JP4959628B2 - 防災向け警報システム - Google Patents

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この発明は、有害物質を検知すると携帯端末等に警報を発する防災向け警報システムに関するものである。
近年、テロ攻撃、災害時等において、汚染物質、特に放射性物質、生物剤および化学剤を早期に検出して警報を発令することによって、被害を低減することが求められている。従来は、単一センサ(放射性物質センサ、化学剤センサ、生物剤センサのうちのいずれか1つ)または複数の単一センサを用いて監視することが主流であり(例えば特許文献1)、センサが対象とする物質を検知すると、携帯端末等から人的または自動的に警報を発令させていた。
例えば、特許文献2では複数の非接触型のセンサを配置し、各センサにおいてエアロゾルを検知した場合に警報を発する装置が提案されている。
特表2007−516515号公報 特開2002−22641号公報
従来の防災向け警報システムは以上のように構成されているので、単一センサまたは複数の単一センサを用いて監視しても検出できる剤種が限定されるという課題があった。
また、安価なセンサを用いた警報システムは、センサの性能が低いために花粉、排ガス等に影響を受けてしまい、誤警報を発令する場合があった。あるいは、気象、地形等の環境条件によっては異常が発生していない状態でも誤警報を発令する可能性が高かった。そのため、携帯端末等を有するユーザに適確な警報を発令することが困難であるという課題があった。
さらに、各配置場所における汚染物質検知の情報だけでは汚染エリアの流動予測ができず、複数の単一センサが順次検知した情報をもとに流動予測を行う必要があるため、早期に汚染エリアを予測して携帯端末等に事前に警報を発令することが困難であるという課題があった。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、誤警報を低減すると共に、複数種の汚染物質による汚染エリアの流動予測を行い、携帯端末等を有するユーザに早期に適確な警報を発令することを目的とする。
この発明に係る防災向け警報システムは、収集装置が収集した対象物質の検知情報に基づいて前記対象物質に関する警報情報を送信することにより警報を発令する統制装置と、前記統制装置から受信した前記警報情報を提示する警報表示装置とがネットワークで接続された防災向け警報システムにおいて、前記収集装置は、放射性物質、生物剤および化学剤のうちの少なくともいずれか1つを前記対象物質として検知した検知情報を生成する第1の検知部と、前記収集装置の周辺環境を観測した第1の環境情報、および、前記第1の環境情報のうち、前記第1の検知部による前記対象物質の検知精度を悪化させる要因である第2の環境情報を生成する第2の検知部と、前記収集装置の現在位置を取得して第1の位置情報を生成する第1の位置検出部とを備え、前記統制装置は、前記第1の検知部による過去の検知確率を蓄積する蓄積部と、前記第2の検知部で観測した前記第2の環境情報と前記蓄積部で蓄積した前記過去の検知確率とに基づいて、前記第1の検知部で検知した前記検知情報が誤検知か否かを判定し、前記対象物質に関する警報発令を決定する警報発令判定部と、前記第1の位置情報、前記検知情報および前記第1の環境情報に基づいて、前記対象物質の汚染エリアを特定する汚染エリア特定部と、前記警報発令判定部で警報発令が決定された場合に、前記対象物質に関する情報と対応する前記汚染エリアの情報とを含む前記警報情報を生成する警報情報生成部とを備えるものである。
この発明によれば、第2の検知部で観測した情報と蓄積部で蓄積した過去の検知確率とに基づいて、第1の検知部で検知した前記検知情報が誤検知か否かを判定し、対象物質に関する警報発令を決定すると共に、現在位置を示す第1の位置情報、検知情報および環境情報に基づいて対象物質の汚染エリアを特定して対象物質に関する情報と対応する汚染エリアの情報とを含む警報情報を生成し、警報表示装置は統制装置から受信した警報情報を提示するようにしたので、誤警報を低減すると共に、携帯端末等の警報表示装置に早期に適確な警報を発令可能な防災向け警報システムを提供することができる。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1に係る防災向け警報システムの全体構成を示すブロック図である。図1に示す防災向け警報システムは、1つの統制装置10、複数の収集装置20、および1つ以上の警報表示装置30により構成される。
図1に示す収集装置20は、統制装置10との通信を行う送受信部21、定期的に位置情報(第1の位置情報)を取得する位置検出部(第1の位置検出部)22、検知情報または環境情報を収集する1つ以上の検知部(第1の検知部、第2の検知部)23、各検知部23が収集した検知情報または環境情報を蓄積する情報収集部24を備える。
収集装置20は、固定型または可搬型の構成とする。
収集装置20の送受信部21は、通信用の有線または無線ネットワークを介して統制装置10と通信を行い、統制装置10から要求情報を受信すると共に、要求情報に応じて統制装置10へ検知情報、環境情報および位置情報を送信する。
位置検出部22は、GPS受信機で構成され、定期的に収集装置20の位置情報を取得して出力する。
検知部23は、放射性物質(Nuclear)を検知するセンサ(Nセンサ)、生物剤(Biological)を検知するセンサ(Bセンサ)、化学剤(Chemical)を検知するセンサ(Cセンサ)、風向風速を検知する風情報収集センサ(気象庁の気象システムまたはライダ等)、排気ガス濃度または花粉飛散量等を測定するセンサ、ならびに建物情報、交通情報等の周囲情報を収集する機能(交通状況を監視して動画または静止画を収集するカメラ等)等のうちからいずれか1つのセンサまたは機能を有する。
以下では、N、BおよびCセンサが出力する情報を総称して検知情報と呼び、このN、BおよびCセンサの検知精度に影響を及ぼす環境要因を検出する風情報収集センサ、周囲情報収集機能等が出力する情報を総称して環境情報と呼ぶ。
図2は、この発明の実施の形態1に係る防災向け警報システムの検知情報を示す説明図である。図2において図1と同一または相当の部分については同一の符号を付し説明を省略する。
例えば、防災向け警報システムは、収集装置20aがNセンサを有する検知部23、Bセンサを有する検知部23およびCセンサを有する検知部23の計3つの検知部23を備え、収集装置20bがBセンサを有する検知部23を備え、収集装置20cがCセンサを有する検知部23を備えていることとする。そして、収集装置20aのNセンサがA剤を検知し、収集装置20cのCセンサがC剤を検知し、それら検知情報が収集装置20a,20b,20cから統制装置10へ送信される。統制装置10の送受信部11がこれら検知情報を受信して、蓄積部15が図2に示すように蓄積する。
情報収集部24は例えばPDA(Personal Digital Assistant)、ノートPC(Personal Computer)等で構成され、各検知部23と連接される。そして、各検知部23が検知情報または環境情報を出力した場合、または統制装置10から要求情報を受信した場合に、情報収集部24が統制装置10へ送信するための検知情報および環境情報を生成する。検知部23のセンサまたは機能の種類、ならびに出力する情報の種類の判断は、この情報収集部24に初期設定時等に予め設定されているものとする。
統制装置10は、収集装置20および警報表示装置30との通信を行う送受信部11、収集装置20から受信した各情報に基づき誤警報か否かを判断する警報発令判定部12、収集装置20から受信した検知情報、環境情報および位置情報に基づき汚染エリアの特定および流動予測を行う汚染エリア特定部13、警報発令対象の汚染物質、汚染エリア等を含む警報情報を生成する警報情報生成部14、収集装置20および警報表示装置30から受信した各情報、ならびに警報発令判定部12および汚染エリア特定部13の各処理結果情報を蓄積する蓄積部15、各部の処理結果等を画面表示する表示部16、操作機能を有する入力部17を備える。
統制装置10の送受信部21は、通信用の有線または無線ネットワークを介して収集装置20および警報表示装置30との通信を行う。送受信部21は、収集装置20へ要求情報を送信すると共に、収集装置20から検知情報、環境情報および位置情報を受信する。
また、送受信部21は警報表示装置30へ要求情報および警報情報を送信すると共に、警報表示装置30から位置情報を受信する。
警報発令判定部12は、各種情報を統制装置10へ送信するように要求する内容の要求情報を、送受信部11を経由して収集装置20および警報表示装置30へ一定周期で送信し、情報収集を行う。そして、収集装置20から受信した検知情報、環境情報および位置情報と蓄積部15に蓄積されている過去の警報発令の判定結果を用いて、警報発令判定部12が各種剤雲の検知が誤警報か否かを判定し、誤警報でない場合に警報表示装置30に対する警報情報の発令を決定する。また、警報発令判定部12は警報情報発令の判定結果を蓄積部15へ出力する。
汚染エリア特定部13は、各収集装置20から送信された検知情報、環境情報および位置情報を用いて、汚染エリア特定部13は汚染エリアの特定および汚染エリアの時間経過に伴う流動予測を行う。
警報情報生成部14は、汚染エリア特定部13が特定した汚染エリアおよび警報発令判定部12により警報発令対象と判定された汚染物質、ならびに汚染物質の種類に応じた対策、避難経路等からなる警報情報を生成する。なお、警報発令判定部12、汚染エリア特定部13および警報情報生成部14はPC、サーバ等で構成される。
蓄積部15は、各収集装置20から受信した検知情報、環境情報および位置情報、各警報表示装置30から受信した位置情報、ならびに警報発令判定部12が出力した警報発令の判定結果を蓄積する。また、蓄積部15には標高情報等を含む高解像度の電子地図等の地形情報が予め蓄積されている。この蓄積部15はPC、サーバ、ハードディスクドライブ、メモリ等で構成される。
表示部16は、警報発令判定部12の判定結果を表示する。また、表示部16は蓄積部15の地形情報を用いて地図を表示し、その地図上に各収集装置20および各警報表示装置30を各位置情報に基づいて表示する。警報発令時には、表示部16は地図上に汚染エリア特定部13が特定した汚染エリアを表示する。
また、入力部17は、ユーザの操作入力を受け付ける。
なお、表示部16および入力部17は、LCDタッチパネルモニタ(Liquid Crystal Display)等で構成される。
警報表示装置30は、統制装置10との通信を行う送受信部31、定期的に位置情報(第2の位置情報)を取得する位置検出部(第2の位置検出部)32、統制装置10から受信した警報情報を表示する表示部33、操作機能を有する入力部34を備える。
警報表示装置30は、固定型または可搬型の構成とする。
警報表示装置30の送受信部31は、通信用の有線または無線ネットワークを介して統制装置10との通信を行い、統制装置10から要求情報および警報情報を受信すると共に、要求情報に応じて統制装置10へ位置情報を送信する。位置検出部32は、GPS受信機で構成され、定期的に警報表示装置30の位置情報を取得して出力する。
表示部33は、送受信部31から出力された警報情報を表示する。また、入力部34はユーザの操作入力を受け付ける。なお、表示部33および入力部34は、LCDタッチパネルモニタ等で構成される。
次に、防災向け警報システムの警報発令判定部12の動作を説明する。図3は、この発明の実施の形態1に係る防災向け警報システムの警報発令判定の動作を示すフローチャートである。また、図4は、この発明の実施の形態1に係る防災向け警報システムの流動予測を示す説明図であり、統制装置10の表示部16が表示する画面の1例である。図4において図1と同一または相当の部分については同一の符号を付し説明を省略する。
以下では、図4に示す画面51に表示されているように、防災向け警報システムがNセンサ、BセンサまたはCセンサによる検知情報を出力する検知部を有する収集装置20a,20b,20c、気象または交通情報等を測定するセンサによる環境情報を出力する検知部を有する収集装置20x,20y,20z、警報表示装置30a,30bを備える構成とする。ここでは説明を簡略化するために、各収集装置は検知部を1つずつ有する構成とした。なお、画面51は統制装置10の表示部16の表示画面である。
図3に示すステップST1において、統制装置10は要求情報を収集装置20a,20b,20x,20y,20zおよび警報表示装置30a,30bへそれぞれ送信し、各収集装置から検知情報、環境情報および位置情報を受信すると共に、各警報表示装置から位置情報を受信する。受信した各種情報は、警報発令判定部12、汚染エリア特定部13および蓄積部15へ出力される。
ステップST2において、警報発令判定部12は、各収集装置の検知部23から出力された検知情報および環境情報と、蓄積部15が蓄積している過去の警報発令の判定結果を比較して、誤警報の判定を行う。ここで各種情報の例として、統制装置10が各収集装置から受信した検知情報41および環境情報42と、蓄積部15に蓄積されている過去の警報発令の判定結果43を図5に示す。図5は、この発明の実施の形態1に係る防災向け警報システムの警報発令判定を示す説明図である。図5において図4と同一または相当の部分については同一の符号を付し説明を省略する。
例えば、図5に示す検知情報41について警報発令判定を行う場合、警報発令判定部12は、収集装置20aの設置場所付近の環境情報42(収集装置20x;風向風速、収集装置20y;排気ガス濃度、収集装置20z;排気ガス濃度)、および過去の判定結果43(収集装置20aの検知部;検知確率低、収集装置20bの検知部;検知確率高、収集装置20cの検知部;検知確率中)を用いて、環境の影響による誤警報の有無を判定する。
過去の判定結果43とは、各検知部23の測定精度(性能)と環境情報(環境による影響)から判定した検知確率である。各検知部23による汚染物質の検出が過去において正確であった場合が多ければ検知確率高、誤検出が多ければ検知確率低となるように設定する。誤検出は、汚染物質が存在していないのに検出してしまった場合、および汚染物質が存在しているのに検出しなかった場合である。
警報発令判定部12は、検知情報41、環境情報42および過去の判定結果43より、収集装置20aによるA剤検知の検知情報は誤警報であり、収集装置20cによるC剤検知の検知情報は警報であると判定した判定結果44を生成する。花粉や排気ガスの量が多い地域においては、検知部23の検知情報に誤検出である場合が多くなり、誤警報を発令する確率が高くなる。このような誤警報/警報の判定条件を警報発令判定部12に予め設定しておけばよい。本実施の形態の防災向け警報システムは、収集装置が設置された場所周辺の環境情報42を用いて誤警報の判定を行うため、環境の影響による誤警報発令を低減することが可能となる。
警報発令判定部12は、検知情報41の誤警報/警報の判定結果44を生成し、警報発令の判定が少なくとも1つ以上ある場合に(ステップST2“Yes”)、警報を発令させる(ステップST3)。警報発令判定部12の警報発令の判定を受けて、後述のように、汚染エリア特定部12が汚染エリアを特定し、警報情報生成部14が警報情報を生成し、送受信部11が各警報表示装置へ警報情報を送信する。警報発令後、警報発令判定部12は判定結果44を蓄積部15に蓄積し、過去の判定結果43の内容を更新する。
誤警報の判定の場合には(ステップST2“No”)、警報発令判定部12が表示部16に誤警報であることを表示する(ステップST4)。ユーザにより誤警報/警報の判定が再実施され、入力部17からユーザによって警報発令の判定が入力されると(ステップST4“Yes”)、警報発令判定部12は警報を発令させる(ステップST3)。
他方、入力部17からユーザによって誤警報の判定が入力されると(ステップST4“No”)、警報発令判定部12は警報を発令しないことを決定する(ステップST5)。ステップST4において誤警報と再度判定された場合、警報発令判定部12は判定結果44を蓄積部15に蓄積し、過去の判定結果43の内容を更新する。
次に、ステップST3にて警報発令と判定された場合の汚染エリア特定部13の動作を説明する。図5の判定結果44に示すように、収集装置20cの検知したC剤について警報発令判定部12が警報発令を決定すると、汚染エリア特定部13は警報発令対象となった汚染物質による汚染エリアの特定、およびその汚染エリアの時間経過に伴う流動予測を行い、汚染エリアを表示部16に表示させる。
図4は、統制装置10の表示部16に表示される画面表示を表している。画面51は、収集装置20cによるC剤検知の検知情報に基づいて、警報発令判定部12が警報発令の判定を行った現在の汚染エリア52を示す。画面51のマップには地形情報(例えば、標高情報を含む高解像度の電子地図)が含まれる。
汚染エリア特定部13は、収集装置から受信した風向風速、建物情報等の環境情報および蓄積部15の地形情報を用いてI分後の汚染エリア53、J分後の汚染エリア54の予測を行い、表示部16の画面表示を画面51aへ遷移させる。
なお、この例ではC剤1種類のみの警報発令であったが、例えば複数の汚染物質について警報発令と判定された場合には、汚染エリア特定部13は汚染物質毎に汚染エリアを特定し、それらの流動予測を行う。
続いて、警報情報生成部14が警報発令判定部12により警報発令対象と判定された汚染物質、汚染エリア特定部13により特定された汚染エリア、汚染物質の種類に応じた対策、避難経路等からなる警報情報を生成し、警報表示装置30a,30bへ送信する。なお、汚染エリアは図4に示すような地図データであってもよいし、「○○丁〜○○丁付近」等のテキストによる住所データであってもよい。
警報表示装置30は、統制装置10から警報情報を受信すると、表示部33がその警報情報を表示する。ユーザが警報表示装置の表示部33および入力部34を操作して警報情報を確認することにより、剤雲に対する対処および退避等を行うことが可能となり、生命に関わるリスクを低減できる。
以上のように、実施の形態1によれば、収集装置20は現在位置を取得して位置情報を生成する位置検出部22と、放射性物質、生物剤および化学剤のうちの少なくともいずれか1つを汚染物質として検知した検知情報と、汚染物質の検知精度に影響を及ぼす収集装置20の周辺環境を観測した環境情報のうちの少なくともいずれか一方を生成する検知部23と、複数の検知部23を連接して検知情報および環境情報を収集する情報収集部24と、統制装置10との間で情報の送受信を行う送受信部21とを備えるように構成した。また、統制装置10は、収集装置20および警報表示装置30との間で情報の送受信を行う送受信部11と、送受信部11で受信した検知情報、環境情報および位置情報を蓄積すると共に、環境情報を用いて周辺環境の影響を考慮して求めた、各検知部23における過去の検知確率を蓄積する蓄積部15と、収集装置20から受信した環境情報と蓄積部15で蓄積した過去の検知確率とに基づいて検知情報が誤検知か否かを判定し、汚染物質に関する警報発令を決定する警報発令判定部12と、収集情報20から受信した位置情報、検知情報および環境情報に基づいて汚染物質による汚染エリアを特定し、さらに流動予測を行う汚染エリア特定部13と、警報発令判定部12で警報発令が決定された場合に、汚染物質の種類、汚染エリア、対策、避難経路等からなる警報情報を生成する警報情報生成部14と、警報情報を表示する表示部16とを備えるように構成した。さらに、警報表示装置30は、統制装置10との間で情報の送受信を行う送受信部31と、統制装置10から受信した警報情報を表示する表示部33とを備えるように構成した。そのため、防災向け警報システムは、誤警報を低減すると共に、携帯端末等の警報表示装置に早期に適確な警報を発令することが可能となる。
また、実施の形態1によれば、収集装置20は、同一の汚染物質を検知する複数の検知部23、または異なる汚染物質を検知する複数の検知部23を備えるように構成した。そのため、複数の異なる種類の汚染物質を同時に検出することが可能となる。
なお、上記実施の形態1では、統制装置10の警報情報生成部14が生成した同一の警報情報を警報表示装置30へ送信するように構成したが、警報情報生成部14が警報表示装置30の性能に合わせた警報情報を個別に生成するように構成してもよい。
具体的には、図1に示す警報表示装置30の性能に関する情報(CPU処理速度、表示性能等)を入力部34からのユーザの入力操作等により取得し、送受信部31が位置情報と合わせて性能情報を統制装置10へ送信する。統制装置10の送受信部11は受信した性能情報を蓄積部15に蓄積しておき、警報情報生成部14が警報情報を生成する際に性能情報に合わせて汚染エリア、汚染物質の種類、避難経路等からなる警報情報を生成し、送受信部11から送信する。例えば、警報情報生成部14は警報情報に含まれる汚染エリアのデータ形式を、警報表示装置30の表示性能に応じて地図データまたは住所データのどちらか一方から選択する。
また、警報情報生成部14は、警報情報のヘッダ部分に警報表示装置30を識別するID等を付与し、警報情報を送信する警報表示装置を個別に指定する構成であってもよい。警報情報生成部14は、例えば、流動予測された汚染エリア付近に位置する警報表示装置を個別に指定して警報情報を送信する。
さらに、緊急性の高い警報情報は、警報情報生成部14がテキストデータ形式で生成し、警報表示装置30へ送信する構成であってもよい。
このような構成の場合であっても、防災向け警報システムはユーザに雲剤に対する対処および退避方法を通知することが可能となり、ユーザの生命に関わるリスクを低減できる。また、携帯端末等の警報表示装置に早期に適確な警報を発令することが可能となる。
この発明の実施の形態1に係る防災向け警報システムの全体構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態1に係る防災向け警報システムの検知情報を示す説明図である。 この発明の実施の形態1に係る防災向け警報システムの警報発令判定の動作を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態1に係る防災向け警報システムの流動予測を示す説明図である。 この発明の実施の形態1に係る防災向け警報システムの警報発令判定を示す説明図である。
符号の説明
10 統制装置、11 送受信部、12 警報発令判定部、13 汚染エリア特定部、14 警報情報生成部、15 蓄積部、16 表示部、17 入力部、20 収集装置、21 送受信部、22 位置検出部(第1の位置検出部)、23 検知部(第1の検知部、第2の検知部)、24 情報収集部、30 警報表示装置、31 送受信部、32 位置検出部(第2の位置検出部)、33 表示部、34 入力部、41 検知情報、42 環境情報、43 過去の判定結果(過去の検知確率)、44 判定結果、51 画面、52 現在の汚染エリア、53 I分後の汚染エリア、54 J分後の汚染エリア。

Claims (5)

  1. 収集装置が収集した対象物質の検知情報に基づいて前記対象物質に関する警報情報を送信することにより警報を発令する統制装置と、前記統制装置から受信した前記警報情報を提示する警報表示装置とがネットワークで接続された防災向け警報システムにおいて、
    前記収集装置は、
    放射性物質、生物剤および化学剤のうちの少なくともいずれか1つを前記対象物質として検知した検知情報を生成する第1の検知部と、
    前記収集装置の周辺環境を観測した第1の環境情報、および、前記第1の環境情報のうち、前記第1の検知部による前記対象物質の検知精度を悪化させる要因である第2の環境情報を生成する第2の検知部と、
    前記収集装置の現在位置を取得して第1の位置情報を生成する第1の位置検出部とを備え、
    前記統制装置は、
    前記第1の検知部による過去の検知確率を蓄積する蓄積部と、
    前記第2の検知部で観測した前記第2の環境情報と前記蓄積部で蓄積した前記過去の検知確率とに基づいて、前記第1の検知部で検知した前記検知情報が誤検知か否かを判定し、前記対象物質に関する警報発令を決定する警報発令判定部と、
    前記第1の位置情報、前記検知情報および前記第1の環境情報に基づいて、前記対象物質の汚染エリアを特定する汚染エリア特定部と、
    前記警報発令判定部で警報発令が決定された場合に、前記対象物質に関する情報と対応する前記汚染エリアの情報とを含む前記警報情報を生成する警報情報生成部とを備えたことを特徴とする防災向け警報システム。
  2. 収集装置が収集した対象物質の検知情報に基づいて前記対象物質に関する警報情報を送信することにより警報を発令する統制装置と、前記統制装置から受信した前記警報情報を提示する警報表示装置とがネットワークで接続された防災向け警報システムにおいて、
    前記収集装置は、
    化学剤を前記対象物質として検知した検知情報を生成する第1の検知部と、
    前記収集装置の周辺環境を観測した第1の環境情報、および、前記第1の環境情報のうち、前記第1の検知部による前記対象物質の検知精度を悪化させる要因である花粉や排気ガスの量の情報を生成する第2の検知部と、
    前記収集装置の現在位置を取得して第1の位置情報を生成する第1の位置検出部とを備え、
    前記統制装置は、
    前記第1の検知部による過去の検知確率を蓄積する蓄積部と、
    前記第2の検知部で観測した前記花粉や排気ガスの量の情報と前記蓄積部で蓄積した前記過去の検知確率とに基づいて、前記第1の検知部で検知した前記検知情報が誤検知か否かを判定し、前記対象物質に関する警報発令を決定する警報発令判定部と、
    前記第1の位置情報、前記検知情報および前記第1の環境情報に基づいて、前記対象物質の汚染エリアを特定する汚染エリア特定部と、
    前記警報発令判定部で警報発令が決定された場合に、前記対象物質に関する情報と対応する前記汚染エリアの情報とを含む前記警報情報を生成する警報情報生成部とを備えたことを特徴とする防災向け警報システム。
  3. 前記汚染エリア特定部は、時間経過に伴う前記対象物質の流動予測をするものである請求項1または請求項2記載の防災向け警報システム。
  4. 前記汚染エリア特定部は、異なる時間毎に前記対象物質の汚染エリアを特定するものである請求項3記載の防災向け警報システム。
  5. 前記警報表示装置は、当該警報表示装置の現在位置を取得して第2の位置情報を生成する第2の位置検出部を備え、
    前記統制装置は、前記ネットワークを介して、前記警報表示装置の現在位置の情報を要求する要求信号を前記警報表示装置へ送り、前記警報表示装置は、前記要求信号を受けて、前記ネットワークを介して、前記第2の位置情報および前記警報表示装置の性能情報を前記統制装置へ送るものである請求項1から請求講4のうちのいずれか1項記載の防災向け警報システム。
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