JP2009170248A - カードコネクタ - Google Patents

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丈剛 村山
Kazuki Sato
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Abstract

【課題】 簡単な構成で排出時のカードに制動を掛けることにより、排出時にカードが勢いよく飛び出すことを安定的に防止できるようにしたカードコネクタを提供すること。
【解決手段】 スライダ41がロックされた状態から、カードCに押し込み力を与えてロックを解除すると、付勢部材S1の付勢力に押されてスライダ41が排出方向(Y2)に勢いよく移動する。この際、スライダ41に形成された第1の案内凸部46の幅広部46aとハウジング20側の制動凸部21bとが接触する部分に摩擦が発生して移動中のスライダ41を減速させる。よって、スライダ41が排出方向に勢いよく移動しなくなり、カードCが出入口20Aからカードコネクタ10の外部に勢いよく排出されることを防止することが可能となる。
【選択図】図11

Description

本発明は、装着されたカードを押し込むと自動的に排出されるカードコネクタに係わり、特にカードの飛び出しを防止したカードコネクタに関する。
以下の特許文献1には、カードの飛び出し防止機構を備えたカード用コネクタに関する発明が記載されている。
特許文献1に記載のカード用コネクタでは、メモリカードが排出されるときに、イジェクト部材に設けられた制動部の突起部が、カバー部材に設けられているイジェクタ部材制動片の折曲部に突き当たることにより、メモリカードの排出時の速度が減速されるので、メモリカードの急峻な飛び出しが回避されるというものである。
特開2005−301983号公報
しかし、上記特許文献1に記載された飛び出し防止機構では、イジェクト部材に制動をかけるため、イジェクタ部材に制動用の折曲部を形成する必要があり、イジェクト部材の構成が複雑化しやすいという問題がある。
またカバー部材の一部をプレス加工することにより形成された金属製の硬い折曲部が、比較的柔軟な樹脂材料で形成されたイジェクト部材に設けられた制動部の摺接面や突起部を摺接する構成であるため、摺接面や突起部が磨耗により擦り減りやすいという問題がある。
特に、金属と樹脂材料では熱膨張係数が大きく異なることが一般的であり、環境温度に応じて折曲部と摺接面および突起部との間における摩擦係数が変動しやすく、一定の排出動作を実現し難いという問題もある。
本発明は上記従来の課題を解決するためのものであり、カードがばね力で排出されるカードコネクタにおいて、簡単な構成でカードにブレーキを掛けることができ、カードの飛び出しを安定的に防止できるようにしたカードコネクタを提供することを目的としている。
本発明は、ハウジングとカバーとの間にカードが挿入される出入口を有する筐体と、前記筐体内に挿入されたカードを排出する排出機構とを備えたカードコネクタにおいて、
前記排出機構は、カードを保持しつつ移動自在に設けられたスライダと、前記スライダを排出方向に付勢する付勢部材と、前記スライダを装着完了位置にロックするロック機構とを有しており、
前記ハウジングには、前記スライダを移動方向に案内する長孔または長溝が形成され、前記スライダには前記長孔または前記長溝内に入り込んで移動する案内凸部が形成されており、
さらに前記長孔または前記長溝の一部には、これらの内部を移動する前記案内凸部に制動を与えて前記スライダの移動速度を減少させる制動部が設けられていることを特徴とするものである。
具体的には、前記制動部は、前記長孔または長溝の一方の縁部から他方の縁部に向かって突出する制動凸部と、前記案内凸部に形成された幅広部とで形成される。
本発明のカードコネクタでは、長孔または長溝に形成された制動凸部とスライダ側の案内凸部との間に摩擦を生じさせてスライダを減速させることができるため、カードを保持したスライダが勢い良く飛び出すことを防止することができる。
上記において、前記制動凸部の近傍に開口穴が形成されており、前記制動凸部が前記開口穴に向かって弾性変形可能であるものが好ましい。
上記手段では、スライダ側の案内凸部が長孔または長溝側の制動凸部を押圧すると、制動凸部が開口穴の内部に向かって弾性変形させることができる。このような簡単な構成で、スライダに対して弾性力による制動を与えることができ、より効果的にスライダの速度を減速させることが可能となる。
さらには、前記制動凸部が形成された前記ハウジングと、前記案内凸部が形成された前記スライダとが合成樹脂材料で形成されているものが好ましい。
上記手段では、スライダ側の案内凸部と、長孔または長溝側の制動凸部とが同じ特性を有するため、この間の摩擦力が環境温度の変化によって大きく変動することがなく、スライダに対して常に安定した制動を与えることができる。このため、排出時にカードが必要以上の勢いで筐体の外部に飛び出してしまうことを確実に防止することができる。
本発明のカードコネクタでは、簡単な構成で、カード排出時にカードを保持したスライダを減速させることができ、カードが出入口から勢い良く飛び出すことを防止できる。
以下、本実施形態のカードコネクタについて図面を参照しつつ説明する。
図1は本発明の実施の形態としてのカードコネクタとカードの外観を示す斜視図、図2は図1とは異なる方向から見たカードコネクタの斜視図、図3はカードコネクタの分解斜視図、図4はカードコネクタに搭載されたカード排出機構を示す斜視図、図5はカード排出機構を構成するスライダの斜視図、図6はカードコネクタの正面図、図7は初期状態におけるカード排出機構の動作を示す平面図である。図8はカードコネクタの底面図であるとともにカードコネクタの初期状態をも示している。
各図に示すY1−Y2方向は、カードCの挿入および排出方向を示し、Z1−Z2方向は、カードコネクタの厚さ方向を示し、X1−X2方向はカードコネクタの幅方向を示す。また、X1−X2方向、Y1−Y2方向及びZ1−Z2方向の各方向は夫々直交関係を成している。
(カードコネクタの説明)
以下に説明するカードコネクタは、いわゆるマルチメディアカードなどのメモリデバイス用のコネクタとして使用されるものである。カードCは、プラスチックなどの合成樹脂からなるケース1を有しており、このケース1内に、フラッシュメモリなどのメモリチップや、メモリコントローラとして機能するICチップなどが収納されている。
図12は、カードコネクタに装着されるカードCを示す平面図である。
図12に示すように、ケース1は、図12の紙面手前に向けられている表面1aとこれに対向する裏面1bを有している。ケース1は、前端部1cと後端部1dおよび右側部1eと左側部1fを有しており、前端部1cと後端部1dと右側部1eおよび左側部1fは、いずれも前記表面1aおよび裏面1bと垂直な端面である。そして、裏面1bの前方部分には、ケース1内の回路に導通する外部接続部5が複数設けられている。
カードCの縦方向の長さ寸法はL1である、カードCは、右側部1eの前方部分に欠損部6が形成されており、この欠損部6の後端部には傾斜部6bが形成されている。欠損部6はケース1を厚さ方向へ貫通して形成されている。その結果、カードCは、傾斜部6bよりも後方での幅寸法W1よりも、欠損部6が形成されている前方部分の幅寸法W2の方が短い。
ケース1の前端部1cの左右両側には、前方コーナー曲面3,3が形成されており、後端部1dの左右両側部には、後方コーナー曲面4,4が形成されている。
カードCの右側部1eには、前記傾斜部6bよりも後方に位置する掛止凹部8が形成されている。この掛止凹部8は、ケース1を厚さ方向に貫通して形成されている。掛止凹部8の縦方向の長さ寸法はL2、幅寸法はW3である。このような、カードCは、例えば、「microSDカード」と称されているものと同じ形状である。なお、ケース1の表面1aの後端部分には、摘み凹部19が形成されている。
(カードコネクタの説明)
図1ないし図3に示すように、カードコネクタ10は、ハウジング20およびカバー30からなる筐体と、カード排出機構40および基板60を備えて構成される。
ハウジング20は、底部21、前壁部24、後壁部25、右壁部26および左壁部27を有しておりこれらは合成樹脂により一体的に形成されている。またハウジング20のY2側の前端には、前壁部24と右壁部26のY2側の端部とを連結するバー状の架橋部23が一体形成されている(図3参照)。後壁部25の上面25a、右壁部26の上面26aおよび左壁部27の上面27aは互いに同一面で形成されている。
図2ないし図4に示すように、ハウジング20のY2側にはカードCの挿入および排出が行われる出入口20Aが形成されている。またハウジング20の底部21には略U字形状からなる切欠部21Aが形成され、切欠部21Aの近傍には長孔21Bが形成されている。長孔21Bは挿入および排出方向であるY方向を長手方向としており、Y2側には細長穴21aが連続して形成されている。また長孔21Bの中間部には、一方の縁部から他方の縁部に向かって突出する制動凸部21bが形成されている。制動凸部21bは長孔21Bの他の部分よりも狭い幅寸法からなる狭小部21Dを形成している。さらに、底部21には、Y方向を長手方向とする開口穴21Cが制動凸部21bに対して並設されている。
カバー30は金属板をプレス加工等して形成されている。カバー30には、右側板31および左側板32が設けられ、これらは天井板34から直角に折り曲げられている。右側板31と左側板32は、それぞれハウジング20の右壁部26の外面と左壁部27の外面に設置されている。右側板31および左側板32には,切欠部31a,32aが形成されている。
カード排出機構40はハウジング20のX2側の位置に設けられている。図2および図3に示すように、カード排出機構40はY1−Y2方向の直線上を自在に移動可能なスライダ41と、スライダ41を排出方向であるY2方向に付勢するコイルスプリングからなる付勢部材S1およびロック機構50などを有して構成される。
図3および図4に示すように、スライダ41は合成樹脂で形成されている。なお、スライダ41はハウジング20と同じ物理的特性を有するように、同じ合成樹脂材料で形成されていることが好ましい。
スライダ41のX1側の面には、出入口20Aに向く受入面41a、傾斜面41bおよび内側面41cが一体的に形成されている。受入面41aと内側面41cはYZ平面に対して平行な面である。傾斜面41bは、受入面41aから内側に向かって内方に傾斜する面として形成されている。
図7に示すように、X2側に位置するスライダ41の受入面41a、傾斜面41bおよび内側面41cと、X1側に位置するハウジング20の右壁部26の内面26bとの間の領域が、カード装着領域20Bを形成している。
スライダ41の受入面41aと内面26bとが対向するカード装着領域20Bの幅寸法は、図12に示すカードCの後方の幅寸法W1よりも若干広めに形成されている。また、スライダ41の内側面41cと内面26bとが対向するカード装着領域20Bの幅寸法は、カードCの前方部分の幅寸法W2よりも若干広めに形成されている。そして、傾斜面41bは、カードCのX2側に形成された傾斜部6bに対向可能である。
図7に示すように、ロック機構50は、いわゆるハートカムと称されるものであり、スライダ41の上面に形成された溝カム42と、ハウジング20側に設けられたロックピン51とで構成されている。
ロックピン51の基端部52及び先端部53は直角に折り曲げられており、基端部52は、ハウジング20の後壁部25の内側に設けられた保持凹部25c内に回動自在に支持されている。ロックピン51の先端部53は、溝カム42内に摺動自在に挿入されている。図1および図3に示すように、カバー30には、左手前側(Y2側)にロック板ばね37が一体に形成されている。このロック板ばね37は、カバー30の一部を切り欠いて形成された片持ち支持ばねである。ロックピン51はこのロック板ばね37によって押圧され、先端部53が溝カム42の溝底部に押し付けられている。
図7に示すように、溝カム42は、奥側(Y1側)の端部に位置するロック解除部42aと、このロック解除部42aよりも手前側(Y2側)に位置するロック部42bを有している。ロック解除部42aとロック部42bとの間には、図示右側に例えば往路溝42cが、左側に復路溝42dが形成されている。
溝カム42の内部では、ロック解除部42a,往路溝42c,ロック部42b,復路溝42dの各部の境界部に段差が形成されており、ロックピン51の先端部53は、ロック解除部42a→往路溝42c→ロック部42b→復路溝42d→ロック解除部42aの順でのみ摺動でき、その逆の行程を辿ることができないようになっている。
図7に示す初期位置(カードCを挿入していない状態)では、スライダ41は、手前側(Y2側)へ移動させられて、このときロックピン51の先端部53は、溝カム42のロック解除部42a内に位置している。カードCが出入口20AからY1方向に沿ってカード装着領域20B内に挿入され、カードCと共にスライダ41がカード装着領域20Bの奥側(Y1側)へ移動すると、ロックピン51の先端部53が、溝カム42の往路溝42c内を通過し、その後、先端部53が溝カム42のロック部42bに至り、スライダ41は手前側(Y2側)へ戻らないようにロックされる。
スライダ41がロックされた状態から、カードCを押してスライダ41を短い距離だけ奥側(Y1側)へ移動させると、ロックピン51の先端部53が、溝カム42のロック部42bから抜け出て、スライダ41のロックが解除される。
そして、スライダ41は付勢部材S1の力で、初期位置に復帰するため、カードCがスライダ41とともに手前側(Y2方向)に移動され、カードコネクタ10の出入口20Aを通じて排出させられる。この間、ロックピン51の先端部53が、復路溝42dを移動してロック解除部42aに戻る。
ロック解除状態では、カードCのY2方向の後端部分が、カードコネクタから突出する。よって、摘み凹部19を摘んでカードCを引き出すことにより、カードコネクタ10から取り出すことが可能となる。
このように、溝カム42およびロックピン51からなるロック機構50、スライダ41、付勢部材S1などは、カードCをY2方向に自動的に排出させるカード排出機構40を構成している。
図4、図5および図7に示すように、スライダ41の奥側(Y1側)には、スライダ41の内側面41cよりもカード装着領域20Bの内方向(図示X1方向)に突出する基準ストッパ部47が一体に形成されている。また図3および図7などに示すように、スライダ41の手前側(Y2側)には嵌合部44が形成されており、この嵌合部44内には金属製の保持板ばね(保持部材)45が固定されている。保持板ばね45の先端は略V字状に折り曲げられた保持部45aが形成されている。保持部45aは、受入面41aよりもカード装着領域20Bの内方向(図示X1方向)に突出しており、X1およびX2方向に弾性変形することが可能である。
図5に示すように、スライダ41の裏面(Z2側の面)には、スライダ41の底面41AよりもZ2方向に突出し、且つY方向に延びる第1の案内凸部46が形成され、さらに第1の案内凸部46の奥側(Y1側)には、図示X2方向に突出する幅広部46aが一体形成されている。また保持板ばね45にはZ2方向に突出する第2の案内凸部45bが一体的に形成されている。
図2に示すように第1の案内凸部46は長孔21Bに挿入され、この長孔21B内をY方向に移動する。同じく第2の案内凸部45bは長孔21Bに連続して形成された細長穴21aまたは長孔21B内に挿入されており、この細長穴21aまたは長孔21B内をY方向に移動する。すなわち、第1の案内凸部46、長孔21B、第2の凸部45bおよび細長穴21aは、スライダ41がY1方向およびY2方向に直線的に移動するためのガイド機構として機能する。
図8に示すように、スライダ41に形成された第1の案内凸部46のX方向の幅寸法Waは、長孔21B自体の幅寸法d1および狭小部21Dの幅寸法d2よりも狭い寸法で形成されている。
一方、第1の案内凸部46の幅広部46aのX方向の幅寸法Wbは、長孔21B自体の幅寸法d1よりも狭いが、狭小部21Dの幅寸法d2よりも少しばかり広い幅寸法で形成されている(d1>Wb>d2)。
図3に示すように、基板60はカード排出機構40の上部(Z1側)の位置、より詳しくは同一面で形成された後壁部25の上面25a、右壁部26の上面26aおよび左壁部27の上面27aの上に支持されている。この状態では、基板60の上面と架橋部23の上面とは同一平面に設定されている。そして、基板60および架橋部23の上面に、カバー30の天井面34が載置されることにより、筐体全体が覆われている。
基板60は、絶縁性の合成樹脂材料により形成されており、基板60の内部には複数の接続端子65が埋設されている。接続端子65は、図1に示すカードCの裏面1bに露出している外部接続部5と同じ数で且つ同じピッチで配列されている。図3に示すように、個々の接続端子65の基端側は基板60にモールドされた片持ち状態で固定され、Y1方向の一方の先端65aは基板60に形成された開口部62に突出しており、上下(Z)方向に弾性変形自在な自由端を形成している。また各接続端子65は基板60内で折り曲げられ互いに接触することのない状態で配線されている。接続端子65の他方の先端側65bは、基板60の側面63,63からX1およびX2方向の側方にそれぞれ引き出されている。側面63,63に設けられた他方の先端側65bは、カバー30の右側板31および左側板32に形成された切欠部31a,32aを介して筐体の外部に露出されている。なお、他方の先端側65bは、カードコネクタの外部に設けられたCPUを主体とする制御部に接続されている。また各接続端子65の表面は、金などの低抵抗の貴金属材料がメッキされた導電性の金属板で形成されている。
図6に示すように、基板60がハウジング20とカバー30との間に取り付けられると、接続端子65の一方の先端65aとハウジング20の底部21とが所定の隙間を空けて対向配置される。この対向領域は、カード装着領域20Bを形成している。
以下カードコネクタの動作について説明する。
図9ないし図11は本発明のカードコネクタの動作状態を裏面側から示す底面図であり、図9はスライダがロック機構にロックされた状態を示すカードコネクタの底面図、図10はロック解除後のオーバーストローク状態を示すカードコネクタの底面図、図11はカードが排出される途中の状態を示すカードコネクタの底面図である。
図8に示す初期状態において、正常な姿勢カードCを出入口20Aからカード装着領域20Bに挿入すると、カードCの一方(X1側)の左側部1fはハウジング20の右壁部26の内面26bを案内基準面として奥部方向に挿入される。
すなわち、カードCが多少X2方向に寄った状態で出入口20Aに挿入されたとしても、カードCの他方(X2側)の前方コーナー曲面3が、スライダ41の傾斜面41bに当接する。このため、さらにカードCを奥部方向に押し込むと、カードCはスライダ41の傾斜面41bの傾斜方向に沿ってX1方向に移動させられ、カードCの左側部1fが基準面である右壁部26の内面26bに押し当てられる。そして、これ以降、カードCを案内基準面である内面26bに沿って奥部方向に挿入させることができる。
図7に示すように、カードCを出入口20Aから筐体内のカード装着領域20Bに挿入すると、スライダ41に設けられた保持部45aがカードCの左側面に設けられた傾斜面41bを乗り越えて掛止凹部8を係止するため、カードCがスライダ41に保持される。
そして、カードCとスライダ41とは一体化した状態で移動し、上記のように、ロック機構50を構成するロックピン51の先端部53が、溝カム42内をロック解除部42aが往路溝42cを通ってロック部42bに至ることにより、スライダ41がロック状態に設定され、カードCがカード装着領域20B内に装着される。
このとき、図9に示すように、第1の案内凸部46の幅広部46aは、図8に示す初期状態から長孔21B内を移動し、狭小部21DよりもY1側の装着完了位置(ロック位置)に至る。
この装着完了位置では、カード装着領域20Bに設けられている複数の接続端子65の先端65aが、カードCの裏面1bに設けられている複数の外部接続部5を弾圧し、個々の接続端子65と個々の外部接続部5との間が導通接続される。
よって、図示しない制御部から筐体の外部に露出されている他方の先端側65bおよび一方の先端側65aを介して外部接続部5に信号を与えてカードCにアクセスすることにより、カードC内のフラッシュメモリにデータを記録させ、または記録されているデータを読み出すことができる。
スライダ41がロックされた状態から、さらにカードCに対する押し込み力を与えて付勢部材S1の付勢力に抗しながら、すなわちコイルスプリングを圧縮させながら、カードCを押してスライダ41を短い距離だけ奥側(Y1側)へ移動させると、ロックピン51の先端部53が、溝カム42のロック部42bから抜け出て、復路溝42dのY2側の端部に至り、スライダ41のロックが解除される。
このとき、図10に示すように、第1の案内凸部46の幅広部46aは、図9に示すロック位置から移動し、長孔21B内のY2方向の端部であるロック解除位置に至る。
次に、カードCに対する押し込み力を解除すると、付勢部材S1の付勢力に押されてスライダ41がY2方向に勢いよく手前側(Y2側)に移動させられる。このとき、ロックピン51の先端部53が、溝カム42のロック部42bから抜け出て、復路溝42d内を相対的にY1方向に移動し、図7に示す初期状態であるロック解除位置(イジェクト位置)に達する。
図11に示すように、この移動の途中では、第1の案内凸部46の幅広部46aが、狭小部21Dを通過するが、第1の案内凸部46の幅広部46aの幅寸法Wbは、制動凸部21bの幅寸法d2よりもわずかに広いため、狭小部21Dのうち第1の案内凸部46の幅広部46aと制動凸部21bとが接触する部分に摩擦力が発生する。このため、移動中のスライダ41の移動速度を減少させることが可能である。
しかも、図11に示すように、制動凸部21bが第1の案内凸部46の幅広部46aを通過するときには、幅広部46aによって押された制動凸部21bが、側方(X2方向)に凹状に適度に撓み変形させられて開口穴21Cの幅が狭まる。これにより、幅広部46aのY方向への通過を許容することができるとともに、制動凸部21bの弾性力が幅広部46aに対して適度な制動をかけるため、より効果的にスライダ41を減速させることが可能である。さらには制動凸部21bが弾性変形することから、制動凸部21bと第1の案内凸部46との間の磨耗による擦り減りを大幅に低減することが可能である。
このように、ハウジング20側の長孔21Bに形成された制動凸部21bとスライダ41側の第1の案内凸部46の幅広部46aとからなる狭小部21Dは、スライダ41の移動速度を減少させる制動部として機能している。
このため、排出時にカードCおよびスライダ41が勢いよく移動することなくなる。よって、カードCが出入口20Aからカードコネクタ10の外部に勢いよく排出されることを防止することができる。
また狭小部21Dを形成する制動凸部21bを備えたハウジング20と第1の案内凸部46を有するスライダ41が同じ合成樹脂材料で形成されている場合には、熱膨張係数などの物理特性が共通する。よって、環境温度が変動しても、同じように変形することが可能であるため、より安定した排出動作を実現することが可能である。
上記実施の形態では、スライダ41側に形成された第1の案内凸部46が、ハウジング20の底部21に形成された長孔21B内を移動する場合について説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、第1の案内凸部46が底部21に形成された長溝の内部を移動する構成であってもよい。この場合、制動凸部21bの変形しやすさを考慮すれば、制動凸部21bは長溝の側面に一体的に形成されてはいるものの、長溝の底面からは分離している構成が好ましい。
また上記実施の形態では、第1の案内凸部46が狭小部21Dを通過するときに、ハウジング20側の制動凸部21b側が変形する場合について説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、スライダ41側の幅広部46aが変形する構成であってもよい。この場合、例えば幅広部46aの内側に孔または溝を形成し、幅広部46aをリブ状に形成することにより実現することができる。
さらには上記実施の形態では、スライダ41側に対して側方(X方向)から制動を与える場合について説明したが、その他板厚(Z)方向から制動を与える構成であってもよい。
本発明の実施の形態としてのカードコネクタとカードの外観を示す斜視図。 図1とは異なる裏面側から見たカードコネクタの斜視図。 カードコネクタの分解斜視図。 カードコネクタに搭載されたカード排出機構を示す斜視図。 カード排出機構を構成するスライダの斜視図。 カードコネクタの正面図。 カード排出機構の初期状態の動作を示す平面図。 初期状態におけるカードコネクタを示す底面図。 スライダがロック機構にロックされた状態を示すカードコネクタの底面図。 ロック解除後のオーバーストローク状態を示すカードコネクタの底面図。 カードが排出される途中の状態を示すカードコネクタの底面図。 カードの平面図。
符号の説明
C カード
1 カードのケース
1a 表面
1b 裏面
1c 前端部
1d 後端部
1e 右側部
1f 左側部
1 外部接続部
1 欠損部
1b 傾斜部
8 掛止凹部
10 カードコネクタ
20 ハウジング
20A 出入口
20B カード装着領域
21 底部
21B 長孔
21C 開口穴
21b 制動凸部
26b 内面(案内基準面)
30 カバー
37 ロック板ばね
40 カード排出機構
41 スライダ
42 溝カム
45 保持板ばね(保持部材)
45a 保持部
46a 幅広部
47 基準ストッパ部
50 ロック機構
51 ロックピン
60 基板
65 接続端子
C カード

Claims (4)

  1. ハウジングとカバーとの間にカードが挿入される出入口を有する筐体と、前記筐体内に挿入されたカードを排出する排出機構とを備えたカードコネクタにおいて、
    前記排出機構は、カードを保持しつつ移動自在に設けられたスライダと、前記スライダを排出方向に付勢する付勢部材と、前記スライダを装着完了位置にロックするロック機構とを有しており、
    前記ハウジングには、前記スライダを移動方向に案内する長孔または長溝が形成され、前記スライダには前記長孔または前記長溝内に入り込んで移動する案内凸部が形成されており、
    さらに前記長孔または前記長溝の一部には、これらの内部を移動する前記案内凸部に制動を与えて前記スライダの移動速度を減少させる制動部が設けられていることを特徴とするカードコネクタ。
  2. 前記制動部は、前記長孔または長溝の一方の縁部から他方の縁部に向かって突出する制動凸部と、前記案内凸部に形成された幅広部とで形成される請求項1記載のカードコネクタ。
  3. 前記制動凸部の近傍に開口穴が形成されており、前記制動凸部が前記開口穴に向かって弾性変形可能である請求項1または2記載のカードコネクタ。
  4. 前記制動凸部が形成された前記ハウジングと、前記案内凸部が形成された前記スライダとが合成樹脂材料で形成されている請求項2または3記載のカードコネクタ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN102684000A (zh) * 2012-04-25 2012-09-19 昆山嘉华电子有限公司 卡连接器
JP2012252904A (ja) * 2011-06-03 2012-12-20 Alps Electric Co Ltd カード用コネクタ

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