JP2009139233A - ヤードクレーンの距離測定装置、ヤードクレーン、距離測定装置の光軸調整治具および距離測定装置の光軸調整方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 不可視光を出射する光源部と、出射された不可視光を反射する反射部41と、出射された不可視光の反射を妨げる遮蔽部42とを有し、光源部から見た反射部41と遮蔽部42との相対位置が変更可能とされたターゲット22と、反射された不可視光を検出する検出部と、が設けられていることを特徴とする。
【選択図】 図5
Description
上述の衝突防止装置には、RTGの走行方向に関して隣接するRTGまでの距離を測定する距離計が設けられ、この距離計により、設定距離内に隣接するRTGが存在するか否かを検出していた。
このような制御は各RTGについて独立して行われ、各RTGが設定範囲内に隣接するRTGが存在するか否かを監視し、それぞれ独立して走行停止信号が出力されていた。
一般的なRTGの場合、上述の所定距離は約20mとなる。なお、上述の所定距離はRTGの最大走行速度と減速性能に依存し、最大走行速度等が変われば所定距離も増減する。
RTGにおいては、これまで超音波式の距離計がよく使われていた。
しかしながら、赤外線カメラなどを用いる方法は、太陽光の下では太陽光に含まれる赤外線に邪魔され、距離計の赤外線が見えにくいという問題があった。特に、RTGにおける距離計の光軸調整は屋外で行われることが多く、赤外線カメラ等を用いる方法では光軸調整が難しいという問題があった。
しかしながら、ターゲットに赤外線が照射されていても、ターゲットのどの部分に赤外線が照射されているかが解らないため、正確な光軸調整を行うことができないという問題があった。
特に、所定距離、つまり距離計の検出距離が約20mと長いため、ターゲットを距離計で見つけ出すまでにかなりの時間を要し、作業効率が悪いという問題があった。
本発明のヤードクレーンの距離測定装置は、不可視光を出射する光源部と、出射された不可視光を反射する反射部と、出射された不可視光の反射を妨げる遮蔽部とを有し、前記光源部から見た前記反射部と前記遮蔽部との相対位置が変更可能とされたターゲットと、反射された不可視光を検出する検出部と、が設けられていることを特徴とする。
このようにして、不可視光の照射位置を検出することにより、光源部と照射位置とを結ぶ光軸が求められ、目に見えない不可視光の光軸調節が容易となる。
例えば、光源部および検出部を一のヤードクレーンに取付け、ターゲットを他のヤードクレーンに取付けることにより、一のヤードクレーンから他のヤードクレーンまでの距離を測定することができる。
つまり、不可視光が照射されている位置に遮蔽部を取り付けることにより、検出部による反射した不可視光の検出が途切れる。これにより、不可視光が照射されている位置を検出することができる。
つまり、不可視光が照射されている位置に反射部を取り付けることにより、検出部により反射した不可視光が検出される。これにより、不可視光が照射されている位置を検出することができる。
つまり、不可視光が照射されている位置に折り曲げられた遮蔽部が来ると、検出部による反射した不可視光の検出がとぎれる。これにより、不可視光が照射されている位置を検出することができる。
そして、判定された入射位置を所定領域内に調整することにより、不可視光の光軸が調節される。
以下、本発明の第1の実施形態について図1から図13を参照して説明する。
本実施形態では、本発明の距離測定装置、光軸調整治具および光軸調整方法を自動走行等するRTGに適用して説明するが、RTG以外に自動走行等するもRMGC(Rail Mounted Gantry Crane)にも適用することができ、特に限定するものではない。
さらに、同じレーンを走行するRTG1間の距離を測定するものに適用して説明するが、その他にも、レーンに蔵置されたコンテナ2との距離または間隔を測定するものに適用してもよく、特に限定するものではない。
RTG(ヤードクレーン)1は、図1に示すように、複数のコンテナ2が置かれるレーン3に沿って走行するものであって、自動制御あるいは手動運転されるものである。さらに、複数のRTG1が同一のレーン3上を走行するものである。
走行部5には、図2に示すように、制御部7から制御信号が入力され、入力された制御信号に基づいて、クレーン本体4の走行および停止等を制御するものである。
距離測定装置6には、赤外線レーザを出射するとともに、反射された赤外線レーザを検出する赤外線レーザセンサ(光源部、検出部)21と、赤外線レーザセンサ21から出射された赤外線レーザを反射するターゲット(光軸調整治具)22と、が設けられている。
赤外線レーザセンサ21は、図1に示すように、クレーン本体4の上部構造11における一方の端部近傍に配置されるものであって、隣接するRTG1のターゲット22に向かって赤外線レーザを出射するとともに、ターゲット22により反射された赤外線レーザを検出するものである。
レーザセンサ部31としては、公知のものを用いることができ、特に限定するものではない。
このようにすることで、筐体32は、上部構造11に対して赤外線レーザが出射される面の向きを略水平方向に沿って変更することができる。言い換えると、赤外線レーザの出射方向を水平方向に変更することができる。
このようにすることで、筐体32は、上部構造11に対して赤外線レーザが出射される位置を略上下方向に沿って移動させることができる。
ターゲット22は、図1に示すように、クレーン本体4の上部構造11における他方の端部近傍に配置され、隣接するRTG1の赤外線レーザセンサ21から出射された赤外線レーザを反射するものである。
ターゲット22には、図5および図6に示すように、赤外線レーザを反射する反射板である反射部41と、反射部41に入射する赤外線レーザを遮る遮蔽部42と、が設けられている。
反射部41における赤外線レーザが入射する面には、レーザの反射率を高める再帰性反射材が配置されているとともに、遮蔽部42を相対移動可能に支持するレール43が設けられている。
再帰性反射材を用いることにより、例えば、赤外線レーザ光が反射部41の面に対して斜めに入射しても、赤外線レーザの入射方向に赤外線レーザを反射することができ、隣接するRTG1同士の間の距離を確実に測定することができる。
言い換えると、赤外線レーザの光軸に対して反射部41の面が垂直に配置されていなくても、赤外線レーザは赤外線レーザセンサ21に向かって反射するため、赤外線レーザセンサ21と、ターゲット22との間の距離を測定することができる。
遮蔽部42としては、黒色の布などを例示することができるが、これに限定するものではない。
遮蔽部42は、反射部41のレール43に沿って移動可能に取付けられている。
具体的には、レーザセンサ部31が赤外線レーザを出射してから、ターゲット22に反射された赤外線レーザを検出するまでの時間に関する信号が制御部7に入力されている。制御部7は、入力された信号に基づいて、隣接するRTG1までの距離を演算し、演算された距離が所定距離内に含まれるか否かを判断して、走行部5に停止指令を出力する。
距離測定装置6の赤外線レーザセンサ21は、図1に示すように、隣接するRTG1のターゲット22と対向して配置されている。この状態で、図1および図4に示すように、赤外線レーザセンサ21のレーザセンサ部31は、赤外線レーザをターゲット22に向かって出射する。
ここで、再帰性反射材を用いているため、赤外線レーザが反射部41の面に対して斜めに入射しても、赤外線レーザはレーザセンサ部31に向けて反射される。
図7は、距離測定装置における光軸の調整方法を行う際の赤外線レーザセンサ部およびターゲットの配置を説明する模式図である。
距離測定装置6における赤外線レーザの光軸を調整する際には、図7に示すように、固定されたターゲット22に対して、RTG1を所定の位置に移動させて行う。言い換えると、RTG1を地上に配置された停止指示部51に合わせて停止させる。
その後、赤外線レーザセンサ21から出射された赤外線レーザが、図8に示すように、ターゲット22における所定領域Sに入射するように、光軸の調整が行われる。
所定領域Sは、反射部41の略中央の領域である。この調整において赤外線レーザが所定領域Sに入射するように光軸調整されていれば、例えば、RTG1が走行等して赤外線レーザの出射方向がブレても、赤外線レーザは反射部41に入射する。
そして、反射部41に反射された赤外線レーザがレーザセンサ部31に検出される位置、レーザセンサ部31からの出力がONになる位置が探される(ステップS2(検出ステップ))。
これにより、遮蔽部42の端部が不可視光である赤外線レーザの反射部41における入射位置と判定される。
ここでは、水平方向に展開する場合について説明する。
赤外線レーザの入射位置が所定領域S内の場合には、赤外線レーザの光軸調整は終了する(ステップS5)。
赤外線レーザの入射位置が所定領域Sの右側の場合には、赤外線レーザの入射位置が左側に移動され(ステップS7(調整ステップ))、再びレーザセンサ部31の出力がOFFする位置、つまり赤外線レーザの入射位置が探される(ステップS3)。
このようにして、赤外線レーザの照射位置を検出することにより、レーザセンサ部31と照射位置とを結ぶ光軸が求められ、目に見えない赤外線レーザの光軸調節を容易に行うことができる。
例えば、レーザセンサ部31を一のRTG1に取付け、ターゲット22を他のRTG1に取付けることにより、一のRTG1から他のRTG1までの距離を測定することができる。
なお、上述の実施形態で述べたように、RTG1を停止指示部51に合わせて停止させ、固定されたターゲット22に対して光軸調整を行ってもよいし、図10に示すように、可動式のターゲット22を用いて光軸調整を行ってもよく、特に限定するものではない。
その後、ターゲット22におけるレーザ光源61から出射される可視光レーザの照射位置が、所定の位置になるようにターゲット22の配置位置が調節される。可視光レーザは照射位置を目視で確認できるため、容易にターゲット22の配置位置を調節することができる。
さらに、上述の実施形態で述べたように、RTG1を停止指示部51に合わせて停止させ、固定されたターゲット22に対して光軸調整を行ってもよいし、図11から図13に示すように、別のRTG1の取付けられたターゲット22を用いて光軸調整を行ってもよく、特に限定するものではない。
図11に示す実施例では、右側のRTG1は直線走行基準線Lに対して角度θだけずれ、左側のRTG1は直線走行基準線Lに対して略平行に配置されている場合を示している。
さらに、ずれ検出部71には、走行部5のタイヤの回転を検出することによりRTG1の姿勢の変化を検出するロータリエンコーダ(図示せず)が設けられている。ロータリエンコーダを設けることにより、磁気マーク72との間の距離を測定できない位置であっても、RTG1の姿勢を算出することができる。
次に、本発明の第2の実施形態について図14および図15を参照して説明する。
本実施形態のRTGの基本構成は、第1の実施形態と同様であるが、第1の実施形態とは、ターゲットの構成が異なっている。よって、本実施形態においては、図14および図15を用いてターゲットの構成のみを説明し、その他の構成要素等の説明を省略する。
図14は、本実施形態のRTGにおける距離測定装置のターゲットの構成を説明する模式図である。図15は、図14のターゲットの構成を説明するB−B断面視図である。
なお、第1の実施形態と同一の構成要素には同一の符号を付して、その説明を省略する。
反射部141における赤外線レーザが入射する面には、レーザの反射率を高める再帰性反射材が配置されているとともに、遮蔽部142を相対移動可能に支持するレール143が設けられている。
遮蔽部142としては、黒色の板などを例示することができるが、これに限定するものではない。
遮蔽部142は、反射部141のレール143に沿って移動可能に取付けられている。
次に、本発明の第3の実施形態について図16および図17を参照して説明する。
本実施形態のRTGの基本構成は、第1の実施形態と同様であるが、第1の実施形態とは、ターゲットの構成が異なっている。よって、本実施形態においては、図16および図17を用いてターゲットの構成のみを説明し、その他の構成要素等の説明を省略する。
図16は、本実施形態のRTGにおける距離測定装置のターゲットの構成を説明する模式図である。図17は、図16のターゲットの構成を説明するC−C断面視図である。
なお、第1の実施形態と同一の構成要素には同一の符号を付して、その説明を省略する。
反射部241における赤外線レーザが入射する面には、レーザの反射率を高める再帰性反射材が配置されているとともに、遮蔽部242を巻き取り、巻き出し可能に収納する巻取り部243が設けられている。
遮蔽部242としては、黒色の布などを例示することができるが、これに限定するものではない。
遮蔽部242は、巻取り部243に巻き取り、巻き出し可能とされている。
次に、本発明の第4の実施形態について図18を参照して説明する。
本実施形態のRTGの基本構成は、第1の実施形態と同様であるが、第1の実施形態とは、ターゲットの構成が異なっている。よって、本実施形態においては、図18を用いてターゲットの構成のみを説明し、その他の構成要素等の説明を省略する。
図18は、本実施形態のRTGにおける距離測定装置のターゲットの構成を説明する模式図である。
なお、第1の実施形態と同一の構成要素には同一の符号を付して、その説明を省略する。
ターゲット322には、略平行に並んだ複数の折り曲げ部343が、略等間隔に設けられている。折り曲げ部343は、ターゲット322の一部を折り曲げることにより、赤外線レーザセンサ21と反対側に向いていた遮蔽部342を、赤外線レーザセンサ21側に向けるものである。
遮蔽部342は、反射部341と比較して反射率が低い面であって、黒色の布などが配置された面を例示することができるが、これに限定するものではない。
次に、本発明の第5の実施形態について図19を参照して説明する。
本実施形態のRTGの基本構成は、第1の実施形態と同様であるが、第1の実施形態とは、ターゲットの構成が異なっている。よって、本実施形態においては、図19を用いてターゲットの構成のみを説明し、その他の構成要素等の説明を省略する。
図19は、本実施形態のRTGにおける距離測定装置のターゲットの構成を説明する模式図である。
なお、第1の実施形態と同一の構成要素には同一の符号を付して、その説明を省略する。
反射部441における赤外線レーザが入射する面には、レーザの反射率を高める再帰性反射材が配置されている。
遮蔽部442としては、反射部441よりも細長い矩形状に形成された黒色の布などであって、例えば、粘着剤などを用いて反射部441に貼り付けたり、剥がしたりされるものである。
また、遮蔽部442を反射部441に配置する方法としては、上述のように粘着剤を用いてもよいし、その他の手段を用いてもよく、特に限定するものではない。
言い換えると、赤外線レーザが照射されている位置に遮蔽部442を取り付けることにより、赤外線レーザセンサ21による反射した赤外線レーザの検出が途切れる。これにより、赤外線レーザが照射されている位置を検出することができる。
6,106,206,306,406 距離測定装置
21 赤外線レーザセンサ(光源部、検出部)
22,122,222,322,422 ターゲット(光軸調整治具)
31 レーザセンサ部(光源部、検出部)
41,141,241,341,441 反射部
42,142,242,342,442 遮蔽部
Claims (10)
- 不可視光を出射する光源部と、
出射された不可視光を反射する反射部と、出射された不可視光の反射を妨げる遮蔽部とを有し、前記光源部から見た前記反射部と前記遮蔽部との相対位置が変更可能とされたターゲットと、
反射された不可視光を検出する検出部と、
が設けられていることを特徴とするヤードクレーンの距離測定装置。 - 前記反射部は、入射した不可視光を入射方向に向かって反射することを特徴とする請求項1記載のヤードクレーンの距離測定装置。
- 前記反射部と前記光源部との間に前記遮蔽部が配置され、
前記遮蔽部は、前記光源部から出射される不可視光の光軸に対して交差する方向に移動可能とされていることを特徴とする請求項1または2に記載のヤードクレーンの距離測定装置。 - 前記遮蔽部と前記光源部との間に前記反射部が配置され、
前記反射部は、前記光源部から出射される不可視光の光路に対して交差する方向に移動可能とされていることを特徴とする請求項1または2に記載のヤードクレーンの距離測定装置。 - 前記遮蔽部は、前記反射部よりも面積が小さく、
前記反射部における前記光源部側の面に、前記遮蔽部が取り付けおよび取り外し可能に配置されていることを特徴とする請求項1または2に記載のヤードクレーンの距離測定装置。 - 前記反射部は、前記遮蔽部よりも面積が小さく、
前記遮蔽部における前記光源部側の面に、前記反射部が取り付けおよび取り外し可能に配置されていることを特徴とする請求項1または2に記載のヤードクレーンの距離測定装置。 - 前記ターゲットが略板状に形成されるとともに、前記ターゲットの一の面に前記反射部が設けられ、かつ、他の面に前記遮蔽部が設けられ、
前記ターゲットの少なくとも1箇所が折り曲げ可能とされ、
前記遮蔽部が前記反射部側に折り曲げられる、または、前記反射部が前記遮蔽部側に折り曲げられることを特徴とする請求項1記載のヤードクレーンの距離測定装置。 - 請求項1から請求項7のいずれかに記載の距離測定装置が設けられていることを特徴とするヤードクレーン。
- 光源部から出射された不可視光を、不可視光を検出する検出部に向けて反射する反射部と、該反射部に入射された不可視光の反射を妨げる遮蔽部とを有し、
前記光源部から見て前記反射部と前記遮蔽部とが相対移動可能とされるとともに、前記反射部と前記遮蔽部との相対移動方向が変更可能とされたターゲットが設けられていることを特徴とする距離測定装置の光軸調整治具 - 光源部から出射された不可視光を反射部に入射させ、該反射部から反射された不可視光を検出部により検出する検出ステップと、
反射部と遮蔽部とを相対移動させ、検出部による不可視光の検出が途切れる反射部と遮蔽部との境目を不可視光の入射位置と判定する位置判定ステップと、
前記入射位置が所定領域から外れている場合には、前記入射位置を前記所定領域内に調整する調整ステップと、
を具備することを特徴とする距離測定装置の光軸調整方法
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