JP2009140401A - データ処理システム、データ処理装置、データ処理方法、及びデータ処理プログラム - Google Patents

データ処理システム、データ処理装置、データ処理方法、及びデータ処理プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】ワークフローにおいて複数の作業担当者による連携作業の効率化を図ることができるデータ処理システム、データ処理装置、データ処理方法、及びデータ処理プログラムを提供する。
【解決手段】データ処理システム1は、所定の処理手順に従ってデータ処理を行うデータ処理装置100n及び200が複数接続されるシステムであって、処理対象データ51の入力後に、第1のデータ処理装置が、メッセージ送信手段34により、第2のデータ処理装置にデータ処理を要求するメッセージを送信し、第2のデータ処理装置が、メッセージ解析手段31により、受信したメッセージを解析し、データ処理実行手段33により、解析結果から取得した所定の情報に基づいて、処理対象データ51に対して要求されたデータ処理を行い、データ処理後に、メッセージ送信手段34により、第3のデータ処理装置に次のデータ処理を要求するメッセージを送信することを特徴とする。
【選択図】図4

Description

本発明は、ワークフローなどの所定の処理手順(作業工程)に従ってデータ処理を行うデータ処理システム、情報処理装置、データ管理装置、データ処理方法、及びデータ処理プログラムに関し、特に、システムを構成する複数の機器を動作させワークフローに従ったデータ処理を行う技術に関するものである。
オフィス業務の中で取り扱われる文書や画像などのデータには、業務を遂行する上で様々な作業工程を経て処理されるものが数多く存在する。そこで考えられる問題点は、これらのデータ処理において、作業担当者がPC(Personal Computer)や複合機(以下、「MFP:Multifunction Peripheral」という。)と言った所定の情報処理を行う機器を用いて、各工程ごとに処理を行わなければならない点である。このような場合、作業工程が多いと作業担当者への負担が大きくなり、また作業工程が複雑であれば作業ミスを招く確率も高くなる。
そこで、今日では、上記のような複数の作業工程を経て一連の作業を行う処理手順(処理フロー)を規定することで業務が円滑に遂行されるようにするワークフロー管理機能、すなわち一連の作業を効率よく実現するシステムやソフトウェアが開発されている。
例えば、特許文献1には、作業工程の順番や構成を作業担当者が選択することで、一連の作業における作業工程を設定し、各作業工程を対話形式(ウィザードを用いた対話形式)で順に表示画面に表示し、表示画面のUI(User Interface)を介してワークフローを実行するシステムが開示されている。
また、より簡便に一連の作業を行うために、拡張された最小単位の機能である小機能を所定の実行順序に従って実行することで、1つの機能として一連の作業を実現するソフトウェアも提案されている。
特開2001−86554号公報
このような、ワークフローを実現するシステムでは、複数の作業担当者(複数の機器)同士が連携して1つのワークフローに従った作業を行う場合、ワークフロー全体での作業効率を向上させるためには、各作業担当者(各機器)によって行われる作業同士の依存関係を考慮して進めていく必要がある。すなわち、前の作業担当者(前の処理を行った機器)が作業を完了した旨を後の作業担当者(次の処理を行う機器)が遅延なく知る必要がある。
しかしながら、上記に挙げる従来技術では、各作業同士の依存関係を考慮してワークフローを進めていく上で、複数の作業担当者による連携作業の効率化について考えられておらず、その結果ワークフロー全体の効率が低下してしまう問題点があった。
そこで、本発明では、上記従来技術の問題点に鑑み、日常業務で行われる複雑なワークフローを、複数の機器によって行う場合においても、処理対象データの処理状態に応じて、次の処理に必要な情報を各機器間においてやり取りする構成としたことで、各々で行うデータ処理を簡便に連動させて実行することができ、ワークフローにおいて複数の作業担当者による連携作業の効率化を図ることができるデータ処理システム、データ処理装置、データ処理方法、及びデータ処理プログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明のデータ処理システムは、所定の処理手順に従ってデータ処理を行うデータ処理装置が複数接続されるデータ処理システムであって、前記データ処理を要求するメッセージを送信するメッセージ送信手段と、前記メッセージを受信した後、前記メッセージを解析し、解析結果から所定の情報を取得するメッセージ解析手段と、処理対象である処理対象データに対して要求された所定のデータ処理を行うデータ処理実行手段とを有し、複数の前記データ処理装置において、第1のデータ処理装置に前記処理対象データが入力されると、前記第1のデータ処理装置が、前記メッセージ送信手段により、入力された前記処理対象データに対して前記データ処理を行う第2のデータ処理装置に、前記メッセージを送信し、前記第2のデータ処理装置が、前記メッセージ解析手段により、前記第1のデータ処理装置から受信した前記メッセージを解析し、前記データ処理実行手段により、解析結果から取得した前記所定の情報に基づいて、前記処理対象データに対して要求されたデータ処理を行い、データ処理が完了した後に、前記メッセージ送信手段により、次のデータ処理を行う第3のデータ処理装置に、前記メッセージを送信することを特徴とする。
また、上記目的を達成するため、本発明のデータ処理システムは、前記データ処理装置が、当該データ処理装置が有する記憶装置に格納されている前記処理対象データへのアクセスを許可するか否かを判定するアクセス認証手段を有し、当該データ処理システムに接続される他のデータ処理装置から、前記処理対象データのアクセス要求を受け付けた場合に、前記アクセス認証手段において、前記処理対象データに対してアクセスを許可するか否かを判定し、判定結果を要求元の前記他のデータ処理装置へ応答することを特徴とする。
また、上記目的を達成するため、本発明のデータ処理システムは、前記データ処理装置が、前記他のデータ処理装置が有する前記記憶装置に格納されている前記処理対象データへ所定のデータ操作を行うデータ操作手段を有し、前記データ操作手段において、前記処理対象データへ前記データ操作を行う場合に、前記処理対象データを格納している前記他のデータ処理装置に対して、前記処理対象データへのアクセスを要求し、前記他のデータ処理装置が応答するアクセス許可判定の結果に基づいて、前記データ操作を行うことを特徴とする。
また、上記目的を達成するため、本発明のデータ処理システムは、前記メッセージが、少なくとも、前記処理対象データが格納されている前記データ処理装置が有する前記記憶装置の所定の記憶領域である格納先情報から構成されることを特徴とする。
また、上記目的を達成するため、本発明のデータ処理システムは、前記データ処理実行手段において、前記メッセージ解析手段の解析結果から取得した前記格納先情報に基づいて特定した前記処理対象データに対してデータ処理を行うことを特徴とする。
また、上記目的を達成するため、本発明のデータ処理システムは、前記メッセージ送信手段において、前記格納先情報に加えて、少なくとも、前記処理対象データに対して前記データ処理を行ったデータ処理装置を示すデータ処理装置情報と、前記データ処理を行った後のデータフォーマットを示すデータフォーマット情報とを含む、前記データ処理が完了した旨を知らせる前記メッセージを生成し、生成した前記メッセージを次のデータ処理を行うデータ処理装置へ送信することを特徴とする。
また、上記目的を達成するため、本発明のデータ処理システムは、前記データ処理装置が、当該データ処理装置において前記データ処理を行った後に次のデータ処理を行う前記他のデータ処理装置を特定するデータ処理装置特定情報を保持する保持手段を有することを特徴とする。
また、上記目的を達成するため、本発明のデータ処理システムは、前記メッセージが、前記格納先情報と、前記処理対象データに対して前記データ処理を行うデータ処理装置を特定するデータ処理装置特定情報と、前記処理対象データの処理状態を示す処理状態情報とから構成されることを特徴とする。
また、上記目的を達成するため、本発明のデータ処理システムは、前記データ処理装置が、前記処理対象データの処理状態に応じて、前記他のデータ処理装置から受信した前記メッセージに含まれる前記処理状態情報を更新する処理状態情報更新手段を有することを特徴とする。
また、上記目的を達成するため、本発明のデータ処理システムは、前記メッセージ送信手段において、前記データ処理装置特定情報に基づいて、前記メッセージを送信することを特徴とする。
また、上記目的を達成するため、本発明のデータ処理システムは、前記メッセージ送信手段において、前記メッセージを送信したデータ処理装置から正常なメッセージ受信応答がなかった場合に、前記データ処理装置特定情報に基づいて、次のデータ処理を行う未送信の前記他のデータ処理装置へ前記メッセージを送信することを特徴とすることを特徴とする。
これによって、本発明のデータ処理システムは、日常業務で行われる複雑なワークフローを、複数の機器によって行う場合においても、処理対象データの処理状態に応じて、次の処理に必要な情報を各機器間においてやり取りする構成としたことで、それぞれで行うデータ処理を簡便に連動させて実行することができ、ワークフローにおいて複数の作業担当者による連携作業の効率化を図ることができる。
上記目的を達成するため、本発明のデータ処理装置は、所定の処理手順に従ってデータ処理を行うデータ処理装置が複数接続されるデータ処理システムにおけるデータ処理装置であって、前記データ処理を要求するメッセージを送信するメッセージ送信手段を有し、前記データ処理を行う処理対象である処理対象データが入力されると、前記メッセージ送信手段により、入力された前記処理対象データに対して前記データ処理を行う前記データ処理システムに接続される他のデータ処理装置に、前記メッセージを送信することを特徴とする。
上記目的を達成するため、本発明のデータ処理装置は、所定の処理手順に従ってデータ処理を行うデータ処理装置が複数接続されるデータ処理システムにおけるデータ処理装置であって、前記データ処理を要求するメッセージを送信するメッセージ送信手段と、前記メッセージを受信した後、前記メッセージを解析し、解析結果から所定の情報を取得するメッセージ解析手段と、処理対象である処理対象データに対して要求された所定のデータ処理を行うデータ処理実行手段とを有し、前記メッセージ送信手段により、前記データ処理システムに接続される他のデータ処理装置から送信された前記メッセージを受信すると、前記メッセージ解析手段により、前記他のデータ処理装置から受信した前記メッセージを解析し、前記データ処理実行手段により、解析結果から取得した前記所定の情報に基づいて、前記処理対象データに対して要求されたデータ処理を行い、データ処理が完了した後に、前記メッセージ送信手段により、次のデータ処理を行うデータ処理装置に、前記メッセージを送信することを特徴とする。
また、上記目的を達成するため、本発明の情報処理装置は、当該データ処理装置が有する記憶装置に格納されている前記処理対象データへのアクセスを許可するか否かを判定するアクセス認証手段を有し、当該データ処理システムに接続される他のデータ処理装置から、前記処理対象データのアクセス要求を受け付けた場合に、前記アクセス認証手段において、前記処理対象データに対してアクセスを許可するか否かを判定し、判定結果を要求元の前記他のデータ処理装置へ応答することを特徴とする。
また、上記目的を達成するため、本発明の情報処理装置は、前記他のデータ処理装置が有する前記記憶装置に格納されている前記処理対象データへ所定のデータ操作を行うデータ操作手段を有し、前記データ操作手段において、前記処理対象データへ前記データ操作を行う場合に、前記処理対象データを格納している前記他のデータ処理装置に対して、前記処理対象データへのアクセスを要求し、前記他のデータ処理装置が応答するアクセス許可判定の結果に基づいて、前記データ操作を行うことを特徴とする。
また、上記目的を達成するため、本発明の情報処理装置は、前記メッセージが、少なくとも、前記処理対象データが格納されている前記記憶装置の所定の記憶領域である格納先情報から構成されることを特徴とする。
また、上記目的を達成するため、本発明の情報処理装置は、前記データ処理実行手段において、前記メッセージ解析手段の解析結果から取得した前記格納先情報に基づいて特定した前記処理対象データに対してデータ処理を行うことを特徴とする。
また、上記目的を達成するため、本発明の情報処理装置は、前記メッセージ送信手段において、前記格納先情報に加えて、少なくとも、前記処理対象データに対して前記データ処理を行ったデータ処理装置を示すデータ処理装置情報と、前記データ処理を行った後のデータフォーマットを示すデータフォーマット情報とを含む、前記データ処理が完了した旨を知らせる前記メッセージを生成し、生成した前記メッセージを次のデータ処理を行うデータ処理装置へ送信することを特徴とする。
また、上記目的を達成するため、本発明の情報処理装置は、当該データ処理装置において前記データ処理を行った後に次のデータ処理を行う前記他のデータ処理装置を特定するデータ処理装置特定情報を保持する保持手段を有することを特徴とする。
また、上記目的を達成するため、本発明の情報処理装置は、前記メッセージが、前記格納先情報と、前記処理対象データに対して前記データ処理を行うデータ処理装置を特定するデータ処理装置特定情報と、前記処理対象データの処理状態を示す処理状態情報とから構成されることを特徴とする。
また、上記目的を達成するため、本発明の情報処理装置は、前記処理対象データの処理状態に応じて、前記他のデータ処理装置から受信した前記メッセージに含まれる前記処理状態情報を更新する処理状態情報更新手段を有することを特徴とする。
また、上記目的を達成するため、本発明の情報処理装置は、前記メッセージ送信手段において、前記データ処理装置特定情報に基づいて、前記メッセージを送信することを特徴とする。
また、上記目的を達成するため、本発明の情報処理装置は、前記メッセージ送信手段において、前記メッセージを送信したデータ処理装置から正常なメッセージ受信応答がなかった場合に、前記データ処理装置特定情報に基づいて、次のデータ処理を行う未送信の前記他のデータ処理装置へ前記メッセージを送信することを特徴とすることを特徴とする。
これによって、本発明のデータ処理装置は、日常業務で行われる複雑なワークフローを、複数の機器によって行う場合においても、当該データ処理システムに接続される他の機器から受信したデータ処理要求を基に、処理対象データに対して要求された所定のデータ処理を行い、処理後に、次のデータ処理を要求するメッセージを生成し、次のデータ処理を行う他の機器へ送信する構成としたことで、各々で行うデータ処理を簡便に連動させて実行することができ、ワークフローにおいて複数の作業担当者による連携作業の効率化を図ることができる。
上記目的を達成するため、本発明のデータ処理システムにおけるデータ処理方法は、所定の処理手順に従ってデータ処理を行うデータ処理装置が複数接続されるデータ処理システムにおけるデータ処理方法であって、前記データ処理を要求するメッセージを送信するメッセージ送信手順と、前記メッセージを受信した後、前記メッセージを解析し、解析結果から所定の情報を取得するメッセージ解析手順と、処理対象である処理対象データに対して要求された所定のデータ処理を行うデータ処理実行手順とを有し、複数の前記データ処理装置において、第1のデータ処理装置に前記処理対象データが入力されると、前記第1のデータ処理装置が、前記メッセージ送信手順により、入力された前記処理対象データに対して前記データ処理を行う第2のデータ処理装置に前記メッセージを送信し、前記第2のデータ処理装置が、前記メッセージ解析手順により、前記第1のデータ処理装置から受信した前記メッセージを解析し、前記データ処理実行手順により、解析結果から取得した前記所定の情報に基づいて、前記処理対象データに対して要求されたデータ処理を行い、データ処理が完了した後に、前記メッセージ送信手順により、次のデータ処理を行う第3のデータ処理装置に、前記メッセージを送信することを特徴とする。
上記目的を達成するため、本発明のデータ処理装置におけるデータ処理方法は、所定の処理手順に従ってデータ処理を行うデータ処理装置が複数接続されるデータ処理システムにおけるデータ処理装置のデータ処理方法であって、前記データ処理を要求するメッセージを送信するメッセージ送信手順を有し、前記データ処理を行う処理対象である処理対象データが入力されると、前記メッセージ送信手段により、入力された前記処理対象データに対して前記データ処理を行う前記データ処理システムに接続される他のデータ処理装置に前記メッセージを送信することを特徴とする。
上記目的を達成するため、本発明のデータ処理装置におけるデータ処理方法は、所定の処理手順に従ってデータ処理を行うデータ処理装置が複数接続されるデータ処理システムにおけるデータ処理装置のデータ処理方法であって、前記データ処理を要求するメッセージを送信するメッセージ送信手順と、前記メッセージを受信した後、前記メッセージを解析し、解析結果から所定の情報を取得するメッセージ解析手順と、処理対象である処理対象データに対して要求された所定のデータ処理を行うデータ処理実行手順とを有し、前記メッセージ送信手順により、前記データ処理システムに接続される他のデータ処理装置から送信された前記メッセージを受信すると、前記メッセージ解析手順により、前記他のデータ処理装置から受信した前記メッセージを解析し、前記データ処理実行手順により、解析結果から取得した前記所定の情報に基づいて前記処理対象データに対して要求されたデータ処理を行い、データ処理が完了した後に、前記メッセージ送信手順により、次のデータ処理を行うデータ処理装置に、前記メッセージを送信することを特徴とする。
これによって、本発明のデータ処理方法は、日常業務で行われる複雑なワークフローを、複数の機器によって行う場合においても、処理対象データの処理状態に応じて、次の処理に必要な情報を各機器間においてやり取りする構成としたことで、それぞれで行うデータ処理を簡便に連動させて実行することができ、ワークフローにおいて複数の作業担当者による連携作業の効率化を図ることができる。
上記目的を達成するため、本発明のデータ処理システムにおけるデータ処理プログラムは、所定の処理手順に従ってデータ処理を行うデータ処理装置が複数接続されるデータ処理システムにおけるデータ処理装置のデータ処理プログラムであって、コンピュータを、前記データ処理を要求するメッセージを送信するメッセージ送信手段として機能させ、前記データ処理を行う処理対象である処理対象データが入力されると、前記メッセージ送信手段により、入力された前記処理対象データに対して前記データ処理を行う前記データ処理システムに接続される他のデータ処理装置に、前記メッセージを送信するように実行させる。
上記目的を達成するため、本発明のデータ処理装置のデータ処理プログラムは、所定の処理手順に従ってデータ処理を行うデータ処理装置が複数接続されるデータ処理システムにおけるデータ処理装置のデータ処理プログラムであって、コンピュータを、前記データ処理を要求するメッセージを送信するメッセージ送信手段と、前記メッセージを受信した後、前記メッセージを解析し、解析結果から所定の情報を取得するメッセージ解析手段と、処理対象である処理対象データに対して要求された所定のデータ処理を行うデータ処理実行手段として機能させ、前記メッセージ送信手段により、前記データ処理システムに接続される他のデータ処理装置から送信された前記メッセージを受信すると、前記メッセージ解析手段により、前記他のデータ処理装置から受信した前記メッセージを解析し、前記データ処理実行手段により、解析結果から取得した前記所定の情報に基づいて、前記処理対象データに対して要求されたデータ処理を行い、データ処理が完了した後に、前記メッセージ送信手段により、次のデータ処理を行うデータ処理装置に、前記メッセージを送信するように実行させる。
よって、本発明のデータ処理プログラムは、日常業務で行われる複雑なワークフローを、複数の機器によって行う場合においても、各機器で行うデータ処理を簡便に連動させて実行することができ、ワークフローにおいて複数の作業担当者による連携作業の効率化を図ることができる。
本発明によれば、ワークフローにおいて複数の作業担当者による連携作業の効率化を図ることができるデータ処理システム、データ処理装置、データ処理方法、及びデータ処理プログラムを提供することができる。
以下、本発明の好適な実施の形態(以下、「実施形態」と言う。)について、図面を用いて詳細に説明する。
[第1の実施形態]
<データ処理システムのシステム構成>
まず、本実施形態に係るデータ処理システムについて、図1を用いて説明する。図1は、本発明の第1の実施形態に係るデータ処理システム1のシステム構成の一例を示す図である。
本実施形態に係るデータ処理システム1は、例えば、作業担当者が端末として使用する複数の情報処理装置100n(例えば「PC」など)や、コピー、プリンタ、スキャナ、FAX(Facsimile)などの機能を融合して備える画像形成装置200(例えば「MFP」など)などの複数の機器(データ処理装置)が、LAN(Local Area Network)やWAN(Wide Area Network)などのネットワーク(データ通信網)90に接続されることにより構成されている。すなわち、上記データ処理システム1は、オフィス環境などに構築されるような一般的なシステムである。
このように構成されたデータ処理システム1は、以下に示す方法でデータ処理を行う。
(1)データ登録
まず、データ処理システム1では、日常業務において取り扱われる各種データ(例えば、「FAX文書」など。)が、画像形成装置200に入力される。
(2)処理要求
画像形成装置200は、データが入力されると、入力データ又は入力データ種別に対応付けておいた所定のデータ処理を行う情報処理装置100nへ、データ処理を要求する。
(3)データ処理実行
情報処理装置100は、処理要求に応じて、予め設定しておいたデータ処理の処理手順(処理フロー)に従って、処理対象となるデータに対して処理を自動実行する。
このように、本実施形態に係るデータ処理システム1は、上記に説明したシステム構成及びデータ処理方法によって、作業担当者が日常業務で行うデータ操作(データ保存・変更など)にデータ処理の実行を連動させて自動実行することができ、データ処理における作業担当者の作業負担を軽減し作業ミスを防止するデータ処理を行うことができる。
次に、本実施形態に係るデータ処理システム1を構成する各装置のハードウェア構成について図2及び図3に示す。
<<情報処理装置のハードウェア構成>>
本実施形態に係る情報処理装置100nのハードウェア構成について、図2を用いて説明する。
図2は、本発明の実施形態1に係る情報処理装置100nのハードウェア構成の一例を示す図である。
図2に示すように、本実施形態に係る情報処理装置100nは、制御部11、主記憶部12、補助記憶部13、ネットワークI/F14、外部記憶装置I/F15、外部装置I/F16、出力装置I/F17、及び入力装置I/F18とから構成されている。
制御部(CPU:Central Processing Unit)11は、以下に説明する主記憶部12、補助記憶部13、及びネットワークI/F14など、当該情報処理装置100nが有する各装置の制御を行う。また、制御部11は、主記憶部12や補助記憶部13などに記憶されたプログラムを実行する装置で、入力装置や記憶装置からデータを受け取り、データを演算・加工した上で、出力装置や記憶装置に出力する(例えば、キーボードで入力した文字をディスプレイに表示するなど)。
主記憶部(ROM:Read Only Memory、RAM:Random Access Memory)12は、制御部11が実行するプログラムや関連するデータを記憶(一時的に保持する場合も含む)する装置である。ROMには、制御部11が実行するプログラムや関連するデータが記憶されており、記憶されたプログラムや関連するデータは、必要に応じてRAM上へ読み出され、制御部11により演算・加工される。
補助記憶部(HDD:Hard Disk Drive)13は、基本ソフトウェアであるOS(Operating System)や本実施形態に係るデータ処理プログラムを含むアプリケーションプログラムなどを、関連するデータとともに記憶する装置である。補助記憶部13は、各種プログラムや関連するデータを、DB(Data Base)やファイルシステム(File System)などにより管理している。
ネットワークI/F14は、有線及び/又は無線回線などのデータ伝送路により構築されたLANやWANなどのネットワークを介して接続された通信機能を有する周辺機器(例えば、「画像形成装置200」など。)と当該情報処理装置100nとのインタフェースである。
外部記憶装置I/F15は、USB(Universal Serial Bus)などのデータ伝送路を介して接続された外部記憶装置(例えば、「記憶メディアドライブ」など。)と当該情報処理装置100nとのインタフェースである。
外部装置I/F16は、USBなどのデータ伝送路を介して接続された外部装置(例えば、「スキャナ」や「デジタルカメラ」など。)と当該情報処理装置100nとのインタフェースである。
本実施形態に係る情報処理装置100は、これらのインタフェースを介して、外部と各種データのやり取り(データ送受信や書き込み)を行う。
出力装置I/F17は、専用ケーブルなどのデータ伝送路を介して接続された出力装置(例えば、「CDT(Cathode Ray Tube)」や「LCD(Liquid Crystal Display)」など。)と当該情報処理装置100nとのインタフェースである。
入力装置I/F18は、USBなどのデータ伝送路を介して接続された入力装置(例えば、「キーボード」や「マウス」など。)と当該情報処理装置100nとのインタフェースである。
このようなハードウェア構成により、本実施形態に係る情報処理装置100は、制御部11によって、補助記憶部13から主記憶部12のRAM上に読み出されたデータ処理プログラムを、制御部11で実行することにより、本実施形態に係る情報処理装置100nが有するデータ処理機能を実現している。
<<画像形成装置のハードウェア構成>>
本実施形態に係る画像形成装置200のハードウェア構成について、図3を用いて説明する。
図3は、本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置200のハードウェア構成の一例を示す図である。
図中に示すように、本実施形態に係る画像形成装置200は、制御部11、主記憶部12、補助記憶部13、ネットワークI/F14、外部記憶装置I/F15、外部装置I/F16、表示部(パネル表示)19、入力部(操作部)20、印刷部(プロッタ部)21、及び原稿読取部(スキャナ部)22とから構成されている。
ここで、画像形成装置200が有する制御部11、主記憶部12、補助記憶部13、ネットワークI/F14、外部記憶装置I/F15、及び外部装置I/F16は、図2を用いて説明した情報処理装置100が有する上記装置と同じ機能を有するものであるため、同一の参照符号をもって、ここでの説明は省略し、異なる構成についてのみ説明する。
表示部(パネル表示)19及び入力部(操作部)20は、キースイッチ(ハードキー)とタッチパネル機能(GUI(Graphical User Interface)のソフトウェアキーを含む。)を備えたLCDとから構成され、当該画像形成装置200が有する機能を利用する際のUI(User Interface)として機能する表示及び/又は入力装置である。
印刷部(プロッタ部)21は、画像データを受け取ると、レーザービームを用いた電子写真プロセス(露光、潜像、現像及び転写のプロセス)を用いて、受け取った画像データを転写紙(印刷用紙)に出力(印刷)する装置である。
スキャナ部(原稿読み取り部)22は、CCD(Charge Coupled Devices)光電変換素子からなるラインセンサとA/Dコンバータとこれらを駆動する駆動回路を備え、原稿読み取り面(例えば、「コンタクトガラス上」など。)にセットされた原稿をスキャンすることでRGB各8ビットのデジタル画像データを生成(紙媒体に記録された情報を読み取り電子化)する装置である。
このようなハードウェア構成により、本実施形態に係る画像形成装置200は、主記憶部12や補助記憶部13などの記憶装置に格納された各種機能を実現するためのプログラムを制御部11で実行し、制御信号(制御命令)を各装置へ送出すること(各装置を制御すること)で、画像形成装置200が有するコピー、プリンタ、スキャナ、FAXなどを機能させるとともに、本実施形態に係る画像形成装置200が有するデータ処理機能を実現している。
<データ処理システムの機能構成>
次に、本実施形態に係るデータ処理システム1の機能構成について、図3を用いて説明する。
図4は、本発明の第1の実施形態に係るデータ処理システム1が有する機能構成の一例を示す図である。
図4に示すように、本実施形態に係るデータ処理システム1は、情報処理装置100nが有する機能と画像形成装置200が有する機能とから構成され、情報処理装置100nは、完了通知解釈部31、処理フロー決定部32、処理フロー実行部33、完了通知部34、外部データ操作部35、及び処理対象データ管理部36を有しており、また、画像形成装置200は、処理対象データ検知部41、及び完了通知部42を有している。
以下に、各装置が有している機能について簡単に説明する。
<<情報処理装置側機能構成の概要>>
完了通知解釈部31は、当該情報処理装置100n以外の機器(例えば、「画像形成装置200」など。)から、データ処理の作業工程の中で、当該情報処理装置100nで行われる処理の前段階の処理が終了し、次の処理を要求するときに、前段階の処理が完了した旨を知らせるメッセージとして送信される、処理対象データ51に関する情報が定義された完了通知データ52の内容を解釈する機能(メッセージ解釈手段)である。具体的には、受信した完了通知データ52を記述している言語が解釈可能なプログラム(パーサ)によって、完了通知データ52を解釈し、データ内に定義された処理対象データ51に関する情報を取得する。本実施形態に係る完了通知データ52のデータ構成については、後述する「機能動作の詳細」の説明の中で詳しく説明する。
処理フロー決定部32は、当該情報処理装置100nにおいて、処理対象データ51に対して行う処理の処理フローを決定する機能である。情報処理装置100nには、上記処理フローに関する情報が定義された処理フローデータ54と、処理フローデータ54を特定するための情報が定義された処理フロー定義データ53とが、補助記憶部13に格納されている。
処理フロー決定部32は、完了通知解釈部31により取得された処理対象データ51に関する情報に基づいて補助記憶部13を参照し、該当する処理フロー定義データ53、すなわち、処理対象データ51と処理フローデータ54とが定義された処理フロー定義データ53を特定する。次に、処理フロー決定部32は、特定した処理フロー定義データ53に定義された処理フローデータ54に関する情報に基づいて補助記憶部13を参照し、処理対象データ51の処理を行うときに用いる処理フローデータ54を決定する。
処理フロー実行部33は、画像形成装置200からのデータ処理要求に基づいて、処理対象データ51に対し所定のデータ処理を行う機能(処理フロー実行手段)である。具体的には、処理フロー決定部32により決定された処理フローデータ54に基づいて、例えば、情報処理装置100nが有するデータ編集(加工)機能、データ出力機能、又は状態通知機能や、本システムに接続される情報処理装置100n以外の機器などが有する各種機能などに、データ処理の実行を指示し、処理対象データ51の処理を行う。
完了通知部34は、処理フロー実行部33により処理対象データ51に対して所定のデータ処理が終了し、当該情報処理装置100n以外の機器へ次の処理を要求する機能(メッセージ手段)である。完了通知部34は、当該情報処理装置100nにおいて前段階の処理が完了した旨を知らせるメッセージである完了通知データ52を生成し、当該情報処理装置100n以外の機器へ生成した完了通知データ52を送信することで次の処理を要求する。完了通知部34によって生成される完了通知データ52については、後述する「機能動作の詳細」の説明の中で詳しく説明する。
外部データ操作部35は、処理フロー実行部33によって実行される所定のデータ処理の中で、当該情報処理装置100n以外の機器内に格納されている処理対象データ51のデータ操作を行う機能(データ操作手段)である。本実施形態における作業担当者が日常業務で行う各種データ操作では、必ずしもデータ処理を行う装置内に処理対象データ51が格納されているとは限らず、他の機器内に格納されているデータが処理対象となる場合も想定している。そのため、外部データ操作部35は、ネットワークなどを介して、他の機器へリモートアクセスすることによりデータ操作を行う。このとき、外部データ操作部35は、アクセス対象である機器に対して、アクセス許可を要求し、アクセス許可の応答を受けてデータ操作を行う。
処理対象データ管理部36は、当該情報処理装置100n以外の機器からのデータ操作要求に応じて、当該情報処理装置100nが備える記憶装置の所定の記憶領域に格納されているデータの各種操作(例えば、「読み出し/書き込み/更新」など。)を行う機能である。例えば、画像形成装置200から当該情報処理装置100nに対して、処理対象データ51の登録(補助記憶部13への格納)が要求された場合には、処理対象データ管理部36により、画像形成装置200から送信された処理対象データ51を、指定された格納先(例えば、「ファイルパス」など。)に従って所定の記憶領域にデータを書き込む。図中では、格納場所が補助記憶部13である例が示されているが、これに限られるものではない。例えば、格納場所を主記憶部12のRAMとしてもよく、当該装置において所定のデータ処理を行う間、処理対象データ51を保持可能であればよい。
また、処理対象データ管理部36は、当該情報処理装置100n以外の機器から、リモートアクセスによるデータ操作のアクセス許可要求を受け付けると、当該装置内で管理する処理対象データ51や処理対象データ51の記憶領域が、要求元の機器(及び/又は要求したユーザ)に対してアクセス可能な設定(ファイル属性やフォルダ属性がアクセス許可を示す値)となっていれば、その旨を要求元に応答する(アクセス許可認証手段)。その結果、アクセス許可された機器のみデータ操作が行える。
<<画像形成装置側機能構成の概要>>
処理対象データ検知部41は、当該画像形成装置200内に処理対象データ51が登録・更新されたか否かを検知する機能である。具体的には、処理対象データ51が補助記憶部13の所定の記憶領域に格納されたか否かを判断し、データの登録・更新時の書き込みを検知する。但し、上記検知判断に限らず、当該画像形成装置200が有する機能動作(例えば、「FAX受信」など。)を基に検知してもよい。
完了通知部42は、上述した情報処理装置100nが有する完了通知部34と同じ機能であって、処理対象データ検知部41に検知されたことを受けて、当該画像形成装置200以外の機器(例えば、「情報処理装置100n」など。)へ次の処理を要求する。
完了通知部42は、当該画像形成装置200において前段階の処理が完了した旨を知らせるメッセージである完了通知データ52を生成し、当該画像形成装置200以外の機器へ生成した完了通知データ52を送信することで次の処理を要求する。
<機能動作の詳細>
ここからは、上記各機能部によるデータ処理システム1の機能動作について、図5から図11を用いて詳細に説明する。
ここで、以降の説明では、図5に示す「受信したFAX文書に対して所定のスタンプ処理及びコメント入力処理を行う」と言うデータ処理場面を想定した具体例を用いる。ここで示す動作例は、機能動作を分かり易く説明することを目的として挙げたものである。よって、この内容に本発明が限定されるものではない。
図5は、本発明の第1の実施形態に係るデータ処理システム1の動作例を示す図である。図5に示すデータ処理の動作例では、以下に挙げる手順に従って所定のデータ処理が行われている。
(1)FAX受信(処理対象データ入力)
まず、画像形成装置200(以下動作例の説明においては「MFP」とする)が、所定の宛先からFAX文書を受信する。受信したFAX文書は、補助記憶部13に一時保持される。MFPは、処理対象データ検知部41によって、保持されているFAX文書がデータ処理を行う対象(処理対象データ51)であった場合、受信したFAX文書を処理対象データ51として、次の処理を行う情報処理装置100(以下動作例の説明においては「PC−A」とする)を送信し、データの格納を要求する。その後、MFPは、処理対象データ51の入力完了の旨(MFPで行われる処理が完了した旨)を知らせる完了通知データ52を、PC−Aに送信する(図中の(1−1)及び(1−2))。
(2)スタンプ処理(データ処理:その1)
PC−Aは、MFPから受信した処理対象データ51を、補助記憶部13の指定された所定の記憶領域に格納する。また、PC−Aは、MFPからの完了通知を受けて(MFPから完了通知データ52を受信すると)、補助記憶部13に格納した処理対象データ51に対し、例えば、受信後その内容を確認した旨を示す作業者印をデータに付加する(スタンプ画像を元画像に合成する)スタンプ処理を実行し、処理が完了した旨を知らせる完了通知データ52を情報処理装置100(以下動作例の説明においては「PC−B」とする)へ送信する(図中の(2−1)から(2−3))。
(3)コメント入力処理(データ処理:その2)
PC−Bは、PC−Aからの完了通知を受けて(PC−Aから完了通知データ52を受信すると)、PC−Aに格納されている処理対象データ51へアクセスし、例えば、受信したFAX文書のポイントなどを示すテキストをデータに関連付ける(画像データにテキストデータを関連付ける)コメント入力処理を実行し、処理が完了した旨を知らせる完了通知データ52をMFPへ送信する(図中の(3−1)及び(3−3))。
まず、上記(1)においてMFPが有する機能部の動作について説明する。図6は、本発明の第1の実施形態に係るデータ処理システム1が有する機能の連携動作の一例を示す図である。
<<MFP:処理対象データの検知・送信>>
MFPは、受信したFAX文書、すなわち処理対象データ51を、処理対象データ検知部41により検知する。処理対象データ検知部41は、予めFAX受信に対して設定されている「スタンプ処理及びコメント入力処理」のデータ処理に基づいて、受信したFAX文書を処理対象データ51と判断し、データが入力されたことを検知する。MFPは、入力された処理対象データ51を、格納先を指定しスタンプ処理(次のデータ処理)を行うPC−Aへ送信する。その結果、PC−Aは、処理対象データ管理部36によって、受信した処理対象データ51を、指定された格納先に従って補助記憶部13の所定の記憶領域に格納する。
<<MFP:完了通知データの生成・送信>>
MFPは、処理対象データ51が入力されたことを受けて、まず、完了通知部42によって、データ入力処理が完了した旨を知らせる図7に示すような完了通知データ52を生成する。
図7は、本発明の第1の実施形態に係る完了通知データ52の一例を示す図である。
完了通知部42は、図7に示すような構造化言語により処理対象データ51に関する情報が定義された完了通知データ52を生成し、生成した完了通知データ52をPC−Aへ送信することで、データ入力処理の次に行うスタンプ処理を要求する。ここで言う構造化言語とは、XML(eXtensible Markup Language)などの「タグ」と呼ばれる特定の文字列で地の文に構造を埋め込んでいくことによって、文書やデータの意味や構造を記述するためのマークアップ言語を意味する。本実施形態では、ユーザが独自のタグを指定できることからXMLを使用している。
完了通知データ52に定義されている処理対象データ51に関する情報には、「完了通知を送信した機器」を示す送信元情報(データ処理装置情報)と、「処理対象データ51が格納されている記憶領域」を示す格納情報と、「処理対象データ51のファイル名」を示す処理対象データファイル名情報と、「処理対象データ51のデータフォーマット」を示すデータフォーマット情報とがある。完了通知データ52には、上記各種情報のうち、少なくとも1つ以上の情報が所定の形式に従って定義されている。ここで言う「所定の形式」とは、構造化言語で各情報が定義されるため、予め決められたタグを用いて記述された形式を意味する。
例えば、MFPからPC−Aに送信する完了通知データ52は、図7に示すように、"<System>"タグで定義された送信元情報52a(図中の「MFP_01」)と、"<OutputFolder>"タグで定義された格納先情報52b(図中の「192.168.xxx.001\\・・・\\User01」)と、"<DocumentName>"タグで定義された処理対象データファイル名情報52c(図中の「repot_07XX.jpg」)、及び"<DocumentFormat>"タグで定義されたデータフォーマット情報52d(図中の「JPEG」)とが、処理対象データ51に関する情報を定義する"<Notification>"タグの間に記述された形式となっている。
このように、本実施形態に係るデータ処理システム1では、画像形成装置200から、単に処理対象データ51が所定の記憶領域に格納されたことを、次の処理を行う情報処理装置100nに通知するのではなく、処理対象データ51の特性をデータ化し送信する。
次に、上記(2)においてPC−Aが有する機能部の動作について説明する。
<<PC−A:受信した完了通知データの解釈>>
PC−Aは、MFPから送信された完了通知データ52を受信すると、完了通知解釈部31によって、受信した完了通知データ52の内容を解釈する(例えば、XMLパーサによって解釈する)。例えば、PC−Aが、図7に示す完了通知データ52をMFPから受信すると、完了通知解釈部31によって、「JPEGフォーマットのファイル名"report_07XX.jpg"と言う処理対象データ51を、ネットワーク上でIPアドレス"192.168.xxx.001"が割り当てられたPC−Aが有する補助記憶部13の記憶領域"\\・・・\\Document\\User01"に格納した旨がMFP_01から通知された」と言う内容の処理対象データ51に関する情報を取得する。
これによって、情報処理装置100nは、「前段階の処理をどの機器が行い、どの記憶領域に格納された処理後のデータに対して自らがデータ処理を行えばよいのか」を把握することができる。
<<PC−A:実行する処理フローを決定>>
PC−Aは、処理フロー決定部32によって、完了通知解釈部31により取得した情報を基に処理対象データ51に対して行う処理の処理フローを決定する。処理フロー決定部32は、以下に示す方法で処理フローを決定する。
(手順1)処理フロー定義データを特定
まず、PC−Aは、処理フロー決定部32によって、完了通知解釈部31により取得された処理対象データ51に関する情報に基づいて、補助記憶部13を参照し、該当する処理フロー定義データ53を特定する。上記処理フロー定義データ53は、完了通知データ52と同様に構造化言語により処理フローを特定するための情報が定義されており、予めPC−Aにインストールされ、当該装置の補助記憶部13に格納されている。
図8は、本発明の第1の実施形態に係る処理フロー定義データ53の一例を示す図である。処理フロー定義データ53に定義されている処理フローデータ54を特定するための情報には、処理対象データ51と処理フローデータ54とを関連付ける情報として、送信元情報と、格納先情報と、データフォーマット情報と、「処理フローデータ54のファイル名」を示す処理フローデータファイル名情報とがある。処理フロー定義データ53には、上記各種情報のうち、少なくとも1つ以上の情報が所定の形式に従って定義されている。ここで言う「所定の形式」とは、完了通知データ52と同様に、XMLで記述された形式を意味する。
例えば、PC−Aにインストールされている処理フロー定義データ53は、図8に示すように、"<System>"タグで定義された送信元情報53a(図中の「MFP_01」)と、"<InputFolder>"タグで定義された格納先情報53b(図中の「192.168.xxx.001\\・・・\\User01」)と、"<DocumentFormat>"タグで定義されたデータフォーマット情報53c(図中の「JPEG」)と、"<FlowFileName>"タグで定義された処理フローデータファイル名情報53d(図中の「flow_proc_01.xml」)とが、処理フローを特定するための情報を定義する"<WorkFlowSetting>"タグの間に記述された形式となっている。
処理フロー決定部32は、完了通知解釈部31により取得された処理対象データ51に関する情報(送信元情報52a、格納先情報52b、及びデータフォーマット情報52d)と、処理フロー定義データ53に定義されている情報(送信元情報53a、格納先情報53b、及びデータフォーマット情報53c)とを比較し、補助記憶部13に記憶された処理フロー定義データ53のうち、各情報が一致する処理フロー定義データ53が存在するか否かを判定する。この判定結果によって処理フロー定義データ53を特定する。
(手順2)処理フローデータを決定
更に、PC−Aには、上記処理フロー定義データ53の他に、完了通知データ52と同様に構造化言語により処理フローに関する情報が定義された処理フローデータ54がインストールされ、補助記憶部13に格納されている。
PC−Aは、処理フロー決定部32によって、特定した処理フロー定義データ53内に定義された処理フローデータファイル名情報53dに基づいて、補助記憶部13を参照し、処理対象データ51に対して行うスタンプ処理の処理フローに関する情報が定義されている処理フローデータ54を決定する。
図9は、本発明の第1の実施形態に係る処理フローデータ54の一例を示す図である。処理フローデータ54に定義される処理フローに関する情報には、「処理対象データ51に対して行う処理」を示すデータ処理情報と、「処理後のファイル名と格納する記憶領域」を示す処理済みデータ情報と、データフォーマット情報と、「完了通知データ52の送信先」を示す送信先情報(データ処理装置特定情報)と、「送信不可能だった場合の送信先」を示す送信先候補情報とがある。処理フローデータ54には、上記各種情報のうち、少なくとも1つ以上の情報が所定の形式に従って定義されている。ここで言う「所定の形式」とは、完了通知データ52と同様に、XMLで記述された形式を意味する。
例えば、PC−Aにインストールされている処理フローデータ54は、図9に示すように、"<Operation>"タグで定義されたデータ処理情報54a(図中の「stamp」)と、"<OutputFile>"タグで定義された処理済みデータ情報54b(図中の「192.168.xxx.001\\・・・\\User01\\report_07XX.jpg」)と、"<OutputFileFormat>"タグで定義されたデータフォーマット情報54c(図中の「JPEG」)と、"<Address>"タグで定義された送信先情報54d(図中の「192.168.xxx.002」)と、"<RepresentativeAddress>"タグで定義された送信先候補情報54e(図中の「192.168.xxx.009, 192.168.xxx.010」)とが、処理フローに関する情報を定義する"<WorkFlow>"タグの間に記述された形式となっている。
<<PC−A:データ処理(スタンプ処理)を実行>>
PC−Aは、処理フロー決定部32により処理フローデータ54が決定されると、処理フロー実行部33によって、処理フローデータ54に定義されているデータ処理情報54aに従って、処理対象データ51に対しスタンプ処理を行う。処理フロー実行部33は、まず、処理フロー定義データ53に定義されている格納先情報53bに基づいて処理対象データ51が格納されている記憶領域を特定する。次に、処理フロー実行部33は、完了通知データ52に定義されている処理対象データファイル名情報52cに基づいて処理対象データ51を特定する。例えば、処理フロー実行部33は、図8に示すような処理フロー定義データ53に基づいて特定した場合、記憶領域「192.168.xxx.001\\・・・\\User01」に格納されるファイル名「report_07XX.jpg」のデータを処理対象データ51として特定する。
また、処理フロー実行部33は、処理フロー決定部32により処理フローデータ54が決定された時点で、処理フローデータ54に定義されているデータ処理情報54aを基に、実行するデータ処理(コメント入力処理)を特定し、PC−Aにインストールされたスタンプ機能を実現するソフトウェア部品に実行を指示し、特定した処理対象データ51に対して処理を実行する。このとき、PC−Aの表示画面には、スタンプ機能を実現するソフトウェア部品が実行されることによって、例えば図10に示すような画面構成のウィンドウが表示される。
図10は、本発明の第1の実施形態に係る実行時の表示画面60の一例(その1)を示す図である。図10には、データ処理の実行状態を示す実行状態表示領域61aと、データ処理を行っているときに必要なデータ操作の指示を促す操作指示表示領域61bと、データ操作を行う作業領域61cと、データ操作を行うときの操作条件などを選択・設定する操作領域61dとから構成されるウィンドウの表示領域61の一例が示されている。
例えば、スタンプ処理の場合には、操作指示表示領域61bに、作業担当者へデータ操作を促す内容のメッセージ(図10の「スタンプを選択してください」)が表示され、また、操作領域61dに、作業担当者がスタンプ処理においてデータ操作を行うためのGUI(図10の[スタンプA]、[スタンプB]、及び[スタンプC]。)が表示される。これにより、作業担当者は、操作領域61dに表示されたGUIを介して任意のデータ操作の候補を選択する(例えば、「マウスでクリックし所望するスタンプ種を選択する」。)ことができる。このような機能をウィザードといい、対話形式でGUIを介して提示される指示に従って操作していくことによって、複雑なアプリケーションソフトの操作を簡便にする機能である。
処理フロー実行部33は、上記のような表示画面60を介してスタンプ処理が実行されると、処理結果を受けて、まず、処理フロー決定部32により決定した処理フローデータ54に定義されている処理済みデータ情報54bと処理後のデータ(スタンプ処理済データ)とを、処理対象データ管理部36へ渡し、データの格納を要求する、これを受けて、処理対象データ管理部36は、処理済みデータ情報54bで指定されている記憶領域へ、処理後のデータを格納する。その後、処理フロー実行部33は、スタンプ処理の完了通知を送信するように完了通知部34へ要求する。
例えば、処理フロー実行部33は、図9に示すような処理フローデータ54に基づいて「データの格納」と「完了通知要求」とを行った場合、PC−Aが有する補助記憶装置13の記憶領域「192.168.xxx.001\\・・・\\User01」にファイル名「report_07XX.jpg」のスタンプ処理済データを格納し、IPアドレス「192.168.xxx.002」が割り当てられたPC−Bに、完了通知を送信するように完了通知部34へ要求する。
<<PC−A:完了通知データを生成・送信>>
PC−Aは、処理対象データ51がスタンプ処理されたことを受けて、まず、完了通知部34によって、スタンプ処理が完了した旨を知らせる完了通知データ52を生成する。
例えば、完了通知部34は、"<System>"タグで定義された送信元情報52a(PC-A)と、"<OutputFolder>"タグで定義された格納先情報52b(192.168.xxx.001\\・・・\\User01)と、"<DocumentName>"タグで定義された処理対象データファイル名情報52c(repot_07XX.jpg)、及び"<DocumentFormat>"タグで定義されたデータフォーマット情報52d(JPEG)とが、処理対象データ51に関する情報を定義する"<Notification>"タグの間に記述された形式の通知完了データ52を生成する。
完了通知部34は、処理フロー実行部33から受け取った送信先情報54dに基づいて、生成した完了通知データ52をPC−Bへ送信することで、スタンプ処理の次に行うコメント入力処理を要求する。また、完了通知部34は、送信先情報54dを基に完了通知データ52を送信した結果、指定したPC−Bから通信エラーなどの応答(例えば「タイムアウトエラー」など。)や応答自体がない(例えば「機器に電源が投入されていない」など。)場合、送信先候補情報54eに基づいて、要求した処理を行うPC−B以外の機器(IPアドレス「192.168.xxx.009」又は「192.168.xxx.010」が割り当てられている機器)へ完了通知データ52を送信する。
これによって、情報処理装置100nは、「処理後のデータをどのようなファイ名でかつデータフォーマットで記憶領域に格納したか」を、次の処理を行う機器へ通知することができる。
次に、上記(3)においてPC−Bが有する機能部の動作について説明する。また、PC−Bでは、PC−Aが行ったように、「受信した完了通知の解釈」、「実行する処理フローを決定」、「データ処理を実行」、「完了通知データを生成・送信」の順で処理が行われる。そのため、以下の説明では、PC−Aにおいて説明を行った技術的事項について説明を省略する。
<<PC−B:受信した完了通知データの解釈>>
PC−Bは、PC−Aから送信された完了通知データ52を受信すると、完了通知解釈部31によって、受信した完了通知データ52の内容を解釈する。PC−Bが、完了通知データ52をPC−Aから受信すると、完了通知解釈部31によって、「JPEGフォーマットのファイル名"report_07XX.jpg"と言う処理対象データ51を、ネットワーク上でIPアドレス"192.168.xxx.001"が割り当てられたPC−Aが有する補助記憶部13の記憶領域"\\・・・\\Document\\User01"に格納した旨がPC−Aから通知された」と言う内容の処理対象データ51に関する情報を取得する。
<<PC−B:実行する処理フローを決定>>
PC−Bは、処理フロー決定部32によって、完了通知解釈部31により取得した情報を基に処理対象データ51に対して行う処理の処理フローを決定する。まず、処理フロー決定部32は、完了通知解釈部31により取得された処理対象データ51に関する情報に基づいて、補助記憶部13を参照し、該当する処理フロー定義データ53を特定する。次に、処理フロー決定部32は、特定した処理フロー定義データ53内に定義された処理フローデータファイル名情報53dに基づいて、補助記憶部13を参照し、処理対象データ51に対して行うコメント入力処理の処理フローに関する情報が定義されている処理フローデータ54を決定する。
<<PC−B:データ処理(コメント入力処理)を実行>>
PC−Bは、処理フロー決定部32により処理フローデータ54が決定されると、処理フロー実行部33によって、処理フローデータ54に定義されているデータ処理情報54aに従って、処理対象データ51に対しコメント入力処理を行う。処理フロー実行部33は、まず、処理フロー定義データ53に定義されている格納先情報53bに基づいて処理対象データ51が格納されている記憶領域を特定する。次に、処理フロー実行部33は、完了通知データ52に定義されている処理対象データファイル名情報52cに基づいて処理対象データ51を特定する。
また、処理フロー実行部33は、処理対象データ51が格納されている記憶領域を特定するときに、処理フロー定義データ53に定義されている格納先情報53bから、処理対象データ51が格納されている記憶領域がPC−Bが有する補助記憶部13の記憶領域か、PC−B以外の機器が有する補助記憶部13の記憶領域かを判定する。例えば、その判定方法は、格納先情報53bに含まれる機器を特定する情報から判定するなどの方法である。格納先情報53bが「192.168.xxx.001\\・・・\\User01」の場合には、情報内のIPアドレス(192.168.xxx.001)がPC−BのIPアドレス(192.168.xxx.002)と異なることから、PC−B以外の機器(PC−A)が有する補助記憶部13の記憶領域であると判定する。
処理フロー実行部33は、PC−B以外の機器が有する補助記憶部13の記憶領域であると判定された場合に、外部データ操作部35に対して、処理フロー定義データ53に定義されている格納先情報53bを渡し、処理対象データ51が格納されている機器へのデータ操作を要求する。
PC−Bは、データ操作要求を受けた外部データ操作部35によって、まず、処理フロー定義データ53に定義されている格納先情報53bで指定されているPC−Aが有する補助記憶部13の記憶領域へアクセス可能か否かのアクセス許可をPC−Aへ要求する。例えば、PC−Bは、作業端末情報や作業担当者のログイン情報などをPC−Aへ送信することでアクセス許可を要求する。
例えば、新製品に関する情報が記された文書データや新製品の外観を撮影した画像データなどのように、日常業務で取り扱われるデータの中には、閲覧を含むデータ操作全般を制限し、情報の機密性を保持しているデータも含まれる。このような場合には、単に処理対象データ51としてデータ処理を実行することはできず、データのアクセス権に基づいて、作業端末や作業担当者がデータ処理を行う権限を有しているか否かを判断する必要がある。
PC−Aでは、PC−Bからのアクセス許可要求に対して、処理対象データ管理部36によって、PC−Aで管理する処理対象データ51や処理対象データ51の記憶領域が、要求元のPC−B(及び/又は要求したPC−Bにログインしている作業担当者)に対してアクセス可能な設定(ファイル属性やフォルダ属性がアクセス許可を示す値)となっていか否かを判定し、その判定結果を要求元に応答する。
PC−Bは、外部データ操作部35によって、PC−Aからのアクセス許可要求への応答が、アクセス許可されている旨の応答であった場合に、処理フロー定義データ53に定義されている格納先情報53bで指定されているPC−Aが有する補助記憶部13の記憶領域へアクセスし、データ操作可能な状態となった旨を、処理フロー実行部33へ通知する。その結果、処理フロー実行部33は、完了通知データ52に定義されている処理対象データファイル名情報52cが「report_07XX.jpg」の場合、データ操作可能な状態となったPC−Aが有する補助記憶部13の記憶領域に格納されるファイル名「report_07XX.jpg」のデータを処理対象データ51として特定する。
また、処理フロー実行部33は、処理フロー決定部32により処理フローデータ54が決定された時点で、処理フローデータ54に定義されているデータ処理情報54aを基に、実行するデータ処理(コメント入力処理)を特定し、PC−Bにインストールされたコメント入力機能を実現するソフトウェア部品に実行を指示し、特定した処理対象データ51に対して処理を実行する。このとき、PC−Bの表示画面には、コメント入力機能を実現するソフトウェア部品が実行されることによって、例えば図11に示すような画面構成のウィンドウが表示される。
図11は、本発明の第1の実施形態に係る実行時の表示画面60の一例(その2)を示す図である。例えば、コメント入力処理の場合には、操作指示表示領域61bに、作業担当者へデータ操作を促す内容のメッセージ(図11の「コメントを入力してください」)が表示され、また、操作領域61dに、作業担当者が処理対象データ51に対するコメントを入力可能なGUI(図11の[コメント入力]。)が表示される。これにより、作業担当者は、操作領域61dに表示されたGUIを介して処理対象データ51に対応する任意のコメントを入力することができる。
処理フロー実行部33は、上記のような表示画面60を介してコメント入力処理が実行されると、処理結果を受けて、まず、処理フロー決定部32により決定した処理フローデータ54に定義されている処理済みデータ情報54bと処理後のデータ(コメント入力処理済データ)とを、処理対象データ管理部36へ渡し、データの格納を要求する、これを受けて、処理対象データ管理部36は、処理済みデータ情報54bで指定されている記憶領域へ、処理後のデータを格納する。その後、処理フロー実行部33は、コメント入力処理の完了通知を送信するように完了通知部34へ要求する。
<<PC−B:完了通知データを生成・送信>>
PC−Bは、処理対象データ51がコメント入力処理されたことを受けて、まず、完了通知部34によって、コメント入力処理が完了した旨を知らせる完了通知データ52を生成する。
例えば、完了通知部34は、"<System>"タグで定義された送信元情報52a(PC-B)と、"<OutputFolder>"タグで定義された格納先情報52b(192.168.xxx.001\\・・・\\User01)と、"<DocumentName>"タグで定義された処理対象データファイル名情報52c(repot_07XX.jpg)、及び"<DocumentFormat>"タグで定義されたデータフォーマット情報52d(JPEG)とが、処理対象データ51に関する情報を定義する"<Notification>"タグの間に記述された形式の通知完了データ52を生成する。
完了通知部34は、処理フロー実行部33から受け取った送信先情報54dに基づいて、生成した完了通知データ52をMFPへ送信することで、これまで行ってきた処理フローが終了した旨を通知する。
このように、本実施形態に係るデータ処理システム1は、上記に説明した各機能を有することによって、日常業務で行われる複雑なワークフローを、複数の機器によって行う場合においても、処理対象データ51の処理状態に応じて、次の処理に必要な処理対象データ51に関する情報を、各機器間においてやり取りすることで、それぞれで行うデータ処理を簡便に連動させて実行することができ、ワークフローにおいて複数の作業担当者による連携作業の効率化を図ることができる。
次に、本実施形態に係るデータ処理システム1の具体的な処理手順について説明を行う。
<処理手順>
これまでに説明した本実施形態に係るデータ処理システム1の具体的な処理手順について、図12から図14を用いて説明する。図12及び図13には、データ処理システム1における情報処理装置100n側(PC−AやPC−B)で実行される処理手順の例が示され、図14には、データ処理システム1における画像形成装置200で実行される処理手順の例が示されている。以降に、情報処理装置100n、画像形成装置200の順に説明を行う。
<<情報処理装置>>
図12は、本発明の第1の実施形態に係る情報処理装置100nに関する処理手順の一例を示すフローチャートである。
本実施形態に係る情報処理装置100nは、例えば、補助記憶部13に格納されたデータ処理プログラムを主記憶部12のRAM上に読み出し、制御部11で実行することで、以下に説明する処理手順を実現している。
本実施形態に係る情報処理装置100nは、本システムが起動されると(S101)、画像形成装置200から、処理対象データ51の入力処理が完了した旨を知らせる完了通知データ52を処理要求として受信するまで待つ(S102がNOの間)。
情報処理装置100nは、完了通知データ52を処理要求として受信すると(S102がYESの場合)、完了通知解釈部31によって、構造化言語を解釈可能なプログラム(パーサ)を用いて、受信した完了通知データ52の内容を解釈し、定義されている処理対象データ51に関する情報を取得する(S103)。
次に、情報処理装置100nは、処理フロー決定部32によって、完了通知解析部31により取得した処理対象データ51に関する情報(送信元情報52a、格納先情報52b、データフォーマット情報52d)に基づいて、予め補助記憶部13に格納しておいた、処理フローデータ54を特定するための情報が定義されている処理フロー定義データ53を特定する。次に、処理フロー決定部32によって、特定した処理フロー定義データ53(処理フローデータファイル名情報53d)に基づいて、予め補助記憶部13に格納しておいた処理フローデータ54を検索する(S104)。
このとき、情報処理装置100nは、処理フロー決定部32によって、補助記憶部13に、処理フローデータファイル名情報53dに示すファイル名に該当する処理フローデータ54が存在するか否かを判定し、判定結果から以降に行う処理フローに関する情報が定義されている処理フローデータ54を決定する(S105)。
情報処理装置100nは、補助記憶部13に、処理フローデータファイル名情報53dに示すファイル名に該当する処理フローデータ54が存在した場合(S105がYESの場合)、以降に行うデータ処理において作業担当者にGUIを提供する表示画面60に表示する(S106)。
次に、情報処理装置100nは、処理フロー実行部33によって、処理フロー決定部32により決定された処理フローデータ54(データ処理情報54a)を基に、データ処理を行う各機能(インストールされたソフトウェア部品)に所定の処理を実行するように指示することで、処理対象データ51のデータ処理を行う(S107)。
情報処理装置100nは、処理フロー実行部33から処理が終了した旨を受け付けると、完了通知部34により、処理後のデータの格納先情報やデータフォーマット情報などの各種情報を構造化言語によって定義した完了通知データ52を生成し(S108)、処理フローデータ54(送信先情報54d)を基に、ワークフローにおいて次の処理を行う機器へ、生成した完了通知データ52を送信する。このとき、情報処理装置100nは、通信エラーが発生した場合、処理フローデータ54に定義されている送信先候補情報54eを基に、ワークフローにおいて次の処理を行う他の機器へ、完了通知データ52を送信する(S109)。
また、情報処理装置100nは、補助記憶部13に、処理フローデータファイル名情報53dに示すファイル名に該当する処理フローデータ54が存在しなかった場合(S105がNOの場合)、該当する処理フローデータ54がなかった旨を知らせる内容を表示画面60に表示する(S110)。
このように、本実施形態に係る情報処理装置100nは、図12に示すステップS101からステップS110によって、処理対象データ51のデータ入力処理を行う画像形成装置200などの本システムに接続される他の機器と当該情報処理装置100nとの間で、次の処理に必要な処理対象データ51に関する情報(完了通知データ52)をやり取りし、ワークフローにおいて行う各作業工程にあたるデータ処理を実行している。
図13は、本発明の第1の実施形態に係る情報処理装置100nの処理フロー実行に関する処理手順の一例を示すフローチャートである。以下の手順は、図12に示すS107の詳細な処理手順である。
本実施形態に係る情報処理装置100nは、処理フロー実行部33は、まず、処理フロー定義データ53に定義されている格納先情報53bに基づいて処理対象データ51が格納されている記憶領域を特定する。次に、処理フロー実行部33は、完了通知データ52に定義されている処理対象データファイル名情報52cに基づいて処理対象データ51を特定する。このとき、情報処理装置100nは、処理フロー実行部33によって処理対象データ51が格納されている記憶領域を特定するときに、処理フロー定義データ53に定義されている格納先情報53bから、処理対象データ51が格納されている記憶領域が当該装置が有する補助記憶部13の記憶領域か、当該装置以外の機器が有する補助記憶部13の記憶領域かを判定する(S201)。
情報処理装置100nは、処理フロー実行部33によって、当該装置以外の機器が有する補助記憶部13の記憶領域であると判定された場合(S201がYESの場合)、外部データ操作部35に対して、処理フロー定義データ53に定義されている格納先情報53bを渡し、処理対象データ51が格納されている機器へのデータ操作を要求する。
情報処理装置100nは、データ操作要求を受けた外部データ操作部35によって、まず、処理フロー定義データ53に定義されている格納先情報53bで指定されている機器が有する補助記憶部13の記憶領域へアクセス可能か否かのアクセス許可を、例えば、指定されている機器へ、作業端末情報や作業担当者のログイン情報などを送信することで要求する(S202)。
情報処理装置100nは、アクセス許可要求を行った機器からの応答が、アクセス許可されている旨の応答であった場合(S203がYESの場合)、処理フロー定義データ53に定義されている格納先情報53bで指定されている機器が有する補助記憶部13の記憶領域へアクセスし、データ操作可能な状態となった旨を、処理フロー実行部33へ通知する(S204)。
また、情報処理装置100nは、アクセス許可要求を行った機器からの応答が、アクセス許可されている旨の応答であった場合(S203がNOの場合)、アクセス許可されず、処理対象データ51に対してデータ処理が行えない旨を表示画面60に表示し、作業担当者へ知らせる(S206)。
情報処理装置100nは、処理フロー決定部32により処理フローデータ54が決定された時点で、処理フローデータ54に定義されているデータ処理情報54aを基に実行指示され、データ処理可能な状態となっているデータ処理機能により、特定した処理対象データ51の処理を開始する(S205)。
また、情報処理装置100nは、処理フロー実行部33によって、処理対象データ51が格納されている記憶領域が、当該装置が有する補助記憶部13の記憶領域であると判定された場合(S201がNOの場合)、S205の処理へ移行し、所定のデータ処理を行う。
このように、本実施形態に係る情報処理装置100nは、図13に示すステップS201からステップS205によって、アクセス許可された処理対象データ51に対してデータ処理を行う。
<<画像形成装置200>>
図14は、本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置200に関する処理手順の一例を示すフローチャートである。
本実施形態に係る画像形成装置200は、例えば、補助記憶部13に格納されたデータ処理プログラムを主記憶部12のRAM上に読み出し、制御部11で実行することで、以下に説明する処理手順を実現している。
本実施形態に係る画像形成装置200は、処理対象データ検知部41によって、ワークフローにおける各作業工程(本システムに接続されている各機器で行うデータ処理)において処理する処理対象データ51が、補助記憶部13の所定の記憶領域に格納されたか否かを判断することで、処理対象データ51が入力されたか否かを検知(チェック)する(S301)。
画像形成装置200は、処理対象データ検知部41によって、処理対象データ51が入力されたと検知された場合(S302がYESの場合)、完了通知部42によって、データ入力処理が完了した旨を知らせる、処理対象データ51の格納先情報、ファイル名情報、データフォーマット情報などの各種情報を構造化言語によって記述した完了通知データ52を生成し(S303)、生成した完了通知データ52を、ワークフローにおいて次の処理を行う他の機器(情報処理装置100n)へ送信する(S304)。
また、画像形成装置200は、処理対象データ検知部41によって、処理対象データ51が入力されたと検知されない場合(S302がNOの場合)、S301に戻り、処理対象データ51の入力検知処理を繰り返す。
このように、本実施形態に係る画像形成装置200は、図14に示すステップS301〜ステップS304によって、処理対象データ51の入力処理と、次の処理に必要な処理対象データ51に関する情報を情報処理装置100nへ送信し、ワークフローの開始を指示している。
<まとめ>
以上のように、本発明の第1の実施形態によれば、本実施形態に係るデータ処理システム1は、日常業務で行われる複雑なワークフローを、複数の機器によって行う場合においても、処理対象データ51の処理状態に応じて、次の処理に必要な処理対象データ51に関する情報を、各機器間においてやり取りすることで、それぞれで行うデータ処理を簡便に連動させて実行することができる。
よって、本実施形態に係るデータ処理システム1は、ワークフローにおいて複数の作業担当者による連携作業の効率化を図ることが可能なデータ処理機能を提供することができる。
[第2の実施形態]
第1の実施形態では、処理対象データ51の処理状態に応じて、次の処理に必要な処理対象データ51に関する情報を、各機器間においてやり取りすることで、それぞれで行うデータ処理を簡便に連動させて実行するデータ処理システム1であった。本実施形態に係るデータ処理システム1は、処理対象データ51の処理状態を示すステータス情報(処理状態情報)を含む処理フローデータ54を、各機器間においてやり取りすることで、それぞれで行うデータ処理を簡便に連動させて実行する。
以降に、本実施形態に係るデータ処理システム1について、図15から図19を用いて説明する。
<データ処理システムの機能構成>
本実施形態に係るデータ処理システム1では、処理対象データ51の処理状態を示すステータス情報を含む処理フローデータ54を、各機器間においてやり取りするために、各機器において、(1)処理対象データ51の処理状態に応じてステータス情報を更新し、(2)ステータス情報更新後の処理フローデータ54を送信する必要がある。これらの機能を有する点が、第1の実施形態と本実施形態との違いである。
以降の説明では、第1の実施形態と異なる点を中心に説明を行い、第1の実施形態と同じ点については、第1の実施形態で説明を行った図面及び参照符号をもって説明を省略する。
図15は、本発明の第2の実施形態に係るデータ処理システム1が有する機能構成の一例を示す図である。
本実施形態に係るデータ処理システム1では、情報処理装置100nが、完了通知データ52を解釈する完了通知解釈部31の替わりに、受信した処理フローデータ54を解釈する処理フロー解釈部37(メッセージ解釈手段)と、完了通知データ52を生成し次の処理を行う機器へ送信する完了通知部34の替わりに、処理フローデータ54に含まれるステータス情報を更新し、次の処理を行う機器へ送信する処理フロー送信部38(メッセエージ送信手段)とを有し、また、画像形成装置200が、情報処理装置100nと同様に完了通知部42の替わりに処理フロー送信部43を有している。
また、本実施形態に係るデータ処理システム1では、各機器間において直接処理フローデータ54をやり取りするため、第1の実施形態で挙げたような、処理対象データ51の処理状態に応じて適切な処理フローデータ54を特定するための処理フロー定義データ53が必要ない。そのため、本実施形態に係る情報処理装置100nでは、処理フロー定義データ53を機器内に保持(予め補助記憶部13に格納)しておかなくてもよく、処理フロー定義データ53に基づいて処理フローを決定する処理フロー決定部32も必要ない。
但し、本実施形態に係る画像形成装置200では、処理対象データ51のデータ入力処理を行い、ワークフローの開始を指示するため、元となる処理フローデータ54を、予め補助記憶部13に格納しておく必要がある。
上記に示す第1の実施形態と異なる点を踏まえて、以下に、本実施形態に係る各装置が有している機能について簡単に説明する。
<<情報処理装置側機能構成の概要>>
処理フロー解釈部37は、当該情報処理装置100n以外の機器から、データ処理の作業工程の中で、当該情報処理装置100nで行われる処理の前段階の処理が終了し、次の処理を要求するときに送信される、処理対象データ51の処理状態を示すステータス情報を含む処理フローに関する情報が定義された処理フローデータ54の内容を解釈する機能である。具体的には、受信した処理フローデータ54を記述している言語が解釈可能なプログラム(パーサ)によって、処理フローデータ54を解釈し、データ内に定義された処理フローに関する情報を取得する。本実施形態に係る処理フローデータ54のデータ構成については、後述する「機能動作の詳細」の説明の中で詳しく説明する。
処理フロー送信部38は、処理フロー実行部33により処理対象データ51に対して所定のデータ処理が終了し、当該情報処理装置100n以外の機器へ次の処理を要求する機能である。処理フロー送信部38は、当該情報処理装置100nにおいて前段階の処理が完了したことを受けて、受信した処理フローデータ54に定義されている該当するステータス情報を更新し(処理状態情報更新手段)、当該情報処理装置100n以外の機器へ更新した処理フローデータ54を送信することで次の処理を要求する。処理フロー送信部38による処理フローデータ54の更新については、後述する「機能動作の詳細」の説明の中で詳しく説明する。
<<画像形成装置側機能構成の概要>>
処理フロー送信部42は、上述した情報処理装置100nが有する処理フロー送信部38と同じ機能であって、処理対象データ検知部41に検知されたことを受けて、当該画像形成装置200以外の機器へ次の処理を要求する。処理フロー送信部42は、当該画像形成装置200において前段階の処理が完了したことを受けて、受信した処理フローデータ54に定義されている該当するステータス情報を更新し、当該画像形成装置200以外の機器へ更新した処理フローデータ54を送信することで次の処理を要求する。
<機能動作の詳細>
ここからは、上記各機能部によるデータ処理システム1の機能動作、特に、本実施形態に係る技術的特徴である「処理フローデータ54の解釈・更新・送信」について、図15及び図16を用いて詳細に説明する。その他の機能動作については、第1の実施形態において図5を用いて説明を行った動作と同じであるため、ここでの説明は省略する。
<<処理フローの解釈>>
まず、本実施形態に係る処理フローデータ54のデータ構成について説明する。図16は、本発明の第2の実施形態に係る処理フローデータ54の一例を示す図である。
処理フローデータ54には、ワークフローにおいて行うデータ処理ごとに各処理フローに関する情報が定義されているデータ構成となっている。処理フローデータ54に定義される処理フローに関する情報は、「データ処理を実行する機器」を示すデータ処理装置情報と、「処理対象データ51に対して行う処理」を示すデータ処理情報と、「処理対象データ51の処理状態」を示すステータス情報と、「処理対象データ51が格納されている記憶領域」を示す格納情報と、「処理後のファイル名と格納する記憶領域」を示す処理済みデータ情報と、「更新後の処理フローデータ54の送信先」を示す送信先情報と、「送信不可能だった場合の送信先」を示す送信先候補情報とがある。処理フローデータ54には、上記各種情報のうち、少なくとも1つ以上の情報が所定の形式に従って定義されている。ここで言う「所定の形式」とは、第1の実施形態と同様にXMLで記述された形式を意味する。
例えば、本実施形態に係る処理フローデータ54は、図16(a)に示すように、画像形成装置200で行うデータ処理(データ入力処理)の処理フローに関する情報が、"<Operation1>"タグの間に記述されている。また、情報処理装置100nで行うデータ処理(スタンプ処理やコメント入力処理)の各処理フローに関する情報が、"<Operation2>"タグ及び"<Operation3>"タグのそれぞれの間記述されている。
更に、処理フローデータ54の各"<OperationX>"タグの中には、"<Target>"タグで定義されたデータ処理装置情報(図中(a)の「MFP_01」)と、"<Operation>"タグで定義されているデータ処理情報(図中の(a)「register file」)と、"<OperationState>"タグで定義されているステータス情報(図中(a)の「end」)と、"<OutputFile>"タグで定義された処理済みデータ情報(図中(a)の「192.168.xxx.001\\・・・\\User01\\report_07XX.jpg」)と、"<Address>"タグで定義された送信先情報(図中(a)の「192.168.xxx.001」)と、"<RepresentativeAddress>"タグで定義された送信先候補情報(図中(a)の「192.168.xxx.007, 192.168.xxx.008」)とが、処理フローに関する情報が記述された形式となっている。
例えば、情報処理装置100nには、図16(a)に示すような処理フローデータ54が画像形成装置200から送信される。情報処理装置100nは、処理フロー解釈部37によって、受信した処理フローデータ54を解釈し、上記に説明したようなデータ内に定義された各種情報を取得する。このように取得した情報を基に、情報処理装置100nで行うデータ処理の処理対象データ51を特定し、これらを基に所定のデータ処理の実行を処理フロー実行部33へ指示する。以下に、その方法について説明する。
情報処理装置100nは、処理フロー解釈部37によって、まず、"<OperationState>"タグによって定義されているワークフローにおけるデータ処理ごとの処理対象データ51の処理状態を示すステータス情報を取得し、処理対象データ51の処理状態を把握する。図16(b)には、本実施形態に係るステータス情報の種別を示す図である。本実施形態では、図16(b)に示すように、"<OperationState>"タグによって定義されているステータス情報として、文字列"prepare"よる「作業前」、文字列"end"による「終了」、文字列"error"による「エラー」の3種類のステータスが設定可能となっている。
例えば、情報処理装置100nが図16(a)に示すような処理フローデータ54を取得した場合に、まず、処理フロー解釈部37が、"<Operation1>"タグ内に定義されている"<OperationState>"タグのステータス情報を取得する。その結果、ステータス情報が「終了(end)」であるため、"<Operation1>"タグによって定義されているデータ処理は終了したものと判断する(図16(a)の参照符号54が示す破線枠)。次に、"<Operation2>"タグ内に定義されている"<OperationState>"タグのステータス情報を取得する。その結果、ステータス情報が「処理前(preparer)」であるため、"<Operation2>"タグによって定義されているデータ処理は未処理であると判断する。
次に、情報処理装置100nは、処理フロー解釈部37によって未処理と判断したデータ処理において、"<Target>"タグによって定義されているデータ処理を行う装置を示すデータ処理装置情報を取得し、実行する機器を特定する。
例えば、情報処理装置100nが図16(a)に示すような処理フローデータ54を取得した場合に、まず、処理フロー解釈部37が、"<Operation2>"タグ内に定義されている"<Target>"タグのデータ処理装置情報を取得する。その結果、データ処理装置情報が「192.168.xxx.001」であるため、当該装置であると判断する(図16(a)の参照符号54が示す破線枠)。次に、"<Operation2>"タグ内に定義されている"<InpurFile>"タグの格納先情報を取得する。その結果、格納先情報を基に処理対象データ51が格納されている記憶領域を特定する(図16(a)の参照符号54が示す破線枠)。
これによって、情報処理装置100nは、「どの記憶領域に格納された処理後のデータに対して自らがデータ処理を行えばよいのか」を把握することができ、適切なデータ処理を行うことができる。
<<処理フローデータの更新・送信>>
情報処理装置100nは、処理対象データ51が当該装置において所定のデータ処理を終了したことを受けて、まず、処理フロー送信部38によって、受信した処理フローデータ54のステータス情報を更新する。図17は、本発明の第2の実施形態に係る処理フローデータ54のデータ遷移例を示す図である。
例えば、処理フロー送信部38は、処理フロー実行部33により"<Operation2>"タグ内に定義されている"<Operation>"タグのデータ処理情報「スタンプ処理」が実行された場合、図17に示すように、"<Operation2>"タグ内に定義されている"<OperationState>"タグのステータス情報を、「作業前(prepare)」から「終了(end)」に更新する(図17の参照符号54が示す破線枠)。
その結果、処理フロー送信部38は、ステータス情報を更新した処理フローデータ54を、"<Operation2>"タグ内に定義されている"<Address>"タグの送信先情報によって指定される機器へ送信することで、ワークフローにおける次の処理を要求する。
このように、本実施形態に係るデータ処理システム1では、上記に説明した各機能を有することによって、処理対象データ51の処理状態を示すステータス情報を含む処理フローデータ54を、各機器間においてやり取りすることで、それぞれで行うデータ処理を簡便に連動させて実行する。
<処理手順>
次に、本実施形態に係るデータ処理システム1の具体的な処理手順について説明を行う。また、以降の説明では、データ処理システム1の処理手順の中でも「処理フローデータ54の解釈・更新・送信」に関する部分について説明を行い、その他の処理手順については、第1の実施形態において行った処理手順と同じため説明を省略する。
<<情報処理装置の基本処理手順>>
図18は、本発明の第2の実施形態に係る情報処理装置100nに関する処理手順の一例を示すフローチャートである。
本実施形態に係る情報処理装置100nは、例えば、補助記憶部13に格納されたデータ処理プログラムを主記憶部12のRAM上に読み出し、制御部11で実行することで、以下に説明する処理手順を実現している。
本実施形態に係る情報処理装置100nは、本システムが起動されると(S401)、画像形成装置200から、ワークフローにおけるデータ処理ごとの処理フローに関する情報が定義されている処理フローデータ54を処理要求として受信するまで待つ(S402がNOの間)。
情報処理装置100nは、処理フローデータ54を処理要求として受信すると(S402がYESの場合)、処理フロー解釈部37によって、構造化言語を解釈可能なプログラム(パーサ)を用いて、受信した処理フローデータ54の内容を解釈し、定義されているデータ処理ごとの処理フローに関する情報を取得する(S403)。
次に、情報処理装置100nは、処理フロー解釈部37により取得した情報を基に、情報処理装置100nで行うデータ処理の処理対象データ51を特定し、以降に行うデータ処理において作業担当者にGUIを提供する表示画面60に表示する(S404)。
次に、情報処理装置100nは、処理フロー実行部33によって、処理フロー解釈部37により取得された各種情報(格納先情報やデータ処理情報など)を基に、データ処理を行う各機能(インストールされたソフトウェア部品)に所定の処理を実行するように指示することで、処理対象データ51のデータ処理を行う(S405)。
情報処理装置100nは、処理フロー実行部33から処理が終了した旨を受け付けると、処理フロー送信部38により、処理フローデータ54のステータス情報を「作業前」から「終了」へ更新し(S406)、処理フローデータ54(送信先情報54d)を基に、ワークフローにおいて次の処理を行う機器へ、更新した処理フローデータ54を送信する。このとき、情報処理装置100nは、通信エラーが発生した場合、処理フローデータ54に定義されている送信先候補情報54eを基に、ワークフローにおいて次の処理を行う他の機器へ、処理フローデータ54を送信する(S407)。
このように、本実施形態に係る情報処理装置100nは、図18に示すステップS401からステップS407によって、処理対象データ51のデータ入力処理を行う画像形成装置200などの本システムに接続される他の機器と当該情報処理装置100nとの間で、処理対象データ51の処理状態を示すステータス情報を含む処理フローデータ54をやり取りし、ワークフローにおいて行う各作業工程にあたるデータ処理を実行している。
<<画像形成装置の基本処理手順>>
図19は、本発明の第2の実施形態に係る画像形成装置200に関する処理手順の一例を示すフローチャートである。
本実施形態に係る画像形成装置200は、例えば、補助記憶部13に格納されたデータ処理プログラムを主記憶部12のRAM上に読み出し、制御部11で実行することで、以下に説明する処理手順を実現している。
本実施形態に係る画像形成装置200は、処理対象データ検知部41によって、ワークフローにおける各作業工程(本システムに接続されている各機器で行うデータ処理)において処理する処理対象データ51が、補助記憶部13の所定の記憶領域に格納されたか否かを判断することで、処理対象データ51が入力されたか否かを検知(チェック)する(S501)。
画像形成装置200は、処理対象データ検知部41によって、処理対象データ51が入力されたと検知された場合(S502がYESの場合)、予め、処理対象データ54に対応付けられて、補助記憶部13の所定の記憶領域に格納して処理フローデータ54を検索する(S503)。
画像形成装置200は、検索により補助記憶部13から特定した処理フローデータ54に対して、処理フロー送信部43により、処理フローデータ54のステータス情報を「作業前」から「終了」へ更新する(S504)。
画像形成装置200は、更に、処理フロー送信部43により、処理フローデータ54(送信先情報54d)を基に、ワークフローにおいて次の処理を行う機器へ、更新した処理フローデータ54を送信する。このとき、画像形成装置200は、通信エラーが発生した場合、処理フローデータ54に定義されている送信先候補情報54eを基に、ワークフローにおいて次の処理を行う他の機器へ、処理フローデータ54を送信する(S505)。
また、画像形成装置200は、処理対象データ検知部41によって、処理対象データ51が入力されたと検知されない場合(S502がNOの場合)、S501に戻り、処理対象データ51の入力検知処理を繰り返す。
このように、本実施形態に係る画像形成装置200は、図19に示すステップS501からステップS505によって、処理対象データ51の入力処理と、ワークフローにおける各データ処理の処理フローに関する情報を情報処理装置100nへ送信し、ワークフローの開始を指示している。
<まとめ>
以上のように、本発明の第2の実施形態によれば、本実施形態に係るデータ処理システム1は、日常業務で行われる複雑なワークフローを、複数の機器によって行う場合においても、処理対象データ51の処理状態に応じて、データのステータス情報を更新した処理フローデータ54を、各機器間においてやり取りすることで、それぞれで行うデータ処理を簡便に連動させて実行することができる。
よって、本実施形態に係るデータ処理システム1は、第1の実施形態と同様の効果を奏することができる。
ここまで、上記実施形態に基づき本発明の説明を行ってきたが、本発明の第1及び第2の実施形態に係るデータ処理システム1が有する「データ処理機能」は、図12から図14、図18及び図19に示した各処理手順を、上記実施形態に係るデータ処理システム1の情報処理装置100nと画像形成装置200の動作環境(プラットフォーム)にあったプログラミング言語でコード化したプログラムとしてコンピュータで実行することで実現することができる。よって、本発明の実施形態に係るデータ処理プログラムは、コンピュータが読み取り可能な記憶媒体(非図示)に格納することができる。
よって、上記実施形態に係るデータ処理プログラムは、フロッピー(登録商標)ディスク、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disk)などの記録媒体に記憶させることによって、これらの記憶媒体を読み取り可能な外部記憶装置I/F15に接続された記録媒体から、情報処理装置100nと画像形成装置200にインストールすることができる。また、情報処理装置100nと画像形成装置200は、ネットワークなどのデータ伝送路90に接続可能なネットワークI/F14を有していることから、インターネットなどの電気通信回線を用いてデータ処理プログラムをダウンロードし、インストールすることもできる。
最後に、上記各実施形態に挙げた形状に、その他の要素との組み合わせなど、ここで示した要件に、本発明が限定されるものではない。これらの点に関しては、本発明の主旨をそこなわない範囲で変更することが可能であり、その応用形態に応じて適切に定めることができる。
本発明の第1の実施形態に係るデータ処理システムの一例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る情報処理装置のハードウェア構成の一例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置のハードウェア構成の一例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係るデータ処理システムが有する機能構成の一例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係るデータ処理システムの動作例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係るデータ処理システムが有する機能の連携動作の一例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る完了通知データの一例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る処理フロー定義データの一例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る処理フローデータの一例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る実行時の表示画面の一例(その1)を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る実行時の表示画面の一例(その2)を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る情報処理装置に関する処理手順の一例を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態に係る情報処理装置の処理フロー実行に関する処理手順の一例を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置に関する処理手順の一例を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態に係るデータ処理システムが有する機能構成の一例を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る処理フローデータの一例を示す図である 本発明の第2の実施形態に係る処理フローデータのデータ遷移例を示す図である 本発明の第2の実施形態に係る情報処理装置に関する処理手順の一例を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態に係る画像形成装置に関する処理手順の一例を示すフローチャートである。
符号の説明
1 データ処理システム
11 制御部(CPU)
12 主記憶部(ROM,RAM)
13 補助記憶部(HDD)
14 ネットワークI/F
15 外部記憶装置I/F
16 外部装置I/F
17 出力装置I/F
18 入力装置I/F
19 表示部(操作パネル)
20 入力部(テンキー)
21 印刷部(プロッタ部)
22 原稿読取部(スキャナ部)
31 完了通知解釈部
32 処理フロー決定部
33 処理フロー実行部
34 完了通知部(情報処理装置側)
35 外部データ操作部
36 処理対象データ管理部
37 処理フロー解釈部
38 処理フロー送信部(情報処理装置側)
41 処理対象データ検知部
42 完了通知部(画像形成装置側)
43 処理フロー送信部(画像形成装置側)
51 処理対象データ
52 処理対象定義データ
53 処理フロー定義データ
54 処理フローデータ
60 表示画面
61 表示領域
90 ネットワーク
100n 情報処理装置(データ処理装置:PC−A、PC−B)
200 画像形成装置(データ処理装置:MFP)

Claims (28)

  1. 所定の処理手順に従ってデータ処理を行うデータ処理装置が複数接続されるデータ処理システムであって、
    前記データ処理を要求するメッセージを送信するメッセージ送信手段と、
    前記メッセージを受信した後、前記メッセージを解析し、解析結果から所定の情報を取得するメッセージ解析手段と、
    処理対象である処理対象データに対して要求された所定のデータ処理を行うデータ処理実行手段とを有し、
    複数の前記データ処理装置において、第1のデータ処理装置に前記処理対象データが入力されると、前記第1のデータ処理装置が、前記メッセージ送信手段により、入力された前記処理対象データに対して前記データ処理を行う第2のデータ処理装置に、前記メッセージを送信し、
    前記第2のデータ処理装置が、前記メッセージ解析手段により、前記第1のデータ処理装置から受信した前記メッセージを解析し、前記データ処理実行手段により、解析結果から取得した前記所定の情報に基づいて、前記処理対象データに対して要求されたデータ処理を行い、データ処理が完了した後に、前記メッセージ送信手段により、次のデータ処理を行う第3のデータ処理装置に、前記メッセージを送信することを特徴とするデータ処理システム。
  2. 前記データ処理装置が、
    当該データ処理装置が有する記憶装置に格納されている前記処理対象データへのアクセスを許可するか否かを判定するアクセス認証手段を有し、
    当該データ処理システムに接続される他のデータ処理装置から、前記処理対象データのアクセス要求を受け付けた場合に、
    前記アクセス認証手段は、
    前記処理対象データに対してアクセスを許可するか否かを判定し、判定結果を要求元の前記他のデータ処理装置へ応答することを特徴とする請求項1に記載のデータ処理システム。
  3. 前記データ処理装置が、
    前記他のデータ処理装置が有する前記記憶装置に格納されている前記処理対象データへ所定のデータ操作を行うデータ操作手段を有し、
    前記データ操作手段は、
    前記処理対象データへ前記データ操作を行う場合に、
    前記処理対象データを格納している前記他のデータ処理装置に対して、前記処理対象データへのアクセスを要求し、前記他のデータ処理装置が応答するアクセス許可判定の結果に基づいて、前記データ操作を行うことを特徴とする請求項2に記載のデータ処理システム。
  4. 前記メッセージは、
    少なくとも、
    前記処理対象データが格納されている前記データ処理装置が有する前記記憶装置の所定の記憶領域である格納先情報から構成されることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一項に記載のデータ処理システム。
  5. 前記データ処理実行手段は、
    前記メッセージ解析手段の解析結果から取得した前記格納先情報に基づいて特定した前記処理対象データに対してデータ処理を行うことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一項に記載のデータ処理システム。
  6. 前記メッセージ送信手段は、
    前記格納先情報に加えて、少なくとも、
    前記処理対象データに対して前記データ処理を行ったデータ処理装置を示すデータ処理装置情報と、
    前記データ処理を行った後のデータフォーマットを示すデータフォーマット情報とを含む、前記データ処理が完了した旨を知らせる前記メッセージを生成し、生成した前記メッセージを次のデータ処理を行うデータ処理装置へ送信することを特徴とする請求項1ないし5のいずれか一項に記載のデータ処理システム。
  7. 前記データ処理装置が、
    当該データ処理装置において前記データ処理を行った後に次のデータ処理を行う前記他のデータ処理装置を特定するデータ処理装置特定情報を保持する保持手段を有することを特徴とする請求項1ないし6のいずれか一項に記載のデータ処理システム。
  8. 前記メッセージは、
    前記格納先情報と、
    前記処理対象データに対して前記データ処理を行うデータ処理装置を特定するデータ処理装置特定情報と、
    前記処理対象データの処理状態を示す処理状態情報とから構成されることを特徴とする請求項4に記載のデータ処理システム。
  9. 前記データ処理装置が、
    前記処理対象データの処理状態に応じて、前記他のデータ処理装置から受信した前記メッセージに含まれる前記処理状態情報を更新する処理状態情報更新手段を有することを特徴とする請求項8に記載のデータ処理システム。
  10. 前記メッセージ送信手段は、
    前記データ処理装置特定情報に基づいて、前記メッセージを送信することを特徴とする請求項1ないし9のいずれか一項に記載のデータ処理システム。
  11. 前記メッセージ送信手段は、
    前記メッセージを送信したデータ処理装置から正常なメッセージ受信応答がなかった場合に、
    前記データ処理装置特定情報に基づいて、次のデータ処理を行う未送信の前記他のデータ処理装置へ前記メッセージを送信することを特徴とすることを特徴とする請求項10に記載のデータ処理システム。
  12. 所定の処理手順に従ってデータ処理を行うデータ処理装置が複数接続されるデータ処理システムにおけるデータ処理装置であって、
    前記データ処理を要求するメッセージを送信するメッセージ送信手段を有し、
    前記データ処理を行う処理対象である処理対象データが入力されると、
    前記メッセージ送信手段により、入力された前記処理対象データに対して前記データ処理を行う前記データ処理システムに接続される他のデータ処理装置に、前記メッセージを送信することを特徴とするデータ処理装置。
  13. 所定の処理手順に従ってデータ処理を行うデータ処理装置が複数接続されるデータ処理システムにおけるデータ処理装置であって、
    前記データ処理を要求するメッセージを送信するメッセージ送信手段と、
    前記メッセージを受信した後、前記メッセージを解析し、解析結果から所定の情報を取得するメッセージ解析手段と、
    処理対象である処理対象データに対して要求された所定のデータ処理を行うデータ処理実行手段とを有し、
    前記メッセージ送信手段により、前記データ処理システムに接続される他のデータ処理装置から送信された前記メッセージを受信すると、
    前記メッセージ解析手段により、前記他のデータ処理装置から受信した前記メッセージを解析し、前記データ処理実行手段により、解析結果から取得した前記所定の情報に基づいて、前記処理対象データに対して要求されたデータ処理を行い、データ処理が完了した後に、前記メッセージ送信手段により、次のデータ処理を行うデータ処理装置に、前記メッセージを送信することを特徴とするデータ処理装置。
  14. 当該データ処理装置が有する記憶装置に格納されている前記処理対象データへのアクセスを許可するか否かを判定するアクセス認証手段を有し、
    当該データ処理システムに接続される他のデータ処理装置から、前記処理対象データのアクセス要求を受け付けた場合に、
    前記アクセス認証手段は、
    前記処理対象データに対してアクセスを許可するか否かを判定し、判定結果を要求元の前記他のデータ処理装置へ応答することを特徴とする請求項12又は13に記載のデータ処理装置。
  15. 前記他のデータ処理装置が有する前記記憶装置に格納されている前記処理対象データへ所定のデータ操作を行うデータ操作手段を有し、
    前記データ操作手段は、
    前記処理対象データへ前記データ操作を行う場合に、
    前記処理対象データを格納している前記他のデータ処理装置に対して、前記処理対象データへのアクセスを要求し、前記他のデータ処理装置が応答するアクセス許可判定の結果に基づいて、前記データ操作を行うことを特徴とする請求項14に記載のデータ処理装置。
  16. 前記メッセージは、
    少なくとも、
    前記処理対象データが格納されている前記記憶装置の所定の記憶領域である格納先情報から構成されることを特徴とする請求項12ないし15のいずれか一項に記載のデータ処理装置。
  17. 前記データ処理実行手段は、
    前記メッセージ解析手段の解析結果から取得した前記格納先情報に基づいて特定した前記処理対象データに対してデータ処理を行うことを特徴とする請求項13ないし16のいずれか一項に記載のデータ処理装置。
  18. 前記メッセージ送信手段は、
    前記格納先情報に加えて、少なくとも、
    前記処理対象データに対して前記データ処理を行ったデータ処理装置を示すデータ処理装置情報と、
    前記データ処理を行った後のデータフォーマットを示すデータフォーマット情報とを含む、前記データ処理が完了した旨を知らせる前記メッセージを生成し、生成した前記メッセージを、次のデータ処理を行うデータ処理装置へ送信することを特徴とする請求項12ないし17のいずれか一項に記載のデータ処理装置。
  19. 当該データ処理装置において前記データ処理を行った後に次のデータ処理を行う前記他のデータ処理装置を特定するデータ処理装置特定情報を保持する保持手段を有することを特徴とする請求項12ないし18のいずれか一項に記載のデータ処理装置。
  20. 前記メッセージは、
    前記格納先情報と、
    前記処理対象データに対して前記データ処理を行うデータ処理装置を特定するデータ処理装置特定情報と、
    前記処理対象データの処理状態を示す処理状態情報とから構成されることを特徴とする請求項16に記載のデータ処理装置。
  21. 前記処理対象データの処理状態に応じて、前記他のデータ処理装置から受信した前記メッセージに含まれる前記処理状態情報を更新する処理状態情報更新手段を有することを特徴とする請求項20に記載のデータ処理装置。
  22. 前記メッセージ送信手段は、
    前記データ処理装置特定情報に基づいて、前記メッセージを送信することを特徴とする請求項12ないし21のいずれか一項に記載のデータ処理装置。
  23. 前記メッセージ送信手段は、
    前記メッセージを送信したデータ処理装置から正常なメッセージ受信応答がなかった場合に、
    前記データ処理装置特定情報に基づいて、次のデータ処理を行う未送信の前記他のデータ処理装置へ前記メッセージを送信することを特徴とすることを特徴とする請求項22に記載のデータ処理装置。
  24. 所定の処理手順に従ってデータ処理を行うデータ処理装置が複数接続されるデータ処理システムにおけるデータ処理方法であって、
    前記データ処理を要求するメッセージを送信するメッセージ送信手順と、
    前記メッセージを受信した後、前記メッセージを解析し、解析結果から所定の情報を取得するメッセージ解析手順と、
    処理対象である処理対象データに対して要求された所定のデータ処理を行うデータ処理実行手順とを有し、
    複数の前記データ処理装置において、第1のデータ処理装置に前記処理対象データが入力されると、前記第1のデータ処理装置が、前記メッセージ送信手順により、入力された前記処理対象データに対して前記データ処理を行う第2のデータ処理装置に、前記メッセージを送信し、
    前記第2のデータ処理装置が、前記メッセージ解析手順により、前記第1のデータ処理装置から受信した前記メッセージを解析し、前記データ処理実行手順により、解析結果から取得した前記所定の情報に基づいて、前記処理対象データに対して要求されたデータ処理を行い、データ処理が完了した後に、前記メッセージ送信手順により、次のデータ処理を行う第3のデータ処理装置に、前記メッセージを送信することを特徴とするデータ処理方法。
  25. 所定の処理手順に従ってデータ処理を行うデータ処理装置が複数接続されるデータ処理システムにおけるデータ処理装置のデータ処理方法であって、
    前記データ処理を要求するメッセージを送信するメッセージ送信手順を有し、
    前記データ処理を行う処理対象である処理対象データが入力されると、
    前記メッセージ送信手段により、入力された前記処理対象データに対して前記データ処理を行う前記データ処理システムに接続される他のデータ処理装置に、前記メッセージを送信することを特徴とするデータ処理方法。
  26. 所定の処理手順に従ってデータ処理を行うデータ処理装置が複数接続されるデータ処理システムにおけるデータ処理装置のデータ処理方法であって、
    前記データ処理を要求するメッセージを送信するメッセージ送信手順と、
    前記メッセージを受信した後、前記メッセージを解析し、解析結果から所定の情報を取得するメッセージ解析手順と、
    処理対象である処理対象データに対して要求された所定のデータ処理を行うデータ処理実行手順とを有し、
    前記メッセージ送信手順により、前記データ処理システムに接続される他のデータ処理装置から送信された前記メッセージを受信すると、
    前記メッセージ解析手順により、前記他のデータ処理装置から受信した前記メッセージを解析し、前記データ処理実行手順により、解析結果から取得した前記所定の情報に基づいて、前記処理対象データに対して要求されたデータ処理を行い、データ処理が完了した後に、前記メッセージ送信手順により、次のデータ処理を行うデータ処理装置に、前記メッセージを送信することを特徴とするデータ処理方法。
  27. 所定の処理手順に従ってデータ処理を行うデータ処理装置が複数接続されるデータ処理システムにおけるデータ処理装置のデータ処理プログラムであって、
    コンピュータを、
    前記データ処理を要求するメッセージを送信するメッセージ送信手段として機能させ、
    前記データ処理を行う処理対象である処理対象データが入力されると、
    前記メッセージ送信手段により、入力された前記処理対象データに対して前記データ処理を行う前記データ処理システムに接続される他のデータ処理装置に、前記メッセージを送信するように実行させるデータ処理プログラム。
  28. 所定の処理手順に従ってデータ処理を行うデータ処理装置が複数接続されるデータ処理システムにおけるデータ処理装置のデータ処理プログラムであって、
    コンピュータを、
    前記データ処理を要求するメッセージを送信するメッセージ送信手段と、
    前記メッセージを受信した後、前記メッセージを解析し、解析結果から所定の情報を取得するメッセージ解析手段と、
    処理対象である処理対象データに対して要求された所定のデータ処理を行うデータ処理実行手段として機能させ、
    前記メッセージ送信手段により、前記データ処理システムに接続される他のデータ処理装置から送信された前記メッセージを受信すると、
    前記メッセージ解析手段により、前記他のデータ処理装置から受信した前記メッセージを解析し、前記データ処理実行手段により、解析結果から取得した前記所定の情報に基づいて、前記処理対象データに対して要求されたデータ処理を行い、データ処理が完了した後に、前記メッセージ送信手段により、次のデータ処理を行うデータ処理装置に、前記メッセージを送信するように実行させるデータ処理プログラム。
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