に押し付けられている。
図5ないし図7に示すように、溝カム42は、奥側((a)側)の端部に位置するロック解除部42aと、このロック解除部42aよりも手前側((b)側)に位置するロック部42bを有している。ロック解除部42aとロック部42bとの間には、左側に往路溝42cが形成され、右側に復路溝42dが形成されている。溝カム42の内部では、ロック解除部42a,往路溝42c,ロック部42b,復路溝42dの各部の境界部に段差が形成されており、ロックピン36の先端部36bは、ロック解除部42a→往路溝42c→ロック部42b→復路溝42d→ロック解除部42aの順でのみ摺動でき、その逆の行程を辿ることができない。
図5では、スライダ41が付勢部材によって手前側((b)側)へ移動させられて、筐体本体22の前壁部24に突き当てられている。このとき、ロックピン36の先端部36bは、溝カム42のロック解除部42a内に位置している。カードC1が挿入口29から挿入され、カードC1と共にスライダ41が奥側((a)側)へ移動すると、ロックピン36の先端部36bが、溝カム42の往路溝42c内を通過し、その後、図6に示すように、先端部36bが溝カム42のロック部42bに至り、スライダ41は手前側((b)側)へ戻らないようにロックされる。
その後、図7に示すように、カードC1を押してスライダ41を短い距離だけ奥側((a)側)へ移動させると、ロックピン36の先端部36bが、溝カム42のロック部42bから抜け出て、復路溝42dに案内されて、スライダ41のロックが解除される。よって、スライダ41は付勢部材S1の力で、図5に示す初期位置に復帰し、カードC1がカードコネクタ20の挿入口29から(b)方向に排出させられる。この間に、ロックピン36の先端部36bが、復路溝42dからロック解除部42aに戻る。
この状態では、摘み凹部9を有するカードC1の後端部分が、カードコネクタ20から突出する。この摘み凹部9に指の爪を掛けるなどして、カードC1をカードコネクタ20から引き出すことが可能となる。
このように、ロック機構35、スライダ41、付勢部材S1などは、カードC1を(b)方向に排出させる排出機構を構成している。
図2ないし図7に示すように、スライダ41の右側部41Aには、右内壁面41aと一体に形成されて、前記収納領域内に突出する上部案内壁(規制部)43が設けられている。同様にスライダ41の左側部41Bには、左内壁面41bと一体に形成されて、前記収納領域内に突出する上部案内壁(規制部)44が設けられている。また連結部41Cの内面にはストッパ面45が設けられている。
図4に示すように、底壁部28の上面28bから上部案内壁43,44の下面までの高さ寸法Tbは、図9に示すカードC1の薄肉部7の厚さ寸法t2と同じか、またはそれよりもやや広く形成されている。したがって、図5ないし図7に示すように、カードC1が、前端部1cを前方に向けられ、表面1aを上に向けた正常な向きで挿入されると、案内溝6,6を形成する左右の薄肉部7,7が上部案内壁43,44の下側にそれぞれ入り込んで係合する。
またカードC1の前端部1cが、ストッパ面45に当接して、カードC1の挿入力で前記スライダ41が付勢部材S1の付勢力に抗しながら(a)方向に移動させられる。
図2ないし図7に示すように、スライダ41の右側部41Aおよび左側部41Bの手前側((b)側)の上面には、切欠部41c,41cがそれぞれ形成されている。また右側部41Aおよび左側部41Bには、前後方向に沿って切欠部41c,41cまで延びるスリット41d,41dが形成されている。このスリット41d,41d内には、保持部材として機能する保持板ばね52,52の基端部がそれぞれ固定されている。保持板ばね52,52は、板ばね材料としての弾性変形機能を有する金属板で形成されている。
保持板ばね52,52の自由端には、保持部53,53が一体に形成されており、この保持部53が、スライダ41の右内壁面41aおよび左内壁面41bよりも幅寸法Waで規定される収納領域内に突出している。保持部53,53は、V字状に曲げられており、手前側((b)側)に向く部分が傾斜案内部53a,53aである。傾斜案内部53aは、手前側((b)側)に向かうにしたがって徐々にカードから離れる向きに傾斜している。保持部53,53は奥側((a)側)に向く部分が係合部53b,53bであり、この係合部53bは、前後方向((a)−(b)方向)に対してほぼ直交する向きに形成されている。
一方の保持部53はスライダ41の右内壁面41aから左方向へ突出し、他方の保持部53はスライダ41の左内壁面41bから右方向へ突出しているが、筐体本体22の底壁部28の上面28bから、保持部53,53の下縁までの高さ寸法は、上述の底壁部28の上面28bから上部案内壁(規制部)43,44の下面までの高さ寸法Tb(図4参照)とほぼ同じか、またはTbよりも少しだけ高めに設定されている。なお、図2などに示すように、右側部41A側に設けられた一方の保持部53の先端は、前壁部24の段部24a1上に位置している。
図2および図4などに示すように、筐体本体22の奥側((a)側)には、接続端子55が設けられている。接続端子55は、図10に示したカードC1の裏面1bに露出している外部接続部5と同じ数で且つ同じピッチで配列している。図2に示すように、個々の接続端子55の基端側は、底壁部28の下面28aに対してモールドされた片持ち状態で固定されており、(a)方向の先端側は上下方向に弾性変形自在な自由端を形成している。なお、接続端子55の表面は、金などの低抵抗の貴金属材料がメッキされた導電性の金属板で形成されている。
(カードの装着動作)
次に、前記カードコネクタ20へのカードの装着動作を説明する。
カードが装着されていない状態では、図2に示すように、スライダ41が挿入口29側((b)側)へ移動している。
カードC1が、その前端部1cが前方に向けられ、表面1aが上に向けられた正常な姿勢で挿入口29から挿入されると、カードC1のケース1の右側に形成された薄肉部7が、スライダ41の手前側に設けられている保持板ばね52,52で形成された保持部53,53の下側を通過し、図4に示す高さ寸法Tbの領域内を奥側((a)側)に向けて移動する。
図5に示すように、さらにカードC1を(a)方向に押し込むと、左右の案内溝6,6がスライダ41の上部案内壁43および上部案内壁44の下面側を通過し、カードC1の前端部1cがストッパ面45に当接する。
この間、カードC1の右側では、スライダ41に設けられた左右の保持板ばね52,52の保持部53,53は、カードC1の右側の案内溝6,6の内部を通過し、すなわち薄肉部7,7の上を通過して、案内溝6,6の後方の段差部6b,6bに当たる。右側の保持部53は段差部6bによって右方向へ押され、左側の保持部53は段差部6bによって左方向へ押されるため、保持板ばね52,52がそれぞれ側方に変形して、保持部53,53はともにスライダ41の切欠部41c,41c内に一旦後退する。
そして、保持部53,53は、カードC1の右側部1eおよび右側部1fを距離L2だけ摺動し、左右に形成されたロック凹部8,8に至ると、保持板ばね52,52の弾性復帰力により、保持部53,53がロック凹部8,8の内部に係合し、カードC1を保持する(図5参照)。
このとき、保持部53,53の手前側に向く傾斜案内部53a,53aが、同じ向きに傾斜している左右の段差部6b,6bを摺動するため、カードC1を軽い力で筐体21内に押し込んで、保持部53,53をロック凹部8に係合させることができる。そして、係合後は、保持部53,53においてカードの挿入方向に対してほぼ直交する向きに形成された係合部53b,53bが、ロック凹部8,8の前内端8b,8bに掛止されるため、カードC1が手前方向((b)方向)へ抜け出しにくくなる。
図5に示すように、保持部53,53がロック凹部8,8に係合した後に、カードC1を押し込むと、カードC1の前端部1cによって、スライダ41に形成されたストッパ面45が押され、カードC1とスライダ41とが一体となって奥側へ移動する。そして、カードC1が図6に示す装着完了位置に至ると、スライダ41に形成された溝カム42のロック部42bが、ロックピン36の先端部36bに係止されて、スライダ41がその位置でロックされる。
この状態では、カードC1の前端部1c側は、左右両側面に設けられた案内溝6,6の内底面6c,6cがスライダ41の上部案内壁(規制部)43,44の下面で押さえつけられることにより、板厚方向への移動が制限される。またカードC1の後端部1d側は、ロック凹部8,8の内底端8d,8dが保持部53,53の係合部53b,53bで押さえつけられることにより、板厚方向への移動が制限される。このように、カードC1を前端部1c側と後端部1d側とで下方に押さえ込むことができるため、移動中のカードC1が板厚方向に大きく傾くことを防止することができる。
しかも、カードC1の板厚方向の移動が、従来のようにカードC1の表面1aと裏面1bが底壁部28の上面28bと蓋体23の天井面23aという比較的広い範囲で規制されるのではなく、底壁部28の上面28bとスライダ41の上部案内壁43,44の下面との間という比較的狭い範囲でカードC1の左右両側面に設けられた案内溝6,6を規制する構成であるため、移動中のカードC1の水平姿勢に対する傾きを従来に比較してより小さくすることができる。よって、挿入されたカードC1がコネクタ内に奥部に移動する際に、コネクタ内の他の部材に当接しにくくなり、カードC1の挿入動作および排出動作をスムースに行うことが可能となる。
またカードC1の後端部1d側をロックする保持板ばね52,52は、スライダ41の右側部41Aと左側部41Bとで挟まれた範囲内で前後方向と直交する左右の幅方向に撓み変形する構成である。このため、撓み変形した保持板ばね52,52の先端である保持部53,53がカードコネクタ20を形成する筐体21の外部に突出することがない。すなわち、保持板ばね52,52は筐体21の最大外形寸法以内で変形するようになり、この点でもカードコネクタ20を小型化することができる。よって、電子機器側では、あらかじめ確保したスペース内にカードコネクタを収めることが可能となる。
筐体本体22の奥側に設けられた接続端子55のそれぞれは、図10に示すカードC1の裏面1bに露出する外部接続部5のそれぞれに弾圧して接続される。
スライダ41がロック状態になると、図示しない制御部が、筐体本体22の接続端子55およびカードC1の裏面1bに露出している外部接続部5を介して、カードC1内のメモリにアクセスすることにより、メモリ内に情報の書き込みが行われ、またはメモリ内に書き込まれている情報の読み出しが行われる。
なお、制御部はカードコネクタの内部に設けられていてもよいし、外部に設けられていてもよい。
なお、上記実施の形態では、カードC1が保持する装填部材がカードC1とともに移動可能なスライダ41であるとして説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、装填部材はカードC1とともに移動を伴わないものであってもよい。
例えば、カードコネクタを車載用の電子機器に採用した場合には、走行時の振動によって挿入されているカードC1が板厚方向へ移動させられるが、装填部材(スライダ41)がカードC1とともに移動を伴わないカードコネクタである場合には、カードC1の板厚方向の移動をより確実に規制することができるため、振動の影響を受けることなく常にカードC1とカードコネクタとの正常な接続状態を維持することが可能となる。
本発明の実施の形態を示すカードコネクタの外観を示す斜視図、 蓋体を外した状態を示すカードコネクタの斜視図、 カードコネクタの分解斜視図、 図2のIV−IV線で切断した状態を示す断面図、 蓋体を外したカードコネクタのイジェクト状態を示す平面図、 蓋体を外したカードコネクタのロック状態を示す平面図、 蓋体を外したカードコネクタのオーバーストローク状態を示す平面図、 カードの平面図、 カードの左側面図、 カードを斜め下側から示す斜視図、
符号の説明
C1 カード
1a ケースの表面
1b ケースの裏面
1c 前端部
1d 後端部
1e 右側部
1f 左側部
5 外部接続部
6 案内溝
6b 段差部
7 薄肉部
8 ロック凹部
20 カードコネクタ
21 筐体
22 筐体本体
23 蓋体
24 前壁部
24b 右案内面
23a 天井板
27 左壁部
27b 左案内面
29 挿入口
35 ロック機構
36 ロックピン
41 スライダ(装填部材)
41A 右側部
41B 左側部
41C 連結部
41a 右内壁面
41b 左内壁面
42 溝カム
43 上部案内壁(規制部)
44 上部案内壁(規制部)
52 保持板ばね(保持部材)
53 保持部
53a 傾斜案内部
53b 係合部
55 接続端子
S1 付勢部材

Claims (4)

  1. ケース内に電子回路が収納されたカードが装着されるカードコネクタにおいて、
    前記カードが挿入される装填部材が設けられ、前記カードには、カードの前端から後方に向かって延びる段差状の案内溝と、前記案内溝の後方に設けられたロック凹部とが、前記カードの幅方向の両側にそれぞれ設けられており、
    前記装填部材には、前記カードの前端部側にて前記案内溝と係合する規制部と、前記ロック凹部に係合してカードを保持する保持部材と、が設けられており、
    前記規制部と前記保持部材とにより、前記カードの板厚方向への移動が規制されることを特徴とするカードコネクタ。
  2. 前記保持部材が、装填部材の内壁面に、内方に向かって弾性変形自在に支持された板ばねであり、この板ばねの自由端に前記ロック凹部に係合する係合部が形成されている請求項1記載のカードコネクタ。
  3. 前記装填部材は、前記カードを保持した状態でカードとともに移動可能なスライダである請求項1記載のカードコネクタ。
  4. 前記スライダを排出方向に付勢する付勢部材と、前記スライダを所定の位置に停止させるロック機構と、からなる排出機構が設けられており、
    前記スライダに前記規制部と前記保持部材が設けられている請求項3記載のカードコネクタ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN102315544A (zh) * 2010-07-09 2012-01-11 Smk株式会社 卡插件

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