JP2003262789A - 測距手段の睨み調整装置 - Google Patents

測距手段の睨み調整装置

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JP2003262789A
JP2003262789A JP2002065740A JP2002065740A JP2003262789A JP 2003262789 A JP2003262789 A JP 2003262789A JP 2002065740 A JP2002065740 A JP 2002065740A JP 2002065740 A JP2002065740 A JP 2002065740A JP 2003262789 A JP2003262789 A JP 2003262789A
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image
subject
lens device
mark
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JP2002065740A
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English (en)
Inventor
Akihisa Yamazaki
彰久 山▲崎▼
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カメラの測距手段の睨みと、撮影レンズの
睨みとを合致させる調整作業を、容易に迅速かつ適正に
実行可能とする。 【解決手段】 測距手段18を調整取付手段で睨み方
向を調整可能に装着したカメラ12に対して、撮影レン
ズ装置16で撮影したマーク76の出力信号と、測距手
段18がマーク76を検出した出力信号とを利用し、測
距手段18の睨みを撮影レンズ装置16の睨みに合わせ
るために調整する方向を表示手段に表示させる。表示手
段に表示されている調整する方向に向けて調整取付手段
を調整する操作を行い測距手段18の睨みを撮影レンズ
装置16の睨みに合わせる。この調整取付手段を調整す
る操作は、容易な作業にでき、迅速にかつ的確に実行で
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、測距手段を利用
したオートフォーカス機構(自動焦点調節機構)を有す
るカメラ(電子カメラ、デジタルカメラ等)における、
測距手段の睨みと撮影レンズの睨みとを合致させる調整
を行うための、測距手段の睨み調整装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、測距手段として位相差方式の測
距センサを用いたオートフォーカス部(自動焦点調節機
構)を有するデジタルカメラ(電子カメラ)が広く使用
されている。このようなデジタルカメラを生産するにあ
たっては、その生産工程中に測距手段としての測距セン
サの調整を行う工程(調整工程)が必要になる。
【0003】このような調整工程においては、例えば特
願2000−86390(特開2001−27259
2)に記載されているように、光源(被写体)と結像レ
ンズとの間の距離が所定の距離となるように正確な測定
を行った上で、(位相差方式の)測距センサ内の撮像素
子上における2つの結像位置相互間の間隔(像間隔)に
関する出力データを、この調整対象のデジタルカメラに
接続した調整作業のために別途用意してあるモニタリン
グ装置でモニタリングしながら、像間隔が、上記所定距
離に応じてあらかじめ定められた規定値となるように測
距センサの光軸方向の位置を微調整してその固定位置を
決定する作業を行う。
【0004】このような調整を行うことにより、測距セ
ンサ内の撮像素子上の像間隔が調整された値となる状態
において、光源(被写体)と結像レンズとの間の距離が
測定した所定距離であると判断されて、この所定距離の
位置にある被写体に焦点を合わせるようにレンズ(フォ
ーカスレンズ)を移動させることにより合焦状態の被写
体を撮像可能とする。
【0005】また、デジタルカメラが、コントラスト方
式オートフォーカス部と位相差方式オートフォーカス部
とを備え場合には、その位相差方式オートフォーカス部
の調整を行うにあたって、コントラスト方式オートフォ
ーカス部からの情報に基づいて測距センサの調整を行
う。
【0006】すなわち、コントラスト方式オートフォー
カス部を用いて、任意の距離だけ隔てた試験用チャート
を撮像するように画角を合わせ、コントラスト方式オー
トフォーカス部のレンズを移動させることにより合焦状
態とする。そして、位相差方式の測距センサを用いたオ
ートフォーカス部における、位相差方式の測距センサ内
の像間隔が合焦状態のレンズの位置に応じて予め定めら
れた規定値となるように、この像間隔の値をモニタリン
グしながら位相差方式の測距センサに係わる光軸方向の
位置を微調整する作業を行う。
【0007】また従来、デジタルカメラの生産工程中に
測距手段としての測距センサの調整工程では、上述した
測距センサの光軸方向に対する調整作業の他に、位相差
方式の測距センサの睨みと、撮影レンズの睨みとを合致
させる調整作業を行う必要がある。
【0008】この位相差方式の測距センサの睨みと撮影
レンズの睨みとの調整作業は、例えば撮影レンズの睨み
を所定の睨み状態に調整した後に、調整対象のデジタル
カメラに接続した睨み調整作業のために別途用意してあ
る製造作業専用のモニタリング装置でモニタリングしな
がら、測距手段としての位相差方式の測距センサの睨み
を調整する作業を行っていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述のような測距手段
の睨みと、撮影レンズの睨みとを合致させる調整作業
は、電子カメラの撮影レンズの睨みを所定の睨み状態に
微細に調整するという手間と時間がかかる作業をした後
に、調整対象の電子カメラに接続したモニタリング装置
でモニタリングしながら、測距手段の睨みを所定の睨み
状態に微細に調整するという手間と時間がかかる作業を
することとなり、複雑な調整作業となってしまうという
問題がある。
【0010】本発明は上記事実に鑑み、測距手段の睨み
と、撮影レンズの睨みとを合致させる調整作業を、容易
に迅速かつ適正に実行可能な測距手段の睨み調整装置を
新たに提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の測距手段の睨み
調整装置は、第1に、被写体を撮影するための撮影レン
ズ装置と、撮影レンズ装置を被写体に合焦させるため被
写体までの距離を測定する測距手段と、睨み方向を調整
可能な状態で測距手段を装着する調整取付手段と、を有
するカメラに対して、撮影レンズ装置で撮影した被写体
のマークに係わる出力信号と、測距手段が被写体のマー
クを検出している出力信号とを利用して、測距手段の睨
みを撮影レンズ装置の睨みに合わせるための睨み調整視
認表示を表示手段に表示させるよう構成したことを特徴
とする。
【0012】上述のように構成することにより、表示手
段に表示されている測距手段の睨みを撮影レンズ装置の
睨みに合わせるための睨み調整視認表示から読み取られ
る調整方向に向けて、調整取付手段を操作して調整する
作業を行い、測距手段の睨みを撮影レンズ装置の睨みに
合わせることができる。この調整取付手段の調整作業
は、表示手段に表示されている睨み調整視認表示から読
み取られる調整方向に向けて調整取付手段を調整する操
作を行うだけの容易な作業であるから、迅速にかつ的確
に実行できる。
【0013】第2に、本発明の測距手段の睨み調整装置
は、被写体を撮影するための撮影レンズ装置と、撮影レ
ンズ装置で撮影した被写体を表示する画像表示装置と、
撮影レンズ装置を被写体に合焦させるため被写体までの
距離を測定する位相差式オートフォーカスセンサと、睨
み方向を調整可能な状態で位相差式オートフォーカスセ
ンサを装着する調整取付手段と、を有するカメラに対し
て、画像表示装置に、撮影レンズ装置で撮影した被写体
のマークの画像と、位相差式オートフォーカスセンサの
一方の結像レンズを通して検出した被写体のマークを検
出している出力信号の画像とを、重ねて表示することに
より、位相差式オートフォーカスセンサの睨みを撮影レ
ンズ装置の睨みに合わせるための睨み調整視認表示を表
示させるよう構成したことを特徴とする。
【0014】上述のように構成することにより、画像表
示装置に表示されている位相差式オートフォーカスセン
サの睨みを撮影レンズ装置の睨みに合わせるための睨み
調整視認表示から読み取られる調整方向に向けて、調整
取付手段を操作して調整する作業を行い、位相差式オー
トフォーカスセンサの睨みを撮影レンズ装置の睨みに合
わせることができる。この調整取付手段の調整作業は、
画像表示装置に表示されている、撮影レンズ装置で撮影
した被写体のマークの画像と、位相差式オートフォーカ
スセンサの一方の結像レンズを通して検出した被写体の
マークを検出している出力信号の画像とを、重ねて表示
することにより、位相差式オートフォーカスセンサの睨
みを撮影レンズ装置の睨みに合わせるための睨み調整視
認表示から読み取られる指針に従って、調整取付手段を
調整する操作を行うだけの容易な作業であるから、迅速
にかつ的確に実行できる。しかも、カメラに装着されて
いる画像表示装置を利用して調整作業を実行できるの
で、カメラに装着する位相差式オートフォーカスセンサ
の睨み調整装置専用のモニタを必要としないから、製造
設備を簡略化できる。また、画像表示装置には、撮影レ
ンズ装置で撮影した被写体のマークの画像と、位相差式
オートフォーカスセンサの一方の結像レンズを通して検
出した被写体のマークを検出している出力信号の画像と
を、重ねて睨み調整視認表示として表示し、これらの被
写体のマークに関する画像が相対的に一致したときに撮
影レンズ装置と位相差式オートフォーカスセンサとの睨
みが一致するよう設定すれば、撮影レンズ装置で撮影画
像の中央に被写体のマークが映るように、カメラを位置
決めする手間の掛かる作業を省略して作業効率を向上で
きる。
【0015】第3に、本発明の測距手段の睨み調整装置
は、被写体を撮影するための撮影レンズ装置と、撮影レ
ンズ装置で撮影した被写体を表示する画像表示装置と、
撮影レンズ装置を被写体に合焦させるため被写体までの
距離を測定する位相差式オートフォーカスセンサと、睨
み方向を調整可能な状態で位相差式オートフォーカスセ
ンサを装着する調整取付手段と、を有するカメラに対し
て、画像表示装置に、撮影レンズ装置で撮影した被写体
のマークの画像と、位相差式オートフォーカスセンサの
一方の結像レンズを通して検出した被写体のマークに係
わる出力信号の画像とを、位相差式オートフォーカスセ
ンサの睨みが撮影レンズ装置の睨みに合わさった状態を
容易に視認可能なように画像処理して重ねて表示するこ
とにより、位相差式オートフォーカスセンサの睨みを撮
影レンズ装置の睨みに合わせるための睨み調整視認表示
を表示させるよう構成したことを特徴とする。
【0016】上述のように構成することにより、画像表
示装置に、位相差式オートフォーカスセンサの睨みが撮
影レンズ装置の睨みに合わさった状態を容易に視認可能
なように、撮影レンズ装置で撮影した被写体のマークの
画像に対して、位相差式オートフォーカスセンサの一方
の結像レンズを通して検出した被写体のマークに係わる
出力信号の画像を画像処理して重ねて表示しているの
で、位相差式オートフォーカスセンサの睨みを撮影レン
ズ装置の睨みに合わせるための睨み調整視認表示から読
み取られる調整方向に向けて調整取付手段を操作して調
整する作業を容易にかつ間違い無く行い、位相差式オー
トフォーカスセンサの睨みを撮影レンズ装置の睨みに合
わせることができる。この調整取付手段の調整作業は、
画像表示装置に表示されている、撮影レンズ装置で撮影
した被写体のマークの画像と、位相差式オートフォーカ
スセンサの一方の結像レンズを通して検出した被写体の
マークを検出している出力信号の画像とを容易に視認可
能なように重ねて表示されている、位相差式オートフォ
ーカスセンサの睨みを撮影レンズ装置の睨みに合わせる
ために睨み調整視認表示から読み取られる指針に従っ
て、調整取付手段を調整する操作を行うだけの容易な作
業であるから、迅速にかつ的確に実行できる。しかも、
カメラに装着されている画像表示装置を利用して調整作
業を実行できるので、カメラに装着する位相差式オート
フォーカスセンサの睨み調整装置専用のモニタを必要と
しないから、製造設備を簡略化できる。また、画像表示
装置には、撮影レンズ装置で撮影した被写体のマークの
画像と、位相差式オートフォーカスセンサの一方の結像
レンズを通して検出した被写体のマークを検出している
出力信号の画像とを、重ねて睨み調整視認表示として表
示し、これらの被写体のマークに関する画像が相対的に
一致したときに撮影レンズ装置と位相差式オートフォー
カスセンサとの睨みが一致するよう設定すれば、撮影レ
ンズ装置で撮影画像の中央に被写体のマークが映るよう
に、カメラを位置決めする手間の掛かる作業を省略して
作業効率を向上できる。
【0017】第4に、本発明の測距手段の睨み調整装置
は、被写体を撮影するための撮影レンズ装置と、撮影レ
ンズ装置で撮影した被写体を表示する画像表示装置と、
撮影レンズ装置を被写体に合焦させるため被写体までの
距離を測定する位相差式オートフォーカスセンサと、睨
み方向を調整可能な状態で位相差式オートフォーカスセ
ンサを装着する調整取付手段と、を有するカメラに対し
て、画像表示装置に、撮影レンズ装置で撮影した被写体
のマークの画像と、位相差式オートフォーカスセンサの
一方の結像レンズを通して検出した被写体のマークに係
わる出力信号の画像とを、撮影レンズ装置の撮像素子に
おける単一の画素ピッチ分の表示を画像表示装置におけ
る単一若しくは複数の表示ピッチ分の表示とすると共に
位相差式オートフォーカスセンサの撮像素子における単
一の画素ピッチ分の表示を画像表示装置における単一若
しくは複数の表示ピッチ分の表示とするよう画像処理し
て重ねて表示することにより、位相差式オートフォーカ
スセンサの睨みを撮影レンズ装置の睨みに合わせるため
の睨み調整視認表示を表示させるよう構成することがで
きる。
【0018】上述のように構成した場合には、前述の発
明の作用、効果の他に、撮影レンズ装置で撮影した被写
体のマークに対する画素ピッチ分の移動を画像表示装置
で表示可能となると共に、位相差式オートフォーカスセ
ンサの一方の結像レンズを通して検出した被写体のマー
クに対する画素ピッチ分の移動を画像表示装置で睨み調
整視認表示として表示可能となるので、画素ピッチ分の
距離を単位として位相差式オートフォーカスセンサの睨
みを撮影レンズ装置の睨みに合わせるために調整する作
業を行い、より精密に調整可能とする。
【0019】第5に、本発明の測距手段の睨み調整装置
は、最も撮影レンズ装置の撮影レンズに近い方の結像レ
ンズに係わる出力画像をカメラに装着する位相差式オー
トフォーカスセンサの睨み調整用の睨み調整視認表示と
して利用するよう構成することができる。このように構
成した場合には、撮影レンズ装置と位相差式オートフォ
ーカスセンサにおける結像レンズとの間の距離のずれに
よるパララックスを可能な限り小さくして誤差を小さく
することができる。
【0020】第6に、本発明の測距手段の睨み調整装置
では、被写体のマークとして、調整用チャ−トの中央に
マークを配置し、その上方の偏った位置に上マークを配
置し、中央のマークから下方で、中央のマーク及び上マ
ークから偏った位置に下マークを配置したものを利用し
て構成することができる。このように構成した場合に
は、カメラに装着する位相差式オートフォーカスセンサ
の睨みを撮影レンズ装置の睨みに合わせるために左右及
び上下方向の調整を同時に調整できる。
【0021】第7に、本発明の測距手段の睨み調整装置
では、被写体のマークとして、調整用チャ−トの中央に
配置するマークを境界のはっきりした明暗のコントラス
トを作る図柄に構成することができる。
【0022】このように構成した場合には、このマーク
に、睨み調整装置のための指標としての機能と、マーク
までの距離測定を可能とするための指標としての機能と
を合わせて持たせることができ、このマークを利用して
位相差式オートフォーカスセンサの睨み調整作業を行え
るようにすると共に、マークの明暗のコントラストを利
用して位相差式オートフォーカスセンサで検出した距離
が、予め測定してある位相差式オートフォーカスセンサ
からマークまでの正確な距離と一致するように調整する
固体差調整を、同じ作業工程で実行できる。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明の測距手段の睨み調整装置
に係る実施の形態について、以下に図面を参照しながら
説明する。
【0024】本実施の形態に係わる測距手段の睨み調整
装置は、図1に要部の概略を示すように、調整用の作業
台10の上に調整の対象となる電子カメラ12(デジタ
ルカメラ)を置き、電子カメラ12の前方に置いた調整
用チャ−ト14を用いて調整作業を行えるように構成す
る。
【0025】この電子カメラ12には、図1、図2及び
図5に示すように、箱型のカメラ本体部に撮影レンズ装
置16(ここでは変倍レンズ)と、被写体までの距離を
測定するための測距手段であるパッシブオートフォーカ
スセンサとしての位相差式オートフォーカスセンサ(被
写体距離を測定する測距センサ)18とを設ける。
【0026】さらに、電子カメラ12本体の上面(天
面)にはシャッタボタン(レリーズスイッチ)20を設
ける。また、電子カメラ12本体の背面には、その略中
央部に撮影画像のモニタ表示(ビューファインダに相
当)、記録画像の再生表示等を行う液晶モニタ等の画像
表示装置22と、変倍レンズ(ズームレンズ)である撮
影レンズ装置16を操作(ズーミング)するためのズー
ムレバー24とを配置する。
【0027】なお電子カメラ12本体には、図示しない
がDC入力端子、電池装填室、メモリカードや機能カー
ド(ここで機能カードとは、カードスロットに装着する
ことにより、電子カメラ12にデータ記憶以外の所定の
機能をハードウェア的に付加する機能付加手段となって
いるカードをいい、具体的には、メモリカード以外の、
音声カード、ビデオカード、モデムカード、ISDNカ
ード、USBカード、IEEE1394カード等を指
す)を装填するためのカードスロットとしてのカード装
填室、USBコネクタ等の所要のものを装着する。
【0028】これとともに図示しないが、電子カメラ1
2の内部には、撮影レンズ装置16の後方位置に、撮像
回路の一部を構成するCCDカラーエリアセンサ(固体
撮像素子)を配置する。
【0029】この電子カメラ12に装着する位相差式オ
ートフォーカスセンサ18は、一般に用いられているも
のであり、電子カメラ12の内部に睨みを調整するため
の調整取付手段を介して装着する。
【0030】この位相差式オートフォーカスセンサ18
は、例えば、その前側(被写体側)に2枚の結像レンズ
26、28といった光学系を配し、各結像レンズ26、
28にそれぞれ対応する各ラインCCD(図示せず)等
を配置して構成する。
【0031】この位相差式オートフォーカスセンサ18
は、2枚の結像レンズ26、28にそれぞれ入射した光
束をそれぞれ対応する各ラインCCDに結像させる。
【0032】各ラインCCDにおいてそれぞれ結像され
た2つの結像位置のずれに関するいわゆる像間隔は、被
写体と撮影レンズ装置16との間の距離との間で一定の
関係を有している。例えば、被写体と撮影レンズ装置1
6との間の距離が小さな値になると像間隔も小さくな
り、被写体と撮影レンズ装置16との間の距離が大きな
値になると像間隔も大きくなるという性質を持つ。
【0033】このため、各ラインCCDにおける2つの
結像位置に関する像間隔と、被写体と撮影レンズ装置1
6との間の距離との関係を予め求めておくことにより像
間隔の値に基づいて被写体と撮影レンズ装置16との間
の距離を求めることができるので、この原理を利用し
て、電子カメラ12で撮像する際における位相差式オー
トフォーカスセンサ18での像間隔を求め、所定の関係
に基づいて求めた像間隔に対応する被写体と撮影レンズ
装置16との間の距離を求める。
【0034】そして、その被写体と撮影レンズ装置16
との間の距離に対応する位置まで撮影レンズ装置16の
所定のレンズを移動させることにより、撮影レンズ装置
16による撮像状態を合焦状態とする位相差方式のオー
トフォーカス動作を行う。
【0035】この位相差式オートフォーカスセンサ18
の調整取付手段は、電子カメラ12の内部において位相
差式オートフォーカスセンサ18の睨み方向を左右方向
と上下方向とにそれぞれ調整可能とするよう、図3及び
図4に例示するように構成する。
【0036】この調整取付手段では、位相差式オートフ
ォーカスセンサ18を左右方向に睨み方向を変更調整可
能とするために、図3に示すように電子カメラ12の固
定部材30に、可動ベース部材32を、その角部に回動
自由に挿通した軸支部材34で軸支する。さらに、可動
ベース部材32における軸支部材34から所定距離離れ
た部分に小突片状のカム従動用摺接部36を突設し、こ
のカム従動用摺接部36に対応して渦巻き形のカム面を
有する調整カム38を装着する。この調整カム38は、
+字形のねじ回し(ドライバ)の先端部を嵌合するため
の+字形の溝を調整カム38の回動中心部に穿設し、調
整カム38をねじ回しで回動調整可能に構成する。
【0037】また、固定部材30と可動ベース部材32
との間には、捩じりコイルばね40を装着してカム従動
用摺接部36が調整カム38の渦巻き形のカム面に圧接
するように可動ベース部材32を回動させるよう付勢す
る。
【0038】このため、捩じりコイルばね40は、その
コイル部分42を固定部材30の取り付け部材44に取
り付け、捩じりコイルばね40の一方の自由端部を固定
部材30の係止突片46に係着し、捩じりコイルばね4
0の他方の自由端部を可動ベース部材32の係止突片4
8に係着することによって、可動ベース部材32に付勢
力を及ぼすように設置する。
【0039】この調整取付手段は、位相差式オートフォ
ーカスセンサ18を上下方向に睨み方向を変更調整可能
とするため図3及び図4に示すように、可動ベース部材
32に対して揺動取付部材50を揺動調整可能に装着す
る。
【0040】このため、可動ベース部材32には、一対
の支持柱52が所定間隔を開けて立設されている。これ
ら一対の支持柱52は、その自由端部間に揺動取付部材
50を配し、一対の支持柱52の各自由端部と揺動取付
部材50における一方の端部側の両横部とをそれぞれ軸
部材54で軸着することにより、揺動取付部材50を図
4に示すように所要角回動可能に軸支する。
【0041】この揺動取付部材50は、その軸着部があ
る一方の端部側と反対の他方の端部側中央部に、揺動取
付部材50の傾動状態を調整して設定する調整機構を配
置する。
【0042】この調整機構は、揺動取付部材50の他方
の端部側中央部に穿孔した透孔に、調整ねじ56を遊挿
し、この調整ねじ56のねじ先端部を可動ベース部材3
2上の所定位置に配置した調整台58のねじ孔に螺挿
し、揺動取付部材50と調整台58との間に位置する調
整ねじ56のねじ棒部に圧縮コイルばね60を挿通し
て、揺動取付部材50が調整ねじ56のねじ頭に圧接し
た状態を保持するように構成する。
【0043】このように構成した調整機構では、調整ね
じ56を回動することにより調整ねじ56が調整台58
のねじ孔に螺挿する長さを変えて調整ねじ56の頭の高
さを調整することにより、このねじ頭に追従する揺動取
付部材50の他端部側の高さ位置を調整して、揺動取付
部材50が軸部材54を中心に回動する角度(仰角又は
俯角)を調整する。
【0044】図2に示すように、電子カメラ12は、そ
の内部に制御用の電子装置類を設置する。すなわち、こ
の電子カメラ12では、制御用CPU(制御用の中央処
理装置)62と位相差式オートフォーカスセンサ18と
を接続して位相差式オートフォーカスセンサ18の検出
信号(信号レベル検出手段により検出した信号を含む)
を制御用CPU62へ取り込んで処理可能とすると共
に、必要に応じて制御用CPU62から制御信号を位相
差式オートフォーカスセンサ18へ送って所要の制御動
作をさせられるように構成する。
【0045】また、電子カメラ12に装着したズームレ
バー24の操作信号を制御用CPU62に伝達するよう
接続すると共に、シャッタボタン20の操作信号を制御
用CPU62に伝達するよう接続する。
【0046】制御用CPU62は、ズームレバー24の
操作信号に基づいて指令信号をズーム制御回路64へ送
信し、ズーム制御回路64で生成された制御信号を撮影
レンズ装置16へ送信して撮影レンズ装置16のいわゆ
るズーミング操作を実行する。
【0047】さらに制御用CPU62は、位相差式オー
トフォーカスセンサ18の検出信号に基づいて指令信号
を焦点調節回路66へ送信し、焦点調節回路66で生成
された制御信号を撮影レンズ装置16へ送信して撮影レ
ンズ装置16の焦点を合わせる動作を実行する。
【0048】この電子カメラ12では、撮影レンズ装置
16の撮影レンズで図示しないCCDカラーエリアセン
サ(固体撮像素子)上に結像した像の映像信号を撮像回
路68へ送信し、撮像回路68で生成した信号をデジタ
ル信号処理回路70へ送信し、このデジタル信号処理回
路70で処理されたデジタル処理信号を画像表示装置2
2へ送信することによって、この撮影レンズ装置16で
撮影した画像の撮像信号を表示手段としての画像表示装
置22へ表示する。
【0049】この電子カメラ12では、シャッタボタン
20のシャッタを切る操作によって生成されたシャッタ
信号を制御用CPU62が受けると、制御用CPU62
が制御信号をデジタル信号処理回路70へ制御信号を伝
達し、シャッタを切った瞬間における撮影レンズ装置1
6で撮像した静止画像のデータ(必要に応じてデジタル
信号処理回路70で所要の圧縮処理をした静止画像のデ
ータ)を外部記憶装置72へ記憶させる動作を実行す
る。なお、制御用CPU62は、上述以外に外部記憶装
置72に記憶している静止画像の信号を読み出して画像
表示装置22に表示する等の種々の制御動作を行うよう
に構成しても良いことは勿論である。
【0050】また、この電子カメラ12本体とは別に、
位相差式オートフォーカスセンサ18の睨み調整装置の
一部として利用する外部通信手段74を、調整用の作業
台10のカメラ載置場所に、電子カメラ12のUSBコ
ネクタ等に接続切り離し可能に構成して用意する。
【0051】この外部通信手段74は、電子カメラに装
着する測距手段の睨み調整作業を行う作業者が制御用C
PU62に睨み調整作業を行うための指令信号を伝達
し、電子カメラ12を調整モードに設定し又は調整モー
ドを解除可能に構成する。
【0052】この外部通信手段74は、制御用CPU6
2へ指令信号(制御信号でも良い)を伝達することによ
り又は外部通信手段74自体で生成した制御信号に基づ
いて、撮影レンズ装置16で図示しないCCDカラーエ
リアセンサ(固体撮像素子)上に結像した像の撮像信号
を検出する手段により検出した出力を撮像回路68で処
理し、デジタル信号処理回路70で処理してから画像表
示装置22上へ撮影した画像を表示させるように構成す
る。
【0053】これと共に、外部通信手段74は、制御用
CPU62へ指令信号を伝達することにより又は外部通
信手段74自体で生成した制御信号に基づいて、位相差
式オートフォーカスセンサ18における最も撮影レンズ
装置16の撮影レンズに近い方の結像レンズ26で結像
されているラインCCDの出力を取得して信号レベルを
検出する信号レベル検出手段を有し、この信号レベル検
出手段からの出力画像を画像表示装置22上へ撮影レン
ズ装置16で撮影した画像に重ねて睨み調整視認表示を
表示(OSD、オンスクリーンディスプレー)可能に構
成する。
【0054】ここで、本明細書において、睨み調整視認
表示というときには、位相差式オートフォーカスセンサ
18の睨みと撮影レンズ装置16の睨みを調整すること
において、相対的に移動させる方向を目視で理解させ得
る表示、若しくは睨みが合致している状態を目視で確認
させ得る表示、又は睨みがずれている状態若しくは睨み
が合致している状態を、それぞれ位置情報を含めて目視
で理解できるように表示するという意味を含むものとす
る。これと同時に、例えば、位相差式オートフォーカス
センサ18の睨みと撮影レンズ装置16の睨みを調整す
るために相対的に移動させる方向を矢印で示す表示、若
しくは撮影レンズ装置16の睨みに位相差式オートフォ
ーカスセンサ18の睨み合わせるように調整ねじや調整
カム等を回動操作する方向を示す表示、又は後述する図
6、図7及び図8に例示する表示、若しくは後述する図
9、図10及び図11に例示する表示、若しくは後述す
る図13に例示する表示等を含むものと定義する。
【0055】前述のように最も撮影レンズ装置16の撮
影レンズに近い方の結像レンズ26で結像されているラ
インCCDの出力画像を電子カメラに装着する測距手段
の睨み調整に利用するのは、撮影レンズ装置16と結像
レンズ26との間の距離のずれによるパララックスを可
能な限り小さくして誤差を小さくするためである。
【0056】例えば、図1に示す撮影レンズ装置16と
結像レンズ26との間に生じるパララックスは、撮影レ
ンズ装置16と結像レンズ28との間に生じるパララッ
クスよりも小さくできる。
【0057】また、外部通信手段74は、制御用CPU
62へ指令信号を伝達することにより又は外部通信手段
74自体で生成した制御信号に基づいて、撮影レンズ装
置16で撮影した画像の要部を取り出して表示し又は撮
影した画像の要部を取り出してから画像の要部を所要の
倍率に拡大し若しくは縮小して画像表示装置22の所望
の部所(必要に応じて画像表示装置22の複数に区分さ
れた一の区分箇所)へ睨み調整視認表示として表示可能
に構成する。
【0058】これと共に、外部通信手段74は、制御用
CPU62へ指令信号を伝達することにより又は外部通
信手段74自体で生成した制御信号に基づいて、位相差
式オートフォーカスセンサ18における、最も撮影レン
ズ装置16の撮影レンズに近い方の結像レンズ26で結
像されているラインCCDの出力画像の要部を取り出し
て睨み調整視認表示として表示し、又はラインCCDの
出力画像の要部を取り出してから出力画像の要部を所要
の倍率(撮影レンズ装置16で撮影した画像の要部と同
じ倍率で又は異なる倍率)に拡大し若しくは縮小して画
像表示装置22の所望の部所(必要に応じて画像表示装
置22の複数に区分された撮影レンズ装置16で撮影し
た画像が表示されていない区分箇所)へ睨み調整視認表
示として表示可能に構成する。
【0059】すなわち、位相差式オートフォーカスセン
サ18における結像レンズ26の画角と撮影レンズ装置
16の画角とを考慮(焦点距離の差を考慮することでも
ある)し、結像レンズ26のラインCCDからの出力
を、撮影レンズ装置16のマーク76に対する撮像信号
の位置と大きさ(拡大率又は縮小率)とを関連付けて、
画像表示装置22へ睨み調整視認表示として表示する手
段を構成する。
【0060】これと共に、撮影レンズ装置16に付随す
るCCDカラーエリアセンサ(固体撮像素子)の画素数
と、最も撮影レンズ装置16の撮影レンズに近い方の結
像レンズ26で結像されているラインCCDの画素数
と、画像表示装置22のモニタ(例えば液晶ディスプレ
イ)の画素数とがそれぞれ異なる場合には、画像表示装
置22上へ睨み調整視認表示として表示する撮影レンズ
装置16に付随するCCDカラーエリアセンサの出力画
像の倍率を画像表示装置22のモニタの画素数と対等と
なるように調整し、さらには画像表示装置22上へ睨み
調整視認表示として表示する最も撮影レンズ装置16の
撮影レンズに近い方の結像レンズ26で結像されている
ラインCCDの出力画像の倍率を画像表示装置22のモ
ニタの画素数と対等となるように、外部通信手段74
が、制御用CPU62へ指令信号を伝達することにより
又は外部通信手段74自体で生成した制御信号に基づい
て、調整操作可能に構成する。
【0061】要するに、睨み調整視認表示を表示する撮
影レンズ装置16における固体撮像素子の画素ピッチ
と、画像表示装置22のモニタの表示ピッチ、結像レン
ズ26で結像されているラインCCDの出力画像の画素
ピッチと、結像レンズ26で結像されているラインCC
Dの出力を表示する装置(オン・スクリーン・ディスプ
レイ)の表示ピッチを考慮し、表示ピッチを1単位移動
調整したときに、固体撮像素子の画素ピッチ1単位分の
距離、又はラインCCDの画素ピッチ1単位分の距離移
動するように1対1(同等の対応関係)に対応させるよ
う構成し、又は使用者に見易くし、若しくはより精密に
調整可能とする等の必要に応じて、1対2、1対3若し
くはそれ以上の比率等に任意に設定して構成する。
【0062】すなわち、睨み調整視認表示における撮影
レンズ装置16の撮像素子における単一の画素ピッチ分
の表示を画像表示装置22における単一若しくは複数の
表示ピッチ分の表示とすると共に、位相差式オートフォ
ーカスセンサ18の撮像素子における単一の画素ピッチ
分の表示を画像表示装置22における単一若しくは複数
の表示ピッチ分の表示とするよう画像処理して重ねて睨
み調整視認表示として表示可能に構成する。
【0063】例えば、撮影レンズ装置16に付随するC
CDカラーエリアセンサ(固体撮像素子)の画素数が2
800で、画像表示装置22のモニタの画素数が640
の場合には、撮影レンズ装置16に付随するCCDカラ
ーエリアセンサ(固体撮像素子)における640の画素
数の部分だけに撮影対象となる所定のマーク部分が撮影
されてCCDカラーエリアセンサにおける640の画素
数の部分だけが画像表示装置22のモニタへ睨み調整視
認表示として表示されるように、CCDカラーエリアセ
ンサで撮影される画像を拡大する調整処理を実行可能に
構成する。
【0064】また外部通信手段74は、制御用CPU6
2へ指令信号を伝達することにより又は外部通信手段7
4自体で生成した制御信号に基づいて、撮影レンズ装置
16で撮影した画像における所定のマーク部分の大きさ
と、最も撮影レンズ装置16の撮影レンズに近い方の結
像レンズ26で結像されているラインCCDの出力画像
における所定のマーク対応部分の大きさとが一致するよ
うに、所要の倍率に拡大し若しくは縮小して、これら所
定のマーク部分と所定のマーク対応部分とが同じ大きさ
で画像表示装置22上へ睨み調整視認表示として表示す
る処理を実行可能に構成する。
【0065】電子カメラ12に装着する位相差式オート
フォーカスセンサ18の睨み調整作業に利用する調整用
チャ−ト14は、例えば図1及び図6に示すように無模
様の平板の中央部にマーク76を表示して構成する。
【0066】このマーク76は、睨み調整装置のための
指標としての機能と、マーク76までの距離測定を可能
とするための指標としての機能とを合わせ持つように構
成するため、全体が所定の大きさの矩形で、境界のはっ
きりした明暗のコントラストを作るように、例えば黒と
白の帯(黒塗りの長方形の図柄、白塗りの長方形の図
柄)を交互に配置した模様とする。
【0067】なお、マーク76が、睨み調整装置のため
の指標としての機能だけを持てば良い場合には、マーク
76を無模様かつ1色の指標として構成すれば良い。
【0068】また、この調整用チャ−ト14は、例えば
図9に示すように無模様の平板の中央部にマーク76を
表示し、かつ図9に向かって調整用チャ−ト14の右上
角部に矩形の上マーク78を表示し、図9に向かって調
整用チャ−ト14の左下角部に矩形の下マーク80を表
示して構成する。
【0069】次に、上述のように構成された本実施の形
態に係る電子カメラ12に装着する位相差式オートフォ
ーカスセンサ18の睨み調整の作業及び作用について説
明する。
【0070】図1に示すように、電子カメラ12の位相
差式オートフォーカスセンサ18の睨み調整の作業は、
調整用の作業台10の前方に所定距離を置いて調整用チ
ャ−ト14を配置した作業場で行う。
【0071】この作業に当たり、まず作業者は、調整用
の作業台10の上に調整対象となる電子カメラ12を置
く。そして、電子カメラ12の図示しないUSBコネク
タ等に外部通信手段74を接続する。
【0072】次に、作業者は、電子カメラ12の撮影レ
ンズ装置16を調整用チャ−ト14に向けて焦点を合わ
せ、外部通信手段74を操作して制御用CPU62へ操
作信号を送り又は電子カメラ12の図示しない操作ボタ
ンを操作するなどして、電子カメラ12に装着してある
画像表示装置22に調整用チャ−ト14のマーク76を
睨み調整視認表示として表示させる。
【0073】これと共に作業者は、外部通信手段74を
操作して制御用CPU62へ操作信号を送り、位相差式
オートフォーカスセンサ18における、最も撮影レンズ
装置16に近い方の結像レンズ26で結像されているラ
インCCDの出力画像を画像表示装置22上へ撮影レン
ズ装置16で撮影した画像に重ねて睨み調整視認表示と
して表示(OSD、オンスクリーンディスプレー)させ
る。
【0074】このとき画像表示装置22に睨み調整視認
表示として表示される画像は、図6乃至図8に例示する
ように、マーク76の画像を表示している下段に、結像
レンズ26に関するマーク76を検出しているラインC
CDのいわゆる方形波状(矩形波状)の出力画像を重ね
て睨み調整視認表示として表示する。
【0075】この状態で作業者は、電子カメラ12の調
整カム38をねじ回し(ドライバ)で回動調整すること
により、位相差式オートフォーカスセンサ18の左右方
向の睨みを調整する作業を行う。
【0076】このとき例えば、撮影レンズ装置16の睨
みに対して、位相差式オートフォーカスセンサ18の睨
みが左にずれている場合には、画像表示装置22上に図
7に示す如き睨み調整視認表示として表示される。すな
わち、画像表示装置22のモニタ上における中央にマー
ク76が表示され、結像レンズ26に関するマーク76
を検出しているラインCCDのいわゆる方形波状(矩形
波状)の出力画像が図に向かって左にずれている(睨み
の調整方向が右方向であることを意味する)ことが睨み
調整視認表示として表示される。
【0077】よって、この状態で作業者は、画像表示装
置22を見ながら調整カム38をねじ回し(ドライバ)
で回動調整することにより、位相差式オートフォーカス
センサ18の睨みを右へ向けて動かして図6に示すよう
にマーク76とラインCCDの矩形に突出する出力波形
部分とを一致させるよう調整することにより、撮影レン
ズ装置16の睨みと位相差式オートフォーカスセンサ1
8の睨みとを一致させる。
【0078】さらに例えば、撮影レンズ装置16の睨み
に対して、位相差式オートフォーカスセンサ18の睨み
が右にずれている場合には、画像表示装置22上に図8
に示す如き睨み調整視認表示として表示される。
【0079】よって、この状態で作業者は、画像表示装
置22を見ながら調整カム38をねじ回し(ドライバ)
で回動調整することにより、位相差式オートフォーカス
センサ18の睨みを左へ向けて動かして図6に示すよう
にマーク76とラインCCDの矩形に突出する出力波形
部分とを一致させるよう調整することにより、撮影レン
ズ装置16の睨みと位相差式オートフォーカスセンサ1
8の睨みとを一致させる。
【0080】また、このような電子カメラ12に装着す
る位相差式オートフォーカスセンサ18の睨みを調整す
る作業は、画像表示装置22のモニタ上で撮影レンズ装
置16で撮影したマーク76と結像レンズ26に関する
ラインCCDの矩形に突出する出力波形部分とを一致さ
せるよう調整するだけで撮影レンズ装置16の睨みと位
相差式オートフォーカスセンサ18の睨みとを一致させ
ることができるものである。
【0081】よって、画像表示装置22のモニタ画面の
偏った部分に撮影レンズ装置16で撮影したマーク76
が映っていても、この偏った位置にあるマーク76に結
像レンズ26に関するラインCCDの矩形に突出する出
力波形部分とを一致させるよう調整すれば良い。
【0082】このため、調整用の作業台10上へ電子カ
メラ12を載置する際、撮影レンズ装置16がマーク7
6を画像表示装置22のモニタ中央に捕らえるように正
確に位置決めして固定する必要が無く、電子カメラ12
を調整用の作業台10上へラフに載置して作業を進めら
れるから、作業の手間を省いて作業を容易かつ迅速に実
行可能である。
【0083】次に、作業者が、電子カメラ12に装着す
る位相差式オートフォーカスセンサ18の上下方向の睨
みを調整する作業を行う場合について説明する。
【0084】この場合に作業者は、調整用の作業台10
の上に調整対象となる電子カメラ12を置き、USBコ
ネクタ等に外部通信手段74を接続し、撮影レンズ装置
16を調整用チャ−ト14に向けて焦点を合わせ、外部
通信手段74を操作して制御用CPU62へ操作信号を
送り又は電子カメラ12の図示しない操作ボタンを操作
するなどして、電子カメラ12に装着してある画像表示
装置22に調整用チャ−ト14のマーク76を睨み調整
視認表示として表示させる。
【0085】これと共に作業者は、外部通信手段74を
操作して制御用CPU62へ操作信号を送り、位相差式
オートフォーカスセンサ18における、最も撮影レンズ
装置16に近い方の結像レンズ26で結像されているラ
インCCDの出力画像を、画像表示装置22上へ撮影レ
ンズ装置16で撮影した画像に重ねて睨み調整視認表示
として表示(OSD、オンスクリーンディスプレー)さ
せる。
【0086】このとき画像表示装置22に睨み調整視認
表示として表示される画像は、図9に想像線で示すよう
に、マーク76の画像を表示している下側に、結像レン
ズ26に関するマーク76若しくは矩形の上マーク78
又は矩形の下マーク80を検出しているラインCCDの
いわゆる方形波状(マーク76に関する波形)又は段状
波形(矩形のマーク78又は矩形の下マーク80に関す
る波形)の出力画像を重ねて睨み調整視認表示として表
示する。
【0087】この状態で作業者は、電子カメラ12の調
整ねじ56をねじ回し(ドライバ)で回動調整すること
により揺動取付部材50を傾動して、位相差式オートフ
ォーカスセンサ18の上下方向の睨みを調整する作業を
行う。
【0088】このとき例えば、撮影レンズ装置16の睨
みに対して、位相差式オートフォーカスセンサ18の睨
みが上にずれている場合には、画像表示装置22上に図
10に示す如く、矩形のマーク78を結像レンズ26で
捕らえているときの図10に向かって右側が段状に立ち
上がったラインCCDの出力画像が睨み調整視認表示と
して表示される。
【0089】よって、この状態で作業者は、画像表示装
置22を見ながら調整ねじ56をねじ回し(ドライバ)
で回動調整することにより、位相差式オートフォーカス
センサ18の睨みを下へ向けて動かして図9及び図11
に示すようにマーク76とラインCCDの矩形に突出す
る出力波形部分とを一致させるよう調整することによ
り、撮影レンズ装置16の睨みと位相差式オートフォー
カスセンサ18の睨みとを一致させる。
【0090】さらに例えば、撮影レンズ装置16の睨み
に対して、位相差式オートフォーカスセンサ18の睨み
が下にずれている場合には、画像表示装置22上に図1
2に示す如き睨み調整視認表示として表示される。
【0091】よって、この状態で作業者は、画像表示装
置22を見ながら調整ねじ56をねじ回し(ドライバ)
で回動調整することにより、位相差式オートフォーカス
センサ18の睨みを上へ向けて動かして図9及び図11
に示すようにマーク76とラインCCDの矩形に突出す
る出力波形部分とを一致させるよう調整することによ
り、撮影レンズ装置16の睨みと位相差式オートフォー
カスセンサ18の睨みとを一致させる。
【0092】なお、作業者は、上述したように撮影レン
ズ装置16の睨みに対する位相差式オートフォーカスセ
ンサ18の上下方向の睨みを調整した後に、前述と同様
の作業によって左右方向の睨みを調整することができ
る。
【0093】次に、前述した睨みの調整作業に当たっ
て、外部通信手段74が、作業者の指令に基づき又は自
動制御により、画像表示装置22のモニタ上に睨み調整
視認表示として表示する撮影レンズ装置16で撮影した
マーク76の幅と、結像レンズ26に係わるラインCC
Dの矩形に突出する出力波形部分の幅とを一致させて睨
み調整視認表示として表示するよう拡大又は縮小の処理
を行えば、作業者は、より容易にマーク76とラインC
CDの矩形に突出する出力波形部分とを一致させるよう
調整することができ、撮影レンズ装置16の睨みと位相
差式オートフォーカスセンサ18の睨みとを一致させる
作業を正確かつ迅速に実行できる。
【0094】次に、撮影レンズ装置16に付随するCC
Dカラーエリアセンサ(固体撮像素子)の画素数と、画
像表示装置22のモニタ(例えば液晶ディスプレイ)の
画素数とがそれぞれ異なる場合には、画像表示装置22
上へ表示する撮影レンズ装置16に付随するCCDカラ
ーエリアセンサの出力画像の倍率を画像表示装置22の
モニタの画素数と対等となるように調整して睨み調整視
認表示として表示することにより、モニタの1画素を単
位として精密な睨み位置調整(モニタの1画素分ごとに
微調整する精密な睨み位置調整)を実行できる。
【0095】例えば、撮影レンズ装置16に付随するC
CDカラーエリアセンサ(固体撮像素子)の画素数が2
800で、画像表示装置22のモニタの画素数が640
の場合には、撮影レンズ装置16に付随するCCDカラ
ーエリアセンサ(固体撮像素子)における640の画素
数の部分である図9に3点鎖線で囲んだエリア82だけ
が画像表示装置22のモニタ全面に一対一の比率で表示
されるよう画像の拡大処理をして図13に例示するよう
に睨み調整視認表示として表示する。
【0096】さらに、外部通信手段74が、作業者の指
令に基づき又は自動制御により、画像表示装置22のモ
ニタ上に表示されている撮影レンズ装置16で撮影し画
像の拡大処理をしたマーク76の幅と、結像レンズ26
に係わるラインCCDの矩形に突出する出力波形部分の
幅とを一致させて図13に例示する如き睨み調整視認表
示として表示するよう拡大又は縮小の処理を行えば、作
業者は、より容易にマーク76とラインCCDの矩形に
突出する出力波形部分とを一致させるよう調整すること
ができ、撮影レンズ装置16の睨みと位相差式オートフ
ォーカスセンサ18の睨みとを一致させる作業を正確か
つ迅速に実行できる。
【0097】これと共に、画像の拡大処理をしたマーク
76と、結像レンズ26に係わるラインCCDの矩形に
突出する拡大又は縮小の処理を行って画像の拡大処理を
したマーク76を同じ大きさに表示する出力波形部分と
における位置の差を、画像表示装置22のモニタにおけ
る1画素を単位長さ(極めて短い距離)として調整して
睨み調整視認表示として表示できるので、この睨み調整
操作をより精密に実行できる。
【0098】次に、調整用チャ−ト14に、距離測定を
可能とするための指標としての機能とを合わせ持つよう
に全体が所定の大きさの矩形で、境界のはっきりした明
暗のコントラストを作るように、例えば黒と白の帯(黒
塗りの長方形の図柄、白塗りの長方形の図柄)を交互に
配置した模様としたマーク76を使用する場合には、前
述した睨み調整作業に続けて、位相差式オートフォーカ
スセンサ18の固体差調整を実行できる。
【0099】この固体差調整は、位相差式オートフォー
カスセンサ18からマーク76までの距離をマーク76
の明暗のコントラストを利用して位相差式オートフォー
カスセンサ18によって計測し、この計測した値を、予
め計ってある位相差式オートフォーカスセンサ18から
マーク76までの正確な距離に合わせるよう位相差式オ
ートフォーカスセンサ18を調整することにより行う。
【0100】このように単一の調整用チャ−ト14を利
用して位相差式オートフォーカスセンサ18の睨み調整
作業と、固体差調整との作業を続けて実行すれば、これ
らの作業を別々に行うのに比較して、使用する調整用チ
ャ−ト14の数及び作業場所をそれぞれ半減でき、作業
の手間を削減できるので、作業能率を向上できる。
【0101】次に、図示しないが、睨み調整操作を自動
的に行う手段について説明する。この睨み調整操作を自
動的に行う手段は、例えば調整用の作業台側に、位相差
式オートフォーカスセンサ18の自動睨み調整手段の一
部として利用する外部通信手段を、電子カメラ12のU
SBコネクタ等に接続切り離し可能に構成して用意す
る。
【0102】さらに図示しないが、電子カメラ12を支
持して撮影レンズ装置16の睨み方向を調整用チャ−ト
14のマーク76に合致させるように自動的に調整する
撮影レンズ装置の睨み方向調整手段(カメラ方向の調整
手段)と、調整カム38を自動ドライバ装置で回動調整
することにより位相差式オートフォーカスセンサ18の
左右方向の睨みを調整するための左右睨み方向の自動調
整手段(自動調整冶具)と、調整ねじ56を自動ドライ
バ装置で回動調整することにより位相差式オートフォー
カスセンサ18の上下方向の睨みを調整するための上下
睨み方向の自動調整手段と、これらの撮影レンズ装置の
睨み方向調整手段、左右睨み方向の自動調整手段又は上
下睨み方向の自動調整手段(自動調整冶具)をそれぞれ
自動制御する自動調整制御手段とを設ける。
【0103】この自動調整制御手段は、外部通信手段を
通じて撮影レンズ装置16におけるCCDカラーエリア
センサ(固体撮像素子)で調整用チャ−ト14を撮像し
たときの信号出力を利用して、調整用チャ−ト14上の
マーク76がCCDカラーエリアセンサの中部に撮像さ
れるよう電子カメラ12の方向を自動的に調整する処理
をする。
【0104】また、自動調整制御手段は、外部通信手段
を通じて最も撮影レンズ装置16の撮影レンズに近い方
の結像レンズ26で結像されているラインCCDの出力
を信号レベル検出手段から取得し、検出したラインCC
Dの信号レベルの出力を、撮影レンズ装置16における
マーク76を撮像したときの信号出力と比較して上下睨
み方向のずれ量を補正する制御量を算出し、この制御量
に対応して上下睨み方向の自動調整手段を動作制御して
調整ねじ56を所要角度回動し適切に調整するよう制御
する。
【0105】さらに、自動調整制御手段は、外部通信手
段を通じて最も撮影レンズ装置16の撮影レンズに近い
方の結像レンズ26で結像されているラインCCDの出
力を信号レベル検出手段から取得し、検出したラインC
CDの信号レベルの出力を、撮影レンズ装置16におけ
るマーク76を撮像したときの信号出力と比較して左右
睨み方向のずれ量を補正する制御量を算出し、この制御
量に対応して左右睨み方向の自動調整手段を動作制御し
て調整カム38を所要角度回動し適切に調整するよう制
御する。
【0106】また、例えば調整用の作業台側に、位相差
式オートフォーカスセンサ18の自動焦点調整手段の一
部として利用する高精度な測距装置(例えばレーザ方式
測距装置)を設置した場合には、高精度な測距装置から
の情報に基づいて自動調整制御手段が位相差方式オート
フォーカス部の調整を自動的に実行するよう構成するこ
とができる。
【0107】このように自動調整制御手段とこれによる
自動調整用の装置等を設けた場合には、作業者が調整対
象となる電子カメラ12を調整用の作業台における自動
調整用の装置に取り付ければ、後は自動調整制御手段が
撮影レンズ装置16の睨みを自動的に調整する処理をす
る。
【0108】次に自動調整制御手段は、調整ねじ56を
所要角度回動して位相差式オートフォーカスセンサ18
の上下睨み方向のずれ量を補正する制御をすると共に、
調整カム38を所要角度回動して位相差式オートフォー
カスセンサ18左右睨み方向のずれ量を補正する制御す
る。
【0109】次に自動調整制御手段は、高精度な測距装
置からの情報に基づいて自動調整制御手段が位相差方式
オートフォーカス部の固体差調整を自動的に実行する。
【0110】よって、作業者の手を煩わせることなく、
自動的に一連の調整作業を一度に実行できるので、調整
作業時間を短縮し、作業能率を向上できる。
【0111】
【発明の効果】本発明の測距手段の睨み調整装置は、第
1に、カメラに対して、撮影レンズ装置で撮影した被写
体のマークに係わる出力信号と、測距手段が被写体のマ
ークを検出している出力信号とを利用して、測距手段の
睨みを撮影レンズ装置の睨みに合わせるための睨み調整
視認表示を表示手段に表示させるよう構成する。このよ
うに構成することにより、表示手段に表示されている測
距手段の睨みを撮影レンズ装置の睨みに合わせるための
睨み調整視認表示から読み取られる指針に沿って、調整
取付手段を操作して調整する作業を行い、測距手段の睨
みを撮影レンズ装置の睨みに合わせることができる。こ
の調整取付手段の調整作業は、表示手段に表示されてい
る睨み調整視認表示の指針に沿って調整取付手段を調整
する操作を行うだけの容易な作業であるから、迅速にか
つ的確に実行できるという効果がある。
【0112】第2に、カメラに対して、その画像表示装
置に、撮影レンズ装置で撮影した被写体のマークの画像
と、位相差式オートフォーカスセンサの一方の結像レン
ズを通して検出した被写体のマークを検出している出力
信号の画像とを、重ねて表示することにより、位相差式
オートフォーカスセンサの睨みを撮影レンズ装置の睨み
に合わせるための睨み調整視認表示を表示させるよう構
成する。上述のように構成することにより、画像表示装
置に表示されている位相差式オートフォーカスセンサの
睨みを撮影レンズ装置の睨みに合わせるため睨み調整視
認表示から読み取られる指針に沿って、調整取付手段を
操作して調整する作業を行い、位相差式オートフォーカ
スセンサの睨みを撮影レンズ装置の睨みに合わせること
ができるという効果がある。この調整取付手段の調整作
業は、画像表示装置に表示されている、撮影レンズ装置
で撮影した被写体のマークの画像と、位相差式オートフ
ォーカスセンサの一方の結像レンズを通して検出した被
写体のマークを検出している出力信号の画像とを、重ね
て睨み調整視認表示として表示することにより、位相差
式オートフォーカスセンサの睨みを撮影レンズ装置の睨
みに合わせるための睨み調整視認表示の表示に従って調
整取付手段を調整する操作を行うだけの容易な作業で睨
み調整の作業を実行できるから、迅速にかつ的確に睨み
調整の作業を実行できるという効果がある。しかも、カ
メラに装着されている画像表示装置を利用して調整作業
を実行できるので、カメラに装着する位相差式オートフ
ォーカスセンサの睨み調整装置専用のモニタを必要とし
ないから、製造設備を簡略化できるという効果がある。
また、画像表示装置には、撮影レンズ装置で撮影した被
写体のマークの画像と、位相差式オートフォーカスセン
サの一方の結像レンズを通して検出した被写体のマーク
を検出している出力信号の画像とを、重ねて睨み調整視
認表示として表示し、これらの被写体のマークに関する
画像が相対的に一致したときに撮影レンズ装置と位相差
式オートフォーカスセンサとの睨みが一致するよう設定
すれば、撮影レンズ装置で撮影画像の中央に被写体のマ
ークが映るように、カメラを位置決めする手間の掛かる
作業を省略して作業効率を向上できるという効果があ
る。
【0113】第3に、カメラに対して、その画像表示装
置に、撮影レンズ装置で撮影した被写体のマークの画像
と、位相差式オートフォーカスセンサの一方の結像レン
ズを通して検出した被写体のマークに係わる出力信号の
画像とを、位相差式オートフォーカスセンサの睨みが撮
影レンズ装置の睨みに合わさった状態を容易に視認可能
なように画像処理して重ねて表示することにより、位相
差式オートフォーカスセンサの睨みを撮影レンズ装置の
睨みに合わせるための睨み調整視認表示として表示させ
るよう構成する。上述のように構成することにより、画
像表示装置に、位相差式オートフォーカスセンサの睨み
が撮影レンズ装置の睨みに合わさった状態を容易に視認
可能なように、撮影レンズ装置で撮影した被写体のマー
クの画像に対して、位相差式オートフォーカスセンサの
一方の結像レンズを通して検出した被写体のマークに係
わる出力信号の画像を画像処理して重ねて睨み調整視認
表示として表示しているので、位相差式オートフォーカ
スセンサの睨みを撮影レンズ装置の睨みに合わせるため
睨み調整視認表示から読み取られる指針に沿って調整取
付手段を操作して調整する作業を容易にかつ間違い無く
行い、位相差式オートフォーカスセンサの睨みを撮影レ
ンズ装置の睨みに合わせることができるという効果があ
る。この調整取付手段の調整作業は、画像表示装置に表
示されている、撮影レンズ装置で撮影した被写体のマー
クの画像と、位相差式オートフォーカスセンサの一方の
結像レンズを通して検出した被写体のマークを検出して
いる出力信号の画像とを容易に視認可能なように重ねて
睨み調整視認表示として表示されている、位相差式オー
トフォーカスセンサの睨みを撮影レンズ装置の睨みに合
わせるための睨み調整視認表示の指針に従って、調整取
付手段を調整する操作を行うだけの容易な作業であるか
ら、迅速にかつ的確に実行できるという効果がある。し
かも、カメラに装着されている画像表示装置を利用して
調整作業を実行できるので、カメラに装着する位相差式
オートフォーカスセンサの睨み調整装置専用のモニタを
必要としないから、製造設備を簡略化できる。また、画
像表示装置には、撮影レンズ装置で撮影した被写体のマ
ークの画像と、位相差式オートフォーカスセンサの一方
の結像レンズを通して検出した被写体のマークを検出し
ている出力信号の画像とを、重ねて睨み調整視認表示と
して表示し、これらの被写体のマークに関する画像が相
対的に一致したときに撮影レンズ装置と位相差式オート
フォーカスセンサとの睨みが一致するよう設定すれば、
撮影レンズ装置で撮影画像の中央に被写体のマークが映
るように、カメラを位置決めする手間の掛かる作業を省
略して作業効率を向上できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係る測距手段の睨み調
整装置の配置構成を示す概略斜視図である。
【図2】 本発明の測距手段の睨み調整装置における実
施の形態に係る制御部の概略構成を示すブロック図であ
る。
【図3】 本発明の実施の形態に係る測距手段の睨み調
整装置における位相差式オートフォーカスセンサの左右
方向の睨みを調整する調整取付手段を示す平面図であ
る。
【図4】 本発明の実施の形態に係る測距手段の睨み調
整装置における位相差式オートフォーカスセンサの上下
方向の睨みを調整する調整取付手段を示す側面図であ
る。
【図5】 本発明の測距手段の睨み調整装置における実
施の形態に係るカメラを背面から見た所を示す斜視図で
ある。
【図6】 本発明の実施の形態に係る測距手段の睨み調
整装置で、撮影レンズ装置の睨みと位相差式オートフォ
ーカスセンサの睨みとが左右方向で一致しているときの
画像表示装置の睨み調整視認表示としての表示を示す正
面図である。
【図7】 本発明の実施の形態に係る測距手段の睨み調
整装置で、撮影レンズ装置の睨みに対して位相差式オー
トフォーカスセンサの睨みが左にずれているときの画像
表示装置の睨み調整視認表示としての表示を示す正面図
である。
【図8】 本発明の実施の形態に係る測距手段の睨み調
整装置で、撮影レンズ装置の睨みに対して位相差式オー
トフォーカスセンサの睨みが右にずれているときの画像
表示装置の睨み調整視認表示としての表示を示す正面図
である。
【図9】 本発明の実施の形態に係る測距手段の睨み調
整装置で、上下左右方向の調整を可能とする調整用チャ
−トを用いた場合に、撮影レンズ装置の睨みと位相差式
オートフォーカスセンサの睨みとが上下左右方向で一致
しているときの画像表示装置の睨み調整視認表示として
の表示を示す正面図である。
【図10】 本発明の実施の形態に係る測距手段の睨み
調整装置で、上下左右方向の調整を可能とする調整用チ
ャ−トを用いた場合に、撮影レンズ装置の睨みに対して
位相差式オートフォーカスセンサの睨みが上にずれてい
るときの画像表示装置の睨み調整視認表示としての表示
を示す正面図である。
【図11】 本発明の実施の形態に係る測距手段の睨み
調整装置で、上下左右方向の調整を可能とする調整用チ
ャ−トを用いた場合に、撮影レンズ装置の睨みと位相差
式オートフォーカスセンサの睨みとが上下方向で一致し
ているときの画像表示装置の睨み調整視認表示としての
表示を示す正面図である。
【図12】 本発明の実施の形態に係る測距手段の睨み
調整装置で、上下左右方向の調整を可能とする調整用チ
ャ−トを用いた場合に、撮影レンズ装置の睨みに対して
位相差式オートフォーカスセンサの睨みが下にずれてい
るときの画像表示装置の睨み調整視認表示としての表示
を示す正面図である。
【図13】 本発明の実施の形態に係る測距手段の睨み
調整装置で、撮影レンズ装置で撮影したマークを拡大
し、位相差式オートフォーカスセンサに係わるラインC
CDの矩形に突出する出力波形部分の幅を一致させるよ
う拡大したときの画像表示装置の睨み調整視認表示とし
ての表示を示す正面図である。
【符号の説明】
10 調整用の作業台 12 電子カメラ 14 調整用チャ−ト 16 撮影レンズ装置 18 位相差式オートフォーカスセンサ 22 画像表示装置 26 結像レンズ 30 固定部材 32 可動ベース部材 34 軸支部材 36 カム従動用摺接部 38 調整カム 50 揺動取付部材 52 支持柱 54 軸部材 56 調整ねじ 62 制御用CPU 74 外部通信手段 76 マーク 78 上マーク 80 下マーク 82 エリア
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // H04N 101:00 G03B 3/00 A Fターム(参考) 2F065 AA31 BB02 BB27 DD06 FF04 FF05 JJ02 JJ03 JJ05 JJ25 JJ26 LL06 PP05 QQ25 RR07 SS02 SS13 TT08 2H011 AA03 BA05 DA00 DA05 2H051 AA01 BB01 CA06 CA08 CA12 CA16 CA17 CA18 5C022 AA13 AB27 AC03 AC13 AC69

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体を撮影するための撮影レンズ装置
    と、 前記撮影レンズ装置を被写体に合焦させるため被写体ま
    での距離を測定する測距手段と、 睨み方向を調整可能な状態で前記測距手段を装着する調
    整取付手段と、を有するカメラに対して、 前記撮影レンズ装置で撮影した被写体のマークに係わる
    出力信号と、前記測距手段が当該被写体のマークを検出
    している出力信号とを利用して、前記測距手段の睨みを
    前記撮影レンズ装置の睨みに合わせるための睨み調整視
    認表示を表示手段に表示させるよう構成したことを特徴
    とする測距手段の睨み調整装置。
  2. 【請求項2】 被写体を撮影するための撮影レンズ装置
    と、 前記撮影レンズ装置で撮影した被写体を表示する画像表
    示装置と、 前記撮影レンズ装置を被写体に合焦させるため被写体ま
    での距離を測定する位相差式オートフォーカスセンサ
    と、 睨み方向を調整可能な状態で前記位相差式オートフォー
    カスセンサを装着する調整取付手段と、を有するカメラ
    に対して、 前記画像表示装置に、前記撮影レンズ装置で撮影した被
    写体のマークの画像と、前記位相差式オートフォーカス
    センサの一方の結像レンズを通して検出した前記被写体
    のマークを検出している出力信号の画像とを、重ねて表
    示することにより、前記位相差式オートフォーカスセン
    サの睨みを前記撮影レンズ装置の睨みに合わせるための
    睨み調整視認表示を表示させるよう構成したことを特徴
    とする測距手段の睨み調整装置。
  3. 【請求項3】 被写体を撮影するための撮影レンズ装置
    と、 前記撮影レンズ装置で撮影した被写体を表示する画像表
    示装置と、 前記撮影レンズ装置を被写体に合焦させるため被写体ま
    での距離を測定する位相差式オートフォーカスセンサ
    と、 睨み方向を調整可能な状態で前記位相差式オートフォー
    カスセンサを装着する調整取付手段と、を有するカメラ
    に対して、 前記画像表示装置に、前記撮影レンズ装置で撮影した被
    写体のマークの画像と、前記位相差式オートフォーカス
    センサの一方の結像レンズを通して検出した前記被写体
    のマークに係わる出力信号の画像とを、前記位相差式オ
    ートフォーカスセンサの睨みが前記撮影レンズ装置の睨
    みに合わさった状態を容易に視認可能なように画像処理
    して重ねて表示することにより、前記位相差式オートフ
    ォーカスセンサの睨みを前記撮影レンズ装置の睨みに合
    わせるための睨み調整視認表示を表示させるよう構成し
    たことを特徴とする測距手段の睨み調整装置。
JP2002065740A 2002-03-11 2002-03-11 測距手段の睨み調整装置 Pending JP2003262789A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009139233A (ja) * 2007-12-06 2009-06-25 Mitsubishi Heavy Ind Ltd ヤードクレーンの距離測定装置、ヤードクレーン、距離測定装置の光軸調整治具および距離測定装置の光軸調整方法
CN110090785A (zh) * 2019-05-31 2019-08-06 广州番禺职业技术学院 用于led透镜贴装焊盘的多点胶目标高速成像装置与方法

Cited By (2)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009139233A (ja) * 2007-12-06 2009-06-25 Mitsubishi Heavy Ind Ltd ヤードクレーンの距離測定装置、ヤードクレーン、距離測定装置の光軸調整治具および距離測定装置の光軸調整方法
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