JP2009140088A - 防災システム - Google Patents
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Abstract
【課題】地震等の災害発生時に迅速かつ適正に対策を実行して被害を効果的に抑制できるようにする。
【解決手段】災害が発生する可能性があることを予知する予知手段1と、この予知手段1により災害の発生が予知された場合に災害情報を提供する情報提供手段3a〜3cに接続して災害情報を収集する情報収集手段4と、この情報収集手段4により収集された災害情報を表示可能な表示手段5と、上記災害情報が収集されたことが確認された時点で上記表示手段に災害情報を表示させるように制御する災害表示制御部12とを備えた。
【選択図】図1
【解決手段】災害が発生する可能性があることを予知する予知手段1と、この予知手段1により災害の発生が予知された場合に災害情報を提供する情報提供手段3a〜3cに接続して災害情報を収集する情報収集手段4と、この情報収集手段4により収集された災害情報を表示可能な表示手段5と、上記災害情報が収集されたことが確認された時点で上記表示手段に災害情報を表示させるように制御する災害表示制御部12とを備えた。
【選択図】図1
Description
本発明は、地震等の災害の発生時に被害の発生を抑制することを目的とした防災システムに関するものである。
従来、下記特許文献1に示されるように、振動、風速および雨量の内少なくとも一つを検出可能なセンサと、宅内に設置されて上記センサに接続された常時可動のコントローラとを備え、通信手段により上記コントローラに接続されて災害情報を提供する防災上センタとを備え、第1の基準値以上の上記振動、風量および雨量のうち少なくとも一つを検出すると、上記コントローラが通信手段を介して防災情報センタにアクセスし、この防災情報センタから災害情報を取得するように構成された防災システムが知られている。
特開2006−331150号公報
上記特許文献1に開示された防災システムでは、例えば在宅者が就寝中に地震が発生、あるいは台風が接近した場合であっても、在宅者は、コントローラが防災情報センタから自動的に取得した災害情報を参照することにより、各家庭において災害に対する初動対応をできるという利点がある。しかし、上記のようにセンサの検出信号に応じ、地震等の発生が検出された後に、防災情報センタにアクセスして災害情報を取得するように構成し、その情報を携帯電話等からなる端末に通知するように構成した場合には、上記防災情報センタにアクセスが集中することに起因して情報の入手に時間を要し、あるいは情報が錯綜して正確な情報が得られない可能性がある。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、地震等の災害発生時に迅速かつ適正に対策を実行して被害を効果的に抑制することができる災害防止システムを提供することを目的としている。
請求項1に係る発明は、災害が発生する可能性があることを予知する予知手段と、この予知手段により災害の発生が予知された場合に災害情報を提供する情報提供手段に接続して災害情報を収集する情報収集手段と、この情報収集手段により収集された災害情報を表示可能な表示手段と、上記災害情報が収集されたことが確認された時点で上記表示手段に災害情報を表示させるように制御する災害表示制御部とを備えたものである。
請求項2に係る発明は、上記請求項1に記載の防災システムにおいて、上記表示手段が道路に沿った位置に配設されるとともに、上記情報収集手段により災害情報が収集されたことが確認された時点で上記表示手段に災害状況情報と避難誘導情報とを表示させる制御を上記災害表示制御部により実行するように構成したものである。
請求項3に係る発明は、上記請求項1または2に記載の防災システムにおいて、通常時に所定の案内情報を表示手段に表示させる通常表示制御部を備えたものである。
請求項4に係る発明は、上記請求項1〜3のいずれか1項に記載の防災システムにおいて、上記予知手段により災害の発生が予知された時点で、上記表示手段に災害発生の予知情報を表示させるように制御する予告表示制御部を備えたものである。
請求項1に係る発明では、災害の発生後に災害情報の収集を開始する構成とした場合のように、上記情報提供センタ等にアクセスが集中することに起因して情報の入手に時間を要したり、情報が錯綜して正確な情報が得られなかったりする等の弊害を生じることなく、正確な情報を迅速に収集することができるため、災害の発生地および災害大きさ等を示す災害状況や避難誘導情報からなる災害情報を上記表示手段に表示させることにより、この表示手段を見た者に災害の発生を知らせて安全な場所に誘導できる等の利点がある。
請求項2に係る発明では、に高速道路または自動車専用道路等からなる道路に沿った位置に上記表示手段を配設するとともに、上記情報収集手段により災害情報が収集されたことが確認された時点で、所定の災害状況情報と避難誘導情報とを上記表示手段に表示させるように構成したため、地震等の災害発生時に多くの者に必要な情報を効率よく提供して適正に避難誘導することができる。
請求項3に係る発明では、通常時に広告情報や観光案内情報等からなる所定の案内情報を表示手段に表示させるように構成したため、通常時に表示手段の有効活用を図ることができる。また、例えば予め契約した企業もしくは観光協会等から提供された商品、宿泊施設または食事施設等を宣伝するための広告情報を上記表示手段に表示させるように構成した場合には、上記企業等から広告収入が得られるため、この広告収入によって上記防災システムの維持管理費用等を賄うことが可能になる等の利点がある。
請求項4に係る発明では、予知手段により災害の発生が予知された時点で、災害の発生時における避難場所等を知らせる一般的表示や災害の発生確率を表示する確率表示等からなる災害発生の予知情報を上記表示手段に表示させるように構成したため、上記予知手段により災害の発生が予知された時点から上記情報収集手段により災害情報が収集されるまでの間に、所定の警告を与えて注意を喚起することができる。しかも、上記予知手段により災害の発生が予知された時点で上記避難誘導情報等を表示手段に表示させる構成とした場合のように、不正確な情報が提供されることに起因してパニックが発生すること等を効果的に防止できるという利点がある。
図1は、本発明に係る防災システムの実施形態を示している。この防災システムは、災害が発生する可能性があることを予知する予知手段1と、インターネット等の通信回線2を介して情報提供センタ3a〜3cに接続することにより災害情報を収集する情報収集手段4と、この情報収集手段4によって収集された災害情報等を表示可能な表示手段5と、この表示手段5を制御する表示制御手段6とを備えている。
上記予知手段1は、例えば大地震が起こる数時間前に発生すると考えられる大気中の電磁波を検出する電磁波センサ7と、この電磁波の検出信号を解析して異常現象が発生したか否か、つまり通常時に比べて上記電磁波の発生量が顕著に増加する異常現象が発生したか否かを検知する異常検知部8とを有し、この異常検知部8において上記異常現象が発生したことが検知されたされた場合に、上記情報収集手段4に作動指令信号を出力するとともに、上記表示制御手段6に災害発生の予知信号を出力するように構成されている。
上記情報収集手段4は、気象庁、政府、地方自治体または所定の情報提供団体等が運営する情報提供センタ3a〜3cに、インターネット等からなる通信回線2を介して接続され、この通信回線2を介して上記情報提供センタ3a〜3cから提供された災害情報を分析することにより災害が発生したか否かを判定するとともに、災害が発生したと判定された場合に、上記情報提供センタ3a〜3cから提供された災害情報を収集してこの災害情報信号を上記表示制御手段6に出力するように構成されている。
上記表示手段5は、表示制御手段6から出力された画像データに応じた広告情報または災害情報等を表示するLED表示パネル、液晶表示パネルまたはプラズマ表示パネル等からなり、高速道路または自動車専用道路等に沿って設けられたサービスエリア等の目立つ位置に配設されている。
上記表示制御手段6には、通常時に各種の案内情報を表示手段5に表示させるように制御する通常表示制御部11と、上記情報収集手段4により災害情報が収集されたことが確認された時点で表示手段5に災害情報を表示させるように制御する災害表示制御部12と、上記予知手段1により災害の発生が予知された時点で表示手段5に災害発生の予知状態にあることを表示させるように制御する予告表示制御部13とが設けられている。
上記通常表示制御部11は、予め契約した企業もしくは観光協会等から提供された商品、宿泊施設または食事施設等を宣伝するための広告情報や、道路交通情報、観光案内情報、天気情報等からなる案内情報を画像データとして上記表示手段5に出力し、この表示手段5において上記広告情報または画像情報等からなる案内情報を定期的または連続的に表示させる制御を実行するように構成されている。
また、上記災害表示制御部12は、情報収集手段4の災害情報出力部10により災害情報が収集されたことが確認された時点で、この災害情報出力部10から出力された災害情報信号に対応した災害情報を上記表示手段5に表示させる制御を実行するように構成されている。上記災害情報としては、例えば図2に示すように災害の発生地および災害大きさ等を示す災害状況情報14や、避難誘導情報15等が考えられる。
一方、上記予告表示制御部13は、大気中における電磁波の発生量が予め設定された基準値よりも大きいことが予知手段1において検知された場合等に、上記通常表示制御部11による案内情報の表示制御を停止させるとともに、災害が発生する可能性があることを予知させる予知情報を表示させる制御を実行するように構成されている。上記予知情報としては、例えば図3に示すように、災害の発生時における避難場所等を知らせる一般的表示や、図4に示すように、地震等の災害が発生する確率を表示する確率表示等が考えられる。
上記のように構成された防災システムの制御動作を図5に示すフローチャートに基づいて説明する。上記制御動作がスタートすると、まず上記予知手段1により大気中の電磁波の発生量が顕著に増加する異常の発生が検出された否かを判別し(ステップS1)、NOと判定された場合には、広告情報や、道路交通情報、観光案内情報、天気情報等からなる各種の案内情報を表示手段5に表示させる通常表示制御を実行する(ステップS2)。
上記ステップS1でYESと判定されて上記予知手段1により異常の発生が検出されたことが確認された場合には、表示手段5に所定の予知情報を表示させる予知表示制御を実行するとともに(ステップS3)、情報収集手段4を作動させて災害情報の収集を開始する(ステップS4)。この情報収集手段4により災害情報が収集されたか否かを判別し(ステップS5)、NOと判定された場合には、ステップS1にリターンして上記制御動作を繰り返す。そして、上記ステップS5でYESと判定されて情報収集手段4により災害情報が収集されたことが確認された場合には、その時点で表示手段5に災害情報を表示させる災害表示制御を実行する(ステップS6)。
上記のように災害が発生する可能性があることを予知する予知手段1と、この予知手段1により災害の発生が予知された場合に災害情報を提供する情報提供センタ3a〜3c等からなる情報提供手段に接続して災害情報を収集する情報収集手段4と、この情報収集手段4により収集された災害情報を表示可能な表示手段5と、上記災害情報が収集されたことが確認された時点で上記表示手段5に災害情報を表示させるように制御する災害表示制御部12とを設けたため、地震等の災害発生時に迅速かつ適正に対策を講じて被害を効果的に抑制できるという利点がある。
すなわち、上記予知手段1により災害が発生する可能性があることが予知された時点で上記情報収集手段4による災害情報の収集を行うように構成したため、災害の発生後に災害情報の収集を開始するように構成された従来技術のように、上記情報提供センタ3a〜3cにアクセスが集中することに起因して情報の入手に時間を要したり、情報が錯綜して正確な情報が得られなかったりする等の弊害を生じることなく、正確な情報を迅速に収集することができる。したがって、図2に示すように、災害の発生地および災害大きさ等を示す災害状況や避難誘導情報からなる災害情報を上記表示手段5に表示させることにより、この表示手段5を見た者に災害の発生を知らせて安全な場所に誘導できる等の利点がある。
また、上記実施形態に示すように高速道路または自動車専用道路等からなる道路に沿った位置に上記表示手段5を配設するとともに、上記情報収集手段4により災害情報が収集されたことが確認された時点で、図2に示すように、災害状況情報14と避難誘導情報15とを上記表示手段5に表示させる制御を上記災害表示制御部12により実行するように構成した場合には、地震等の災害発生時に多くの者に必要な情報を効率よく提供して適正に避難誘導することができる。なお、上記表示手段5は、道路に沿った位置に限られず、公園、学校、公共施設および大型店舗等、任意の場所に設置可能であることは勿論である。
さらに、上記実施形態では、通常時に広告情報や観光案内情報等からなる所定の案内情報を表示手段5に表示させる制御を通常表示制御部11により実行するように構成したため、通常時に表示手段5の有効活用を図ることができる。特に、上記実施形態に示すように、予め契約した企業もしくは観光協会等から提供された商品、宿泊施設または食事施設等を宣伝するための広告情報を上記表示手段5に表示させるように構成した場合には、上記企業等から広告収入が得られるため、この広告収入によって上記防災システムの維持管理費用等を賄うことが可能になる等の利点がある。
また、上記実施形態に示すように、予知手段1により災害の発生が予知された時点で、図3に示すように災害の発生時における避難場所等を知らせる一般的表示や、図4に示すように災害の発生確率を表示する確率表示等からなる災害発生の予知情報を上記表示手段5に表示させる制御を上記予告表示制御部13により実行するように構成した場合には、上記予知手段1により災害の発生が予知された時点から上記情報収集手段4により災害情報が収集されるまでの間に、所定の警告を与えて注意を喚起することができる。しかも、上記予知手段1により災害の発生が予知された時点で上記避難誘導情報15等を表示手段5に表示させる構成とした場合のように、不正確な情報が提供されることに起因してパニックが発生すること等を効果的に防止できるという利点がある。
なお、災害発生の予知情報を表示手段5に表示させる制御を実行する上記予告表示制御部13を省略し、上記情報収集手段4により災害情報が収集されるまで、上記広告情報等からなる案内情報を表示手段5に表示させるとともに、上記災害情報が収集されたことが確認された時点で、上記案内情報を表示する通常表示制御状態から上記災害情報を表示させる災害表示制御状態に移行させるように構成してもよい。
また、大気中の電磁波を検出する電磁波センサ7と、この電磁波の検出信号を解析してその異常現象が発生したか否かを検知する異常検知部8とを備えた上記予知手段1に代え、電磁波の影響を受けて反応する試験片の反応状態に応じて上記異常現象の発生を検知するように構成してもよく、あるいは所定の研究施設等に設けられた予知装置から提供される予知情報等に基づき、災害が発生する可能性があることを予知するように構成してもよい。
上記実施形態では、災害情報が収集されたことが確認された時点で上記表示手段5に表示させる災害情報としては、災害の発生地および災害大きさ等を示す災害状況情報14や避難誘導情報15に代え、あるいはこれらの情報とともに、上記表示手段5が配設された避難場所が有する備蓄品の収容内容等を表示するように構成してもよい。また、上記表示手段5に上記災害状況情報14等からなる画像データとして表示手段5に表示させるとともに、スピーカから所定の音声情報を出力し、または警告灯を点灯することにより、災害が発生したことを報知するように構成してもよい。
さらに、本発明に係る防災システムは、地震に限られず、台風、火山噴火、津波、雷雨、大気汚染または紫外線照射等の種々の災害が発生する可能性があることを予知して災害情報を収集するとともに、この収集された災害情報を表示手段5に表示させるシステムに広く適用可能である。
1 予知手段
3a〜3c 情報提供センタ(情報提供手段)
4 情報収集手段
5 表示手段
11 通常表示制御手段
12 災害表示制御手段
13 予告表示制御手段
3a〜3c 情報提供センタ(情報提供手段)
4 情報収集手段
5 表示手段
11 通常表示制御手段
12 災害表示制御手段
13 予告表示制御手段
Claims (4)
- 災害が発生する可能性があることを予知する予知手段と、この予知手段により災害の発生が予知された場合に災害情報を提供する情報提供手段に接続して災害情報を収集する情報収集手段と、この情報収集手段により収集された災害情報を表示可能な表示手段と、上記災害情報が収集されたことが確認された時点で上記表示手段に災害情報を表示させるように制御する災害表示制御部とを備えたことを特徴とする防災システム。
- 上記表示手段が道路に沿った位置に配設されるとともに、上記情報収集手段により災害情報が収集されたことが確認された時点で上記表示手段に災害状況情報と避難誘導情報とを表示させる制御を上記災害表示制御部により実行するように構成したことを特徴とする請求項1に記載の防災システム。
- 通常時に所定の案内情報を表示手段に表示させる通常表示制御部を備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の防災システム。
- 上記予知手段により災害の発生が予知された時点で、上記表示手段に災害発生の予知情報を表示させるように制御する予告表示制御部を備えたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の防災システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Cited By (2)
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JP2016162150A (ja) * | 2015-03-01 | 2016-09-05 | 真人 田村 | 車両の強制停止装置 |
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2007
- 2007-12-04 JP JP2007313878A patent/JP2009140088A/ja active Pending
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CN102508288B (zh) * | 2011-10-18 | 2013-09-11 | 浙江工业大学 | 基于物联网技术的地震预测辅助系统 |
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